俳句ポスト365結果発表

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  3. 春潮

第189回 2018年2月8日週の兼題

春潮

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

春潮の沖百たびの国つくり
西川由野
春潮の産屋に鉄の臭ひ満つ
西川由野
春の潮くじら色したくじらの子
24516
春の潮だいふく岩のふいに角
24516
春潮やリュックの中にあるオムツ
28あずきち
春潮や星の匂ひのする岬
28あずきち
春潮や手紙はゆつくりだから好き
あいだほ
吼えさうな流木撫づる春の潮
あいだほ
春潮や鳴門の風はまあるくて
あつむら恵女
手風琴開いて閉じて春の潮
あつむら恵女
春潮の春潮らしき迷い癖
ウェンズデー正人
春潮やころりと臍の緒のからぶ
ウェンズデー正人
春のしほ翳りて礁にしなだるる
ウロ
春の潮たゆらたよらにたゆたひて
ウロ
春潮やいのちいつたり来たりして
くらげを
春の潮首長竜を洗ひけむ
くらげを
母の見る空へ春潮の来てゐる
ことまと
春潮の満ち来て星の匂ひかな
ことまと
艦番号消して退役春の潮
さるぼぼ@チーム天地夢遥
春潮や玻璃浮き玉に塩のつぶ
さるぼぼ@チーム天地夢遥
春潮や横浜市歌を口ずさむ
シュリ
春潮や堤防長く猫長く
シュリ
春潮や時短をふらりゲーセンへ
しょうき
春潮や円陣を張る馬の尻
しょうき
春潮へ月の端からとろけゆく
しろ
少女揚ぐる旗よ春潮とはひかり
しろ
春潮の四角く来てはひしやげけり
すりいぴい
春の潮父の拳は硬かつた
すりいぴい
春の潮防波堤から缶を蹴る
ちゃうりん
航跡は一隻きりや春の潮
ちゃうりん
義経の弓呑む春の潮かな
にゃん
春の潮膨らみ曳山の支度
にゃん
春潮の石ころに尾っぽを生やす
のら
春潮や弔いの海のオルガン
のら
春潮のひねもすとろけあひて藍
ヒカリゴケ
春潮や蝋の匂へる隠し部屋
ヒカリゴケ
春潮をでいどりどろり鰭の徒歩
めいおう星
春大潮滴滴母亀の泪
めいおう星
自転車と乗り込むフェリー春の潮
ももたもも
春潮や小さき祠に供ふ塩
ももたもも
春潮や貸別荘のフライパン
ラーラ
春潮や砂浜まろき真珠色
ラーラ
食堂の引き戸の影や春の潮
ららやにほ
富士を打つ春潮光まとひつつ
ららやにほ
春潮とオバアの唄とオスプレイ
葦たかし
先生は明日は花嫁春の潮
葦たかし
春潮や火点しごろの伊根舟屋
伊奈川富真乃
春潮や翡翠のかけら拾ふ浜
伊奈川富真乃
春潮の瓶に手紙は無かりけり
伊予吟会 宵嵐
春潮や次の寄港は葡萄牙
伊予吟会 宵嵐
春潮や砂浜で光を拾う
花伝
春潮や何度でも始まりは来る
花伝
青に青てふ隠し方春の潮
霞山旅
春潮や人魚と見れば人魚とも
霞山旅
春潮に光の群れの孵化したる
海田
感情の上澄みとして春の潮
海田
春潮の舟に始まる建国史
樫の木
春潮へ支綱断ち切る銀の斧
樫の木@支綱(しこう)切断とは進水式で新造船をドッグに最後までつなげている支綱を切断する儀式。
地の傾ぐごとく春潮南より
魚ノ目オサム
春潮や宿に干したる練習着
魚ノ目オサム
椰子の実をなだめている子春の潮
月の道
春潮ののびる岬に泊まろうか
月の道
春潮を噛んで笑っている計器
剣持すな恵
春潮の島スリッパのぺったんこ
剣持すな恵
春潮をちぎる山下清かな
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
春潮の苦しみながら産む朝日
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
春潮やひとりの昼のサングリア
彩楓(さいふう)
春潮に置く薩摩富士鳩羽鼠
彩楓(さいふう)
春潮や忌み火重なる御塩殿
斎乃雪
貝殻を踏む音清し春の潮
斎乃雪
春の潮添乗員の名に恋す
山香ばし
春潮やハングル文字の迷路めく
山香ばし
丹の褪せし根太に春潮寄せにけり
山内彩月
春潮や月は地球の青を恋ひ
山内彩月
群雲を率いて春潮の迫る
珊瑚
耳に真珠飾りし日あり春の潮
珊瑚
春潮を聴き大空は熟れる青
酒井おかわり
春潮へ背いて赤き領土かな
酒井おかわり
春潮に鱶の子のこる哀れかな
純音
讃美歌のこぼるる窓や春の潮
純音
橋脚の島を春潮囃しけり
初蒸気
すぐ焼いて喰える朝市春の潮
初蒸気
臨月の犬のあくびや春の潮
小川めぐる
春潮や月のお下がりなる奇石
小川めぐる@巻貝に沈澱したケイ酸が、螺旋状の美しいオパールとなったもの。その形状から「月のお下がり(うんち)」と呼ばれる。
春潮や鳴り続きたるティンパニー
笑松
春潮の船竜骨をきしませり
笑松
傷ついた岩春潮の腕の中
城内幸江
春潮や月潜らせないやうに
城内幸江
春潮は夜々トンボロを産み落とす
神山刻@トンボロ…日本語では陸繋砂州。普段は海によって隔てられている陸地と島が、干潮時に干上がった海底で繋がる現象。
春潮や光は黙に収斂す
神山刻
春潮や蠍座の尾は海淵に
星埜黴円
春潮の軍港に食ぶカツカレー
星埜黴円
春潮や太平洋を蹴る素足
西尾婆翔
春潮に洗はれてゐる星ひとつ
雪うさぎ
他愛なく死しては春潮に溶ける
雪うさぎ
春潮や九十九里浜父の色
雪花
春潮や海は天にて昼休み
雪花
春潮やうつらうつらと海座頭
多々良海月
春潮の逆鱗に触れたのは誰
多々良海月
春潮を連れて親父の船の音
大塚迷路
春潮の満たす下弦のあのあたり
大塚迷路
春潮の端は何色なんだろう
大槻税悦
ゆったりと龍神うねる春の潮
大槻税悦
弦の音はアレグロ・ヴィヴァーチェ春の潮
中岡秀次
春潮や湾岸線は5キロ渋滞
中岡秀次
目閉ずれば春潮膨らむ音のする
宙のふう
春の潮膨らむように人を恋ひ
宙のふう
月読命の低き嘯き春の潮
土井デボン探花
春潮りうりう護岸工事がうがう
土井デボン探花
春の潮シトロエンの幌開く
土井小文
春潮の小舟は夜に追いつかれ
土井小文
衛星の直列きれい春の潮
桃猫雪子
春潮や家はこんなに傾いて
桃猫雪子
春潮や世阿弥の墓の小さきこと
内藤羊皐
春の潮雛の骸の二三片
内藤羊皐
春潮のフェリーや数式解く少年
猫愛すクリーム
老犬の眸にあをし春の潮
猫愛すクリーム
春潮と旅してコーラ壜無傷
比々き
ホバリングする春潮は原子炉へ
比々き
春潮の青を啄む鴎かな
柊 月子
流木は麒麟のかたち春の潮
柊 月子
春潮の光に骨をなぐさめぬ
豊田すばる
ひしひしと巻く春潮や空ゆるむ
豊田すばる
春潮をかき分けて舟はずみけり
抹茶金魚
遮音壁とぎれて風や春の潮
抹茶金魚
春潮や弔銃白く白く起く
牟礼あおい
春潮や蹄鉄の脚火照らせて
牟礼あおい
春潮の声に重なる母郷かな
椋本望生
春潮のこゑ面を打つ胴をうつ
椋本望生
春の潮のこんこんとわが子のゑくぼ
矢嶋博士
春潮や鯨の母の赤き乳
矢嶋博士
祝言の雅楽は春の潮となる
誉茂子
春潮や朝鮮唐津の金の継ぎ
誉茂子
はじまりの音はラのおと春の潮
立川六珈
春潮の大水槽へ流れこむ
立川六珈
春潮や車も町も錆びたまま
龍田山門
春の潮すべて小さきこととなる
龍田山門
春潮のろさろさ鴎はしやるしやる
緑の手
春潮にのれば仏蘭西までゆかむ
緑の手
春潮や買ひ手つきたる瀬戸の家
朶美子(えみこ)
穹の蒼春潮の碧まじわらず
朶美子(えみこ)
春潮やバナナ航路は晴天なり
トポル
春潮やきっとあいつもズル休み
はまのはの
春潮やぬるき香りの南伊予
井上じろ
春潮やぱつんと切れる紙テープ
三重丸
春潮や躓く石の真っ黒け
理酔
南総晴朗春潮真空色
柝の音
春潮やロザリオ手繰る修道女
としなり
春潮の波上げて応ふる青さ
くりでん
春潮や金星最後まで光る
k.julia
春潮や嘗て要塞なりし島
k君島笑夢
春潮や明日は東京デビュー戦
Mコスモ
臨月の母は春潮感じをり
S.A.Y.
