俳句ポスト365結果発表

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第211回 2018年12月13日週の兼題

うらうら

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
つと目覚め 子がうらうらと つたい立ち あじこ
散歩道 身軽な姿 うらうらと うらうら
うらうらや 杖つく爺や ひ孫追う おたまじゃくし
人混みも うらうらすなり 田舎者 たけ鶴
陽うらうら 思い込みのぞむ マラソンか にしみなみし
うらうらと 光を天に かえす海 のんのん
玄関で 涙うらうら 初登園 ひよみ
うらうらと ランドセルが運ぶ 反射光 めがふぇっぷす
麗かや 老いらくの恋 止め難し 地球人
麗かや 眠るまぶたに 口づけを 竹人
空眺め うらうらを引く 渡豪前 井本 清太郎
うらうらが いつのまにやら うとうとに 吉野乃雪
うらうらと セーラー服に 着られおり 熊乃福助
うらうらと 洗濯物に 光充つ 射手矢 緑華
病窓に 陽うらうら 術後の目覚め 松永くるみ
うららけし もう一年や 赤本と 親の脛齧り蟲
うらうらと 平成過ぎ行く 太平洋 相模の仙人
うらうらと ガウチョパンツで おばあちゃん 猫になにわ節
うららかな 求愛ダンスやフラミンゴ 美魔女
小さき手や つかむ陽だまり うらうらと 姫女
うららかや 祖父の髭など 剃りはじめ 北斗七星
うらうらや 十七音の ある老後 抹香鯨
●俳句趣味は最高の老後人生です・・・正に『うらうら=春うらら』最高の気分です。/抹香鯨
○俳句を楽しんでいただけて嬉しい限りです。一生楽しんでいただくために、以下のことをまず覚えてください。
 俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

今日もまた うらうらと鳴る 補聴器の 始動音には 朝の光が 常不軽
○これは、短歌というべきか。

◆季重なりブラザーズ
うらうらに 水の滴る 若葉かな のぶのぶ
うららかな 日差しに光る 足元の雪 NA★17
障子張り うらうらな陽が 仏間射す 永江 健一
うらうらと 春の小川に 流れゆく 小林番茶
うらうらな入学裏腹ドキドキと ハマさん
うらうらや朱の大鳥居潮干狩り かほる
菜の花や春うらうらと咲いている きくちゃん
うらうらと窓の日差しや猫の恋 さとこ
鼻先に蝶の子遊ぶ日うらうら ぽん
霜おりて蜘蛛のすみかのうらうらと まさと
うらうらな日に競り合いてつくし伸び ローズ
桜さき子供さわぐ春うらら 京子
雪どけの 川面の笑顔 うらうらと 栗子
うらうらと並んで揺れる白いシャツ 五月
息上がり駆ける春風うらうらと 佐藤こはる
襟足に東風の余香浮く うらやかや 春日
新春のひざしうららか松の上 小塚 蒼野
うらうらと野に遊びけり追突す 燈穂
朝霧や はるけき富士も うらうらと 白えび太郎
うらうらに群舞親子を結ぶ凧 風林亭
うらうらに柳絮ひとつが踊りおる 与六
うらうらと男ゐ眠る花の山 群楽太郎@季がさなり承知です。
陽光に 芽吹く桜や うらうらと 俳句音痴
●松山に住んで14年。16回目の春を迎える心境を表現しました。 (※生まれて初めて、俳句を作り、投稿しました)/俳句音痴
●春の日の吟行うらうら季重なり 季重なりには注意しましょう。/けーい○
○けーい○君、ご注意句さんきゅ(笑)。
季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

●うらうらと初詣は併用したら季語の重複となりますか?/幸多
●遺影うらうらと陽炎へり初七日 うらうらと彼の人陽炎めいて初七日 これらは季重なりでしょうか?/オルカ改めたろり
○はい、季重なりですね。

