俳句ポスト365結果発表

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  3. 秋薔薇

第224回 2019年7月11日週の兼題

秋薔薇

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

秋薔薇の星縮みゆくごとく咲く
一阿蘇鷲二
瞬きの力秋薔薇咲く力
一阿蘇鷲二
秋薔薇と猫で隠蔽する不仲
蟻馬次朗
秋薔薇が眩しかつたと了う遺書
蟻馬次朗
秋薔薇の数だけアリス名乗り来る
さとけん
秋薔薇の甘噛み昼も淋しかつた
さとけん
秋薔薇やイエスの冠に咲き始むる
シュリ
秋の薔薇詩集なんかを買ってみた
シュリ
元歌手のバーの昏みに秋の薔薇
トポル@みすゞ
秋薔薇やかつて子爵の門の錆
トポル@みすゞ
秋薔薇や鼻梁すずしき調香師
にゃん
秋薔薇の目眩の色へ落ちてゆく
にゃん
青ざめたピカソの視界秋そうび
一斤染乃
秋薔薇や鳥かごに空飼ったまま
一斤染乃
秋薔薇や老馬の鬣を編み込む
けーい○
海は穏やか秋薔薇を投げ入れる
けーい○
黒髪も秋薔薇も肌誘ふもの
霞山旅
秋薔薇の首かもしれぬあたりへ刃
霞山旅
秋薔薇やカスタネットの昏く鳴り
GARU
虫食ひのボルサリーノや秋の薔薇
GARU
秋薔薇を買うて牛乳買ひ忘る
Kかれん
秋薔薇を心の痛み止めに買ふ
Kかれん
病室の微風に傾ぐ秋ばらよ
wolf626
秋薔薇や褪せたピアノは調律中
wolf626
フィナンシェに愛しき湿り秋の薔薇
あいだほ
解かれぬ祈りは秋の薔薇として
あいだほ
秋薔薇むかし廃墟に住んでいた
あかしの小桃
どようびや犬は秋さうびがきらい
あかしの小桃
秋そうび太陽の塔は生きている
あきのひなた
秋薔薇や神殿の柱傾きて
あきのひなた
やはらかく弱音をはく身秋薔薇
いなだ君二年生
肺に咲く秋の薔薇の影黒し
いなだ君二年生
秋の薔薇おわりはトロッコこぐシーン
うしうし
秋のばら鈍き光の王の椅子
うしうし
とむらひの秋ばら雨にひかりけり
かまど
倫敦や秋薔薇の香の呪文めく
かまど
象には象の神あり秋の薔薇匂ふ
きゅうもん@木ノ芽
葬の前の物争ひや秋の薔薇
きゅうもん@木ノ芽
秋薔薇のおのが匂ひに濡れてをり
秋薔薇の深きに夜を留めおく
魔女は死んだ秋薔薇に小指刺されて
くさ
はたらいて秋薔薇の家とりかへす
くさ
秋薔薇や岩波文庫の星ひとつ
ぐずみ
キネマ史にグレイス・ケリー秋薔薇
ぐずみ
メフィストフェレスの喉を焼く秋薔薇
ぐでたまご
秋薔薇の下に人でも死んでそう
ぐでたまご
秋薔薇や妻を名前で呼んでみる
クラウド坂の上
秋薔薇や燃え残りたるマリア像
クラウド坂の上
これほどに赤き秋薔薇馨らぬか
こじ
秋の薔薇淡し診察待ち長し
こじ
割れ易きプレパラートや秋薔薇
さとうりつこ
秋薔薇よグラシン紙透く午後の陽よ
さとうりつこ
月曜の鎌倉は雨秋のばら
しー子
秋のばら向かいの空き家まだ売れぬ
しー子
星雲の暗黒小さし秋薔薇
じゃすみん
秋の薔薇がちぎがちぎ言の葉の棘
じゃすみん
秋薔薇を愛した父や机拭く
すりいぴい
秋薔薇や埋葬人はあくびして
すりいぴい
秋薔薇や港のポスト開錠す
せり坊
秋薔薇や園児へやぎの死を告げむ
せり坊
秋薔薇男爵夫人の指に棘
とんぼ
抜かれてる血は錆色に秋の薔薇
とんぼ
秋薔薇雨戸の開かぬ角の家
はむ
つっかえてばかりのショパン秋の薔薇
はむ
細工箱に私の秘密秋の薔薇
ひでやん
棘摘んで飼い慣らされて秋の薔薇
ひでやん
子を愛せなくなり秋薔薇黒く
ふるてい
夫をけなそうか秋薔薇を挿そうか
ふるてい
夜は来ません秋薔薇がそう仰るの
ほろろ。
秋薔薇や睡眠薬に星満ちて
ほろろ。
秋薔薇型落ちベンツの査定額
まんぷく
秋薔薇7は3では割り切れず
まんぷく
パーデレの抱く黒猫や秋薔薇
みやこわすれ
秋薔薇や魔女の修行は金曜日
みやこわすれ
風のカクテルグラスと碎け秋の薔薇
めいおう星
秋薔薇身のひとつだに持て余し
めいおう星
秋薔薇はしいんと白くネグレクト
よしおくん
秋薔薇はひつそり裏切りはひりひり
よしおくん
秋薔薇や液体のりにある気泡
ローストビーフ
秋薔薇やピアノはピアノらしく黒
ローストビーフ
秋薔薇の清らウンテルデンリンデン
或人
秋薔薇や×××はクズでナルシスト
或人
秋薔薇や違法駐車のダイムラー
伊予吟会 宵嵐
秋さうびニュース無き日の輪転機
伊予吟会 宵嵐
秋薔薇やふれるひかりはあまき香に
温湿布
秋薔薇と体温ふたつ確かなり
温湿布
秋薔薇の淡きところが憎らしい
可笑式
秋薔薇にしてはやや頑なな赤
可笑式
秋薔薇やマヌカハニーの瓶の艶
海老名吟
秋薔薇や女優の肩に蛇のタトゥー
海老名吟
秋薔薇や兜太の尿瓶乾きける
灰色狼
拡大照準鏡に黒き三日月と秋薔薇
灰色狼
ハモニカに凹みの少し秋薔薇
瓦すずめ
宛先は既に更地や秋の薔薇
瓦すずめ
新宿は多色ウォーホル秋の薔薇
宮﨑紅清
他人には媚びぬ眉なり秋薔薇
宮﨑紅清
秋薔薇は裏も明るいアルゼンチン
玉庭マサアキ
秋薔薇が薄暮に染まつたのではない
玉庭マサアキ
集めたる古書の行方や秋の薔薇
金子加行
秋薔薇の高きや海を展げたる
金子加行
呼び鈴は錆びて居留守の秋薔薇
桂奈
黄ばみたるシャツは父の香秋薔薇
桂奈
着信は昔の男秋の薔薇
月見柑
マチネーの余韻の紅茶秋の薔薇
月見柑
秋薔薇の一片熟れてゆく自涜
古田秀
お悔やみの欄は裏側秋薔薇
古田秀
中陰の水揚げてゐる秋の薔薇
江戸人
秋の薔薇猫の墓標の薄湿り
江戸人
秋薔薇よ二十歳の前に恋がしたい
綱長井ハツオ
人生は一回で足る秋薔薇
綱長井ハツオ
秋薔薇の影うつくしき予約席
香野さとみZ
秋薔薇の微熱を告ぐるごとく雨
香野さとみZ
二の腕に甘噛みの跡秋の薔薇
根本葉音
封筒に合鍵ひとつ秋の薔薇
根本葉音
スペインの夜の深さよ秋薔薇よ
彩楓
星ならば寂しき火星秋薔薇
彩楓
秋薔薇の棘マープルの淹れるお茶
斎乃雪
猫足のテーブルに置く秋の薔薇
斎乃雪
もう取れぬ結婚指輪秋薔薇
山香ばし
秋薔薇や機械油の染む十指
山香ばし
秋薔薇のあたりの昏さ表門
山田喜則
秋の薔薇枯れて独語の似合ふ家
山田喜則
秋薔薇はほつほつ寂しくなんかない
山内彩月
秋薔薇に天鵞絨色の夕闇来
山内彩月
重力ダサい秋薔薇は風に揺れない
司啓
秋薔薇きれい独裁者死にました
司啓
ささくれ立つ秋薔薇わたしかも知れぬ
次郎の飼い主
なきがらに降る秋薔薇の足りなくて
次郎の飼い主
囁けば秋薔薇めける耳朶へ
七瀬ゆきこ
触るとき秋薔薇少し毛羽立てる
七瀬ゆきこ
秋薔薇や娼婦が暮らす霧の街
朱夏A
居留地に付いた番号秋薔薇
朱夏A
空瓶へ夜の欠片や秋薔薇
純音
ホメラレモセズクニモサレズ秋の薔薇
純音
憂国に香りのあらば秋の薔薇
小泉ミネルヴァ岩魚
秋薔薇の一輪眼球の一塊
小泉ミネルヴァ岩魚
秋薔薇壁画の聖者は微笑まず
真繍
秋薔薇地震の傷のあるピアノ
真繍
秋薔薇ともくしゃくしゃにした感傷とも
神山刻
思潮めく秋薔薇カルチェラタンに灯
神山刻
秋薔薇や鉄の匂ひの街にをり
仁和田 永
楽団は丘を越えたり秋の薔薇
仁和田 永
秋の薔薇小さき田園憂鬱碑
星埜黴円
犬猫を殺す施設の秋の薔薇
星埜黴円
秋薔薇や蜂蜜色の更年期
西川由野
紅茶吹く度秋薔薇のほの弛ぶ
西川由野
秋薔薇や八千草薫のプロマイド
西村 小市
秋薔薇や無人の館るるるるぽ
西村 小市
秋薔薇を撫でて煙草のろくでなし
青海也緒
あきばらはやさしいときのおかあさま
青海也緒
かんばせにもどる血のいろ秋薔薇
青萄
秋薔薇のあいまい宿に蟲ぞろり
青萄
秋薔薇にチェンバロの音の脆さかな
倉木はじめ
秋薔薇の崩るるまでを雨の通夜
倉木はじめ
殉教の崖より零す秋薔薇
村上優貴
秋薔薇事故死の跡の水洗ひ
村上優貴
たいていはあいつが悪い秋の薔薇
池之端モルト
秋薔薇はテムズの黒く澱む色
池之端モルト
殉教の後景とせる秋薔薇
内藤羊皐
秋薔薇へ月の凝れる雫墜つ
内藤羊皐
開かずの踏切秋薔薇に傾く
入口弘徳
秋薔薇もその本も水に沈める
入口弘徳
最上階はさみしき階や秋の薔薇
比々き
かすがひの代わりの猫や秋の薔薇
比々き
秋薔薇と私に祝宴の焔
柊 月子
やはらかな肉持つをんな秋薔薇
柊 月子
動けなくなる秋薔薇の香の卍
稗田鈴二郎
秋薔薇の奥や出られる気がしねえ
稗田鈴二郎
秋薔薇や一巻足らぬ『罪と罰』
百草千樹Z
カウベルの疵の緑青秋薔薇
百草千樹Z
散髪のあとのさみしさ秋の薔薇
福蔵
秋薔薇やロシア紅茶のジャム舐めて
福蔵
閉経ってこんな日常秋の薔薇
平本魚水
秋の薔薇妊娠検査薬買おう
平本魚水
赤は常に赤に非ずや秋の薔薇
蜂里ななつ
鎌倉の海はちくちく秋の薔薇
蜂里ななつ
