俳句ポスト365結果発表

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第101回 2015年1月29日週の兼題

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

蛤のもの云ひたげに開きけり
とおと
焼き蛤ぱかんと開いて揺れ止まず
スズキチ
馬鹿馬鹿馬鹿やきはまぐりのひらきけり
葦信夫
蛤の口開くときのひと転げ
なみ
蛤の身をよじらせて笑ひけり
月光庵
よく笑ふ蛤こそが美味と知る
こま
はまぐりの身の無き方をまず啜る
シツ女
蛤の綺麗に開き直るかな
開ききる蛤の170°
雨月
ひらきたる椀のはまぐり蝶のやう
中原久遠
蛤の開きたる音轟きぬ
丸山清子
蛤の三つ目我慢強い奴
ひでやん
火の上の蛤口開くまでの黙
十猪
最後まで開かぬ蛤泡を吐く
雨月
湯気立てて大蛤の焼き上がる
香山のりこ
蛤を焼くバター汁したたれり
もね
網に焼く蛤じゅると汁を吐く
ららやにほ
浜風や焼蛤に醤油の香
目黒輝美です
松籟や蛤つける味噌たまり
このはる紗耶
空き箱の椅子焼蛤の香をすする
江戸人
シャベルを溢れる蛤を炭へ
理酔
蛤の中に小さき蟹ひとつ
燐寸坊
蛤の中の小蟹を子の口へ
杉本とらを
人の数蛤の数合わぬ数
勝子
蛤汁の割当て十五を六で割る
ポメロ親父
蛤汁を由緒正しき椀に盛る
らっこマミー
大蛤開けば椀に収まらず
金子加行
大蛤のひとつで足りる澄まし汁
春川
はまぐりの哄笑椀によそいけり
よしえ
はまぐりのしるのにごりのなまぬるき
みちる
蛤の窮屈にしてゐる御椀
どかてい
蛤や真朱の大椀結三つ葉
三重丸
箱膳に蛤椀の温きかな
小雪
蛤吸のかほるは遥か光る海
望月ゆう
こんな日は焼蛤に辛い酒
むじーじ
蛤に足らないものは酒や酒
夢堂
首ねっこ掴む蛤へ振る酒の
初蒸気
蛤の酒蒸し酒は鬼ころし
田中ブラン
大吟醸蛤の汁弥増せり
たんと
酒蒸しの蛤花の香りかな
井上じろ
酒蒸しの大蛤のあつけらかん 
みなと
焼蛤ややもめ女将のあつけらかん
凡鑽
蛤のつぶやき始むバケツかな
お手玉
蛤がシステムキッチンで鳴いた
ジャンク堂
蛤や眠る厨の薄明かり
花屋
真夜中の廚に蛤の吐息
ビッグアップル
蛤に水かけられる夜の厨
峰泉しょうこ
蛤の汐を吹いたで騒ぎけり
ひろ志
蛤のしをらしくして桶にあり
渕野陽鳥
蛤の吐き出す砂の黒さかな
八幡風花
新聞紙濡らしてピと鳴く蛤
森 青萄
蛤のQと鳴いたる金だらい
ヤッチー
蛤の鳴きて浮世は事も無し
可不可
蛤のふかく息つぐひと夜かな
有櫛水母男
厨ますます昏く蛤の砂
吾平
桶に放てば蛤の舌動き出す
江戸人
蛤の小利口さうな舌である
小木さん
蛤の寂しさに耐えきれぬ舌
小木さん
蛤喰うて冴え渡る二枚舌
ポメロ親父
蛤やころころ笑う女たち
睡花
蛤を祀りて女系家族かな
korinorahasini
