俳句ポスト365結果発表

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第214回 2019年2月7日週の兼題

柏落葉

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
柏落葉 ふところ秘める 旅だより うちこ
来ぬ人を 待つみに迫る 落葉かな カトレア
若葉映ゆ 柏落葉に 抱かれて トモえもん
柏落葉 かしゃかしゃかしゃと 犬走る みかん
空見上ぐ 柏落葉の 影蛙 葉苅
春遠き 落ち葉只今 冬眠中 雄太郎
朧月 雨雲穿ちて 丸く照り 矢野さとるの使い
柏落葉 新芽育て 命継ぐ 春日
柏落葉 鯉のぼり立ち 餅包む 小林 番茶
窓に見る 柏落葉と 母の顔 心温
汽車道に 柏落葉の 駆け戻り 相模の仙人
柏の木 春に落ち葉し 身綺麗に 三周
サクサクと 柏落葉を 踏みしめる ゆかちゃ
旅立ちの ピアノに涙 春の町 加藤貴孝
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
柏落葉樹上高く烏の巣に芽吹く ひよとり
枯野見て柏落葉が時しらす ほうすい
窓の柏落葉や蚊よ我が血を吸え 天草五郎
朝霧や柏落葉の茶を濡らす 酔芙蓉
弾んでる柏落葉と白い靴 秋月流音@木ノ芽
柏落葉サクリと踏んで春の風 三寺ひろみ
自分軸かしわおちばや風光る 宮川松子
風光る柏落葉の飛び立ちて 灰田《蜻蛉切》兵庫
春よ来い芽を出せ早く柏落葉 京子
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
雪積もり空き家へ点々続く跡 荻子
サイネリア卒業近し風緩む 旅夢作家
酷寒を腰の痛みと共にいる 鈴蘭
古屋根のソーラー景(ひかり)春落葉 シラクサ
数珠玉を落として払う落葉かな ももとせごえ
集めたる 落葉と芋と子供かな 大坪美智子
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、4月3日24時締切の「水鉄砲」です。ご投句お待ちしてます♪

逃げる栗鼠枯柏へ隠れゆく 与六
枯れ柏君の巣立ちに人心地 月々
柏葉や手を離す時いざ行かん はなあかり
○「枯柏」「柏葉」を「柏落葉」として許容できるのか否か。以下、「季語深耕」に届いている皆さんからの情報を参照して下さい。

◆季語深耕
●募集開始に投句した時に秋の季語「落葉」との差や区別ついて考えていましたが、"新芽との間隔が秋の落葉より短く、来期に繋げるイメージがより強い"というところに落ちつきました。/ポン
●今回の兼題、「柏落葉」をみたときには、「色鳥」以降、毎回投稿してきましたが、もう、ダメ!と思いました。春なのに落葉?なぜ?から始めて、歳時記をみてもあまり例句もなく、植物図鑑をみました。広葉樹が秋に落葉するのは、冬の乾燥で足りなくなる水分の蒸発を防ぐだめだそうで、その広葉樹の中で、春に落葉する樹木は、葉のつき方に独特なしくみがあって、幹の水分は奪わずに、葉の中の栄養は幹に与え、葉のつくところ(専門用語は忘れました)を風雪や乾燥から守って、新しい葉が芽吹くころに落ちるのだそうです。そのような広葉樹である柏は古来から家を守る木として、家の鬼門に植えられ、また、端午の節句に柏餅を食べるのは、新しい世代の誕生を祝うため、だそうです。いやぁ、季語ひとつで、こんなに新しいことを学ぶなんて、ビックリです。でも、今回は難しかったです。/かつら子
●枯れたまま枝付きで越冬し、春に若芽の萌えるのを見届けるように落葉する柏…満足しきって落ちてゆくイメージです。/うに子
○「枯れたまま枝付きで越冬」した葉が落ちていく。それが「柏落葉」なのですね。

●兼題の柏落葉をググってみたら、初夏の季語と書かれてるのがありました。どういうことでしょう? /碧風
●柏落葉は歳時記によっては初夏の季語ともされておりますが季節的に春か初夏かどっちに傾くのでしょうか? また、傍題である柏散るなどと傍題と本季語との捉え方を教えてください。/藤咲大地
●柏落葉初めて聞く季語でした 歳時記で確認したところ出版社によって夏の季語としているようでした 何故ですか? 柏落葉、落葉なのに春の季語だなんてとても悩みました 季節に限らず葉は落ちていますが風の悪戯の偶然なのでなく世代交代で春に葉を落とす柏のような植物があることを初めて知り得ました/斗三木童
●「柏落葉」は「角川俳句大歳時記」他には「夏」の季語であり、締め切りが2月20日。発表も3月25日で、季語があまりにもずれていませんでしょうか。なにを出題されても、作るのが俳人ですが、いかがなものでしょう。また前回の出題季語も、北海道では見られない植物の名前でした。もう一つお願いは、出題者の見本句を是非見せて欲しいことです。/梶 鴻風
●角川俳句大歳時記によると「柏落葉」は初夏です。 植物の生理上からも柏の葉が落ちるのは初夏です。/樹朋
●「柏落葉」は春の季語との事ですが、初夏の季語や春から夏にかけての季語と説明されている場合もあるようです。地域にもよるのでしょうか。いずれにしても「落葉」から通常想起されるような季節ではない事には変わりがないと思いますが。また「柏の落葉」のような形で詠みこむのは大丈夫でしょうか。/京野さち
●私にとって「柏落葉」の難しかった点は3つありました。1つは春の季語なのか夏の季語なのか?私の歳時記には「柏落葉」が載ってなく、ネットで調べると夏(初夏)というものが多かったのです。今回は春の季語としての兼題だったのでそのつもりで作句は試みました。これは「花火」が夏で詠めたり秋で詠めたりできそうなのと似ているのかなと思いましたが、この辺はまだ私には判断が難しいです。難しかったこと2つめは、「落葉」なのに「枯葉」(の状態)をいつの間にか詠んでしまっていたこと。どうしても、「枝に付いたまま冬を越す」が印象的で、そっちに気が引っ張られてしまいがちでした。「落葉」なので落ちていないとまずいんですよね?少なくとも枝にくっ付いている状態は違うんですよね?最後3つめは、6音という中途半端な音数の季語であること。型としては、上五字余りにして何かを取り合わせるところからスタートしました。そのうちに「~柏落葉かな」でまとめる型も詠めてきました。結局、難しかった割にはたくさん投句しましたが、恥ずかしくなるぐらいの駄句もあるかと…。早く自選の目も上達したいなぁ。/高橋寅次
○歳時記による解説の揺れ。以下、カビマル先生からの詳しいレポートを参照して下さい。

