俳句ポスト365結果発表

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第190回 2018年2月22日週の兼題

三色菫

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の正しい表記とは
寄せ植えの 三色菫や 浅草寺 Wの英樹
パンジーや ワッショイワッショイ 花みこし カトレア
三色スミレ ミツバチの 遊園地 かねみ
咲きみだれ 三色菫 花の園 なかよし
反抗期 母の日だけど パンジーを 華らん11
紫の 神秘と不安 三色菫 華らんまま
学び卒 三色菫 舞うすがた 京 雅(きょう みやび)
パンジーや きれいなドレスで 踊りけり 山内 茉緒
とりどりの さんしきすみれ 夢にいず 士王
パンジーの 笑い顔して 越冬す 小林番茶
大銀河 三色菫の 花弁かな 相模の仙人
逝きし日や パンジー手植えて母悼む 大坪美智子
三色の 菫の傍ら 遊ぶ児 優輝
君はしゃぐ パンジーパンジー チンパンジー 琵琶翡翠
パンジーの花壇 泣き顔 笑い顔 陽気姫
ロンパース ベランダ揺れて 三色菫 水仙
●四月に出産予定日の娘のためにベビー用品の支度をしている毎日です お天気のいい2月の晴れ間にに初孫誕生の準備でベビー服を水通ししました ベランダに揺れる風情が可愛くくて プランターの菫と幸せな光景にうっとりした景色をよんでみました 初投稿です よろしくお願いします/水仙
○掲載週の頃には産まれているのか。孫ほど可愛いものはありません。毎日写真を撮るように、孫の句日記をつけてあげて下さい。
 まずは俳句の正しい表記を覚えましょう。俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から。次のご投句お待ちしてます♪

◆季重なりブラザーズ
三色の 菫賑わう 春の雪 薔
ワゴン内三色菫は春四十路 洞奈津子
卒業の三色菫や父兄席 吉岡 享徹
揺れる三色菫卒業の空 はなにら
陽だまりで 咲いた三色菫(パンジー) 春を知る みっちゃん
吾子の指パンジーに触れ春の庭 春
雪解けてパンジーの顔輝けり 常陸人
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

●スミレは、春から秋まで咲きますが、夏とか秋の菫は、「夏菫」とか「秋菫」でよいのでしょうか。/風峰
●全くの初心者なのですが、季重なりについての質問です。例えば、冬にミモザの木について詠もうとすると、「冬」と「ミモザ」の二つの季語が入ってしまったりしますが、こんなことはかまわないのでしょうか?/佳子
●季節の変わり目になると、どうしても前季の季語と重なるケースが出てきます。 例えば、一句の中で冬の季語と春の季語を併用することは許されるのでしょうか。/北村崇雄
○季重なりはタブーではありません。うまくやればよい!の一言につきます。「冬のミモザ」のような使い方は、問題ありません。

◆兼題の考え方
氷雪の そだねぇの故郷に 春の風 噴火湾
おふくろ逝き おおきな陽光 なをまぶし 旅立って
娘亡き ネコ一匹だけの 三月三日(ひなまつり) 真実
春めく夜 期待と無念 風に乞う 山下ブライアン
春は良い暑くもないし寒くもない まさおばしょう
くるはくるは15の旅立ち晴れの顔 きみさん
春嵐淡い桃色横恋慕 もけもけ
はるかすみ 菫デザインショーツ干し 春日
融雪に香るむらさきしろきいろ さくらんぼ
●雪解けの山の中で香りと色で存在感を感じさせる三色スミレの様子を詠みました。/さくらんぼ
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。今募集中の兼題は、4月18日24時締切の「初鰹」です。ご投句お待ちしてます♪

