俳句ポスト365結果発表

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第96回 2014年12月18日週の兼題

寒蜆

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

黒々と鉄の重さや寒蜆
山風禅
寒蜆洗ふ水へと色うつり
三島ちとせ
ぬばたまの黒や岸辺の寒蜆
玲明
物々しき出立ちの寒蜆採り
ポメロ親父
ほっかぶりして採りに行く寒蜆
はまゆう
舟に佇つ人ひよろめくや寒蜆
初蒸気
湖荒れて鋤簾重たし寒蜆
直木葉子
鈍色の漁具の先へ寒蜆
きうい
胴付の胸より潮寒蜆
理酔
寒蜆午後は白波立ちにけり
小泉ルリ
鉄色に暮れゆく湖や寒蜆
桂介
寒蜆星のひかりを吸い尽くし
トレ媚庵
みづうみの星のざくざく寒蜆
スズキチ
星屑の水底に落つ寒蜆
香舟
幾万の星の沈黙寒蜆
凡鑽
寒蜆水辺の杭に風渡る
澄海
寒蜆漁りの舟見晴るかす
紅の子
漁小屋のラジオ鳴りをる寒蜆
みなと
湖を割りて始むる寒の蜆漁
勿忘草
曇天の小舟に揚げる寒蜆
理酔
未明より降り続く雨寒蜆
のり茶づけ
寒蜆北は爆弾低気圧
和のん
網走に太陽の居て寒蜆
今野浮儚
十三潟の風ピリピリと寒蜆
巫女
津軽藩南部は遠し寒蜆
カンガガワ孝川
木更津の空群青に寒蜆
いち瑠
風まどう勝浦朝市寒蜆
直躬
瀬田川の小舟二艘や寒蜆
タケ
木曽川の清流濁流寒蜆
桂介
木曽川の泥はきだすや寒蜆
らっこマミー
宍道湖の砂も味はひ寒蜆
雪うさぎ
宍道湖に流るる潮寒蜆
どかてい
国引きや出雲の國の寒蜆
稲穂
寒蜆出雲の神のおはす湖(うみ)
緑の手
寒蜆掻く小舟見ゆ湖畔宿
korinorahajini
汽水湖を掻きて寒蜆の小舟
クズウジュンイチ
雪中の湖へ舵切り寒蜆
三島ちとせ
みなそこにゆふぐれのまち寒蜆
葦信夫
寒蜆湖底は長き夜のごと
露玉
うすもやを籠めて湖北の寒蜆
百合かがり
寒蜆うすむらさきの靄ゆるり
間野ぷうちゃ
寒しじみ水面の光ごと掬ふ
松本 だりあ
かきあげる湖底に錆びし寒蜆
金子加行
鯉の尾よ泥を叩くな寒蜆
玉虫虫
寒蜆かちどき橋をゆく小舟
あつちやん
先斗町の厨に息す寒蜆
めいおう星
寒蜆一合ほどを量り買ふ
木 よし
藁づとをこぼれむほどの寒蜆
とおと
寒蜆がさと厨へ投げ渡す
理酔
笊の揺れまだ収まらぬ寒蜆
小市
寒蜆の桶に新聞かけて遣る  
みなと
真夜中の音吸い尽くす寒蜆
根子屋
寒蜆厨の闇を吸へばなほ
ハラミータ
小暗がりに笑ってをりぬ寒蜆
みなと
沈黙に飽きて舌出す寒蜆
凡鑽
寒蜆馬鹿丸出しの舌を出す
小木さん
ぬばたまの一ト夜抜けねば寒蜆
大塚迷路
水音を止めて夜深し寒蜆
ハンダフミヨ
思いきり締めない蛇口寒蜆
うに子
ガスの火の青い音して寒蜆
はまゆう
味噌汁に起こる対流寒蜆
矢野リンド
寒蜆火かけ一献時を待つ
のひろ
一椀の寒蜆汁飲む初日
どかてい
