俳句ポスト365結果発表

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第210回 2018年11月29日週の兼題

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
鮃なら 竜宮城に 生まれたし あお
あなどれぬ 斜視でもハンター ひらめ殿 カトレア
ひらめもね  メイクするのか  ヒラメラメ けむりガラス
目と目合い カレイとヒラメ にらめっこ それぞれのしあわせ
鮃の香 思う在りし日の 母の愛 たかぼー
嫁ぐ日や 酒と涙の 焼き鮃 ビッグマム
ヒラメの目 何をにらむか 今の世の ほうすい
蒸し焚きの 蒸籠の鮃 哀れかな ももとせゆきこ
子ら寝かせ 味わう鮃の おいしさよ 吉野乃雪
待ちぼうけ 鮃もぐりて 見えぬはや 月夜 霧
プチ豪華 鮃の刺身 濁り酒 相模の仙人
鮃泳ぐ 竜宮城に 行けぬまま 草本 洋子
龍宮に 遊ぶや鮃 老漁師 駄犬
雑魚くらう 砂底のドンや 鬼ひらめ 大坪美智子
目覚めよと 呼ぶ声がして 鮃かな 地球人
水屋にて 2枚のヒラメ 出番待つ 春日ひとみ
子悩む 平目と鮃 答案で 初心大切
無敵なり 煮こごりとろり 平目かな 小林 番茶
初孫の 成人式や 鯛鮃 上治敏雄
絵手紙の モデルの鮃 捌く夜 百合根
プレートの 動くの見張る 鮃の目 猫になにわ節
われにむき ねめつくひらめ すみのうえ 美智子
昇給に 腕ふるう妻の ひらめ膳 美魔女
ついクイズ する親子見る 鮃の目 千白水
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
お伴して今日は鮃かふく刺しか忘年会 妻一筋
踊子の踊りに倦みて鮃かな 全自動ひょうたん機
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
子より犬 共に過ごせし 夏逝きぬ 初女
せせらぎの 速さに迷う 紅葉かな 透明酔照
人もバナナも 時間が経てば シミだらけ 俳句製造機
狛犬や 紅葉バックに 胸を張り 廃空
秋相撲 なみだこぼれる 落紅葉 ばる
路の上主なき手袋右手だけ 馬麗j
白い息白い犬と遊歩道 えころびん
冬日向顔出す愛しのアスファルト きっちょむ
うらうらといつもの道をいつもの時間 とんとん
山肌の霧にも映ゆる紅葉かな 高良内
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、2月6日24時締切の「ていれぎ」です。ご投句お待ちしてます♪

粋筋の愛でし白身の酒肴かな 山都屋
○「鮃」のことを詠んだのだろうと思われますが、「鮃」が兼題の場合は「鮃」という季語が入る必要があります。

鮃めく上司うろんにうはの空 佐々木のはら
平成終年鮃眇の男棲む 越佐ふみを
鯛じゃなくビデオで追う子鮃B いろはニホ
鮃足の紫の君恋しくて 紺屋藤兵衛
●筋肉質の彼のふくらはぎを思いだし 思わず、一句。季語にならず、すみません。/紺屋藤兵衛
○「鮃」が比喩になっている場合は、季語としての力が落ちてしまいます。

