俳句ポスト365結果発表

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  3. 轡虫

第223回 2019年6月27日週の兼題

轡虫

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

がちゃがちゃや祖父の正しき山形弁
ラーラ
占い師ララの廃業くつわむし
瓦すずめ
がちやがちやや硝煙臭ふ祖父の指
いかちゃん
がちやがちやの夜や抜歯痕の痺れ
いかちゃん
御仏の座布団薄し轡虫
きゅうもん@木ノ芽
轡虫うれひなければ妻は寝る
きゅうもん@木ノ芽
轡虫寝入り端なる悪夢かな
じゃすみん
轡虫心中のやうな翅の色
じゃすみん
人間はそんなに泣けぬ轡虫
にゃん
轡虫わたくしだけが遺る家
にゃん
轡虫の夜はやぶれてしまひさう
ほろろ。
がちやがちやのひつかく月夜なりしかな
ほろろ。
轡虫聖書は送料も無料
りんたろう
(原稿五枚分無し)の夜に轡虫
りんたろう
北斎は引越しのひと轡虫
ローストビーフ
轡虫母のにほひのナフタリン
ローストビーフ
縁側にがちゃがちゃ素うどんを啜る
或人
文鎮のまだらに錆びて轡虫
或人
がちやがちやの沈むとげとげの草叢
蟻馬次朗
轡虫かうもしづかに捕食さる
蟻馬次朗
司法書士にあとは任せる轡虫
玉庭マサアキ
我が耳の迷路は易し轡虫
玉庭マサアキ
轡虫壊れぬやうに鳴きにけり
城内幸江
くつわ虫みな笑つてる三回忌
城内幸江
がちやがちやをおほきくまはし鳴き終はる
板柿せっか
轡虫あれから豚のゐぬ豚舎
板柿せっか
くつわ虫跳んだやっぱり脚もげた
さとけん
がちやがちやの濁点をとつてあげたい
さとけん
硬質の波となりたる轡虫
このをんな憑きもの筋や轡虫
轡虫止み故障戦車めく闇
トポル@みすゞ
火を囲み回すバーボン轡虫
トポル@みすゞ
惑星の落ちてきさうね轡虫
瓦すずめ
神様のゐないアパート轡虫
瓦すずめ
「このあたり痴漢が出ます」轡虫
GARU
くつわむし夜の電話の怖ろしき
GARU
がちやがちやや芳一の耳ぶら下げる
GONZA
城山に枯れずの井戸や轡虫
GONZA
星の野に轡虫鳴く波動
sakura a.
がちゃがちゃに包囲されたるテントの夜
sakura a.
父が言ひ母が言ひして轡虫
あつちやん
轡虫かのケインズも書架に古り
あつちやん
こすれあふ闇のどこぞに轡虫
あまの太郎
恋人と違ふをんなや轡虫
あまの太郎
産廃の墓石千基や轡虫
いさな歌鈴
ズルしたと決めつけられて轡虫
いさな歌鈴
セロ弾きのG氏還暦轡虫
いしはまらんる
くつわ虫月はきりきり上昇す
いしはまらんる
温泉も湧くし轡虫も湧くし
いなだ君二年生
上澄みの下の濁りを轡虫
いなだ君二年生
大門の影の重さやくつわ虫
うしうし
くつわ虫公約ばかり大きくて
うしうし
毛羽だつてゐるがちやがちやの後ろ脚
かのたま
留守の音が轡虫に荒らされてゐる
かのたま
轡虫つめたく焦げて警備の街
かもん丸茶
がちゃがちゃや月の発条巻き切って
かもん丸茶
がちゃがちゃやろくなニュースが無いという
ギボウシ金森
鳴き止んだがちゃがちゃぽつぽつ鳴き始む
ギボウシ金森
みぞおちをたたくこゑかな轡虫
ぎんやんま
轡虫鳴けば積み木の崩れけり
ぎんやんま
轡虫つがいの猿のしんみりと
ぐずみ
瑠璃寺の猿の昂る轡虫
ぐずみ
羯諦羯諦波羅僧羯諦轡虫
ぐでたまご
がちやがちやの早口 月の初期微動
ぐでたまご
折り紙の生きて鳴きだす轡虫
クラウド坂の上
ダム底を逃れし村や轡虫
クラウド坂の上
くつわ虫縷々いきさつを語りけり
くりでん
がちやがちやにさみしさあるは止みてより
くりでん
轡虫地面の焼跡のかすか
けーい○
轡虫窯の炎のえんえんと
けーい○
がちやがちやや父につくか母につくか
こじ
つつかへる台詞は同じ轡虫
こじ
がちやがちやや進学せぬといふ次男
すりいぴい
がちやがちやや発火しさうな夜の芯
すりいぴい
轡虫ざらつく話聞かされて
つぎがい
がちやがちやの顔のとことんしらを切る
つぎがい
がちやがちややあかるきナースステーション
でらっくま
登記簿の番地不可思議轡虫
でらっくま
金星を揺さぶっている轡虫
ときこ
誤作動でしょうか轡虫でしょうか
ときこ
がちやがちやの翅のひりひり指の腹
としなり
轡虫五番出口はガード下
としなり
夜もすがら脚もてあます轡虫
ぬらりひょん
毀れてしまえ油切れとる轡虫
ぬらりひょん
歯車が錆びていますよ轡虫
はまのはの
轡虫歯車百個螺旋百個
はまのはの
轡虫鳴くところ闇濃かりけり
ヒカリゴケ
空海が呼ぶのだ轡虫聴けば
ヒカリゴケ
羅城門にぽつと灯りや轡虫
ひなた
轡虫ラヂオの周波数合わない
ひなた
ガリ版の海渡るなり轡虫
ひねもす
合言葉知らぬ闇なり轡虫
ひねもす
轡虫三回まわす洗濯機
ふくろう悠々
轡虫歯痛ですする激辛麺
ふくろう悠々
がちゃがちゃのばかに陽気な村はずれ
ふじこ
轡虫武具馬具武具馬具六武具馬具
ふじこ
ぷるたぶに小指の力轡虫
ふっこ
四人目は男の子生みたし轡虫
ふっこ
夜に爪切ればがちゃがちゃ騒ぐ騒ぐ
ふるてい
鍵かけてがちゃがちゃの音に読むニーチェ
ふるてい
走り根を吸い込む闇や轡虫
ほろよい
がちやがちやの鳴いてごわつく衿の糊
ほろよい
轡虫タイ語で道を訪ねられ
ぽんたちん
やけ酒を路地裏に吐く轡虫
ぽんたちん
くつわ虫安い肉の焼けた匂い
ぽんぽこぴーな
戦争したくてたまらんかくつわ虫
ぽんぽこぴーな
油さす祖母のミシンや轡虫
まこちふる
弾きがたりは昭和の曲よ轡虫
まこちふる
轡虫星空号の着くホーム
みやこわすれ@「星空号」は、小海線を走っています。
轡虫頭の中に二匹居る
みやこわすれ
脚いつぽん月に捧げて轡虫
よしおくん
千年の祈祷の系図くつわ虫
よしおくん
匿名は刃物轡虫の響く
よだか
轡虫いつも悪意はそつと湧く
よだか
三成陣地跡の碑や轡虫
よぶこどり
読みかけの平家の話轡虫
よぶこどり
くつわ虫も淋しき時は星を見る
らくさい
くつわ虫今宵牛舎を憚らず
らくさい
鋭角に夜気を刻むや轡虫
るりぼうし
靴に砂指に逆剥け轡虫
るりぼうし
黙り込み終る喧嘩や轡虫
わらび一斗
落書きに当て字多しや轡虫
わらび一斗
鉄臭き乳を搾りて轡虫
ワンダフルもずく
保険屋の居座る夕べ轡虫
ワンダフルもずく
職歴の多くて鬱ぐ轡虫
葵 新吾
轡虫別れる訳はひとつじゃない
葵 新吾
脱稿や翅欠け轡虫に餌
安溶二
「EXCELは応答しません」轡虫
安溶二
がちゃがちゃや角を曲れば墓立てり
伊藤欣次
くつわ虫わが葬列の先達に
伊奈川富真乃
夭折の叔父の墓碑銘くつわむし
伊奈川富真乃
くつわ虫まだ人類がゐた昔
伊予吟会 宵嵐
寝過ぎたる日の偏頭痛くつわ虫
伊予吟会 宵嵐
がちゃがちゃや軍靴がひとり歩きする
育由
がちゃがちゃや長湯をしたい夜でした
育由
くつわ虫手をごろごろと血の通ふ
一阿蘇鷲二
轡虫水銀のよな月のぼる
一阿蘇鷲二
くつわむし参鶏湯温め直す
宇田建
轡虫十年前のプロポーズ
宇田建
軋む顎関節砕く轡虫
烏飛兎走
轡虫鳴けば三歳反抗期
烏飛兎走
がちゃがちゃや上野の森をふくらます
猿人
轡虫右を向いたら右に鳴く
猿人
轡虫はじめにないた子はだーれ
夏柿
独り居や厠の音と轡虫
夏柿
この声は眼鏡をかけた轡虫
花伝
草原はみどり轡虫もみどり
花伝
墓終ひに帰る古里くつは虫
花南天anne
がちやがちやや二人は一人より淋し
花南天anne
ふくれた地下鉄にくつわむしが居る
花紋
轡虫がちゃがちゃ我を壊しけり
花紋
裏口の方が好きだな轡虫
霞山旅
丸腰でがちやがちや契る道に入る
霞山旅
靴擦れの踵じくじく轡虫
海老名吟
轡虫自分で決めた色だらう
海老名吟
轡虫足を一本置いて去る
笠原 理香
轡虫有休消化に予定なし
笠原 理香
がちゃがちゃや寝ない子に来る人攫ひ
樫の木
轡虫厩舎の鞭の黒光り
樫の木
轡虫ちょっと苦手な伯母夫婦
葛谷猫日和
どうしても解けぬ問3.轡虫
葛谷猫日和
赤坂の飼育ケースに轡虫
東京に轡虫なんていないんだよばか
千円で飲む拘りや轡虫
幹弘
轡虫夜の噴水枯れたまま
幹弘
轡虫夜に貼り付く牛舎棟
亀の
轡虫異郷は二つ夜がある
亀の
くつわむし雨にも名前があるらしい
久蔵久蔵
ひとり寝の雨を聞きたり轡虫
久蔵久蔵
くつわむし法事の席の世迷ひ言
弓女
面白き夢にがちやがちや出でにけり
弓女
がちやがちやのはつきりとゐる林なり
泣きそうだ
