俳句ポスト365結果発表

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  3. 芒種

第170回 2017年4月20日週の兼題

芒種

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

水底の石に芒種のひかりさす
しろ
泥濘の脈打つてゐる芒種かな
しろ
ぬかるみに芒種の月の清らなる
しろ
合鍵の軋む芒種の飯場かな
糖尿猫
AMのラジオかすれる芒種かな
糖尿猫
窓開く夜の芒種の喫煙所
亀田荒太
草の間に踏みたる何か芒種かな
亀田荒太
割りてなほ土くれまろき芒種かな
鞠月けい
彗星に芒種の空を明け渡す
鞠月けい
ぼうぼうと芒種の鳩の濡るる声
ヘリンボーン富樽
爛れたる芒種の月を舐めてやる
ヘリンボーン富樽
シェルターや芒種の雨の色は無垢
あまぶー
たましひをとぷり芒種の水に置く
あまぶー
根の浮ける土に芒種の影のいろ
剣持すな恵
沢にふと獸の匂ふ芒種かな
剣持すな恵
暴れ川芒種の空の高からず
江戸人
暮れ色の芒種の空の崩れさう
江戸人
村おこし語る芒種の会議室
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
釉薬を変えて芒種の窯に置く
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
筑波嶺を田へ寝かせたる芒種かな
耳目
どの田にも月を飼ひたる芒種かな
耳目
腐葉土の香る裏木戸芒種はや
dolce(ドルチェ)@地味ーず
土堀りて土の疲れを見る芒種
dolce(ドルチェ)@地味ーず
るうるうと芒種の川の太りけり
小川めぐる
どんくるどんくる芒種の風来る来る
小川めぐる@チーム天地夢遙
芒種の雨半分焦げている国へ
小泉岩魚
芒種なる牡牛の尻の黒光り
小泉岩魚
五右衛門風呂沸かし待ちたる芒種かな
柳児
ぎしぎしと芒種は風の櫓をこぎぬ
柳児
水黒く押し出されゐる芒種かな
青萄
張り替えるワイヤー太き芒種かな
石川焦点
芒種来ぬぎっしぎっしと米を研ぐ
大西主計
ざくざくと芒種の土を裏返す
大谷如水
鑑識が田んぼ見つめる芒種かな
大塚迷路
風統ぶる巫女は三歳なる芒種
土井デボン探花
芒種なり手術前夜のハルシオン
土井小文
彗星の赤い尾を追う芒種の夜
土塊直
金継ぎの碗の水濃き芒種かな
内藤羊皐
いきものの眼はみな光る芒種かな
璃当
芒種にひとり深夜ラジオのにごりおり
山香ばし
五合飯握る芒種の朝まだき
キミドリ
芒種かな山の畑にポンプ小屋
きんえんくん
芒種とて古墳の町の小糠雨
スズキチ
牛叱る祖父の声枯る芒種かな
ほしの有紀
研ぐ米をきゅっきゅと鳴かせ芒種かな
ヤッチー
がうがうと燃ゆる星々芒種かな
ららやにほ
芒種なり八幡様に祈る村
リバティーさん
水鏡芒種の月を揺らしをり
伊藤はな
置き傘の金具錆びたる芒種かな
衣玖
ていねいに耳洗ひたる芒種かな
願船
青鈍の尻尾芒種に乾涸びる
江口小春
田の風の濡れるがごとき芒種かな
藤鷹圓哉
こわ飯に村を総出の芒種かな
豆闌
すめらぎの田にも芒種の水満てり
風蘭
にぎたづを船離れ行く芒種かな
木好
長靴に芒種の泥が食らいつき
野良
長い長いパスタを茹でる芒種だから
悠き白。
廃村の駅舎に芒種の雨しみて
有瀬こうこ
野をしたがへ山をしたがへて芒種
有田けいこ
耳の中芒種の風のがらがらと
葉音@チーム天地夢遥
踏み入ればゆるき泡吐く芒種の田
TAKO焼子
ブータンの牛のげっぷや芒種の灯
かもん丸茶
牛六頭率ゐ芒種の塩の道
このはる紗耶
水妖の木戸に居るらし芒種の夜
さとうりつこ
蹴爪より土の匂へる芒種かな
さるぼぼ@チーム天地夢遥
私は禾偏の民芒種かな
杏と優
芒種なり天水桶の水に芯
花屋
野鼠の子の毛が生えて芒種かな
花伝
芒種なり古代ガラスに水の色
富山の露玉
ボーロ菓子空けて訛れる芒種かな
248ゆきち
菅笠の円き芒種の御神田かな
28あずきち
芒種来ぬ回覧板の紙うねる
be
水とろみ研ぐ鎌光る芒種かな
chiro
河童生まれ唄うや芒種の隠れ里
GONZA
ヘルメット放り水飲む芒種かな
HGDT
真夜中は雲の流れをよむ芒種
k.julia
水の核爆して芒種来たりけり
Kかれん
六十代の青年団の芒種かな
K堀尾
芒種の雨に犬の子の生まれたる
m.ソラ
芒種の湖勇める森を映しおり
Mコスモ
芒種はや孕みたる子の未来かな
S.A.Y.