寒蜆下げて一夜の客になる
馬場 馬子
再会の苦き酒消す寒蜆
玻璃ヒカリ
良き酒の仕上げに頼む寒蜆
みちる
家宝ともいうべき茶碗寒蜆
とりとり
寒蜆根来の椀の底厚く
時雨
生意気に貝柱ありや寒蜆
はすね
箸先の寒蜆たる御姿
大塚迷路
殻取れば秘薬めけるや寒蜆
みさき
少々が並ぶ薬膳寒蜆
比呂 無
寒蜆大小問うは愚の骨頂
ぐべの実
寒蜆かういふ日こそ汁にせむ
理子
熱くして食ふが供養と寒蜆
雪うさぎ
縮こまる躰もて食ふ寒蜆
牛後
寒蜆殻実を咲かせ澄まし汁
山上 博
寒蜆溶けるむらさき濃くて濃くて
雪うさぎ
パクチーと紹興酒の香寒蜆
まどん@パクチー=香菜。
茶柱や朝の話題の寒蜆
岐阜の屋根の草
鍋底にざらりと浚ふ寒蜆
スズキチ
朝ドラを見つつ舌焼く寒蜆
やにほ
良くできた嫁と噂や寒蜆
ふふ
寝た子重し鍋にからから寒蜆
あい
産褥の妻に買ひたり寒蜆
すえよし
喘鳴の妻の啜りぬ寒蜆
内藤羊皐
乳くさき産科病棟寒しじみ
中原久遠
病室へ部下より寒蜆のスープ
矢野リンド
寒蜆澄みしスープの底さりり
緑の手
寒蜆痛む胃をなで山頭火
ときめき人
雨風に負けぬ賢治や寒蜆
未貫
飛騨よりの味噌の届きて寒蜆
香山のりこ
魚熊のすすめる利根の寒蜆
らっこマミー
その漁師職歴多し寒蜆
大阪華子
寄合の顔触れそろふ寒蜆
渕野陽鳥
寒蜆遅れて小坊主の返事
吾平
夢ひとつ口を閉ざして寒蜆
のひろ
水を飲む夢の続きや寒蜆
小泉ルリ
ボクサーになりたき夢を寒蜆
トレ媚庵
独裁がくる寒蜆ひらかれて
紆夜曲雪
吾こそは貧困層や寒蜆
未貫
つり銭のざるに一粒寒蜆
七七子
寒蜆寮のまかない覚えけり
時雨
猫の飲む水に身じろぐ寒蜆
中原久遠
清らかに寒蜆食べ出立す
不知火
寒蜆いただく旅の長話
加和志真
寒蜆出雲の神は良く踊る
稲穂
えんぜるの寒しじみ売るゆふべかな
葦信夫
離れ住む人は厄年寒蜆
花屋
かんしゃくもちの肝養うや寒蜆
直躬
親よりは先に逝くなと寒蜆
ぼたんのむら
永訣や姥が所望の寒蜆
小笑み
湖蒼き神話の国の寒蜆
ぼたんのむら
杜を経て 揺蕩ふ水よ寒蜆
ポメロ親父
寒蜆山廬に向かふ荷は静か
蘭丸
寒蜆万葉仮名で記す記紀
初蒸気
歌舞伎座をはねて路地裏寒蜆
このはる紗耶
装鞍の前に寒蜆の汁啜る
灰色狼@馬の鞍を着ける事を装鞍(そうあん)といいます。
対岸は天子の都寒蜆
四万十太郎
過去は問はれず網走の寒蜆
るびい
本心は悟られまじや寒蜆
みつこ
水に告白するやうに寒蜆
吾平
韓紅やがて烏羽寒蜆
葦信夫
漣は絶えることなく寒蜆
でらっくま
寒蜆殻に漣宿すかな
内藤羊皐
せせらぎを殻に纏ひて寒蜆
ペコちゃん
海砂利が寒蜆へと化けるのだ
三重丸
寒蜆と息吐く者として居りぬ
鞠月
信長の怒り静めよ寒蜆
田中ブラン
雪舟の墨の匂いや寒蜆
山香ばし
磔のイエスの膚や寒蜆
根子屋
李先生の眼差し強き寒蜆
まどん

並

ひと掴みした手のひらの寒蜆
いもとやべえ
