俳句ポスト365結果発表

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第197回 2018年5月31日週の兼題

海の日

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の正しい表記とは
海の日に 家族みんなで 潮干狩り ☆かよ☆
海の日の モヒカン頭に 気取る孫 カトレア
海の日に テレビつければ 水平線 コチ
海の日は 白砂太陽 好きなひと すいすいみずすまし
海の日 カミナリさん聴く 休み始め にしみなみし
海は産む 殺人も犯す 海の日も のもとみな
曇天を 過ぎて海の日 晴れ告げる ほわいとクリフ
海の日に 漢が一匹 仕上がれり 愛棄丸
海の日や 岩場に置かれた 百合の花 一碁一会
海の日は 特別日なり 明治丸 乙宮田郎
海の日の 子らと楽しむ 花化粧 花火
駆ける子へ 呼ぶ母の声 海の日や 絹さや
海の日や 数日待てぬ 子らの顔 笹沢暁蘭
海の日に 船上で食む 握り飯 士王
海の日に 軍歌背にした 父偲び 紫蘭
海の日や 鯖の丸焼き 丸かじり 小林 番茶
海の日に くるぶしまでの 水遊び 善
海の日や 百万石の 新港 相模の仙人
海の日の ゆるやかな襟に 風涼し 大坪 美智子
昔日は 海の日はなく 日は昇る 土王
波高き 海の日にも キャーさばく 銅鑼の音
海の日の 捨て身で守らん 愛し国 美智子
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
海の日に家で留守番かき氷 笠静謐
海の日のぶるっと震え初泳ぎ はな
海の日の夜釣りの光別世界 ばんしょう
うみの日はまつりでたのしおよいでる れい子
海の日にプールサイドではしゃぐ声 娯李音
海の日や流星群に子らの笑み 柴紫
砕氷船宗谷のもがき海の日や 千種
海の日や夜空に花火浴衣も花火 明爽
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
半袖に 恐怖を抱く 白い肌 せいぐも
寝そべるとチリンと風鈴潮の香 史月
夏の日や波打ち際の大西瓜 よぶこどり
あいの風 木陰で虫の 羽休め 鹿柴
焼け砂の痛さに過る後ろ帯 酔楓
夏の日は親子で楽し砂の中 清水羽衣
逝く母の スカートの丈 夏の空 種本 朔
古の 湯のぬくもりに 夏想雨 文野 ふゆ
雨の海原白シャツの濡れるまで 羽毛田 泰志
入梅やオウム返しのLINEかな あやママ
霞み晴れやっと出港時合い過ぎ しおかぜ
空の紅赤潮の先桃色時 ちひろ
海ゆけぬ我は驟雨に溺れたり チ尋
通知表開く右手ににじむ汗 ドリルマン
海の家イケメンすでに黒く有り はしびろこう
何Kmか空との境夏の海 はっしー
籐寝椅子眺る先の君と猫 井戸端泰志
あの旗とこの旗までの海開き 越佐ふみを
海征かば還らぬ父に迎え火焚く 横山薫子
特攻の一機また一機海の果て 薫子
夏の日や夫凶引く極楽寺 結城里部
傘咲きて磯蟹と海羽伸ばす 琵琶湖虫
帆船の帰港駆け出す夏の日よ 風由花
止まぬ雨海水パンツ眺むる子 満る
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、7月25日24時締切の「鰯雲」です。ご投句お待ちしてます♪

