俳句ポスト365結果発表

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第165回 2017年2月9日週の兼題

渡り漁夫

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の正しい表記とは
妻おもい 荒波かぶる 渡り漁夫 まなたか
渡り漁夫 波打ち寄せて またかえる けいま
ひげ面に 潮の匂いか 渡り漁夫 らびっと
渡り漁夫 写真つまみに ワンカップ 伊藤寿美子
ともしびを 求めて集う 渡り漁夫 花まねき
立つ鳥や 揺れる水面に 漁夫募る 葉結
渡り漁夫 取び立つ鳥に 身をかさね 房之丞
渡り漁夫 北の海に男たちは 集まりくる 竹内一茶
ヤン衆と 呼ばれ陸奥 渡り漁夫 相模の仙人
ポケットに 家族の写真 渡り漁夫 高梨 圭司
渡り漁夫 悴んだ手に 射す朝日 秋雲
渡り漁夫 給金を手に 急ぐ帰路 京丸
その昔 御殿造りし 渡り漁夫 池田 功@先輩上司は鰊御殿の御子息でした。
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
ニシン取る渡り漁夫桜花の頃が待ちどおし 京子
鰊より花咲ガニに渡り漁夫 暁
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

季重なりだからなんなのもういいわ もうあきた@もうめんどくさくなったから俳句止めるわ
○季語の海を泳ぎ、季語の山を分け入って歩くのが俳句修行。まずは季語を覚えることから始まるのが俳句修行。その気になったら、いつでもお帰り~

霞立つ黄金の波や渡り漁夫 聖地
●黄金の読みは「黄金」です。季語が重なっているのはわかっています。/聖地
○「霞」と「渡り漁夫」季語が二つ入っていますが、眼前の光景を描きたい時に季語二つ入れる必要がある場合もあります。
 この句の問題点は、季重なりではなく、「黄金の波」が何を比喩しているのか分かりにくい点にあります。作者の意図が分かれば、推敲へのアドバイスもできるのですが……。

●前回、痛恨の季重なりでブラザーズに取り上げていただきました。兼題を生かすことを第一に、気持ちを新しくして励みたいです。/未知
●「山焼」で初の季重なりブラザーズ入り!「一句一季語からコツコツと」…もちろんでありますっ!! …ムム?!もうひとつ季語?!何を入れてしまったのかしら??(拙句眺め30秒)…「うおおおっ! [春]かぁ!」思わずひとり吠えてしまいました。(家族はそぉっと引いていました…)自分のアホさを 再認識させられ喝を入れてくれるのも俳句です…。お忙しい中、ご指摘ご指導ありがとうございました。 (明 惟久里・すあま改め)/明 惟久里

◆兼題の考え方
ずんだもち むしのしらせか もくもくか 豆蔵
●一六バージョン 出張のお土産わすれないでちょうだいね♪(仙台) パパと約束したんだもの♪(地震対策) きっと大きな紙包み♪(ケチ!) しかし買ってきたのはずんだもち♪(やるべき仕事ことを思いだした) 今度はなんでしょか?(かつお人間か?) /豆蔵

白梅の真っ直ぐ空の青さかな 紀子
●刈り込まれた梅の枝が、蕾をつけるころには空に向かうように真っ直ぐ伸びていく様が、未来志向に思えてうれしくなります。/紀子

ジョン万の苦節ささえし初クジラ PON
●山本一力さんのジョン・マンを読みました 改めて鯨魚の凄さを万次郎のすごさにかんじ入りました。/PON

サハリンにソーラン節のかげろうか 助六
●今、プレバトみてます。/助六
○『プレバト!』観てくれてありがとう! せっかく俳句を作る気になって下さった皆さん。本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
 今募集中の兼題は、4月5日水曜日24時締切の「薄暑」です。ご投句お待ちしてます♪

