俳句ポスト365結果発表

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第174回 2017年6月15日週の兼題

夏越

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の正しい表記とは
ケータイしまい 茅の輪潜りて 耳澄ませ 更居
芽の輪を見 流れ感じる 夏越の祓 アランアラン
海月触る 霊柩車の 車輪かな ギザギザ仮面
潜り終え 茅の輪へ挙手す 元兵士 たけ爺
夏越の夜 けがれ落とし 眠りつく子 りひ蔵
知らずして 茅の輪くぐらせ 夏越の幼女 宇宙(コスモス)
茅の輪に 仰げば夏越の 大祝詞 花鶏イトヨ
青葉かげ 茅の輪くぐって さーこい夏 蛍子
露店なし 湯島天神 夏越しは 春日
夏越来る 水無月さんと 呼ぶ和菓子 小林番茶
夏越の日 ザリガニ脱皮終わりけり 浅野 敏
石鹸の 香りも残る 夏越かな 相模の仙人
夏越や 雨間の杜に 神の声 都鳥
パンパンパン 塵舞う布団 夏越の朝 和泉葵
公文書 形代にして 夏祓え 惨風 1
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
夏越の行列出来る茅の輪かな 桜さくら
草むしりうるうなつごし夕かぜや
草刈りの汗を拭きつつ夏越飯 花まねき
笙響き虹かかりけり夏祓 さとい
浴衣着で手を引き参る輪越かな しおかぜ
夏越の夜本願念し涅槃あり 日本酒
鯨ら吠え隅々に澄んだ風夏越 天野姫城
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
前笑い後泣き焦る夏休み はらさ
緑風山中道に湯のけむり 椎子
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、8月9日(水)24時締切の「鰯」です。ご投句お待ちしてます♪

◆季語深耕
●私のホトトギス(平成四年)には夏越はありません./みのちゃん
●夏越の読みは「なごし」が正しいのでしょうか?「なつこし」では駄目なんでしょうか?/ふじたか1
○読み方は「なごし」ですね。

●昔は大晦日とセットだったそうですね。/こま
●6月30日は一年の折り返しということさえ忘れていました。暑さや病気を凌ぐ術の少ない昔は祈りが身近にあったのかも…。/うに子
●夏越しなんて、初めて知りました。年越しに対応するとか(ですよね?)。これから半年に一回、気持ちを入れ直せばいいんですね!/しかもり
○歳時記の解説によると【六月と十二月の晦日は夏と秋、冬と春とがそれぞれ入れ替わる物忌みの日】だったそうです。

●季語「夏越」には傍題もありますが、この欄の投句では「夏越」そのものないといけないのでしょうか。/前田和男
●「夏越」=「名越」でよいでしょうか?「茅の輪潜り」は「夏越」の傍題と捉えてよいでしょうか?  御教示ください。/草嶋 薫
●夏越が兼題ですが、茅の輪を入れれば大丈夫でしょうか?/くりすけ
●「夏越」は初めてきく季語でした。本サイトの底本の歳時記は確認できなかったのですが(スイマセン)、芽の輪、形代、大祓、川社等は別の季語として今回扱い、夏越1本でいくこととしました。わかって使うことが今は困難そうだったので・・。具体的な句により、帰結は変わるのでしょう。ただ、夏祓は使いましたが、祓うということに力点を置いた句に使用しました。/すりいぴい
●さて、今回の「夏越」、私の歳時記には傍題として、「大祓」、「祓」、「禊」、「茅の輪」、「菅貫」、「撫物」、「形代流す」・・・・・などなどありましたが、果たして底本で採用されているのはどれなのか。辛うじて「輪超祭」は兼題の解説中にありましたので、安心して使えそうなのですが、底本を未だに持たぬ不真面目な組員には、悪戦苦闘した二週間ではありました。/江戸人
●夏越。歳時記を散見しますと、夏祓とする例句は多いものの、夏越を用いた句は殆ど見当たらない。夏祓とすると、夏越の日に茅の輪をくぐったりする一連の行為となり、夏越とすると六月の晦日のもつ雰囲気の把握とするのが妥当でしょうか。その詠み分けに苦戦した二週間でした(笑)/可不可
○本サイトの底本としております講談社版『新日本大歳時記』には、以下が傍題として載っております。【大祓・夏越の祓・祓・禊・茅の輪・菅貫・輪越祭・撫物・形代流す・川社・川祓・禊川・朝は流す・水無月祓・夏祓】
 本サイトでは、基本的には兼題をそのまま使っていただくことで、その季語を皆さんと一緒に深耕していこうと考えています。傍題を使っても良いのですが、まずは出題された兼題に挑んでいただけたらと思います。
○イマドキ、こんな古臭い季語?!という声が多く届きましたが、案外お近くの神社でもやっている行事ではないかと思います。以下、実体験のレポートを紹介しておきます。

