俳句ポスト365結果発表

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第85回 2014年9月25日週の兼題

万年青の実

  • よしあきくん一期一会の一句
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本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

一鉢はまだ青臭き万年青の実
芳青
考えて考えている万年青の実
不知火
あかあかと朝を引き出し万年青の実
ぐべの実
晴れやかに水盤に坐す万年青の実
ぷりむら
染付の鉢をはみ出て万年青の実
ポメロ親父
丁寧に鉢を磨かせ万年青の実
大阪華子
万年青の実ほがひの盆に一つづつ
空見屋
床の間に打掛のあり万年青の実
しげる
実万年青置く旧家より嫁貰ふ
金子加行
高砂や老いの独吟万年青の実
たんと
万年青の実祝言までの日かずかな
あつちやん
順番に嫁ぐ娘や万年青の実
樋口亜茶子
嫁ぐ日の父の背中や万年青の実
いち瑠
父母は見合い結婚万年青の実
かえるりん
結納の熨斗の達筆万年青の実
雪うさぎ
おとうとを言祝ぎてをり万年青の実
七草
あの人を父と呼ぶ日や万年青の実
N.S.Sayaka
傘立てにステッキひとつ万年青の実
笑松
晴れの日の螺鈿のステッキ万年青の実
はまゆう
来客の数を数える万年青の実
ぽろん
先生の還暦祝ふ万年青の実
神戸鳥取
万年青の実滞りなく終はる式
どかてい
一族の集ふ日なりき万年青の実
きのと
祖母ヨネは十人の母万年青の実
芭菜々
床の間に百年座る万年青の実
かげろう@明治32年生まれ、祖母のかたみ
実万年青の鉢据え終の住処とす
隣安
男系の絶えて久しき万年青の実
稲穂
相続す縁と子ネコ万年青の実
うに子
雀来てよく鳴く庭よ万年青の実
ポメロ親父
ぬばたまの鳥の疎まし万年青の実
登美子
鳥の目になつてしまふよ万年青の実
有櫛
石蔵の鬼が睨むや万年青の実
みなと
二十年鬼門守りし万年青の実
ふわり子
並び立つ白き土蔵や万年青の実
kokoro
家主殿無愛想なり万年青の実  
でこはち
先代は頭取の家万年青の実
もね
商人の慕ひし家老万年青の実
毛利あづき
裃に主君の家紋万年青の実
矢野リンド
宿老は能書き数多万年青の実
巫女
お屋敷の一人となりぬ万年青の実
猫ふぐ
万年青の実江戸より続く漢方医
ぼたんのむら
八代目甚左衛門の万年青の実
みちる
妃殿下の指さす先に万年青の実
お手玉
城門の風悠久や万年青の実
カンガガワ孝川
城跡の謂れの井戸や万年青の実
不知火
あかときの東塔の影万年青の実
七七子
参道の人影長し万年青の実
八木ふみ
醍醐寺の雨に明るき万年青の実
タケ
菩提寺に柄杓借りたり万年青の実
瀬戸 薫
大樽を干す大寺や万年青の実
るい子
炎上の寺は幾つや万年青の実
今野浮儚
大寺の燃ゆる中なる万年青の実
紆余子
武家屋敷の扉開かれ万年青の実
雪花
万年青の実腑分けは千住骨ヶ原
桜井教人
荒みたる烈士墳墓所万年青の実
田中ブラン
南北に風通る家万年青の実
まどん
戦前のままの路地裏万年青の実
ますみ
万年青の実村に一つの集会所
どかてい
人に貸す古屋の門に万年青の実
石田麦子
