俳句ポスト365結果発表

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  3. 楊梅

第220回 2019年5月16日週の兼題

楊梅

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

楊梅や銭塘江へ堕ちる月
蟻馬次朗
翼なんてないし楊梅は酸いし
蟻馬次朗
楊梅や男に吸われし舌濯ぐ
短夜の月
楊梅や女になった日の憂鬱
短夜の月
山桃はここに生家は青空に
一斤染乃
千年を森めく山桃の一本
一斤染乃
やまももにうはばみは塩ふりたがる
比々き
「百年の孤独」に浸るやまももよ
比々き
楊梅やこころの接地面積は
北野きのこ
楊梅や誰も死なない戦況記
北野きのこ
太陽の片頬にある楊梅
きゅうもん@木ノ芽
楊梅に縄文人とおぼしき眼
きゅうもん@木ノ芽
楊梅やおもちゃの指輪でも欲しい
楊梅や国生みの神舌を出す
楊梅や日本は太陽も赤い
くさ
狐の嫁入りの紅は楊梅で
くさ
やまももを描くさみしい色散らし
ことまと
天窓にやまもも熟れる恋淡し
ことまと
楊梅ことこと光の澱を掬ふ
すりいぴい
楊梅や紅いことにも疲れたか
すりいぴい
やまももが誘ってくる鳥にでもなるか
なみはやらんる
葉隠れにやまももほっと腐乱する
なみはやらんる
楊梅や踊り子号の右に海
にゃん
はてあれは楊梅落ちて泣く音か
にゃん
太陽はさびし楊梅熟れてゆく
ほろろ。
楊梅酸っぱしこれは涙ではない
ほろろ。
密会はあの楊梅の下と刀自
ラーラ
楊梅の熟し姉さま身籠れり
ラーラ
童貞を捨てたい楊梅を食べたい
或人
楊梅や詩人は金を無心する
或人
楊梅や立ち尽くす原爆の図
久蔵久蔵
楊梅や満月が恐いといふ妻
久蔵久蔵
楊梅や上海の夜は鉄臭い
玉庭マサアキ
お日様は知らぬ楊梅落ちたこと
玉庭マサアキ
さんざん食べて彼女これやまももだっけ
司啓
子と逃げるやまもも落ちたやまもも落ちた
司啓
鳥になる準備はできた楊梅よ
城内幸江
楊梅や百年前の落し穴
城内幸江
楊梅や一時避難所たる広場
星埜黴円
のろかすの沢楊梅の色錆びず
星埜黴円
楊梅や性病を看し女医二号
西川由野
顎上げて食む楊梅を青空を
西川由野
楊梅を食うて肺腫の種とせり
内藤羊皐
楊梅熟る喪家の夜を堆く
内藤羊皐
熟れすぎた夢のごと楊梅堕ちる
播磨陽子
楊梅熟る抗体検査は陰性
播磨陽子
楊梅の謝るやうに実りけり
あいだほ
楊梅のよだかのやうな匂ひかな
あいだほ
義兄さんと呼べぬ楊梅噛み潰す
あまぶー
鬱癒えの兆し楊梅ぼとぼと落つ
あまぶー
一等星やまももの樹にひとつづつ
いかちゃん
太陽のやきもち楊梅が落ちた
いかちゃん
火をつけるなら楊梅の中心部
いゆ蘭
楊梅や水滴は重力に依る
いゆ蘭
楊梅の上に楊梅落ちにけり
ぎんやんま
記念樹の楊梅匂ふ佳き日かな
ぎんやんま
やまももの幹揺さぶりて星の降る
くりでん
瓶三つ満たし楊梅ジャムぬくし
くりでん
楊梅やマグマ大使の海は凪
けーい○
天の熱蓄えた楊梅の赤
けーい○
返信を見ずに楊梅ころがして
こじ
豊饒な漢字の国よ楊梅よ
こじ
楊梅ぢやりぢやり毛虫の味がするんだぞ
こま
楊梅やすぐ泣くあの子はいまどこに
こま
楊梅や昨日名付けた猫を待つ
さとけん
やまももの支給や雨の秘密基地
さとけん
楊梅と教へられたり教へたり
さぶり
楊梅や喉を片恋通り行く
さぶり
楊梅の血を避け損ね足洗う
さゆみ
楊梅や海から雨がやってくる
さゆみ
楊梅やすぐ乾きたる母の墓
さるぼぼ@チーム天地夢遥
空はもう届かぬ深さ楊梅摘む
さるぼぼ@チーム天地夢遥
みどりごのやまもも匂ふ蹠かな
じゃすみん
楊梅を星の雫が甘くする
じゃすみん
楊梅やむかーしむかし恋をした
シュリ
楊梅や龍の子食むを隠れ見る
シュリ
海蒼く楊梅もいで投げつける
ちびつぶぶどう
血圧の薬楊梅は転げる
ちびつぶぶどう
どうしてもやまももきずつけるちから
ちま(5さい)
やまももや明日は泥遊びの約束
ちま(5さい)
洛陽や樹齢千年てふ楊梅
ツカビッチ
走り書きの電話番号やまもも熟る
ツカビッチ
楊梅の零れ太陽爛熟期
つぎがい
楊梅の不老不死てふ怪奇譚
つぎがい
楊梅の姑獲鳥の乳首のやうに熟れ
トポル@みすゞ
やまももやさるの息も糞もむらさき
トポル@みすゞ
楊梅の実へ投げし靴戻り来ず
なめろう
楊梅の実に唇の覚えあり
なめろう
踏まれてはやまもも赤黒き吐息
ヒカリゴケ
楊梅の味のなんだかこそばゆい
ヒカリゴケ
楊梅や話に乗ってみようかと
ひでやん
楊梅潰れるか面子潰れるか
ひでやん
慟哭の木々や楊梅落ちる落ちる
ふるてい
楊梅をどつさり娘さんください
ふるてい
向山に目星付けてある陽梅
ぽおや
茂爺は知つている良い陽梅の樹
ぽおや
楊梅や紅く染まった声で鳴く
ほしのあお
楊梅は火の星あまた瓶に詰め
ほしのあお
楊梅の玉をとらえし龍の爪
まこちふる
楊梅や海松色の星数えたり
まこちふる
山桃ころん星空の療養院
まどん
耳に包帯やまももの降り止まぬ
まどん
やまもものでこぼこ舌の上では大きくて
むらさき(7さい)
やまももやママにプリントなおされた
むらさき(7さい)
楊梅や五つぶ目には飽きてくる
めしめし
楊梅や五時のサイレン「靴が鳴る」
めしめし
やまももやたのしいことはおしえない
りすだいすき(3才)
やまももやぼくのおひさまどこいった
りすだいすき(3才)
やまももの雨や手習草紙に朱
伊奈川富真乃
纏足の靴の刺繍や楊梅熟る
伊奈川富真乃
南門の市場に楊梅の無尽
伊予吟会 宵嵐
楊梅や天狗ゐるてふ森深し
伊予吟会 宵嵐
楊梅や火星を囓る音がする
井久
楊梅や盥に遊ぶ兄妹(あにいもと)
井久
楊梅を失恋のこの手で潰す
可笑式
約束の楊梅入るる棺かな
可笑式
肩車の重さ楊梅の赤さ
花南天anne
楊梅のこぼれ尽くして空真青
花南天anne
笊一杯の楊梅明日はもつと晴
亀田荒太
やまももの森にショパンの雨が降る
亀田荒太
血を濯ぐごと楊梅を搾りをり
玉木たまね
楊梅や楽園にだって雨は降る
玉木たまね
楊梅や影をゆたかに県境
渓湖
楊梅や実のぎざぎざが少しこわい
渓湖
盗み聞きには楊梅がちょうどよい
原田駿
楊梅を掃いて新聞社の朝
原田駿
やまももの木陰小鬼と逢ひにけり
枯丸
夕闇を呑んでやまもも仄青し
枯丸
楊梅や象が仲間を弔う夜
高田祥聖
楊梅や母のいなくて初潮来る
高田祥聖
やまももはようこちゃんにはまだはやい
高野由多
泣き虫の楊梅ちょっとだけあまい
高野由多
楊梅や演習場の破裂音
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
放浪詩人たらん楊梅を食む
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
楊梅のジャムや賢治の本置きて
砂山恵子
楊梅や喧嘩のできぬ家だつた
砂山恵子
楊梅や鳥はきょうりゅうの生きのこり
座敷わらしなつき(7才)
楊梅やからすがすずめを食べている
座敷わらしなつき(7才)
やまももやふらりとおじのやってくる
山香ばし
楊梅やTOKYO知らぬまま不惑
山香ばし
楊梅や乳房あまたに多産神
山内彩月
楊梅の蒼よりあふれ破瓜の夢
山内彩月
人恋うて火傷しそうな楊梅よ
楊梅てふ太陽の子だくさん
山桃の声豊かなる樹冠かな
次郎の飼い主
やまももや甘えにゆけぬ姉であり
次郎の飼い主
楊梅や匿名という武器回収
七瀬ゆきこ
火実の気づかぬうちに燃えている
七瀬ゆきこ
楊梅のあはひの家の一灯
純音
楊梅へ触るる高さの肩車
純音
楊桃や落人の里あつたげな
小川めぐる
天狗倒しの森やまももが酸っぱい
小川めぐる
さざめきもささめきもやまももの雨
小泉ミネルヴァ岩魚
楊梅をひろうみなしごめくこころ
小泉ミネルヴァ岩魚
楊梅ころん廃校へ続く空
松山めゐ
楊梅の家やいつまでもよそ者
松山めゐ
楊梅や旅に軋める土ふまず
神山刻
楊梅や星への階のような道
神山刻
楊梅や庭で双子の髪を刈る
逗留舎なお
楊梅や祖母は曾孫の名を知らぬ
逗留舎なお
楊梅や妻は朝から生理痛
是空
楊梅をつまんであおる鬼ころし
是空
ベトナムの楊梅に雨青き雨
青伽
楊梅や特定記録郵便来
青伽
楊梅熟す僅かなひかり子宮へと
青海也緒
楊梅や血がめでたいとか知らねえよ
