俳句ポスト365結果発表

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  3. 黄落

第87回 2014年10月9日週の兼題

黄落

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

黄落やこゑが近くへ落ちてゆく
茨城翔子
黄落のたちまち白き渦となり
ふふ
黄落とペルシャンブルーの空の下
ぐべの実
黄落てふ静かな儀式続きけり
白豆
沈黙の描く一路は黄落す
泰 徳人
黄落の乱舞は小天狗の仕業
天めざす
黄落や大樹を通う水の音
可不可
黄落へ落つる雨音微かかな
おせろ
黄落の静かに昏るる通り雨
三輪えつし
御堂筋わずかに曲がり黄落す
きのと
黄落や御堂筋には人の波
れんげ畑
黄落やグロッケン鳴る小樽運河
みなと
黄落や南多摩奥葬儀場
ちびつぶぶどう
黄落の湯島聖堂孔子像
きらら☆れい
黄落を急ぐ金毘羅道遺跡
あい
黄落のふはり室町交差点
桂介
黄落が被う由布岳青き空
和のん
黄落や天守へゆるき石の坂
桜井教人
黄落の道の果てなる大伽藍
軌一
黄落や稲荷大社の鳥居千
きのと
黄落や川の向こうに芝居小屋
こおりさと
黄落やふるさとひとつ呑みこみぬ
こま
水底に沈みし村の黄落期
金太郎
黄落へ脈うつ山が灰を吐く
てぃ
一本の黄落千里震はせり
土井探花
空へ弔ひ地へ弔ひ黄落
三島ちとせ
対岸の人も手をふり黄落期
桂介
黄落路消失点まで行くつもり
雪うさぎ
黄落の消失点に絵画館
笑松
黄落や港へ続く石畳
雨月
黄落や港の石畳白し
カリメロ
黄落の丘まで届く銅鑼の音
川島 欣也
黄落や軋みて閉づる裁判所
蘭丸
黄落や地方裁判所は近く
クズウジュンイチ
黄落をゆく外苑の列無言
七七子
黄落の外苑前に待ち合はす
小町
講堂は大黄落の先にあり
カンガガワ孝川
黄落の奥に先端工学部
金子加行
黄落や研究室の窓小さし
黄落のひかり編み込む美術館
緑の手
美術館を出て黄落の人となる
ひろろ
黄落をくぐりてちひろ美術館
甘えび
絵画館とほくにかこみ黄落す
写俳亭みの
黄落や礼拝堂に続く道
位子
図書室は陽だまりの底黄落期
このはる紗耶
黄落や移動図書館動き出し
山走子
黄落やいつか壊されてく校舎
野乃
黄落の坂は白亜の講堂へ
理子
黄落の駅の短編映画めく
るびい
黄落期の坂の上にはバー姉妹
稲穂
黄落やゴルフ場には中継車
れんげ畑
黄落のひかり集めてアトリエに
もね
喫茶店黄落淋しガラス窓
おはぎ
黄落やオープンカフェの白き椅子
お笑い迷人
黄落や道にせり出すカフェテラス
香山のりこ
黄落やコリー寝てゐるカフェテラス
どかてい
黄落に時折たてる犬の耳
あつちやん
黄落を蹴散らし犬の速さかな
お手玉
黄落をただ浴びていて犬の顔
ミル
黄落のただ中風となる小犬
江戸人
痩犬の背や黄落は懇ろに
有櫛水母男
黄落のまっただ中のしっぽ猫
ちびつぶぶどう
黄落や片目の猫の棲む館
誉茂くう子
黄落やシャムの瞳は青きまま
田中ブラン
黄落や行き交う人を明るくす
ひろろ
静かな人黄落に包まれる
ゴマ四郎
黄落の町はさみしい人ばかり
軌一
黄落や友の個展のまばゆくて
うに子
黄落や窓辺に飾るゴッホの絵
まんじゅりか