万年青の実靴脱ぎ石は朽ち果てず
石英
沓脱ぎは阿波の青石万年青の実
郡 里
菊坂の日々の鼻緒や万年青の実
根子屋@菊坂は、東京都文京区本郷にある坂。近くには樋口一葉の旧居跡があります。
小吉を集めたやうな万年青の実
葦信夫
万年青の実紅し占い吉とせん
すずめ
失せ物の一つ出で来て万年青の実
きらら☆れい
老ゆれども起業の夢や万年青の実
ひろろ
祖父青き鉢を好みぬ万年青の実
こま
折れ尺は祖父の譲りや万年青の実
木 よし
老人の手を握りあひ万年青の実
クズウジュンイチ
万年青の実愛でる翁の翻意かな
金太郎
万年青の実卒寿の父の句友美し
まんじゅりか
万年青の実八十路の母の悋気かな
まんじゅりか
万年青の実祖母の嫉妬を見て居りぬ
むじーじ
万年青の実色付き母の憂いあり
金銀パール
万年青の実大阪淀殿の気鬱
めいおう星
万年青の実大夫は肚に修羅や飼ふ
とおと
後朝をひときわ乾く万年青の実
音絵野あよ
蹴鞠ころころ万年青の実の下
柳葉魚
紙面には梨園の系図万年青の実
鞠月
会報の表紙撮影万年青の実
樫の木
旅行記を書き終へにけり万年青の実
ちえ
推敲も創作の術万年青の実
亜桜みかり
万年青の実途切れず続くデモの列
小市
実万年青を写さぬ監視カメラかな
音絵野あよ
万年青の実倒し査察のなだれ込む
雨月
万年青の実総理の椅子は孤独なり
四万十太郎
若かりし日の土井たか子万年青の実
らっこマミー
おたかさんやるっきゃないと万年青の実
ゴマ四郎@土井たか子さんに捧げます。
万年青の実市原悦子の影がある
葛城蓮士
振り向いた岡本太郎万年青の実
大塚迷路
芙美子と風琴万年青の実赤らむ
和のん
校長の爪のマニキュア万年青の実
中原久遠
万年青の実三鉢抱えし銀行員
むじーじ
蹲の水を浴びたる万年青の実
ごぼうの花
万年青の実この新築も八年目
旧重信のタイガース
万年青の実正座崩さぬ少年剣士
妹ノリコ
実をつけし万年青へ屈む力士かな
葦信夫
合宿のをはり万年青の実を潰す
茨城翔子
六畳一間トイレ風呂なし万年青の実
樫の木
タバコ屋の消えて老婆と万年青の実
ミル
路地裏にもんじゃの匂い万年青の実
相模の仙人
変わりゆく渋谷の街や万年青の実
写俳亭みの
スカイツリー見ゆる路地裏万年青の実
麗門
キャバレーの跡地だと言う万年青の実
犬烏賊
料亭の盛り塩仄と万年青の実
江戸人
万年青の実清めの塩のかかりけり
山香ばし
万年青の実香爐の灰の冷めるころ
時雨
万年青の実姉の鋏に迷ひなし
長緒 連
万年青の実女系家族の三代目
松本 だりあ
万年青の実婚姻届の判ほど
山香ばし
にこやかな次男の嫁よ万年青の実
大阪華子
良妻と見せてしたたか万年青の実
日暮屋
妻よりも古き仲なり万年青の実
桂介
寝たきり十年枕の元の万年青の実
松仁
万年青の実遺影のひとの華やげり
内藤羊皐
留守宅の回覧板や万年青の実
車話
擦り切れし回覧板や万年青の実
山走子
鍵つ子の小さきただいま万年青の実
三重丸
仕送り乞う電話鳴る朝万年青の実
四六三
万年青の実投げて泣かして好きでした
麗門
玄関の硝子に愁い万年青の実
台所のキフジン
旧き家の小暗き書斎万年青の実
如月あおい
碁会所の小さき床の間万年青の実
杉本とらを
呉服屋のウインド飾る万年青の実
寸人
湯けむりや帳場の隅の万年青の実
竹春
