俳句ポスト365結果発表

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第回 2019年6月13日週の兼題

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
茶碗蒸し 急く匙とめる 鱧の花 ケスウヨ1101
子を忘れ 夜に鴨川 祭鱧 ひら
骨切りを 他人に任せ 食す鱧 ポラリス幸★
鱧の白 梅ぼしの赤 目に映える みかん
川床で 小骨噛みしめ 鱧堪能 みつ子
湯引きして 酢味噌 梅肉 旨し鱧 モトコ
鱧のひだ 手ぬぐいの汗 骨の音 永見猫里
これからの 鱧と思い出 心待ち 歌恋@青森東
憎いひと 鱧に噛まして やろかしら 橋
鱧食らう 父の喪服に しみ一つ 史月
鱧祭 たらたら坂を まわり道 小林 番茶
駅蕎麦に 鱧天並ぶ 券売機 相模の仙人
洛中で 聞きたし鱧の 骨の音 中村 真紀
夕風や つと目が合いし 板の鱧 鳥好き
一雨と 鱧拵える 板の音と 貞太
包丁の 音さわやかや 鱧の味 白晃
鱧を食む 生命の襷を 渡すいま 有馬 広海
●鱧と駅伝がとても好きだった父。末期癌と診断されたとき、「これが、最後の晩餐かな。お前に、俺の命の襷を渡すときが来たな。」と鱧を食べながら、寂しそうに言っていた。鱧の古い呼び名は、「はむ」というらしい。現代の呼び名の「鱧」と古名の「はむ」を、今を生きる子と死にゆく父に見立てて、生命(いのち)は消えるのではなく、駅伝で襷を渡すように繋がってゆくことを表現しました。/有馬 広海
〇有馬さん、お父さんとの思い出が、この季語にあるのですね。人生の様々なシーンを是非、俳句として残していって下さいね。
○俳句の学びの第一歩は、正しい表記を覚えることから。俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪ 次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
鱧に刃を入れては夏の音のする あけび庵
梅雨の雨飲んでおいしい鱧料理 キヨ
涼しげに悠々たるや鱧の群れ ハムはむ
祇園祭あっさり味わい夏の鱧 ひまわり
夏祭り鱧なくして通れない 京子
暑気払い鱧鍋囲みクラス会 紫紺
カンカン帽手土産下げてハモ祭り 紫峰
鱧跳ね祇園祭の神輿盛る 長谷川京水
強面の鱧涼しげに夕の膳 藪椿
卒業旅行鱧皮のおばんざい ハルノ花柊
さくさくと鱧の骨切り夏至夜風 大佛清
●夏至夜風と鱧の骨切りを使ってみたくて作りました。季語が二つになるのと鱧が中心にならないのであまり良くないかもですね。/大佛清
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
梅雨空を 期待しにぎる はじめての傘 ふたこま
握り飯 共に食む食む 夏至雀 紙魚
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、8月21日24時締切の「竜田姫」です。ご投句お待ちしてます♪

◆季語深耕
●鱧好きです。兼題の発表を見てあ~鱧食べたいなと思ったとたんに、くわぁ~~っと30度越えの暑さが纏わり付いてきました。何!これ? 蟇から投稿を始めましたが、主に兼題から見える物(視覚の記憶)で俳句を作ってきました。ところが鱧は皮膚感覚、空気感、温度が蘇ってきたのです!驚きました。何なんでしょうこの感じ、もしかして季語って凄い!/筬葉
〇そうなのです。季語が触発する皮膚感、空気感。その生々しさに驚くことが、私の何度も経験しています。「何なんでしょうこの感じ、もしかして季語って凄い!」 まさに、それなんです!