納屋に濃く糠の匂ひて芒種かな
あいむ李景
一握の麦に芒種のぬくみかな
あつちやん
モーゼ来て水を操る芒種かな
あつむら恵女
芒種なり川音ごうと育ちゆく
あまいアン
はや芒種乳呑み子の腕太くなり
あめふらし
水琴窟に芒種の星眠る
あらあらた
芒種きて大利根流るとふとふと
いち瑠
芒種来て風燦々と布おむつ
いつき組福岡リスナー班/ 由美子
まほろばの雨匂ふ朝芒種かな
いもがらぼくと
樟の雫の数多なる芒種
うさじい
故郷は筑波の西の芒種哉
おけら
嘶きの響き合う牧芒種かな
かざばな
新たなる黒点生まる芒種かな
かつたろー。
穂先きらきら芒種の空は進む
かひな
くぐもれる赤飯の香の芒種かな
かま猫
半世紀生きてのち雨芒種の節
かみつれ
どぜう密かに引越しをする芒種かな
かめのべ
金平糖やさしくとがる芒種かな
かるかるか
だいだらぼっち分かつ天地(あめつち)芒種かな
かをり
百代の芒種を迎ふ舟の上
きおき
水門開け芒種の水の迸る
きのと
天と地と芒種の水を分かち合う
ギボウシ金森
こおろこおろと水田をすいてはや芒種
くさぐき@「こおろこおろ」とは、イザナキとイザナミが天の架け橋から、鉾で泥海を、掻き回した様子です。
やさぐれる暮しに芒種雨ざんざ
ぐずみ
痩せ犬の鼾や芒種の福島
ぐでたまご
跡取りができて芒種の雨の音
けら
田の神の面かはりゆく芒種かな
こp
軽トラに唄ふ芒種の雨しづか
こじ
もふもふと芒種の山や水の音
ことまと
芒種の野良着繕う曲がり指
しー子
芒種にて唇に万葉の歌
しかもり
東京を漂い暮らす芒種かな
しょうき
棘も我が個性芒種の禾(のぎ)たらむ
すえよし
芒種はや上腕二頭筋闊歩
すみっこ忘牛
芒種来ぬ消防団は草野球
すりいぴい
人寄れば餃子振る舞う芒種かな
せり坊
蒼過ぎる芒種の空を奪うべし
タケ
芒種とふ瑞穂の国や粥料理
たんと
振りおろす竹刀芒種の土佐の街
ちびつぶぶどう
ドルルルル芒種の土をほりおこす
ちま(3さい)
暗がりの納屋の祖考の芒種かな
ツカビッチ
水面揺る明日は芒種と田は唄ふ
つばさ
まどろみの中の鄙唄芒種の夜
でこはち
ふるさとの便り芒種の前にあり
デコ坊
しらじらと芒種の月を恋ふ河童
テツコ
眠りをる芒種の猫に匂ふ水
とおと
溶けさうな河馬が芒種の水を浴ぶ
ときこ
天然酵母くくもる泡芒種なり
としなり @泡=あぶく
芒種かな伝承歌の聞こゆ朝
としまる
人肌に温みて匂ふ芒種の田
どっこいしょ
ダム湖満ち芒種の星の溢れをり
トポル
父帰る芒種の雨に荷を濡らし
どみそ
星空と芒種の人工衛星と
とりとり
外犬のまろく芒種に湿りおり
ながら
ひこうき雲芒種の里を走りゆく
ナタデココ
洗濯の渦も眩しき芒種かな
なみは
張る乳に赤子泣かせて芒種かな
ねぎ坊主
生きるため毒放ちたる芒種かな
ねもじ
鉄線は電気走りてをり芒種
はずきめいこ
本家土間むしろへへたる芒種かな
パッキンマン
サイレンの重くくぐもる芒種か
はまゆう
やはらかに生まる芒種の箒星
ヒカリゴケ
湧き出づる芒種の水の甘きかな
ひろ史
山並みを芒種の雲の動かざる
ひろ志
岩絵の具薄っすら和紙を染め芒種
ふわり子
諍いは芒種の頃にはじまりぬ
ほり
伽藍にも気配湛える芒種かな
ぽろたま
山の端に生るる芒種の朝日かな
ほろよい
あばら家に明日を想う芒種かな
ぽんぽこぴーな
安達太良の雲低うして芒種かな
マーペー
遠伊吹音なく待ちし芒種かな
まさこ
芒種いま節くれだつた母の指
まどん
命毛に込めし芒種の奉納書
まめ小路まめ子@命毛は筆の中心の一番長くて堅い毛。
ふた昔前の芒種のお輿入れ
まゆ熊
芒種なり何でも吊るす農具納屋
みなと
湿りくる風の重さの芒種なり
むじーじ
空き缶に芒種の空を閉じ込めた
むらさき(4さい)
田植機に続く渋滞芒種けふ
ももたもも
血の如く脈打つ水路芒種かな
やっちゃん
洞穴に観音芒種の水を抱く
ゆきたま
しまひ湯にしづかにしづみたる芒種
よあけの晩
ほとばしる乳ほこらしき芒種かな
ラーラ
芒種待つ須恵の壺にて醸す酒
ラッキーの母
夕刻の長きに遊ぶ芒種かな
阿波豊
神なせる國造りのごとく芒種
阿武 玲
掌の胎動よ芒種の雨よ
葦たかし
檻の中水の撒かるる芒種かな
葦信夫
逸早く芒種や瓦屋根に草
安達
黒牛や芒種の風のにほひ嗅ぎ
伊奈川富真乃
肩を打つ芒種の雨の太さかな
井伊辰也
脈打ちだす苗の波紋や芒種の田
一阿蘇二鷲三ピーマン
棒高跳逆さに力満つ芒種
一斤染乃
四十歳を農婦で生きて芒種かな
一咲ふゆか
ふかぶかとねむる芒種の甕の底
一泉
地下水の井戸に膨らむ芒種かな
一斗
芒種来て被爆樹木に力瘤
稲穂
つぎつぎと気球ふくらむ芒種かな
羽白雨
水溢る地球や芒種の田に向かふ
永井正雄
二の腕のふくらに匂ふ芒種かな
越佐ふみを
芒種かな田の面の山の皆低し
遠音
晴れ渡る芒種の朝や手を合はす
何田三等か
水鏡の月へ波紋の芒種かな
歌鈴
比良山を出づる芒種の水を引く
河童
島を這う汽笛は重く芒種かな
蛾触
芒種とや茶粥をすする茜空
垣内孝雄
芒種なり夜を麺麭種の太る太る
樫の木
芒種なり身体の透きてゆくやうな
皺くちゃの空はにびいろ芒種かな