青海也緒
楊梅のもといつまでも手を振りぬ
青柿
楊梅にまさをなるかな伊豆の海
青柿
これは採つてよい楊梅なのかしら
青萄
紅を尽すやまもも暮れ尽す
青萄
楊梅にもクプクプ笑ふクラムボン
石川 聡
楊梅を漬けながら聴くヨー・ヨーマ
石川 聡
乳房張る痛み楊梅たわわなり
雪うさぎ
熟れて落つ楊梅を踏む痛みかな
雪うさぎ
一粒ずつ言い分有りそうな楊梅
千恵
楊梅は酸っぱいきっと寂しがり
千恵
残照の子ら楊梅にかがみをり
倉木はじめ
楊梅や無断欠勤して夕べ
倉木はじめ
山桃のふしだらさうな色かたち
蒼井雅月
楊梅や父の聖書は木の匂ひ
蒼井雅月
楊梅のおそらく喃語たるかたち
大雅
楊梅や煩悩なんとやはらかな
大雅
楊梅を捧げて王の不老不死
池之端モルト
楊梅を翡翠と換えてもらえぬか
池之端モルト
太陽にしたたる楊梅の樹冠
中岡秀次
楊梅や豊かに濁る銭塘江
中岡秀次
楊梅の落款のある便りかな
中山月波
青き日を沈め楊梅酒のまろし
中山月波
楊梅踏み潰す妻や母ではないわたし
椎の木くるみ
やまももくれてもあの男はくそ
椎の木くるみ
差し出した手に楊梅の帰郷かな
田中勲
楊梅や雨戸を閉めぬ母の家
田中勲
楊梅落つ今日もしづかな地雷原
渡野しえん太
楊梅落つできた逆上がりができた
渡野しえん太
楊梅や猿が触らぬほど真つ赤
登りびと
ベトナムの死に楊梅の赤と青
登りびと
口ぢゆうを青ささめくが楊梅よ
土井デボン探花
楊梅に雨よオリンピック遠し
土井デボン探花
良き思いでばかりで楊梅は熟れ
冬のおこじょ
楊梅は熟れ股間はじっと湿気る
冬のおこじょ
楊梅や猿の喧嘩の容赦なく
奈緒女
楊梅や秘密はないといふ秘密
奈緒女
楊梅やここに復讐始まれり
楢山孝明
楊梅の実を叩きつけ葬列へ
楢山孝明
ジパングの地図揚梅の透けゆく香
南風の記憶
揚梅の染みゆく空や廃墟群
南風の記憶
楊梅と秘密を口に含ませる
日田路
谺して楊梅の実の首飾り
日田路
雨近いらし楊梅を噛みしめる
板柿せっか
ぽろぽろと恋の話も楊梅も
板柿せっか
山姥の口穢せしは楊梅か
彼方ひらく
肩車の子より楊梅食はされぬ
彼方ひらく
団欒という楊梅っぽい不安
稗田鈴二郎
楊梅がすずなりコルトレーンの忌
稗田鈴二郎
一晩を遠野の森の楊梅と
富山の露玉
楊梅や氷砂糖の吐く揺らぎ
富山の露玉
やまももを休み時間に食べただらう
風峰
楊梅の種はなんとかならないか
風峰
楊梅はひもじき色と思ひけり
福蔵
楊梅や母の呆けていく感じ
福蔵
楊梅やポンコツ軽トラのラジオ
文月さな女
楊梅や犬の口角上がり晴れ
文月さな女
楊梅やきりんの舌は長黒し
豊田すばる
やまももやここはみんなの広場らし
豊田すばる
楊梅や生くるとは朱に飢うること
堀口房水
海神(わだつみ)の癪よ楊梅豊かなる
堀口房水
楊梅と知らで踏みゆく喪の帰り
凡鑽
楊梅を踏んで不貞のハイヒール
凡鑽
家出してやまももの樹のヌエとなる
抹茶金魚
楊梅を落として山の風ゆたか
抹茶金魚
楊梅や空ごと鳥にくれてやる
野ばら
楊梅が今日も話題になってをり
野ばら
楊梅や黒き車列の永田町
油揚げ多喰身
楊梅の落ちて真夜なる歌舞伎町
油揚げ多喰身
黙読のごと楊梅の落ちにけり
有瀬こうこ
お手植えの楊梅たわわなる令和
有瀬こうこ
とめどなし楊梅愛のごとく墜つ
与志魚
沖を見る楊梅の籠手に重く
与志魚
鈴生りの楊梅しゃらんと鳴るだらう
雷紋
楊梅のももの部分を探す舌
雷紋
楊梅の暗きところを漬けにけり
蘭丸結動
楊梅や海の手前で終はる旅
蘭丸結動
楊梅や一途なまでに雨嫌ふ
利平
山彦に応へ楊梅紅くなり
利平
楊梅のふりてづふづふ地にひかる
緑の手
神の風ふかば楊梅赤銅の余韻
緑の手
楊梅のあたたかさうに熟しけり
露砂
楊梅や触れれば発火して落下
露砂
楊梅の実を拾ひたる鉄鉢に雨
老人日記
委細構わず楊梅踏んでゆく孤独
老人日記
お国自慢は後円墳と楊梅と
朶美子(えみこ)
やまもも一枝くれて老人なにか言ふ
朶美子(えみこ)
楊梅を摘む楊梅を踏みながら
游真
楊梅のあした落ちそうなのを摘む
游真
ときどきはやまももときどきは別居
ウェンズデー正人
貫之の掌へ楊梅を鬼の爪
ウェンズデー正人
楊梅や老母は死者と笑ひあふ
RUSTY
シュンメルに楊梅の窓曇りゆく
⑦パパ
楊梅や猿の黒き爪刺さる
99カリン
Kawasakiのバックミラーに楊梅や
Benじい
楊梅や自分の遠くなった気が
k.julia
やまももを舐めてぼんやり青春期
KAZUピー
楊梅がカーブミラーにちょと映る
Kかれん
楊梅は天使も指よごしくらう
Lu
楊梅や輪郭広げおく翼
Mコスモ
隣家の犬吠え楊梅熟れ始む
sakura a.
汐風の冷めぬ日ありて楊桃熟す
sol
楊梅や井戸水流るる土間厨
SUMI
楊梅や昔々の女にて
syuusyuu
楊梅の茜のつぶらよ古稀の恋
yoko
街灯がない楊梅沿いに歩く
あかしの小桃
楊梅の樹下耳ほどく調律師
あさふろ
楊梅や剥げゆく町のスローガン
あざみ
楊梅の夕陽一顆を手につつむ
あつちやん
楊梅や石は小さき猫の墓
あつむら恵女
やまももを噛むリズムで歩く二人
あなぐま
鳥も来ぬ部屋に楊梅ころんと飾る
あまぐり
楊梅やイザナギの爪あかあかと
あまの太郎
楊梅や離島に眠るプロペラ機
あみま
楊梅や木曽路に子規の指染めて
あめふらし
楊梅や黄昏色を分け合ひて
いつき組福岡リスナー班/由美子
楊梅や子規球場の朝練習
いなほせどり
楊梅や木霊に返す声二つ
いもがらぼくと
楊梅や胸騒ぎするほどの赤
うさぎまんじゅう
すれちがうことばやまももひとつぶん
うしうし
楊梅や傷めば甘やかな血潮
うに子
ぽのかたち楊梅ふふむ泣きほくろ
ウロ
楊梅や二の腕の二の腕らしく
えむさい
街の楊梅に排ガスの甘やか
かたな
楊梅や腫れ上がりたる喉ちんこ
かつたろー。
楊梅の二つ落つれば暮れにけり
かぬまっこ
枯葉剤散布楊梅あかくあかく
かのたま
やまももやはじめて母についた嘘
かまど
楊梅のとくとく漬かる雨青やか
かもん丸茶
楊梅を分けて日暮れる獣道
きっちゃん
楊梅や彼の連れ子はあまのじゃく
きなこもち
楊梅の落ちる夜黒猫が疾る
ギボウシ金森
老いらくの恋やまももを摘まみけり
キャサリンまさこ(まさこ改め)
楊梅は戦いの日の空の色
キョンちゃん
楊梅や天狗が山を駆け降りる
ぐずみ
ビジターセンター楊梅ぽとと木の椅子に
くすん
楊梅やダナン訛りの売春婦
ぐでたまご
ごんぎつねやまもも持つてお見舞ひに
くによ
やまももやおとがひぬぐふつまのゆび
くま鶉
楊梅や床下にある隠し物
クラウド坂の上
楊梅や男喰いたるごとき爪
くるみだんご
やまももや廃家に突如灯の点る
クレイジイソルト
楊梅や楷書で拒む延命措置
ぐれむりん
大樹の山桃甘くて脳に骨に沁む
クロまま
楊梅や捕獲網振る駐在さん
こつき
楊梅に拠れば阿武隈一望に
こてつ川
楊梅や嫁女は土佐のはちきんで
こはまじゆんこ
楊梅の雫や人生美しく
これでいいのだ
やまもものジュース飲んだら大丈夫
さとうりつこ
楊梅やオカリナの音のころがりし
さとう菓子
やまももの色づく頃は吾も母
さわこ
やまももや待合室の薄座布団
しー子
楊梅や汽車へ飛び込みたい気分
しかもり
楊梅のひとひと降り積む夜更けかな
しゃれこうべの妻
やまももや虫刺され痕ぽこぽこだ
しゅうちゃん@5さい
転校生手のやまももをまずにほひ
しゅうふう
揚梅や時に忘るる夫の顔
しんしん
やまももやロマネ・コンティ寝かす夜
ず☆我夢@木ノ芽
やまももや吾の性を閉じてみたき
すみれ色の涙
楊梅やあ奴こ奴の顔浮かび
せいち
楊梅の光の布を首に巻く
せんえい
楊梅や吾子の遺影に香のほのか
だるま
白日夢熟れ楊梅に口暗き
たんじぇりん金子
楊梅の染み思い出せないあの子の名
ちゃうりん
楊梅から甘酸っぱくて赤い風
ちょろたこいん
楊梅や借耕牛の小さき墓
つつ井つつ@水田の少ない阿波から讃岐に 田植や麦播き時に牛を移して賃稼ぎする風習が(借耕牛 かりこうし 借り高牛)ありました 峠越えは厳しく 途中で亡くなった牛を弔った「牛の墓」と記された石碑が峠にあります。
楊梅を諦めきれぬ下山かな
てまり
楊梅や見えぬ子宮の湿りゆく
でらっくま
楊梅や半世紀前のセンチメンタル
てるてる
ひと言が余計やまももの舌ざはり
とおと
楊梅の明日の暮色に熟れて帰路
ときこ