◆季語深耕
●ヒラメとカレイの違いは目の向きではないことを初めて知りました。/テノールこさる
●毎度ながらに難題でした。鰈よりも鮃のほうが筋肉質で気が荒いなんてことも、この兼題で知りました。これからは、食する時にまじまじと観察してしまいそうです。/なみはやらんる
●鮃という兼題を聞いて真っ先に思ったのが何故かガンダムに出てくるランバ・ラルの名台詞「ザクとは違うのだよ、ザクとは」。鰈(ザク)とは違うのですよ。 このままの発想では到底句にならないとは思うのですが、やはり鮃と鰈の違いは頭に入れておいた方が良さそうに思います。
 よく言われる違いは ・鮃=左向き 鰈=右向き ・鮃=高級魚 鰈=大衆魚 ですがそれ以外にも ・鮃=小魚を主な餌とする 鰈=ゴカイ等の生物を餌とする ・鮃=口が大きい 鮃=口が小さい ・鮃=動きが素早い 鰈=動きは普通 ・鮃=擬態が得意 鰈=擬態はあまり得意ではない ・鮃=寿命は短い 鰈=寿命が長い という特徴があるようで鰈とは色々違うようです。あと鮃鰈共に餌を飲み込むのは遅いようです。 /けーい○
●ヒラメというと海底に身を潜ませ餌を待ち伏せしているイメージですが、餌を追い中層を泳いだり、時には鰯の群れを追って海面を跳躍することもあるそうです。/あまぶー
○調べてみると、知らないことだらけ! ごめんな、鮃(笑)。

●鮃と鰈では、句意が、多少変わるのでしょうか?/コタロー
●生物学的に異なるのと同時に、鮃、鰈、おひょう、舌平目は俳句でも異なります。「蒸鰈」「干鰈」はそれぞれ独立の、仲春の「生活」分類季語。「寒鰈」は冬の動物季語。寒鰈(霜月鰈)は冬のうちから東京湾内でとれ出すもので、俗に「霜月鰈」という(主に石鰈、真子鰈)。ことに真子鰈が冬のうちに釣れ盛ることが多い(鰈が多く釣れ出すのは春・夏)。東京湾の砂泥質の浅場に乗っこむものが美味とされる(上記歳時記より)。
「鰈」だけでは季語ではない模様。そして「舌鮃」はなんと夏の季語。これは驚きました。「オヒョウ」は季語ではないのか見つけ切れず旬もよくわからない。「蒸鰈」「干鰈」「寒鰈」例句を見ましたが、私の感性不足なのか「鮃」句との明確な差異は分からず(沈)。もう、季語の現場性というか現に目の前にして詠んだという感じ(違ったらごめんなさい)。「鮃」ですでに「冬」なのに「寒鮃」も「冬」というのもよくわからない・・。冬の季語とされているのは、産卵前(秋?冬)がうまいからのようです。「三月ひらめ」、「夏ひらめ」は季節はずれのものといわれますが、緯度によってはよく肥えていて美味とか(某サイトより。これまた南北に長い日本の季語のずれを感じますね)。養殖では通年供給されるので俳句では冬の季感は薄いと思われます。また、「鰈」と異なり、あまり干物にはされないようですね。 冬にあぶらがのって美味いのは「鮃」に限らず、特に「寒鰈」を始めとして、他の類似魚季語との違いを意識しすぎれば形態・性質の説明句に陥りそうで。音や漢字の特質を意識する方法はありそうだけど・・。海底から食卓まで幅広く詠めそうなのですが、毎回言ってますけど難しい。馴染はあるのに自分にひきつけにくい季語でした。それはそうと、「サザエさん」にはなぜ「ヒラメ」が付く名前がないのか。/すりいぴい
