俳句ポスト365結果発表

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第192回 2018年3月22日週の兼題

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の正しい表記とは
蟻だって たまには歌って 過ごしたい 薬師丸ひで樹
地面黒 よく見てみれば ありありあり 華らん11
辿り着く 蟻に続けば 生命の山 華らんまま
読経の 膝に乗りけり 夫婦蟻 美智子
いのちだけ はたらくように みえるあり カトレア
炎天下 汗水垂らす 蟻家族 ストロベリーケーキ
革靴にシロップ 蟻は汗嘗める チープサンデー
春息吹き 色に侵され 身を隠す バカ次郎
身の丈に 合わぬ荷運び 蟻の群れ はすみん
影絵富士 蟻のぼるよう 荷駄あかり はぢびろこう
生存本能 次代思うは 蟻の夢 ひさぎ
女王アリ すを作るのも 一仕事 まおリーナ
つぶしては 甘い香りで 誘う蟻 まつね
瓶の中 土掘り返し 蟻探し まゆぼう
うねる幹 蟻の行進 ゆうゆうと りぃらっくま
蟻たちも 宇宙の中に いだかれて 愛棄丸
堀渡る 武田の武者か 蟻の船 士王
足の甲 蟻一匹の 迷い旅 自遊人・宗
蟻の列 地の香背負って行進だ 春日
ありひとつ 西へ西へと ガンダーラ 小林 番茶
じりじりと まちかまえるか 蟻地獄 雪虫
筋肉の あるとは見えぬ 蟻相撲 千恵
職退いて 蟻の行列 雲一つ 相模の仙人
蟻の列 その先は 向日葵の影 大ツム
名文を 蟻ためらわず 行ききしつ 大坪美智子
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
春を待つ蟻のうろつく停留所 たまもくろす
ギンギラに蟋蟀運ぶ蟻ファイト 今坂 功
日向ぼっこ蟻もおんなじ目をつむる 美翠
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
まみれたや桜吹雪やそんな時 猿雪
雲笑うゆく子ら笑う式の朝 茉里女
大木の日射し求めてイナバウアー 北賀春
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。

汗水を垂らして働くがんばりや 海
どこえゆく辿ってみれば白い搭 苺
○たぶん「蟻」のことを書いているのだろうなと推測はできますが、兼題「蟻」とあれば、その季語を文字として詠み込まなくてはいけません。今募集中の兼題は、5月16日24時締切の「虹」です。ご投句お待ちしてます♪

◆季語深耕
ピン狙いボールバンカー蟻地獄 湘輝
蟻地獄血痕ひとつ残さざる おにぎり特急一号車
リホームの腹だたしさや白蟻に 一泉
○「蟻地獄」はアミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科、「白蟻」は、ゴキブリ目シロアリ科、どちらも全く違う生き物です。

●最近話題になったヒアリは季語になりますか?/貴芭蕉
○確かに、アリの仲間ではありますが、早期発見と駆除の対象となっている生き物に夏の季節感を受け取るのには、無理がありすぎるのではないでしょうか。