間野ぷうちゃ
この土地によくある苗字芒種かな
閑茶
星空に眠る芒種のテント村
岩田美津治
地下足袋に地球ひとひら芒種かな
輝 龍明
弁当の煮しめ塩っぱき芒種かな
吉川哲也
芒種なり鴨居の遺影みな古りて
久我恒子
酒飲んで早寝決めこむ芒種なり
宮本 惠風
芒種かな昼餉合図の寺の鐘
弓女
三村へ分ける湧き水芒種来る
魚ノ目オサム
百年の家のにほひの芒種かな
金子加行
鴟尾濡るる芒種の窓の廬舎那仏
吟 梵
水入りてオセロのごとき田や芒種
恵々
芒種かな全く青き水の里
桂奈
賢治の詩また読み返す芒種かな
渓湖
讃美歌や芒種の土へ還るはは
月の道
三陸の風は冷たし芒種かな
月見草
芒種なり天気予報の声の漠
広瀬 康
揚水機場の音も整ふ芒種かな
江里口泰然
芒種なり風つんつんと獣道
港のヨーコ
芒種なる花鞍の牛悠々たる
紅の子
弁天に芒種の水を供えけり
香舟
芒種いま雲は地に焦がれてあつく
香野さとみ
美田あり芒種に集ひ来る親族
香壺
神鹿(しんろく)の目もそぼ濡れて芒種かな
佐山夕子
太陽へ月のかさなる芒種かな
佐藤直哉
芒種の風田の神様をくすぐりに
彩楓(さいふう)@田の神様(たのかんさあ)
店番の窓に芒種の雨静か
芒種ふと紙子の僧のすれ違う
三重丸
芒種なり自画像がぐしやぐしやにある
三輪えつし
琉球に芒種のあをは極まれり
三輪佳子
はじめから芒種のみずを借りにゆく
山西琴和浦
芒種かな雲は天守に近寄りて
山田ノムオー
伊那谷に芒種の水の奔りかな
山野穴太
泥鰌罠忘らるるまま芒種の田
珊瑚
脈打ちて水走る村芒種かな
残月
ぬるぬるの合羽から芒種の右手
司啓
葛城の山水引きて芒種かな
市川七三子
芒種の日差す剣山の黄金色
芒種いま雑穀米が湯気上げる
篠田ピンク
高句麗の争い未だ芒種かな
珠桜女あすか
一族の集ふ芒種や隠れ里
重翁
ほの甘くふるさと匂ふ芒種かな
出楽久眞
子を乗せて芒種の道の猫車
春生
鎌倉を雲水歩む芒種かな
春川一彦
芒種なり七十億てふ水の星
春野いちご
晴れぬまま芒種の野辺に送りけり
宵嵐
墨の色すこし艶めく芒種かな
小市
姨捨の果ての住まひの芒種かな
小千住
刻々としづかな芒種パンを練る
小倉じゅんまき
籠を編む蔓素直なる芒種かな
小田寺登女
芒種いま夜も休まぬ洗濯機
小梅
芒種なり油断をすればすぐ転ぶ
小木さん
墨汁に筆ととのえる芒種かな
小野更紗
還暦の長靴赤き芒種かな
松田てぃ
JAのお知らせポストにある芒種
松尾千波矢@チーム天地夢遥
筑波嶺を田水映せる芒種かな
笑松
ホースから水ふっくらと芒種かな
城内幸江
芒種など知らぬが酒の胃に沁みる
新米
枝へ葉へ芒種の水の昇る音
真繍
芒種かな米の系図に親数多
神谷たくみ
芒種来て炒飯の味濃くなりぬ
粋田化石
蔕一つ蔕一つ取る芒種かな
酔いどれ防人
田へ映る芒種の空の低きかな
杉本とらを
軒裏を灯す芒種の水面かな
雀虫
浮かびたる芒種の夜の天守かな
清清檸檬
望楼の鍵の緑青芒種の夜
西川由野
団地の灯とびとびに点く芒種かな
西尾桃太郎
芒種なり納屋の引き戸のギーと鳴く
青柘榴
胎盤の灰色芒種の空の色
石川さん子
火焔土器修復過程芒種かな
石鎚桜
玄米を三十回噛む芒種かな
千の葉
芒種晴る静かなあをは海の底
村上 無有
掌の螻蛄に吾子こそばゆき芒種かな
多事
うち腿の匂いも芒種なるときの
台所のキフジン
芒種なり四十で寡婦の農日誌
谷川の蛍子
古里は芒種なりとて土堅し
竹の子
副蹄や芒種の畑の電気柵
竹庵
「の」の目してぽかんと芒種見ておりぬ
中山月波
鳥や風落としていった芒種の子
衷子
芒種なり漏刻博士の水時計
直躬
天空に龍の揺蕩う芒種かな
津軽ちゃう
睦み合う男女の孕む芒種の穂
津軽まつ
月山の裾野ざわざわ芒種なり
辻が花
米粒の七神生る芒種かな
田中海月
勾玉や芒種の落暉吉野ケ里
田中耕泉
観覧車より遥かなる芒種の野
田中憂馬
ミラーごと琵琶湖を磨く芒種かな
登美子
展望台に異人犇めく芒種かな
都乃あざみ
芒種なり新造船のかたち良く
東山
ミダス王毛深き耳の芒種かな
桃猫雪子@触れた物を黄金にする力を望み与えられたミダス王は「王様の耳はロバの耳」の王でもあります。毛深き耳は傲慢な人間への神の罰。どこかほのぼのとした罰だと思いました。/桃猫雪子
芒種の候昼の暗きに墨を磨る
桃福
洗ひ立ての牛芒種の水をごくごくと
湯川美香月
担任にあだ名献ずる芒種かな
南亭 骨太
島言葉絶えて久しき芒種なり
楠えり子
棚田跡抜けて芒種の海遥か
猫ふぐ
芒種やミサイル情報割って入る
馬場馬子
聞こへるは芒種の森のドラミング
俳菜(はいさい)
芒種なり下り列車の人いきれ
博光
平和にも禾あり祈る芒種かな
麦吉
爪を切る芒種の夜の彗星よ
八幡風花
ファルセット満ちる芒種の厨ごと
板柿せっか
雨粒のポルカ奏でる芒種かな
飯田 青
ぎしぎしと芒種の膝のなく朝
比々き
芒種過ぐ熏籠覆ひ詩を唱す
比良山
芒種なり土を踏みたり土踏まず
美紀
蝦夷地とて雨に育む芒種かな
柊 月子
土壁に鶏鳴こもる芒種かな
百草千樹
マラ石に触れて芒種の務めかな
福良ちどり
就農の決意晴れたる芒種かな
文月さな女