◆季語深耕
通学路テニス部帰り見る菫 しおかぜ
むらさきが目に迫り来る菫かな 久仁重
石垣の隙間で背伸びのすみれそう kuri
里山を巡りめぐりてすみれ草 まなたか
ファミレスの駐輪場やすみれ咲く むべ
菫咲く炭焼き跡や杣古道 孝
翳る目を解く峠の菫かな 山歩き
はなことば妻に送るは白スミレ 秋月なおと
義父見舞う渡り廊下の白すみれ タカミユ
新調のスーツ眩しやすみれ草 淑女
駅前はすみれ通や宝塚 妄 児
山あいの母校へ急ぐ菫路 春蘭
校章の眩しき胸の菫かな 川島欣也
適当に植えて健気に咲く菫 高田 仁和加
届け物スミレ草に案内され 菜々の花
七年(ななとせ)の津波のりこえ菫かな よりみち
鮒釣りし岸辺の先の菫かな 安田信洲
花菫かすめ単車の深わだち あつちやん
青空に向いて笑って花菫 くじやく女
三回のキスが色決む花菫 なかおち
遊園地に朝の光や花菫 ピーター
校庭の色を欲張るすみれかな 竹の風鈴
菫草妊娠告げた娘の歯 中田氏
日の入りて色を失ふ菫かな 白虎
コンクリの割れ目むらさき菫かな 富樫 幹
●三色菫の兼題を、拡大解釈をして、上記の如く「菫」「花菫」として使用。この使い方は許されるでしょうか?/富樫 幹
君知るや北の大地の菫草 里甫
●兼題が、「三色菫」とわかって、元船乗りの連れ合いに、北海道で菫を見た事が有るか尋ねると、見た事が無いといわれ「そうやな、岸壁と綺麗なお姉さんしか見た事が無いわな」と私「けっこな(綺麗)姉さんは、居らんかった」と夫との朝食の会話!そこで、いつき先生がいつも言っている、それを書けばいい****とゆうことで、そのまま素直に詠みました。/里甫
○会話をそのまま書けばいい。それはOKなんだが、問題は他のところにあります。小さな歳時記や季寄せには、「菫」「三色菫」を1項目にしているものもあるかもしれませんが、基本的には今回の兼題「三色菫」と「菫」は別の季語として認識されるべきです。花の形も印象もずいぶん違いますものね。

三色の菫三つ葉と背比べ 端池
三色の菫大地を温めよ 宮みやび
三色の菫ブーケで漱石へ ときこの母よしこ
●少女のころ、家にあった漱石全集を読んでいました。 「菫ほどな・・・」という俳句を思い出して華やかなブーケで送りたくなりました。/ときこの母よしこ
○「三色菫」は音数多いから使いにくい。だから「三色の」で上五を作ったのかもしれませんが、「三色菫」と「三色の菫」とは違うよなあ……。

●「菫」と「三色菫」の違いは野に咲く小さく可憐な花と花壇に植えられている園芸種の華やかで賑やかな花。きっと明るい楽しい句ができると思いきや暗めの句が多くなってしまいました。これは自分のイメージによるものか、パンジーのもつものなのか?皆さんがどのように詠まれたのか発表を楽しみに待ちます。/あまぶー
●「三色菫(さんしきすみれ)」は菫の仲間だが、あくまで「サンシキスミレ」であって「スミレ」ではない。また、「三色菫」は種としては傍題の「パンジー」よりも「ビオラ」に近いようで、全体的な色合いはビオラの方が穏やか。パンジーは独特な色合いが何ともカオス(混沌とした雰囲気)で個人的にはあまり好きな花では無いのだが、その「カオス」に突破口があるかも。印象的な傍題も色々とある(遊蝶花・胡蝶花・胡蝶菫)が、どう詠み分けるか?/灰田《蜻蛉切》兵庫
○やはり「三色菫」と「菫」は別物の季語として慈しみたいですね。

●さんしょくすみれ、ではなく、さんしきすみれ、なんですね。/星埜黴円
●昨日の今まで、三色菫は「さんしょくすみれ」だと脳に記録していました。おお「さんしきすみれ」だったとは!今までの人生は何だったんだ! これから先、もし「さんしょくすみれ」と口をついて出ても笑わないでね。/大塚迷路
○笑わないよ! この季語をつぶやくたびに、未だに「さんしき?さんしょく?」と頭の中で確認するもの(笑)。