●柏落葉は、いつの季語なのでしょうか。時代により、季節の変更があったようです。 ハンディな歳時記には、柏落葉は全く掲載されておりませんでした。いつもの、大きな歳時記三シリーズで調べてみました。以下、ちょっと長くなりますが、まとめを記載します。
1. 圖説俳句大歳時記「夏」角川書店 昭和38年8月20日、によりますと、夏(初夏)となっています。[考証]の部分に、所出もとと年代が書いてありますが、 (以下、抄を引用) 『増山の井』(寛文三)『寄垣諸抄大成』(元禄八)などに四月。 『滑稽雑談』(正徳三)には六月 『鼻紙袋』(延宝五)などに「常磐木の落葉」の傍題として四月 『御傘』(慶安四)に「”柏ちる”は夏なり。」 (引用おわり) と記されています。 さらに、これらの文献の解説として、 (以下、抄を引用) 『増山の井』に「貞徳の説に夏なり。また一説秋なり。」 『滑稽雑談』に、柏散「連歌新式に云、”柏ちる”などすれば秋、”落る”も秋なり。また云、落葉・木葉同事なり。松竹の落葉雑なり。柏は夏ちる物なり、夏か。 (引用おわり) とあります。 江戸時代には、夏として認識されており、「落葉と言っても秋ではないよ」と注意喚起されているようです。 ついでに、この歳時記が発売された昭和38年でも夏の季語だった、と言えます。
2. カラー図説日本大歳時記 「春」 昭和57年2月10日 講談社、では、春の巻に収載されています。季節は、仲春。 (以下引用) 秋、葉が枯れながらも、多くは落ちず枝に留まっていて、翌年、若芽が出るのに先だって脱落する。 (引用おわり) 春にした理由は書いてありませんでした。解説には、なぜ仲春かも書いてありません。若芽と入れ替わりに脱落する、と記載されているのみです。現象のみを記載し具体的な時期は、記載されていない、ということです。 気候温暖化があったため、立夏(五月初旬)よりも、早く落ちるようになったのか? と、推測してみたい気がします。それにしては、晩春ではなく仲春に挙げられているのがナゾです。
3. カラー版新日本大歳時記 「春」 平成12年2月21日 講談社、では、前シリーズの日本大歳時記を踏襲しているようで、仲春の季語とされています。こちらでは、 (以下引用) 葉は秋に黄葉したあと枯れるが、枯れても枝についたまま冬を越し、翌年の仲春頃になって落葉となる。 (引用おわり) と、仲春に落ちるよ、と明言しています。平成12年ころには、柏は仲春に落ちる植物となったようです。うーん、やっぱり地球温暖化なのでしょうか?? 歳時記ではありませんが、追加の情報です。
4. 俳句十二か月 草間時彦 初版 昭和56年4月20日 角川書店 P.108より。 (以下引用) (柏の)枯葉が散るのは五月か六月。若葉が萌え出すときだ。だから、柏落葉は夏の季語となっている。新の五月五日では柏はまだ枯葉だが、旧の五月五日だと葉は散って若葉になっている。 (引用おわり) 前掲した、2.の俳句大歳時記が昭和57年2月10日。上記の4. 草間時彦の著作が、56年4月20日。わずか一年の差ですが、夏派と春派の入れ替わりの時期だったのでしょうか。 新暦の五月五日というと、暦の上でようやく夏になる頃です。その時期には、まだ落ちていないのです。旧暦の五月五日は、今年の場合六月七日にあたりますが、こんな遅くになって枯れる、ということです。 草間時彦は、「夏派」ですね。夏と断言しておられます。歳時記に載っている例句も、草間時彦の作がでているので、きっと彼は「柏落葉に造詣の深い俳人」であったのだ、と思われます。
5. 日本植物生理学会のホームページ(https://jspp.org/)のQ&Aコーナー(https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2622)によりますと、三月下旬ころの柏では、散っているものと残っているものとが、あるそうです。 若い柏は葉を残しているが、老木はすでに落ちている、のだそうです。 (以下、抄を引用) Q: 三月下旬、比較的若いカシワの木は葉を残すが、老木は葉を落とすのはなぜなのでしょうか? A: 1. 枯葉が付いている長さは、離層形成の速さ、細胞接着をゆるめる酵素類のできる速さと維管束の物理的丈夫さで決まり、そのバランスが種によって違う。 2. もっともあり得ると思われるのは若木の葉柄内の維管束は老木の葉の維管束よりも頑丈にできるだろうということです。(中略)しかし、若木、老木は幼若性、成熟性とも関係があって代謝活性だけで簡単に片づけられる問題ではありません。 3. 環境からの影響が周囲の方がより強いことが考えられ、これらが離層形成の速さ、程度に影響することが考えられます。 離層形成の仕組み、葉の落ち方の観察などから推定できる範囲に止めたことをご承知おきください。 (引用おわり) 植物生理学会の解説によると、同じ柏でも落葉の時期がかなり異なるようです。 ここからは、私の推測ですが、昭和の終わり頃までは、若い柏の木が多く、夏近くまで葉を落とさずにいるものが多かったのかもしれません。最近は、それらが老木となり、三月下旬までに落葉してしまうようになった、と理由付けることもできます。 であれば、晩春(四月下旬など)ではなく、仲春になった理由も説明できそうです。 多くの柏が落葉して目立つ季節が、五~六月から三~四月ころへと移ってきたのかもしれないなあ、と思いました。
これらの資料からわかることは、 (イ)江戸時代などでは、夏の季語だった。春の季語では? という疑念はなく、「落葉だからって、秋と間違えるなよ」の記載が多い。 (ロ)昭和38年の、圖説俳句大歳時記でも、夏だった。(イ)の情報は、もっぱらこの本に記されていた。 (ハ)昭和56年の、(柏落葉に造詣が深そうな)草間時彦の認識でも、夏だった。 (ニ)昭和57年に、日本大歳時記で、理由なく仲春に移動した。解説には「若芽と入れ替わる」とのみ記載。 (ホ)平成12年の、新日本大歳時記では、「仲春」と解説でも記載されている。仲春にした理由は、不明。 (ヘ)植物生理学会によると、老柏は早く落葉する。 となります。 個人的には、記載が多くて出典を明らかにしている、圖説俳句大歳時記を一番信頼しているのですが、なにしろ五十年以上前の本なので、記述内容と現代の状況との間に、若干の齟齬が生まれているのかな? という印象もあります。 1-3と同様に五冊の分冊版となっている、「新歳時記 平井照敏 河出書房新社 平成元年6月2日」には、柏落葉は載っていませんでした。残念。 以上、不遜にも敬称略、で適当に考察してみました。/星埜黴円
○すごいなあ! この詳しいレポート、勉強になりました。以前から、ずっと「柏落葉」についての季節の揺れか気になっていたのです。調べる前に、こんな詳しい情報をいただけて、嬉しい限りです。これは保存版ですね。

