俳句ポスト365結果発表

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  3. 夏草

第198回 2018年6月14日週の兼題

夏草

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

夏草にぼろぼろの吾を置いてみぬ
あまぶー
夏草や孫の祝に屠る山羊
あまぶー
夏草や刈つても刈つても以下略
夏草や屠畜場の豚痙攣す
夏草やおばぁの右手指二本
シュリ
夏草や雨の口笛南から
シュリ
老兵めくユンボーの夏草に死す
トポル
夏草をほぼ諦めて売地なり
トポル
夏草やブルーフィルムのロケ開始
小市
夏草は大きく育つ雲の餌
小市
夏草やマナドの墓碑に日本名
小石日和@スラウェシ島のマナド
夏草や除染袋の黒々と
小石日和
夏草の静寂のなかで鬼を待つ
小千住
夏草や偏平足のむずがゆい
城内幸江
足首に夏草匂ふ朝匂ふ
城内幸江
夏草を薙ぎなにかから逃げるヌー
神山刻
この道はここへ出るのか夏の草
神山刻
夏草や浜に遺りし家の基礎
星埜黴円
夏草を分けてカヌーは河口まで
星埜黴円
夏草や婆のオラショの途切れざる
大西主計
冒険はきつと夏草匂ひたつ
大西主計
夏草の夜におおかみ座は吠える
中岡秀次
夏草の野をきんいろの風とほる
中岡秀次
この土地の王様は誰だ夏草だ
東洋らいらん
夏草やサイレンが鳴り続けている
東洋らいらん
夏草やビタミン剤の色の尿
あいだほ
夏草や死ねといふから死んだのに
あいだほ
夏草と太陽の街分譲中
あつちやん
雲を追ふ軽便鉄道夏の草
あつちやん
夏草の熟れたり義農作兵衛碑
ウェンズデー正人
空港の夏草へ犬消えたきり
ウェンズデー正人
夏草を赤チンの膝すすむすすむ
うしうし
なつくさのつつむことりのおとむらい
うしうし
陽を喰うて夏草や青き放電
ウロ
夏草やあはひの揺れて雲を生む
ウロ
夏草に家出の理由を置いてきた
かまど
夏草の雲に近づくほど寂し
かまど
夏草のこくりと折れて妖怪譚
かもん丸茶
夏の草結びそこらぢゆうに蠱毒
かもん丸茶
夏草に風の重さのありにけり
きゅうもん
夏草の覆ふ北摂活断層
きゅうもん
夏草に空千畳の青さかな
ぎんやんま
夏草に火薬の匂ふ朝かな
ぎんやんま
弾道は右翼手を越え夏草へ
くりでん
こんな鎌でも夏草に刃向かえと
くりでん
バイパスのラーメンしょっぱい夏草千切る
ぐわ
夏草も血も錆色の遺品かな
ぐわ
夏草やごめんひとつが何故言えぬ
けら
夏草やきのう産まれた子らの泣く
けら
鐘の音かすか夏草の果ての塔
こじ
夏草や兄には追ひつけぬ頭
こじ
夏草やここからは万葉の国
ことまと
夏草を来たりて雲の湧くにほひ
ことまと
夏草や母に呼ばれしは空耳
さくみ
嘘つきと夏草に指切られおり
さくみ
夏草や放課後は永遠だつた
さとうりつこ
夏草や蔵に鏡は曇りゆく
さとうりつこ
夏草や戦隊ごっこのレッド役
さるぼぼ@チーム天地夢遥
夏草やもうすぐ貰ふ背番号
さるぼぼ@チーム天地夢遥
夏草の絡む車輪や旅の果て
シニアモモ
夏草に触れなん赤き二番星
シニアモモ
夏草を積み上げ牛の胃は四つ
じゃすみん
熊鈴ごんごん夏草揺れる揺れる
じゃすみん
赤き土赤き夏草赤き空
しょうき
夏草に鼻腔の底まで攻められて
しょうき
シベリアを語らぬ伯父貴夏の草
すりいぴい
夏草や蟲は手足を寄せて死ぬ
すりいぴい
夏草の会議きみは遠慮ねがふ
せり坊
夏草や海豚の骨を陽にかざす
せり坊
長男は二分刈夏草は伸び放題
ちびつぶぶどう
夏草や妻ボクシングジム通う
ちびつぶぶどう
せっけんもみずもしみるよ夏の草
ちま(4さい)
いつのまに夏草にしゅっとさわったの
ちま(4さい)
夏草やあっけなく子をなくした日
ちゃうりん
三線や碑は夏草の中に立つ
ちゃうりん
触れきたる微熱鋭し夏の草
ツカビッチ
こちら火星より夏草だけは見えている
ツカビッチ
夏草に光るUFOの欠片
つぎがい
夏草やいくさごっこの得点制
つぎがい
夏草や次はハナコの乳搾り
どかてい
夏草のきらり寓話の猫の鈴
どかてい
白き月まで夏草のつづく丘
ときこ
夏草や傾ぐ売約済の札
ときこ
夏草や老々介護了る朝
としなり
夏草や廃車の蘇芳滲む谷
としなり
夏草や小さき髑髏はミケの骨
にゃん
夏草や被爆七年牛魂碑
にゃん
太陽の刑夏草へ倒れ伏す
ぬらりひょん
黙祷や夏草黒く眼底に
ぬらりひょん
夏草を食み反芻のまどかかな
ヒカリゴケ
わたくしの眼にはくれなゐの青草
ヒカリゴケ
夏草や因みにルーはジャワカレー
まるちゃん2323
夏草や妻抱くときは目瞑りて
まるちゃん2323
家督とかいう家でなし夏の草
ももたもも
夏草や知らぬ子もいる鬼ごっこ
ももたもも
夏草の伸びる家の子背が高い
夏草や指紋を辿る血の滲み
夏草や移転決まりしなゐの町
よしたかし
夏草やペットボトルと避妊具と
よしたかし
夏草やまだ人間がいた頃の
よだか
夏草やあれが図鑑で見た「人類」
よだか
夏草や姉奔放な恋をして
ラーラ
夏草や情死するならここが良い
ラーラ
ブラジルを伯と略せり夏の草
ローストビーフ
夏草や選手の唾に血の混ぢり
ローストビーフ
夏草の息吹やハ長調の雨
伊予吟会 宵嵐
夏草や此の國の始まりの村
伊予吟会 宵嵐
噴き上ぐる形をちこち夏の草
一阿蘇二鷲三ピーマン
ティンパニの轟き夏草匂ひ立つ
一阿蘇二鷲三ピーマン
履歴書の長所に勝気夏の草
一斤染乃
夏草や地球に似たる星のこと
一斤染乃
惑星の雲夏草の根の犇めけり
遠音
夏草のにほふ面会室の袖
遠音
夏草のやうな二十歳の僕だつた
塩の司厨長
夏草を刈る干す燃やす日が暮れる
塩の司厨長
夏草や月いちのもの来てをれり
温湿布
夏草や打ち上げ五秒前の雲
可笑式
夏草や廃炉千年後の大地
可笑式
夏草や涙ななめに流れます
花伝
夏草や呪いかかるといふ空地
花伝
夏草やアンケート欄50代
花紋
あの若嫁ゴンゴン夏草刈りよるで
花紋
夏草や母には告げぬ友ひとり
霞山旅
夏草に猛者の顔せるテリアかな
霞山旅
喪の家へ及び夏草腫瘍めく
樫の木
夏草や壕に融けにし硝子瓶
樫の木
こそばゆきことの数々夏の草
輝 龍明
夏草や喧嘩上等愚連隊
輝 龍明
夏草に三秒寝ころんでやめる
蟻馬次朗
夏草のここらへんからが人参
蟻馬次朗
ゆすぶられ背中に夏草の傷み
江口小春
夏草に投げ出す腐りゆく体
江口小春
夏草を湛へ故郷のやうな町
香野さとみ
しゆばばばば夏草途切れわつと海
香野さとみ
夏草に寝かせて息をまだしてる
香野さとみ
夏草や国に帰れぬ骨数多
彩楓(さいふう)
夏草や女は事を決めたがる
彩楓(さいふう)
夏草や誰でもよかったのだろうか
三重野とりとり
夏草に身元不明のたまごあり
三重野とりとり
主文。被告を夏草による百叩きの刑に処す
小川めぐる
死出虫の朱色きれいね夏の草
小川めぐる
夏草に犬恍惚と髄しゃぶる
小泉岩魚
夏草や甲種合格たる胎児
小泉岩魚
せらせらと夏草銀の笛とほく
小倉じゅんまき
夏草とがつてる貯水湖からつけつ
小倉じゅんまき
夏草を忙しく赤く回転灯
笑松
夏草の闇を真赭の獣の眼
笑松
夏草や交番で訊く最寄駅
森一平
夏草や人の出世が気にかかる
森一平
夏草や源流の水音探す
水夢
バス止める阿蘇のあか牛夏の草
水夢
夏草や機影にすくむ子を庇う
瀬波秋鮭
夏草の水吸う音に目覚めたり
瀬波秋鮭
夏草のノイズ 茜の三丁目
酒井おかわり
夏草の色に微かな音のして
酒井おかわり
夏草は夜に育ちて星に濡る
清清檸檬
夏草や馬券かつたりはづれたり
清清檸檬
夏草分けゆく胡桃のやうな祖母の爪
静里秋希
夏草や子らと手ばなす飛べぬ鳥
静里秋希
夏草や春樹の井戸に落ちにけり
蒼鳩
夏草や太郎はここで遊んでた
蒼鳩
夏草や海近くなる石狩野
村上海斗
夏草や心臓のないままの車
村上海斗
夏草や血管の浮く牛の乳
中山月波
夏草を引いて地球の求心力
中山月波
夏草やびようびよう風の分水路
辻が花
夏草や父の戦地はニーギニア
辻が花
夏草やカレーのにほふ河川敷
日出時計
夏草を相手に燕返しかな