●今回の兼題は鱧です。鰻目の魚で鰻より体長が長く2メートルに達する大物もいます。外見は鰻に似ていますが、鰻より大きな口に鋭い歯を持ち、性格は獰猛で、釣り上げた際に噛まれると大怪我をします。中部地方以北には生息していないので、関東、東北地方の方々にはなじみの無い魚と思います。身は白色で味は淡白なように見えますが、脂がのっており、夏のスタミナ食として関西では珍重されています。さて、関西に住む私には鱧と聞けば、祇園祭のゆったりしたお囃子を聞きながら宵山見物に繰り出す人々の顔が町屋の提灯に照らし出される光景や、大阪の天神祭のにぎやかなお囃子の中、華やかな河舟が行き交う光景が目に浮かびます。しかしながら、歳時記の例句を眺めてみると暗く、重苦しい景とともに鱧が詠まれている句が散見されます。私には鱧は明るく、華やか、賑やかというのが本質と考えていたのですが、そうばかりでもないようです。果たして灰褐色の体に鋭い目と牙を持つ獰猛な鱧が本質なのか、それともお祭の明るく賑やかな鱧が本質なのか、取り組んでみて初めて鱧という季語の難しさ、奥深さが判ってきました。/いもがらぼくと
〇ただの魚として扱うには、奥行きが深い季語です。地域により、季語への認識も大いにズレがありますね。

●鱧(三夏、動物、傍題:生鱧(いきはも)、祭鱧、水鱧、小鱧、干鱧、五寸切、鱧の皮)。「鯛、鱸と並んで、最も美味な、白身の高級魚。鰻形で、穴子にも似てもっと大きく、一メートル以上にも達する。~略~ 関西では大いに賞味し、魚屋で生鱧として売る。身と皮の間に小骨が多く、骨切をして調理するが、熟練を要する。七月の夏祭頃が旬季で、祭鱧と言い、吸い物・照り焼き物、また鱧ちり(鱧のおとし)は小口から細く作って熱湯を通し、身が白くはぜたのを冷やして梅肉や酢味噌で食べる。鱧鮨もうまい。初夏出初めの小さいものを水鱧と言い、生きたものをすぐ割いて湯水に通すのでこの名がある。また小鱧を日干しにしたものを干鱧と言い、また五寸切とも言う。細かく刻み、酒・醤油に和しえ膾にする。蒲鉾製造などにつぶした残りの皮を鱧の皮と言って、二杯酢または胡瓜もみに加えて食べる。夏の上方料理として独特のものである。~略~ 作例は乏しく、「飯酢の鱧なつかしき都かな」其角(『五元集』)の外、あまり見ない。調理法が難しいので、庶民的でなく、あまり詠まれなかったかと思う。だが関西では、「麦藁章魚に祭鱧」(むぎわらだこにまつりはも)と言って、夏を代表する魚としている(「カラー図説日本大歳時記 愛用版 夏」山本健吉、講談社、1989年)。****
「新歳時記 夏」(平井照敏、河出文庫)には上記の他に、口が大きく、先が尖り、歯が鋭く鱗がない、瀬戸内から九州にかけて獲れる。関東ではさほど好まれないなどとある。「本意」として、関西の人が淡泊な味を賞味する。鱧ちりは熱湯を通し、冷やして酢味噌で食べる、と。お二人の言う「鱧ちり」(とか「おとし」)は、おそらく「鱧の湯引き」のことと思う。大阪の私の周りだけかも知れないけれど「鱧ちり」とは言わない。大阪以外とか高級店では言うのかも。これは酢味噌より梅肉がベター。あとは吸い物ぐらいかなあ。淡泊だけど僅かに上品な油が。湯引きは大阪ではこの時期に普通にスーパーで骨切したものがパックして売られている。すでに湯引きして冷やしたものもある。私の家でもごくたまの夏にスーパーで買うくらいで店で食べたことはない(高い)。平井先生の選ぶこれそ「鱧」句は、妻留守の裁ち鋏鱧の皮を切る 岡本圭岳 でした。東日本では割と現在でもほぼ食べず、百貨店の生鮮売り場ぐらいとか(東京生まれの知人もそう言う)。現在もそうだとすれば東・北日本の方にはやや不利なのかなあ。/すりいぴい
●動物の季語でときおり感じるのが、「生活」季語の成分を持つ季語があること。それはやはり季語をどのような場面で見るか、人間との関わり度合に関わるような気がする。「夏」で魚で言えば例えば「金魚」「鮎」「熱帯魚」「目高」「初鰹」「鯖」など。そうでない句ももちろんありますが、ペットとして、食材として。「鱧」も例句を見るかぎりそのような句が多い。海で泳いだり、漁の様子を詠んだ句が少なく、店や家で食べる句が多い印象。明らかに生態・様子そのものを直接に詠んだと思われる句も少ない(狭義の一物というのでしょうか。私が見つけきれないだけかも知れませんが)。**** 
 形の上で似ているかな、と思われる季語に「太刀魚」(仲秋)「穴子」「鰻」(どちらも夏)など。ただし受ける印象は「鱧」とかなりことなります。「鰻は」食う・捕る句が、「穴子」は「食う」「釣る」句が多いような。「鰻は」は捕るで「穴子」は釣る、なんですね・・。よく詠まれているワード、類想は「大阪」「京」「祭」。そういえば「祭鱧」の意味はわかるのですが、いざ詠もうとすれば難しい。行事季語に「祇園祭」「天満祭」があり、「鱧」を詠みこんだとしても「祭」の方が立った「祭」の句成分が強くなりそうで・・。「祇園」と「祭鱧」の単語を一句に入れる句として、祭鱧祇園小路も奥の奥 小澤實 がありますね。****
 「鱧」は関西らしさ、高級感、涼味(夏料理にも通じる)、骨、熟練などが主なイメージでしょうか。類想を脱するのが難しく、どこかで見たような句になってしまって。それでも、類想を怖れず、人が見える句、一か所・一語の工夫で実感とオリジナリティを獲得したいです。今回の一物は難しかったです。/すりいぴい
〇すりいぴい君の丁寧なレポート。いつもありがとう!