●今回の兼題は鮃です。鮃はカレイ目ヒラメ科の魚で見かけも似ていますが、生物学上も近しい関係にあります。「鮃」を歳時記で探してみると掲載していないものいくつかあることに気付きました。因みに鰈が掲載されている歳時記は見つけられませんでした。このように季語としての「鮃」の認知度が低いからでしょうか、歳時記以外にネットに掲載されている例句は同じものが何度も出てきます。そんな数少ない例句から「鮃」と取り合わせている事柄がどこか空想的、観念的なものが多いなと感じることです。そのためか何が言いたいのか、この事柄と「鮃」がどんな関係性があるのか読み取れないものが少なからずありました。例えば鮃の伏した姿が京都盆地の形に似ているという俳句がありましたが、その句を最初に読んだ時は「鮃」と京都の関係性がわからず、その句の下に書かれた説明を読んで初めて句意がわかりました。そんな「鮃」の句を読んでいく内になぜか「海鼠」という言葉が頭に浮かんできました。そういえば「海鼠」の句も空想的、観念的なものとの取り合わせが多いように感じていたからです。海底で動かずにじっとしている(実際は人が認識できなほどのゆっくりした速度で移動しています)海鼠と砂の下で獲物が来るまでじっと動かずに潜んでいる鮃にはどこか通ずるものがあるように私には思えます。/いもがらぼくと
●鮃(動物、三冬、傍題:寒鮃) カレイ目ヒラメ科ヒラメ属ヒラメ(種)、学名:Paralichthys olivaceus, 英名:Bastard halibut。Halibutは、北洋魚で食用の大きく平らなヒラメ類のこと(おひょうを差す場合もある)。英語では広義のヒラメ類(ヒラメ科)をLarge-tooth flounders ともいうように、歯が大きく(この点で「鰈」と異なる)、わりと獰猛で魚を喰う。写真で比べると顎(特に下あご)が多きめで歯が目立つ(「カレイ」は口が小さ目で砂中の虫を食べる)。Flounderは平らな魚の総称の模様。目の位置、表裏についてはみなさんが書かれるでしょうから割愛しますが、腹(白い方)は扁平なんですが、目のある方は結構隆起しているんですよね。内臓は白い方に集まっている。重力のせいなんでしょうか。捕食のためにえんがわを使ってよく泳ぐのですが、浦島太郎での「鯛や鮃の舞踊」はそんなところろからきたのかも、ですね。
似た魚に「鰈」「おひょう」があります。以下ややこしく細部の間違いはご容赦ください。 〇鰈(目):カレイ目カレイ科に属する魚の総称。学名:Pleuronectiformes英名:Righteye flounder。マガレイ、マコガレイなど含む。 〇オヒョウ(大鮃):カレイ目カレイ科オヒョウ属。学名:Hippoglossus英名:Halibut(カレイ目の大型魚に幅広く付けられた呼称でもある)。3mを越え、150年生きるものあり大型。 〇ウシノシタ(牛の舌、「舌平目シタビラメ」とも):カレイ目ウシノシタ科およびササウシノシタ科の魚の総称。学名:Solea solea英名:Sole, Tonguefish。輪郭は他のカレイ目と大きく異なる。名前と違って、鮃とは見た目も生物学上も異なる。 ヒラメをカレイ、カレイをヒラメと逆に呼んでいた地域もあり、あまり厳密には区別されていなかったという説もある(魚類系某サイトより)。Wikiには「日本では19世紀以前にはカレイとヒラメは区別されておらず、大きいものをヒラメ、小さいものをカレイと呼んでいた。はっきりと別種として扱った」ともあり、区別したのはそれ以降とか。/すりいぴい
○時代とともに呼び名が変わっていくというケース、よくありますね。