日出時計
夏草や殺生石の飛来せり
猫愛すクリーム
夏草や地球は呼吸してゐます
猫愛すクリーム
夏草や夜明けの星をひとしづく
播磨陽子
夏草やポニーテールの逆上がり
播磨陽子
夏草や廃炉を抜ける風やはし
八幡風花
夏草や十字を隠す墓八基
八幡風花
溶岩の冷えて裾野へ夏の草
武井かま猫
夏草や夜の素足を斬りたがる
武井かま猫
夏草や刻印さるる牛の胴
文月さな女
夏草の丈や少年探偵団
文月さな女
夏草や情死最も人臭き
堀口房水
夏草より起きて少年期を終ふる
堀口房水
夏草は時計の十分先を伸ぶ
磨湧
帰らせてください夏草香るので
磨湧
夏草や神は死んだつてさ田中
牟礼あおい
夏草や成長痛といふ甘美
牟礼あおい
夏草や根つこのとれぬ蟠り
椋本望生
夏の草毟り親父を救ひ出す
椋本望生
夏草を撫でるやうに月登る
野々りんどう
夏草や寛ぐ山は星を待つ
野々りんどう
太陽をぐらぐら揺らす夏の草
野良古
夏草やあの水で酒造りょおる
野良古
夏草や「一人で行く」と子の顎
夕望
夏草に埋もれ出口は空ばかり
夕望
ガビガビのエッチな本や夏の草
立志
夏草やまだ柔らかき喉仏
立志
刈るを待つ夏草のこゑ騒々し
竜胆
夏草へ星落ちてから行方不明
竜胆
夏草や夜逃げの家に高く濃く
隣安
古里を出ず夏草に母置くごと
隣安
夏草やけふも死にぞこなつたよな
脇々
夏草や瘡蓋ぺりぺりと自由
脇々
夏草を刈つて束ねてほうき星
朶美子(えみこ)
夏草やあの日いくさに負けました
朶美子(えみこ)
濁声でいざなう河童夏の草
24516
夏草や生目の杜の縄文片
「ひなた県」一之進
夏草ややうやく抜けし根太き歯
☆彡ましろなぎさ
夏草の匂ひを分かつ桟唐戸
28ひろきち
夏草やどのツラ下げて生きたろか
2番神セカンド藤田
夏草や四十路ふたたび上京す
akiko
チクリと夏草わたしは生きている
be
見えぬもの覆うフクシマの夏草
chiro
風止んで切っ先尖る夏の草
COSMOS
夏草や旧き夢を弔う香
Elise
夏草や静かに終える日曜日
GONZA
夏草や受け継ぐは汚染水タンク
HGDT
夏草やヘルマンヘッセの文庫本
k.julia
校長が夏草刈るや廃校前
KAZUピー
夏草の捨て場を探す夕日なり
kuri
夏草を刈るこれでもかこれでもか
Kかれん
夏草に暮れて明るい破片あり
maruhiruma
夏草や聞き飽きた爺の武勇伝
MIKIKO
夏草を刈る音がする哲学書
Mコスモ
墨染を脱ぎて夏草刈る和尚
n・桂月
夏草やざあと渦巻く風を狩る
sol
夏草や延滞料と督促状
TAKO焼子
夏草や惑い四十の初白髪
yoko
夏草や明日ぼく本の中へ逝く
あいみのり
夏草に吹かれ鎖骨が痒くなる
あいむ李景
裸馬駆ける背は夏草に濡れ
あつむら恵女
一面の夏草鉤括弧の余白
あめふらし
赤子泣け夏草ぐんと我越えろ
いけのはら
夏草やスーパーが立つ逃散の村
いしかわかざん
夏草や鉄橋をゆく十一両
いち瑠
夏草は風のゆくえに抗ひぬ
いつき組福岡リスナー班/由美子
夏草の絡まつてゐる三輪車
いまいやすのり
夏草や反芻の牛動かざる
いもがらぼくと
夏草の眩しさに目を閉じ逝けり
うさぎまんじゅう
眉を曇らし夏草を薙ぎ去りし
うずまきタルト
だるまさんが転んだ夏草揺れた
うづら
夏草や河野某居城跡
エイシェン
夏草や平城京の臨時駅
えび天
夏草の艶々と骸抱く
おうちゃん
夏草の中に総理が落ちてます
おおやぶちょ
夏草や恐竜卵産み落とす
おがたま
夏草やタクシーなんて通らない
お気楽草紙
延長戦夏草越えのホームラン
かざばな
夏草やジョンの小便の場変わる
かつたろー。
夏草へ背番号8倒れ行く
かなた
夏草や育ち盛りは牛カルビ
かぬまっこ
夏草に甘やかされし歩みかな
かのたま
夏草や一年生は球拾ひ
かをり
夏草や親子相撲は五分と五分
カンガガワ孝川
夏草や新幹線の話した
がんばるけいご7才
夏草のくすぐつてゐる空の色
キッカワテツヤ
夏草や罠の予感に歩を止めし
きっちゃん
籠バッグいつかの夏草のかけら
きな粉のおはぎ
夏草絡め取る自転車も時も
きゆうかんちよう
夏草だって下をむきたい日もあるさ
くさ
夏草や片道燃料既に尽き
くさぐき
夏草を刈る父呼べども呼べども
くすぐり人
夏草やぼくらは生きるのがしごと
ぐでたまご
南中や名護の兵夏草を薙ぐ
くま鶉
夏草ややゝ柔らかき二番草
くめ仙人
夏草や原城跡の先は海
クラウド坂上
根の国や夏野にうつぶして嗅げる
くらげを
夏の草痛点探す葉先かな
くるみだんご
夏草や鉄棒に爺懸垂す
くれいじいそると
旅客機のタイヤは真上夏の草
けーい○
堆き夏草かつぐ驢馬に睫毛
ぐれむりん
夏草や隣村まで日陰なし
こてつ川
夏草や戦後生まれと言はれ生く
こはぎ
ショベルカーのバケットに土と夏の草
こぶこ
夏草や砲台跡に続く道
ごぼうの花
夏草を分けて男となりにけり
こま
夏草動くナニカガヒソンデイル
ざうこ
夏草よ賽の河原の石積みよ
さかまろ@第二まる安
夏草や今日も妊婦の踏み行きぬ
さきのジジ
空の青掻き出すごとし夏の草
さきのすけ
夏草をさらひて鎌の湿たる
さとう菓子
夏草やじゆうな風とわたしの手
さな(6才)
夏草や論議もいよよ佳境なる
さぶり
夏草や鎌振るう体の狂気
さゆみ
夏草や子どもぢゃないと十五歳
さらさ
夏草の抜く手を止める小さき花
しいちゃん
夏草や軍手外せば風匂う
しー子
夏草や指笛空へ甲高し
しかもり
夏の草十字架の影伸びにけり
シナモンティー
夏の草火照りを夜へ放ちをり
しゃれこうべの妻
夏草に見上げた千の熱気球
しろ
夏草へ閃光読谷の闇
すみっこ忘牛
夏草や大きな靴の測量士
せいち
悪を絶つように根を引く夏の草
たけ爺
啄木のごと夏草へ寝ころびぬ
たてしな昇平
夏草や解けぬ釦の掛け違い
たま
夏草は剣火星のきな臭き
たんじぇりん金子
夏草や硫黄の匂ふ茹で玉子
たんと
夏草や墳墓に眠る古代人
たん造
絞り出す油絵具や夏の草
つつ井つつ
夏草や三角ベースの友は逝く
つつ井つつ夫
夏草や第一志望に矢をつがへ
つばさ
笛鳴りて児童夏草刈る合図
つわきの嫁
夏草と今日も闘う自治会長
でこはち
牛喰むや夏草旨きところから
テツコ
夏草や子らの食欲手に負えず
てまり
青草やゆふべ缶蹴りされし缶
でらっくま
夏草や子牛の零す乳微か
てん点
なつくさやあああしがおぼれてしまう
とうい(3さい)@代筆:登るひと
夏草に寝そべる一茶あかんべい
ときめき人
夏草に一本高き変な花
とつかあ太
夏草を分け近づいて来るなにか
どっこいしょ
夏草やなにか飛び出す棚田道
とんぼ
夏草や影も与えず道祖神
なおこ
夏草や県警ヘリのホバリング
ナガ
夏草や私は私で出来ている
なかの花梨
夏草や一生注射には慣れぬ
ながら
夏草に呑まれる前に叫びたい
なないろ
夏草やままごと遊びの父と母
ねこじゃらし
象の眼の光は涙夏の草
のぼ子
廃とつくなにもかにもに夏の草
のら
夏草や異国にのこる供養石
のりりん
風渡る夏草の海馬駆けん
ばあ哉
夏草や選手整列しつつあり
パオ
夏草と鬩ぐ境に小学校
はぐしー
犬が呼ぶ警杖構え夏草へ
パッキンマン
夏草に切れた腕舐め暮れの道
はっぱ
生きるとは腹が減ること夏の草
はまのはの
夏草やにわとりの名はチカホメニー
はまゆう
曇天に映ゆ夏草は友の忌日
はやて
紙ひこうきふわり夏草滑らせて
ひいらぎ
夜の夏草に宇宙は起きにけり
ひねもす
夏草や絡まるものに人体図
ピノノワール
夏草や今日は会社を休みます
ひよこ豆
夏草が電車パレード見にくるよ
ひろしげ10さい
夏草や除染作業の立看板
ひろ志
日に何の隔てもなくて夏の草
ふきょう和音
夏草や退屈さうな山羊の昼
ふじこ
夏草や牛舎を風はあまやかに
ふるてい
夏草のにほひや月に暈をかけ
ペコちゃん
夏草や雲と遊べる太極拳
ヘリンボーン富樽
鏡にも生えて来さうな夏の草
へるしんか
夏草を噛み熱くなる牛の息
ほしの有紀
夏草や海になだれる馬の声
ぼたんのむら
夏草や水なき川に風流る
ぽろたま
夏草や湯舟にしみる数多傷
ほろよい
