俳句ポスト365結果発表

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  3. 胡桃

第205回 2018年9月20日週の兼題

胡桃

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

使はれぬ胡桃の部屋を買ひ占めむ
とおと
胡桃降る長老らしき栗鼠の前
とかき星
さめざめと胡桃の中の港町
Y雨日
胡桃割る私もラムプの火も揺れて
塩の司厨長
右の手に聖書左の手に胡桃
きゅうもん@木ノ芽
胡桃落ち人にたましひ宿りけり
きゅうもん@木ノ芽
つくづくと胡桃は昏し修司の眼
きゅうもん@木ノ芽
ルパン三世胡桃をふたつ手に思案
一阿蘇鷲二
膝の子の美しきつむじや胡桃割る
一阿蘇鷲二
傍にいぬ犬よ胡桃を拾つたよ
薄荷光
思ひ出の切手の味や胡桃食ぶ
薄荷光
胡桃打つ納得ゆかぬ最終話
クラウド坂の上
寂しげな挿絵の王子胡桃割る
クラウド坂の上
猫轢いた事告ぐ胡桃割りながら
くりでん
胡桃落つ山河ゆっくり痩せ始む
くりでん
人形の眠る朝やひめくるみ
どかてい
からつぽのけふみきめきとくるみわる
どかてい
艶めきぬ胡桃とロッドスチュワート
まどん
胡桃落つかかるはじめのものがたり
まどん
鬼胡桃議員のなり手ゐない村
葦たかし
長兄は峡より出でず胡桃の実
葦たかし
少年の声は胡桃を刺激する
城内幸江
香ばしい継ぎ目膨らむ胡桃かな
城内幸江
南米はほぼスペイン語胡桃熟る
玉庭
鬼胡桃きりきり栗鼠を揺すりけり
玉庭
ウィスキーはダブルと決めた胡桃割る
大雅
鬼胡桃淋しき音の鳴る同士
大雅
爪切りで胡桃割らんとしてひとり
油揚げ匠己
アフリカでは10秒に1個胡桃が割られています
油揚げ匠己
少年の俺が胡桃の中にいる
GONZA
鬼胡桃鬼のまなこは真ん丸い
GONZA
正体を暴くがごとく胡桃割る
Kかれん
殻叩き胡桃の睡り妨げる
Kかれん
水車あり胡桃掬はれ零さるる
あまぶー
くるみ擂るおんぼろセロの音がまた
あまぶー
憲法九条胡桃のなかで囲碁をうつ
ウロ
つちのこのふぐりの硬さ鬼胡桃
ウロ
小惑星探査機分離胡桃割る
かのたま
胡桃炒るカラカラ笑ふ雨上がる
かのたま
泣きながら割っても胡桃クソ甘い
くさ
胡桃ほじるいつ嫁さんに謝ろう
くさ
胡桃噛む前頭葉のやはしやはし
ことまと
もう胡桃握る力もなくて母
ことまと
初七日やザックの底の鬼胡桃
さるぼぼ@チーム天地夢遥
釘深く山小屋を閉づ鬼胡桃
さるぼぼ@チーム天地夢遥
二十回曲る大河やくるみ落つ
じゃすみん
星降るや甕に胡桃の声満ちる
じゃすみん
鉤裂きのトムのポケット胡桃鳴る
しゃれこうべの妻
ラフロイグまろし胡桃のほの渋し
しゃれこうべの妻
落胡桃誰か座った椅子温し
シュリ
落胡桃湿った森が靴に付く
シュリ
左手に胡桃右手にチエスの駒
すりいぴい
胡桃落つベートーヴェンは「第五番」
すりいぴい
笛吹きに山の胡桃は連れてかれ
せり坊
巡業のプロレス来たり胡桃落つ
せり坊
胡桃割る大腿骨を骨折す
ちびつぶぶどう
胡桃鳴るラジオは波浪注意報
ちびつぶぶどう
こめかみのかすかな疼き胡桃鳴る
ちゃうりん
胡桃落つ輪になって聞く物語り
ちゃうりん
百十年割れぬ胡桃が盗まれたり
つぎがい
胡桃落つ鬼の赤子に耳はなし
つぎがい
胡桃落つ空の青さを蹴つて落つ
てん点
胡桃割るぎしぎし核の呻きけり
てん点
おにくるみふるえてあさがおきました
とうい(4さい)
ひめぐるみちいさいよるがねています
とうい(4さい)
土朽ちてどれが糞やら胡桃やら
トポル
鉈の背の傷の鈍角くるみ割る
トポル
鬼胡桃昔流刑の村でした
とんぼ@富山県の五箇山地方
胡桃拾ふ昭和に戦争ありました
とんぼ
月震に襞深くする胡桃かな
なみはやらんる@月震、月に起こる地震
胡桃割るアイラブユーがゆがんでる
なみはやらんる
胡桃割る口の軽さを誹られて
にゃん
胡桃噛む我が子忘るる母とゐて
にゃん
胡桃にて張り詰めてゆく頬袋
ヒカリゴケ
恐竜の記憶くるみの皺深し
ヒカリゴケ
去年割り損ねし胡桃見つけたり
ひでやん
胡桃が割れる二人で爆笑する
ひでやん
胎児にも磁力あるらし胡桃割る
ひねもす
胡桃に陽気あり便座にカバーあり
ひねもす
祖父の忌や奥歯にぐにやり生胡桃
ふるてい
父となるみらいくるくるおにぐるみ
ふるてい
吾の名を知らぬ父ゐて胡桃割る
まるちゃん2323
くるみくるみこの世零るる日暮れかな
まるちゃん2323
サバンナの夜の蒼さや胡桃割る
みやこわすれ
彗星の来る日胡桃の生まれる日
みやこわすれ
胡桃踏む靴も胡桃の色でした
むらさき(6さい)
くまくすくすくるみくすくすくつくすくす
むらさき(6さい)
胡桃発自棄酒行きのウヰスキー
モッツァレラえのくし
寸胴のぞうの腓骨や胡桃落つ
モッツァレラえのくし
抗力のかたちに胡桃ありにけり
る・こんと
留学のこころざし聞く胡桃かな
る・こんと
くるみ割つて子宮も心臓も喰らふ
ローストビーフ
胡桃から靴音がするやうな昼
ローストビーフ
眠り落つ胡桃の中の白日夢
阿武 玲
二胡の音や胡桃の中に火の匂ひ
阿武 玲
胡桃食ぶバスに車掌がゐた記憶
伊予吟会 宵嵐
胡桃割る遺言書に封緘の印
伊予吟会 宵嵐
胡桃転がす掌の太陽系
一斤染乃
言い分は皺に刻まれたる胡桃
一斤染乃
ねっからの優柔不断胡桃割る
一走人
鬼ぐるみ毘沙門坂を転がり来
一走人
虫食いの胡桃の中へさすあかり
卯MOON
十字架の眩しさに落つ夕胡桃
卯MOON
岡惚れはもうこれつきり胡桃撫づ
遠音
胡桃割るウズメの小指今くの字
遠音
胡桃転がってデニムはヴィンテージ
塩豆
胡桃割る円周率は3でいい
塩豆
どう見ても胡桃割ではありません
可笑式
胡桃割るをんなと胡桃剥くをとこ
可笑式
ぎつしりと胡桃の中のけふの嘘
夏柿
胡桃割る古代をめぐる世界地図
夏柿
臍を噛む遺骨を噛む胡桃噛む
歌鈴
月光の河原を弾む鬼胡桃
歌鈴
封印を解かねば胡桃割れません
花伝
胡桃奥歯に砕く無言電話の夜
街麦
ふかふかと山村に胡桃乾く音
街麦
リハビリの胡桃も棺に入れますね
笠原 理香
胡桃の実縁がないまま閉経し
笠原 理香
胡桃ひとつ割りて女優の義眼なる
樫の木
原子炉の核を閉ざせよ鬼胡桃
樫の木
東京に電波満ちをり胡桃割る
瓦すずめ
嘘つきは俺だつたのか胡桃割る
瓦すずめ
胡桃割る音を肴の火酒かな
岩魚
ガスの火に口開き初む胡桃かな
岩魚
殻爆ぜて火の神に胡桃を捧ぐ
亀田荒太
十戒は七が難し胡桃割る
亀田荒太
胡桃割る指のきれいなエマと割る
蟻馬次朗
月匂う胡桃を拾いあげる朝
蟻馬次朗
拾いしは雨の匂いの胡桃かな
久蔵
胡桃食べ八ヶ岳に雲かかりけり
久蔵
胡桃降る沢に半分人に半分
玉木たまね
鬼胡桃はばば姫胡桃はぼぼの顔
玉木たまね@「ぼぼ」=飛騨弁で赤ちゃんのこと
振る胡桃飛騨か信濃か山応へ
金子加行
拾ひたる胡桃のありて酒を買ふ
金子加行
嫁ぐ日の空っぽの部屋胡桃むく
月見柑
胡桃剥くラヂオは軽きサラ・ヴォーン
月見柑
殻くらい自分で割つて出ろ胡桃
綱長井ハツオ
くるりくるりクルミ砕ケタ悔イル悔イル
綱長井ハツオ
この胡桃のシワほども考へてない
香野さとみ
ひとつ割るたび問へばころがる胡桃
香野さとみ
鬼胡桃閉づ二枚貝より寡黙
高野由多
みちみちと夜明けに育つ胡桃かな
高野由多
胡桃割る男の仕事と言はれけり
根本葉音
似たやうで似てゐぬ胡桃干されをり
根本葉音
啄木の一首や胡桃あてに呑む
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
胡桃甘し座敷わらしの遊ぶ宿
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
動かずに胡桃は知恵を蓄へる
砂山恵子
胡桃割る海に波音なき時間
砂山恵子
胡桃落ちてより胡桃の木と知りぬ
彩楓(さいふう)
ひとつひとつ胡桃の声を聞いてをり
彩楓(さいふう)
森に倦む胡桃の虚の奥の耳
斎藤秀雄
亀の眼の沖に胡桃の昏い笑み
斎藤秀雄
丸善に胡桃を一つ置いてきた
三重丸
やうやうに蛇淵離るる胡桃かな
三重丸
太陽光パネル千枚胡桃落つ
山香ばし
鬼胡桃ヨックモックの缶に満つ
山香ばし
懐かざる猫の意気地や鬼胡桃
志保川有
このちんくしゃ鬼胡桃とは名付けたり
志保川有