轡虫「チカン注意」の札が立つ
泣きそうだ
轡虫蔵に眠れる錆び刀
虚実子
轡虫闇の襞より湧きいづる
虚実子
重さうな声して小さし轡虫
京野さち
居るはずのない祖父いいえ轡虫
京野さち
轡虫止んで叢ひろがれり
玉響雷子
轡虫止んで星夜のもどりたる
玉響雷子
糸電話を神につなげし轡虫
玉木たまね
すこしづつ悪夢入る空くつわむし
玉木たまね
鳴き初めが早くはないかくつわむし
玉和
くつわむし友骨折の報届く
玉和
塩原に置屋の名残りくつわむし
月の砂漠★★
曲がり屋に馬この寝つくくつわむし
月の砂漠★★
轡虫震へ峠は風四角
月の道馨子
轡虫ブリキのやうな月にして
月の道馨子
食玩のやうな寂しさ轡虫
古瀬まさあき
あだし野の陰ことさらに轡虫
古瀬まさあき
轡虫ぎちぎち夜を締め上げる
古田秀
嗚呼シュプレヒコール去りて轡虫
古田秀
がちゃがちゃや動き出したるブリキ兵
古都ぎんう
くつわ虫車輪つければ走りさう
古都ぎんう
月光を吸うて発電くつわ虫
口岩健一
蛍光灯切れた轡虫鳴いた
口岩健一
がちゃがちゃも月の輪も長雨のあと
綱長井ハツオ
臍掻くやがちゃがちゃは夜を掻き消さず
綱長井ハツオ
轡虫胃瘻の是非を問うており
香羊
轡虫シーツの冷えた場所探す
香羊
がちゃがちゃやちゃぶ台に倒るるしゃうゆ瓶
高橋寅次
夜といふやさしひ檻やくつわむし
高橋無垢
ゴシック太字フォントのごとく轡虫
高橋無垢
読み明かす太宰の遺書や轡虫
高田祥聖
有明に不発弾あり轡虫
高田祥聖
きゅるきゅると陽を巻き降ろす轡虫
克巳@いつき組
轡虫止む黄泉のトロッコ来たか
克巳@いつき組
よく当たる手相占ひ轡虫
国代鶏侍
人の道少し外れて轡虫
国代鶏侍
轡虫ねむりの底を這ふごとく
砂山恵子
轡虫泥の匂ひのせし夜風
砂山恵子
がちゃがちゃの湧き立つ原を迷ひけり
彩楓(さいふう)
注射痕熱を持ちたり轡虫
彩楓(さいふう)
雲厚くして轡虫和音のまま
斎藤秀雄
捕まへて民話に仕舞ふ轡虫
斎藤秀雄
靴底の小石の尖り轡虫
斎乃雪
轡虫疼らく肩を捨てまほし
斎乃雪
がちゃがちゃと言われてみればそう聞こゆ
細谷細清
がちゃがちゃの声、腿たどり胴体へ
細谷細清
悲しさは轡虫の声だったり
三木庭
武蔵野はこんな感じか轡虫
三木庭
画数多き漢字投げあう轡虫
山香ばし
轡虫かれこれ飽きし武勇伝
山香ばし
猫の眼は碧がちやがちや脚捥がれ
山踏朝朗@山踏楊梅改め
がちやがちやや声明僧の鬱金染
山踏朝朗@山踏楊梅改め
がちやがちややあたしはしものせわもした
山名凌霄
電柱のやうな妾や轡虫
山名凌霄
轡虫いるから山姥は出ない
山陽兵
轡虫村に間引きの記録あり
山陽兵
野っ原を膨らませたる轡虫
珊瑚
轡虫星の動きで知る時間
珊瑚
夕暮れに開くコーラン轡虫
司啓
がちゃがちゃや野球漫画のワーワーワー
司啓
轡虫橋本喜典大往生
志保川有@歌人、4月没、90歳
儒艮に土砂轡虫に放射線
志保川有
轡虫あす不燃ごみ収集日
がちやがちやや湯につけ剥がす瓶ラベル
がちゃがちゃや投与の度に誓約書
次郎の飼い主
轡虫激せば夜の水位増す
次郎の飼い主
轡虫くさを磨いているやうな
武井かま猫
頬肉の盛り上がりたる轡虫
武井かま猫
轡虫がらんどうにはよく沁みる
潤目の鰯
ローソンの白い便器に轡虫
潤目の鰯
がちやがちややニュースのあとの駐屯地
純音
本棚の迷路の奥の轡虫
純音
がちゃがちゃの腹の遅れてひくひくす
小泉ミネルヴァ岩魚
轡虫かすか亡国とはこんな
小泉ミネルヴァ岩魚
三日目の空也もなかや轡虫
小倉あんこ
轡虫ここは漱石住居あと
小倉あんこ
溶鉱炉オブジェと化して轡虫
笑松
轡虫増産に沸く町工場
笑松
轡虫街はしんしん枯れてゆく
常光龍BCAD
轡虫殴られたこと言わないで
常光龍BCAD
四百字詰決壊すがちゃがちゃがちゃ
神山刻
がちゃがちゃが止んで晩酌つまらなく
神山刻
轡虫の折れたる足や青き星
仁和田 永
酔うた夜のピカソの色や轡虫
仁和田 永
むらびとは絶滅がちやがちやは微増
逗留舎なお
轡虫公文の子らに無視されて
逗留舎なお
ガチャガチャや帽子工房ミシン踏む
水夢
退屈な市長の話くつわ虫
水夢
剖検は礼で始むや轡虫
星埜黴円
轡虫埴輪の丘の夕蒼し
星埜黴円
旋盤の裏の叢轡虫
西川由野
轡虫鳴くや呂后の壺の中
西川由野
がちゃがちゃの鳴かぬ夜来て捗らぬ
青海也緒
眠れそうなのに尿意が轡虫
青海也緒
轡虫は早送りのテープのやうな
赤馬福助
をなご買ふ庄屋の倅轡虫
赤馬福助
轡虫ピアノの蓋に疵無数
倉木はじめ
がちやがちやにガラスの割るる匂ひかな
倉木はじめ
むかしむかしがちやがちやだけがをりました
鷹星
轡虫啼くあの星が割れるまで
鷹星
銃よりも刀の国の轡虫
茶鳥
まるでほらブリキのヨット轡虫
茶鳥
セシウムの刻む時間を轡虫
中岡秀次
星々は時計となりぬ轡虫
中岡秀次
がちやがちやの歇めば強張る闇夜かな
直樹里
轡虫激しき夜に猫ひろふ
直樹里
終電を逃し轡虫の不気味
都乃あざみ
自衛隊の敷地は広し轡虫
都乃あざみ
がちやがちやと月夜の尿を払ひけり
冬のおこじょ
轡虫地べたゆっくり冷めてゆく
冬のおこじょ
轡虫自己紹介は息苦しい
桃猫雪子
膿はまだ破れずがちゃがちゃの煩い
桃猫雪子
絶滅に向かふ享楽轡虫
藤色葉菜
がちやがちやのはかなき脚やにはたづみ
藤色葉菜
がちやがちやや風に朽ちたる五輪塔
内藤羊皐
垂乳女の躓く方へ轡虫
内藤羊皐
頭痛薬引っかかる喉轡虫
南風の記憶
轡虫バザーの売れ残りの駄菓子
南風の記憶
がちやがちやの月光りりと弾きける
日出時計
掘るがいい轡虫鳴くあのあたり
日出時計
放尿やべたつく夜気の轡虫
猫ふぐ
ツーアウト満塁がちゃがちゃうるさい
猫ふぐ
轡虫納骨堂へ掛ける鍵
八幡風花
轡虫農家の嫁の爪強し
八幡風花
轡虫食はれるときぞ脚長き
彼方 ひらく
がちやがちやは一つ部品が欠けてゐる
彼方 ひらく
寝るまへに舐めるラム酒や轡虫
比々き
轡虫わり込んでくる愁嘆場
比々き
がちやがちやの声溜まりゆく古墳かな
福蔵
轡虫家傾かせたるは祖父
福蔵
腹に呑む怒りに触れ来くつわむし
抹茶金魚
くつわむし鏡に闇は静かなり
抹茶金魚
轡虫一人住まいの扁桃炎
眠る烏龍茶
轡虫玉音盤を運ぶ夜
眠る烏龍茶
轡虫オムツ交換24時
木乃伊
轡虫不法投棄のテレビジョン
木乃伊
本当にバスは来るのか轡虫
有瀬こうこ
がちゃがちゃや少しも読めぬ血判状
有瀬こうこ
くつわ虫空き地が僕の国だった
露砂
亜麻仁油のとろんと苦しくつわ虫
露砂
轡虫倒産したる鉄工所
高橋寅次
轡虫没収されしフィズの瓶
ゆすらご
がちゃがちゃや人は遊んで齢をとる
亀田荒太
留守番の夜がちゃがちゃが狭まってくる
あいだほ
轡虫向月台の銀の影
28ひろきち
がちやがちやや外れ馬券の吹溜
99カリン
轡虫きれいに泣きたかった夜
be
がちやがちやや夫の友人長つ尻
Kかれん
轡虫右手に掴む万馬券
Mコスモ
がちやがちやの闇は木綿の手ざはりだ
RUSTY
親知らず腫れて未明の轡虫
sol
このまろい夜ごとくつわ虫のかたち
あかしの小桃
轡虫生まる消防車は走る
あつむら恵女
轡虫三国志は三巻目
あまぐり
がちやがちやを喰うた河童の笑ひ声
あまぶー
がちゃがちゃがちゃあれは木馬の行進よ
いくらちゃん
古傷に響くことあり轡虫
いごぼうら
三万の聴衆退けて轡虫
いしい美髯
轡虫這うは夜空に落ちぬため
いしだもよ
轡虫家族揃はぬ食卓に
いつき組福岡リスナー班/由美子
がちやがちやの又がちやがちやの耳障り
いまいやすのり
がちゃがちゃの脚鋭角にとんぎらせ
うさぎまんじゅう
轡虫近所の噂の疾きこと
うづら
母ダカラ寝ナクテ平気轡虫
えむさい
轡虫地球の芯を削りをり
えらぶゆり
轡虫形見としての掠れ声
おがたま
雨粒がプリズムみたく轡虫
おたまじゃくし
轡虫の大音声一家は歪み出す
おんちゃん。
緑酒はや醒めて聞きゐる轡虫
かざばな
呼び声に何か忘れぬ轡虫
かたな
閉まりきらぬ門扉直さず轡虫
かつたろー。
夕闇をかきまぜている轡虫
かぬまっこ
轡虫ぽつんとコイン精米所
かまど
轡虫鳴けば闇夜は破れたり
キッカワテツヤ
一人飲む酒も楽しき轡虫
きっちゃん
轡虫これで生身の音なのか
くさ
をちこちに正調増ゆる轡虫
くすん
轡虫けんかの元の風呂掃除
くま鶉
一張の夜や轡虫責めたつる
くらげを
これもまた夜風のひとつ轡虫
けら
昭和の換気扇轡虫の家
こうまみえ
がちゃがちゃやどこへも行かず人を待つ
こうや こう