夏草や鳥影見えぬ昼下がり
ぽんたちん
夏草よ日の本覆い尽くす気か
ぽんのじょう
夏草の匂いひび割れの雨樋
マオ
夏草や雲沸きおこる峠ごえ
まこと
夏草やけものみちを探してみた
まこりん
夏草や押し広げたる先に湖
まさこ
青年団夏草に山羊貸し出しぬ
まち眞知子
夏草や糞ころがしのまわす空
まどん
夏草を風神様のふうが行く
まめ小路まめ子
夏草が生い茂る人生も良し
まゆ実
夏草の奏でる音は星空へ
みえ
夏草の勢いのまま高校生
みかりん
夏草の大海原に迷ひけり
みくにく
あきらめて夏草を出る球拾ひ
みちる
夏草やクルス遥かに海望む
みつこ
夏草の先へ素振り素振り素振り
みどりちゃん
斯うしてをれぬ夏草の遠攻めだ
みなと
夏草やタオルを巻いて着替えた日
みのる
夏草や理不尽が人を育てる
みやこわすれ
踏みしめば撥ねる夏草刃となりし
むすこ
夏草を苅る漢(おとこ)は指三本
むすびめ
夏草やあかいこびとはしごとずき
むらさき(6さい)
夏草や是又天与なゐ亀裂
めいおう星
夏草の海寄せ来る焦土の香
もせきのこ
言い訳はしない直球夏の草
モッツァレラえのくし
夏草や五厘に刈って県予選
やっちゃん
墓までの夏草をまづ刈りました
やぶつばき
夏草や夢とは違ふ職に就き
やまぶき
夏草や放置車両を咀嚼中
ヤマボー
髑髏抱きて夏草士気高し
ゆうり
夏草を逃げるきずだらけのあしで
よあけの晩
夏草の中でただ夏草を嗅ぐ
よしおくん
夏草や蹴り足空へ太極拳
らくさい
夏草や被爆の果ての十万頭
ラッキーの母
はるかより海神の声夏の草
ららやにほ
泣くな泣くな夏草の剣空を突く
りう女
夏草や吸い殻ほぐす祖母の爪
る・こんと
刀自守る茅葺屋根や夏の草
れっどべりー
夏草のここは本屋のあったとこ
れんげ畑
夏草や夜に一閃の狩りの音
わらび一斗
夏草に伏すかな星はキスの後
阿部 胤友
夏草や集中治療室の妻
哀顏騎士
夏草夏草うふふ青春ごつこ
或人
夏草や加茂に一人は口惜しき
安田亮一
夏草のつもりはなくて花咲かす
杏と優
夏草の惑星ヒトカヒトの詩
伊介
山城や夏草が揺れ佐渡が見へ
伊織
魚釣りに飽いて夏草結びけり
伊奈川富真乃
夏草や退院はまた延びたやう
伊予吟会 玉嵐
夏草や人埋もれゆく夕明かり
位相朗
のれたのれた夏草の風は自転車
井田みち
夏草の北斗の滴欲しいまま
育由
少年ら円陣に吠ゆ夏の草
乳母車夏草倒しぐんぐんと
一心
夏草の傍に弟止まらぬ鼻血
羽沖
古里の夏草のびる親ちぢむ
卯MOON
墓仕舞骨を拾いて夏の草
栄魚
夏草や大嘘つきは出世する
円想
夏草の乳歯を埋めし辺りから
塩豆
夏草や帽子のつばに絆の字
夏柿
夏草やかの方角に大和あり
歌鈴
夏草や今にも怒りそうな空
花咲明日香
百鬼夜行夏草揺らぐ内に消え
茄子紺
夏草の名前もろとも刈り取られ
我夢
夏草や銭まき歩く祖母の葬
雅喜
夏草を兄の影ごと刈りにけり
海月漂
夏草の墓地戦死者の列続く
海風山本
夏草や曲がらぬカーブ百球目
海野しりとり
相場師のコーヒー苦し夏の草
灰色狼
夏草を掻き分け自衛隊来る
皆見元喜
夏草や百科事典の眠る蔵
街麦
知床や夏草に岩か獣か
笠原 理香
夏草や鎌研ぐ粗砥水に浸け
梶  鴻風
夏草や牛の尿の滝のやう
夏草やベニヤ貼られたドライブイン
釜眞手打ち蕎麦
月の石なつくさの奥へと投ず
瓦すずめ
夏草や地球にはまだ力あり
勘太郎
轟音と影夏草へオスプレイ
岸 れん
ごみ捨ての帰りに引っこ抜く夏草
喜多輝女
夏草や凪に気球の影ひとつ
気球乗り
夏草のど真ん中へと児のシュート
軌一
夏草や買い手のつかぬ父母の家
鬼怒
夏草深し悪夢に迷ふ山羊のごと
亀田荒太
避難指示解除する夏草の村
菊池洋勝
夏草や言へば言ふほど怒らせて
久我恒子
夏草やそろそろ吾子は反抗期
宮坂変哲
革命や夏草に立つ群衆
宮川松子
夏草やパオの一夜の馬頭琴
牛歩
モンゴルの夏草硬く根は浅く
京あられ
先祖よ許せ夏草刈りに参ります
京丸
夏草のいま金色に平泉
京野さち
夏草や金糸銀糸の機織りて
玉木史
夏草の匂ひや父の倒れし日
金子加行
夫逝けど伝えぬ日もあり夏の草
金治宜子
夏草やあのケンメリが捨て車
吟  梵
夏草やバス待つ君のスニーカー
銀牡丹
夏草や決勝のサイレン遠し
熊耳
股下を転がるボール夏草へ
熊縫まゆ
夏草や黒髪のごと力と根
栗田もとえ
夏草や夕陽の移るパルテノン
桑島 幹
夏草の地表を掘れば戦跡
君島笑夢
夏草の汁の苦味や恋敵
桂奈
夏草やまだ引退はするものか
鶏侍
夏草や鼓膜潤す涙の音
鯨木ヤスカ
夏草や三年経ればイオンモール
月のうさぎ
夏草は方程式を解いて伸ぶ
月の砂漠★★
海賊の水筒ひとつ夏の草
月の道
夏草や輓馬の熱き息遣ひ
月見柑
夏草やポニーテールが責任者
犬井山羊
夏草のぱっくり割れて現る仔
原田一行
青草や犬釘深く錆びてをり
古瀬まさあき
夏草を掠めて空へ人力機
古都ぎんう
あかべこのはむ夏草へ陽は陰り
己心
横断幕せーので夏草へ放る
鯉太郎
夏草とトリケラトプスにらみ合う
幸の実(9才)
夏草や人は猿人へと還る
広瀬 康
熱気球の影夏草を渡りゆく
江津
夏草や太極拳はまだ三級
江里口泰然
藪漕や夏草に鞭打たれつつ
紅さやか
夏草や香のみ残りし献花台
綱長井春一
夏草に立つ余命宣告の夜
香羊
夏草や形見の軍靴臭ひ立つ
香壺
ふてぶてしき夏草狙ひ放尿す
高尾彩
夏草に頭襟濡らすや前鬼山
克巳
廃墟より夏草伸びる音のせり
根本葉音
母の胸父の背中や夏の草
佐々木信天翁
夏草の囲む乳房を彫る志功
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
夏の草静かに夜に発酵す
砂山恵子
夏草や厚木に降りし星五つ
歳三
夏草のなかも夏草遠いディーゼル
斎藤秀雄
迫り来る夏草闇を従へて
斎乃雪
死者浮く七川バラックに夏草
桜川俵船
夏草やいきおいだけの不倫です
三子
夏草や高麗郡高麗の旧役場
三毳
夏草の掴んだ風の匂い立つ
山ねこ
夏草や褒められ慣れぬまま輪廻
山香ばし
夏草や風を被つてどちら迄
山西琴和浦
夏草や用途応談2,000坪
山田ノムオー
夏草や父白く点滴に溺る
山内彩月
夏草や蒙古の王の馬頭琴
珊瑚
夏草をゆけ剃刀を置いてゆけ
司啓
夏草や鬼の国にも鬼ごっこ
始の子
妻が名を知る夏草は抜かずおり
志保川有
夏草や丈有り余るユニフォーム
枝温李
夏草にトリケラトプス孵る朝
夏草や約束はまだ壕の中
時雨
夏草や悲しくはないピアス穴
次郎の飼い主
夏草は毟り尽くしたはずなのに
耳目
夏草やあのごんたくれの名前は
七瀬ゆきこ
病院を遠巻き夏の草迫る
柴原明人
夏草や百六歳で祖母が逝く
紗々
夏草や母の腕の匂ひして
朱河
夏草や塗り絵の月はいつも黄色
寿々子
夏草や知覧に眠る置手紙
宗本智之
夏草を結んだ罠にかかるふり
重波
ユニコーンは夏草のなかで死んだ
春日のぽんぽこぴーな
夏草や軽トラックの椅子硬し
純音
夏草や渡良瀬川はよどみなく
小鞠
夏草や首脳通りし散歩道
小橋春鳥
夏草の匂いオバアの子守歌
小倉あんこ
夏草を漕いで天狗の頭襟ゆく
小田寺登女
夏草やプラネタリウムの特等席
松の瀬
夏草の刈る刃の光鈍からず
松永裕歩
夏草や日当たりの良い墓がいい
松山めゐ
夏草を追つて地球に迷いけり    巴
松茶 巴(プレバト研究会木の芽会員)
夏草やスマートフォンは電池切れ
松尾寒蝉
騎馬武者の訛飛び交ふ夏の草
松風子
夏草や夫と義弟のキャッチボール
笑酔
あの人も帰れば夏の草を刈る
織田めい
夏草やお化け煙突の消えた日
新田 淑
夏草や赤点取りし帰り道
深草あやめ
夏草や火炎放射に溶けし石
真繍
夏草の力を借りて母立てり
真林
夏草やバス停に廃止のはりがみ
睡花
夏草をはじいて特急海岸線
粋流
夏草や廃駅の窓セロテープ
酔楓
夏草や太陽失くしざわざわと
杉浦貴子
夏草やタイムカプセル掘り出しぬ
杉本とらを
夏草にスーパーカブの落ち合えリ
雀虫
夏草や棒高跳びの棒しなふ
星野光利
夏草にせせらぐ水のカムイかな
夏草とともにあごひげ伸ばしけり
晴好 雨独