くぷくぷと春の潮から便り来る
sol
春潮や右へ曲がれば捨てた家
yoko
春潮に孔雀は心音を捨てる
Y雨日
春潮やさんごが淡い恋をする
あすなろ
船長の髭なぶる風春の潮
あつちやん
春潮や突堤の鳥速歩き
あまぐり
春潮の産み落としたるしほだまり
あまぶー
春潮や漱石先生欠伸して
あめふらし
春潮が星の脇腹くすぐるぞ
あるきしちはる
春潮やそろそろ便り届く頃
いくらちゃん
尼ふたりふくふくとして春の潮
いちしない
春潮やミとソばかりの繰り返し
いち瑠
春潮や膨らむお腹張る乳房
いつき組リスナー班 たあさん
入寮はあした春潮はいよいよ
いつき組リスナー班・旧重信のタイガース
春潮に浸す聖女の手足かな
いつき組福岡リスナー班/ 由美子
二人して墜ちる愉しみ春の潮
いづみ
海神の涙の温度春の潮
イヘアナチョ
春潮に飛行機雲が降りて来る
いまいやすのり
ごっくりと春潮を呑む窟かな
いもがらぼくと
着陸の羽春潮に触れんとす
うさぎまんじゅう
春潮や下記へ移転のメモを戸に
うしうし
春潮や母はまだ手を振っている
うりずん好き
春潮や乳飲み子が今日寝返りす
エヨ子
春潮の潮目小舟をころがせり
おうちゃん
春潮や忌明け礼状したためる
お気楽草紙
春潮の引くや子鯨砂まみれ
かざばな
春の潮織り上がりたるさをりかな
かつたろー。
春潮や乳呑み子の真珠の涎
かぬまっこ
春潮を抱きふくふくと総の国
かまど
月の無きアラブの春の潮黒く
かもん丸茶
イーゼルをはみ出してゐる春の潮
かをり
春の潮砂地にイキュッと靴の底
ギコ
春潮やもう「さん」づけで呼ばないで
キッカワテツヤ
春潮や剥き子も減りし千葉の河岸
きっちゃん
春潮や立つ二百万本の粗朶
きなこもち
震災遺構にたっぷりと春の潮
ギボウシ金森
春潮の富士を仰ぎて元教師
ぎんやんま
春潮の錆びた甘みや三陸線
春潮の来ねば別れもなかりけり
ぐべの実
春潮や幸福書房閉店す
くま鶉
春潮や小樽港の寿司甘し
くめ仙人
春潮の底に眠れる特攻機
クラウド坂上
春の潮八丈太鼓響きけり
くるみだんご
古の贄はジュゴンや春の潮
ぐわ
春潮や踏まれて消えしイエスの眼
こじ
春潮の碧を割るは船の白
ことだ
春潮や吾子の一歩二歩三歩
ことり
春潮の子午線の街蛸の街
こなぎ
魚たちの歌垣として春の潮
こま
春潮や進路決めたる渡船場
さきのジジ
春潮や邪馬台国は海の底
さくやこのはな
貝が欲し春潮の湧く藍の貝
さとうりつこ
春潮の砕けて波の刃なり
さとう菓子
春の潮しあわせのかずかぞえよう
さな(6才)
運勢の良き日に満つる春の潮
さぶり
春潮や上着片手に会釈する
しー子
健診の結果未だ来ず春の潮
しげる
法螺貝の半音上がる春の潮
シナモン
春潮や朝食のジャム食み出しぬ
シニアモモ
春潮の満ちて朱華の色重ぬ
シマノ万里子
春潮や雲へ踵の踏み心地
じゃすみん
春潮へ水切る石の光かな
しゃれこうべの妻
水尾の凹みゆつくりもどす春の潮
すえよし
春潮の置去る貝の穴に泡
すかんぽ
婚礼の廊に春潮照り返す
スズキチ
春潮や旅の役者の伊達眼鏡
すみこ
春潮や卵をうみし夢のあと
せり坊
定期船定刻出航春の潮
タケ
金星の出や春潮の泡ぞめき
たんじぇりん金子
春潮の引いてのつぺら大地球
たんと
春潮や筆の運びは滑らかに
たん造
ずっぽりと春潮のあなにくちばし
ちま(3さい)
春潮の一波崩るることやはし
ツカビッチ
黒々と春潮月へせり上がる
つぎがい
駱駝立ち上がる春潮匂う丘
でこはち
春潮へ海女のおゐどの潜りゆく
テツコ@第二まる安
春潮や忽ち母の卒哭忌
てまり@卒哭忌は百か日法要に同じ。
春潮や養殖筏猫乗せて
てん点
哭き笑ひ春潮の生まるるところ
とおと
春潮のすみずみ龍はひとやすみ
どかてい
春潮の入り江うみうし踏まぬやう
ときこ
流刑地の島の子供や春の潮
ときめき人
ヨガマット広げる公園春の潮
としまる
春潮へ解(ほど)くこの指骨の風
どろん
春潮を捲れば腕時計溶ける
ながら
サモトラケのなぎさ春潮のつばさ
ニット
国生みの滾る坩堝や春の潮
にんじん
春潮や孔雀の羽を広げたり
にんじん屋
光ごと攻め寄せてくる春潮
ねもじ
春潮にまどろむ午後の下校船
はかた百合
春の潮背丈が伸びる大鳥居
パッキンマン
春潮のどよんどよんと波眞白
はまゆう
春潮やあれは出来損ないの島
ひぐらし
春潮のくぐもってゐる鏡かな
ひつじはねた
春潮が真っ暗闇を引いてくる
ひでやん
しゅんちょうと仲良くなれる京葉線
ひろしげ10さい
春潮に向かいて二人弓をうつ
ひろのじょう
春潮や赤龍の子の眼が光る
ひろ志
あふれくる笑ひのごとく春の潮
ふきょう和音
春潮や遺影を選ぶ女あり
ふくろう悠々
春潮の香やタイガースキャンプ場
ふさこ
足跡へ重ぬる足へ春の潮
ふっこ
春潮や新人研修最終日
ふわり子
春潮に左耳貸し右は鳶
ヘリンボーン富樽
春潮や鉄棒に干す体育着
ぼたんのむら
春潮や吹揚城には人まばら
ぽろたま
おんおんと島呑みこまむ春の潮
ほろよい
春潮や練習帳のアラブ文字
ポンテ
ゆるゆると春潮の渦に散骨
マカロン
あの碧き辺りが春の潮かしら
まさこ
制服のひだ鋭角や春の潮
まち眞知子
春潮や尻にはみ出す潮見表
まどん
眩みつつ飛礫を追うて春の潮
まめ小路まめ子
春潮の日出る国の広ごりぬ
まるちゃん2323
春潮や黒き着物の帯解かれ
みかりん
春の潮岩屋の奥の羅漢像
みくにく
娘の下宿春潮の香に驚きて
みっちゃん1号
子を連れて姉が来てをり春の潮
みなと
ふはふはのパンの香りや春の潮
みやこわすれ(かすみ草改め)
春潮やひねもす酒酌む番小屋
むじーじ
北斎の楮紙しめる春の潮
むったん
しましまの海は春潮の正しさ
むらさき(5さい)
胎児となり耳でみる夢春の潮
もせきのこ
春の潮海女焼ぶる薪減りにけり
もりお
春潮や昭和の壜の浮き沈み
やまなすび
春潮や焼きカレーなど食べてみる
やまぶき
舎利石をよすがに拾う春の潮
ヤマボー
ぽったりと夕陽の止まる春の潮
ゆすらご
春潮の流木は太古蟲宿す
よだか
春潮よ僕の泥まみれの恋よ
よっちゃん
太陽の膨張止まず春の潮
ラッキーの母
春潮や制服白き実習船
ららら句
金色のトランペット越しの春潮
る・こんと
しんしんと沈むモルディブ春の潮
るびちゅ