◆兼題の考え方
猫にまで 無視される お正月 おやじのひやしんす(冷審姿)
桜散る 散って舞ったら 夏近し スーパーサイヤ人
風花や 晴れて卒婚 華甲かな まこと
葉牡丹の アケオメ亥年 花絵かな 廃空
穏やかな ホワイトクリスマス 煙草吸う       敏郎
気概かな冬を春と思える花吹雪 カレン三世
秋の日に金狼と惑う我が娘 きむ
うとうとと、今日の1日、堀ごたつ こころしずか
猟期終え温容な罠師うらうら ジャンボの勝ち
酔いさめて紅白終わり除夜の鐘 ふきったま
春の風花それぞれに形色 マキノのじいさん
朝七時 薄氷光る タイヤ痕 みつこ
平目よ洒落に歯が生えたか りう女
電気屋の サンタが行列 レジの前 伊藤弘樹
歯の浮いたお世辞を誘う春霞 久仁重
しみじみと 落ち葉の調 冬しみる 劇場
凧上げや犬も喜ぶ朱雀門 菜種梅雨
凍る朝 焦る気持ちで デフロスター 辰詠
梅かほる42.195km吾子翔る 殿
雪下ろしをして斬り拓く氷空(そら)の蒼 藤咲大地
春月夜 白蛇飼い下ぐ 志士の腰 翔之助
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、2月20日24時締切の「柏落葉」です。ご投句お待ちしてます♪

法厳寺にてのぞむ水面うるらなり まつぼっくり3号
寄り道は角の古書店うらけしや 草本洋子
●「うらやうら」では兼題から外れてますか?/遠きいち
○「うるら」「うらけし」は大辞林にも載ってないような・・・。「うらやうら」も兼題としては、無理があるかと。

◆季語深耕
●「うらうら」の丸っこい字面はのどかさ全開!「麗か」と意味は同じでもイメージが全然違います。/うに子
○イメージが違うというのも、その傍題の特性ですね。