●三色菫、季語だけで7文字。もう中七にしか使えない感じですよね。難易度高すぎですね。菫だといっぱい思いつくのになぁ…/のぼ子
●三色菫の兼題の時、パンジーはだめなのでしょうか。/岡﨑 みのる
●三色すみれは文字数が多いので、十七音の内に収めるのが難しかったです。質問なのですが、「パンジー」という表記で句を作るのは、兼題に沿っているのでしょうか?/ちらり
●今回の「三色菫」、長いです!助詞を付けると中七に収まらない!でもなるべく「パンジー」ではなく「三色菫」で作りたいと頑張ってみました。 皆さんの投句が楽しみです。/なないろ
●「三色菫」は、「パンジー」としてもいいのですか?/すみ
●黄・紫・白の三色が主張しすぎず春の明るさを伝えてくれる小さな花ですが「三色菫」「パンジー」の響きは随分印象が違います。/うに子
●三色菫は一般的にはパンジーを指すようですが、調べてみると厳密には違う種類のようです。もともとの三色菫はパンジーの原種的なもので、花の大きさも菫に近いようです。その違いを知ってしまうと、三色菫とパンジーはまったく違った雰囲気を持つ季語に見えてきますので作句にも影響が及びます。が、一般的には三色菫=パンジーならば、そこを詠み分けるのはあまり意味がないのか…いろいろ悩んでしまいました。 /露砂
○詠み分けることは可能ですし、意味のないことではありません。是非、挑戦してて下さい。そのためには「三色菫」「パンジー」のそれぞれの特徴を理解する必要があります。以下、さまざまな季語情報が届いています。