桃の花 どんぶらこっこ 聞こえけり 俳号って何ですか?
●桃の花の桃から、桃太郎の登場のシーンを想像したことが伝わればいいかなと思いました。どんぶらこっこという言葉は、いまいち俳句にない気がしたので、斬新さも求めました。/俳号って何ですか?
○「俳号」とは、俳句を投句、発表する時の雅号です。ハンドルネーム、ラジオネームのようなものです。自分で勝手に名乗ればよいのです。本名でコケると痛いけど、俳号ならば結構楽しめますよ。

鰊去って利尻礼文の海蒼き ばやかり
●利尻と礼文島に観光旅行した時、凄いような青い海の色を見ながら、ここもかつて鰊漁が盛んだったけれど最近はすっかり廃れてしまったというガイドさんの話を思い出して。/ばやかり
○この場合は、「鰊」の句と読むのが妥当でしょうねえ。

◆季語深耕
渡り漁夫にしんを知らず図鑑出す あつむら恵女
持っている歳時記にない渡り漁夫 すぎちゃん
●儲からないので成り手のない渡り漁夫。やってはみたけれど肝心のにしんを知らず図鑑を見て予習する、という滑稽な様子を詠みました。/あつむら恵女
●調べてみようと持っている歳時記を開いたら載っていませんでした。そんな季語もあるんだということが勉強になりました。/すぎちゃん
○今は見ることの出来ない季語の現場かもしれませんが、このような季語があった事実は、まぎれもない日本文化です。季語は文化と共に生まれ、文化と共に廃れていくのです。

渡り漁夫今は昔の季語となり 浅見弓楽
御殿消え渡り漁夫去り番屋無く ロマンスグレー
●北海道と東北…同じ寒い地方でも海峡を隔てての生活は違う手ざわりがあるような…。/うに子
●東北地方の出稼ぎに関しての情報をということでしたのでお便りします。山形市の農村部在住です。専業農家だった義父は昭和30年代まで冬季出稼ぎに行っていたらしいですが、都市部とか県内のスキー場などだったようです。渡り漁夫はもっと前の年代かと思いますが、東北でも青森・秋田・岩手など北部からが多かったのではないかと思います。現在は米作専業農家はほとんどなく、果樹・野菜栽培農家が多いので、冬季もそう長期の出稼ぎに出る人はいないですよ。果樹の手入れやハウス栽培など雪の消えないうちから結構忙しいですから、近隣の工場やお店なんかにアルバイトに出る程度のようです。/ひむか
●今回の兼題である「渡り漁夫」の説明を見て、いまは廃れつつある北海道の鰊漁に関わる季語なので、夏井先生の著書である「絶滅寸前季語辞典」に掲載されていそうだなと思っていました。しかしながら、「渡り漁夫」の例句を捜してみるとここ10年ほどの事柄を詠み込んだ句も見受けられるので、まだまだ現役の季語なのだと認識を新たにしました。聞くところによると、昨今は海外へ渡る漁師、又は海外から来る漁師もいるようなので、こういった渡り漁夫についても詠んでみました。
 また、渡り漁夫が帰郷する句を作ってみましたが、その句を推敲するため色々調べてみると、渡り漁夫が帰郷する季語として「漁夫帰る」があることを知りました。そして、先ほど作った句はこの季語で置き換えた方がよいとの結論至りました。勿論、この推敲で出来た句の季語は今回の兼題とは合致しませんので、また別の機会に投句できればと思い作句ノートに書き残してお蔵入りしました。/いもがらぼくと
○調べていくと、様々な季語のバリエーションもまた、文化が生み出すものなのだということを、改めて実感しますね。

◆季語雑学部
●季語雑学部  北海道のニシン漁が盛んな好漁場を持つ港町を、千石場所と呼んだそうです。増毛、余市、泊、岩内、小樽祝津、江差、乙部、八雲などの日本海側の町や村がそれに当たり、対岸の礼文島などは、それよりも大きい、万石場所と呼ばれていたようです。もちろん、それらの土地では、渡り漁夫が多数いたということです。/山香ばし
○千石場所、万石場所って、すごいネーミングですね! 今回も様々な雑学情報、届いておりますよ。以下、ご紹介♪

