本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。
- 谺して冬芽るるると揺れにけり
- お手玉
- かゞなべて一天仰ぐ冬芽かな
- 紅の子
- 青空に震えて孤立する冬芽
- 空清@チーム将軍
- 青空に突きだしている冬木の芽
- 貴薫
- 朝日子にピシリと打たれ冬木の芽
- 靫草子
- Ecutez bien 冬芽の声のこだまする
- 紅あずま@Ecutez bien (エクテビアン=よく聞いてください )
- 日がな一日風が研ぐ冬木の芽
- 江戸人
- 冬の芽ありてうたかたうてり雨の夕
- 有櫛水母男@回文俳句ふゆのめありてうたかたうてりあめのゆふ
- 高千穂の巨木千年目の冬芽
- 直躬
- 千年の千の冬芽の千年記
- 稲穂
- 千年の巨木冬芽の勇み立つ
- 鈴木麗門
- 冬芽の顔円空仏に似る日和
- 可不可
- 冬芽越え鳩ひと群れの雲のごと
- てぃ
- 鳥は地に冬芽の眠りまだ深く
- 靫草子
- 鳥のあとひさしく冬芽ゆれたあと
- 葦信夫
- 冬芽つけ木はおおぞらを受けて立つ
- はまゆう
- 冬芽また七曜星と交信す
- でこはち
- 大気の粒透けてぶつかる冬木の芽
- 八木風味
- 祈るよに冬芽数へる古木かな
- レモングラス
- 冬芽とて痛みに見ゆる日もありて
- 紅あずま
- 尖りをる冬芽怒つてなんかない
- とおと
- いつ来ても風の峠よ冬木の芽
- ポメロ親父
- 谷川の動き出したる冬芽かな
- もね
- 冬木の芽川音だけが聞こえ来る
- 車話
- 裏山に冬芽の爆ぜる音の降る
- 長緒 連
- 百ほどの冬芽上げたる売家かな
- あい
- 寂びれたるプラットホームにも冬芽
- きうい
- 霊園の区画は五十冬芽揺る
- てん点
- 狂院の庭の陽だりまり冬木の芽
- 一心堂
- 偏屈な教授の家の冬木の芽
- 三島ちとせ
- 冬芽満つ第一志望校の庭
- てまり
- ゆるみをる冬芽や商家藍の町
- 智
- 校庭のスタートダッシュ冬木の芽
- やにほ
- 冬木の芽校庭いっぱいの昼休み
- ぼたんのむら
- 冬芽あかあか濡れきつて滑走路
- 松本 だりあ
- 整然と発電パネル冬木の芽
- 不知火
- 冬芽起つ海辺の父の無き荘も
- まどん
- 幹照らす水陽炎や冬木の芽
- 貴薫
- 二階より見下ろす水木冬芽立つ
- きのと
- 廃校に残れる欅冬芽満つ
- きのと
- 冬芽光る暮らしてみたき街の屋根
- 露玉
- 波濤高き海をそびらに冬芽立つ
- みなと
- ぼうたんの冬芽の紅し登廊
- 登美子
- 耳塚や日翳る冬芽列なりぬ
- 内藤羊皐
- 大いなる香炉の煙冬芽立つ
- どかてい
- 護摩焚きの炎頭上に冬芽かな
- まどん
- 達磨寺で買いし苗木の冬芽かな
- 寸人
- 心経の声よく和して冬木の芽
- 香山のりこ
- 百段の果ての御寺や冬木の芽
- 香壺
- 石段を見上ぐ冬芽の船着場
- 潤
- 冬木の芽孤城の門のまだ開かぬ
- 紗蘭
- 雨やんで馬場かぐわしき冬木の芽
- あつちやん