●三色菫(さんしきすみれ、植物、晩春。傍題:遊蝶花(ゆうちょうか)、胡蝶花(こちょうか)、パンジー、ヴィオラ) 俳句にいう「三色菫」と「パンジー」はほぼ同一に(傍題として)扱われているようですが、生物学上はどうも違うようです。あまりに複雑で正確でないかも知れず複数ネット情報まとめで恐縮ですが・・ 「三色菫」は、園芸種であるパンジーの原種の一つ。スミレ目スミレ科スミレ属サンシキスミレ種(V. tricolor)。学名:Viola tricolor L.、和名:サンシキスミレ、英名:Wild Pansy, Heartsease他。 「パンジー」は、スミレもしくはサンシキスミレ(Viola tricolor)から分化したものと考えられている。キントラノオ目スミレ科スミレ属パンジー種(V.×wittrockiana)。学名:Viola×wittrockiana, 和名:パンジー、英名:Pansy。 1800年代に北欧で、アマチュアの園芸家が群性のスミレを作るために、野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテア(V. lutea)、さらに近東のスミレビオラ・アルタイカ(V. altaica)を交配してパンジーは生まれた。1820年代から1830年代に膨大な交配が行われた(英国その他でも品種改良が行われた)。どうもパンジーは外来種であり、園芸種のみを指す模様。「カラー図説日本大歳時記 春」(講談社)には、北ヨーロッパ原産、英国で野生種が庭に栽培され、鑑賞用とされたとかで、江戸時代に日本に輸入されたとあります。これは「パンジー」のようですね。季語にいう「三色菫」は厳密には現在日本で一般にいう「パンジー」といっていいのかも知れません。とはいえ俳句においては「パンジー」は「三色菫」の傍題。他の傍題も含めて、句により使い分けたいところですね。「ヴィオラ」は「パンジー」とは生物学上違うけれど割愛。 なお、別季語の「菫」(三春、キントラノオ目スミレ目スミレ科スミレ属スミレ種(V. mandshurica。学名:Viola mandshurica, 和名:スミレ、英名:Violet)は見た目も「三色菫」とだいぶ違いますね。学名の種名 mandshurica は「満州の」という意味。和名「スミレ」は、このままだと属名や科名、さらには目名と紛らわしいので、スミレ愛好家は特に本種を指す場合、この名に由来するマンジュリカで呼ぶことがある。原産地は東アジアで、厳密な意味では「スミレ種」は東アジアにしか分布しないとか。あーややこし。素人・付け焼刃知識です。簡略化による間違いご海容ください。 「菫」との違いは当たり前だけれど三色。ただ、三色を正面に打ち出すと季語の説明だけになりそう、直接的すぎになりそうで悩ましいところ・・。「三」を持ち込むのは易しいけれどよほど良く詠まないとなあ、と思いました。野生種とは反対の園芸種ならではの、交配・渡来・つくりもの・人為性、日常性・・。そして視覚の違い。人によってはけばけばしいまでの鮮やかさ、どぎつさかな?ただパンジーに春らしい淡さ・柔らかさ・華やかさも感じる方もいると思います。なんとかそれぞれの「気分」を掴みたいです。/すりいぴい
●先の私の投稿に重複記載がありました。 ×別季語の「菫」(三春、キントラノオ目スミレ目スミレ科スミレ属スミレ種) 〇別季語の「菫」(三春、キントラノオ目スミレ科スミレ属スミレ種) の間違いでした。失礼しました。 /すりいぴい
●「三色菫」は春の季語ですが、園芸品種としてのパンジー、ビオラは夏に冷蔵処理した種を蒔いて苗を作り、秋には市場に苗が出回り、花壇に植え付けられます。欧州の原産地では多年草ですが日本の蒸し暑さに耐えられないので一年草として扱われます。秋から初夏まで実に半年以上咲き続けます。欧州原産で霜や凍結に強く、種がなる前に花を摘んでいけば、連続開花するので冬季の花壇の園芸素材として急速に普及していきました。 幼虫がスミレを食草にするツマグロヒョウモンチョウの分布が近畿以西だったのが、近年東北地方まで北上したのは人間によるパンジーの植え付けが影響しているという説があります。 花の色は野生種は黄色紫茶色の三色ですが現在では緑色以外はほぼすべてそろっています。黒いパンジーもあります。市場では大輪のものをパンジーとよび小輪のものをビオラと呼ぶことが多いようです。近年のガーデニングブームでは鉢からこぼれるように這いながら繁茂して多数の花をつけるビオラの方が「ボリュームがあって見栄えがする」ので人気があるようです。チューリップなどの背の高い草花との相性もよく一緒に植えられます。これにはチューリップなどが発芽して生長、開花までの殺風景な冬の花壇を「土を隠してきれいに見せるつなぎ」としても重宝がられておるようです。/中岡秀次
●パンジーは1800年代に北欧で盛んに行われていた野生の菫を品種改良したものが欧州各地においてさ らに品種改良され、それらが江戸時代末期(1860年頃)にオランダ人によって日本に持ち込まれたと 言われています。多くの花は紫、白、黄色の三色の花弁だったので、三色菫と名付けられましたが、現在 は単色の花弁や花弁に模様が入った花も見られるようになってきました。さて、季語としてのパンジー(三 色菫)に目を向けてみると、多くの歳時記では「菫」の傍題として取り上げられています。「菫」の例句 として目にするものに松尾芭蕉の「山路来て何やらゆかしすみれ草」、夏目漱石の「菫程な小さき人に生 まれたし」などがあります。しかしながら、これらの句から感じ取れる感覚はパンジー(三色菫)を見て 感じるそれとはかなり異なるように私には思えます。また、季節感に関しても、一般にパンジー(三色 菫)は春から夏が花の盛りと言われていますが、12月の寒風に鮮やかな花弁を揺らして力強く咲いてい る姿を皆さんもご覧になっていると思いますので、冬の風景の中に咲いている姿を詠んだとしても強い違 和感を持たないのではないでしょうか?私には以前に取り上げられた探梅とパンジーは季節感が近いよう に思えます。そうは言ってもひっそりと咲き、そこはかと香り漂う梅に対して、鮮やかで華やかな花のパ ンジーでは同じ春の花でも趣がかなり変わります。寒風の中に花弁を揺らすパンジー、春の光に輝くパン ジーいずれも捨てがたいところです。/いもがらぼくと

◆季語雑学部
●季語雑学部  2004年にサカタのタネとタカラトミーのコラボ企画で、虹色スミレwith Liccaという商品が発売されていました。これはパンジーの品種で、リカちゃん人形をイメージした小輪の花で、黄色のラブリームーンリカ、ピンク色のスィートハートリカ、青色のブリリアントリカなど、2010年の5月の発売終了までに全8色のシリーズを発売。併せてタカラトミーでは、数量限定の記念リカちゃん人形を同時発売したそうです。/山香ばし
○へえ~知らなかった! なかなか粋で可愛い企画ですね♪ 以下、季語雑学部情報です。