●今回の兼題「夏越」については、傍題の茅の輪や形代も含め、ウン十年生きてきた甲斐もなく、全くの未体験、こりゃなんじゃ?という感じ。ネットで調べると、東京では「代々木八幡神社」で「夏越の祓」(6/30)の2週間前から茅の輪を設置し、形代も頂けると。で、翌日はざんざん降りだったけど、一人吟行を強行。新宿にほど近い山手通り沿いにこんもりした森はありました。暗い石段を登って行くと、巨木に囲まれた参道の奥に、大きな茅の輪が! これか!とさすってみたり匂いを嗅いでみたり。さっそく指示書のようにくぐったつもりが、何故か反対回りだったりして…。社務所で形代を頂くとき、茅の輪にについて質問したら、「茅の輪も大祓も、うちだけじゃなくてたいていの神社でやるんですよ」と言われ、自分の無知ぶりに呆れました。だって、うちから自転車で5~15分のところに、大小合わせ六つも神社があるのですから。というわけで、その後散歩や出かけのついでに、時間帯をずらして、さらに三つの神社へ。 そしたら、小さな神社の神主さんが一人で茅の輪を作っている現場に出くわしました。彼の話では、「大きな神社は材料と製作を植木屋さんに注文したり、氏子総代が7~8人で作るところもあるようだけど、うちはいつも僕一人なんですよ」と。茅の輪の大きさも決まってるわけじゃないそうで、直径約2.5m~2m弱といったところか。ハイポの締め切り後で残念だけど、6/30の大祓にはその小さな神社に行くことを約束して、社を出たのでした。いやあ、季語って、人を行動に駆り立てますねえ! 初体験って、いろんなものが見えてきて、面白い!!/ヘリンボーン富樽

◆季語雑学部
○季語にまつわる様々な雑学。始めて知ったことがたくさん!

●6月を意味する「水無月」とは、田植えなどの作業が一段落するころで、「皆仕尽~みなしつくし~みなづき」になったという説があるそうです。また別の本では、「夏」の語源は人形で体を撫でて穢れを託して水に流すの「撫づ」からきているともありました。夏越の祓いは元々は旧暦六月晦日の行事。九州地方では「ナゴシ」または「イミ」という、牛馬を海で泳がせて邪気を祓う習慣があるそうです。天草諸島では、これを過ぎると河童にさらわれるという伝承と結び付いているとか。新暦でいえば8月半ば以降で、波が高くなってくるころだからでしょうか?今とは少し感覚のちがう夏越だったように思います。/西川由野

●奈良県の葛木御歳神社の夏越の大祓式のには茅の輪はないそうです。祓えつ物として絹や木綿の布を差し出し、切り裂いて音で穢れを祓うそうです。/紅の新刊

●旧暦6月晦日、気になって「旧暦カレンダー」というサイトで確認してみました。2014年は7/26、2015年は8/13、2016年は8/2。そして今年2017年は8/21。こんなにばらつきがあるとは思いませんでした。お手上げです。/西川由野
●陰暦6月晦日というと今年は8月21日になる。今年は3年に1度の閏月の年にあたり、5月が二回ある。閏月は年によって異なるそうで、これまたややこしい。なので陰暦6月晦日というのは年によって大幅にずれることになる。陰暦の時代の人々はどうやって暮らしてたのかと不思議に思う。/夢堂