くつわ虫溶けゆく夜を明け醒まし
ココダン
月光の苦しにがしと轡虫
ことまと
がちやがちやの夜風を刻む背中かな
こなねこ
轡虫嗚咽は近いごく近い
コナラ
ここにまた防犯カメラ轡虫
こはまじゆんこ
漢方薬効いているのか轡虫
こま
轡虫味付け少し塩辛い
さくやこのはな
轡虫ならばそれでも美声かな
さこ
がちゃがちゃや夫の書斎は踏み入らぬ
さだとみゆみこ
がちゃがちゃや噎せて煙草の遠電話
さとう菓子
がちやがちやや町工場も好景気
さぶり
轡虫楽しくて鳴く訳じゃなし
さゆみ
轡虫夜のごみ捨て場は錆びて
しかもり
がちやがちやにがちやがちやかへす不惑の吾
ししまる
じゃじゃじゃじゃと土砂降りめくや轡虫
しゃれこうべの妻
深夜ラヂオかちゃかちゃ回すくつわむし
しゅうちゃん@5さい
じいちゃんはマックでバイト轡虫
シュリ
盛り場の社小さし轡虫
じゅりあん山本
轡虫じゅげむじゅげむと夜果てて
シラクサ
ボサノバやくつわむしいてをとこいて
ず☆我夢@木ノ芽
コピー紙のぬくみ人肌轡虫
すみっこ忘牛
轡虫鳴くや亡父の怒り顔
スローライフ
がちやがちやの夜通し耳にはりつきぬ
そめいゆ
がちやがちやのけたたましさやしづかな夜
たいぞう
くつわむし部活帰りのカレーパン
たけうち晴美
轡虫なんと素朴な声でせう
たま蛙
くつわむし星屑混ぜる音すなり
たんじぇりん金子
轡虫ツーダン満塁ツースリー
ちびつぶぶどう
がちゃがちゃの回転させている夜空
ちゃうりん
てんつてん点滴てんつ轡虫
ツカビッチ
避妊具の自販機錆びて轡虫
テツコ@第二まる安
竿竹屋夕暮れてゆく轡虫
でぷちゃん
きんのすなでぐちをさがすくつわむし
とうい(4さい)
がちやがちやのこみあつてゐる夜のみぎは
とおと
くつわむし鳴いたぞ次の星行くぞ
どかてい
轡虫轆轤挽きたる千の筋
ときめき人
轡虫屋根から落ちた闇一つ
としまる
裏庭の夜巻き戻すくつわむし
とのじ
今日はもうご飯作らん轡虫
とりこ
かの国の会話に似たり轡虫
とんぼ
轡虫早足となる通夜の道
なご
轡虫共に白髪となりて今
ナタデココ
補聴器を入れてがちゃがちゃ現れり
のつり
枕辺に轡虫いる昭和かな
のぶ子
轡虫地球は丸く収まらず
のら
轡虫残す骨壷二体床
バーバラ
後添えの浸かる仕舞い湯轡虫
パッキンマン
ビロードの宵通せんぼ轡虫
はなあかり
お泊り保育留守番にくつわ虫
ハルノ花柊
くつわ虫母のミシンを処分する
ひいらぎ
鳴き通し闇に滲みこむ轡虫
ひいろみ
葉陰より髯よく撓る轡虫
ひだ岩魚
折り目正しき洗濯物に轡虫
ひでやん
がちゃがちゃや木の下に撒く磨ぎ汁
ふうせんかずら
轡虫銀河の端から工事中
ペコちゃん
轡虫茅葺きの家取り壊す
ペトロア
清貧の禰宜の顔して轡虫 @禰宜(ねぎ)
ヘリンボーン富樽
さてはお前が昨晩のがちやがちやか
ぽおや
子の居ない初めての夜くつわ虫
ほしのあお
山はみな遠くになりて轡虫
ぼたんぴ
轡虫の闇付き空家新居とす
ましろなぎさ
長き手紙の長き追伸轡虫
まつだまゆ
三分の停車時間や轡虫
まどん
くつわむし風に吹かれて子は眠る
まにあ
解体の公営住宅轡虫
みかりん
縄文の森の深さや轡虫
みくにく
がちゃがちゃも電池交換するらしい
みずの風華
ルービックキューブ最後の一手轡虫
ミセス水玉
隆々と馬の立ち寝やくつわむし
みなと
轡虫の喧噪解けぬ知恵の輪
みやかわけい子
不整脈今日は少なし轡虫
むじーじ
愛好作業ってなんだろ轡虫
むらさき(7さい)
轡虫古墳すっぽり闇の中
むらたふみ
ペン胼胝の名残二十年轡虫
むらぴ
泣き止んだ後の頭痛や轡虫
めいおう星
轡虫逝きし息子のオートバイ
めしめし
未帰還の六機のひとつ轡虫
モッツァレラえのくし
子を産まぬ子宮の痛み轡虫
ももたもも
くつわむし鳴きやみて糸解けたり
やぶつばき
轡虫一度も見ずに越しにけり
やまぶき
通夜の間の鳩首密談轡虫
ヤマボー
轡虫ピアノをばんばんひいたもん
ゆうら(3さい)
反抗期ゆつくり来たり轡虫
ゆりたん
父の忌や三男四女轡虫
よーこ
がちやがちやの闇に膨らむ煙管の火
ららやにほ
封鎖する防空壕や轡虫
ラリロリラリラ
おはなしはごはんのあとでくつわむし
りすだいすき(3才)
轡虫タイの土産のナンプラー
る・こんと
酒飲むかあてはいらんか轡虫
るるの父
じやまするな俺はジヤズだぞ轡虫
ロクヨン
夕映えの新生児室轡虫
わかこ
早退きのランドセル鳴る轡虫
わこたんのまま
轡虫昭和の森にひとりの子
亜音洲
間の抜けた大雨警報轡虫
哀顏騎士
くつわ虫や原子力発電所の蠢きに
葵の上
轡虫オヤジは酔うと歌い出す
井久
轡虫あの馬子唄の聞えさう
一の介
ツァラトストラの斯く黙る闇くつわむし
一応なつめ
熟読の「妻のトリセツ」轡虫
一斤染乃
独房の月光蝕む轡虫
一人静
CQCQこちら地球がちゃがちゃ局
一茶お
暗闇をなほ膨らまし轡虫
壱太
轡虫虚子の筆なる墓標かな
雨霧彦@木の芽
石棺の白虎鮮やか轡虫
栄魚
轡虫ヴィオラ遅るる四重奏
遠音
がちゃがちゃの声散らかしてカップ麺
塩谷人秀
摩天楼翳るや此処に轡虫
横ちゃん
図書室の灯せる窓や轡虫
乙子女
こつそりと煙草を吸うや轡虫
佳山
後脚はクフ王の墓轡虫
加能あさふろ
鳴くまでの足の震えや轡虫
可笑式
雨漏りの乾きて轡虫我
夏湖
轡虫小さき棘の抜けぬ夜
夏珠子
子に過去を持ち出すまいや轡虫
夏出ひさし
夜の底かみくだきおる轡虫
花屋
がちやがちやと同じ孤独で泣いている
花咲明日香
草陰を脚の揺るがぬ轡虫
花節湖
転職は鉄錆の味轡虫
茄子紺
父に似た五百羅漢や轡虫
我省
轡虫祖母は茶筒を枕とす
海野しりとり
遊郭跡の丸窓割れて轡虫
灰色狼
馬頭碑の暗み沸き立つ轡蟲
梶  鴻風
カープまた負けた何しょんな轡虫
閑茶
轡虫さわげば星もさわぎだす
丸山志保
轡虫ヘルパーさんのチャリが来た
岸 れん
轡虫煩くてこんなにも凪
岩のじ
轡虫乳張る牛を呼びに行く
季よしこの夜
がちゃがちゃがちゃ大和座りの仏さま
吉 や
じわじわと結石に病み轡虫
吉野川
がちゃがちゃや給与袋の倒れたる
久我恒子
轡虫トムヤムクンが辛くない
玉庭
髪毟り書きつくる夜や轡虫
桐亜
愛読書今宵変わらず轡虫
金治宜子
七七日(なななぬか)過ぎて遺書出る轡虫
吟 梵
北限の轡虫少し賑やか
桑島 幹
高輪に嘗て色まちくつわむし
君島笑夢
ガチャガチャや十年回る洗濯機
薫風
約束がある日は嬉し轡虫
敬之
あったかも知れぬ情事や轡虫
桂奈
轡虫外のトイレは闇の端
月見柑
轡虫書斎の洋書読むがごと
犬井山羊
図書館の返却口の轡虫
湖雪
がちやがちややいつもと違ふ女連る
光本弥観
轡虫病の母は眠りけり
光友
くつわ虫小さくなりて母帰る
公毅
片足は店に忘れし轡虫
好文木
外つ国に母在はす人轡虫
江里口泰然
燭光にセロ弾きの影くつわ虫
香壺
あびき来る不確かな予感くつわ虫
高梅 仁@「あびき」は方言なのか長崎特有の自然現象なのか分かりませんが、浦上川を上る様子は津波を想起させるほど見ていて恐怖を感じます。
短針は星秒針のくつわ虫
今田無明
断層のひずみに住まう轡虫
佐川寿々
曲家の羽釜の湯気や轡虫
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
轡虫生家を砕くショベルカー
雑草おばさん
くつわむし去りてたいらな夜の風
三子
擦りきれてなほ擦りきれて轡虫
三重丸
がちやがちやや賽銭泥を見つけたり
三毳
墓場にも生は有りけり轡虫
山下高
轡虫人は耳介を閉じられぬ
山内彩月
つまみ上げれば腹で息する轡虫
山部の大野
がちやがちやや語尾が尖る避難指示
四丁目
本閉じれば轡虫勢いづく
試行錯誤
轡虫「愛」思いやりと訳される
七瀬ゆきこ
轡虫神戸なまりの夜もすがら
柴原明人
廃屋の撤去告示や轡虫
守安 雄介
なんだこれ字まで煩い轡虫
朱契
猫の耳鋭角となりくつわ虫
樹朋
ロマンティックな夜空を壊す轡虫
宗本智之
駅長の渡す通票轡虫
秋月
がちゃがちゃにまぎれ隠居に王手飛車
秋月なおと
くつわむしの緘黙雨も突然
春蘭素心
轡虫米寿の通夜は祝い事
小エビ
一途とは執着でした轡虫
小鞠
六の段未だつまずく轡虫
小春
弾力の残る鼓膜や轡虫
小倉じゅんまき
くつわむし玻璃のうつはに愛しまるる
小殿原あきえ@愛しまるる(おしまるる)
轡虫夜を刻んでミシン踏む
小梅
リハビリの靴真新し轡虫
小椋チル
轡虫あんたも俺もさみしいね
小木さん
胴体を釣り上げ歩く轡虫