懐妊の知らせ届きし芒種かな
聞岳
汽水へと沼蝦かへる芒種かな
萌辺慈
亀の甲ぽろぽろ脱皮して芒種
蜂喰擬
打ち捨つる躯に芒種の雨甘し
豊田すばる
芒種けふ鯉に胃のないことを知る
睦月くらげ
おもむろに北斗の傾ぐ芒種かな
凡鑽
郵便夫芒種の雨にたたずめり
麻呂助
芒種の空は縄文の空歯を磨く
妹のりこ
太陽を握る赤子の手や芒種
抹茶金魚
玉子かけご飯かき込む芒種かな
未貫
ふね一つ芒種の水といふ皿に
牟礼あおい
芒種かな開拓村に嬰児籠見ゆ
勿忘草
芒種来ぬ縄文人の米食わむ
門 未知子
がやがやと芒種つぶつぶ蒔きにけり
野々原ラピ
探検や少女芒種の図書室へ
野良古
大いなる柱おつ立て芒種かな
錆び鋤に匂ふ芒種の地球かな
湧雲文月@俳句大学
宮城野や芒種の雲のゆたかなる
与志魚
夕さりの芒種の雲よ菖蒲色
誉茂子
廃線の赤錆匂う芒種かな
葉るみ
あまぞらに母のうぶごえ芒種かな
陽子
泥跳ねて笑いぼくろの芒種かな
欲句歩
土の香に鼓動を託す芒種かな
蘭丸
吊り橋の真ん中ゆるぶ芒種風
李子
じゃんけんぽんあいこで芒種のあかい傘
李子
雨音や芒種の空を紡ぐ糸
立志
泉ひとつ秘めて芒種の森静か
留野ばあば
ゆらゆらと月も蕩けてあす芒種
龍田山門
経響く芒種の堂の憤怒相
涼慶
滑らかに闇の降り来る芒種かな
隣安
三味の音の弾きは重く芒種かな
老人日記
三山の水のさゆらぐ芒種かな
和奘
水鏡雲湧き上がる芒種かな
巫女
テキーラをらつぱ飲みする芒種かな
朶美子(えみこ)
水郷の風の明るき芒種かな
柝の音
芒種なり抱き合うてをる道祖神
渕野陽鳥
芒種とて馴染みのすずめ招く庭
游真
長靴の浮沈呉呉芒種来る
痺麻人
芒種かな樽にモルトの深眠り
聰子
芒種なり雨はあの山越えてくる
靫草子
君の弾くセロごうごうと芒種かな
立石神流
両の手に芒種の水を掬ひけり
立川六珈
草堂に芒種の雨の匂ひかな
ぎんやんま
早朝や芒種の水へ鷺の嘴
あるきしちはる

並

浪曲のこぶしに乗って芒種来ぬ
時の実
芒種なり水仲人に番う鳥
伊藤ふらここ
芒種いやはや凪ぐたびの馬糞臭
蟻馬次朗
髪多き父ふと疎ましき芒種
鯉太郎
腹の子の良き名選びし芒種かな
恒泰
芒種なりおにぎり包むクレラップ
田村幸之助
翡翠の芽身を突き破る芒種かな
日出時計
芒種の候五右衛門風呂の流しけり
大井河薪
卵焼きしかと火を入る芒種かな
姫山りんご
少年の声変わり初む芒種かな
百合乃
芒種なり母に習いし筑前煮
堀アンナ
一年の計は芒種にうまし国
堀口房水
湯治場の客が帰路急く芒種かな
利平
泥の巣の賑わふ門戸芒種かな
蓮華寺
千年の苔清水汲む芒種かな
萬代草舟
芒種の陽シャーレふらんに精子の尾
24516
墓石の影の色濃し芒種かな
28ひろきち
前がみを3cm切り芒種かな
5884千
芒種の夕畦道カタコトポンコツ車
93kgのプッコラ
泥んこの子の声ひびく芒種の田
Crew
ぼんやりと雨垂れ見いる芒種かな
KAZUピー
墨の香や芒種の候と書きしるす
kokoro
火葬場の芒種の風ほほ撫でぬ
M多孫(タマゴ)
田起こしの機の音響き芒種かな
PON
芒種かな足裏の泥に満ち足りて
sakura a.
青空と芒種の風と自転車と
Yuno
靴底の湿土乾かぬ芒種かな
あい琶(句ゼミ)
店先に苗物あふる芒種かな
アガニョーク
雨の芒種じぃじは狙う一等賞
あくたがわ智子
水面打つ光返して芒種くる
あけび庵
泣き虫のあの娘も母や芒種どき
あさり
手植えして手塩にかけし芒種かな
あすなろ
雪渓へ月命日の芒種かな
あたる
芒種どき夕陽さざめき田は湖
アマンバ
待ちわびる人の庵に芒種かな
アリマノミコ
雨垂れのリズム変わりて芒種暮れ
あわい
鯨塔に芒種の雨や大銀杏
いごぼうら
古里の草のみ元気芒種かな
いしまさ
ざわざわと芒種の風に胸騒ぐ
いつき組リスナー班 たあさん
神隠しに遭はむ廃墟の芒種かな
いづみ
映える田に鳴き声とまり芒種かな
イナケン
垂直の芒種雨バス停に二人
イヘアナチョ
田植機の幌を外して芒種かな
いまいやすのり
芒種月棚田の縁の黒々と
えび天
そよ風に芒種の水郷竿一本
オイラー
計画が進まないまま芒種過ぐ
おうい
芒種や鳥を従え耕運機
オサム
芒種なりベンチの脚を覆う草
お気楽草紙
ウミネコの田の幸つつく芒種かな
カノン
芒種にてどろんこ子犬しょんぼりと
かよこ
芒種なりこしおり植える水面の輪
かりん
ビル群の窓打つ雨や芒種の日
きよら
寝転びて疼く大地や芒種かな
キラキラヒカル
ぬらぬらと芒種の壁を這う羽虫
終着駅芒種の雨の降りしきる
ぐべの実
まれびとの峰よりくだり来る芒種
くらげを
親子鳥芒種の水を浴びてをり
クリスマスローズ
押し寿司の笹香る昼芒種かな
くるみだんご
引水の芒種の水のさらさらと
くろべぇ
芒種なる今夜シャワーは熱めにす
けいえむ
働いて働き過ぎず芒種かな
けいけい
むしにげろトラクターはしるぼうしゅかな
けいご6才
水被害数多乗り越え芒種なる
けいやん
どっしりと輪廻の集く芒種かな
ココダン
一粒の種死なずして芒種かな
こてつ川
あちこちに水走る音あり芒種
ごぼうの花
麦星の光増したる芒種かな
こま
