俳句ポスト365結果発表

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  3. 名月

第80回 2014年8月14日週の兼題

名月

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

名月を小さきといひて褒めてゐる
吾平
名月のふと生臭き卵色
桂介
十秒を老ゆ名月の輪郭は
塔山音絵
名月のうらがへしたき平らかさ
とおと
名月や竜の鱗の如き雲
理子
名月の光は雲を龍と成す
むすびめ
名月は白き裸像の如きもの
三輪えつし
そぼ降れば悲しき月となる今宵
お手玉
名月や背に持つ影の美しき
ばあ哉
名月を背に安堵するほどの影
山香ばし
ざぶざぶと名月うみをすすぎけり
ぼたんのむら
寄せる波の青さやけふは名月か
こま
名月の濡らす海路のどこまでも
十猪
銅鑼の音名月砕け落ちる時
矢野リンド
名月や遠き漁火磯枕
星降松
名月や湖の真中に舟の影
桂介
名月を眺め動かぬ十石舟
タケ
名月の砕ける水面渡し船
きのと
名月や沖へ漕ぎ出す舟一艘
まどん
名月に揺らり揺られし母の船
泥だんご
名月や人無き浜の虚貝
勿忘草
名月を並んで仰ぐ川堤
東雲
名月を横切る影の羽ばたきや
パオ
名月に跳ねて一尺近づきぬ
山香ばし
名月や跳ねる魚の水の音
竹庵
名月や魚の棲まぬ池に泡
七七子
濁流の川今しづか今日の月
じろ
ガンジスを照らす名月祈りの手
中原久遠
楼蘭の城壁白し月今宵
露玉
名月やシルクロードの終点に
露玉
満月や古代ルーンの石碑群
理子
あしびきの山ふてぶてしけふの月
ちびつぶぶどう
名月や富士山頂に小屋五軒
雨月
名月や出べそにも似て富士の山
根子屋
名月やまた橋渡る千曲川
山走子
名月や比良も琵琶湖も碧のなか
百合の蕾
名月に真っ平らなる須磨の海
お笑い迷人
名月や辺野古の杭の影侘びし
ベルフラワー
名月を背に姨捨の車掌かな
みけ西
名月や鬼の俎板てふ巨石
不知火
名月や東寺の塔の避雷針
富士山
名月や五重塔の影長し
柳葉魚
名月や庇越しなる千社札
金太郎
名月を肩に載せたる天守閣
喜多輝女
名月や路地に名代の天麩羅屋
じろ
名月やマクドナルドのMのうへ
葦信夫
名月にどれも団地の影短か
ポメロ親父
名月や五十二階のガラス窓
長緒 連
名月の灯す渋谷の空四角
写俳亭みの
従業員出口の上の今日の月
大阪華子
名月の鉄条網を越えてくる
不知火
名月やぐいと地下水くみ上げる
ちとせ
名月や街には多きマンホール
大阪野旅人
名月やコンクリートの壁に影
名月を望むが為に灯を殺す
紗蘭
名月や灯らぬ家の照らされて
きらら☆れい
名月の庭へ親子の指狐
とうへい
これ以上見上げるな名月が図に乗るぞ
日暮屋
名月のはや裏山を越えにけり
香山のりこ
名月や草原に立ちひかり浴ぶ
くわみま
名月の重さにたわむ楡の枝
こま
名月や蘆の葉裏の水あかり
みちる
安らけき名月が田を均らしけり
みなと
名月や休耕田に獣ごゑ  
みなと
名月や穂のつくものの幾種類
大塚迷路
名月や駅まで二里の父祖の村
慎吾
家ごとに巨木ある村月今宵
直躬
名月や洞窟風呂の隙間から
もね
