俳句ポスト365結果発表

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第83回 2014年9月11日週の兼題

不知火

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

不知火や強き一点なる親火
るびい
不知火やぬくもりのなき火は蒼し
うに子
不知火の尽きて真黒の海匂ふ
三重丸
赤赤と千の不知火立ちにけり
どかてい
ぬばたまに跳ねよ不知火真青なる
空見屋
壊れやすき不知火のまた生まれ出づ      
みなと
不知火の立つと思へば蟠る
とおと
不知火を浮かべて黒くぬるい水
音絵野あよ
不知火や水底の渦左巻き
長緒 連
粘りつく闇に不知火漂えり
原 ひと葉
不知火の闇をちろちろ舐めて飲む
七草
闇と海そして不知火あとは何
松仁
不知火や闇までの距離遠からず
葛城蓮士
不知火は冷たかろうか熱かろか
砂青
近づけど近づけど不知火の距離
逢わずに愛して
不知火に焦げしさざ波嗅ぎにけり
ハラミータ
不知火の生れていや増す腥ささ
カリメロ
不知火が灯るところが夜の底
牛後
不知火や耳をふさげば海の鳴る
雨月
不知火の沖へと還る浜の波
大塚迷路
不知火やまばゆか沖のむしゃんよか
関屋
ぽつぽつと不知火八千の声
みえ
不知火と交信したる月遠し
でらっくま@いつき組天文部員としての一句。
不知火ややがて星座となる定め
てん点
不知火を潰して行くは太き雨
三輪えつし
不知火や遠くに一つ鳴く海鳥
杜の緑子
不知火や風に揺れたる九十九髪
内藤羊皐
不知火や潮の香降れる肌湿り
てぃ
不知火を見てしより夜を眠られぬ
とおと
海終はるところ不知火増ゆるところ
みちる
のざらしのふたつ不知火あんあんと
葦信夫
不知火や闇より国籍不明船
牛後
不知火や舟の迷へる闇の底
丸山清子
不知火の海へこぎだす櫂の音
睡花
一艘へ百の不知火およびけり
紆余子
不知火や水平線へ鉄の船
北大路南天
わらさ釣り不知火見えし沖の海
がん田
不知火や小舟一艘帰還せず
タケ
不知火のつづきの海のつめたきよ
茨城翔子
不知火やオラショを唱ふ眼の奥の
樫の木@オラショはキリシタン用語(ポルトガル語)で祈祷、祈りです。
不知火やロザリオ秘する観音さま
真沙
不知火の神話の海の匂ひけり
井上じろ
不知火や海神神社の海遠し
八木ふみ
不知火や零落の神おはする辺
野風
不知火や海神鎮めたる飛び火
もね
龍神の灯す不知火点々と
らっこマミー
不知火はきつと冷たい龍の舌
とおと
不知火や竜の怒りの導火線
まんじゅりか
竜灯を乱るる髪の隙間から
ミル
不知火や女の港の夜は暗く
四六三
不知火を裂いて女の死のあまた
クズウジュンイチ
不知火や未だ聴こえぬ鎮魂歌
カンガガワ孝川
不知火や神の宴の始まりぬ
おせろ
不知火は六道の辻あたりかな
あむろ
開門のこゑ不知火の果つるころ
とおと
不知火の未だ衰へざる夜明け
田中憂馬
不知火の呼ぶやその後の山彦を
根子屋
不知火や空と海とのひづみより
矢野リンド
不知火や八代の海と空分かつ
喜多輝女
幾万の無念不知火ルソン島
雨独
不知火やめざすは呂宋カンボジア
きのと