渡り漁夫心躍らす群来の海 ゆきたま
●<ニシン>「群来」今年初確認 産卵で海が乳白色に 小樽 毎日新聞 2/20(月) 13:36配信 北海道小樽市塩谷の文庫歌(ぶんがた)で20日午前、ニシンの群れが産卵して海が乳白色に染まる「群来(くき)」が今年初めて確認された。
 群来は、ニシンのメスの産卵に合わせてオスが精子を出すために海が白く濁る現象。地元の漁業者から同日、市水産課に連絡があり、職員が長さ約100メートル、幅40~50メートルの群来を確認した。小樽市周辺ではニシンの減少により1954年を最後に群来が確認されなくなっていたが、稚魚放流などの取り組みの結果、2008年以降は毎年見られている。昨年は2月1日に初確認された。【三沢邦彦】 最終更新:2/20(月) 13:55 /ゆきたま

カモメ群れ漁夫もヘロキも睨めかけり 明 惟久里
●眼光鋭くいかつい顔でヘロキとはアイヌの言葉で鰊だと教えて下さった 漁師さんの手にあったニシンもまた、目がギョロリとしていました。/明 惟久里

しとぎつけ破顔一笑渡り漁夫 輝 龍明
●「シトギ」(句中の「しとぎ」)については、インターネット・サイト「鰊番屋60棟―北海道西海岸 鰊番屋全記録1976―79」のなかの「初午(大漁祈願)【久遠郡せたな町北檜山区新成】1977年撮影」(http://nisin.hideohiguchi.com/2011/03/1977-14.html。同サイト2017年2月9日アクセス)掲載の写真および解説に詳しい。以下、同サイトによりながら記す。1977年頃の北海道久遠郡せたな町北檜山区新成では、稲荷社で大漁祈願(初午)の際、シトギは、祭壇に供える供物の一つであったようだ。稲荷社で祈願の後、シトギを宴会場に持ち帰り、水で溶いて全員の顔に塗っていたようである。顔に塗られたシトギは、浜に鰊が大量に押し寄せたとき雄がだす精子で海が真っ白になったことを表現しているそうで、シトギは鰊の群来(くき=大漁)の象徴とのこと。/輝 龍明

デモにては届けと響く渡り漁夫 土屋 木漏れ日
生鰊抛棄すヤンシュのストライキ 谷口詠美
ストライキは即アカと言ふ渡り漁夫 dolce(ドルチェ)
●水揚げした鰊はすぐにつぶして加工しなければ腐敗してしまうといいます。九一金、つまりボーナスをカットされたヤンシュたちは、水揚げした鰊を抛棄し、仕事を休み、ボーナスカットへの抗議をして、争議に勝ったこともあったとか。/谷口詠美
●渡り漁夫にはストライキもありませんでした、というのは 昭和になってニシンが取れなくなって、ひどい賃金で働かされ 誰かがストライキをしようとすると「共産党(アカ)」だといわれ 首謀者は特察警察に引っ張られ、拷問を受けました。ニシンではないけど 蟹工船の小林多喜二もこの本を描いたあと特察警察に殺されています。/dolce(ドルチェ)

●鰊御殿で有名な北海道の鰊の漁獲高を確認してみました。小樽から稚内の北海道沿岸で、明治末期から大正期の最盛期に100万t近くあった漁獲高が、今は数千tに落ち込んで、ロシアやノルウェイからの輸入が殆どらしい。/重翁
●渡り漁夫・ヤン衆は、アイヌ語の「ヤウン・内地」と「衆」を組合せた「内地衆」から、ニシン(アイヌ語でカド)の加工(カズノコ落し等)に従事する「オロロン・季節女工」は春に北海道に来るオロロン鳥から、「数の子」はカドの子が転訛したカズノコから名前がついたらしい。/重翁