蛤や女家族のみな強し
婚活は蛤頼み神頼み
福田輝山
末広の八年物のはまぐりぞ
正史
蛤つゆを吸うて両家の幾久しく
七草
挨拶の長し蛤ぱかんぱかん
のり茶づけ
蛤汁の冷めて祝辞の続きおり
クラウド坂上
祝言の蛤ばかり残りけり
カンガガワ孝川
つややかや金婚式のはまぐりは
とりとり
蛤が水管並べ夜の宴
しげる
蛤つゆや祖父の高砂上機嫌
このはる紗耶
蛤やふた親の馴れ初めを問ふ
ハラミータ
担ぎ屋の千葉のおばちやん煮蛤
鈴木麗門
蛤を焼く十年前もおばあさん
ぼたんのむら
鬼平の顔ほころぶや煮蛤
鈴木麗門
焼かれゐる蛤見つむ無精髭
桂介
船頭のむすびの菜に煮蛤
弘子
蛤の音聞き分けて八寸場
ペコちゃん@板前の見習くらいの「八寸場」がようやく食材に触ることを許されるそうです。
見目形よき蛤を選ぶ絵師
笑松
住職は礼拝済ませ蛤焼く
柳児
蛤や本因坊の験かつぎ
穐山やよい
やじさんのさうは桑名の焼蛤
稲穂
蛤や伊勢のお店の早仕舞ひ
桜井教人
蛤のボンゴレここは伊勢の国
しゅんかん
蛤や輪島の宿は椀自慢
時雨
蛤や富士の向こうは甲斐の国
四万十太郎
アカプルコの浜焼き蛤の香ばしき
らっこマミー@メキシコのアカプルコ海岸で食べた蛤の味
三越や蛤の木箱に御座す
雨宮涼風
王将の駒のある店蛤汁
間野ぷうちゃ
蛤を詰めたる網の滴れる
小林大山
網目から見る蛤の一部始終
大塚迷路
蛤のドンドン死んで防波堤
あきさくら洋子
蛤の牡牝どつちとも違う
小木さんの娘
報道の裏と表や焼蛤
未貫
蛤の汁うまし謀略に乗る
未貫
蛤の殻ごとに吸い殻二本
雨宮涼風
蛤を海ごとすくう大鋤簾
比呂 無
健啖の大蛤ぷつと星を吐き
破障子
蛤や立てれば讃岐富士ほどに
山香ばし
蛤の砂紋に年を聞いてみる
あさり
蛤や地層に泡のごとき色
紗蘭
蛤の模様や波の囁きか
山風禅
蛤に海の名残や風の紋
酸模
蛤の声無き声に波白く
澄海
蛤や海よりさやか濤の縞
紀貴之
蛤やひねもす白い雲ひとつ
流星
蛤の採れゐし浜に誰もゐぬ
だりあ
蛤や波に洗ひて日にかざし
みさきまる
蛤の笛や遠くに波の音
まみー
蛤も故郷の潮恋しくて
おせろ
はまぐりの吐息や江は寝しづまり
あつちやん
蛤開き海鳴りの音聞こゆ
きのと
蛤やかつては古戦場の浜
こおりさと
焼蛤潮騒騒ぐ船着き場
タケ
蛤の汁の濁りや舟庵
まなP
蛤鍋や浜に一番近き宿
小町
蛤の貝殻だけが欲しくつて
亜桜みかり
蛤や箸転んでも笑えない
不知火
恨みなどなく蛤を焼いてをり
三輪えつし
蛤を喰つてわたしらの源流
クズウジュンイチ
焼蛤見つむる猫の孕みたる
ぷりむら
蛤を朝市に買ふ祝の日
矢野リンド
蛤の二個あればよき日曜日
とうへい
蛤は二つまでとす大家族
穐山やよい
蛤つゆや妻のゐぬ日のうすあかり
凡鑽
蛤やどこかで会うたやうな人
うに子
得意料理は蛤という見合い
根子屋
蛤食う離婚のニュース聞きながら
シャビ