- 長久手に軍兵冬芽犇めけり
- 雪虫
- みちのくの未だ小さき冬木の芽
- カンガガワ孝川
- 陸奥のひとの足音冬芽立つ
- 今野浮儚
- 東京の冬芽や皆が見下ろして
- 井上じろ
- 新宿の空ある部屋や冬木の芽
- いさ
- 冬木の芽上野国立博物館
- らっこマミー
- 走者去り冬芽かがやく箱根かな
- 竹春
- 甲斐駒の冬芽の列の中にをり
- 蘭丸
- 御巣鷹の尾根に冬芽のすきとほる
- 稲穂
- 下鴨の川面に光る冬芽かな
- ちびつぶぶどう
- 柳川の掘り割り沿いの冬芽かな
- 誉茂子
- 臨終の母の網膜冬木の芽
- 桜姫
- 冬の芽や一族のみの三回忌
- たま
- 退院の赤子の軽し冬木の芽
- 越智空子
- 人見知りの少女にかたき冬木の芽
- うに子
- 美術部の君待ちわびて冬芽折る
- 灰色狼
- えんぴつを持てばねむる子冬木の芽
- 雨月
- 裏返す解答用紙冬木の芽
- るびい
- 冬の芽や単語カードを黙々と
- みつこ
- 縄跳びの子らはしゃぐ声冬木の芽
- 笑松
- 五年目の単身赴任冬木の芽
- 土井小文
- 網元を継ぎて三年冬芽立つ
- お笑い迷人
- 生誕の祝ひ冬芽の見ゆる窓
- きらら☆れい
- 記念樹の冬芽や嫁ぐ日の朝に
- とうへい
- 晴天や冬芽燦たる月曜日
- でらっくま
- 冬芽たつ津波の痕の家二軒
- 加和志真
- 被爆地の冬芽の祈り語りけり
- ときめき人@長崎の被爆者、語り部 片岡ツヨさん死去
- 冬芽聞く祈りの声のシンフォニー
- みえ
- 冬木の芽いろんな顔のトムテたち
- 宇摩のあかつき@北欧では妖精をトムテというようです。
- 導火線たどればすべて冬芽へと
- 七七子
- 冬芽見て帰る人間ドック終え
- 亜桜みかり
- 冬芽萌ゆ臓器提供意志に○
- 雨宮涼風
- STAPは死滅冬芽は誕生す
- 三輪えつし
- 冬木の芽胸の痛みと子の拳
- ペコちゃん
- 冬芽あり痛みの宿る左胸
- ほうじ茶
- リハビリの窓の冬芽の小さきこと
- 四万十太郎
- 入院の朝冬芽一枝花器に活け
- 凡鑽
- 介護所の窓辺の鉢に冬芽満つ
- 東山
- 冬木の芽平凡な日で平和な日
- 小木さん
- 冬芽からけふのひと日を聞きにけり
- 大塚迷路
- 生まれ来る胎児の鼓動冬木の芽
- 竹庵
- 冬芽萌ゆ積年の子を賜りぬ
- 勿忘草
- 生き様を口にはしない冬芽かな
- 屋根の草
- 鬱として冬芽ひとつを毟る罪
- 雪うさぎ
- 冬木の芽生まれかわれるやうな朝
- 時雨
- 一切を捨て一斉に冬木の芽
- 十猪
- 冬木の芽十で死ぬなら今は七
- 桜井教人
- 就活や冬芽ほのかに膨らみぬ
- 真沙
- 就活の朝をつんつん冬木の芽
- ぐわ
- 誕生日ことに冬芽の光りたる
- 松本 だりあ
- 冬芽満つる梢や明日の力なり
- 嘉子
- 冬木の芽直ぐそこまでの未来かな
- 車話
- 冬芽とは未来を握る赤子の手
- 雪花
- 冬芽立つ子らにこの世は謎だらけ
- なんちゃってラスカル
- 火の鳥の冬芽を食うて飛び立てり
- 石川桃里
- 冬木の芽明日は機上の子となりぬ