●義父は昭和6年生まれ。イカめしで有名な道南の森町出身です。生家は漁業関係と聞いていたので、今回じっくり話を聞きました。なんと!お父様は船頭さん。地元漁師30名、渡り漁夫30名を率いて実際に定置網漁をしていたのだそうです。漁の仕方、番屋での漁夫達の暮らしぶり、大漁の時の浜の活況など、子供の頃の記憶を一時間掛けて教えてくれました。内浦湾の漁場ということで、留萌や小樽などの規模からすれば10分の1ほど。渡り漁夫達も毎年同じメンバーで、所帯持ちの比較的落ち着いた人が多かったとのことです。手土産に南部煎餅と水あめを持ってきてくれるのが楽しみだったこと。晴れた日には木綿の網を直す作業をしていて、その方言を面白がって子供達が真似していたことなど。穏やかな漁夫達の姿が見えてきました。そして、漁師らしく大酒のみだったと語られるだけだったお父様のことについても色々考えました。二人の息子に跡を継がせず、東京の大学に進学する夢を後押した人物。時代の潮流も読める立派な船頭だったのではないか、義父も自慢に思っているのではないかと温かい気持ちになりました。素敵な兼題をありがとうございました。/西川由野
●鰊漁の活況については『鰊・失われた群来の記録』高橋明雄著が詳しいです。北海道新聞社発行ということで、当時の写真が沢山載っています。句材が大漁過ぎて加工が追いつかず、その殆どを腐らせました。申し訳ないことです。/西川由野
●渡り漁夫を調べました。鰊漁で検索すると青空文庫で短編集が出て来ます。島木健作 著「鰊漁場」沢山の情報をいただきました。/澱凡
○有意義な取材です! 大漁の句材は、ゆっくりと俳句に育てていきましょう。

この磯も売られ次へと渡り漁夫 dolce(ドルチェ)
● 磯、つまり漁場の権利者、網元といいますが、その網元、親方もばくちものでした。魚場経営で「あたり」の年は ニシンが山のように取れますが、はずれの年はまったく不漁で、しかし別の ニシン場では取れる(ニシンは周海魚です)、ニシン魚場者はあたったら ニシン大尽と呼ばれ、まさに億万長者です。豪遊して全財産を使い果たし 次の年、借金をして融資をうけての親方も、次の年にニシンが来ないと 負債で逃げるように場を去らないといけないといいます。3年大漁でも 1年不作なら危ういといいます。(本当に魚場の親方は大漁の金が 必要でした、魚場の権利金だけでなく船、船主、設備費などで、 渡り漁夫に渡される賃金は少ないだけでなく、最後のボーナスの九一も 払えない有様でした。そういう渡り漁夫は、次の漁場に雇われたといいます。
かつて、なかにし礼の兄も戦後にニシン魚場の権利を取り大量でした。しかし その兄はニシンを本州へ持って大金を得ようと欲張ったのです。そして その結果、しけで輸送船を陸につけることが出来ずニシンを腐らせ 大損をしたといいます。/dolce(ドルチェ)

◆俳句文法研究部
●ひでやんさま、まる裏での拙句についてのバックアップありがとうございました。あの場では「強調の”や”」などと口走ってしまいましたが、頭にあったのはまさに「その意気やよし」のフレーズ・・・詠嘆でした。人にわかってもらえるというのはうれしいものですね。御礼申し上げます。/こま

