俳句ポスト365結果発表

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第107回 2015年3月26日週の兼題

花冷

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

花冷えや水底のごと澄む空気
くわみま
はなびえの3日目なのによくさいた
ひろしげ7さい
今日だけの花冷だとは限るまい
車話
花冷があと一回はやって来る
ひでやん
花冷や今日の夕日は壊れさう
樹朋
フエキ糊のやうな雲なり花の冷
初蒸気
花冷えの街札幌は空群青
くさぐき
覗き入る千鳥が淵や花冷ゆる
ゆう
花冷の上野さもしい顔ばかり
軌一
花冷の上野聚楽に人を待つ
蘭丸
花冷のだるま船行く隅田川
鈴木麗門
花冷の新宿御苑四時閉園
正則
花冷えや銀座の雨の時計搭
らっこマミー
九段下いま花冷えの中にいる
らつこマミー
花冷や箱根湯本のパチンコ屋
杉本とらを
花冷えや秩父札所の吊るし雛
宮すみ女
花冷の水清らかや南禅寺
未々
花冷えの能島に一族の集う
狸漫住
花冷や島原大門釘隠
凡鑽
花冷や火山灰降る阿蘇の町
八幡風花
花冷やのぼりのぼりて成就院
花筏
花冷や女坂より下りてゆく
きらら☆れい
花冷やしぶきを上げて下る川
ららやにほ
あの丘は花冷のよう小さき村
三輪えつし
花冷の村に一日をあづけゐる
大塚迷路
花冷えの土手の轍の白きこと
山香ばし
花冷えの甘酒横町漬け物屋
辻が花
花冷の家庭裁判所控室
倉戸せいら
花冷のあまた骨壺並ぶ寺
笑松
花冷や札所へ向かふ石畳
雪花
花冷や防波堤より波の声
三島ちとせ
花冷の明けの漁港の出船かな
山上 博
花冷や島の港の醤油蔵
慎太郎
花冷や吊橋際のカフェテラス
百合かがり
花冷の橋に袂といふところ
ジャンク堂
待たされて橋のたもとや花の冷え
ひろろ
花冷えや口開く鯉の目の虚ろ
越智空子
老犬のまばたき大き花冷よ
菜月
花冷えの午後老いてゆく人と犬
花冷や鳥の骸を猫咥ふ
内藤羊皐
花冷えに一筆書きのフラミンゴ
しば蒼玉
花冷えのゴリラと手話で話しけり
北大路南天@1000種類の手話を理解しているゴリラ
花冷えや一人は寂し影をつれ
比呂 無
花冷の夜に紛れゆく背中なり
靫草子
花冷の匂ひ纏ひて抱擁す
ビッグアップル
はなびえと言ひ終へてより美しき唇
西田萬穂
花冷えをもう受け止めている唇
ぐわ
花冷の唇を読むことなかれ
森 青萄
花冷や花見る背中抱き寄せる
富士山
見送りし後の沈黙花の冷
毛利あづき
さよならに花冷の空の土砂降り
千波
花冷や人待つ人に街のこゑ
青風
Eメール一行目から花の冷え
タケ
二通目の恋文伝う花の冷
むじーじ
断りの手紙書く夜花冷す
深草あやめ
投函を激しく悔いて花の冷え
雪うさぎ
花冷えや日記に三日なる余白
うさ美
花冷や日記に埋まらない余白
紗蘭
花冷えや切手を貼らぬ文を書く
さとう七恵
花冷えや静かにかわす傘の触れ
白豆
靴音は女が高し花冷の夜
たま
花冷や靴音湿る石だたみ
ふふ
靴音の無窮に響く花冷の夜
福田輝山
花冷に響く跫音病室へ
望月ゆう
花冷えす夜間人口ゼロの街
山香ばし
街ぢゅうに直立のビル花の冷え
ららやにほ
花冷のビル谷抜けるモノレール
穐山やよい
花冷えや西口行きのバスの列
鳥見山走子
花冷の工場団地バス来ない