春潮のひかり届けり津波の碑
れっどべりー
春潮やぜぜずずるずれぜよと引いていく
りう女
春潮や高らかにアエイウエオアオ
或人
抱いたり押したり春潮眺めたり
阿片
春潮に抗う船や星騒ぐ
哀顏騎士
ながれゆくふらんす語かな春の潮
杏と優
ふるさとの門司はさみどり春の潮
伊藤はな
満ちきたり膝押しかへす春の潮
位相朗
木星も水生む星か春の潮
育由
春潮やマンタは海を耕せり
一阿蘇二鷲三ピーマン
春潮や禅の問とも睡魔とも
一斤染乃
春の潮引いた今です会いましょう
一咲ふゆか
春潮や九十九折ゆく伊豆の山
一人静
人工の江を春潮のこみあげる
羽沖
春潮や一筆描きの雲一つ
卯MOON
がうがうと春潮渦へと傾く
しゆんてうの都に帝あそびけり
塩の司厨長
春潮やここは世界の大静脈
塩豆
沖合の春潮空に触れんとす
可笑式
春潮や潟にモーゼの杖休め
夏柿
春潮や日本丸の帆の真白
歌鈴
春潮や縺るる糸を解きたる
花 節湖
契らむか春の潮酌む三ツの貝
花屋
春潮や一列に行く修行僧
華女
春の潮ハワイに良い波届いたか
蝦名 瑠緋
春潮の底に都のあるらしき
灰色狼
有給を使いきれずに春の潮
街麦
春潮や島の仏舎利塔は銹び
梶  鴻風
春の潮頭のネジが抜けている
葛城裸時
春潮や河岸に尻突く舫ひ舟
葛谷猫日和
臨月の胎に満ちたる春の潮
春潮や窓に拙き千羽鶴
瓦すずめ
遠き日の花いちもんめ春の潮
幹弘
春潮や免許を返し車売る
甘泉
春潮や娘むすめを生んだとよ
閑茶
ドロップの溶けゆく春の潮の香よ
紀貴之
難しき手術を終えて春の潮
貴芭蕉
春潮や大魚を胎に眠らせて
軌一
従順な春潮をば撫でており
輝 龍明
春潮やベンチは砂に沈みつつ
亀田荒太
秒針のぬるりと滑る春の潮
蟻馬次朗
春潮に揺れる磯着の白さかな
吉や
春潮や帝の櫛の流れ来て
吉良水里@大分県の国東市に櫛木や櫛海(くしのみ)という地名あり
春の潮ぼぼんぼぼんと弾く弦
久我恒子
春潮やあをき孤独の中にゐる
宮坂変哲
碧き星に生まれ春潮よどみなし
宮﨑紅清
病む犬の三半規管春の潮
弓女
春潮の青をゴッホに届けたし
京野さち
春潮や月より春を賜れり
玉木たまね
春潮と夜のあはひへ石抛る
芹沢雄太郎
春潮や底にサファイア生む地層
近江こと
春潮の羽ばたく音や独り旅
金子加行
リハビリの足の軽さよ春の潮
金治宜子
春潮に鉦鼓打打熟田津出づ
吟  梵
春潮や金印の島へ続く道
空 春翔
春潮やあの子も電話にでなくなり
空清
春潮や中州の木の根水を割り
栗田もとえ
春潮を呑む日輪を掻き混ぜて
栗田彌超 (くりたやちょう)
春の潮宵に聳える鉄鋼炉
桑島 幹
顕なる活断層や彼岸潮
君島笑夢
定まれば眩しき鷺よ春の潮
慶太
春潮や脈ひかひかと白くうつ
桂奈
春潮や故郷離るる顏朗らか
渓湖
春潮やカーラジオからブラームス
鶏侍
春潮や呼吸清かにさかなたち
結城 然
春潮の岬果てるや仁王立ち
月々
春潮の肩をたたいてくれてゐる
原田 甘
海の栓抜けて春潮胎動す
玄冬庵
春潮の波動月白のタンカー
古瀬まさあき
春潮や大人の行ける向こう岸
鯉太郎
春潮の釣糸たるる白日夢
春潮やだんだん現れる火砲
広瀬 康
春潮や軍艦島の青磁色
更紗ゆふ
春潮や空へと続く鳥の道
江戸川春風
春潮に誓い最後の煙草消す
江口小春
色褪せた絵はがきの町春の潮
江津
春潮や鯛の浦なる誕生寺
江里口泰然
横臥せる仏の島や春の潮
香舟
吾はいのち繋がぬいのち春の潮
香野さとみ
春潮に疲れをあづけ旅の足
香壺
春潮や微かに疼く親しらず
高尾美紀
春潮が匂う熱海の湯が匂う
黒塚紅葉
地球はいま春潮を待つ船である
根子屋彦六
春潮やマストに高く日章旗
根本葉音
春潮の光の粒の髪飾り
佐々木信天翁
二人目の孫が出来たよ春潮よ
佐山夕子
春潮やゆっくり進む腕時計
佐川寿々@チーム天地夢遥
マーライオン吐き出す夜の春潮
佐藤直哉
操舵席に見習ひ水夫春の潮
砂山恵子
幼帝の御霊遊ばむ春の潮
彩お茶子
春潮の渦龍になり爪を研ぐ
彩菜
守衛みる春潮市営駐車場
斎藤秀雄
春潮や北斗めざして満ち上がる
桜桃の里
春潮の藍うつりゆくかもめの目
三子
春潮をぎくしやくと行く陽のかげり
三輪えつし
春潮や光彩( ひかり)にまどふ磯のぬし
山西琴和浦
春潮や転校生になき訛り
山木たぶん
春潮の光の中へわが機影
残月
春潮へ父の萎縮の脳浸す
司啓
春潮や沼田場のワナは朽ち果てて
始の子
春潮の運びし貝に恋をして
市川七三子
春潮ややおら効きそむ痛止
志保川有
春潮の島影遠く胎児は眠る
紙魚
陸奥湾に響くじょんがら春の潮
紫檀豆蔵
春の潮龍王の使者ひたひたと
時の実
春潮や独り居のうとうとうとと
時雨
春潮や異国の騎手の大きな手
次郎の飼い主
江の島の肩まで浸かる春の潮
耳目
春潮や君のくちづけ藍深し
七色美月
月の吊る水の行方や春の潮
七瀬ゆきこ
ここ押せば彼方膨らむ春の潮
柴原明人
キャタピラの跡まつすぐや春の潮
若林哲哉
春潮の寄せてプラハの手風琴
若狹昭宏
桟橋を擡げて静か春の潮
樹朋
春潮や敬礼をして送り出す
宗本智之
春潮のひけばまほらの島の出づ
出楽久眞
春潮や言葉失ふ夫と来て
勝子
春潮や星の雫を集めをり
小鞠
寝ねがての春潮の音酒を酌む
小橋春鳥
春潮やゆつくり息をする地球
小市
春潮や待ち人は東より来る
小青
明けてゆく無動の夜や春の潮
小千住
春の潮海底火山の破片ある
小川まこと
春潮や島に毒瓦斯資料館
小泉岩魚
東ソーの灯りだらりん春の潮
小倉じゅんまき
春潮やすこやかに鳴く腹の虫
小田寺登女
春の潮二年に一度替わる医師
小梅
春の潮合宿の夜を抜け出して
小野更紗
春潮や駅広告も冴えて青
松山
音たてず廻る地球や春の潮
松田てぃ
春の潮月面のジャズ・ピアニスト
松尾寒蝉
春の潮かけおちと知る祖母の恋
松本愛
春潮やオリーブの木の青臭き
笑酔
参道の下に春潮寄する音
上江洲 睦
春潮の伊根の船屋の舫い舟
植田 宗一
春潮や戻らぬ猫のつぐら干す
新田 淑
春潮や僕は今日からインターン
新藤 柑子
はちみつをひと匙足して春の潮
真宮マミ
春潮に疑心を混ぜて帰ります
真珠
春潮の色知る鳶の声高し
真繍
胎児のごと舟を預ける春の潮
水間澱凡
春潮へクジラ探しの舵を切る
水夢
終業のチャイムの余韻春の潮