●俳句文法研究部 「山焼」の週の松尾寒蝉さんへのご質問について。「焼いて」「焼きて」、「咲いて」「咲きて」の表現の違いですが、組長がコメントされていたように、「音便」の問題ですね。
 連用形の活用語尾「き」がイ音便という変化をおこして「い」になっているのです。音便には他にも、「っ」に変化する促音便、「ん」に変化する撥音便があり、どういう言葉がどういう場合に変化するかは、ある程度規則性がありますが、書いていると長くなりそうなので省きます。興味のある方は調べてみてください。
 音便が起こると「咲いて」「切って」「読んで」のように今の口語でも使う表現になるので、あくまでイメージ上かもしれませんが口語的な柔らかさがあって、やや砕けた感じの表現になるように思います。「咲きて」「切りて」「読みて」だとやや堅苦しい感じがするかもしれません。どちらの表記を使うかは、作者がその句に合うと思う表記を使えばいいのではないかと思います。
 ちなみに、「問ひて」「問うて」のように「う」に変化するウ音便もあります。西日本の方だと「言ひて」が「言うて」のようにウ音便になって今も使われていますよね。
 気を付けないといけないのは、ウ音便で「問うて」「言うて」だからというので、元に戻したら「問ふて」「言ふて」としてしまうような間違いが起こることです。この場合、「問ひて」「言ひて」が元の形です。気を付けたい点です。/ひでやん

●俳句文法研究部 「山焼」の週のやまなすびさんの「わかりやすい解説書があれば教えてください」との投稿ですが、申し訳ございませんが、実は私は、特に解説書の類は持っていなくて、よくわからないのです。あるのは、高校の時から使っている国語辞典、古語辞典、漢和辞典の三冊。この三冊を駆使しております。特に国語辞典は、岩波のなんですが、用言の見出し語にその語の文語体が載っているので重宝しています。古語辞典は最後のほうに、用言の活用表も含めた文法の解説が載っているので、かなり参考にしています。そして漢字表記の確認に漢和辞典、というように、いつもこの三冊が机上にある状態です。(電子辞書持ってないので・・・)
 ただ、これは私のやり方なので、やまなすびさんにはやまなすびさんに合った本や方法があると思います。たとえば中学・高校のときの古文の教科書や参考書が残っていたら、それらの解説を読み返してみてるというのはいかがでしょうか。 あまりお役に立てず申し訳ございません。/ひでやん

◆添削という名の杖~♪
渡漁夫乳白色の海ニカッと 句詩呼
○「乳白色の海」は「鰊群来」の状態なのでしょう。「渡り漁夫」の表情を先に書いて、最後に海の様子を映像にするのが妥当な語順かと。
【添削例】 渡り漁夫笑う乳白色の海

●こんにちは。毎回添削して下さいまして大変有難うございます。鷹狩の回、とても勉強になりました。見事に映像化された方の俳句を読んで感動しました。自分ももっと言葉の選び方を上達したく思っておりますが、ある日気づいたら上達しているのか、突然雷に打たれたごとく何かに気づくのか、投稿していきたい次第です。宜しくお願い致します。/衷子

◆こんなお便り、質問届いてます!
●実は生まれて初めて俳句を作りました。/十郎右衛門
●渡り漁夫なる季題が私の歳時記にも 電子手帳にもなく忘れられたと図書館で調べて、歳時記の大きいのを買い換えます。/小塚 蒼野
○俳句を続けていると、いろんな歳時記が欲しくなってきます。お小遣いをためて、無理のない範囲で買い揃えていくと、またまた楽しいです。