改装の床屋忙しや万年青の実
八十八五十八
市役所の二階のロビー万年の実
杉本とらを
壇上に大会飾る万年青の実
竹庵
晩熟の蔵出しワイン万年青の実
田中ブラン
子の生まれ年のワインや万年青の実
天宮風牙
楽焼に十字の傷や万年青の実
蘭丸
呼鈴の無き玄関や万年青の実
東雲
足跡の遺る三和土や萬年青の實
百草千樹
床の間の掛字は隷書万年青の実
石井せんすい
黄み帯びるレースに鎮座万年青の実
靫草子
万年青の実かつてそこには黒電話
大塚迷路
万年青の実末廣亭のもぎり台
まどん
久々に客ゐる床屋万年青の実
雪うさぎ
ご常連けふも集ひて万年青の実
万年青の実怒りは顔に出さぬもの
日暮屋
若いとは恥ずかしいこと万年青の実
小市
わが生は時給いくらや万年青の実
大塚迷路
万年青の実何回生まれ変わるやら
くろやぎ
万年青の実祝詞収むる寄木箱
このはる紗耶
鬼子母神鳥居の赤と万年青の実
らっこマミー
地母神の乳房多くて万年青の実
土井探花
天海の邪眼封ぜよ万年青の実
可不可
万年青の実道行く僧の金の鈴
木槿
万年青の実かつては龍の目玉とや
緑の手
万年青の実異国語の書を捲る音
くわみま
万年青の実鞴を吹いて日本刀
公毅
南蛮の鉢は藍色万年青の実
流星
日本の国旗は二色万年青の実
矢野リンド
万年青の実畳の上にある独逸
杜の緑子
ゴーギャンに描かせたかつた万年青の実
てまり
万年青の実アンリルソーの夢の中
三重丸
笛を吹く少年の色万年青の実
猫ふぐ
ドロップの赤は何味万年青の実
ヤッチー
失せものがこんなところに万年青の実
慎太郎
万年青の実私事ではありますが
幸久
万年青の実斉藤さんの目があかい
紆余子
万年青の実思ひの外の面白う
ひろ志
鼻つぱし見るから強き万年青の実
雨独

並

我が家にもあるとは知らず万年青の実
菊池洋勝
万年青の実ひしめき合って葉の中に
がん田
万年青の実やや淡く葉に隠れけり
小笑み
葉が浴びる光の蔭に万年青の実
電弦椿
葉の影に主役を譲る万年青の実
ラスカル
葉の陰に隠れて光る万年青の実
月光庵
年中緑ときに赤い実の万年青
藤鷹圓哉
緑々と聳え立つ陰万年青の実
彦山
色葉濃く日陰に生きて万年青の実
白桜
波打った葉ばかり愛でる万年青の実
香舟
朱に入りて斑を残したる万年青かな
心音
朱に染まる日に日に深く万年青の実
立香
万年青の実不本意ながら目立ちけり
渕野陽鳥
風音や心和みし万年青の実
花筏
風に揺るることも知らずや万年青の実
むすびめ
風吹けばきりりと赤く万年青の実
でらっくま
啄むか啄むまいか万年青の実
K
いくらかは万年青の意地か実の赤さ
井上じろ
一花はいつ咲いたやら万年青の実
気のまま風
只ひとつ残った万年青の実を結ぶ
木公寺恵
万年青の実振り上げたれば巫女の具や
山風禅
万年青の実確かに吾を誘いをり
四万十のおいさん
実をつけて大人に見えし万年青かな
木彫りや
青天に色艶映ゆる万年青の実
慎吾
水盤の真中にありて万年青の実
老人日記
実の揃ふ万年青の鉢の重きかな
枯れ木の日向
鉢の中華やぎ添える万年青の実
たかちゃん
実をもたぬ万年青の高値つきしまま
一生のふさく
手入れ良き実万年青の鉢床の間に
黒兎
赤映える暗き道辺に万年青の実
芥川光正
万年青の実花なき庭の色となる
左都
静かなる齢を重ねし万年青の実