大潮の不知火魚跳ねる跳ねる
ふーみん
不知火や汀に魚の骨あらは
江戸人
銀鱗の寝静まる頃不知火は
るびい
不知火や億てふ魚の魂のぼる
中原久遠
不知火のひとつひとつに火種あり
田中ブラン
不知火や海に種火を宿したる
登美子
不知火よ海に浮かぶは死者の都(まち)
水俣病やむ眼不知火とらえけり
石井せんすい
不知火や水俣の名は変えぬまま
花屋
水俣の沖の不知火くすぶりぬ
まんじゅりか
狂い猫不知火の海睨みをり
お笑い迷人
不知火は狂死の猫の目の光り
江口小春
不知火や泥に埋もるる魚の骨
樫の木
不知火や海を見てゐる墓は猫
蓼蟲
沖に不知火手首に脈
くろやぎ
不知火を見てより心波立ちぬ
ぼたんのむら
不知火や火種はつねに身ほとりに
ぼたんのむら
不知火やこの身に増殖する何か
カリメロ
不知火や拳を固くして待てり
とんぼ
不知火や嘘は大きいほど綺麗
どかてい
不知火やそう昔わたしは魚だったんだ
ねこ端石
不知火やすべての鳥は眠りたる
山香ばし
不知火に現れたるは天草四郎
くろやぎ
不知火や天草四朗ここにをり
こおりさと
不知火や天草四郎眠らせり
しゅんかん
この不知火卑弥呼も見たであろうか
小雪
不知火や卑弥呼の予言甦り
さとう七恵
不知火や遣欧使節船戻る
南行ひかる
落人や不知火臨む崖に死す
このはる紗耶
不知火や熊襲もまほろばのひとつ
ハラミータ
熊襲悲し小碓悲しや不知火よ
不知火
不知火やカムパネルラと別れ行く
糸田
不知火や小川未明の人魚の灯
神戸鳥取
不知火や八代亜紀似の猫の声
四六三
不知火や高尾太夫の血の匂ひ
今野浮儚
不知火や漁師健作沖めざす
トレ媚庵
不知火や竜二はきっと生きている
猫ふぐ
不知火と応ふる翁二人かな
不知火を割つて現る父の船
てまり
村人B不知火なんて知らないよ
矢野リンド
不知火の消へやうやうに老婆立つ
でこはち
不知火のむこうは黄泉と媼かな
はまゆう
不知火よ妣はあの暗がりにいます
ひでやん
不知火やため息ひとつまで許せ
小木さん
不知火やまばたきの間に入り込む
小木さんの娘
不知火やさびしき人があそこにも
小林大山
不知火の夜肉体はまういらぬ
深呼吸
不知火を見たと言う人身罷りぬ
柳葉魚
不知火を浴びて人魚に戻りけり
有櫛
不知火や海の鳥居をくぐりゆく
まどん
不知火の憤怒の湾でありしかな
瀬戸 薫
不知火や白黒で見る戦争史
大阪華子
不知火の行方追ってはいけません
縹あい
不知火の入り口ひとつみぃつけた
もちずきん
不知火や親子三代通い婚
稲穂
そうあれは不知火の現れし夜
はまゆう
不知火を見てきしと言ふやつれ顔
軌一
不知火や行列戦地へと続く
のり茶づけ
不知火や戦に逝きし魂あまた
松本 だりあ
不知火や死者を数字にする現
根子屋
現象を不知火と記す日本書紀
空見屋
不知火見き大和の地の果つる処
ポメロ親父
不知火や飛びゆく阿蘇の石数多
ペコちゃん
火の国や海に不知火山に阿蘇
十猪
不知火の見えず干潟の門を閉じ
ひろ志
不知火のにぎわふ都船首向く
やにほ
蕪島の静まり返り不知火や
位子
不知火や八代漁協日奈久支所
理酔
不知火は電報打ちし夜のこと
三島ちとせ
不知火燃えてゐるコンビニで酒を買ふ
ポメロ親父
しらぬひのざんしゅのまへのいばりかな