名月や王都の倉に弥生米
もね
名月や白鳳遺跡とは穴ばかり
郡里
名月や御饌を供へし弥生土器
神戸鳥取
名月や金印の島波吼える
寅文
名月や首塚の土やはらかく
クズウジュンイチ
名月に群青増して墓の苔
たま
名月や普陀落の海静かなる
松本 だりあ
名月や静かにおわす磨崖仏
笑松
名月の通夜の読経や遠くから
妹ノリコ
名月や紺碧色の祖父の墓
野乃@8月15日は、父の実家である長崎で精霊流しを行いました。初めて参加したのですが、爆竹を鳴らし花火を打ち上げ…とても迫力あるものでした。/野乃
名月や陸奥に流るる僧の笛
てん点
名月に跪坐篳篥を龍笛を
空見屋
名月の影に沁みゆくノクターン
ぐべの実
名月の円卓に舞ふボレロかな
天宮風牙
炸裂のロック名月揺さぶりぬ
雪うさぎ
名月やかつて其角も酒杯手に
トレ媚庵
人麻呂の席しつらえて今日の月
はるか
名月や吉祥天女ほろ酔いに
ポメロ親父
名月や若冲の鶏コッと鳴く
めいおう星
名月を盗つたるごとき猫背かな
ハラミータ
名月や我を隈なく暴き出す
ぽん子
名月の鱗粉に噎せる涙
めいおう星
名月や歩哨の影は影を曳き
牛後
名月や埴輪の深き目に射しぬ
あつちやん
名月や鍬並行に光る軒
緑の手
名月や羽ばたきはじむ千羽鶴
四万十太郎
名月や薄紫に祈る母
ちびつぶぶどう
名月や今宵の父はよく喋る
雪花
名月や予期せぬ文の戻り来ぬ
ぐべの実
名月や花嗅ぐさまにワイン嗅ぐ
江戸人
名月や新樽ならぶワイン蔵
田中ブラン@満月の日に収穫。ビオディナミという有機農法を実践するワイン蔵(主にフランス)の葡萄栽培は、月カレンダーと密に連動している。
今日の月角瓶丸く飲みにけり
ハラミータ
名月や日本の酒と糠漬けと
澄華
名月や猪口にも跳ねる兎ゐて
雪うさぎ
名月と聞いて肴を買うてくる
軌一
名月やバルサミコ酢の甘き澱
小雪
名月よここは鯨の統べる海
可不可
名月を破り潜水艦浮上
田中ブラン
名月や大和は眠る海の底
稲穂
名月の海底都市に生るる泡
とおと
名月や地図になき島ガスの島
ぼたんのむら
名月の鎮めてをりぬ爆心地
樫の木
名月のもとに平和とアホンダラ
ゴマ四郎
名月や静まり返る兎小屋
てまり
名月や兎小屋には穴ひとつ
心音
名月や愛犬乗せて沖に出る
慎太郎
名月や貰われし夜を鳴く子犬
とりとり
小心の犬寝かせ名月招く
ドクトルバンブー
豚死すや名月かかる空の果て
内藤羊皐
名月をゆうに横切る鴉かな
登美子
名月や獅子の咆哮閉ぢ込めり
葛城蓮士
腹見せるライオン名月の昇る
初蒸気
名月やさかなは眠る海の底
はまゆう
名月や魚と離れて影泳ぐ
葦信夫
名月や川原に蒼き魚の死
とりとり
名月や水禍の村も灯の街も
江戸人
名月や道路は水底となりぬ
魔王
名月や献花波間に消えゆけり
このはる紗耶
1Q84近付く二個の名月よ
どかてい@村上春樹の「1Q84」より。
名月のデロリと夜に貼り付いて
ジャンク堂
名月や百鬼を腹に収めたり
猫ふぐ
名月や錠剤ひとつころがりて
逸光 
名月やステント八つ埋めし日の
三重丸@冠動脈に金属パイプを8本入れて、心筋梗塞をなんとか免れた。
名月や見える血管みな青し
寺田人
名月の二間打ち抜く助産院
蘭丸