●「蟻」三夏、動物。傍題:女王蟻、雄蟻、働蟻、蟻の塔、蟻塚、蟻の列、蟻の国、蟻の道、蟻の門渡り、大黒蟻、赤蟻、黄蟻、黒蟻、小蟻、家蟻、山蟻(「カラー図説日本大歳時記 夏」講談社) アリ(蟻、?)は、ハチ目・スズメバチ上科・アリ科に属する昆虫の総称。学名:Formicidae、英名:Ant。 夏において、別兼題に「羽蟻」(「飛蟻」けあり)、「白蟻」「蟻地獄」がある(カラー図説日本大歳時記 夏)。見た目、やや近しい季語として「蜘蛛」「蜂」などがある。 蟻は蜘蛛・蜂・蜻蛉・蝶・蚊などと並んで最も親しんだ虫。これらはそれぞれ春らしさ、夏らしさを、思い出とともに強烈に感じさせる。しかし個人的には「蟻」(と「蜘蛛」)は上記の虫と比べて、夏らしさを実はあまり感じません。夏といえば確かに夏ですが(夏休みの日記とか、自由研究とか)、見つけたときに「ああ、夏だ」という感慨が個人的にはいまひとつ・・。季題としては比較的新しく、大正以降である、ということですが、これと関連がある・・のか?しかしやはり冬には見なかったのも確か。いや、そんな機会から遠ざかっているだけなのかも、ですが。蟻の列を長いこと眺めたり、巣らしき穴に水を流し込んだり(コラ)していました。
 生物学上は、白蟻は、ゴキブリ目シロアリ科であることもびっくりしたけれど、蟻はどうやら蜂(スズメバチ)に近い。蟻は無翅の昆虫と思いがちだけれど(私もそう思っていた)、繁殖行動を行う雄アリと雌アリには翅がある。女王は、後に翅を切り離して無翅になる。それに対して、働き蟻は当初から翅を持たないとのこと。巣の入り口に盛り上がった塚を作る種がいて、これが蟻塚らしいけれど、日本では巨大な塚を作るものはなく、いわゆる蟻塚を作るのは、普通はシロアリらしい。海外において、熱帯や乾燥した草原に見られる、高さ数メートルにもなるアレ。となると、季語における「蟻塚」はごく小さい土の小山程度のものを指すか・・。
 上記歳時記に傍題として載っていないけれど、蟻の巣・蟻の穴も面白い。知識としては興味はつきないけれどいずれにせよ、作句において「蟻」の気分をいかにつかむか。まずはよく見るところからでしょうね。体は特徴的で社会生活面があり、営みもさまざま。愚直に(?)描く一方、虚に振りきることもできそうな季語とも思われ、挑戦し甲斐があります。/すりいぴい
●「蟻」……恐らくは、もっとも小さい動物の季語。「雪虫」「蚊」等もあるにはあるが、活動力(存在感)の強さでは蟻に敵わないだろう。一方で、小さい割に高度な社会生活を営んでおり、社会の縮図を垣間見ることも出来る。 例えば……「蟻の巣には、必ず1~2割ほどの蟻はサボっていて、常にほとんど何も仕事をしていない。しかし、それらの蟻を取り除くと、残った蟻の1~2割ほどがまたサボりだす」とか。「怠け者は何処にでもいる」という事かと思いきや……実は、「(諸説あってまだはっきりしないようだが、一説には)いつも集団がフル稼働していると不測の事態に備えられないから、敢えて「サボる蟻」という存在を常に作っている」らしい。交代交代で休めば良いだろうに……(^_^;)/灰田《蜻蛉切》兵庫
●今回の兼題は「蟻」です。日本には二百以上、全世界では一万以上の種類が生息していると言われていま す。種類の多さもさることながら、大規模な巣を作る種類では数万匹、小規模な巣を作るもので数百匹が集団生活を営んでいます。蟻は高度な社会性を持った生活を営んでおり、昆虫として最も進化したものと 認識されています。このように種類、数の多さからか海外旅行で食べ残しに見慣れぬ蟻が列を作ってやって来ていたことを記憶しています。このようにありふれた存在なので、蟻から思い浮かぶのは誰でも知っているような風景や成句などで、これはみんなが見過ごしていることだというものが思いつかず、なかなか類想から抜け出すことができません。これは一昨年の兼題にあった「ごきぶり」に通ずるところがあります。
 類想から逃れるには季語の六成分(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、連想力)の中でその季語から 受ける印象が薄いものを題材にして詠んでみるという方法があります。歳時記の例句や自身が思いつくことから、蟻の印象が強い成分を拾い出してみるとやはり視覚が一番強いと思われます。また、例句からは 連想力も強いことがわかりました。逆に聴覚、触覚、嗅覚、味覚は比較的弱いと思われます。しかしながら、言うは易く行うは難しで、実際に弱い成分を題材にして詠むのは至難の業でした。/いもがらぼくと
〇貴重な情報をいつもありがとう!

