俳句ポスト365結果発表

  1. TOP >
  2. 結果発表 >
  3. 採氷

第98回 2015年1月8日週の兼題

採氷

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

青空を入れて切り出す氷かな
香山のりこ
閉じ込めし空の青さや採氷す
倉戸せいら
採氷池空の青さを閉じ込める
寸人
さざ波を閉じ込めしまま氷切る
しげる
穢れなき光閉じ込め採氷す
ハンダフミヨ
採氷や閉じ込められし空の憐れ
紅あずま
採氷や閉じ込められて泡七つ
ぐべの実
採氷や数多の気泡目覚め出し
寝子屋はすね
氷挽く四方から虹生まれけり
いち瑠
採氷の切り立つ角に青さあり
えちくらい
採氷の面に水の浮きにけり
クズウジュンイチ
採氷のあとに湧きでる水透る
採氷の筋より水のひたひたと
石井せんすい
採氷や溶けつ凝りつ太りたる
とおと
裏表まこと平らな氷切る
井上じろ
たてよこの比率正しく氷挽く
香山のりこ
氷切る形に狂いなかりけり
加和志真
狂いなき四角千枚採氷す
紀和やよい
採氷所ひかり四角に切り分けて
軌一
採氷や光りの箱の並びたる
松本 だりあ
ピラミッド作るが如し氷採り
葛城蓮士
採氷池すつと一塊離れけり
どかてい
採氷の浮く重さうに軽さうに
ヤッチー
採氷の向きばらばらに漂えり
スズキチ
採氷が胎児のように浮いてゐる
根子屋
くすぐって地球のへその氷採る
ゴマ四郎
採氷やしぶきはわらひ声のごとく
採氷や切り出す千年の一片
ほうじ茶
連山の影千枚の氷切る
小野更紗
十貫をひょいとレールに採氷夫
宮すみ女
採氷や池に浮きたる十貫目
天めざす
採氷や五寸の釘を打ち込めり
長緒 連
マイナス十度採氷作業二百箱
みえ
採氷の今年は純度九十五
旧重信のタイガース
採氷の氷微かに藻を食みぬ
喜多輝女
湖底より出で採氷の空眩し
たあこいず
採氷に躊躇ひがちに雪が降る
みなと
山よりの風にしんしん採氷す
採氷の音に消されし風の音
むらたふみ
深山晴れ風の痛さよ採氷夫
巫女
採氷の音の切り裂く大気かな
慎吾
逆光に採氷の息影となり
星降松
採氷池ゆふべの星を閉ぢ込めて
雪うさぎ
採氷池夜ごとの星を閉ぢこめて
雨月
星近き夜を太りけり採氷池
樫の木
採氷に映るあの日の星の影
さとう七恵
採氷や行方の知れぬ星数多
ハラミータ
採氷や星を脅かす亀裂音
でこはち
採氷や星の記憶を切り出して
ねこ端石
採氷池はるかに白い羊蹄山
こりのらはしに
採氷や前(さき)に朝日の男体山
なんちゃってラスカル
採氷や筑波の山の晴れ切つて
露玉
日光連山採氷の音こだまする
らっこマミー
採氷や発破の続く武甲山
小市
氷挽く富士の湖上に男衆
いち瑠
採氷の音高らかに秩父かな
すえよし
長瀞の光垂直氷切る
てん点
採氷や諏訪湖の神を宿すなり
ときめき人
採氷や星より青き諏訪の水
桜井教人
シベリアの空透き通り採氷夫
桂介
採氷や異国の響き鴨緑江
しかもり
採氷湖闇に凍裂響きたり
勿忘草
空と湖魁夷の青や氷切る
誉茂子
採氷の背に連山の迫りたる
Mコスモ
採氷の音揺るがすや谷の杉
ペコちゃん
峡空に採氷といふ震へあり
たま
採氷の池なるほどに日の差さぬ
きらら☆れい
採氷夫真っ平らなる湖を切る
お笑い迷人