一応は蛤でいて五十年
雪うさぎ゛我が家はまだ37年ですが。
リハビリの手に蛤の椀重し
とりとり
蛤や母といふ字の舟に似て
隣安
蛤を浸す意中の人あらん
ミル
蛤の殻のようには合わぬもの
富士山
蛤やここだけといふ内緒ごと
一生のふさく
文句なら順番に言え焼蛤
田中ブラン
後にしてくれ蛤が冷めちまう
理子
蛤のジャリリはやがてくる破局
奈津
粗塩と蛤五つ届きけり
木好
蛤や生きるも死ぬも塩少々
トポル
焼蛤グリコ利己的適齢期
樫の木
子雀になるや小笊の小蛤
ひろ志
うそをつきすずめはなべてはまぐりに
葦信夫
蛤の殻に小さな仏様
さとう七恵
蛤をひらけば海神のしらべ
緑の手
はまぐりや裸身なまめく弁財天
直木 葉子@江の島の妙音弁財天は裸弁天
大蛤鎮座まします三宝に
真沙
ひそと蛤カンブリア紀を語る
雪うさぎ
蛤はジュラ期の海を知ってゐる
誉茂子
蛤を土星の夕日に沈めてみる
ゴマ四郎
蛤は夜ごと土星と交信する
長緒 連

並

蛤のずしりと他にはなき重さ
石井せんすい
蛤や手にずっしりと幸のあり
どっこいしょ
小粒なれども歴とした蛤よ
毛利あづき
選別の小さき蛤返しけり
紀和やよい
蛤のひきこもる日日光る海
山上 博
蛤の昔の名前浜の栗
食いしん坊セツ
三つほどの蛤貰い悩みをり
老人日記
蛤の我が手に余るほど貰ふ
秀湖
ふくふくと蛤の身の艶やかに
がめ
蛤の開きてその身の艶めけり
でらっくま
蛤のひとつの吐かぬ強情者
登美子
蛤やいまだ開かぬ頑固者
葉っぱのようこ
頑固なる蛤一つすまし汁
ひろろ
漆椀蛤一つ汁の底
福熊猫
椀の中蛤ひとつ我ひとり
かつたろ―。
蛤のひとつ目にらむ椀の中
軌一
椀の中蛤二つ澄ますなり
かぬまっこ
身二つの蛤碗のふくふくと
妹のりこ
小蛤椀に三つで収まりぬ
白豆
蛤のここぞ主役の椀の中
ころころぼっくる
蛤の椀を狭しと澄まし汁
宮すみ女
蛤や澄みしお椀のあたたかみ
のひろ
蛤汁の黒き塗椀赤い箸
おせどのすずめ
あくびする蛤ふわと碗の中
まの
蛤やお椀の中で大笑ひ
ねもじ
笑顔咲く碗の中に咲く蛤
海雪
蛤は椀にふっくら羽のよう
むすびめ
すつぴんの汐の匂いそのまま蛤の椀
ひよとり
蛤のアロマ満ちたる塗りの椀
みよしい
蛤の漂わせたり椀揺らす
泰 徳人
もてなしの汁は必ず蛤で
小野寺友香
蛤汁正座で愛でる香りかな
玻璃ヒカリ
ずんどこの蛤汁をすする音
旧重信のタイガース
蛤のすましに少しにごりあり
蒼苑
悲しいぞ蛤椀の薄にごり
蓼蟲
蛤のにごらぬ汁に潔く
山香ばし
蛤やお出しも淡きお吸い物
胡鐘恭子
まほろばや匂ひ良き汁地蛤
遷太
煮えたぎる蛤どけて汁すする
土間濡らす蛤やがて椀の中
奈良翁
蛤や赤だしの波プカプカリ
麦花
蛤の汁はひとつの海であり
すえよし
いつか見た海を纏うて蛤に
台所のキフジン
はまぐりや口の中にはたからあり
ひろしげ7さい
蛤は鍋にごろごろ揺られけり
野乃
蛤の身の弾力も味のうち