◆季語深耕
●海の日、若い季語です。それだけに色になじんでいない、作りにくい季語です。こういう季語はどう攻めましょうかね。/大雅
●「海の日」……「最近になって新設された休日」という事以外、何も知らなかった季語(^_^;)「7月に休日らしい休日が無いから、一つ休日を作っちゃおう」みたいなノリで作られた休日かと思いきや、まさか由緒ある記念日だったとは……(*o*) それにしても、キーワードが少なくてちょっと困る(-_-;)「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」記念日らしいが、今一つピンと来ない。第一、「海の日」に海ネタはベタ過ぎる……ど~しよ(*_*)/灰田《蜻蛉切》兵庫
●海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに海洋日本国の繁栄を願う日」という趣旨だそうですが、海洋国家という認識が薄く、泳ぎが苦手なこともあり、海はいつも眺めるイメージが強いです(笑)/やまぶき
●海の日が祝日として施行されてもう20年以上も経つのですね。とはいえ、こんな新しい言葉も季語になるのか、とも。山の日もそのうち…ですかね。/泥酔亭曜々
○二十年以上なの?! それは知りませんでした。季語が定着するには、やはり時間が必要なのですね。

●海の日(晩夏、行事)。みなさん書かれるでしょうが・・国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨とする、と定める。また、2007年(平成19年)に制定された海洋基本法第13条は「国及び地方公共団体は、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第2条に規定する海の日において、国民の間に広く海洋についての理解と関心を深めるような行事が実施されるよう努めなければならない」と海の日の行事について定める(wikiより)。 海の記念日は、1876年(明治9年)、明治天皇の東北地方巡幸の際、灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、7月20日に横浜港に帰着したことにちなむ。祝日法により、祝日と定められる前の歳時記には「海の記念日」(傍題:海の日)として掲載されていました。ただ現行の日(7月第三月曜日)となってから、「お祭り化している」との指摘があったらしく、現在の「海の日」はハッピーマンデー制度による連休としての受け止めが強いかも。作句にどう影響するかはわかりませんが、根本は大きく変わらないと思います。
一応意識しておきたいのが季重なりです。季重なりしやすい季語に思われました。例えば、汗、裸、日焼、夏休、帰省、はだし、林間学校、水遊び、泳ぎ、潜り、サーフィン、プール、ダイビング、海水浴、砂日傘、海の家、ヨット、水上スキー、ボート、船遊、避暑、納涼、水眼鏡、箱眼鏡、夏料理、船料理、日傘、夏帽子、サングラス、海水着、浴衣、半ズボン、白シャツ、アロハシャツ、夏服、夕焼、祭(以上「夏」)。そして、干潟、潮干狩、磯遊(春)。あとは動物季語にいくつか(蟹など)。 そして似た季語は、海開き(行事)夏の海、夏の波、夏の浜、夏の岬、夏の潮(地理)など。これらの季語の句となっていないか否か。難しいです。やはり、巡幸から1948年の制定に至った経緯と趣旨をちょっと意識すること、「地理」「天文」の季語ではないこと、そしてこれと関連がありますが、具体的日取りでありながら具体的な景を持たない点でしょうか。「祝」の一字を意識することは大事と思います(あと条文上の「恩恵」「感謝」「繁栄」)。理に落ちずに「海の日」の気分・成分をつかみたいです。/すりいぴい
●今回の兼題は「海の日」です。前回の赤潮に続き海に関する季語です。「海の日」の謂れとなった明治天皇が東北地方巡幸に使用された灯台巡視の汽船「明治丸」ですが、マストを持った発動機船で、当時(明治初期)の最優秀船であり、小笠原諸島の帰属についてイギリスと争った際には、ほぼ同日に出航したイギリス軍艦より先に到着して、小笠原諸島の日本帰属を決定づけることとなりました。この船を建造したのがイギリス造船所であったことは歴史の皮肉かもしれません。では季語としての「海の日」について考 えてみますと、季語の分類としては行事に含まれます。行事に含まれる季語であるお祭やなんとか市等に は映像なり、臭いなり、その場の雰囲気に触れた感触がありますが、「海の日」には特定の映像などが無いように思えます。これは同じ行事に含まれる忌日の季語に通じるものがあります。こういう季語では私 自身、観念的なものを詠んでしまうことが多いので、今回は季重なりに注意しながら夏を連想させる風景 が見えるような題材で「海の日」という季語を詠んでいきたいと考えています。また、前回の「赤潮」は どうしてもその色合いから陰の印象が拭えなかったのですが、今回の「海の日」は陽の印象を持った句を 詠みたいものです。/いもがらぼくと
○映像があるようでない「海の日」という季語、難しいですね。