鈴木麗門
錆びたベンチ花冷え長距離バスが来ぬ
93kgのプッコラ
時刻表通りに花冷の列車
いもとやべえ
花冷に浸されている通過待ち
スズキチ
花冷のホーム北へのラストラン
富山の露玉
花冷の汽笛で了へる渡海船
八木風味
自転車の荷台に灯油花の冷え
矢野リンド
花冷や朝の牛乳誤配さる
有櫛水母男
花冷の街無口なり観覧車
葉月のりりん
エコカーの流線型に花の冷え
あつちやん
花冷や気流をたぐるグライダー
しかもり
かかる時みまかる人も花の冷え
すえよし
花冷えの朝忽然と父の逝く
勿忘草
花冷や急逝の報事故の報
あきさくら洋子
まだ温き柩を抱きぬ花の冷
丸山清子
花冷えや友の訃を聞く夜の窓
Mコスモ
花冷や黒衣の男等の集ふ
みちる
花冷や葬列わづか十二名
寸人
花冷や納骨堂の壁ま白
みさきまる
霊柩車港をまはる花の冷え
みなと
花冷えや二本線引く住所録
あい
花冷に翳る螺鈿や硯箱
弘子
花冷や父の遺した古切手
香美
父に似た靴の減りぐせ花の冷
田中ブラン
花冷や雑巾絞る修行僧
かぬまっこ
花冷の職員室に一人きり
てまり
花冷の記念樹残し閉校す
不知火
花冷や廃校となる小学校
一生のふさく
花冷や公園にまだ席あります
蛾触
花冷えやいつもの椅子に子はいない
あさり
花冷や家を離れし子のピアノ
スズキチ
花冷のピアノに惑ふくすり指
名字こねこね
花冷や発表曲はノクターン
百合かがり
花冷や抱きしめて吹くサキソフォン
つかりん
花冷えのトランペットの長い音
北大路南天
花冷を弾き飛ばせよシンバルン
天めざす
花冷の路上に響くヴァイオリン
山崎点眼
チェロを背に急ぐ駅前花の冷え
きのと
教会にオルガン一つ花の冷え
甘泉
花冷の畳に響くオルゴール
ぎんやんま
花冷の音のころがるオルゴール
とりとり
斉唱のクレッシェンドや花の冷え
真珠
花冷えてSeiji Ozawaのスケルツォよ
紀貴之
ブラームスお好きですかと花の冷
ぐべの実
花冷や紅茶片手にドビッシー
れんげ畑
花冷を愛しみミルクティー愛し
のひろ
花冷やミルクティー手に無人駅
みえ
花冷えや雨宿りにはカフェ・オレを
流星
花冷やデミタスカップの金の彩
ぼたんのむら
リキュールの瓶に半分花の冷え
不知火
花冷えや胃の腑にすこし熱きもの
小市
花冷えの暫し澄みたる妻の闇
西田萬穂
花冷や夫の病歴始まりぬ
なみ
花冷の底に横たふ手術痕
カリメロ
花冷えや人には言えぬ膝の傷
しゅんかん
花冷の闇にふくめる舌下錠
狭山茶子(ちゃこ)
健診の列花冷に乱れたり
今野浮儚
花冷や診察室に多きあを
瀬越悠矢
花冷を来て削られてゐる奥歯
せいち
調髪を終へ花冷の家路かな
kokoro
花冷えやざわめき去りし礼拝堂
東山
花冷や鏡になれぬ水溜まり
紗蘭
花冷えの水乾きたる事故現場
灰色狼
花冷やまた聞き直すガイダンス
四万十太郎
爪切りの音甲高く花の冷え
原田 甘
髭剃りを研ぐ音聞こゆ花の冷
雨宮涼風
花冷えの閉ぢる和箪笥から吐息
原田 甘
電磁波の骨にこつこつ花の冷え
雪うさぎ@MRI検査
花冷えのこすれる骨に耳すます
さとう七恵
ネクタイをきつめに締めて花の冷
たんと
花冷えやネクタイのない誕生日
ちびつぶぶどう
赴任地の名刺の来る花の冷え
台所のキフジン
花冷や名刺の紙を選びたる
中原
花冷が居残りてをる裏小路
ひでやん