浜ちよ
蛤が言う身を食いたけりゃ笑わせろ
復活の隣の芝は葵さん
蛤のいともしつこき貝柱
雨宮涼風
蛤の取れそで取れぬ貝柱
晴好雨独
蛤の円柱にただただ未練
信天翁
白飯に蛤汁かけて鍋のしめ
香舟
蛤の口開けたまま食べてゐる
三島ちとせ
金箔の蛤ツンとすましてる
木槿
砂が泣く焼き蛤のレストラン
星降松
蛤の焼けた匂いのする浜辺
田山(たぁさん)
蛤の香り漂い後もどり
木瓜
じゅるるる焼けた蛤くちあける
小市
貝汁の溢れこぼるる焼蛤
寝子屋はすね
蛤やはじける出汁に箸止まり
岐阜屋根の草
肉汁の焼き蛤の磯の香よ
巫女
焼蛤の汁こぼれを惜しみけり
加和志真
蛤を焼けばどちらか表裏
松風
焼き網の蛤弾け潔し
パオ
焼きて待つひらけひらかん蛤や
空清@チーム将軍
音たてて口を開けたる大蛤
杜若
蛤の口開く瞬間見逃さず
ひろくん7さいのママ
焼き蛤泡吹きながら醤油呼ぶ
蛾触
ふた滴垂らす醤油や焼蛤
香壺
焼蛤醤油一滴爆裂す
彦山
口開ける蛤に歓声上がる
菊池洋勝
網の上大口を開ける焼き蛤
おーかゆかり
七輪の蛤ぽんと爆ぜにけり
むにむにちゃん
焼蛤が二十個ほどで合唱す
柳葉魚
蛤が炭火の上でフラメンコ
よりみち
蛤があれ箸に今日の茶わん蒸し
アンダンテカンタービレ
蛤の口開き鍋は動きをり
雅紀
はまぐりのボンゴレ作ると夫の言う
シツ女
チャウダーとなりぬ持ち来し蛤は
でこはち
蛤もクラムチャウダーとなりぬとは
文月さな女
はまぐりのパエリアそしてサングリア
はまゆう
大波や蛤足に触れにけり
ほうじ茶
蛤やはだしで探る感のよさ
秋桜
皆ツイスト蛤採りの浅瀬かな
桜姫5
蛤を揃ひのシャツが掘ってゐる
七七子
蛤を見つけ喜ぶ隠れんぼ
三田十字
蛤や砂が好きよと顔出さず
宮写楽
泥掻きてコツり蛤まぁだだよ
丸助
打ち上がる蛤ひろふ翁ゐる
位子
生きている証しに鳴けり蛤も
ハンダフミヨ
潮を吹く蛤生きていてなんぼ
小泉ルリ
蛤をぢやらぢやら鳴らす浜辺かな
神戸鳥取
蛤や海恋しきに吹くしぶき
菅 秀郎
定まりて蛤昏き水を聴く
茶子(ちゃこ)
砂を吐き蛤の海遠くなる
るびちゅ
蛤のじやりりじやりりと丑の刻
鳴子ユリ
キュッキュッと蛤の啼く厨かな
八木高穂
ふぞろいの蛤ボウルで朝を待つ
ベルフラワー
蛤や真珠のやうに光満つ
えちくらい
舶来の白磁の如き蛤や
葉月のりりん
蛤の並びてゆらら能天気
お茶子
蛤の柄は雀の羽模様
くさぐき
蛤の待ちわびる風乾く頬
高橋藍守
蛤の香りよ届け青い空
松下午前
枡売りの蛤山や朝の市
川島欣也
蛤や不意に潮の香朝の市
ミセスどんぐり
店先の蛤目方で買はれゆく
白川葎
蛤を求め魚屋二三件
八十八五十八
蛤や国内産と貼紙に
しげ爺
蛤や五つで五百八十円
原ひと葉
スーパーの今日の主役は蛤なり
白石 美月
試食てふ焼き蛤やかくし酒
馬場 馬子
食い初めの椀の蛤すましをり
えらいぞ、はるかちゃん!