●戦前の「海の記念日」が「海の日」の前身と見て間違いないでしょうが、これが設けられたのは明治16年でなく昭和16年ではありませんか?また明治天皇の「東洋巡幸」は「東北巡幸」の事でしょうか。これを取り違えると詠む句によっては影響が大きいと思います。/京野さち
●新日本大歳時記では、明治十六年となっておりますが、実は昭和十六年ではありますまいか? 圖説俳句大歳時記、日本大歳時記、Wikipedia先生などでは、昭和十六年との記載になっております。/星埜黴円
○おおー!間違い発見か。今、旅先で確認できないので、松山に戻ってから調べますね。

●海の記念日は、「明治天皇が東北への御幸の帰途、船で横浜港に帰られた日を記念して昭和16年以降設けられた。海事や貿易などについての関心を啓発・普及するための記念日(日本大歳時記/講談社)」とある。海事ってなに?。ウィキペディアによると海事とは、「主に人間の活動に伴い発生する事象を対象とする概念。狭義では海運・船舶等に関する事柄である」。つまり、天皇の御幸、貿易、海運、船舶に関わるものであって「海洋の自然物や自然現象、海洋生物そのものは含まない」らしい。/としなり
○こちらも、昭和十六年情報ですな。しかも、「海洋の自然物や自然現象、海洋生物そのものは含まない」とは! ビックリ仰天! これも松山に戻ってから確認します。

◆季語雑学部
●日本はご存知のとおり海岸線が複雑に入り組んでおり離島も多いので、海岸線の総延長距離を出すと約3万4千キロだそうです。地球の円周の約4万キロと比較すると、いかに日本が海の恩恵にあずかってきたのか数字からも分かりました。/24516
●日本はその国土の狭小さに比べ、意外なほど広い海を持っており、EEZ水域の面積はなんと世界6位です。最近は小学校の5年生の社会で、こんなことも学ぶんですね。/播磨陽子
○世界6位ですか! まさに海の国の海の日ですね。

●明治天皇が北海道で明治丸にご搭乗され、7月20日に横浜港にご還御なされた記念としてこの海の日があるわけですが、北海道と聞いて、吉村昭の『海の祭礼』が思い出されました。ペリー来航の5年前に難破を装って北海道は利尻に上陸を果たしたアメリカ人ラナルド・マクドナルドの物語で、彼は松前藩によって北前船で北海道から長崎へと護送されたのち、オランダ通詞たちに初めて英語を教授したという人物です。オランダ通詞たちは瞬く間に英語を会得していったそうです。島国根性などと揶揄されることもありますが、実は外来の文化などを熱心に勤勉に吸収しようとする好奇心は、この海からやってくる夷(えびす)によって古来育まれてきたのではないかと考えます。/播磨陽子
●お世話になっております。 兼題が海の日だったので船について調べていたら、明治の頃、石川県の金沢から徒歩で横須賀製鉄所に赴任した造船技術者がいたと知りました。自分が石川住まいなので「ここから歩きかあ…」と驚嘆の気持ちもひとしおです(ルートがわかりませんが少なくとも400kmはありそう)。 海の日にも明治にも特別な思い入れがなかったんですが、調べてみたら色々面白かったです。ありがとうございます。/むたき八八
○季語の背後に、さまざまな人たちが生きているのですね。

