俳句ポスト365結果発表

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第177回 2017年7月27日週の兼題

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

鰯毟る話せば長いことながら
めいおう星
女給芙美子片口鰯うち返し
めいおう星
鰯喰ふ箸の上手を褒むるなり
すりいぴい
皮爆ぜし夕餉の鰯きゆんと鳴く
すりいぴい
百円の硬貨の色の鰯かな
亀田荒太
百万の鰯の四尾がこの卓に
亀田荒太
青々と鰯の青は漁師の黙
酒井おかわり
ねむそうな母とびそうな干し鰯
酒井おかわり
幾万の星見た鰯銀潤む
初蒸気
ジッパーを滑らすごとく裂く鰯
初蒸気
骨に爪当ててぢりりと鰯割く
あまぶー
いわしいわしいわしのいのちたれのもの
あまぶー
こまごまを呑んで鰯を擂りにけり
かもん丸茶
青海の底は漠漠いわし釣る
かもん丸茶
鍋底にびつしり貌のなき鰯
クズウジュンイチ
手開きの鰯に肋起き上がる
クズウジュンイチ
山肌に墓石の群れや鰯干す
こじ
朝ぼらけ吃水深き鰯船
こじ
蒼天に鰯の網のはちきれて
こなぎ
鰯大漁ごとんごとんと製氷機
こなぎ
とびきりの鰯であらん吾もまた
こま
人魚集ひ鰯に星を捺す遊び
こま
海光やひねもす鰯卸しけり
スズキチ
鰯煮てひとり暮らしの始まりき
スズキチ
鰯裂く兄嫁明日は帰るはず
ちゃうりん
鰯群青ざめた陽にまわるまわる
ちゃうりん
鰯焼く立ち飲む現場のドラム缶
トポル
船傾ぐ鰯こぼれる空光る
トポル
明日返す本読みながら鰯煮る
みくにく
深川に干鰯場多き古地図かな
みくにく
きっぱりと鰯嫌いの妻である
ラーラ
女らの鰯引く間の愉悦かな
ラーラ
リヤカーの鰯溢しつ朝市女
れっどべりー
鰯引く合羽に光る鱗かな
れっどべりー
鰯来る海切支丹眠る山
葦たかし
黒潮を盛上げ鰯走るはしる
葦たかし
鰯焼く焦げしところもまた鰯
井上じろ
鰯食ふハープのごとき骨舐めて
井上じろ
胴のみの鰯いわしの濯がれり
一阿蘇二鷲三ピーマン
ヨハネの福音書いわし食んでみる
一阿蘇二鷲三ピーマン
鰯漁の話は嬉々と後妻かな
永井正雄
一斗缶の鰯手開く家族かな
永井正雄
鰯売短躯禿頭子煩悩
志保川有
腸に海を宿せる鰯かな
志保川有
話してよ今日の出来事鰯煮る
時雨
弔いに月光浴す鰯かな
時雨
鰯食ぶ為の六畳一間かな
耳目
骨砕く音ごと喰らふ鰯かな
耳目
浜を往くバスは鰯を避けながら
金子加行
日本史に出ぬ島史あり鰯浜
金子加行
船底は金属疲労鰯満つ
桂奈
くしゃくしゃの海や哀しき鰯満つ
桂奈
月の香腹に留めむ母鰯
結城 然
鰯の背男波をたんと吸つた色
結城 然
鰯曳く声雄ごころの力瘤
江戸人
鰯焼く火伏の護符の真っ黒け
江戸人
夫に吾にそれぞれの恋鰯煮る
香野さとみ
鰯煮て大袈裟に褒められてゐる
香野さとみ
境内は小夜も明るし鰯焼く
山香ばし
派閥にて我穏健派鰯食ぶ
山香ばし
いわしいわし家族写真の中に嘘
小泉岩魚
鰯食う伯父の自伝に株のこと
小泉岩魚
鰯漁いわしを踏んで陸上がる
城内幸江
鰯引き海の一部を刮げとり
城内幸江
鰯燻るジョイフル三ノ輪アーケード
西川由野
アルマイト鍋に狭しと鰯かな
西川由野
聞き飽きし貧乏自慢鰯食ぶ
雪うさぎ
鰯てふ巨大な坩堝網を引く
雪うさぎ
どの鰯売りも赤ペン耳にあり
村上海斗
鰯焼く匂いに明日のありにけり
村上海斗
鰯干す彼方に小さき中学校
田村幸之助
そのむかし別荘通り鰯干す
田村幸之助
鰯売り缶の底二尾残しけり
湯川美香月
ごんぎつね来さうな気配鰯売る
湯川美香月
お隣のピアノ我が家は鰯焼く
文月さな女
鰯割く指は針持つ鍬を持つ
文月さな女
鰯の目見返し煩わしき明日
抹茶金魚
捌きたる鰯の腹の朽葉色
抹茶金魚
焼きすぎた鰯のはらわたが旨い
野良古
やはらかき夜の真鰯の口当たり
野良古
独り居て鰯を焼いて独り寝る
有瀬こうこ
しずかなる人や鰯のわたを食う
有瀬こうこ
群れ群れて船首を押し上ぐる鰯
理酔
童貞の群のごとなる鰯かな
理酔
いわしいわしみすゞのうたがきこえるか
緑の手
白銅に鰯ひるがへりつつよわる
緑の手
鰯引朝だ鎌倉材木座
まどん
沸くがごと網を溢るる鰯の目
大塚迷路
鰯裂く腹にひと筋血の残る
ウェンズデー正人
一面はミサイルのこと鰯食ぶ
かをり
自らを求心力として鰯
かま猫
銀の粒溢れて千の鰯なる
ツカビッチ
鰯干す大ざる昼の路線バス
ほろよい
鰯舟来る法螺貝眠さうな
まどん
突然の客の長居や鰯焼く
ももたもも
甲板の傾く脂いわし汲む
らくぼ
鰯網涙の形に吊られけり
ラッキーの母
鰯裂く指滑らかに血の色に
樫の木
鰯引く海に地軸の揺らぎだす
久我恒子
鯨にも雲にもなって鰯行く
宮﨑紅清
単身の一口グリル鰯焼く
渓湖
陽光のこごりて鰯網あがる
剣持すな恵
一網に船の傾く鰯引
香舟
ちくちくと母のつみれの鰯かな
小川めぐる
爆発の如く鰯の群れ変ず
笑松
海中に虹を放ちて鰯散る
蒼鳩
いわしいわし干されて鰯勝色に
豊田すばる
鰯の群のどっとひっくり返す海
牟礼あおい
鰯曳くどれも海の子なりし顔
璃当
魚熊は三代目なり鰯買ふ
朶美子(えみこ)
三平くんが来たら鰯にしよう
ひろくん10さいのママ
星空や鰯の青を指に剥き
248ゆきち
てらてらと鰯のほがみ煌めけり
28ひろきち
魚河岸や鰯の鱗よく跳ねて
dolce(ドルチェ)@地味ーず
小鰯や港祭りの掴み取り
GONZA
鰯焼く白鵬最多勝利の夜
HGDT
白龍となりて鰯のひかりくる
Julien
大勢の一人にあらず鰯食ぶ
k.julia
お日様の恵みを吸うて鰯干す
KAZUピー
眠りたる鰯は海の色捨てず
Kかれん
朝獲れの鰯さばくに指二本
m.ソラ
零れ落つ鰯の渇く午後の浜
Mコスモ
鰯引き漁夫のミサンガ千切れけり
S.A.Y.