- ことまと
- 冬芽指す飛行機あれはドバイから
- 四六三
- ポムペイの雨明るみぬ冬木の芽
- スズキチ
- 冬芽あり国境線の上にさへ
- トレ媚庵
- 冬木の芽地球の端っこから受信
- 内藤独楽
- 献身のポーンの一歩冬芽立つ
- 田中ブラン@ポーン=チェスの駒。前方向に一マスだけ進める、後退しない(出来ない)歩兵。
- 冬木の芽ウルトラマンのような貌
- ジャンク堂
- 恐竜の顔して冬木桜の芽
- 宮すみ女
- 鬼、羊、猿の顔あり冬木の芽
- 北大路南天
- 蝋燭の炎に似たり冬木の芽
- 富士山
- 衛兵の構へのやうに冬芽立つ
- クズウジュンイチ
- 鱗片は岳父のごとく冬木の芽
- なみ
- 貴婦人の毛皮のごとき冬芽あり
- つむぎ
- 冬芽みなやさしき座仏室生寺
- 三重丸
- 縄文の植輪のような冬芽あり
- 柳葉魚
- 吾に弥生の血冬芽に縄文の水
- 老人日記
- 折りとりて碧き淋巴の冬芽かな
- クズウジュンイチ
- さざ波に揺れて冬芽の蒼のなか
- ぐべの実
- うらうらと冬芽のさやにゐる心地
- とおと
- ふつふつと微熱あるごと冬芽かな
- たんと
- 血の音の高まるを待つ冬芽かな
- 花屋
- 朝刊を抜きて見上ぐる冬芽かな
- 樫の木
- 神の木の冬芽や堅き吉神籤
- 遷太
- 小吉を結ぶ冬芽を揺らしつつ
- 雨月
- 冬木の芽ゆるりとみくじ結びけり
- 丸山清子
- おみくじの枝に連なる冬芽かな
- 雄山
- 日光山ふふむ冬芽に神籤結ふ
- 巫女
- 冬木の芽猫の瞳の中の空
- 猫ふぐ
- 犬の尾のしきりにはしやぐ冬木の芽
- 舞
- 空っぽの犬小屋庭に冬木の芽
- 木 よし
- 冬芽膨る馬の鼻息まつわりて
- 山香ばし
- だんまりと冬芽眺めつ読書の日
- 今野浮儚
- 恐竜の飛び出す絵本冬木の芽
- 矢野リンド
- 冬芽居て古書の匂いの若々し
- 紗蘭
- ポケットに銅貨パステル画に冬芽
- 理子
- 竹鶴とリタと朝日の射す冬芽
- るびい
- 冬芽(とうが)捧ぐ文太さんへ健さんへ
- 根子屋
- 啄木の空を吸い込む冬木の芽
- ぐわ
- 鬼龍院花子冬芽に火の緋色
- 樫の木@1/7のニュースで宮尾登美子さんの訃報が伝えられました。ご冥福をお祈りします。
- 姫君の備忘に記しある冬芽
- トレ媚庵
- つとめての冬芽を扇にて突けり
- 紆夜曲雪
- 神々の眠り醒ますや冬芽満つ
- 蓼蟲
- 聞きたしよ冬芽へ掛かる号令を
- ハラミータ
- 定まらぬ双眼鏡に冬木の芽
- ひろろ
- ハングライダー冬芽の雑木山越ゆる
- 宮すみ女
- 空つぽの郵便受けや冬芽滿つ
- 百草千樹
- 定例の朝の辻立ち冬木の芽
- 秋月
- 廃校に子ら戻る日を待つ冬芽
- 笑松
- 冬木の芽わが圭角のむずむずし
- 直木 葉子
- 今のところ戦後生まれや冬木の芽
- 小木さん
- 盆栽の冬芽を唸り托鉢僧
- 大塚迷路
- 叔母が来て冬芽二枝切り持たす
- 金銀パール
- ちちははへ届きさうなる冬芽かな
- 丸山清子
- いつまでも待てる女じゃない冬芽