花冷の袋小路を抜けられぬ
トレ媚庵
花冷の奈落に続く地下通路
てんきゅう
花冷の雨や屋台の煙りゐて
井上じろ
炊き出しの椀に雨降る花の冷え
鈴木 ふみ
綿菓子の伸びて固まる花の冷
江原文
仏前に桜大福花の冷
山上 博
花冷えや大海老天の出前そば
江里口泰然
花冷えの立喰い蕎麦屋に喰う饂飩
津葦
ラーメンの縮れ解けぬ花の冷え
ハラミータ
しこしことコンニャクを食む花の冷え
紀貴之
喫茶店のピラフべちゃべちゃ花の冷
小木さんの娘
鯛の身にすっと柳刃花の冷
雨宮涼風
活魚に入れる包丁花の冷え
むにむにちゃん
包丁の豆腐に沈む花の冷
樹朋
花冷やシンクに映る己が影
鈴木麗門
花冷の元祖亀の子束子かな
直木 葉子
花冷や面に沁み込む井戸水は
公毅
朝業の風呂の掃除や花の冷
竹庵
野天湯の硫黄かすかに花の冷え
鈴蘭
花冷の路地に立ちたる湯のけむり
渕野陽鳥
花冷や湯籠を提げてからんころ
香舟
花冷えの石鹸カタカタ二輪籠
バーバラ
花冷えに男の舌は増えていく
睡花
花冷の漢は知らぬ身八口
桜姫5
花冷や女衒のやうな漢(をとこ)来る
松寛
遊郭の和硝子戸越し花の冷
登美子
人訪はぬ遊女の墓や花の冷
香山のりこ
花冷や頑冥居士は棺の中
山川
新しき堂宇の地蔵花の冷え
ひろ志
花冷えの千手観音拝しけり
茂人@桜の名所長谷寺
花冷や佛に残る金の色
老人日記
花冷や金箔迫るお内陣
七草
胸像白し花冷の影青し
てん点
裸婦像の髪亜麻色に花冷す
奈津
花冷や皇后様にある憂ひ
あらあらた
花冷えや小野小町はしもぶくれ
目黒輝美
西行の衣にまとう花の冷え
シツ女
探幽の龍の眼に花の冷え
稲穂
花冷えや不器男生家の三和土土間
木好(黙考)
麗しき刻に鍵せよ花の冷え
隣安
花冷えの指先逃げる夜の鍵
エミリ
花冷の零時を揺れる秤針
とうへい
花冷や時空に針の穴ひとつ
河本かおり
花冷のラインテープを剥がしけり
もね
花冷の荷造り紐を堅結び
稲穂
花冷や一人暮らしの荷をほどく
ベルフラワー
花冷ゆる引越しの荷を解きにけり
花冷や部屋に無臭の消臭剤
花冷の漆器のふちが欠けてをり
竜田一歩
花冷えの座敷に一人家鳴り聞く
塩胡椒子
花冷やうぐいす張りのうす光り
江戸人
長考の黒石辺り花の冷え
トポル
対局や石まだ打たぬ花の冷
のり茶づけ
花冷や赤子の声の低くなり
十六夜
花冷や赤子の熱も下がるころ
誉茂子
みどりごの耳透けてゆく花の冷え
紀貴之
花冷や息子の耳のまた不調
レモングラス
花冷の母の小言はニッキ味
るびい
花冷えの母なりさすらるるばかり
小野更紗
美容室セシルも閉じる花の冷
花屋
花冷や古書店の奥ほの暗し
姫だるま
花冷の古書店にある店主の眼
春川
広辞苑めくる花冷の校正室
鈴木麗門
花冷えや暫し籠もりて書を読めり
せり花
土替えの掌に黒々と花の冷え
俊明
花冷えや発掘の土崩れゆく
木好(黙考)
目薬の一滴落つる花の冷え
晴好雨独
花冷のやかん置かるる座敷かな
小林大山
花冷に小さくなりぬ赤ランプ
寸人
拝礼の手へ花冷の水一勺
ふづき
花冷や仏足石の濡れてをり
おせどのすずめ
折鶴の飛び立つるごと花冷る
ことまと
花冷やトランク一つの旅立ちか
千代姫
七日後の離郷となるや花冷る
野乃
花冷のベンチに昨夜の湿りあり
念仏の桂介
花冷の革のソファーに浅き夢
念仏の桂介
花冷のShall We Dance?街は夜