名月や甘き匂ひの授乳室
雨月
名月や生まれくる子の名はひとつ
魚水
名月やひと月ぶりの日記書く
ちえ
名月へアンネの世界広がりぬ
ときめき人
名月や白いうなじのマリア様
バーバラ
カエサルとクレオパトラと名月や
もちずきん
名月や夕餉ゆつたりブラームス
雛菊
ショパン聴く名月映ゆる屋根裏に
Mコスモ
名月や音楽室のベートーヴェン
しかもり
名月やベートーベンのラブレター
夢堂
名月や光と陰のフェルメール 
瀬戸 薫
名月を封じ込めたる利休の碗
今野浮儚
太閤の夢の残滓と名月と
流星
エドウィンを履く名月のふたりかな
吾平
名月や男五人で風呂に入る
山香ばし
名月と韓流ドラマに出る月と
桜井教人
ワンコイン握つて名月を帰る
三重丸
名月やきつけ代はりの鎮痛剤
土井探花
名月や貨物列車の深夜便
ひでやん
名月や回転木馬はゆるやかに
亜桜みかり
名月のことに始まる打合せ
杜の緑子
無闇に明るくて名月なのです
茶子(ちゃこ)
どおりで明るかった朝刊に名月のこと
日暮屋
名月をティッシュで丸めて須可捨焉乎
ねこ端石
名月や歌詠み人の筆照らす
Mコスモ
名月へ歌積み上げて届かざる
矢野リンド
名月に王朝のうた誦するなり
千早翠峯
名月を浮かべ一献一句かな
川島 欣也
名月の照らす机上の推敲句
八木ふみ

並

名月やただ美しくすみわたる
さだ子
名月は光を吸って膨らんで
ぱむだ木下
名月の色なき金に吸い込まれ
さとう七恵
名月や空の青さへ冴え冴えと
酸模
名月や群青の空にぽっかりと
靫草子
名月を愛でる心のある君よ
てるこ
名月を夜中の3時にひとり見た
ぐみ
名月のスポットライトでステップを
ひろくん7さいのママ
めいげつはおそらをまもるヒーローだ
ひろしげ7さい
名月ときけばしみじみ月をみる
秋桜
今宵こそ見つめていたい名月を
たかちゃん
名月は伸び代の無き月なれど
カンナちゃん
頬張って頬張り過ぎし名月かな
ふーみん
名月やいくら払へばわがものに
河合郁
名月や全て切り絵となりにけり
あざみ
街頭で見上ぐ名月の声しずか
まないた橋子@初書き込みです。
名月と呼ばれし姿雄々しさよ
立香
名月の狂を孕んで中天に
南亭骨太
名月や静かに湖照らしだす
おーかゆかり
名月や池に向かって石を投げ
おはぎ
蹲のゆらぐ名月見くらべて
かくみみ
名月に下界の音のやむ時間
名月の太平洋を焦がしをり
隣安@沖縄久高島
名月を水に映して屋形船
月光庵
名月や波音だけの海照す
花筏
名月は水軍の島照らしけり
しゅんかん
名月と明石大橋フエリーから
ケイコ
君遠し名月の潮跡消しぬ
珠桜女あすか
月さやに川のほとりを彷徨ひぬ
青二
名月や湖上の船は宴会場
松山市を愛する 夏目 長益
名月をまたいて帰る水の街 
俊明
名月や三津浜沖のターナ島
木 よし
名月や恵比寿も仰ぐ船溜まり
しげる
名月や暈をかぶりし弥谷寺
アムロ
名月を柄杓に掬い善光寺
相模の仙人
名月を欠く鋭角や槍ヶ岳
小林大山
名月を突き刺している槍ヶ岳
睡花
名月や那須連山を照らし居り
嘉子
武蔵野に名月ひとつ拾いけり
流星
眺めるは御厨人窟よりの名月よ
黄金のあひる
名月や河後森城の平曲輪(ひらくるわ)
木 よし
