俳句ポスト365結果発表

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第188回 2018年1月25日週の兼題

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

雨ひかる野は薇の聞き上手
あつちやん
薇へ地球は自転宇思奈波受
あつちやん@「宇思奈波受(うしなわず)」
薇や乳房のごとき土饅頭
すりいぴい
薇やここはみどりご捨つる谷
すりいぴい
薇の一万年は生きた顔
或人
それなりの紆余曲折をへてぜんまい
或人
薇は王様の耳かもしれぬ
まるちゃん2323
薇や神のつむじは左巻き
まるちゃん2323
薇やここらの石はみな墓標
小川めぐる
たまぶくろみたいね男薇は
小川めぐる
薇の由々しき羽化を待つかたち
小泉岩魚
大笊の薇呪文めく乾び
小泉岩魚@「乾び」は名詞化のつもり
薇の爆発したる渦の谷
星埜黴円
ぜんまいの小径ラジオの森昌子
星埜黴円
薇をおんためんたと軒に選る
抹茶金魚
薇やひねもす水の香の陰る
抹茶金魚
薇と始祖鳥の羽根麻籠へ
あいだほ
ぜんまいやどこにも音が見つからぬ
あいだほ
薇や手向けの神の二等身
dolce(ドルチェ)@地味ーず@手向けの神(たむけ)=道祖神
ぜんまいやいつも小雨が降る谷間
dolce(ドルチェ)@地味ーず
薇の納屋に傾げる振り子時計
かもん丸茶
ぜんまいや母指に馴染める杖の瘤
かもん丸茶
薇やみちのくはこの関所より
くりでん
薇揺るるましらの如き媼の背
くりでん
薇へ特急こまちの風吹いて
こなぎ
薇や山の雪形もう消えて
こなぎ
薇や太く流るる沢の水
シュリ
薇やそろそろ山も痒かろう
シュリ
薇の間違えそうにないかたち
しろ
廃城に湧くやぜんまいぽこりぽこり
しろ
薇や山椒魚の鼾止む
つぎがい
太陽の毒を薇知らぬなり
つぎがい
ぜんまいの伸びる音水の滑る音
ゆうり
薇の綿を集めて雨の夢
ゆうり
あれは薇だつたのか考える
よだか
薇の肚やわらかき國のあり
よだか
薇や飯豊山麓美女多し
ラーラ
薇や乳の出の良き嫁である
ラーラ
薇行水分社よりけもの道
ラッキーの母@水分社・・・流水の分配をつかさどる神をまつる神社。
薇やさてあぶらげを買いにゆき
ラッキーの母
ぜんまいのへたくそな渦美しき渦
一阿蘇二鷲三ピーマン
ひそひそとぜんまい誰を転ばそう
一阿蘇二鷲三ピーマン
薇も人も円にや生まれ来る
霞山旅
薇の眠るかたちのままに摘む
霞山旅
崖のうえに薇がある登ろうか
亀田荒太
ここいらはぜんまい干して平和かな
亀田荒太
手作りの卓球台に薇干す
蟻馬次朗
ぜんまい摘みました乳歯抜けました
蟻馬次朗
薇の考へすぎてゐるかたち
香野さとみ
薇の百万怒る水の森
香野さとみ
薇や飯盛山の栄螺堂
小市
薇育ちすぎ限界集落
小市
ぜんまい干す人通るたび匂ひ嗅ぐ
晴好 雨独
鬼ぜんまい鬼逃げ出してくれ給へ
晴好 雨独
薇の濡れて古生代の匂ひ
倉木はじめ
薇の鎌首もたぐ葬の列
倉木はじめ
釣り人に薇の首尾訊かれけり
多々良海月
先客の滑つた跡やぜんまい採る
多々良海月
呪詛百遍薇伸びる盛なる
大隈みちる
海峡に村は明るし薇干す
大隈みちる
ぜんまいを伸ばすな仕返し怖いから
谷口詠美
ぜんまい食ふ石女となるまでに
谷口詠美
薇をめぐる羊水めく光
谷山みつこ
先陣の薇すでに姿勢良し
谷山みつこ
ぜんまいや洗いたてなる八海山
桃猫雪子
ぜんまいとぜんまいでないものに選り
桃猫雪子
薇を摘む木星が食う前に
薄荷光
腹の子の父は例えば薇だ
薄荷光
薇よ山彦の蒼き目玉よ
柊 月子
薇や土の湿りを吸ふ骸
柊 月子
薇の産毛きらきら木霊きゃらきゃら
豊田すばる
薇のとつりとつりと飛び地かな
豊田すばる
岩を食う魔物は薇が嫌ひ
凡鑽
薇やぬまのあぶくはどぢやうの屁
凡鑽
薇といふ麗しき書損じ
牟礼あおい
切つ先の無き薇の青一本
牟礼あおい
薇の曲がれるところ殊に甘
野良古
薇の製法 一.光を包む
野良古@「いち・ひかりをつつむ」
きらひな子に似る薇のまきぐわひ
緑の手
薇や仏の脳の断面図
緑の手
薇の煌ら白狐と化しそうな
あいむ李景
薇はせせらぎを閉じ込める繭
あい琶
ぜんまいや光のなかに吾子の耳
いつき組リスナー班 たあさん
ぜんまいの涙袋の膨らみぬ
いつき組福岡リスナー班/由美子
薇や陶窯崩れつつ濡るる
ウェンズデー正人
鉄塔の下ぜんまいの渦強し
うさぎまんじゅう
薇採りたしこの斜度ちと怖し
かをり
ぜんまいのうぶ毛を集め月を織る
じゃすみん
ぜんまいをふりふりじいじのはかまいり
ちま(3さい)
ぜんまいの渦伸びあくびする木霊
テツコ@第二まる安
ぽろんぽろん薇はじく雲はじく
どかてい
薇の密談中をぽきと折る
にゃん
ぜんまいや一昨日のことから忘る
むぎみち
わたあめのようにぜんまいなめようか
むらさき(5さい)
ぜんまいを干して馴染みの美容院
可笑式
ぜんまいなぞ干して食っては戦して
花屋
渓流の音に薇のまなこ開く
花伝
薇やつまり人には言えぬこと
海田
月光に薇にゅるり伸びあがる
軌一
薇や洞へさしこむ日の濡れて
月の道
ぜんまいに渦 わたくしに気の迷い
酒井おかわり
ぜんまいや笑ふ石仏取り巻きて
村上 無有
人にやるぜんまい干してをりにけり
大蚊里伊織
ぜんまいやうぶ毛くすくす左まき
宙のふう
薇や獣の色の絮まとふ
武井かま猫
薇や落人が琵琶捨てし谷
霧子
薇や石はしづかに湿りをり
おじきち
薇のほどけて野寺うすしめり
かざばな
ぜんまいや一年生でいった山
がんばれけいご7才
ぜんまいの灰汁より雪の匂ひかな
24516
薇や音符束ねる如き右手
28あずきち
ぜんまいの伸びて輝く日本海
GONZA
折からの嘘をぜんまいやりすごす
k.julia
裾風にぜんまい揺れる野点かな
KAZUピー
薇を採る手の指の夜も匂ふ
Kかれん
薇の日陰にありて渦眠し
M多孫(タマゴ)
ちぢむだけちぢみ薇陽の匂ひ
n・桂月
薇や大志を綿にくるむごと
PON
鼻唄の厨に頭振るぜんまい
TAKO焼子
薇をもろて思案の眉間かな
yoko
薇が曇る傷口より先に