礼文岳夏草右に皆倒れ
晴日和
夏草や藻場の廃るる漁場の風
正丸
夏草や吾子の二人は変声期
正木児童
夏草へ駈るは眩しき脹脛
西川由野
夏草の名前を呼べば匂い立つ
西尾婆翔
夏草の袋積み上げられにけり
青柿
夏草や濃くなりゆくる子の脛毛
青楓也緒
少年や夏草と遺体の記憶
赤馬福助
廃車廃屋廃校廃線夏草
雪うさぎ
夏草の道太陽がつまつてる
雪花
夏草を三つ編みにして日の暮れて
千の葉
夏草を踏む二本足枯れていく
千里一歩
嘘泣の子や夏草の凄まじく
倉木はじめ
夏草や吹奏楽部に耳を貸す
相沢はつみ
落としたのは金の鎌です夏の草
夏草や砦の石に弾の痕
村上優貴
むしくひの穴から翠なつのくさ
多事
夏草へ悔しさを吐くトランペット
多々良海月
夏草や月が種まきするらしい
太一
夏草やおまえいきなり過去の人
台所のキフジン
夏草や空の堕ちる日もあるか
大雅
帰還者を待つ町を呑む夏の草
大岸歩美
夏草や五歳からある悪だくみ
大塚迷路
夏草の絡む二宮尊徳や
大槻税悦
夏草や踏みてイマジンの曲流る
大富孝子
夏草を刈りて地球の香の立ちぬ
沢田朱里
瀬戸内を囲む夏草十重二十重
谷元央人
夏草に前世のトンネルあると云ふ
谷口詠美
夏草やさつさと決める手術の日
短夜の月
青空をサドルを上げて夏の草
竹 夢月
醒め遣らぬ掩体壕や夏の草
竹庵
妻の脚這う夏草の煽る夜
竹伍
夏草や小さき竜の棲む祠
宙のふう
夏草の引越して来た売地かな
衷子
夏草や道管通る吾の涙
朝桜咲花
夏草を食んで涎の熱き牛
長田写々
夏草の遠く腹切りやぐらかな
直樹里
夏草や第三セクターの鉄路
直木葉子
夏草や試合帰りの荒稽古
津軽ちゃう
列島の古里没す夏の草
津軽まつ
夏草や津軽に龍の系譜あり
津軽わさお
夏草やあの子は綺麗になりました
津田燕子花
夏の草黒板にうすれた「ありがとう」
貞山
夏草の青さが呼びし家鳴りかな
泥酔亭曜々
夏草や連れ子の肘に青き痣
天晴鈍ぞ孤
夏草や鳥の祖先の尾は二つ
天野姫城
僕と君の背骨の窪み夏の草
田山恵里子
夏草のうねり泉下の獣道
田中耕泉
神隠し廃屋の夏草の影
渡来不二人
マントルが押す夏草の大列島
登るひと
夏草へ突つ込む救助ボートかな
都乃あざみ
断層を舐める海風夏の草
土井デボン探花
夏草に陣地広げて握り飯
土屋虹魚
夏草や音量上げしヘヴィメタル
冬のおこじょ
きりぎしを指す夏草や殉教碑
島田佳可
夏草や空き家にわずか獣臭
東山
夏草やなかなか飛ばぬグライダー
東尋坊
夏草のそよがぬ午後を酢を買いに
桃泉
古井戸の低き水位や夏の草
桃猫雪子
パニック障害夏草攻め上ぐる
桃八
夏草や欄間の風も色を帯ぶ
桃福
夏草を十戒のごと刈り進む
藤井祐喜
夏草や飴買うて観る紙芝居
藤野あき
青空を食べて夏草溢れたる
豆田こまめ
おほなゐやサイレンとほき夏の草
豆闌
夏草の中より骨を銜へ来る
夏草や皆んなって誰皆んなって
奈緒女
夏草にカバーの逸れし歎異抄
内藤羊皐
夏草や復讐譚を重ねたり
楢山玄冬
夏草の風切る左ストレート
南風紫蘭
自転車の稽古夏草へとダイブ
楠えり子
夏草や胞子を飛ばせヒロシマへ
尼島 里志
夏草の鋭さ五年前の恋
肉野州民菜
夏草や生まれつきなる人嫌い
日田路
夏草や橋の向うは隠れ里
猫楽
夏草や被爆マリアの白き頬
猫渓
夏草や途方に暮れているベンチ
背馬
夏草やノートに五冊の闘病記
白井百合子
夏草に食い尽くさるる舶来車
薄荷光
ほの晦き柱の創や夏の草
麦吉
夏草やx軸に放つ馬
夏草や明日も川原はあさぎいろ
半熟赤茄子
夏草やイーダの椅子のきいきいと
飯村祐知子
太陽の一つで足りぬ夏の草
彼方ひらく
夏草や蒲鉾板の鳥の墓
比々き
吾の影の薙ぐ香けやけし夏の草
柊 月子
嘘つきとおせば夏草の茫々
富山の露玉
夏草に埋もれてしまいたい私
風由花
夏草や生徒小声で性のこと
風来
夏草や失くしし鍵の匂ひせり
福花
夏草を走る昭和のいとこ会
福良ちどり
夏草や素振り禁止の立看板
文女
夏草は母の匂いと児の匂い
平松洋子
夏草や退りて仰ぐ金鶏山
峰泉しょうこ
夏草やちょっとがさつでちょうどいい
蜂喰擬
夏草や傷の薄れゆくも哀し
蜂里ななつ
秘密基地のドア隅に夏草の汁
豊田すばる
夏草や漕艇場に棲む雷魚
北村 崇雄
夏草や漸く鼻血固まりぬ
北野きのこ
夏草や雫切りたる馬上杯
本上聖子
血の口を濯ぐ獣や夏の草
凡鑽
夏草の種を身体に猫帰宅
麻依弥
夏草や護摩木を納む無人寺
万 橄欖子
犀川の夏草高き昼の月
未貫
夏草や幻聴の特攻機ゆく
眠る烏龍茶
乱歩読む午後夏草の刺毛濡れ
夢芝居よしみ
夏草を刈るかりそめの倦怠期
夢堂
夏草は波暁の装甲車
霧子
夏草や小刀でとぐ黒き芯
明惟久里
夏草の蔭より疼く青き空
明夏
夏草に寝転び合つて恋と呼ぶ
明星
夏草や先生たちがキスしてる
野純
夏草は日なたの馬の背の匂ひ
野地垂木
夏草や部活帰りの空弁当
野々原ラピ
夏草や実家の北の壁割れる
野々村
夏草に蒸せる尾根道雨近し
野良
夏草や母は散髪下手でした
矢的@第二まる安
夏草の塩場に牛の長き舌
柳児
夏草や足の小指の致命傷
唯萬圓
総崩れして夏草の墳墓かな
有瀬こうこ
夏草とぼくひみつきち一体化
柚みるく
夏草や初日カレーの航海へ
夕月
夏草や軍服の父二十六
誉茂子
夏草や葉先に光る空涙
洋々
夏草や地図に薄れる現在地
葉るみ
踏み跡の夏草もそと起き上がり
葉月けゐ
夏草や空へ水車のきしむ音
葉子 A
草書体の如く萎ぶ夏草よ
葉室緑子
夏草やけつの青さを嘆く夜
雷紋
夏草や定かなる死の抜き稽古
蘭丸結動
長き尾が長き尾を追ふ夏の草
利尻
寝ころべばみすずの詩が夏の草
李子
夏草へ飛ばす代ゼミのC判定
理子
夏草やライオンになる夢を見た
立石神流
夏草に野ざらしの犬錆付きし
流川ゆきはな
哀しみは怒りに似たり夏草漕ぐ
留野ばあば
夏草は大きな声で生えている
龍田山門
じやくじやくと夏草太陽へふるる
緑の手
夏草の刈られてもなほ空に触れ
鈴木牛後
夏草やグラブを磨く補欠の子
鈴木麗門
夏草や活字放せぬ世捨て人
蓮華寺
夏草を頼りに吾子の一歩かな
露砂
夏草や包丁を研ぐ午後に雨
蝋梅とちる
夏草や煎じ薬の匂ふ家
巫女
夏草や俺が死んだら泣いてくれ
洒落神戸
夏草と人戻りけり津波跡
游真
夏草に刈りし夏草ぶちまけり
珈琲斎
研ぎ減りの鎌と輪廻の夏の草
聰子
夏草や塩害二万町の際
脩平
暗雲や山羊匂い立つ夏の草
芍薬
夏草やガードレールは空へ切れ
靫草子
夏草よ円星扁花蠅よ
あるきしちはる@マルボシヒラタハナバエ
夏草を踏みしだく真夜中の象
ヤッチー
夏草や一番星さがす指
やまとたいが
夏草に覆われ墓の酒ひとつ
ゆぃ
夏草やネコはどこにも居ませんか
ゆうほ
夏草のあだし野石仏のあまた
ゆづき裕月
集落の夏草だけが生きている
ゆみづき
夏草の満ちて堤はもう切れぬ
このはる紗耶
補習後の夏草眩し空青し
ゴンタ
震度六高き夏草たじろがず
ねもじ
夏草を引く手のひらの青臭き
みどりがめ
夏草や漕いで分け入る埋立地
みよしい
夏草のそこは老犬埋めた場所
一人静
夏草は海棒きれは櫂トムソーヤ
光風
刈りたての夏草匂ふ牛舎かな
香舟
夏草を刈れと言はるる故郷かな
高橋寅次
夏草刈ってもまた生き返る匂いする
座敷わらしなつき(6才)
夏草やぬっと顔だすドーベルマン
桜姫5
夏草に今日発売の週刊誌
四丁目
夏草を歩く測量ポールなり
西山哲彦
廃船を覆う夏草空青し
茶水仙
夏草の全力三日ごとの雨
博子
刈跡のざくざく臭き夏の草
木村ひむか
夏草やトランペットの高い音
髙橋冬扇

並

夏草に名前知りたる花咲けり
陽気姫
夏草の集団土手を膨らます
28あずきち
夏草に黄色い花の咲きにけり
⑦パパ
夏草や自主休講の一時限
99カリン
夏草や母の仕事は4時迄に
A.I 1990
夏草や雨後の水玉いろ放ち
aya
夏草の青き匂いにむせかえり
kkk
夏草の刈りし香りの太極拳
kokoro
夏草を滑り来る児等声高し
M多孫(タマゴ)
夏草や根元に次の種抱き
PON
白球の夏草に吸ひ込まれゆく
sakura a.