かの家と目星付きたる焼き鰯
yoko
ジェンガくづれてオリーブオイル漬けの鰯
Y雨日
夕暮れやおまけのイワシ持たされて
あいだほ
変わらずの朝に夫と鰯食う
あい女
父と帰るそこまで鰯買いに出て
あつちやん
何万尾踵を返す鰯かな
あつむら恵女
大食の歌人八重も律も鰯
あめふらし
木簡に鰯の一文字長屋王
アリマノミコ
その龍は堕ちて鰯になりました
あるきしちはる
わたつ海の荒ぶれに曳く鰯船
いごぼうら
死後のこと尋ねてみたい鰯の目
いつき組福岡リスナー班/由美子
銭握り今日の話題を鰯売り
イヘアナチョ
夕暮の回覧板や鰯付き
いまいやすのり
鰯焼く鬼が島より咳払い
いもがらぼくと
鰯釣り波止に連なる銀銀銀
うさぎまんじゅう
いわし焼けばわれも焼かるる木箸かな
ウロ
イワシ喰う失恋もこんなだったね
うんりゅう
潮の香も閉じ込め煮あげゐる鰯
かざばな
海の青五つ分かれて鰯かな
かすみ草
海猫の操るやうに鰯船
かまど
ここいらの鰯は生で食べれるけえ
ギボウシ金森
鯨口へずごごすごごと鰯群
鬼婆の匂いふりまき鰯喰う
くさぐき
貧乏に笑ひのありし日の鰯
ぐずみ
真鰯のうろこを愛撫する刃先
ぐでたまご
鰯干す腹ほげ地蔵のちゃんちゃんこ
ぐべの実@腹ほげ地蔵→長崎県壱岐にある地蔵さん お腹に穴があいているという意味
岸揺れて百万の鰯凱旋
くま鶉
テレビより不倫のニュース鰯割く
クラウド坂上
鰯すくう手や銀鱗を鎧ふ
くろべぇ
盥ごとほおたれ鰯買う散歩
ぐわ
奴国ではいわしの干物馳走せり
こてつ川
割き捨てる時を光りていわしの目
ことまと
父の骨と骨さえ残らぬ鰯と
ざうこ
七輪の燻す鰯の口ぽかん
さとう菓子
みわけにくいよいわしのいわたくん
さな(5才)
面倒な話さておき鰯焼く
さぶり
南海トラフ遥か眼下に鰯ゆく
さるぼぼ@チーム天地夢遥
鰯網銜えタバコに繕われ
しー子
九十九里いわし一兆星屑に
シナモンT
本当は空を泳ぎたかった鰯
じゃすみん
雲流る鰯の網の重たさよ
シュリ
無造作に鰯詰め放題の声
しょうき
親指に頸撥ねらるる鰯かな
しろ
房総の凪千両の鰯漁
しろとたま
神の手のやうに漁師の鰯裂く
すえよし
杉の葉も旨さふに濡れ鰯売り
せり坊
いわし炊く雨夜の底の火はひとつ
たんじぇりん金子
清貧は贅と言ふべし鰯喰ふ
たんと
鰯たべおさらのまわりほねだらけ
ちま(3さい)
マンマの鰯オリーブオイルたっぷりと
つぎがい
鰯裂くいただきさんの太き声
つつ井つつ@高松は行商をいただきさんと呼んでいます。
焼き鰯小骨の形はフフフフフ
ツナサラダ
鰯弁当小五の教室も銃後だった
てつ
空の星溢れ鰯の群れとなる
テツコ
真鰯に膝まで埋まる男かな
てまり
ふるさとの海はきららか鰯煮る
てん点
一点の雲もなし鰯ゆらゆら
とうくろう
ぱつん 刃を入れて鰯の気がうつる
とおと
まはるまはる鰯みつからない出口
どかてい
ワンルームに奇想の絵画鰯煮る
ときこ
活きの良い目を合はさぬやう鰯裂く
ときこの母よしこ
焦したる鰯三匹山頭火
ときめき人
浜風や鰯に噎せる銚子港
としまる
夜勤明けたる赤羽の鰯刺し
トッカー太
足裏の熱吸い上げて鰯引く
とべのひさの
目から血をうるませ鰯お買い得
ながら
空の青柔らかにして鰯網
ナタデココ
青空が見えてゐるのか鰯の眼
ねこじゃらし
ゴッホの絵描く鰯の大水槽
はまのはの
海光や沖一點の鰯船
はら美華子
内閣の支持率鰯バーグ練る
ヒカリゴケ
こめかみの砕く鰯の小骨かな
はまゆう
鰯にも気宇のあるらむ腸苦し
はまゆう
うるめいわし風の弔いが聞こえる
ひつじはねた
海出でて鰯の背なほしんと蒼
ひむか
はげましの魚といえばいわしかな
ひろしげ10さい
大漁の鰯や眼みな澄める
ひろろ
海の色深き鰯や網を曳く
ひろ史
鰯降るそんな話もありしかな
びわ湖
先頭はじいちゃんの船鰯漁
ふくろう悠々
潮騒やバケツに放つ鰯の目
ふさこ
真鰯をタタタたたいて気の晴れる
ふぢこ
耀ふやツクヨミ恋ふるイワシ群
ふなゆう
地引網引く手を鰯打ちにけり
ふわり子
漁協の旗振られをり鰯来る
ぼたんのむら
うるめ干す入り江に人のなかりけり
うじょう
ダイバーの前を遮る鰯球
マカロン
柳刃に擦るる鰯の骨の音
まさし
活き鰯捌き終えれば碁盤あり
まめ小路まめ子
鰯引く抗う海を振りきって
みさきまる
一族一党うずまき網に鰯かな
み藻砂
大海や鰯巡りて脈と成る
むぎみち
子等の目に潤目いわしの目が映る
むじーじ
めだままでたべてと鰯がいっている
むらさき(5さい)
何処より何故この皿へこの鰯
もせきのこ
仕立屋のごとく夕餉の鰯割く
ヤマボー
夭折の兄に愚痴言ふ鰯かな
ゆきはな
一族の女鰯を配しをり
ららやにほ
鰯売昼過ぎたれば荷を空けぬ
ららら句
竿先を鰯ひらひら日は落ちる
る・こんと
鰯の目那由他かがよふ水の星
るびちゅ
鰯食ふ箸不器用に球児たち
阿武 玲
真鰯の小骨や母の小言聞く
伊藤欣次
鰯干す銀色の日をかへしけり
伊奈川富真乃
釣鰯せうゆ二滴を弾きけり
伊予吟会 宵嵐
鰯焼く風上に鬼群れにけり
衣玖
鰯焼く才女紫紺に煙りたる
一斤染乃
七輪を買おうか鰯三匹あり
一咲ふゆか
戦後或る日親父と闇の鰯売り
一炊
海の色残さぬように鰯煮る
一走人
鰯捌くけふの焙じ茶甘きかな
遠音
鴎舞ふ鰯が浜の鰯網
荻野鷹生(孝雄)
今日もまた鰯の死んでゐる夕
音無早矢
鰯船喫水深く帰り来る
下総うらら
丸干しの鰯通りを抜ける風
何田三等か
醤油弾く醤油の町の鰯刺
可不可
潜れ潜れ網引きちぎる鰯百万
歌鈴