本籍地名乗りて黒き寒蜆
奈良翁
寒蜆ちんまり小粒山椒めく
ちあふる
黒ダイヤのごとくきらりと寒蜆
れんげ畑
輝きのオニキスの如寒蜆
スカビオサ
かんしじみあさりのあかちゃんみたいだな
ひろしげ7さい
寒蜆おにんぎょうさんのめめにする
もちずきん
寒蜆年の頃なら十八歳
どっこいしょ
寒蜆二つの水で育まれ
たかちゃん
寒蜆貝の中から渦の音
ふかふか@可不可の息子。小学5年生、10歳
寒蜆の砂にもぐりてゐる理由
金太郎
寒蜆生きていると砂を吐く
左都
いま少し深みにおれば寒蜆
ぐべの実
水揚げの刹那砂食む寒蜆
芭菜々
泥ふかすバケツ一夜の寒蜆
お手玉
寒蜆白き舌出し泥を吐く
お笑い迷人
寒蜆ガリッと口に当たる砂
だるまさんが転んだ
砂を噛むひげ剃りの音寒蜆
えちくらい
砂噛めば鳴き砂の音寒蜆
雨宮涼風
寒蜆身を固くして覗く桶
笑松
ぎしぎしと洗はれ噤む寒蜆
亜桜みかり
籠の中キュッと締めたり寒蜆
みよしい
頑なに口を閉じたる寒蜆
よしえ
寒しじみ口を閉ざすは三つ四つ
望月ゆう
寒蜆厨に小さき息たてる
毛利あづき
寒蜆厨ガラガラ輝けり
宗本智之
寒しじみ口を開きけり祖母の家
いさ
食細き父の食卓寒蜆
さとう七恵
寒蜆殻の多きは父の椀
関屋
たらちねの母にふるまう寒蜆
ちびつぶぶどう
寒蜆朝は夫立て白のみそ
あさり
病みあがる夫に滋養の寒蜆
kokoro
起きぬけの味噌汁沁むや寒蜆
ちほみ
寒蜆滋養の匂い朝の味噌汁
ひよとり
寒蜆椀の中にて福ひらく
ばあ哉
憚らず汁啜るかな寒蜆
味は濃く身引き締まりて寒蜆
しげ爺
しじみ汁歳の数ほど椀にもり
木瓜
カチャカチャと音のはじける寒蜆
木漏れ日
身も汁も食べつくしたる寒蜆
目黒輝美
寒蜆鳴りて食事の支度せり
野乃
味噌味の鍋で煮らるる寒蜆
詩季
薄青の味噌汁美味し寒蜆
秋桜
朝食の箸せはしなき寒蜆
慎吾
寒蜆小さきものにも力満つ
正史
寒蜆一つ二つの浅蜊あり
相模の仙人
寒蜆小さき身をば摘みけり
八木高穂
寒蜆椀持つ手から温もりて
美福
寒蜆ちさき命の味噌汁に
お代わりの汁注ぐ宿の寒蜆
ころころぼっくる
寒蜆味噌と鼻孔を虜とす
藤紫
椀の底砂が残りし寒蜆
睡花
微笑みのままで死にゆく寒蜆
山香ばし
寒蜆煮えくる母に口を割る
飛鮎
寒さうに舌を出したる寒蜆
ひでやん
煮られても口は割らぬと寒蜆
比呂 無
寒蜆朱塗りの椀に盛られおり
ゴマ四郎
寒蜆忙しい箸の上げ下ろし
なおみ
殻啜る手元楽しや寒蜆
ひろ志
寒蜆小皿に碧く響くなり
ジャンク堂
寒蜆粒が積もりて椀の底
恍遊
紫の殻累々と寒蜆
有櫛水母男
寒蜆水面キラキラわけ出でし
彦山
小舟らの凪に光りぬ寒蜆
丸山清子
潮騒や朝を迎えて寒蜆
車話
朝もやに寒蜆採る船の影
軌一
寒蜆静寂破る鋤簾の音
よりみち
湖突きて鋤簾(じょれん)しなるや寒蜆
ぷりむら
鋤簾振る寒の蜆の響きかな
神戸鳥取
砂重き鋤連に肥えし寒蜆
小野寺友香
寒蜆誇る漁師の鋤簾かな