葦信夫
不知火の韃靼兵のらんるかな
葦信夫
不知火を操る蒼きケーナ欲し
めいおう星
不知火に笛の音長く低く伸び
笑松
二杯目の珈琲や不知火を見ん
丸山清子
モカコーヒー挽いて不知火まで寝ずに
小泉ルリ
点々と沖に不知火湯の熱き
桂介
不知火や眠りの浅き旅枕
紀和やよい
手荷物に不知火ひとつ入れて行こ
黄金のあひる
不知火に火照る身体を禊ぎけり
田中憂馬
不知火がまだ息をするあたたかい背
ミル
不知火やもう帰ろうとせがむ子と
雨月
高熱の子よ不知火を見た夜に
雪うさぎ
不知火や孤閨守りし師の訃報
小野更紗
不知火のひとつ増えたり通夜の闇
雪うさぎ
不知火や情死のための舟を出す
七七子
不知火やじゅわと果てたる絵らふそく
江戸人
病室や不知火の他真の闇
桜井教人
不知火や静かに寝ろよ子盗来る
慎太郎
不知火や咥え煙草の運転手
山走子
祖父は海へ不知火となりにけり
寺田人
不知火の水に影なし人老いぬ
蘭丸
不知火立ち漁夫は大漁疑はず        
みなと
不知火や網繕ふは漢の仕事
ヤスハル
不知火や無人の舟に櫂の音
すずめ
不知火の遙かに灯す外国船
マーペー
不知火を胎内に見た記憶あり
菜月
不知火きて夢など虚数まだほざくか
日暮屋
ひとり夜や不知火に弓ひくここち
有櫛
不知火と記す手帳の黒々と
予知夢から醒めれば妻に不知火立つ
可不可
不知火や暗視カメラに猫・胡蝶
直躬
不知火や真空管で聞くバッハ
大塚迷路
不知火や二十歳の夜の置き手紙
誉茂くう子
不知火を見む肥後の赤酒酌まむ
八十八五十八
不知火の肥前の国の風土記かな
木 よし
不知火の増ゆるにまかせ旅寝かな
みちる
不知火を越えゆく夜間飛行かな
毛利あづき

並

不知火に似たり漁師の漁り火か
松風
不知火はいわゆる海の陽炎か
玉花
不知火を待てばいよいよ夜の海
花筏
不知火に触れてみようと舟を出す
つむぎ
夜の海進めばゆらめく不知火や
秋桜
大王の不知火見んと闇を漕ぐ
福田輝山
不知火や夜を漕ぎ出す男振り
藤鷹圓哉
不知火や刻一刻と怪火待つ
螢寿
不知火や声なき声のしたような
流星
ひとつふたつほら不知火の増えていく
如月あおい
不知火よ無数に依りて海照らす
おーかゆかり
不知火や闇と闇とを分かちをり
小市
不知火の闇の連鎖が重くなる
あつちやん
不知火の闇に鬼居り狐居り
杉本とらを
不知火や神の息する如く揺れ
露玉
不知火やふくらんでゆく波の音
目黒輝美
群青の空と海分かつ不知火
和のん
天に星海に見えるは不知火か
馬場 馬子
風月が絶えて不知火音を立て
働き人
空歪み不知火細く囁けり
福熊猫
海走る不知火風受けとまどふ
はらたけこ
不知火の去りし暗き夜深かりき
spa38
不知火の巣や瞬きを奪いしむ
泰 徳人
闇の海照らす不知火神業か
石田麦子
不知火や未だ近くて遠い海
不知火
しんしんと闇不知火をなめつくす
ちびつぶぶどう
不知火を映せし海の深さかな
正則
不知火や人なき場所に人のをり
ちえ
不知火や釣り人の声闇に消え
屋根の草
不知火を見しと思へり見ざるとも
ふふ
不知火や夢の中まで現れる
みかん
懐かしき揺らめく不知火今は見ず
海雪
不知火の不思議な光で励まして
美泉
不知火や結界のごと光をり