●うらうら(三春、時候)、「麗か」の傍題(他に、うらら、うららけし、うららに、日うらうら、麗日。講談社カラー図説日本大歳時記 春)。以下「麗か」からの記述。「春の日が輝きわたって、万象ことごとく柔らかに明るく見えわたる様。美しさだが、鮮明さ、明快さを伴う美しさで、引いては表裏のない心にも転用した。うらら、うららけしになどとも用いる。古くは春日遅々たるのどかさを、日うらうらと言っている。うらうらも同じ意味で・・略・・。春日遅々とは暮れがたい春の日の感じだから、麗かは永日、遅日、長閑などと関連の深い季語で、要するに同じ意味をさまざまの語感をもっていいかえた語である。明るい陽光と、のどかな一日とは、「春の日」の両面と言っていい。また声の明るく朗らかなさまにも言い、「鶯のうららかなる音(ね)」(『源氏物語』胡蝶)などと言っている。容貌、容姿(ことに女人)に転用するのもよいだろう」(上記、山本健吉)。 「俳句小歳時記」(大泉書店、水原秋櫻子)も同様の記述。ただし「うらうら」は傍題としても記載なし。「なごやかな春日に万象晴れ輝くさまである」とのみ記述(傍題:うらら、麗日)。「うらうら」は記載なし。 悩みどころa:「麗か」ではなく「うらうら」とあえて挑戦してください、というメッセージととりました。麗日は少し違って「うららかな日」(陽ざしではなく?)そのもの、と思いましたが、他は意味としてあまり違わないような・・。ただし見た目、響きが異なり、このことを活かす方向か・・。どこかオノマトペ的な感じもします。ひたひた、じゅくじゅく、てらてら、とか。これも一考かもしれません。 悩みどころb:季語はほとんどが名詞か形容詞、名詞+動詞、であることが多いと思いますが、「うらうら」は副詞であり、季語の中では少数ではないかと思いました。これをどう考えるか。副詞はほぼ、動詞か形容詞(そして副詞)の前に付きますよね。副詞的用法としては、どこに使うとしても、破調にしないのなら、うらうら「と」ほぼ一択か・・。あとは「〇〇〇うらうら」として使う。 と、まあこれは理屈ですが、「麗か」「うらうら」の持つ感じ、何に「うらうら」を感じたのかが大事かと。上五に「うらうらと」を置くと後は簡単に出来そうですが、これがやってみると難物で。のっぺりした句、ありがちにな句になりやすい・・。季重なりしやすい季語でもあるかと。頑張ります。/すりいぴい
●ネット上に「うらうら」の方が「麗か」より古い言葉だという記事を散見したので、調べてみました(ネットでの調査なので信憑性は若干落ちますが)。万葉集・古今和歌集・新古今和歌集に「うららか」「うらら」はは出てこないようです。一方「うらうら」は万葉集の「うらうらに照れる春日に雲雀あがりこころ悲しも独りしおもへば 大伴家持」で出てきます。weblio古語辞典で調べると、「うらうら:のどか。うららか。」とあります。weblio古語辞典に「うらら」「うららか」は載っていませんが、「うららかなり(麗らかなり):①日の光が明るくのどかだ。(出典は枕草子)。②(声が)明るくほがらかだ。(出典は源氏物語)。③(心の中に)隠すところがなく、さっぱりしている。(出典は徒然草)。」とあります。枕草子には、「三月三日、うらうらとのどかに照りたる。桃の花の今咲きはじむる。」「春は空のけしきのどかにて、うらうらとあるに、~」など、「うらうら」は7か所に、「うららか」は4か所に出てきます。「うらうら」は春の季節に使われていることが多く、梅や桜、春の空の描写に関連しています。対して「うららか」は春の季節とそれほど結びついていない印象です。8月もしくは9月の記述や、海で舟に乗っている記述の中で見られたりします。1月1日と3月3日はうららかで、5月5日は曇りがち、という記述があったりします。枕草子では「うらうら」も「うららか」も、のどかなうららかなという意味で用いられています。源氏物語の『須磨』では、弥生の巳の日に「海の面うらうらと凪ぎわたりて」とあります。一方で源氏物語に「うららか」を「うらうら」と同義で使っている記述はありませんでした(上記参照)。徒然草では「うらうら」は出てきません、「うららかに」は出てきますが「うらうら」と同義ではありませんでした(上記参照)。/つぎがい
●今回の兼題はうらうらです。現代では余り使われない言葉ですが、万葉集には「うらうらに照れる春日にひばりあがりこころ悲しもひとりしおもへば」という歌が収録されており、古代にはよく使われていた言葉です。現代では同じ意味合いで「うらら」、「麗か」がよく使われています。そして、この二語は多くの歳時記で季語として扱われています。「うらら」、「麗か(うららか)」のこれら二つの言葉に共通して使われる「うら」は日光が穏やかに照り渡る様子を描写した言葉です。そして、「うらうら」は擬音語・擬態語として擬音語・擬態語辞典(講談社学術文庫:山口仲美編)に収録されています。その中に書かれている「うらうら」には四つの意味が書かれています。それを書き出してみると、一つ目は日光が穏やかに照りわたる様子、これは先ほど出てきた「うら」の意味と同じです。二つ目は蒸気、煙、雲などがのどかに立ち上る様子とあります。ここでいう雲とは高山などで発生する霧や霞が立ち上っていくうちに雲になる様子をいっているのではないかと思われます。三つ目は穏やかで心地よい音やよい香りが立ち込める様子とあります。四つ目は態度や行動などがのどかな様子とあります。これら全てを「うらうら」という季語の本質と考えると、うらうらとした春の風景どんどん浮かんできて、次々と句ができてきます。しかしながら、自分で作った句を読み返してみると、どれもどこかで見たような気がするものばかりで、これぞというものが見当たりません。でも、色々な風景を夢想し、自己満足ではあっても、句がどんどんできるのは俳句の楽しさかなと改めて思ったしだいです。/いもがらぼくと
●私にとって今回の兼題はとても難しく、家持の歌のイメージにロックオンされ、「うらうらに朝な夕な悶絶す」という状態でした。/谷田藪辛子
●「うらうらに照れる春日にひばりあがり心悲しもひとりし思へば 大伴家持」『万葉集』 「正月。一日はまいて空の気色もうらうらと 」 『枕草子』 古典の用例を見ると心地よいあたたかさもありつつ、光線の明るさを中心に置いたものがおおいように思われます。この明るさをいかに一句に描くか。漢文用例などからも「色めきて春をかざる」を本意として句を作りました。 /谷口詠美
○万葉集の時代から使われてきた「うらうら」。日本語は奥深いですねえ。