●見たことも食べたことも無い馴染みの無い[鱧]、TV等で知るだけの魚でした。鱧と言えば、骨。早速、骨を調べてみました。 2006/7/2の朝日新聞記事情報を見つけました。鱧の骨格標本の写真が掲載され、骨の数が記されていたのです。標本は、京都市東山区の京料理店「馳走 高月」に展示されているとのこと。吉田生物研究所が、小骨をピンセットで一本一本取り出し、X線写真等を参考に2年がかりで復元したという代物だ。お店を訪れた客が「恐竜みたい」と驚くのも頷ける。 骨の数は、頭部132、右側の小骨311、左側315、歯391、ひれの骨2133等、計約3500本あるというから驚きだ。  もう一つの特徴である鋭い歯、口が長く、細かい歯がのこぎりのように生えている。上あごの中央に約5本の大きな歯、下あごには先端に3本、その後ろに細かい歯が並ぶ。獰猛さを象徴するような歯を見ると手は出せない。その前に睨むような目で威嚇されてしまう。 因みに、骨切りは一寸に26の切れ込みを入れるそうだ。/天晴鈍ぞ孤
〇3センチに26の切れ込み?! 素人に出来るはずがないよねえ。

◆季語雑学部
●季語雑学部  世界遺産や文化財登録とは別に、文化庁が認定する日本遺産というものがあります。これは我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定する制度だそうで、認定されるには地域に根ざした歴史と今日まで受け継がれてきた物語が重要なのだそうです。その認定されている遺産のひとつに、大分県の「やばけい遊覧~大地に描いた山水絵巻の道をゆく」があります。その構成要素のひとつに「中津はも料理」があり、ハモの骨切りの技術などを確立した歴史があり、今でも刺身、寿司、しゃぶしゃぶなど様々なハモ料理が中津市内などで親しまれているようです。その後、その技術は京都など関西に持ち込まれ発展してゆくのですが、京都が関係し認定されている日本遺産の構成要素には、ハモ料理関係は見当たらないというのも不思議なものです。/山香ばし
〇いわれてみると確かに!

●日豊本線(JR九州)の中津駅に、風による倒木を利用した長さ10㍍・高さ1.6㍍の“日本一長いハモの椅子”が有るようです。元々中津市が「鱧料理」が名物とのことで、地域の人々の発想と協賛にて作られたとか…。今度帰省したときに、足を伸ばしてみたくなりました。/山本 力
〇中津には結構行ってるんですが、全く知りませんでした。

●以前知人に、鱧食べたいけどこっちでは売ってないよねと話したら、彼女の地元松島ではどこにでも売っているというので早速買いに行きました。ハモ¥600と大書してあるパック詰めされた生っぽい開きは、私の知っている鱧とは違いました。 何度も魚屋さんに確認すると穴子でした。松島ではハモと言えば穴子を指すそうです。知らなかっなぁ~。 /筬葉
〇ええー!「穴子」のことなの?!びっくりです。

◆俳句文法研究部
●いかちゃん様 罌粟坊主の火曜日コーナーでは、「散文的とはなんぞや?」に丁寧な解説をありがとうございました。以前質問をさせていただいた井久です。 普通の文章になってないか、読み返してみるものの、散文的~に悩んでましたが、解説を読ませていただき、特に、韻文を作るのだという意識が大切との言葉が響きました。すぐには判断つかないとは思いますが、多作多捨する中で徐々に習得していきたいです。ありがとうございました。/井久
〇俳句文法部の皆さんが、色々とフォローしてくれるので、すごく助かっています。ありがとう!