松永裕歩
空くんは轡虫より団子虫が好き
笑酔
轡虫電車は5分遅れると
上峰子
家計簿の計算合はず轡虫
深草あやめ
トイレットペーパーざらりと轡虫
轡虫嘘六割の英作文
神宮くみち
亡父歌ひし風呂場傷みて轡虫
神山やすこ
轡虫箸で崩れる頭蓋骨
雀狼蘭
がちやがちやや胸骨のかみ合わぬ音
正木
強引な媼をりけり轡虫
正木羽後子
がちゃがちゃの喃語うるさき夕日かな
清波
頭上にはペガサス地には轡虫
西山哲彦
轡虫茶碗が割れて厄払い
澄海
帆を張れば海も汝のもの轡虫
西藤智
バス待ちて前屈・後屈轡虫
青山あじこ
轡むし月の光が塩になる
石川 聡
縁石に日の名残あり轡虫
赤橋渡
轡てふ重き字に鳴きくつわ虫
摂津の嫗
通夜いつか酒宴となりぬ轡虫
雪うさぎ
星瞬けば半音上がる轡虫
千恵
轡虫馬房の主は月毛色
千葉睦女@月毛色とは、馬の毛色の事で黄金色から淡いクリーム色です。
蔓植物の自由自在や轡虫
善多丸
がちゃがちゃや海の匂ひの闇へ飛ぶ
蒼奏
ガチャガチャの羽のゆらぎや星またたく
霜月
稜線より生まれ来る星くつわ虫
村上 無有
十年後の話は愉快くつわ虫
村上優貴
がちやがちやや丑三つを告ぐ古時計
多々良海月
モザイクにかじる黄昏くつわ虫
大和田美信
うたた寝の脳髄洗ふ轡虫
谷口詠美
闇のほか闇しか見えず轡虫
短夜の月
轡虫草食恐竜は悲し
地球人
轡虫かに星雲の軋む音
池田郁英
ノモンハンに鉄塊錆びてクツワムシ
池之端モルト
再読の乱歩の夜の轡虫
竹さ
乱歩本並べる廊下轡虫
竹林
もの言はぬ女怖ろし轡虫
中根由起子
耳の水なかなか抜けず轡虫
中山月波
くつわ虫空が昏いと鳴くのです
宙のふう
がちゃがちゃのがちゃがで止めし轡虫
鳥越暁
がちゃがちゃの中に一声聴き覚ゆ
津軽まつ
廃炉への手順姦し轡虫
津軽わさお
くつわ虫嫁ぎたる子の部屋に寝て
定吉
くつしたはむしくいがあるくつわむし
鉄鰈
轡虫べこり団地のすべり台
天水郷
轡虫火起こし棒に煙立ち
天晴鈍ぞ孤
息子にも爪を噛む癖轡虫
天玲
くつわ虫故郷遺跡の名を忘れ
貼女(ちょうじょ)
くつわむし昔実家に馬がいた
田辺 ふみ
轡虫その謎解きは無理がある
渡野しえん太
川水に星を捕らへて轡虫
登りびと
黙すには命が足りぬ轡虫
都南萌生
戦後まだ七十四年轡虫
土井デボン探花
轡虫宇宙の広がる音の如
土屋つよし
轡虫人工呼吸器の無音
島崎伊介
モニターに東京裁判轡虫
東山
星々のぶつかり合いて轡虫
桃泉
日本のここがへそなり轡虫
桃福
拍手なき路上ライブや轡虫
藤井祐喜
虫めがね轡虫の顔怒ってる
藤鷹圓哉
轡虫さびしがるもの騒がしく
藤田康子
轡虫つくばいの水揺らすほど
那須の田舎者
轡虫桂枝雀の型破り
凪野たいら
宇宙にも果てはあるなり轡虫
楢山孝明
豹柄の「ほっといてんか!」轡虫
尼島里志
轡虫女風呂にも居るのかい
日下まひろ
引退のスパイク褪せて轡虫
日午
轡虫語教室初回は無料
日田路
落柿舎は詩人になれる轡虫
入口弘徳
おしおきの蔵の小窓やくつわむし
猫舌扁平足
がちゃがちゃや武具馬具月の幔幕裏
播磨陽子
轡虫ブリキの羽をこすりけむ
波音
三年で過去になる道くつわむし
白居千夜
轡虫煤吐くように鳴きおわり
白鳥国男
草わだち草轡虫わだち草
麦吉
がちやがちやや厩舎の飼料添加物
比良山
轡虫月下の蒼きごみ屋敷
緋路
轡虫見つけてホース弱めたり
美翠
轡虫牛乳パック乾きをり
姫山りんご
チアガールと轡虫と老人がおる
百幸
轡虫厩舎に月光掬い足す
百合乃
轡虫八時以降は出ぬ電話
不知火
ひらがなの選挙ポスター轡虫
富山の露玉
轡虫這う何処までもアスファルト
風慈音
吾常に良き人もどきくつわむし
風峰
轡虫庭に淋しい音散らす
福良ちどり
星の音符遠く見上げて轡虫
平松洋子
轡虫芭蕉庵の灯はLED
平野水麦
轡虫痴話喧嘩なら聞くまいぞ
打ち切りの訳はこもごも轡虫
蜂里ななつ
轡虫弟に見下ろされた日
北村 崇雄
騒ぎやうは星に倣へよ轡虫
堀口房水
轡虫おトイレにオレとおる
万斛
クツワムシ公民館に寝転んで
未知
忽然と建つ電波塔くつわ虫
未補
三度目のこむら返りやくつわむし
霧子
がちやがちやの止みて枕を裏返す
椋本望生
櫂とこゑ合はす夕暮くつわ虫
明惟久里
葉を食えば葉となる轡虫に脈
綿井びょう
轡虫モールス信号受信せり
茂る
ばあちゃんちのお便所怖い轡虫
野ばら
上流の水はさやさや轡虫
野々りんどう
深吉野をがちゃがちゃ覆う悲恋かな
野々原ラピ
轡虫ざらりとしたるほど暗き
野良古
宵っ張りの牧師の寝酒くつわ虫
柳児
轡虫深夜ラジオのバカ話
油揚げ多喰身
音痴だが鼻唄は好きくつわ虫
柚和
くつわ虫藍の紬の織り上がり
遊飛
轡虫深夜紐解く六法全書
葉月のりりん
轡虫「ボコボコ」ぼやく排水口
葉子 A
くつわむし内緒話にならぬ祖父
雷紋
黙礼に児の従ひぬ轡虫
蘭丸結動
気に入らぬ磁器の出来栄え轡虫
利平
轡虫固焼きそばを砕く匙
立志
くつわむしともがきの名を忘れけり
立歩
さうやつて貴方は黙る轡虫
留野ばあば
錆の浮くおさるの玩具轡虫
竜胆
野へ放つながき口笛くつわ虫
緑の手
盲導犬主と聞き入る轡虫
林 和寿
大水や土間に聞きける轡虫
老人日記
ボサノバの神様死せり轡虫
朶美子(えみこ)
轡虫寂し隙間の多き地図
洒落神戸
青になる前の一瞬轡虫
游真
轡虫明後日が今から嫌だ
祺埜 箕來
新京を南へ落つや轡虫
脩斎@105さい
轡虫プラごみ潰す勝手口
脩平
換気扇の壊れた羽や轡虫
芍薬
くつわ虫地球重たく回る音
茫々
和尚去り香煙残る轡虫
萬代草舟
轡虫そこだけ熱を持つ闇夜
蓼科川奈
独り酒がちゃがちゃの来て愉快なり
蜥蜴の尻尾
指差しで地球一周轡虫
邯鄲
古井戸の釣瓶のほつれ轡虫
霖之助
炒めもの匂う軒先轡虫
靫草子
轡虫背戸は焼魚の匂ひ
28あずきち
六限を終えて中庭轡虫
28
がちゃがちゃや線路の錆びの匂ふ夜
Dr.でぶ
投票所の鉛筆の音くつわむし
オキザリス
原稿は白し夜を鳴く轡虫
かずポン
雀荘の灯り消えるや轡虫
つつ井つつ
轡虫倉庫のドアの軋めけり
パオ
停電の三日目の夜のくつわむし
マオ
米一合洗う夜更けや轡虫
まぐのりあ
終業の缶珈琲や轡虫
まるちゃん2323
轡虫厩の奥にありし風呂
根本葉音
蔓絡む錆びた自転車轡虫
小鳥ひすい
スチールの机冷たく轡虫
森陽子
がちゃがちゃや貧乏の貧乏ゆすり
桃和
長考の末の凡手や轡虫
蓼蟲

並

オレは今かなり生きてるぞ轡虫
これでいいのだ
くつわむしなもねもすがたもしらぬなにか
ろびんちょ
月の夜の水面に響く轡虫
14橘貞山
雨催いがちゃがちゃの歌低くなり
⑦パパ
轡虫つづく雨音こえの消ゆ
aya
二気筒の鼓動とハモる轡虫
Benじい
貫一のなじる海辺や轡虫
chiro
つくわむし違い教えるくつわむし
GOLD20
がちやがちやを包む闇夜の黒きこと
KAZUピー
独り居の言葉なき夜の轡虫
KKK
ゆつくりとまた鳴りをはり轡虫
Lu
一人居に轡虫の音たくましく
PON
くつわむし裏手の夜をほしいまま
syuusyuu
曲り家にがちゃがちゃぱたぱた座敷わらし
Vn 花のん
山火事や羽無き死骸の轡虫
wolf626
城岩に残る温さや轡鳴く
yoko
裏窓を開けて晩酌くつわむし
アーナンダ
轡虫大地の鉄分吐き出して
あいみのり
轡虫朝から電話のよくかかる
あい女
はしゃぎたる季節の終わり轡虫
あおか
轡虫戸締りok札下げる
アオキシゲル
ロシア語の喧嘩のシーン轡虫
アガニョーク
遠来の母来し慕しくつわむし
あきおかば
夜を鳴きてがちゃがちゃ草の縄張りや
あけび庵
鳴いてるよ鳴いていないよ轡虫
あけみ
轡虫鳴くやゼンマイ巻けそうな
あざみ
くつわむし子犬頻りに首傾げ
あさり
正宗の轡の音や轡虫
あすなろ
轡虫眠れぬ夜の友となりぬ
あなぐま
轡虫川向こうには三尺玉
アマリリスと夢
轡虫波音乱す浜の薮
あみだジジイ
ジャングルを生き抜きさうな轡虫
あみま
宿題が終わらぬ夜の轡虫
あやたか
くつわむしまだ不慣れなる楽器かな
あやの
胴太いが良い音出すぞ轡虫
あら サナエ
轡虫免許更新明日は古希
アリマノミコ
潮騒の野面湿りて轡虫
あわの花水木
轡虫ジェリコの馬は空も飛ぶ
いさささ
がちゃがちゃとオーケストラの裏拍を
いたまきし
独り身の部屋へようこそ轡虫
いちな
轡虫夢の淵にて別れ給も
イチロー
寂れゆくいで湯の町や轡虫
いつか
轡虫ガチャガチャ聞きつ微睡みぬ
いと茶
恐竜の出土岩場や轡虫