深海の色のインクや秋の薔薇
豊田すばる
秋薔薇に隠れてハイネ写しけり
豊田すばる
秋薔薇を写し冷酷なる鏡
北野きのこ
秋薔薇を剪るや男の更年期
北野きのこ
秋薔薇に触れて厳つき仁王門
椋本望生
たつぷりとシアンを筆に秋のばら
椋本望生
秋薔薇やアダージェットに耽る耳
門前町光乃
秋薔薇や明朝体の棘だらけ
門前町光乃
アンティークレースのほつれ秋の薔薇
野ばら
ホルン奏者一名求む秋の薔薇
野ばら
ひぽぽぽと羽音遊ばせ秋の薔薇
有瀬こうこ
秋薔薇や消印薄き督促状
有瀬こうこ
秋薔薇やプリマドンナの小さき顔
遊飛
秋薔薇を待たずマリーは逝きました
遊飛
秋さうび鳴かばほしくづふつてくる
緑の手
月をなだめよ秋薔薇ひからせよ
緑の手
秋薔薇や母よりほかの母知らず
露砂
秋薔薇の高し私に夢はなし
露砂
イタリア語が生まれる前の秋の薔薇
朶美子(えみこ)
オナシスと歌姫の恋秋薔薇
朶美子(えみこ)
街娼の唇蒼し秋薔薇
蘂六
猫葬る朝の匂いや秋薔薇
蘂六
古書店に三島寺山秋薔薇
山名凌霄
あきのばらさいこんしたらじさつする
山名凌霄
再婚の通知は手書き秋の薔薇
ぐれむりん
再婚の小さき円卓秋の薔薇
うに子@新しい一歩ふみだした妹に…
さっちゃんも再婚したんだ秋薔薇
ウロ
再婚のドレスは生成り秋の薔薇
木村ひむか
秋の薔薇式は身内で済ませます
る・こんと@再婚ですね。
秋薔薇や叔母の二度目の嫁ぎ先
千葉睦女
秋薔薇のうるはしき名に触れにゆく
とおと
殉教の像に青錆秋の薔薇
樫の木
錆色の星の匂ひや秋の薔薇
あまの太郎
秋の薔薇上皇后様の余白
あまぶー
ツェルニーのつかえる箇所や秋の薔薇
うさぎまんじゅう
秋薔薇の雫に深く眠るかな
つぎがい
秋薔薇やジン青くさく舌に刺す
まこちふる
弟の声変わりして秋薔薇
ゆうが
沈黙のところどころに秋薔薇を
ゆりたん
純白に塞ぎ込みたる秋の薔薇
秋薔薇や透明な雨がっぱで泣く
久蔵久蔵
秋薔薇や座面の擦れた映画館
虚実子
秋薔薇や死刑報ずる小さき文字
京野さち
秋薔薇の棘に懲らしめられてみる
秋薔薇に指突っ込めばほの温し
鏡葉
ハレーションばかりのマイク秋の薔薇
玉木たまね
ガラスケースの晶子の文や秋薔薇
小倉あんこ
秋薔薇や散りて死の床甘うして
小椋チル
星々の雫か秋薔薇は濡れて
少徳 信
秋薔薇や譜面どおりに弾く勿かれ
大雅
秋薔薇は黒し病棟の青空
鷹星
入港す秋薔薇薫るヨコハマに
短夜の月
だまし絵の空ふかぶかと秋の薔薇
宙のふう
薔薇を買う秋薔薇なのか分からないけど
日午
少女の秋薔薇を聴く耳の産毛
猫ふぐ
秋薔薇やさび繰り返すファルセット
板柿せっか
秋さうび折る早退の道すがら
武井かま猫
惜しみなく陽は秋薔薇へ翳与え
99カリン
秋薔薇やトレドに古き都あり
GONZA
ビロードで包むピアノや秋薔薇
Mコスモ
あかるさに檻朽ちゆけり秋さうび
RUSTY
秋薔薇や蔓の譜に咲くモーツァルト
sakura a.
嫉妬を示すタロットカード秋の薔薇
TAKO焼子
タロットのシャッフルつづく秋の薔薇
Vn 花のん
秋の薔薇傷みを知らぬ一七歳
yoko
赤薔薇の棘は少しだけ痒い
アーモンドの目
飛行船の影忍びくる秋薔薇
あいみのり
姉と居て優しき嘘や秋のばら
あけみ
秋薔薇を囲みて皆の目の高さ
あざみ
山手線秋薔薇沿いに行く下宿
あさり
パドックに陽は惜しみなく秋の薔薇
あつちやん
秋薔薇や誰も知らない弔問者
あつむら恵女
お隣は海外赴任秋の薔薇
あまぐり
秋薔薇やモディリアーニの描くジャンヌ
あみま
いつまでも迷子で居たい秋の薔薇
あやの
ヘップバーンの綺麗な眉と秋の薔薇
アントワネット@ノエル
人波の凪ゆく秋の薔薇の径
いごぼうら
秋薔薇の園と呼ぶにはまだ早い
いさな歌鈴
秋薔薇香し東京の従姉妹香し
いしい美髯
老人と犬居て秋の薔薇睡る
いしはまらんる
秋薔薇や旅芸人の一座去り
いもがらぼくと
秋薔薇やさあ何色で咲きましょか
いわきりかつじ
あの星も秋薔薇咲いているだろう
うづら
秋薔薇や澱ゆたかなる壜の底
えむさい
秋薔薇や違う男の腕枕
かさご
秋薔薇散る雨蕭蕭と隣家の葬
かざばな
秋薔薇の棘に痛みのさやかなり
かたな
恋すてふよこがほながむ秋薔薇
かぬまっこ
ピアス穴やうやく冷めて秋の薔薇
かのたま
板金の音なよやかに秋薔薇
かもん丸茶
秋薔薇を明るく咲かせ空家かな
かをり
秋薔薇や就労ビザの期限果つ
キッカワテツヤ
刃こぼれたペーパーナイフ秋の薔薇
きなこもち
正妻に向かぬと言われ秋の薔薇
きのした小町
娘の荼毘の煙は茶色秋薔薇
きのと
秋の薔薇室内楽はモデラート
ギボウシ金森
秋薔薇の風を選んで香りける
キャサリンまさこ(まさこ改め)
青空に雨の音して秋の薔薇
ぎんやんま
秋薔薇やさらさら消ゆる鵞ペンの書
くすん
秋薔薇やサイクルスタンドの閑散
ぐりえぶらん
秋薔薇が二人の間にいて無粋
くりでん
秋薔薇や中也の帽子被りをり
くれあしおん
病棟のなべて白壁秋薔薇
クレイジーソルト
秋薔薇や母の手編みのにほひして
クロまま
秋薔薇を抱えて背筋伸びて居り
けいはく
秋薔薇や舌につめたきチョコレート
こと子
セントラル自動車社員寮の秋薔薇
ざうこ
秋薔薇や母の訪問着は窮屈
さくみ
秋薔薇やここも空き家となるそうな
さこ
秋薔薇や時代遅れの秋葉原
ささき良月
重き夜の秋薔薇の首しなりたる
さとう菓子
黒のなほ燃ゆる色なり秋薔薇
さぶり
歌声で育つ秋薔薇ゆたかな香
さゆみ
秋薔薇や鳥の骸にかける土
さるぼぼ@チーム天地夢遥
秋薔薇やコンビナートの朝乾き
しかもり
失業の手当少なし秋の薔薇
ししまる
母の背はひねもす日陰秋の薔薇
シニアモモ
石畳に聖母のチョーク絵秋の薔薇
しゃれこうべの妻
秋薔薇やばあばのパーマくるくるだ
しゅうちゃん@5さい
秋薔薇や垂れて動かぬ日章旗
シラクサ
秋薔薇や保線車両の準備よし
しんしん
ただいまを言わずに部屋へ秋の薔薇
ず☆我夢@木ノ芽
人麻呂の和紙売る軒や秋の薔薇
すみっこ忘牛
地下検査室の鼓動や秋薔薇
たま
ポワントの黒鳥に似て秋の薔薇
たんじぇりん金子
秋の薔薇前期高齢者の憂鬱
ちびつぶぶどう
秋薔薇と洗濯物をすんとかぐ
ちま(5さい)
秋薔薇や夜に結晶する時間
ちゃうりん
秋薔薇や今日はショパンの鳴る館
ちょくる
秋薔薇を無言で伐っている老父
ちょろたこいん
旅先のジュークボックス秋薔薇
つつ井つつ
秋薔薇を隔て別れを切り出しぬ
テツコ@第二まる安
見えぬものふところに抱き秋さうび
でぷちゃん
頬杖の太宰治や秋薔薇
てまり
秋薔薇の芯に切り絵の蝶止まる
どかてい
秋薔薇の赤の深さの古き井戸
ときこ
花言葉託して秋の薔薇活ける
ときこの母よしこ
秋薔薇や空の高さが測れない
としまる
秋薔薇のこぼさぬやうに香を抱き
なおばら
秋薔薇や投げて夕陽と交差せり
なめろう
夜会はて東雲色の秋の薔薇
ぬらりひょん
秋薔薇や海辺のカフェのダダイスト
ねむり猫
喜寿迎え無傷の日なし秋の薔薇
パッキンマン
秋薔薇チューバに映る演奏会
はなあかり
マニキュアの指の重たく秋薔薇
はなまる
秋薔薇や女王のくぼみ残す椅子
はまのはの
秋薔薇やイエスの言葉一瞥す
ヒカリゴケ
秋薔薇や指輪をしまふオルゴール
ひねもす
秋薔薇と同じ周波数のしっぽ
ふあり光
散る力残して咲けり秋の薔薇
ふじこ
秋薔薇や貴船婦人の一周忌
ふたあい
おくりびとの誂ふる指秋薔薇
ふっこ
秋薔薇の猩々緋羅紗火の匂い
ほしのあお
秋の薔薇来客カウンターへ雨
ほろよい
秋薔薇友ではない隣のとなりの声
ぽんぽこぴーな
パパゲーノの笛パララ・ララ秋の薔薇
マオ
十二使徒の白き足裏秋薔薇
ましろなぎさ
秋薔薇や水切りばさみに映る彩
マツイミキロウ8191
嘘をつく秋薔薇とフラミンゴの死
まどん
秋薔薇やあれは手紙を燃す匂い
みかりん
アマゾンに古地図注文秋の薔薇
みくにく
秋薔薇やボトルに澱の沈むまで
みくらまる
秋薔薇や帰りそびれた星の罰
みこ
秋薔薇は令嬢の手に接吻
ミズカラス
秋薔薇左手だけのピアノ曲
みずの風華
泣かぬ日と泣く日を決めて秋さうび
みちる
青空と同じ高さの秋の薔薇
みやかわけい子
秋の薔薇棘も暮色に染まりたる
みゆき
秋薔薇や決闘と言ふ名の排除
むじーじ
秋薔薇をはさむバムケロ八ページ
むらさき(7さい)
秋薔薇や王妃生誕五十年
むらたふみ
秋薔薇やピアノ習えぬまま母に
むらぴ
秋薔薇や二度目の鐘は華やかに
めしめし
月の靴鳴らした夜空秋薔薇
モッツァレラえのくし
秋薔薇に太陽の塔影をなす
もりお
秋薔薇や祖母の形見の名古屋帯
もりたきみ
秋薔薇や笑うだけ損なんて嘘
ヤヒロ
卓上に秋薔薇を置く写経かな
やぶつばき
秋薔薇や弦楽四重奏の指揮
やまぶき