◆季語雑学部
●季語雑学部  働きアリは単独行動中に時々迷子になり、巣への帰り道を見失うことがあるそうです。特に経験の浅い若いアリに多いそうで、その時は歩き回らずにその場に留まり、仲間が近くを通るのを待ち続けるのだとか。そして運良く仲間のアリに遭遇すると、自分が迷子であることを伝え、見つけてくれたアリに銜えられて巣まで運んでもらうそうです。その時には、運ばれやすいように自らの手足を折りたたむ気遣いもするようです。/山香ばし

●夏井先生 よしあきクン!こんにちわ! 去年の青芝から投句を初めて丁度1年になります。いつも有難うございます 今回の【蟻】の話ですが南米に生息する(ハキリアリ)は葉っぱを切って巣まで運びその葉っぱを培地として 肥料にしキノコを栽培 それが彼らの食料となるそうです /水夢
●漆黒のファム・ファタールへ蟻の飛ぶ @ファムファタール=運命の女。 巣で生まれた新女王と雄アリは、繁殖期になると、いっせいに巣から飛び立つそうです。この行動を結婚飛行というとのこと。子どもの頃、遊んでいて服や腕についた羽蟻を何の気なしにパッパと払っていたけど、そんな大事な時期とは知らなかった・・・あの時、羽を傷めたりなくしたりしたかも知れない雄蟻たちに謝りたいです。ごめんよぉ~!(≧へ≦)/小川めぐる

●蟻の一部分、義という漢字。 ある説では「羊」と、「我」=戈(ほこ)、つまりギザギザの刃がついた鋸、 つまり神様への生贄として羊を鋸で切っている、恐ろしい漢字なんだそうです。/登るひと

●『働かないアリに意義がある』という本をかかれた長谷川英祐さん(北海道大学農学研究院准教授)は、個体識別のために、二酸化炭素ガスで麻酔したアリの頭、胸、腹に10色の色を組み合わせて印をつけるのだそうです。蟻の生態は変わっていて興味を引かれますが、研究となると大変そうですね。 /山内彩月

●坂本洋典著の「アリの社会を楽しく読みました。社会性の動物の蟻に対して、キリギリスは単独性の動物で、独力で生き抜く働き者である。蟻は体表の炭化水素の微妙な成分差で仲間を見分ける。白アリは3億5千年前に蜂、蟻等の完全変異体昆虫が別れた別種の不完全変態昆虫で植物食である。蟻は尻振りダンス(8の字ダンス)や円舞ダンスで仲間に餌の位置等を教え、揮発性のフェロモンを道しるべや仲間との情報交換に使う。蟻の巣の中には甲虫、蝶、蠅等の好蟻性生物が共存している。女王蟻の卵巣で成熟した卵が移送され受精嚢の入り口の括約筋がゆるめば受精卵(雌が発生)に、閉めたままで未受精卵(雄が発生)が生まれるが、雌と雄との有性生殖の他に無性生殖(雄が発生)もできる。尚、女王蟻が死んだ後は働き蟻(雌)が産卵をするケースもあるが、通常は働き蟻の卵巣は委縮し退化している。雄蟻は女王蜂の3倍の比率であるが、寂しい存在である。/重翁

●季語に寄せて 蟻を全面的に扱った映画はいくつかあります。「放射能X」(Them!、54年)「黒い絨毯」(The Naked Jungle, 54年)・・。前者は後の「エイリアン2」「アリゲーター」に影響を与えたと思われるSFパニックものの嚆矢。巨大化した蟻が人間を襲う。後者は南米を舞台にし、人喰いアリ(マラブンタ。モデルはグンタイアリ)が登場。チャールトン・ヘストン主演で、ちゃんとドラマとしても見ごたえありでした。共演のエリノア・パーカーがめちゃくちゃに綺麗で・・。 どちらもとても良いのですが、「蟻」といえば「フェイズⅣ 戦慄!昆虫パニック」(Phase Ⅳ、74年)です。この邦題がなんともキワモノで安っぽい映画かと思われるでしょうが、そうではありません。深遠な哲学的テーマと、斬新・実験的映像が融合した映画なんです。ある日ある原因で知性を持ち始めた砂漠の蟻たちと、この危険性に気付かない科学者たちのとの支配・被支配逆転をめぐる知的攻防が静かに、しかし実感を持って描かれています。 映画のタイトルバックデザインの第一人者でもあったグラフィックデザイン界の雄、ソウル・バスが、渾身でぶちあたった意欲作。超接写カメラと本物の蟻たちを使っています。当然、CGなどなし。蟻が演技しているんです。画面上では接写を多用しながら、貧富の偏在・階級制度への皮肉、地球における人類存在の意義などを俯瞰し警鐘を鳴らす構造です。また、テーマ・展開だけでなく、映像の工夫が素晴らしいです。 これら3作品はいずれも廉価で購入あるいはレンタルできますので、今回、蟻に興味を持った方はぜひ。特に「フェイズⅣ」は娯楽だけに留まらない傑作と思います。/すりいぴい