- 鼓吟
- 冬芽満つ小娘じみた嗚咽かな
- 玉虫虫
- 君は見ない冬芽の用意されし空
- ミル
- オカリナの優しきひびき冬木の芽
- らっこマミー
- まほらまの夢に冬芽を摘むばかり
- 有櫛水母男
- ことのはのみちて冬芽のふくらめり
- 葦信夫
- 冬芽立つ朗報を待つポストかな
- しゅんかん
- 冬木の芽暗渠にそらの記憶あり
- ぷりむら
- 仕舞ひそびれし箱庭の冬芽かな
- 大塚迷路
- 難問の解を冬芽に見つけたり
- 竹庵
- 四千二百町ノ人口冬木ノ芽
- 木 よし
- 「かがやき」の停車決まりて冬木の芽
- 露玉@北陸新幹線3月14日開通
- これは樫これは櫟と冬木の芽
- ふふ
- 満天星の冬芽触れれば焦げさうで
- とおと@満天星=どうだん
- はくれんの冬芽遠くに光るなり
- 井上じろ
- 記念樹や山毛欅(ぶな)の冬芽は伸びやかに
- 石井せんすい
- 冬の芽や産毛輝く黄金色
- しげ爺
- 傷一つ皺一つなき冬木の芽
- タケ
- 赤らんで力溜めたる冬芽かな
- 玄次郎
- こぼさじと光分け合ふ冬木の芽
- 小町
- ぷちぷちと青き泡めく冬芽満つ
- 高尾はるか
- 老木の枝に冬芽がイキイキと
- おーかゆかり
- うずうずと時を待ちたる冬芽かな
- かくみみ
- しづしづと頭を上げて冬芽かな
- ひろ志
- 伸びきって伸びきって先冬芽かな
- ねこ端石
- そっと息吹きかけてみる冬芽かな
- のり茶づけ
- 光待ち冬芽を両の手で覆ふ
- しかもり
- 昨日よりおつきいよねと冬芽指し
- 山樫梢
- 切り捨てた枝に冬芽の堅さかな
- K
- 穏やかに晴れた日差しに冬木の芽
- 食いしん坊セツ
- 風受けて白き冬芽は輝けり
- くわみま
- それぞれが雨粒抱え冬木の芽
- 小雪
- 雨粒のイルミネーション冬木の芽
- 金太郎
- 烈風に耐えて冬芽のいじらしき
- 田中ようちゃん
- 遠目にも確かとなりて冬木の芽
- 土田 湖亭
- 木の底で明日は大樹になる冬芽
- さとう七恵
- せせらぎといふ静けさや冬木の芽
- kokoro
- 水ゆらぎ風にうなづく冬芽かな
- 寒露
- 冬木の芽よう頑張れと撫ぜて居り
- ひろし
- 我慢する冬芽のように我慢する
- パオ
- 逆境も耐えて凌いで冬木の芽
- みよしい
- 身支度を整え出番まつ冬芽
- ベルフラワー
- 焦らずに冬芽のごとき気持ち持つ
- ゆ~
- 手を伸ばす希望の先に冬芽かな
- Mコスモ
- 遺伝子を絶やさぬように冬木の芽
- ビッグアップル
- 陽を集め皆を集める冬芽かな
- ゆうゆう
- 突風を受け流しての冬木の芽
- 山風禅
- 野も山も確かに生きてる冬木の芽
- 四万十のおいさん
- 燐片に守られ育つ冬芽たち
- 紗々
- 冬木の芽雲は流れて捕まらず
- 珠桜女あすか
- 鉢植えの冬芽百個の大騒動
- あきさくら洋子
- 縁側に冬芽励ます陽が当たる
- たあこいず
- 留守の間に冬芽立ちをり陽と遊ぶ
- いち瑠
- 郷の空冬芽に風のやわらかく
- むすびめ
- 冬芽満つ一歩踏出す力満つ