●パンジーは8月になると、花を前に傾かせ、その姿が深く思索に耽っているように見えることから、フランス語の「パンセ(=思想)」にちなんで命名されたようです。 欧米では、自由思想のシンボルだとか、非宗教組合の文学に用いられたようです。 正直、パンジーは好みの花ではなかったのですが、名前の由来を知ってから、途端に素敵な花に思えてきました。/多々良海月
●「パンジー」という名前について、ウィキペディアなどには、花が俯いて咲く様子からフランス語のpens?e(物思い、思索)にちなんで名づけられたと書いてあります。仏語では花のパンジーそのもののことも、'pens?e'というそうです。   しかしこの「憂いのイメージ」は、品種改良されて一般的に出回っている園芸種の『パンジー』(学名Viola×wittrockiana 英名Pansy)ではなく、その原種の『サンシキスミレ』(学名Viola tricolor L. 英名wild pansyなど)からきたもののようです。パンジーの花言葉の「物思い」「私を思って」の由来や、「ハムレット」のオフィーリアの悲恋の場面に登場する花も原種の方だとか。   明るい雰囲気のある園芸種のことを習慣的にパンジーとも三色菫とも呼ぶけれど、品種改良されても花言葉は残っているので、イメージにギャップあってちょっと戸惑いました。 /山内彩月
●【三色菫】の説明に「園芸種であるパンジーの原種の一つで、それゆえ数多くある英名の一つにワイルドパンジーの別名があり、その名で呼ばれることもある」(Wikipedia)とあります。最初に頭に浮かんだのも、人類学者・クロード・レヴィ=ストロースの著書『野生の思考』の表紙の三色菫であり、”表紙には「思考(pens?e)」と「パンジー(pens?e)」を掛けて野生種のパンジーである三色スミレが描かれる”との説明が強く印象に残っていたためです。一方、「失恋の特効薬」であったり、「恋煩いの花」であったりすることを、今回初めて知りました。フランス語のパンセを固く「思考」ととるか、「物思い」ととるかでもイメージが全然違ってきますね。面白い。野生(原種)という側面も含め、三つのアプローチを試みてみました。(一応、、^^;)/靫草子

●江村一子著「メルヘンの植物たち」が三色菫の勉強になりました。日本の三色菫は園芸品種だが、欧州に自生する三色菫は小型である。フランスでは、パスカルの名著「パンセ」と同じ名で、思慮・分別の意味があり、ナポレオンも愛した花である。英語のパンジーはパンセと語源が同じである。薬草として、呼吸器・皮膚疾患に効能があり、女性の化粧品としても使われた。又、ドイツでは三色菫に「小さな継母」の名がついており、シュトルムが継子の体験をもとに書いた「三色すみれ(Viola Tricolor」」を読んだ人も多いと思う。尚、「チャタレー夫人の恋人」で有名なイギリスの作家D・H・ロレンスは、詩人としても有名で、自らパンセ(思想)であると述べる「三色すみれ」という詩集がある。ロレンスの詩に、芭蕉、虚子の俳句と共通する「花鳥諷詠」「客観写生」があるという研究者もいる。 /重翁
●すみれの語源説 検索入門野草図鑑 ⑤ すみれの巻 長田武正著より すみれの名は万葉時代からのもの。 昔の武士は、隅入紙(すみれいれかみ)といって四角(よすみ)を切った四角い紙を折って旗印をつくり、竿の先につけて戦場に向かった。つまり折紙細工でその大小が身分の高下を表したという。平安時代には、これをつくるのに白と紫の紙を用いた。すみれの語源を隅入紙細工に求めるのは、中村浩『植物名の由来』に発表された新説である。 原文のまま。 だそうです。隅入れ紙からのすみれかな?四角い紙を切って、折る。実物の絵は、掲載せれていませんでした。/水間澱凡

●パンジー等、スミレ類を食草にしているのが、ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)というタテハ科の蝶の幼虫。真っ黒な体に赤い縦線が一本。棘状の黒い突起が体のアチコチから出ていますが、痛くない。蛹は垂蛹(スイヨウ)、つまり頭を下にして、尾部で木などにぶら下がる、ちょっと面白い生き物です。/アガニョーク

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 文語の動詞の活用を確かめたいときには、その動詞に次のように続けてみるといいかも。 未然形  ~ず(言はず) 連用形  ~たり あるいは ~けり(言ひたり、言ひけり) 終止形  。(言ふ) 連体形  ~とき あるいは ~こと(言ふとき、言ふこと) 已然形  ~ば(言へば) 命令形  ~よ(言へよ) ちなみに、口語の動詞の活用では次のとおり。 未然形  ~ない(言わない) 連用形  ~ます(言います) 終止形  。(言う) 連体形  ~とき あるいは ~こと(言うとき、言うこと) 已然形  ~ば(言えば) 命令形  。(言え) (未然形) ~う(言おう) /ひでやん
○口にだして覚えることをオススメします♪