Y雨日
毎年よ薇干してある日向
あい女
薇や針金のごと干されけり
あすなろ
薇やきゆるきゆる時を巻きもどす
あまぶー
薇を束ねて待機児童かな
あめふらし
薇やアンテナばかりのこの街に
アリマノミコ
薇と昨日から口きかぬ子と
あるきしちはる
ゼンマイのリズムゆったり四分音符
いしまさ
薇やこれは昨日の新聞紙
いち瑠
ぜんまいのほどけて潮の音は遠く
うしうし
ぜんまい道祖父の背中に追いつけぬ
うづら
ぜんまいや空をつかんで小鳥死す
ウロ
テクンペの手の次々と折る薇
エイシェン
薇の発条ゆるむ手の中で
えび天
薇や空にプテラノドンの影
かすみ草
緩みゆく山の音薇は立つ
かつたろー。
薇と呼ばるる時の短さよ
かなた
ぜんまいを摘む柔き陽の渦を摘む
かまど
薇や朽ちた骨まで食らいたる
かよこ
ぜんまいやさっさととってさっさとかえる
がんばれたくみ4才
薇を負ふ子に渡す日向かな
ぎんやんま
薇巻くこの春月を握るやう
ぜんまいの肩のあたりが凝ってます
くさぐき
薇の脂の手が持つ握り飯
クズウジュンイチ
薇に褌を干す山頭火
ぐずみ
ぜんまいの売声通る馬篭宿
ぐべの実
陸奥の薇祈るがごとく生う
クラウド坂上
千年を祝ぐ薇の螺旋かな
くらげを
干し薇褪せし時計の揺る振子
くるみだんご
薇を揉みて背中の温さかな
クロまま
薇のなにか呪文のごと揺れる
ぐわ
ぜんまいの耳大地讃頌を聴く
けいま
ぜんまいの解けて猫のあくびかな
けら
薇や覚えたてなる鳥の声
こじ
ぜんまいの空をくすぐる前の反り
こじ
ぜんまいを摘めばグラマン超低空
こてつ川
ぜんまいは他人の匂ひほの悲し
ことまと
チヨ婆の薇一間あったげな
こま
薇の拳は誰も傷つけず
さきのジジ
ぜんまいや堂々めぐりの御斎の座
さくみ
薇うようよ山が触手伸ばす
さとうりつこ
薇のくるりとそこへ星見つけ
さとう菓子
ぜんまいのわた毛に僅か陽の匂ひ
さぶり
禍事は「男ゼンマイ」採りてより
さるぼぼ@チーム天地夢遥
ぜんまいのこま送るごと開きたる
しいちゃん
薇や白亜の空にプテラノドン
しかもり
一族は町へぜんまいの黙礼
シニアモモ
かあちゃんのわしづかむぜんまいの束
じゅんじゅんヴェルファイア
おおむがいは語らずぜんまいの前世
しょうき
薇やクシナダヒメの櫛の原
すみっこ忘牛
薇の水の柱を手折りけり
せり坊
野仏のそばに薇かしこまり
タケ
陸奥の細道ぜんまいの向き向きへ
たんじぇりん金子
薇の干されて弛むのの字かな
たん造
ぜんまいのうぶ毛水墨画は滲む
ちびつぶぶどう
薇を干し間延びする昼の空
ちゃうりん
薇の雨の白さや飛騨の国
ツーちゃんの恋人
ほら吹きの猫は薇伸びたと言ふ
ツカビッチ
薇や大きな影は御神木
つつ井つつ
薇は次もてくると土佐の市
てつ
薇やこの村なべて大家族
てまり
越後より来ぜんまい雪の匂ひつけ
てん点
薇の千の目古沼に水輪
ときこ
薇や千の螺髪ぞ盛り上がる
としなり
薇や縁切寺の薄灯り
としまる
薇の記憶の底に三葉虫
トポル
ぜんまいの野に恐竜のような影
とりとり
薇やこちらを向いてくれんかの
ナタデココ
薇の産毛をしごく古軍手
なみは
薇や油紙に古銭の包まるる
ニット
薇の綿の下なるうす緑
にんじん屋
ぜんまいの芽より陽気のほどけゆく
ぬらりひょん
薇は大地の触角風探る
のら
妄執が枯れた薇が残った
はくち
ぜんまいや綿毛の先のひとしずく
はまのはの
薇の渦は伸びゆくためのもの
ぱむだ木下
薇やはて何をしに比叡山
ヒカリゴケ
南窓から薇の干し具合
ひでやん
ぜんまいを見て顔回し眠くなる
ひろしげ10さい
薇の飛び出し地球壊れたか
ひろろ
竹笊に干されしねことぜんまいと
ふきょう和音
薇の微妙な色がちと怖い
ふくろう悠々
薇の芯よりいずる力瘤
ふさこ
薇を入るや出すやの空模様
ふぢこ
薇や春の小川も揉み込みつ
ふっこ
ぜんまい干す祖父は狩猟をやめるらし
ほしの有紀
爪で折る薇青く爪ぬれる
ぼたんのむら
二番沢薇立ちて次の沢
ぽろたま
ぎゆゆんと銀河をまわすぜんまいは
ほろよい
薇や二億年後は児に踏まれ
ぽんたちん
石段の脇に薇一家かな
まい花
恐竜の化石と伸びるぜんまいと
マオ
薇ののの字巻き込む錆びた空
マカロン
ぜんまいや錆利休なる渦を巻く
まさこ
薇を花束のごと抱え来る
まだら
薇の綿毛縄文のぬくもり
マッキラ棒
ぜんまいをかざす青い空しゃかしゃか
まどん
下校はいつもひとり切り通しに薇
まぴこ
薇や猫とくしゃみを競い合い
まめ小路まめ子
ぜんまいや空に爆音戦闘機
みかりん
薇や万葉人の笑ひ声
みくにく
薇の鼓膜に響く水の音
ミセス水玉
ポンコタンからりと晴れて薇干す
みなと
ぜんまいも方程式も解けます
み藻砂
薇薇山彦は未だ眠り
めいおう星
薇を分ける菜箸音刻み
もじこ
薇やせせらぎ聴く大地の耳
もせきのこ
薇や時空の歪み司る
モッツァレラえのくし
薇にうばわれている昼寝場所
ももたもも
薇や父在るごとく時計巻く
もりお
記号為す干しぜんまいに日は高し
やまなすび
薇のオスに断り摘みにけり
やまぶき
ゴッホの夜にぎりしめ薇生まる
ヤマボー
問答を繰り返しをり薇と
ゆか
薇の解けて指すや塩の道
ゆすらご
薇を採りに背中の螺子を巻く
ゆみづき
多数決これはほんとに薇か
よあけの晩
朝酒の間にぜんまいは開きけり
よっちゃん
薇の綿毛ほどきし小ぬか雨
らくさい
ぜんまいや水辺の岩に茅舍座す
ららやにほ
陽光をすっくと支う薇よ
りう女
姿勢良き朝の薇子らの声
りんきょう
薇を振りて呪文のごとき歌
る・こんと
干薇山を分け入る音のする
れっどべりー
薇や山神様と分け合えり
阿波豊
薇の頭の落ちさうな一ト滴
阿武 玲
鬱蒼たるやゼンマイゼンマイ立つ
安達竜胆
ぜんまいや木口小平の喇叭に似て
杏と優
薇の丸み七週目の胎児
伊介
薇やダム湖にひかる風の波
伊藤はな
ぜんまいや季節の螺子が巻かれをり
伊藤欣次
濡るる崖登る速さやぜんまい採り
伊奈川富真乃
項垂れし薇未来のみを見む
伊予吟会 宵嵐
薇のもだえるやうに問ふやうに
伊予吟会 心嵐
薇や足跡咲ける獣道
胃痛
薇や手児奈の生ひ立ちの早し
衣玖