遊休地ハートに刈つて夏の草
あい女
夏草をけちらし進む草刈機
アガニョーク
母まかる夏草伸びよひたすらに
あきおかば
夏草や鎌は負けぬぞ関の鎌
あさり
夏草や忘れ去られし忠魂碑
あすなろ
夏草の湧く土手チャリンコ疾走す
あまぐり
遠慮なし祠の前の夏草は
あゆか
枕木の夏草示す過疎路線
あら さなえ
夏草や道祖神すぎ県境
アリマノミコ
夏草や脚絆を濡らす朝まだき
あわの花水木
夏草と真青な空今日も生く
いいよかん
遠き日の夏草分けて外に出る
いくらちゃん
夏草や峠に消え入る旧国道
いごぼうら
夏草の漲る力貰いたし
いさよ
夏草やわれ愛犬を介護する
いつの間にアラカン
夏草を越えて真昼に猿は飛ぶ
いなべきよみ
夏草や苔むす淀み竿入れる
いろり
夏草に傘さえ吸い込まれている
うどまじゅ
負け逃げてまた夏草にまぎれゆく
うに子
夏草や母の記憶も蘇り
えっちゃん
夏草や伊予鉄ゆるり見奈良越え
オイラー
夏草や育毛剤と除草剤
オキザリス
夏草を刻むアイアンピン遠く
おくにち木実
夏草や文明毎に名を遺し
おけら
夏草に飲み込まれてる我がいた
おんちゃん。
夏草や光合成フルパワー
カオス
ショベルカー田の夏草を踏みつぶし
かずポン
夏草の上にシャツ置き昼の飯
ギコ
夏草や畝の中へとかくれんぼ
きさらぎ
夏草や手に黒き錆逆上がり
きなこもち
調査終へ夏草覆ふ古墳かな
きのと
モーターの唸り夏草匂うなり
ギボウシ金森
夏草やフルートデュオの掠れをり
きみこば
夏草や声ばかりしてかくれんぼ
キョンちゃん
夏草や空き家となりて踏み場無し
きんえんくん
夏草や車をみがく水の音
くしなだかのん
夏草や小鳥の眠る小さき石
くじやく女
夏草や峠を越えた日本人
ぐずみ
隧道に夏草の香の天城越
ぐべの実
夏草の波打つ風に犬後ずさり
くむ
夏草や毟った爪に黒い土
くりすけ
夏草の向こうに錆びた観覧車
くろべぇ
夏草に囲まれたる墓誰眠る
クロまま
夏草に囲まれてなお酔仙翁
けいぞう@酔仙翁 スイセンノウ
夏草や表はあまく裏渋い
コケデカ
獣道夏草かき分け探検だ
こた
夏草の抜くほど増えていくような
ことり
夏草に名もあり小さき花もあり
こなぎ
かくれんぼ夏草の中に消えたまま
こふみ
夏草にビー玉・恋・夢隠されぬ
こり野
夏草や風の渡りて道開く
これでいいのだ
夏草は小皿に飾りおままごと
さかなかな
老いの手に夏草の根は残りたる
さくやこのはな
夏草やガサゴソ歩く羅針盤
さとうくにお
夏草の端に留まる涙あり
さなえ
夏草や透きとほる眼の子馬かな
さゆり
D51の汽笛分け入る夏の草
しげる
廃屋や屋根より高し夏の草
しげ爺
夏草やうねりうねらせ野外ジャズ
しみみ
夏草や幾つ死体の隠れたり
じゅりあん山本
丈高き夏草の中に秘密基地
しょう
ポイントを攻めあぐねをリ夏の草
しんしん
夏草や父の墓にて吾子眠る
すえよし
夏草に愛猫の墓沈みゆく
スタルカ
夏草を踏み拉きてやポケモンGO
すみ
夏草や父の肩車あかね雲
すみれ草
夏草や先だけふれる猫の鼻
スローライフ
夏草やサンダミアーノ後にして
せいじ
夏草や刈り夫を覆う草の髭
せり花
夏草や朝練の声高まりて
そめやまさみ
夏草や世の終わり見し胃腸炎
たいき
夏草の抜け道やせてとうせんぼ
たけし
夏草を縛り遊びて館跡
タック
鴨川の川辺に競う夏草や
ちゅうちゃん
夏草やわれもそろそろ枯れ草や
ツーちゃんの恋人
夏草や一雨ごとに勢い増す
てる
夏草の狭める宵の帰り道
テン@第二まる安
曇天の墓地に夏草蒸し匂う
てんまる
武装して夏草刈りに挑む朝
ときこの母よしこ
姪の躊躇夏草へ踏み出せず
とこちゃん
夏草の飲み込むファウルフライかな
としまる
夏草を抜きをり富士の暮色かな
とし子
夏草や計三台スマホ拾得
ともかわすてむ
夏草や廃校庭に迷い猫
ドラタンリュウジ
夏草の伸びゆく力くれたまふ
とりぺい
夏草の青きに手取脈々と
ドリルマン
夏草やボートの軋み遠ざかる
ドレッシング
夏草を刈る赤銅色の刃鎌
なかおち
夏草や放り投げたるランドセル
なご
夏草の小径の先に城静か
なし
夏草や大蛇の如く雲が這う
ナタデココ
夏草ばかり廃れしヤマの卵塔場
なにわのらんる
真四角に夏草繁る隣家あと
なみは
夏草やあき地あき家あき店舗
なむる
夏草が大海原の風の舞
にゃんみー
夏草や夜の光を跳ね除けて
ネ右香(ゆうか)
夏草の茂りて山の嵩を増し
のぶ子
天よ天子々孫々に夏草を(てんよてんししそんそんになつくさを)
のもとみな
夏草のにほひ届ける畦の道
のりた
夏草や漁夫二万人漁夫の郷
バーバラ
夏草の隠した文字は読めぬ板
はずきめいこ
夏草の葉陰地べたに猫涼む
はすみん
夏草匂う雨上がりのジョギング
はっしー
夏草や彰義隊士の墓しづか
ははろ
陽を喰らひ夏草の闇熱はらみ
はむ
夏草や裾をはしょりて通り過ぐ
はら美華子
夏草よ生き抜く姿生きがいを
ばんしょう
老いた子ら夏草踏みて師碑探す
ビーエム小僧
夏草や売り物件の立看板
ピーター
香りあり背中の君と夏草と
ひでざね
夏草や百年後の伊月庵
ひでやん
ハンドルを切れ夏草の向くほうへ
ひなたか小春
風吹けば楽器にもなる夏草よ
ひよはるばば
平泉いにしえ偲ぶ夏草よ
ひろ
夏草やクラブ活動空気砲
ひろくん10さいのママ
夏草や津波のあとの四角形
ぴろし
夏草や眼下の我が家隠しけり
ヒロタケ
夏草に圧倒されて鎌寂し
ひろのじょう
夏草に滅びつつある我家かな
ひろろ
夏草の刈られ明るき無縁墓
ひろ史
夏草や父と子たちのテント張り
ふうせんかずら
夏草や禿げたる箇所に犬の糞
ぶぅちゃん
夏草やゴッホの筆の色にあり
ふくろう悠々
夏草や河原にでんと常夜灯
ふさこ
夏草の朝水跳ねてラジオかな
ふぢこ
夏草や沁みて舐めたる甲の傷
ふっこ
寝転べば背に夏草の弾みをり
ふみゑ
夏草眩し老庭師去り行く日
ふわり子
夏草や全速力の三輪車
ぺぱあみんと
夏草の風の揺りかご眠る猫
へやま
めきめきと大駐車場の夏草
ポキヨシ
雨に濡れ夏草かおるかくれんぼ
ほしけん
線路尽きただ夏草があるばかり
ポンタロウ
夏草や渓の深さをなお深く
まなたか
夏草を刈る老婆いる羊鳴く
まの
踏み分ける夏草の跡テンポよく
まゆぞう
夏草を踏んで踏んでも続く畦
まるひるま
夏草や風吹き渡る古戦場
みぃすてぃ
夏草や太陽憎き光吐く
みかん
夏草もあえぐぎらりの陽の棘に
みこ
垂直に抜く夏草や午前5時
みずたまきいろ
散歩道夏草喰らふ好奇心
みずほ
井戸覆う夏草揺れて祖母の家
ミセウ愛
右向け右夏草なびく風強し
ミセス水玉
夏草のフレーム越しに碧を見る
みち草
入り混じる土と夏草けもの道
みっちゃん@第2まる安
あの被災無きしごときと夏の草
み藻砂
夏草やサッカーボールに抉られて
むじーじ
夏草の雫朝日を跳ね返す
むすめ
立ち通す夏草の儘朽ちにけり
むたき八八
滑走路迫り夏くさ騒ぎ立て
むったん
夏草や白きチョークの事故件数
むべ
夏草や峠の先の木賃宿
むらたふみ
夏草を刈れど刈れども負け戦
もちえちゃん
夏草や理科の授業のバッタ取り
モッツァレラ2号
夏草や客三人の田舎バス
もりお
夏草に落ちる娘の髪の束
やえ子
夏草や畑はとうに飲み込まれ
ゆすらご
夏草や主の帰り待ち望み