●今一度、形容詞の活用について。連用形に「く(しく)」と「かり(しかり)」の二種類あると何処かで書いたと思いますが、連体形にも「き(しき)」と「かる(しかる)」があります。たとえば、「良き」と「良かる」、「恋しき」と「恋しかる」などです。名詞などの体言に続くときに使うのが「き(しき)」の形のほうです。「かる(しかる)」の形は、助動詞「べし」「らし」「まじ」「らむ」「めり」などが付くときに使います。微妙な違いですが、「恋しかる人」というとなんか違和感があり、「恋しき人」のほうがしっくりくると思います。「かる(しかる)」でなぜか「心にもあらで憂き世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな」(三条院)なんて歌も思い浮かびます。もう一つ、歌での例を挙げると、「みかの原わきて流るるいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ」(中納言兼輔)/ひでやん
〇なんとなく覚えているというのは、心もとないので、私も常にいちいち調べます♪

◆こんなお便り、質問届いてます!
●鱧…見た記憶がありません。 食べた事はあるのですが…そういえばシーサイドパークの近くに鱧ラーメンってありますね。/木乃伊
●鱧は難しかったです。食べたことがあるのはおそらく2度。それも小さい時と小学生くらいの時だけで「あぁ大人になってから食べてない!」と後悔しました。  SNSで流れてくる写真は本を参考に何首か作ってはみましたが、さてどうなることやら。/夕波
●海沿いに住まいする私ですが、鱧は見た事も食べた事も無く、まったくもってお手上げ(-_-) 締め切りまで2時間きりました。 なんとかできましたが、たぶんボツだろうなぁ。/里甫
●鱧!!記憶にある限り食べたことも見たこともない…大変難しいお題でした。 私が鱧を初めて認識したのは、「みをつくし料理帖」シリーズという小説においてです。時は江戸時代、大坂出身の女料理人である主人公・澪が、江戸において鱧を調理するシーンがあります。江戸の料理人は、見慣れない鱧という魚に全く歯が立たない一方、澪は見事に調理し、素晴らしい料理に仕上げます。そのときに骨切りという繊細な工程があるという知識とともに鱧が印象づけられたのでした。そのイメージに頼って3句つくることができました。いやぁ、本は読んでおくものです(笑)/碧西里
〇食べたことがないまま、食べ物の季語を詠むのは至難の業だね(苦笑)

●鋭い歯は曲者で釣るのも骨切りも素人には手ごわい魚ですが、鱧しゃぶやはも天麩羅など「夏料理」には欠かせません。/うに子
●鱧… 顔は怖いし、蛇みたいな体型だし、小骨が多いらしいし… と、敬遠してました。今回の兼題のため、冷凍の鱧の天婦羅を購入しました。初物です。結果、骨は全くわからない、淡白なお味、と判明。困った。強烈な印象が無い、どうやって作ればイイの、と困り果てた二週間でした(苦笑)。/アガニョーク
●湯引き鱧の白さと、梅肉の赤さのコントラストは美しいですよね。ただ鱧の味は繊細で、一方で梅は強いので、大抵の場合は梅を皿に移し、盛り付け時より量を減らしてからいただいております…/摩耶
●夏井いつき様、いつもありがとうございます。夏井いつき様は鱧は好きですか?又、お酒は好きですか?/コタロー
●思いつく情景が酒しか思いつかず難しいお題でした。当たり前をひねったり、素直にしたり…ぴんと思いつくより、ひねり出して面白かったです。/しゅん
●鱧の英名はDaggertooth pike-congerで、dagger(短剣の)tooth(歯を持った)pike(槍の)congerアナゴ。物々しい命名ですが、他の魚とは違う、口の内側にちょっと珍しいのこぎり歯を持っているんですよね。獰猛な性質というのも、首を半分切られて血抜きするときのあの断末魔の顔を見たらなんだか納得。口をクワっとあけて、鋭い歯がぞろりと見えました。もう一巻のおしまいなのに、獰猛でした。トロ箱に投げ入れられるとぴょんぴょん飛び跳ねてそれを越えて出ようとする。本当に生命力旺盛な魚なんですね。/播磨陽子@花野句会
〇どう猛さも、この魚の大きな特徴です。