●兼題の「海の日」は、明治天皇が東北巡幸の帰途、横浜に帰られた日を記念して制定され当時 「海の記念日」と言われていたと歳時記にありました。当時日清、日露の戦争を明治天皇は 「四方の海みなはらからと思う世になど波風の立ち騒ぐらん」と御製の句で回避されたかったことを思い、 「海の日」に明治天皇の思いである世界平和を願う日にしたいものです。 /玄鳥
●・海の記念日は、明治天皇が東北地方を巡幸し(1876(明治9)年6月2日~7月21日)、横浜港に帰着した7月20日です。この東北地方の巡幸は明治天皇の六大巡幸の一つです。六大巡幸は明治初年から10年代に集中し、それぞれの期間が1か月半ないし2か月以上なのが特徴的です。これは、江戸幕府を倒した新政府の基礎が固まらず、自由民権運動が展開していたことと関係があります。巡幸は、江戸幕府にかわる天皇が歴史的民族的に支配の正統性をもつことを民衆にアピールし、民衆の生き神信仰と天皇とを結びつけて権威を高めるためのものでした。天皇の立ち寄る地方行政機関を強固なものにする役割もありました。巡幸は、近天皇制の確立・完成過程における国家的プロパガンダでした。 ・明治天皇は東北地方の巡幸の時に23歳、まだ周りの人達に言動をたしなめられるような若者でした。巡幸の公式記録では、東北地方の巡幸における横浜港に帰着する前の数日間は荒天で、皆が動揺していた中明治天皇だけは泰然自若としていたとあります。ですが実際には、暴風の中何日も食事を取れず船酔いに苦しんだそうです。公式記録は意図的な天皇イメージ創作の一例でした。/つぎがい
○「23歳、まだ周りの人達に言動をたしなめられるような若者でした」という記述に親近感を覚えます。

●季語雑学部  海の日が祝日化される前は海の記念日という名前でした。1876年(明治9年)に明治天皇の東北地方巡幸の際、7月20日に横浜港に帰港したことにちなんで制定されたものですが、その同じ年に横浜港から、アメリカのフィラデルフィアで行なわれた万博に、観賞用のツル植物として出展されたのが、秋の七草で知られるクズでした。その後、アメリカ国内で牛馬の飼料用によいとされて増殖され、次第に野生化して困った外来植物として定着してしまったようです。そのクズは秋に花が咲くと思われていますが、早いものはちょうど海の日辺りから咲き出します。/山香ばし
○葛って外来種でしたか?! 今回は知らないことだらけだよ。

●日本は世界的に祝日が多い国と言われます(祝日のない月は6月だけ)。多くなった理由としては、国民が有給休暇をあまり利用しないので、祝日で無理やり休ませる、休日のレジャーなどで消費を喚起し景気をよくする、といった理由があります。「海の日」に関しては本来の意義を周知させるために7月20日に戻すという一部政治家の動きがある一方で、レジャー業界からは3連休を維持すべきという運動もあります。さらに2020年東京五輪のときには開催日程に合わせて海の日を変更すべきという意見もあります。祝日を増やす、連休にするために移動させたりというのは「祝日」と「休日」の区別があいまいない日本の事情もあるようです(祝日とは国民こぞって仕事を休んででも国家の成立や君主の生誕などを祝賀する式典を営む日)。/中岡秀次
○さまよえる休日「海の日」は、まださまようのでしょうか(苦笑)。

●海の日は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨として1996年より施行(7月第3月曜日、当初は7月20日)されているが、自然に感謝する国民の祝日として「緑の日」が1989年(5月4日、当初は4月29日)より、「山の日」が2016年(8月11日)より施行されている。祝日にはなっていないが、川の日(7月7日)、空の日(9月20日)、森林の日(5月18日)、波の日(7月3日)、水の日(8月1日)、木の日(10月8日)等の記念日がある。因みに、毎日、何かの記念日があり11月9日は「119番の日」であるが、「いい句」の日にして欲しいものである。/重翁
○ははは! 8月19日を私たちは勝手に「俳句の日」と呼んでます。