楊梅や白く癒えたる膝の傷
としまる
楊梅やジヤム瓶の金色の蓋
とりまる
やまももの大樹となりて初潮迎ふ
とんぼ
楊梅の甘酸っぱいは空の青
ナタデココ
楊梅や研究室の古時計
なつぽよ
楊梅やクリシュナさんの里の味
にたいも
楊梅の月夜に醸す密造酒
ぬらりひょん
楊梅やつぶせば君に会える午後
ねむり猫
楊梅や金釘文字の禁止札
パッキンマン
楊梅やまだ失敗のない明日
ひねもす
楊梅とプリマドンナのトゥシューズ
ひろくん11さいのママ
やまもものにおいがするよ丸ノ内線
ひろしげ11さい
しんしんと降る火山灰垂る楊梅
ふあり光
山桃や農協前に検診車
ふうせんかずら
初恋の饐える早さよ楊梅は
ふじこ
楊梅ややまもも色の影の中
ふっこ
楊梅より北へ二歩タイムカプセル
ふわり子
楊梅やボトルシップは舟出する
ペコちゃん
人間の子も猿の子も楊梅へ
ほしの有紀
みちくさの証拠楊梅食べたこと
ほろよい
楊梅や昨日テニス部辞めました
ぽんたちん
やまももやサル山に新ボス誕生
マオ
楊梅や鈴振る巫女の髪みどり
まぐのりあ
楊梅や廃墟へむすぶ峠道
まこと
幸ひに触れえぬ手には楊梅を
ましろなぎさ
楊梅や注文の多い客が来た
マユミ
楊梅やアダムの骨の太かりし
まるちゃん2323
楊梅や村営バスで三時間
みかりん
楊梅のぽとりぽつりと独りごつ
みそまめ
三世帯のラジオ体操楊梅熟る
みなと
楊梅のほとほと落ちて会えぬ夜
みやこわすれ
楊梅や海を眼下の砲台跡
むべ
泣いた鬼庭の楊梅まつかつか
めいおう星
楊梅や眠りへ招く袈裟の揺れ
もせきのこ
楊梅や兄のお墓を改葬す
ももたもも
楊梅や森の修道院白し
もりたきみ
歌おうか楊梅が腐る山道
やえ子
楊梅の尻餅ついて落ちにけり
やぶつばき
やまももや漢字の四のかど丸く
ゆうが
冗談のやうに育って楊梅は
ゆすらご
揚梅と添い遂げる気の父のゆび
ゆりたん
楊梅や『小人は一人一個まで』
よあけの晩
楊梅や垂乳根の命頂く
よぶこどり
山桃やつぎの世にこそ逢はむ君
らくさい
楊梅や陰に獣の眼のあらん
ららやにほ
楊梅よ今日も空を見なかった
りう女
楊梅や留学生がジョークいう
りんたろう
楊梅やユキ姉ちゃんと呼べぬ朝
る・こんと
黄泉路より楊梅くはへ戻れかし
るびちゅ
楊梅のあめはとうめい実は深紅
るりぼうし
楊梅の集まる錆びたネット裏
れんげ
楊梅の精神に傷実にも傷
ローストビーフ
やまももを見上げる君の血はきれい
ワカシ君一年生
楊梅や双子は童話の子のやうに
わらび一斗
楊梅や赤子の爪の伸び易し
ワンダフルもずく
楊梅は賢き遊具雨晒し
安達りんだう
楊梅や膝栗毛にて鈴鹿越ゆ
安田 信州
楊梅やピアニカのドにシール貼り
安溶二
楊梅や恋はみじかきほど甘く
杏と優
楊梅を馬手で摘まみて騎射を待つ
位相朗
楊梅や空にかざせば魔法玉
井田みち
揚梅熟れる山はもうすぐ発情期
育由
楊梅や恋には早き末娘
一の介
楊梅やこれより西は60Hz(ヘルツ)
一人静
楊梅の枯れてしぶとくふぐりかな
一茶お
青空に茹でられ楊梅実の赤く
壱太
楊梅の真夜の会話のてんてんてん
烏飛兎走
揚梅や路面電車の枝別れ
雨霧彦@木ノ芽
山桃の樹から飛び込む入江かな
栄魚
楊梅は子供の頃の物語
英ちゃん
楊梅のかそけき苦みかき失せぬ
遠音
楊梅や噛み砕き呑む夫の嘘
塩の司厨長
楊梅の赤は痛みの色に似て
温湿布
やまももをやまももへ投げ午後三時
佳山
祝婚歌流るる空よ楊梅よ
加賀もずく
やまももやはたたく神のへそのやう
夏柿
楊梅や聞きたくもなき子の小言
花節湖
楊梅やアンのそばかす七つです
花伝
楊梅の風と小さいいびきかな
花紋
楊梅やアダムとイブのやうに食み
雅喜
摘みにしか楊梅もまやかしに充つ
回回子
楊梅をいくつ食べれば鳥になる
海風山本
楊梅や背中の妹の腕細し
海野しりとり
楊梅の赤は血の色風湿る
海老名吟
殺人現場のように楊梅の木の下は
灰色狼
楊梅や龍馬越えゆく峠路
垣内孝雄
母である証拠に楊梅を抓んで
樫の木
おほらかになりたいひとの楊梅酒
楊梅や狛犬の目に罅の入る
瓦すずめ
楊梅の前に全校生徒かな
幹弘
楊梅の渋みに雑ざる土の味
幹人
楊梅や前世と同じ味のして
甘党
楊梅や出勤帰宅寝る人生
甘平
楊梅のルビーを鳥にことづけて
丸子
楊梅の酒はむらさき江戸切子
岸 れん
楊梅や壇蜜の「や」の声甘し
岩のじ
楊梅や初恋の染み消えざりき
喜多輝女
楊梅や落ちて牛糞崩れおり
気まぐれ稔久
楊梅や椅子に置かれし髪飾
輝 龍明
雲垂れて楊梅の実の血ぞ滴れる
亀の
楊梅の鈴生りだせば雲白し
菊華堂
楊梅や情死の岸をゆるく踏む
久我恒子
握る手の楊梅伊邪那岐の記憶
久坂晶啓
やまももの落ちて力士の星も消え
久仁重
楊梅を齧りつ志士の急ぐ道
宮坂変哲
楊梅共鳴したる音叉かな
弓女
楊梅や裏の通りは旧赤線
泣きそうだ
楊梅の真赤太陽より真赤
京野さち
ガラスボウルに朝の光とやまももと
玉響雷子
楊梅の下をくぐれば鬼の森
金子加行
楊梅やフォカッチャ膨らみ切りわけぬ
金治宜子
楊梅の落つ故郷の火星へと
桑島 幹
楊梅やわたしはわたしでしかなく
渓翠
楊梅や殺生石の一つ崩る音
月の砂漠★★
楊梅や龍の涙の凝りゆく
月の道馨子
楊梅や初潮のぬるく降りし朝
月見柑
楊梅やコントラバスの甘きニス
古瀬まさあき
楊梅を境に川となりにけり
古田秀
雨音の中に楊梅落ちる音
古都ぎんう
楊梅の実は夕日の卵である
口岩健一
楊梅の熟れて俯瞰の郷の青
一輪車やまももの実をふまぬよう
幸の実(小四)
楊梅や女児は男児を引き連れて
広瀬 康
山の友より楊梅のジャムの沙汰
江戸人
くちづけはやまももひとつぶんのあか
江口小春
やまももを一二三四百二百
甲山
玄関を開け楊梅の香が漏れり
綱長井ハツオ
楊梅の木が社交場で団地の子
香野さとみZ
楊桃を煮詰める風の通る家
香羊
楊梅や児は何でも口にする
高橋寅次
楊梅跨ぎつつ農協の課長来る
高橋無垢
楊梅や私を探す声のする
高田 仁和加
楊梅やよきことは小さき声で
国代鶏侍
楊梅やカリヨン満つる夕まぐれ
黒子
やまももがおっぱい山のてっぺんに
根子屋彦六
楊梅や間口五間の奥百間
佐藤儒艮
太陽の雫に濡れて楊梅は
彩楓(さいふう)
初恋のこころ楊梅跳ぬるかな
斎藤秀雄
山神の気配して楊梅を捨つ
三重丸
楊梅の少し不安な赤のせい
三水低@第二まる安
楊梅一果太古の記憶の赫赫
山踏楊梅@楊梅改め
楊梅や今日の土曜は嫌じゃない
山本先生
楊梅を含む口中の暗闇
珊瑚
楊梅を摘みしわが手のにおい嗅ぐ
史月
万物流転して楊梅に赤盛る
始の子
楊梅や中年の恋ぐねりぐねり
志保川有
楊梅の実の熟しをりロケット飛べ
糸慌@木ノ芽
湧き水に軋む手掬う楊梅の空
紙威
爪先で楊梅潰す女酒
紫蘭
楊梅や鬼に遭ひたる鎮守森
慈温
背徳の逢瀬楊梅香りけり
七日
楊梅や生検結果知りし道
篠 悦子
小さき実をいづこへ蹴るも皆楊梅
柴原明人
実朝の海へやまもも落ち続く
朱契
楊梅の着衣の染みや反抗期
樹朋
山桃や枝打つ肩にタトゥーあり
塾志
籍抜いた人の面影やまももや
春日のぽんぽこぴーな
楊梅や三段目には青い蛇
潤目の鰯
楊梅の樹下には鬱の潜むらし
順女
大河あり楊梅噛り敵を待ち
小エビ
楊梅を拾えば去年の女と会ひ
小橋春鳥
楊梅はキャラメル箱の匂ひする
小山晃@印刷インクとキャラメルの混ざったようなクセになる匂い
不純異性交遊を期す楊梅
小市
楊梅や育児日記の丸き文字
小春
楊梅や驕る平家の琵琶語り
小倉あんこ
仄暗い昼の楊梅の甘さ
小倉じゅんまき
楊梅や寡黙な父と作るパン
小鳥ひすい
夫婦喧嘩見てゐるだけの楊梅
小椋チル
楊梅を口移しされたき男
小木さん
楊梅や僅かに牛を誘ふ音
庄司直也
やまももの言い訳ほどに落ちている
松田てぃ
楊梅や心臓きっとこんな色
笑松
ぷっぷっぴっぷっぴぃ団地のやまももの熟れる
笑酔
楊梅や嫌なお稽古こなしたよ
新藤柑子
やまももの木陰にゆるき太極拳
森の水車
楊梅や還暦にして女子大生
森一平
楊梅や日記に遺る祖母の恋
深草あやめ
樹のうろのやまもも酒となる夜かな
仁和田 永
揚梅の纏う甘さやはや暮色
水夢
やまももふまれてもなくなおんなのこ
雀狼蘭
楊梅や夜の重力に果つしじま
世良日守@木ノ芽
戦争が終ってやまももの味ちがい
晴海南風@木ノ芽
断崖にやまもも夕日と落ちにけり
清波