●鱧の皮、という別の季語に気付き、とても慌てました。でも結局季重なりのまま提出しました。/ふくろう悠々
●今回は鱧の牙に着眼点を置いて考えたのですが、表現に苦しみました。まぁ、割といつものことですが。特に恐怖をいかに表現するかは作者の腕の見せ所と言ってもいいですよね。正直不安な点はまだあります。案外地味なところですがよくよく観察してみるとやっぱり感じ取るものはありますね。しかも、その感覚が個人ごとに違うのもまた面白いところです。/ミズカラス
●今回の投句は、すべて「調理された食材」としての鱧となってしまいました。生きている鱧の迫力や生命力を一句に仕立てることは、今の自分ではかなり難しいと感じました。/る・こんと
●鱧は、カタカナで書き表しても不自然ではないでしょうか。/アキノ舞子
〇基本的には、漢字か平仮名がよいかと思います。特殊な意図があってカタカナを使う場合もあります。

●実は生きたハモを見た事がなかったのでユーチューブで調べようとしたのですが、気づいたらハモの捌き方講座を見てました。ハモの捌き方は難しそうです。/カヅラ梅
●鱧を実は食べたことがありません。今回はYouTubeで鱧の捌き方を勉強して詠みました。次はお寿司屋さんで食べてみます。/紀友梨
●鱧と聞いて全くイメージが湧かず、色々調べました。調理する前の鱧は大きな顎と目を持つ長い体の魚。ところが調理すると白身。魚って、みんなこうなんですけど、調理する前と後とでイメージが違いすぎて、どう俳句にするか悩みます。それを楽しめてこその俳人でしょうか。/しかもり
●関西人ですけど鱧のイメージが沸きません。 二文字の季語は置き場所に困るので苦手です。/けーい○
●最近は5音のお題が多かったですが、今回は2音になりましたね!あと3音余裕ができるのでちょっとラク…と思いきや、それはそれで難しいですね。自由がいちばん難しいのである…/紀友梨
●夏井いつき先生の本の中に、観察も大事とおっしゃってたので、鱧の写真をじっと見てました。怖い顔でした。バック /丘 るみこ
●鱧は馴染みがなく、想像も難しい生き物でした。 上アゴの真ん中にある歯を読みたかったのですが、浮かびませんでした。/山部 ビブリ
●・鱧の傍題の候補として祭鱧、水鱧、生鱧とかいろいろあるようですが、どこまで傍題としていいのかちょっと悩みました。最終的には内容に合いそうな季語を優先としました。 ・鱧の写真や動画などを見ると(実際に見たことはない)、鱧の表情はなんだか泣いているような笑っているような印象を受けました。その印象がどう作用したのか、できた俳句はネガティブorブラックなものばかりになったような気がします。/山陽兵
●よろしくお願いいたします。鱧は食べたことがなく、滅多に食べられない珍味とのイメージがあったのですが、関西だと頻繁に食されるのですね。蒲焼にもされるとあり、鰻に似た魚との印象を持って画像検索をしてみたら、かなりの強面に驚きました。/天水郷
●「鱧」ほど関西と関東以東で、一般の人が受ける印象の異なる魚はないのではないか。東京などではこじゃれた和食店で食べるもの…という印象の強い鱧だが、関西圏ではスーパーに並ぶ庶民の味だ。50代の私も子供の頃から、初夏になると食卓にのる鱧の湯引きを梅肉ソースで食べるのが大好きだった。また先日淡路島に行ったのだが、ここでも鱧は名物。しかも、そびえ立つ鱧の天ぷらがのった鱧天丼や鱧カツバーガーまで!また違う鱧の「顔」を知ることができた。/田中勲
●鱧は、生命力が強くて、水揚げして京都に運んでも新鮮なままだったから、 京都で鱧料理が発達した、といういわれを詠みました。 小骨もおおくてなかなか食べにくい鱧を、ここまでして食べようとする昔の人の執念を感じてしまいました。 鱧の兼題、NHK俳句でも同じものがでていたので、さらに無い知恵を絞り出して、 あーでもない、こーでもないと考えました。脳みそ鍛えられました…/日午
〇今年は、結構、おいしく鱧をいただいたなあ♪