現れし水黒々と採氷池
スズキチ
翳りゆく蒼天重し採氷池
河内天青
採氷のエンジン高く白き湖
寒露
吊り上げてしばれぶちまく採氷車
みなと
採氷を流すレールの微調整
杉本とらを
採氷や室へ滑入る山の青
ますみ
空洞や風畳まれる採氷所
ことまと
採氷夫水を暮らしの糧として
矢野リンド
奉納ノ採氷ノ池キヨメタリ
竹春
火焚きて後採氷は始まりぬ
老人日記
チェンソーの木霊の返る砕氷場
川島 欣也
採氷や朝日煌めくチェーンソー
一心堂
氷切る刃は美しき角度持ち
るびい
採氷夫持つ鉤朝の光射す
アンダンテカンタービレ
採氷や背なへ減り込む鉤の綱
とうへい
氷挽く肩にひとすぢ縄の跡
三島ちとせ
きびきびと荒縄掛くる採氷夫
うらら
大鋸のしやうしやうしゃうと氷切る
クズウジュンイチ
のこぎりのびやびやびやと切る氷
ミル
ざりざりと鳴く採氷の鋸引けば
樫の木
四つ角の氷伐りたる手ノコかな
雨宮涼風
荒き目の鋸肩に採氷夫
お手玉
採氷の鋸の上小さき虹
小市
採氷の鋸青々と匂い立つ
三重丸
青光に採氷の息鋸の息
宗本智之
氷挽く大鋸新しき白鋼
ポメロ親父
採氷や湖わたる鋸の音
酸模
採氷や切裂く鋸の木霊する
のり茶づけ
採氷の鋸挽く音の木霊かな
竹庵
採氷や三代で引く鋸軽し
東山
男七人飛沫まみれの採氷場
中原久遠
声かけて一番氷挽きにけり
雨月
採氷や一番氷引きし穴
大塚迷路
採氷夫湯気濛々と鋸を引く
どっこいしょ
採氷や背なより湯気の立ち昇る
原ひと葉
採氷や鋸引く背中上がる湯気
富士山
採氷池箒うごかす五六人
金太郎
採氷のカッチキ響く湖上かな
正史
採氷の手鈎軋らせ動き出す
可不可
採氷の足であしらふ定木かな
渕野陽鳥
採氷や長靴の底浄めたる
七草
採氷やまづは長靴濯ぎ入る
紀和やよい
採氷の屋号を背負う背中かな
ぼたんのむら
氷挽く音する方へ行けば父
毛利あづき
採氷や湖面に映る大男
てまり
採氷や野太きこゑの漢衆(おとこしゅう)
高尾
採氷に向かう男は皆無口
ミセスどんぐり
狼のごと無口なる採氷夫
葦信夫
採氷場無言の男らの英気
八十八五十八
採氷の男映った空を切る
ベルフラワー
お神酒一杯引っ掛けて採氷夫
す ず め
採氷や大鋸に神酒注いで
七七子
採氷やもやい五人の清め酒
たま
三度目の採氷終えて祝い酒
竹春
四代目氷屋徳次郎の池
土井小文
四代目継ぐ徳次郎氷挽く
はまゆう
氷挽く日光四代目徳次郎
ポメロ親父
日光の採氷業師徳次郎
車話
掃き清め氷切り出す四代目
河内天青@「YouTube」で「四代目氷屋徳次郎」の映像を見て詠める! /河内天青
採氷の鋸引く音や四代目
一心堂
太郎切り次郎は縛る採氷隊
田中ブラン
まささんの氷切る音や聞き惚るる
丸山清子
青空を採氷ごしに眺める子
らいおん。
採氷に縄打ち終へて予約札
蘭丸
採氷の腕は火となる思ひかな
紆夜曲雪
採氷の二頭筋より湯気昇る
今野浮儚
採氷や軍手てのひらから湿る
るびい
採氷夫軍手の中の指痺れ
きのと
リヤカーに角を揃へる採氷夫
登美子
千枚の採氷稜を揃へけり
香壺
採氷夫稜を揃えて積み上げり
香舟
採氷や直方体を積まれ貨車
緑の手
採氷や銀の二番と名を付けて
あきさくら洋子
暮れてなお氷切る音の轟けり
まどん
採氷の時に見初めたうちの嬶