秋薔薇や続編を書く予定なし
やよえ
秋薔薇やちぎられるためにさくんです
ゆうら(3さい)
秋薔薇の蕾は硬し父を待つ
ゆすらご
紅筆に色をください秋の薔薇
ゆみづき
後には秋薔薇の孤独が勝つの
よだか
秋薔薇や牧師夫人は今日も留守
ラーラ
秋の薔薇俺は視線が怖いんだ
ラリロリラリラ
あきばらやともだちないてこわかった
りすだいすき(3才)
積み木のいろいろ秋薔薇のいろいろ
りんたろう
秋薔薇や寂しき白は供へ物
るみ
秋薔薇を飾る家族が減った朝
るりぼうし
小児科に熊のオブジェと秋の薔薇
れんげ畑
秋薔薇に触れて右手の爪尖る
ワンダフルもずく
秋薔薇や何時も長女の眼は濡れて
哀顏騎士
夕暮れの空が割れさう秋薔薇
葵新吾
寄せ書きの無き送別日秋薔薇
安溶二
秋さうび喪服のしつけとりにけり
杏と優
磔像の雨にぬるるや秋薔薇
伊奈川富真乃
秋薔薇や藩医末裔てふ眉雪
伊予吟会 玉嵐
猫の影探す廃屋秋薔薇
伊予吟会 心嵐
秋薔薇や夫が淹れたるカフェラッテ
井久
剪定の鋏を拒む秋の薔薇
一人静
秋の薔薇風の岬の青い空
一走人
艶く秋の薔薇天鵞絨のほとのやう
一茶お
秋薔薇や亀甲墓の海昏し
烏兎
秋薔薇や老いた役者の芝居論
羽光
秋薔薇や術後個室で聴くショパン
映千
東京に空の復活秋の薔薇
永想
櫛磨き終えてつく息秋薔薇
遠音
秋薔薇や写真の夫は二十八
塩の司厨長
秋の薔薇独身もまあ悪くない
佳山
コーヒーの空きびん清か秋さうび
夏雨
人に恋三度降るとや秋薔薇
花屋
秋の薔薇洗つた空に開きけり
花伝
秋薔薇の夜へ持ち出す望遠鏡
花南天anne
秋薔薇は目立たぬように目立ちたり
花紋
秋薔薇や娘は男児身籠れり
茄子紺
秘密めく母の鏡台秋の薔薇
茄子美
光へと杖にシールや秋薔薇
雅喜
秋薔薇やタンゴを踊る鶏の群れ
海葡萄
秋薔薇を食べる子鬼の指の傷
海野しりとり
銀婚を祝ぐ秋薔薇のことに白
丸山志保
秋薔薇や涙袋の厚き女
岩のじ
青空と黒人霊歌と秋薔薇と
輝 龍明
魔神への願ひ三つ目秋の薔薇
亀田荒太
秋薔薇をいらないと言ったのは確か
吉田竹織
秋薔薇や島に古家を購いて
玉響雷子
秋薔薇やマチルダといふ名の寿命
玉庭
手術跡きれいになりぬ秋のばら
金治宜子
予備校の道秋薔薇数ふる道
銀長だぬき
アパートの手すりの錆や秋の薔薇
銀命堂
秋薔薇を切る長雨の合間かな
熊縫まゆベア
キリストの五つの傷に秋薔薇
桑島幹
秋の薔薇サン・テグジュペリは飛行中
渓湖
こそばゆき子宮の重さ秋の薔薇
畦のすみれ
カルピスに酔ふかも知れぬ秋の薔薇
月の砂漠★★
深海のひかりの匂ひ秋の薔薇
月の道
秋薔薇や黒猫BARの戸の軋み
月の道馨子
秋薔薇やその背遠くて立ち尽くす
月々
金的を射し額古び秋薔薇
嫌佐久
秋薔薇やファの音取れず声低く
犬散歩人
秋薔薇の錆を密かに待つもよし
古瀬まさあき
秋の薔薇シルクハットの落とし物
古都 鈴@ムーミン谷シリーズ
チェンバロの音は銀色秋の薔薇
古都ぎんう
あきばらやみづのたたふやうなゆふぐれ
枯丸
秋薔薇摘んで噂を集める魔女
口岩健一
スニーカーに穴Gパンに穴秋薔薇
好文木
秋薔薇より一回りほど小さき愛
広瀬 康
秋薔薇や土蔵のなかの備前焼
江戸川青風
秋薔薇の白は後悔しない白
江口小春
秋薔薇や猫の寝床に影届き
江藤薫
ポスターのモダンガールや秋のばら
江里口泰然
秋薔薇や享年十四のジュリエット
高田祥聖
マイルスの喇叭哀しや秋の薔薇
国代鶏侍
原子炉は脆し秋薔薇は逞し
佐藤儒艮
秋薔薇や昔舞台に出たる人
砂山恵子
秋薔薇がウランの倉の糜爛なる
斎藤秀雄
秋薔薇の外人墓地は海の端
三子
丁寧に棘はらひ秋薔薇となる
三重丸
秋の薔薇少し腫れたる喉の奥
三水低@第二まる安
秋薔薇や両家の墓をはしごする
三大夜景
秋薔薇や憂鬱はこの色だらう
山下高
秋薔薇や白髪を染める日曜日
山口富子@Mamaly House俳句道場
秋薔薇咲くアリスの庭に恙無く
山踏朝朗
離婚後の1K清し秋の薔薇
珊瑚
秋薔薇やたつた五行の芝居評
四丁目
老いといふ力仕事や秋の薔薇
志保川有
秋薔薇や喪服の似合う若女将
試行錯誤
秋薔薇や結婚すると母の言ふ
慈温
秋の薔薇夕日を空にぶちまける
鹿芝
秋薔薇や古民家に鳴る黒電話
鹿歩
秋薔薇重たき色挿し栄転す
式子
秋薔薇の黒きを含み開かざる
斜楽
秋薔薇や乱れ初めにし月のもの
紗千子
秋薔薇やたっぷりとした腰を抱く
朱契
一番にならないやうに秋薔薇
珠凪夕波
紅色の煮詰まりたるや秋薔薇
樹朋
秋薔薇や世界をまるく剪りおとす
愁愁
白い月とすれ違う香り秋薔薇
出石珠子
血吸ひたる秋薔薇のいま笑ふたか
潤目の鰯
保護猫が我が家に来る日秋そうび
小エビ
秋薔薇や星の名のなき星座盤
小川めぐる
姉より小太り秋薔薇よりひとり
小倉じゅんまき
秋薔薇や刺し子一針ごとに暮れ
小鳥ひすい
秋薔薇や缶チューハイの苦き夜に
小田寺登女
ウィッグに人肌の熱秋薔薇
小野更紗
秋薔薇に触れて膨らむ血なら良し
松浦麗久
五拍子で踊りたい秋薔薇もゐる
松山めゐ
我が現身(うつとみ)を遊び尽くさん秋の薔薇
松茶 巴@プレバト木ノ芽
秋薔薇や家に夫とブルドック
章@ノエル
晴天へ陶器の如く秋の薔薇
笑松
丸善に置き去る秋の薔薇一朶
上倉すず女
秋薔薇や趣味は読書と嘘ついた
常光龍BCAD
秋薔薇や社交辞令の返事来し
新開ちえ
秋薔薇や膝から転びし三十路前
神宮くみち
オーガンジーのごと秋薔薇の香りかな
神山やすこ
面接に少しある間や秋薔薇
神田央子
亡き妻に似てきた息子秋薔薇
逗留舎なお
秋薔薇や猫の爪切る昼下がり
杉浦夏甫
秋薔薇や業者が分ける義姉の骨
世良日守@木ノ芽
秋薔薇夕日も風も沖へ急く
清波
秋薔薇や仕舞い支度の綿菓子屋
西田武
秋薔薇を崩した我の手に聖痕
西藤智
秋薔薇やしみじみ戀に憧れつ
青伽
秋薔薇の写る鏡や眉を引く
青柿
秋の薔薇閉経までのあと僅か
青山あじこ
草莽や風隠れ咲く秋そうび
青修
転職の内定通知秋の薔薇
青木豊実
しがらみと紫の秋薔薇しみる
石川 聡
秋薔薇の背景にまた秋の薔薇
石川焦点
秋薔薇や霊園までは十五分
赤馬福助
秋薔薇を逆さに吊るすわたし魔女
雪うさぎ
太陽を吸ひて色濃き秋薔薇
千の葉
秋薔薇の群れ人の群れ影の群れ
千仗千紘
秋薔薇や雨にほぐれていく時間
川越 のしょび
踏まれたる蕊より香る秋の薔薇
川岸輪子
廃校の秋薔薇今年は咲く咲く
川口みち
秋薔薇に陰るルルドのマリア像
浅河祥子
少女育てると畜場の秋薔薇
岨川
秋薔薇や屑かごに折り鶴落とす
蒼奏
秋薔薇や夕風少し湿り帯び
村上 無有
マッコリに白き澱あり秋の薔薇
多喰身・デラックス
歌姫の黒き涙や秋の薔薇
多事
秋薔薇や友達のごと妻と母
多々良海月
秋薔薇や漢の多き工学部
大福ママ
秋薔薇や君のショパンを忘れない
谷口詠美
恐竜の絵本秋薔薇棘多し
谷川の蛍子
秋薔薇やフェルメール五点に敬畏
地球人
秋薔薇や手塚治虫を大人買い
竹さ
秋薔薇男勝りの女医の家
竹庵
親知らず綿に包んで秋薔薇
竹内みんて
妹の嫁ぐ東京秋の薔薇
竹内桂翠
秋薔薇や老ペガサスの羽の罅
茶鳥
秋薔薇の螺旋をほどく光かな
中岡秀次
秋薔薇の纏へる虹のだるさかな
中原秋波子
秋薔薇や鬱と云ふ字は嫌ひです
中根由起子
秋薔薇より始むジュリエットの悲恋
中山月波
秋薔薇のはなびら薄し風に解け
中西柚子
老いてなお美貌の猫や秋のばら
聴松
秋薔薇は秋薔薇の在り処を暴く
直雪
秋薔薇や人は勝手に人を切る
津軽ちゃう
秋薔薇龍の爪痕遺す棘
津軽わさお
秋薔薇や眠ったような雛埋める
椎の木くるみ
秋の薔薇生きる火種を隠し持つ
辻が花
秋薔薇や我慢はいつも兄がする
天水郷
秋薔薇の香りは猫の寝言なり
田村美穂
歎異抄満身に秋薔薇の棘
田中耕泉
スキャットのリズムを刻む秋薔薇よ
田名あみ子
秋薔薇やなんと幸せな退屈
渡野しえん太
シャンソンがはじまる日の秋薔薇だった
登りびと
秋薔薇湖より望む比叡山
都乃あざみ
時に子を攫ひたくなり秋の薔薇
土井デボン探花
秋薔薇や七年前の吾子よりの
土井小文
長男は少し淋しい秋の薔薇
冬のおこじょ
しょうがない秋薔薇踏んでしょうがない
東西線イフリート
秋薔薇や死にたがる人一千万
桃猫雪子
フェルメールの光緋色の秋薔薇
桃福
秋薔薇主賓は父の知らぬ人
当卯
咲くことを忘れさうなる秋薔薇
藤井祐喜
オーボエの旋律まどか秋薔薇
藤色葉菜
比較論よその秋薔薇うちのカミさん
藤鷹圓哉
秋薔薇世界の終はり飾るべく
楢山孝明
秋薔薇のほかは目障り生理痛
南風の記憶
秋薔薇といふ曜日があつてもいい
尼島里志
目の前の写真、釣書、秋薔薇
日出時計
秋薔薇忘れた恋にルビを振る
日田路
秋薔薇や半額の犬買い求む