黄落や国宝展へ長き列
八十八五十八
父に似る弟の声黄落期
ぼたんのむら
牛飼いの伯父の訃報や黄落期
ゴマ四郎
黄落に集ふ不惑の男達
ポメロ親父
黄落の道行く女振り向かず
しおあん
黄落やイブモンタンの鳥打ち帽
らっこマミー@シャンソン「枯れ葉」
音符無き楽譜奏づる黄落期
七草
黄落の庭に楽譜の散らばりぬ
北大路南天
黄落にサックスの音の口ごもる
山香ばし
黄落を浴びてひとりのサキソフォン
さとう七恵
黄落やユーフォニアムも黄金色
松仁
音楽をお切りください黄落中
田中ブラン
黄落やFMで聴くモーツァルト
江戸人
黄落やブラスバンドのリフレイン
さきの咲野
黄落やバンドネオンの流れくる
すずめ
狂詩曲聴き黄落の街に出る
タケ
黄落や名盤にまた針を置く
てまり
黄落の広場皇帝円舞曲
中原久遠
黄落に旅愁を歌ふ移民かな
神戸鳥取
黄落の音閉じ込めるスケッチブック
ぐわ
自分史の稿のいよいよ黄落期
郡 里
黄落に想いかさなる七行目
てるこ
黄落や風のにほひのする栞
どかてい
黄落に紛らせ棄てるメモひとつ
ふふ
黄落や頁めくるるブラッドベリ
しかもり
黄落や旧き洋書を読み終へり
Mコスモ
黄落期ジグゾーパズル埋まりゆく
公毅
この歳は初めての歳黄落期
井上じろ
赤子ごと青空抱かむ黄落期
貴帆
黄落をなにせむ子らの鬼ごっこ
のひろ
とおりゃんせ抜け黄落の中に入る
不知火
黄落やひとり地を蹴り逆上がり
長緒 連
中央分離帯黄落の十重二十重
ポメロ親父
黄落が前照灯に揺れ惑う
パオ
編隊のヘリの轟音黄落す
勿忘草
黄落の駅までつづく戦前よ
トレ媚庵
畜生の親子に草木黄落す
めいおう星
黄落の道に子犬の骸かな
菜月
黄落の淵に人柱の碑
樫の木@我が家のすぐ脇を流れる水路にそういう謂れがあるのです。
逃亡のわれならなくに黄落す
トレ媚庵
黄落の眠りて後の明るさよ
みちる
黄落を連れ込むダージリンの店
理酔
黄落やミルクティー手に待ちぼうけ
田中憂馬
黄落やフランスパンに固きジャム
三島ちとせ
黄落の朝を焼き立てドイツパン
三重丸@妻はパン教室の先生なので、パンはいつも焼き立て。
黄落の山荘ブルーチーズ齧る
登美子
朝陽受け綺羅黄落の御神木
ますみ
櫛田宮巫女に黄落雨のごと
寅文
黄落や春日の巫女の神楽舞
奈良翁
たそがれに黄落やまぬ鬼子母神
らっこマミー
吹禅の無策やくぬぎ黄落す     
みなと
黄落や仏舎利塔にまず一葉
ゆらり辺
黄落や納骨堂へ続く坂
笑酔
一族の墓黄落の降りしきる
四万十太郎
黄落の杖忘れおる右手かな
北まぐれ
黄落や銀の指輪の曇りをり
ぼたんのむら
黄落や東司の錆びしねじ締り
とうへい@「東司」は、寺のトイレ、「ねじ締り」は木製窓によくある「錠」の名称。
消火栓あかるき夜なり黄落期
紆余子
黄落の無言のままのベンチかな
旧重信のタイガース
黄落や海岸通りから電話
井上じろ
改札を出れば眩しき黄落期
加和志真
B出口並木はすべて黄落す
宮すみ女
黄落や靴音黒く響かせよ
黄金のあひる
黄落や喪服に黒きハイヒール
大阪華子
ごみ箱の蓋がけらけら黄落期
ミル
黄落に埋もれ昭和を屈葬す
十猪
平等にかかる重力黄落期
輝凛
モルモットの地球くるくる黄落す
めいおう星
黄落の森にハリーは死んでゐる
葦信夫