- ヤッチー
- 冬木の芽目覚めぬ者もありにけり
- 街路
- この冬芽触れれば赦れるその冬芽
- 関屋の里
- 冬木の芽小さき怒り内に秘め
- 軌一
- 手も上げず愚痴も言わない冬芽かな
- 菊池洋勝
- 盆栽の冬芽の小さき赤さかな
- 穐山やよい
- 庭先のミニ盆栽も冬芽かな
- 美泉
- 隙間無く御籤着せられ冬木の芽
- おせろ
- 神籤に軽く被われ冬芽満つ
- 芭菜々
- 思い出し笑い止まらぬ冬芽かな
- 幸久
- 君からの便りまちつつ冬芽みゆ
- 菜煮藻でん
- 人恋うや冬芽の囁き聞きに行く
- たちばな
- まだ言えぬ二人のこころ冬木の芽
- ばもととしお
- ひっそりと忍ぶ恋です冬芽です
- 田山(たぁさん)
- 中年の冬芽の思ひ隠しをり
- 都
- 見返りは求めぬ愛や冬木の芽
- よしえ
- かたくなに待つことを知る冬芽かな
- るび
- 君想い冬芽に込める祈りかな
- 夏茜
- 時機到来段取り通り冬芽です
- 暇親爺
- 碁対戦固い守りで冬芽かな
- ばんしょう
- 初孫の未来重ねる冬芽かな
- よりみち
- 冬芽真似孫授からんとじっと待ち
- やっぱり華緋
- 冬芽刻々姫の予定日三月三日
- 越佐ふみを
- 揺り籠に眠る嬰児や冬木の芽
- 弘子
- おねえちゃんとおさんぽ中にあっふゆめ
- ひろしげ7さい
- 湯気越しに冬芽引き寄す日本猿
- まの
- キリストの受難のごとく冬芽かな
- みかん
- 冬木の芽天を仰ぎて祈りたる
- むにむにちゃん
- 進路室ため息ついて見る冬芽
- ゆみづき
- 富士玲瓏手折りし枝の冬芽かな
- 花筏
- 小さき鳥冬芽突いて微かな音
- 位子
- 鳥集まるこぶしの冬芽輝けり
- 雅紀
- 小児棟母の傍へと冬芽なり
- 雅由
- 一つづつ違ふ気持ちの冬芽かな
- 佐々木紺
- 冬木の芽一人ポツリと青い午後
- 近田薄氷
- それぞれの冬芽に灯をともす夕日
- 鞠月
- 垂乳根のひしと抱きて冬芽かな
- せり花
- たらちねの冬芽を持ちて朽ち逝きぬ
- 石英
- 改憲の風に揺れるや冬芽立つ
- しゅんかん
- てくてく歩き疲れて冬芽の下
- 犬烏賊
- 土の中カレンダーあり冬芽かな
- 湖鐘恭子
- 庭に出てラジオ体操冬芽かな
- 公毅
- 冬木の芽露店の親子体操す
- 毛利あづき
- あせらずに準備体操冬木の芽
- 山崎 点眼
- 川沿ひに走る野球部冬木の芽
- 神戸鳥取
- 冬木の芽フルマラソンの号砲待つ
- 紀貴之
- マラソンの列ほそ長く冬芽かな
- 鈴木麗門
- マラソンのゴール示して冬芽立つ
- クラウド坂上@新春恒例校内マラソン
- 箱根路の繋ぎし襷冬木の芽
- 津葦
- 良き日和ホイッスルを待つ冬芽かな
- 渕野陽鳥
- 闘病の赤子の力冬芽かな
- 小笑み
- 反抗期少し飽きたる冬芽かな
- 十六夜
- 頑なにニコリともせぬ冬芽かな
- 澄海
- 優しくて寂しくてもう冬芽抱く
- 瀬紀
- ビル街の冬芽や狭き空に立つ
- 金子加行
- 冬芽割る午後の理科室沸き返る
- 銀命堂