猫渓
朗読の吉永小百合秋の薔薇
猫舌扁平足
ないかりたまひそと雨秋薔薇へ
播磨陽子@花野句会
人差し指の先から生やす秋薔薇
背馬
ゆっくりと時間捕まる秋の薔薇
梅木若葉
秋薔薇や深く吸い込むセブンスター
白瀬いりこ
半年を痛む傷あり秋薔薇
麦吉
外されたギプスの染みや秋の薔薇
半熟赤茄子
秋薔薇や折りぐせのある文庫本
飯村祐知子
秋薔薇や小母の初恋終わらざる
彼方 ひらく
秋薔薇愛する国に仕へたり
比良山
鬼籍入るアーチあるなら秋薔薇なり
美翠
A4にまとめる履歴秋の薔薇
富山の露玉
この扉は怒りの出口秋の薔薇
福良ちどり
秋薔薇や茶店のドアはマホガニー
文月さな女
秋薔薇や鍵を返して町を出る
聞岳
碧天の息苦しさよ秋の薔薇
碧西里
秋薔薇や赤は哀しき色になる
望月ゆう
秋薔薇がテロの指導者だったとは
堀口房水
血を薄めるやうに子を産む秋の薔薇
抹茶金魚
履き捨てたガラスの靴や秋の薔薇
未貫
探しものなくて秋薔薇咲く空き地
未補
水筒の水分けやりぬ秋薔薇
夢堂
秋薔薇の色打たれたる頬の色
牟礼あおい
秋薔薇や迂回路にある魔女の家
霧子
円かさや秋薔薇点す窓に夜
綿井びょう
秋薔薇や学芸員の丸めがね
野の花誉茂子
暁に秋薔薇の棘研ぎあがり
野地垂木
この一本には秋薔薇の自覚がない
野良古
秋薔薇やレンブラントのひかり帯び
柳児
秋薔薇鉄の臭いや無人駅
余熱
秋の薔薇ひと待ち顔の椅子がある
与志魚
秋薔薇やシェークスピアを黙読す
葉月のりりん
病室の秋薔薇揺らすアリアかな
遥明
秋の薔薇二日をかけて巡る湖
欲句歩
夕映を吸うて秋薔薇夜と化す
藍時 湘
秋薔薇や指人形のよく泣きぬ
蘭丸結動
限りなくショパンに近き秋の薔薇
利平
読みかけの赤毛のアンや秋の薔薇
立志
日を溜めて秋の黄薔薇の熟るるかに
留野ばあば
年くへば円くちふ嘘秋の薔薇
竜胆
うつむけば秋の薔薇あり明日があり
龍田山門
またひとり楽団去りぬ秋の薔薇
良子
秋薔薇や靴中の小石取る野道
林 和寿
絵の売れて巴里の左岸を秋薔薇
鈴木麗門
ひらがなの名前がよろし秋の薔薇
老人日記
秋薔薇や微睡む仏間は仄暗い
六日菖蒲
屠殺場の玄関裏に秋薔薇
和光
秋の薔薇がん研の静謐中待合
秋薔薇の女でしょうか少し愚図
秋薔薇を手折りて夕べの友と為す
梔子
秋薔薇や雇用延長一日目
洒落神戸
一輪の秋薔薇沈むダムの底
涅槃girl
秋薔薇や防空壕が喫茶店
脩斎@105さい
更年期の出血の鬱秋の薔薇
芍薬
暁の瓶こそよけれ秋薔薇
茫々
朝の香へ混ざらず香あり秋の薔薇
蜥蜴の尻尾
秋薔薇やドとレの音の調律中
霖之助
怒声まだ転がつてをり秋の薔薇
靫草子
秋薔薇の香りの奥に小画廊
あいむ李景
秋薔薇や深く清らかなる呼吸
かつたろー。
秋薔薇や座らぬ椅子を置いており
スローライフ
秋薔薇や祈ることとは歌ふこと
でらっくま
クリムトの裸婦のまなざし秋薔薇
なかの花梨
ジャズバーの窓の灯秋の薔薇
ミセウ愛
秋薔薇やベンチでしたためる手紙
みえ
秋薔薇や痛みは生きている証
花咲明日香
秋薔薇やラム酒の効いたモンブラン
秋月
秋薔薇や福音の匂いがした
秋津洲はじめ
秋薔薇の門扉ぬけてくコーヒー屋
植木照美
秋薔薇や皇妃シシイの旅鞄
春野いちご
秋の薔薇ほのかに匂ふピアノ室
蒼鳩 薫
銅板に捧ぐ秋薔薇グラウンドゼロ
眠る烏龍茶
異教徒の行き交うトレド薔薇の秋
野々原ラピ
ゴルゴダの鉄の十字や秋の薔薇
矢的@第二まる安

並

秋薔薇にふくよかな風孕ませる
育由
初恋の箱開けぬまま秋薔薇
烏飛兎走
秋薔薇を外し虚となる美術館
遠野かなみ
今生に汚れ来しヘソ秋薔薇
塩谷人秀
古の口紅香る秋薔薇
横ちゃん
秋の薔薇年忌の読経終わりけり
昇華
秋薔薇や遺影の母の片えくぼ
松原 くるりん
秋薔薇やシャッター鳴らす風一陣
松永裕歩
秋薔薇や渇き続けたすえの紅
上峰子
母親の小言うれしく秋の薔薇
城内幸江
秋薔薇や夕陽のみ込む山の峰
森澤佳乃
秋薔薇や古稀の友から招待状
是空
秋薔薇や秒針響く部屋に居り
青嵐
秋の薔薇髪は染めぬと決めにしが
石井せんすい
秋薔薇きつと故郷は黄金色
双月(そうげつ)
秋の薔薇母の形見のドレス着て
桃和
母の忌の絹座布団や秋の薔薇
敷しま@ノエル
逆光に黒く染まる秋の薔薇
14橘貞山
秋薔薇や乱世に茶碗並べをり
301句会・幹人
秋薔薇や親友の来ぬクラス会
たま走哉
秋薔薇や中だるみなる高校生
チャーリー・バゲット
旧姓のタイムカプセル秋さうび
ツカビッチ
秋薔薇や招待状のまるい文字
ふさこ
秋薔薇や人には吠えぬ紀州犬
ぽおや
秋薔薇や昭和の歌を口遊む
もせきのこ
秋の薔薇一輪挿しに二本挿し
⑦パパ
秋のばら冷めたる庭を明るくす
aya
秋薔薇やミディアムレアは大人色
be
立ち転けて下生えの先秋の薔薇
Benじい
離宮なる秋薔薇の名はプリンセス
chiro
フラワーホール愛つむぎたる秋さうび
Dr.でぶ
秋薔薇やあの日の棘の痛さかな
KAZUピー
秋薔薇や少し大人の香りして
KKK
秋薔薇を嗅ぐシナプスの研究者
Lu
思い出に残れと薫る秋薔薇
Na.
同窓の友と歌舞伎座秋のバラ
PON
秋薔薇や万とはいはず七十本
senyu
眠れぬ夜出会う深紅の秋の薔薇
sol
秋薔薇や友らと語る三回忌
syuusyuu
秋薔薇や我が家の空に雲が湧く
アーナンダ
秋薔薇の日照雨に香る中之島
あい女
秋薔薇の寂しさひとつ風ふたつ
あおか
秋薔薇や向こうの家に乱れ咲く
アオキシゲル
病院の待合室の秋の薔薇
アガニョーク
ゆく風に秋薔薇かしぐ日の道や
あけび庵
高き香り秋薔薇咲きぬと気づく朝
あさ奏
秋薔薇のアーチ潜りて診察日
あすなろ
足止まる並ぶ秋薔薇慈しみ
アマリリスと夢
秋薔薇の与党勝利に曇る空
あみだじじい
乳ふさの谷を燃やして秋の薔薇
アラ
秋薔薇や令和に秘密またひとつ
アリマノミコ
もも色の似合わない肌秋の薔薇
あるきしちはる
秋薔薇やがん検診異常なし
あわの花水木
十字架の影映す道秋薔薇
いいよかん
秋薔薇の小風に昼夜入れかはる
いかちゃん
皆去りて秋薔薇だけが鎮座する
いくらちゃん
我が車一緒に映せと秋薔薇よ
イサポン
挿した枝膝の高さに秋の薔薇
いたまきし
秋薔薇のフェンスに絡み小さきや
イチロー
秋薔薇や庭師の額の深き皴
いつか
秋薔薇やエスプレッソの泡消えて
いつき組福岡リスナー班/由美子
秋薔薇や届けておくれ吾の想い
いつの間にアラカン
秋薔薇の花弁の丸み初デート
いともたやすく
秋薔薇の小さき花弁風見ゆる
いと茶
秋薔薇や元恋人に電話する
いなほせどり
テーブルのクロスを替へて秋薔薇
いまいやすのり
秋薔薇やラ・カンパネラの響く空
うどんこつよし
秋薔薇や姫よみがえる物語
うま子
秋薔薇や秘湯の宿に灯をともす
うめがさそう
幾日も母の夢見る秋薔薇
うらら恵子
門柱にかかる薄紅秋の薔薇
エイシェン
秋薔薇老舗のデパート行きませう
えらぶゆり
鼻寄せて秋薔薇匂う車椅子
オイラー
接ぎ木せし秋薔薇玻璃戸に透けにける
おうれん
上海の租界の館秋薔薇
おがたま
秋の薔薇五十おんなの予定表
オキザリス
オルガンの響きわたりて秋の薔薇
おくにち木実
秋薔薇の少し大人になりにけり
おけら
秋薔薇やシングルマザーの太き腕
おたまじゃくし
モノクロのスタイルブツク秋薔薇
オリヒロ
秋ばらや栞のてんとうむし飛ぶ
ガオガオ
入るなと言いし書斎に秋の薔薇
カオス
瀬戸の風秋薔薇香るカレイ山
かげろう
ふと憎し色も香も良し秋薔薇
かこ
子を抱いて秋薔薇赤し地鎮祭
かずポン
秋の薔薇空き家に生まれ野良走る
かたちゃん
秋薔薇やフラワーショップに肩並べ
カタツムリ
キッチンに秋薔薇一輪妻逝きて
かつら子
秋薔薇やハイネで愛を学びたる
カヅラ梅
ロックフェス終えぬる公園の秋薔薇
かわうそ太郎
秋バラや一輪客をもてなして
ギコ
秋薔薇薫る美濃路の二人連れ
きさらぎ
秋薔薇や雨後の雫も甘やかに
きっちゃん
壊すてふ夫の生家の秋薔薇
キヨ
秋薔薇や臙脂の濃きに歩を止めて
キョンちゃん
一度だけ死んでみようか秋薔薇よ
きりきり
秋薔薇や見舞い帰りの鐘撞堂
くま鶉
秋薔薇や単身赴任日曜日
くめ仙人
ガリ版の文集の裏秋薔薇
くれまてぃす恵子
秋薔薇を一輪さして朝餉かな
くろべぇ
右左右ああ左には秋薔薇か
ケスウヨ1101
秋薔薇や少し煙の香を含み
けら
秋の薔薇三歩遅れて歩く妻
ココダン
秋薔薇や音色愛しきオルゴール
コタロー
秋薔薇を手折りし指の傷を舐め
こてつがわ
秋薔薇や手折らば手折れ今朝の空
こてつ川
人のゐぬ淋しさに慣れ秋の薔薇
ことまと
秋の薔薇指先の傷直る傷
コナラ
秋の薔薇夫に意地悪してみたく
こはまじゆんこ
秋薔薇や後妻の縞のワンピース
こぶこ