●京都では、夏越には「みな月」と云う、小豆餡をのせた外郎を食べる風習があります。その昔、宮中では水無月の暑気払いに氷室に蓄えてあった氷を取り出し食したと云われ、それが民間に伝わり「みな月」と云うものが生まれたと云われています。なお、夏越の祓えは新暦の6月末に行われるのが大半だと思いますが、八坂神社では、7月末に祇園会の最後の行事として行われます。これが終わると8月となり、すぐに「立秋」、夏越の感が一入です。/遊山人
●京都の夏越の厄払いの菓子として「水無月」があります。「三角形のういろうの上に邪気を祓う小豆をのせたお菓子で、三角形は削りたての氷を表しています」が、氷は宮中で臣下に氷を賜る奈良時代の儀式に因んでいます。「水無月」の菓子の名前は、京都菓子工業組合が商標登録をしているという事に驚きました。/重翁
●京都では夏越の祓の日に「水無月」という和菓子を食べる風習があります。この和菓子は三角形に切った真っ白な外郎の上に炊いた小豆をのせたものです。小豆には魔除けの意味合いがあるそうです。そういえば2月の節分には魔除けとして大豆を用いますが、夏は小豆なのですね。そして、真っ白な三角形の外郎は氷を表しているそうです。古来、夏になると各地の氷室に保管されていた氷が京都へ運ばれて宮中に献上されました。そして、帝や位の高い公卿、女官がそれらを口にしていたのですが、庶民の口にはまず届きません。そこで、氷に見立てた外郎に魔除けの小豆を載せて、厄払いと暑気払いを兼ねて「水無月」を食べる風習が京都の庶民に根付いたと言われています。このように何かに見立てて表現することは俳句の表現に通ずるところがあるように思います。「水無月」を作った和菓子職人の方は菓子作りだけではなく、表現することにも非凡な才能をお持ちだったのでしょう。私もこの「水無月」のような表現が俳句で出来るよう精進したいと思います。/いもがらぼくと

●「夏越」、難題でした。行事として詠もうとすると「茅の輪」「形代」は季語なので使えず表現が難しかったです。「夏越」の意味をふまえて「夏越しの日」として詠んでもみましたがそれでも良いのかわからぬままの投稿です。そんな苦戦のなか「夏越ごはん」というものを見つけました。米国機構?が新たな行事食として推奨するもので、「夏越しの祓」の茅の輪の由来になった、蘇民将来が素戔嗚尊を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった「粟」、邪気を祓う「豆」などが入った雑穀ごはんに、茅の輪をイメージした緑や邪気を祓う赤の旬の野菜を使った丸いかき揚げをのせ、百邪を防ぐしょうがを効かせたものだそうです。季語としては使えないだろうと思いながらも一応一句詠んでみました。 /あまぶー
●私は御朱印巡りをはじめてから茅の輪くぐりを行うことも時節の習慣となりましたが、調べてみると他にも色々とあるのですね。小豆の赤い色が邪気を祓うとされ、京都を中心に「夏越の祓(なごしのはらえ)」にあわせて小豆を食べる習慣があるそうですね。近年はお米の消費量も減っているので、新行事食として「夏越ごはん」なるものを提唱しており、夏越の祓の時に振舞って下さる神社もあるとか。/chiro
●夏越ごはんというものがあるそうです。 豆などの雑穀の入ったごはんに、赤や緑の夏野菜(ゴーヤや赤パプリカなど)を丸いかき揚げにしてのせ、生姜を効かせたおろしだれをかけたもの。夏越の祓の神事にあわせ、米穀安定供給確保支援機構が、平成27年より、6月30日を「夏越ごはんの日」と制定し、家庭や外食においても普及を図っている、とのことです。 6/30の夕食はこれに決めました! /紅の子
●残り半年の無病息災をを祈り夏越に食べる料理として、「雑穀ご飯や小豆ご飯の上に夏野菜を丸いかき揚げにして乗せる料理」のレシピや雑穀が、東京都内の神社等で配布されます。個人的には、鰻や焼き肉でスタミナをつけて、乗り切りたいと思いますが。/重翁