できるなら目を刺されたくない鰯
花咲明日香
青き海蒼く渦巻く鰯かな
花伝
たたくたたく生姜と山盛りの鰯
花南天anne
九十九里浜は総出や鰯引き
華女
子鰯を詰め放題てふ堕落論
霞山旅
真鰯のトルネードより海生まれ
鰯玉水面の裏の月食らい
灰田《蜻蛉切》兵庫
鰯船しほから声の男達
ラジオから小唄いわしを手で開く
瓦すずめ
やよいわしさびしくはなけれどけれど
夕陽抱ける真鰯を手開きす
輝 龍明
四十余年鰯を追うた面構え
輝久
手開きの指にうまれし鰯かな
菊池洋勝
日本語なら聞いていさうな鰯かな
鞠月けい
竜馬伝うるめ鰯はまっこと旨い
吉や
二匹づつ取りて残れる鰯かな
吉川哲也
真鰯や空の青さに吸い込まれ
弓女
その銀に何も映さぬ鰯かな
魚ノ目オサム
群泳のいわし朝日の雲母摺りに
玉木たまね@浮世絵の雲母摺り
黒雲の奥の夕焼鰯焼く
空 春翔
真鰯や中天の月小さくなり
空 春翔
鰯の頭ほどの評価を貰ひけり
君島笑夢
鰯の群れはらせん形の動詞だ
月の道
部活やめようか鰯の返事なし
広瀬 康
焼き鰯三匹父の箸さばき
恒泰(つねやす)
真鰯や夜空に赤く星七つ
港のヨーコ
大漁の鰯ぴかぴか晴天なり
紅の子
餌買の鰯二網買ひ占めり
香壺
焼鰯にわかに卓の豊かなる
高原三峯
酌み交はす和酒に武骨な裂鰯
高尾彩@裂鰯(きれいわし)=
海の色もう消えている鰯の目
佐々木信天翁
鰯炊く鍋の三三七拍子
佐川寿々@チーム天地夢遥
富士見える部屋の夕餉の鰯かな
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
いわしいわしいわしこぼれる光かな
佐藤直哉
カムチャツカの白浜鳥葬となす鰯ちりぢり
斎藤秀雄
潮香立つかたくちいわし骨噛む夜
榊裕江子
鬼猛る鰯の頭喰うてより
三重丸
真鰯や瑠璃一群に生きんとす
山の中のオクラ
群青に溺れる鰯二三匹
山崎点眼
獲れ高に船は傾く鰯かな
山西琴和浦
シチリアの鰯はここが青いんだ
司啓
竹の竿撓らせて中有の鰯
始の子
祖父の箸先の鰯の骨美し
珊瑚
いわし煮る音新聞をめくる音
紙魚
鰯色の海押し寄せて旗猛ぶ
七瀬ゆきこ
夕雲や鰯干したる浜の風
七生姫
鰯煮る大海原の臭み煮る
篠田ピンク
手でさばく小鰯空は青いのに
紗々
腑をとろりこぼして鰯焼け
尺骨
もう大人鰯も好きで君が好き
寿々子(寿々改め)
返す身の脂に焔鰯かな
秋光
鰯群れ空にも影の写る朝
重翁
群泳の鰯銀河を生み出せり
出楽久眞
鰯みな貌を尖らせ売られけり
春川一彦
手開きに慣れし鰯や嫁三年
春野いちご
狛江荘の響く階段鰯裂く
純音
赤き空腹に抱へし鰯かな
小市
海を発ち蒼穹めざす鰯かな
小石日和
謂い忘れしことは呑み込み鰯喰う
小雪
太腹の鰯の脂皿に落つ
小千住
ぺしやんこの鰯市場の右折車線
小倉じゅんまき
鰯煮る醤油ぷくぷく落とし蓋
小梅
鰯食う妻の口だけ見てしまう
小木さん
螺旋から球、三日月へ鰯群
松永裕歩
水槽に鰯群れたる銀河の夜
松田文女
鰯割く結婚指輪を置く流し
松尾千波矢@チーム天地夢遥
しわしわの鰯ワシワシ喰ひにけり
松本守宮
ざあざあと汐と鰯の漏れる網
新米
わたつみの宮守り印す鰯とか
真繍
蝦蟇口の口金錆びし鰯買ふ
神山刻
ツートントンカタクチイワシタイリヨウス
神谷たくみ
鰯裂く背骨の感触の二秒
水間澱凡
皿の上親父の顔の鰯居り
粋田化石
鰯船夕日重ねて明日祈る
粋流
うるめ干し咥え連絡船を待つ
酔いどれ防人
軒下のフィヨルドブルー鰯干す
雀虫
桃青が焦がすいわしや旅の膳
世文亭
隣人と鰯比べる防波堤
瀬波秋鮭
船を出す鰯の青き時の海
清清檸檬
夕暮れの獄舎の鰯光居り
鰯累累浜に人鳥累るい
青い薔薇
黙り込む口実として鰯噛む
青柿
寒流を抜けきし色の鰯買う
青萄
鰯引く腕の鱗の光る光る
石鎚桜
鰯食ふ悪鬼の如く頭から
赤い彗星の捨楽
鰯売る大漁節や里の昼
千の葉
初競の漁港静まる鰯かな
倉の人
真鰯やささやかにほく手酌酒
赤馬福助
国境の海に哀しく鰯引く
草嶋 薫
たつた今泳いでいたと鰯売
村上 無有
海の青食うて鰯の黒き群れ
太一
詰将棋一問解けて焼く鰯
駄口竹流
鰯の身ほろりととれて飯の甘し
大口屋 助六
鰯鰯鰯鰯や暴れ海
大西主計
玉となり玉より出づる鰯かな
大谷如水
陽を浴びて味の濃くなる鰯かな
大槻税悦
目の赤い鰯失くした恋を思ひだす
大洋 遊子
真っ新な服と心で鰯焼く
沢田朱里
笊売りの鰯おまけの一掴み
谷元央人
まんまるの目に見つめられ鰯引き
谷口詠美
鰯煮るガスの弱火と長電話
谷川の蛍子
岩屋戸の鰯供ふる祝ひ唄
智吹庵優水
真鰯や海の青さを連れて店
池田香
鰯売り問へば銚子を五時発ちと
竹庵
大漁の鰯に沈みゆく甲板
中山月波
書き足しぬ海図に鰯の回遊路
宙のふう
千の鰯千の光を撥ねかへす
長谷川凜太郎
鰯ほぐす今日の佳きこと二つ三つ
直樹里
かもめ五百先立て戻る鰯船
直木葉子
水替えのできぬ地球にヒト・鰯
直躬
朝駆けに啜る鰯の摘入汁
津軽ちゃう
姑と鰯の小骨ちくと刺す
津軽まつ
鰯に酒や遠き昭和の母と父
津軽わさお
鰯割く母はゲーテも知らなくて
辻が花
銚子弁と鰯飛び交う魚市場
田中ようちゃん
青鈍の果に鰯の血を流す
田中耕泉
網尚も沖の光である鰯
田中憂馬
鰯の口向く水星の昇るほう
登るひと
どうせ十人並みですよ鰯買う
都乃あざみ
犬吠崎の闇こぢ開けよ鰯船
土井デボン探花
ガラス越し万の右目や鰯群
土井小文
九十九里朝焼け背負い鰯船
土耳古猫
鰯眠れ瞬き止めぬ星の歌
桃猫雪子