●形のない季語はむつかしい…。日本語間違ってないかひやひや…。/なみはやらんる
●うらうらし、と形容詞的には使用できるのでしょうか?/井久
●副詞?/こま
●うらうらは名詞でしょうか?それともうらうらと…のように副詞として使えるのでしょうか?/初穂
●うらうらと、なのか、うらうらな、あのか形容動詞として使う使い方が難しかったです。/北葛城達生
●うらうらは普段使い慣れない言葉でなやみました うらうらと、うらうらに、と使ってみましたがうらうら だけでも使えるのでしょうか? /斗三木童
●うらうらに続く助詞が難しく、どのように続けたらよいのか、悩みました。/あら さなえ!
●うらうらに続く助詞の使い方がわかりませんでした。/でくの坊
●うらうらという季語が手持ちの歳時記に載っておらず、イメージがなかなかつきませんでした。うららかならば載っていたのですが。例えば「うらうらや」と「や」で詠嘆するのは正しい用法なのか、など悩みました。/海老名吟
●今回「うらうらや」で始まる俳句をたくさん作り貯めていたのですが、いざ類句を検索してみたら「うらうらや」で始まる句が無い!と気づいて慌てて作り直したのが今回の投稿作品です。「うらうらや」は文法として問題があるということなのでしょうか?/安溶二
●「うらうら」と「麗か」をどう使い分けて詠もうか?あまり気にしなくてもよいのか?という疑問がまず立ちはだかりました。「うらうら」にはリフレインやオノマトペっぽい雰囲気があるよなぁぐらいしか考えられず、結局のところ明確な答えは出ませんでした。投句は全て「うらうら」でさせていただきましたが、もう1つの疑問が生じました。「うらうら」の次の1語を何にするか?「うらうらや」と切字「や」を用いるか、「うらうらに」とするか、「うらうらと」とするか。いや、「うらうら」だけでいくパターンもあるなぁ。この1語のために考え込んで年を跨ぎました。木曜日以降の皆様の句を参考とさせていただきます。/高橋寅次
○皆さんの疑問を先取りして、俳句文法研究部ひでやんから、解答が届いています。

●今週の兼題「うらうら」は辞書を引くと副詞であると出ています。「うらうらと(照る)」、「うらうらに(照る)」のように用言を修飾します。形容動詞も連用形が「に」となって用言を修飾するので、一見見分けがつかないかもしれません。はっきりと分かる例を挙げます。形容動詞の連用形「静かに」と、副詞「ひとへに」で見てみましょう。文語の形容動詞「静かなり」は口語では「静かだ」となり、その連体形は「静かな」です。しかし、副詞は活用がないので「ひとへに」は「ひとへに」でしかなく、「ひとへな」とはなりません。このように、口語に直して連体形の「な」を付けてみたときに成立するかどうかで、だいたいの見分けがつきます。
「うらうら」の場合、「な」を付ける見分け方を使うと「うらうらな」となり、一見したところ形容動詞にも見えますが、辞書には形容動詞では載っていません。副詞だけです。また、例句を見てみても、「うらうらと」「うらうら歩く」「初日うらうら」など副詞としての用例しかなく、やはり、副詞としてしか使えないということだろうと思います。「うらうら」が様子を表す言葉なので、ややこしいことに・・・。 /ひでやん
○ひでやん、丁寧な解説をありがとう。「うらうら」は、なんと副詞なんです。辞書に名詞の「うらうら」もありますが、これは【〔名〕 尺八の調子の一つ。「鶴の巣籠り」などの曲にある。】と解説してあります。上五「うらうらや」が絶対にダメともいいにくく、ケースバイケースの判断となりそうてす。

◆季語雑学部
●季語雑学部  競走馬の名前にハルウララという名前の馬が話題になりましたが、JRAの競走馬検索で調べてみたところ、ウラウラという名の馬も過去に登録されていたようです。メイショウボーラー(父)とケイアイミサイル(母)との間に2011年4月11日に北海道の浦河町で生れた馬で、JRAでの出走は3回のみで未勝利だったようです。ウラウラの名前は生れた浦河町にちなみ、浦河町はアイヌ語の霧深き川という意味を持つ「ウララベッ」が由来だそうです。ちなみに生れた日の北海道の天気は雨。気温は最高でも7~8度でとてもうらうらとした温度ではなかったようですね。それから、他にも無いかと調べてみたところ、ウララ、ウララウララ、ウララカ、ウララサンサン、ウララストーミン、ウララチャーミー、ウララハクテン、ウララヒカルという馬名も見つかりました。/山香ばし
○ハルウララという馬の名前が話題になってから、俳句に「春うらら」を使う人も出てきたように記憶していますが、「春うらら」は季重なりですね。