黄落の森に夢食む鳥ひそむ
中原久遠
駱駝臥して黄落の道果て無し
三重丸@「さまよえる湖」を著したスウェン・ヘディンのシルクロードをイメージして。
黄落の死んだライオンは雌でした
初蒸気
黄落や子牛曳かれる市の道
でこはち
黄落や暗き牛舎の黒毛牛
石井せんすい
黒き河馬黄落の河泳ぎけり
しょうご
黄落をぎいぎいとねじをまく鳥
如月あおい
黄落や栗鼠の膨らむ頬袋
神戸鳥取
黄落の並木たどれば我が母校
れんげ畑
黄落のベンチに開く太宰かな
如月あおい
黄落や下巻は誰か借りてをり
東雲
黄落や修士論文まとまらず
ヤスハル
面談を終え黄落の街眩し
甘えび
黄落の求人広告破れけり
旧重信のタイガース
黄落や求職靴の重くなり
想予
黄落や平和通りの黒板屋
誉茂くう子
守衛来て黄落の門閉ざしけり
葦信夫
黄落や線路へ屈む保線員
矢野リンド
黄落や学生服の喪主毅然
秋月
ゴム長の農大生や黄落期
杉本とらを
黄落や未だ現役ストリッパー
今野浮儚
黄落や唇切れて酒しみる
時雨
黄落をきしむ回転木馬かな
とりとり
サーカスの子象のおつむ黄落す
ときめき人
黄落やサーカス小屋の跡広し
瀬戸 薫
サーカス小屋黄落の中に建ちにけり
木 よし
黄落が追いたてるサーカスの店じまい
日暮屋
黄落や練習中のジャグリング
毛利あづき
黄落や大道芸の大男
ひろ志
黄落の底にたたずむピエロかな
ぷりむら
黄落やブロンズ像は瞬かず
小林大山
黄落を静かに見つめマリア像
マーペー
黄落や両手広げてマリア像
雨月
黄落を修道女らは一列に
靫草子
ひかりふるように黄落のセミナリヨ
里眠
夕暮れのホスピス病棟黄落期
兀兀
黄落や斜陽の影引く石の列
蓼蟲
磨くたび濁る玻璃戸や黄落期
ハラミータ
黄落や昼の街灯涙めく
音絵野あよ
黄落の木椅子は睡魔ゐる所
江戸人
黄落や飛び立つ先はパリの街
竹庵
黄落の巴里バゲットを抱へゆく
とおと
黄落やルカのパン屋に忍び入る
澄海
黄落やロバのパン屋が街角に
るい子
黄落の夕陽に光粒子説
根子屋
時はツービート黄落の従順
和のん
異国風に布織られたる黄落期
杉山葵
黄落の一樹皇帝の孤高
可不可
黄落や牧には王の馬駆ける
初蒸気
黄落や遠くで馬の嘶きぬ
柳葉魚
黄落や馬車道いつか馬車は去り
いもとやべえ
観光の馬車黄落の中をゆく
マーペー
黄落や轍の響き聞いてゐる
真沙
黄落へ波打つガードレールかな
猫ふぐ
黄落やあなたの望むものは何
小木さん
黄落や「やがて」とはやさしい言葉
有櫛水母男
約束の日を黄落と待ちぼうけ
大塚迷路@黄落の頃行き違い多くなり初雪の頃鍵返さるる
日記焼く黄落いよいよ激しく
隣安
黄落を空に振りまく遊びかな
杜の緑子
黄落や水面平らかなる光
松本 だりあ
風運ぶ黄落湖を埋められず
川島欣也
黄落や音なき道の排水路
石英
境内は黄落にして海となす
しゅんかん
屍室出でそこからは黄落の海
緑の手
黄落の瀧の昏きを決めたるか
内藤羊皐
黄落の空を希求す櫂のごと
野風
それが全て頁のやうな黄落へ
紆余子
黄落やニケがほほ笑む神の森
紅あずま
黄落やギリシア神話大らかに
露玉

並

黄落に光一筋輝ける
たかちゃん
黄落や地より光の差すごとし
ラスカル
黄落の果てに渦巻く風のあり
うさ美
黄落やひゅるんと唸り渦を巻く