貧しくて鰯育ちの料理長
桃八
真鰯や黄金の油炭を焼く
桃福
星七つ抱へ真鰯ドヤドヤと
藤井祐喜
鰯の鱗青し蛍光灯ひかる
豆田こまめ
真イワシを捌く警報発令日
豆闌
鰯煮る凹みと黒き鍋の底
西班牙の飴屋なのです鰯焼く
内藤羊皐
鰯裂くよべはほころび縫ひし指
楠えり子
また鰯焼いてはるがなお隣さん
日出時計
ぷくりぷくり鰯の梅煮あと五分
猫愛すクリーム
鰯喰む3.11後海は変はりぬ
猫渓
水爆に滾る海原鰯の忌
播磨陽子
海鳥を率ゐて鰯群れてをり
俳菜(はいさい)
浜の宿朝昼鰯晩鰯
博光
母の手の展く鰯の昔かな
博士
派遣なるわれら深夜の鰯かな
白鳥国男
鰯網海を大きく掴みたり
白豆
群泳の鰯は星に憧れた
薄荷光
むらさきに鰯の脂うく夕べ
比々き
鰯網上げ豊漁の船傾けり
美年
鰯食む明日は通院雨予報
柊 月子
鰯焼く勝手口より回覧板
百合乃
はらからをはぐれし鰯山頭火忌
百草千樹
鰯焼く黒潮の色失せにけり
富樫 幹
鰯焼く築百年の黒き梁
富山の露玉
取れたての鰯食べさせたき位牌
葡萄酒
パクチーと夜と鰯を挟み喰う
風来松
鰯鰯ひらりひらりと薄くなり
穂の美
僕たちは所詮水戸っぽ鰯食う
暮井戸
米櫃に麦五合や鰯炊く
堀口房水@五合=ごんごう
鰯焼くさらぼふ尻を叩く手で
凡鑽@母の粗相を叱った手
嫁の居ぬ間の日本酒と鰯かな
麻礼
鰯割く朴のまな板凹みをり
霧子
老母に染み込め鰯の力
木綿子
空真青揚がる鰯の背(せな)真青
勿忘草
パック詰め鰯の背中ちと曲がる
野水
鰯船旗より早く鳥の見え
野地垂木
大海の味や沁み込む鰯の身
野中泰風
朝のひかりと塩のひかりと鰯かな
野々りんどう
鰯食う四角い下駄の顔をして
野々原ラピ
骨の髄までもがいのち鰯食む
野々村
食えるかと問いかけてくる鰯の目
野良
手のひらの鰯ぴきぴきするナイフ
柳児
潤目鰯の潤目にじつと見つめらる
ねんごろの男女無言で鰯食ぶ
湧雲文月@俳句大学
白日の波一面を鰯かな
祐三
遊ぶ子の見えぬ一村鰯干す
与志魚
砂浜や拾った竹で鰯釣る
誉茂子
廃炉塔鰯の群れの深く黒く
葉るみ
トロ箱は空鰯の匂いとぬめり
李子
答案の丸の傾き鰯焼く
理子
食卓に七つの海を知る鰯
立志
鰯食ふ隣の双子戻るこゑ
立川六珈
標本の如く鰯の骨残り
立歩
昨日まで群れしか鰯笊に青し
留野ばあば
満月や静かの海を視る鰯
龍田山門
鰯焼けどんぶり飯で受取ぬ
隣安
ターレーの上から怒号鰯着く
鈴木麗門
あなうれし鰯つみれの大きこと
老人日記
粥を盛るやうに鰯を解く船
蕨 一斗
鰯売り祈ぎ事迄も売りにけり
巫女
真鰯や捕っても捕っても海黙る
廣岡あゆ
語るなよ銚子の鰯食わずして
柝の音
鰯食ふ三十路女のふくらはぎ
洒落神戸
鰯の群れ水に溶けたる轟音
澪つくし
飼い犬と待つ七輪の鰯かな
珈琲斎
電車乗る一夜干しした鰯さげ
痺麻人
大漁の鰯赤銅色の祖父
翡翠改め 黒曜石
ちゃぶ台に鰯一尾と白黒テレビ
萬代草舟
代々は浜の顔なり鰯割く
蓼蟲
銚子漁港伝票の桁減る鰯
霖之助
やわき身に添わす親指鰯裂く
うに子
煮付けてもなほ光りたる鰯かな
カリメロ
鰯焼くただ白飯に乗せて食ふ
きおき
揚げたての一塩振りて鰯食ぶ
ギコ
三匹の鰯分け合ふ昭和の家
みちる
数百の鰯と困惑する妻と
いつき組リスナー班・旧重信のタイガース
海鳥百羽鰯千匹おるか
天野姫城
小鰯の腹の底まで口開き
野村かおり
骨酒と洒落てみる夕鰯焼く
としなり
梅肉煮鰯の骨の甘きかな
⑦パパ
白銀の腹やはらかし鰯の目
かぬまっこ
鰯湧く漁師の顔の鱗かな
しげ爺
割く指に腸ぬるき鰯かな
すみっこ忘牛
百匁鰯を包む新聞紙
せつ華
水揚げの跳ねる鰯と人の群れ
たいき
祭なし弔いもなし鰯食む
たま
鰯買う京都府警の巡査長
ちびつぶぶどう
群遊の鰯ガラス越しの無音
つばさ
神の海万の鰯のひるがえる
とりとり
大水槽頭上五万の鰯降る
はかた百合
鰯引く男二の腕力瘤
ひろ志
鰯は跳ねる百人の地引網
みえ
来た道も往く道もまたうるめ干す
みなと
小いわしや手開き背骨と新聞紙
よりみち
鰯わき光りて跳ねる夜の浜
郁李
平成の貴族愉しも鰯食む
永井潤一郎
隣人は鰯焼くらし昼餉時
黄昏草
食卓の兄香の湯気の鰯かな
夏柿@「兄香(せのか)」→「セェノカ」→「ショウガ」
笛のごと鰯の星に指添わす
花屋
海面へ鰯光の群れとなる
海田
腸は別れの苦味鰯喰う
灰色狼
たえかねて破裂いわしの銀百万
小田寺登女
幾億の鰯の泪きょうの海
松田てぃ
ゴミ箱へ切られ流され鰯の頭
西尾婆翔
青墨の淡き一筆鰯冷ゆ
多事
妻の手にほのか鰯の匂いせり
竹春エリザベス
鰯焼く煙匂ふやファドの街
東尋坊
五万尾の鰯うねりて潮となる
禿凡夫
鳶の笛鰯盛らるる朝の市
八幡風花
実習の百人分の鰯干す
板柿せっか
一日のノルマは五百鰯裂く
百田玲
擦りきれた半月板や鰯食う
浜ちよ
はらわたをごいっと取りて鰯煮る
風花
バイト終えひとりの為に焼く鰯
風風
星団のごとく鰯の迫りくる
妹のりこ
一斗缶横に置いての鰯釣
兀兀
打ち付ける雨のごとくに群れ鰯
福花
船団を威嚇す鰯海は黒
93kgのプッコラ
一の棚をててかむ鰯しめてをり
くらげを
軽口や手々噛む鰯行商人
四葉

並

ごめんねとみすずの鰯食うてをり
平松洋子
みすゞの詩捌く鰯に口ずさむ
ミセス水玉
みすゞの詩脳ガッと割れ鰮とむらう
冬のおこじょ
みすゞの詩頭かすめる鰯かな
藤田康子
大漁の鰯弔うみすず詩
南雲風花
遺されし子鰯知らず大漁旗
服部睦月
光る背や真鰯の群トルネード
sakura a.