●虚子の「色濃ゆき菫も潮岬かな」という句について山口誓子が「辞典には『濃し』があって『濃ゆし』はない。『濃ゆし』は方言か」と述べているそうです。『濃ゆい』は現代でも使うことがありますが、出雲方言として出している辞書もあるそうですが、虚子句集には「投げ棄てしマッチの火らし霧濃ゆし」もあるし、草田男にも「松風や日々濃ゆくなる松の影」があります。文法についてはまだまだわからないことだらけなんですが「濃し」と「濃ゆし」についてご教授ください。猫愛すクリーム/猫愛すクリーム
○俳句文法研究部の皆さん、お願いします!

◆添削という名の杖~♪
パンジーや乱れなく三十万の墓石 すりいぴい
●先日「父親たちの星条旗」(クリント・イーストウッド監督)を観たあと、アーリントン墓地の写真をたくさん見ていました。広大な墓地にだいたい同じ形の墓石が果てまで続いています。隊列のように真っ直ぐに。3平方キロメートル、建墓数30万。語順に悩みました。/すりいぴい
○なるほど、それを言いたいのか。一読した時、私は「三十万円」の墓石かと思ってしまったよ(苦笑)。そう読ませない工夫をすればOK。原句の言葉をできるだけ使うとすれば、こんな感じ。
【添削例】 パンジー乱れなく墓石三十万基
これだと「パンジー」も「墓石(ぼせき)」も乱れなく並んでいる感じ。が、墓石が乱れなく並んでいるのは、当たり前といえば当たり前なので、むしろ「パンジー」が乱れなく並んでいる様子を描いてもよいか、と。上五を字余りにして、さらに句またがりで。
【添削例】 墓石三十万基パンジー乱れなし
パンジーが三十万基の墓石に沿って咲いている映像にしたほうが、より迫力が増すのではないかと。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●お花の季語って難しい~/あいだほ
●三色菫 イメージが難しい/伊予吟会 福嵐
●三色菫は 身近にある題材なのに いつもぼんやり見ていて イメージがつかめませんでした。もっとアンテナを磨かなくてはと反省!/空 春翔
●パンジーのイメージ=ロマンチックで少しレトロ。可憐に見えて、実はなかなか打たれ強い(うちの庭のパンジー、朝、積雪につぶされても、午後にはシャキンと復活!してました)。/なにわのらんる
●自分の三色菫に対するイメージは天真爛漫でちょっと幼い感じのものでした。今回花言葉を調べてみましたら 思想・私を思ってください 等… その違いに戸惑いました。/ニット
●三色菫をじっと眺めていると、あらためて花の印象の強さを感じます。しかしその反面、葉の印象の薄いことにも気付きました。きっと花が無い時に目にすれば、それが三色菫とは気付かずに、雑草の類と思ってしまって、抜いてしまいそうですね。/山香ばし
●斑が入っているパンジーはよく見るとお爺さんの顔に見えて苦手です。少し怖い。/澪つくし
●子供の頃に好きだった三色菫が 今ではそれほど好きでなくなっているのは あまりに人の手で品種改良されていそうに思うからです。 俳句を作るため考えることで三色菫を久しぶりに見つめることになりました。/布杏多
○季語をじっと眺めてみることは、大事な取材活動ですね♪