●二回目の投稿です。全く知らない季語で イメージもつかめませんが 想像力を掻き立てて挑戦してみました。 俳句とは とても闊達で積極的なものなのだなとわかり ますます惹きつけられました。 /春翔
●いつもお世話になっております。 今回もよろしくご指導お願い致します。 「渡り漁夫」という兼題は、石狩挽歌の歌でしか聞いたことが無く、難しかったです。/小鞠
●何時もより数段に難しい兼題。ほんとにイメージが湧かない。でも必ず投句することに決めたので苦し紛れの句です。/青泉
●鰊漁に焦点がいきがちで、渡り漁夫という人物が浮かぶような句にすることが、とても難しかったです。/紅の子
●渡り漁夫が季語だと始めて知りました。私の祖父は今の愛南町で鰹船の網元を行っていたそうです。私の父は漁を求めて移動して、結果的に私達の家族は/おやっさん
●今回の渡り漁夫はイメージが湧かず演歌の世界に逃げました。難しかった!!!/じゅりあん山本
●この季語はもう北島三郎から抜け出せませんでした。なんせゴムの合羽とヤン衆カモメだけで2句とも作ってますので。/南亭 骨太
●渡り漁夫の方々の実態を観察出来る機会が少ないので情景を掴むのに苦労しますね。/永世
●渡り漁夫手水に銀鱗二つ三つ 上記、投稿したのですが、最初は「湯船に二つ三つ」としてました。しかしお風呂など入らなかったのかもと手水に変えてしまいましたが、句としては湯船の方が好きだったのです。身体中洗ったつもりだったのにまだ幾つかウロコが付いてたという。。。どうなんでしょうか?湯船OKということなら今から替えたいぐらいです(笑/時の実
●ずんだもち・・仙台名物 戦国武将の勉強もできる。 エクスプロージョン・・・歴史の勉強に最高!音痴克服!楽しい! カツオ・・・焼津、鹿児島、 くまモン・・・加藤清正 松山のキャラ・・・よしあきくん /豆蔵
●既に取り上げていることでしょうが、「渡り漁夫」など、通常の生活では使用しない季語の扱い方はどうなのでしょう。今回の「渡り漁夫」は辛うじて、記憶の片隅に在りましたが、全国の俳句愛好者の中には、さっぱり実体として捉えられない方もおられるのでは?/勘太郎
●渡り漁夫は初め難しいと思ったのですが、考えてるうちに渡り漁夫のおじさん登場。ストーリーが浮かび楽しんでます。おじさんは今、漁港近くのスナックに入ろうとしています(笑)。/まめ小路まめ子
●質問:実際に経験したことがない時の季語で俳句を作るのは想像力しかないのですが、どのような点を注意したらいいのでしょうか?/ゆりかもめ
○先ほどの、まめ子さんのようにリアルな想像を楽しもう♪という気持ちが大事です。その想像をよりリアルにするためには、季語についての情報をより多く収集することがポイントになります。