●海の日の由来(明治天皇の明治丸による東北巡幸)から、これまで余り深く考えたこともなかったのですが、日本の船名について何故「丸」というのか疑問に思いました。(余談ですみません。)勿論ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、明治期に制定された船舶法取扱手続きに、船名にはなるべく「?丸」と付けるべし・・・とのススメがあったとか、「麿」の転化であるとか、城の構造物を呼ぶ時の「丸」からとられたなど諸説あるようで、外国人は日本船のことを「マル・シップ」と呼んでいたとか。(マルシップ制度:日本船籍で、日本の船主が船体だけを外国船主に貸し出し、外国船員を乗り組ませて再び日本企業がチャーターする船。)もし「麿」から来ていたのだとしたら、船は男性名詞のような解釈になるのだろうか?など、彼是と余計なところまで想像が派生してしまいました。ですが明治丸のように、時代の流れの中で多くの人を助ける足や傘となった船が存在したこと。明治天皇をはじめ尽力した人の存在のあったこと。物として話として記念日として季語として、形を変えながら残し伝える事の意味・・・この兼題も、想像していたよりも考えるところがありました。島国で海の恩恵に与えながら、まだまだ環境への取組みが遅れていることも改めて痛感。環境や復興に関する類想も多くあるかと思いつつの投句です。/蜂里ななつ
○へえ~そんなこと疑問にも思ってなかったけど、面白い考察、ありがとう!

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 俳句甲子園では、流石に現役高校生、古文の勉強をしてるからか、文法的に疑義のある句はほとんどないように思う。全てチェックしたわけではないけれど。/ひでやん
○たまに、マニアックな問題が起こることはありますので、審査員も真剣に文法を勉強してないとね。

●質問ですが、老鶯の「人」ぐべの実さんの句「老鶯や海に迫りて千枚田」ですが、「迫る」の四段活用の連用形ですので、促音便で「迫って」か「迫りし」と思いますが、組長の考えを教えてください。/正木児童
○音便の問題ですか?「迫る」に音便を発生させると、促音便「迫って」のみですね。「迫りし」の「し」は、過去の助動詞「き」の連体形です。