粋田化石
春潮に乗るや浮き木の亀温し
粋流
春潮のようなインクを買いにけり
酔いどれ防人
桟橋に歌舞伎の幟春の潮
雀虫
春潮や海を釣らんと遠投す
澄海
春潮や待つ人のなき里帰り
瀬波秋鮭
地球から零れんばかり春の潮
晴好 雨独
長谷寺を十分下り春の潮
晴好 雨独
春潮や職退きてより「さん」付けに
正丸
春潮の砂を泣かせてをりにけり
正則 (いつき組リスナー班)
春潮や津軽三味線打ち鳴らし
正木児童
春潮に光るものあり観世音
清一
段丘に遺跡の埴輪春の潮
西山哲彦
春潮や日ごと近付く小豆島
誠馬
春潮や吾子の補助輪外す朝
青い月
春潮の色聞き分くる海人が長
青柿
春潮を抗う細き黒き艇
青柘榴
わたくしを縁取りて透く春の潮
青萄
春潮のやや鈍くありたぱんたぱん
赤い彗星の捨楽
春潮やここで戦があったとは
赤馬福助
春潮にマンション群の影弛む
千の葉
春潮や鱗宮(いろこのみや)の紅珊瑚
千葉睦女
春潮や放浪癖の湧き上がる
千里一歩
胎盤の垂るる嘴春の潮
倉木はじめ
春潮の風の味付けにぎり飯
相沢はつみ
春潮の濁りに巫女の紙の舟
蒼奏
海神の息吹は何処春の潮
蒼鳩
春潮に漁る鳥の声白し
霜月
リュウグウノツカヒの春潮を知らぬ
村上 無有
どうやって春潮は分別するの
村上海斗
春潮や藍を塗り盛る桜島
多事
車椅子降りて尻ごときく春潮
駄口竹流
春潮に軽ろきホルンの調かな
大井河薪
春潮や体内に飼う月の満ち
大蚊里伊織
缶蹴るや春潮の藍を知らぬゆえ
大橋弘典
カコンカパン割れ磯鳴らす春の潮
大口屋 助六
春潮に溺れて魚になりし夢
大西主計
春潮や磯笛残し海を蹴る
大谷如水
春潮やみなとみらいは埋め立て地
谷元央人
春潮や幼帝の髪広がりぬ
谷口詠美
春潮や全面ガラス張りの店
谷川の蛍子
春潮やあまたの貝の出づる朝
池田香
春潮や我が脳内はアルファ波
竹さ
竜宮を発ち日の本は春の潮
竹庵
春潮や龍馬が駆ける土佐の路
竹吹く
スキップで回る地球や春の潮
中山月波
春潮の遠くアトラスの踝
中嶋浄土@アトラスは空が落ちてこないよう支えるギリシャ神話の神
春潮や新天地へと荷箱閉じ
昼行燈
春潮や玻璃器にゆらぐ水の影
衷子
春潮や遺骨まきたる空みそら
朝桜咲花@みそら色=明るく澄んだ薄い青色
春潮や化石の粒を吐くほどに
潮ベルト
春潮や魚鱗の錆を磨きつつ
長田写々
陸と陸しづかに離れ春の潮
鳥坂
春潮を見つめて無職一日目
直井照男
春潮の鼓動ときどき不整脈
直樹里
母いつも我が人生の春の潮
津軽ちゃう
目ん玉を剥いて釣られる春の潮
津軽まつ
春潮にぬたうつ龍や引く津波
津軽わさお
春潮や房総いすみ一両車
辻が花
春潮や水平線を引き直し
天晴鈍ぞ孤
春潮を水中翼の擦過音
点額
働き者の島のかあさん春の潮
田中ようちゃん
分校の十二の机春の潮
田中耕泉
春潮や卵の中の小さき夜
登るひと
春潮や浜に訳ありの新顔
都乃あざみ
春潮に乗り来て国をつくりたる
怒りのえびかずら
春潮の渦より龍の登るらむ
東尋坊
絶壁に王のごと見る春の潮
桃泉
どす黒き星雲生まる春の潮
桃八
春潮の渦より捲らるる地球
藤井祐喜
春潮や子午線に食むしおむすび
藤薫
春満潮唄はひとにうたうもの
藤鷹圓哉
転職の吾子の便りや春の潮
藤娘なつ
春潮の柔らかに空おしあげる
豆田こまめ
春潮の香のぶあつさや上京す
豆闌
おひとりさん車両に五人春潮眺む
洞菜津子
春潮や昨日産まれし岬馬
栃木のあーたん
春潮や優しく消えてゆく記憶
凪ひと葉
春潮や御嶽の磐の佳き湿り
楠えり子
春潮やミラーに垂らすヘルメット
日出時計
春潮や龍は鱗を逆立てる
日田路
春潮や波の伊八の蟇股
猫渓
包装紙を鶴に折る子や春の潮
播磨陽子
平曲に琵琶は泣きけり春の潮
梅田 紀江
春潮や舌を転がる白ワイン
白虎
春潮をやがて追い越す柩かな
薄荷光
春潮や落日背負ふ龍馬像
八幡風花
春潮を腕に抱き城は立つ
半夏生
春潮やマネキンの首洗ひをり
飯村祐知子
春潮が寄すハングルの旗ひとつ
比良山
春潮に一竿あずけ飲むコーヒー
尾崎遊羽子
橋脚を春潮の左回転
尾内以太
春潮や津波ラインの消えぬ壁
美年
魔法瓶に詰めたままの春潮
百幸
春潮や重り代りの演習弾
百草千樹
流木の白は寂しや春の潮
富山の露玉
春潮の胸打ちぬきて沖眩し
武井かま猫
春潮に射す陽海女の背に溢れる
風由花
春潮の中に留まる淡路島
福良ちどり
春潮や次の頁に書く音符
文房具茶釜
砂が砂さそう水底春の潮
平四郎
春潮や十五の息子寮に入る
蜂喰擬
春潮や石いかりのしずかにひかる
蜂里ななつ
思い出し笑いの声や春の潮
北大路京介
春潮や光も蠢く禁漁区
北野きのこ
黒船は安息日らし春の潮
堀口房水
春潮や効き目の遅きハルシオン
凡鑽
春潮や天窓を行くサメの群れ
万斛
足指で探る貝あり春の潮
未貫
春潮や肌うつくしき男(おのこ)駆く
岬りこ
ふよふよとはねあびのはねはるのしお
明 惟久里
マロウ茶の夜明けの色や春の潮
明女
春潮や闇夜は角き小石引く
木村ひむか
ビリケンの蹠ピカピカ春の潮
木田余ふぢこ
春潮やくるぶしにカニぬるいぬるい
木槿
春潮や釧路に啄木歌碑数多
勿忘草
人攫いはもういないよね春の潮
門 未知子
春潮に撫でられてゐる地球かな
野ばら
春潮やしゅぽんしゅぽんと波謡う
野々りんどう
象の骨洗う春潮豊かの海
野々原ラピ
春の潮二十分待ちなら待とう
野良古
春潮や身をほとばしる濁り水
春潮や次の職場へ行く途中
湧雲文月
春潮や語尾ながながと福井弁
遊泉
春潮や浜に相撲の名残あり
夕凪
月の石零れし波紋春の潮
夕望
春潮に緑一滴歌島ぞ
与志魚
春潮や表札一人増えました
葉るみ
春潮や生まれは巌流島と聞く
葉月のりりん
椅子に風と薬袋あり春の潮
葉子 A
春の潮機雷で逝った友の事
欲句歩
春潮や背に運びたる島の守秘
蘭丸結動
春潮に地軸かたむくではないか
利平
春潮や清め塩盛る夫岩
李子
春潮の瑠璃ヴィーナスを産みしより
理子
春潮のような私は君のせい
璃紗
春潮や臼歯に飴を噛み砕く
立志
早死の兄の子嫁ぐ春の潮
流川ゆきはな
東国へ発つ春潮の朝かな
竜胆
春潮や右上がり字で記す辞表
隣安
春潮の引いてライオン巌しづか
鈴木麗門
春潮やベッドに残る母の服
蓮の実
春潮のひねもすあやすうつせ貝