●茅の輪を8の字に廻るのは、「古事記」のイザナギとイザナミの国生みの儀式を模したものなのだとか。 参照:http://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00517/ それによって八百万の神の中で最強の荒ぶる神・スサノオ(海をつかさどる神)を招聘し、邪を封じてもらおうという考えらしい。 水神の龍は、蛇が500年生きると→蛟(みずち)に、蛟が1000年生きると→龍に、龍が1000年生きると→応龍になるといわれており、茅の輪をくぐるときに唱える「水無月のなごしの祓する人はちとせの命のぶというふなり」は、もしかしたらこれに由来するのかな?/比々き
●社の夏越大祓では,茅の輪(ちのわ)・人形代(ひとかたしろ)・剣祓(けんばらい)を用いて罪穢を祓います。このような,祓の用具を祓具(はらえぐ)といいます。 祓具にはそれぞれ由来があり,ふるくから用いられてきました。 人形代-自分の身代わり. 当神社の人形代。神社によって少々形は違う。 和紙を人型に切ったものが「人形代」(ひとかたしろ)です。和紙の代わりに,木片や茅萱を人型にして用いることも有ります。 人形代は自分の身代わりとなります。大祓などでは,これに自分の罪穢を移して祓います。人形代で祓う手順は,以下のとおりです。 1.表裏を確認する(ザラザラした面が表面) 2.氏名・年齢などを裏面に記入する(省略も可) 3.表面に息を3回吹きかける(自分の分身にする) 4.「祓え給え・清め給え」と唱えながら,表面で五体をさする(罪穢を移す) 5.とくに障りのある部位があればさする(罪穢を移す) 6.回収用の箱などに収める(他の人の人形代に触れない) 他の人の人形代に触れると,その罪穢が自分に移るので触れてはいけません。 罪穢を吸収した人形代は,当日のうちに神職によって川に流されるなどします。川から海へ,海から根国底国へと運ばれ,いつしか罪穢は消失します 神社では、陰陽道で用いられた呪詛を起源とする、人形代(ひとかたしろ)に息を吹きかけ、また体の調子の悪いところを撫でて(このようなものを撫物(なでもの)という)穢れを遷した後に川や海に流す、ということが行われている。この「流す」行為は、後に願掛と結びつき、同時期に行われる七夕祭と結びついて短冊を流すことがある。 今までは夏越=茅の輪潜りだけかとおもっていたらそうでもなく形代がありました。 さて形代の行き先ですが大祓詞に記されています。 まず形代にうつった罪は祓戸四神(祓戸四柱の神)に除去されます。 祓戸大神(はらえどのおおかみ)とは、神道において祓を司どる神です。 祓戸(祓所、祓殿) とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味です。 瀬織津比売(せおりつひめ) -- もろもろの禍事・罪・穢れを川から海へ流す 速開都比売(はやあきつひめ) -- 海の底で待ち構えていてもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込む 気吹戸主(いぶきどぬし) -- 速開津媛命がもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ 速佐須良比売(はやさすらひめ) -- 根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失う こういうことで 形代の罪が消滅しますが、ああ、ややこしい、神様も流れ作業なんですね。/dolce(ドルチェ)@地味ーず

●神道では死は穢れなので身近な者が亡くなると鳥居をくぐってはいけない(お参りしてはいけない)となります。神域を汚すことになるからです。忌明けは五十日とか…。夏越の日に忌中だった場合は、五十日を過ぎたら、神社に行って、祓ってもらうものなのだそうです。神社ごとに異なるとは思いますが、参考までに。/真繍