煌めく鰯の群れがトルネード
いけのはら
群れ鰯海洋丸へトルネード
ふっこ
筒水槽イワシの群れのトルネード
一心
ミラーボール鰯千匹空を飛ぶ
よだか
山上の鰯の群れや水静か
アガニョーク@姫路市の水族館は、手柄山に。
前世なら鰯油で揚げられし
松尾寒蝉
缶詰めの鰯の如き昭和人
台所のキフジン
焼けっぷりを競いし串の鰯かな
長田写々
鰯食ふ下の作法こそ旨かりき
忍冬
頬張れば即ち鰯湧き立ちぬ
波世遠
山に来て七輪に焼く鰯かな
眉山ケイ
浅葱色ほのかに光る鰯かな
望空
大海の夢孕んだ鰯を子と囲む
睦恵
海動く鰯の大群舳先に
由利庵
筆太に見合ふ鰯の正義かな
蘭丸結動(旧名 蘭丸)
二つ三つ余計にくれる塩鰯
利平
活きの良い干物ですとは鰯売り
蓮華寺
真鰯や銚子漁港は日本一
山本嘉子
群れ抜けし鰯落ち行く鯵の中
柴原明人
ほゝ刺しの鰯やけむる屋台酒
小橋春鳥
必殺を見ながらビールあて鰯
おはぎ
大水槽の木漏れ日のごと鰯かな
なないろ
丸い背の母は朗らか鰯炊く
なみは
ただ一尾憂い輝く鰯かな
225
母真似て鰯をひらく小さき手
24516
鰯舞水中突き抜け天空へ
「ひなた県」一之進
給食の鰯の梅煮ものぐさし
28あずきち
潮風の当たりて軒の干し鰯
aya
波の間を跳ねる鰯は光なり
be
濁りなき眼の鰯もとめけり
chiro
卓上に伸びる猫の手鰯飛ぶ
kasumi_k
ぼかしつつ鰯を描く水加減
kokoro
懐かしやたたみ鰯に白い飯
kuri
笑みこぼれる鰯が旗にサビキ釣り
M多孫(タマゴ)
母愛し鰯手開くつみれ汁
sol
鰯の尾日を梳り逃ぐる網
TAKO焼子
我遠き故郷(くに)じゃ鰯の獲れるころ
Yuno
揚げ鰯酢醤油匂う夕餉かな
あいす茲亞
七日経ちゃ鯛になるとふ鰯買ふ
あいむ李景
手開きでさっと食べたし鰯かな
あい琶(句ゼミ)
選び抜き最後に残す鰯かな
アオキシゲル
真鰯や空に押し寄す雲の群
あけび庵
ぷちゅぷちゅと皿の鰯の皮裂けて
あさり
コトコトと鰯を煮るや老母独り
あすなろ
八十円バットに残る鰯の目
あまぐり
硝子ごしロンド奏でる鰯たち
アマンバ
赤い爪鰯の腹をぐいと割く
いち瑠
焼き網の焦げ目身に負ふ鰯かな
いつき組リスナー班 たあさん
手開きの感触ツメに鰯買う
いととんぼ
七輪の苦味が旨み干し鰯
いなべきよみ
鰯ちゃんつみれにしたら最高だ
いなまさ
細き骨むしり取らるる鰯かな
うしうし
骨も身も知恵も授かる鰯かな
オイびっき
鰯掛け大物狙い流し釣り
オイラー
一匹はみんなの為の鰯かな
おけら
鰯五尾父が二尾食べる計算
かつたろー。
柔らかき鰯裂く手の野性かな
かつら
鰯群織りなす銀の線眩し
カノン
真鰯の眼並びて氷漬け
かめのべ
鰯割き寿司にぎる母の指曲がり
かよこ
妣のごと鰯手で裂き料理せり
きのと
鰯焦げ香り懐かし母の昼
ぎゃーちゃん
里帰り四日目の朝鰯食む
キラキラヒカル
涙目で炙りし鰯の肝苦し
くりすけ
弧を描く鰯の群れや青光り
クリスマスローズ
古九谷に負けぬ鰯の照り具合
くりでん
雪舟の墨の斑点真鰯や
くるみだんご
鰯の群れ右向け右って日本的
クロまま
大網に鱗跳ね散る鰯漁
くんちゃんのともだち
潮の空鰯五万が惑う影
けいえむ
なんでなの左回りのいわしかな
けいご6才@水族館で鰯の観察をしました。
傍らに銀猫待たせ鰯裂く
けら
浮かれ来るパーティピープル鰯群る
こあまぶー
理科室の日差しに開く鰯かな
コーラ味の水
輝いてシンクロスイムの鰯群れ
コケJapan
あずま屋に死ぬる鰯の泪かな
ココダン
星となる鰯は七度食われけり
さきのジジ
鰯一尾飯のおかわり2杯ほど
さくみ
銀色の海の宝石鰯かな
さくやこのはな
いわし二尾焼いて夕餉の二人かな
ささのはのささ
鰯干す浜辺は遠くなりにけり
さっちゃん
さばきたて鰯にキュッとかぼすかな
さとい
鰯追うアジサバ狙う船の群れ
しおかぜ
星の光届かぬ海の鰯群
しかもり
ぐい呑みでお先にチビリ鰯煮る
しげる
販売車から鰯獲る老婆の手
シニアモモ
小鰯の鱗恨めし手で開く
じゅりあん・山本
弁当の鰯があだ名すくすくと
しらぬいのがね
坂道を超え来る鰯尚旨し
しろちゃん
大水槽鰯五万尾光めく
スタルカ@横浜・八景島シーパラダイスの鰯、迫力です!
鰯割く指に鼓動の刺身食う
せり花
いわしかなスイミーみたいさかなだよ
たくみ4才
波止釣りや外道の鰯の多きこと
タケ
いつの日か鰯の頭鯛の尾に
たけし
真鰯の如く生きたし早五十
タケニー
尾頭も脂したたるいい鰯
だじゃれ
大家族鰯白米囲みたり
タック
鰯漁賄い飯は旬の魚
たん造
水槽に鰯泳がせ刺身とす
ツーちゃんの恋人
鰯群変幻自在に身を守り
つつ井つつ夫
鰯の目見つつ朝餉に嘘ひとつ
でこはち
掌に載せたる鰯のひんやりと
デコ坊
一人身は居酒屋で食べる鰯かな
とらお
爺が釣り婆が売りたる鰯かな
にゃん
イワシ玉かき混ぜられる地球かな
なおばら
知ってるか七輪いわしじいの顔
にゃんみー
浜の風串刺し鰯揺らしおり
ねぎ坊主
一山に盛られし鰯客多し
ネコふんじゃん
干されし背小刀のごと鰯かな
ねもじ
鰯丸焼き魯山人がよう似合う
のら
帰り道これには合うな鰯だな
のりぴっと。
光まで味わい尽くせ鰯の背
ばあ哉
縦横に叩いた鰯つみれなり
パオ
魚皿少し余りて鰯かな
はずきめいこ
鰯釣り酢飯にぎりの桶が待つ
パッキンマン
お腹から骨までペロリ鰯食う
ハルキッキ
懐かしいお芋ご飯と鰯かな
ばんしょう
DHA煮汁残さず鰯かな
ピーター
焼香に残り香まとい鰯喰う
ひいらぎ
焼津港鰯はねりて黒はんぺん
ひろのじょう
小鰯の姿そのまま天ぷらに
ふうせんかずら
大量の鰯に笑う写生会
ふうちゃん
鰯買ふ女独り身佐賀錦
ペコちゃん
群舞する鰯の視線に鰯をり
ぺぱあみんと
海辺の友風干しいわし携えて