まどん
膝を揺すりて花冷の投手戦
江戸人
花冷えやサッカー場の熱き酒
ゴマ四郎
花冷の黒鍵に置く薬指
とりとり
駅降るる女ふたりに花の冷え
ふうせんかずら
ひたと寄る窓辺の蜘蛛や花の冷え
みなと
花冷えの指先にゐる弥次郎兵衛
どかてい
花冷や素知らぬ顔の風信機
山崎点眼@風信機(風見鶏)
花冷の箪笥の底にZIPPOあり
登美子
花冷や音楽室に服役中
吾平
花冷や人体模型の非対称
三重丸
回り道して迷ったり花の冷
時雨
父空に在りて花冷え母の庭
文月さな女
遺書整えほのかに白き花の冷え
河内天青
花冷や雨のリズムと歯の疼き
どっこいしょ
花冷の染みだしている小雨かな
川嶋ぱんだ
花冷や一雨さらと女下駄
善句太郎
花冷えや瓶に沈みぬシリカゲル
ふづき
硫酸の茶壜花冷の理科室
クズウジュンイチ
花冷の篝火爆ぜるしじまかな
神戸鳥取
花冷へ野鍛冶の散らす火花かな
このはる紗耶
吉備舞のはかま火の色花の冷
まみー
神主の祝詞(のりと)の長し花の冷え
石井せんすい
暁に花冷に座す庵主さま
てぃ@宇江佐真理さん著「千寿庵つれづれ」を読んで。
花冷えの離れの門に蛇の目傘
まどん
花冷を惑ひいちげんさんとなる
るびい
花冷の伽藍軍持の深き青
このはる紗耶
花冷えの水の白砂の透きており
クラウド坂上
桟橋の五色のテープ花の冷
ぐべの実
花冷えといふ理由にて欠席す
こま
花冷や言はざりしことなぞりつつ
とおと
花冷や我が手の内の砂漠見よ
阿武玲明
花冷の耳より銅となりゆけり
Y音絵
コンナヒヲハナビエと遺言のやうに
こま
ツカマレタトコロノイタミ花ノ冷エ
どかてい
花冷や両腕を掴まれた痕
野乃
花冷や喫煙所から喫煙者
不爾紫音
花冷えや焔を酒に吐き捨てむ
香壺
花冷や胸のタトゥーをかきいだき
はまゆう
ささくれは肌の色なり花の冷
不爾紫音
花冷やうす桃色の痛みどめ
松本 だりあ
色濃きをえらむ花冷の印泥
破障子
花冷に黒水牛の判求む
芭菜々
花冷のホワイトボードに走り書き
花冷や白いクレヨンつかわない
ひらり
花冷やカンバスに白厚く塗る
笑松
花冷やLEDの青無音
越佐ふみを
花冷やサナトリウムの白き椅子
誉茂子
花冷えのシートを黒きものの這う
ポメロ親父
花冷や君は人型ロボット②
中原久遠
花冷やマネキンの首睥睨す
内藤羊皐
譲りますライダーベルト花冷ゆる
土井小文
花冷やガラスの床より見る真下
ヤッチー
花冷やナイフ光りておちる音
真魚まお
花冷の露西亜の園に斧響く
三重丸@チェーホフの戯曲「桜の園」
花冷えや地球儀にソヴィエトとあり
紆夜曲雪
ブエノスアイレスブエノスアイレス花冷す
吾平
花冷のグルーチヨの頬袋かな
葦信夫
花冷えのシャガールの山羊は雌山羊
妹のりこ
ザビエルの横顔清し花冷ゆる
緑の手
聖水を額に受けて花の冷え
樫の木
花冷や詩経に夫を恨む歌
関野無一
花冷や残酷な詩の届きけり
葦信夫
花冷や僕の言霊を知りませんか
関野無一
花冷えや四十路に沁みる夜の底
泰 徳人
みしみしと咲き詰め不穏なる花冷
トポル
月食に花冷を喰ふ闇を喰ふ
ぷりむら@組長の鶴の句へのリスペクトを込めて…。
花冷やみんな気体のなかにいる
Y音絵
花冷や死んで体の透きとほる
クズウジュンイチ
花冷や嘗めて目玉に潮の味
西田萬穂@映画「ツゴイネルワイゼン」にあった景か。「陽炎座」だったか?