蓮華寺
春潮をうねらす万の鰓呼吸
露砂
春潮のアダージョの風かほる風
淺野紫桜
春潮や引いて惑星砂となる
澤木淳枝
春潮に掉し海を動かせり
珈琲斎
春潮や秘密の岩屋教えまい
眞紅
春潮や穴といふ穴覗き込む
蓼科川奈
堤防に青きクレヨン春の潮
釋証真
龍宮に幟立つらし春の潮
靫草子
春潮や指揮棒軽くヴィヴァルディ
有瀬こうこ
はじめての海は春潮あおく凪ぐ
なみは
猫のゐる波止場に春の潮満ち来
ぬらりひょん
飛び石のごとき島々春の潮
ねこじゃらし
春潮や伊根の舟屋の釣り仕度
むべ
灯台のらせん階段春の潮
秋色あじさい
灯台の螺旋階段春の潮
秋乃桜
春潮来運河の端の艀の死
野地垂木

並

春潮や隠岐路十五里七変化
GONZA
春の潮親子の同じ寝癖かな
HGDT
水軍の雄叫び高し春の潮
KAZUピー
春潮を待ちてヤン衆浜に立ち
n・桂月
春潮やブラジャーつけて初登校
立石神流
春潮や海女の持ち寄りランチかな
あさり
乾くのを待たぬ巌春の潮
おじきち
春潮やウィッシュをうんてんしてみたい
がんばれけいご7才
しゅんちょうやホオジロザメになりたいな
がんばれたくみ4才
春潮や黄泉の国まで歩こうか
ツーちゃんの恋人
春潮や利き手まだらに春ネイル
みのる
春潮を掠め一羽の門出かな
むぎみち
春潮に映る黒影勇ましく
225
ザザでなくまだざんざんと春の潮
2255
春潮や神腰かくる島浮かべ
☆彡ましろなぎさ
春潮や桟橋鳴らす舫い舟
28ひろきち
春潮や波打ち際のスニーカー
⑦パパ
春潮や入り日の色のやわらかく
aya
春潮はかたまり青い命のかたまり
be
春潮や突堤で絵を描く男
chiro
春潮や波の間に間に渦を巻き
KKK
生けるものつれづれ眺む春の潮
kokoro
春潮や網が濡れてる日暮れ時
kuri
春潮やビーチにウェルカムのボード
Kかれん
春の潮昇り龍を覗き見る
M多孫(タマゴ)
春潮のきらめく波に竿を投ぐ
PON
春潮の匂ひ広ごる旅情哉
sakura a.
新しき卒塔婆見おろす春の潮
TAKO焼子
砂利船の半ば沈みて春の潮
あいむ李景
春潮や網を繕ふ太き指
あい女
春潮やプランクトンの日光浴
あい琶
彼岸潮ざわめく先に灯台が
アオキシゲル
春潮や香箱を組む猫ネコねこ
アガニョーク
春潮の遠く引きたる波の音
あけび庵
岩代の松より眺む春の潮
アリマノミコ@「岩代」は和歌山県日高郡 切目 有間皇子の碑があります。
砂底の貝の溜息春潮や
あわい
春潮に貝殻しどろ眠る浜
いけのはら
春潮や石狩挽歌聞こへくる
いしかわかざん
床下も鳥居も露わ春の潮
いしまさ
春潮にゆるり光の道揺れり
いなば・みゆき
春の潮巡礼地から望む島
いなべ きよみ
春潮に付かず離れず星静か
うづら
春潮のいつしか濡らすふくらはぎ
うに子
春潮に誘われ明るきニット出す
うりずん
水底の形になめる春の潮
エイシェン
待ちわびた春潮の潟手を浸す
オイラー
海神(わだつみ)の覚醒めて春潮蠢けり
おくにち木実
春潮の海峡航る小船哉
おけら
春潮や筏のきしむ音静か
オッキー
春潮や国家試験にtry again
かずポン
夫婦岩ぎゆと縄笑う春の潮
カノン
春潮のぷつりぷつりと呼吸せり
かめのべ
春潮や帰れぬ海星乾く星
かよこ
春潮や遠き帆一隻他に無し
きおき
春潮を乗り越え来るロシア船
きのと
春潮や向いは人の住めぬ島
きみこば
春の潮馳せ参じ来る弓ヶ浜
きょうや
春潮の彼方に揺れる管制塔
キョンちゃん
春潮や篭もる息子が窓開ける
きんえんくん
春潮やしおみつ玉の使いどき
くさぐき
春潮の言祝ぐ安芸や朱の鳥居
ぐずみ
春潮の透けゆく命四つ手網
くれいじいそると
春潮の泡ヴィーナスの顕つ支度
ぐれむりん
キラキラとまぶしき春潮きょうも丸
クロまま
春潮や幾つ目からが昼の波
けら
春潮であなたを感じマーメイド
コケデカ
春潮や汀ゆるびて夫婦岩
ココダン
春潮や三浦岬でどんと打つ
こてつ川
秒読みの漁解禁や春の潮
こぶこ
春潮や那須与一の的侍して
ころころぼっくる
春潮や濱辺に戀を拾ひけり
さくみ
春潮や無くしたボール現れる
さとい
春潮や素足輝く貝拾い
さとうくにお
春潮や彼岸の妹の姿みゆ
しいちゃん
春潮や大鯛掬い仲間呼ぶ
しおかぜ
春潮や二列足跡続きおり
しげ爺
春潮やハイヒール手にはずむ砂
シナモンティー
春潮や貝を手渡す男の子
じゅりあん山本
春潮に旅話聞く舫い杭
しんしん
春潮に乗り来る魚味淡し
スタルカ
春潮に波がしらありゴッホ模写
すみっこ忘牛
春潮は素足誘う彼方へと
せいじ
新任の若き女教師春の潮
せいち
春潮や釣り人笑ふカモメたち
たいき
春潮の藍よ君の打掛よ
だいふく
春潮の風にそめたる空の色
たけし
春潮や話芸大家に似て非なり
だじゃれ
春潮や船上の席学生帽
タック
春潮や鏡の中のアン.ドウ.トロワ
たま
春潮や最南端の白き船
ちびつぶぶどう
春潮や巻貝の息しづかなり
つつ井つつ
春潮や砂浜遠く波遠く
つつ井つつ夫
列島をほぐすかのごと春の潮
つばさ
春潮のまどろみ深く橋の下
デコ坊
春潮の渦なす来島海豚飛ぶ
てつ
春潮の寄せては返す命かな
テン@第二まる安
春潮を左に聴きて遍路道
とうくろう
春潮や絡みし網の解ける時
ときこの母よしこ
ピアノのやわき調べ春の潮満つ
とくち
百円で覗く望遠春の潮
とし子
赤飯を菓子買ふついで春の潮
とつかあ太
春潮に貝がざわめく磯蟹も
な~さん (雪見酒)
疑ひも偽りも混ぜ春の潮
なかおち
詰襟のザクと振りかぶる春の潮
なご
春潮や碧羅の天を鳥がゆく
ナタデココ
春潮の響き柔らかくまどろむ
なないろ
春潮を呑む早暁の海峡賦
なにわのらんる
島近し春潮待ってうまい市
にゃんみー
春潮や社長の車に竿常備
ぬるっぱ
春潮やこの坂下れば佐渡の海
のぶ子
春潮やこの碧が好き飽かぬ碧
のぼ子
春潮や砂山くずす夕の波
のりりん
堤防の寝そべってみる春の潮
パオ
春潮や指輪を投げて終わる恋
はずきめいこ
鬱憤をとぽんと打ち遣る春の潮
はなたれ
春潮や旅の土産の一夜干し
はら美華子
春潮の暮れて平家の舟の影
はるや
春潮や漁港盛んな魚見れば
ばんしょう
失意の日春潮の磯砂を蹴る
ビーエム小僧
早鞆の瀬水先人は春潮へ
ぴいす
春潮やクルーズ船の予約券
ピーター