胡桃割つて南半球ふと重く
次郎の飼い主
ポケットに胡桃匿う余罪かな
次郎の飼い主
縫合線に沿って胡桃の攻略法
七瀬ゆきこ
立ち停まるための扉や胡桃割る
七瀬ゆきこ
ひとごとの死 じっくりと見る胡桃
酒井おかわり
くるみの肌色 褪せた写真を焼く匂い
酒井おかわり
レコードのノイズも楽し胡桃割る
純音
胡桃割るストーブ列車の訛りかな
純音
胡桃の割れ方で明日を占う
小川めぐる
ざんざんと星降る谷や鬼胡桃
小川めぐる
重力に抗えぬ我らの胡桃
松浦麗久
歪な音に合わせて割れてゆく胡桃
松浦麗久
羊数ふこつり胡桃の落つる夜
新田 淑
鬼ぐるみ風に鬼降る鬼住山
新田 淑
胡桃割るミュシャの女の顔をして
神山刻
胡桃割れて真空の生まれる匂い
神山刻
木星の軌道へそっと胡桃置く
仁和田 永
牛の荷は胡桃と酒ぞ朱雀門
仁和田 永
胡桃の奥に折りたたまれて一万年
この先はダムの予定地クルミ落つ
土偶の目まるし胡桃の殻かたし
西川由野
月の石欲しくて胡桃割りたくて
西川由野
灯火消し油の香広がる胡桃かな
西尾婆翔
月旅行胡桃の殻を捨てにけり
西尾婆翔
日の匂う地割れのごとき胡桃割る
青萄
踏むこともならぬ悪相姫胡桃
青萄
飽き飽きとしてころころとして胡桃
青楓也緒
胡桃割る首筋にどくどくと脈
青楓也緒
胡桃割る縁がわの風乾きけり
石川 聡
すぐ割れる胡桃のような嘘でした
石川 聡
アウディに割らせし胡桃烏喰ふ
雪うさぎ
去年の殻踏みて見上ぐる胡桃かな
雪うさぎ
姫胡桃左の肺が膨らまぬ
蒼子
胡桃割る娘は白鳥になると云う
蒼子
シケモクと胡桃の殻と空きボトル
蒼奏
力まかせの喧嘩のように胡桃割る
蒼奏
地球にも月にも芯や胡桃割る
多々良海月
胡桃転げる合はせ鏡の奥へ奥へ
多々良海月
切株に胡桃ひと跳ねしずかな昼
大塚迷路
胡桃落つ平将門塚遥か
大塚迷路
胡桃割る土くろぐろと猫の墓
直樹里
胡桃一つ通路にまろぶ夜汽車かな
直樹里
くるみ割る諱に多き仁の文字
直木葉子@諱(いみな)
胡桃拾ふゆんべの風は又三郎
直木葉子
倫敦の鐘をとほくに胡桃割る
田中耕泉
馬鹿という奴が馬鹿だろ胡桃投ぐ
田中耕泉
胡桃割る二人を分かつ死のやうに
桃猫雪子
年金と病の話くるみ割る
桃猫雪子
鬼胡桃拾ふ言ふべきこと一つ
藤井祐喜
落胡桃踏めば昔の恋終る
藤井祐喜
おとうとの墓石傍へに鬼胡桃
内藤羊皐
あかときの情事を終へて胡桃割る
内藤羊皐
疎開の地遥かなりけり胡桃擂る
楠えり子
掌中の胡桃たしかな嘘聞けり
楠えり子
対岸の友から胡桃下手投げ
尼島里志
胡桃振れば共鳴しけり吾の阿呆
尼島里志
麻痺の手の爪の清さよ胡桃の実
播磨陽子
あとひとつ胡桃割ったらトイレ行く
播磨陽子
胡桃の木打てば巨鳥の羽の音
比々き
泣きに来て拾つて帰る胡桃かな
比々き
胡桃割りつひに金槌登場す
風花
胡桃ぽと救われたしと落ちにけり
風花
わろき夢吸うてくれたか胡桃熟る
平林檸檬
胡桃割る王国ひとつ滅びたる
平林檸檬
胸部写真きれいと思ふくるみ割る
蜂里ななつ
胡桃自由かつと割るるも頑なも
蜂里ななつ
説法の声の馨し鬼胡桃
凡鑽
胡桃割る鋏ラジオ深夜便
凡鑽@鋏=やっとこ
後ろ手の賢治胡桃の落ちる道
妹のりこ
ラジオと歩き波に拾う胡桃
妹のりこ
沈めないこと苦しくて胡桃の実
未補
繋がらぬ電波の翳り胡桃割る
未補
いつまでも好きと思うな胡桃割る
有瀬こうこ
胡桃割る祖母の仏間の両陛下
有瀬こうこ
音なき音胡桃の中の砂時計
与志魚
夜の卓の岩波文庫と胡桃かな
与志魚
胡桃割る二人で使ふ腕時計
蘭丸結動
胡桃割る百編の詩を売り出だす
蘭丸結動
森のみどりより胡桃うみおとさるる
緑の手
修道女ひかりにひろふ鬼胡桃
緑の手
胡桃転がる地球は公転する
邯鄲
掌中に胡桃転がす時事放談
邯鄲
よみかきのできる哀しみくるみの実
中岡秀次
「金槌か子りす貸します」胡桃売
としなり
独り夜の灰皿に焼く胡桃殻
星埜黴円
鬼胡桃拳の中に山河あり
KAZUピー
くるみ拾う川辺新幹線北へ
あいみのり
流域に黄金の噂胡桃撫づ
ウェンズデー正人
履歴書の反故の山かな胡桃割る
ぎんやんま
胡桃噛む人の心がふと失せて
くらげを
胡桃ありこじあけられぬ心あり
こじ
姫胡桃こころ壊れた音せんか
のら
ハモニカと胡桃を呉れる転校生
24516
鬼胡桃考へすぎの闇を割る
☆彡ましろなぎさ
胡桃割るひとりで出した離婚届
be
くるみいづゆふねまどひのばばのひざ
GARU
胡桃踏む柱時計のいい加減
HGDT
寂しくなったので胡桃かみ砕く歯触り
hinata
傍観者ならざる一人胡桃割る
kiriho
胡桃割る胡桃割る子宮をもてあます夜
Mrs.Roadmovie
突き落すやうな「さよなら」胡桃割る
あいだほ
胡桃割る海馬の味を試すごと
あいむ李景
くるみ割るぽろんと落ちるギターの音
あざみ
胡桃割りかなずち土間に穴あけて
あさり
月光に胡桃ふる夜のオルゴール
あつちやん
掌中の胡桃自転し公転す
あつむら恵女
胡桃割る珠玉の秘密道具かな
あみま
天地も胡桃も鳴りて関ヶ原
あめふらし
胡桃わる火星の人は話し好き
アリマノミコ
収まりしジグソーパズル胡桃割る
いいよかん
さてこそはIQ二百の胡桃割る
いごぼうら
生きている証の痛み胡桃割る
いしだもよ
ヒーローの着ぐるみ脱いで割る胡桃
いつき組リスナー班・旧重信のタイガース
死ぬるには夜が明るし胡桃割る
いつき組福岡リスナー班/由美子
胡桃炒り戦地へ送る写真撮る
いつもの花影
発掘の弥生糞尿胡桃の実
いなほせどり
胡桃割るふるさと開いて父の居て
いまいやすのり
子のゐない子の掌の胡桃かな
いわさき楊子
文化部を引退す胡桃は苦し
うどまじゅ
青々と朽つ川べりの胡桃かな
エイシェン
胡桃噛み潰して洗濯物カラリ
えむさい
吾子の見せる胡桃の丸さ今日も晴れ
おおやぶちょ
胡桃割る遺骨の脆さ思ひけり
オキザリス
文机にいたずら書きと胡桃かな
おくにち木実
胡桃皺ふかみ帰れるふるさとかな
オルカ
「こんちくしょう」胡桃割る妻の掛け声
かつたろー。
胡桃割る大黒さんの独り言
かぬまっこ
広告の裏のレシピや胡桃割る
かまど
おばけツリーの武器は胡桃をなげつける
かもん丸茶
睾丸のごときポッケの胡桃かな
きなこもち
胡桃割りえて来年は中学生
きのと
教室に胡桃爆発5秒前
ギボウシ金森
どしゃ降りの雨に胡桃握りしむ
きみこば
裏庭のくるみぽろぽろ七回忌
胡桃焼くや前立腺は肥大中
くさぐき
手に包む胡桃とたんに古びをり
クズウジュンイチ
仙人の袋蠕く鬼胡桃
くま鶉
脳細胞を固めると胡桃です
くろべぇ
被災者か否か問う欄胡桃落つ
ぐわ
お役所の岩盤規制鬼胡桃
けーい○
校庭の胡桃や嫌と言えない僕
ことり
胡桃落つ過不足のなき夜迎ふ
コナラ
鬼胡桃竜が落としし片目なる
こはぎ
右の手の胡桃揉みつつワイドショー
こはまじゆんこ
胡桃割る私を殴る掌よ
こま
胡桃蹴る信濃の森の登下校
これでいいのだ
父の母よりからからの胡桃来る
ざうこ
待合にきゅるりきゅるりと胡桃啼く
さくみ
静脈の浮き出て胡桃握りをり
さくやこのはな
夜の底に我と胡桃の落ちる音
さとうりつこ
胡桃から鉄臭う抜歯痕
さとけん
胡桃食むテレビを安く棄てるには
さとけん
黒猫とくるみのワルツへ音記号
さな(6才)
胡桃の実思ひのほかに利発らし
さぶり
父臥して湯治の里の胡桃かな
しいちゃん
くるみ割る五日も見えぬ富士の山
しー子
胡桃割ってようようにけだるき甘さ
しょうき
吉野川に落つる胡桃を洗いけり
ず☆我夢@木ノ芽
胡桃割る頭の固きぶきつちやう
すえよし
革靴に止まる胡桃や降車駅
すずき忍すけ
告知の夜談志流して胡桃割る
すみっこ忘牛
胡桃割る手や父と同じ血管
スローライフ
仁王尊阿吽の呼吸胡桃割る
だけわらび
結末の二転三転胡桃噛む
たむらせつこ
手のひらの地球の核や胡桃の実
たむらせつこ
胡桃割る地軸の先の星明かし
たんじぇりん金子
きょうりゅうのふんのぼとりと鬼胡桃
ちま(4さい)
胡桃落つ猫の片目は鈍色に
つつ井つつ
父に来る弱気の時間胡桃鳴る
でこはち
予後の手のたびたび放る胡桃かな
テツコ@第二まる安
足つぼの痛点胡桃落つる屋根
でらっくま
胡桃割りたげな力士の左手かな
ときこ
高原に棲み胡桃賢者となる
ときこの母よしこ
鬼胡桃仏師の鑿の深き音
としまる
胡桃ばかり選りつつ友ののろけかな
なご