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 「春潮」の週の俳句文法研究部で、6音だけど5音に感じる言葉の話をしましたが、その後、野良古さんから「単に1音に感じられる2音(bai, kon など)が含まれるだけでなく,それが最後の音であることが必要であるような気がします.」というご意見をいただきました。統計をとったわけではないですが、確かに、最後に来ることが多いように思います。/ひでやん
〇声に出して読んでみるというのは、俳句にとって大事な確認作業です。何度も何度も声に出していると、ある瞬間、あ!こっちのほうがいいんだ!と腑に落ちることがあります。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●なかなか俳句になりません(>_<)/伊予吟会 福嵐
●早く”俳句”になるよう勉強します/いつの間にかアラカン
●蟻もなかなか手強い季語でした。/やまぶき
●蟻って簡単そうで、難しい季語ですね?詠もうとして気付き、苦戦ちう…(泣) /k.julia
●蟻!!!!!!!!!!?????? 毎回毎回難しいけれど、今回の蟻は特に!!! 難産でした(苦笑)/里甫
●晩春から秋まで見れる兼題季語ですね 最も活動するのが夏ですから 発想が広くなりそうです。/句詩呼
●童謡では蟻さんはかわいいけれど 大人になると嫌なものです。梅酒の瓶に 蟻が沢山入っていた時のショックは 忘れられません。/空 春翔
●蟻というと、十年以上前に飼っていた犬と、庭の百日紅を連想します。私の家では犬の命日である八月に、欠かさず墓参りをしてきましたが、いつも百日紅の花を持っていくことにしています。犬がよく見ていた花です。ところが、百日紅の木には毎年蟻がたかっていて、厄介なのです。次々と湧いてくる蟻。きっと百日紅の蜜が好きなのでしょう。今は春なので、見渡しても蟻は少ないですが、今年の夏もまた大量に出そうで、想像するとぞっとします。/野倉夕緋
●我が家の庭には毎年蟻が多く出て植木鉢の中などに巣を作ってしまったり アブラムシの繁殖の手助けをしたりで正直迷惑な存在でしかなかったので なかなか苦戦しました。/露砂
●愚直なまでの蟻の行列はごきぶりより恐ろしいです。昔、母の日に買って飾ったカーネーションの花瓶に、庭から延々と蟻が列を作って蜜を吸おうとたかっていたことがあり、パニック!以後、我が家は母の日のカーネーションは割愛しております。/こま
●働き者の象徴のような蟻ですが、小さなものが蠢く様子が苦手なので凝視できません。蜂との差は飛べずに地面を歩み続けるところでしょうか?/うに子
○俳人は苦手なモノに挑む!

●アリは小さいときから身近な存在で、今でも好きです。しかし、家の庭で大量発生したことがあって、そのときは蟻の巣を探し当ててその穴に熱湯を注ぎ込むということをしました。そうするしかなかったのですが…アリに申し訳なかったなぁと思います。/せちやん
●子どもの頃、適当に捕まえた蟻数匹を瓶に入れてみました。すると巣を作らず、自分だけ入れる穴を掘って寝てしまいました。どうやら同じ巣の蟻を集めないと巣を作ってくれなかったようです。その驚きを俳句にしたくて一句作りましたが…17音に収めるのは難しいです!/ことり
●蟻をじっと観察していて、影があることに気付きました。期日までにこの発見も俳句の形にしてみたいです。/ちらり
●蟻が見当たらなかったので庭に砂糖をまいてみたところ、1匹目が1分で来ました。どうしてわかるんでしょうね。/とりとり
○観察していると、だんだん可愛くなってくる?!