ヘリンボーン富樽
焦げた鍋底の鰯の柔らかさ
ほうじ茶
入籍し鰯煮る香の社宅かな
ほしの有紀
鰯群れただ放浪の旅に出る
ほのぼの
鰯の背金波銀波に青深く
ぽろたま
独り居や決め事となり鰯喰う
マオ
真鰯や三万匹が右廻り
まさこ
何万の鰯に絡み取られたり
まだら
五十尾の身のなき鰯虚空見る
まち眞知子
碧瑠璃の波の彼方の鰯来ん
マテバシイ
痩せ細りたる母と喰ふ鰯かな
まなP
鰯焼く無き煙追ふ猫の鼻
まやこや
大漁の鰯喜ぶ手の臭ひ
まゆ熊
大魚の群れの目のごとく鰯かな
みかん
鰯はね手開き母のかば焼きぞ
ミセウ愛
丸められ椀の中をる鰯かな
みつき
七輪でうちわパタパタ鰯焼く
みっちゃん1号
鰯群ブローと見紛いヨット行く
みのる
開け開けと腹さらす鰯たち
みもうさ
手捌きも慣れた大将鰯揚げ
みよしい
闇の海鰯の群れは煌めいて
むすびめ
今晩の飯に鰯のフライかな
むにむにちゃん
天秤棒「ててかむいわし」ひびく路地
むべ
大量のふっくら鰯焼きにけり
むらたふみ
いわし焼く夕餉の路地のさんざめく
もちえちゃん
喧嘩して背中合わせに鰯食ぶ
ももひろじゅん
雨招く気圧の谷や鰯の目
もりお
鰯割く刃物めきたる指の先
ヤッチー
大海の群れなす鰯昏き影
やまなすび
真鰯や狙われ追はれ食はれけり
やまぶき
鰯漁絶えし集落網揺るる
やまんば
引く網に鰯のひかり躍動す
ゆぃ
調理実習目を開けている鰯
ゆうり
手開きの爪に残りし鰯の身
ゆきたま
手開きの鰯のフライ鼻歌す
ゆすらご
賢き歯堅き頭で鰯食ぶ
よあけの晩
億万の鰯がうねる九十九里
よしたかし
塩焼きの鰯一匹めし旨し
らくさい
いわし干す港町伯母の家あり
らびっと
海中で誰が目になる鰯組
りえ@愛の葉ファンりえ
群れ嫌い泳ぐ鰯のひかりかな
リバティーさん
潤目鰯求め行く行く人の群れ
りゃう
鰯曳く男のあをき血筋かな
りら
いわしはしょうが煮がいいね母が言った
りんごのほっぺ
真鰯に醤油の街に朝日射す
るりこ
連なりてピクピク飛びて鰯つり
ルンルン
群れを去る鰯大海の水温
わかこ
よそ行きのちょこんと盛った鰯籠
わんこのいびき
時化つづき餌の鰯を煮る厨
亜音洲
美味しさを逃さぬ捌き鰯かな
亜仁子
手開きに澄む目の睨む鰯かな
阿波豊
鰯焼く妻の笑顔と酒一合
阿婆
玄海の鰯自慢の博多っ子
哀顏騎士
濁り目でいつかの所業責む鰯
愛瑛子
ホログラム飛散マイワシ群へ猛者
愛知あい
鰯をば炭火で食らう縄のれん
安田 信山
黒潮の青親潮の銀鰯来る
杏と夕
鰯曳く掛け声空へ九十九里
伊藤訓花
良いものを喰ひて喰はれぬ鰯かな
伊予吟会 心嵐
夫の留守テーブル広し鰯かな
位子
鰯皆売り口上の脂のり
位相朗
叫び声上げたるままの鰯かな
井伊辰也
もりもりと鰯骨ごと八十歳
井田みち
信心の御神体なる鰯かな
一宮寅五郎
吾が皿にめぐる縁や鰯反る
一光
海を出て鰯直ちに湯の地獄
一生のふさく
老いてなを指の捌きや鰯剥ぐ
一泉
鰯とて都会の隅の小骨かな
一茶お
一日を鰯と酒で飲み干さん
一呆堂
泳ぐ背の銀の波眩し鰯かな
宇野うづら
リーダーは強し鰯の回れ右
羽白雨
身ぞ柔き鰯見る夢はかなけれ
卯MOON
大盛りの今年の鰯四百円
卯辰
3D大海原に描く鰯
英子
アクリルの海原泳ぐ鰯かな
詠野孔球
疑似餌引く鰯きらきらきりもなし
越佐ふみを
きらきらと動く竜巻鰯かな
苑菖
稜線に鰯の群れや良く乾き
塩の司厨長
帰路の窓鰯の煙となりから
鴎音クル
俎板の砥石片して鰯裂く
黄金のあひる
五度六度洗へば鰯「と金」せり
岡二
鰯連かしらは群れの臍かしら
加果生
調理する鰯の場合素手でする
加藤賢二左右衛門
焼網のいわし虚空へ眼を開き
加和 志真
骨多き鰯に苦慮の幼子ら
暇人哉
鰯かご中でねむれやきらきらと
果林
浜風に鰯干さるる道の駅
河童
鰯買ふ後は夫に任せをり
花 節湖
水槽の群れよりはぐれる鰯あり
花まねき
こわごわと鰯を手開きしてみんとす
茄子紺
小鰯の陸揚げに人猫鴎
蛾触
生きようと撥ねてるちさき浜鰯
雅かめの
鰯煮か亡母(はは)に文句の我悲し
雅雅丸
新妻の鰯一枚開きたる
街麦
レシピ替へ安き鰯を味はへる
垣内孝雄
鰯群れあそことあそこ列乱れ
笠原 理香
鰯焼く煙り充ちるや裏長屋
葛谷猫日和
黙々と手開きさるる鰯かな
勘太郎
給料日無言でつつく鰯かな
干珠
旧友とシャリをはみ出す鰯食い
顔洗っても鰯の鱗光けり
甘泉
舟べりに背黒鰯のわき上がる
閑茶
戦去り鰯舟来て子も走る
岸 れん
屏風ヶ浦へ鰯達群群と
岩本かしわ
小鰯を桶一杯で売る老婆
願船
いわしよわしいやしからきたなといはれ
喜多輝女
最北の駅の蕎麦や鰯焼く
岐阜屋根の草
鰯売る笊に重なる黒目濡れ
幾恋良石
煙もうもう青天にらみ鰯焼く
軌一
なぶらあり黒煙上げて鰯漁
輝棒
鰯焼くけむり窺う猫若し
鬼怒
ギタリスト作る鰯のカルパッチョ
蟻馬次朗
有難や酒に鰯に笑う嫁
吉岡亨徹
鰯の身洗いに洗いさしみ皿
久衛(ひさえ)
煮鰯の数足りずして良き昭和
久仁重
鰯鰯信じる者は救われる
宮坂変哲
益子焼鰯並べて客を待ち
宮写楽
盛り鰯手さばきの母淡々と
京あられ
試験日の朝匂いける焼き鰯
京にんじん
鰯群れ我も見てくれ此処にいる
京のみやび
鰯焼く煙眺めて夕餉待つ
京丸
一品料理鰯も五ッ星
京子
叫びては一刀両断鰯なり
逃げ惑う鰯よ左向け左
芹沢 雄太郎
我釣りて鯛よりうまし鰯かな
近藤@愛の葉ファン
弁当に潤目鰯が泳ぎをり
金亀 子
鰯引く恨めしき眼の焼き付く日
金称水
独り身や鰯一匹焼くばかり
銀命堂
鰯焼きジューのにほひに鼻ひらく
句詩呼
暴れ声鰯のバケツ蹴って押す
空清@チーム将軍
鰯網引くかか達のごつい手よ
栗原美枝
朝ぼらけ丸干し鰯ゆらゆらと
栗田もとえ
恋終はる今日の鰯はほろ苦し
群馬の凡人