雲の浚ひし猿沢池(さるさわのいけ)の名月
石井せんすい
ソワレ終えて名月留めたる銀座
鞠月
名月や道頓堀の芝居小屋
真沙
名月の光のなかの三輪の山
貴薫
名月を忠臣とせり熊本城
九州男
名月に抱かれて青し仙遊寺
宮すみ女
名月や静かに青し大覚寺
らっこマミー
名月やかがり火照らす能舞台
寸人
坪庭に名月招き独り言
熊谷 古錐
それぞれに名月一つ家の窓
車話
名月や音なき街の築地塀
春川
名月を掲げ三角屋根駅舎
あい
鉄塔の五線譜越へて月今宵
藻川亭河童
名月や金波灯台へと揺るる
八十八
名月や駅前通りの貸し物件
石英
名月に隠れるやうに高架下
有櫛
名月やインターチェンジ過ぎてなほ
露玉
隙間から名月見上げるビルの底
福熊猫
名月や仕事帰りのビルの上
雨独
名月もビルから上る平屋住み
黄昏草
名月やビルの狭間を一人占め
谷田茂人
名月もビルの谷間でかくれんぼ
名月やスカイツリーも横にあり
松山市を愛する 夏目 長益
スカイツリー名月ちやうど二ツ割
金子加行
名月をもてあましたり観覧車
うに子
名月に心遊ばせ終電車
つむぎ
山間を汽車がうがうと月今宵
やにほ
どこまでも名月来るや旅の友
いでお
名月や乗り換え駅に国言葉
てぃ
時刻表枕に名月と寝落つ
奈津
名月やルームミラーに鎮座せり
関屋
石敷きの濡れて名月浮かびけり
蓼蟲
真夜中の名月映る水溜り
白川葎
名月の供物は畑の初の物
あさり
名月や和尚自慢の串団子
かげろう
名月をもてなすだんご丸めけり
きうい
名月の亡き母伝授の団子かな
誉茂くう子
名月の伴は団子や月餅や
空清@チーム将軍
名月や野良着干したる竿の先
いち瑠
名月の神に祈りし野良着脱ぐ
芳青
名月や父の歌いし軍歌かな
おせろ
腰曲がる母とゆうらり湯名月
たあこいず
名月に照らされ娘と露天風呂
さきの咲野
名月を引き寄せながら長湯せり
丸山清子
名月に瀬音引き立つ湯船かな
風人雷人
名月やさしつさされつ露天の湯
我楽句多
名月が邪魔な星降る野天の湯
晴山女
名月の湯船につかる露天風呂
名月を待ちてのぼせる露天風呂
兀兀
名月を手で掬ひたる浮湯かな
巫女
名月の夜の長風呂は許すべし
縹あい
名月や湯畠越しに揺らめきて
ますみ@数年前の草津で見た仲秋の名月です。
名月やつつと我が影追ひ来たり
丸山清子
名月や人影二つくつきりと
しおあん
名月の下結ぶ手と並ぶ影
もりまいまい
名月や寄り添ひ歩く影一つ
紀和やよい
名月を見つつ手をとり歩きしか
レモングラス
名月を愛でる君を愛でる我
虎狼
赤子の眼つかみたる名月の眼
名月やちぶさふくませねむるまで
まんじゅりか
名月や淡き光が乳飲み子に
源太
名月や授かりものの赤ん坊
小笑み
名月や抱き直して子守唄
名月や吾子を身籠る日々のこと
ゆう
名月に産んだ娘が早二十歳
石田麦子
名月や嫁ぎゆく子の幸祈る
平四郎
名月や初潮出産閉経期
ヤッチー
名月の欠片飛び散る寝床かな
曲狸
名月や眠らぬ子らと枕なげ
どんぐり
名月を見る暇もなき都会の子
詩季
名月や浜に子亀の足の跡
まどん
名月の下でくつろぐ緑亀
まこち
名月や長びきそうな猫会議
金銀パール
名月よろしく猿も犬も俺も
猫ふぐ
名月や犬と私と二人きり