蛤をお食い初めにと朱の椀へ
レモングラス
蛤のひと椀添えてお食い初め
兀兀
蛤の思い出寂しすまし汁
鈴鹿照
蛤汁いただくときは雛の月
笹百合
赤毛氈懐かし蛤汁のシミ
93kgのプッコラ
蛤やお澄まし顔の大人びて
八木風味
着飾りたるおしやまの膳の蛤汁
寝ん太郎
蛤やちょっと澄ました女の子
茂人
蛤をつんつんつつく幼き手
森のクマさん
幼き日蛤汁にほろ酔いす
左都
蛤の小さき椀を孫は持ち
四万十のおいさん
蛤の所以語りし祝い膳
寒露
蛤の潮汁添え祝膳
艶かたち良き蛤の祝膳
kokoro
蛤のぱかりと開いて祝膳
清永ゆうこ
蛤や花嫁御寮色打掛
しかもり
婚礼や蛤椀の蓋開く
むらたふみ
蛤や結納の手のぎこちなき
東雲
蛤や深き縁のめでたき日
山本嘉子
蛤や独り祝ひし誕生日
芭菜々
食卓は蛤尽くし誕生日
真魚
蛤や濁り加減は母の色
小笑み
朝の音蛤香り母の声
清川えみ
七輪の蛤踊り母踊る
野純
佳き日なり蛤汁を食む家族
甘泉
三世代揃う宴やはまぐり汁
まるこ
蛤や相手はいずこ三姉妹
千里一歩
はまぐり椀四人姉妹は古都に住む
モーリー
蛤を肴に謡う夜の宴
らいおん。
土産に蛤五つや頭数
車話
蛤やトング片手の網奉行
秋月
蛤の殻捨ててある月曜日
寸人
蛤汁や頑固親父の大くしゃみ 
俊明
はまぐりに成れた証拠に老夫婦
春爺
蛤や四十五年連れ添えり
公毅
蛤や割れ鍋蓋の妻なりき
勿忘草
退院の蛤汁や二人膳
未々
空椀に蛤響く廊下かな
犬烏賊
蛤はふたみに別れ椀の闇
しば蒼玉
蛤の逢うて別れて身が窶れ
瀬紀
ぐりはまとなりし蛤別れ酒
津葦
陰膳の蛤が椀の賑ひぬ
内藤羊皐
蛤や卒塔婆焼きたる昼の膳
蘭丸
蛤を打ち合わせれば澄んだ音
北大路南天
蛤や返して見ればしたり顔
玲明
蛤や塩ひとふりし息を吹く
礼子
蛤や山家の膳に潮(うしお)の香
老驥
男の料理大蛤を贅沢に
和のん
蛤に天のがさりと掘り抜かる
紆夜曲雪
蛤や余裕もなくて古希迎ふ
髙橋冬扇
蛤や店の名褪せし小風呂敷
ウルトラのはとこ
泣き止んだ迷子蛤すすりたる
鼓吟
蛤にふれて嫌われ渋い顔
鶴田梅勝
蛤や磯の滋養のてんこ盛り
天めざす
厨にて蛤放つハマグリ語
今野浮儚
ちょろちょろと小さき楼閣小蛤
ひでやん
舌出して色気魅惑な蛤や
葉月のりりん
覚束ないピアノ蛤朱の椀へ
靫草子
蛤の殻広げれば蝶ネクタイ
れんげ畑
笑みあひて焼蛤の香に酔ひぬ
くわみま
ハマグリの空水切りが跳ぶひいふうみい
越佐ふみを
賀の賑わいの塗り腕の蛤かな
紅の子
蛤を開く手早し漁師妻
山旅人
蛤や格子戸くぐる魯山人
善句太郎
蛤や姫の調度のゆるゆると
富山の露玉
蛤の余り一個は祖父の椀
風来坊
蛤の値札に一歩退けり
こねこね@国産蛤の値段の高さ!