鰯食む我はホモサピエンス也
啓治
叩く音も旨味か父の鰯汁
恵々
女学生鰯をおろすじゃんけんを
釣果あり大きい鰯が2匹ほど
渓太
手開きの鰯摘まんで生姜醤油
蛍子
漁最中鰯の鱗剥がれけり
結城里部
いわしいわし鰯の群れに紛れたい
結矢ゆよん
鴎群れ沖の鰯を映しけり
月見柑
鰯跳ね豊旗雲が染められて
犬散歩
球となり敵を欺く鰯かな
玄次郎
小さきは弱きにあらず鰯食ぶ
鯉太郎
鰯開く手際良き歳なりにけり
光風
場末の屋台名物爺の鰯丼
公毅
鰯煮る愛も生姜も控え目に
江津
旋回の鰯の群れや万華鏡
江里口泰然
昔日の父の肴は鰯なり
高橋 鰈舟
甘辛い鰯に似合う冷ごはん
高田仁和加
冷蔵庫の闇見続けし鰯の目
黒塚紅葉
祖父のおはこ鰯三枚におろす
今井佳香
トロール船鰯の群れを追い求め
今日はアッシー
鰯食む君の笑顔のなつかしさ
佐山夕子
鰯焼きこっち見ている白目玉
座敷わらしなつき(5才)
鰯剥く太古の記憶秘める指
歳三
留守番の夕餉に鰯焼いており
斎乃雪
鰯群れそして溢れてせりの箱
細見康子
薄皮を剥いでも青の鰯かな
菜々の花
海中に銀のUFO鰯玉
坂本林檎
腹いっぱい母の作った鰯寿司
桜さくら
鰯焼きおつなつまみと上機嫌
桜ヤヨイ
トロ箱のいわしと目があふ競り売り師
桜姫5
居酒屋のいわしの文字やぴちぴちと
三子
七輪の鰯の匂ひ美談なり
三輪えつし
鰯煮てかの日わかれは思はざり
三輪佳子
鰯焼く脂ののりもいぶし銀
三毳
青空に泳ぐ鰯わどう食らう
山室康樹
鰯炊く糠香ばしく小倉糂汰(じんだ)
山内彩月@じんだ=糠炊き
海の色変へて群れ来る鰯かな
山本 力
鰯干す漁場の女背に誇りあり
山旅
炭熾しイワシじゅうじゅう煙る朝
惨風1
鰯が見る世界を見れば別世界
惨風2
何度も叩かれ粘らずを得ん鰯
惨風3
鰯焼く隣も同じ匂ひかな
残月
島中の猫を尻目に鰯干す
四丁目
朝市に鰯ならびて閃光す
市川七三子
鱗脆き鰯食らひし人の負けか
枝温李
口惜しや州都の鰯舌鼓
紙威
ジュジュジュつと炎を上ぐ鰯はは恋に
群れ踊る鰯のキララ流星群
紫香
リズム良く手開きされた鰯かな
紫野アネモネ
糧とする網や手縫いの鰯漁
詞意魔の輝久
刻々にとけては戻すいわし群
時波日依
群れ鰯宙と大地を混ぜにけり
次郎の飼い主
砂浜に天日鰯で砂かくれ
治もがり笛
弾丸の如くに見ゆる鰯かな
七色美月
鰯鰯スパンコールの渦柔し
珠桜女あすか
鰯買いあの手このての料理かな
酒好
三枚の鰯に玉子漁師めし
樹朋
叱られて泣き泣き食す焼鰯
周次郎
鰯焼き過ぎて腸落ちにけり
宗本智之
群れなせどなほ一匹の鰯かな
秋雲
鰯漁猫におこぼれ今は無く
秋好子
鰯焼く独り住まいに五・六匹
秋桜
巡り帰し鰯の鱗光らざる
秋色あじさい
万祝や男衆鰯曳く朝(あした)
秋乃智春
一斉にひかり流るる鰯かな
十猪
水槽のはぐれ鰯と目があいて
重波
巻き上げ機唸って鰯せり上がる
春宵
俎板の鰯は行儀良く並ぶ
春生
大空へ舞った鰯が雲となり
春爺
鬼平も舌つづみ打つ鰯かな
春蘭
鰯売りの声ひびきけり江戸の朝
順女
塩焼きの鰯の頭にごちそうさま
初音
忍び足いわし狙いて喉ならす
初恵
乾きたる波止場に首のない鰯
曙光
親指で女が捌く鰯かな
勝子
鰯群れ軍隊のごと列をなす
小鞠
初釣りに父ちゃん鰯ばかり釣れ
小青(こしょう)
船宿の夕げは鰯白い飯
小塚 蒼野
たたきでもつみれ汁でも鰯良し
松山
鯨になり鳥になる鰯の群れ
松山女
都会より帰りし息子鰯焼く
松尾富美子@チーム天地夢遥
峡の国箱買ひ鰯日々煮付け
松野英昌
魚喰わぬ孫甘やかしつみれ汁
沼田慎也
鰯焼く夕餉待つ間のながきかな
湘輝
はらわたを彼はそのまま鰯焼く
笑々
海原の鰯は箱に詰められし
上江洲睦
円卓の鰯くすぶる箸の先
上市まさ
異国住み今は懐かし鰯汁
常夏松子
路地煙る鰯の責めよ遠き夕
常陸人
行商の鰯買わんと人集い
植木照美
鰯さく母の指先小躍りす
心音
健診の数値を託す鰯かな
心楽庵馬空
朝市の地産地消の鰯かな
慎吾
鰯割く親指の知る妣の肩
新田 淑
料亭のすまし顔なる鰯かな
深草あやめ
叫びの絵真似る鰯の群れを背に
真宮マミ
大群の鰯は海の造形家
真珠
朝日影しぶきにおどるいわし漁
真典
アマゾン川の淵にいる鰯は黄
人見直樹
いわし加工場路地裏の風匂う
水夢
鰯焼きふるさとの味懐かしむ
粋仙
黄昏れて群れに抗う鰯かな
粋篤
夕方の食指が動く焼き鰯
粋量
豪快に手捌く鰯皿鉢に
翠穂
晩酌の肴はエサのイワシかな
酔楓
魚屋の上の居酒屋鰯食ふ
杉本とらを
寿司廻る肩身の狭き鰯かな
澄海
丸干しと言へど鰯の太目かな
晴好 雨独
飛ぶ鰯コンマ一秒鳥かわす
晴日和
観音に開く鰯や出刃庖丁
正則(いつき組リスナー班)
小柄でも硬骨漢なり雄鰯
正木児童
堤防にシルエットあり鰯つる
清水夕陽(せきよう)
いわし漁大漁旗が埋め尽くす
聖右
七輪の煙の中の鰯かな
西山哲彦
大漁旗路に零るる鰯かな
誠馬
日替わりのいわし定食500円
青い月
ありし日の大衆魚の鰯かな
青玄
鳶鳴いて大漁旗の鰯船
青泉
いわし甘露煮亡き母の夢の味
青葉
串刺され歪む鰯に涙あり
斉藤ふみえ
点点点鰯の腹の紋所
石井せんすい
鰯割く爪間に残る血の香
石手川紅樹
白波のまま引き揚げて鰯網
石川さん子
陣形の変幻なせる鰯かな
赤好庵
二日目も匂いは残り鰯かな
千晴
雨上がり散歩帰りに買う鰯
千里一歩
正座して焼きイワシ待つ子供たち
川西勝久
うみ鳥の潮目を狙ふ鰯漁
川島欣也
銀色に赤身ひときわ鰯刺
浅見 弓楽
群泳し銀の道描く鰯かな
船本さくら
浜一面銀の鰯や鳥寄り来
善多丸
海光に溶けて鰯の鱗哉
想予
浜育ち鰯捌くはお手の物
蒼香
海の螺旋銀ときらめく群れ鰯
蒼奏
鰯売り山家に磯の香立つ
霜月
トロ箱に盛られ鰯の雑魚寝めく
蔵田 ひろし