●もともと「ひらめ」は、東京での呼び名で、「ひら」は平たい「め」は魚の接尾語でる。出世魚で、1kg以下をソゲ、2kgくらいまでを大ソゲ、それ以上をヒラメと呼んでいる。仔魚の眼は、普通の魚と同じように左右についているが、成長にともない右目が上から左に移動する。旬は本州などでは秋から冬、北海道では秋から春が美味で、大きいものの方が味がいい(冬の季語に納得!)。鮃の養殖は、昭和50年代に海で盛んであったが、今は陸上での養殖の方が多く、群馬や栃木の海なし県でも実施されている。養殖と漁獲が同一比率で、漁獲が多いのは愛媛、大分、三重の順である。/重翁
○やはり食べて美味い季節の季語となっていること、多いですね。

◆季語雑学部
●ヒラメの名は日本においては体が平たいことに由来していますが、外国でのヒラメの名前の由来を見ていくと、やはり似たような語源に行き着くようです。お隣韓国では広い魚という意味でクァンオ、中国語では日本と同じ字で鮃、もしくは鮃魚、牙鮃、または龍利とも呼ぶそうです。タガログ語ではdapaでうつぶせるという意味。英語ではフラットフィッシュで平たい魚と呼び、こちらは鰈のことも指すようです。他にもフラウンダーとも呼ばれ、ひだがあるとか、縮むなどの意味を持ちます。
 舌平目になるとソールと呼ばれ、靴底という意味になります。スペイン語ではplatijaで皿とか円盤に近い意味を持ちます。イタリア語ではromboとも呼ばれ、菱形の意味を持つそうです。そしてフランス語では、ヒラメはturbotでフランス語の特性上男性名詞となり、カレイはlimandeと呼ばれ女性名詞になるのだそうです。言葉も国も違えど、やはり見た目の特異さからどこの国でも名前が付いているようですね。/山香ばし
○男性名詞、女性名詞の違い、面白いなあ!

●鮃には地方でいろいろ別名があるそうです。鮃の歯が鋭くて指をかみちぎられそうになることから北海道の漁師さんでは「テツクイ」、また目が片寄っているのは親を睨んだという言い伝えから高知では「親睨み」、大分では「親不孝」の異名があるそうです。/24516

●鮃と鰈…この二種の魚は、食性が違う関係で美味しい調理の仕方が異なるようです(鮃は小魚を襲って食べる為、身が引き締まっていて刺身に向いている。鰈はゴカイやイソメなど動きの鈍い餌を食べている為、身が柔らかく煮物向き)。 日本人の好みなのか、江戸時代までは、鮃より鰈の方が美味しいとされ、高級扱いされていたようです。 日本料理において、魚料理を出すときに頭を左に置く作法が確立するに伴い、鮃と鰈の地位が逆転してしまったようです。哀れ、鰈…。/多々良海月

●鮃が出てくるおとぎ話があります。大きな鮃が漁師に向かって、自分を放さないと不幸な目に合う、逃がしてくれれば願い事をかなえよう、と脅します。漁師は鮃を逃がしてやりますが、願い事はせずに帰宅。でも奥さんに叱られて、願い事を言いに行くのです。欲張り奥さん、何度も願い事を言いますが、最後には何もかも失って元の木阿弥。漁師は心静かに余生を送ったということです。
 ところで鮃は鰈よりも大きく育つそうで、大型のもので体長1m行くらしいです。ニフレルで見たのは木の葉みたいに小さな子たちだったなあ。/播磨陽子
○ニフレルは、大阪の水族館。吟行にはもってこいの場所です。鮃、もう一度見に行かなくては♪