不味さうな色して柏落葉あり 比々き
●春までくっついているのは、動物たちに不味そうと思わせて、新芽を食べさせないためらしい。/比々き
●柏落葉、写真ではきれいな柏の葉の形をしているのですが、実物は乾ききって、大きく歪んでいました。海の季語はなかなか見に行けないけれど、山の季語は身近にあるのでうれしいです。春なのに落葉。明るいのか、暗いのか。庭や道沿いの柏の木は枯葉を纏い、そこだけ異様な雰囲気。昼夜の寒暖差を繰り返しカラカラに乾いた柏の葉は、大変軽く、そして硬く、大きく歪んでいました。/古瀬まさあき
●柏落葉ってめちゃめちゃ固いです。ちょっとやそっとじゃ粉々になりません。手強い。枯れてるのにこの丈夫さって…ギリギリまで木に残ってるせいでしょうか?/古都鈴(ことり)
○そうか、めっちゃカタいのか! 触ってみないといけないな。さらに、以下追加情報を寄せて下さってる皆さん。ありがとう! 助かります!

●今回の兼題は柏落葉です。柏はブナ科の植物で栗、クヌギ、椎、樫の仲間です。ブナ科の植物は冬に落葉するブナの木と冬も落葉しない椎、樫などに分かれます。柏は冬に葉が枯れてしまいますが、落葉せず枯葉が枝に残った状態で冬を越します。そして、春に新しい葉が出てくると落葉し始めます。次の世代の葉が育つまで、前の世代の葉が木を守るということから子孫繁栄の象徴とされ、それが端午の節句に食べられる柏餅の由来とも言われています。また、代々家を守ることを重んじる武家ではこの柏の葉の習性が好まれ、家紋の図案に多く使われています。大きな柏の葉は朴の葉ととともに古くから食器として使われ、現在も宮中で神前に供える食物は柏の葉に置かれて捧げられます。さて、季語としての柏落葉ですが、関連季語として、常緑木落葉という季語がありますが、これらは緑の葉のまま落葉するので、五月頃に新芽が出ると、枝に残っていた枯葉が落ちる柏落葉とは趣がかなり違います。五月頃といえば時期的には晩春から初夏の季節の変わり目ということもあり、歳時記により春の季語の場合もあり、また夏の季語で掲載されているものもあります。この季節、木々の緑が徐々に深くまる中で色褪せて茶色になった大きな葉が落ちていくのは、天寿を全うして、堂々たる死に様を見せているように私には思えます。このような感情を情景に託して詠みことを今回の課題にしてみたいと思います。/いもがらぼくと
●柏落葉(かしわおちば、かしはおちば、植物、仲春、傍題:柏散る) 「柏は山野に生えるブナ科の落葉高木で、その高さは十数メートルに達する。葉は大きく柏餅を包むのに使われる。秋、葉が彼ながらも、多くは落ちず枝に留まっていて、翌年、若芽が出るのに先立って脱葉する。これが柏落葉である。このように落葉がほかの木に遅れ、最後まで葉をつけているところから、柏は「諸木の君子」と呼ばれ、葉守の神がやどるものとされた」(カラー図説日本大歳時記 春)(講談社、野澤節子)。例句は二句。「俳句小歳時記」(水原秋櫻子)、「俳句歳時記第四版増補春」(角川文庫)には記載なし。諸情報に依れば、木の皮が厚く硬い。風の強い場所や寒冷地、火山のまわりでもよく育つらしいです。そのため防風林に使われたり、建材に利用され、春に花を咲かせ、秋には硬い皮の実(いわゆる団栗)を落とします。・・・・ 柏はブナ目ブナ科コナラ属カシワ(種)、学名:Quercus dentata、英名:Daimyo oak(Japanese Emperor Oak, Kashiwa Oakとも)。漢字・餅については譲りますが、日本・朝鮮半島・台湾・中国に分布し、痩せた乾燥地でも生育することから、火山地帯や海岸などに群落が見られることが多いとのこと。アジア以外ではあまり見かけない樹なのか。葉は大きく、縁に沿って丸く大きな鋸歯があります。・・・・ 似た季語に A「常盤木落葉」(初夏)があります(傍題:杉落葉、松落葉、椎落葉、樫落葉、樟落葉、樅落葉、檜落葉、柊落葉など)。松、杉、樫、椎、樟などの常緑樹のことを常磐木といい、これらの樹木は、初夏のころから新葉のととのうにつれて、去年の古葉を落とす。そのさまは冬の落ち葉と違って人知れず葉を落とす(上記講談社 夏)。中には緑のままで落葉するものもあるようです。例句は「柏落葉」と異なり多い。初夏の落葉を「夏落葉」とする歳時記もあり。反対に、椎、樫、樟などは「若葉」をつけ、「椎若葉」(初夏)などといいます。/ B「冬柏」(三冬、傍題:柏の枯葉、枯柏)があります。「寒風にさらされて鳴る葉音といい、寒林に立つさまといい、印象的~」(上記講談社 冬)。こちらは枝の褐色の枯葉、およびそれをつけた立木そのものの柏木をいい、地面の枯葉ではないと思われます。/ C「落葉」「朽葉」は三冬の季語。/すりいぴい
●同じく秋・冬以外に落葉するA「常盤落葉」との詠み分けが難しい。Aは落葉するけど常緑性があるという点で異なりますが。B「冬柏」との詠み分けは、枝についているか否かがわかればよいと思われます。C「枯葉」との詠み分けも難しいなあ。若芽と入れ替わりという点、葉の形がポイントですが、そうすると単なる説明に陥りそう。季語以外の部分に季重なりにならないよう春らしさを醸すとか。・・・・大きくて反り返ったかさかさの落葉を見ますがあれが「柏落葉」なのか。しかしどこかふかふかして湿った感じも持つのですが。・・・ また、ある方から教わったのですが「ゆずりは」(ゆづりは、楪、交譲木、譲葉)があるとのこと。春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉。親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、これは新年の季語。こちらは語感からも積極的に「めでたい」という感じがします。「柏餅」はめでたい感じを持ちますが、夏の季語であり「生活」の別季語であるのでもちろん本兼題で詠むことはできません。・・・・ 楢、橡(くぬぎ)は略しますが、これらも葉を枝につけたまま冬を越します。余談ですが「楢の実」は秋、くぬぎの花は夏の季語ですね。柏黄葉(かしわもみじ、かしはもみぢ 晩秋)というものもあります。柏の葉がいろづくこと。頭を抱えつつ、理に落ちないよう、春らしい作句を心がけます。/すりいぴい