嘉子
寒蜆漁師の勘や湖晴るる
松寛
寒蜆殺生詫びて二つ還す
紅あずま
一湾の底掻き混ぜて寒蜆
まんじゅりか
砂金採る鉱夫はかくや寒蜆
山樫梢
浦で待つ頃合い良しかと寒蜆
カンナちゃん
寒蜆小粒を水に返す漁夫
天めざす
寒蜆ごつい漁師の痩せ我慢
なんちゃってラスカル
鋤簾引く手応え冴えて寒蜆
せり花
鋤簾の手しばし休めて寒蜆
せり花
寒蜆とる人こぼす濡れ羽色
でこはち
寒しじみ縮れる指を愛しむ
みかん
手に息をかけて砂掻く寒蜆
白桜
白い息ほとばしる波寒蜆
陽肥えさん
皸の指が差し出す寒蜆
こま
寒蜆手がしゃっこいとないてゐる
粗茶乃介
寒蜆疼く手掌赤い頬
バーバラ
寒蜆漁どる人の頬冴ゆる
くさぐき
朝ぼらけ海に目覚むる寒蜆
酸模
湖底から洩れる吐息や寒蜆
十六夜
湖深くひそみめばうまき寒蜆
重翁
湖底より掻き湧き出でし寒蜆
富士山
寒蜆色なき水に指赤む
てぃ
心には故郷の湖寒蜆
春川
北辺の汽水の雫寒蜆
兀兀
掬われて潮の涙や寒蜆
想予
朝日あび夫婦舟には寒蜆
鶴田梅勝
寒蜆漁師の皺と皺の渦
杜の緑子
汐入の湖に肥えたる寒蜆
老驥
寒蜆背の年輪や網走湖
スカビオサ
網走の縮こまらぬと寒蜆
旧重信のタイガース
藻琴湖の砂礫深きに寒蜆
藻琴湖の引き締まりたる寒蜆
Mコスモ
藻琴湖の底に潜むや寒蜆
宇摩のあかつき
寒蜆夕風に伏す十三湖
ジャンク堂@青森県は十三湖の景
十三湖の証明書入り寒蜆
きらら☆れい
十和田の底ひかり待ち居る寒蜆
泰 徳人
殻幅の良きは涸沼の寒蜆
月光庵
寒蜆港の先に筑波山
竹庵
小川原湖地図の向こうの寒蜆
せり花
伊良湖の砂持ち帰りけり寒蜆
三輪えつし
美保の朝戸を叩く風寒蜆
ちびつぶぶどう
琵琶湖より届く小さき寒蜆
つかりん
寒しじみ琵琶湖なりけむ口ざわり
覇を争いし古代や瀬田の寒蜆
ひろろ@壬申の乱最大の戦いがあった瀬田橋。これによって大友率いる淡海朝が滅びました。
瀬田川に小舟で掻くや寒蜆
茂人
瀬田川の泥より黒き寒蜆
田中ブラン
小さくとも近江の湖の寒蜆
喜多輝女
寒蜆淡海底の遺跡かな
あむろ
降り井戸の錦市場や寒蜆
高尾はるか
宍道湖に神の加護あり寒蜆
しゅんかん
寒蜆出雲の朝に舟急ぐ
寒露
宍道湖の日の出ぽってり寒蜆
原ひと葉
宍道湖の寒の蜆は小粒なり
木 よし
宍道湖は濃い紫や寒蜆
誉茂くう子
宍道湖に落日溶かし寒蜆
文月さな女
宍道湖や隠忍自重寒蜆
風来坊
宍道湖の漁師が守りし寒蜆
宮すみ女
出雲路や神に献ぐる寒蜆
老人日記
寒蜆目当ての参拝出雲行く
千代姫
八雲立つ湖(いずみ)の舟や寒蜆
クラウド坂上
八雲立つ出雲の湖の寒蜆
真沙
汽水湖の落暉に染まる寒蜆
津葦
汽水湖の夕凪きらり寒蜆  
葉月のりりん
寒蜆ベストショットの夕日選る
倉戸せいら
砂を噛み曇天見すえて寒蜆
河内天青
遠浅の砂の呟き寒蜆
今野浮儚
湖の奏でたる音寒蜆
北大路南天
寒蜆楔の如し湖眠る
長緒 連