●金子みすずの童謡詩集「さみしい王女」に、「夏越まつり」というという詩があります。 ぽっかりとふうせん、瓦斯の灯が映るよ。 影燈籠の人どほり、氷屋の聲が泌みるよ。 しらじらと天の川、夏越祭の夜更けよ。 辻を曲がればふうせん、星ぞらに暗いよ。 という詩です。 山口県下関市の亀山八幡宮に詩碑があるそうです。/山香ばし

◆俳句文法研究部
●打ち消しの「ず」「ぬ」の質問にお答え頂いてありがとうございました。子供の古文の教科書をひっくり返して、終止形と連体形について確認しました‥む、難しい。精進します。/月見草

●俳句文法研究部 組長からのパスを受けて、小川めぐるさんの投稿「けり」と「たり」の違いについて考えてみました。
 白靴のサービスエース決まりけり 白靴のサービスエース決まりたり まず、どちらも助動詞ですが、「けり」は過去と詠嘆の助動詞、「たり」は完了と存続の助動詞とされています。どちらも、自分自身のときにも他人の時にも使います。では、なぜ小川さんが「けり」を他人のプレイを見ている感じになるのでしょう。「おそらく」ではあるのですが、「けり」が過去の意味を持っているので時間的に分断された向こうにある過去のことを客観視している感じ、あるいは、詠嘆で「サービスエースが決まったよなあ」と思うことがテニスを見ながらの感慨であることに起因しているように思います。別段、プレイしている本人の主観的な詠嘆でもいいはず(プレイ中はそんなこと思う余裕はないかもしれませんが)なので、その点は、人それぞれの立ち位置で感じ方が変わるのではないでしょうか。  一方「たり」が自分がプレイしている感じというのは、完了・存続の意味をもつ「たり」なので、プレイが続いてる「~して(今も)あり」のような感じなので、自分が今まさにプレイ中のような感じに思えるのかもしれません。でも、観戦している側が「今眼前でプレイ中だ」ということを言っているとしてもおかしくないわけで、これも主観的な感覚でしょう。
 辞書を引くと、「けり」は過去の事実が現在にまで及んでいることを表す、となっています。つまり、やや完了に近い過去ということになると思います。詠嘆の意味もありますが、「詠嘆の意味をこめて過去のことを表す」という書き方です。どちらかというと過去のことを詠嘆するイメージでしょうか。
「たり」のほうは、「動作・作用が行われ、その結果が残っていること」とあります。「~てあり」が「たり」になったといわれているようですので、「サービスエースが決まって、その決まったという結果が現在も残っている」というような意味合いになるのだろうと思います。過去にあったことを遠目に思い出しているような純粋な過去を表すのではないように思います。調べてみると、どちらも非常に微妙な違いでした。ただ、専門家ではないので、断定は避けたいと思います。が、どちらも過去のことが現在にまで影響するようなニュアンスがあるけれども、「けり」が過去に軸足があり、「たり」は存続に軸足があるという印象を受けました。回答になってないかもしれませんが、悪しからず。 /ひでやん
○過去の助動詞「けり」が詠嘆に使われるようになった経緯に関して、詠嘆「けり」とは「気づき=その事実は過去からあったのに、今ハッと気づいた」というニュアンスなのだという解説が、大野晋先生著『日本語の文法(古典編)』にあります。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●あまり聞かない言葉は難しいかな?/東郷源一郎
●夏越という言葉は知りませんでした。/波世遠
●茅の輪等は子供の頃の体験しかありません。夏越の祓えの兼題はどうして作れば良いか分かりません/しんしん
●いつもお世辞になっております。 今回もよろしくお願い致します。 小さい頃、近所の神社で「輪くぐりさん」と言う夏越のお祭りがありました。懐かしく思い出しました。/小鞠
●夏越の祓、初めて知る風習で、とても難しかった・・・・・・ネットで知りうる知識をかき集め、どーにか想像力をはためかせ、なんとか3句捻り出しました。自信はありませぬ。いつか本物の、夏越の祓の儀式、見てみたいなぁ☆と思いました。/ツナサラダ
●初投稿ですが夏越という風習を知らなかったので、まず言葉の意味からたくさん調べて詠みました。 今回、作品を創ることで自分の世界の広がりを実感しました。/結城 然
●経験がなく、想像し映像を見ながら考えました。 難しい!/西尾婆翔
●今回の題材も難しくて、色々試行錯誤しています。 現代生活に関係の薄いもので、また都会では馴染みのないものが多いですね。いつもネットで調べています。以上/西尾婆翔
●「夏越」ということばを初めて知りました。 妻も自分も「茅の輪」を見たことがありません。 /天晴鈍ぞ孤
●今は御祓と言われてもピンとこず、観念だけの存在になっている気がします。季語は古くさい言葉も多く、実生活に合わない事象もあるのではないでしょうか?/由利庵
●夏越ってなんだ?から始まった今回の兼題。調べてみると、たまに車で通る地元の神社でも夏越大祓祭が行われていることを知りました。きょうの朝刊の地方版には、別の神社ではありますが、茅の輪くぐりの写真が大きく載っていました。案外、身近な行事だったんですね。残念ながら、参加する前に投稿の締め切りが来てしまいましたが・・・。/こじ
●子供の頃6月末に胎内くぐりという行事によく出かけていた。それが夏越という季語だったことを初めて知った。知らず知らず季語を体験していたことに驚きと喜びを感じた。ただ、俳句が詠めるかどうかは別物らしい…(>_<)/谷山みつこ
●「夏越」今回の兼題で調べたところ、当地の春日神社にて30日夏越しの大祓式が行われます。形代と麻で身を清め茅の輪を三回くぐるそうです、水無月の~~と唱えながら夏祓初体験してきます。ありがとうございます。/李子
○季語の現場に立ってみるのが一番です!