●今回の兼題は意味が分からなかったので、先ず調べるところからでした。これも勉強とは言え、初心者泣かせで今回も苦しみました。/湧雲文月@俳句大学
●渡り漁夫とは初めて聞きましたが調べていくうち出稼ぎのことと知り体験もないのでドラマで観たものを思い出したり置いていかれる家族を思い浮かべたり色々な場面を想像できました。/寿々
●うわ~難しすぎて無理です…と思いつつ、ネット検索し、渡り漁夫、鰊、鰊漁、和船、胴の間、炉、鰊御殿、松前藩、アイヌ、ソーラン節などなど読みふける時間は幸せでした。ありがとうございました。/桃猫
●今回の季語にはとても苦しみました。南の島育ちなので全く鰊漁については知らず、まさかこの年になって北国の近代歴史を勉強するとは思いもしませんでした笑。しかも勉強したはいいものの、気を付けないとついつい鰊の俳句を作りそうで、これまた非常に大変でした。その分、天地の俳句を詠むのが今から非常に楽しみです。/24516
●鰊は春告魚とも言うと知りました。/澪つくし
●季語のまわりをあれこれと検索してみました。 鰊漁の時期は 4、5月ごろ。 北海道の春はどんな風情? などなど 「渡り漁夫」自体が 鰊漁が減っているし 想像するのが難しい。 句を詠むのにまるで 小説を書くための取材のように思いました。番屋の板の間 そこにある囲炉裏。一度 春先に北海道へ出かけて 雪が解けると 道路が埃っぽくて 溶けない雪が汚くて イメージが合わないと 思ったことがありました。/大洋遊子
●鰊の群れが来た時は学校までもが休みになり、子供たちも漁に出たくらいだったそうです。 また大群の鰊が来た時は、八百隻もの船が出たそうです。/姫山りんご
●渡り漁師、しみじみと日本を支えた漁師たちの生き様を学んだ兼題でした。兼題をリサーチしながら、雇い主との駆け引きやその労働の激しさ、漁終えたあとの男たちのすがた、そして網を曳く時のヤンシュたちの誇り高い顔つきまでもがありありと実感されて胸がいっぱいになりました。俳句を学ぶことの深みをしみじみと感じました。/谷口詠美
●この渡り漁夫 俳句より史実を読んだほうが面白いです。親方(網元)も一攫千金、しかしへたしたら 破産、渡り漁夫ももと東北の貧しい青年たちで、ブラック企業のうえ、関東大震災、アカ狩り、戦前の歴史がしっかりとわかります。/dolce(ドルチェ)
●渡り漁夫に限らず漁師の生活は悲惨といっていいでしょう。まず寝るところは畳一畳。寝具も自宅から持ってくる、段段臭くなります。最後は疲れて褞袍(どてら)とか上っ張りのまま寝る。風呂もはいらず 朝3時に起こされ、1日働き、昼水揚げがおわったニシンをミガキニシンにして粗末な食物でつかれきって寝てしまう。という毎日のようでした。/dolce(ドルチェ)
●【情報】今回の兼題「渡り漁夫」について具体的イメージを得るうえで、次のサイトがたいへん役立ちました。感謝申し上げます。なお私自身は、同サイトを2017年1月27日および同年2月9日にアクセスしています。 「鰊番屋60棟―北海道西海岸 鰊番屋全記録1976―79」  http://nisin.hideohiguchi.com/輝 龍明
●俳句初めてまだ半年余り。 この「渡り漁夫」の季語さえ知りませんでした。 投稿するに当たり、色々と資料を見ました。出稼ぎに行かねば、生活できないというのは、当時の人々がいかに貧しい貧しい暮らしをしていたかが分かります。 出稼ぎは現代社会においても、堂々と行われています。グローバル化した社会は海外からの働き人が沢山います。 鰊漁も今では、語り種になっていますが、鰯も漁獲量が激減していて、高級魚になったと言われています。海域の水温が高く、餌のプランクトンが減ったとの見方もあるようですが、具体的な原因が不明との事。 今後さらに減り続けるとの予測。回復の見込みが立っていないとありました。    同じ運命にあるのでしょうか? /舟呂
○調べるって楽しい、学ぶって刺激的♪

●「渡り漁夫」の映像での吟行です。 岸には無造作に見えるほどニシンが積まれていました。 干物あるいは飼料になって日本を支えたとのこと。 ここが当時の日本経済の推進力のひとつであったことがひしひしと感じられました。現在、その頃の番屋や「ニシン御殿」は、町起こしに一役買っているそうです。 参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=0wWYiVx_myw /明女
●渡り漁夫。したこともありませんし、お友達にもいません。字面からは、全く想像のできない世界です。 しかしながら、小川めぐるさんに教えてもらった動画「鰊の軌跡」を見ましたら、すごくたくさんのイメージをもらいました。もう、「破壊的」と言っていいくらい、現場へ感情移入できました。 おかげで、なんだかストーリーのように句が生まれてきました。私が句にすると、途端にウソ臭くなるのが欠点ですが(笑)。 渡り漁夫が、故郷の東北の村を発つところから始まります。ちょっと大きな町(遊郭つき(笑))に一泊して、夜行列車に乗り、連絡船へ。 重い荷物をしょって、さらに移動します。 北海道の目的の村につきます。目的地でも、色々な景色・行事があります。 準備の後、いよいよ鰊漁があります。 いやあ、想像力をかきたててくれる、いい動画でした。ありがとうございます。 というわけで、120句くらいできてしまいました。いつもなら、10句程度に自選するのですが、今回はあまり絞りきれませんでした。20数句を投句させてくださいまし。たくさんできたからといって、秀句ができるわけではありませんでした。その点は平にご容赦ください。/糖尿猫
○季語の動画は起爆剤! 脳内吟行を楽しんでくれたようですね♪