秋薔薇や露に誘う曲がり角
こんじゃのよしこ
また咲くの真の姿や秋の薔薇
こんどう ちひろ
秋薔薇や古稀には古稀の刺ありて
さくやこのはな
秋薔薇のふくりと咲いてゆたりちる
さだとみゆみこ
秋の薔薇告白出来ぬ男かな
さとう
朝はやく掃除する秋薔薇の枯れ
サラ
似顔絵の隅に描きし秋薔薇
しげる
秋薔薇やハバネラを聴く夕間暮れ
しみみ
目前の重荷散らすや秋の薔薇
シモーナ
船乗りを待ちてYOKOHAMA秋薔薇
じゃらんじゃらん
我が城とひそかに決める秋薔薇
しゅうふう
犬と吾齢離れゆく秋薔薇
じゅりあん山本
秋薔薇や水掻き優し観音の手
シュルツ
秋薔薇や蕾をそっと弾く吾子
じょいふるとしちゃん
秋薔薇の色褪せぬまま空を染め
しんぎ
風のキャンパス秋薔薇はセピア色
しんご
荒れ庭に枝も荒れぎみ秋薔薇
すえよし
秋薔薇や夜の廃墟にひっそりと
すじこ
秋薔薇と海と軍艦見つめあう
すずりん
秋薔薇別れ話を聞いてくれ
せいち
何事も解決せぬまま秋の薔薇
せんべい
散り遅れ雨にうたれし秋薔薇
そめいゆ
柔らかな中にも凛と秋薔薇とか
それぞれのしあわせ
秋薔薇や夜に溶け込み再会す
たいき
次の世も長女なりしか秋薔薇
たいぞう
秋薔薇の花瓶選びし棘落とす
たけうち晴美
秋薔薇や明日は見知らぬ町を行く
だけわらび
秋薔薇やフリマに並ぶティーカップ
タック
投げ上げる最後の乳歯秋の薔薇
たま蛙
図書館の蔵書の匂う秋の薔薇
たむらせつこ
秋薔薇や印象派展出てベンチ
ダリア
雌しべ隠す花弁の迷路秋薔薇
たるみ
秋薔薇と再ブレークのDaPumpと
ダンサーU-KI
秋薔薇やコンビニ閑散車無し
たん造
秋薔薇や協奏曲を愛でる夜
ちか丸
新郎の靴下は赤秋の薔薇
ちばくん
秋薔薇や国道傍の幼稚園
ちゃんごりん
秋薔薇や人生100と軽き風
ツーちゃんの恋人
記念日にワインと秋薔薇を抱え
つちのこ
秋薔薇やOB会のバス旅行
つつ井つつ夫
秋薔薇や雨に佇む野良犬も
つわきの嫁
ステージの秋薔薇に捧ぐアカペラ
ティーダ
剪るもせで花びら拾ふ秋薔薇
デラシネ
秋薔薇や香りに満ちて今宵も満ちて
てるてる
秋薔薇やあの街にもう戻らない
テン@第2まる安
しづ子吐くため息やさし秋薔薇
ときめき人
秋薔薇や血を吸いたるか黒々と
どくだみ茶
秋薔薇の旅寝となりぬローレライ
としなり
秋のばら一輪挿しとなる徳利
とし子
むらさきの秋薔薇はぜて捲れてく
とのじ
秋薔薇や美しい御手ゆらゆらと
ともかわすてむ
子の手からこぼれ落ちたる秋の薔薇
ともぞー
秋薔薇や出産終えし白き顔
とりこ
ゆく人を労ふやうに秋の薔薇
とりまる
遠く聴く港の汽笛秋薔薇
とんとん
咲く花の少し照れ気味秋の薔薇
なかがわ 聖一
紙吹雪散る石畳秋薔薇
なご
小さくて風にゆられて秋の薔薇
なしえ
秋薔薇やぬるめの珈琲ひとりの夜
ナタデココ
秋薔薇は孫より祖母の手に馴染む
なつぽよ
口ずさむカール・ブッセや秋薔薇
なつめ
秋薔薇の夢見し朝の紅茶かな
なつめモコ
秋薔薇を命繋げる縁とす
なみは
秋薔薇や長く息吸う夕の庭
なよろ
秋薔薇よ垣に寄り添い香ささやく
にゃんみー
プロポーズに突然の雨秋の薔薇
ぬけまいり
秋薔薇や内気な君の唄う歌
ねぎみそ
眠い目に射し込む紅き秋薔薇よ
ネコ目
秋薔薇に燻っているジェラシーが
のつり
一生の仕舞いは何時か秋そうび
のぶ子
砂色の時代のテレビ秋薔薇や
のもとみな
議事堂に晴れることなし秋薔薇
のら
秋薔薇や想い出の数花束に
のりた
ショパンの詩出窓をのぞく秋の薔薇
のりりん
秋薔薇や日ごと濃くなる深い赤
ノルウェーの森人
秋薔薇やなぜか二人は無口なり
ばあば
骨壷のままでいいのか秋の薔薇
バーバラ
秋薔薇やミニオンズの大集合
パオ
同窓会秋薔薇のごと二度めの恋
はごろも
主なき家のどこもかしこも秋薔薇
はしびろこう
二ヶ月もかけて描けない秋の薔薇
はじめ
秋薔薇無料の園に人まばら
はずきめいこ
青穹に小さき月あり秋の薔薇
ハチ太郎
角打ちに居場所見つけし秋の薔薇
はなだんな@角打ち=大阪では「立ち飲み」と言いますが。
寂しさを纏う華やぎ秋の薔薇
ははろ
返り咲く秋薔薇兵舎ありし跡
はら美華子
心臓の病のように秋の薔薇
はるや
二度咲きの長い人生秋薔薇よ
ばんしょう
嵐去り静かに咲けり秋の薔薇
ばんじょうし
ありがとう秋薔薇眺む銀婚式
ばんどうまーぴー
秋薔薇や単身赴任の晩ご飯
ひいらぎ
季忘れ小さく踊る秋薔薇
ひいろみ
身の丈を越ゆる句はなし秋の薔薇
ひだ岩魚
秋の薔薇野猿の柵を覆いたり
ひな子桃青
秋薔薇や今さらの恋されど恋
ひよはるばば
秋薔薇を眺む縁側祖母独り
ひろ
秋薔薇や館に眠るオルゴール
ひろくん12さいのママ
嫁ぐ朝秋薔薇色添え紅をさす
ひろちゃん
鬱の身や秋薔薇咲て佇めり
ひろのじょう
マニキュアを真紅に変えて秋の薔薇
ひろ史
秋薔薇や家出の母の戻りたる
びん
たどり着く眺め良き部屋秋の薔薇
ふあんた
秋薔薇小さな箱のオルゴール
ふうせんかずら
秋薔薇やホットミルクのあたたかさ
ふくろう
仏壇の埃を取らむ秋さうび
ふくろう悠々
秋薔薇を手で包み込み鋏入れ
ふなちゃん
虫食いも香りは深し秋の薔薇
ふみ
秋薔薇や貴婦人の如く匂いたち
ふみちゃん
廃屋に秋薔薇の咲く一周忌
ふみみ
あっけない幕切れでした秋薔薇
ふわり子
秋薔薇を運んでみたき竜宮星
ペコちゃん
秋薔薇のようにありたい定年後
ぺち
秋薔薇や小さき姉の遺骨抱く
ペトロア
秋薔薇やさやけく咲ける野辺路かな
ヘルシーアイランド
雫け秋ばら次は何色に
ほうすい
秋薔薇や言の葉深き神父さま
ほしの有紀
秋薔薇や心渇く日散りいそぐ
ぼたんぴ
秋薔薇や香り見つけし古参道
ほのぼぉの
秋薔薇や掛けっぱなしのユニフォーム
ぽんたちん
溺るれば指輪はづして秋の薔薇
ポン太
秋薔薇わが名をつけし人ありき
まぐのりあ
秋薔薇や館のショパン風になる
まこと
切愛の果てか再び秋薔薇
マッキラ棒
秋薔薇や胸におさめし一語なり
まつだまゆ
ぽつり一輪涙して秋薔薇
まにあ
仕立て屋の角の紅秋薔薇や
まぬう
パーゴラに秋薔薇そよぎ空の青
まほろ
秋薔薇よ臍のピアスをはずす時
まみのすけ
秋薔薇や手折り難しと眺めたり
マユミ
秋薔薇やビアトリクスは初婚なる
まゆりんご@この句のビアトリクスは、ピーターラビットの作者のビアトリクスポターのことです。彼女は30代の頃に婚約者が急死してしまい、47歳の時に初めて結婚をしました。人生の後半はナショナルトラストの活動に尽力した彼女の美しさはまるで秋の薔薇のようだと思いました。
秋薔薇や少し遅めの花時計
まりい@木ノ芽
喧騒の終わり静かに秋の薔薇
まるまる
秋薔薇や癌病棟の小さき窓
まるちゃん2323
開き切り蕊やわらかに秋の薔薇
ミセス水玉
秋薔薇や切れ長の目に惹かれます
みつよ
気にくはぬアイツも紅き秋薔薇も
みどりがめ
手作りのジグソーパズル秋薔薇
みどりちゃん
連れ合ひは日陰る秋の薔薇が好き
みなと
詩集編む師の逝く朝や秋の薔薇
みのる
一台目二台と撮して秋薔薇や
みよしい
秋薔薇よ浴室手摺つきました
み藻砂
月満ちて秋薔薇銀く満ち満ちて
むげつ
ビロードの夜会着おどる秋の薔薇
むったん
秋薔薇や十石舟に手をふりて
むべ
秋薔薇フェンスの錆は赤々と
めぐみの樹
秋薔薇や就活スーツいつか脱ぐ
めりっさ
俯いて見た秋薔薇にしゃがみ込み
もえぎあい
秋薔薇や語り尽きせぬリハビリ棟
もちえちゃん
秋薔薇や靴の形となりし足
ももたもも
初七日や待ち受けの色秋バラに
ももとせこえ
秋薔薇や還暦母は今日デート
やえ子
宅配の三輪バイク秋の薔薇
ヤッチー
秋薔薇は咲くゴシックな呪文にて
秋薔薇や出窓のむこう黒一輪
ゆぃ
再びの秋薔薇知らず見惚れゆく
ゆーし
秋薔薇のブーケは餞別嫁ぐ友
ゆこげん
三度目の見合いいいかも秋の薔薇
ヨシケン
空青く秋ばら散りゆく飛行機ぐも
よつ葉
秋薔薇やひとつ離れて凛と立つ
よひら
芯柱大砲痕や秋の薔薇
よぶこどり
秋薔薇か童見たりしその姿
ライブラリー
古希の妻なほ麗しや秋薔薇
らくさい
芳香に背伸び忘れる秋薔薇や
ラランジャ
遠き日の傷疼く日は秋薔薇見ん
りう女
秋薔薇やズルい女のかげ隠し
りこ
母の忌に彩を供えし秋薔薇(あきそうび)
リバティさん
寺の井戸使用禁止や秋薔薇さく
りんごのほっぺ
秋薔薇のかげろふ墓地の乙女像
るびちゅ
秋薔薇やただ一輪と情交わす
るりさ
コロッセオの鈍き血の色秋薔薇
るるの父
秋の薔薇ひょろりと咲きてひと日過ぐ
れい
秋薔薇やポツリ佇み彩つよし
ロクヨン
遠慮がち薄紅色の秋の薔薇
ろん
ひっそりと転勤辞令秋の薔薇
わかこ
出て来いと窓をたたくは秋薔薇か
わたさん
秋薔薇女ばかりの使節団