●今回の兼題、とても難しくて、パスを決め込んでいました。 でも、逃げてばかりの自身を反省して、とにかく取り組みました。 句の出来は、二の次と割り切って、自分なりの季語の学習をいたしました。 いい年をして、名越の祓という行事をしっかりとらえていませんでした。 夏の夜、父母に手をひかれて潜った茅の輪程度の知識でした。 一年後半の邪気を祓う祭り。 その邪気祓いに、夏越ごはんとか、水無月の和菓子とかを知り、驚きました。 今回の二句は、食関係の夏越の祓で詠んでみました。 句の出来具合は、恥ずかしいです。 でも、難題の季語を勉強できたこと、嬉しく思います。/宙のふう
●今回の「夏越」難しかったです。 歳時記によっては「夏越」「茅の輪」「形代流す」を独立した季語としているものがあり、それぞれに傍題があります。「形代」ということばを入れて詠んでしまっだのはアウトだなあと思っています。 投句したあとに買った歳時記にそうなっていただけなので、主たる歳時記として使用しているものはそういう風にはなっていませんでした。組長がプレバトでも「歳時記によっては」とおっしゃることがありますし、季語は生き物なので、もっともっと季語を学ばないといけないと思いました。 /猫愛すクリーム
●夏越の祓いを教えていただいたのは、近所の神社の宮司さんでした。娘の反抗期に、茅の輪くぐりを初めてしました。日本人は半年に一度、こまめにわが身の穢れを払うこと。夏は夏越で、冬は年越しだと。参道は産道のことで、茅の輪をくぐることで生まれ変わるのだということ。身も心も軽やかになって帰宅したことを今でも覚えています。娘はピンと来なかったようです。幼い子どもには穢れなんてないのだなと、思いました。/播磨陽子