ゆるりさんぽ
ホームラン拾う夏草帰り道
よーころ
ふる里へ夏草つづく車窓かな
よつ葉
夏草や畝に小鳥を残し刈る
よぶこどり
風を切り夏草の土手子ら滑り
よりみち
夏の草青の息吹は我が子ごと
ライブラリー
夏草の波蹴立つ百獣の息
らごん
夏草やおおわれてあり辻の御幣
らびっと
夏草や噎せる香りを懐かしむ
りぃらっくま
あぜ道をいつの間に消す夏の草
リバティーさん
身の丈の夏草分け行くけもの道
リライフ
木立抜けやっと開けり夏草や
りんごのほっぺ
夏草や庵の闇へと道も狭に
るびちゅ
夏草や真白き靴で風を蹴る
るりいろ紫蘭
元気よくなつぐさのびてよこにねる
れい子
えにつきのみどりきみどり夏のくさ
ロクヨン
夏草や防空壕の口おほふ
わたさん
夏草やもういいかいの声遠く
わらべ詩
夏草の陰から見ゆるフラフープ
ゐるす
夏草の底で伏し待つ古墳群
亜音洲
邯鄲の夢よ夏草繁茂なり
阿波豊
もし我が夏草ならば赤く咲く
愛棄丸
主逝く蒔きもせぬのに夏の草
安芸ゆきこ
夏草の釣り師揃うや長良川
安田 信洲
夏草の中に点々牛軽ぶ
伊藤はな
夏草や植木鋏を鎌にかへ
伊藤欣次
予備校の熱気さませよ夏草よ
伊予吟会 福嵐
秘密基地は夏草のなか朋来たる
伊予吟会心嵐
夏草や見え隠れする三輪車
位子
風渡る径塞ぎたる夏の草
井上喜代子
夏草や登校の道せばめをり
郁李
夏草の穂の先に見たキノコ雲
一宮寅五郎
夏草や無人の庭と紛う程
一咲ふゆか
四万十川(しまんと)の水溢れ出す夏の草
一走人
夏草を刈るエンジンの夜明けより
一茶お
夏草の他に声無く妻が里
一呆堂
夏草や後ろ髪引く道祖神
茨城俳人
御褒美は夏草の香と天頂環
羽衣使
活き畑夏草匂ひて祖母笑う
羽光
空き地にて家の形の夏草よ
羽毛田 泰志
薄汚れし子猫逃げ込む夏草や
雨利々朱
夏草や星のかけらを閉じ込めて
卯年のふみ
夏草と甘露を啜りて牛太る
瓜中不眠
夏草や箱根突き抜け風の笛
永想
あっ此処に夏草隠すOBボール
詠野孔球
あの頃は夏草さえも隠れ蓑
越佐ふみを
夏草や廃車の上の白い花
知らぬ間に水面隠すや夏の草
横じいじ
思い出は何時も夏草香る中
音澤 煙管
反抗期そんな夏草も真っ直ぐに
佳月
夏草やガタタンゴトトン一輌車
夏風遊々
夏草は穂が出るころに刈り取られ
暇親爺
夏草揺るや捜し物見つからず
花 節湖
夏草や去年雀を埋めたる地
花みるく
夏草に母挑みたるや茶もすすむ
花影
地も風も響動く夏草はけ口に
花屋
夏草の匂ひと帰る子よ夫よ
花南天anne
夏草や闘志みなぎる球児たち
この傷をばねにしてやる夏草のよに
華らん11
旧友が夏草刈りて便りの写真
華らんまま
夏草や頬腕脛と撫で斬りに
蛾触
夏草に挑みし孫の頬にキズ
雅雅丸
夏草や膝濡らしをり山の朝
雅由
牧草で夏草に染まる休耕田
介タマ母
夏草をうらやむ吾が身寝台の上
海月
夏草を流し故郷の風を聴く
灰田《蜻蛉切》兵庫
夏草の隠せるものと隠るもの
垣内孝雄
夏草や鎌止め先に巣の卵
手と尻の跡夏草の緑濃く
笠静謐
夏草や三連休の無精髭
葛谷猫日和
大王の墓に夏草網持つ子
幹弘
山羊食んで好き嫌いあり夏の草
甘泉
夏草をかきわけし掌のきずあとは
閑茶
夏草や金属バットの打球音
岩のじ
刈りたての夏草匂ふ土手の径
岩魚
夏草や放牧山羊のハーモニー
喜一郎
夏草や車椅子押す背のまろき
希林
夏草ざわわサイレンの音迫り来る
幾恋良石
夏草やつわもの阻み位牌岳
気のまま風
夏草の刈られて匂い我が家にも
貴船貞女
夏草を刈る七歳と百五歳
貴芭蕉
夏草や飛び立つゼロに手をふって
輝棒
千畳の空へくまなく夏の草
吉 や
夏草よたったこればか生家跡
吉田余暇
裁判所の跡地夏草の傍聴
吉野川
夏草や伸び縮みする一朶雲
吉良水里
一燈なき夜道に匂ふ夏の草
桔梗
夏草と勝負しょうぶの鬼ごっこ
久衛
夏草の丈わけてゆく若さかな
久仁重
夏草や城山跡で子孫継ぐ
宮写楽
青い空俺は夏草浮浪雲
宮島ひでき
夏草や十五の心空へ空へ
宮﨑紅清
夏草や負けずぎらひのなか娘
弓女
残留セシウム浴びて動ぜず夏の草
虚実子
夏草の中悩み吐き草を刈る
京のみやび
夏草の香りもとどく朝の風
京子
夏草や虫取り網の見え隠れ
橋本柴和
夏草にまなざし隠し石仏
玉ゆき
夏草や汽車ごと吾をのみこみて
琴菊
喧嘩果て寝転ぶふたり夏草に
琴女
夏草やひとり減りふたり減り
金亀 子
夏草の防草シートにあらがへる
金太郎
夏草や行方知らぬか友の庭
銀色
夏草に強さの策はなかりけり
句詩呼
夏草の狭間を走る一本線
夏草や四代続く慰霊祭
空 春翔
夏草や屋根裏部屋の丸い窓
空蝉
夏草や主なき庭の主となる
啓泉
母の墓守る夏草青い空
恵寿
夏草の強き根性我が子にも
恵美子
雨戸繰る老母不在や夏の草
忠霊塔悄然と夏草の中
渓湖
夏草が辺り一面かこいけり
結雅
母の背や遠く哀しき夏の草
月々
夏草や届くは風の音ばかり
月城花風
夏草を掻き分け探す物ありて
権蛇邦子
夏草や埋もれし家の樋垂れて
犬散歩人
夏草や茫茫として鎌鈍り
研山
夏草のにょきにょき仔犬ころころと
古都鈴(ことり)
夏草の勢いもってライト揺れ
五月
夏草に眩む傘寿の散歩道
光乃
サンタ・フェ地平線まで夏の草
公毅
夏草や期末の試験けふに終ふ
向日葵
夏草や柵中の馬いななきぬ
向日葵太郎
夏草や父母の墓兄の墓
好伴
夏草の茂る庵の雨の歌碑
夏草やばれない嘘も嘘のうち
幸久
夏草や風孕みたる網二つ
弘爺
夏草や信濃はけふも生きてゐる
江戸川青風
夏草に残る大小大の文字
江美子
夏草の人襲いくる野道かな
甲賀忍者
夏草や水面に映る白馬岳
紅の子@白馬岳=しろうまたけ
夏草で切れた指の紅きかな
香月
夏草や明日屠られる牛の食む
高村七子
読点を忘れつらつら夏の草
高村優雨花
廃線の線路を辿る夏の草
高田 仁和加
夏草やジャングルジムへ飛び出せり
高野由多
夏草の繁りを知らず母逝きぬ
今井 淑子
夏草の隠れた大地蠢動す
今井佳香
首里城を浮かす夏草空は青
今井毎日
不法投棄の看板埋まる夏の草
今治・しゅんかん
サイロ朽ち夏草の果て鳶一羽
根曲がり
夏草は大神を待つ秩父の夜
根子屋彦六
夏草や思いのままに路ふさぎ
佐々木 芳雅
青草に隠れし孫や『おおい、おい』
佐山夕子
夏草やかなづち振るう大きな手
佐川寿々@チーム天地夢遥
夏草や骸に集ふ小さきもの
佐藤直哉
夏草を揺らす轟音基地のまち
佐保
夏草がニョキと都会を侵食す
砂東元気@チーム天地夢遥
夏草や夜の河原のざわざわと
彩お茶子
夏草や画板に繁る逆ノの字
彩葉
夏草や見上げる電車二両だけ
菜々の花
夏の草かきわけ手のひら赤い線
榊裕江子
夏草に囲まれジルバ誘う君
咲く耶とこ野
番付表の下のほうは夏の草
桜電子
夏草や墓はいつしか晒されて
桜桃の里
バブル期の人みな浮かれ夏の草
桜木れい子
夏草や先輩がたは円座して
札六
夏草や雀ついばむ畦の朝
雑草おばさん
夏草やトリケラトプス食みし痕
三重丸
夏草にひたいぬぐいて駆回る
三水低
キャンバスに空へと続く夏の草
三大夜景
夏草は嫌なひびきやにぎりめし
三輪えつし
夏草に日暮れを待ちて瀬戸の島
三輪佳子
野ざらしを三月隠せよ夏の草
山の中のオクラ
夏草や生家の跡はこの辺り