●「水牛歳時記」というサイトでの解説を、ざっくりと書いてみました(こちらのサイトでは、「うらうら」ではなく「麗か」と表記)。 「麗」という漢字は、鹿の角がきれいに二本並んだ様を表したもので、「連なる」「並ぶ」という意味があったそう。しかし、左右対称に並んだ形は美しいとして、「すっきりと美しい様」という意味でも使われるようになったのです。 日本では、古代から「うらうら」という春のぽかぽかした陽差しを形容する擬音語があり、「うらうら」とした陽差しに照らされたものは美しく見えることから、言祝ぎの意味を込めて「うららか」という言葉を生み出し、漢字が伝わってきた際に、「うららか」と同じ意味を持つ「麗」の漢字を当て、「麗か」という用法を確立したようです。 つまり、景色など視覚に訴える春の句を作るのに使われる季語であるようです。 ちなみに、似たような季語に「暖か」「長閑」がありますが、こちらとの差別化が悩ましいところ。 「暖か」は春の好日を喜ぶ季語、「長閑」は気分の表現に使われる…という旨の解説がされていました。 個人的には「暖か」は「傍から見た、動く人・もの」、「長閑」は「自身の行動」にフォーカスすると季語が動きにくくなるのでは…と分析してみましたが…いかがでしょうか?/多々良海月
●「うらうら」の語源を調べてみました。江戸時代の語学書「言元梯」には「ユラユラ{寛々}の転」で、ゆったりとしたという意味と書かれているようです。古代には、「浦、裏」と同じ語源で「心{うら}」という「隠された心」「心の中で、心から」という言葉があり、「うら悲し」という接頭語もあり「うらもなし」が次第に省略されて「うら」で「のどかなさま」を表すようになり「うらうら」と形を変えたという説があります。「津々浦々」ともつながり、楽しい解釈のように思います。/重翁
○語源というのは、面白い。「ユラユラ{寛々}の転」とは知らなかった!

◆俳句文法研究部
●質問です。 俳句で「や」+「かな」「けり」は基本的にNGとされていますが、「や」+「たり」や「や」+「をり」はOKなのでしょうか?/仁和田 永

●「俳句道場」にオルカさんから、「ほろ酔いの闇はあやなし枇杷の花」オルカ/は「春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やは隠るる 」(古今集)の本歌取りと見做されるかどうか、というご試問がありました。以下、実作2年の未熟者の意見としてご覧ください。/
 「本歌取り」の定義をネットで検索すると、藤原定家の非常にきびしい5原則のあることがわかります。/ ルールがあるわけではありませんが、マナーがあるようです。①典拠(本歌)を明示すること。②(パロディの場合は別として)オマージュであること。/ 最低、この2点を守らないと類似句問題同様、剽窃(パクリ)を疑われます。/ 和歌と連歌の場合は、字数に余裕がありそのような遊びもしばしば教養を誇示する手法として許容されるでしょうが、俳句は短すぎてその余地はないように思います。オルカさんの句でも、原歌「春の夜」が「ほろ酔い」にかえただけの換骨奪胎と見られる恐れはないでしょうか。/ なお、連句では、式目としてではなく、ならわしとして、初表(しょおもて:歌仙のカオともいうべき最も大切な6句)には用いません。歌仙首尾の品格に関わるからです。/ 初心のうちばかりでなく練達してからも、こうしたテクニックはあまり好ましくないように思います。いろいろとごめんなさい。/ウロ
○本歌取りは難しいです。ウロさんが解説してくれてる①②を満たすのは、かなり高度なテクニックです。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●「うらうら」初めて耳にする季語というより言葉で使い方がまったくイメージできず難しかったです!/露砂
●「うらうら」が兼題!ビックリです。こんなオノマトペのような季語があることを初めて知りました。春の明るさ、のんびり感が表現できてるなぁ、と思います。が、いつも掲載していただいた句を訳して伝えている海外の友人に、今回はなんとしましょう!開き直って一句 「うらうらとのたりのたりとゆたゆたと」かつら子/かつら子
●今回初めてFacebookを拝見しました。ー「麗か」とはまた違った印象ーという言葉に引っかかり、悩みました。違うんだぁ、と。/為一暢道
●はじめはおもに「麗か」や「うらら」で作っていたのですが、兼題についてのFacebook記事を読み、投句5句すべて「うらうら」の句で行くことにしました。ハードルの高さが15cm(推定)上がりました。すっ転んでいないことを願うばかりです。/古都ぎんう
○Facebookの記事? ごめん、私は見てないのだが・・・「麗か」と「うらうら」の語感はやっぱり違うよね。