通学路長靴で行く芒種かな
こまめ
ため池のせり上がりたる芒種かな
ころん
啼く鳥の声聞き分けて芒種かな
さくみ
塗り直したる畦道の芒種かな
ささのはのささ
芒種過ぐ会津の米屋の便りあり
さとい
わら床に新芽飛び出す芒種かな
さとうくにお
青天へ血潮かざして芒種かな
さとう菓子
芒種の太陽るんるん芽がのびる
さな(5才)
明鏡の止水に息吹芒種かな
さぶり
雨やみてひげ面微笑む芒種かな
ジェジェジェ
アメリカの義弟に教示芒種の日
しげる
芒種日の村人集ふ棚田かな
しげ爺
潮風の棚田見下ろす芒種かな
じゃすみん
芒種終え夜空に祈る手よまた手
ジュミー
依りましの御幣真白き芒種かな
シュリ
瑞々し芒種の青を遠山に
じゅりあん山本
靴ぬらし渓流渡る芒種かな
しろちゃん
羽ばたきて滑空し行く芒種かな
しんしん
都会より兄呼び寄せて芒種かな
スイスロール
芒種にてカエルの歌を口遊む
すそのきよみ
風満ちて芒種の里に朝日さす
すそ野たか子
除湿機の埃はらいし芒種かな
スタルカ
水面ゆれ鴨泳ぎたる芒種かな
すみれ
青空を映して香る芒種かな
せいじ
水満ちて農婦の皺の目芒種かな
せつ華
紺絣集う水面に芒種かな
せり花
孫来るこれぞ我が家の芒種かな
そめやまさみ
土器川の水面きらめく芒種かな
たかくも
窓越しに遊ぶ曾孫と芒種かな
タケニー
流れ行く一片追ひし芒種かな
たちこ
バス停の時刻小さき芒種かな
タック
ぼちぼちと似たよな顔来芒種かな
たま
木々見れば芒種の色は青と知る
たん造
鳥低く飛ぶや芒種の雨近し
ちゃうりん
どこからか雨の匂いの芒種かな
つかりん
境内にぬれた紙垂おつ芒種かな
つつ井つつ
見渡せば命溢れる芒種かな
つつ井つつ夫
還暦が最年少の芒種かな
てまり
衣食住家事も励みて芒種かな
ときこの母よしこ
祝福の光の粒ぞ芒種かな
ときめき人
日々あらた色づく棚田芒種かな
とみー
いざ芒種坊主頭に帽子載せ
なおばら
活き活きと腕まくりたる芒種かな
のひろ
芒種かな半袖の腕まだ白き
のぶ子
海練りの踊り大祭呼ぶ芒種
バーバラ
芒種なり空のお菓子の袋二個
パオ
千色の緑溢るる芒種かな
はまのはの
第二ボタン外す芒種の雑沓や
ばやかり
芒種みな一直線に空へ向き
はら美華子
雲隠す富士を思うて芒種かな
ひいらぎ
芒種来てMRI異常無し
ひさの
芒種の夜田中の保線作業員
ひでやん
芒種なり大地の騒ぐ声ふつふつ
ひむか
のげまろやかにおさまる芒種かな
ひよとり
芒種かな反応鈍き我が老犬
ひよはるばば
洗濯物も思わず歌う芒種かな
ひろくん9さいのママ
しんまいの先生ファイトぼうしゅかな
ひろしげ9さい
俳句こそ学ばんとする芒種かな
ひろのじょう
はや隣動く気配の芒種かな
びわ湖
さわさわと芒種の風の棚田ぬけ
ふうせんかずら
継ぎ手なく芒種さびしく空あおく
ふくろう
自転車を止めて芒種の朝の風
ふさこ
ちちははの芒種の頃に逝きにけり
フジサワヒロキ
戦艦の模型に朝日芒種かな
ふじもり よしと
ラジオからエレキギュイーンと芒種かな
ふぢこ
黒腕の飯のおかわり芒種かな
ふっこ
たよりなき波紋重なる芒種かな
ぺぱあみんと
雨音に鳴き声まじる芒種かな
ぼたんのむら
芒種の水また旅のはじまりて
マオ
水田の地平線はるけし芒種
マカロン
黄土にはヒエログリフのかの芒種
まさし
百枚の苗箱洗う芒種かな
まだら
芒種なり名刺の束の吾が氏名
まち眞知子
芒種来て耕作放棄地寂しけり
マテバシイ
軽トラの荷台おにぎり頬張る芒種かな
みえ
銀の匙舌で転がす芒種かな
みかん
低気圧感知芒種の更年期
ミセウ愛
濡れ猫の足跡たどる芒種かな
ミセス水玉
一番星見えて芒種の畑仕事
みっちゃん1号
開運推命芒種の土にわれを蒔く
みやこまる
千古の籾石と化せり芒種かな
み藻砂
携帯の響く芒種の月夜かな
むすびめ
雨雲を連れて芒種の頃来る
むにむにちゃん
深き蒼芒種の川の底見えず
むらたふみ
万斛の珠なる子らの声芒種
もせきのこ
芒種の鍬打つ妣やおんぶ紐
モッツァレラえのくし
旅立ちて芒種の雨に行き暮れる
やまなすび
植え終えて老人芒種の空仰ぐ
もりお
お稽古の道具増やして芒種かな
やまぶき
まっさらの肌着で迎ふ芒種かな
ヤマボー
大空に頃合い計る芒種かな
ゆみづき
刈りあとの畝ととのいて芒種まつ
らびっと
芒種なり皺深き手に塩むすび
りら
産声や笑う農家の芒種かな
りんきょう
捨て餌伸び約十センチ芒種きぬ
るびちゅ
水に揺らぐ窓の灯や芒種はや
れっどべりー
風の香の昨日と違う芒種かな
れんげ畑
地母神にお頼みもうす芒種かな
亜音洲
芒種の雨静かに降りて土緩む
阿婆
野も山も色濃くなりぬ芒種かな
安田信山
芒種の雨跡取り帰る二本松
安里屋
坂下る芒種の田畑湯のけむり
伊藤欣次
水盤に鳥のピシャピシャ芒種かな
位子
下へ下へ湖へ棚田は風芒種
井田みち
浮草に水流を見る芒種かな
郁李
天ぐずる赤子もぐずる芒種かな
一宮寅五郎
開けたての窓に芳し芒種の風
一心
農を継ぐ友誘い出す芒種かな
一生のふさく
パン種の一次発酵芒種かな
一走人
芒種なり左官のごとく畔を塗る
一茶お
芒種の候行く児の未来一歩づつ