わらび一斗
秋薔薇や今日もリハビリ送りだす
わわ
秋薔薇や黒点病の果ての紅
亜音洲
秋薔薇や会話かき消す選挙カー
亜久琵
モロッコやサフランライスと秋の薔薇
阿波豊
『ラ.ノビア』を唄う為に秋の薔薇
阿万女
秋薔薇や日常忘れハーブティー
また一人欠けても歩む秋の薔薇
安田 信洲
秋薔薇や母のぎこちないスワイプ
伊佐ササ
秋薔薇やそっと口紅変えてみた
伊沢華純
明けの風身を貫きて秋薔薇
伊藤はな
秋薔薇やオープンガーデン最終日
伊藤欣次
秋薔薇や循環器の専門医
伊藤正美
母墓前笑顔浮かぶや秋の薔薇
伊藤善隆
秋の薔薇頁めくりて深呼吸
伊豆子
秋薔薇や終の住家と決めた庭
伊野かわうそ
秋薔薇や教え子の一発合格
位子
秋薔薇一輪挿しに艶増せり
位相朗
「売家」札の立つ門のうち秋薔薇
依田 篤(よだあつし)
秋薔薇や夜もすがら折る千羽鶴
為一暢道
一滴は葡萄酒のごと秋の薔薇
胃痛アットキングOFド凡人様
秋薔薇と言へど青春クリーム色
井上じろ
いつまでも終わらぬラリー秋の薔薇
井上喜代子
手術終え語らん窓の秋薔薇と
井田みち
秋薔薇美人の誉れ令夫人
一の介
秋薔薇は紅から黒へ深み増し
一井蝸牛
茎堅し没後三年の秋薔薇
一音乃 遥
花弁を摘み秋薔薇のティータイム
一碁一会
ひともとの秋の薔薇かなルビー婚
一純。
秋薔薇や通り過ぎ行く人も風
壱太
ガラス越し秋薔薇揺れて窓開ける
稲垣由貴
石窯でピザ焼く匂い秋の薔薇
右田俊郎
秋薔薇や散り際に見る潔さ
宇宙生物ぷりちーぴ
秋薔薇や落選事務所の片付け
宇田建
あら君は牙を抜かれたる秋薔薇
羽沖
雨染むる自転車の錆秋の薔薇
雨霧彦@木ノ芽
秋薔薇の少し傾いで草の中
卯年のふみ
秋薔薇を飾る独りの古稀の宴
栄魚
秋薔薇や叙勲の華になりたくて
英ちゃん
老女とて反旗掲げし秋薔薇
英子
秋薔薇や夕陽の沈む水平線
詠野孔球
いつか誰もいなくなる庭秋薔薇
越智空子
秋薔薇や主の手入れ手なるべし
秋の薔薇息するように祈りけり
奥野 悦穂(これでいいのだ 改メ)
愛でる人なき空き家にも秋薔薇
横じいじ
電波塔より飛び降りて秋薔薇
横縞
秋の薔薇これが最後といふ如く
乙子女
交差点に弔花一輪秋の薔薇
下村ひじり
ダージリン香りふくよか秋薔薇
佳月
秋薔薇や最終電車の音遠く
加賀もずく
秋薔薇にささやく弥勒菩薩かな
加能あさふろ
秋薔薇や棘といふ棘触れてみる
夏柿
秋薔薇や落ちこぼれ世を飄々と
夏湖
秋薔薇やヘアドネーションした子の目
夏出ひさし
秋バラが小ぶりですがと咲き誇り
暇親爺
秋薔薇のわずかに白の混じりたる
花節湖
秋薔薇や推理小説の犯人
花柊
秋薔薇やお前の意志を褒めようぞ
華らんまま
手術終え時間(とき)打つ部屋に秋薔薇と
華院
秋薔薇やセピアの中のモボとモガ
我省
秋薔薇や盛り過ぎしが棘を張る
蛾触
秋薔薇が遺影を少し傾かせ
雅鬼
穏やかに風通り抜け秋の薔薇
雅由
秋薔薇や砂糖は抜きで飲む紅茶
海月漂
坪庭や小雨に光る秋薔薇
海風山本
間に合わぬ告解秋の白き薔薇
灰田《蜻蛉切》兵庫
公園の白きベンチや秋薔薇
垣内孝雄
秋薔薇に亡父(ちち)還りたる空の家
楽花生
秋薔薇や子育て終えて友綺麗
笠原 理香
資料館の前庭照らす秋の薔薇
梶  鴻風
秋薔薇少しは艶を落としたが
勘太郎
マドンナは今もマドンナ秋薔薇
幹弘
妻剪定の白秋薔薇の高々と
甘泉
秋の薔薇ピアノ聞こえる商家かな
甘平
旧友を見舞うて秋の薔薇を知る
閑茶
終電や真白な秋薔薇閉じていく
岸 れん
秋薔薇と大腿骨の骨折と
喜多輝女
老妻の香にときめいて秋の薔薇
喜多野羆
失恋に棘深々と秋薔薇
幾恋良石
匂い立つ寂れた園に秋そうび
気のまま風
秋薔薇やUターンするらし子のライン
季よしこの夜
柴犬と秋薔薇2本と帰宅せり
季凛
あきさうびひかりもかぜもやはらかに
規子
秋薔薇や嫁ぎし子より便り有り
貴桜李
廃医院凛と一輪秋の薔薇
軌一
秋薔薇の香りし坪庭猫覗く
輝峰亭
秋ばらやゴールデン街に清掃車
輝棒
秋薔薇や記憶を吸ひ込む朝の靄
亀の
目を瞑り痩せたる土の秋の薔薇
菊池洋勝
秋薔薇や車椅子おす老女の手
吉 や
海見ゆる秋の薔薇園香り満つ
吉村よし生
座布団のごとき点滴秋の薔薇
吉野川
花びらのしたたかにこそ秋そうび
桔梗
秋薔薇の二度咲く勇気まねるなり
丘 るみこ
秋薔薇やブーケの脇役ぶりもよし
久楽氣
秋薔薇の横顔寂し茶懐石
久仁重
秋薔薇は秘めた大人の色香なり
宮みやび
純愛を叫んだゴリラ秋の薔薇
宮坂変哲
愚痴こぼす話し相手は秋薔薇や
宮写楽
真向いに波濤のうねり秋の薔薇
宮田一代
秋薔薇と仰ぐ青空雲一つ
宮島ひでき
秋薔薇きみは虚ろな目をしてる
弓女
ああ落陽金色に染まる秋薔薇か
漁港
秋薔薇に励まされおる自習室
京あられ
秋薔薇が真っ赤に咲いた元気出た
京丸
誕生日秋薔薇とどく日曜日
京子
無邪気なれど触れるを拒む秋薔薇や
玉井 瑞月
秋薔薇や辺りは夕餉の匂いして
玉和
門の秋薔薇こきべにの棺撫ぜ
桐亜
ラジオからシャリーンの曲や秋の薔薇
琴女
ワンハンドピアノ聴く午後の秋薔薇
吟  梵
秋薔薇に想ひ託すよ茜色
句詩呼
秋薔薇や乙女の吾へと喜寿の吾を
栗田もとえ
秋薔薇を信楽焼にどかと挿す
君島笑夢
秋薔薇や古めくアイズピリの模写
薫夏
秋薔薇やデイサービスに集う婆
薫風
秋薔薇や朽ちし茶葉より白白と
群楽太郎
秋薔薇や返信メール待つ日暮れ
啓泉
秋薔薇や荷風漱石子規晶子
敬之
ゲシュタルト崩壊ぐらり秋薔薇
渓翠@青東高
秋薔薇や名画の天使笑みほのか
蛍子
秋薔薇や鮮やか燃ゆるフラメンコ
鶏心
出無精の母に寄り添ふ秋の薔薇
月のうさぎ
秋薔薇と頬へささやきかけし風
月城 花風
秋薔薇やリターンライダーは白髪
犬井山羊
東京の喧騒離れ秋の薔薇
元喜@木ノ芽
三度目の父の手術の朝の秋薔薇
元木まだら
パスワード忘れてしまひ秋の薔薇
湖雪
秋薔薇や自分の名前を検索す
五月闇
期せずして映画のロケ地秋の薔薇
五月野敬子
食卓の灯火揺るる秋薔薇
光本弥観
ゆっくりと一両列車秋の薔薇
光友
仲直り秋薔薇五本妹に買い
公毅
野良犬のつかず離れず秋のばら
秋薔薇や独り寝疼く棘の痕
甲山
捧げ銃棺に添へし秋薔薇
紅さやか
秋薔薇や二十通目のふみ届く
紅塩寝子
秋薔薇や仁徳陵の周遊路
香栄
秋薔薇香は脳突きて黄を放つ
香羊
マリア・カラスの声衰へぬ秋の薔薇
香壺
秋薔薇や遠い日夫と深大寺
高橋笑子
生え初むる歯や秋薔薇の甘き棘
高橋寅次
胸に棲むアンネ・フランク秋の薔薇
高橋無垢
秋の薔薇一本だけのプロポーズ
高田 仁和加
秋薔薇や右手に隠す薬指
克巳@いつき組
式の朝嫉むや足下の秋薔薇
黒うさ狐
秋薔薇や止まりたるがに観覧車
黒子
星のごと鏤められし秋の薔薇
今井佳香
再婚に秋薔薇の気持ちに涙する
今田 梨
清少納言の没年未詳秋の薔薇
今田無明
物置きの前に小さく秋の薔薇
今日水
待ちわびし文届きけり秋の薔薇
今野夏珠子
秋薔薇を届けし宿のさびれゆく
佐山夕子
母逝きて秋薔薇だけの棲む実家
佐東亜阿介@チーム天地夢遥
人知れず変わりゆく町秋の薔薇
左門
秋バラや小事も大事老いの日々
沙無
秋薔薇例えば恋に落ちた夜
歳三
さみしいときは秋ばらに会いに
細谷細清
秋薔薇や雨をまとうてほの紅し
細木さちこ
秋薔薇と指差す先に花の宴
咲耶とこ野
和太鼓の響に揺られし秋の薔薇
桜桃侍
アメリカ人形ドレスはビロード秋の薔薇
桜木レイ
黄昏時の公園香り引き立つ秋の薔薇
桜夜月子@木ノ芽
後悔を秋薔薇のごと燃え残し
札六(関屋@和祝句会)
秋薔薇やブリキの玩具ならぶ窓
雑草おばさん
気を付けろ猫の爪秋薔薇の刺
三寺ひろみ
金泥に映える秋薔薇赤錆て
三木庭
秋薔薇や立居振る舞い矜持心
三毳
捨てられた鉢の中から秋の薔薇
山口雀昭
秋薔薇や街宣カーに人の波
山裾 都
花弁に結ぶ水玉秋の薔薇
山部 ビブリ
秋薔薇や年寄り連のインディアカ
山本 力@インディアカ(ドイツ語:Indiaca)はドイツで考案されたニュースポーツで、バドミントンのシャトルコック(羽根のついた球)に似たものを、ネットをはさんで相対した2チームが互いに手で打ち合う団体競技です。
リハビリの長き廊下や秋の薔薇
山本嘉子
秋薔薇や友逝く知らせ受話器から
山野はな
今度こそ秋薔薇に幸せ誓う
山野ゆうり
秋薔薇や己のトゲが見えぬのか
山羊山(やぎさん)
秋の薔薇猫はゆるりと屹立す
山陽兵
秋薔薇を描くキャンバス白き蔵
山亘
秋薔薇やサンダル履きで抜ける路地
散土
秋薔薇やオーヘンリーの葉にも似て
枝子(えだし〉
秋の薔薇見上ぐるもあり俯くもあり
糸慌@木ノ芽
森に消ゆ二胡の音色や秋薔薇
糸電話
雨薫る秋薔薇と御朱印を待つ
紙威