春潮や古老の口には折れタバコ
ひいらぎ
朝練のダッシュは春潮蹴りあげる
ビッグロング
春潮の波を歩きてどこまでも
ひでき
大型タンカー春潮に乗り相模湾へ
ひよとり
春潮や今年の抱負思い出す
ひろくん10さいのママ
春潮や鴎に投げるエビ煎餅
ひろろ
船窓にぷかり膨らむ春の潮
ひろ史
澄み渡る心の色は春潮や
ひろ之介
春潮に一聴の汽笛が震う
ふあり光
春潮や進水式の綱を切る
ふうせんかずら
春潮や地球を巡る海の客
ぶぅちゃん
島原へ船春潮のかおりたつ
ふみの
春潮やついさっきまで笑顔の子
ふるてい
春潮の音軽やかに暮れなずむ
ペコちゃん
春潮に爆音鳴らして舟を出す
ぺぱあみんと
春潮や赤き浜辺に影二つ
ペンちゃん
春潮や末期の兄の大吟醸
ほしの有紀
春潮の星の瞬きゆるゆるり
ぽんたちん
春潮の二人歩きし磯辺かな
ぼんねこ
春潮の満ちてスカボロ礁憂ふ
マオ
春潮に沿うは透明ガラス瓶
まこりん
痛打する櫓怒る春潮白牙むく
マッキラ棒
春潮に屈めば泡の奏で哉
まやこや
春潮や仕掛けのおもり一つ足す
まゆ熊
春潮の陽射しの中で我生きる
まゆ実
春潮の波に戯れ貝拾い
みぃすてぃ
ボストンテリアのリードもゆるむ春の潮
みえ
春潮やかもめ飛び立つ彼も亦
みかん
春潮で出勤前の朝サーフィン
みずほ
薄藍の大蛇のったり春の潮
ミセウ愛
春潮や三線の音に美らの海
ミセス水玉
春潮やサイズアップのやどを借る
みちおちゃん
流れ藻も船架に上げて春の潮
みつこ
新生活交ざる春潮濃く深く
みっちゃん@第2まる安
春潮やトロ箱高く積まれおり
みどりがめ
春潮の中1トリオの跳ねる靴
みよしい
春潮や豊饒の藍生まれけり
み藻砂
春潮の香りの中を鍼灸院
むすびめ
春潮や岬に響く鐘の音
むらたふみ
春の潮引きし合間の騒がしや
もじこ
春潮に図鑑片手の潮溜り
もちえちゃん
春潮のまるみおびたる地平線
モッツァレラえのくし
春潮や名知らぬ鳥鳴く私泣く
やえ子
富士見坂上りて春の潮眺む
ヤッチー
春潮の広がる砂にラブと描き
ゆぃ
春潮や岸壁の猫耳ぴくり
ゆうり
未来へと光編み込み春の潮
ゆか
春潮に嫌いと叫ぶ十五才
ゆみづき
春の潮教室毎にヘルメット
よあけの晩
夕暮れの春潮を割る大落輝
らくさい
若人のオール持つ声春の潮
らびっと
春潮にいさきの縞のあらわれり
リバティーさん
春潮を照らす光が示す道
りひ蔵
砂を堀り赤いバケツや 春潮や
りんごのほっぺ
春潮や脳裏に浮かぶ吾子の声
るりこ
春潮や言って良いこと悪いこと
れんげ畑
春潮や高速艇の波のこし
ロクヨン
破瓜の子の島を出づる日春の潮
わらび一斗
靴脱ぎて春潮あらう指の股
亜音洲
蟹追いて波に追われて春の潮
阿波豊
春潮の引くや漁船の泥遊び
伊介
春潮に流すは不慮の悲ひとつ
伊藤欣次
春潮やひと筆書きの海と島
伊予吟会 心嵐
春潮がしらすを連れてやってくる
伊予吟会 福嵐
春潮やサントス丸を送る父
位子
もたれあう二人を春の潮寄せて
胃痛
春潮や鷗の群れはより白し
井田みち
春潮の湾に押しよせ膨れをり
郁李
春潮や浜の飯屋に立つ煙
一宮寅五郎
春潮や母の背筋を伸ばす風
一心
春潮や似合はなくとも好きな色
一生
春潮に取り残されし舟一隻
一走人
春潮の逆さの影の大鳥居
一茶お
春潮を舟過りたる昨日のごと
一呆堂
春潮に浮かびし雲に浮かぶ舟
稲野らきを
春潮を切り裂きつつ陽は沈み
栄魚
小魚やゆったり過ごす春の潮
永想
春潮や羽ばたき香る大漁旗
詠野孔球
薀蓄は疑似餌のピンク春の潮
越佐ふみを
春潮や足跡つける裾ぬれて
苑菖
春潮に郷愁の香が入りまじり
横じいじ
春潮を一直線にフェリー行く
横溝 麻志穂
春潮の風に煽らず若人
荻野 尊
迷う身に春潮注ぎ込む新学期
温湿布
春潮や少年時代ボート部に
加藤賢二左右衛門
サーファーの込み合う銀座春の潮
加和 志真
春潮や老い潮時を知る私
暇親爺
深海へ春潮告ぐる海の雪
歌鈴 (@海の雪=マリンスノー)
春潮や髪型変えて紅変えて
花咲明日香
春の潮歩幅合うよう老犬は
花紋
人潤すつもり無けれど春の潮
茄子紺
春潮や出でし岩にて雲望む
蛾触
春潮が囃す凱旋帰国の日
雅雅丸
春潮や砂に遊んだ幼き日
介タマ母
春潮に亀ひたひたと休みけり
春潮のさざめき貝の笑い声
海月漂
春潮や浜に忘れし木の根つ子
海風山本
春潮や僕にはどうも分からない
灰田《蜻蛉切》兵庫
春潮や島を出る人戻る人
垣内孝雄
春潮や子規もこの海眺めたか
笠原 理香
春潮や航に微睡むベンチ椅子
釜眞手打ち蕎麦
春潮に乗って浦島太郎来る
勘太郎
春潮に流木のたりのたりかな
岸 れん
春潮に揺蕩う浮きよ吾が恋よ
岩のじ
春潮や干満の間に異国瓶
喜一郎
春潮や大きな渦を産むと言ふ
喜多輝女
春潮は新生島の子守唄
幾恋良石
門司火の山海峡のぞみ春の潮
帰京松山
春潮につられし風に舞うカイト
気のまま風
春潮の九十九島を巡りけり
貴船貞女
春潮や島に一つの信号機
鬼怒
年波の訃報がこわい春の潮
菊池洋勝
春潮に噂高まる海の幸
桔梗
春潮に立ちはだかって大巌
久仁重
春潮の青島に寝る大蛇かな
宮みやび
春潮に目を細めたり秋田犬
宮下 倖
露天風呂高波かぶり春の潮
宮写楽
永遠(とわ)の流れこの春潮の不思議さよ
宮島ひでき
足跡を明日に残さぬ春の潮
京あられ
春潮や力をもらい背筋伸ぶ
京のみやび
春潮や鳥居もあらは厳島
京丸
春潮の来る時待つやさわぐ胸
京子
春潮の色空色に重ねたり
玉ゆき
春潮や見え隠れする石仏
琴女
橋の上春潮渦をこころ待ち
句詩呼
春潮や高そうないろビール瓶
栗かぼちゃ
春潮や逆上がりして見る蒼穹
群馬の凡人
春潮に鏡の内海ひと集う
蛍子
春潮や忘るる事なき中二かな
鯨子
春潮や凝った肩も緩む朝
結城里部
春潮や半透明の魚ゆらり
月見柑
春潮や光るは丸き硝子片
月城花風
春潮やコーラをたのむ女子校高生
犬井山羊
春潮や原子炉姿まだ癒えず
犬散歩人
春潮やひとの汚濁も知りてなお
古屋凍雲
春潮や頭上に響く快速マリン
古山晶
春潮や水軍猛り渦を成す
古椿
坂の上遥か彼方に春の潮
古都鈴(ことり)
産声の伝える笑顔春の潮
己心
春潮や祖母と歩いた車輪跡
湖の子(うみのこ)
吹く鯨刺す鰹鳥春の潮
光風
春の潮大の字に寝るバリの浜
公毅