胡桃割る王の間に緋のメッセージ
なみは
黙の夜世界の中心で割る胡桃
ぬらりひょん
胡桃炒るにほひ微妙に焦がしたか
のつり
見えぬもの信ずは難し胡桃割る
のぼ子
胡桃噛む恐竜達の肌思ふ
パオ
胡桃割る人の話を聞かぬ耳
ハルノ花柊
胡桃噛む朝がゆるりと動き出す
ひな子桃青
胡桃剥く昔もこんなことのあり
ひよこ豆
非核化まさか胡桃の話では無いだろう。
ひよとり
15度の中くるみを見つけ墓参り
ひろしげ11さい
この胡桃前世はきっと星つぶて
ふじこ
聴くだけの妹の悩みやくるみ割る
ふっこ
拘縮の指胡桃ふたつを許しけり
ふみゑ
頻尿を嘆きつつ手に胡桃二個
ふわり子
胡桃ひとつ思い出箱の隅に在り
ペトロア
神が来て樹上に休む胡桃かな
ヘリンボーン富樽
サイフォンの音かぐはしき胡桃かな
ほしの有紀
胡桃割る天使の卵羽化
ぼたんのむら
胡桃わる錆びた夕日があわただし
ぼたんぴ
ポケットに胡桃しのばす頃少年
ぽろたま
無住寺に古ぶ過去帳鬼胡桃
ポンタロウ
秀吉は二ノ國欲す鬼胡桃
まこち
解体新書ひもとくように胡桃割る
まさこ
物言わぬ娘と妻へくるみ振り
まさひろ
銀河海岸の胡桃無音を核とする
まほろ
診察机模型模型胡桃模型
まめ小路まめ子
胡桃あり隅で独逸語呟いて
まるひるま
居場所無き胡桃のように乾く街
まんぷく
くるみくるみくるみ唱えても割れぬ
みかりん
胡桃割る瑞穂の国の裔にして
みくにく
抽斗の胡桃いつ来ていつ去れる
みさきまる
やきあがるくるみをぜんぶぼくがわる
みなと
仲麻呂のあへなき恋や姫胡桃
むったん
炉の胡桃ぽくと爆ぜたる音愉し
めぐみの樹
懐かしや錆の味する胡桃の実
もりお
ことづてのあるや汀の胡桃割る
ヤマボー
胡桃割る王手飛車取り決まりけり
くるみわるびっくりばこのすいっちおすよ
ゆいのすけ3さい
御忠告を胡桃蹴り蹴り持ちかへる
よあけの晩
縄文の屈葬胡桃三つ入れ
よしおくん
ポケットのクルミにぎつてわからずや
よだか
胡桃割るペン胼胝のある男の手
ラーラ
鬼胡桃ガツンと砕く反抗期
らごん
遠方の雲おふ胡桃鳴らしつつ
ららやにほ
胡桃割る∑の答転がって
ららら句
物乞いの鉢に混ざりし胡桃かな
ラング蘭
手中の胡桃正義の味方この世にも
りんごのほっぺ
振れば鳴る胡桃の中に愚直あり
るるの父
胡桃投ぐ人は記憶を上書きし
わらび一斗
螺旋階段くるくると胡桃割る
ゐるす
千年の山河の最果に胡桃
或人
アーサーは天の胡桃を手に入れた
安溶二
山神へ胡桃供へて山しづか
伊奈川富真乃
くるみ割り昔の父にもどる父
井田みち
産卵の樹の息遣い胡桃落つ
育由
胡桃割る未だ恋知らぬ十五歳
一の介
胡桃落つ足尾銅山無音なり
一人静
何といふか胡桃ふぐりの形して
一茶お
胡桃割る耐震補強五十万
茨城之ポキヨシ
故郷と胡桃の空似ただならぬ
羽沖
胡桃割る「中にどなたかいませんか」
瓜生
胡桃割りロシアの土産話あり
瓜中不眠
胡桃割る今日へ木槌を振り下ろす
温湿布
胡桃から難問の解出でにけり
佳月
堅牢な胡桃の城の鍵はここ
歌新
胡桃なかなか死なずカラカラと笑ふ
花屋
胡桃割る心を決めて胡桃割る
花河童
過ぎし日の仇を討つべく胡桃割る
花咲明日香
ヒロインのつもりのドラマ胡桃割る
花南天anne
小説家多分胡桃が好きである
花紋
手の中で怒りを分かつ胡桃なり
華らんまま
結婚がそんなに偉いか胡桃割る
海老名っこ
色褪せし功夫(カンフー)映画胡桃割る
灰色狼
胡桃くるくる女心ころころ
灰田《蜻蛉切》兵庫
胡桃鳴るけろろけろろと手の中に
患子
未来は僕の手のひらに胡桃割る
輝 龍明
あまつさえ奴も留任胡桃割る
吉野川
顎杖は少女のなごり胡桃打つ
久我恒子
掛け違う二人の釦胡桃割る
宮﨑紅清
槌を振る手の快楽や胡桃割る
虚実子
胡桃割る一人テレビに話しかけ
京丸
胡桃割リ競技ヲ此処二開催ス
京野さち
胡桃割り少女の一撃届きけり
金治宜子
御岳は静かになりぬ胡桃炒る
吟  梵
踝に午後の陽射しや胡桃炒る
空 春翔
脳髄が綺麗に割れて鬼胡桃
空蝉
勢いで脱ぎたる上着胡桃落つ
熊縫まゆ
二枚目の履歴書ひだり手に胡桃
隈さちえ
明日やる事を見つけれず胡桃割る
桑島 幹
委縮した脳へ胡桃はかちんかちん
桂奈
カルデラの村に旅して鬼胡桃
鶏侍
姫胡桃深夜映画の原節子
鶏侍
割れば食ふ割らねば胡桃握りおり
月の砂漠★★
馬は嘶く空は胡桃を落とす
月の道
後れ毛を宥め掌胡桃哭く
月々
胡桃食ふ合間に次の一手出し
月城花風
胡桃喰う私は土くれに喰われる
犬井山羊
お土産のモアイの像で割る胡桃
元喜@木ノ芽
大小の胡桃ぼくらの地図の上
古瀬まさあき
でこぼこの地球をぶつけ胡桃割る
古都ぎんう
金借りたついで胡桃拾っていく
枯丸
神童と言われ続けてはや胡桃
広瀬 康
B29か音立てて降る胡桃
江戸人
胡桃割って龍の目玉をとりいだせ
紅さやか
靴脱石の窪みに填めて胡桃割る
香舟
盤折の迷路にうむや鬼胡桃
香壺
胡桃添へ釣り人へ竿返しけり
高橋寅次
漱石の脳は残るや鬼胡桃
高村七子
岩盤の水脈は累累鬼胡桃
高尾彩
胡桃割る吸血鬼にもある乳房
佐藤直哉
リス忘れて胡桃の森になってきた
座敷わらしなつき(7才)
胡桃落つ黒く豊かな土ありて
斎乃雪
胡桃挽く腕や青筋二本半
細清
世も夜も苦手胡桃の部屋がいい
桜桃の里
作業所に胡桃割る音静かなり
三輪佳子
胡桃割る父に離婚を言い出せず
山口富子@Mamaly House俳句道場
嗚呼胡桃名づけた人のやわらかき
山西琴和浦
胡桃割る縄文の石凹むまで
山内彩月
くるみとはりんりんとなりぽんとおつ
山陽兵
胡桃割る北野武が撃つたびに
司啓
風の日の又三郎の胡桃狩り
四方駄馬@木ノ芽
鬼胡桃の百を遣つ付け卒寿たり
てのひらに夜をくるめば胡桃鳴る
時計子(とけこ)
胡桃割るこのチョキはグーにも勝てる
耳目
よつちやんに胡桃をあげてそのまんま
朱契
胡桃の実皺の数だけ笑ひしか
樹朋
谷底へ跳ね続けたる胡桃かな
宗本智之
胡桃割る土間のかたすみ鬼殺し
秋月なおと
古の月むしゃくしゃと胡桃かな
十十
悩むことが脳の務め胡桃割る
渋茶雷魚@抹茶金魚改め
ポンと啼き胡桃は過去に決別だ
春果
胡桃割り夜明父と地を掘るか
春日のぽんぽこぴーな
鬼胡桃鬼の手ならば割れやうか
小鞠
胡桃白黒テレビの人形劇
小市
テールランプ去りて胡桃のほろ苦し
小青(句ゼミ)
オーバーオールに指なすりつつ胡桃食う
小泉岩魚
夕映えや真田の郷の鬼胡桃
小倉あんこ
胡桃割る見出しにクルド人自治区
小倉じゅんまき
紺碧の夜に投げいる胡桃かな
小町
要精密検査の知らせ胡桃割る
小田寺登女
胡桃は脳は飛び立ちたがつてゐる
松山めゐ
くるみ割り人形ばか面鬼ぐるみ
松楠
胡桃落つ男の夢を全否定
松尾寒蝉
つきたてはほんにうめがすくるみ餅
笑子@ほんにうめがす=本当に美味しいという宮城の言葉。
渾身の一撃千々に散る胡桃
笑松
脳の襞しぼむ齢や胡桃割る
慎吾
ばあちゃんの声みたい胡桃ガロガロ
新藤柑子
柔肌は熱し胡桃はいや硬し
森一平
鬼ぐるみ卯建を競う海野宿
水夢
死亡記事胡桃の殻で隠れけり
粋田化石
曽祖父の手斧の峰の胡桃かな
酔いどれ防人
鬼胡桃隠し樺太より帰還
世良日守
甲斐の胡桃信濃の胡桃軋み合ふ
成長率
水底に胡桃光の網閑か
鬼胡桃落つる異国の鉄窓花
清ら(ちゅら)
誰も見ぬ月の裏側胡桃割る
清一
自由なる胡桃のなかに核ひとつ
青伽
もう一つ胡桃を齧る思案かな
青柿
みの穴のごと尖りたるくるみの実
石川焦点
奥琵琶の湖面の眩し胡桃の実
赤橋渡
川波の名残の皺か胡桃割る
赤好庵
かたくなに物言はぬ児や胡桃割る
赤馬福助
姫胡桃割るは意図なき横恋慕
雪子
胡桃割る真似したがりもくるみわる
占新戸
蟠る男と女胡桃の日
船岡遊子
これよりはみちのく胡桃売りの来て
倉形さらさ
相槌は遅れクルミの襞探し
草翡
恐竜の骨はこきこき胡桃かな
蒼鳩
胡桃落つしらせは山を駆けめぐる
霜月
胡桃は落ちる ピアノの音は硬い
村松 縁
丸文字の尖った言葉くるみ割る
村上優貴
掌の熱の移った胡桃渡される
多聞仙
車椅子停めて胡桃の落ちる音
駄口竹流
組曲のポルカの如し胡桃落つ
大井河薪
胡桃の実幼馴染みは二度嫁ぐ
大福ママ
癌治す薬出来をり胡桃割る
大槻税悦
胡桃割るロールシャッハの闇に立つ
沢田朱里
鬼胡桃まりちゃんなんて大キライ
短夜の月