可不可
採氷夫趣味は法螺貝吹くことよ
小木さんの娘
採氷や人材センターからも来る
金太郎
祈りにも似て採氷の日は来たる
河内天青
龍神の歯を研ぐように氷挽く
玻璃ヒカリ
採氷夫ひと日終へたる夜の蒼し
桂介
採氷や融ける雫は湖の味
牛後
太陽の塔の中より採氷す
吾平
車窓から賢治の星の採氷夫
根子屋
採氷や諏訪では震度2を観測
初蒸気
採氷や週間予報の晴れ三日
不知火
採氷や池の端なる地蔵堂
善句太郎
採氷や鵺棲む沼の赤く赤く
稲穂
採氷の音を呑み込む黒い森
四六三
採氷や集う人の名みな氷室
namino
黙礼が合図採氷始まりぬ
笑松
はじまりの森に一礼採氷す
みつこ
山の神に拍手打ちて採氷す
山香ばし
採氷や禰宜の祝詞の間延びして
きよし
氷挽く神に祈りを捧ぐごと
ぼたんのむら
採氷や湖の女神の薄衣
破障子
素戔鳴の太き眉持ち氷伐る
内藤羊皐
採氷や獣ら未だ眠る谷
理子
沼御前の起きないやうに採氷夫
登美子
採氷や王の伝令ひた走る
とりとり
採氷や日の本の水豊かなり
小町
採氷は宮内省氷室に眠る
バーバラ
氷切る震災の日の澄みし空
なんぎょうひかる
北国に生まれて採氷を知らず
牛後
悲しみのぶん氷切り出している
北大路南天

並

ざくざくと音軽やかに氷採り
高橋良介
ザリンザリンしゃりしゃりしゃり採氷す
きうい
キイキイと鳴くや採氷日の暮れる
くさぐき
採氷の仕上げは手のこぎゃしっぎゃしっ
杜の緑子
切り終えし採氷池はやせりせりと
紀貴之
採氷のカタコところりゆらす夜
狸漫住
採氷や陽射し浴びたる粗き波璃
くわみま
採氷や誰が覚ますか我が眠り
とめしょう
採氷や眠りからたたき起こすよ
ひろくん7さいのママ
採氷や角の鋭く輝けり
でらっくま
氷切る迷い傷無く一直線
トポル
採氷の角一点のダイヤかな
よしえ
採氷の直方体の尖りかな
十猪
採氷や過去の時間が積まれてる
ゆみづき
採氷す時を切出したるやうな
山樫梢
採氷や重みに月日重ねけり
菜煮藻でん
採氷や森の記憶を切り取りぬ
ぷりむら
採氷夫去年の息を切りだしぬ
時雨
採氷の音高くまた高くなり
亜桜みかり
切る音の響きわたるや採氷池
花筏
蒼天に採氷の音の軋みけり
ころころぼっくる
採氷やリュックサックのほどの穴
いさ
採氷の手順揃いて神妙に
玉虫虫
採氷や寸尺決まり北東
花屋
縦と縦横と横切り採氷す
石英
蒼天に縦横の筋氷挽く
直木 葉子
縦横と升目えがいて採氷す
睡花
採氷や長方形の狂ひなし
玲明
採氷の枡目一分の狂いなく
雪花
寸分もたがはず採氷積まれけり
凡鑽
採氷の池は四角く切られけり
ひろ志
採氷や碁盤の目なり銀の池
かぬまっこ
採氷の一枚となり出で立つや
紅の子
採氷や定規押ふる足六本
大阪華子
静けさを真四角に切る採氷夫
茶子(ちゃこ)
採氷の切断面や乱反射
百草千樹
採氷や白いカンバス切るナイフ
雅紀
蒼天を切るが如くや採氷池
月光庵
採氷に日矢の剣の煌めきぬ
山上 博
採氷や前途洋々水面見ゆ
四万十のおいさん
砕氷や山微睡みて吾目覚む
泰 徳人
蒼天を湖面へ戻す氷切
川島欣也
はるか地へ採氷池を香らせて
台所のキフジン
湖の採氷景色遠くから
白川葎
採氷の音止み森の暗さかな
矢野リンド
山々の影のぶ池の氷切る
ららやにほ
採氷や湖の息継ぎ光る