花冷の校舎に銃撃戦の痕
長緒 連
花冷や御城の機銃掃射痕
百草千樹
海雪に眠る武蔵や花の冷
蓼蟲
花冷を弾く歓声万国旗
相模の仙人
花冷の街を無意味に街宣車
理酔
彼の国へ捧げる挽歌花の冷
鈴木麗門@この国の形が変わってしまったのでしょうか。

並

小きざみに花咲かんとす花の冷え
お手玉
花冷えや枝も蕾も一休み
おはぎ
花冷や凛と待ちわぶ紅二輪
みかん
花冷や道後公園まだつぼみ
中崎 力
花冷や花と僕とを強くする
DX(でらっくす)
なんのその思うてみても花冷える
きさつかさ
花冷えの五感弾ける夜の闇
いきなり山葵
花冷も何処吹く風と闊歩する
菊池洋勝
花冷えや明け方の空茜色
宮川優子
花冷えの西空淡きグラデーション
藤紫
花冷えに白カットソー出番待ち
空清@チーム将軍
花冷えのピンクのコート薄笑い
金銀パール
花冷や禿に帽子欲しきほど
酸模
山暮らし花冷えしみる年となり
酒愛人
花冷えに残さず灯油使い切り
晴好雨独
花冷にどちらともなく手を組んで
中島京子
花冷えやどちらともなく手を繋ぐ
おせろ
花冷やどちらともなく手握る
小笑み
花冷えが時を早めたプロポーズ
かすみ草
花冷やわたしの恋に似てるやも
春爺
花冷えやあえて薄着の恋煩い
正三
不忍の夜は花冷え寄る君と
野純
花冷えが嫌いではなし寄り添えば
瀬紀
花冷や赤ちょうちんの縄暖簾
車話
花冷えや赤提灯に吸い込まれ
千里一歩
花冷や連れられ潜る縄暖簾
sakura a.
花冷えやちょっと寄り道縄のれん
鬼怒
花冷えで声か出ずとも酒呑める
ぐみ
花冷や我は愉快に般若湯
かもん
花冷の坂道転がるカップ酒
こまっちゃ
花冷えの夜のしじまのひとり酒
かしょう
花冷や空瓶ばかり増す宴
秋月
花冷に酔いを醒まされ星仰ぐ
あみん
花冷や古き暖簾の熱き蕎麦
慎吾
花冷や屋台のそばを早足で
宮写楽
花冷にコロッケ蕎麦の湯気立ちぬ
玄次郎
花冷や間口の狭き洋食屋
齊藤博之
花冷や懐かしき店見つからず
くじらせんにん
花冷やフランス人へおもてなし
クリスマスローズ
花冷えや窓曇らせてシチュー煮る
鬼怒
花冷えや焦げるソースのお好み屋
しげ爺
花冷や鋭きカップ麺の湯きり口
ねこ端石
花冷やホットカルピスミルク割り
でらっくま
花冷や生姜紅茶にパンの朝
食いしん坊セツ
花冷えて分かち合いたる缶コーヒー
太琿
花冷えの珈琲飲むや目黒川
柴田貴薫
花冷や両手でつつむ紙コップ
十猪
花冷えや熱めのコーヒー紙コップ
花冷に一枚重ね犬散歩
珠桜女あすか
花冷えやチワワ歩かぬ土手小路
ちびつぶぶどう
花冷や隣のチワワそつけなし
でこはち
猫を抱き曇るガラスに花冷えか
寒露
花冷や足畳むミケの長方体
さるぼぼ
花冷や野良猫ひそと窺えり
みつばち
花冷に戸惑いている野良二匹
土屋 木漏れ日
花冷や夜半空飛ぶ猫がおり
小野寺友香
花冷えや花摘む小鳥きょときょとと
とうくろう
花冷の川浪くぐる鵜の一心
めいおう星
花冷えに小首ふりふり青鷺かな
市川七三子
花冷や鳩見上げれば鬼瓦
尚川
花冷や学ランの黒引き締まる
でらっくま
花冷を次なる学び舎の門へ
ニコル・ワシントン
花冷えや眼鏡の曇る車中かな
なんちゃってラスカル
花冷や慣れぬスーツとトレンチコート
てれさ
花冷やニュースーツの娘(こ)闊歩する
ゆうゆう
花冷を身にまとひたる初出社
金子加行
花冷や新年度の気ひきしめる
ゆり
花冷えの祇園白川路地灯り
老驥
花の冷え何処からか「まるたけえびす」