胡桃割る面対称のけなげなる
中山月波
鬼胡桃割れば翁と媼いる
宙のふう
星形に果皮割け胡桃プリオシン海岸へ
衷子
胡桃割る時給参百伍拾圓
長峯千有
音の無い山里暮らし胡桃割る
津葦
付き合いの永き胡桃を割る決意
津軽ちゃう
胡桃割りつ酌めば津軽酒きりもなや
津軽まつ
原発の股座いずれ胡桃爆ず
津軽わさお
菩提寺は跡目争い胡桃落つ
辻が花
胡桃割る雨を理由に来ぬ男
定吉
小指打った箪笥の堅さの胡桃
泥酔亭曜々
胡桃割る男達にも更年期
田中勲
ELPロックに乗せて胡桃割り
田邉真舟
霊園のチラシの上で胡桃割る
渡野しえん太
くるみくるみ肉体的な星の種
登りびと
ぬばたまの胡桃のうちの兜率天
土井デボン探花@兜率天(とそつてん)
ありったけ胡桃を割って不登校
冬のおこじょ
胡桃置くこつんと夜の静寂かな
東尋坊
渾身の怒りぶつけた胡桃は無傷
東洋らいらん
胡桃割る名もなき俺たちの死に際
藤鷹圓哉
爺様に喉仏あり胡桃干す
卓上に父の写真と胡桃かな
瞳子
胡桃割る台の二ミリの窪みかな
凪ひと葉
胡桃の実睾丸のごと慈しむ
楢山玄冬
キャンバスに香も描かんと胡桃割る
南風の記憶
胡桃手にごるごるごると考える
日出時計
胡桃割ここは朝日のあたる家
猫愛すクリーム@樹木希林さんに捧げる追悼句
鬼胡桃戦争ごっこの捕虜二人
猫渓
黒髪の少女くれたる胡桃かな
背馬
蜂蜜に沈む寝息の蝦夷胡桃
白樺みかん
どれほどの胡桃割りしや石皿の窪
白鳥国男
つとめてのくりやに胡桃砕く音
麦吉
てのひらの淋しさ満たす胡桃かな
八幡風花
鬼胡桃顔認証に開くとびら
板柿せっか
ホスピスの夜はしんしんと胡桃割る
飯田 青
まずは胡桃割っておいてのハイボール
姫山りんご
胡桃擦り潰す実りのない諍い
百合園ゆみ
鬼胡桃雲の迅さの木曽街道
百合乃
駅長は定年間近胡桃割る
百草千樹
祖父の手の皺より出でし胡桃かな
俵屋無煙
テーブル広過ぎて胡桃割る夜更け
富山の露玉
胡桃届けるドアノブに目印のプーさん
武井かま猫
胡桃割る惑星八つしか知らず
舞華
胡桃割り地球公転中の核
風峰
ジョギングのすれ違ひざま胡桃香よ
風紋
畳まれし襞に月日や胡桃割る
福花
胡桃落つ海の青さに憧れて
福蔵
掌の感覚の地図読む胡桃
福良ちどり
胡桃割る数日前のテレビ欄
文月さな女
胡桃落つお伽噺の始まりぬ
聞岳
見るほどにくるみの部屋はよいかたち
平康
校長の部屋に胡桃の干してあり
峰泉しょうこ
賽と胡桃並べて置いた灰皿
泡水
ポケツトに胡桃管理職は孤独
蜂喰擬
哀しみが凝るや胡桃磨く夜
豊田すばる
鬼胡桃雲は下から日に染まる
北村 崇雄
真二つに割られし胡桃朝白し
北野きのこ
月の脂吸ひ尽くしたる胡桃かな
堀口房水
結論の出ぬ会合や胡桃噛む
本上聖子
胡桃割る遠き日の嘘数えつつ
麻呂助
足裏に仄かな温み胡桃踏む
末摘花
鬼胡桃殻に抱き込む歪かな
眠る烏龍茶
胡桃落つ引揚記念展望台
夢堂
海、獣、女、胡桃は寂しき核
牟礼あおい@核(かく)
胡桃鳴るイギリス海岸に化石
霧子
慕情とはくるみを握ぎり締むげんまん
椋本望生
七三で胡桃分け合うエゾリスと
明爽
約束の割り符握り締めるは胡桃
茂る
胡桃割る交響曲の針上がり
也和
胡桃握らせる手は胡桃のかたち
野ばら
星々や胡桃の如き未来待つ
野中泰風
死ぬまでにやることリスト胡桃割る
野良古
胡桃置く離婚届けが飛ばぬよう
唯我独善
数式に括弧ありけり鬼胡桃
湧雲文月
胡桃割るわしゃわしゃ脳を洗ったら
誉茂子
胡桃割る未来に開く隙間より
洋々
文明に抗ひ胡桃堅くなり
葉月のりりん
転がりて胡桃は変な咳をする
葉室緑子
胡桃炒る今日のお前は中華だな
雷紋
掌の胡桃二つに伝ふ脈
落葉勝山
精巣は軽し鬼胡桃は堅し
藍時 湘
山胡桃落ちて悪夢の黒に染む
利平
片言の出にくきカ行胡桃割る
李子
パン生地の膨らむ夜明け胡桃割る
立志
胡桃割り香り積もれる部屋ふたり
立石神流
転職のフリーペーパー胡桃割る
流川ゆきはな
胡桃割る言語中枢酔うてをる
竜胆
ある人の頭蓋として胡桃割る
良子
胡桃落ついつか地層となるところ
露砂
無気力は酒と胡桃のせいでして
六日菖蒲
手のひらにパンセの宇宙くるみ割る
朶美子(えみこ)
鬼胡桃まだ息子には負けられぬ
洒落神戸
一双の軍手分けあう胡桃割り
游真
身ほとりの胡桃ふたつを割らでおく
珈琲斎
胡桃割る雨は閑かに石を打つ
蓼科川奈
徘徊といふ帰路たわわなる胡桃
靫草子
津波きた川を流れる山胡桃
chiro
胡桃ひとつ置いて去る丸善の棚
おるか
洞窟のあせし壁画や胡桃の実
よぶこどり
色褪せぬ古墳の壁画胡桃割る
安田信洲
ポワロは灰色吾は何色胡桃の実
根子屋彦六
アドラーを読みふける夜鬼胡桃
竹さ
胡桃の中の部屋アンナカレーニナ
暮井戸
ノチーノ飲み胡桃一粒チャイコフスキー
さかまろ@第二まる安
胡桃割るチャイコフスキーのオルゴール
ときぽんぬ
無伴奏チェロの響きや胡桃割る
垣内孝雄
さうだつた然ういふヤツだクルミ割る
TAKO焼子
それだけのことだったのか胡桃落つ
猫舌扁平足
バーボンとジャズの立ち飲み胡桃割る
あわの花水木
胡桃割ハーモニカ鳴る終の家
いろり
東京の伯母の訃報や胡桃落つ
うさぎまんじゅう
一房の胡桃神楽鈴のごとし
さとう菓子
角向こうは試験場ポケットに胡桃
しかもり
内閣の改造ニュースや胡桃割る
タック
書斎に胡桃割る音や父の夜
たま
流れくる胡桃めがけて礫打つ
たん造
山寺の道は険しや胡桃熟る
ツーちゃんの恋人
まほろばへ投げ入れられし胡桃かな
ツカビッチ
登釜に火入れする朝鬼胡桃
なかの花梨
生徒より多き教員おに胡桃
ももたもも
胡桃割る今も伝ふる飢餓伝説
らくさい
倫敦も巴里も知らざり胡桃割る
杏と優
手の平のこころのかたち姫胡桃
羽藤武彦
友柄にジョニ黒そして胡桃かな
雨霧彦@木ノ芽
それぞれの国の胡桃と胡桃割り
気球乗り
胡桃割る人形の顎ハズレサウ
稀勢の山
三内丸山の空へ放った鬼胡桃
月のうさぎ@三内丸山遺跡
銀のハートくるり金のくるみ割る
江口小春
胡桃割る五右衛門風呂の残り火で
寺田流水
屁理屈で甘える女くるみ割る
時雨
イギリス海岸に眠る化石や胡桃割る
春野いちご
カリフォルニアより届く胡桃や七年目
真繍
ざわざわと胡桃の落ちる夜半さびし
翠穂
朝はパン胡桃におはよう言うために
川畑彩
ウイグルの拳も胡桃も頑なに
波奈
真二つに託す出欠くるみ割る
明惟久里
アールグレイ胡桃のかけら沈みゆく
木槿
胡桃落ちてしばし騒立つ夜の鶏舎
留野ばあば
岩窟の仏師の卓の鬼胡桃
竜田山門

並

胡桃胡桃いっすんぼうしのこぶねかな
K922@小6です。初めて投句します。(藤色葉菜のムスメ)
いーちゃんはくるみだいすきママはどれ
いとか(3才)
叩かれて踏まれ挟まれ胡桃かな
14橘 貞山
パーカーのポケットいっぱいの胡桃
28あずきち
小県緑青硬き胡桃かな
28ひろきち
たなごころ胡桃片方だけ割れる
⑦パパ
玉垣に胡桃放るやプチ家出
93kgのプッコラ
ポケットで鳴らすハートの胡桃二個
99カリン
胡桃二つ手のひらの中ゆび運動
aya
縄文の胡桃の殻や塚となる
COSMOS
じいちゃんの趣味ビリヤード鬼胡桃
k.julia
枝広げ川を彩る胡桃の黄
kkk
ニつずつ胡桃を握りカシャカシャと
PON
胡桃割る一人の静寂破るよに
sakura a.
向い合う妻の溜息胡桃割る
sol
麻痺したる祖母の右手に乗る胡桃
suzume
姫ぐるみ割りて見せばや恋ごころ
syuusyuu
祖父の膝くるみ割りてと乞ひしかな
TAMAちゃん
山やどにふたつみつよつくるみの木
yoko
クルミ和えトントントンと香りたつ
アーナンダ
胡桃に森の記憶のありにけり
あー無精
云ひたきことぐつと堪へて胡桃噛む
あい女
胡桃割る母の眉間の深き皺
あい琶
湯元にてくるみ割りしたスナックぞ
アオキシゲル
いつの日か美肌になれと胡桃なり
あおき甜瓜
かいじゅうの目の玉めける胡桃の実
アガニョーク
洗われて音ガラガラと胡桃かな
あけび庵
ぐりぐりと手のひらの中胡桃かな
あけび二号
山ほどの胡桃を割りてテレビ見る
あすなろ
胡桃割る心の奥の乱反射
アダー女
ゴリゴリと胡桃鳴る手に指輪跡
あまぐり
にじり寄る猫や胡桃を狙う爪
あやか
「ごめんね」の代わりに胡桃渡しけり
あゆたけ
きょうここにクルミころんところがつて
あら さなえ!