カンナちゃん
万年青の実永遠の青継ぐ赤き玉
さきの咲野
万年の緑をたたえ万年青の実
喜多輝女
万年青の実めでたさゆえの祝い鉢
果林
万年青の実引っ越す度に増える鉢
おはぎ
童顔に白髪ちらほら万年青の実
よしえ
屋移りの床の間飾る万年青の実
よりみち
引っ越しの足元におり万年青の実
寒露
掛け軸にしたき万年青の実の赤き
甘泉
夫唱婦随如く寄り添う万年青の実
蒲公英五十二
万年青の実還暦祝ふやうに生る
三島ちとせ
おとなしい嫁が世話する万年青の実
三輪えつし
株分けてきたる実家の万年青の実
こおりさと
万年青の実今は座敷に明日路地へ
ケイコ
花屋には赤き万年青の鈴生りに
しおあん
万年青の実絢爛競う黒屏風
Mコスモ
床飾りま白き花器に万年青の実
かくみみ
還暦は白き髭なり万年青の実
ペコちゃん
完熟の還暦祝う万年青の実
千代姫
喜寿の日のネイルアートや万年青の実
秋月
ささやかに米寿言祝ぐ万年青の実
紀和やよい
万年青添え米寿の記念写真かな
風太郎
万年青の実熟す待つ母白寿なり
ゆうゆう
義父白寿めでたきことや万年青の実
つややかに白寿を祝す万年青かな
伊藤屋根の草
傘寿なる友へ実付の万年青鉢
勿忘草@花言葉=不老・長寿・母の愛
父母の傘寿祝ふや万年青の実
酸模
万年青の実エメラルド婚輝けり
小泉ルリ
年月に夫婦同じう万年青の実
小雪
万年青の実共に白髪の五十年
真沙@私事ですが今年11月に金婚式を迎えます。
父逝きて母の育てし万年青の実
香山のりこ
延々とにぎやか家族万年青の実
紗々
母なのに姉妹ですかと万年青の実
十猪
万年の実継子の縁和むかな
珠桜女あすか
あらたまの月日重ねて万年青の実
ちびつぶぶどう
万年青の実長寿寿ぐひまごの手
津葦
墓地の隅父母の愛せし万年青の実
まんぷく
父ひとり明りとなれや万年青の実
東山
親と子を結ぶ鎹万年青の実
螢寿
招かれて息子夫婦へ万年青の実
澄華
独り立ち包みほどけば万年青の実
山樫梢
祝宴や夫に随ひ万年青の実
奈良翁
我流てふ妹の生けたる万年青の実
馬場 馬子
婿殿の家系長寿やおもとの実
北まぐれ
万年青の実どんな母でも母は母
株分けてふたつの鉢や万年青の実
誉茂くう子
母ひとり万年青の実活け佳き日かな
しば蒼玉
母強し産声強し万年青の実
ぷう
万年青の実より鉢を愛でた亡き父かな
まどん
亡き義父が自慢にしてた万年青の実
わわ
悠然と父の形見の万年青かな
暇親爺
笑む父や母の留袖万年青の実
ねもじ
被災地の嫁となる娘や万年青の実
バーバラ
晩婚の重き祝辞や万年青の実
しゅんかん
職人が嫁をむかへて万年青の実
でん
幸せの握力緩め万年青の実
ときめき人
色白の一重まぶたや後の月
ゆう
竹垣の弛びしままに万年青の実
ふふ
川音を岩陰できく万年青の実
まいまい
路地裏の棚に熟せり万年青の実
みよしい
お隣りもとんと見ぬてふ万年青の実
とうへい
狭庭ある暮らし始まる万年青の実
ハムテル
家主無き庭に九度目の万年青の実
ひぐらし
色深む二十年目の万年青の実
みえ
万年青の実50年目も朱赤色
ひよとり
万年青ゆえ千歳百年(ちとせももとせ)実をならせ
黄金のあひる
万年青の実千年万年幾久し
ベルフラワー
万年青の実瞬に色めく万物や
みかん
天照の姿映す万年青の実
ふーみん