薇の産毛てふ此岸への羽化
育由
薇の筵だんだん軽くなり
郁李
薇やよきうたにのみふるふ耳
一斤染乃
やっちゃ場の薇つかむ女将かな
一人静
月の弧は薇の毛に磨かれて
卯MOON
薇と古新聞の晴れマーク
栄レネ
綿厚きままに薇雨を吸ふ
遠音
薇のののじの寝息聞こえさう
夏柿
薇や軍靴の音の迫り来る
歌鈴
膝に日をためてぜんまい摘みにけり
河童
薇の産毛より雨生まれけり
花南天
のの様の声に薇頭出す
海風山本
薇を煮る藁灰の小さき泡
灰色狼
薇や柔く猪の子に踏まれたる
街麦
朝起きて薇採って干して寝て
笠原 理香
薇やそこは前粗相したとこ
笠原 理子
薇のほどけて朝の匂ひ立つ
樫の木
薇を摘みつつ潮目見やる癖
梶  鴻風
ぜんまいや胎児いつまで夢を見る
瓦すずめ
薇や地球離るる音すなり
勘太郎
心経の届く縁側干ぜんまい
幹弘
薇の匂う三和土に陽ざしあり
甘泉
寝惚けた薇ばかり手折りたる
幾恋良石
野はすでに薇のねじ巻きにけり
吉や
薇やぼうと薄まる昼の月
久我恒子
薇はきっと何かを隠してる
宮みやび
薇や四億年の渦を巻く
宮坂変哲
薇よ今世来世と山に咲く
京のみやび
薇の産毛懐かし吾子の耳
京丸
薇を小人の杖と喜べる
京野さち
触るる風ぜんまいの綿揺らすほど
玉ゆき
薇や手に鈍色の武勇伝
玉木たまね
薇干す筵を避けて荷が届く
金子加行
かたりあふ薇たちの愉悦かな
金太郎
薇の綿脱ぐまでの人嫌い
一生のふさく
薇の内気なものを狙いけり
塩豆
薇や月山山麓湧水群
紀貴之
許しましょう薇緩むその日には
句ゼミ 風あざみ
薇や美き戒名僧の妣
空 春翔
ぜんまいや妻に今恐いものなし
君島笑夢
薇や墨絵の中の福禄寿
群馬の凡人
薇やしゅうとめ何もかもじょうず
渓湖
ぜんまいや話題は次の村長選
鶏侍
ぜんまいや晴れて独りになりました
結城 然
ぜんまいや森の吸ひたる水の音
月見柑
ぜんまいが烟を吐いて昼の月
剣持すな恵
ぜんまいをくるくる回す目覚めさす
古都鈴(ことり)
ぜんまいや生家七割方朽ちて
広瀬 康
風吹けば薇風に逆らはず
更紗ゆふ
夜噺が途切れ薇煮る匂ひ
江戸人
ぜんまいや山降りて来る水のこゑ
江戸川青風
薇は曲がったことが嫌いらし
江口小春
振鈴で薇起こす土の神
香舟
人類亡んでより薇の長き午後
根子屋彦六
原始から薇の巻き込む時間
佐々木信天翁
ぜんまいの綿毛集めて風軽(かろ)き
佐山夕子
薇や鬼の塒を発掘す
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
薇や終末時計二分前
佐藤直哉
鳥葬の岩棚に影鬼薇
彩楓(さいふう)
ぜんまいの森へ耳から入つてゆく
斎藤秀雄
ぜんまいや鍵など掛けぬ家ばかり
山香ばし
薇は黴臭き光を纏ふ
斎乃雪
薇や妖術とけて赤子の手
菜々の花
薇は一筆書きなりこの恋も
榊裕江子
ゼンマイ小屋のドラム缶風呂カップ酒
桜桃の里
ぜんまいの首折るときの小さき悦
三重丸
木の箱に百円落とし薇買ふ
三輪えつし
薇は魑魅の標べぞさわるまい
山の中のオクラ
薇の莚に赤く縮れけり
山内彩月
薇の生ふるあたりや陽のやわき
残月
薇が尻尾垂らして逃げよった
司啓
蕨摘み老母に見えて子に見えず
四葉
富士に狩る薇琵琶湖にて洗ふ
志保川有
青葉城負うてぜんまい摘むをんな
枝温李
薇の簪ほどを選び摘む
ぜんまいや螺旋の公式シータで答えよ
時の実
ぜんまいのゆるびて胎児無重力
次郎の飼い主
ひと山を為す薇といふ部品
耳目
坐して美し奏でて清し薇は
七瀬ゆきこ
ぜんまいの渦たくましき高笑い
柴原明人
雨の匂ひ薇を採る私は
若林哲哉
故郷のこと薇の指揮に聴く
若狹昭宏
薔薇の字の奥に螺旋する薇
朱河
薇は採りたし世話はしたくなし
宗貞
ぱしゅと響く薇鮮烈な青
春日のぽんぽこぴーな
薇の綿こそばゆしアイラブユー
春野いちご
ぜんまいや密雲覆ふシナイ山
純音
薇や地の力瘤煮付けにす
小石日和
薇の朝陽に弛む血潮かな
小倉じゅんまき
だってこのぜんまいみんな毛むくじゃら
小田寺登女
薇の疑問符君の感嘆詞
小梅
薇を振りて呪文を唱えたり
松永裕歩
干ぜんまい鉄条網は錆ついて
松田文女
ぜんまいの野ののののつと一区画
松野英昌
薇を瓶に挿したる厨かな
照波
薇のみな向き合いて内気なり
笑松
薇を伸ばしてもとにもどうろうか
笑々
薇にあわせて村の日の暮れる
城内幸江
薇やアラビア文字のメール来る
森田欣也
薇や何に変身するつもり
深山さくら
山はまだ目覚めきらずや薇生ふ
深草あやめ
薇の渦恵風の吹き始む
真繍
ぜんまいや野を天平に戻しけり
神山刻
薇の小さきホルンにひと雫
水夢
お隣を誘ふぜんまい日和かな
杉本とらを
薇やニニギノミコト降りし里
雀虫
薇干す見合ひ話を迷ひつつ
正木児童
肩書きの消えた名刺やぜんまい干す
清一
手折られて薇きゆうと鳴きゐたり
清清檸檬
薇や金釘のごと干し上がる
西山哲彦
薇や土器に持手を付けし人
西川由野
薇を探す視線を遠くして
西村楊子
薇の耳かき痒し水美味し
西尾婆翔
ぜんまいの日ごとに巻くや黄泉の時
青柿
薇と膝やはらかに摘みゆけり
青萄
沢水に薇採りの手を浸す
石井せんすい
バカになるほどぜんまいの灰汁抜きて
石川焦点
薇の渦巻く遥か星うまる
石野上路無
ぜんまいや山神残す道しるべ
雪花
ぜんまいや神住む山に手を入れる
千の葉
薇山に調べを解き放つ
占新戸
薇や如来は野辺の草叢に
蒼鳩
薇や手折れば水のにほひする
霜月
薇立つ嬰児天へ放りそに
多事
薇の吹き戻るやも雲ひとつ
太一
薇の独り語りも恋は恋
台所のキフジン
思春期のように薇くるり巻く
大井河薪
ぜんまいは戸惑うてをるぼうと立つ
大西主計
薇を摘みて時折富士仰ぐ
大谷如水
薇のぽきりと折れて綿重し
大塚迷路
土歌ふ楽譜のやうな薇と
大槻税悦
薇を蘇生させをる厨かな
大島涼波
薇を指差し八百屋とひとしきり
瀧まさ子
薇を干せばレコード針の飛ぶ
沢田朱里
ぜんまいのほどけてヨハン・シュトラウス
中岡秀次
姥捨の山よ夕日に立つ薇
中山月波
生まれくる子も薇ものの形
中野こと葉
薇の綿に隠れているつもり
衷子