鳴子ユリ
採氷やモザイク模様となる大河
野乃
湖の厚き欠片や氷採る
金子加行
採氷の異物はすぐに透けて見え
鼓吟
採氷に光をあてて見る虹や
紅映
山峡にただ採氷の音響き
左都
採氷池林の恵みしんしんと
Mコスモ
採氷す音滑り出す湖面かな
おせろ
採氷の終わりて池の面の騒ぎ
ひろろ
奥山に採氷切り出す音刺さる
あさり
採氷の切る音低く湖岸なり
岐阜の屋根の草
採氷の湖面静かに刻を待ち
のひろ
一時の城壁のごと採氷や
パオ
採氷池ほつこり浮かぶ水の花
勝子
採氷や町全体のそれらしき
小泉ルリ
真四角な採氷竿に押し出され
小野寺友香
採氷夫池一面を預れり
松寛
採氷の氷の中に華ひとつ
上田みの
採氷の刹那蕀の如き影
心音
採氷し池の表が凹みけり
澄海
採氷に一葉の異物混ざりけり
晴好雨独
閉じ込めし月夜星夜を採氷す
シツ女
透き通る天に鋸入れ採氷
街路
採氷や天と地のついたてを取る
ちえ
黙々と人の動くや採氷池
ふふ
採氷や網走の湖送り出す
八木風味
ハルビンの採氷の音陽を浴びて
文月さな女
電脳の深き闇より採氷す
みよしい
採氷の音が鼓膜を引っ掻く
ふわり子
採氷や鋸の轟音熱くせり
むじーじ
採氷の鋸の音響き渡りけり
しげ爺
採氷や鋸弾き出すは白
紗蘭
採氷や空気震わす鋸の音
十六夜
のこぎりの刃音も軽ろき氷切る
春爺
採氷や大鋸引ける手の堅し
カリメロ
採氷や鋸を挽く山を挽く
けいこ
彼の人やのこぎりの音氷り切る
しば蒼玉
採氷や池に鋸引く音絶えず
たんと
採氷やあしたを待てる手鋸
つかりん
採氷池しじまを破り電気鋸
慎太郎
氷切る電動鋸の無機質な音
福田輝山
採氷や湖面揺さぶるチエンソウ
風来坊
採氷や鋸のオールで漕ぎいだし
麦花
採氷の鋸の櫛目の荒さかな
正則
採氷の一隅に粉掃き積もる
雪虫
砕氷や鋸(のこ)肌鈍く光けり
比呂 無
採氷の流れ作業や山の池
田中ようちゃん
採氷の切りわけられて滑り行く
秋桜
採氷やちょんと滑らす竹レール
関屋
採氷や滑って当たりカーリング
松風
採氷やとろ箱あまた滑り行く
桜姫
とろ箱の魚を活かす氷採る
笑酔
採氷のびっしりつまれし貯蔵す
笹百合
庭の池ひざまで浸かり採氷す
つむぎ
山里の願い閉じこめ採氷す
ちびつぶぶどう
古里へ錦ならねば採氷す
トレ媚庵
山容は馬の嘶く採氷池
ジャンク堂
扉開け古の苦労思ふ採氷
海雪
いにしえの堀五稜郭採氷す
スカビオサ
採氷や五稜郭の写る影
カンガガワ孝川
東雲や目は爛々と採氷夫 
俊明
山峡の黙を切り裂く採氷夫
春川
採氷を生業とする翁の手
レモングラス
採氷の薄着の漢(おとこ)鋸を挽く
むすびめ
鉢巻きの無口な漢氷伐る
鈴木麗門
無口よし猫背でもよし砕氷
犬烏賊
晴れた朝採氷夫等の声響く
桜阪れい
採氷池まもる男の朝ごはん
松仁
採氷や男気質の力こぶ
間野ぷうちゃ
採氷や嘉兵衛の偉業今に継ぐ
kokoro
採氷や嘉兵衛の胃までキリキリと
空清@チーム将軍
採氷を生業(なりわい)となし三代目
老驥
手鉤振り採氷仕切る三代目
玄次郎
採氷の青き光や四代目
山走子
採氷の草分けを継ぎ四代目
らっこマミー@日光天然氷屋四代目徳次郎さん/らっこマミー
引く鋸の光の中や採氷夫
弘子
まつすぐな男まつすぐ採氷場
小木さん
採氷や切り出す鋸の艶光る