- 八百万鎧被りて冬芽立つ
- 月光庵
- アルツハイマーの祖父に冬芽の誇りあり
- 原ひと葉
- 迷い道抜け出す先の冬芽かな
- 山走子
- 日輪を拝む冬芽の一途かな
- 宗本智之
- 冬木の芽頭巾被りて黙しをり
- 秀雅
- 育まれふくらみを待つ冬芽かな
- 秋桜
- どの顔も似たりよったり冬木の芽
- 重翁
- 人混みの波に負けない冬芽かな
- 重子
- かたくなに空持ち上げて冬芽立つ
- 俊明
- 冬芽とは天を突き行く地の力
- 春川
- 星屑も包んでしまう冬芽かな
- 春爺
- 躓きの隙間に在りし冬木の芽
- 純春
- 枝先に光を包む冬木の芽
- 勝子
- 二重跳びしゃがんで息つく冬芽かな
- 小梅堀口
- 瞳孔のすぐ開く父冬木の芽
- 小木さんの娘
- 台詞なき本懐中に冬芽かな
- 尚川
- 冬木の芽チンチン電車の通りけり
- 松寛
- 別れ知りむせび震える冬芽のころ
- 松仁
- 境内の音なき水や冬芽立つ
- 寝子屋はすね
- 校庭の冬芽ふくらみ合否まつ
- 睡花
- 冬芽立ち蔽い尽くすや山ひとつ
- 正史
- 十六の堅き娘や冬木の芽
- 西条の針屋さん
- 真っ先に冬芽見つける少女かな
- 目黒輝美
- 冬の芽や生徒見送る午後七時
- 野乃
- 公園の子らを見つめる冬木の芽
- 葉月のりりん
- 思い出し笑い冬芽と目が合いぬ
- 千花
- 陽だまりに冬芽鎧を緩めをり
- 川島 欣也
- 風舞ひて枝も棘なす冬芽かな
- 善句太郎
- 青空に紅と覚ゆる冬芽かな
- 倉戸せいら
- 冬芽越し初島望む無人駅
- 相模の仙人
- ひもすがら風に研がれて冬木の芽
- 多田昭男
- 冬芽かな拳の如く我歩まむ
- 泰 徳人
- 男なら声変わる頃冬木の芽
- 台所のキフジン
- 冬の芽真っ白く全て隠すよ
- 竹内一茶
- 窓越しに鳥がなかよく冬芽かな
- 鶴田梅勝
- 殻破り冬芽と自我の空回り
- 電弦椿
- 冬木の芽戦士の休息するごとく
- 藤鷹圓哉
- あるなしの色香を秘めし冬芽かな
- 呑水
- 若者のやがて旅立つ冬木の芽
- 奈良翁
- 幾重もの衣はかたし冬芽かな
- 白桜
- 冬芽みな独り一日暮らしをり
- 風待人
- その涙冬芽にそそぐ光なり
- 福熊猫
- 雨だれの冬芽を暫し慈しむ
- 福田揮山
- 世の風を冬芽のごとく堪え忍ぶ
- 文学寅さん
- 冬木の芽駅のベンチに妊婦さん
- 文月さな女
- 盟友の空ありてこそ冬芽あり
- 平四郎
- 約束の日の近きこと冬木の芽
- 望月ゆう
- クレゾール臭う部屋より冬芽の香
- 妹ノリコ
- ひたすらに物言わぬまま冬芽かな
- 毎々
- マルクスも満も今は冬木の芽
- 未貫
- きのふよりけふの冬芽に風やはし
- 未々
- 電蝕の呪縛解けたり冬木の芽
- 夢堂
- 冬木の芽湖の風強し浮御堂
- 茂人
- 堪え忍ぶ心冬芽に教えられ
- 木瓜
- 冬木の芽必ず掴む勝利かな
- 木槿
- 誰か起きよと誘い来て冬木の芽
- 立香
- 今はもう君無き狭庭冬芽立つ
- 老驥
- 勤め上げもういいかいと冬木の芽
- 和のん