◆季語雑学部
●季語雑学部  アイヌの伝説にこんな話があります。ある日、アイヌの人が和人に柏の葉が散る頃に返すとの約束で、借金をしたそうです。和人は秋に返してくれるのだろうと思い、秋になってから返済の催促をしたところ、アイヌの人は柏の木を指して、まだ散っていないといい、春まで返済を待たされたという話です。アイヌの人にとって、柏の木は尊い木として崇められてもいたそうです。/山香ばし
○「柏」という木の精神性のようなものを感じさせる逸話ですね。

●「柏落葉」という季語は私の使っている歳時記には載っていないので、インターネットで調べてみると、いろいろ興味深いことがわかりました。こうしたことも俳句を作る楽しみですね。前回の「ていれぎ」でも同様に「自分の世界が広がる」ことを感じました。 「柏というものが、日本の歴史や日本人の価値観に深い関係があることを示していて含蓄があるな」と個人的に感じた記載を以下に書いてみます。
・柏餅の縁起というのは、カシワの葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないので、「家系が途切れない」ということであるという。
・柏は落葉樹だが、翌春に新葉がそろうまでは写古い葉が枝についたままであることから、「葉守りの神」が宿る縁起の良い木とされた。また、古い葉と新しい葉が絶え間なく入れ替わることから「葉(覇)を譲る」家運隆盛を象徴する木として、端午の節句の柏餅に使われようになった。
・源氏物語や枕草子には「かしは木は、はもりの神」と出てくるが、これは秋になると葉を守る神が木に宿るということ。そのためカシワの木は神聖視され、神職の家紋などによくこの葉の模様が使われた。ローマにも神の宿る木としてジュピターの祭壇にヨーロッパガシワの枝を捧げる風習がある。<洋の東西や文化を超えて、同じ自然現象を見て同じように感じるものだと思います>
・カシワは落葉樹なので秋になれば葉が枯れるが、新芽が出る頃まで落葉せず枯れたままで枝に残るため、「途中で途切れることなく次世代に席を譲るという」ことから、ユズリハ(譲り葉)と呼ぶ地方もある。<「後進に道を譲る」という身の処し方に学ぶべきものを感じます>
・柏の語源はカシキハ(炊葉)で、古代、飯を炊き盛るのに多く用いられたことにより、柏という。天皇の台所を担当した膳部(かしわべ)という有力氏族の名も柏に由来する。
・柏の木は木炭の材料でもあり、神武天皇の皇后であるヒメタタライスズ姫命がその名の通り鉄関係だったことを考えると、柏の木にも意味があったようです。<柏は王権の成立に重要な製鉄にも関係しているのか!>/虚実子
●柏の葉について調べてみました。
(1)旧暦で生活していた頃は柏の新葉を柏餅に使っていたが、現代では一部地域を除き、前年に収穫し、乾燥保存していた葉を柔らかく煮た物を使っている。なお、比較的若い柏の木は葉を春まで残すが、老木は葉を落とす時期が早い。
(2)柏の葉は最大で長さ30センチを越すものもある。その葉陰は生き物にとって格好の隠れ家であり、夏には蛙や蝉などがよく集まる。また、柏は木々の葉を守る「葉守の神」としても知られ、「神が宿っている木」としても知られており、「柏手を打つ」の語源である。
(3)柏の幹はコルク質で耐火力があるため、山火事になっても生き残る柏がある。これも柏の縁起の良さを語るのに一役買っており、山内一豊や島左近に代表されるように家紋として柏が使用されている。 /重翁
○「柏手を打つ」って、そういうことなのか! いや~知らないことだらけだよ!