いなほせどり
思いきり鳴いてみなはれ轡虫
いわきり かつじ
傲慢に吠えるのどぶえ轡虫
うに子
面会終え一人の夜道くつわ虫
うま子
廃校やピアノ寂しく轡虫
うめがさそう
幼な子や歌で知りたるくつわ虫
うらら恵子
妹が次女を産んだよくつわ虫
うりずんまめ子
消灯のベルに目覚めてくつわ虫
ウロ
団欒に突如と迫る轡虫
エイシェン
裏庭のコントラバスや轡虫
オイラー
音外れ凶ごとなきや轡虫
おうれん
轡虫楽器携へステージへ
おけら
この点数ガチャガチャのせいにならないか
おみおたーぜ
ふたり寝てベッドの狭し轡虫
オリヒロ
がちゃがちゃやケチャックのごとチャッチャッチャッ
カオス
過疎進む空家の藪に轡虫
かげろう
くつわ虫ややのよく泣く夜半かな
かこ
轡虫空気読まぬも計算か
かたちゃん
くつわむし孤独な夜ラン応援団
カタツムリ
留守番に轡虫の音耳あらた
かつら子
くつわ虫お前どこだと嗅ぐ仔犬
カヅラ梅
結論の出ない会議や轡虫
キイロイトリ
轡虫二上山を超えて啼く
ギコ
轡虫や指揮者の君旅に出る
きさらぎ
スミ1の完封負けや轡虫
きなこもち
クツワムシ思い通りにならぬ夜
きのした小町
上の階は空き家なりけり轡虫
きのと
集合に少し遅れて轡虫
キャサリンまさこ(まさこ改め)
耳鳴りの音を消したる轡虫
キヨ
セロ弾きの音をはずして轡虫
キョンちゃん
真夜中の尿意の雫石轡虫
きんえんくん
くつわむし空き家解体また一戸
くめ仙人
寝るだけに戻る我が家轡虫
ぐりえぶらん
がちゃがちゃや今日は私の愚痴る番
くれまてぃす恵子
がちゃがちゃや母同じ事くりかえす
ぐれむりん
踏み入れば耳鳴り冴えて轡虫
くろべぇ
「GACHAGACHA」と謎の交信轡虫
クロまま
轡虫や負けずに喋る四姉妹
けいはく
Love me doがちゃがちゃ鳴くは A Hard days night
ケスウヨ1101
くつわむし3リットルのベントレー
けんた
君は無言反抗期ただ轡虫
ごあ
労働や馬力ある声クツワムシ
こけ夏
がちゃがちゃを聞ける田舎も悪くない
コタロー
光秀の城に深井や轡虫
こつき
轡虫宿直は襟をかきあわせ
こてつ川
恍惚の境地なるのにがちゃがちゃとは
こはぎ
草むらの褐色の飛ぶ轡虫
こぶこ
轡虫闇の深さを教えけむ
ざうこ
無人市の品出揃うて轡虫
さくみ
埃舞ふ人力の街轡虫
ささき良月
パソコンを打つ手を止(や)めよ轡虫
さとう
轡虫われがわれがといつきうち
さとうくにお
くつわ虫町で二軒の赤提灯
しー子
がちゃがちゃが夫婦喧嘩を取り持てり
しげる
足音に一瞬静寂轡虫
しげ爺
轡虫vol.0のSOS
しっぽ
轡虫フェイクに暮れる永田町
シニアモモ
轡虫ベジタリアンの丸い腹
ジミーあゆみ
がちゃがちゃと母の小言は聞き流す
しみみ
ぜんまいの時計は手巻き轡虫
シモーナ
嫁ぎ来る轡鳴らしてくつわ虫
しゅうふう
轡虫一点張りのビブラート
じょいふるとしちゃん
目覚ましかゼンマイ仕掛け轡虫
シロクマ太郎
轡虫ナースコールの夜が明ける
しんしん
せせらぎとくつわむし聴く旅の贅
すえよし
温暖化の夜聞けぬ轡虫の音
すみれ
富岡に製糸の匂ひくつわむし
すみれ色の涙
耳塞ぐ子らの真夜中轡虫
セイケンチク
犬小屋にいつも犬居ぬ轡虫
せいち
不器用な生き方似たり轡虫
せんべい
轡の音叫んで帰る轡虫
それぞれのしあわせ
轡虫寂たる夜の風の声
たいき
候補者の演説真似る轡虫
たけし
赤提灯一杯やるか轡虫
だけわらび
軒下の轡虫参りて寝させぬ
タック
母といて轡虫の声近く聞く
たなかひろくん
次々と灯る団地や轡虫
たま
轡虫白雲うつる野球場
たま走哉
轡虫足千切れしも溌剌と
たむらせつこ
卒寿の母静かな夜ねと轡虫
ダリア
轡虫振られたあいつとカラオケへ
たるみ
轡虫ああ言えばこう言う息子
ダンサーU-KI
寄れば止み去れば鳴きだす轡虫
たん造
癒される仕事帰りに轡虫
ちか丸
くつわ虫今日の夕飯カレーだな
ちばくん
踏切を終電過ぎて轡虫
ちばさん
古里の庭寂しさ破るくつわむし
ちひろ
土と母の温もりにいる轡虫
チャーリー・バゲット
真夜中の神楽の稽古轡虫
チョクメイ
砂利を踏む小径の闇を轡虫
ちょくる
闇に沈む夜中の独り轡虫
ちょろたこいん
仕舞ひ風呂終われば鳴き止む轡虫
ツーちゃんの恋人
遠き日のN響のごと轡虫
つちのこ
土手歩く足にもぞつと轡虫
つつ井つつ夫
ギターの音重なり響く轡虫
つわきの嫁
忖度の会話途切れて轡虫
ティーダ
いい加減修理に出せよ轡虫
てまり
轡虫少々枯れて口達者
ときこの母よしこ
だるまさんがころんだごとく轡虫
どくだみ茶
くつわ虫亡夫の辞世句筆捌き
とし子
動き得ぬとも轡虫や聴き入る
ともかわすてむ
轡虫は悲しや夜のひとり言
ともぞー
けふもまた水遣りをして轡虫
とりまる
あの森の忘れ去られし轡虫
とわ
声姿ウエブに探すくつわ虫
とんとん
がちやがちやや地響きたつる力織機
なかがわ 聖一
ガチャガチャの中に大きな轡虫
なかの花梨
声楽し姿見せるな轡虫
なごみ
くつわむし畳の上で聴くラジオ
なつぽよ
がちやがちやや電脳世界炎上す
なつめ
轡虫ラップトップにうつる顔
なつめモコ
夕暮れの井戸端会議くつわむし
なにわっこ
横須賀の街を支えよ轡虫
なめろう
口げんか妻の味方は轡虫
ぬけまいり
繰り返す同じ問答くつわむし
ねぎみそ
宇宙との交信試す轡虫
ねむり猫
大海原寂しガチャガチャ轡虫
のもとみな
何処で鳴くあんたやったん轡虫
のりた
クツワムシ校舎の窓と合唱と
のりりん
くつわむし鈴の音真似る授業中
はじめ
雌を呼ぶ声そこまでに轡虫
ハチ太郎
くつわ虫馬券外れて宵の道
はなだんな
この憂さを散じくるるや轡虫
ははろ
轡虫逃がす片手に農薬粉
ハマさん
九年ぶり嫁が来るらし轡虫
はむ
がちゃがちゃの途切れ途切れに山の宿
はら美華子
クツワムシぼっちの夜と共鳴す
はるの 紅葉
セメントで草原ないよ轡虫
ばんしょう
なにとなき鳴き声くつわむし名前あり
ばんじょうし
くつわむし声出しながら隠れんぼ
ばんどうまーぴー
轡虫オンザロックの午前二時
ピサロ昆布
境内に踏まぬ庭ありくつわむし
ビッグマム
轡虫平癒を願う帰路に鳴く
ひな子桃青
クツワムシこれ見よがしな長い足
ひよはるばば
轡虫気忙しそうに恋歌う
ひろ
チャルメラを追いつつ轡虫を追う
ひろくん11さいのママ
100円でガチャガチャ回しくつわむし
ひろしげ11さい
廃村や人呼ぶ声の轡虫
ひろちゃん
轡虫うつらうつらと夢見れり
ひろのじょう
ヒーローに変身したき轡虫
ひろ史
がちやがちやや森閑として無人駅
ひろ志
こひの詩イヤホン越しのがちゃがちゃかな
ふあり光
がちゃがちゃの鳴く声止みし後の虚空
ふあんた
轡虫今夜の本はシンデレラ
ふくろう
青空や山葵色なる轡虫
ふさこ
轡虫田舎暮らしの嫌なとこ
ふたあい
逢ふ夜に何かとうるさい轡虫
ふなちゃん
轡虫遠くに聞いて親しめり
ふみ
くつわ虫最後の恋を鳴き通す
ふみちゃん
轡虫湯加減問ひて薪を足す
ふわり子
武士(もののふ)の魂乗せて轡虫
ぺち
子ら歩む野辺にて鳴くや轡虫
ヘルシーアイランド
轡虫探してもまだ三周忌
ペンギンおじさん
轡虫鐙がうまく踏めなくて
ほしの有紀
轡虫あの日は忘るるより遠く
ほのぼぉの
だんまりは苦手なわたし轡虫
ポンタロウ
始発待つ終着駅や轡虫
ポン太
くつわむしわが耳壊れ羽触る
マツイミキロウ8191
轡虫月の光にフォルティシモ
マッキラ棒
足音にふと気配消し轡虫
まぬう
我が胸のかそけき音や轡虫
まほろ
くつわむし暴走族は今日やめる
まみのすけ
轡虫燕尾服着てタクト振る
マユミ
二番目の歌詞知らなくて轡虫
まゆりんご
母さんの死を知る夜の轡虫
まりい@木ノ芽
寂しさを押し退ける術轡虫
まんぷく
がちやがちややがちやがちやがよしと思ふらむ
みこ
轡虫源氏の墓を毟りけり
ミズカラス
轡虫サテンスカート新調す
ミセウ愛
亡き弟の声掠れをり轡虫
みどりがめ
小さき葉の上に余るや轡虫
みどりちゃん
くつわ虫画面タップで歌いだす
みなつ
庁舎の夜10階へ急ぐ轡虫
みのる
がちゃがちゃの寝静まりて厩舎開く
み藻砂
轡虫月あかりを鳴き通す
むすびめ
応仁の洛中の闇がちやがちやと
むったん
くつわむしランチ予約す閉店日
むべ
しもた屋の奥の灯りや轡虫
めぐみの樹
矢の如く時を刻むや轡虫
めそしる
祖父の肩強く揉む夜轡虫
めりっさ
轡虫脚跳ね竹刀面を打つ
もせきのこ
網戸越し小言めくよな轡虫