●こんにちわ まだ投句を初めて日の浅い初心者です 今回の季題夏越はなかなか手強いものでした 茅の輪は神社で見かけたことがありますが茅の輪という季語でもよろしかったのでしょうか?   水夢/水夢
●「夏越」の兼題の中に茅の輪や形代等は含まれると考えてよいのでしょうか? 「夏越」だけではどうしても想像が広がらなかったので、そちらも詠んでみましたが勉強不足でしたらすみません。 /霞山旅
●【質問】 夏祓には、実際に行ってみた事が無いから良くは分からないのですが……形代は、「参拝客が神社に納めた形代を、神主が代表して川に流す」のでしょうか?それとも、「参拝客が個人個人で形代を川に流す」のでしょうか? 神社によって様々だろうけど、もし後者の神社が無かったら、私の2番目の句は成立しない事に……(汗)/灰田《蜻蛉切》兵庫
●三重県椿大社からは、形代ではなく御幣(神社などで神様をお招きするために、幣串に紙を切ったものを挟んだ神祭用具)が、送られて来ます。御幣は、形代と同様に、夏越の傍題になりますか?/七瀬ゆきこ
○「形代流す」は「夏越」の傍題にあるようです。形代の流し方、茅の輪の大きさなど、各神社によって様々。「御幣」だけでは季語になるかどうかは、分かりません。

●和菓子の水無月が季語になるか調べたのですが、よくわかりませんでした。夏越の行事と水無月が店先に並び夏を迎えることをよみたいと思いました。 /青葉
○季節感は感じますが、「水無月」と書けば、やはり時候の季語だと認識されるでしょう。

●今回の兼題は、単に「祭」に置き換えても成立しちゃうのはアウト。「夏に」実施することの意味を突き詰めるべきと考えました。 調べたところ(主にウィキペディアで)、洗濯の習慣がない時代、雑菌が増えやすい夏を、衣服などを一新することで疫病なく過ごす意味があった他、梅雨明けの猛暑や日照りを乗り越えるための戒めでもあったようですね。 水源に恵まれず、水不足に陥っていた村では、特に重要だったであろうと想像します。/多々良海月
●夏越。今回はまさに俳句の禊。うんうん苦しみました。初心のころ、夏越の儀式をよんだ作品を酷評された体験があり、そのころの傷がズキズキ疼きながら、なんとかひねり出しました。夏越だけあって、大きな禊となったはず。( ??? )つづけることに意義があると言い聞かせて、ようやく八年目に突入しております。/谷口詠美
●私の好きな百人一首の一つ、「風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける」。今回の季語を調べるうちに、この歌を思い出し、これは夏越の祓いを詠ったのでは?と思いました。ググったら、ドンピシャ!また一つ季語が身近になりました。/アガニョーク
●組長!感謝 夏越しの祓いの時いただく御神酒と巫女さんを詠もうと思いました。御神酒を注ぐという表現が上手くいかなかったのですが、組長がテレビで「美称」とおっしゃったのを聞き調べるとたまたま、御神酒なら豊御酒(とよみき)という例が有りました、こんな美しい言葉使うしかない? でも投句はボツかも?うぅっ /花南天anne
○ほお~「豊御酒(とよみき)」ですか。私もこの言葉、覚えておこう♪

●兼題季語ではないのですが、お尋ねします。 「青楓」は、季語にありますが、「青もみじ」は、季語では、ないのですか? 「青もみじ」の方が、ポピュラーですが・・・/KAZUピー
○「もみじ=紅葉」ですから、日本語としてどうなんでしょう?

●漢字には(読んでもらいたい)ふりがなをつけた方が良いですか? 例えば「誘う」をいざなうのつもりでも、さそうと読めば音数も異なってしまいます。この場合は「誘(いざな)う」のように書いて投稿すべきでしょうか。「明日(あす)」等も…。/ナタデココ
○「誘う」=「いざなう」は4音、「さそう」は3音。「明日」=「あした」は3音、「あす」は2音。この程度のことでしたら、全体の音数から、どう読むべきか判断できます。全く同じ音数の読みで、なおかつ強い拘りがある時はフリガナをつけてもよいかとは思いますが、不要なフリガナは避けるべきでしょう。

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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