くるみ噛むサファリパークのバスツアー
あるきしちはる
ハートチップ胡桃の殻を記念とす
イサポン
金づちで跳ねて当たりし胡桃なり
いつの間にアラカン
胡桃売る無口な男エレキ弾く
いなべきよみ
胡桃割る七言絶句吟じつつ
いもがらぼくと
殻あいて己が姿を知る胡桃
うしうし
脳らしき胡桃をじっと見つめけり
うずまきタルト
皺深き胡桃よ汝も山育ち
うづら
あどけなき兵隊のゆび胡桃割る
うに子
胡桃割れ吾が脳よりも過密なり
えらぶゆり
くるみ割り百万年の彼方から
オアズマン
胡桃入り手作りパンに込めた愛
オイラー
谷底の蛇の湯宿や鬼胡桃
おがたま
一房は葉っぱの陰に鬼胡桃
おけら
砕け散り胡桃悲しや床のうえ
およしこ
鬼胡桃声にならない叫びかな
お気楽草紙
大往生胡桃握って揺り椅子で
カオス
バーのママそっともひとつ胡桃出し
かずポン
帯といてみつけて欲しい滋味胡桃
かつら子
胡桃割る成功率はほぼ五割
かをり
山の中写真をとりたいくるみかな
がんばるけいご7才
くるみのみわるとどうなるどきどきだ
がんばるたくみ5才
いにしえのやまとのひびきくるみ
きおき
後三つ胡桃パカッと発声す
ギコ
胡桃落とし今が出番の男仕事
きさらぎ
宝ものあげると云はれ手に胡桃
キッカワテツヤ
カリコリと手の中で鳴る胡桃二個
きっちゃん
クルミもつ手やさしく包むもみじの手
キヨ
父の忌や形見の胡桃鳴らしみる
きょうや
くるみの中に真央の笑顔をしまっとこう
ぎょほぉ~
くるみ食むりすの前歯の長きこと
キョンちゃん
胡桃二個退院間近擦れ合う
きんえんくん
辛垣や割れて口惜しや山胡桃
くすぐり人@辛垣城
乳がんの検査の朝の胡桃かな
ぐずみ
胡桃割る今日からぼくは兄になる
ぐでたまご
トラックやカラスの口に胡桃あり
くにたち太郎
胡桃熟れ隅々までもガラス拭き
くめ仙人
指ようごけリハビリの母クルミ持つ
ぐりーんぴーす
すり鉢で胡桃やジェノベーゼにチーズ
くりすけ
夕飯を湯気ごとラップし胡桃つまむ
くる
荷の隙間よりこぼれたる胡桃かな
くるみだんご
黒光る胡桃二粒遺されし
くれまてぃす恵子
割れそこね胡桃や皺のよる眉間
ぐれむりん
伊那谷は母のふる里くるみ割る
けい子
胡桃の実パンに練り込みまろやかに
コケデカ
カーテンの裾にかくれんぼの胡桃
こぶこ
猿のごと石もて胡桃割りにけり
ごぼうの花
胡桃ひとつ割り待つ珈琲の馥郁
さきの咲野
割れたての薄皮苦し胡桃食む
ささき良月
脳画像くるみの部屋の並びおり
さだとみゆみこ
弄ぶ胡桃謎を解く探偵
さちよ
胡桃割り破片とびこむ紅茶かな
さとうくにお
人もなし湖畔の道の胡桃かな
さとい
射し込みて暗きテーブル胡桃浮く
サトシワタナベ
祖父の御守り石のような胡桃よ
さゆみ
胡桃割るペンチや父の太い指
さより
鈴の音と参道歩く胡桃たち
しおかぜ
諍いは共に忘れし胡桃割る
しげる
胡桃食ふ星空見上ぐ一人酒
しげ爺
古井戸や底に一粒クルミ居り
しみみ
胡桃擦る香り古民家レストラン
じゅりあん山本
クルミ炒る生姜干しエビ煮汁足す
じょいふるとしちゃん
焙煎の薫れる人形クルミ割る
シラクサ
胡桃鳴る山の香りの白川郷
しろ
新胡桃砕いて老婆集めをり
しんしん
ポケットの胡桃握るや待ち合わせ
しんぼう
手から手へ温い艶増す胡桃かな
スタルカ
こんな日は縁にころころ胡桃と婆
すみれ色の涙
その形旨味隠すは胡桃なり
すめば 都
初恋にハートの胡桃頬寄せて
せいじ
足冷えて寝付けぬ宵や胡桃落つ
せつ華
かさこそと胡桃引く音木の根穴
せり花
頭上に栗鼠もてあそばれる胡桃かな
せん
若きには素手に開きし姫胡桃
せんえい
粉とバターきつちり量り胡桃割る
そめいゆ
友を待つ夕日のチャイム胡桃蹴り
たいき
こっち向けあの日ぶつけた鬼胡桃
だいふく
胡桃抱き眠る子猫をそっと避け
たかさん
脳みその硬さも似たり胡桃かな
たけし
力こめ胡桃をならす渋滞中
たけ爺
力こめ眉間のしわや鬼胡桃
たづ
名優逝く我が胡桃を刻む音
たま蛙
皺深き老いの一徹くるみ割る
たんと
あしうらに小さき拳か胡桃なり
ちょろたこいん
鬼胡桃何で割ろうかこの硬さ
つつ井つつ夫
玉響の胡桃転がる空の風
つわきの嫁
艶艶の胡桃と父の遺影かな
てまり
ほろほろと胡桃零るる山頭火
ときめき人
みちのくの川縁になる胡桃かな
とこちゃん
掌中に包めて鳴らす胡桃の音
とし子
麻痺の手に生きろと胡桃喝くれる
とだまゆ実
ひとり割る胡桃の音のひびきけり
どっこいしょ
胡桃採り谷の大木子ら群れて
とねりこ
子猫追う胡桃の軽くはやき音
とのじ
胡桃二個ころりリハビリ中の母
とみことみ
小言聞き奥歯で潰す鬼胡桃
とめぞう
富士見茶屋胡桃田楽太宰部屋
ドラタンリュウジ
骨上げの軽き忘れじ胡桃穫る
どろん
胡桃二個握り長寿の父ありき
とんとん
胡桃胡桃胡桃三つでジャグリング
なお
空模様げた占ひや鬼胡桃
なかがわ聖一
猫じゃれて胡桃ひとつは逃げ回り
ナタデココ
胡桃割る父母時々話し笑う
なないろ
蝶々にも骨にも見える胡桃かな
なおこ
言ひ訳も許せさうな夜胡桃ふる
なかおち
胡桃好きたたいて砕け鬼の面
にゃんみー
十五年胡桃と同じ名の鳥と
ぬるっば
滋味深し胡桃の生きるポテンシャル
ねぎみそ
薬剤長掌中の胡桃探すかに
のぶ子
掌の胡桃二つで割ってみる
のりた
木陰の目穴掘るリスの胡桃かな
のりりん
覚醒を天に託して胡桃落つ
ばあ哉
腕まくりしても胡桃の堅きこと
はずきめいこ
胡桃手にいつか剥かんと握りしめ
はすみん
せせらぎの休符のやうに胡桃落つ
はむ
ため息でなぞる逡巡胡桃の香
はやて
CTスキャン十年ぶりやクルミ割る
パッキンマン
胡桃二つベッドの主はリハビリか
はなだんな
萎縮なきを羨む胡桃脳に似て
ははろ
胡桃二個玩ぶ手やアルカポネ
はまのはの
ポアンカレ予想を理解して胡桃
はまゆう
目を据えて叩く胡桃の的を逸れ
はら美華子
うちの子も胡桃を食べる歳に成り
はるた
三良しの富士山みたい胡桃かな
ばんしょう
胡桃割り金槌の先顔背け
ビーエム小僧
古里は無人の駅舎胡桃割る
ピーター
胡桃噛み「人間失格」読み返す
ひいらぎ
閑けさの底埋みゆく胡桃かな
ひなこ
カラコロと転がる胡桃笑う子ら
ひなた
くるみパン庭でランチす風香る
ひなた県一之進
手の中でクルミ鳴らしし恩師逝く
ひよはるばば
コリコリと手のひらほぐす胡桃かな
ひろ
進む路胡桃と娘の意思固し
ひろきう
朝の気分で決める胡桃噛む数
ひろくん11さいのママ
胡桃高し鳥が飛び行く川路まで
ひろのじょう
草むらに落ちる胡桃や背戸の音
ひろろ
胡桃割る空に天使の光さす
ひろ史
カタい核胡桃も意志も頑丈さ
ひろ之介
胡桃割る横に出来たてパンの籠
ふうせんかずら
ゴギゴギと掌中あそぶ胡桃かな
ぶぅちゃん
線香の残り香今日は胡桃炒る
ふくろう
好きじゃない嫌いでもない胡桃割る
ふくろう悠々
リハビリの指へころがる胡桃かな
ふさこ
カンフーマスターとは指で胡桃を割るる者
フジサワヒロキ
六等星数えて胡桃ひとつ割る
ふたあい
手の中の胡桃鳴らして水曜日
ふたご座
胡桃割る乾いた部屋に響く音
ほーせんか
免許証の返納固持す鬼胡桃
ぽんたちん
その小さき脳に胡桃の悩み事
ぽんのじょう
胡桃割るパワハラという裁きかな
マオ
胡桃割る媛や呪詛とも懺悔とも
マダム・キムコ
大袋入りの胡桃や道の駅
まち眞知子
告げるべきことを告げずに胡桃割る
まつだまゆ
吾子の笑み胡桃割るかのごときかな
まつぼっくり3号
サリサリと胡桃をきざむ稀なる手
まの
落とし物森の入り口胡桃かな
マユミ
胡桃摺る点滴外した右の手で
ミィ
バシンバシンゴロリゴロリ胡桃落つ
みえ
胡桃割るリアス式海岸のよう
みかん
胡桃割れぬ守らむとする硬さかな
みくらまる
割るも惜し割らぬも惜しき胡桃かな
みこ
勝鬨聞ゆ胡桃の球と手のバット
みさき
脳に似た胡桃はボケに効くらしい
みずほ
胡桃割るクララ夢から醒めた朝
ミセウ愛
胡桃割るひたすらに割るそんな夜
ミセス水玉
その喋り小さんの喋り胡桃割る
みちる
鬼胡桃しわは人智の技の数
みどりがめ
犬が眠る胡桃の中身のように
みなつ
「ごめんね・・・」に添え置かれたる胡桃かな
みのる
胡桃ちゃん殻を割ったらこんにちは
みよしい
父の部屋胡桃三つのピース缶
むじーじ
里鴉石をぶつけて胡桃出す
むすびめ
朝市やゴロットくるみ新聞紙
むべ
胡桃落つ森は静かに更けてゆく
むらたふみ
ポケットに胡桃を挿みつないだ手
めしめし
この胡桃見向きもされぬ遊歩道
めりっさ
生乾きのキャンバスモチーフは胡桃
める
胡桃なり無口の父の振るかぶり
もせきのこ
鬼胡桃相馬の海も魚肥える
もちえちゃん
良き知らせ来ずひたすらに胡桃割る
もはは
迷宮に入る胡桃はフラクタルか
もりたきみ
胡桃割る私人形ちゃうからな
やえ子
胡桃割る喜怒哀楽に見える顔
ヤッチー
胡桃割り太古の空気吸うており
やぶつばき
病床に置かれたままの姫胡桃
やまぶき
祖父握る胡桃ふたつがゴリゴリと
ゆぃ
おにぐるみいやがっているねこのつめ
ゆうが
初デート殻を割れない胡桃かな
ゆうたなか
午後五時の昼食となる胡桃かな
ゆうほ
胡桃割る指定の楽譜見つからず
ゆすらご
炉の胡桃ト書きにひそむ真犯人
ゆづき裕月
あんパンの臍となりたる胡桃かな
ゆみづき
胡桃取る手の重なりや家族の間
ゆらら
不細工なケーキを飾る胡桃かな
ゆり
万力の横で震えるくるみ達
ようざん
鼻たれて孫らに会えず胡桃食う
よさなしけ
胡桃とは何かの大脳ではないか
よし乃
公園のベンチに一つ胡桃あり
よつ葉
忘れ獲ぬ伯父貴の歯技胡桃割り
ライブラリー
亡き父の黒光りする胡桃かな
ラッキーケイコ
ふる里の胡桃あまねくほろ苦し
ラッキーの母
胡桃割る一人居の吾と向き合うて
らびっと
怒髪天一心不乱に胡桃割る
りぃらっくま
胡桃割る君の白髪の光る午後
りう女
胡桃摘み上には橙色の空
りさ
縄文の胡桃割らんと石を持つ
リバティーさん
胡桃わる音やケージの昼下がり
るびちゅ@ヨウムです. (?Θ?).