◆俳句文法研究部
●第121回の兼題「うらうら」に寄せられた「お便り&俳句道場」は、季語「うらうら」の取り扱いについての戸惑いにあふれていました。 たしかにそれまでの兼題は「名詞」ばかりで、副詞が兼題になったのははじめてだったからです。「渡漁夫」「芒種」「秋櫻子忌」など日常詠からかけ離れた馴染みのない兼題もありましたが、すべて「探梅」「残暑」「三色菫」「炬燵」といったもの同様、「名詞」です。「水涸る」が異色で大騒ぎしたこともいまは懐かしい思い出です。/ さて、「副詞」ですが、通常、副詞は本体としては「自立語」ですけれども活用しません。ほかの品詞を修飾するだけで副詞だけで完結するものではありません。「例えば」「全然」「もっと」「なぜ」「まるで」…いずれも品詞上は「うらうら」の仲間です。/ そこで、「うらうら」「うらら」「うららか」「うららけし」の違いですが、これらの言葉は意味上区別がつきませんが、品詞が異なると用法も変わります。/ ひとつづつ検討してみましょう。/ 「うらら」形容動詞(ナリ活用)。副詞ではないので活用があります。   (未然)うららなら/(連用)うららなり・うららに/(終止)うららなり/(連体)うららなる/(命令)うららなれ / 実際に使われるのは、このうち、連用形だけでしょう。〈うらゝにて雲雀はしれる墳の前 水原秋櫻子 /  「清ら」もおなじ仲間の「形容動詞」ですが、「名詞」でもあります。遠からず、「うらら」も「のどか」とともに名詞として扱われるようになると思います。/ 「うらら」に「か」が付いた、「うららか」。「うらら」とおなじ、形容動詞(ナリ活用)(先述の別の例:清らか)「か」は接尾語。状態・性質を表す語または造語成分について客観的にそのような状態・性質であることを表す。多くその下に「に」「なり」を伴って副詞または形容動詞」として用いられる。「おろか」「しずか」「いささか」「うららか」など。〈麗かや松を離るゝ鳶の笛〉 川端茅舎 / 秋櫻子の句も茅舎の句も「雲雀」「鳶」と季重なりなのも面白いですね。「うらら」も「麗らか」も季語ではなかったのか、或いは季語としてはまだ弱かったのか。/ 接尾語「さ」を付けると名詞になります。「清らかさ」「静かさ」「うららかさ」(「静けさ」は、形容詞「しづけし」の語幹に接尾語「さ」の付いた別の語。静かであること。「嵐の前の静けさ」静かさとは言わない)/ 「うららけし」。この「し」は過去の助動詞(動詞の連用形が付く)ではない。形容詞ク活用です。先述の「しづけし」とおなじ形容詞です。したがって、 (未然)うららけく(連用)うららけく(終止)うららけし(連体)うららけき(已然)うららけれ(命令)うららかれ という形容動詞とは全く別の顔になります。/ 最後に、兼題でもある、「うらうら」を見ましょう。状態副詞です。 副詞ですから活用はありません。多く挌助詞「と」「に」を伴います。「うらうらと」「うらうらに照れる春日」…。今回の投句では、「日うらうら」と並んで「うらうらと」が圧倒的多数見られました。(「うらうらに」は、「人」位選で14句と少なかった)。ついでに言えば、 「うらら」・「うららか」は、体言に付いて「野路麗ら」「軒うらら」などともちいられる。(対象を絞って焦点に入れる)。〈小さなる山打ち竝ぶ軒うらら〉松本たかし。とありました。「日うらうら」は「春のうらら」に近い型破りな(ちょっとアブナい)表現と思いました。 / まとめ/ 「うらら」「うららか」いずれも形容動詞。活用がにぶい。「うらら」に「か」が付くと名詞的になる(名詞に近づく)。「うららけし」形容詞。活用が活発。「うらうら」畳語(じょうご)の形を残している副詞。したがって、より感覚的・写実的。活用なし。/ 「てふてふ」は、蝶が飛ぶさまを写しとった、オノマトペのはじまりだそうです。今回の兼題は、古くて新しい問題として、日本語を豊かにするよすがになるのだろうと思いました。 /ウロ

● 「うらうら」の週の仁和田永さんからの質問『 俳句で「や」+「かな」「けり」は基本的にNGとされていますが、「や」+「たり」や「や」+「をり」はOKなのでしょうか?』について、私見を述べたいと思います。 文法的にいうと「や」は間投助詞、「かな」は詠嘆の終助詞、「けり」は詠嘆の助動詞とそれぞれ微妙に違うのですが、直前の言葉について詠嘆するというのは同じです。詠嘆ということは、そこでいったん切れて、強く感動を示すことになり、詠嘆した事象が強調されるので、「や」+「かな」、「や」+「けり」のように切れ字を複数使うと、感動の中心がぼやけるとして、忌避されているものと思います。 一方、「たり」「をり」ですが、「たり」は完了又は断定の助動詞、「をり」はラ行変格活用の動詞であり、「居る」という意味のほかに、補助動詞として「歩みをり(歩いている)」のように動作が継続進行していることを表します。理屈の上では、切れ字ではないので「や」+「たり」や「や」+「をり」については、そこで軽い切れ(軽い詠嘆のような感じでしょうか)が発生するということはあると思いますが、「や」+「かな」、「や」+「けり」ほどは問題にされていないのではないかと思われます。 ちなみに、「切れ字十八字」と言って、連歌・俳諧では次の18の言葉が切れ字とされていたようですが、現在の俳句では、このうちの「や」「かな」「けり」が圧倒的ですね。  「かな・もがな・し・じ・や・らん・か・けり・よ・ぞ・つ・せ・ず・れ・ぬ・へ・け・いかに」   /ひでやん

●切れ字「や」についての質問です。「や」を使ったときの文末は体言止めがよいのでしょうか。基本的な質問で恥ずかしいのですがよろしくお願いします。/乙子女

●ギャ句の元になる句をさがしていて、草間時彦の「柏落葉厭ふべきものに顔ひぬ」という句を見つけました。でも「顔ひぬ」の読みと意味が分かりませんでした。教えていただけないでしょうか。/小市