小町
不知火や静寂に揺れて闇に溶け行く
芝浜
静寂に響く波音揺れる不知火
海雪
不知火にやみしんしんとやみとなり
ひぐらし
不知火やうごめく波の深き黒
てい
不知火か波間に溶けしましろかな
カンナちゃん
不知火の湧きたつ海はなほ遠し
まいまい
不知火の遠さよろしさ寂しさよ
こま
不知火や天空に在らず地にあらず
しらぬい
不知火が見えぬと月を隠したし
美福
不知火は夜の海に降った星
もりまいまい
空に星海にしらぬひ明滅す
kokoro
不知火や明滅離合よはの海
しげ爺
不知火の光の帯や夜深し
れんげ畑
不知火や蒙古の海のキラキラし
白川葎
不知火や見果てぬ夢の道しるべ
彦山
波しずか不知火遠く夢幻かな
美月
あなたなる不知火我が灯しけり
理子
不知火や知るたび知らぬこと増えて
ハムテル
不知火や「知らぬ」と言へる実直さ
はるか
科学など知らぬと嗤う不知火は
みつこ
不知火や悪しきこと知らぬが仏
髙橋 冬扇
不知火に不条理を初めて知る
ふわり子
不知火や人智及ばぬこと数多
一生のふさく
不知火や宇宙の謎の限りなし
ヤッチー
不知火や名付けし謎の夜の明かり
ケイコ
漁の海夜は神秘の不知火が
たかちゃん
不知火を散らし火之神散歩かな
ビッグアップル
不知火や神楽太鼓に御神酒供え
ぷうちゃ
わだつみと小鬼じゃれ合う不知火か
ぽん子
不知火や黄泉の国への道しるべ
ますみ
不知火の向かふに黄泉の国のあり
東雲
不知火や冥土へ向かう舟明
川島 欣也
不知火や闇につぶやく声と死と
芳青
不知火やこの世で光れぬものみな来たれ
写俳亭みの
不知火や別れ告げたき魂か
珠桜女あすか
不知火なりて海底の魂ゆらぐ
たま
海境の不知火恋しや磯枕
巫女
闇海に浮かぶ不知火妖火かな
茂人
不知火や吾は眼鏡の玉を拭く
百草千樹
不知火をただただ映し硝子の目
ゆみづき
角膜に残る不知火海眠る
木一路
不知火を包んでまぶたぎゅっと閉じ
かえるりん
不知火てふ闇に瞳を絞り込む
勿忘草
不知火や炎映さぬ瞳あり
しかもり
山頂の眼下に広がる不知火か
松山に行って観たい 夏目 長益
不知火といふ計らひのある海峡
亜桜みかり
不知火に出会う丑三つ過疎の島
バーバラ
不知火や蒼き天草燐光る
百合の蕾
訪ひたきや燃ゆる不知火天草の海
百合の蕾
仄かなる不知火迷う八代海
富士山
ゆらゆらと不知火燃ゆる八代海
あさり
不知火や阿蘇の風受け漕ぎ出でぬ
東山
不知火や阿蘇の焔が燃え映る
えちくらい
火の国や海は不知火山は阿蘇
竹庵
悲しみの不知火染まる天主堂
よりみち
不知火や永久の思い出九州路
まみん
火の国に不知火ありとはいとおかし
晴山女
肥後の海の不知火陸の不知火
ひでやん
まつりごと不知火と見る蒼き声
ひろた まゆみ
日本史の根底流る不知火は
Mコスモ
しらぬひの連れ行く先は明日か無か
藤紫
不知火を教えてくれた人どこへ
わわ
不知火を四五回は見たと祖父の言う
らっこマミー
不知火へ祖父の遺灰を還しけり
野乃
不知火や寝たふりで聞く父の詩
文月さな女
ああ父よ警鐘なのか不知火は
あきさくら洋子
不知火を見たりと父の一つ話
みけ西
不知火や父の横顔映しだす
亜寿紗
不知火に呼び覚まされし父の顔
車話