もちえちゃん
くつわむし音符の切れて寂の中
ももとせこえ
轡虫母も娘も無口なり
もりお
通夜の客送りし坂や轡虫
もりたきみ
まじまじと夫の寝顔や轡虫
ヤッチー
がちゃがちゃや贈る指輪に決意の夜
ヤヒロ
歌でのみ知るくつわむし見目いかに
ゆこげん
轡虫話し相手もいない夜
ゆみづき
しんせつな友やどこかに轡虫
よあけの晩
床の間に陣取り我は轡虫
ようざん
くつわむしプロペラ飛行機とぶ夜
よしいくえ
街中は外客ばかり轡虫
ヨシケン
草むらは轡虫らの合唱団
よつ葉
がちゃがちゃや草叢の色に溶け
よひら
和太鼓に負けじとばかり轡虫
よりみち
つゆ知らず童謡出てるぞ轡虫
ライブラリー
勇む夜に甲冑のごと轡虫
ラランジャ
轡虫寄席の出囃子名調子
りぃらっくま
ガチャガチャも轡も知らずうかうかと
りう女
旅の宿夜ごと誘いの轡虫
りこ
本当は表に出たし轡虫
リバティーさん
六地蔵ガチャガチャ聞くや穏やかに
りんごのほっぺ
クツワムシ午前零時の無重力
るびちゅ
伴奏にブレスあらずや轡虫
るみ
ガチャガチャの声を落としぬ休止符か
れい
ホームラン喜ぶ父と轡虫
れんげ
公園で星座探せば轡虫
れんげ畑
雨途切れずガチャガチャなけず轡虫
ろん
轡虫やかましくとも児は寝たり
わわ
助手席で秘密の話くつわむし
亜久琵
轡虫しゃべる家電に返事する
阿波豊
ビル下で季告げる声轡虫
ここは我が領分なりと轡虫
安田 信洲
轡鳴らし旅を知らざり轡虫
杏と優
轡虫挙式を終へる軽井沢
伊藤正美
轡虫読書に夢中宵を知る
伊藤善隆
轡虫延滞本の飛ばし読む
伊豆子
浅く息吸ひて吐き出す轡虫
伊予吟会 心嵐
轡虫森のどこかの印刷所
伊澤華純
昭和の夜を狭山丘陵くつわ虫
位子
轡虫闇夜に鳴いてなほの闇
位相朗
長良川篝火消えて轡虫
為一暢道
一日の終わりの音や轡虫
井田みち
轡虫鳴く夕暮れの寺の鐘
轡虫の音碁石の音激し
一井蝸牛
轡虫掃除終わって身を投げる
一音乃遥
轡虫ボンボボボンボベース担当
一碁一会
声張りて孤高なるかな轡虫
一純。
繰り返す殺戮くつわ虫の黙
一走人
轡虫憎し報せを待つ夜や
一呆堂
くつわむし宇宙の果ての草のなか
一律
轡虫踵つぶして履いた靴
稲垣由貴
轡虫鳴きて寂しさ募らする
右田俊郎
轡虫嫁入り行列祝い唄
宇宙生物ぷりちーぴ
がちゃがちゃと揺れる日本や轡虫
烏兎
御金蔵やぶりに来たか轡虫
羽沖
帰り道轡虫手に義父の声
羽光
轡虫十年超えた給湯器
卯年のふみ
轡虫いろいろ言うな母よもう
映千
草むらのグリークラブか轡虫
永想
妻の愚痴なんとかしてよ轡虫
英ちゃん
がちゃがちゃや夫婦喧嘩に疲れ果て
英子
街頭に幟たなびく轡虫
詠野孔球
轡虫今夜もうるさく自己主張
越仙
轡虫おじいちゃんちから来たの
榎本みわ
叱られて藁小屋の中轡虫
轡虫けふと言ふ名の積み荷去り
塩の司厨長
追憶のBGMやクツワムシ
横じいじ
一滴一風感じ目覚めた轡虫
音澤 煙管
轡虫酸素吸う父耳澄まし
下村ひじり
轡虫むちゃくちゃでござりまするわ
佳月
虫愛づる姫の微笑み轡虫
加賀もずく
廃屋に住み続けてやくつわむし
加和 志真
蒸す夜なべダメ押しするはくつわむし
暇親爺
深更のマウスのクリック轡虫
花丸
ばれてるの隠れていても轡虫
華らんまま
風呂焚きの爆ぜるに合わせ轡虫
蛾触
がちゃがちゃやテラノザウルス呼ぶごとく
雅喜
静寂の破壊担当くつわむし
雅鬼
部活後の片付け終わり轡虫
雅生
一声に背いっぱい鳴く轡虫
雅由
かくれんぼ黙っていてよ轡虫
海月漂
アレクサの天敵たるやクツワムシ
海苔巻みかん
轡虫足踏みミシンと母の背と
海葡萄
空つぽの幼稚園庭轡虫
海風山本
轡虫短波放送受信中
垣内孝雄
燦々とくつわむしのは色褪せて
顎の顎
おじさんに教えて貰う轡虫
勘太郎
がちゃがちゃにつき合う吾も夜もすがら
甘泉
暗闇を照らす和音や轡虫
甘平
一途さが愛しくもあり轡虫
丸山隆子
闇にただよふ甘き香やくつわむし
丸子
つれあいを求め全力くつわ虫
岩品正子
轡虫声のリズムはハ長調
喜右衛門
轡虫いまじゃネットで買えるそな
喜多輝女
本箱の裏から聴こゆくつわ虫
喜風
雑俳で通す意地あり轡虫
幾恋良石
国会や空気読めない轡虫
気のまま風
がちゃがちゃの声や日本を聞き初むる
季凛
不夜城や眼下の街に轡虫
紀杏里
不意に来て子ら帰る夜の轡虫
紀美子
夜夜中の振り子時計や轡虫
貴桜李
ギロマラカスウッドブロックくつわむし
貴茂菫
開発のせまる荒れ野や轡虫
軌一
原発の廃炉建屋の轡虫
輝峰亭
川崎のライトスタンド轡虫
輝棒
見たことのなき金持や轡虫
菊池洋勝
がちゃがちゃとお邪魔虫かや轡虫
吉村よし生
たっくんや飼育キットの轡虫
吉田竹織
くつわむし狭庭に生まる恋模様
桔梗
クツワムシ汗を流してボール蹴る
桔梗松山
轡虫華麗な声も探す旅
丘 るみこ
忍ぶれど隣の部屋の轡虫
久坂晶啓
竹かごで夜な夜なやんちゃくつわ虫
久仁重
法要の夜は更けつつ轡虫
宮みやび
轡虫無邪気に脚を引き千切り
宮坂変哲
轡虫ほろ酔い帰りリズム取り
宮写楽
がちゃがちゃの響くばかりの夫婦かな
宮田一代
今宵また闇夜の使い轡虫
宮島ひでき
ルルルルと鳴くものも在り轡虫
宮武由佳子
轡虫我が泣き声を隠せばや
宮﨑紅清
幼子の快眠逆撫で轡虫
漁港
われの愚痴聞いて笑うや轡虫
京あられ
轡虫野原のどこに地下組織
京丸
轡虫みどりの体レースのよう
京子
リハビリを終えて迎える轡虫
玉井 瑞月
がちゃがちゃや内弁慶の年長児
琴女
旅行先は外国人と轡虫と
筋トレ俳人
轡虫鳴き止み何の督促者
金子加行
がちゃがちゃを納戸に移しねむるかな
金太郎
銅枯れて煉瓦の壁に轡虫
銀命堂
痩身の一人寝に添う轡虫
銀蜻亭
轡虫合唱如く重なるこゑ
句詩呼
寝ようかな網戸にのぞく轡虫
外の声のひとつはくつわむしなり
空山
轡虫アイス溶けそな周波数
空遊雲
醤油樽耳を当てれば轡虫
熊縫まゆベア
試合果て鳴けど探せぬ轡虫
栗田もとえ
轡虫非常階段にて潰死
栗田杯閃
がちゃがちゃやオルガン囲む四時限目
薫夏
真夜中の夢のお馬車や轡虫
渓湖
轡虫泣きたい僕の応援団
渓翠@青東高
轡虫鳴いて今の世かも知れず
畦のすみれ
がちゃがちゃやヒールで闊歩す娘あり
蛍川
轡虫人集まりて婆笑ひ
鶏心
轡虫前世は何をせし人ぞ
月のうさぎ
秘め事を知っているのか轡虫
犬散歩人
ちゃぶ台に一人鍋置き轡虫
元喜@木ノ芽
宿題は手つかずのまま轡虫
元元
轡虫散歩のあとの犬しづか
古都 鈴
轡虫鳴き止む音の消ゆる闇
己心
轡虫や波織る夜をバグダッド
枯丸
くつわ虫ガチャガチャ地球号修理中
五月町まりィ
車なき高速道路轡虫
五月野敬子
轡虫手に跳び泣きだす都会っ子
娯李音
常宿にするか夕べの轡虫
くつわ虫長湯の供に鳴きにけり
江魚
鳴くものの闇を統べたる轡虫
江戸人
洞窟の先は暗闇轡虫
江戸川青風
坪庭に闇しっかりと轡虫
江口小春
バザールにスパイスあまた轡虫
紅さやか
轡虫丸刈りの子ら猛ダッシュ
紅塩寝子
命日や母と唄えり轡虫
香栄
演奏会パーカッションや轡虫
香舟
友の母の目見えてきたらし轡虫
高橋笑子
思いのまま生きてみたし轡虫
高橋冬扇
捕まえて手の平痛しクツワムシ
高田 仁和加
がちやがちやの潤むまなこに一番星
黒子
夜中まで続く宴会くつわ虫
今井佳香
母に似し巻き爪切る夜轡虫
今野夏珠子
二歳児のいやいや期かな轡虫
根なし草
山路来て聞き逃すまい轡虫
佐咲 妙星
風わたり飛ばされ消ゆる轡虫
佐山夕子
酒宴終わり最終電車轡虫
佐藤こはる
鬼婆の鉈研ぐ夜や轡虫
佐藤儒艮
轡虫遠くになりぬ昭和かな
沙無
轡虫豪雨の闇にゆれる生
細木さちこ
ヤフオクで足無し轡虫登場
榊裕江子
母の背をいつまで追える轡虫
咲耶とこ野
カレーの匂いもう帰れよと轡虫
桜桃侍
涙目でなんちゃあないちやくつわむし
桜姫5@なんちゃあないちや(土佐弁)=何でもないよ
轡虫恐竜時代からいたであろう
桜木レイ
有休の消化しきれぬ轡虫
札六(関屋@和祝句会)
轡虫家に入るな殺される
三寺ひろみ
なんだとは何だと怒る轡虫
三水低@第二まる安
山の駅枯れた足跡くつわ虫
三大夜景
轡虫老後の預金二千万
山口雀昭
不機嫌な母の代わりに轡虫
山口富子@Mamaly House俳句道場
踏切りの音に黙るかクツワムシ
山裾 都
終点の闇夜に囁く轡虫
山部コルチ子
鳴くと跳び跳びてまた鳴く轡虫
山本 力
大仰に震わす翅や轡虫
山本嘉子
轡虫扁桃腺の腫れ具合
山本先生