かたいたねくるみまるくてあじがよい
れい子
一筋縄にはならず火中へ鬼胡桃
れっどべりー
左手で二つ右手で一つ胡桃揉む
れんげ畑
だいじようぶ病に負けぬ胡桃割る
ロクヨン
沢胡桃落ちてせせらぎ音微か
わかこ
とととととどこかへ胡桃運び去る
わたさん
胡桃割る兄らの声や遠くより
わらべ詩
胡桃ニケ父の形見や燻したり
わわ
父残す三和土の跡は胡桃割り
亜音洲
胡桃割君のシナプス見てみたい
阿波豊
胡桃踏む喧嘩別れの遠き友
哀顏騎士
カチカチと胡桃鳴らすや受験生
茜峯
からくらとうるしの茶碗うつ胡桃
安達りんだう
母が逝く枕辺に二個胡桃の実
庵原
胡桃割る赤面症は秘めがたし
伊藤欣次
油染むプレスマシンと胡桃割り
伊藤善隆
胡桃踏み思い通りにならぬを知る
伊予吟会 福嵐
苛立ちの音ガリガリと山胡桃
伊予吟会心嵐
くるみ割る肺の形が飛び出でし
位子
割らんとす手の温もりの胡桃かな
位相朗
胡桃割る木々の欠片の深呼吸
胃痛
割れそうなくるみ探して試し割り
井上喜代子
落胡桃固き殻より虫の出ず
郁李
少年の庭に石持て割る胡桃
一宮寅五郎
産地では小学生も胡桃割る
一碁一会
娘婿捏ねし遺作の胡桃パン
一咲ふゆか
胡桃割り母のお粥にそっと添ゆ
一心
さて胡桃如何に割らんや道の駅
一呆堂
忘れじの胡桃かの日に置きにけり
一律
胡桃籠五十羅漢の顔がおる
羽 真美佐
灼き尽くすてふ月明く胡桃割る
羽衣使
孫がミニカーで運ぶは胡桃なり
羽光
退院のベッドにくるみ転がりて
卯年のふみ
手の中に胡桃ふたつを転がせり
影武者
老いらくの恋諦めてくるみ割る
栄魚
胡桃割れ部外秘密の漏れにけり
永想
夕暮れにアラレとクルミハイボール
詠野孔球
胡桃割る息子の背中頑なさ
ごつごつとした母の手よ胡桃かな
苑菖
鬼胡桃こそばゆさうにゑむ地蔵
塩谷
砂浜の胡桃に問いし旅日記
塩風 海女
祖母健在金槌の下の胡桃かな
横山薫子
掌の中の胡桃の軋み事件かな
岡二
鬼胡桃いかなる辛さ経験し
加藤賢二左右衛門
くるみ割る労に見合わぬみを穿る
加和 志真
胡桃割る手前味噌和え酒肴なり
夏甫
おい親爺生きているかと生胡桃
暇親爺
割りてなほ薄皮のある胡桃かな
花 節湖
胡桃割る栗鼠ひたすらに半時間
花みるく
いにしえに祖母と割りして胡桃パン
花田 豊楓矢
午前2時キッチンに一人胡桃割る
茄子紺
信州路胡桃の里は上天気
小さな子胡桃の殻は玉手箱
華らん12
廃校で胡桃を洗う防火桶
蛾触
また来年埋めし胡桃に母託す
雅雅丸
懐妊の知らせ有る日や胡桃降る
雅喜
胡桃手に未来の孫と日々散歩
雅鬼
胡桃は栗鼠のラグビーボールではないか
海風山本
国宝の祖母の手まねぶ胡桃擂り
海野しりとり
胡桃落ち沢奥谷へコンコーン
海野流木(うみのりゅうぼく)
なぜ固い箱入り娘くるみかな
楽@木ノ芽
鑿一挺玄能一丁胡桃割る
梶 鴻風
団欒に父黙々と胡桃割る
葛谷猫日和
木星の衛星となる胡桃かな
ペンチにて潰し過ぎたる胡桃かな
勘太郎
子と会話したのは何時ぞ胡桃割る
幹弘
胡桃割る彼氏に会ってくれた父
柑斗梨舞礼
鬼胡桃落ちる林に大落暉
甘泉
古希の母胡桃と梅酒で紅がさし
甘平
脳みそのミニチュアのよう胡桃かな
閑坐
くるみ割つたときのときめき今も
閑茶
オプジーボに命託して胡桃割る
岸 れん
理論家の君の本音よ胡桃割り
岩品正女
胡桃割る石の窪みに歴史あと
喜一郎
胡桃割る中に脳みそ詰まりをり
喜多輝女
胡桃割る個々の秘密を暴くごと
幾恋良石
胡桃二個氷の融ける音静か
気のまま風
胡桃割る昨日の自分にさやうなら
紀子
胡桃割り赤児のごとき実のねむる
軌一
エキストラの日頭上にポツン胡桃落ち
輝峰亭
負け戦胡桃転がし思案なり
輝棒
胡桃割る秘密がひとつ転げ出る
鬼怒
脳科学する断面の胡桃かな
菊池洋勝
プライドを捨てよと吾は胡桃割る
吉 や
言いさした言葉のみ込み胡桃割る
吉良水里
胡桃割る機能アップといふちから
桔梗
宇宙よりくるみ飛び込む風の丘
桔梗松山
胡桃二つ持つ手の音父思う
丘 るみこ
川沿いの明日は落ちるか胡桃の実
久衛(ひさえ)
バツバツと割りて胡桃と小虫かな
久喜吉圀
耳澄ます胡桃の中の白き声
久仁重
胡桃割るコツがあるのと嗤ふ妻
宮坂変哲
山里や婆さん集め胡桃干し
宮写楽
もう会えぬ胡桃のようなそのあなた
宮島ひでき
胡桃二つ転がしている男の手
宮武桜子
胡桃割る渾身の力込め
弓女
兄弟の喧嘩始まる胡桃わり
牛歩
手に馴染む割れぬ胡桃はもう割らぬ
京あられ
手の中の胡桃温もる愛おしい
京のみやび
胡桃の香まんじゅう作りうではずむ
京子
すり鉢を押さえて胡桃香り立つ
恭芹
落人の無念の如く鬼胡桃
玉ゆき
鬼胡桃笑顔の奥のあばたかな
琴女
開くかな恋路をともす姫胡桃
筋トレ俳人
皺つたうしょっぱい水や鬼胡桃
銀の鈴
山迫り胡桃洗いの沢暮るる
銀命堂
手のヒラに胡桃持ちゴリと鳴る
句詩呼
音違う胡桃ころころ二つ三つ
駒子
鬼胡桃やはらかに落ち黒く朽つ
駒鳥ロビン
胡桃割る仕舞ひ忘れた財布かな
リハビリに胡桃二個握る手の皺
空山
胡桃打つ跳ぶ追う跳ぶや笑い消え
栗田もとえ
隠し場所忘れしままのくるみかな
君島笑夢
胡桃割る君を誘ふ金曜日
群馬の凡人
店先の胡桃懐かし祖父の指
啓泉
胡桃割り親子で競う愉しき夜
恵美子
もうそんな野心捨てたさ胡桃割る
渓湖
外は雨ザルに広げた胡桃割る
蛍子
胡桃熟るツベルクリンの窪み痕
鯨木ヤスカ
胡桃食べ毛細血管鍛えしと
月影ミウ
少し焦げ希に爆じける鬼胡桃
嫌佐久
隣人の脳天割るかに胡桃割る
古田秀
胡桃割るピアノ弾くのは久しぶり
古都鈴(ことり)
皺刻む知恵の数かな胡桃あり
己心
胡桃二個擦り巡らせる権謀術数
湖雪
ポケットに胡桃をひとつテロリスト
鯉太郎
ボケ防止ワイワイワイと胡桃割る
公毅
胡桃割りカラスの賢を子らに説く
工藤浩之
復員や貝と胡桃と落下傘
種か実か胡桃転がし憩う夜
江久保亜月
信濃路はたそかれ時や大胡桃
江戸川青風
溜息と肺の如胡桃食べにけり
江口 麻
兵隊の瞳の青し胡桃割る
江津子
心電図不整脈なし鬼胡桃
江里口泰然
鬼胡桃ひとつ割りては夜が更ける
紅の子
くるみ二つうたかたの恋ひねもすや
荒磯魚々
胡桃喰ふリスの手つきの優雅さよ
香門
嚙みしほど胡桃滋味なり四十路前
香羊
停電の夜灯にゆらぐ胡桃の迷路
高村優雨花
胡桃炒る外反母趾のアン、ドゥ、トロァ
克巳
何処より胡桃流れてここにあり
今井アットホーム昭徳
割れずんばつぶして開ける胡桃かな
今井佳香
胡桃割る釜守夫は寡黙なり
今治・しゅんかん
孫の絵は胡桃に目鼻力士像
佐山夕子
脱ぎ捨てて胡桃の中の柔らかき
佐川寿々@docomo.ne.jp
ポケットに胡桃忍ばす探偵屋
佐川寿々@チーム天地夢遥
平成の次は何だろ胡桃こね
菜々の花
胡桃来る季節は夕暮れくるくるり
榊裕江子
脳の隙間よ痩せるな胡桃母に出す
咲也
胡桃和えどこか昭和の味がする
咲耶とこ野@木ノ芽
日がな一日リハビリの胡桃音
桜姫5
父の手の温もり残る胡桃かな
桜夜月子@木ノ芽
祖母の手に角の取れたり胡桃二個
札六
木漏れ日やはじけし胡桃山に降る
雑草おばさん
故郷のドイツを思うくるみ割り
皿檸檬
左手首鈍痛愛し胡桃かな
三羽異治
波消しの隙間に瓶と胡桃かな
三水低@第二まる安
胡桃食べ人も動物たぷたぷと
三大夜景
割れ胡桃警察官が覗き見る
三輪えつし
鬼胡桃落ちて独鈷の響あり
三毳
古里の夜気をつんざき胡桃割る
山樫梢
コツコツと祖母の握りし胡桃かな
山裾 都
落果せる信濃胡桃を干しにけり
山都屋
固き殻割れば胡桃の濃き脂
山本 力
握る手の漲る五感胡桃かな
山本嘉子
胡桃割る力癒えたり古希の夜
山野はな
姫胡桃ブリキの箱に収めけり
山野ゆうり
トンカチに身構えをりし胡桃割る
山椒法師
実の落ちて知りぬ胡桃の木ぞこれは
珊瑚
故郷や胡桃を袖に拾ひし日
残月
胡桃割り路にゆだねる黒き鳥
史詠
母の手の皺の深さやくるみ割り
史月
湧き水や転げし胡桃弄(もてあそ)び
四季園楽@木ノ芽
胡桃割る灯り疎らな古団地
四丁目
母死して巾着の中胡桃2個
四葉
くるくる胡桃からから胡桃吾子あやし
紙威
船乗りのいびき転がる胡桃かな
紙魚
アブレーション手術胡桃握る手短冊へ
紫雲英
ゴリゴリと胡桃転がす敵役
紫檀豆蔵
谷風の誘う先には沢胡桃
紫蘭
リハビリとクルミ握りて擦る音よ
詩楽麿
鬼胡桃開けた金庫はがらんどう
試行錯誤