◆俳句文法研究部
●活用形がどうだったっけ、とか迷ったときは、簡易な活用表を書いてみてください。
1.縦に未然・連用・終止・連体・已然(口語は仮定形)・命令、最後にもう一度、未然と書きます。
2.次の行では、それぞれの活用形の名称の横に各活用形の下に続く言葉を書きます。  ?文語の未然形なら「ず」、連用形なら「たり、なり」、終止形には後に続く言葉がないので「。」、連体形は「こと、とき」、已然形は「ば」、命令形は「。」(文語は最後の未然形は関係ありません。)  ?口語の未然形なら「ない」、連用形なら「ます」、終止形には後に続く言葉がないので「。」、連体形は「こと、とき」、仮定形は「ば」、命令形は「。」、最後の未然形は「う、よう」(五段活用なら「書こ・う」のように「う」、五段活用以外なら「よう」が続く。)
3.その次の行には、後に続く言葉をつなげてみて、実際活用させてみます。  ?例えば、「読む」(文語)なら、「読ま・ず」、「読み・たり」、「読む。」、「読む・とき」、「読め・ば」、「読め(読めよ)。」となります。  ?例えば、「見る」(口語)なら、「見・ない」、「見・ます」、「見る。」、「見る・とき」、「見れ・ば」、「見ろ。」、「見・よう」  学問的には、変化しない部分(文語の「読む」であれば「読(よ)」)を「語幹」と言います。活用で変化する部分(「読む」であれば「ま・み・む・む・め・め(めよ)」を活用語尾といいます。
 それはさておき、句作するにあたり間違った活用形を使ってしまわないために、確認などでやってみてください。  投稿フォームが縦書きではないし、表にして送れないので、分かりづらいでしょうか。 /ひでやん
○基本が大切。繰り返し、練習していきましょう。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●イメージが湧きそうでしたが、始めて見るとさっぱりでした。 /なご
●野暮で結構。エンガワよりやっぱり身でしょ!/こま
●意外と獰猛とか/こま
●魚介系は正直しんどいです。 あいつらから季節感を見出すことが出来ません。 俳句ってなんだっけ…?/だいふく
●鮃は思ったよりも底から離れた位置でかかることが多く、成長も早いので頑張り屋なのだと思います。/とのじ
●大口、裏の白の美しさ、釣りとしても食べても面白い魚ですね。/とのじ
●ヒラメについて詠むとなると、自分の発想では料理か釣った瞬間しか新鮮な季節の映像が思い浮かばなかったです。詠み手視点で実際は見えない海中のヒラメを詠むのはありなのでしょうか。/ポン
●海に生きる鮃を詠むべきか、食材としての鮃を詠むべきか悩みました。/海老名吟
●「鮃(ひらめ)」……ぶっちゃけ、刺身でしか見た事がない(^_^;;;)最大の難点は、「鰈(寒鰈)」との読み分け。形状・性質は実質鰈と大差無いようにも思えるので、「鮃が使える俳句は鰈でも同じような事が言えるんじゃないか」と悩んだ今回の兼題でした。他の方の解説に期待(>_<)/灰田《蜻蛉切》兵庫
●鮃は難しかったです。たまたまスポーツ新聞を見ていたら、大漁のニュースが、目に入った。今年こそ食べたいものです。/丘 るみこ
●「鮃」か…。平べったい、目が上向いてる、寿司ネタでは必ず食べる、でも「寿司」は季重なり…。今想像できたのはこれだけ。多分結構たくさんの人も悩んでるんだろうなぁ。/尼島里志
●日頃、たまに刺身で頂くしか「鮃」とのかかわりがなく、作句の季語に、難しい。連想力のなさを痛感している./富樫 幹
●庭の植物、自然、あるいは諸行事のように実際に見たり、聞いたり、触ったりしていると、作句もやりやすい。 しあkし、「鮃」は知らないことばかりです。 ところが、今はネットから映像を含め、いろいろな鮃に関する情報を入手できます。 恐ろしい肉食魚のこともネット知りました。 考えれば、今までに一通りの食べ方で鮃を食べています。 【エンガワ】の美味さ、考え考えた表現が「思わずうなる乙な味」でした。 /風間昭彦
●高級魚の鮃。裁いたのはいつだったかな! 一族そろって「わいわいがやがや」今では、それぞれに夫婦二人の生活になり、賑やかだった頃が懐かしく思い出されます。折があればまたヒラメを裁きたい思いにかられております。/里甫
●「鮃」という季語は今まで挑んできた中でも最大限に難しいです(俳句歴一年強でしかありませんが)。 どのように俳句にするか。鮃の何を詠むか(生態か姿形か味か)、何と取り合わせるか。 季節感はどうやって出すか、季語を動かさない、特に「鰈でも良いのでは」と言われないためには。 解説にもあるように「左鮃の右鰈」を意識して詠めば良さそうだと思う反面、陳腐になってしまいそうだとも思ってしまいます。 すみません、質問というよりも愚痴が続いてしまいました。/京野さち
●生き物としての鮃と食べ物としての鮃、どちらにフォーカスするか難しかったです。海底の鮃→船上の鮃→店頭の鮃→台所の鮃→刺身の鮃→煮物の鮃、の順に生き物から食べ物にシフトしていくと考えられますが、海底の鮃や煮物の鮃にあまり季節感はないように思いました。真ん中あたりの店頭の鮃が一番季節を感じさせますかね。最も季節感のある鮃の状態はどのようなものだと考えられるでしょうか?/古田秀
●兼題、鮃。なんとなくの雰囲気で知っていた魚を、動画でじっくり観察して資料も読んではっきりと認識することができました。ひらめとかれい、どっちが左だっけ~ということにはもうならずに済みそうです。/香羊
●海に近い場所にすんでいるので、魚の兼題が出たときには両親にいろいろと質問するのですが、鮃に関しては「ほとんど食べたことないわ、刺身しかわからん。」とのことでした。鰈ではない鮃、という句になっていない気がしますが今回も数だけは頑張ります。/青海也緒
●ヒラメ…。恥ずかしながらカレイの親戚程度にしか考えたことがなく、とても難しかったです。1週間ほど集中して鮃を観察しました。そうしたら寄り目になっている自分に気が付きました。というのは半分冗談ですが、だけど、やはりヤツの特徴のある目つきは作句の足掛かりになったと思います。あと何世紀かして、いろんな科学技術がさらに発達したり、海の環境が変わったら、ヤツの目の位置も移動してたりして…。ヤツの目って移動しそうに見えないですか?/高橋寅次
●[鮃]、スーパーで探したが、どのお店にも無い。刺身/切り身も店頭に無い。これではいかん!そこで、なんと釣りに出かけることに!ルアーの餌を作り、獰猛な鮃をいかにしてあげるか?考えた。釣果の大物をどのような姿で振る舞い馳走するか、誰をご招待するか、俎板は実家のいちょうを切り出した一枚板の大きなもの。全てを整えてのエアーフィッシング! 何と楽しき妄想か! /天晴鈍ぞ孤
○困惑の兼題「鮃」に、皆さんさまざまな妄想も広げてくれたようですね(笑)