薇の渦巻き夫の嘘いくつ
朝桜咲花
龍が淵おこさぬやうに薇を
潮ベルト
薇採り騙されながらついて行く
鳥坂
薇や村に伝はる平家琵琶
直木葉子
厨子王の逸れし岩木嶺薇採る
津軽ちゃう
薇や閻魔堂横右に入る
辻が花
螺髪に息薇おつくりになつた
天野姫城
朝ぼらけ湯の薇は青々と
田山恵里子
薇や朱引きの内の代々木村
田村幸之助
薇とり妣の手編みの頭陀袋
田中ようちゃん
薇の渦の仕上げは月の影
田中憂馬
薇のほぐるる和毛がふるえる
田邊えり
来ませんか薇開く音聞きに
田邉 真舟
木霊吸ひながらぜんまい夜を吐く
登るひと
原爆や薇くねくね点火する
登美子
ぜんまいはファラオがもつてゐたような
土井デボン探花
ぜんまいが墓石の一群へと続く
怒りのえびかずら
のっぺりでものどかでもなくぜんまい
冬のおこじょ
薇やほぐれて喧嘩両成敗
東尋坊
青む闇鼻先に濡れたぜんまい
東洋らいらん
薇の灰汁抜き済みとメモのあり
桃泉
薇の鼓膜や風を聞き分けり
桃八
薇の杖を火にかけ魔法かけ
桃福
干しぜんまい筵ごと引きずられたる
湯川美香月
伸びきつて薇やをら光の子
藤井祐喜
ぜんまいの伸びてる所はしりません
藤郷源一朗
薇の巻き残したる時間食む
藤田康子
卵巣は痛し薇はかたく巻く
豆田こまめ
薇や娑婆に顔出していっぷく
豆闌
野の女神薇織の帯を締め
薇や神居古潭の水静か
徳永 北道
薇や尿に温き犬の陰
内藤羊皐
薇のうぶ毛に溜めて静電気
凪野たいら
湿り踏み来て薇の影の鈴
楠えり子
子らは行く薇のくびはねながら
日出時計
くちづけの高さに薇見てをりぬ
忍冬
ぜんまいやこどもはまはるものがすき
猫愛すクリーム
ぜんまいの綿に包まれたき心
猫渓
ぜんまい干す道路まで干す今日は干す
猫舌扁平足
あの人の薇買うて市の朝
播磨陽子
薇の巻けるは山の仕掛けかも
波世遠
薇や笊器に縮む故郷の庭
俳菜裕子(はいさいひろこ)
薇や水脈手繰るごとすすむ
梅田 紀江
秘密ごと薇食べてしまいけり
柏井青史
みづみづし疑問符として薇揺る
白鳥国男
ぜんまいの繭に野心を育てをり
麦吉
ぜんまいの渦の奥なる明日かな
八幡風花
晴天やさてぜんまいを干しましょう
飯田 青
睾丸のごときものあり薇に
比々き
薇ののの字や傾ぐののさまへ
比良山
薇や恐竜の息なまぐさし
尾内化外
集まりて人肌となる薇なり
美山
脳むずがゆし薇ののの字かな
美年
薇やととろてふ名の停留所
百草千樹@「ととろ」は大分県佐伯市に実在するバス停の名称
薇や光の輪追うごとカノン
富山の露玉
ばあばの袋ぜんまいの息に湿ってる
風舎哲坊
ぜんまいや風にうなずき三拍子
風由花
薇や臍帯箱は永遠に空
福良ちどり
薇やしゅんしゅん滾る一斗缶
文月さな女
ぜんまいや綿毛一本ごとに露
聞岳
子の前途占う狗背渦解けて
平康
森の中薇のネジ巻きに行く
平松洋子
薇を振って吾子追う山歩き
萌久
薇や小さな猿の手の木乃伊
蜂喰擬
薇をきゆつと噛む転身決す
蜂里ななつ
薇や上目遣いのかぐや姫
北大路京介
薇や下着を洗ふ水清し
堀アンナ
薇に聴くや地下水逆巻くを
堀口房水
薇の辺りは犬が小便す
万斛
薇や二の丸跡の涸れぬ井戸
眠る烏龍茶
おっとーとおっかーは薇採りで知り合った
門 未知子
薇の束地方紙に馴染みの名
野地垂木
薇や納屋の匂ひの江戸時代
野々りんどう
早退けの畦にぜんまい時稼ぐ
野々原ラピ
煮てもののままのぜんまいののと置く
野々村
薇や憂ひの底はみどりいろ
矢嶋博士
ぜんまいや乳乞ふごとく陽を乞えり
柳児
薇や瑠璃環五ミリ出土の地
薮久美子
薇採り冒険のごと顔険し
佑字
薇の芽吹き骸のうえにかな
有瀬こうこ
薇の綿を剥く爪臭きこと
湧雲文月
薇のうなじ煙吐く工場
夕望
薇のばねの弾ける日和かな
余熱
ノアの洪水引いて薇萌えいづる
与志魚
薇の奥に聞こえる円周率
誉茂子
身罷りし日に薇の夢みたる
羊山羊
すくへどもすくへども薇の灰汁
葉月けゐ
ぜんまいやぎしぎし伸びる成長期
雷紋
薇や日出づる国の髭の性
蘭丸結動
地球の自転ぜんまいを巻き上ぐる
利平
ぜんまいの白亜紀の水抱いてをり
理子
薇を踏んでしまったブルドック
理酔
地母神の睫毛山の薇は
立志@睫毛(ショウモウ)
子のうちは見える夜踊る薇
立石神流
星生まるたび薇のほどけゆく
立川六珈
東京の薇少し茎長し
流川ゆきはな
ほつほつと薇摘みて父子寡黙
留野ばあば
薇折るや山の水あふれだす
竜胆
薇を食めば失くせし青山河
龍田山門
ぜんまいのはじけ地球の子どもたち
鈴木麗門
薇採り睨む蒜山ジャージー牛
蓮華寺
ぜんまいや牛舎に朝の湿りをり
露砂
薇やねじ解きたるか巻きたるか
老人日記
ぜんまいや秘湯に寝起き十四年
六々庵
薇の綿毛の中はうつつかな
巫女
薇やラヂオ宮家の姫のこと
朶美子(えみこ)
ぜんまいや軒端に綿毛とる尼僧
柝の音
薇を並べて我はビバルディー
洒落神戸@ビバルディー「四季」より「春」
薇や昨夜燐火の堕ちた場所
游真
薇やゆるりと月のひかり巻く
澤木淳枝
朝靄を吐く薇のとぐろかな
狆穴子
薇が組んづ解れつ籠にをり
珈琲斎
薇の眼差し遠き石切り場
薇や鍋に山野の灰汁を吐く
莎草
入院や薇濡れている朝よ
霖之助
薇浸せば今朝のあかぼしの色
靫草子
薇や長寿の膳のほろ苦く
うに子
薇の何かゐさうな綿の中
すえよし
薇の影長く引く廃線路
スズキチ
薇や恐竜の時人の時
花猫
薇の浄土におはす忿怒佛
鬼怒
薇や避難訓練散会す
菊池洋勝
ぜんまいや答へは一つだけじやない
原田 甘
弁当を使う間ぜんまい萎れたる
桜姫5
時計ぼんぼん昼餉に薇
桜木レイ
善を説く僧の裏山薇生ゆ
百合乃
薇を洗ふ蕨も混ざりをり
宗本智之

並

ぜんまいの耳にそっと恋ばなし
茄子紺
薇や君ひだりなら吾はみぎ
☆彡ましろなぎさ
明け六つの薇の道北へ北へ
28ひろきち
生ぜんまい初めて手にす海育ち
aya
薇摘み根曲りの木々を分け入る
chiro
薇や熊笹引きてよじ登り
HGDT
初恋のほろ苦き味ぜんまいや
KKK
ぜんまいも好まぬ夫と連れ添ひて
kokoro
薇や十円玉の零る土
Mコスモ
薇を握り駆け来る母のもと
sakura a.