水底に眠る遺跡や寒蜆
百草千樹
墓石を眺める川や寒蜆
雪虫
勾玉の湖に零れて寒蜆
老人日記@宍道湖周辺は瑪瑙の産地でもあります。
豊穣の湖(うみ)戴くや寒蜆
靫草子
板東太郎の肚突きて獲る寒蜆
可不可
大河よりなんと小さき寒蜆
きのと
白濁は川の豊穣寒蜆
登美子
寒蜆沼風尖り滋味あふる
たま
寒蜆湖北の宿の朝餉かな
ゆるり
船番所届きし笊に寒蜆
むじーじ
大店の土間にぶつぶつ寒蜆
桜姫
店先に日溜り一つ寒蜆
甘泉
魚屋の店先ぷっくり寒蜆
金銀パール
寒蜆一つ残して水槽へ
写俳亭みの
寒蜆友と群がる一夜かな
西条の針屋さん
屋台酒メガネ拭き拭き寒蜆
公毅
酒飲みの味方にされて寒蜆
一生のふさく
無礼講秘密抱へて寒蜆
風待人
寒蜆宴は佳境の隠し芸
八十八五十八
宴尽きて箸直しけり寒蜆
越佐
深酒の飯はいらぬに寒蜆
ジンベイ貮拾陸
深酒に恵みの乳汁寒蜆
嘉子
寒蜆一杯飲みて街に消え
おせろ
酒あおり家に着いたら寒しじみ
がん田
宿酔を桶から笑う寒蜆
街路
呑みすぎた肝に沁み入る寒蜆
蒲公英五十二
寒蜆味噌汁染むや悪酔い日
珠桜女あすか
二日酔い思いやりこめ寒蜆
誠実庵
酔い覚めや掌の椀温し寒蜆
尚川
酔ひ覚ます椀をはみ出す寒蜆
ヤッチー
迎い酒取り上げられて寒蜆
ゆみづき
もう飲まぬ今夜は飲まぬ寒蜆
土井小文
わが夫の肝を助けよ寒蜆
白豆
父さんの起きるのは午後寒蜆
縹あい
甦る重い肝臓寒蜆
パオ
食道に癌もつ人と寒蜆
とりとり
生存率どちら転ぶや寒蜆
晴好雨独
寒蜆病みたる父の枕辺に
レモングラス
病み上がり身ぬちに沁みる寒蜆
銀命堂
寒蜆ようよう抜ける病床
流星
一椀を仏壇に上ぐ寒蜆
七草
手を合はせ戴く寒の蜆汁
杉本とらを
寒蜆生き死にしみじみしみにけり
四六三
一杯すすって温まって寝ろと寒蜆
空清@チーム将軍
寒蜆もう寝ちゃおうよ目をつぶる
まこち
好物の椀すすりたる寒蜆
丸助
匂香は朝飯前の寒蜆
星降松
手造りの味噌のこだはり寒蜆
ひろ志
指匂い味噌入れるかと寒蜆
黄金のあひる
月曜の朝餉は寒の蜆汁
晴好雨独
寒蜆月曜の朝赴任地へ
木槿
木曜の朝日目映し寒蜆
穐山やよい
寒蜆下拵えの金曜日
山走子
スーパーで人待ち顔の寒蜆
むらたふみ
スーパーの少量パック寒蜆
藤鷹圓哉
見るだけで買えぬパックの寒蜆
菊池洋勝
山盛りの大寒蜆売られおり
ことまと@パックに山盛り¥500
売れ残り値下げの札や寒蜆
髙橋冬扇
社員食堂朝昼寒の蜆かな
慎太郎
定食の赤だし汁や寒蜆 
泰然
小粒でも味は一級寒蜆
田中ようちょん
こんなにも清しい味の寒蜆
登美子
塩むすび味噌汁の具は寒蜆
寸人
ぎっしりと椀に盛られて寒蜆
小雪
せつかちの汁だけ飲みき寒蜆
麗門
寒蜆喰わずに奴は旅立ちぬ
四万十のおいさん
亡き友へ呟いてをり寒蜆
幸久
不器用な男の恋や寒蜆 
俊明
人よりも堅く口閉ず寒蜆
ねもじ
一生を無口でとほす寒蜆
写俳亭みの
沈黙を守り続けて寒蜆