ひでやん
祭壇へ白装束の採氷隊
風花
腰入れて切ってむんずと採氷夫
江戸人
老いてなお秘法の切れ味採氷夫
タケ
鋸の青きを引きし採氷夫
三輪えつし
カッターを挽く手鮮やか採氷夫
木一路
採氷の欠片つまんで舐めてみる
かくみみ
置き忘れ採氷溶けて水たまり
おーかゆかり
ゆく子らの手に採氷の光かな
けんG
採氷の子等の湯気立つ通学路
小雪
採氷や残念な夫いまも居間
風待人
採氷の中に日付のある指輪
千花
採氷や命あるもの見当たらず
みかん
採氷やブナの香りもほんのりと
重翁
鳥影の映る氷を挽きに行く
穐山やよい
採氷や山に鳥鳴く日々のあり
やにほ
採氷や鳥の羽ばたく音の消ゆ
和のん
採氷を積む山に鳥集まりて
採氷は水無き村の務めかな
西条の針屋さん
塩の香の残る採氷日に光る
遷太
採氷の鏡の中につむじ風
中崎力
採氷の木々の目覚めはまだ早い
津葦
明日は採氷なるぞ早寝せよ
芭菜々
採氷の時空の旅は始まりぬ
北まぐれ
採氷夫仰ぐ空には昼の月
未貫
庫のなかに採氷のありひんやりと
木漏れ日
採氷の神業がかる山の主
目黒輝美
採氷の四角時空の埋まる凹
野風
冷気裂く採氷音の粛々と
柳児
採氷の目に皆眩し朝日かな
靫草子
採氷やしゃりしゃり響く鋸の音
髙橋 冬扇
採氷や氷を採りし後の青
髙橋 冬扇
採氷の塊も水なる化学式
てぃ
直角は人の理氷採る
鞠月
ジュンスイが冷えた透明採氷す
江口小春
採氷の音掻き消すものは何もなし
山香ばし
採氷や歌の上手な山男
秋月
採氷の山の気刻むエンジン音
蓼蟲
採氷のかけ声すらも透けて見え
福熊猫
採氷や縁はやつぱり人が切る
矢野リンド
採氷を見た少年の天城越え
柳葉魚
採氷に池の龍神睨みたり
山風禅
採氷や巡りめぐりて人助け
想予
採氷の呪縛の解けし水曜日
長緒 連
採氷の室に眠るやプランクトン
るび
採氷を見下ろす鴉身じろがず
銀命堂
採氷や四方の山の高鼾
江戸人
採氷や明日の天気気に掛かり
真沙
蒼天に大鋸響け採氷湖
白豆
採氷の溶けゆく時と江戸切子
望月ゆう
採氷の名残の池に足を置く
有櫛水母男
採氷の屋号は湖紋諏訪の湖
誉茂子
採氷や引き裂く静の里の山
嘉子
採氷の鋸にザラメの零れたり
香舟
採氷や氷室(むろ)青暗き透明度
泰然
採氷は腕の見せ時磨き時
こま
採氷の朝よくしなる竹箒
うに子
採氷や朝餉炊き待つ湖水端
このはる紗耶
採氷や魚は深く沈みゆく
採氷の氷のなかにいる魚
とりとり
採氷に捕らわれの魚一尾をり
宇摩のあかつき
陽水を口ずさみつつ採氷夫
隣安
採氷や貨物列車は南国へ
採氷という名目で遭難す
藤鷹圓哉
採氷の運命聞こゆ空耳か
珠桜女あすか
思い出す採氷室(むろ)姉の家
鶴田梅勝
平城の採氷偲ぶ氷室宮
奈良翁@奈良時代、平城京で、和銅4年6月1日初めて献氷の勅祭を興され・・・(奈良氷室神社公式サイトより)
採氷は西の都で夢みつつ
白石 美月
採氷の幾重にも神降り来るや
四万十太郎
氷切る木花咲耶姫ご裁許を
越佐ふみを
採氷や清少納言に届けたし
れんげ畑
採氷や甘葛なるは如何な味
神戸鳥取
箱根山採氷所跡江戸公方
相模の仙人
採氷やここは幕府に続く道
新月
採氷の駕籠が江戸へとひた走り
八木高穂
採氷や巨塊を知らぬ将軍家
みさきまる

ページの先頭