薇の頷く如くけもの道
sol
薇の渦巻きかたに任せる身
アオキシゲル
大木の薇食べた恐竜ら
アガニョーク
一株の薇日陰やちりじりに
あけび庵
ぜんまいを採る子売る子のいた昭和
あさり
薇や隆盛誇る古生代
あつむら恵女
恐竜の足音聞いたか薇や
あまぐり
子ら騒ぐこんだてひょうにぜんまいと
あわい
自転車を押して分け入るぜんまい採り
いくらちゃん
過ぐる日々蕨煮詰める祖母の帯
いけのはら
ぜんまいや綿毛のなかで夢うつつ
いつろまん
薇のごとき飼い猫午後三時
いなば・みゆき
ぜんまいの綿毛に惑う蟻一匹
いなべ きよみ
薇は煮物で食うとおいしいぜ
いなまさ
薇やいつか命を受けた日よ
イヘアナチョ
薇は回覧板と立ち話
いまいやすのり
薇や魔女の落とした杖2本
いもがらぼくと
ぜんまいのあまさを知りて母となる
うりずん好き
薇は自生してると祖母の知恵
オイラー
薇が蛹をひとつ抱く夜明け
おくにち木実
薇や心に小鉢おもてなし
おけら
薇の束を片手に笊探す
お気楽草紙
薇や大地に響く重低音
かぬまっこ
にょきにょきと薇騒めく蝸牛管
カノン
ぜんまいや地の精何を訝しむ
かめのべ
ぜんまいんの干されてのの字消えにけり
カンガガワ孝川
寒村の銭舞(ぜんまい)銭巻(ぜんまい)と呼ぶリアル
きおき
便り来た薇包み山の友
ギコ
薇やアンモナイトの渦の謎
キッカワテツヤ
さみどりの雨後の蕨に見とれたり
きっちゃん
土砂崩れ起りし山地初蕨
きのと
ぜんまいや解けばしこりの融けそうな
きみこば
ぜんまいの裏山今は住宅地
きょうや
母元気なら食べられるぜんまい煮
きょん
薇やお岩の雫蓄えて
きんえんくん
嗄声のアジュマ夜市の干薇
ぐでたまご
薇の立ちて宇宙人上陸
くま鶉
薇が強く弾けて汚染掻く
くめ仙人
ぜんまい採り気付けば独り曇の影
くりすけ
ぜんまいや旋毛曲りの青春期
ぐれむりん
祖母笑顔ぜんまい握る孫笑顔
くろりん
ぜんまいや土壌に溶けし子の?
コーラ味の水
薇を転がし揉んで美味しいね
コケデカ
薇やジュラ紀の匂いする穂先
ことり
山道に虫飛び退いて知る薇
こぶこ
薇ののの字の伸びる野の日向
こふみ
薇や地底けものの寝ぼけた目
ごぼうの花
薇の熱入りしか陽は落ちぬ
ざうこ
薇をブーケの如く母の手に
さくやこのはな
やまおろし薇ゆられてくるくると
ザッキー
土手歩き薇競う親子かな
さとうくにお
ぜんまいは愛ある母の涙です
さな(6才)
薇採り地下足袋こはぜ五つ止め
しー子
ぜんまいを採る浦人のごっつい手
しげる
薇や採るは翁に干す媼
しげ爺
女薇二本残され四季を継ぐ
シナモン
掌の薇にある花言葉
シナモンティー
ぜんまいの和毛揺蕩う反射光
しゃれこうべの妻
祖母の摘む薇の籠黒光り
じゅりあん山本
温かき筵に祖母と揉む薇
しょう子
薇の苦み満喫生き延べて
しんしん
薇の芽カメレオンの目緑映ゆ
スタルカ
薇や緑の靴を買おうかな
せつ華
沢添いに薇摘めば綿毛揺る
せり花
ぜんまいに凹みし我を顧みる
たいき
薇の拳を挙げてかくれんぼ
たけし
薇は頭丸めて背を伸ばす
だじゃれ
薇や母校校歌に里山名
タック
薇やのの字残して茣蓙二枚
たま
ぜんまいや灰汁の滲みたる八十路翁
たんと
薇や恐竜の居た森の中
つかりん
上と下に違う手が出る薇採り
つつ井つつ夫
薇を包む手拭い渦透けて
つばさ
ぜんまいは首を擡げて我を待ち
デコ坊
ぜんまいとあげの煮物と祖母の手と
ときこの母よしこ
薇や美は螺旋に隠れたり
ときめき人
薇や嫁に伝授のさじ加減
とし子
薇の綿をボールに父と子よ
トッカー太
薇やひびの入ったアスファルト
ともかわすてむ
熱燗でつまむ薇父偲ぶ
ドラタンリュウジ
薇はどう炊くや静かな遺影
どろん
薇の指黒きままネジを巻く
なおばら
薇や摘まれても摘まれても産む
なかおち
爪までも黒く染めしや薇よ
なごやん
薇のうずまき光巻きにけり
なないろ
餓えし子に干し薇を盗む巫女
なにわのらんる
薇や巻き戻りたき若き日々
ねこじゃらし
薇の綿織り紡ぐ絣かな
ねもじ
ふるさとの薇山に水満ちて
のぶ子
空青くぜんまい摘まれリスまよう
のりりん
薇の渦を愛でるや男草
パオ
ぜんまいや還暦の遠足日和
はかた百合
Sの字に曲がる背中やぜんまい煮る
はずきめいこ
山の縁手先届かぬ薇よ
パッキンマン
大木の倒れぜんまい露なり
はまゆう
薇の握り拳に日のぬくし
はら美華子
心よさボッキンの音薇だ
ばんしょう
亡き母の薇煮つけ妻の味
ビーエム小僧
薇や女文士は移ろいて
ぴいす
薇ののの字ばかりを欲しがる子
ピーター
野ネズミを匿わんと伸ぶ葉ぜんまい
ひいらぎ
ぜんまいを持つ子マーチを口ずさむ
ひぐらし
薇青し独り住まいの初料理
ビッグロング
薇の渦を眺めてひねもすか
ひでき
薇や保育器の子の手は固き
ひな三葉
薇や太古の夢に遊びけり
ひよこ豆
かやとの原みどりにする薇かな
ひよとり
薇や毛に覆われし小宇宙
ひよはるばば
本めくりぜんまい判り句をひねる
ひろ
三平くんやっぱり君はぜんまい派
ひろくん10才のママ
薇とこんにゃくの煮物いかがかな
ひろのじょう
薇の渦に眠気を催せり
ひろ史
薇や泊り山まで家族連れ
びわ湖
薇や三半規管ふわふわと
ふうせんかずら
ポカポカと薇踊る鍋のなか
ぶぅちゃん
ぜんまいのふさふさのけをむしるあさ
ふみの
ぜんまいを杖とし振るう山の魔女
ふるてい
言ひたきことを丸め込みし薇
ふわり子
薇の耳傾けて風の音
ペコちゃん
向かい合う薇の顔うつむいて
ぺぱあみんと
薇とわが耳微風を聴いており
ヘリンボーン富樽
薇やくどの火おこす義母ありき
ぼんねこ
ぜんまいやこぶしにぎはふ峠かぜ
まこと
薇の綿毛光るや山の道
まち眞知子
日に焼けた祖母の手動く薇煮
まやこや
新聞に湿りと産毛のぜんまい
まゆ熊
ぜんまいや生きる息吹の渦巻きて
まゆ実
薇や光を抱いてスヤスヤと
みえ
薇やホルン抱えた小人達
みかん
ぜんまいや赤子のごとくにぎる夢
みこ
ぜんまい煮地味なツワモノ飯三杯
みずほ
薇の綿毛揺れるや誇らしく
ミセウ愛
薇やミーアキャットのごとく立ち
みちおちゃん
薇を競いで採りた友も逝く
みっちゃん1号
薇と「醤油貸して」とお向かい来
みのる
薇の撥ねる姿は目覚め時
みよしい