文月さな女
名月やテンション高きレトリバー
北大路南天
コンサート果て名月の家路かな
kokoro
名月に「うさぎ」の歌の間延びして
マーペー
名月やむずかる子背に「月」うたう
誉茂くう子
名月に冴えて悲しげハーモニカ
寒露
名月を背に受け家路急ぎけへり
螢寿
名月の招きて今宵宴かな
まいまい
名月を愛でる準備の燗二合
のひろ
名月を皿に盛りたしこの夕餉
みよしい
名月の器で呑んでる友二人
笹百合
名月を愛でて器は柿右衛門
旧重信のタイガース
杯へうつす名月酔い深め
山樫梢
名月や無濾過純米大吟醸
十猪
名月や先ずは純米大吟醸
夢堂
名月や二次会の店まで歩く
菊池洋勝
名月にちよいと寄り道ママの店
ひろ志
名月や今懐かしき夜の蝶
くさぐき@札幌には薄野と云う歓楽街があります。
名月や謡つて詠んで酒ちびり
たんと
名月に先づはと懲りず酒を盛る
ヤッチー
名月を零さぬように酌み交わす
奈津
名月に思いを馳せてワンカップ
ゆみづき
名月や可盃に興じをり
太@可盃(べくさかずき)とは、底が丸いとか穴があいているとかしていて、飲みきらないと下に置けない盃。
名月に詫びて今宵もはしご酒
カンガガワ孝川
名月の疵を数えて迎え酒
青丹兵衛
名月の届かぬ路地や駄酒酌む
杉本とらを
名月を背負いし孫に酒注がる
風来坊
名月や婆と二人で酒を酌む
馬場 馬子
ぐい呑に飲み干す名月依る調べ
千波
名月やほろ酔い酒も染みわたり
よりみち
ほろ酔いの帰りの伴や今日の月
八木高穂
友の逝き今宵の月に酒を注ぐ
甘泉
手を伸ばし名月を酌み兄偲ぶ
江戸之道楽
名月や杯の水は引力に逆らわず
奈良大仏の足の裏
名月も酒の言いわけ軒深し
驢人
名月の真下に迷ふ酔ひ心地
金子加行
名月や瞳に湿りばかりなり
名月や肉汁熱き中華まん
秋月
名月のよりてべったら漬け匂ふ
小泉ルリ
名月や海老コロツケの俵型
白梅
名月の膳をにぎはす山の幸
小町
名月や粗目舐りてかすていら
七草
名月やひとかけ残るピザの耳
毛利あづき
名月やケーキも買って夫を待つ
笑酔
名月やばば並べ置く夫婦箸
風待人
名月と会話しながら皿洗い
みえ
名月や円い果実が金に熟れ
みかん
明月や少女鋏を前髪へ
名月や月斗も継ぎし子規の意思
写俳亭みの
お宮待つ名月照らして涙あり
がん田
名月やその後姫様如何様に
暇親爺
名月や姫生まれたと知らせ来る
誉茂くう子
名月や横断歩道また赤に
むじーじ
名月を一人占めする八畳間
位子
更けてゆく名月誰に告げやらん
ふふ
Eメール名月だよと二人から
タケ
名月や一斉メール月見よと
まんじゅりか
名月を共に見上げる電話かな
のり茶づけ
名月を共に眺めて距離近し
夏茜
名月よヘッドフォンの青が御洒落
森直樹
名月や後ろ姿は共白髪
あきさくら洋子
名月や坐して静かに黙想す
しげ爺
名月や人の数ほどもの想ふ
奈良翁
名月や観る人観ぬ人悩む人
かなぶん
名月や漱石の恋をうらやむ
ひぐらし
名月を瞼に降らす恋心
ミル
名月の恋は追うもの待たぬもの
台所のキフジン
名月の告白と言う誤算かな
北まぐれ
名月やだぁれも知らぬ裏の顔
江口小春
名月や欠点のない人といる
野麻堂
名月よ隠し通せぬ我が心
働き人