身の丈に合う蛤を探す午後
璃紗
蛤や祝われし日をわれ持てり
てぃ
ギター弾く焼蛤の匂う浜
竹庵
蛤に無言の競りの築地市
山本嘉子
焼蛤の匂ひ香れる築地かな
ことまと
蛤や袖擦り合いし法善寺
幸久
房州の焼はまぐりや好々爺
いち瑠
焼き蛤の香に誘われて九十九里
田中ようちゃん
勇ましや九十九里浜蛤漁
でらっくま
見はるかす九十九里浜蛤焼く
下総うらら
千里浜の蛤獲りは足指で
中島京子
蛤や二見の浦が遠く去り
石川順一
屋島背にして蛤を掘りにけり
蛤や砂浜ひかり瀬戸の島
蛤や瀬戸大橋の見える浜
蛤の郷(さと)の六番砂の浜
蛤の頭上の橋の汽笛かな
ぐべの実
江戸前の蛤絶へし昭和かな
重翁
東京湾大和はまぐりもういない
スカビオサ
蛤の木星のごと飾りをり
百草千樹
朝市や買う蛤の五つほど
泰然
蛤や手秤で売る朝の市
棚橋さとし
蛤の焼き香で誘う島の店
銀命堂
のぼり旗焼き蛤や道の駅
かげろう
置きみやげは蛤なり路地の夕
たま
蛤つゆやネオンサインの先に路地
いさ
蛤が饒舌になる三軒目
千花
湯気あげる蛤重ね白ワイン
柳島宏冶
蛤や今宵ひとりぞワイン抜き
ふわり子 
蛤と酒一献でうさばらし
螢寿
はまぐりや旨き酒飲む漢来る
山崎 点眼
蛤に酒酌み交わし熱田神
土井小文
蛤や仕舞い込みたる酒の瓶
宗本智之
蛤や酔わされ蒸され口を割る
十六夜
酔客も寝ざめに啜る蛤汁
芭治留
蛤を土産に来たる友の笑み
狸漫住
明日からの事蛤の口開く
雪花
蛤や二月三日でいいですか
向島の小梅
蛤が貝の姿を決めたんか
千寿関屋(仮)
病み上がり蛤一つ噛みしめる
千代姫
蛤のそっと吐き出す憂鬱かな
相模の仙人
蛤や門前駆ける人力車
竹春
蛤鍋や聞き手ばかりのクラス会
ちえ
蛤や六頭身の子に似たり
うらら4号
山下清にふと会えそうで蛤食む
玉虫虫
弥次郎兵衛焼き蛤の茶屋に入る
金太郎
蛤の脚柱ねぶる酔ひや酔ひ
きらら☆れい
蛤や大き口開けおめでたう
なんちゃってラスカル
浴室の蛤海を妄想す
さきの咲野
蛤の閉ざせし口の平和かな
せり花
蛤はいやな話に蓋を閉じ
暇親爺
蛤や呑んで開いた堅い口
菜煮藻でん
蛤の如く我が身も沈めたし
山樫梢
蛤のようになろうねと君が言ふ
佐の子
蛤やもつと大きくなれたのに
原田 甘
蛤や御門の扉開かぬまま
ふふ
蛤やあすは港で吟行会
写俳亭みの
蛤や裏に俳句を綴ろうか
ゆみづき
蛤を食し殻には恋の歌
桜阪れい
蛤の隙間からみる旅日記
吉崎羽白
蛤や開き癖ある文庫本
森田欣也
蛤の汁より殻で遊ぶ子ら
深草あやめ
図鑑にて蛤をしる子らのいて
木漏れ日
蛤やぐりとぐら乗る二双舟
四六三
蛤に問うていたのは夕の蟹
秋院
蛤の舟もて行かんよその国
倉戸せいら
蛤の殻にジュラ紀のサインかな
山走子
蛤や日本最古のDNA
みえ
蛤や縄文の色をうつしけり
石英
縄文の蛤今も美しく
松寛
蛤や縄文人の几帳面
てまり
蛤や日本書紀にも登場す
Mコスモ
蛤に源氏の君を閉じ込むる
玄次郎
蛤や清盛の都あったらし
灰色狼
蛤の昨日見た夢下の弦月
多寿(たず)
蛤のうつつの夢の吐息かな
ゆう
蛤も恋する度に身を隠し
カンナちゃん
蛤の口閉じよ上書きの恋
河内天青
蛤に恋歌書けば外は雨
岐阜の鮎
蛤の重さと君の手の重さ
金子木綿
やるせない三十路独身煮蛤
山内務
蛤や嫌ひし人を好きになる
山本たぶん
蛤や伏兵の碁石高鳴れり
雪虫
千年を蛤碁笥で騒ぎをり
長緒 連
蛤の絵の具で柔き波を描く
クラウド坂上
蛤のぴたりと合うや艶の紅
かくみみ
蛤や忍者漫画の薬入れ
宇摩のあかつき

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