●06-05 第104回「老鶯」俳句文法研究部でひでやんさんの記事をたいへん興味深く拝見しました。/ 「文語」で「同じ形の言葉が自動詞にも他動詞にもなるけれど活用が異なる」という言葉のひとつ「並ぶ」を挙げておられました。 同趣旨の動詞はたくさんあります。古語「切る」は、現代語の「切る」(他動詞的働きをする)、「切れる」(自動詞的働き)という具合いに進化していますが、古語はもともと同じ形の終止形「切る」をもち、活用はそれぞれ四段と下二段です。 / 「染(そ)む」・「背く」・「育つ」・「解く」・「立つ」・「届く」・「慰む」・「伸ぶ」(下二と上二)・…「焼く」・「並ぶ」…などたくさんあります。圧倒的に四段と下二段の組み合わせが多いですね。 / なお現代国文法では、一つの動詞に活用形が複数あるということではなく、形は同じでも働きが異なる別の動詞と考えるのだそうです。 / 自・他おなじ活用をする動詞もあります。(省略) / なお付け加えると、「国語文法では〈目的語〉という用語はつかいません」と言われたので辞書を引いたら「もくてき」という項目のなかに「もくてき-ご」とちゃんとありました。ただし末尾「…現代語では、多くの場合、格助詞「を」を伴う。もっとも、国文法では、一般に連用修飾語に含めて取り扱われる。」そうです。 / 「並ぶ石」と「並ぶる石」の違いは、「並ぶ」「並ぶる」ともに連体形ですから、ともに「石」を修飾しています。後者の文は動詞の対象となる語が必要です。例えば「並ぶ人」「(お皿を)並べる人」。本人が並んでいるか、本人は並んでいないか、の違いです。 /ウロ
○自動詞・他動詞の問題はめんどくさいね。その都度、辞書を引いて慣れるしかないね。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●海の日ねぇ~。/さとう菓子
●無理に祝日を作るって如何なものか。/こま
●いつのまにか制定された祝日だと思っていた「海の日」…昔からあり横浜にゆかりが深い日ということを今回初めて知りました。夏休みの海びらきのイメージも重なります。/うに子
●海の日というのが季語だと知って驚き、また、日頃からこういうイベントごとに関心を持っていない自分に気づかされました。/暢道
●「海の日」は日本を離れてからできた祝日の一つです。実感も季節感もイメージもまったくわきません。一時帰国の日程を立てる際に海の日を確認することさえ思いつかず、銀行の用事が済ませられずに困った記憶だけはあります。/りう女
●海の日と言われても随分と新しい祝日であまり馴染みがありません。広告業界にいた自分にとってはカレンダーのやりくりに慌てた記憶があるくらいです。難しかったと思います。/安田亮一
●夏井先生 スタッフの皆さんいつも大変お世話になっております。 今回の席題 【海の日】ですが掴みどころなく苦戦しました でも掴みどころがないと感じるのは私だけかも!(笑) /水夢
●広範囲に広がる季語で、とっつきやすい割には逆に絞り込みにくい感じがしました、/きゅうもん
●今は北海道在住ということもあり、海の日というのはイメージしずらい季語でした。この一見わかりやすいイメージを持つ季語に、思いっきり違うものをぶち当てようと思うのも、北ならではの発想かもしれません。/田中勲
●「海の日」難しかったです。 「海」という外の光景と内の光景の対比とか、自分の身の回りにあるものをじーっと見て、それらから発想したり。全く自信ありません。/猫愛すクリーム
●季題 海の日 このような心象で表現する季題がよい。 海の日だから海近辺を吟行するのであろうか。具象相手ではないからその必要はないのだろう。するにしてもどこでもよかろう。街中にも海の日が溢れてるいるに違いない。 海の日で季節が決定的に変わることはないだろうが初夏から盛夏に移り行くのを意識する『海の日』なんだと思う。 みなさんにとっては海の日って何なのでしょう?/宮島ひでき
●今回の兼題「海の日」は、海の日の思い出や賑わいを詠むか、それとも記念日としての歴史的背景を詠むか大いに迷わされました。どう詠むのがいちばん良かったんでしょう……?/たてしな昇平
●組長。ギリギリ俳句らしきモノを捻り出しましたf(^_^; 初心者には、かなり難しい兼題でした。も少し優しくして頂ければ…(-_-;)/おんちゃん。
●難しかったのですがどうしてけんだいを海の日にしたのですか/ゆうが
●祭日とか記念日の季語って難しいです(もっとも簡単な季語に出会ったこともないのですが)しかも海の日って新しいし特別決まったことやるわけでもないし。かなり無理矢理作ってみましたが、無理矢理な割にはうまくいったかも。あきらめちゃいけないね、うん。/古都鈴(ことり)
●海の日は「海開き」となんとなくイメージが被っていました。調べると、海の日は山の日より先にでき、海開きは山開きより後にできたんですってね。こういうことも、俳句を始めて初めて知りました!ところで、物ではない「日」(祝日や誰々忌等)を詠み込むコツを教えて頂ければば幸いです。/香宇 千春
●いろいろと勉強させていただける季語をいただければ幸甚です。/春草夢
○俳句ポスト365を続けていれば、自ずと様々な季語を勉強できます。

●移動祝祭日が増えて日付の物語が減るのはつまらないですな/花屋
○うちの夫の誕生日が7月20日。さまよえる祝日生まれです(笑)。

●赤潮の兼題のあと又海の季語なのでちょっとつらかったです。しかも行事やその日特別なお料理もない。こういう場合はどう考えて作ればよいのでしょう?/古都鈴(ことり)
○木曜日&金曜日の句の発想を参考にして下さい。

●俳句ポスト365に毎回投句してます。並まではいきますが、人にはなかなかとどきません。どうしてですかね!/コケデカ
●いっつもむずかしくてこまっています。どうしたらうまくつくれますか。/ゆうが
●まだ俳句を始めたばかりです。拙い句が、どうしたら少しでも良くなるか、教えて頂けると有り難く思います。/しょう
●組長さんの、お手本が欲しいです?/☆かよ☆
○お手本があったとしても、それに引きずられるか圧倒されるか、どっちかやと思います。上手になっていくための近道はありません。コツコツ続けるのみ。そのための俳句ポスト365(@無料)です。