●調べてみると、『蟻』の句が非常に多く、驚きました。俳人にこんなに『蟻』が人気だとは・・・ それだけ身近ということなのでしょうか? 多角的に詠める素材ということなのでしょうか? とにかく、意外でした。/飯村祐知子
●子供の頃は蟻が身近だったけれど、もう何十年も蟻にはかかわらずに生活しています。蟻が兼題になってそこらへんを探してみましたが季節のせいか蟻には遭遇できず、幼き頃の記憶を頼りに蟻を詠んでみました。/古山晶
●「蟻」というと個人的に幼稚園児としての体験がトラウマになっていて思い入れがありました。イソップの「アリとキリギリス」を学芸会で演じ、私はキリギリス役で、マントを翻し弾けないバイオリンを弾く格好をして夏を過ごし、冬に憐れな恰好で夏の間働き貯蓄共済も生命保険もあった蟻さんに助けられる役でした。半世紀以前のこれが原体験みたいに未だにトラウマで、ヴィオロンのひびく歳月キリギリス、という人生でもいいんじゃないのと幼稚に少し突っ張っています。こういうタイプは思い入れがありすぎて才能ナシとしては題材をきっぱりと諦めたわけですが、句作という姿勢と行為はたしかに時として精神衛生上のセラピーだと痛感しました。つまらないことで失礼いたしました。/ぐれむりん
●季語蟻は類句になりやすかった。/たけ爺
●今回の『蟻』において、自分の句は擬人化を用いたものが多かったです。身近な昆虫ゆえでしょうか。しかし、それでいいのか。蟻の行動を観察し、そのままを詠んだ句の方が季語としては季の力が強いのではないか。ですが過去の秀句をひも解いてみれば 山ほどの「行動観察句」がある。類似句を作ってしまう恐れあり…さてさて悩ましい。/ニット
●子どもの頃、勝手に蟻を友達と思っていました。大勢で虫の死骸を巣まで運んでいて大変そうに見えたので、虫の死骸を巣に供えて、人助けした気分になっていました。しかし今回、「蟻」の例句を調べたら、似たような句がたくさんありました。/カリン
●今回の兼題は、かなり作句のし辛さを感じました(毎度悩んではいるのですが…)。かなり身近な季語であるが故に、類想の沼にはまりやすい気がいたします。「蟻」の句について調べてみましたが、「噛む」「運ぶ」「群がる」「急ぐ」といった、蟻によく見られる動作は、先人方の句にすでに読み込まれております。「蟻」の動作を句にするのであれば、“何”に群がり“何”を運んでいるのかに工夫を懲らさないと、類想の沼に沈みかねないと思われます。 また、「雨」「砂糖壺」「潰す」「畳」「墓」「石碑」との取り合わせが多い印象があり、これらのキーワードにも注意が要りそうです。/多々良海月
●「A・RI」という2音であるがゆえ、それ以外に使用できる音数が多く、どこまで多くの情報や思いを入れてバランスが取れるのだろうという点が、一番悩んだ点です。/る・こんと
○長ければ長いで、短ければ短いで、難しいのは変わらない(苦笑)。

●蟻の生態を調べると驚くことばかりでしした。特に雄の一生は、考えてしまいます。女王蟻は精子を蓄えておくことができ、都度使いながら子孫を残す。働く蟻だけでは破綻するので働かない蟻もいる。コロニーがある程度の大きさになると兵隊蟻が登場する等々。 そんな生態を知っても、句に結びつかず最終日になりました。/天晴鈍ぞ孤
●「蟻」南国沖縄ならではなのか分かりませんが、大きくて真っ黒で艶々の蟻をよ??く見ました。 噛まれたこともあります。 思いのほか痛いですよ(笑) ガジュマルの木に登って遊んでいた時に私を噛んだ大蟻の顔(特に顎あたり)ったら! 未だに忘れません!(笑) /楠えり子
●蟻は視力が良くないようで、自身や仲間の分泌する「道標フェロモン」なるものを嗅ぎながら活動するようです。 なので、本来は道に迷うということはなさそうですが…今回はあえて、迷子蟻の句を読んでみました。さて、どうなる。/多々良海月
○季語雑学部に驚くべき情報が書いてありましたね!