●実景以外との取り合わせが難しいです/細谷細清
●特定の物や動植物と違う季語は何でもありですが、それだけに春のイメージから安易な発想になり勝ちですね、つくづく才能なしな気がします/藤郷源一朗
●うらうらを季節の現れからとらえたり、自分の気持ちからとらえたり、とても詠み言葉がひろがります。 /年相応
●「うらうら」だけに温度や明るさのイメージを任せても大丈夫でしょうか? そこまで効果が大きい季語なのか、もしくは他の要素で補完が必要なのか知りたいです。/ポン
●「うらうら」を「うららか」に変えてもいいのでしょうか?/NA★17
●「うらうら」というお題の場合「麗らか」のような異なった表現も含めるのでしょうか?/元
●「うらうら」と「うららか」との違い、使い方が難しい/しんしん
●「うらうら」と「うららか」は意味合いが異なるのですか?/俳句音痴
●うらうらは麗らかの傍題なのですか。ニュアンスの違いとか使い方の留意点などを教えてください。/素人
●うらうらを使おうとすれば 難しかった/窓の つき子
●うらうら。。発想の乏しい凡人にはなんとも難しい季語です。/工藤浩之
●難しい兼題でした。/山田喜則(やまだよしのり)
●こういった捉えどころのない季語は難しいですね。しかもこれから大寒を迎えると言う厳しい冬がやってきます。暖冬だといいのですが北陸の宿命ですかね。/寝たきりオヤジ
●うらうら・うらら・うららか…ニュアンスに違いはありますか?/古都鈴(ことり)
●うらうら…傍題にうららとか麗らかとかありますが、ここは“うらうら”が必須ってことですよね?難しい!何を足して五にするか七にするか。うーん、苦戦してます。/古都鈴(ことり)
●色々歳時記を探しましたが「うらうら」が季語として、載っていませんでした。 「うらら」と「うららか」のみです。/舎人
●季語、関連季語まで見ると、「麗か、麗かうらら、うららけし、うららに、うらうら、麗日」と数多くあり、字数の苦労はありませんでした。 ところが、これらの間に、きっと微妙な「差異」があるのでしょうが、手持ちの歳時記では分かりませんでした。 差異はあるのでしょうか?/風間昭彦
●主季語と傍題の季語はどんな違いがあるのでしょうか。/服部聖治
●うらうらという季語は、私が所有している俳句歳時記には、面だってはありませんでした。うららかを調べうらうらともいうことを学びました。間違いありませんでしょうか?/母里龍之介
●うらうら、という文字を見た時にとても牧歌的で温かな世界を想像しましたが、自分に降って来た句の内容には「麗か」の方が得ているように思えたので「うらうら」の表記を避けてしまいました…(意味としては同じでも少し出題者の意図とズレたりしないか不安です) 発表は2月の頃という事ですが、南の方では2月になるとやはり温かいのでしょうか。 私は北国に暮らしておりますせいか、2月に梅、3月に桜等と言われましてもイマイチピンと来ないのです(一昨年ぐらいまで「花札」の「桜」が何故4月ではなく3月の札なのかずっと疑問だったぐらいです(笑)) 平成はもうすぐ終わると思えるけれども、「うらうら」なる季節が来るのはずっと先と思える、そんなこの頃(色々な意味で)/結
●春の季語、「うらうら」はいくら探しても見つかりませんでした。 「麗か」や「うらら」はあるのですが、ようやく麗麗(うらうら)を探し出しましたが・・・これが季語だとは信じがたい気持です? 季語は難しいです。 因みに国語辞書には「うらうら」は載っていました。/山口雀昭
○「うらうら」とか「日うらうら」とか、初めて知った時は、私もぶっ飛びました(笑)

●麗かではなく、子季語を兼題にしているのが意味ありげ(ニヤニヤ)。/泥酔亭曜々
●「うらうら」……きごさいでは「麗か(うららか・三春)」の子季語になってました。オノマトペっぽい響きを持つ珍しい季語で、「麗か」よりも柔らかいけど印象に強く残りそうな季語です。ただしそれだけに、並の景では季語ばかり目に付いて他の十二音が目立たなくなってしまいそう。ところで、山本リンダの「狙いうち」の歌詞とは……無関係?(-_-;)/灰田《蜻蛉切》兵庫
●ありがとうございます。うららかなどの小季語はありますができたらこの機会に一句一章の練習、 ともかく見ることをしたいのでうらららかや、などと切らず一気に読み下す練習したいです。毎日うらうらを探しています。/砂山恵子
○ネット上でいろんな呼び方をしているのかもしれませんが、「子季語」「小季語」ではなく、普通は「傍題」と呼びます。