眠れぬ夜(よ)轡虫鳴き友となる
山野はな
声明の手綱をとるや轡虫
山野ゆうり
鈴虫の鳴く声聞いて轡虫
山羊山(やぎさん)
松濤の響みに負けじと轡虫
散土
轡虫鳴くや進化の埒の外
始の子
猫の来て羽ひそめたり轡
枝子(えだし〉
轡虫髭剃り跡の青々し
糸慌@木ノ芽
火傷冷やす静けさの奥轡虫
紙威
轡虫闇の草むら絡む指
紫雲英
標本の配置悩みし轡虫
紫鋼
恋仕舞い轡虫鳴く街路樹
紫香菫
轡虫スマホで探す味気なさ
紫紺
初めての料理教室轡虫
紫檀豆蔵
秒針の音の向こうの轡虫
紫陽花
轡虫仲間はずれの帰り道
紫陽花 涼音
轡虫昭和遠くと鳴くばかり
紫蘭
逝く人を偲びて鳴くやクツワムシ
詩楽麿
くつわ虫あすの天気を言ひにけり
慈温
ガチャガチャとバラス踏む子と轡虫
治もがり笛
がちやがちやや遺産相続揉めし家
鹿歩
耳近く夜も待てぬか轡虫
式子
口から先に生まれてなんぼ轡虫
篠田ピンク
眠れぬ夜供に唄おう轡虫
舎人
轡虫月追ひかけるかに鳴きにけり
斜楽
ペダル漕ぐ塾帰り道轡虫
紗々
歪みたる網戸の網目轡虫
紗千子
がちゃがちゃの居場所を探す目と耳と
紗智
轡虫鳴いてどうするはこの中
取屋 信春
古の都の巨石や轡虫
朱夏A
足怠し命短し轡虫
珠桜女絢未来
芸人のタンバリンかな轡虫
樹 稔
轡虫にいろを加える二匹めの
樹梢@木の芽
ロボットにお掃除任せて轡虫
州芳
縁台や読みかけの本轡虫
秋月流音@木ノ芽
さがし物轡もがちゃがちゃ部屋もがちゃ
秋桜
轡虫じゃり銭詰まった財布かな
秋籠る
クツワムシつまめばポキリ大腿骨
住吉 敦子
配役はその他大勢くつわむし
重翁
豆腐屋の夕の知らせやくつわむし
塾志
がちゃがちゃの止まるや訪ね人のあり
俊夫
くつわむし兄の説教消す夜道
春と夏子
くつわ虫廓跡には夜の帳
春川一彦
百花園奥の方には轡虫
春日
物真似で飯が食えそな轡虫
春爺
狭庭にも深き闇あり轡虫
春野いちご
月光の湖水さざ波轡虫
淳絵樹
病室の夜の賑ひ轡虫
順女
轡虫寝ねがてに飲むワインかな
小橋春鳥
轡虫ガチャガチャ鳴きて燃え果てて
小熊伸子
轡虫何処と寄ればはたと止み
小熊利雄
ガチャガチャや秘境の駅の古時計
小山晃
轡虫突如始まる音合わせ
小石日和
熱弁の夫の持論やくつわ虫
小川都雪
ガチャガチャと鳴いてひと夜の恋に酔う
小塚 蒼野
夜歩きの歌より優し轡虫
小崚 糸杉子
よもすがら酒と泪の轡虫
少納言小豆
翅よりも翅ぶる脚よ轡虫
庄司直也
がちゃがちゃと鳴きて野球の終わりけり
昇華
やることはあるんだけれど轡虫
松浦麗久
健診の上りし数値轡虫
松山
轡虫孫弾くラ音の残る夜
松山のとまと
再生乞うアドプト・リバーに轡虫
松山女
追憶の廻る八ミリ轡虫
松田てぃ
星空と山影田んぼ轡虫
松田縞傘
寝不足やよべのままなる轡虫
湘輝
天も地も真暗闇に轡虫
照波
宵に寝て目覚め遠くに轡虫
城山のぱく
風乾き星座も順に轡虫
常陸人
ガチャガチャとランブ灯りし風呂の隅
植木照美
獺祭の風情吹っ飛ぶ轡虫
寝たきりオヤジ
足音に鳴声返す轡虫
慎吾
風ととも無銭乗車のくつわ虫
新田 淑
轡虫苦い匂いの化粧水
新藤柑子
筆先の真一文字や轡虫
森の水車
爺さまも婆さまも墓轡虫
森一平
独り居の轡虫居る嬉しさよ
深山 紫
縁切りの石をくぐる日轡虫
真宮マミ
秘めた恋笑うか謗るか轡虫
真咲子
轡虫去りて音無き昏さかな
真珠星倫世(スピカリンセ)
がちゃがちゃを聴いてゐるのか腹蹴る子
真繍
轡虫恋はたいてい飛びされる
神田央子
千匹の絶唱のごと轡虫
仁葉
砂利道の馬糞干からび轡虫
水間澱凡
雨の夜の生きる証しや轡虫
水城
完璧な数式くずす轡虫
水鳥
この店も明日は閉店くつわ虫
水木 華
咽び泣く負う子の黙や轡虫
酔いどれ防人
早暁に燃えて削る羽轡虫
酔芙蓉
新開地塞の神なむ轡虫
数鉄砲
ひとり居の断捨離終えし轡虫
杉浦夏甫
ふくらはぎ草で払って轡虫
杉尾芭蕉
足踏みの都市開発や轡虫
杉本とらを
自転車のチェーン外れて轡虫
雀虫
轡虫ネコの茶碗を棲家とす
世良日守@木ノ芽
生い立ちは語り尽くせぬ轡虫
是空
轡虫歌を止めにし通り雨
星降松
老夫婦会話無き夜のくつわむし
晴海南風@木ノ芽
轡虫お前を共に湯舟かな
晴好 雨独
踏ん張って腹筋体操くつわ虫
晴日和
テレビ消しがちゃがちゃだけの響きかな
清水祥月
轡虫や清少納言の独り相撲
西の海牛
クツワムシおもちゃ箱より跳び出せり
西川あきや
窓に夜ラジオの声と轡虫
西田武
がちゃがちゃにメトロノームのテンポ100
誠馬
武士の子の夜半に覚むるや轡虫
青柿
童謡に鳴き声探す轡虫
青玄
風に乗る夜な夜な響く轡虫
青修
パタリと止む轡虫の音闇の中
青泉
轡虫生みし緑の小惑星
青萄
キャタピラ痕深々と谷地轡虫
青木りんどう
リーダーと奴隷がいらあ轡虫
青木健一
轡虫侍腹の虫が鳴く
青木藤貴
叢の無風に揺れる轡虫
青木豊実
騒がしや擬態虚しき轡虫
青嵐
轡虫みどりの甲冑城仰ぐ
静香
くつわ虫少し静かに鳴けないか
斉藤ふみえ
海辺ーうみべたーに在る産屋跡轡虫
石井せんすい
ジャズのあと轡虫来て野外堂
石井茶爺
翁にもをぐなにもなり轡虫
石岡女依@をぐな=少年
轡虫やD51もう動かない
石原守人
がちやがちやのギロの音色に寄つて来る
赤い彗星の捨楽
山頂に今宵もひと灯轡虫
千の葉
「パプリカ」は野菜じゃないよ轡虫
千歳
轡虫ひとりワインの愉しさよ
千日小鈴
轡虫中間試験の夜来たり
千波
見つからぬ足の関節轡虫
千葉まどか
轡虫どこぞに行った合唱団
千里一歩
喧嘩して飛び出した夜くつわ虫
占新戸
三味線に合の手入れし轡虫
川越雷鳴
轡虫耳に残りし快テンポ
川西勝久
がちゃがちゃや潮干の珠を転がせリ
川島 欣也
轡虫け近く聞きしかしがまし
川島湖西
「轡虫」開いた口も塞がらず
浅河祥子
ガチャガチャや山の向こうに行きたいか
浅見弓楽
雨垂れと風とセッション轡虫
洗 広大
がちゃがちゃの打音は狂うことのなし
船岡遊子
恋人の諍い止んで轡虫
祖乞
ふと摘まみたくなる轡虫の羽根
双月(そうげつ)
静けさに小声で話すくつわむし
倉の人
ルーペやや見にくくなつてくつわむし
倉形さらさ
門限に間に合ひませぬ轡虫
草青
念仏の風の間に間に轡虫
境界はここよと鳴けり轡虫
蒼香
隣家との闇の深さや轡虫
村松 縁
草原に不夜城の影轡虫
多香
密言に火のまた赤く轡虫
多事
飛ぶ事を忘れて求婚轡虫
多聞仙
招かるる信玄の前のくつわ虫
太子
静けさを蹴散らすごとし轡虫
泰然
隙間よりこじあける如轡虫
大井河薪
自転車二台影伸びて轡虫
大河
タップダンス響く木の桶轡虫
大三郎
がちゃがちゃよ威風堂々たちむかえ
大村真仙
灯を消せば更に高鳴る轡虫
大谷如水
轡虫九時就寝の祖母の家
大津美
言論の自在あやうし轡虫
大塚迷路
美しく鳴きたい日あり轡虫
大槻税悦
がちゃがちゃや誰一人乗らぬ村の駅
大坪美智子
鳴くほどに静けさ深し轡虫
大島雲流
轡虫匠作りし竹籠へ
拓呂
くつわむし警策受ける背の迷い
沢田朱里
がちゃがちゃと雑貨屋のよう轡虫
只暎
がちゃがちゃに励まさるるも余生かな
達哉
説教の始まるがちやがちや鳴き止む
谷川の蛍子
夫婦(めおと)揉め仲裁せしは轡虫
谷田藪辛子
誰がために泣き戦慄けば轡虫
狸之ポン太
アンプなど必要ないさ轡虫
地に根ざし陽に伸びる
四十年連れ添ふ夫や轡虫
池と堀
がちやがちややばねをしたため大野原
池田香
轡虫酔いさます風夜の土手
竹 夢月
吾子の手に片脚残す轡虫
竹の子
公示日の吼ゆる党首や轡虫
竹庵
まどろみの夢の先なり轡虫
竹春エリザベス
廃屋の主ソロ歌う轡虫
竹村マイ
縁側に革靴の床(とこ)轡虫
竹内うめ
脆き脚ひっかけ黙す轡虫
轡虫鳴き音指折り眠り落つ
茶々
がちゃがちゃや片付けられぬ部屋ひとつ
中西柚子
百年の孤独とか千年の眠りとか轡虫
中村 邑
隣人の国籍わからぬ轡虫
中野こと子
くつわむし音楽隊もマラカスに
中野久子
軍靴の嵐の前や轡虫
仲七
城址に声明のごと轡虫
昼行燈
ビル延期地の工事めく轡虫
衷子
驟雨来て囚われの身の轡虫
朝ぼらけ
ガチャガチャの割り込む思案風呂にしよ
朝桜咲花
雨穿つ石碑に小穴轡虫
長谷川ひろし
ベッドタウン轡虫鳴き立ち止まる
長谷川京水
轡虫バイクのチェーンいぢる小屋
鳥ノ海開 (とりのうみかい)
街は果て轡虫こそ盛りけり
直雪
がちやがちやの一途の羨し星ひとつ
直木葉子@羨し(ともし)
甦る昼の喧騒轡虫
津葦
がちゃがちゃを鎮めじょんがら叩き初む