縄文の柄にあったか薇は
むじーじ
ぜんまい綿子らと戯る良寛さん
むったん
薇の戻りをみるや指二本
むべ
長老の一の好物薇煮
むらたふみ
薇やのの字で俺をバカにして
やえ子
薇を酒のあてにと胡座かき
ゆぃ
薇や塩漬けうま味出番待ち
よりみち
鳥なくやもうひと手間の薇干し
らびっと
薇の如くうづくまる日蔭
りな
ぜんまいや幸せのの字綿帽子
リバティーさん
渓流にくるりと綿毛薇や
りひ蔵
老婦人ひょいと摘みとりぜんまいや
りんごのほっぺ
薇や三鷹の庭の斜陽かな
るびちゅ
薇や記憶は此処に置いて行く
るりこ
この山に薇数多空に雲
れんげ畑
薇や風にちぢみて甘くなり
ロクヨン
薇を好みし父の今遠し
わかば好恵
薇や山の終りの懺悔室
わらび一斗
防空壕外の薇プロペラ音
哀顏騎士
薇やでんでん太鼓に笙の笛
安田信洲
薇の渦巻き銀河系のごと
位子
ぜんまいの摘むやせいぜい独り分
位相朗
薇を触角にして駆け来る子
依糸
大地から嫁ぐ薇わたぼうし
井田みち
ぜんまいの沢に甘露の岩清水
一宮寅五郎
昨日笊祖母のぜんまい今日莚
一咲ふゆか
薇や長さでこぼこドレミレド
一心
いにしえの祖母野に出でてぜんまい苅る
一炊
ぜんまいの渦のすきまにあるはてな
一走人
ぜんまいはちゃんちゃんこ着て生まれけり
一茶お
薇を食う為にだけ行く宿や
一呆堂
薇の渦の息吹や風に溶け
卯年のふみ
ゼンマイの渦に巻かれて宇宙に飛ぶ
栄魚
薇を掲げて向う祖母の籠
永 七子
ぜんまいや三半規管傾きて
永遠の19歳
薇や6時知らせる古時計
詠野孔球
ぜんまいの綿毛の中ののの字かな
ぜんまいの芽生えの綿毛赤子かな
苑菖
薇や若いのの字はそっぽ向き
塩の司厨長
孫娘薇と蕨の区別がつかなくて
音澤 光
ゼンマイが玄関脇に色添えて
加藤賢二左右衛門
ぜんまいの里や峠の一軒家
加和 志真
我思ふ故に我あり薇食ぶ
可不可
薇を食べる全員左利き
花 節湖
袖濡らし摘む薇は君のため
花咲明日香
薇の画数案外16画
花紋
薇や子の手に少し分けやりて
華女
小鉢盛り一本ぜんまい隠れ里
蝦名 瑠緋
薇や猫の微睡む庭に干す
蛾触
仕事終え先にゼンマイ摘まむ卓
雅雅丸
ぜんまいを炊いて思い出す母の味
介タマ母
ぜんまいや遊び疲れて丸くなる
薇やまるく昼寝の仔猫たち
海月漂
喰ふために薇摘んで暮れにけり
灰汁
考えても考えても薇なり
灰田《蜻蛉切》兵庫
山道の巻し薇微笑みす
芥川光正
二人居に足るぜんまいを採りにけり
垣内孝雄
薇や山路にまぎれ綿毛ぬぐ
梶間 とし女
薇やメトロノームで暇つぶす
葛谷猫日和
のの先が地球を穿つ鬼薇
薇や開いて唯の歯朶として
釜眞手打ち蕎麦
友からの薇の故郷の色
寛也
空襲の跡地ぜんまい長けしままに
閑茶
縁台に薇の束無人なり
岸 れん
薇の見つからぬやう隠れたる
岩のじ
薇摘む夫が妻呼ぶ呼吸かな
喜一郎
薇の干乾びてゆくのの字かな
喜多輝女
薇を採りに行くぞと螺子を巻き
気のまま風
薇の新芽の渦や水路脇
貴船貞女
ぜんまい干す祖母の形見の指輪かな
貴芭蕉
寝転んで薇透かし富士の峰
輝棒
薇や造り酒屋の軒の下
吉岡 享徹
山菜の渋みを帯びたぜんまい煮
吉村心希
薇の乾燥匂ふ陽の匂ひ
桔梗
ぜんまいの夢大空へ突き抜ける
久仁重
薇を摘む祖母の手や皺深し
宮下 倖
縁側で薇干して贈りもの
宮写楽
この歳で食べたしぜんまい母の味
宮島ひでき
薇の頭そろえて天日干し
宮﨑紅清
薇や土の息吹をからめとる
弓女
灰汁抜きし蕨赤水眺む夜
京あられ
薇取り母と二人で話咲く
京子
薇の綿毛とる祖母背の丸き
琴女
礼拝を終へて薇摘みにけり
芹沢雄太郎
薇や不便と生きて五十年
近江こと
ぜんまいや山のはてなと顔を出し
近澤有孝
ぜんまいやさみどり巻きて季(とき)を待つ
金治宜子
禅寺の膳のぜんまい芽は横に
吟  梵
薇の熨斗の字の立つ村の墓地
銀命堂
薇や干し色変け美味い色
句詩呼
薇ののの字に巻くを考える
空山
薇を縛る手の皺声はなし
空清
恐竜の足跡に三つ薇か
熊耳
ぜんまいや綿毛のバリヤ子宮めく
栗田もとえ
薇の包む新聞記事を読み
桑島 幹
薇の灰汁染む祖父の手で眠り
薇や疑問符一つ解けたり
桂奈
薇や越後の虎も食べたとか
結城里部
大釜を滾らせ薇待ち構え
月々
薇を炊く香隣家へお裾分け
月城花風
薇や車内に香る茶や緑
弦流
薇を哲学的に考察す
玄冬庵
鮮緑ゼンマイ天日に干す罪よ
古屋凍雲
畦草に足滑らせて薇に遭う
古山晶
修験者の跡今萌え立つ薇
古瀬まさあき
薇を揉みし母の手節曲がり
古椿
薇や香る湯気に亡き祖母の味
湖の子(うみのこ)
女将笑むひそり小鉢の初薇
鯉川樹
樹木葬ならば薇植えてほし
鯉太郎
薇は灰汁も味なり叔母来たる
光風
南部富士仰ぎて薇摘む子等
公毅
総菜の薇に母の面影
里山は薇勢む頃となり
拝むように祖母の手ぜんまいを揉む
幸の樹
薇や畦小径長き一茎
康公
ぜんまいを煮る母まあるくねむる猫
恒泰(つねやす)
薇の構へ鉤手の太極拳
江里口泰然
薇ののの字の躍るスケッチ画
紅さやか
手鞠つきぜんまい綿毛香り立つ
紅すだれ
薇とお揚げほっこり祖母の味
紅映
昇る陽にぜんまいの絮解かれゆく
香壺
薇やからくり儀右衛門発明す
高橋 鰈舟
ぜんまいや旅立つ前の我が居て
高村優雨花
薇や灰汁抜く釜の青青と
高田 仁和加
重機らに媚びず薇伸びゆけり
高尾彩
くるくるを送ると里のぜんまい来
克巳
山の精薇持ってかける魔法
黒うさアリス
薇を手にして疑問符の印
黒船
濃い味うまし薇の煮物食む
黒曜石
薇やアンモナイトの調べなり
今治・しゅんかん
湿りより出た薇の綿毛かな
今日はアッシー
地より湧く薇という疑問形
根曲がり
縁側に婆と薇丸まりて
根本葉音
薇の産毛微動に呼吸する
佐川寿々
逆光の薇に向くレンズかな
佐川寿々@チーム天地夢遥
えっ薇のくるくるは食べないの
佐保
薇や群れてひそひそ祠脇
彩お茶子
薇や柱時計は伸びきりて
彩菜
小人持つ薇の杖土芽吹く
坂麻呂@第二まる安
薇や巻き笛のごと伸びますか
堺 美典
灰汁強き蕨頂き小躍りす
咲也
薇を採りに行く山奥に行く
咲良あぽろ
薇に命はあるか焼いて食う
桜電子
湯の町でぜんまい見つけ財布あけ
雑草おばさん