不知火や本を読む父読まぬ父
幸久
不知火に会ふこともなく老いにけり
香山のりこ
不知火に怯える子の頬背に熱く
あんにん@チーム将軍
不知火を見て泣き叫ぶ幼児かな
まこち
不知火を見る少年のうつくしき
柑騎さち
不知火海に我が子想いし手を延ばす
名倉 さやこ
不知火は婆さんだったかもしれぬ
山風禅
不知火や祈祷の老婆白き髪
望月ゆう
不知火の意味はじいやが知っている
木黄木林
人混みに不知火見ゆる未練かな
ぽむ紅玉
不知火や掴めぬ恋のもどかしさ
おはぎ
不知火や人魚の恋の炎かも
しおあん
また恋をして不知火も多面体
小泉ルリ
道ならぬ恋も不知火灯るせい
村上美怜
不知火の如く燃え揺れ我が想い
パオ
不知火に縫い付けられた君と僕
蟹神
肩触れて不知火ただただ見ている
蒲公英
不知火と甘い香りの君の髪
和木
行くかもと不知火不実な男なり
台所のキフジン
結婚は沖の不知火寄せるごと
芭菜々
不知火に消えてこころの燃え残る
茶子(ちゃこ)
不知火は心の闇のあやかしか
寒露
不知火や心はいつも万華鏡
お手玉
不知火も君が心も見えぬまま
詩季
不知火の頼りなさ今確かめる
かくみみ
不知火にたずねたき道迷い道
いち瑠
不知火やこめるねがいのひとつあり
モンブラン
不知火に明日への希望見えにけり
紗々
不知火や明日の分からぬ人の生
ラスカル
不知火に詮無き事をつぶやけり
原 ひとは
少年の夢不知火のごと闇に消ゆ
遷太
不知火や夢の欠片を燻らす
犬烏賊
不知火や夢を無くした我一人
佐兼計瞬
不知火や何を思いし我一人
立香
不知火やゆうらゆうらと夢うつつ
雪花
不知火の如き想いを追う小舟
みよしい
不知火やこの世まんざら悪くない
渕野陽鳥
不知火や過去と未来の残像ぞ
ときめき人
不知火や待ってておくれ本気出す
彦山
不知火は現世の影いざ漕がん
しば蒼玉
不知火や危うき軽さ流行り追う
しまろん
不知火や航路導く星となり
想予
天草の怨み不知火邪宗門
相模の仙人
不知火は筑紫を護る鎮魂火
甘泉
不知火の空しく灯る洞爺丸
公毅
不知火や御霊鎮めよ苦き海
銀命堂
不知火に死者帰らさんと笑み送る
空清@チーム将軍
不知火や淡水に死にし魂
天宮風牙
骨撒くや不知火ともる手を合わす
かげろう
不知火や涙で霞む月命日
のひろ
不知火や亡き人思い天昇る
不知火に叫んでひとつ木魂かな
枯れ木の日向
雄叫びのその先まさに不知火が
笹百合
不知火に焼かれむとするこの身かな
くわみま
不知火や炭掘り人の御魂とも
春川
不知火の寶の在り処を示しけり
とうへい
不知火に山姥の怪見るごとく
たんと
不知火で火傷を負うか海坊主
澄海
不知火はまぼろしなりき古代びと
石田麦子の母 アツ子
不知火は古武士の御魂やすけくと
レモングラス
不知火やナーガールジュナは蛇の神
るい子
海神や鬼哭啾啾不知火に
香舟
神の火か水軍の火か不知火よ
高田牧舎
不知火は掻き消えパンゲアが残る
鞠月
不知火や沖に異国のあるごとし
寸人
不知火のロザリオ繋ぐ五橋かな
星降松
不知火や殉教の民弔えり
竹春
不知火や遺跡の王が火を灯す
四万十太郎
不知火や天皇(すめらぎ)の故事今に生き
奈良翁
不知火や倭寇の凱旋はためいて
まどん
歴史書の力を見せる不知火かな