楊梅の赤い香りに跪く
青玄
楊梅や愚直なること君のやう
青山あじこ
飛び散りし楊梅女友達の嘘
青柘榴
山桃を弄びたる従姉の舌
青田 葵
楊梅を脇見しながら前戯かな
青木健一
楊梅の枝にみくじの青き日よ
青木藤貴
やまももは幼子の声きき育つ
斉藤ふみえ
楊梅や君に教ふる逆上がり
石井茶爺
虫喰ひの楊梅捨つる倦怠期
赤い彗星の捨楽
楊梅やベンチの君の広東語
赤馬福助
リキュールに楊梅色を移しけり
摂津の嫗
楊梅や五歳児とする恋話
千葉まどか
楊梅や寡夫の独白樹に刻み
千葉桜
あれに見うる不穏てふ楊梅の家
善多丸
楊梅の脂の香りはバイオリン
早映
ミッキーに紛れけり楊梅のしみ
草青
すり減りし生命線ころぶ楊梅
蒼奏
楊梅の赤くなる日は晴れだろか
蒼乃月子
揚梅やぐにぐに固き陰嚢よ
蒼鳩 薫
楊梅や兄の言い分弟の拳
霜月
楊梅や水てばなさぬ水ぐるま
村上博志
楊梅のつどふさみしくなるために
村上優貴
揚梅ガキツト知恵ノ実アトアジ悪
多事
楊梅やふわりと司書の黒髪は
多々良海月
楊桃の影長くして単語帳
大三郎
楊梅や吾が親友の一人きり
大谷如水
楊梅のひとつ落ちては鶏の寄る
大塚迷路
楊梅や路地に禿の手毬唄
大槻税悦
楊梅は燃ゆ太陽に憧れて
鷹星
楊梅で原子力発電所を囲ふ
谷川の蛍子
楊梅や熊楠駆けし神の山
谷田藪辛子
楊梅や清々しい人いませんか
地に根ざし陽に伸びる
初恋の残渣の如く楊梅食む
智雪
楊梅を踏めば獣と血の匂ひ
池田郁英
楊梅やすんなり決めて結納す
池田香
やまももは山の酸素をつかまえる
竹の子
いちばん赤い楊梅鳥の待ちあはせ
茶鳥
楊梅や海よりとほく海を恋ひ
中原秋波子
楊梅や小学校は坂の上
中根由起子
楊梅をかじれば遠く鳥の声
中山白蘭
楊梅の実熟るる流鏑馬てふ古道
中村 邑
楊梅や役小角の鬼二匹
仲七
摘んでこよきのふの夢の山桃を
宙のふう
妖怪の孤独なおやつ揚梅
衷子
二階より楊梅に手の伸びにけり
直樹里
楊梅熟れ森のよどみの腥し
直木葉子
日の丸の無念の色し楊梅よ
津軽わさお
ドローンの制空権下の楊梅
天水郷
楊梅や山羊の蹄に土踏まず
天玲
暗闇で光る楊梅野獣の眼
田村美穂
楊梅の実から孵らん我が悪意
田辺 ふみ
降り立ちてそこは楊梅光る街
田名あみ子
楊梅を噛めば過日の苦さかな
田邉真舟
楊梅の汁はね絵金の畫の緋色
渡邉くるり
楊梅や双子の五組いる学年
都乃あざみ
ランドセルの楊梅は八割も無事
島崎伊介
笊ひとつ楊梅穫って来いと母
桃泉
楊梅や県庁前の木の立派
桃猫雪子
楊梅よZARDの声の若きまま
桃福
楊梅のたわわなる頃逢ひませう
藤色葉菜
時代遅れの唄やまももほおばる
藤鷹圓哉
楊梅やふるさとと云ふ名の痛み
藤田康子
やまももや仔象はあるいてやってきた
豆闌
巻頭に決むヤマモモの植物図
透史
楊梅をヒールで潰し待ちぼうけ
洞奈津子
楊梅や木から離れる寂しさよ
那須いずみ
婆言うに鬼は楊梅でてなずける
凪野たいら
盥水に楊梅の毬弄ぶ
楠青庵@盥水=カンスイ
やまももやちょっといい日に旅立たん
尼島里志
楊梅や隣の席は転校生
日記
楊梅の朝日の色に熟れゆけり
日出時計
楊梅を山猫担ぎ街に行く
入口弘徳
楊梅の記念樹ホルンの音の微か
猫げそ
楊梅や爆弾落ちた小学校
猫ふぐ
楊梅や鳥に便りを託そうか
猫楽
楊梅が記念樹の子や嫁ぎたる
猫渓
宇宙より楊梅墜ちて衝撃波
梅雨
空と海とけあうように楊梅酒
白居千夜
楊梅やなべて昇降口暗し
八幡風花
楊梅踏まば死にゆくはあの星か
半熟赤茄子
やまももの虫おぼれたり盥水
比良山
楊梅の落ちて熟れゆく君の指
柊 月子
舌の上にて楊梅を擦り合はす
武井かま猫
揚梅を背負う老婆へ木霊かな
服部勝枝
楊梅や鬼の首塚湿らせて
福良ちどり
楊梅の三個ばかりで退くものか
平野水麦
楊梅や原戸籍なる血の括り
朋知
片恋を憂ふ楊梅ありぬべし
平本魚水
道化師の鼻を楊梅にしてみた
北村 崇雄
楊梅や十九の君に触れもみで
堀アンナ
楊梅と知らずに踏めり郵便夫
麻呂助
楊梅で造りましたと振る舞いぬ
抹香鯨
やまももの山に埋めてと祖母の言う
未補
楊梅や在職三十三年目
眠る烏龍茶
うかと触る山桃疾うに熟れてをり
椋本望生
女学生めいて揚梅はひそひそ
綿井びょう
楊梅や三時にここと言ったのに
網野れいこ
山桃や時計のぜんまい切れたまま
野の花誉茂子
楊梅の陰からミャオの求婚歌
野純
楊梅の雨の野墓へ置くは誰そ
野地垂木
楊桃の落下数へてゐる河童
野々ゆか
巡礼の行く風白し楊梅下
野々原ラピ
楊梅や故郷の友の三回忌
優純bow
楊梅の熟れて黴雨のをはりかな
悠久
楊梅やどこまで続く獣道
柚和
楊梅は10個もらうと決めており
遊飛
楊梅も過去の私も知らぬ夫
夕波
潮騒や楊梅育つ子守唄
余熱
楊梅や西公園の清掃日
葉るみ
楊梅や井戸より見上ぐ丸い空
葉子 A
楊梅や錆で使えぬケーキ型
遥明
楊梅や居を移したる朝の風
陽気姫
楊梅や室戸はいつも向い風
欲句歩
山桃や姪に双子の孫生まる
藍植生
ヤマモモと言ふものつまむ接待所
留野ばあば
楊梅のくせにだうだう笊の中
鈴木麗門
楊梅やジャングルジムに虐められ
洒落神戸
楊梅や空と雲との鬩ぎ合い
獺八
楊梅や長沙作戦無謀なり
脩斎@一〇五さい
楊梅は天鵞絨製の夢の欠片
芍薬
闇深し山桃の赤呑み込みぬ
茫々
やまもものつぶつぶひとりきりのよる
蓼科川奈
楊梅や閑かに灯る眼科前
蓼蟲
楊梅や子宮筋腫の熱の夜
蘂六
黒き鳥いて楊梅を取らさぬかまへ
藪椿@木ノ芽
楊梅や珍客の糞落ちており
蜥蜴の尻尾
楊梅や夏目雅子の切る啖呵
邯鄲
楊梅や今日も老舗が閉店に
霖之助
山盛の楊梅(ヤンメイ)風は運河より
靫草子
楊梅や遠くに薄き波頭
GONZA
空海と金剛杖とやまももと
せんべい
楊梅を踏み散らかして情夫来る
テツコ@第二まる安
放たるる二十球目は楊梅を
どかてい
楊梅を妻持つ傘に落としけり
ひろ史
楊梅や足投げ出して山の宿
ひろ志
楊梅の影のあふるる手水鉢
びん
楊梅やあれが山姥の小屋か
ふくろう悠々
楊梅の匂ふ木陰の献血車
葵 新吾
やまももを摘む長い手に恋をする
羽光
やまももの沈黙われの胸を刺す
宮島ひでき
楊梅やご朱印を待つ列長し
春蘭素心
完璧な楊梅の球体積は
小鞠
楊梅の下だけ空いて駐車場
赤橋渡
やまももや火星はきつとこんな色
倉形さらさ
楊梅や乳房たわわな土偶めく
谷口詠美
集金と楊梅くれる牛乳屋
智蝶

並

楊梅の反り血浴びる争奪戦
幾恋良石
火星人やまもも翳しこれあげる
輝棒
楊桃の里であの子は祖母になり
定吉
山桃やありふれたメロディー胸に
藤井白亜
空青し口元紅し山桃か
14橘貞山
楊梅やデパートの地下に故郷
薮内椿
楊梅と十五元とを換える右手
28あずきち
楊梅や義経公の紅と白
28ひろきち
窓ごしに楊梅の実の見え隠れ
aya
潮風の塩度に浸す楊梅よ
chiro
楊梅の実や人知れず頬染めて
Dr.でぶ
楊梅に不穏の鳥の群がりぬ
GARU
楊梅の赤きお酒に酔いしれて
KKK
敷くごとく落ちし揚梅見上ぐなり
PON
張り裂けさうな赤鬼の影 楊梅や
TAKO焼子
垣根越し楊梅実り主人逝く
WAWA
剪定に大きな山桃なりにけり
アーナンダ
日の暮れて楊梅にある日の名残
あい女
楊梅の実の赤君の紅に似て
あおか
鳥巣立ち静寂残る楊梅の樹
アオキシゲル
楊梅や土佐に楊梅売りありき
アガニョーク
楊梅を濡らす朝の山雨かな
あけみ
楊梅のジャムの日付に母が居り
あさり
楊梅や名前教えし子も五十路
あすなろ
楊梅は空を羽ばたく風に乗り
アマリリスと夢
やまももやきゅんとすっぱい空青い
あや
やまももは知つてるきみについた嘘
あやの
楊梅を食す娘も妖妖たり
あらー さなえ
楊梅や点滴一滴血の通う
あわの花水木
やまももを煮詰め夜更かし金曜日
いくえ
楊梅や最終便のバスを待つ
いくらちゃん
塩水の楊梅より蟲浮かび来る
いさな歌鈴
山桃の熟す学校や故郷よ
イサポン
楊梅のころがり止まぬ潮見坂
いざわ
楊梅は知っているイブの貪婪
いしい美髯
楊梅のジャムであの日を塗りつくす
いしだもよ
子と摘みし楊梅今や大樹なり
イチロー
楊梅の一夜一夜に落ちにけり
いつか
楊梅や酒を造ると古い友
いつの間にアラカン
楊梅や大樹実おちて道染めし
いと茶
目の高さ掲げ揺らして楊梅酒
いまいやすのり
楊梅や母の乳首のやうに吸ふ