●「サンシキスミレ」の7音をどう使うかということが大きな課題の一つと思いました。これに助詞をつけると8音になり、「ン」の音を利用してうまく中七に吸収させる方法がないか、と悶々としています。/る・こんと
●三色菫、あぁあれかと物は知ってても、風景の一端であって、しかも七音。んぐぅと声に出ていたやも。/葩
●「さんしきすみれ」の七音の扱い方が難しく「パンジー」の四音に逃げてしまいました。逃げずに済むテクニックを教えてください。/伊介
●この季語は文字数が多いので俳句を作る際に置かれる位置が決まってしまいそこから前後の句を考えましたが、他に作り方はあるのでしょうか。/ひろ之介
●今回三色菫は七音なので中七に配置しようとしましたが、なかなかしっくりくるものができませんでした。結局二字余る形になりましたが、七音は上五・下五に置くよりは素直に中七に置いて考えた方がよろしいのでしょうか。/月亮
●「三色菫」や「春分の日」など七音にある季語の使い方で、ベストな方法があれば、是非教えて欲しいと思っています。よろしくお願いします。/元太郎
●今回の兼題で最も壁となったのが「三色菫」という長い言葉をどう扱いきるか。そして、「パンジー」ではなく何故「三色菫」で詠むのかという理由を掴むのが難しかったです。 今回は「三色菫」で韻を踏むという手を使いましたが、ほかの投句者の方々がどのような俳句を送るのか楽しみです。/ふるてい
●三色菫の7音をどこにどういれるか結構悩みます。パンジーの方が使いやすい感じがして、パンジーで作った句の方が明らかに多いです。パンジーは3音ですか?4音ですか?/古都鈴(ことり)
○「パンジー」は4音です。「三色菫」は7音です。「人」そして「地」「天」の句から、テクニックを盗んで下さい。

●三色菫はパンジーとしても良いのでしょうか?/蒼香
●兼題の三色菫だけで七文字。難しかったです。兼題の説明にあるパンジーに置き換えたら反則でしょうか?/青嵐
●三色菫の洋名「パンジー」で送らせていただきました。 パンジーといえば、スーパーマリオシリーズに出てくるキャラクター「パンジーさん」を思い出します。 今回の兼題によりパンジーさんのことを思い出しましたが、実際のパンジーと比べると全くの別物で少し笑ってしまいました。/ふるてい
●一説にはチンパンジーの顔に似てるところから、パンジーになったとか?そんな逸話もあり、東西問わず顔に見えるんだな-と妙に納得し今回の季語あれこれでした。/まめ小路まめ子
●三色菫はパンジーのことだそうですが、ひっそりと咲く菫とは随分イメージが違いますね。そして七文字の季語は難しい!/やまぶき
●三色菫と言う兼題ですが、英語名のパンジーもすっかり日本語として定着していると思うのですが、このような場合、パンジーで作句しても課題から外れたと言うことにならないのでしょうか。/小石日和
●三色すみれとパンジーは、同じと考えてよいものでしょうか。私(50代)の感覚では、子どもの頃は「さんしきすみれ」と言ったなあ、という感じで懐かしいような語感です。最近では、パンジーかビオラとしか言わないのかなぁ。 秋から冬にかけて、園芸店でケース売りや一株売りしている園芸種が三色すみれ(パンジー)で、ただのすみれは野生種で、宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」のすみれは、野生種の可憐な紫色の花っていうように認識しています。 「さんしきすみれ」と7音使ってしまう事の、要否にも関わり少し悩みましたがバリエーションもあり?と考えてどちらも作ってみました。 毎日通勤するバス停の前のお店の花壇に今、色とりどりのパンジーが咲いています。/小梅
●三色菫で七音…中七に入れたくなる誘惑w あらがって句またがりにしてみたり、破調も考えたり。難しいけど楽しめました。/泥酔亭曜々
●夏井先生、正人さん、スタッフの皆様 いつもお世話になり、有難うございます。 今回「三色菫」これだけで七文字になり、「中七」に持って行くしかないと考えていました。 そこが、私の性格で、困りものです。 「もっと柔軟に」と「パンジー」も使う事にしました。/百合乃
●三色菫は菫の傍題ですが、同じパンジーはこの場合使ってはいけないのですか。使わない方がいいのですか/鵬
●二句目は「遊蝶花」の方が良かったのでしょうか、上五との繋がりは。  同じく下五は「パンジーよ」としたかったのですが、切れ字「や」 としました、 「よ」と「や」に優劣あれば教示ください。   兼題でもなければ、「三色すみれ」は思いつかないので、その意味で兼題は有難いです。 /布津 健二
●皆様、こんにちは。「三色菫」のお題、難しかったです。一句だけ無理やり「パンジー」と読んで上五に置いて作りましたが、そういうのはアリなのでしょうか?(不可なら没になっているとは思うのですが・・・) 他の句はできるだけ中七に入れる様に考えて俳句を作りました。それも難しくて結局、拙い句しか作れなくて悪戦苦闘しています。もっと上達したいです。/藤野あき
●兼題に出されるものは、大体傍題の方で今回も「三色菫」はすみれの傍題になっており、またパンジーも傍題になっており、どう取り扱うか難しいです。/徳永 北道
●今回の兼題は音数が多く悩ましかったのですが三色菫と書いてパンジーと詠ませていいのかパンジーと詠むのであれば潔くカナで書くべきなのか、はたまた読み手に委ねるのがいいのか、、、悩ましいです。正解はありますか? /紙威
●「三色菫」いつも以上に難しかったです。7音の季語。これを「パンジー」と読まして良いのか。「パンジー」なら、カタカナ表記にした方がよいのか。 扱いに困る季語でした。/飯村祐知子
○「三色菫」と書いて「パンジー」と読ませるのは、オススメできませんが、傍題としての「パンジー」は許容範囲かと思います。