山姥
夏草や作務衣に残る土の跡
山吹美羽
夏草やか細き声に耳そばだて
山川咲
夏の草思いがけずの結び罠
山都屋
夏草や防空壕の穴狭し
山本 力
夏草や碧空響く鹿威し
山本ふじ子
夏草へ駆け入る山羊や朝日影
山本嘉子
夏草にあの日忘れし腕輪かな
山本祥雄
不甲斐ない自分夏草踏みつける
惨風3
廃線の夏草のなかうねり消ゆ
残月
サイレンに夏草かき分け家路急ぐ
史月
夏草や雀遊びて海老反りに
四葉
兵の鎧に付いた夏の草
士王
夏草に溶け畦道の深呼吸
紙威
夏草や玉砕の島に骨白し
紙魚
夏草やそれぞれにある愛しき名
紫香
文塚の覆ふ夏草さわさわと
紫檀豆蔵
星空を夜露で抱く夏草や
詩楽麿
放りたる鉢に夏草放りけり
試行錯誤
夏草や墓参かなわぬ七年目
寺田流水
象の眼になお夏草の色残る
時計子(とけこ)
猿岩の背中に伸びる夏草か
治もがり笛
夏草やふるさと棄てし無辜の民
篠田ピンク
夏草やみどりのこみち通学路
柴紫
夏草を刈る指先の血の匂い
朱夏A
夏草の川に飛び石ひいふうみ
朱久瑠
夏草の歪みに刺さる刹那かな
珠桜女あすか
夏草の日に射されてぞ匂ひ立つ
寿山
夏草や相馬の放置続く畑
秋月
夏草や倶利伽羅峠の牛の角
秋月なおと
夏草の匂いに還る小さき手
秋月流音
夏草の匂い棒切れちび剣士
秋光
夏草や我が丈遥か越すエネルギー
秋桜
夏草の丈高き底硫黄島
秋津洲はじめ
夏草やちびっ子怪獣ゆめの中
秋乃さくら
夏草やいつも腹をすかせてた
渋谷渋也
夏草や君の知ってる名は幾つ
重翁
夏草や鉄柵覆い娑婆広げ
春と夏子
父還りて夏草光る丘の上
春果
夏草の故郷はるけき落し穴
春川一彦
夏草や剣士のごとく凛と立ち
春爺
捨畑をてんでばらばら夏の草
春野いちご
廃寺は雨背の丈の夏草匂う
春蘭
愛犬の墓こんもりと夏の草
順女
夏草の刈られたる香天に伸ぶ
小浦竹尋
夏草の空駆け上がる本塁打
小山晃
夏草に包まれていくチロの墓
小青(句ゼミ))
青草や素足で駆けた母の野辺
小川 都雪
夏草の茂る泥道泥の靴
小塚 蒼野
夏草の波のり超えて道拓く
小梅
夏草や伊月の庵で深呼吸
松浦麗久
陸中の夏草にゆく「はやて」かな
松山
夏草や駅舎のベンチ猫一匹
松山女
夏草にカウベル遠し雨近し
松田てぃ
わっさわっさ夏草茂る主なき田
松風女
夏草や果ての地蔵の御休みに
松野英昌
空堀に夏草光る城の址
湘輝
夏草や艇庫へ続くダムの道
照波
夏草や若き乙女の顔かぶれ
笑子
婆の言う食える夏草飯うまし
笑々
夏草の隙間より出づ親子猫
上江洲 睦
夏草に宿る涙と蹄跡
常陸人
曇天に夏草群れて休耕田
植木照美
夏草に背丈抜かるる朝かな
慎吾
夏草や転んだひざの傷に砂
新藤柑子
振り返る夏草風に舞う帽子
真紀子
夏草より紙飛行機や追う子犬
真宮マミ
食べられる夏草と塩にぎり
真珠
夏草や土器の欠片の御田畔
真心大志
夏草や川面にとばすケンケン石
神山やすこ
夕暮れて背なで夏草児のかをり
仁葉
夏草にあそぶ子の靴逃げる虫
逗留者
夏草や盲老犬が嗅ぎ進む
水間澱凡
夏草やエラーの球の度の鳥
水間美幸
夏草や陽射しを浴びて逞しく
粋宣
夏草や足に感ずる牛の糞
粋田化石
夏草や身の丈ほどの憎らしさ
粋篤
散歩道夏草結び罠作る
翠穂
鉱毒の廃れし井戸や夏の草
数鉄砲
夏草や辞任諾ふ妻の居て
瀬々葱坊主
夏草や祈りのクルス無人島
星降松
夏草やあの日の匂ひかくれんぼ
正子
夏草の中に納むる無縁仏
清一
雨戸開け庭の夏草立ち上がる
清水羽衣
水源地夏草刈りて風微か
清水仁
夏草がかかる額の絆創膏
清水仙人掌
降り立ちて夏草匂ふ駅舎かな
聖右
夏草の窓病棟の窓なれど
西原みどり
夏草にかがむ少女やかくれんぼ
西川あきや
夏草の匂ひ纏ひし補欠の子
西村楊子
青空や夏草茂り畑埋める
西尾桃太郎
夏草や老いて続かぬ根比べ
誠馬
夏草や闇と云ふ闇包みこむ
青い月
夏草や死にゆく母の力見る
青伽
夏草に見え隠れする石地蔵
青玄
夏草に身沈めて見る空青し
青泉
もてあます余生もてあます夏草
青萄
夏草や息止め潜むかくれんぼ
青木豊実
アスファルト舗装を砕く夏草や
青木茂
夏草に頬切り急ぐ門限や
青嵐
夏草を結びて遊ぶ幼き日
斉藤ふみえ
夏草をぶら下げ廃車高々と
石川焦点
夏草や少年無心にバット振る
石爽子
夏草や人来ぬ街を土にして
石野上路無
夏草や人の通わぬ家一つ
赤好庵
放棄地の夏草錆びて見頃無し
折紙
夏草や小さき花全力で咲く
千恵
主亡き家の夏草孫の丈
千波
夏草や穴太の積みし石垣に
千葉睦女
夏草や九回裏の応援歌
占新戸
夏草や根っこ引き抜く空青し
川崎の黒猫きょん
夏草を今朝も眺めて冷茶漬け
川西勝久
夏草や隣の畑に何故生えぬ
浅見 弓楽
夏草に跳ねる白球小さき背
浅村春昌
青空に夏草の青青を吸う
浅田チコ
一瞬の回顧鼻孔に夏の草
善多丸
戸は破れただ夏草のひしめきて
祖乞
夏草や刈れども直ぐ風が立つ
倉の人
あやかしを隠し囁く夏の草
想予
夏草の蒸せる香りに羽音かな
相模周山
夏草や遠き吹奏楽部の音(ね)
草翡
夏草の匂い残りしシャツ洗う
蒼香
土喰い光呑み干す夏の草
蒼奏
猫の背をかげば夏草の香に似て
村上 無有
夏草のかほりはソービニヨンブラン
村上瑠璃
夏草の太い茎折るガキ大将
多聞仙
鎌を持つ老兵囲む夏草の陣
太架子
代官の抜け穴残る夏の草
太子
夏草のいきれ命の出づる朝
駄口竹流
夏草の葉脈朝に唸りけり
大井河薪
夏草の庭横切って里帰り
大蚊里伊織
夏草や一日寝転び毛野暮れゆく
大橋弘典
夏草や平家と源氏の戦濵碑
大三郎
関ヶ原碑を攻め立つる夏の草
大谷如水
夏草の背刺し陽目射る久遠かな
大島涼波
寝転べば夏草空を掃きにけり
瀧まさこ
夏草や進学の夢恋の夢
達哉
夏草に十分前の君の重み
棚加多朗
夏草の野辺に一途や山羊二頭
谷あやの
夏草や最終バスに乗り遅れ
谷川の蛍子
夏草に私の野生目を醒まし
池と堀
夏草の茂みにすだくひかりあり
池田香
夏草や一人佇む丘の上
池田和正
夏草やできたできたよ逆上がり
竹さ
夏草の間に何やら生き物が
竹の子
夏草の匂い不来方城の空
竹春エリザベス
夏草や繁美おばあの野菜畑
竹福
夏草や池一つ残し生い茂る
竹林
夏草の茂みに忘する花鋏
夏草の野島断層保存館
中西柚子
難プレイゴール総立ち夏草や
中村水音
夏草や仏壇脇の遺言書
中田氏
夏草や悪霊退治しておりぬ
中嶋範子
夏草や腰並んでる跡いくつ
中野久子
青草やキルギス人の馬比べ
昼行燈
夏草や2CVのドアの鍵錆びる
暢道@2CV(ドゥセーボー)
夏草のせり出す影に鯉揺るる
朝ぼらけ
夏の草あの日についたままの嘘
潮ベルト
夏草や寝床一畳尾瀬の小屋
長谷川ひろし
夏草や寅さんの尻青々と
直直子
庭石の影より窺う夏の草
津葦
夏草やバス待つ時間話しかけ
鶴田梅勝
夏草や洩れる水面は大堰川
堤中納言
夏草の刈り残されてのびのびと
定吉
夏草が守りし門(もん)に名を加え
哲也
夏草のなか中堅手ひとりおり
典明
夏草に見え隠れする猫親子
田村実穂
夏草の諸刃の刃血一粒
田村美穂
若きらの合宿の声夏草越え
田中ようちゃん
夏草やガマの悲鳴もうろ覚え
田中勲
夏草や阿弖流為歩む東山道
田邉真舟
雨後の夏草みどりも香りも勢いも