高階に飽きず眺むや春の湖
孔雀女
春の潮風にかをりて岬馬
ジャガタラや春潮望む娘像
紅さやか
瀬戸大橋車窓の小島春潮よ
香輝心
春潮や三線の音に寄する波
香月
川立ちの水切りあそぶ春の潮
高原三峯
春潮や水面撫ず精霊の歌
高村優雨花
アメリカに行ける気のする春の潮
高田 仁和加
春潮の引きてやさしき潮仏
高尾彩
春潮や羽衣揺れる松林
黒船
春潮の光満ちたる教室へ
黒曜石
春潮のさざなみ河に音もなく
今井佳香
春潮や架橋の空の青淡き
今治・しゅんかん
青空を吸い込まんとす春の潮
今日はアッシー
春潮の温み感ぜよ君の手で
根曲がり
春の潮迷い魚達の帰り道
佐保
しゅんちょうやうらしまたろうのかめがくる
座敷わらしなつき(6才)
春潮や縁は戻らず漁夫の息
菜々の花
さざめくや春の潮たち女たち
菜穂子
春潮に二つ岩かないや一つ
坂麻呂@第二まる安
春潮や満ち引きに人囚われたり
榊裕江子
春潮や高知の海の広がりて
桜さくら
打ち付けて飛沫も薫る春の潮
桜川俵舟
春潮やマークシ-トに印付け
桜姫5
春潮やFirst of Mayリピートし
桜木レイ
春潮や空へ染み込む水平線
札六
春潮やモーセは静かに手を上ぐる
三輪佳子
春の潮石垣超えて祠まで
三毳
春潮に舟べり打たれ目や覚める
山の中のオクラ
春の潮寄せては返す郷愁
山姥
春潮や鳶狙いしはお弁当
山湖ひかり
春潮や防風林の影をだく
山川咲
春の潮頃合を待つ生物部
山田ノムオー
春の潮手向けし色は涙色
山歩き
宮島の舞楽の息吹春の潮
山本 力
春潮のでかき干満磯臭し
山本嘉子
春潮や小ガニはさみをふり仰ぐ
惨風1
エナジーが湧き出る予感春潮を見て
惨風2
悲鳴と喝采と春潮の五輪
惨風3
春潮の欠片は甘きシーグラス
四丁目
春潮や海女のかまどに活気出て
四葉
春潮の菖蒲田浜に子らの声
枝温李
春潮の水面に沈む遺灰かな
紙威
満ち来たる春潮の浜仁王立ち
紫香
幾年も雲間青映す春潮よ
詩楽麿
春潮を潜りて巡る城ヶ島
七生姫
刈取りの夫婦船行く春の潮
篠田ピンク
ハングルの春潮染めし蒼き瓶
紗々
春潮や岩間に沈みゆく指輪
朱河
春潮のデーモン閣下の歌あはれ
珠桜女あすか
石を積み流され又積む彼岸潮
酒井栄陵
春潮の風を岬に立ちて嗅ぐ
周次郎
春潮に弁天島も洗われて
宗貞
春潮やミラノ帰りの新部長
秋月
春潮や波間にたなびく大漁旗
秋月なおと
春潮や婆としごとに物忘れ
秋光
春潮の波跡くっきり幾重にも
秋桜
春潮の満ちくる潟やラテアート
秋津州はじめ
春潮や薄桃色の海ガラス
秋曇
春潮や君ケ浜消ゆ一発波
秋乃智春
春潮やくの字への字と姿変へ
重翁
春潮や詣でる沖の神の群れ
春と夏子@沖の神=シャチ
春潮に祈りて神も御座します
春果
春潮の頭(ず)を下げ参る朱の鳥居
春川一彦
空の手に触るる温もり春潮へ帰す
春日のぽんぽこぴーな
春潮やムツゴロウさんこんにちは
春尾松太郎
春潮や水彩筆に手を伸ばす
春明
春潮や島の岬の道祖神
春野いちご
春潮やビーナスロードの声包む
春蘭
春潮へ漁船競ひて出港す
順女
千年の光あふれし春の潮
小塚 蒼野
春潮の退きざま塩播く馬蛤の穴
少納言小豆
春潮や渦を間近に増す歓声
松永裕歩
春潮に矢印描き進む船
松山女
春潮や小舟漕ぐ手は弛たひて
松田文女
巡礼の白装束や春の潮
松風女
春潮や干満跡の大鳥居
松野英昌
しらす丼好きで腰越春の潮
湘輝
春潮やしまなみ眺む船上人
照波
春潮や"貝生きてるの?"吾子の問い
常夏松子
春潮や磯笛載せた風のキス
常陸人
瀬戸海に日射し飛びはね春潮よ
植木照美
春潮や英字の蓋は有機味噌
寝たきりオヤジ
春潮や河口膨らむ隅田川
慎吾
春潮や日の出入りも掌
森一平
春潮や白き制帽並びゆく
深草あやめ
春潮や雲やわらかく混ぜる風
神山やすこ
春潮や砂が呟く恋終わり
尋牛
春潮の波間に見える富士の山
睡花
春潮や魚群いざない波しぶき
粋仙
春潮に漕ぎ出でし吾子に叫びおり
粋篤
春潮の水際にただよふ藻拾ひし
翠穂
釣り糸の留まるもなし春の潮
酔楓
春潮の潮に婚約宙返り
酔風
魚河岸の刺身定食春の潮
杉本とらを
七度目の春潮ペンキ缶と舟
世文亭
春潮や龍馬も思案新元号
瀬々葱坊主
島影に灯りともすや春の潮
星降松
春潮や海に現わる天の川
晴日和
春潮や汀に小さき靴の跡
清水仙人掌
春潮を黒き機影の泳ぎをり
清清檸檬
春潮を音色で紡ぐ琴の糸
聖右
春潮や青切り取りてキャンバスに
西川あきや
春潮の浜に子供の歓喜かな
西尾桃太郎
春潮やえびせんを撒く観光船
西尾良二
春潮や光ふくみて柔らかく
青玄
春潮の水面の雲もゆったりと
青泉
路地尽きて小舟の揺らぎ春の潮
青嵐
春潮や引きたる波のゆきどころ
斉藤ふみえ
春潮や屋島名物瓦投げ
石川焦点
春潮や足取りはサンバのリズム
石野上路無
春潮に抱くは美味い魚なり
千波
春潮や岩盤は堅く動かず
占新戸
江の島を洗う春潮鳥の声
泉水
春の潮生き物の如砂を這い
浅見 弓楽
春潮やつま先つけてかぶる波
船本さくら
春潮を裂いて夜釣りの小舟かな
善句太郎
春潮で届くルソンの森の幸
祖乞
春潮の袂で仰ぐ大鳥居
倉の人
春潮に溶けあう命掬う網
想予
春潮や母もいつかは帰り行く
窓 たんぽぽ
春潮を見る青年の呼吸かな
総一郎
春の潮波の静かに誘いけり
聡草
春潮のパンダ舎に人溢れけり
草野 はな
航跡の刷毛目引く哉春の潮
草翡
春潮やぽんぽん船のゆるゆらり
春潮と戯れ時間忘れおり
蒼香
春潮や不意の胎動笑む妊婦
太一
春潮や泡波ちさく浮かべたり
太架子
春潮の波乗りの神キラキラと
太子
春潮やくだける波に色があり
鯛 風
春潮や喧嘩したころ泣いたころ
台所のキフジン
春潮とゆっくり動く土砂の船
大三郎
春潮やボード包みぬワックス臭
大島涼波
春潮やジーンズの裾ひと折りす
瀧まさこ
春潮ややっとギプスが取れた午後
沢田朱里
春潮やボトルの中の遺言書
達哉
帰港今たなびく香り春の潮
端池
春潮の香り漂う難破船
池田和正
春の潮ヘリの影ゆく綺羅の海面
稚句拙句
春潮の夢に漂い女護島
竹の子
春潮や大桟橋にひびけジャズ
竹春エリザベス
春潮や温泉宿の釣りいかだ
竹林
春潮や肩よす夫と浜辺唄
春潮や貝を拾いて浜歩き
朝ぼらけ
もずく取り珊瑚の海に春の潮