●京都だな。/こま
●鱧といえば、地元の祭り寿司か、京都のイメージです。/なつぽよ
●鱧は葵祭で京の貴人が珍重したそうですね。/わこたんのまま
●鱧と聞けば、京都では祇園祭。特に宵山の独特の空気は、毎年浮き浮きしてしまいます。なにはともあれ、この時期の鱧寿司はマスト。あの恐ろしい顔つきにして、淡白な柔らかな美味。やみつきになります。/なみはやらんる
●広辞苑によると、鱧(はも)の古名は「ハム)」で、「はみ(蛇類の総称)」と同語源だそうです。/虚実子
●「羅生門」の女が生前売ってた蛇は、鱧として高値で売ってたのではないかと。羽振りが良くて髪ツヤツヤだったのでは。/わこたんのまま
● 京都の祇園祭には「鱧祭」という別名があります。ちょうど鱧の旬の時期に行われ、実際に鱧を食す機会もこの時期が最も多くなります。また、その頃の鱧を「祭鱧」と言って鱧の傍題季語になっているようです(こちらは存じていませんでした)。/京野さち
●西の出身の友人と山に登ったときの驚き。処理された鱧を持って登って野営地で鱧鍋! いわく日持ちするしスタミナにもいい、何より最高に贅沢だ。ごもっとも、と思いつつ笑ってしまった。/とのじ
●私は鱧が大好きなので、鱧鮨、鱧の落とし、鱧鍋といろいろ美味しく食べました。幸せな兼題でした。/なかの花梨
●鱧寿司とか、調理法によって季語の鮮度が落ちたり季語でなくなったりするのでしょうね。難しい。/横縞堂
●私は一浪目に京都の予備校にいましたが親戚は近くで京都料理の店を営なんでいました。そんなことで只で京都料理にありつけることが多かったです。鱧料理もその一つでした。また名古屋に戻ってからもスーパーに鱧の落としが売られていて身近に感じた兼題です。/寝たきりオヤジ
●関西出身の自分としては鱧と言えばやっぱり関西名物なのだと思っていたのですが、いま暮らしている北海道では、知床で黒鱧というものが食べられるそうで。兼題をきっかけに新しい発見がありました。/川越雷鳴
●鱧は京都の鴨川に行かないと食べられない食材である。これを兼題にするには一般的でないようにおもう。 生きている時の鱧は可愛げがなく漁師に噛みつくので俳句にはならないと思います。/多与門
●鱧を京都で食べるようになったのは、いつごろからですか?彼らのこだわりは、常軌を逸していると思われます。/中原秋波子
●今回の兼題は『鱧』でしたが、その季語とはやはり歳時記にて調べる形になるのでしょうか? この時期ならこのような自然の動植物なら季語にしてもよい、といった許容範囲的なモノサシがもしあれば教えて頂きたいです。/中川 徳之
●大分でも中津は鱧で有名です。市内には鱧を提供する飲食店が幾つもありますが昼の定食でも2千円~3千円ですので、庶民には高嶺の花です。私はスーパーで買った鱧の湯引きを食べました。/樫の木
● いやあ、参った参った、某国営放送(何が某やねん)の季題が鱧、買ったり調べたり、結局満足のいく句はできなかったけど 次に俳句365でまた「鱧」「はーもう・・」でしたが、旦那さんは毎日瀬戸内海の水鱧を食べられて喜んでいます。 こっちの鱧は安いんですよ。ひと切りが300円以内でパックで買えますから。 それも淡泊で、毎日食べられますし。/砂山恵子
●この兼題が出て、そう言えば鱧を鱧と認識して食べたことがないことに気付きました。職場の近所のスーパーに1,000円で売っていましたが、自分で調理しようものなら、鱧の良さがわからないままに自分の好き勝手に味付けしてしまい(激辛料理になること必至)、それを鱧や鱧料理として句にすることが出来なくなるだろうと考え、思い切って和食屋さんに食べに行くことにしました。とはいえ、鱧料理を提供してくれる和食屋さんが思うように見付からず、見付けても時間が全く合わずで困り果てていたところ、豊中市にある一軒の天ぷら屋さんを発見。サイトを見たら、鱧料理も提供しているとのこと。メニューも料金的なことも全く書かれていなかったので、お店に電話をして、予算と共に「鱧を食べたことがないので食べてみたいです」とお願いしたところ、「じゃあ、鱧を仕入れるから食べに来てください」と即諾していただけました。電話をした翌日、お店に行くと、ランチメニューに鱧料理(天ぷらと湯引き)を足したものを目の前で作っていただきました。俳句ポストの兼題の説明に「穴子に似た形」とあったので、勝手に穴子に似た味を想像していたのですが、全然違いました。季語体験出来て良かったです。米一粒も残さず完食した後、お店のマスターらに俳句を詠むために鱧を食べたかったことをお伝えしたら、特別に鱧の頭を見せてくださった上で、特長を教えてくださって、お腹同様脳味噌も満たされました。今回投句出来たのは、こちらのお店の皆さんのお蔭以外の何ものでもありません。鱧がご縁となりましたが、また何かしら理由をつけて食べに行きたい程、出てくるもの全てが美味しかったので、秋も冬も食べ物系の兼題をよろしくお願いいたします(笑)。 …と、これだけ書いておいて、全没になったらどうしよう。/次郎の飼い主
●京都を1人旅した時に入った小料理屋さんでの場面を思い出して作句しました。その頃はまだ俳句をしていなくて、今だったらもっといろいろ観察していたのに!という悔しい思いが強いです。特に骨切りの音の記憶が無いのが一番残念。よって、骨切りについてはネットの動画で補強しました。骨切りの動画をたくさん見ているうちに、人や店によって切り方の違いがあるらしいことに気が付きました。一番の違いは骨切りの速さ。テンポ、リズムと言ってもいいでしょうか。鱧といえば関西、特に京都を思い浮かべますが、徳島や愛媛も産地だとか。タイミングが合えば愛媛で食べてみたいです。/高橋寅次
〇道後の行きつけの飲み屋さんでも、鱧は食べられます♪