◆こんなお便り、質問届いてます!
●普通の歳時記にない季語で少々とまどいました。/甲賀忍者
●かなり難易度の高い兼題でした。歳時記を開いても参考にならず、実際の姿も知らず……ただただ自分の思いが一人歩きした句になりました。想像力、オリジナリティを試されました。/アマンバ
●手持ちの歳時記に銀杏落葉、柿落葉、朴落葉はありましたが、柏落葉はなく残念!/さゆみ
●自分にとっては初めての季語で、手持ちの歳時記には載っていませんでした。学習です。/右田俊郎
● 柏落葉・・・なかなか歳時記に載っていません。季語辞典で調べても、少なし。また、「柏」自体の季語はなく(?)、「柏落葉」「柏餅」も初夏の季語であるとする兼題季語に悪戦苦闘しました。でも、作品は何も、ピンポイントの句が求められている訳ではないだろうと思っています。/榊裕江子
●ここで出題される兼題は勉強になります。「柏落葉」は私の持っている歳時記にはありませんが、 こんなのが季語にあると感心するばかりです。 早速、近くの柏の木を見てきました。枯れ葉がしっかりと木に留まっていました。面白い。/徳永 北道
●調べても例句がほとんどありませんでした。 どういう季語なのでしょう? 理由があるのでしょうか?/西田武
●柏落葉が強い風が来ると動く、「だるまさんがころんだ」をしているようだった。/紫雲英
●難しいお題でしたが、想像するのがとても楽しかったです。様々な言葉を知ることも、俳句を通して学べます。/芝蘭
○今回の「季語深耕」「季語雑学部」の情報には驚かされるばかりでした。

●今回の「柏落葉」は俳句歳時記にも見つからなくて、図書館の本で「柏落葉」の写真を見た時心が絶句しました。/冬菫
●「柏落葉」どういうものか調べても発想力の乏しさゆえ、大変難しかったです。/猫愛すクリーム
●日常あまり気にしていない樹木の季語で、苦戦です。観念的で反省か?/富樫 幹
●季語と季節のずれを如何に考えて詠んだら良いのでしょうか?/抹香鯨
●実際に観察しないと難しい!/抹 香
● なかなかむつかしい兼題でした。あらためて自然を見直しました。/いさよ
●柏餅ぐらいしか想像できなかったやからとしては今回の季語「柏落葉」の感性に衝撃(またオーバーか)を受けました。そうですよ時として、ナラ、ブナ、シデなんかも春まで枯葉ごとシルエットとして立っていますよ。イヤ~勉強になります。 /ぐれむりん
●柏落葉。音数もとるうえに、普通の落葉と区別して作らないといけない。なかなか十七音にはまらず、難しい兼題でした。。/さとけん
●今回の「柏落葉」もまたまた難しいお題で、苦しみました。みなさんはどこからヒントを得て作句 しているのでしょうか?頭の中を覗かせて頂きたいなあ!!/じゃすみん
●初めて聞いた「柏落葉」という季語でしたが、その生態と意味が重なり過ぎないようにすることに腐心しました。また、「K」音でリズムを整えた句が、結果的に多くなりました。/る・こんと
●柏落葉 柏若葉 柏散る みな夏の季語だと思いますが、春の季語でしょうか? 5月ころに子供のころ柏餅の葉を取りに行っていました。息子が二人居ましたので40年位前の事です。/伊藤はな
●今回も難しいですね。柏落葉で六文字で仕方なく子季語の柏散るにしましたが私が拠り所としているネット歳時記きごさいでは初夏の季語となっていてこれも心配です。兼題に植物系が多くみえるのは気のせいでしょうか?私だけでしょうか?/寝たきりオヤジ
●今回の季語は、柏落ち葉で読むか春の季節で詠むか迷いました。 また子季語として、柏散ると柏若葉で詠んでみましたが、子季語は季語と同じように使っていいのでしょうか?/栄魚
○「子季語」ではなく「傍題」ですね。

●幼い頃、柏の木は庭にあり五月の節句には柏餅として使用しました 柏落葉の意味を知ると親孝行してなかったと後悔します/慈温
●柏落葉という言葉と意味をはじめて知りました。端午の節句の柏餅を柏の葉で包むのはこの辺が所以でしょうか?/いつの間にアラカン
●柏落ち葉と、ひらがなを入れてもいいのですか?/あら さなえ!
○入れないほうが字面がキレイ。