毎毎
寒蜆のごとく私も貝になる
小木さんの娘
お互ひに年だねと言ふ寒蜆
ちえ
ほどほどに長生きしたき寒蜆
うらら
寒蜆疲れた体にうってつけ
ひろくん7さいのママ
世の中を厳しく生きて寒蜆
紅映
還暦の重り吐露して寒蜆
福田輝山
寒蜆卒寿の父へ届けけり
川島欣也
気の細りし祖父へ土産の寒蜆
松本 だりあ
人生論の夜朝は無口に寒蜆
松仁
へそ曲がりどこにでも居て寒蜆
和紅
今日だけは良い事尽くめ寒蜆
高橋良夫
継続は母なりといふ寒蜆
丸山清子
ふたつ事一度に出来ず寒蜆
誉茂くう子
寒蜆朝夕出され湯治宿
こりのらはしに
黄昏に終わらぬ夕餉寒蜆
しかもり
囲炉裏端はだか電球寒蜆
しげる
徹夜して一夜一夜に寒蜆
ちびつぶぶどう
碁敵がお膳並べて寒蜆
東山
寒蜆昭和の路地に響く声
柳葉魚
行商の声高々と寒蜆
正則
魚屋の桶より計る寒蜆
石井せんすい
寒蜆凛と冷えたる小銭もて
紀貴之
売り声に笊持ち走る寒蜆
紀和やよい
寒蜆売り歩く子の手の赤し
台所のキフジン
浜市で呼び込む声や寒蜆
勿忘草
炭坑節流るる町の寒蜆
風花
寒蜆でばんにむけて髭を剃る
隣の芝は葵さん
曽爾の里家族に乾杯寒蜆
松風
寒蜆チェーンソーの音響きけり
みえ
白球を追えば悲しや寒蜆
狸漫住
寒蜆川面をオールが切り刻む
ふわり子
ひとつひとつに故郷はあり寒蜆
瀬紀
故郷の河住み佳きや寒蜆
むらたふみ
釣宿の釣人ひとり寒蜆
夢堂
宿女将お戻りやすと寒しじみ
望月ゆう
自慢気に女将指差す寒蜆
未々
目が聡い嫁に食わすな寒蜆
千花
寒蜆竿持つ夫や平らかに
しば蒼玉
寒蜆夫の機嫌取りかねし
螢寿
B肝の夫に拾うや寒蜆
平四郎
拾ったよ夫の好物寒蜆
笹百合
お疲れの貴方にそっと寒蜆
石田麦子
今年もか一人の食事寒蜆
紫吐息
仲直り寒蜆汁じわり効く
位子
身を喰うか喰わぬか喧嘩寒蜆
福熊猫
ダイヤモンド婚なる父母へ寒蜆
八木風味
寒蜆しゃべらぬ女は松江産
野純
泣く吾子の襁褓重たし寒蜆
理子@襁褓(むつき)=オムツ。
寒蜆焦る我にと母の愛
寒蜆英世の母を支えたり
湖鐘恭子@野口シカさんをイメージ
芝浜の事始め知る寒蜆
ますみ@落語「芝浜」拾われた財布の脇で一部始終を見ていた蜆もいたかもしれません。
寒蜆やんごとなきや碗の中
花筏
中将の姫の涙か寒蜆
紗々
寒蜆若姫さまも召し上がる
笑酔@出雲大社に降嫁された典子様は若姫さまと呼ばれるそうです
モンゴルの力士の瞳寒蜆
北大路南天
寒蜆食べたであろう縄文人
桜阪れい
寒蜆縄文人も採りにけり
百草千樹
縄文の少女の目黒き寒蜆
三重丸
グルタミン浸みだす椀や寒蜆
石英
寒蜆恋心ほどのミネラル
むじーじ
百薬の長を締めたる寒蜆
井上じろ
寒蜆大きオペラハウスの如くなり
雪虫
寒蜆これで冷戦終結へ
夏茜
寒蜆日本の未来は明るいか
竹春

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