いわきり かつじ
楊梅やはりまや橋で君を待つ
うずまきタルト
路地に散る楊梅は事件の匂い
うづら
寡黙なる父摘む楊梅やさし味
うどんこつよし
ヤマモモや分裂なせる卵のごと
うま子
借景に相乗り賑わす楊梅よ
うめがさそう
楊梅を活けて濡れ手に白磁かな
エイシェン
楊梅の臍落ちたるる熟年婚
えのくしひかめく隊 へやま
楊梅の綿菓子とかし煮詰めたり
えみこ
楊梅の踏み拉かれし峠越へ
えらぶゆり
楊桃の記憶を染め抜きし手拭
えんどうけいこ
楊梅を踏んで歩いた通学路
オイラー
逢魔が時楊梅染めし古道の吾
おうれん
楊梅や落ちて路上にジョアン・ミロ
おおやぶちょ
楊梅酒沢音聞こゆ山の宿
おがたま
頬が落ち染まる手のひら楊梅へ
おかり
楊梅や足裏のたこ盛り上がり
オキザリス
楊梅や傘を逆さにして待つ娘
おくにち木実
楊梅の森いっぱいの恵かな
おけら
ヤマモモよ病室の匂い慣れにけり
おたまじゃくし
楊梅や独り茶髪の主人公
オリヒロ
老木の虚楊梅の醸されて
おんちゃん。
楊梅や赤一色の潔さ
お抹茶
楊梅や嫁は北から吾里に
カオス
地下蔵に赤黒酒や楊梅皮
かげろう
やまももや乳首くはへて眠る吾児
かこ
鈴なりの楊梅眩し海しずか
かざばな
散歩道変へて楊梅映ゆ夕べ
かずポン
楊梅や散り様知らぬ故の美か
かたちゃん
楊梅のルビー氷砂糖のダイヤ
かつら子
やまももは冷やすと美味いと語る爺
カヅラ梅
やまももを食んで染めたり子の笑みや
カトレア
揚梅や僕らの秘密基地入口
かをり
楊梅の木の横行けば父の墓
ギコ
楊梅や父と交わす酒しみじみと
きさらぎ
楊梅や戦時の話始まりぬ
キッカワテツヤ
楊梅の群れたる記憶遠きかな
きのした小町
楊梅や札所寺まで一里半
きのと
おむすびと楊梅もぎて山の昼
キヨ
やまももや舌のざらざらが真っ赤っか
きんえんくん
楊梅やアンパンマンの道険し
くにたち太郎
楊梅やマドンナの足クラス会
くめ仙人
楊梅や陸伯言が放つ火矢
くれあしおん
楊梅やニキビで埋め尽くされし恋
グレけい
山桃やもわんと触れる舌の先
くれまてぃす恵子
飲めますと楊梅の酒頼む部下
クロチョイス
楊梅や隣の庭の気にかかる
けいはく
山桃のきつと見つける君のこと
コウ
楊梅や器用に進む一輪車
こうや こう
楊梅や星のたくさん採るる夜半
ココダン
楊梅の染まる指先頁繰る
コタロー
詰めて楊梅の実さらに詰めてジャム
こなねこ
楊梅の深き夜へと踏み入りぬ
コナラ
未だ青き楊梅熟れよ酒にせむ
こはぎ
楊梅や渡航準備の常備薬
こぶこ
楊梅や五十年後の校庭裏
こぶこの夫
おかえりと揚梅を煮る祖母の声
ごようまつ
楊梅の螺髪数へゐる沈黙
さくみ
楊梅の雫ぽとりと道濡らす
さくやこのはな
楊梅に促されてる仲直り
さこ
猿人の楊梅喰ひしけもの道
ささき良月
楊梅に頬絞る朝土佐の海
さだとみゆみこ
やまももや酒かジャムかと他所の庭
さつまおごじょ
楊梅やそおおおっと包む小さき手
さとう
陽光にやまももパクリハイキング
さとうくにお
ヤマモモやお砂ケーキのできあがり
さぶまりん
楊梅を両目無敵のにらめっこ
さむまうす
楊梅や落ち放題食べ放題
しげる
やまももの車道の上に実りけり
ししまる
楊梅は紅しお父の脚白し
しっぽ
楊梅の座卓に溢れ老いの恋
シニアモモ
楊梅や年に一度の直売所
ジミーあゆみ
薬指に光集めし楊梅よ
しみみ
楊梅の揺すらるる音落つる音
シモーナ
楊梅を美味しかったとまだ言う子
じゅりあん山本
楊梅の幹にきざみし笑い声
しゅん
楊梅や踏み行く子あり靴の裏
じょいふるとしちゃん
やまももや粒のそろった新人ら
シロクマ太郎
やまももを潰す童の目の幽し
すえよし
楊梅の谷無口なり不発弾
すみっこ忘牛
貫之も飲んだであろう楊梅酒
スローライフ
やまももや昔をはしゃぎ同窓生
せつよ
楊梅の里より海へ紅き風
そめいゆ
楊梅を瓶に詰め込み日日待ちつ
それぞれのしあわせ
楊梅を咥えし鳥の巣を見つけ
たいき
楊梅や母郷はとほくなるばかり
たいぞう
楊梅が茂る洋館老婆笑む
たけうち晴美
楊梅の熟れる頃には退院す
たけし
楊梅や見果てぬ夢は総理の座
たけわらび
楊梅を宝のごとく抱き急ぎ
たけ鶴
楊梅や籠いっぱいのルビーなり
タック
楊梅や五十路の女友達(とも)から「just married!」
たま蛙
楊梅の染みのつきたる軍手かな
たむらせつこ
楊梅や白い帽子で通学路
ダリア
落陽で楊梅熟すもう帰ろう
たるみ
楊梅やルビーと紛う雨上がり
たん造
楊梅や駅に降り立ち深呼吸
ちか丸
楊梅の丘に園児の声高し
ちばさん
楊梅やたぎる血潮の真盛り
ちゃんごりん
楊梅や食糧難を抜けしころ
ツーちゃんの恋人
楊梅や校舎の裏に呼び出され
つちのこ
やまももや風に震える青い空
つわきの嫁
ルビー婚祝う夜更けの楊梅酒
ティーダ
楊梅や眼裏深く山の朝
でぷちゃん
楊梅の大樹の昏みに身を安め
ときこの母よしこ
楊梅や赤い酒場のピアフ席
ときめき人
楊梅や貸したノートに好きの文字
どくだみ茶
楊梅や一反隅に植えられて
とこちゃん
楊梅の熟れ落ちてをり麹町
としなり
山桃や即位を祝う旗の波
とし子
ひと呼吸甘いか酸いか楊梅よ
とめぞう
楊梅や相談させてジャムおばちゃん
ともかわすてむ
楊梅や庭に出たがる子らの声
とりこ
やまももの日に集まりて長寿なり
とんとん
楊梅の川に落ちるや浮き沈み
なかがわ 聖一
楊梅酒氷砂糖の溶ける波
なかの花梨
嘘つきの舌に楊梅の赤残る
なご
楊梅の滴るジェリー香甘し
なごやいろり
楊梅と聞く一枝を渡さるる
なつめ
姑の手伸ばす先は楊梅か
なつめモコ
やまももの赤い絨毯つづきけり
なにわっこ
楊梅を揺らした大将医者になり
なみは
やまもものあなただけにと手をのべる
にゃんみー
楊梅の酒にほろほろ妻の酔ひ
ぬけまいり
楊梅や規矩にはまらぬ野生の子
ねぎみそ
楊梅や母は虚血性腸炎
のつり
楊梅や継ぐ人の無く墓終い
のぶ子
踊る阿呆飾り付けるは楊梅よ
のもとみな
楊梅にけぶる紅紫の雨
のら
岸壁にひとつ楊梅たわわな実
のりた
楊梅やブランコ押して夕仰ぐ
のりりん
病室へ行く街路楊梅の道
バーバラ
楊梅に目もくれず行く山男
パオ
廃校の楊梅たわわ島静か
はじめ
教室と楊梅だけが知る恋慕
はなあかり
やまももが歩み寄る子の掌に揺れて
はなだんな
延す指の届かぬに楊梅の落つ
ははろ
楊梅や鳥たちはもう戻らない
はまのはの
「やまももたわわ」ムーミン谷へ伝書鳩
はむ
楊梅やそろそろ登る高梯子
はら美華子
楊梅やフロントガラスに一筋
ハルノ花柊
記念樹に家の建築楊梅よ
ばんしょう
楊梅や遠距離恋愛成就せり
ビーグルわんこ
楊梅や風に気がつく帰り道
ひいらぎ
亡き父の好みし「ヤマモ」甘酸っぱ
ひいろみ
持ちくれし色まだ薄き楊梅酒
ビ~グルわんこ
楊梅を肴としたりコップ酒
ひだ岩魚
血が全部ヤマモモになると脅す婆
ひなた
楊梅を届けてくれし日の夫婦
ひな子桃青
楊梅や深紅のビーズ買いに行く
ひよはるばば
楊梅を啄みかけて去る小鳥
ひろ
楊梅や優勝力士に米国杯
ひろのじょう
楊梅の落ちて木下を赤く染め
ふあんた
お手植えの楊梅空へきらめけり
ふさこ
楊梅やかの踊り子の紅の赤
ふたあい
うぶすなの楊梅の実や幼な恋
ふみ
楊梅の酸いを転がすふたり酒
ブルージー
楊梅にランドセルの群れ幹揺する
ペトロア
やまももや脇に頬染む子らの声
ヘルシーアイランド
黄土色やまももなりの反抗期
ペンギンおじさん
にわかの友小腹潤すヤマモモの家
ほうすい
塩漬けの楊梅語る寂聴さま
ぼたんのむら
定年や楊梅摘んで過去も摘む
ぼたんぴ
想ひごと潰せし楊梅煮ゆる鍋
ほのぼぉの
山桃で汚れたシャツをほったらかし
ポンタロウ
やまももの実に細かなる螺髪あり
ぽんのじょう
ワイシャツに楊梅ジャムの重量感
ポン太
楊梅や恋を打ち切るワンコイン
マソップ
涙目で楊梅しゃぶり上京す
まちる
揚梅鈴なり草間彌生の絵の如し
マッキラ棒
楊梅や思い出したる恋ごころ
まつだまゆ
楊桃に染まり子の舌あかあかと
まほろ
白エプロンやまももやまもり笑みこぼす
まみのすけ
晴天に楊梅の籠芳しく
まめ小路まめ子
楊梅や蘇州夜曲の流れゆく
まゆりんご
楊梅の古都の丘陵覆いたる
まりい@木ノ芽
楊梅を拭ふハンケチ車椅子
まんぷく
揚梅を選り分けている烏かな
みえ
くれなゐの楊桃の道妣の声
みくにく