●『柏落葉』の読み方 「かしわおちば」を「かしおちば」としたら別の木に?/りこ
○「樫落葉」になってしまいますね。

●柏餅の葉っぱだけが降るのね。/こま
●柏は新しい葉を見届けて古い葉が散る、と知るコーチ。 テニス漫画「エースをねらえ!」の名場面ですね!/こま
●楪に似ていながらも柏落葉には重厚感を感じました。/でらっくま
●この季語の説明を読んだときに、秋に枯れた葉が木についたまま冬を超すなんてことがあるのだろうか、と思いました。そこで、近所を歩いてみると、ありました、ありました、枯れ果てた葉をつけたままの木が!(柏ではなかったかもしれませんが) 寒い中、しばらくその木をぼーっと眺めていたので、周りからは怪しげな人に見られたかもしれません・・・。/乙子女
●春に残る軽い違和感、不安、代替わりなどをイメージしました。/とのじ
●落葉なのに春の季語ということで、暖かくなってきた日差しの中に落ちている葉のことをイメージしてみましたが難しくてなかなか詠めませんでした。柏の落葉、どの落葉が柏なのか…今度外で落葉を見掛けたら気をつけて見てみたいと思います。/とりまる
●春なのに、明るい言葉があんまり浮かばない季語のような気がする…。/なみはやらんる
●落ち葉は枯れたイメージなのに、実際の季節は春か初夏でイメージが全く異なる。この点が普通の枯れ葉についての句と異なるので抑えておくべきポイントだと思えた。だから、明るい雰囲気が出せたらと思ったが、 柏落ち葉がすでに季語なので、明るい雰囲気の初夏や春の季語は使えない。だから、 春や初夏を表現する言葉で季語以外のものを探さなければならなかった。しかし、それが難しかった。また、柏落葉が6文字で、俳句の中に収めるのが難しかった。/シモーナ
●「柏落葉」というお題を見て、良かった!家にある、と思ったのはヌカ喜び。主人が剪定した後で、たった一枚の葉が虚しく残るのみ。寒い中を車で二十分ほどの「姫路自然観察の森」に連れて行って貰い、それらしき木を眺めました。最寄りの図書館で見つけたのは「俳句の草木」(辻桃子・監修、創元社)。但し、「枯柏」で冬の季語。迫力ある写真が出ていたので、想像力の助けにはなりました。「竹の秋」もですが、取り合わせが面白いですね。/アガニョーク
●柏落葉は「新しい芽に押されて落ちる葉」と言う事で、転じて「春を呼ぶ葉」「春を招く葉」「新しい命の始まり」と言う気持ちで作句してみました。 /塩の司厨長
●柏落葉は初めて聞く季語でした! 落ちた葉そのものを詠むべきなのか、落ちる現象を詠むべきなのかに悩みました。/海老名吟
●柏落葉を調べていて、不思議でした。なぜ枯れたままで冬を越し、暖かくなってから、落ちるのでしょうか。 皆様からの情報などをノートにまとめています。楽しみになりました。/丘 るみこ
●俳句の楽しさと苦しさを同時に味わっています。俳句は、たった、十七音なのに、奥が深い。何事も適当にやればいいのですが、上へ行く程難しい。長く続けられるかが、勝負ですね。/コタロー
●結構難しいというかどっちを取ろうかという兼題です。素直に「みたままの柏落葉」(もう柏は落葉したり、黄色くなっています)を素直に歌うか。 それとも柏落葉の意味、落葉は新芽がはえ、若葉になるまで落ちないこと(同じような木に楪(ゆずりは)とかまんさくも枯れた葉のまま、前者は若い葉が、後者は黄色い花が出るまで落葉は落ちません)を読むか。 近くに神社があるので柏落葉はすぐに見つかるけど、これ、まだ若葉が生えていないので、ものすごく難しいです。/砂山恵子
●「柏落葉」ですが傍題として「柏若葉」や「柏散る」などがあるようなので、どれを使うのかニュアンスによって使いわけたいなと思いました。 個人的には老いた人のイメージと他の人の未来へのイメージは「柏落葉」。 若い人のイメージとその人自身の未来へのイメージは「柏若葉」。 強い言葉で決別を意味したい時の「柏散る」と解釈しました。 自分にはまだ兼題の意味や傍題との使い分けというのは難しく、色々考えたりしますがもっと勉強しないとなと思います。/桜川俵船
●「柏落葉」の感じ方がわからず、ただ「青葉の季節の落葉」を題材とし表現しました 楽しい気持ち?明るい感じ?それとも場違いって感じ?なのでしょうか 素人には、とっつきにくくストレスな兼題を表現するコツなど、アドバイス頂けると有り難く /瑞月
○まずは季語についての情報を仕入れること。兼題が出たから!というだけでなく、日々の季語体験を積み重ねていくことが、長い目でみる上達の秘訣です。

●兼題季語の解説に 色々木の名に因んで 色々表現がありますね。字数が少ないのがいいのにと思いますけど 17文字に 収まるように 基本を学ばなければと 楽しく苦戦してます。毎度/句詩呼
●菠薐草も6文字でしたが、音が2,2,2だからなのか、さほど句のリズムが悪くなかった。 柏落葉は、音が3,3、だから難しいのですかねえ。どうやって納めればよいのやら。/海野しりとり
●六文字の季語は難しいですね。/なつめモコ
○「六文字」ではなく「六音」ですね。

●俳句を詠むようになってからの日が浅く、兼題が5文字を超えると五七五をどの様に詠むのか、最初から字余りありきなのか、それとも17音に調えるべきなのか悩んでいます。初心者の質問で申し訳ありません。/高梅 仁
●「柏落葉」の六音の置き場所にどこが座りが良いかと四苦八苦。まあいい経験と思いチャレンジです。/尼島里志
●今回は6音で、更にあまり読まれた句も見つからなかったので、自分なりに考えました。新緑の季節にそっと落ちていくイメージと、途切れない世代の繋がりを感じました。青々とした季節に落ち葉の色をイメージすると、いろんな色が頭に浮かんでとても豊かな気分になりました。/浅河祥子
●こんにちは。 毎回兼題の季語を新しく知るところから始まります。 さらに今回は、すでにそれだけで6音ある季語は一体どう詠んでいくのだろう? と思いながら作りました。 /蒼馬
●季語が6文字(6音)の場合、季語は中七に用いると、字余りは防ぐことができそうです。 一方、季語を上五または下五にそのまま用いようとすると字余りとなります。 書によって、上五の字余りは仕方ないにしても下五の字余りは不可とする記述があり、書によっては全く逆の記述もあります。 どちらの記述が妥当でしょうか、教示願います。/風間昭彦
○全てはケースバイケースです。内容と調べが一致していれば、字余りも字足らずも気になりません。さらに、字余り字足らずを一句の魅力とする句も存在します。