●三色菫って、いかにも少女趣味な可憐な花なのに、俳句に詠もうとすると、突然に不気味な味わいが載ってきてしまう・・。そして、そのイメージからどうしても逃れられない。とことん可憐な花として詠んだ方が、返って類想の海から抜け出せるのかもしれないと思うのだけれど・・・。/めいおう星
●三色菫の傍題に「胡蝶花」「遊蝶花」がありますが、これを見たとき、死者の魂が蝶になるという伝承を思いました。死者の魂が蝶になって遊ぶ。「遊蝶花」のほうが動きがありますね。それで、始めは亡くなった父を詠もうと思いました。いつも書斎にこもっていた父。たくさんの本と原稿用紙と万年筆。亡くなってもう十年になりますので、残された原稿の紙の色、インクの色も少しずつ変わってきました。だとすると、これはむしろ「三色菫」という色のある季語を選んだほうがいいのかな、と思いました。この場合、始めに意図した「死者の魂」のイメージは消えてしまうのでしょうか?それもなんだか捨てがたい気がします。季語に精通した方ならそこは補っていただけるのでしょうか。「読者を信用する」という、その「読者」とは?研究の世界では、一部の専門家だけがわかればよいような非常に専門的な論文もあり、一般向けの啓蒙的な著作もあります。俳句は「詩」文芸ですから研究論文とは違いますが、どのような読者を想定すればよいのでしょうか?わかる人は分かればいい、わからない人もそれなりに楽しめば、ということなのでしょうか?実際、ある程度の知識がないと分からない句も少なくないような気がします。だとすると、ある意味、かなりオタク的な世界なのでは?初心者の疑問ですが、ご教示いただければ幸いです。/りう女
○読者を想定することはあまり意味がありません。俳句は、自分の句を受け止めてくれる人との出会いを喜ぶ文学でもあります。だから、俳句における「選」というシステムには大きな意味があるのです。

●日々精進精進。/すみ
●こんにちは。スタッフの皆さまお元気でしょうか。またお便りします。吟行の件で一つ出来事がありまして、素人の戯言と笑って頂けたら幸いです。初夏から俳句ポストに投稿しだして近所以外はどこにも行ってなかったので、紅葉を見ようと有馬温泉に行ったのです。散歩道を歩き、お茶会、マス釣り、滝、紅葉で何句が出来て新聞に投稿したのですが、添削コーナーで「マスは春の季語で、紅葉は秋、季重なりです。季語は歳時記で見て漢字で書きましょう。」と載せて貰いました。勉強になるとともに載ったことが嬉しかったです。8月に「櫨紅葉」を考え、11月に季語の現場に行くことになります。ちょっと無理がありますね。また後日、マス釣りや滝の句は別に作りました。俳句は嘘の世界と何かの本で書いてありましたが、難しなあと思いました。まあ経費のいらないボケ防止と考えて気楽にやります。1年生としてはこんなもんでしょうね。組員の皆さまの経験談もお聞きしたく思います。よろしくお願いします。西尾婆翔でした。/西尾婆翔
●前回季題『しゃぼん玉』が春の季語である事が不思議だったのですが、しゃぼん玉そのものが春ではなくて、しゃぼん玉で春の季節感を感じなければならないのですね。 勉強になりました。 独りよがりはダメですね。 もっと謙虚に生きていきます。/宮島ひでき
○そのとおりですね。俳句を始めると、誰もが生きることに謙虚になっていきます。季語と出会う日々が、生き生きと見えてくるからかもしれません。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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