薇のうずに太古の瞳あり
三子
ぜんまいや建てつけ悪き飲み屋の戸
三輪佳子
ぜんまいのシャツの匂いも嬉しさよ
三毳
薇や新聞広げ母笑ふ
山湖ひかり
薇や頭擡げて風さそふ
山西琴和浦
薇の山里静まりほどけたり
山川咲
薇や山で見つけた宇宙人
山田サンタ
薇摘む野良着にうず巻く苗刺繍
山鳩P
薇や食つた昭和の遠ざかる
山本 力
ぜんまいの気まま知りたる村の爺
山本嘉子
ぜんまいは空にむかいて崖の先
惨風1
ぜんまいの巻き巻きを見て何か弾けて
惨風2
もっと開く食べないぜんまいのように
惨風3
薇の渦や太古の森の夢
珊瑚
ぜんまいや昭和の歌の蘇る
四丁目
薇や古刹の半跏思惟像
始の子
ぜんまいや内耳に似たる縁とは
市川七三子
薇や朝摘みの刻古時計
紙威
目覚め待つ山にゼンマイ巻いて巻いて
紙魚
ぜんまい煮母に届けて審査待ち
紫香
奥入瀬の濡れ薇や青き空
紫檀豆蔵
薇の顔寄せ合いて秒読みす
時雨
薇や母の凱旋籠重し
滋音
薇をぜんまいと知らず摘む娘
治もがり笛
山斜面のの字百本薇や
七生姫
薇を戻す夜電波時計の針
篠田ピンク
薇や仕掛けたように採る手先
紗々
水吸うて薇にょろりにょろり生う
尺骨
薇や星雲ありき我が手中
珠桜女あすか
薇や群れなす谷間胸に秘め
酒井栄陵
揉むほどに茣蓙のぜんまい手になじむ
樹朋
薇や睫毛に残る雨の粒
秋雲
薇や沢水沸かしコ-ヒ-タイム
秋月なおと
古の森薇も根ざしおり
秋光
ぜんまいの芽左と右に渦巻いて
秋桜
ぜんまい生ゆ里山に今重機吠ゆ
秋色あじさい
ぜんまいの毛織かなわじ嫁が淵
秋津州はじめ
薇や日向へ手足伸ばしけり
秋乃桜
薇や探せどなべて鬼ばかり
重翁
薇や億年まはりをる地球
出楽久眞
仄かなり薇着けし綿帽子
春果
薇やト音記号の渦解く
春川一彦
薇や若葉みごとに渦を巻き
春爺
ゼンマイや谷に降り立つ宇宙人
春蘭
ぜんまいや神の造りしオブジェなり
順女
薇の苦み大人の卵とじ
薇の渦巻く赤子の指閉ず
小鞠
ぜんまいの綿毛とばすや谷下ろし
小橋春鳥
大小の薇並ぶ禿かな
小青(こしょう)(句ゼミ)
薇の若芽背比べうつむきて
小千住
ぜんまいはうつむく芽に触れぬよう摘む
小川真琴
ひと塩にぜんまい香る売り場かな
小塚 蒼野
ぜんまいの?いよいよ未然形
小林たけし
ぜんまいのかろうじて声届く距離
松井亜衣
日陰のぜんまいにも陽が届きおり
松山女
産着干し薇を干し朝の端
松田てぃ
明日は晴れ蓬薇蕗蕨
松尾寒蝉
薇や自転車カゴの泥の靴
松本愛
薇や恥ずかしそうに見つけられ
松本守宮
居酒屋の薇頼む妣の味
湘輝
葉陰にいてなお青青の薇かな
笑酔
目が回るせっせと摘んだぜんまいや
笑福柳
薇の頭通りて迷子かな
上市まさ
薇と山の息吹を呉れにけり
城進也
首垂れて悩みあるのか薇や
常夏松子
鎌一丁ぜんまい並べ仰ぐ空
常陸人
川のほとり雑木林の薇や
植木照美
薇や使い回しの酒悦瓶
寝たきりオヤジ
薇のわたげ糸車ころころ
新田 淑
薇や首もたぐなけなしの意思
新藤 柑子
ぜんまいよアンモナイトは祖先ですか
森一平
薇や付箋だらけの旅パンフ
真宮マミ
薇や古代のままにためている
水間澱凡
早暁の空へ薇の拳のび
睡花
薇や野草に隠れて祝い熨斗
粋仙
薇やのの字しの字を跨ぎゆく
粋田化石
息切らせやっと見つけた薇の郷
粋篤
薇の螺旋をのぼる柔き風
粋流
密やかに季節を奏でる薇音符
粋量
薇や綿毛被りて旬となる
翠穂
薇も日の出にそっと背伸びをし
酔楓
薇や女系一家の妻の指示
酔風
薇も地球の不思議問うてるか
杉浦貴子
薇の頬をかすめる風の歌
澄海
薇や捨て得ず父の腕時計
瀬々葱坊主
薇や生まれんがため身をもたぐ
瀬波秋鮭
薇や音符紡ぎてプレリュード
星野碧
異次元へ薇の渦消えた蟻
晴日和
薇や太古へ誘ふ渦の先
清庵公
ぜんまいは恥ずかしがり屋渦を巻く
清水羽衣
ぜんまいの産毛に絡む蟻一匹
清水仙人掌
茶褐色産毛で覆いし薇よ
聖右
掌にそっと疑問符めく薇
西原みどり
ぜんまいの煮びたし母の味に似て
西川あきや
突き出しの薇に酒ちびちびと
誠馬
叱られてうつむく君とぜんまいと
青い月
薇や赤く群れ出でのの字巻く
青玄
秘密だよ薇摘み取り肩すくめ
青泉
薇に包み込まれていく願い
青柘榴
レンズ越しUMAのごとき薇や
青嵐@UMA=未確認動物
薇のくるりの中の宇宙かな
斉藤ふみえ
ぜんまいをきりりきりりと揉んでをり
赤い彗星の捨楽
薇と仙人気取るじっちゃんと
赤馬福助
ぜんまいや退化で乾く廃線路
雪月桃乃
薇のくるくる伸ばす吾子の指
千波
薇を恐竜は見たのだろうか
千葉睦女
薇をもぎし指にも綿かぶり
川西勝久
ぜんまいの疑問をほぐす天つ尊
川島 欣也
薇や今採り頃と渦白し
浅見弓楽
薇の綿毛の白き指白き
浅田チコ
薇の煮物身重の妻のもの
善多丸
薇は真昼の銀河を抱き睡る
遡上 礼
薇の帰省を祝う夕餉かな
倉の人
薇や朝陽に伸びて時を巻く
想予
禁煙や代わりの薇千切り噛む
相沢はつみ
ぜんまいや今朝もねじ巻く古時計
草野 はな
薇の三本互いに背きをり
草野 道也
薇のせり立つ音符唄う空
手間暇を水に戻して干し薇
蒼香
ぜんまいの似たり寄ったりたけくらべ
蒼奏
薇や父五十の子手の拳
太子
薇のののじののじと伸びるさま
太正浪漫
耳のごとゼンマイ並びて何を聴く
駄口竹流
綿毛脱ぎ薇うあ~と深呼吸
鯛風
薇の毛に露しとる堤の朝
大口屋 助六
薇に似るやタクトの影の跡
大三郎
薇は弾けるだけの意志を持ち
大洋遊子
薇や遠方の伯母来ずかなし
薇の形は疑問ばかりかな
達哉
転んでも薇の束落とさざり
谷川の蛍子
薇の食わず嫌いの摘み人等
狸慢住
薇の煮付けで来たる季を感ず
端隆
薇や綿毛とれる日大人の日
池田香
薇や君がこんなになるとはな
竹さ
薇をぽきんと折れば籠重し
竹の子
薇や億光年の電波塔
竹庵
薇の羊膜やぶる罪深し
竹春エリザベス
薇や戻し見る重さ父のメモ
竹心
薇や今は昼寝か頬被り
竹吹き
なつかしやぜんまいの森ののじのじ
竹林
摘みに摘む薇干すや筵拡ぐ
薇を並べて干したる墓石に
中田氏
薇や嫁の実家は漁師町
中嶋浄土
ゼンマイや昔総菜今料亭
昼行燈
薇は家族揃いて空に伸ぶ
朝ぼらけ
薇を摘めば皮膚発つ匂いかな
長田写々