●夏井先生 正人さま!何時もありがとうございます   今回の兼題(柏落葉)ですが春先にブナ科柏の木をみると何時までも枯葉のままで   もしや枯れている?のではと思ったりしていました。   新芽が成長して古い葉が落ちる!!!   俳句を通じて一つ勉強になりました。  水夢     /水夢
●類似している季語である「常盤木落葉」「樫落葉」「椎落葉」などとの違いを出そうとしましたが、苦労しました。「柏」特有のものは何でしょうか?/赤橋渡
●枯れた後も、厳しい冬の間、枝にしがみついていた柏の葉も、春には落葉するということ、今回はじめて知りました。老いたる者は去りと、どうしてもそこに悲しい物語を読み込んでしまいがちです。しかし、一方で、枯れてもまだ散らず、という力強さも感じます。 そんな両面のある、広がりのある季語だと思いましたが、意外と作例が見つからず、歳時記にも載っていない。この辺り、どうしてなんだろうと思いました。/川越雷鳴
●俳句と出会った頃、竹の秋が春の季語であることを知り季語とは凄く奥深いものと思いました。 春は命の息吹と同時に夏とはまた違う闇があります。/村上優貴
●柏落葉はあくまでも柏の葉の落葉ですよね。春になるまで枝についている柏の枯葉のことは何というのでしょうか?(泰然)/泰然
●今回も苦戦しましたが、あやうく柏の葉が秋に落葉せず残っている様を詠んでしまいそうになりました。 それは冬柏という別の季語になるんですね。 冬柏と柏落葉の差。季節もそうですが、後者には新しい季節や生命といったニュアンスが出てくるということなのでしょうか。 もっと深い意味も隠されているような気もしますか…。神聖さや常若思想的なニュアンスは共通というイメージです。/池之端モルト
●私が俳号として使っている山香ばしの名は、雑木林に自生するヤマコウバシという樹木の漢字表記です。この木もカシワと同様に、秋に葉が枯れても翌春まで枝に付いたままとなり、新たな芽吹き(ほぼ同時に開花)を待ってから散るという性質を持っています。樹木もひとつずつ見て行けば、それぞれに方向性を違えた特徴があるものなんですよね。果たして柏落葉で納得できる句が詠めたかどうかは…。/山香ばし
○いつか、ヤマコウバシという木をしっかりと確認したいと思います。

●組長&正人様&ハイポにストの皆様 こんにちは 何とか締め切りに間に合いました。本日2月20日は多喜二忌であり、金子兜太氏の一周忌という日なのですね。改めて兼題が「柏落葉」であることを考えました。今生きている私たちは、先人のご苦労の跡を歩かせていただいているのだなと。締め切りに追われながらも作句できる幸せをありがたく思いました。本当にイメージが出てこなくて、なんて、ほんとうに幸せなんだと思いました。/ラッキーの母
●柏落葉、あの柏餅の葉。秋から春まで葉をつけて、夏になるころにはすべて落ちていたというふしぎな植物。落葉も頑丈なもので、実際にてにとるとかさかさという感じではなく、葉守の神がつくといいますから、よほど生命力があるんですね。とは言え『源氏物語』の登場人物の柏木くんは宮中を守る衛門の守。光君の正妻女三宮と密通、子までなしながら、光源氏に睨まれてあっけなく悶死。自責の念に耐えかね命を落としたその姿は柏落葉の強さとはいささかかけ離れていて、『源氏物語』のイメージで今の今まで、柏木や柏の葉の意味を取り違えておりました。/谷口詠美
○さまざまな思いが交錯しますね。

●兼題「柏落葉」これまた難しい兼題。とはいえ、楢・小楢・アベマキなども落葉高木だが同様に落葉は冬を越した頃らしい、ということで神社付近を歩いていると、多分楢の木ですがまだ葉を殆ど落としていない木がありました。”俳句の眼鏡”を掛けないと気づけない風景でした。嗚呼こんな感じかと思いながらも、柏落葉はもっとスケールが大きそうだと想像しました。新芽が出るまでは落葉しないことから、柏や楢・小楢には「葉守りの神」が宿るとされ古くから詠まれているとか。私的に新旧の関連でバタバタしていることもあり、また印象に残る季語となりそうです。/蜂里ななつ
●柏の木はどちらかというと寒冷地に多いらしく、北海道の十勝平野にはかつて大木が群生していたようです。柏餅の葉はよく知っていても、実際の木は知りませんでした。(あっても気が付かないのかも) 落葉でありながら、春の雰囲気も入れたい。例句も2例しか見つからず、しかも、一句は読み方がはっきりわかりません。ギャ句ができるかどうか?(^_^;) 今回も難題。ぎりぎりまでできませんでした。/山内彩月
●札幌の北海道神宮にある御神木のひとつ、柏の巨木をテーマに詠みました。この柏の時空の大きさは、いつ見ても見飽きません。/國本秀山
●今回の兼題で句を詠むにあたって、私が千葉県柏市出身であることが、もしかしたらアドバンテージになるかもしれないと思い、久しぶりに故郷の町を歩いてきました。 「カシワ」を自治体の木にしているのは、北海道の11市町村と福島県の1村と、あと千葉県柏市なのだそうです。 町並みはすっかり変わってしまいましたが、南限の「カシワ」の町で過ごした実感を句にしたいですね。/油揚げ多喰身
●いつものように難しい兼題でした。まずは、季語を調べることから始まりました。 柏の木は枇杷の木と同じように、生家にありました。が、柏の木のことを何も知らずに生きてきました。 いかに”ボーっと生きてきたことか!” 柏は神聖な木、新芽が出ないと古い葉が落ちないことから縁起が良い木と言われている。塩害にも強く葉を落とすことなく新芽を守っている。根がごぼう根で鉛直に伸びていることと、離層が無いので耐風性が高い植物である。等々、こんど柏に会う時が楽しみです。 /天晴鈍ぞ孤
○チコちゃんに叱られるよ、私たち~(笑)

●兼題「うらうら」において「カステラの底のざらめや日うらうら」の句を人選にとっていただいたのですが、2月14日に類似の先行作品(季語以外の部分の一致)があるとのお知らせをいただいたので、取り下げたいと思います。/中岡秀次
○後になって類似句を知った場合は、それ以降、「自分の句だと主張しない」ことで対処できます。お知らせありがとう。

●長谷川櫂はただ事俳句は選から外れると云っています、虚子五句集にはただ事俳句がきわめて多いです。夏井先生はどう考えますか?/達哉
○名人の、ただ事俳句は、それなりの味があります。虚子、子規、それぞれの味わい。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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