- 山登り冬芽みつけて深呼吸
- 和栄
- 校庭に冬芽とがりて空を指す
- 玻璃ヒカリ
- 忘らるる鉢の冬芽に日射し射す
- 螢寿
- 冬芽みゆ褥に胆を嘗めながら
- 跣
- 碧天を突刺すごとき冬芽かな
- 兀兀
- 曇天を掻き毟りたる冬木の芽
- 杉本とらを
- 見上げれば飛行機雲や冬木の芽
- 鵯
- 冬木の芽飛行機雲の過ぎりけり
- 安芸彦
- 冬木の芽ずんずん伸びる飛行雲
- 慎太郎
- 冬木の芽つんざく音に揺れもせず
- えちくらい
- 猿顔の冬芽の眼涼しかり
- 髙橋 冬扇
- 冬芽満つ樹木の力陽の力
- 天めざす
- からみつく蔓にも小さき冬芽かな
- 河内天青
- 鈍色の空駆けめぐる冬芽かな
- きよし
- 顔を上げ冬芽数えて君を待つ
- こま
- 泣いちゃった三者面談冬木の芽
- ゴマ四郎
- ぼけらぼけ赤い冬の芽ぼけら木瓜
- すずめ
- 北山の深き雪間の春、冬芽
- せつこ
- いのち匂う毟った冬芽の青き痕
- トポル
- 野良猫や冬芽初めて見ておるか
- ぱむだ木下
- 休み明け家に帰れば冬芽かな
- ミセスどんぐり
- 冬芽ありただ咲くことを疑わず
- 江口小春
- 火事跡の三年越しの冬芽かな
- 高橋良夫
- 百年樹少女となりて冬芽萌ゆ
- 佐の子@初めての創作、初めての投稿
- 外に向く冬芽の上を切るとして
- 坂三
- ハレノヒもケノヒも知りぬ冬芽かな
- 山香ばし
- 耳に残る歓喜の歌や冬木の芽
- 春野いちご
- 冬木の芽「歓喜の歌」をハモる間も
- 寝ん太郎
- 雲流れ右へ習いの冬芽かな
- 小野寺友香
- 葉の落ちて風に向かうや冬木の芽
- 笑酔
- 冬芽から飛び立つ鳥の空近し
- 石川順一
- 冬芽と冬芽がおはよう朝日
- 杜の緑子
- 今宵の天コメット冬芽を掠め行く
- 冬虫
- 甲兵の耐へて守りて冬芽かな
- 南亭骨太
- 被爆地の喜・楽は遠し冬木の芽
- 馬場 馬子
- 日常に戻れる街や冬木の芽
- 八十八五十八
- 常緑樹かくれんぼする冬芽かな
- 木一路
- ランドセル開封を待つ日の冬芽
- 理子
- 冬木の芽いつか誰かの言の葉に
- 流星
- 蒼天へと光るひと粒の冬芽
- のひろ
- 青空に小指の爪ほど冬木の芽
- あさり
- 雨の打つ冬芽黙して天を向く
- どっこいしょ
- 冬芽揺る父は薄鈍色の旅
- 甘蜜
- 御嶽の山に息吹ける冬芽悲し
- 紅映
- 再建の動き出したる冬芽かな
- 旧重信のタイガース
- 天を指す鉛筆キャップ冬木の芽
- 桂介
- 鼻穴の痒みを移したき冬芽
- 吾平
- 夢ひとつギターケースに冬芽立つ
- 奈津
- 月光を浴びて冬芽が目を覚まし
- 白石 美月
- ピノキヨの鼻まだ低し冬木の芽
- 比呂 無
- 英彦山や冬芽ら臨む久女句碑
- 風花
- 幾重もの衣まえる冬芽かな
- 千代姫
- 雀来て冬芽に頭傾げをり
- れんげ畑
- 愛犬を見送りし木の冬芽かな
- 蒲公英五十二
- 逆上がりする子を見守って冬芽立つ
- 甘泉
- さよならを冬芽に告げて立ち去りぬ
- ころころぼっくる