吉を呼び人を呼ぶなり万年青の実
ふみ
長寿てふ花言葉添え万年青の実
黄昏草
赤き実に長寿願いて万年青かな
しげ爺
高齢者助成の通知万年青の実
井上じr
万年青の実光に当てるは祖母の影
あたまばなくん
亡き母の形見の万年青実をもちて
あむろ
母の背に隠れ手を振る万年青の実
おせろ
故里の茶飲み友達万年青の実
たちばな
旧友のまなざし追えば万年青の実
つむぎ
万年青の実しのぶ一献影と添う
モンブラン
自慢する漢の手には万年青の実
レモングラス
万年青の実男やもめで人嫌ひ
ご挨拶ふと床の間に万年青の実
空清@チーム将軍
万年青の実玄関床に生けにけり
秋桜
下駄箱に万年青置かるゝ昭和かな
孤鐘恭子
裏庭の壁の脇ある万年青の実
貴薫
転げてもすぐ土の上万年青の実
小林大山
万年青の実宿場の口に迎えたり
関屋
幼稚園児の目線なり万年青の実
いさ
しやがみゐる園児の傍に万年青の実
白川葎
万年青の実ままごと佳境に入るらしく
nell
ままごとの痕の欠片や万年青の実
聖湖月
万年青の実そっと握った小さな手
亜寿紗
ややの手に握る夢あまた万年青の実
翠沢芽唯
ゆったりと赤子抱くや万年青の実
鈴音
きかん気の迷子に涙万年青の実
野風
万年青の実蝋石で描くどらえもん
トレ媚庵
万年青の実大人になるってつまらなそう
花屋
静寂に逝きし夫(つま)連れ万年青の実
あきさくら洋子
美しき横顔でした万年青の実
さとう七恵
こつこつと歩みし道や万年青の実
のひろ
ぽつぽつと向き合いましょう万年青の実
あさひ
目立たざる優しさとして万年青熟る
j8
辛うじてほぐれし心万年青の実
きうい
平凡な日々でも色づく万年青の実
夏茜
清貧といふ潔さ万年青の実
のり茶づけ
実直に生きた証や万年青の実
銀命堂
万年青の実我まだ青しと言いにけり
ゆみづき
身の丈の生きて楽しや万年青の実
ようちゃん
人並みの夢に追いつく万年青(おもと)の実
西条の針屋さん
胸襟を開くというは万年青の実
宮すみ女
万年青の実人生歩み太い幹
ばんしょう
万年青の実お前もやはり人の子よ
ひかげすみれ
万年青実や負け犬魂に喝入れる
遷太
野良猫ののぞいた先に万年青の実
ぱむだ木下
ふたつみつ発つ旅の荷に万年青の実
はるか
置き去りの帽子がひとつ万年青の実
お笑い迷人
お気に入りの椅子や万年青の実が結ぶ
ゆるり
万年青の実自転車でいく通学路
ちびつぶぶどう
女一人野球部に居り万年青の実
くさぐき
なきひとのおもいでつなぐおもとのみ
紅映@初めての投稿です。
寡婦の庭歩み石越え万年青の躬
紅の子
閨房に見知らぬをとこ万年青の実
今野浮儚
モネの庭日本びいきや万年青の実
澄海
万年青の実燃ゆる彩りフラメンコ
星降松
正倉院の御物(ぎょぶつ)のような万年青の実
れんげ畑
万年青の実珊瑚のように色づきて
どんぐり
深海で見てきたような万年青の実
ジャンク堂
万年青の実サザンクロスの星になる
さくらぎれい
火の山のマグマせり出す万年青の実
松風
万年青の実朱赤構えて鬼祓う
百合の蕾
万年青の実ともに住み替へそっと居る
望月ゆう
万年青の実宝石として愛でりけり
野乃
急ぐ朝杖躓きぬ万年青の実
丸山清子
万年青の実この島より出たことなし
空山
万年青の実小さく踊る心の臓
砂青
万年青の実隣家の犬も走りけり
笹百合