みかん
黄落に風の来たりて龍の舞
がめ
見上げても見下ろしてもただ黄落なり
もりまいまい
黄落のこのざはめきに覚えあり
金太郎
黄落よそんなに焦らず落ちないで
おーかゆかり
黄落やたまにトツンと音のあり
山香ばし
黄落の地につくまでの眩暈なり
茶子(ちゃこ)
黄落のただ中にいて一服す
かくみみ
蕭蕭と四囲の黄落積もる景
くさぐき
黄落や百まで拾うと嬉しそに
たあこいず
頭上より哭いているよに黄落し
相模の仙人
メタセコイヤザラメの如黄落
藻川亭河童
黄落の実は踏まぬよう歩くべし
みつこ
黄落や呼び止めらるる木精に
ねもじ
黄落の底で蠢く億の精
山風禅
黄落は膨らむやうに陽を吸つて
野乃
黄落や日向に映えたきのにほひ
瑞沢 縫包
蓄えし陽を地へ譲る黄落期
山樫梢
黄落にひかりといのち溢れたり
こま
こそかさと澄みし陽敷きつめ黄落の
丸助
はらはらと黄落の道ふかふかと
左都
さりさりと歩みを告げる黄落路
小市
黄落の目に眩しきは青さかな
空清@チーム将軍
黄落や水の流れに身を任す
月光庵
黄落の時は長しと誘う雨
カンナちゃん
大地しみこむ黄落や木に雫
間野 ぷうちゃ
反りたつ清水寺黄落の道
ふーみん
黄落やしみひとつなき白鷺城
かえるりん
黄落や飛鳥の里の石舞台
松風
黄落期約束叶う河鹿橋
金銀パール
黄落の森に現る駒ヶ岳
銀命堂
雲海を潜りて先に黄落の樹
柳島宏冶
黄落に箱根鉄道走り去る
車話
黄落を踏みしめ跨ぐ御堂筋
小笑み
御堂筋ビルの谷間に黄落す
茂人
黄落期何故に選ぶか御嶽山
木一路
御嶽の灰黄落を隠したり
原 ひと葉
黄落の木曽路を急ぐ人力車
夢堂
ふる里の富貴寺名高し黄落期
渕野陽鳥
黄落や極楽寺坂で筆をとり
花筏
黄落やそこここにわか金閣寺
遷太
黄落や大仏池に鳥鳴かず
ふわり子
黄落や源氏山から始まりぬ
白川葎
黄落の風に押さるる皇居濠
福田輝山
黄落をぬけて外苑歩きをり
酸模
外苑の思いで深き黄落期
しげ爺
外苑に黄落と言ふ絵の具あり
喜多輝女
黄落の外苑前や影ぼうし
小泉ルリ
黄落やランナーあまた皇居前
紀和やよい
黄落や揺れて揺らしてかずら橋
芳青
黄落の浮かぶ鄙びた温泉街
今野浮儚
黄落や訪ねし職安締切り後
むじーじ
黄落期僅か第一展望台
木黄木林
黄落にこだまつつまれ水車小屋
坐地蔵
黄落や水車はとめどなく回る
蹴史
黄落にしもた屋の影薄暗く
四万十のおいさん
黄落や空き地に家の建つ気配
ベルフラワー
黄落や古き校舎の玻璃染むる
くわみま
黄落の我が学び舎に声も無し
ゆみづき
黄落やひときわ目立つ工学部
馬場 馬子
美術館出て黄落の迎えあり
ゆうゆう
黄落や夫と歩きし博物館
未貫
足早に過ぐ黄落のチャペル前
春川
黄落やケアセンターに声が沸く
ペコちゃん
黄落や茶房となりし偕行社
ゆるり
黄落や木の間に透ける郷の街
K
黄落の奏でる符かな灯る街
モンブラン
黄落の街早歩きスタバまで
しば蒼玉
黄落の進む放課後喫茶店
西条の針屋さん
黄落期宵に並木は舞踏場に
雪虫
黄落や壊さるるを待つ競技場
藤紫
黄落や平和の丘の鐘がなる
越智空子
みずうみの黄落ゆかし日暮れかな
竹春
黄落や降りる人なき無人駅
ふみ
黄落や駅への道を歩き初む
関屋
黄落す都はドライだけどピュア
n.s.sayaka