魚屋は鰯をたんと謝肉祭
多々良海月
鰯煮が上手き浜宿我十五
太架子
鰯焼き味噌付けしての香ばしさ
太鼓祭り好きの祭り娘
鰯食ぶ骨6尾なり炙らるる
太子
七輪の鰯見つめる俺と猫
太郎
田舎煮の鰯の骨の柔らかき
大井河薪
大群の鰯ミルキーウェイのごと
大蚊里伊織
東京湾強き漁師と逃げる鰯
大寒たまご
一秒を争う鰯の競りの声
大三郎
一本の鰯余らす独居かな
大須賀一人
ビルの地下鰯定食格高し
大島涼波
鰯焼く匂いに誘われ家に着く
誕生日尾頭付きの鰯食べ
沢田正司
水槽の鰯一筆書きのよう
谷山みつこ
じゃんけんで鰯は友と別れたり
狸漫住
鰯群れ銀河のごとく渦となれ
端池
鰯漁黒き海から贈り物
池田和正
掃除機の音止みて香る鰯かな
竹の子
声高に死ぬまで生きとったと鰯売り
竹林
鰯やで手手噛むいわし鰯売り
茶@大阪の言葉 手手噛むいわし
大漁の鰯弔ふ海の底
中村厚子
マリンブルー形を変えるイワシ達
昼行燈
いちいちにあーと聞こゆる鰯口
衷子
砂の上よわりゆく鰯日が沈む
朝桜 咲花
七つ星つける鰯の味無限
津葦@鰯の体には星印が9個あるという
止まり木で鰯お伴に一人酒
鶴田梅勝
朝いわし銀貨けちらし浜上げす
典真
焼きて煮て揚げにつみれと鰯かな
天晴鈍ぞ孤
鰯焼く庶民と母の料理なり
土屋 木漏れ日
鰯買う隣の笊をひと睨み
東山
のんびりと手開き楽し鰯かな
桃花
大網に満杯なりき鰯輝る
桃泉
群れ泳ぐなかを迷へる鰯かな
燈穂
雑魚釣りも楽しや子等の鰯跳ね
藤郷源一朗
若き父母ありざるいっぱいの鰯
藤鷹圓哉
七輪の鰯の臭いさあ帰ろう
藤田 由美子
白米にぬるむ鰯の梅煮かな
藤田千佳
二階まで届く臭いや鰯焼く
藤娘なつ
書道家の魚拓となりし鰯かな
藤野あき
鰯煮る祖父母のあらば湯呑酒
陶然
鰯煮る香りぷんぷん漂ひて
徳永 北道
曇って行く鰯の光輝く目
栃木のあーたん
新妻の鰯焼く手はぎこちなく
南風
路地裏に煙流るる鰯かな
二上松風
幼き日の鰯の味も遠かりき
二人静
鰯網光放つや青き鱗
日本酒
手開きの身のやわさや鰯光る
猫楽
EPADHA鰯すき
猫舌扁平足
鰯釣る子らや喧嘩の暇もなし
波音
引き揚げの母太らせし鰯かな
波文
鰯と米を換える母終戦下
馬場馬子
煙と臭これぞ肴よ鰯なり
俳ビギ名
鰯だま星のごとき煌らめけり
博泉
群いわし右に左に向きを変え
白晃
鰯の背釣り人の子ら指で突き
白山
焼き刺身煮付けに魔除け鰯偉し
麦吉
目が合えば鰯囁くつみれ鍋
八意
またいつもの鰯の鱠妣の味
比良山
酢ぬたつけ鰯の刺身抜群だ
美泉
真鰯や腹の膨らみ眺めけり
美峰子
叫ぶ子ら同心円を描(か)く鰯
美嶺
スーパーの鰯わからぬアルバイト
姫山りんご
二尾買ひて鰯梅煮の夫婦膳
風来
鰯干し網に生まるる銀河かな
福良ちどり
弧を描く鈴生りの銀いわし釣る
物心
イワシ買う煮付けかつみれかかばやきか
文学寅さん
この鰯たぶん良き人口堅し
聞岳
頑なに鰯にかぶりつく親父
峰たすく
船底へ白銀溢す鰯かな
峰泉しょうこ
夢を見ん鯛にならんと鰯でも
七輪の脂したたる鰯かな
萌久
ぎんいろの夜の染みかへる秋鰯
蜂里ななつ
音聴くや谷へ翻る鰯群
銚子沖巻き網光る鰯かな
房の花水木
爺ちゃんの鼻歌高し鰯干
望月ゆう
老夫婦汁飯こうこ鰯食む
睦女
爪紅き妻の割きゆく鰯かな
麻呂助
ビニルより海へと鰯首切らる
未知
職人の指に艶めく鰯寿司
未々
鰯むしり猫を相手の残波かな
岬りこ
食卓に鰯のぼりて福となり
稔   久
亡き父の背ナの大きや鰯船
夢見亭笑楽
ぞんざいに盛って売らるる鰯かな
夢堂
かばかりの鰯定食五百円
椋本望生
九十九里干鰯の山の夜も明ける
明 惟久里
今朝獲れし鰯の味や澄みわたる
明女
七輪で反す鰯の脂飛ぶ
免疫力アップUP
鰯焼く二見ヶ浦の夜店かな
茂人
白銀の鱗ふりまく鰯漁
妄 児
川の名に鰯の一字山の町
木好
その昔顔隠す如鰯買ひ
木人
母の指鰯さばくや両開き
木村ひむか
大盛丼たれに隠れる鰯かな
木槿
大量の鰯の山にひと安堵
紋舞蘭
記憶力アップするとてまた鰯
門 未知子
鰯煮て嵐の夜の人恋し
野ばら
鰯煮え庭のくろ猫伸びをする
野山遊子
サルデーニャ鰯の島は古代から
野純@イタリアのサルデーニャ島は鰯の語源だそうです、
ぷりぷりの鰯捌いてつみれ汁
由坊
うねりゆく鰯の柱ぎらぎらと
祐知子
群れ泳ぐ鰯リーダーどれややら
遊山人
いわし網闇に蠢く五千の眼
夕望
安盛りの鰯さばいて夕御飯
葉っぱのようこ
回遊の果てを知らずや銀鰯
葉音@チーム天地夢遥
煙り出す朝餉の鰯反り返り
葉月けゐ
逝きし義母いわしの梅煮唯一褒め
葉子 A
鰯たわわ幼い両手静らず
欲句歩
鰯の群追はれてばかり労しや
藍植生
九十九里ドラマで観たは鰯カレー
藍風
島言葉丸出しの鰯船
里甫(りほ)
臆病の数ほど鰯大魚なり
立石神流
彼我同じ鰯の命我が命
緑の街
地引網鰯の顔の常に在り
林田 正光
鰯とて二つの目玉おのおのに
鈴海老
さかなクンどれがほんとの鰯かな
鈴蛍
水槽に鰯の群れを見上げる子
蓮の実
真鰯や遠来の客待つ今宵
浪速のぼん
鰯のキラキラ跳ねる銀の糸
和音(わのん)
小鰯のリヤカーを待つ笊と人
和河馬
青き海空に溶け込む鰯かな
和田東方
真鰯や浪漫飛行を案内され
骨探る手開きの指生鰯
眞す美
海中の帳(とばり)の如き鰯かな
祺埜 箕來
おすすめは鰯づくしや浜の膳
聰子
汁煮付け骨ごと鰯食みにけり
莎草
網に光る鰯大漁告ぐる浜
蓼科川奈
縄文の網にも鰯累累と
靫草子
群衆の怒涛となりし鰯かな
信心は無くも鰯の頭喰ふ
髙橋冬扇
縦刺しの鰯の刺身に匂おう宴
※名無し
いわし食う鰯わしわし儂は食う
六々庵

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