路地奥に万年青すがしき君が家
俊明
万願寺庭にひっそり万年青の実
木瓜
物言わぬ眼差しに似て万年青の実
瀬紀
わが居場所ここに構へて万年青の実
春川
顔色を見られたように万年青の実
春爺
割れ鉢に虚日の夕や万年青の実
盆鉢を少し回すや万年青の実
正則
退院を熟れて迎へる万年青の実
倉戸せいら
峠路を辿りてゆかば万年青の実
藻川亭河童
答えれば歯並びよき子万年青の実
茶子(ちゃこ)
花よりも団子と言ふや万年青の実
万年青の実の生るも落つるも気のつかず
南亭骨太
万年青の実授かり観音手の中に
芭治留
宝石はそっと隠して万年青の実
文月さな女
万年青の実年代物の赤ワイン
目黒輝美
新築の我が家誇らし万年青の実
陽柑
万年青の実転げ落ちたる恋心
璃紗
万年青の実古き花屋の植木鉢
縹あい
其の上や我れも我れもと万年青の実
旅好きで居つかぬ人や万年青の実
髙橋冬扇
万年青の実レトロの町に丸ポスト
たま
破顔してひかりみちたり万年青の実
ぷりむら
雨に濡る終の棲家に万年青の実
位子
モノクロの婚礼写真に万年青の実
みつこ
夕暮れに想い抱き込む万年青かな
海雪
なにもかも空を吸い込む万年青かな
岐阜の集散人
徳川の家運輝く万年青の実
月光庵
傾城の艶写したか万年青の実
江口小春
万年青の実くつひるがえり明日はハレ
山香ばし
持ち寄って顔寄せられて実の萬年青
藤紫
朱に染まり芸を引き立て万年青の実
働き人
子だくさん根本にころり万年青の実
せり花
万年青の実戌亥の風の日ごとかな
てぃ
括約筋はしっかりしめる万年青の実
ねこ端石
万年青の実山はもうじき白化粧
まどんの母
良薬の裏を飲み込む万年青の実
アパートの出窓に鎮座万年青の実
小市
白髪の背の凛と万年青の実
小町
妖精の棲むシャンデリア万年青の実
山上 博
万年青の実祖母の黄瀬戸に灯がともる
紅あずま
万年青の実見たことあるよな無いような
狸漫住
「万年青の実ですが何か?」と言われそう
奈津
引っ越しを重ねて増える万年青の実
麦花
朝日浴び元気をもらう万年青の実
美泉
目立たざる優しさとして万年青熟る
眉山
万年青の実風にのりたるファンファーレ
北大路南天
万年青の実熟す日陰や神楽坂
未々
万年青の実忘れた頃に色ずくや
茂人
万年青の実理容一筋町会長
木一路
発車ベル万年青の実泣く君のピアス
野純
葉隠れに片恋のまま万年青の実
直躬
実万年青の秘めた思いを馳せにけり
兀兀
けふ気づく万年青の紅い実勝手口
百合の蕾
訪ふて三和土に光る万年青の実
尚川
万年青の実新装開店出玉赤
旧重信のタイガース
万年青の実比類なき朱醒ましけり
富士山
新妻や万年青の実のごと熟れるべし
福田輝山
万年青の実すべて潰してしまえばいい
木黄木林
還暦や祝に赤き万年青の実
嘉子
遥か昔神君も愛でし万年青の実
雪虫
戦乱に幸を招きて万年青の実
想予
仕舞屋の玄関前に万年青の実
八木高穂
のれん継ぐ婿三代や万年青の実
露玉
慕はしき父のこころや万年青の実
やにほ
父の古稀母は万年青の実をそっと
理子
三味線の渡る路地裏万年青の実
隣安
万年青の実空家の庭の片隅に
ひでやん
万年青の実一筋縄では行かないわ
もちずきん

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