植物園楊梅知らぬ娘連れ
みこ
楊梅や村に移住の三姉妹
みずの風華
楊梅やひろめ市場の赤ら顔
ミセウ愛
楊梅の熟れて娘の嫁ぐ朝
ミセス水玉
楊梅を摘みて和らぐ不安かな
みどりちゃん
楊梅酒BARで稽古す捨て台詞
みのる
楊梅や声の変わらぬ里の友
みやかわけい子
楊梅や平癒祈願の石段に
みゆき
楊梅の頬を膨らせ猿親子
みよしい
下山道リュック降ろして楊梅へ
み藻砂
楊梅や登り窯沿ひ実を熟す
むじーじ
楊梅や靴底に残るあらまし
むったん
楊梅の静かに落つる真昼かな
むらたふみ
楊梅や空き家に家族写真あり
むらぴ
楊梅は塩かけ食ふが土佐文化
めりっさ
やまもも酒ラベルの淡き母の文字
もちえちゃん
伊邪那岐が鬼にやまもも打ちしとか
もりお
楊梅や子の目輝く読み聞かせ
ヤッチー
やまももを噛むブリッジの仮歯以外
ヤヒロ
楊梅や草間彌生の実が生った
やまなみ
楊梅の瓶に阿波紙ラベルかな
やまぶき
楊梅のつぶて待ちたる逆さ傘
ヤマボー
楊梅の酒で乾杯白寿なり
ゆぃ
もどかしい楊梅では伝わらず
ゆーし
楊梅やうちに居るのは雄株だよ
ゆみづき
パブロフの犬は我かも楊梅酒
ヨシケン
楊梅のたわむ庭先かたぐるま
よしこ
店先に楊梅見つけ里の香
よつ葉
楊梅や口に含めば祖母の味
よひら
楊梅の汁落ちずして嘆く母
よりみち
楊貴妃も好んだろうか楊梅を
りこ
楊梅や地面に散らすエンジ色
リバティーさん
楊梅や口を開けば喧嘩なり
りんごのほっぺ
楊梅や鳥がついばみ甘い香
るみ
楊桃酒黄泉への眠り誘へり
るるの父
楊梅や紫の雨叩きつけ
れい
この楊梅で星の王子が隠れん坊
れんげ畑
楊梅や風を防いで甘くなり
ロクヨン
しがみつく楊梅のシミ爪黒く
ろびんちょ
楊梅は好きなおやつと亡き父は
ろん
山桃の実の深緑身を隠す
わかこ
黄泉比良坂之楊梅味如何
わたさん
楊梅は供物なりしや道祖神
亜音洲
やまももやカラスと目が合い後ずさり
亜久琵
楊梅や無人となった両隣
阿波豊
楊梅の樹を目印に秘密地図
哀顏騎士
穏やかな楊梅ジャムの朝ごはん
安住の地で選り分ける楊梅と
安藤オデューヌ
楊梅の根もとや猫の休み処
伊藤欣次
楊梅や窓越しに見る赤い星
伊藤善隆
楊梅のジャムを宅配便に乗せる朝
伊豆子
楊梅や裏山のスタンドバイミー
伊予吟会 玉嵐
楊梅に手伸ばす猿や遠き家
伊予吟会 心嵐
揚梅を二個キャッチ自転車のかご
位子
比良山地の青を圧し合う楊梅ぞ
為一暢道
高木に楊梅つぶら黒く熟れ
井上喜代子
風見鶏楊梅の実を狙ってる
一井蝸牛
楊梅の道は紫見つけたり
一純。
楊梅を含めば遠き日の恋よ
一走人
落果した楊梅広がる散歩道
稲垣由貴
やまももや来月生まる甥の頬
宇田建
楊梅や待合室の顔なじみ
烏兎
楊梅よひときわ白く立つ卒塔婆
羽沖
楊梅と昔話のぽろぽろと
卯MOON
子らの声遠く楊梅暮れてゆき
卯年のふみ
楊梅を知らぬ息子は都会の子
映千
楊梅の海を見たしと背を伸ばす
永想
図書室の窓に楊梅熟れてゆく
英子
楊梅の赤い実拾う通学路
詠野孔球
楊梅の落ちて山路を染めにけり
越仙
山寺を楊梅つまみて二百段
榎のこ
やまももを食べ山姥のくち紅し
楊梅の毳の荒ぶる遠くかな
塩谷人秀
やまももや雨のつぶ赤きつぶ
横ちゃん
山桃に古里の香ありにけり
荻の風
もし鳥よあまい楊梅どれですか
乙子女
遺品の中褪せた楊梅香る写真
音澤 煙管
楊梅や都会の子らは黒い種
下村ひじり
楊梅や少年ポンとナイスキック
佳月
道草や山桃とりに山に入る
加和 志真
祝い樹と番のやまもも来たり
暇親爺
楊梅の熟れる血潮は臙脂色
花咲明日香
街路樹の楊梅拾う者も無し
茄子紺
雨止まず楊梅のこぽり煮詰まり
茄子美
楊梅かぶらり旅にてため息す
華らんまま
二拍子のぞめき楊梅熟しけり
我省
楊梅を摘む雨の中赤合羽
蛾触
ひたひたの楊梅の底香り出す
雅な童
楊梅や舌を見せ合う甥御たち
海月漂
楊梅やアムゼルの歌に惚れ惚れ
海葡萄
楊梅の童や衣の朱に染むる
柿の種
楊梅や最後のひとつしゃぶられる
笠原 理香
楊梅を学生一籠持て来たり(中国にて)
梶  鴻風
楊梅やジャムを作りて一舐めす
勘太郎
楊梅に百個も並ぶ赤ビーズ
甘泉
楊梅は存外に高し宿酔
閑茶
山桃は地染め口染め心染め
岩品正子
悩み抜き用途決まらず楊梅や
気のまま風
「楊梅は県花」「道花はハマナスよ」
貴桜李
おさな児の手に楊梅の実をひとつ
軌一
あな口惜し我が地で採れぬ楊梅や
輝峰亭
お下りや楊梅の染み手洗いす
菊池洋勝
やまももやレインブーツの色揃う
吉 や
楊梅や「ルビーの指環」聞きし頃
吉村よし生
楊梅とブラッドムーンにシャンパンを
吉田竹織
やまもものどれもあかい実まあるい実
吉野川
楊梅や高知の人の吾と慣れり
桔梗
剣山に楊桃凛々しき付書院
桔梗松山
楊梅の実のりはいつか待ちわびて
丘 るみこ
ジュータンのごと楊梅の実の深き紅
久衛(ひさえ)
歯茎染め楊桃パクリ子のおやつ
宮写楽
「まーだだよ」の声に落ちけり楊梅の実
宮田一代
楊梅や卒後研修終わらない
宮武由佳子
集合は例の楊梅午後三時
宮﨑紅清
やまもも恋しフィヨルドの街九年
弓弦葉
就中夕陽吸ひこむ楊梅の実
虚実子
解体の空き家楊梅落つる朝
京あられ
定年で通う裏山楊梅よ
京華
楊梅や仲違いした幼き日
京丸
楊梅を食みて白昼閑かなり
鏡葉
義父うゑしもう十年の楊梅や
玉井 瑞月
やまももの道帰る子ら声高く
玉和
さればこそ円丘さびし楊梅陵
吟  梵
楊梅や思い出ほどは甘くなし
銀命堂
探検隊広げる紙に楊梅
句詩呼
楊梅を食べて故郷あの人は
若くして義母の逝く楊梅たわわ
空山
楊梅やざらざら甘い猫の舌
空蝉
楊梅酒ワインレッドのキス浴びて
空遊雲
楊梅や溢れた川をながめをり
熊縫まゆベア
大樹のオアシス楊梅へ降る星
栗田もとえ
やまももの巨木を揺する桃太郎
君島笑夢
山頂の楊梅熟たる茶店かな
薫夏
留学生楊梅売るや伊豆高原
薫風
楊梅や街路樹の実を摘む人よ
啓泉
左折すれば楊梅実るあの通り
恵理子
楊梅や馴染みの顔が揃ってる
敬之
楊梅を知らぬと母の声小さく
桂奈
楊梅や見た目と違い堅い人
畦のすみれ
木に登り籠に楊梅日照り雨
蛍子
楊梅や藤井聡太のその一手
鶏心
楊梅やラクロス部なら獲れるはず
月のうさぎ
楊梅を神が差し出すおやつ時
月影ミウ
楊梅や秘密転がし笑ひをり
月々
楊梅のあんな女に此の男
嫌佐久
バス停の白いベンチと楊梅も
犬井山羊
一斉に鳥と山桃飛びにけり
犬散歩人
楊桃や祇園の夜の頬の紅
元喜@木ノ芽
楊梅やドールハウスは賑やかに
元元
嫁来たる楊梅酒なんてありません
元木まだら
やまもものぷちぷちきらら雨あがる
古都 鈴
楊梅の熟るる真っ赤に風騒ぐ
己心
楊梅を摘み摘み感ず誰かの目
湖雪
楊梅や家庭訪問待つ三時
五月野敬子
楊梅や煮詰めし瓶の赤の香
吾葉雪湖
炭酸の泡にやまもも踊りだす
娯李音
楊梅に腹満ち足りる小さきもの
鯉太郎
楊梅や土耳古乙女の爪の色
光風
楊梅のシロップ漬けを出す刹那
光本弥観
楊梅や日本を思う遣唐使
光友
揚梅や令和を刻むこの零時
公毅
楊梅や商店街の深庇
江戸川青風
楊梅や子は気にもせず路地を染め
江藤薫
楊梅やバス行けば消ゆ園児帽
江藤鳥歩
紺碧の空楊梅の実の真紅
江里口泰然
楊梅の実落つ地蔵のよだれかけ
紅さやか
揚梅や一寸の虫歩きけり
紅塩寝子
清々し朝日に映える山桃かな
綱長井ハツオの弟子チャーリー
楊梅を潰さぬやうに歩きけり
香舟
楊梅の熟れば母郷に帰りなむ
香壺
楊梅をのせる手につく紅の色
高橋冬扇
楊梅や迷子のままに死にゆく吾
高村優雨花
楊梅や遠回りでも坂避けり
高梅 仁
楊梅を煮る父の時計を見つつ
高木風華
朱印帳手に手に楊梅の葉陰
克巳@いつき組
ため息の下山やまもも摘みゆく
黒須紗里菜
楊梅や川二つ出会ふところに
今井佳香
楊梅や馬繋ぎしの名残痕
今治・しゅんかん
楊梅を風の抜けゆく御堂かな
今野夏珠子
遍路道楊梅熟れし風甘し
やまももや父のすがたと母のこと
佐々木温美
甘樫や楊梅提げて鳥を呼ぶ
佐山夕子
ヤマモモを漬けつつ大学祈願する
佐藤 糸
楊梅の実の艶やかさ玉のごとし
佐藤こはる
幼くて酸い楊梅に掌染むる
佐藤文旦
楊梅の紅き実手折り朝市へ
細木さちこ
楊梅は汗かきのルビー身をよじる
榊裕江子
楊梅の紅のしずくに爪染めて
咲耶とこ野@木ノ芽