●初心者なので表記の仕方だ迷うことが度々です。漢字で書くと二通りの読み方がある場合、どのように書いておけばいいのでしゃうか。本当に初歩的な質問ですみません。教えていただければ嬉しいです。/裕月
○基本的には読み手に判断を託します。どうしても、読みにこだわる場合はルビを打つこともあります。

●例えば「ヘリコプター」を「ヘリ」、「ブルドーザー」を「ブル」などのように、省略して表すことは、あまりしない方が良いのでしょうか。確かに「ブル」は「ブルドッグ」にも当てはまりますから、よくはありませんね。文字数を使っても、そのままで表記すべきなのでしょうか。/葉月けゐ
○略さないことが望ましいですが、「ヘリ」「ブル」でも成功する場合もあります。全てはケースバイケースです。

●蒲団は冬の季語、夏蒲団は夏の季語かと思うのですが、肌布団と書くとどうなるのでしょうか。/yuny
○歳時記編者によって扱いは違うかもしれません。敢えて、肌布団としたい強い理由がなければ、「夏蒲団」でよいのではないでしょうか。

●「冷やし素麺」は完璧夏ですが、素麺だけなら季語かぶりませんよね?/なにわのらんる
○「素麺」そのものが季語です。そして「季語かぶり」ではなく「季重なり」です。

●海の日は季語ですが、山の日は季語ですが? /貴芭蕉
○歳時記によっては載せているものがあるかもしれませんが、まだ一般的ではないでしょう。

●俳人、歌人になります。なり方を教えてください。/のもとみな
○自分が「俳人だ」といえば俳人ですし、一句作れば俳人という考え方もあります。それで生活していくという意味での「俳人」であれば、喰っていくのは至難の業ですから、あまりオススメはできません。

●よく二重投稿厳禁というのを見かけますが、落選したことが明らかであれば、その句は未発表ということなので、他へ投稿しても大丈夫でしょうか?/森一平
●いつもお世話になります。 私は6月野生俳壇に応募して佳作選外を頂いたのですが、この俳句を他のコンテストや大会に応募すると二重投句になるのでしょうか?テーマが夏場所、夏、無季でしたがそこに「春っぽい無季俳句」を投稿してしまい、もっと相応しいところに応募すればよかったなどと思い未練がましいのです…。/塩豆
○一度活字になると発表句の扱いになります。落選して日の目をみなかった場合は、未発表ですね。

●私には俳句に誘ってくれた先輩がいるのですが、その方が最近やたらと「季語臭(きごしゅう)」がして仕方がない、と言います。「季語臭」とは、どうやら作句に使う単語や表現など、すべてが季語に思えてくる現象のようです。 気になった言葉はすべて「季寄せ」で調べているようですが、斯言う私は正反対で、思いついた言葉はすぐに使ってしまいます。俳句を始めた頃はちゃんと「季寄せ」で調べていたのですが、最近はリズムと勢い優先に・・・。なので、もうすぐ俳句歴一年ですが未だに季重なりをやってしまったり。私も「季語臭」を感じられる気持ちを会得し、もっと「季寄せ」を活用する習慣を身に付けなければ成りませんね。頑張ります。/塩の司厨長
○「季語臭」という言葉は初めて聞きました。みな苦労しつつ、楽しんでおられますね。

●皆さまこんにちは 金盞花の「のりの花」という私の疑問に推察を寄せて頂いた、山香ばしさん、なごさん、蜂里ななつさん、ありがとうございました。「法の花」納得の説、有りがたく読ませて頂きました。供花としてよく使われている事は承知していましたが私自身が匂いが苦手で遠ざけていたので思いが至らないでいました。季語として考える時、無意識にも自分の好き嫌いを優先していたこと反省します。 このようなちょっとした疑問を真摯に考察してお返事頂きとても嬉しく思いました。ありがとうございます。/花南天anne
○みんなで学び合うって、楽しいのだ!

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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