鬼胡桃涙もろくて一徹で
寺尾当卯
護身用胡桃とスマホ昔今
治もがり笛
風立つ夜古木の胡桃実を放つ
七生姫
うじうじと鳴らす胡桃の頭割る
篠田ピンク
不器用も生き様のうち鬼胡桃
柴原明人
妻逝きぬ割れぬ胡桃を割りつづけ
斜楽
酒ニ杯父と息子で胡桃割る
紗々
心臓に似た胡桃をば握りしめ
若澤杏子
胡桃割る忘れかけてたあの言葉
朱夏A
胡桃割るハンマーの危ない手つき
朱久瑠
リハビリと孫握らせし胡桃二個
酒井千歌女
胡桃二つカリカリと音たてたるや父の手
寿山
父憶ふ手中の音やくるみ2個
宗元
強面の義理の兄貴や姫胡桃
秋月
竿竹に祖母割る胡桃待つ鴉
秋月流音@木ノ芽
硬き殻に籠るる吾もまた胡桃
秋色あじさい
脳味噌を砕く音する胡桃割り
重翁
ねこの手は胡桃にかして夜はふけ
重波
知恵多き襞の深さや鬼胡桃
春川一彦
トンカチで狙い澄まして胡桃割る
春爺
胡桃鳴るガシガシとリスせわしなや
春蘭素心
シェルターに息を潜めてゐる胡桃
順女
今何を考えている胡桃の実
緒方りな
脳トレや胡桃ころころ手のひらに
勝る
鬼ぐるみ拾う子の顔蒼白き
小橋春鳥
胡桃割る仲間のしぐさ見入る猿
小熊利雄
さわさわとせせらぎゆかし沢胡桃
小原 旅風
棒しなり落ちる胡桃や固き音
小山晃
頬杖し胡桃かじって考える
小山文香
脳外科医パキッと胡桃開きけり
小石日和
殼割りし胡桃の実こそ脳に似る
小千住
リハビリ中欠かせぬ胡桃手にふたつ
小川都雪
風吹けば胡桃がはねる地蔵堂
小倉 嘉治
胡桃割りパン作りする準備して
小塚 蒼野
胡桃落つこころの耳に一つ落つ
小梅
胡桃食ぶ空欄目立つ数独ぞ
松永裕歩
壮年の頭脳のごとし胡桃の実
松山女
昔の顔して胡桃割りにけり
松茶
ごりごりと頑なな父胡桃割る
松茶 巴@プレバト木ノ芽
まだ残る親不知らずもて噛む胡桃
松田てぃ
縄文から生命つなぐ栗胡桃
松風女
金槌を振るふ母の背胡桃餅
松野英昌
鬼胡桃親父の作るパンが好き
湘輝
窓際に胡桃握りし父の椅子
照波
浅川沿いの誰のものでもない胡桃の木
笑酔
脳のよう不規則なしわ胡桃かな
上江洲 睦
逢魔時くるみ割る婆(ばば)割烹着
常陸人
手のひらに回り回りし胡桃かな
植木照美
鬼胡桃小鬼と言えど鬼砕き
寝たきりオヤジ
倹しくも恙無しやと胡桃割る
深山 紫
にぎにぎとボケ防止の胡桃かな
深川リンの父
サイレンの行方追ひつつ胡桃割る
深草あやめ
カリコリと胡桃の歯ごたえ癖になる
真紀子
クルミつまむ別れ話を聴いた後
真宮マミ
パウンドケーキ焼きながら見る胡桃のレシピ
真妃
君想うスマホ揺れ鳴る胡桃かな
真優航千の母
夕日受け水屋の隅の胡桃かな
真林
負けるもんかと固まる胡桃わりほぐす
神山やすこ
うぶうぶし胡桃くるくる栗鼠まごう
壬生紋鬼
胡桃味噌当り鉢からたつ香り
水間澱凡
ゴリゴリと胡桃ならしてギター爪弾く
水山鳥
才開く思い力に胡桃割る
水田なぐ
胡桃割り競いし頃を懐かしみ
粋宣
コリコリと片手に胡桃父おもう
粋量
胡桃割る祖母の手黒し林檎箱
酔楓
一途なる志士の社や大胡桃
数鉄砲
オメガスリー思い浮かびし胡桃かな
杉尾芭蕉
母が割り父のほじくる胡桃かな
杉本とらを
殊の外歯立たぬ胡桃白々し
菅谷 糸
頑なに逃げまわりけり鬼胡桃
雀虫
悠久のガンジス河に鬼胡桃
澄海
かさこそと胡桃引きずる闇夜かな
瀬波秋鮭
囲碁打ちや熱気抑えて割るクルミ
星海
少年に胡桃は何時か割れにけり
星降松
もりの主いぬ間にひろう胡桃とり
晴海南風@木ノ芽
胡桃の実殻に閉ざして引きこもり
晴好 雨独
烏待つ車道に胡桃一列に
晴日和
胡桃食べプリマの踊り思い出す
正宮崎
鬼胡桃輩の油絞りけり
正木児童
胡桃ならきっと体によいはずだ
清水羽衣
我よりも皺深き脳胡桃割る
清水仙人掌
傷あるも殻金色の胡桃落つ
清波
掌に握る中風予防の鬼ぐるみ
聖右
縄文の虜になりて胡桃割る
西山哲彦
木漏れ日と両手にあふる胡桃かな
西川あきや
わだつみよ胡桃投げたり凪の夕
西泉モカ
胡桃割る香りが部屋を森にする
誠馬
「胡桃の部屋」家族になろう強くなろ
青い月
臍ごまの如き胡桃割にけり
青玄
振り落とされブルーシートに青胡桃
青泉
割る前に握って硬し胡桃かな
青木豊実
殻割ればロールシャッハの胡桃かな
青嵐
胡桃餅きね音響く山里や
静香
手の平に揉み合ふ二個の胡桃かな
斉藤ふみえ
北斎の絵を見て小布施胡桃買う
石井せんすい
殻も襞も我が身守れず嗚呼胡桃
石井美髯
我が恋を胡桃に問ひて音を待つ
石爽子
異国巡礼足裏を乗せ胡桃かな
石野上路無
烏置く胡桃一つや雨後の道
千の葉
金槌で胡桃割る祖父今遠く
千賀子
一日中雨いただきものの胡桃割る
千恵
家族して ペンチトンカチ胡桃割る
千代
いと硬し胡桃は庭に放り投げ
千波
スナイパー胡桃二つを握り込む
千葉睦女
よいよいの右手に胡桃二つかな
千里一歩
煙草盆造る父の手胡桃擦る
川崎の黒猫きょん
くるみ割る石を道具に使ふ猿
川島 欣也
石畳胡桃ほじくるえくぼの子
浅河祥子
鬼クルミ果皮割り裂いて世を覗き
浅見 弓楽
君と二人胡桃割る朝殻はハート
浅田チコ
胡桃割るその一点の反作用
善多丸
人形の胡桃をぐしゃりする笑顔
祖乞
手に馴れし胡桃ふたつの音優し
双月(そうげつ)
香ばしい朝餉勧める胡桃かな
倉の人
胡桃割り星の砕けん音のせり
想予
くるみ割る中は原子力発電所
相沢はつみ
食卓に風通る午後胡桃かな
草央
反抗期空の果まで胡桃飛ぶ
草人
胡桃買う誰が割るのか決めている
荘介
鬼胡桃ひとつ拾つて郷の顔
胡桃摺リ山の香りで蕎麦を喰う
蒼香
ふるさとや胡桃を握る昼下がり
蔵之はじめ
胡桃抱く栗鼠のほっぺがこぼれそう
尊 雅心(そん がしん)
胡桃割る奴を思い出しては割る
村上 無有
ちちのみの父の手すさび鬼胡桃
村上研一
説教す祖父の手中に胡桃かな
村上瑠璃甫
胡桃割る夜を占めたる雨すだれ
多事
ひとりの夜渋皮胡桃ぬるい酒
太一
胡桃割る胡桃の中の喉仏
太子
あの頃の私の意志や鬼胡桃
泰然
旗掲げ進む道あり胡桃和え
鯛 風
知らぬふりとおして熟れて胡桃なる
台所のキフジン
薄皮まで胡桃抉りて鬼待てり
大橋弘典
幕末と長崎の味胡桃かな
大三郎
胡桃割る嬰児(ややこ)寝入るや胡桃割る
大谷如水
清流を旅して割れゆく胡桃よ
大弐の康夫
温もりや胡桃二つの児の眠る
大富 孝子
引き出しの擦れる胡桃音父慕ふ
大和屋
胡桃割る古老の噺訛り濃し
只暎
殻の無き胡桃は腐る人もまた
達哉
胡桃顔して老体の手に胡桃
谷元央人
龍笛に落つる胡桃や白山宮
谷口詠美
手の中の二個の胡桃の闘へり
谷川の蛍子
猛虎戦奥歯噛みしめ胡桃割り
谷田藪辛子
胡桃の音オフィスに響く八時半
知音
握力で残る胡桃は鈴か実か
知澪
鬼胡桃石と釘とで格闘し
池と堀
風荒びあまたに落つる胡桃かな
池田香
胡桃割るカラカラカラと風の音
池田和正
石斧もて撃ち割りたるか鬼胡桃
池之端モルト
手に胡桃二つ馴染ませ街に立つ
竹の子
胡桃の実月影兵庫には二つ
竹庵
鬼胡桃ぎしり産毛の鎧かな
竹春エリザベス
薄膜が小部屋を区切る胡桃かな
竹福
音無くも胡桃落ちる夜の雨
竹林
呪ひや胡桃コロコロ指まわし
胡桃割る快感胸に清々し
茶爺
陋屋に胡桃割る音あるばかり
中井笙石
ほろ苦き胡桃ぞ失言また失言
中西柚子
夕暮れの足踏み探す胡桃かな
中田氏
待合室胡桃の音を聞いている
中嶋範子@MamalyHouse俳句道場
嫁にやり縁側の胡桃割る背中
仲七
行き交う老若男女や鬼胡桃
昼行燈
胡桃割り痺れし腕に力こぶ
朝ぼらけ
華奢な手のくるみ割る妙五つ六つ
朝桜咲花
「胡桃が好き」少し剥げているネイル
潮ベルト
敗将の落ち行く野辺の胡桃かな
長谷川 ひろし
胡桃落つ水面に広がりゆく波紋
津田燕子花
胡桃食べ故郷は今ダムの底
鶴田梅勝
寄り添ひてなだめおだてて胡桃割る
哲也
胡桃かな小学生の抜けし森
天晴鈍ぞ孤
胡桃炒る箸急し娘の帰り遅し
天満の葉子
歯が立たず胡桃の殻とダイエット
天野 御影
姫胡桃踊り疲れたトウシューズ
天野姫城
パワハラの口に胡桃を詰め込むぞ
田村美穂
胡桃味噌たっぷりつけて山の餅
田中ようちゃん
胡桃立つ流れにまかせ新天地
田畑 耕作
鬼ぐるみ中の小さき部屋で待つ
田辺 ふみ
また明日貰いし袋の胡桃かな
塗り猫にゃん
胡桃割る子宮筋腫の有りし夜
杜の緑子
クルミわり競う子供ら水かがみ
杜志
暗闇に胡桃割る音飲まれゆく
渡辺みゆき