和のん
花冷や坂道続く清水寺
ミセスどんぐり
花冷を焔の余韻東大寺
松風
花冷の平野神社に緋が満つる
ふわり子
花冷えや修復終える白鷺城
加和志真
灯に浮かぶ天守花冷深々と
寝ん太郎
花冷えの凛と響ける遠太鼓
ときめき人
花冷や渦右回りに洗面台
ねこ端石
花冷えや柱時計が時刻む
秋桜
花冷は船の上魚釣りけり
竹内一茶
花冷に手に取る羽織り柄悪しく
みよしい
花冷の傘回しつつ一人行く
むすびめ
花冷に転居ハガキの届きけり
むらたふみ
花冷えの日も包丁のきざむ音
モーリー
花冷えに半目開きの月夜かな
やす栄
花冷の挨拶届く青い空
ゆみづき
ゴメンネが花冷えゆるむカフェテラス
わんこのいびき
花冷や待たれし君の懐に
果林
花冷や夫は左に添ひて寝る
ペコちゃん
花冷えや誰かといたし宵の道
寅太郎
花冷や肩を寄せ合ふ茣蓙の上
喜多輝女
花冷の空に焦がれて睫毛伸ぶ
鞠月
花冷や読書にこもる夫と娘よ
位子
白頭をさらし花冷え川の石
一幸
自販機のホットを探す花冷よ
きしちはる
花冷やごとりと自動販売機
夢堂
花冷やエロ本自動販売機
小木さん
悔恨に花冷え帰る馬券かな
宗本智之
花冷手帳にはなまる押し込み
信天翁
花冷えの奇跡に湧く甲子園
勇進丸
花冷えや歓声こだます甲子園
ケイイチ
花冷や部署異動して1週間
河合郁
花冷えや炉に手かざして割り稽古
花冷えや読めぬ達筆麦の瓶
甘蜜
花冷や尼さん渡る出世橋
岐阜の鮎
花冷えや校名消えず口ずさみ
岐阜屋根の草
花冷や家族の愛をおすそ分け
よりみち
花冷や母の一輪にほひけり
坪倉主水
花冷や自転車転び怪我の母
中塚五猫
花冷えの施設の姉を見舞ひをり
紀和やよい
花冷の祖父の電話の声遠し
花冷えのとき京に旅立つ息子
渓流
花冷えに亡き母の体思いやる
左都
花冷や舞姑おこぼの鈴の音
山本嘉子
熟寝子をたびたび覗く花の冷え
峰泉しょうこ
花冷えや仄青く透く血管なり
玉虫虫
花冷や懐中電灯ピクニック
ころころぼっくる
花冷や遅々と進まぬ遊覧船
重翁
花冷や宝くじ移動販売車
金太郎
花冷やだらだら坂に立ち止り
銀命堂
花冷えや重箱開く奥座敷
月光庵
花冷えや人の少なき動物園
胡鐘 恭子
花冷の虎が子を産む息荒し
叉間痒麻呂
花冷や耳もリアルに動きます
幸久
花冷えに浮かれしこころ引き締まる
紅映
花冷えで今日は特別腕をくむ
香富士山
花冷えや同窓会に行かぬなり
高橋 冬扇
花冷えに一枚足して友見舞う
石田アツ子
花冷えや気候定まらぬ偲ぶ会
立香
花冷の日に老眼と気付くなり
福熊猫
花冷やアフガンでくるむ宮参り
彩お茶子
花冷の夜たゆたえり家族風呂
佐の子
湯に揺れる足指眺む花冷の夜
るびちゅ
イジイジと花冷の朝湯を沸かす
彦女・真紗
花冷や街の夕暮れ鳥の声
葉っぱのようこ
花冷の騒げど寂し空の白
山樫梢
花冷えのライトアップの下にをり
花冷や窓の向こうの散歩びと
木槿
花冷えに人が集まる屋台かな
木瓜
祝い酒花冷まとう帰り道
野うさぎ
花冷えの宵に杯明かり見ゆ
左京源義仲
花冷や宴の後のごみの山
又三郎
花冷えも後ずさりする若人の輪
零芳
花冷えや今宵は家で手酌酒
兀兀
花冷や酔い夢覚めて窓の月
こゆ
花冷の朝にすするコーヒーや
パオ
花冷や古都の鐘の音震え合い
麻呂助
花冷で庭の鉢植軒下に
笹百合
大小の水滴纏う花冷や
山風禅
花冷や袴の裾をさばさばと
勝子
花冷ややつと国税還付金
小木さん
花冷のしょっぱき乳首吸う力
森田欣也