薇やまつすぐ暮れる畔の道
直樹里
川明かりぜんまいの芽の瞑るごと
直躬
薇の握りこぶしの強い意志
津葦
薇を干すや莚に婆五人
津軽まつ
ぜんまいの綿は耳たぶ初恋の
津軽わさお
薇の渦が緩まる日和かな
津田燕子花
山の宿湯と薇で食すすみ
鶴田梅勝
薇や首をもたげて密談す
泥酔亭曜々
ゼンマイやばばさま出番タスキ掛け
哲也
ぜんまいやほどける音に立ち止まり
天晴鈍ぞ孤
ぜんまいと忍者ごつこの童かな
田中耕泉
女ぜんまい迷いつ手折るひかりの野
都乃あざみ
風ひと吹きす薇の身悶えす
土井小文
薇やへ音記号の合唱団
土耳古猫
茶の間では薇話もちきりよ
冬霞
薇を干す縁側や吾子遊ぶ
東山
ほろ酔いの蕎麦屋が湯がく薇ぞ
桃花
ぜんまいや何を隠すか渦の中
藤すみ
薇を摘む母笑う皺笑う
藤井眞おん
黒き灰汁より艶立ちぬ女ぜんまい
藤薫
母遅し忙しぜんまいの煮もの
藤鷹圓哉
薇の銭をほどきて無為となり
藤田こくりこ
薇の炊き込み御飯母の味
藤田由美子
薇の並んで旅の気分かな
藤娘なつ
薇の乾きてぽきり合図せり
藤野あき
杣道の薇綿毛陽を受けて
陶然
夕膳に蕨が主役の大人旅
洞菜津子
日が陰る薇取りの籠重し
薇や地下足袋の足ひょいひょいと
栃木のあーたん
ぜんまいや巻いて宇宙をなんと聴く
那須新香
ぜんまいと共にほぐれる記憶かな
南雲風花
薇や綿帽子付け孫の数
二上松風
薇やつむじ風になりにけり
日向ぼっこ
ぜんまいの解けて一日動き出す
日田路
紀の土手で薇取りで腰痛む
日本酒
薇の伸びて恐竜現れる
猫の耳
姉逝きて薇今は思い出に
馬場馬子
薇つみ老婆にまさる翁なし
俳ビギ名
薇を折りて早瀬で洗ひけり
博光
薇や母のレシピに包まれ来
白丘山人(893人)
薇や魔法使いの多き森
白鷺女
薇の曲がりを直す園児たち
白山
恐竜も食べたのか薇の渦
白瀬いりこ
恐竜も食せし味かぜんまい煮
半夏生
ぜんまいの折らるるまでののの字かな
半熟赤茄子
薇や物の怪の尾の如く生ふ
飯村祐知子
犬が嗅ぐ巨石の裏にぜんまい萌ゆ
尾上真理
薇採る夫婦揃ひのスニーカー
眉山ケイ
薇や茹でて干して揉んで泣きぬ
柊の花
薇も採れず子の帰路ふくれ面
姫山りんご
薇のほぐるる朝に仲直り
浜ちよ
薇や日輪の味山の味
富樫 幹
母の味ぜんまい煮物笑顔なり
風らん
薇を干して背伸びの朝かな
風花
ぜんまいや鎌首あげて跳びかかる
風峰
道はづれひょいとぜんまい婆の手に
風来
薇のだらりほどけて夜は寝る
風来松
薇やくるんと巻いて隠す闇
穂の美
ぜんまいの茂みの奥に水の音
峰江
薇の影の不揃ひ川堤
峰泉しょうこ
背籠より薇あふれ笑みこぼれ
朋夏
薇やのの字のの字の岩の陰
芳孝渡辺
箸付かずジュラ紀の香りのゼンマイ
房の花水木
薇やぐるぐるぐると目を覚ます
望の月
薇を昔はつんだと風に言ふ
望月ゆう
ぜんまいやたけかごながぐつほっかむり
北村 鯨子
薇や画の数ほど筋を噛み
北風男
薇や水は万物なるかたち
麻礼
山奥に宇宙基地かとぜんまいよ
麻呂助
野の風に揺れるぜんまいオルゴール
万季
薇を束ね青空市場かな
未貫
ゼンマイの抱けるヒミツ黄金比
未知
ぜんまいや舌の動きで開きけり
未々
遠き目して夫(つま)噛みしめる薇よ
岬りこ
薇の惚けて生ゆる古刹かな
稔   久
薇と人は干されて味が増す
夢の箱
薇の綿毛に一つ男意気
夢ひとすじ
薇や母のお里の帽子屋さん
夢見亭笑楽
とらんとよぜんまいの声つゆ知らず
夢芝居よしみ
ゼンマイかわらびも知らず土手の風
夢焦
長老のぜんまい採りのルールかな
夢堂
聞く耳のもたぬ薇すつからかん
椋本望生
ぜんまいのぐうのめちょきのはにたけり
明 惟久里
薇や翁石踏み独り言つ
明女
ゼンマイや恐竜隠すキラウエア
免疫力アップUP
庭園の奇異な一群薇か
茂る
球を追うキャデーぜんまい持ち帰り
妄 児
薇の頭を撫でて子等下校
木人
頭無き薇摘むや獣道
木村ひむか
渓谷のぜんまい蕎麦屋の門の蔓
木槿
ぜんまいのまいの辺りの深苦味
勿忘草
薇や渦を指紋と重ね見る
紋舞蘭
宇宙人めく薇の群生地
野ばら
薇や大事に梱包されしねりきりのごと
野原鶫
ぐるぐるに輪廻重ねるゼンマイか
野純
薇のほぐれて伸びて山目覚む
野水
薇を干しては揉みてまた干して
野倉夕緋
若き薇摘みたるは古老の手
野中泰風
薇の思い詰めたる心意気
野良
煙草吸いふと気が付けば薇ら
矢的@第二まる安食堂
剣山に立つ玄関の薇や
由芽
ぜんまいは綿脱ぐ前と祖母の言
由坊
薇や幾多の耳に沢の音
与一
女の子探す薇女の子
洋鳳
薇や猫がこぶしで顔洗う
洋々
ゼンマイのナムルの煮物家の味
羊一郎
五年眠る祖母の薇戻しけり
葉るみ
薇や斜面に顔だす潜望鏡
葉月のりりん
ぜんまいを採りてのの字をのばしけり
葉子 A
薇のうつらうつらと取る綿毛
欲句歩
渦巻をほどく舌先ぜんまい煮
藍時 湘
薇や他人(ひと)に教えぬ穴場あり
藍植生
誰彼にぜんまい小分け新聞紙
李子
薇や空に疑問符投げかける
璃紗
寿老人薇の杖核を消す
里甫
ぜんまいや旨さ揉み込むばばの皺
立歩
薇の触れてもみたき綿毛かな
隆星
すくと立つやわらかき意思ぜんまいよ
緑の街
薇や妻の後から籠を出し
林也
せせらぎの聞えしや薇の里
玲風
薇のせせらぎ回す水車かな
鈴木あむ
薇や此処其処彼処乱れ立つ
蓮の実
戦中派煮る薇に何思う
六花
薇や三江線の消ゆ田舎
和音
薇や土手一列に微動せず
和田東方
薇ののの字かかげて高転び
兀兀
指先のシワ黒く染めゼンマイ選る
枡形美智子
アイゼンを足にぜんまい探しけり
淺野紫桜
薇陽射しに笑い摘人来
澪つくし
ぜんまいの伸びして眠り覚めやらぬ
眞紅
薇の知恵の輪めきしひすい色
聰子
薇や産毛のひかる吾子の耳
芍薬
薇や味付けの陽は5年前
萬代草舟
屋久島の薇すくすくと巨大
蓼科川奈
異星人の如ぜんまいの立上がる
蓼蟲
薇のぐるぐるカメレオンの擬態
鋏と定規
薇の知恵の輪のごとうずまけり
ぜんまいや太陽光のパネル下
髙橋冬扇
糸紡ぎ終えて薇立ち上がり
凪ひと葉
蹴鞠の綿やぜんまいの置き土産
茹であがり貰う薇悪強し
葉っぱのようこ

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