秋バラと演奏会の曲さらふ
生け垣の秋薔薇たたく通学路
紫雲英
引っ越しの心のこりの秋さうび
紫苑
気分屋の女王のごと秋の薔薇
紫鋼
試練とて熟れし嬉しや秋の薔薇
紫香菫
里帰り秋薔薇見つけ仏壇に
紫紺
秋薔薇や兄は弁護士我は漁夫
紫檀豆蔵
秋薔薇よ謳歌思い見時を知る
紫峰
スマホやめ霞む駅舎と秋の薔薇
紫陽花
秋薔薇や人生最後の五十代
紫陽花涼音
空に抜けふくらむ風と秋薔薇と
紫蘭
フラスコに挿す秋薔薇や屈折光
詩遊
秋薔薇蔓なしこの恋に悔いなし
時化田白金
母に供える棘を剥がして秋薔薇を
治もがり笛
秋の薔薇洋館窓に雲も無し
七月生
カウンターに秋ばら二輪離婚届
七生姫
秋薔薇の調べ溶け込む大聖堂
篠田ピンク
秋薔薇を手折る日記に書けぬ人
縞午
秋薔薇や閉園間近青い空
紗々
テキーラと名札見えおり秋薔薇の朱
紗智
宴終えて母抱えたる秋薔薇や
若葉猫
校長の長き訓話や秋の薔薇
守安 雄介
萎びた腕の母生きる秋さうび
珠桜女絢未来
秋薔薇の子を残し逝く未練かな
宗本智之
地下街を出たら残照秋の薔薇
州芳
秋薔薇や鼻を突き出し子犬行く
秀道
秋薔薇や仔犬の鼻のかすり傷
秋月流音@木ノ芽
主なき庭に咲きたり秋薔薇
秋色あじさい
秋薔薇や曇り空の夜の星
秋籠る
女子会の同じ匂いや秋の薔薇
舟御前
再来のアニメブームや秋薔薇
重翁
秋薔薇や一重まぶたの転校生
塾志
秋薔薇のやうに僕は床離れす
春爺
秋薔薇の心癒すや淡き色
春来燕
グレーへア紅さす朝の秋薔薇や
春蘭素心
秋薔薇や他人にやりたくない娘
淳風
鬱の日とハアモニーする秋薔薇
順女
アンジェラてふ秋薔薇の朱雨に褪せ
小鞠
秋薔薇やお礼の言葉はずむ声
小橋春鳥
夕日陰長く伸び行く秋の薔薇
小熊伸子
白杖に頼る八十路や秋の薔薇
小熊利雄
好きな絵を眺むる午後や秋の薔薇
小山晃
受付の小さき呼び鈴秋薔薇
小春
新劇へ喜寿の口紅秋の薔薇
小石日和
秋薔薇やサイロに延びる花の赤
小川都雪
秋薔薇や胸の底に赤き棘
小塚 蒼野
秋薔薇や四十路の恋のはじめかた
小殿原 あきえ
秋薔薇の赤地にも咲く雨の朝
小梅
言ひ訳のなき秋薔薇の色香かな
庄司直也
思い出にふと華やぎぬ秋薔薇
承穂
ピアノ譜のジャズナンバーに秋の薔薇
松原羽衣@ノエル
秋薔薇よ今年のうちにダンディズム
松山
秋薔薇の紅や最期の母の色
松山のとまと
秋薔薇ほどの香まとい同窓会
松山女
秋薔薇や口説かれ上手大女将
湘輝
秋薔薇が凛として咲く庭となり
焼津昌彦庵
秋薔薇やグラスワインに薄明かり
照波
秋薔薇や凛太郎くんは裸足が好き
笑酔
秋の薔薇小さきものの寝る路上
上市まさ
国道の3キロ先に秋の薔薇
上田仮名
ランブラス通り秋薔薇踊る街
城山のぱく
秋薔薇やセピア色でも夢は夢
常陸人
ロンサールただ一輪の秋のバラ
信@フランスのルネサンス宮廷詩人ピエールロンサール。バラ詩人ともいわれ、バラの名前にもなっています。
旧友の激は見舞いの秋の薔薇
寝たきりオヤジ
秋薔薇や初めて嘘をついた夜
寝不足のラムネ
リハビリの背中押す風や秋薔薇
慎吾
陰鬱の待合室の秋のばら
新田 淑
秋薔薇やマーヴィンゲイで夕支度
新藤柑子
ハイタッチの手の温もりや秋の薔薇
森の水車
秋薔薇や棘の尖りも色褪せて
森一平
くまどり鏡の中の秋の薔薇
森陽子
吾も又棘ある余生秋の薔薇
深山 紫
週末は夫の手料理秋の薔薇
深草あやめ
秋薔薇や近所の家は居留守なり
亡き友のピース写真と秋の薔薇
真宮マミ
秋薔薇の咲くを遺影に告げし朝
真咲子
秋薔薇の棘で血滲む苦き恋
真珠星倫世(スピカリンセ)
秋薔薇や見つめる海の底の碧
真優航千の母
秋薔薇の勢い強し義母の庭
真林
ふたたびの花びらことに秋薔薇
仁葉
秋薔薇やあの紫に接写する
水間澱凡
コスプレの撮影会や秋の薔薇
水城
秋の薔薇一輪ごとの逢瀬かな
水鳥
気難しき主の屋敷秋のばら
水夢
秋の薔薇尼僧の白き手に抱かれ
水木 華
防犯のライトに浮かぶ秋の薔薇
粋田化石
一輪の秋薔薇や初孫の顔
酔芙蓉
修道の女人の瞳秋の薔薇
数鉄砲
秋の薔薇心意気まず柔らかく
杉山 ちとせ
秋薔薇や妻の身支度また長し
杉尾芭蕉
珈琲の香りと渋み秋薔薇
杉本とらを
秋薔薇に撃たれて落ちる昼の月
雀狼蘭
秋薔薇や仮面の下で薄笑い
澄海
磯風に急かれ枯れゆく秋薔薇
政波
山彦の橋に跨る秋の薔薇
星降松
夕陽射す遺影の祖母と秋の薔薇
星野美咲
秋薔薇や香り聞きつつティータイム
晴海南風@木ノ芽
秋薔薇や最期の力秘めており
晴日和
洋館の壁石光る秋薔薇
正則@旧古河庭園の薔薇祭りは素敵です
秋の薔薇枯れたるままの仏壇屋
正木羽後子
主なき洋館に映ゆ秋の薔薇
清水仙人掌
秋薔薇や覆いは要らぬ長く愛で
西の海牛
抱き帰る退職の日の秋薔薇
西山哲彦
病癒え独り狭庭の秋の薔薇
西川あきや
秋薔薇や演奏会のアンコール
誠馬
鼻を打つ香に近寄りて秋の薔薇
青い月
ベランダに薫るは秋の薔薇一輪
青鉛筆
秋薔薇や香り微かに空青く
青玄
雨あがり雫まといて秋の薔薇
青泉
秋薔薇の一輪挿しでありにけり
青柘榴
秋薔薇慎ましやかな伯母の居て
青木りんどう
色欠けたクレパスで描く秋薔薇や
青木健一
我が人生平凡なりや秋のばら
斉藤ふみえ
仄かなる少女の乳房秋の薔薇
石井茶爺
秋薔薇香し午後の散歩道
石岡女依
秋薔薇や尻尾気高き地域猫
赤い彗星の捨楽
秋薔薇や先輩去ったグランドに
赤橋渡
秋薔薇われはたれかの生れかはり
摂津の嫗
秋薔薇や今日は占い気にしない
千恵
秋薔薇や孫には孫の齢(よわい)かな
千世@木ノ芽
四粒の秋薔薇四粒のしずく
千日小鈴
秋薔薇や影の足首切れさうで
千葉まどか
秋薔薇をガラス食器に二つかな
千里一歩
秋薔薇や乳房の透かし彫り熱し
占新戸
秋薔薇や老ひたる小町のなれの果て
川越雷鳴
秋薔薇や開かぬ踏み切り昼下がり
川瀬稔尚
嫉妬心添えて飾ろう秋の薔薇
川畑 彩
秋薔薇は赫しリハビリ棟の庭
船岡遊子
秋薔薇の香に魂の浮遊かな
善多丸
秋薔薇や君にぶたれた頬の色
禅十郎
秋薔薇に「悪い虫だ」と君笑ふ
相沢 雨
秋薔薇や少女の拾うベレー帽
相模
ささくれの竹刀砥ぎをり秋薔薇や
草青
秋薔薇を供ふ白木の母となり
シルバーカー何故か似合って秋の薔薇
蒼香
誰が家と知らず懐かし秋のばら
霜月
陰りきて内よりひかる秋の薔薇
村松 縁
秋薔薇やいつか戻ってくる家庭
村上海斗
告白はメールでする秋の薔薇
多可木@ノエル
秋薔薇や枝葉の裏に弧の静か
多香
秋薔薇や宿題残る最終日
多聞仙
秋薔薇や風曲がり来る尼の寺
太子
浜茶屋に人影消えて秋の薔薇
泰然
秋の薔薇復活の坂ゴルゴダへ
鯛 風
薄日差す美術館まで秋の薔薇
大井河薪
秋薔薇読み終わらない保育書よ
大河
秋薔薇やチクリと記憶刺の跡
大三郎
可塑性の夢に針たて秋そうび
大山正木
秋薔薇やヘリコプターはどこへ行く
大村真仙
棒立ちに乾くジーンズ秋の薔薇
大谷昌子
妻の留守卓に手紙と秋の薔薇
大谷如水
秋薔薇やいたずらしたくなる背中
大津美
秋薔薇や七十歳の一年生
大槻税悦
秋薔薇や輪郭溶けて夜となる
大島雲流
処刑台秋薔薇落つ革命広場
大島清白
引き算を止める純愛秋の薔薇
大和田美信
誰そ彼れに朽ちゆく秋薔薇紅茶の香
大佛清
秋の薔薇正装したる親子連れ
拓路
秋の薔薇門扉の錆びて軋みおる
沢田朱里
秋薔薇の残る香りをいとほしむ
達哉
秋薔薇の花弁の奥のほのかな黄
谷山みつこ
右払い褒められる夫秋薔薇や
知音
秋の薔薇縦列駐車できないよ
地に根ざし陽に伸びる
カルメンの唇の色秋薔薇
智雪
秋薔薇や隣人トラブル小休止
池と堀
秋薔薇の立つ庭君はもう五歳
池田郁英
秋薔薇を絵筆で残し去つてゆく
池田香
花嫁の引き立て役を秋の薔薇
竹 夢月
秋薔薇を一輪加え手向けとす
竹の子
洋館は空き家それでも秋の薔薇
竹春エリザベス
秋薔薇に余命を告げた逝きし友
竹村マイ
番勝負駒音高し秋の薔薇
竹内うめ
秋薔薇や杖を並べて午後の庭
竹福
妻と居て幾度あき薔薇に口付けす
竹林
一輪の秋薔薇は翳りけり
この俺を励ます赤き秋薔薇
中井笙石
秋薔薇や私に似てる意地っぱり
中野久子
時季重ねやさしき色の秋の薔薇
猪子
秋薔薇や何処まで続く上り坂
朝ぼらけ
秋薔薇が重い告白受け止める
朝桜咲花
秋薔薇も明日を信じて咲くんだろう
潮ベルト
ジプシーの名前はヴィオラ秋の薔薇
長谷川ひろし
秋薔薇や世話人減りて粗く咲き
鳥越 暁
点滴の滴・滴・滴・と秋薔薇
直樹里
秋薔薇や一斉に鳴る掛時計
直木葉子
秋薔薇ピアノ毀れる白い窓
津葦
女子の香は薄きがよろし秋薔薇
津軽まつ
車椅子秋薔薇眺めひと休み
鶴田梅勝
秋の薔薇亡夫の好きなジャズを聞く
堤文月@ありす句会
子は夢へ秋薔薇と我庭に置き
定吉