やまももや樹上より種吐き散らす
桜姫5
楊梅や酸っぱい想い出胸の染み
桜夜月子@木ノ芽
楊梅の乳頭拉かん緑閃光
札六(関屋@和祝句会)
楊梅やミニロケットの飛ぶ蝦夷地
雑草おばさん
飛び立つを見上げ浴びるは楊梅か
皿檸檬
曇天へ楊梅あかく濃く揺れて
三子
楊梅の唇寄せて知る味や
三寺ひろみ
やまももや道見失う夕間暮れ
三重野とりとり
楊梅や日陰に続く道しるべ
三大夜景
楊梅や肩車をとせがむ甥
三番目恵佑
縁石を染める楊梅暗き赤
三木庭
楊梅や没日忘れし家の門
三毳
楊梅を囓る孤児空は青
山下高@孤児は「みなしご」
楊梅や思うは母の乳首かな
山口昭
楊梅で姨捨山を囲みおり
山口雀昭
楊梅の種の硬さに驚きぬ
山口富子@Mamaly House俳句道場
楊梅の木蔭に入りて靴染まり
山裾 都
母と採る夕の楊梅明日の市
山茶花静
楊梅もすっぱし写真の祖母笑ふ
山部コルチ子
楊桃や海の煌めく伊豆の丘
山本 力
山桃や見下ろす海の色青し
山本嘉子
山静か楊梅ふたつ転がりて
山野はな
楊梅の落つる音にぞありにける
山野ゆうり
楊梅や菫色漏る魔女の家
山陽兵@「菫色」の出典:「魔女の家の夢」 H.P.ラヴクラフト 著
楊梅や小舟海を渡りゆく
散土
楊梅や六匹に吸われる乳首
四丁目
バックブザー楊梅をもぐサンルーフ
紫雲英
瑠璃色の空にまたたく楊梅や
紫鋼
楊梅や特別席のウィンドウ
紫紺
楊梅やつばめ二号の発車ベル
紫檀豆蔵
楊梅や葉を従えて空を行く
紫陽花涼音
楊梅の実の陽に照るや海は碧
試行錯誤
楊梅の梺で孫が葉影踏み
治もがり笛
やまももに惹かれて歩く登山道
鹿柴
足しげきバーに自家製やまもも酒
鹿歩
楊梅の潮染む港観覧車
篠田ピンク
子ら猿になりて楊梅落としけり
斜楽
楊梅や砂場の縁の泥団子
紗々
見習の魔女楊梅を集めおり
紗千子
楊梅やまだ生き残る枝高し
若葉猫
楊梅の埋火赤き茂りかな
守安 雄介
楊梅や眠れぬ夜の着信音
朱夏A
楊梅やちゃん付け合ひて婆の宴
珠桜女絢未来
楊梅や騎手の帽子の重なりつ
樹梢@木の芽
楊梅や星を数えて夜を繋ぐ
宗本智之
楊梅を摘んだ紅葉がはしゃいでる。
秀歌
アイスクリームにやまもものせて黙し食う
秀道
やまももや革やはらかくなりし靴
秋月
音も無く落ちる楊梅宵の雨
秋月なおと
初恋のBarよ楊梅酒は未完
秋月真
楊梅のマニキュア母になりきる娘
秋月流音@木ノ芽
楊梅や塩気の強い旅の飯
秋鹿町
楊梅は原罪のごと地を覆う
秋津州はじめ
楊梅や出勤前に論語読み
秋籠る
楊梅や知らねば阿波の人ならず
重翁
やまももを舌で潰して目くばせし
出石珠子
楊梅を踏んで噛みしむ愛積年
春果
校門や揚梅の目覚めるチャイム
春川一彦
楊梅や1000カラットの夢を見る
春爺
この先は黄泉平坂楊梅落つ
春野いちご
残照に楊梅を摘む祖父の背よ
純父
食べ頃の山桃の実は鳥が喰い
小熊伸子
楊梅の陰に息噴く外交員
小川都雪
楊梅と焼酎香る台所
小塚 蒼野
楊梅や個室に寝ると言う夫
小梅
楊梅に頂上までを導かれ
小野みっちゃん
楊桃や妻子へもぎて帽子へと
昇華
楊梅やもいでむさぼる親子猿
昌運坊
楊梅のこれが一途な愛の味
松浦麗久
楊梅の木に梯子かけ登る人
松永裕歩
揚梅や廃線跡の遊歩道
松山
楊梅やかの日の雨の裏山よ
松山のとまと
やまももや幼子残し君は逝く
松山女
楊梅や高台までも登り来し
松茶 巴@プレバト木ノ芽
やまももや厨に母娘ジャム作り
湘輝
我が庭で空向かうごと小楊梅
焼津昌彦庵
手のひらに楊梅ずしり笑ひをり
照波
楊梅のビーズちりばめ彩雨なる
笑子
楊梅に酸っぱと我に返る午後
上峰子
嘗て見た神社の楊梅まぼろし
城山のぱく
マチ子するルージュの味の楊梅酒
常陸人
ヘリコプター爆音響く楊梅かな
植木照美
揚梅のサンドとラテの朝(あした)かな
寝たきりオヤジ
楊梅や親眠る間に開ける鍵
寝不足のラムネ
やまももをふふみ休ます試歩の杖
慎吾
廃屋を覆うやまもも同級生
新田 淑
楊梅を妻が待ってるジャム作り
新米笛
楊梅や朝の祖母看る車いす
森沢奏
重箱に楊梅詰めて妣ある日
深山 紫
揚梅や故郷の香が蘇る
犯行の決め手足跡に楊梅
真宮マミ
楊梅に今日の走りはどうと問ふ
真紅ゆうこ
楊梅のジャム煮る香り雨の音
真咲子
鳥になりヤマモモの実を見つけたい
真珠星倫世(スピカリンセ)
楊梅の日月滋味と実りけり
真繍
楊梅を記念に植えし父の顔
真林
楊梅を手渡すぬくみ五時の鐘
神宮くみち
楊梅が落ち影帰る日暮かな
神山やすこ
楊梅や炭焼小屋にひと気なく
神田央子
楊梅の果実漬け込み頬火照る
壬生紋鬼
ドルチェの皿白く楊梅ソースの絵
水間澱凡
楊梅や人生百年の現
水城
山桃やおやじと運ぶ洗濯機
水庭紫檀
東慶寺山桃の実粗々と揺る
水木 華
楊梅の樹下狭き空見ゆるなり
翠穂
楊梅の一粒の露小宇宙
酔芙蓉
楊梅や一樹で天を支へたる
数鉄砲
楊梅や彩雲見ゆる遊歩道
杉浦夏甫
楊梅や農具洗ってひと区切り
杉尾芭蕉
楊梅の針葉臭き果肉かな
杉本とらを
楊梅が危惧して止まぬ都市の波
澄海
山桃や漁無き海の真っ平
瀬々葱坊主
やまももが秘密の基地の食料ぞ
星降松
ひと粒の楊梅かじる宇宙かな
星野美咲
登り坂楊梅含みあと2キロ
晴日和
楊梅をもぎて吾へリウマチの母
正子@いつき組
楊梅の蔭に隠れし漢あり
正木羽後子
八百比丘尼八百歳 楊梅を捥ぐ
清ら
墓石に風の供へし楊梅よ
清水祥月
やまももの跳ねるビーズの髪飾り
清野杜羅
紫に熟るる楊梅野辺の道
西山哲彦
楊梅やほんのり香るペアカップ
西川あきや
やまももは食えるか会議かたぐるま
西田武
楊梅のいろで尾を引く竹箒
西藤智
楊梅や幼馴染の長電話
誠馬
楊梅や夕日射す店に赤々と
青泉
やまももに誓ったはずの離婚劇
青木りんどう
楊梅を唇でかみ味ほのか
青木豊実
楊梅の赤き足あと路地に消ゆ
青嵐
楊梅の下踊る二人はルノアール
静香
やまももの生国に無き味かたち
石井せんすい
爪痕と骸となりし楊梅か
赤木
独居して楊梅を捥ぎひと日暮れ
仙丈
楊梅の甘き香りよ花嫁よ
千の葉
楊梅や女三人食むジビエ
千歳
トタン屋根ぽとり楊梅落つる音
千波
楊梅や洞に捨て去る世迷い言
千葉睦女
楊梅や誕生石をねだる君
占新戸
楊梅酒君と拾いし実の赤き
川岸輪子
悪鬼祓う北東の楊梅数多
川口みち
悪童山に入る楊梅を採らん
川島 欣也
楊梅酒氷砂糖の影ゆらり
浅河祥子
葉を添えてもぎ取る楊梅陽を映す
浅見弓楽
楊梅やくちびるの端赤く染め
船岡遊子
庭に生る楊梅恋し北に住み
双月(そうげつ)
空仰ぎやまももの実夕餉かな
倉の人
勾配も汗も厭わぬ楊梅狩り
爽渓之岩魚
楊梅や染めし投網に波光る
想予
楊梅のチークひと粒隠し味
相沢 雨
楊梅や髪のリボンをほどきつつ
草笛
楊梅やゴールやゴール車椅子
荘介
紺碧の空をたわわに楊梅よ
楊梅を踏まないように雨上がり
蒼香
楊梅や西に朝の月の透く
村上 無有
楊梅や祝杯の座に声はずみ
多香
楊梅や遊んだほうがあじがでる
多聞仙
やまももは懐かし母の乳首かな
多与門
体操は楊梅の影とうり風
太子
楊梅を剥くヘルパーと午後のお茶
駄口竹流
楊梅は空にルビーを飾ります
泰然
雨や降る楊梅ちらす雨や降る
台所のキフジン
楊梅の高き窓まで翻り
大井河薪
初恋のあの子のリップ楊梅の赤
大河
楊梅やジャックのように雲に乗る
大村真仙
やまももにくちびるそめしきみおもう
大坪美智子
龍馬逝く紅蓮のヤマモモの如く
大島雲流
楊梅や一つ二つと余生なり
大富 孝子
平凡を射す楊梅の真っ赤っ赤
大和田美信
楊梅や風が縁の背を想ふ
大佛清
楊梅の下へ直押す車椅子
沢田朱里
楊梅を踏みし靴跡寄り別れ
達哉
揚梅やオープンテラスの一休み
谷兼州
楊梅の一粒千の千の紅
地球人
見上げればいつもの道に楊梅よ
池と堀
摘む人もなきやまももの散歩道
竹 夢月
楊梅やベテルギウスは終末期
竹さ
楊梅に石段染めし浄瑠璃寺
竹春エリザベス
駅站の楊梅垂るる待合所
竹内うめ
楊梅をもぐ手一瞬ためらいし
竹内みんて
楊梅晴れ渡る空の青さかな
竹林
楊梅やグラスへ映す魔女の艶
やまももを一粒噛んだ吾子の顔
茶々
楊梅を子らと採りたる頃のこと
中井笙石
楊梅の上に青空鳶の声
朝ぼらけ
有休の朝に摘みとる楊梅よ
朝桜咲花
楊梅の仏の頭満つる道
長谷川ひろし
異端児の楊梅食す伊豆の浜
長田写々