●普段使っている歳時記は角川書店の第4版で、そこには季語としての「鮃」はありませんでした。新しい季語なのでしょうか。作句にあたり、料理屋やそれに準じる調理の際のシーン、または漁船のシーンしか浮かばなかったことが、勉強不足だなという思いを強くしました。 /る・こんと
●鮃は季語に無く季語寄せの中にあるのですね。 勉強になりました。/山口 昭
●歳時記をみてわかった。鮃を季語として採用しているものは少ない。/忍冬
●鮃は冬の季語になっているけど鰈は何故季語に入らないか不思議ですね。/徳永 北道
●夏井先生こんにちは。 いつも広場で遊ばせていただきありがとうございます。今回の兼題「鮃」は、私の使う角川の合本の俳句歳時記に載っていませんでした。図書館へ行き大歳時記を数種類見ると、載っていない大歳時記もありました。今回先生が「鮃」を兼題になさったのにはどんな導きがあるのだろうと思いつつ、鮃の如く口をひしゃげて考えておりました。/麦吉
○歳時記の編者の考え方によって、どの季語を入れる入れないの判断は変わってきます。複数の歳時記が欲しくなるのは、そういう理由からです。

●舌鮃は、鮃の季語から外れますか?/あら さなえ!
●ムニエルに使われる「舌平目」は鮃ではないのですね。トリコロールやサッカーのフランス代表などに取り合わせてみようと思ってましたが、調べてみて初めて知りました。/油揚げ多喰身
●瀬戸内も備前岡山地域では鮃といえばおもに「げた」(舌平目・牛の舌)をいいます。一般的な鮃を食べないわけではありませんが、やっぱりおいしいのは「げた」(舌平目・牛の舌)なので、体験から舌平目の句はたくさんよめても、鮃といってもねぇ・・・と、困ってしまいました。夏井先生の絶滅危急季語辞典には「牛の舌」は夏の季語、あ・あ「げた」では駄目なのね。と諦めました。備前岡山の「げたの炊いたの」おいしいですよ!ぜひ食べにおいでんせい!!/羽 真美佐
●鮃が3文字なので、収まりよく5文字で大(おお)鮃はどうかしら、と思ったら、大鮃はオヒョウと読むのですね。危うく違う魚になってしまうところでした。/海野しりとり
○一筋縄ではいかないね、「鮃」?!