- 白銀の空に向かいて冬木の芽
- スカビオサ
- 黒衣翻らば真紅冬木の芽
- めいおう星
- 千尋の谷から見上ぐ冬芽かな
- 酸模
- 冬芽とは待たれる人か待つ人か
- 心音
- 満を持す力を溜めて冬木の芽
- 慎吾
- 天に向け何を語らん冬木の芽
- 泰然
- 病院前停留所の冬芽かな
- 大阪華子
- おそらくは冬芽とならん枝のこぶ
- 白豆
- 待つといふ幸せ時間冬木の芽
- 和紅
- 起き抜けの素顔の妻と冬木の芽
- しげる
- 風は吹く小鳥まだ来ぬ冬木の芽
- シツ女
- 冬木の芽居留守つかへる窓の外
- しんかみさき
- 転んでもころんでも立つ冬芽かな
- せいち
- 病む友の絵手紙に書く冬芽かな
- つかりん@俳句の友は姉妹より情が濃いといいます。
- ホスピスの窓辺の冬芽母送る
- ねもじ
- ひだまりを老猫と分かつ冬芽かな
- ふわり子
- 鬼の子の角がそちこち冬芽かな
- ますみ
- 風刺なき世を怪しむか冬木の芽
- むじーじ
- 冬芽待つ色づく世界眠りて共に
- 海雪
- 置賜や千年つなぐ冬木の芽
- 間野ぷうちゃ
- センター試験近づく日々や冬芽立つ
- 紀和やよい
- 反抗期冬芽のごとく力溜め
- 桜阪れい
- 町眠り冬芽ほのかに灯を点す
- 山上 博
- 蝋燭の炎のごとき冬芽かな
- 写俳亭みの
- 気をつけの姿勢くずさぬ冬芽かな
- 小市
- 冬芽なる我ひたすらに冬芽なる
- 狸漫住
- 冬木の芽発射角度は70度
- 茶子(ちゃこ)
- 参道の脇で厄刺す冬芽かな
- 藤紫
- ただ一人歩く山路や冬木の芽
- 八木高穂
- 忙しない人間どもよ冬木の芽
- 望月ゆう
- 君思ふ今は冬木の芽のやうに
- 隣安
- 指先に冬芽の脈や鋏止まる
- かえるりん
- トランプでまあまあ勝ちぬ冬木の芽
- ちえ
- 腕白の声の高さに冬木の芽
- けんG
- 球場の冬芽やボールひとつあり
- ハンダフミヨ
- 枝の先姉妹の笑ふ冬芽かな
- ひでやん
- 過去をおもい未来をゆめみるふゆきの芽
- ひよとり
- 大地の囁きを待っている冬芽
- ひろくん7才のママ
- 冬の芽の鼻の頭のほの赤き
- ぽむ紅玉
- 山村の空き家に紅き冬木の芽
- むらたふみ
- 冬芽萌ゆジャンヌ・ダルクの祈りの手
- 根子屋
- 陽だまりに冬芽の息吹心づく
- 左都
- 冬芽とて潔く伸ぶ崖っぷち
- 山香ばし
- 冬芽勃起いてふジュラ紀一億歳
- 越佐ふみを
- 凧絡む桜の梢冬芽かな
- 松風
- 汽笛消す海風凌ぐ冬木の芽
- 星降松
- 触るまじ固き冬芽の声を聴く
- 晴好雨独
- 拳骨を握るポケット冬木の芽
- 清永ゆうこ
- 再生の街に音発つ冬芽哉
- 想予
- 寺町の冬芽白きや風のこる
- 百合かがり
- 記念日に植えしオリーブ冬芽立つ
- 香舟
- ブルーベリー小さきちさき冬芽出す
- 笹百合
- 梅冬芽漢文みくじ結ひてあり
- 寅文
- 木蓮の産毛かがやく冬木の芽
- あさり
- 天守より見下ろす朴の冬芽かな
- 正則
- 赤子包むごと白膠木の冬芽かな
- このはる紗耶