胡桃割る夫は海より山が好き
都乃あざみ
全身の筋肉となり割る胡桃
土井小文
落ちた実の行末見てか胡桃の木
土屋 木漏れ日
胡桃食べ食べこしらえし砦かな
土屋虹魚
カリカリと胡桃廻すや空の青
東山
腹立つや顔が似ている胡桃割る
東西南北
墓石上に胡桃ごろんと置かれいる
桃泉
内面は迷路のやうな妻胡桃
桃八
胡桃割る堅物の身を粉にして
桃福
水責めと火責めに遭わせ胡桃割る
燈穂
胡桃の実指の間を遊ばせて
胡桃割るきれいな形は少しだけ
藤すみ
脳画像眺めつつ割る胡桃かな
藤井眞おん
酔拳を真似て胡桃に挑みし日
藤郷源一朗
幸不幸紙一重なり胡桃割る
藤色 葉菜
結局はハッピーエンドね胡桃割る
藤田康子
どどどどど又三郎の胡桃かな
藤田由美子
吾子の手の大きくなりぬ胡桃二個
豆闌
胡桃割るこれから夢の地図の旅
踏野正東風
くるみ割る婆の手際と背のまるみ
陶然
冷蔵の胡桃を炒って温める
匿名希望(俳号未定のため
胡桃の実集めてみたが如何せむ
恐竜の卵のごとき胡桃かな
徳永 北道
集落に嵐来し夜の鬼胡桃
徳本あつ
鬼胡桃玉ころがしの赤き顔
栃木のあーたん
胡桃落ち老犬の耳立ち上がる
豚ごりら
じいちゃんと呼ばせぬ決意胡桃の実
奈緒女
百世紀人類転がす胡桃かな
凪野たいら
打ちそこね横飛び出す胡桃割り
南風
カウンターの胡桃人肌残りけり
南風紫蘭@木ノ芽
手刀打ち孫が驚く胡桃割り
二上松風
善戦も割れる素振りのない胡桃
肉野州民菜
胡桃割る天に聞きたきことありて
日記
胡桃割る支点力点作用点
日田路
看経の僧が眺める胡桃かな
入口弘徳
アレ取るぞ子らが競うや野の胡桃
如月士朗
やつぱりかセコい奴めと胡桃割る
寧菜
胡桃割るかっこう時計のふいに鳴く
猫楽
鬼胡桃憂いは殻に閉じ込めて
猫御前
枝はなれ流れるままよオニグルミ
馬場東風(とうふう)
さぶちゃんの歌聞きながら割る胡桃
馬場馬子
胡桃割り子に課せられし宴序章
俳ビギ名
姨捨の畔に数多の鬼胡桃
俳菜裕子
もうよそうかくれんぼうの胡桃の実
梅笠
野の花と胡桃二つを供へけり
白井百合子
細菌を裂くペニシリン胡桃割る
白虎
けしからん胡桃とバターなど二度見
白傘
亡き父よ胡桃の光残しけり
白山
実はパンに殻はブローチ胡桃の日
白瀬いりこ
胡桃割り違う世界で生きたいの
畑 詩音
えんじらはいくよくるみがひかる森
八作
「頭よくなるのよ」と祖母の食む胡桃
半夏生(竹村)
頓死する子の如くくるみは割れる
半熟赤茄子
マンションや厳重警戒鬼胡桃
帆奈
剥き胡桃冷めた女の捨て科白
飯村祐知子
割れること知りたるかたち胡桃割る
彼方ひらく
胡桃割りこぼれて見ゆる胸乳かな
比保倉亭酢
神の手や地球割るごと胡桃割る
比良山
紐付けて胡桃の鈴や振れば鳴る
尾上真理
ごつごつと祖父と胡桃の手の記憶
枇杷子
五平餅味噌に欠かせぬ胡桃かな
美人教師
胡桃の実変な形が楽しくて
美翠
若き頃みんな揃って胡桃割り
美泉
鬼胡桃や今吾のこころ殻の中
美年
雲散らすやうに胡桃を割りにけり
柊 月子
くるみ部屋奇岩連なる山の如
富樫 幹
手の中の胡桃鳴らして痩せ我慢
布杏多
口ひろげ胡桃詰め込むリスの顔
風らん
胡桃焼く無口な父の検診日
風華
孤独とは自由のことか鬼胡桃
風間 昭彦
西陽差す窓辺にぽつと鬼胡桃
風舎哲坊
雨上がり不意の来客胡桃擂り
風由花
ポケットに胡桃三個と肥後守
風来
胡桃割るラスト一個は修業用
風来松
ごぜ唄を聞きながら割る胡桃かな
服部 勝枝
胡桃割る精魂尽きてきりもなや
文女
善き人は篭に胡桃を数個くれ
平松洋子
修羅場終え冷めぬ拳で胡桃割る
穂の美
胡桃食む縄文からのDNA
峰江
核果誰ぞ割り初めしか問ひ胡桃
朋知
不条理の中の奇跡や胡桃の実
法典
ビルに響く胡桃噛む音ソロ残業
蜂 蜜子
腕白の探求うずく胡桃手に
りす来るか野ねずみ来るか胡桃満作
望月ゆう
鬼胡桃無骨な弁当父子家庭
北村 鯨子
本物を雇いし詐欺師掌のクルミ
北大路京介
大天狗山頂きて胡桃割る
堀アンナ
クルミ振りことこと聞こゆ旨き音
麻依弥
胡桃割り頭蓋砕けやる快感
枕木
くるみ割り人形暗し鬼胡桃
末尾波世遠
分厚かりし手のひらは亡し胡桃割る
万斛
鬼胡桃デッサンをしてプレゼント
未貫
胡桃割るジャッキー・チェンに未だ焦がれ
未知
寝たきりの姉に握らす胡桃かな
未々
胡桃割り胡桃刻みて潰す恋
岬りこ
夜風強しトタン屋根を打つ胡桃
クルミ割る人形買いて胡桃買う
夢見昼顔
鬼ぐるみ体育教師の首の笛
夢見亭笑楽
滋養ある胡桃食べさせたき友に
夢野
あと二本揃へや胡桃噛む奥歯
無銘氏
爺の割る胡桃の殻の意固地かな
娘ニ非ズ
鬼胡桃どう生きても人は人
明明(めいめい)
我こそは賢き烏くるみ爆ぜる
綿井びょう
ポケットの胡桃を鳴らす動かぬ手
妄 児
天狗らが胡桃片手に丁か半
網野れいこ
収穫の胡桃打つ音夕餉時
木人
手の掛かる子程かはゆし鬼胡桃
木村ひむか
八寸の胡桃は強かに笑う
木村青石
胡桃割るただそれだけで時間たつ
紋舞蘭
押し黙る胡桃の芯に物語
門前町光乃
失敗と同じ胡桃のほろ苦さ
野倉夕緋
山胡桃帽子いっぱいの幸せ
野地垂木
胡桃割り任された子の頬紅し
野々ゆか
千成りの胡桃爆ぜるや鳥の声
野々りんどう
胡桃割る残る右脳と左脳かな
野々原ラピ
鬼ヶ城難攻不落乃鬼胡桃
矢的@第二まる安
くるみの実ごろごろ庭にくるみの木
薬師丸ひで樹
胡桃落つひみつ語らず母逝けり
柳児
キュッキュッキュッ何を鳴くのや鬼胡桃
柳田孤星
バスガイドの喋りえんえん鬼胡桃
薮久美子
納棺や手元にそっと胡桃2個
優純bow
胡桃割り上手に仁を取り出しぬ
遊泉@胡桃の仁(白い脂質部分)
リハビリや胡桃両手に持て余し
余熱
胡桃割る父の槌音味深む
与六
特養の空きの知らせや鬼胡桃
葉るみ
我六十路歯にはさかりし胡桃の実
葉月けゐ
くるみ硬し更に緑の皮まとひ
葉子 A
お辞儀してリスが持ち去る胡桃かな
遥明
くるみてふ仔猫胡桃をもてあまし
陽気姫
胡桃落つ警策響く石畳
欲句歩
わが頭振ればカラカラ胡桃の実
藍植生
東北は胡桃豊かでゆべしよし
藍風
映写室の小窓伺ふ胡桃かな
利尻
恙なき母の朝餉に割る胡桃
璃当
むさぼり喰う素焼きの胡桃健康バカ
里之照日日
胡桃の実脳の画像に似たりけり
里甫
胡桃採る木洩れ日光り沢流る
立歩
胡桃割る胡座の中は指定席
琉璃
晴れた日は遠く眺めて胡桃の実
龍秀樹
胡桃見て成功願う脳手術
林 和寿
烏去って胡桃あり
冷中症
逃げまどふ象舎の中の胡桃かな
鈴木麗門
スクリーン胡桃カリコリ素浪人
蓮華寺
子の机上胡桃一つも宝物
路風
くるみ割る郵便受けに回覧板
老人日記
夜の卓離婚届と胡桃二個
蝋梅とちる
胡桃割るテーブル越しに君は無く
六々庵
胡桃一個踏み潰せない告知の朝
母が帰った夜の部屋胡桃割る
トンカンと俄か大工や胡桃割る
巫女
胡桃握る骨折後のリハビリに
戌の箸置
山門や仁王のなみだ胡桃落つ
橄欖子
玄翁に叩き叩かれ胡桃跳ぬ
淺野紫桜
賽の河原苦行のように胡桃割る
祺埜 箕來
リハビリの手に乾き音の胡桃かな
聰子
無表情でも喜んでます鬼胡桃
脩平
傷心の痛み胡桃の殻の中
芍薬
沢胡桃拾へば微か水の音
茫々
患者亡き朝病室に胡桃2個
萬代草舟
母指球に胡桃遊ばし父眠る
蓼蟲
背負い篭(しょいかご)に鎌と土産の鬼胡桃
藪椿@木ノ芽
胡桃割る広き独居のダイニング
鋏と定規
貴賓室クルミ割る音甲高し
霖之助
老いたれば肘や膝にも胡桃かな
驢人
鬼胡桃われば真白き心なり
胡桃落つ幾重もの鎧を脱ぐべし
髙橋冬扇
理科室にあった気のする胡桃割る
髙田 仁和加
千駄ヶ谷浮くか沈むか鬼胡桃
おやっさん
胡桃噛む父の前歯の折れる音
スピカ
叩きつけ轢かれ胡桃割る知恵ぞ
のもとみな
胡桃割るヒポクラテスは河馬じゃない
ほろよい
鬼胡桃どうせお局ですからと
伊介
クルミ回しやめて社長の大小言
瀬々葱坊主
胡桃割る人形踊るハロウィーン
愛棄丸
胡桃二個チャイコスキーの音を聴く
日本酒
胡桃二個もてあそび聴くチャイコフスキー
こてつ川
胡桃割るこんちくしょうと胡桃割る
南雲風花
こんちくしょうギシギシ鳴らす胡桃二個
白丘山人(893人)@この力作がなんで没なんだ!悔しい~!!!という私の思いを手の中の胡桃にぶつけています。(あはは。)

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