●鮃はスーパーには見かけなかったです。デパ地下で見つけた短冊は本一冊位の値段。一方、カレイは煮付けでお手頃感あり。鮃は手に入りにくいのかな?東北が主な産地なんですね。でも、夕食で真っ先に箸に手をつけました。味わって食べるなんて、久しぶりです。(笑)もっと食べたかったな。/かずポン
●ものをみてないと句をつくれないのでこの2週間毎日鮃、といってもまずは鮃のあら、それから舌鮃、鮃つくしの生活をいたします。旦那曰く昨日の食卓に鮃が出てきて「俳句の次のお題は鮃か・・」(しっかり読んでいます。イワシのときは3週間イワシを食べさされる夫です)/砂山恵子
●夫が釣り大好きで、釣果のあった日は張り切って捌いてくれます。 大きな鮃を持ってきてくれないかな~なんて考えながら句を考えました。/香羊
●高校の同窓生で勤務医だったポン友は木曜日が研究日でそれを毎回さぼり私は小さな会社を経営していましたから二人で釣りやドラゴンズの応援に行きました。鮃は自分で釣り五枚に下ろして薄造りにして食べるのですが美味しかったことを思い出しました。今は胃ろうで嚥下食しか食べないのですがまた食べてみたい味だったなあと思います。/寝たきりオヤジ
●夏井先生 正人様 いつも有難うございます 今回の席題(鮃)ですが低脂肪高たんぱくの美味しい魚ですネ 東日本大震災から復興を遂げつつある福島県(いわき市)茨城県(那珂湊市)の おさかな市場へ再度訪れたいと思っています  水夢 /水夢
●夏井先生、正人さん、スタッフの皆様こんにちは。兼題を機にヒラメとカレイの違いを調べたのですが、ヒラメは小魚を食べてカレイはゴカイ等の虫を食べるということを初めて知りました。意気揚々と夫に話すと、「虫を食べるなんて知らない方がマシだった。」と言ってカレイを一切食べなくなってしまいました…なんてこった。/椎の木くるみ
○知ったら知ったで、いろいろあるな(笑)

●兼題を検索すると現代が見えてきて面白いですね。今回は鮃社員という言葉を知りました。説明を読むと、上の顔色しか見ていないとか、自分の意見は言わないとか、思わず笑ってしまいます。/せんえい
○なるほど、こんな言葉があるのか?!

●鮃、平目、ひらめ、ヒラメ、さまざまな表記法が与える印象の違いと使い分けのご提案がありましたら、ご教示いただけますでしょうか/真紅ゆうこ
●「ひらめ」の表記の使い分けにとても悩みました。先人たちの俳句なども見て考えましたが、難しいです。 思い切り個人的な感想ですが、「鮃」は食材として、「平目」は魚として、「ヒラメ」は動物として(あるいは生物として)のひらめを表すような気がします。 「比目魚」は見かけなさすぎて謎ですが、辞書で見た限りでは、ヒモクギョなる伝説の生き物も表すようなので、「キリン」と「麒麟」の違いのようなものを感じます。 一般的に皆さんがどういう印象を受け、どう使い分けるのか気になるところです。 この手の問題は頻繁にありそうですが、特に魚だと多そうです。明確な決まりはないでしょうが、ある程度セオリーが知られていたりするでしょうか?/冬戸梅雨
○表記もまた、表現としての選択です。作者の意図として選ばれるべきこと。

