俳句ポスト365結果発表

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第1回 2013年1月24日週の兼題

椿

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今週のお便り&俳句道場

★今週の俳句道場〜初心者向け解説コーナー
 さあ、ここからは「今週の俳句道場」の始まり始まり!
 皆さんからのお便り・投句を取り上げながら、毎回読んでいるうちに俳句の作り方が分かってくる、という初心者向けコーナーです。

●椿の花言葉とは?
「花言葉知って椿が好きになり/来夢(ライム)@椿の花ことば御存知ですか?(わが運命は君の手に)だそうです。」←へえ〜知りませんでした。恋を語る花なんですかね、やっぱり〜(笑)。

●これは椿か?
「首落とし知りたや椿か山茶花/風来松@いまだに、ぱっと見、どちらか迷います…」←お気持ち分かりますよ(笑)。今年こそ区別ができるように、吟行に出かけましょう!

●嗚呼、季語違い?!
「さむい日も椿祭りが過ぎるまで/たにちゃんと@みんなそう言って、椿祭りに行ってましたよね〜♪」
「いい香り 足軽やかに 椿さん/ナイス!@素人ですが、今後も投稿するつもりです。よろしくお願いいたします。」
「父もいた椿祭りや七回忌/有希人@小さい頃父に連れられて椿祭りに行っては、たこ焼きを食べたものでした。もう今年は七回忌になってしまいました。親不孝な息子です。」

 松山には「椿祭り」という春を呼ぶ祭事があります。兼題「椿」は植物の季語で、「椿祭り」はご当地限定の人事の季語、全くジャンルの違う季語なんだよね(苦笑)。
 が、それを承知の確信犯的ご挨拶句も届いています。

「穏やかやお椿さんの街の朝/八十八@兼題の意図する植物の椿ではないのですが、俳都松山へ敬意を表し、まずは御挨拶を」←ありがとうございます! 今年の「お椿さん」は2月16日〜18日の開催です〜♪

●今週の「季重なり」ブラザーズ♪
「雪とけて姿みせるは白椿/朗秋@俳句を作るのは初めてなので少し緊張しました。」←最初の一句を作ってしまえば、あとは作るごとにやり方がわかってきます。一緒にゆっくり作り方を覚えていきましょうね〜。
 さて、まずはレッスン1です。この句には季語が二つあります。「雪」が冬の季語、「白椿」が春の季語ですね。一句に複数の季語を入れて成功させるのは上級者コースの高度な技だと思って下さい。最初は一句一季語から練習していきましょう。

 今週の「季重なり」ブラザーズたち〜♪ どれとどれが季語なのか確かめてみるのが、最初のお勉強ですよ。

寒風に耐えて花咲く椿かな    まさにい
やぶ椿風雪の中低く咲き     ジョービタキまま
来る春を教えてくれる椿かな   漂雲
割れ火鉢椿浮かべて時季送り   茜
野仏に供花のヤブツバキ遍路道  秋桜

 季重なりぢゃ!と気づいて、再投句してくれた人も〜!エライッ! 歳時記を一冊持ってると便利ですね(笑)。
「椿の蜜目白のように吸ってみる/笑酔」→「山椿花弁の蜜を吸ってみる/笑酔@目白は夏の季語なんですね」

 これも季重なりですが、「曙椿」という名前と「雪の朝」の気分が似合ってるなあと思います。
「ふくよかに曙椿雪の朝/金銀パール@椿の曙は大輪で贅沢感のある椿です。こちら南房総に久しぶりに雪が降り椿のピンクがより綺麗でした。」

●季語を比喩として使う?
暖をとる息子のほっぺ椿色    UK
病中の幼子の頬椿なり      キミミキ

 どちらも子どもの「頬」が「椿」みたいだなあ、という句意。季語を比喩として使う場合は「季語としては機能しない」と考える立場と「季語としての季節感はあるから問題はない」と考える立場と、おおよそ二つの意見に分かれます。私は「一句が詩として成立していれば、季語を比喩として使っても問題はない」と考える立場をとっています。

●「椿」と「寒椿」
つくばひに騒めく波や寒椿    藻川亭河童
頑なに心開かぬ寒椿       村夫子
唇の厚き女や寒椿        藤
中世の山城跡や寒椿       谷きよし

 それぞれに見どころもあり、作品として成立している句なのですが、「寒椿」は冬の季語、兼題の「椿」は春の季語。ここは別種の季語と考えたいところです。

●添削という名の杖〜♪
「母摘みて玄関にわか椿の香/Blanca」←「摘む」という動詞の選択が問題かな。「摘む」というと草みたいだし、描きたいのは「玄関」に飾られている「椿」だしね。まずは第一段階の推敲として、こうしてみてはいかが?「母挿して玄関にわか椿の香」

「マンドリン巨匠逝きて椿落ち/櫻龍」←切れが無いので、リズムがだらだらしてるのが問題点かな。上五の字余りは許容しやすいのでこんな形にして、切れを入れてみると、一句がシャキッとしますよ。「マンドリンの巨匠は逝きぬ椿落つ」

「目の端に感じて振り向く花椿/凛華」←感じ方はいいセンスですね。語順を入れ替え、助詞を少し操作するだけで臨場感が生まれます。「目の端に感じ花椿へ振り向く」

「寄せ書きに赤で一列薮椿/しまうま」←「〜に〜で」という助詞の使い方が、何を表現したいのかを曖昧にしています。寄せ書きに赤で何かを書き加えたのですか、「一列」とはその書き込んだ文字のことですか? そのあたりを明確に語るための推敲、工夫してみて下さい。

夏井先生

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