●「うらら」はそれ自体が春の季語ということですが、では、「春うらら」は造季語ということになるのでしょうか。/だるま
●調べたら、うらうらは麗かや、うらら、うららけし、とも表せるとありました。春うららで作られた句も見かけましたが、春とうらら、同じ春の季語を合体させて一つの季語として使ったりすることはあるのでしょうか。/香羊
●『春うらら』は使えない、と聞きました。 うらうらかや、でしたらいいと思いますが、『秋うらら』はよくて『春うらら』がダメなのは、 もともとの『うらうら』が春のことだから、という事でしょうか。でも、春うららって使われている単語ですよね? 小春日和が秋のこと、みたいな?認識でよろしいでしょうか。/優彩(ゆあ)さとみ
○「春うらら」は季重なりです。「麗」だけで春の季語ですのでね。

● 今回の兼題季語「うらうら」は、かわいくてリズムのいい言葉ですね。しかも調べてみると、「○うらら」と表現することも、とありました。では、「花うらら」「羽うらら」「鼻水うらら」など、自分の最も言いたいことが造季語?できる余地があるということでしょうか。お答えいただけたら幸いです。 /榊裕江子
○あまり成功するとは思いがたいです。「花うらら」「鼻水うらら」は、やはり季重なりですしね(苦笑)

●「うららか」でも「うらら」でもなく、「うらうら」であることに出題の意図はあるのだと思いましたが、非常に難しかったです。思いついたフレーズに、「うらうら」の音がマッチしないことに苦闘しました。 /る・こんと
●角川俳句大歳時記には「麗か」の傍題で「うらら うららけし うららに うらうら 麗日」とあり、特に「うらら うららけし うららに うらうら」の使い方の違いにぐるぐるしています。例句もうらうらを使ったものは1句だけでした。組長が「うらうら」を兼題とした意味を皆さんの句から学びたいです。/うしうし
●うらうらに正月すべて明け渡し悩み続けて駄句またひとつ。春光を浴びて、あらゆるものが明るく気持よく見える様をいうため、「うらうら」だけで雅な様が表現できてしまうようです。また「麗か」ではなく「うらうら」で兼題となっていますので、「うらうら」を活用できるように作句する必要があるだろうと勝手に判断し、頭を抱えました。2019年の初投句です。よろしくお願いします。/古瀬まさあき
●「うらうら」の兼題ですが、何故「麗か」ではなく「うらうら」なのかを考えると難しかったです。 うらうらという長閑で綺麗な季語なので逆に暗い所や汚いものや怖いものと取り合わせたくなるのは自分がひねくれてるからでしょうか?あとこの兼題で考えると何故か虚構のものがいっぱい出てきます。/けーい○
●今回の兼題は、「麗らか」ではなく「うらうら」である必然性のある句を詠め、という組長からの指令であると理解しました。さながらラップバトルのような、朗唱して楽しい句が繰り広げられる木曜日・金曜日を期待しておりますし、私もそういう句を詠みました。 この兼題の句を作っているのは12月の終わりから1月の初めなので、季語の現場に立つことは難しいですが、東京に住む私はとりあえず、浦和と浦安に行って、ラーメンを食らってきました笑。/油揚げ多喰身
●お題が「うらうら」なので、なるべく「うらら」や「麗らか」を使わずにがんばってみました。 でも、「うらうら」だけだと、難しかったです。で、つい・・・「うらら」方面に逃げた句も まざってます。/星埜黴円
●うららや麗らかとの違いをと考えてみたところ、意味合いとしてはそれほど大きな差はないうらうら。ならば言葉を重ねる語感を活かした句作をすれば生きるのかなと思ってみたものの、それはそれでなかなか上手くはいかないものですね。/山香ばし
○こんな兼題が出ると、やはり「うらうら」が成功している句を作ってみたくなりますね。チャレンジ♪

●うらうらから、どう繋げると気持ちの良い流れになるのかが、わからず…難しかったです。/栗子
●「うららか」ならともかく、「うらうら」? 少なくとも私は言葉として馴染みがない、しかも副詞、どういう言葉に掛けるといいんだろう、難しい! となりました。俳句を始めてこの1月で2年目に突入しまして、一発目に頭を悩ませる兼題となりました。まあ出すことに意義があるはず、きっと(必然的にとりあえず作りますし)と、いつもどおり自分に言い聞かせて投句します。俳句ポスト投句2年目まではもうちょっと先なので、またぼちぼちやっていこうと思います。/綿井びょう
●「うらうら」は時間帯としては10時ごろから15時ごろまででしょうか?「夕映」と合わせてみて、ふと疑問に思いました。/美津子
○明確に何時から何時まで、と限定するのは難しいかと思いますが、夜ではないような(笑)