●◆AI(人工知能)を使った「AI俳句大会」みたいな大会を開催してみてはどうか? ◆AI(人工知能)その1        2018・12・3(月) 今日の朝日新聞夕刊に「AIが語感に挑む五七五」と云う題で、パソコンを使ったAI俳句研究の紹介記事が掲載されていた。北海道大学の大学院情報科学研究科の川村秀憲教授(45)の研究である。ディープランニン(深層学習)という手法を使ったという事である。ディープランニン法は囲碁ソフトに取り入れられた手法で、このソフトを使った囲碁ソフトが世界最強と云われたプロ棋士達をことごとく打ち負かした。囲碁の布石において、昔なら悪手として一顧だにされなかったような手が、AIが打つようになってからは見直され、今ではそれが新常識となってきているものもある。囲碁界に革命をもたらし、AIの開拓した手法を多くのプロ棋士が取り入れているのである。将棋界ではすでに羽生名人や藤井聡太君はじめ、多くの棋士達がAIに学び、その恩恵を受けている。 七月に北海道であった俳句イベントの句会でこのAIを使った北大チームが作った俳句が最高点を得たという。その句は次のような句であった。     かなしみの片手ひらいて渡り鳥 とても人工的に作られた句とは思えない。 AI俳句を見た俳人達の感想では「現時点では完成句から秀句を選ぶ判断力はなく、人間の手を借りなければならない」や「過去につくられた俳句を元にした今のやり方では、人間を越えられない」「全体的に意図が見えない、判断をしていない」などのやや否定的な意見が出されていた。将棋や囲碁のソフト開発では多くの人達が金と労力をかけて取り組んだ。その結果、短期間の内に人間の能力をはるかに凌駕するようなソフトを開発することができたのである。AI俳句については北大の川村秀憲教授のところ以外で取り組んでいるという話を聞いたことがない。ほそぼそと一大学の片隅で研究されているのみである。将棋や囲碁の時のように、競い合って、大勢の人が金と時間と労力をかけて取り組めば、そう遅くない時期に、今の俳人達がもらした評価を軽く一蹴するようなソフトが開発されると思う。AIが選者となり、AIが作った俳句や短歌の選句や選歌をする時代が来ると思う。人間がAI(人工知能)に学ぶようになるかも知れない。将棋や囲碁のように。 そのとき、この記事の最後に書かれていたように、人間にとって「何が俳句か、何が短歌なのかという価値観が問われる」だろう。秀句とか秀歌とか、もはや意味を持たなくなるのだろうか?個人にとって作るという、そのことが重要なことなのだ、というようになるかも知れない。 ◆類句、模倣歌とAI(人工知能)と日本人 その2 2018・12・4(火) 北海道大学の川村教授がAI(人工知能)を使い「AI俳句」なるものを作ったという。教授によると現在のAIでも1秒間に約40句作れるという。将来、AIを使えば一億や二億、さらには一兆や二兆の俳句や短歌―それも秀句や秀歌―を作るのはわけもないことになる時代が来るだろう。作った俳句や短歌をコンピューター内に蔵書保管して置くことも可能である。人間に先行して、人間が作る以前に俳句や短歌を作り、保管しておくのである。AI(人工知能)では全ての言葉を網羅し、言葉の限りを尽くして言葉を組み合わせて俳句や短歌を作ることができる。まさに驚異的である。言葉の数に限りがあるかぎりそれは可能である。 人間の作る俳句や短歌はたかが知れている。人間の作りだした句や歌は悉くすべて、AI(人工知能)の中にすでに在り、新作とは言えなくなるのである。いわゆる類句模倣句、模倣歌となるのである。苦労して作った俳句や短歌のことごとくが「それはすでにAI(人工知能)が作っています。」と云われてしまう時代が来るであろう。そうしたとき、我々はその時もまだ俳句や短歌を作っているのだろうか?我々にとって俳句や短歌は何の意味があるのだろうか?それでもなお我々日本人は俳句や短歌を作っているのだろうか?そもそもその時、日本人は存在しているのだろうか? /茫々
○なんのために俳句を作るのか。私たちは「自分のために俳句を作る」のだと考えます。そこを忘れてはいけないと思います。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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