●さすがに鰊漁のやん衆はしりませんが よく行く食堂の大将は北海道生まれでかつて全国の港町を渡り歩いた渡りの漁師でした。/十郎右衛門
○こんな人に出会ったら、いろんなことを聞いておくのも「俳句の種」を蓄えるための取材です。

●この投句の時点の次の兼題「雲」(春の季語を自由につかい、「雲」を自由に使う)で頭を痛めて(?)います。脳の違う部分が働くような気がします。/すりいぴい
○やり方は幾つかあります。①「雲」の字が入った季語を探す。②「雲」の字の入った熟語を探して、別の季語と取り合わせる。③「雲」をストレートに使って、別の季語と取り合わせる。

●春の季語に、夕焼でなく夕陽ならセーフでしょうか?「夕焼」は夏でも、夕日/夕陽は季語でないそうで、ただイメージは○○の夕日と付けないと夏寄りの気もしてしまうのでしょうか。/大熊猫
○「夕焼」は夏の季語ですが、「春夕焼(はるゆうやけ・はるゆやけ)」とすれば、春の季語です。他にも「秋夕焼」「冬夕焼」「寒夕焼」など、夏以外の季節の夕焼を表す季語があります。
 「春」ではない別の季語と、夕焼けの光景を取り合わせたい時は、「夕陽」「夕映」などの言葉を使えば、季重なりを避けることはできます。

●たとえば、君子蘭という季語は、或歳時記には記載なし、別の二冊の歳時記には仲春、 また別の一冊には初春に分類されています。三つの春を区別しない某歳時記では、むろん春 に。問題は初春か仲春かということになりますが、どのようにこの類いの齟齬を考えたら良いのでしょうか。分類が歳時記により異なる季題は詠まないというのが最良の策となりましょうか。御教示いただければ、有り難く存じます。/偸生
○歳時記は、編者の考え方によって、どの季語を採録するか、どの季節として分類するかが微妙に変わっています。「分類が歳時記により異なる季題は詠まないというのが最良の策」と考えるのは、勿体ないですね。「君子蘭」は、季節の認識が微妙に違うという個性を持った春の季語であると考えて、その特性を生かした作り方をすればよいだけです。

●おばんですまんずよろすく渡り漁夫  「おばんですまんずよろすく」は、「今晩は。まずはよろしく。」の東北弁(青森県あたり?)のつもりです。
 「渡り漁夫」というのは、北海道にニシン漁の出稼ぎに来る東北地方の農民のことなので、当然話されているのは東北地方の方言。けれど、東北の言葉を知らない自分が、ちょっとばかし調べて得た知識で、東北の方言で俳句を作っていいもんだろうかという疑問がありました。なので、最初、投句しないでおこうかと思ったのです。でも、議論しないで先に自己規制してしまうのがいいのか、分からなくなりました。
 使い慣れない言葉を使うと、東京の人が関西の人を演じた時に使う違和感ありありの関西弁のように、ネイティブに方言を使っている方には、変な言葉と映るように思えるのです。また、面白味を出そうと思って、中途半端に方言を使って句を作ることが、現にその言葉を使っている方々への揶揄や茶化しのようにきこえはしないか、という恐れも抱いております。表現の自由とそのあたりの自己規制は難しい問題のように思います。
 私の考えすぎだという方もいらっしゃるかもしれませんし、そうでない方もいらっしゃることだろうと思います。ハイポニストの皆さんのお考えを聞かせていただければありがたいです。なので、あえて、問題提起の意味で投句させていただきます。/ひでやん
○皆さんはどう考えますか。

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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