●鱧は関西ならではの素材かと思うのですが、関東でも昔から詠まれている季語なのでしょうか。/緋路
●鱧は聞いたことがありましたが、食べたことはありませんでした。長野県に鱧はなかなか見当たりません。わたしが高級割烹に行ったことがないだけかもしれませんが、スーパーなどで見かけるという話も聞かないので、やはり食文化の違いなのでしょう。関西の美味しい鱧の天ぷらを食べに行こうと思います。/古瀬まさあき
●鱧…実は食べたことない関東人です。正直食べたいとも思わずテレビでふーんと眺めてました。なのでものすごく苦戦してます。締切日になんとか捻り出した次第。とりあえずパスは免れた(^^;/古都 鈴
●関東で生まれ育った私にとって、鱧は特別な席での料理の一品で、あまりなじみのないものです。 今まで数えるほどしか食べたことがなく、もちろん実物を見たこともなく、俳句作りには苦戦しました。 京都が舞台の小説や、気に入りの女料理人の小説を読み返してイメージを膨らませなんとか仕上げたところです。 骨切りとかとても難しそうですね。関西では家庭料理としても食べられているのでしょうか。 /香羊
●「鱧」東北ではあまり口にしないお魚です。あまりお店で見ることも無く、ネット頼りの句となってしまいました。あのやっかいな骨と目に眩しい白い身、待ちに待った旬の味覚に町の空気が変わる感覚がイメージできる季語ですね。関西に行ったときは是非食べてみたいです。/霞山旅
●鱧は東北ではほぼ見ませんが、昔スーパーで見かけて買ってみたことがあります。苦労して湯引きしていただきました。句作で役に立つような経験をしておいてよかった。/海野しりとり
●鱧か~関東人には不利なお題だわ~といささかブルーになっていました。が、見つけました!!句会後の飲み会をした居酒屋に牡丹鱧がありました!!(※足立区北千住にある店)メンバーどよめきながら、美しく盛り付けされた鱧の小鉢を観察。何かを掴んで帰路に着かれたようでした。多分、一番淡白な食べ方だったからだと思いますが、味はこれといった特徴がなかったです。/せり坊
〇ははは!たしかに、淡泊ですものね。