やまももや散歩がてらの爪赤く
鳥ノ海 開
仏頂面蹴とばす楊梅染める靴
鳥越暁
楊梅や嗅がんとかがみ赤き玉
直雪
山桃を嫁ぎし母と海処の子
津軽ちゃう
楊梅の映ゆる眼や懺悔の日
津軽まつ
楊梅や小さき島の小さき舟
辻が花
楊桃酒ふるさと自慢同期会
鶴田梅勝
甘いのか酸っぱいのか楊梅
定規(じょうぎ)
楊梅やシャッター街の片隅に
泥酔亭曜々
楊梅の枝に御籤の花一輪
泥塗れのポスト
楊梅や登校時間に間に合はぬ
天晴鈍ぞ孤
良寛楊梅食べしか毬をつき
貼女(ちょうじょ)
ヤマモモに指先染めて孫と喰う
田中さっちゃん
楊梅や三線の音と島唄と
田中ようちゃん
楊梅や食みても死なむこの恋も
斗三木童
楊梅を仰ぎ見走る旧街道
都花
楊梅は祖母の皺の手こぼれ落ち
都貴子
楊梅や夕焼け色の玻璃の底
都南萌生
真夜中の母楊梅と瓶を煮る
土井小文
楊梅の木のある庭で人の知る
土屋 木漏れ日
楊梅を踏み拉き往く恋路かな
冬戸梅雨
楊梅の落ちて終バス発ちにけり
東山
揚梅をふふみて罪の匂ひ嗅ぐ
桃香
楊梅の取り合う姉妹の手を染めて
桃葉琴乃
楊梅や茶釜の湯気の沈然と
桃和
一人下車楊梅囲う無人駅
灯路奈
楊梅や崖の下より波の音
当卯
楊梅の揺られ染めたる通学帽
筒井花子
楊梅も聞く野球部の練習日
藤すみ
楊梅を揺らしエアフォースワン来る
藤井祐喜
ヤマモモのジャム惜しみなく日曜日
藤郷源一朗
楊梅を頬張り果汁ほとばしる
藤原訓子
やまももやかの日に父と煮つめたり
藤咲大地
楊梅や頬にざらりと猫の舌
藤田真純
楊梅はふる里思い涙する
陶豪
楊梅の窯跡の屋根に落ちる音
陶然
楊梅の紅の明るさ暗さかな
楊梅や水しぶき上げキックする
瞳子
やまももや噴火傾向レベルツー
童好
楊梅や民族服の娘笑む
揚梅の喧嘩の後の酸味かな
徳永 北道
楊梅の噂話のティーパーティ
豚ごりら
しょい籠の楊梅匂ふ山巡り
那須の田舎者
母の日に躯気遣いヤマモモの実
内田 節子
国道を見つめ楊梅立ちにけり
楢葉
楊梅の酒に酔うてる甘い夜
南雲風花
楊梅や航跡白きNIKEロゴ
南城馬天
楊梅も忘れ去りけり昭和に爺
南風
楊梅や喪服姿で紅をさす
南風紫蘭@木ノ芽
楊梅や蜂と百足と俺がいる
二上松風
やまももや握りつぶしてみたくなる
二葉
楊梅や熟れて殺人現場かな
日下まひろ
楊梅や屠る天安門広場
日午
楊梅の紫紅求むる並木道
日向 えみり(ひなた えみり)
楊梅を掴み頬張り鬼の口
日本酒
楊さんのチャイナドレスや楊梅酒
猫愛すクリーム
赤黒き楊桃甘し雨催ひ
猫舌扁平足
揚梅の下で滴をうける傘
馬場東風(とうふう)
落ちた揚梅避けられず汚す靴
馬場馬子
ゆっさゆさやまもも落ちろおちょこ傘
馬門宗太
楊梅を径に敷き詰め何を待つ
俳ビギ名
楊梅やはるか遠くの札所寺
俳菜裕子
楊梅や古木に成る実のあたらしき
背馬
ポケットに楊梅入れるべからずと
白井百合子
ヤマモモに今年も染まる石畳
白晃
楊梅の古木に集る自撮り棒
白傘
実の姿見上げて探すやまももよ
白山
楊梅や酸いにしかめて空青し
白瀬いりこ
楊梅や海へ伸びゆく佐田岬
麦吉
楊梅の熟れし公園ケンケンパ
目印は楊梅の里通りすぎ
畑 詩音
木に登り揺すれや揺すれ楊梅の雨
畑山六十二
鈴なりのやまもも揺れるバス通り
八朔
ゲーム止めやまもも残る母校撮る
板東まーぴー
教会の裏の楊梅朽ちにけり
飯村祐知子
無医村や一面に楊梅の赤
緋路
楊梅や嗚呼妻は出ていったのか
尾崎良仁
楊梅は恵みの母やのぼる子ら
尾上真理
初恋の頬は楊梅こそばゆい
美翠
縁先の楊梅の木は人気もの
美泉
母のいぬ山桃をもぐ淋しさよ
美智子
楊梅や普通の朝に厚化粧
美年
楊梅や母の電話に癒さるる
姫山りんご
葉隠れの甲賀の里の熟楊梅
百合乃
楊梅や鴉には鴉の秩序
百草千樹Z
食べるべからずと書かれ楊梅熟しきる
不知火
楊梅にしずくのピアス光る夜
富士子
山桃や子らは子らしく青空へ
浮間普請
青空の味と香りよ山桃は
風間昭彦
肩に乗す子がもぎる楊梅三つ
風慈音
楊梅のぽつと落ちたる日暮れかな
風舎哲坊
楊梅のぽとりと落ちて浄土かな
風紋
真夜中に鍋いっぱいの楊梅や
風由花
酔わされて楊梅酒の深情け
風来
楊梅を食べし指の香甘きこと
風鈴
楊梅の赤分かつ頬なお赤く
文月
揚梅や猿の子落し大木より
文女
すっくりと睦まじきこと楊梅の
文乃
楊梅や金の卵の発ちし駅
聞岳
楊梅や無添加のままキミ育つ
平井充
夜のやんも(ヤマモモ)魔女やお化けがほこら(洞窟)から
平康
楊梅に天の明かりを授けたり
平松洋子
炭窯は山に朽ちゆく楊梅落つ
碧西里
楊梅やそれは自分で決めたこと
片栗子
やまもものほくろのごとき夢を見る
勉邪明
山桃と知らずの木陰今ぞ知る
弁女
楊梅を掴む猿の手ひぐれどき
峰江
楊梅に遠き日のこと父のこと
峰泉しょうこ
艶やかや二人の秘密の楊梅
山桃や台本にないプロポーズ
楊梅の青き実小さく核の影
蜂里ななつ
やまももやきずつきやすきおもいびと
学園の楊梅熟すチャイムの音
望月ゆう
やまももはひみつのきちにかくのうせよ
北村 鯨子
楊梅を抱へ駆けだす童女かな
凡々人
楊梅酒再会約し手毬寿司
末摘花
楊梅や神話の粒を抱く葉陰
末尾波世遠
楊梅やヒゲ園長の庭にあり
満る
楊梅や並びて誓ふ土佐の海
未々
楊梅か帽子の中の宝石や
妙光@木の芽
手の届くやまももすべてなくなって
眠 睡花
楊梅や予定日近し床みがく
夢芝居よしみ
楊梅を避けつ踏みつつ獣道
夢堂
山姥の食うたは女(ヒト)か楊梅か
霧子
ぐちゅぐちゅと楊梅色の靴の跡
明惟久里
楊梅や風の吹き入る山の宿
明石焼穴子
山桃や点字本を読む少女
茂る
山桃や光取り込み熟れており
妄 児
楊梅の大木抜けて空青し
木人
街路樹の実の落ちて知る楊梅と
木村ひむか
楊梅や母の着ていたレオタード
木塚 夏実
楊梅の食べられもせずただ赤く
木乃伊
楊梅を知らずに食べる童かな
紋舞蘭
楊梅の里の盛りも十日ほど
門前町光乃
楊梅や百葉箱の羽根翳る
也和
親鳥の咥えしヤマモモ火の如し
野漆
楊梅の渓流を行く黒い犬
野倉夕緋
楊梅や風にたはむるニューピアス
野沢幸子
楊梅や零れ落ちぬよう受け取る陽
野中泰風
爺が来た籠いっぱいの楊梅と
野々りんどう
楊梅や笑顔も真顔も素敵です
野良古
楊梅や雲を茜に雨上がる
柳児
手紅くして楊梅の酒作る父
勇進丸さきこ
楊梅や採血バンド解く白衣
裕人
山桃の木陰と知らで憩ひけり
遊亀
揚梅の落ちるに任す街路かな
遊泉
御禁木か手の届かぬ楊梅実
与六
楊梅や金魚の墓に菓子ふたつ
葉月あわい
楊梅の日持ちせぬのに笊に盛る
葉月けゐ
やまももよ届けや届け肩車
楊梅のはるか雲すぐ風かたに
遥白
昨日見た楊梅の実や丸坊主
里之照日日
楊梅や子等の声途絶え幾年か
里甫
見上げれば深紅のささやき揚梅の声
立香
楊梅やただ我武者羅に君を抱く
立志
楊梅や君の石鹸だけが赤
立石神流
やまももや吾子の手先の触るるかな
立歩
楊梅の踏まれて街路(みち)を赤く染む
流雨
尖らせし口楊梅と一文字
琉璃
楊梅や我が胃に落ちよ酒となり
隆松
岬のやまもも赤し赤し甘し甘し
竜胆
楊梅の種を明日へと飛ばす子ら
龍田山門
楊梅の弾く水吸い込んだ水
緑歩
楊梅やふる里の空別れ告ぐ
林 和寿
やまももや甘し酸っぱし別居の日
麗し
楊梅や美女の一文字冠せられ
露草
草の匂ひ楊梅の実に里重ぬ
六花
いざ行かん楊梅の実も熟したり
六々庵
ブランデーにやまももやっつ溺れけり
和池
やまももに鳩濡れそぼる実が落つる
楊梅や人無き家となりにけり
國本秀山
届くかなヤマモモの実まで肩車
它渭
街路樹を染めて楊梅雨しとど
巫女
楊梅と君のくちびる間違えて
楊梅や熟女の頬を染める赤
梔子
楊梅や説教されてふてくされ
涅槃girl
風そよぐ楊梅を手にリュック背に
淺野紫桜
楊梅や朝からあくび止まらない
祺埜 箕來
酸い顔にならざるはなし楊梅は
筬葉
楊梅や宝石箱に仕舞いたい
籠居子
揚梅の宝石めきし落暉色
聰子
楊梅やさらけ出すこと恥らわず
脩平
やまももや樹齢数えて華やぎぬ
楊梅のニュートンめけるまで待てば
兎飛兎走
絶えて楊梅の家血を吐けり
花屋
楊梅山音や十間や百間や
遠音
じいちゃんの正体を知るやまもも酒
未知

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