花冷えや竜頭をつまみ時合わす
澄海
花冷に一音高き窓の月
星降松
花冷の板書に文字の白さかな
正史
花冷や足軽くして疾走す
石英
花冷や速達心配されて居る
石川順一
花冷や新生活の部屋の床
石田麦子
花冷や歩行器で行くリノリウム
与謝の丹山
花冷えや置いてけぼりのゴムボール
谷山 みつこ
花冷に開く合格体験記
地球儀
故郷の花冷汽車に乗りこみぬ
中内かぼちゃ
花冷でカバン持つ手がリズムとり
鶴田梅勝
頂上へ花冷えの坂かけ上がる
浜ちよ
花冷や象の親子も寄り添へる
芳青
花冷に床屋の角の痴話喧嘩
花冷やシャガールの蒼(あお)その余韻
葉月のりりん
花冷の宵に煮詰めるラブレター
葉涼
花冷に洗濯物が縮こまる
璃紗
病にも花冷えの朝戦えり
礼子
花冷えが人払いして我が夜かな
花冷えや岩打つ波が砕け散る
徹三
花冷や血液検査の結果待ち
田山(たぁさん)
花冷を言ひてサヨナラ友ふたり
杜若
花冷えや鍵穴通すまどろかし
藤井しげ
花冷えのカーテン引けば音満ちる
藤鷹圓哉
花冷やひと枝ごとのタイムラグ
豆窓子
花冷に朝刊取りて異動知る
芭治留
赤ん坊抱かせてもらう花冷えや
馬場 馬子
花冷や名刺頂く手の震へ
八十八五十八
花冷でビニールハウス朝早く
美泉
花冷のきしむ階段子と上る
玻璃ヒカリ
花冷に凛と立ちをり松のさま
螢寿
花冷えや残る床几の緋毛氈
驢人
花冷えや箪笥の整理ままならず
髙橋 冬扇
やり直そうかとあぐね花冷の朝
きな ひさし
花冷えにかの風神は眠りをり
山香ばし
花冷えの砂場にひとひら風に舞う
尚子
花冷えやラングドシャの薄きを愛す
理子
花冷や自分自身の安否確認
ひよとり
花冷えにバス待つ人や襟立てて
よしえ
花冷の間欠ワイパー一定に
朋三
花冷えの砂場ただ風の吹きぬける
ちえ
花冷や煉瓦の壁と珈琲ミル
杜の緑子
花冷えやティッシュ配りの早じまい
凪 ひと葉
花冷えを足裏に見る結跏趺坐
風来坊
花冷えは茣蓙からおいどに伝わりぬ
巫女
花冷を彼女はレース編みのジレ
あるきしちはる@ジレとはベストのこと。
花冷の駅舎に眠る革カバン
まの
花冷のマンモス団地肩よせる
まの
灯し火の一膳飯屋花の冷え
紅の子
花冷えや彼女の怒り分からない僕
桜木レイ
花冷や帰宅電車の軋み音
写俳亭みの
花冷や柱時計の音高し
八木高穂
花冷に艶増す漆の湯のみかな
林あおい
花冷や遅刻の電車待つホーム
齊藤博之
花冷や間口の狭い洋食屋
齊藤博之
花冷や紅ほんのりと伊予の鯛
真沙
花冷や鈍色増して童子切
菜煮藻でん
花冷や患者少なき待合室
寝子屋はすね
花冷えや待合室に声もなく
田中ようちゃん
花冷えの能舞台に火影揺れる
睡花
花冷えに白鷺城を色直し
ヒデロウ
花冷えの大岡川に鯉二匹
竹春
花冷えや菓祖という神参りたり
陽酔
花冷えのピアノの音色ねずみ色
間野ぷうちゃ
花冷やタンゴはクンパルシータかな
老兵
花冷の夜もしらじらと白湯そそぐ
いち瑠
花冷や益々白いお茶碗の湯
犬井ヤギ
花冷ゆる校舎の靴の乱舞かな
宇摩のあかつき
鉛筆と消しゴム失せる花の冷
金子加行
花冷の留守居一間に引きこもり
奈良翁
花冷の一週間の留守居かな
西山哲彦
花冷えや五百羅漢の涙雨
川島 欣也
花冷えや出棺前の涙雨
豆闌
花冷や経読む声の澄める朝
柳児
生きてこそ花冷越ゆる日を待ちて
ねもじ

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