津軽ちゃう
空手部の寸止めの音轡虫
辻が花
遍路宿今夜の友は轡虫
鶴田梅勝
二回裏一死満塁轡虫
泥酔亭曜々
轡虫三十八度線越えて
泥塗れのポスト
居酒屋の笑い輪唱轡虫
哲也
轡虫あぜ道賑やかコンサート
典華
雲流る時候の夜の轡虫
天野姫城
風に乗り音符が部屋へと轡虫
田村美穂
楽器ならビオラのごとき轡虫
田中ようちゃん
喧騒も「お帰り」もなし轡虫
田中勲
聞かん坊轡蟲にも死に後れ
田中耕泉
轡虫星震わすまで鳴く夜中
田名あみ子
タワマンの陰も大なり轡虫
田邉真舟
ハイヒール脱ぎし途端に轡虫
斗三木童
蟻どもよ貪れ我轡虫なり
渡邉くるり
声高く我見よと鳴く轡虫
土屋 木漏れ日
がちゃがちゃは補聴器要らず夜の庭
東西 南北
寝ちゃうのがもったいない気がして轡虫
東西線イフリート
がちやがちやや今宵夫婦の口喧嘩
桃香
轡虫おもちゃの太鼓のうへで跳ね
桃葉琴乃
轡虫唄うは嘆き森に黙
灯路奈
敗れたる鎧の武者か轡虫
燈穂
四十年三交代や轡虫
当卯
菜を刻むリズムやくつわむしの歌
藤すみ
供養無き墓は並べど轡虫
藤郷源一朗
仕舞風呂BGMは轡虫
藤原訓子
引っ越しのひとりの夜に轡虫
藤田真純
轡虫独り決めしはコントラバス
藤田由美子
バケツリレー抜けて一服くつわ虫
豆闌
くつわ虫課題図書あと三ページ
透史
宵っ張り我に勝つ気か轡虫
陶豪
政治家級の触覚持ちぬ轡虫
陶然
くつわむしひかえめな愛を知らず
同行二人
銭湯の帰りは姉とがちゃがちゃと
轡虫今宵も一人酒を飲む
瞳子
ただ一匹なれどこの音轡虫
童好
日暮れ待つ泣きたき日あり轡虫
刈られたる草にしぶとく轡虫
徳永 北道
真夜中に秘密をばらす轡虫
豚ごりら
雀卓の混ざり合ふ指轡虫
奈緒女
轡虫母の手止めて音色きき
那須いずみ
聞き分けのまず孫当てる轡虫
楢葉
がちゃがちゃや優しく聴こゆ時もあり
南雲風花
轡虫通過列車の打つ拍子
南城馬天
来客や網戸に縋るくつわむし
南風
眠らない街にも眠り轡虫
南風紫蘭@木ノ芽
轡虫軋音(きしりね)天地に満ち独り
楠青庵
線香の香る庭先轡虫
二上松風
がちゃがちゃや模試の結果はE判定
日記
驚くや自転車籠に轡虫
日本酒
見てくれと愛猫の口轡虫
如月士朗
物置の闇においらと轡虫
猫になにわ節
轡虫名前連呼の選挙カー
猫楽
側道に潜む白バイ轡虫
猫渓
沈黙に負けて書斎へ轡虫
馬勝
耳鳴りをこえて喧し轡虫
馬場東風(とうふう)
宴会前の露天風呂轡虫
馬場馬子
休日は手酌酒するクツワムシ
馬門宗太
会話無き夫婦の居間へ轡虫
俳ビギ名
がちゃがちゃと調律不出来轡虫
俳菜裕子
草むらの轡虫しか分からない
背馬
息潜め鳴くのを耐える轡虫
梅雨
轡虫飛鳥寺まで尋ねけり
梅木若葉
轡虫疲れを知らぬ筈は無し
白井百合子
轡虫アンドロメダと交信す
白銀のシリウス
今日はもう鳴き疲れたか轡虫
白晃
轡虫夜の機械室の秘密
白傘
くつわむし離婚届の判の擦れ
白瀬いりこ
弱小のチーム勝ち抜く轡虫
子が親に親から子の手に轡虫
函峰明治
轡虫ドラマの筋を追ひかける
畑 詩音
轡虫終戦の夜は小糠雨
畑山六十二
二杯目は微糖コーヒー轡虫
半熟赤茄子
轡虫もしやこの地は古墳かや
飯村祐知子
がちゃがちゃの中耳に届き寝落哉
比呂子
とめどなく動く触覚轡虫
尾上真理
逢い引きに乱入したるや轡虫
美智子
静けさの一瞬ありて轡虫
美年
がちやがちやに耳は三つになりて闇
柊 月子
ブリーフケース捨てちゃいなよがちゃがちゃ
稗田鈴二郎
鉢棚は砲台なりき轡虫
百草千樹Z
蓮華寺の静かにおわす轡虫
俵屋無煙
書をふさぐ窓辺の音や轡虫
富樫 幹
轡虫響き緑の抹茶ラテ
富士子
轡虫どこに行くのか騒がしや
風らん
がちゃがちゃの体を借りて喚きたし
風花
轡虫その子もがちゃと鳴きにけり
風間昭彦
児に持たす防犯ブザーよ轡虫
風紋
黒板に自習の文字や轡虫
風由花
轡虫丑三つ時の祖母の唄
風林亭
轡虫今日は夫の誕生日
風鈴
がちゃがちゃや吾も泣きたくてごめんごめん
服部勝枝
聖母像の膝の裏側くつわむし
文月さな女
暗闇に恋人とゐし轡虫
文女
がちやがちやのひと葉かすかに揺れにけり
聞岳
前妻の彼は書道家轡虫
平本魚水
がちゃがちゃと繋ぐ命を謳歌して
碧三五
轡虫嘘を吐きたる夫の口
碧西里
世俗から逃げられぬまま轡虫
片栗子
泣きたくてでも鳴けなくてくつわむし
勉邪明
夜深き工場の灯り轡虫
弁女
コロラド収容所ふるさとの夜の轡虫
峰江
夜の厨菜切り止めたる轡虫
峰泉しょうこ
撓る葉に折り畳む足轡虫
方寸
町中にがちゃがちゃ鳴いて籠の中
とらえたり袋を宿に轡虫
島の夜を同じ顔ぶれ轡虫
望月ゆう
くつわ虫けふの耳鳴りわづらはし
凡々人
轡虫あぁ煩きは耳鳴りか
摩莉杏
隣家よりラジオ微かに轡虫
麻呂助
旧臭く数ばかりいる轡虫
枕木
この俺はがちゃがちゃだよと轡虫
抹香鯨
葬儀待つ人の騒めき轡虫
末摘花
かしましき話止まるや轡虫
末尾波世遠
ガラ紡の工場跡や轡虫
満る
轡虫糸電話にて告白し
未貫
独り居る閑の日暮れや轡虫
未々
童謡を口ずさんでやガチャガチャと
妙光@木の芽
B型はO型が好きくつわ虫
夢見亭笑楽
レジ袋に影透け黙る轡虫
夢芝居よしみ
出番無き祭太鼓や轡虫
夢堂
ぼた山の面影もなし轡虫
明石焼穴子
轡虫夜ごと訪れ囲碁の友
明明
永田町霞ヶ関のくつわむし
妄 児
帰り道ごま油の匂い轡虫
網野れいこ
今夜のギグ走り気味なり轡虫
木森
がちやがちや読経に交じる通夜の庭
木人
小言聞く耳に蓋して轡虫
木村ひむか
轡虫ここでも道路工事中
木綿
腑分けする手の慣れしこと轡虫
木塚 夏水
がちゃがちゃと茂みの中を進みたり
紋舞蘭
交わりは夢幻の中や轡虫
門前町光乃
轡虫刃こぼれの研ぎ繰り返す
也和
くつわむし過ぎたることは忘れろと
野うるし
轡虫担任教師が家に来る
野純
わからずやの家飛び出せば轡虫
野地垂木
星の中心で鳴きたるや轡虫
野中泰風
子ら眠り玩具箱から轡虫
野々ゆか
南無阿弥陀南無阿弥陀轡虫
矢的@第二まる安
ガチャガチャや廊下に 響く子等の歌
有田みかん
さきの世は馬とおぼしき轡虫
遊亀
ひとの世は窮屈なりとくつわむし
遊子
無住寺の主かとばかり轡虫
遊泉
轡虫方言聞きて静かにす
夕波
辿り着く薄明古刹轡虫
余熱
野外映画見てがちゃがちゃの道帰る
与志魚
良く聴けと髭振り廻す轡虫
与六
糸車からから轡虫がちゃがちゃ
羊山羊
季節柄折紙折りし轡虫
葉っぱのようこ
轡虫運動靴に泥と穴
葉るみ
くだまきや夜は機屋の主となる
秀湖
織機音消えた大納屋クツワムシ
遥明
重機入る野に日は落ちて轡虫
陽気姫
黒板に昭和の日付轡虫
欲句歩
風かすか居間にバッハと轡虫
羅馬 巴里
がちやがちやの叢の闇がちやがちやと
落葉勝山
がちやがちやにびりびりと草揺れてをり
藍時 湘
くつわむし昭和初めの台所
藍植生
轡虫演芸舞台は泣き笑い
蘭子
轡虫一世一代口説き鳴き
里之照日日
宵闇に吾はここぞと轡虫
里甫
轡虫孤独な夜を迎えけり
立香
今年の同棲相手は轡虫
立石神流
轡虫もはや心も重たげに
龍田山門
おや声はすれども轡虫何処
良日
本箱の裏で鳴いてたくつわ虫
轡虫と孫が主役の七回忌
令雅
じゃんけんに勝てばなれます轡虫
鈴木麗門
くつわむしどれがお前よ裏の庭
麗し
法華津氏の手綱さばきや轡虫
露草
それでまあ恋唄のつもりかえ轡虫
六々庵
がちゃがちゃと待合室に座りたり
和光
くつわ虫都会に少しなれてきて
和鹿島
雨粒を砕かんと鳴る轡虫
和池
くつわむし母のごと一時間泣く
今宵から右も左もがちゃがちゃや
國本秀山
境界のおんなのとなり轡虫
轡虫月光とほく鳴きゐたる
梔子
弾丸を跳ねて躱した轡虫
涅槃girl
夕暮れやがちゃがちゃのまだ集まらぬ
淺野紫桜
朽ち果てた社の茂み轡虫
煌宙
試験日のバスを待つ朝轡虫
獺屋
轡虫キャンバス張りの複葉機
獺八
清音の中の濁音がちゃがちゃか
笙女
黙々と流し磨きし轡虫
筬葉
何者にもなれなかったよ轡虫
籠居子
くつわむし夢いりくちで消えいりぬ
綉綉(しゅしゅ)
辞書引いて探す一字や轡虫
聰子
店内センサー響く丑三つの轡虫
蘂六
灯り消し目を閉じ五感に轡虫
藪椿@木ノ芽
部活の帰路や初恋と轡虫
闍夢
虫籠を編みし日遠し轡虫
昼ささぬ馬場に聞こえし轡虫
佐藤文旦
轡虫手押し車の持つところ
クロチョイス

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