都忘れ
ばりばりと刈込鋏夏草へ
土井小文
夏草は日本の熱を吸いとれり
土王
一面に夏草しげる防火槽
土屋 木漏れ日
廃線の鉄路いま夏草と生く
東岡 千佳
夏草や隠れる猫の散歩道
桃花
夏草や主無き庭狭くして
桃青
夏草や秘密基地にはビニ本も
湯川美香月
夏草や子を残しママ友は逝く
藤すみ
つまさきを濡らす夏草明けの風
藤井眞おん
夏草の伸ぶ夜明けても閨の中
藤郷源一朗
夏草や躓きかけて陽の高し
藤鷹圓哉
かりそめと夏草競いてかくれんぼ
藤田ちどり
夏草や母の畑だつた所
藤田康子
夏草やアスファルトを押し上げて
藤田由美子
夏草を引っ張る腕の強さかな
藤娘なつ
夏草や阿蘇の野今も赤き牛
陶然
山城の曲輪の跡や夏の草
瞳子
夏草の踏み跡匂う獣道
夏草をひく妻の愚痴聞きてをり
徳永 北道
夏草が目から耳から溢れ出で
徳本あつ
もういいかい夏草動く声動く
栃木のあーたん
夏草や南の島の歌きこゆ
敦子
夏草が隠す老犬名はツヨシ
豚ごりら
夏草や萎びるまでの置きどころ
凪ひと葉
ふつふつと細胞分裂夏の草
凪野たいら
夏草が揺れて列車も動き出す
南雲風花
見捨てられ夏草茂る農地かな
南風
山越えの国道飲むか夏の草
二上松風
八十路越ゆ光る夏草羨みて
日本酒
夏草や魂魄探す歴女達
入口弘徳
夏草や寝転ぶ空に裏葉色
夏草や道はあの時わかたれし
猫御前
夏草やアルプススタンドの応援
猫舌扁平足
夏の草名は知らねども名はありぬ
猫楠
夏草を刈りて羽音の先をみる
年相応
夏草や良き人生にしてみせる
波の音
夏草に埋れきらざる箪笥かな
波世遠
夏草や里につづきし獣道
馬場東風(とうふう)
夏草や病に勝てぬ畑仕事
馬場馬子
夏草や道を道無き道に為す
俳ビギ名
夏草や少年野球声枯らす
俳菜裕子(はいさいひろこ)
夏草匂い立ち少年マウンドに立つ
梅雨葵
アスファルト捲り恬然夏の草
白丘山人(893人)
夏草や分け入る子らの裾濡らし
白晃
夏草や放牧牛の弾む顎
白山
夏草やペンキ塗りたての雲梯
白瀬いりこ
夏草や光堂はただ静か
白石 美月
夏草の迷宮入のボールかな
白鳥国男
夏草の光りて朝の大地震
白蘭
立ち止まり戦く脚に夏草は
畑 詩音
轟々と夏草猛き雨あがり
八荷そう一郎
蒜山になびく夏草伏す子牛
半夏生(竹村)
上田城跡夏草の迷路なる
飯田 青
夏草や井戸水素手でいっき飲み
比保倉亭酢
ビーストの轍夏草北を向き
比良山
夏草やツチノコを追う爺と孫
尾上真理
夏草や保険屋さんはひきかえす
尾内以太
草茂る水路の流れ渾渾と
美山
吾子歓喜夏草の中の宝物
美翠
夏草のしげる畑があちこちと
美泉
足鳴らす馬に夏草放り込む
美年
夏草や宝探しの子らの声
柊の花
夏草や意味無く走る塾の帰路
姫山りんご
夏草に高原鉄路燦爛と
百合乃
夏草や乾きし舌に飴ひとつ
百草千樹
夏草や踏めばむくっと靴の底
富樫 幹
牛を飼う日三杯の籠夏の草
布津 健二
夏草の中から出でし親子連れ
浮見亭湖風
夏草や何かの葬られし跡
舞華
夏草や男体山と赤城山
風らん
夏草や背番号なきユニフォーム
風花
夏草や一億年の刻眠る
風峰
夏草や阿修羅となりて生きて来し
風紋
夏草にボール探しに行ったきり
風来松
陽光に緑滴る夏草や
服部 勝枝
土曜日に刈ったばかりの夏草よ
福熊猫
夏草の影のごとくに光秀立つ
福本羽心
画布に塗るターシャの夢の夏の草
夏草や集い遊んだ過去憂い
文学寅さん
ふる里やはや夏草に沈みたり
聞岳
引っ越した家に夏草花まじり
平康
夏草や高く高くと生き生きと
平塚雪月花
夏草を刈る母自慢通学路
弁女
夏草や小屋に忘れし水平器
暮井戸
夏草や伸びも刈らるも競い合い
母里
夏草に隠れて遊ぶ子らの声
峰江
夏草や父の手を引く石畳
方寸
夏草や盗るなと札の梅の木に
夏草やささくれ立った鍬の肢に
望の月
夏草やリコピン酸がいいらしい
望月ゆう
夏草や旅人放恣たりしこと
北上 朗
民生委員見ぬ間夏草茂る哉
北村 鯨子
夏草や学びし友の声もなし
本銅守
夏草や床から伸びる母の腕
麻純
夏草の風飲み込めるバイクかな
麻呂助
夏草の七日の丈を触る膝
抹茶金魚
夏草や野球少年とスマホと彼女
万希子
ちんぽぽへお早うという夏の草
万斛
青臭き夏草の束こんもりと
満る
夏草や声を重ねし教室へ
未知
夏草や気づかぬほどの巴塚
未々
ざわめくや夏草抱く猫の骸
岬りこ
夏草や咬みつき亀の隠れいて
夏草やオセロゲームの敗け戦
夢見亭笑楽
夏草や揃ふウェーヴの外野席
明女
夏草を踏みしだいては仮の道
明爽
夏草やリュウグウの門へと続く
免疫力アップUP
ホンキートンク夏草を刈って道
綿井びょう
青草や主張飛び交う六時限
茂る
夏草や明日は自治会大掃除
茂人
トラクター車輪の跡が夏草に
網野れいこ
夏草の芸術的な伸び加減
木人
体操のピアノ聞こえて夏の草
木田余ふぢこ
夏草やホームベースの砂埃
木槿
夏草のたくましきかなこのいのち
紋舞蘭
片方の小さきソックス夏草に
野ばら
夏草や背筋伸ばして野道行く
野水
夏草の土手を越えれば隣町
野倉夕緋
夏草や古老の前に遮る窓
野中泰風
夏草と私の心ならんでる
野田の木8
夏草の夜語りを聞く庵かな
野々ゆか
夏草の海に庭石沈みけり
薬師丸ひで樹
松根油工場ありしや夏の草
薮久美子
夏草や隣人タイに移住せり
優純bow
夏草を刈ればかおるはいのちの香
友子
夏草や校舎の隅の一輪車
有田みかん
夏草のキャッチボールの親子かな
由喜
夏草を飛んで七十路謳歌する
由紀
空家一軒夏草ばかりザワザワと
由坊
閉ざされし荘夏草のほしいまま
遊泉
神童のその後知らずや夏の草
遊泉(ゆうせん)
夏草の風に身震い夜明けかな
余熱
夏草に自転車倒し子ら消えし
与志魚
夏草や摘まむ味噌ピーちびちびと
葉っぱのようこ
空き鉢の地を割り伸びる夏草や
葉結(はゆ)
先輩の馬夏草を食む小道
葉子
夏草や直ぐにボールを見付ける子
欲句歩
夏草のこの引力は憚らず
藍植生
夏草の匂ひに奮ひ立つ血潮
利平
ドローン飛び夏草倒す人の影
里甫
足場組む声の若さよ夏の草
立川六珈
夏草や畑を執念く鬩ぎをり
立歩
夏草やメロディ蒼しゲル白し
琉璃
3.11(サンイチイチ)の爪跡見えず夏の草
玲風
青草と息をひそめて待つアタリ
鈴月
津波の地夏草猛く波静か
老海鼠子
夏草や掘り起こされしままに古墳
老人日記
夏草や踏み分け坑夫の長屋趾
六々庵
夏の草去年は田んぼだったのに
和気
夏草やアスファルト道押し上げる
和田東方
夏草のかき消していく獣道
兀兀
夏草に帰路促されとぼとぼと
夏草のまだ眠る朝香る玉
夏草や犬の亡骸埋め滴
枡形美智子
夏草や生えては抜いてのいたちごっこ
風来たり夏草踏みてテイクオフ
檸檬
夏草や人斬り以蔵人を斬る
淺野紫桜
夏草や地に刃をたてる耕運機
祺埜 箕來
夏草を引き抜く指やにおい立ち
羆杜
夏草刈いつかのボール色あせて
萬代草舟
夏草や掻き分けて陽のさんざめく
蓼科川奈
花街の跡往く風や夏の草
蓼蟲@伊月庵初句会
夏草や伐採鎌の錆の色
藪椿
夏草の消えたあの日の焼夷弾
霖之助
夏草や空き家の昔思われる

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