名月やひと夜世塵を流しさる
銀命堂
名月や苦労話も弾みをり
枯れ木の日向
名月に邪念を賺かし清めたり
春爺
名月や殴つてくれと古き友
鈴木桃子
名月や反省ばかりの人生
小木さん
名月に顔が似てきてしまいけり
小木さんの娘
名月を待ちて大往生の母
老人日記@享年103
名月よ長寿の薬おちてこい
木槿
三味線とぬしを抱きつつ見る名月
野純
名月や今宵は歩いて帰ろうか
陽柑
名月を厠から見る独り住み
高橋 冬扇
雨貯める桶の底に名月沈む
ふわり子
名月や文様映す神獣鏡
ペコちゃん
名月や阿弥陀如来の眼光る
香舟
仏灯消しぬ今宵は名月ぞ
泰 徳人
灯り消し独り名月眺む夜
千代姫
名月がよく見えるようつけた窓
夢ちゃん
これは名月と映る手水鉢
西条の針屋さん
手鏡の名月ベランダの鉢植え
ほうじ茶
名月やベランダに置く椅子ひとつ
藤鷹圓哉
名月や忘れ置かれた三輪車
安芸彦
名月や我が家に勝る欅あり
呑水
名月や窓にゆらめく木々の影
睡花
名月や追ひかけ覗く窓と窓
望月ゆう
名月や手術の終ふる白底翳
ヤスハル
青い目に映る名月静かなり
松蔭 眞由美
荷をおろし名月連れて歩く夜
時雨
名月や薩摩黒酢の壺畑
倉戸せいら
名月や絵手紙で来る伊予の旅
木一路
名月やしばし浸け置く道場着
空見屋
名月や○の並んで延長戦
四六三
サイリューム暴れて名月は彼方
木黄木林@サイリューム: ケミカルライトスティックの商品名。よくミュージシャンのライブなどで観客が振る光る棒。
名月や俳句の下手な脳外科医
とりとり
検査前名月照らす影ふたつ
尚川
南国は名月牛の角に在り
岐山
名月や斬り入る如き刀風
想予
錦絵の矢を名月へ向けんとす
緑の手
名月に飽きて三方お蔵入り
澄海
名月や左手挙げる招き猫
渕野陽鳥
名月や活字凸版五段抜き
幸久
名月と三角座りする浜辺
ぷりむら
名月や副操縦士の役得
小市
アラスカ上空名月まるで金盥
らっこマミー@機上から見る月の大きいこと!
名月や川面に続くフィレンツェ
和のん
名月や鎌月ばかりかイスラムは
花屋
ガザの子は名月何にたとえしか
芭菜々
ガザ上空名月青く廃墟にも
らっこマミー
名月渡りて国境解放す
茶子(ちゃこ)
名月や駱駝西へとゴビ砂漠
公毅
名月や砂漠の旅をする二人
れんげ畑
名月を明けまで捜すかぐや姫
山風禅
名月や羽衣なびく海の道
竹春
手鏡の中の羽衣けふの月
るびい
名月と天岩戸に誘ひけり
未々
名月に方解石の震へ初む
可不可
名月にゴジラ出でをり議事堂前
麗門
名月や面差し光る平和像
山上 博
名月に手合わせ祈る命かな
ハヌル
名月や引力強く不穏なり
紅あずま
名月やゆるりと時は流れゆく
ハムテル
名月を揺らして過ぎる風の旅
狸漫住
名月や浮世の闇を鑑みる
ひかげすみれ
名月や無明長夜の道照らせ
せり花
名月を見下ろし愛でる来世紀
あんにん
名月や地球に戦ある不幸
一生のふさく
名月へ足跡残し無事帰還
しげ爺
名月やアームストロングの奇跡
誉茂くう子
名月を映して青き水の星
老人日記
名月や科学が何をあばくとも
ひろろ

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