●蟻は難しかったです。いつも忙しいイメージと小さすぎて?気にする存在でもないというのがあって。でも、自分に重ねてみると蟻の方こそ一所懸命に生きてるのではと思い始めました。10年以上も生きる場合もあるそうなので驚きます。家で飼っていた猫は蟻が苦手だったことも思い出しました。 /駄口竹流
●蟻はどうしても父としての自分と重なります/伊予吟会 福嵐
●以前に友人と、自分が蟻ならキリギリスを助けてるか?という話になったときに、私は喜んで家に入れるといいました。しかし「死んだキリギリスは蟻のご馳走」と発言したことで顰蹙をかいましたが、生物学的には正しい認識なのです。/亜音洲
●地獄には鉄の蟻にひたすら身体を食べられる刑があるそうです。きっと昔の人は蟻にたかられる虫などの身近な光景から地獄を想像していたんでしょうね。/伊介
○キリギリス食料説も、鉄の蟻の刑も興味深く拝読いたしました。(笑)

●こんにちは。玄鳥といいます。 初めて質問させていただきます。春の季語で、「春」の傍題の「青春」(歳時記によって取り上げていないものも、ありますが)は、季語の意味として、若い時の「青春」として扱っていいものなんでしょうか? ご意見いただければ幸いです。よろしくお願いします。 /玄鳥
○若い時を意味する「青春」とは全く意味が違います。春のシンボルカラーが青ということでこのような言葉があります。「春。陽春。」という意味です。

●夏井先生は季語にこだわっておられますが、金子兜太さんのような季語にこだわらない俳人についてどう思っておられますか。/しのぶ
○「有季定型」ですから季語にはこだわります。ただし、無季でも佳句はありますので、季語がないことを理由にそれらを拒否することはあり得ません。
 ついでにいうと兜太先生は、「季語にこだわらない」という立場はとっていますが、季語の価値というものも存分に尊重なさっています。くれぐれも誤解のないように。

●3月29日放送のプレバトで、虚の季語というものについて解説がありましたが、もう少し詳しく教えて頂けますでしょうか。季重なりだけれどもそれが効果的に働いている、ということとは全く違うのですか。 (こちらの欄でよかったでしょうか)/ふくろう悠々
○本物の季語ではなく、絵に描いたものだったり、比喩になったものだったりを、私はそう呼んでいます。

●角川俳句賞を挑む上で何に気を付けたら良いですか?/貴芭蕉
○一句一句の精度は勿論ですが、五十句の構成を工夫するとよいですね。

●投稿や句の発表についての質問です。今回投稿の「蟻の列粛々と踏み行く戦車」という句を作った後に、「一億の蟻潰し行く装甲車/小久保加世子」という句があるのを知りました。発想などがほぼ同じなのでちょっとためらいましたが、別のものだからと考えて投稿いたしました。こういう場合、何かマナーのようなものはあるでしょうか。お教えいただければ幸いです。/山内彩月
○先行句が存在したことを知った段階で、自分の句と主張することをやめれば、それでOKです。

●お世話になります。要望です。「臍に蟻頓着なうて羅漢かな」を例とします。これは羅漢が主役になっていて、「蟻」は脇役になっている気がします。この手の句でも兼題「蟻」に沿っていると言えるのですか。こうした質問に応えて下さる欄があると有難いです。 /数鉄砲
○下五「かな」が利いているかどうか、「頓着なうて(頓着のうて?)」の擬人化の是非など、吟味すべき点はありますが、主役になっているか否ということでしたら、「蟻」は季語として主役になっています。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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