長谷川ひろし
春潮やきりりボートのねじを巻く
長峯千有
死者のための巨大ゆりかご春の潮
直木葉子
夢に父浮桟橋へ春の潮
直躬
銀輪のぺタルは軽し春の潮
津葦
春潮や岩に隠れて時を待つ
鶴田梅勝
春潮や汀を蹴つた少女の背
泥酔亭曜々
春潮や妻船長に子伝令
哲也
春潮に洗ふ銀のティースプーン
天野姫城@天の川銀河句会
春潮やコンビナートに残る砂
田村幸之助
春の潮地球裏よりうねり来る
田邉 真舟
春潮や清盛の立つ朱の回廊
登美子
春潮や波の泡立ち柔らかに
土屋 木漏れ日
うしかいの吹きし角笛春の潮
冬のおこじょ
春潮を待つ子らひとみ輝けり
冬木 凛
からくにへ春潮の風渡りけり
東山
春潮や途中下車して江の島へ
桃花
髪解(ほど)く熱き血汐や春の潮
桃福
春潮や魚拓ひろげし釣りの宿
湯川美香月
春潮の波音連れてくる眠気
藤すみ
春潮に小魚光る舞子沖
藤井眞おん
春潮に眠る安芸の筏かな
藤郷源一朗
春潮や大観の目で見る浜辺
藤紫ゆふ
春潮や膨らみはじむ藍の海
藤田康子
春潮の寄せる波間のさらさらと
藤田由美子
春潮や飛び立つ鳥の清らなる
藤野あき
春潮に打ち上げられし異形の実
春潮や網の目結ぶ指太し
春潮や大漁旗の帰り船
徳永 北道
晴明の復活うれし春潮や
内田 節子
春潮や腹蹴り上げるお腹の子
南雲風花
春潮や竿先無心な太公望
南風
春潮や孤島賑わう置き土産
二上松風
春潮に瞑想さぐる釈迦ポーズ
日本酒
春潮の水平線は直線に
忍冬
春潮や藍の絵具が足りません
猫の耳
春潮や鳴門の渦の山となる
猫楽
春潮の軋む橋杭さきに船
猫舌扁平足
春潮や渦もしぶきも笛の音
波世遠
穏やかな相馬沖なり春の潮
馬場馬子
春潮に移動をまかせ旬を嗅ぐ
俳ビギ名
観音様春の潮満つ脚の甲
俳菜裕子(はいさいひろこ)
砂に書くクルスを流す春の潮
博光
釣り舟に口笛流る春の潮
白丘山人(893人)
春潮や運び来る海いろ淡く
白晃
春潮や地球の動くごとき水
白鷺女
春潮や房総の峰とかすむ船
白山
春潮の空をアサギマダラの黒
白瀬いりこ
春潮をバケツに汲みて太公望
白鳥国男
春潮へのびやかに汽笛と水脈と
白豆
見晴るかす沖に揺らめく春の潮
麦吉
少年のペダル休めし春の潮
春潮に取り残されて駆ける
半額無料
春潮や丸き地球に海平ら
半田市矢浦詠正
江の島や春潮引きて御神渡る
磐空
春潮や石段飛ばして我も行かむ
比世子豆
春の潮浦島の魚籠あがる浜
尾上真理
春潮や沖行く小舟煌めきて
美山
塞いでる心に来るも春潮かな
美翠
春潮に七年前を思いけり
柊の花
春潮や空の溶けゆく水平線
姫山りんご
春潮にモンゴロイドの渡り来る
百合乃
春潮や浜辺の瓦礫ハングル語
富樫 幹
春潮といへども浜の暗さかな
風花
春潮や風もまばゆき瀬戸航路
風来
春潮に裾濡らしつつ鳥居まで
風来松
スカートに映る空色春の潮
福花
春潮や「潮騒」を読む昼下がり
文月さな女
春潮にゆたりと歪む鳥居かな
聞岳
春潮やくどくどいわぬ流れあり
平松洋子
まだ寒き春潮照らす光の矢
平塚雪月花
春潮や衣ずれのごと寄せ返し
穂の美
春潮や街にも溢る淡い色
峰江
灯台の白の極みや春の潮
峰泉しょうこ
春潮にまどろむ売子傘の中
萌久
ほんわかと春潮の香を着て帰る
出帆す彼方米国春の潮
房の花水木
春潮や初めて知った紅の味
望の月
春潮や今日の弁当豪華なり
望月ゆう
春潮やスナメリどもが逆流し
北 風男
春潮や我寄る波か君引く波か
北村 鯨子
春潮や希望の松の佇まい
堀アンナ
ハーブティーの香の声弾む春の潮
麻中蓬子
春潮にあそばれているシーグラス
麻呂助
春潮の産むビーナスの目の潤み色
妹のりこ
春潮や至るところに釣り小船
抹香
春潮やわたしは満ちてまってます
未々
春潮や指で捌きし烏賊を食う
眠る烏龍茶
晴天へとハングライダー春の潮
夢見亭笑楽
出航の紙テープ夜明けの春の潮
夢芝居よしみ
春潮や恋文という変化球
夢堂
春の潮前頭葉にひたひたと
霧子
春潮や舞い降り昇る金龍
免疫力アップUP
散骨の行方任せる春潮に
茂る
春潮や船ひとつ無き大桟橋
妄 児
春潮や大槌小槌つなぎけり
木吉こと木好
春の潮島の高さの移ろへり
木人
春潮を囲いて光り塩とする
野純
紀勢本線玻璃に煌めく春の潮
野水
春潮や思い浮かぶはカンブリア
野倉夕緋
福島や春潮来れば注ぐ泪
野中泰風
ぬうらりと艶めくゴミや春の潮
野々村
春潮に遊ぶ片帆のいさり船
野良
春潮の満ち引きの音や傾ぐ月
柳児
春潮や洋上気象観測女子
薮久美子
春潮や磨くボードに朝陽跳ね
優純bow
洞窟に春潮入り砕け散る
有田みかん
春潮に亡き母のおむすびの味
由芽
春潮や波打ち際に犬連れて
由坊
春潮や白砂そっと撫でて満ち
余熱
春潮や光与えよ宇和の真珠に
与一
春潮や吃水深き外国船
洋々
春潮やリセットボタン押してやる
羊山羊
春潮のあうらくすぐる引き加減
葉月けゐ
春潮を抱き締めたるや大吊橋
陽気姫
春潮に自転車を引く影二つ
雷紋
轟音を上げて鳴門の春の潮
藍植生
春潮やせんせえを呼ぶ十二人
璃当
春潮や五色はためく番外寺
里甫
賑はしきフェリー乗り場や春の潮
立歩
春潮の上こそ走れしおかぜ号
留野ばあば
ジョギングの堤防に寄す春の潮
緑の街
春潮や鳴門来島轟となり
林也
逆光にポンポン船や春の潮
玲風
明け六つの華やぐ市場春の潮
鈴木あむ
春潮の満ちて濡れ仔の臍乾く
鈴木牛後
展望台に焼酎の甕春の潮
蓮水
春潮や5歳の息子釣りデビュー
露伴
平家住む都を満たせ春の潮
老人日記
春潮や紅ひき外に出たくなる
六花
ぬったりと押し上げて来たり春の潮
六々庵
五才児の腕白ぶりや春の潮
和音
マングローブ根つこばかりや春の潮
巫女
春潮や地球のどこか膨れをり
洒落神戸
春潮やヘリ不時着の島明くる
渕野陽鳥
春潮や初胎動のこそばゆし
游真
春の潮人魚の泡の桃色の
澪つくし
春潮の今切関に赤鳥居
沖よりの白き客船春の潮
聰子
春潮の碧手のひらにガラス石
芍薬
段丘を下る野墓や春潮や
蓼蟲
春潮やドヴォルザークのコンチェルト
霖之助
活き魚を小舟にさばく春の湖
春潮の砂地を駆ける悍馬かな
髙橋冬扇

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