秋薔薇や海岸沿いのたこ焼き屋
泥酔亭曜々
同窓会老いて化粧は秋の薔薇
哲也
庭にポツン秋バラ眺め荷造りす
典華
秋薔薇や一年前のベビーカー
天晴鈍ぞ孤
レイバンの男が秋の薔薇百本
天馬@ノエル
秋薔薇の一輪越しの夕餉かな
貼女
車椅子囲む子供等秋薔薇
田中ようちゃん
夫婦とも素知らぬ顔を秋薔薇園
田中勲
秋薔薇やライトノベルの文芸部
田辺 ふみ
終活に疲れ果てたり秋薔薇
田邉真舟
もう一口蛇口緩めて秋の薔薇
斗三木童
サントリー角びんに挿す秋の薔薇
斗萌@ノエル
秋薔薇やbaccaraの花器の夜の露台
渡邉くるり
秋薔薇は主無き家凛と咲く
都貴子
秋薔薇や長梅雨ゆえの小振りかな
土屋 木漏れ日
秋薔薇の後ろ姿に遠き君
冬菫
秋薔薇や幸せを怖がる女
島崎伊介
定年を祝うや小さき秋の薔薇
東山
秋薔薇や古城に響く四重奏
東尋坊
青空に赤くつきりと秋の薔薇
桃香
花びらに深く雨溜め秋薔薇
桃泉
秋薔薇の瓶と手紙といろは坂
灯路奈
喫茶店のソファの窪みや秋の薔薇
燈穂
空っぽの私に満ちた秋の薔薇
藤すみ
秋薔薇雨のメトロが似合う人
藤郷源一朗
フラスコに秋薔薇一輪男子校
藤原訓子
秋薔薇大正村に記念館
藤川さくら
秋薔薇サビシイナンテキツトゼイタク
藤田康子
父ひとり錆びた門扉に秋の薔薇
藤田真純
秋の薔薇隣の庭を眺めれる
藤田由美子
健診の絶食の朝秋の薔薇
豆闌
辞書めくる風ふふと秋薔薇笑ふ
透史
秋薔薇は辛苦を舐めたいい女
陶豪
秋薔薇残りし叔母の物忘れ
陶然
秋薔薇や刺ある言葉呑み込めり
瞳子
二度咲きて秋薔薇の香芳しく
童好
秋薔薇をひと断ち虚空になりながら
童子
背筋立て五十歳のバレエ秋薔薇
秋薔薇の風下にゐて読書かな
徳永 北道
秋薔薇のもとで見つかる探し物
豚ごりら
秋薔薇や分からなくとも挙手せる子
奈緒女
秋薔薇や一人娘に一人孫
那須の田舎者
秋薔薇に見下されてゐる室外機
凪野たいら
秋さうび初代主の遺志継ぎて
南雲風花
灯り下濃淡妖しき秋の薔薇
南城馬天
秋薔薇やキックオフ待つ鵜住居
南椎@釜石の鵜住居に復興スタジアムがあります。そこでこの秋、ラグビー世界選手権が開催されます。
お勝手は嫁に譲らぬ秋薔薇
南風紫蘭@木ノ芽
秋薔薇は花弁に冷気の露結ぶ
楠青庵
秋薔薇やあの娘都会に転校す
日下まひろ
秋薔薇や主の逝くも知らぬまま
日記
中之島寄り添ふ二輪秋の薔薇
日本酒
秋薔薇を胸に二度目のウエディング
猫じゃらし
秋薔薇や若き兵士の墓標立つ
猫楽
秋薔薇や引っ越しの荷を詰め終えし
波音
友を訪ふ戸口の前に秋の薔薇
馬場馬子
雲流れ濡れた秋薔薇石畳
馬門宗太
秋薔薇よ北からの風次の節へ
俳ビギ名
秋薔薇や若者の恋終わるかに
俳菜裕子
秋薔薇や彼女と同じ気まぐれに
梅雨
青空に伸びる秋薔薇日曜日
白井百合子
秋薔薇の崩るるまでを活けて活けて活ける
白居千夜
秋薔薇の香りで産まれし白い雲
白銀のシリウス
秋薔薇や邦のお山の色をして
白傘
秋薔薇や卒論期限焦る指
白山
秋薔薇や燻る思春期の火種
秋薔薇の手入れ終えたり小雨降る
畑 詩音
風軽し秋薔薇タクトに峠道
畑山六十二
秋薔薇の香り誘うモネの庭
八高啓茶
秋薔薇の翳り微かに古眼鏡
八島ジュン
空青し秋薔薇を行く車椅子
八幡風花
秋の薔薇摘みたればさみしかりけり
比呂子
マネキンの胸のブルーの秋薔薇
緋路
夜想曲奏でる窓や秋の薔薇
尾上真理
秋バラや駅のホームの人だかり
美智子
もっと吸え薄い光を秋薔薇
美年
秋薔薇瑪瑙の棘さす薬指
百合乃
黒人のゴスペルシンガー秋の薔薇
百草@ノエル
秋薔薇の弦のたわみや母の家
浜ちよ
記念日は一日遅れ秋の薔薇
不知火
廃屋の庭の片隅秋の薔薇
富樫 幹
ビターチョコ銀紙ひらく秋薔薇も
富士子
秋薔薇や庭の隅にて匂うかな
風らん
秋薔薇や新しきひと迎へ入れ
風花まゆみ
秋の薔薇スマホゲームに引きこもる
風間昭彦
眩るなかれ秋薔薇ぞ咲け綺羅灼た
風慈音
秋の薔薇横芽の太き自己主張
風知草
例えれば不倫のかおり秋薔薇
風峰
途絶へたる病床日誌や秋の薔薇
風紋
水盤に映る秋薔薇他人顔
風由花
秋薔薇や第十五話の脱走兵
風来松
秋薔薇や傍若無人の選挙民
風林亭
秋薔薇や明治神宮で参拝す
風鈴
秋薔薇や棘ある声へ血が騒ぐ
服部勝枝
ただ恋に溺れただけよ秋の薔薇
文女
いつもより海は遠いな秋の薔薇
平康
秋薔薇は生けられてより赤の冴え
平松洋子
強かな計り事あり秋薔薇
平野水麦
耕運機父待ちわびて秋のばら
碧三五
秋薔薇や「ローマの休日」上映中
片栗子
秋薔薇と祖父とをつなぐ車いす
勉邪明
秋薔薇に落つる雫の冷ややかさ
峰江
姉の目に光るものあり秋薔薇
峰泉しょうこ
強ばりし指を拡げん秋薔薇へ
方寸
さんにん目訃報回覧秋そうび
秋の薔薇三面鏡にわたくしと
秋薔薇の捨てるものなし刺数多
還暦や過ぎて遠見の秋の薔薇
北村 鯨子
秋薔薇や単勝握り締めて淀
北村 崇雄
塔の側共に見上げる秋の薔薇
牧子信
秋薔薇や見た目と違う個性持つ
睦月くらげ
秋薔薇も園生の主となりにけり
凡々人
秋薔薇時を刻みて友と逢う
摩莉杏
秋薔薇の異人館より見る夕日
麻呂助
はらはらと落つ秋薔薇の糧となれ
枕木
秋薔薇や我ら後期の高齢者
抹香鯨
秋薔薇一輪園児の通う道の端に
末摘花
秋薔薇やアルバムに居る若き人
末尾波世遠
ピアノ習いに行く畦道に秋の薔薇
万斛
藍色の菓子屋ののれん秋薔薇
満る
秋薔薇の未来に期待手をかざす
未知
秋薔薇や白葡萄酒の香と色と
岬りこ
風浴びて蕾膨らむ秋の薔薇
妙光@木の芽
するめと酒と見切品の秋薔薇と
夢芝居よしみ
秋薔薇や主役の張れる男役
明惟久里
秋薔薇や時止まりたる高架下
明石焼穴子
秋薔薇や車輌掠めるメトロノーム
明明
分家引く神籤大吉秋薔薇
茂る
秋薔薇や成田に降りて安堵する
網野れいこ
闘病の友の目しづか秋の薔薇
木森
秋薔薇を摘んで銀婚式の夜
木乃伊
ショベルカーふた掻きの秋薔薇紅し
木綿
秋薔薇や暗き青空現るる
木塚 夏水
秋薔薇や立てし線香のろしめく
也和
秋のバラ小さいながら色濃くて
野うさぎ
秋バラの棘はことさら痛くあれ
野うるし
哀愁や秋薔薇の中に籠りけり
野中泰風
哀しみの振り絞られて秋薔薇や
野々ゆか
秋薔薇や男爵肥えて髭ましろ
野々りんどう
再雇用決定通知秋薔薇
有田みかん
父のため仏壇を買う秋の薔薇
柚和
秋薔薇の蕾のうちに家を出る
由空
秋薔薇や艶ならずとも凜とせり
遊子
秋薔薇の花を千切って紅を飲む
与六
秋の薔薇口うるさきは長女です
洋壬
庭園に新郎新婦秋の薔薇
羊山羊
奏でるはバンドレッスン秋の薔薇
葉っぱのようこ
秋薔薇や詩をささやいて病む友へ
葉るみ
仏壇の茶の湯気の白秋薔薇
葉月けゐ
秋薔薇は夕焼け色と友は言ふ
葉子 A
抜きん出て秋薔薇一輪風やさし
陽気姫
風に揺るトルコレースと秋の薔薇
羅馬 巴里
秋薔薇のトゲ抜き葉抜きローズ風呂
羅風音
支持党の繰り上げ当選秋薔薇
雷紋
健気にも花数揃え秋の薔薇
藍植生
せせらぎを耳に残して秋の薔薇
蘭子
法の声妣に手向ける秋の薔薇
里甫
秋薔薇や定年後の父火を起こす
立石神流
秋薔薇や雨に汚るる花二つ
立歩
歯ブラシと共に捨てたり秋の薔薇
琉璃
主なき庭のアーチや秋の薔薇
隆松
ツーブロックのヘアーにして秋の薔薇
竜子@ノエル
秋薔薇やベルベット撫ぜ指で描く
緑歩
退職後の日々秋薔薇に咎めらる
令雅
秋薔薇や娘と同じ名の薔薇や
令子
秋薔薇と競いて我も化粧して
麗し
秋薔薇や只管打坐する旅の女(ひと)
露草
秋薔薇の蕾数える姉二人
六々庵
せかせかと駆け出す雲や秋の薔薇
和鹿島
精養軒舞姫がもぐ秋薔薇よ
和舟
秋薔薇の赤となりたし鬱の朝
國本秀山
九十九万本足りぬ秋薔薇あの人へ
巫女
秋薔薇や吾も四十の手習いぞ
マズルカを踊る貴婦人秋薔薇
淺野紫桜
秋薔薇や祖母にもらいしオブラート
游真
赤きこと赤きこと隣家の秋の薔薇
煌宙
秋薔薇や赤くて丸い欧州車
獺八
秋の薔薇黒紅色の喪服かな
祺埜 箕來
「またあした」秋薔薇の香があと追いし
笙女
秋薔薇や粧した君を送る駅
筬葉
夜風だけわれの味方や秋の薔薇
綉綉(しゅしゅ)
残照や香り深めて秋の薔薇
聰子
秋薔薇や経口摂取甘露なり
脩平
生垣の秋薔薇散り去り狂飆
萬代草舟
秋薔薇や夕暮れは思い出の色
蓼科川奈
秋薔薇母と私と崩れゆく
蓼蟲
喜寿の身にこころざしあり秋の薔薇
藪椿@木ノ芽
少年のヘアドネーション秋の薔薇
邯鄲
虫食いの葉にも蕾や秋薔薇
秋薔薇や笑顔を欠かさぬ人であり
髙橋冬扇
秋薔薇に尻尾絡ます黒猫か
秋薔薇とシャム猫と飲むモカコーヒー

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