●東育ちなので、鱧が生活の実感として結びつきませんでした。関西出身の知人に聞いたところ、「夏、暑い!祭り!鱧!! と一連の繋がりをもってイメージできるよ」とのこと。全部、季語ですよね。改めて自然の恵みと生活の密接なつながりと、そこから生まれた季語というものを感じる機会になりました。そこで浮かんだ一句が 「秋風や高井のていれぎ三津の鯛 子規」 この句をまねて、あえて季重なりに挑戦!「夏来たり天神祭に明石の鱧」…、そのくらい何も浮かばず苦労しました。/かつら子
〇敢えて季重なりには挑戦せず、一句一季語からコツコツ練習していきましょう。

●組長、正人さまこんにちは。せんだっての「空蝉」の火曜日用に書いたものに、送り洩れがあったので、せっかくなので送ります。「鱧」の週にスイマセン。 「空蝉」というと、儚い・無常・価値ないものみたいな負の印象が立ちます。それが本意と思いつつ少し裏切ってもみたい。メタモルフォーゼは蝉に限らないですが、そんなイメージもあります。他方、固さ・もう動かぬものというような負のイメージをあまり感じさせない切り口・一物の句も多いです。また「空蝉」といわず「蝉の殻」というと即物的というか客観的な感じがややします。個人的に印象に残った句は、空蝉にしてやはらかく草つかむ 長谷川櫂 / 空蝉のいづれも力抜かずゐる 阿部みどり女 / そして組長の 空蝉となるべく脚を定めけり 夏井いつき です。この季語にかんしてはですが、個人的にはこのような客観的な(しかし、おだやかで控えめなシンパシーを感じる)詠みぶりの句に魅かれます。同時にいずれも人間を含めた、生命の営み(大雑把ですいません・・)や無作為の所作の備わり方みたいなものに触れている句と思います。 以下は、新たに書いたもの。蝉の成虫の命は1週間程度と永らく言われてきましたが、最新の研究(6月にテレビで見たもの)、フィールドワークによれば、(蝉の種類により差はあるようですが)おおよそ2週間から3週間程度とか。蝉をたくさん捕って背中に番号。それを何十日も繰り返し、同じ番号の蝉が2~3週間後に生きていたそう。これが認知されると季語「蝉」のイメージが少しは変わるかもですね。まあ、地中に居る期間よりはやはりはるかに短いですが。/すりいぴい"
〇ありがたい情報です。皆で共有いたしましょう。

●すみません、拙句の取り下げをお願いします。 罌粟坊主の回の人選句「色街のどんつきに寺罌粟坊主 樫の木」に先行句があるとの連絡をいただき確認しましたところ、無花果の回の人選句に「色街のどんつきに寺無花果成る 野ばら」という句が有りました。取り下げをよろしくお願いいたします。/樫の木
●罌粟坊主の回にて2週に渡って人選にとって戴き、ありがとうございます。ところで、私の句の中七までほぼ同じ内容の句が地選に挙がっていましたが、このような場合、取り下げの願い出は出すべきなのでしょうか。/半熟赤茄子
〇似たような句(類句)が生まれるのは、短詩系文学の宿命です。後になって先行句があることが分かった時は、「取り下げます」と意思表示したければすればよいですし、以後その句を自分の作品として主張しなければ、それでよいのです。殊更何か届け出をしないといけない、というわけでもありません。
 半熟赤茄子さんの場合は、「罌粟坊主わたり廊下の感謝状 半熟赤茄子」が人選、「罌粟坊主わたり廊下は微かに弧 山香ばし」が地選になっていました。下五の描写は格段に後者が上。私が半熟赤茄子さんの立場ならば「おおー、山香ばしさん巧いなあ! これは負けたな」と潔く、自分の句を捨てるだろうと思います。しかしながら、「感謝状」の句も人選の価値のあるものですから、そのレベルの句が作れた自分をまずは誉めてあげましょう。そして、新たな気持ちで、新しい兼題に挑めばよいのです。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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