稲垣歩波
芒種かな借りたノートも滲む夜
卯辰
あの馬肉いれて芒種のうどんかな
永井潤一郎
ゆりかごに何を微笑む芒種かな
詠野孔球
雨風太陽恵み立願芒種かな
遠きいち
芒種待つ鋭き白い芽を出して
黄金のあひる
をとめ座のさ揺らぐ水面芒種かな
下総うらら
懐かしき牛馬総出の芒種節
佳水
尾瀬池塘揺れてなほ青芒種かな
加果生
目をつむり芒種静かに想うなり
加藤賢二左右衛門
阿夫利山祈る農夫の芒種かな
加和 志真
芒種の名絶えて久しい雨の中
嘉藤次
畦に降る風の重たき芒種かな
夏柿
軽トラの出番の多き芒種かな
花 節湖
帽子落ち振りかえる道芒種かな
花まねき
歩道橋上り芒種の雨匂ふ
花咲明日香
そちこちに目出度き話し芒種かな
華女
老農のスコップ起こす芒種かな
霞山旅
芒種の日生まる子幸を受くるなり
雅かめ乃
芒種なり二人目の孫到着す
雅雅丸
訥々と芒種の朝の出席簿
廻沢廻郎
琵琶湖には水並々と芒種かな
海月漂
六本木ヒルズに芒種の風至る
海風山本
離農後も芒種の候は空を見る
笠原 理香
野良仕事子らも頑張る芒種かな
葛谷猫日和
バリカタを頼む芒種の麺屋かな
瓦すずめ
芒種なり猫に一声かけて行く
勘太郎
泥濘を避けて芒種の日和下駄
干珠
赤チンの乾きの鈍き芒種かな
甘泉
芒種の日六曜先負雨を待つ
岸 れん
芒種芒種なにを蒔こうか植えようか
喜多輝女
山の田の水ひかりたる芒種かな
帰帆の仔
晴れ空と点滴見上ぐ芒種かな
季凛
ひそひそと芒種の月の登りそめ
軌一
首すじに光る十字の芒種かな
昨年の芒種の頃は横にいて
輝棒
雨誘ふ芒種の猫の大あくび
鬼怒
芒種来ぬごぼごぼと水棚田へと
吉や
谷深し芒種の風は渡りけり
久美江
にぎり飯ほおばる畦や芒種晴る
宮坂変哲
ふるさとへ車とばして芒種かな
宮写楽
芒種の田さいの目印踏むまいぞ
宮﨑紅清
芒種なりコハゼ留めたる晴れの朝
京あられ
土おこす匂いほくほく芒種かな
京にんじん
芒種に一族集いにぎり飯
京のみやび
豊作を祈る農夫の芒種かな
京丸
苗運ぶ老父を偲ぶ芒種なり
万葉の吐息もみどり芒種雨
玉木史
芒種かな下校の子らの服の泥
金井 まな
芒種前はりきる祖母は昔なり
金称水
芒種の花嫁しめやかに歩みたり
金太郎
タプタプ黒く染まる田芒種の水
句詩呼
さて芒種天見上げ「何を成すべきか」
空清@チーム将軍
芒種あさ瑠璃色の風身にまとふ
栗原美枝
鏡割る田に雨の音芒種かな
栗田もとえ
芒種やキジバト夫婦に見張られり
群青
芒種頃命を散らす池田屋で
群馬の凡人
利根川の水嵩増して芒種かな
玄次郎
北の漁場廃屋残す芒種かな
公毅
里山の土動き出す芒種かな
江戸川青風
芒種なり心を取つて草被る
虹色の傘を買ひたき芒種かな
江津
酒仙には芒種の空の酒林
高田 仁和加
釣り人が雲をなだめる芒種かな
黒部クロベー
足浸す芒種の川のサギ一羽
今井佳香
水の声土の声する芒種かな
今治・しゅんかん
潦乾くひまなく芒種かな
今日はアッシー
神楽鳴る新調の法被芒種の記
紺屋
花嫁の芒種の朝を迎へけり
佐々木信天翁
雨続く愁いも続く芒種かな
佐藤 聡
単線の窓打つ雨の芒種かな
歳三
いつ爆ぜむいつ爆ぜむと詠みけり芒種
斎藤秀雄
泥の手を濯ぐ井戸水芒種かな
斎乃雪
芒種入りポンプのプラグ乾かぬか
菜々の花
裸の子泥土跳ね来る芒種前
榊裕江子
ニコヨンの一時帰宅の芒種かな
桜姫5
風やみて星ふる音の芒種かな
三子
農水路火の口開ける芒種かな
三毳
一村みな人影増えて芒種かな
山 旅
緑待つ薄暮の世界芒種かな
山室康樹
めぐり来る芒種の節や知行寺
山本 力
合わす手と「いただきます」の芒種なり
山本嘉子
日の出ずる世界の端の芒種かな
四丁目
暦見て瑞穂の国の芒種かな
四葉
焚刑のごとき腰痛はや芒種
志保川有
空掬う田園芒種泥香る
紙威
我ひとり芒種の月を眺めけり
紫野アネモネ
芒種とて斑に白き飛騨の山
時さん
芒種床無事を祈りて水を撒く
時裕
熟す実を酒に浸して芒種なり
治もがり笛
飄々と麦飯を食ふ芒種かな
柴原明人
床の間に何を飾ろう芒種かな
紗々
習い事ひとつ始める芒種あり
尺骨
乱れなき裾をからげて芒種かな
手毬歌
指笛は芒種の鳥を捉えけり
酒井おかわり
芒種来て地の充実を手に感ず
酒好
芒種はやしばし憩いて休まれよ
寿々
芒種はや高みに望むこころざし
寿々@チーム天地夢遥
黙々と芒種の雨に田を鋤けり
周次郎
一村に機音轟く芒種かな
宗本智之
木々の青まぶたに踊る芒種かな
秋雲
祝福を浴ぶや芒種の花嫁御
秋月
天変の小さきを祈る芒種かな
秋光
パン生地の発酵易し芒種かな
秋好子
今朝も早(はや)芒種なるかや雨模様
秋桜
早生の田や芒種なれども緑濃く
秋色あじさい
芒種来る植木鋏と軽トラで
秋乃智春
主亡き牛小屋残る芒種かな
舟呂
砂踏めば靴底につく芒種かな
重波
神前の懸久真となる芒種かな
春と夏子
山肌のとりどりの青芒種かな
春桜
芒種かな給食抜きで田へ急ぐ
春日
里の風水面をなぶる芒種かな
純音
帰郷して芒種の畦にうたた寝す
曙光
錆びた車輪じっと芒種の風を待つ
小羽日巻
田の神に御神酒を捧ぐ芒種かな
小鞠
すきばさみ切れ味悪き芒種かな