黄落の色絨毯や故郷は
よりみち
黄落のあつけらかんと森の木々
のり茶づけ
黄落の坂立ち止まり立ち止まり
睡花
黄落が土に還れぬアスファルト
しげる
ゆるやかに黄落の道車椅子
寒露
海からの鳥声持て余す黄落期
亜桜みかり
公園の罠に獲物や黄落期
ケイコ
黄落や母の歩調に合はせゆく
kokoro
黄落や母の自転車の向かう
いさ
黄落や母のエプロン似合わない
小木さんの娘
黄落を見ておセンチになる母よ
ひろくん7さいのママ
黄落の中に戯れ子と母と 
あさり
黄落や吾子まっすぐに駆け抜ける
ヒカリ
黄落す独り居の父へひたひたと
バーバラ
黄落や呼び合い駆ける子らの顔
ごぼうの花
黄落の小路をゆけば靴が鳴る
さくらぎれい
黄落の石段上る宮参り
かげろう
黄落を園児の列の伸び縮み
奈津
黄落にはしゃぐ園児の頬赤く
文月さな女
黄落を両手で拾う園児たち
千代姫
黄落にままごと遊びや乳銀杏
黄落や迎えなき子の砂遊び
黄落や羽ある子どもの帰り道
白玲
黄落や君十七歳の日を歩む  
俊明
黄落を空に振りまく遊びかな
杜の緑子
黄落の街を歩けばみな詩人
いち瑠
黄落の富士山に集う異邦人
香舟
黄落や無人ベンチに運ぶ風
桜里
黄落や肩の荷下ろせと有るベンチ
河合 郁
黄落の小径をゆけばカフェテラス
寸人
黄落にポツンと一人カフェテラス
黄落
黄落に香り確かむ珈琲の
てんまる
黄落や珈琲すでに三杯目
目黒輝美
黄落や街はシャンパンさわさわと
むすびめ
黄落の径をフランスパン抱え
笑松
黄落やハート連なるラテアート
露玉
黄落のベンチにホットドッグと茶
モーリー
黄落や高原で飲むハーブテー
ようちゃん
黄落やリックの中の握り飯
たちばな
メモに置くのど飴ひとつ黄落期
はるか
黄落やペヤングの湯でめしを炊く
あさひ
黄落や鹽味のみのスパゲティ
百草千樹
同じ色同じ形の無き黄落
正則
黄落は黄色枯色朽葉色
ひでやん
黄落を掃く丁寧に丁寧に
ヤッチー
黄落や途方に暮れて箒投げ
宇摩のあかつき
黄落や黒土に落ち空へ舞う
でらっくま
黄落や踏み躙られしいと哀れ
源太
黄落の山を踏みしめ君のあと
美福
黄落踏みしめれば音がする
竹内一茶
爪先に黄落の音かすかなり
美月
街黄落踏みしめる足温きなり
螢寿
黄落の絨毯歩む喜寿の朝
黄昏草
山道を同行二人黄落す
田山(たあさん)
黄落や地蔵の頭巾錦織
ひろし
黄落や卒塔婆小町の成れの果て
たんと
黄落や仏師彫り出す衣擦れの音
はまゆう
黄落や千手観音あれましぬ
花屋
論文を読まず寝にけり黄落期
ちえ
黄落や眼科の女医のご託宣
麗門
黄落の風にコーラス女学生
よし江
黄落を色鉛筆で使い分け
がん田
黄落や昨日のマルも今日はバツ
あきさくら洋子
黄落はピンチの裏にチャンスあり
ばんしょう
はればれと黄落余生締めくくり
ぽろん
黄落や仕合せの定義は様々
藤鷹圓哉
黄落や半年ほどの夢如し
暇親爺
黄落を踏みし思い出足早に
紗々
人生を振り返らずに黄落よ
泥だんご
黄落や我が人生悔いすこし
間野
晩年の何か失う黄落季
大阪野旅人
黄落や時間を止めるすべは無し
どっこいしょ
黄落と君と私と青い空
亜寿紗
黄落や寡黙になりし君を追ふ
Muse
黄落のまぶしき路や手をつなご
望月ゆう
肩触れて黄落の道ひと駅分