●句作一年未満の裾野者です。兼題に添う句を作ろうとするのですが、兼題が出された時点では、実際にはまだその季節になっていないのでとても難しく感じています。例えば、まだまったく雪のない季節に、雪の句を作る場合などです。何年もやっている人は、前の年に作った句を出したりされるのでしょうか?季節を一つ先取りする想像力も大切な俳句の能力だということでしょうか?/石田将仁
○俳句は、季節を先取りします。ファッションと同じだと思って下さい。毎年、季語を自分の体で体験して、次のその季節のための取材をしていると考えていただいてもよいですね。

●兼題「うらうら」の説明に「麗か」とあり、思い出したのが、松岡充さんの「麗かや潮騒汽笛コンチェルト」。聴覚に焦点を絞った名句でしたね。/アガニョーク
●プレバトを見て、夏井いつき先生の俳句添削で勉強しています。番組を拝見しておりますと、下の方は、写真に写った光景をそのまま描写し、上の方は発想を飛ばしているように、思えます。客観写生という言葉がありますが、俳句は空想で詠んでもいいものなのでしょうか?/コタロー
○空想で詠むことは勿論ありますが、その土台として、季語体験を自分の体にストックしていく作業が必要です。写真を見てない人の脳の中に、言葉だけを使って、ありありと写真を再生させる。これはかなり高度なテクニック。写生することも空想することも、ともに俳句です。

●元旦はこちらでは暖かくちょっと散歩ができました。「うらうら」を感じるには良い元旦が迎えられました。 でもどうしても山本リンダさんの「狙いうち」がよみがえります。阿久悠さんと都倉俊一さんをうらみつつ、でも今でも褪せることのない名曲だなぁと今更感慨深いものです。歌は世につれ世は歌につれと言いますか、不易流行と言いますか…。/尼島里志
●うらうらで最初に浮かんだのは山本リンダさんの「狙いうち」でした。 作曲の都倉さん曰く、作曲先行でデモテープで送る際「ウダダ 」と録音したものを送ったけど、作詞の阿久さんが送り返してきた歌詞が「ウララ 」となっていて愕然としたそうです。またその阿久さんも初めは「ラララ」で検討したようです(インパクトが弱いとウララに) それ以上は調べてもわからず上記の経緯もあり「ウラウラ」は「うらうら」なのかわかりません。ただうらうらと言う言葉があるとは知らなかったのでウラウラは単なるリズムだと思っていたところに、うらうらだと思って改めて見ると狙いうちは「うらうらのこの世は私のためにある」など曲全体として「我が世の春」を歌っていてしっくりきました。 もしそうなら嬉しく思います。/くすぐり人
●「うらうら」という季語が兼題と分かってから、山本リンダの「うらら、うらら、うらうらで・・・」が脳内でもうどうにも止まらない状態になりました。 そんな方が多いのではと思いましたが、類想を恐れず「狙いうち」を読み込みました(笑)/大槻税悦
○ははは!それもまた大胆な!(笑)

●季題についての質問ですが、今回の季題についてではないので、こちらに記載します。 季題の本意について、迷うことがあります。例えば「炬燵」。暖かいのが本意であるとすれば、スイッチのきれた冷えた炬燵とか、掃除のために布団を持ち上げた状態とか、詠んでもいいのだろうか? と。また、夏には「裸」という季語がありますが、これは暑いから脱いで裸になっている、のであって、それ以外の状況で詠むことは憚られる? などと考えていくと詠めなくなりそうです。どのように考えればいいのでしょうか?/みかりん
○季語の本意を捉えて詠むことは基本ですし、季語の本意を逆手にとるのもまたありです。「裸」については、「それ以外の状況」というモノを、ケースバイケースで判断する必要があります。

●言い換えのきかない6文字の季語の場合上五、下五で使うのは許されますか なるべく中7に読み込むのが良いのでしょうか教えてください 特に固有名の季語の場合とか次回のほうれん草など悩みがつきません  老いしウエルテルの悩みは俳句かな 季語がありません 比呂子です/比呂子
○上五に字余りに置くことも可能です。極論をいえばどこに置いてもよいのですが、全体の言葉の質量のバランスを考える必要があります。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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