夏茜
不知火の遥か果てなる韓の国
あつちやん
不知火やイスラム国の秩序なし
風待人
不知火はデウスの涙落つる場所
このはる紗耶
海神の恋の吐息よ不知火は
こま
不知火の灯るセノーテ始まる儀式
さくらぎれい@神秘的かつ賢かったマヤの民
何時の日か不知火写してみたきもの
くさぐき
不知火やモールス信号解読す
亜茶子
不知火やモールス信号解読す
小市
たまゆらの不知火見ては旅支度
ぐべの実
不知火や夜汽車で帰る一人旅
どんぐり
不知火を知らず肥前の一人旅
木 よし
不知火に道を尋ねて一人旅
狸漫住
不知火を見たき切符や独り旅
金子加行
深夜バス不知火恋し橋渡る
不知火の車窓に滲む郷を棄つ
藻川亭河童
不知火のはるかに見えし旅の宿
不知火の数に合わせて杯を挙げ
ゴマ四郎
ジャズ響く客船デッキに不知火か
三つ葉葵 夏目 長益
不知火の妖しき言葉囁けり
小笑み
不知火に蝋燭紛へ魂消たる
山樫梢
怨深く不知火の海凪ぎにけり
酸模
不知火や波の来る前逃げた船
菊池洋勝
不知火の灯りを目指す観潮船
西条の針屋さん
不知火や航送船のありし頃
笑酔
不知火の話恐ろし漁師町
山風禅
不知火の海にたゆとう漁船の灯
黒兎
不知火の揺らぐ沖には漁舟
嘉子
不知火に攫われる舟艪の音のみ
紅の子
不知火や大漁旗と帰りけり
雪虫
不知火を見ることできぬ漁師かな
風太郎
不知火や濡るる足先潮満ちて
秋月
不知火を映す渚に貝の殻
金太郎
不知火の眼鏡の奥の光る眼(まな)
旧重信のタイガース
不知火やみしらぬひとと見知りけり 
俊明
不知火や今無き校歌の広がれり
瑞波朱雀
不知火や小雨降りゆき犬吠ゆる
石英
不知火や竜宮の門遠からん
川島ゆみこ
不知火や乙姫さまがお待ちかね
津葦
不知火は乙姫様の掌で灯る
しげる
不知火や神の灯台道しるべ
北まぐれ
不知火や其処に浄土がありますか
未々
不知火は四郎の聖火かも知れず
江戸人
不知火や夢の浮橋渡るまで
紅あずま
不知火や大和の眠る上にあり
山香ばし
恐ろしや不知火蠢く砂漠あり
紅の子
不知火や月の軌道へ乗る白球
三島ちとせ
しらぬひを吉兆と詠め従駕等よ
隣安
不知火をわたつみと言ふ海人は
真沙
しらぬひや腑(わた)のなかまでにげてゆく
緑の手
不知火の我海に棲まうものと聞こゆ
靫草子
不知火の骨と身を持ち毒を吐き
山香ばし
不知火の火焔太鼓の連打かな
山上 博
不知火の守りし神の鳥居抜け
山野琥珀
不知火はきっと天国への柱
心音
不知火をわたつみと言ふ海人は
真沙
不知火を浴びて地蔵の笑み二つ
四万十のおいさん
不知火の道しるべ欲しや山路にも
八木高穂
不知火や呆けて浸かる露天風呂
兀兀
不知火やちょいとタバコの火を拝借
サーカス小屋
不知火の発現予報ネットから
がめ
不知火や大震災も早や三歳(みとせ)
木一路
携帯の不知火揺れて知らぬ曲
野純
不知火や雨の慕情と舟歌と
旧重信のタイガース
不知火や銀河鉄道海に入る
土井探花
不知火やアトランティスの子守唄
北大路南天
クィーンエリザベス不知火を突っ切る
麗門
不知火や闇夜のジェットストリーム
夢堂

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