黄落や深まる愛の音なりて
果林
黄落の道で囁く愛密か
みよしい
黄落の落ちる破れる恋ありて
妹ノリコ
黄落や麻疹のような恋が好き
木落やあの子の恋には目もくれず
もちずきん
黄落す今宵別れのシャンパンカラー
台所のキフジン
老いらくの黄落の恋先が見え
岐阜の屋根の草
黄落に己が齢を重ねたる
詩季
黄落や盛んなる生ありしやも
春爺
黄落や孫と語りし夫の事
笹百合
一人去り二人去る黄落の夕
たま
黄落やこの決戦の気合入れ
木槿
黄落を固く踏みしめ決戦前夜
夏茜
黄落や夢のごとくに多事多難
空見屋
黄落や彷徨うものを導けり
彦山
貼りつける窓に黄落旅の友
つむぎ
黄落や独り占めする露天風呂
あむろ
湯に落ちて沈む黄落浮く黄落
福熊猫
黄落の只中領すシートかな
ハムテル
水溜り黄落映る石畳
野純
グライダー黄落の野を腹下に
やにほ
青空に我黄落の雲に乗る
甘泉
黄落期訪ねて歩く芭蕉句碑
八木高穂
黄落や茶室の脇の竹菷
貴薫
黄落や玄関ドアの外開き
鞠月
黄落に急ぎます急ぎます踵
深呼吸
靴音の静かになりし黄落よ
心音
靴底が黄落運ぶ雨上がり
星降松
右軍手左に袋の黄落期
狸漫住
黄落や栞に一葉持ち帰る
菊池洋勝
黄落や一枚取りて栞とす
れんげ畑
黄落や窓辺の本の閉じられし
樋口亜茶子
黄落や書き続けたる解答紙
八三毛
黄落や黄色の魔法書しのばせて
直躬
黄落が定時上がりと舞っていく
隣の芝は葵さん
黄落や襟立て急ぐ帰り道
石田麦子
黄楽やいつもの道を車椅子
雪花
黄落の歩毎にちがう静けさや
呑水
黄落の駅に白杖の人ひとり
老犬の背に黄落の黄のぬくみ
とおと
黄落に猫ウインクの写真撮る
珠桜女あすか
黄落と雀の集う小屋根かな
木漏れ日
猿拾う黄落の餌街路にて
芭治留
黄落や牛の目からほろりほろり
みえ
白熊がプーさんになる黄落期
翠沢芽唯
黄落や木屑の山の飛び去って
紗蘭
黄落の古木の冊に夕日さす
毎毎
黄落や白衣行交う理科の窓
樫の木
黄落よ包帯のやうに愛を包め
ぷりむら
黄落を漆黒すえーたー選び待つ
澄華
黄落やどの革靴も軽やかに
縹あい
黄落の径やわらかく湿りをり
一生のふさく
黄落の道を踏み踏み分け入り
麦花
黄落や大木の下に佇みぬ
杜若
黄落の絶えなき山路二人占め
嘉子
黄落の硲を歩む二人かな
髙橋冬扇
黄落や長女本音を話さざり
晴好雨独
黄落にひとり見つけたバレリーナ
江口小春
黄落や鎖骨を撫でて指静か
風待人
黄落や跡形なしに閉店す
よしえ
黄落やジャズの音渡る版画展
東山
黄落や天井の龍鳴く広間
まどん
黄落に出動命令消防車
芭治留
黄落や在来線はすでになく
ひょっとこ
黄落や新幹線で立つデッキ
ちびつぶぶどう
黄落の便り嬉しきバスの旅
木瓜
黄落や路面電車のゆるゆると
このはる紗耶
自転車を押してゆきたし黄落に
芭菜々
ペダル漕ぐいま黄落の国を行く
門白想玻
黄落のあふれたる道ペダル漕ぐ
富士山
変速を夫の背に問ふ黄落の坂
小雪
黄落やランニングシューズ買ひ換へる
葛城蓮士
黄落やブーツを買いに元町へ
竹春
キャンパスのブーツは闊歩黄落期
紅の子
黄落や公衆電話ありません
老人日記

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