小青(こしょう)(句ゼミ)
花終はり芒種の花壇手入れ待つ
小石日和
おばあさん生き甲斐輝き芒種かな
小池敬二
早生の田の緑濃くなり芒種かな
松永裕歩(ゆうあ)
直虎が村人と植う芒種かな
松山
晴天や家継ぐ人に来る芒種
松山めゐ
東の空暗雲たちて芒種かな
松山女
哭いている青き砂浜芒種なり
松田文女
里山は農夫働く芒種かな
松尾富美子@チーム天地夢遥
雨あがり旧友来たる芒種かな
松本守宮
古墳らし島の残りし芒種かな
松野英昌
水田に合鴨遊ぶ芒種かな
湘輝
蓄えたいのちはき出す芒種かな
笑々
はや芒種まだ草ぼうぼうの田圃
笑酔
しずく降りキラリと急かす芒種かな
常陸人
黒土に蠢き虫か芒種かな
植木照美
芒種だと七十五度に手をかざし
心楽庵馬空
芒種迎え草間の双葉どうどうと
助六
草木のこうべの垂るる芒種かな
慎吾
部屋干しの香る芒種の六畳間
新楽庵馬空
はや芒種箪笥の隅に風通す
新田 淑
ペダル漕ぐ芒種の朝に空仰ぐ
森蔵三
教室を満たすアンニュイ芒種かな
深草あやめ
芒種の田ふと口ずさむ校歌かな
真宮マミ
芒種の朝ゴシュシュ歯磨きミント味
真昼野月子
幾千の芒種や海へ燦々と
人見直樹
水田に芒種の雲を絞りおり
尋牛
田に映る雲流れ行く芒種かな
水豚
智恵子の碑海に向かえる芒種かな
水夢
ものみな光をもちて芒種の風
睡花
田に水が生き物騒ぐ芒種かな
粋流
田水張り風あるらしき芒種かな
翠穂
地下足袋が出撃を待つ芒種かな
澄海
田よ畑よ土整えよ芒種来る
世文亭
生き物のそこここに湧く芒種かな
瀬波秋鮭
終バスを逃し芒種の風やさし
晴読
横並びおにぎりうまし芒種の田
晴日和
芒種なり旨き水飲む旅の朝
正丸
撥条(ぜんまい)の芒種の時を告げにけり
正則(いつき組リスナー班)
田面に立つ農夫の余蔭芒種かな
正木次郎
田畑なく散歩始める芒種かな
清水夕陽(せきよう)
蘇鉄の芽土盛り上げて芒種かな
西山哲彦
あぜ道に長靴軽し芒種かな
西尾婆翔
掌の中に光を包む芒種の夜
陰陽の犯土日を除ける芒種かな
誠馬@犯土日(つちび、椎日)=陰陽道で土仕事ができない期間。犯すと土の神の土公神(どくじん、どこうしん)から祟りを受けるので日を選ぶ(選日せんじつ)。
芒種はや亡父の厚き掌
青柿
新調のゴム長緩し芒種かな
青玄
ミレーの男思い起こせり芒種かな
青泉
芒種の田はねる子続く白無垢や
税悦
尊徳の潅漑今に芒種の田
石井せんすいほ@母郷の那須烏山市には二宮尊徳の潅漑用水があり、今だに田を潤しています。
釣り人や芒種の川に光る鰭
石橋春鳥
芒種なれど人の跡無き休耕地
石手川紅樹
亡き父の畑に芒種の棘のあり
赤い彗星の捨楽
字余りと字足らずの雨芒種かな
赤川京子
苗代にぎっちょの氏子芒種かな
赤馬福助
猫草に雨粒まろぶ芒種かな
雪うさぎ@猫草はたいてい麦(燕麦)だそうです。
人見知り借り傘ぬくき芒種かな
千種
ボランティアの胸の緑のリボン芒種
千寿関屋
本日は洗濯日和芒種かな
千晴
一粒が千粒になる芒種かな
川西勝久
芒種はや日は天中にあり走る雲
川島 欣也
初孫の産まれるを待つ芒種かな
浅見弓楽
澄みわたる芒種の朝の時の鐘
浅田 チコ
果野菜の水吸い揚ぐる芒種かな
善多丸
そろそろり踏み出す足や芒種かな
倉の人
芒種なり拓く本より芽の生えり
想予
故郷の返信遅き芒種かな
蒼い朱鷺
抗いし父の跡行く芒種かな
蒼鳩
鍬入れて土の香新し芒種かな
霜月
禾取りや芒種の風の禾攫い
太一
鍬を手に芒種の青空眺め居る
太架子
耕耘機噪音近し芒種なり
太鼓祭り好きの祭り娘
芒種に始め楽しき雨の音
太子
水田にカルガモあそび芒種かな
太郎
捨てるもの捨てないものと芒種かな
大蚊里伊織
芒種のあぜ田人(たうど)のレール土かほる
大口屋 助六
ゆるゆると馬瞬きぬ芒種かな
大島涼波
近所人ならぶ一列は芒種かな
芒種なり水掛不動のぬらめきて
沢田朱里
願はくは芒種までには妻癒えよ
達哉
芒種なる馬の歩みも軽やかに
狸慢住
女子に傘押しつけ逃げぬ芒種の夕
智吹庵優水
芒種時ですよと発破かけられる
池田 功
芒種時梁から降ろす種袋
池田香
太陽の恵み露わに芒種かな
池田和正
片恋の君嫁ぎ行く芒種かな
竹さ
五連水車まわるまわる芒種かな
竹春エリザベス
花の名を一つ書き足し芒種完
竹流
ごうごうと水落つ棚田芒種かな
竹林
芒種待つ軍手先に芒刺さる
屈託の多き芒種の今日昨日
茶子
下駄箱に軍手二組芒種かな
中田氏
“ぼうけん”の距離の伸びたる芒種かな
中内旅客
黄道をゆるりと歩く芒種の陽
宙のふう
頭垂れ神楽聞こゆる芒種かな
昼行燈
風(かぜ)変わり土が匂いし芒種かな
朝桜 咲花
芒種立つ水田に嶺の眩かり
長田写々
種まきを終えてゆるりと芒種の日
津葦
播種終え芒種の昼餉打ち集う
津軽わさお
水ひかり芒種のみどり村祭り
鶴ため
芒種過ぎ湯治(とうじ)で過ごす婦人会
鶴田梅勝
芒種の雨煉瓦の小屋の鍬や鎌
田中ようちゃん
楽しかった停車場で聞く芒種かな
都鳥
孫の手に湿る温もり芒種かな
土屋 木漏れ日
朝晴れて大地の匂い芒種かな
土耳古猫
芒種とてビル風強き丸の内
東尋坊
人間は六割が水芒種かな
桃花
街川の水量減りし芒種かな
桃泉
再会の友と語らふ芒種かな
桃八
芒種とて縁無き畦のさみどりよ
藤田康子
ペダル漕ぎ野回りをする芒種かな
藤娘なつ
芒種には花嫁になる気でいてる
藤野あき
芒種なり父は先手の役回り
陶然
跡継がずしがらみも捨て芒種過ぐ
禿凡夫
主去り荒れし田畑芒種かな
鈍ぞ孤
空仰ぎ大地に手をつく芒種かな
那緒
ゆっくりとパン焼き上がり芒種かな
南雲風花
仕込み時農夫多忙の芒種かな
南風
山里の田んぼ光るか芒種かな
二上松風
手を止めて故郷思う芒種かな
二人静
日本酒で芒種待たずや懇志盃
日本酒
ふところの湿りがちなる芒種かな
忍冬
袖まくり腕たくましき芒種かな
猫愛すクリーム
野っ原に戻りし畑にも芒種来る
猫楽
選抜の籾の芽そろう芒種かな
猫舌扁平足
背の丸き母を日本にこの芒種
波音
芒種かな田に早世の祖父のをり
馬場謙介
水田よひかる地の窓芒種きて
俳ビギ名
囲碁を打ち石音高き芒種かな
博泉
いのち食み運ぶ小鳥も芒種かな
白虎
我が村も風知らせ来る芒種かな
白晃
ひさかたの芒種の晴れを仕事かな
白鳥国男
芒種風しごと一段落の酒
白豆
芒種の夜夫の長靴ひつそりと
薄荷光
水底を芒種の土の光りをり
八十八(はちじゅうはち)
本家へと芒種こはれて里帰り
磐空
紐解けば今浦島や古里芒種
比呂 無
うまい米冷たい水で芒種かな
美泉
畦切りて芒種の棚田夕陽映ゆ
美年
写真機に光集める芒種かな
美峰子
お休みを返上しての芒種かな
美嶺
豊穣の願い飛び交う芒種の田
百合也
夜煙草の煙と芒種の香の螺旋
百田玲
今だけは刀を鎌に変え芒種
風来松
我が湖口しのぐばかりの芒種なり
服部睦月
光さす芒種に風のひとしきり
福永浩隆
三つ編みのいつかほつれし芒種かな
福花
注ぎたる水の光れる芒種かな
物心
芒種から一枚羽織り畑手入れ
平松洋子
初恋はいとこのあの子芒種かな
穂の美
芒種日や産土むかえ酒尽きず
呆人
耕運機ぬつと迫り出す芒種かな
峰泉しょうこ
八十八手掛け実りし芒種かな
空模様見て田へ急ぐ芒種かな
芳 茶綿菓子
はるかなるエジプト文字に芒種かな
萌久
雨降るらし強く生きよと芒種そむ
再開発気づくことなき芒種かな
房之丞
忌明けるや芒種の川に影さがす
望空
八足のズックを干して芒種かな
望月ゆう
足軽く芒種の街を走破する
北さん
願い絶え焼香捧ぐ芒種の夜
本松天道
雨降れば心ざわつく芒種かな
未知
二の腕の血管太し芒種かな
未々
芒種かなエアプランツの瑞々し
岬りこ
光さす耕地に向かう芒種かな
稔   久
猛々しく草木伸びゆく芒種かな
末娘の都会へ嫁ぐ芒種かな
夢見亭笑楽@末娘=「こいさん」
芒種来て青き刃の風に揺れ
夢沢那智
長老のまったりとして芒種なり
夢堂
棚田には入り日芒種の海かおる
霧子
ハイヒール芒種の風に寄り添ひぬ
椋本望生
甘酢の香芒種の朝の厨かな
明 惟久里
水門の空色ペンキ照り芒種
明女
弁当の梅干し二つ芒種かな
免疫力アップUP
田畑の人影を呼ぶ芒種かな
妄 児
泥まみれ裸足ではしゃぐ子ら芒種
木村青石
牛蛙寝床に響く芒種かな
木槿
絹糸の雨に濡れたし芒種かな
目黒輝美
ご近所の仲間が集う芒種かな
紋舞蘭
逆光の農夫ミレーの秘す芒種
夜羽
た走る水忽ち満たす田や芒種
野水
田舎にて土の味知る芒種かな
野中泰風
子を抱いて芒種の光浴びせけり
野々村
老農夫力漲る芒種かな
由坊
山解けて水奏づ野に芒種来ぬ
裕人
運動会行事終われば芒種かな
葉っぱのようこ
黒雲を背負いて来る芒種かな
葉月けゐ
葉音まで水に溶けこむ芒種かな
葉月のりりん
なやましき芒種のあとの降り具合
葉子 A
水も土も瑞穂の国の芒種かな
藍植生
雨を乞ふ芒種の土よ握り飯
理子
作り手の少しづつ減る芒種かな
里甫(りほ)
万物に命みなぎる芒種かな
立歩
羽繕い芒種の山の番鳥
龍則
天空の地に異形の緑芒種かな
緑の街
農作業一年の計芒種かな
林田 正光
三叉路に三つ田のある芒種かな
鈴木牛後
田の神や芒種の牛を飾りをり
鈴木麗門
雨ふれば土生き返る芒種かな
蓮の実
段取りの良き百姓の芒種かな
和河馬
黒土を白鷲がつつく芒種かな
和田東方
小止みなき芒種の雨や田に注ぐ
偸生
堰止めをごろり転がし芒種かな
兀兀
ぷるぷると水田揺らす芒種かな
ズジャジャジャと車駆けゆく芒種かな
洒落神戸
手に掬う用水速し芒種かな
澪つくし
昼は素麺家族総出で芒種する
琥珀
岸壁にコンテナ船の着く芒種
芒種なり耕運機へと懐く鳥
蓼科川奈
暮れてきて葉物が届く芒種かな
蓼蟲
陽のあたる芒種の土のやわらかし
霖之助
収穫は種次第とや芒種来る
髙橋冬扇
暗号のままに芒種の波を消す
Y雨日
堕天使のひゃらりと踊る芒種かな
かじけ猫
風に搖る芒種の陽の野ガラス質
威房
赤リュックの老婆まだ見え芒種かな
高原三峯
暮らしのネジ芒種にただし善しと好し
澱凡
芒種よ、芒種よ空の青は雁作か
蝶番
芒種蒔く農夫の指の弾みをり
かぬまっこ
芒種まく農夫の腰は直角に
ゆぃ

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