俳句ポスト365結果発表

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第227回 2019年9月5日週の兼題

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

珍妙な茸を売りに仙人来
あまぶー
茸・茸・きのこ・茸帰路消えぬ
あまぶー
ちりとりのゆたかに匂ふ毒茸
ぎんやんま
青空に風を返して茸山
ぎんやんま
瘡蓋のやうな茸や痒し痒し
魔女たらむ茸きゆうきゆう焼く日々は
笑ひつつ茸で死ねるかも知れぬ
トポル@みすゞ
飛び飛びに茸が誘ふしでの山
トポル@みすゞ
電車行っちまって茸に包囲され
トマト使いめりるりら
日蝕やきのこぴったりはまりさう
トマト使いめりるりら
人類の滅びし後の茸かな
にゃん
爛れたる月赤々と茸生ふ
にゃん
かの茸食うてより口割るわ割るわ
ふるてい
光らぬ茸光る茸に隠れたる
ふるてい
茸まつさら何にもできやしない空
ほろろ。
ことに美しき茸を山の耳と思ふ
ほろろ。
茸山や地球は月よりも凸凹
玉庭マサアキ
迷ひ込む河童に茸渡しけり
玉庭マサアキ
光りたるきのこ子捨の穴の底
仁和田 永
茸汁わだばゴッホになるわだば
仁和田 永
どれもみな毒茸てふ体したり
星埜黴円
藁の馬の朽ちしに生ふる茸かな
星埜黴円@お盆の送り火で、藁の牛・馬があります。それを、庭に2-3日うっちゃっておくと、白い儚げな茸が、数本生えます。さらに2-3日すると、忽然と姿を消します。
空が綺麗すぎて毒きのこを食べたくなる
猫ふぐ
毒茸そこだけ妙に騒がしい
猫ふぐ
傘裂けし茸谷崎純一郎
大雅
噂の消え方茸の曲がり方
大雅
目の合ひて栗鼠の口より茸落つ
北野きのこ
茸ぐるり林に二年ある車
北野きのこ
髭男のくせに茸の探し下手
GARU
とりどりの茸ぶち込む南部鉄
GARU
まほろばや光の裏に茸生ふ
あきのひなた
仲良しのきのこをはがす夜明けかな
あきのひなた
茸から子のうじゃうじゃと丑三時
あつむら恵女
茸また増えるだるまさんがころんだ
あつむら恵女
茸から地球が生えている夜明け
あみま
茸みな右利きみたく見える道
あみま
茸満ちてメリーゴーランド錆びて
あめふらし
絞首台の隅を占めたるキノコかな
あめふらし
この骨が骨になるのを見た茸
あるきしちはる
ひかるきのこならばたのしくいきられた
あるきしちはる
精通のぴりぴりにおう毒きのこ
いかちゃん
恐竜は滅びた茸生えすぎて
いかちゃん
生臭き龍の息てふ茸匂ふ
いさな歌鈴
大天狗様へ取り分く茸鍋
いさな歌鈴
うさぎ跳ぶ月に水あり茸あり
いしい美髯
次頁から「冬」が始まる毒茸
いしい美髯
姥捨ての茸の山の迷い道
うに子
蠢いて庄屋屋敷の濡れ茸
うに子
仙人の鼻より出でたかの茸
ウェンズデー正人
損のうてしもうて茸の傘もどらぬ
ウェンズデー正人
ベラルーシの白いスープの白い茸
かのたま
森潤ふほどに茸のよくはづむ
かのたま
茸生う縄文土器の匂いさせ
ギボウシ金森
茸生う埴輪明るき目よ口よ
ギボウシ金森
これほどに採れる茸は毒なのか
ぐずみ
はんなりと開く茸やト短調
ぐずみ
木星から落ちてきたやうな茸
クラウド坂の上
茸山麓に一つ防空壕
クラウド坂の上
きのこだつてほんとはほしい青空が
こじ
茸食べすぎたか雨のやまぬ夢
こじ
赤くても白くても嫌茸生う
ざうこ
なまぐさきこのよからからきのこほす
ざうこ
茸手に見入るまさぐる嗅ぐ仕舞う
さとけん
きのこきのこきのこ痒さうな山ね
さとけん
菌生ゆ山は綺羅星飼ふごとく
じゃすみん
立枯れの木を抜ける神きのこ山
じゃすみん
シュンシュンとくさびら鳴らすセシウム
シュリ
山の精少し力んで茸ポン
シュリ
これはくさびらあれはくさびらのはか
すりいぴい
月光のひとつ菌がまるはだか
すりいぴい
日の下に曝せば茸きゆいと鳴く
せり坊
腐りゆく樹の痛点である茸
せり坊
迷ひ谷の底に茸の高笑ひ
ちゃうりん
月夜ダゾ震エロ震エロ茸ドモ
ちゃうりん
茸に根を張られ朽ちゆくかゆみかな
つぎがい
音すべて失ひ一面の茸
つぎがい
息臭きだいだらぼうや茸生ふ
テツコ@第二まる安
いつまでも目の端にゐる毒茸
テツコ@第二まる安
リュック重い茸のかたち嘘っぽい
ときこ
とんでもない色の茸に生れたし
ときこ
どくはくはすこしたのしき茸かな
のつり
婆が人殺した夢を聞く茸
のつり
召し上がれたぶん毒なし茸です
ふくろう悠々
くそじじい茸食べろや元気出せ
ふくろう悠々
哲学の帰結きのこは歩かない
りんたろう
茸語は宇宙公用語の一つ
りんたろう
天網や茸はいろを明るうす
ローストビーフ
排泄をきのこに見られたつてなあ
ローストビーフ
詩人の死きのこスープの沸騰す
或人
きのこきのこ案外ほろ苦い青春
或人
冷ややかに茸朽葉に傘置けり
位相朗
見つけては矯めつ眇めつ茸かな
位相朗
まつしろな茸や昼の月は丸
一阿蘇鷲二
茸みな土より少し温かき
一阿蘇鷲二
にんげんは死んだら終わりきのこ生ゆ
まこちふる
毒きのこ晴天堕ちるごとき赤
まこちふる
一生きのこに困らぬ山を継ぐ
ましろなぎさ
戦くる暗号まひるまの茸
ましろなぎさ
佳き人の良からぬ噂茸汁
まるちゃん2323
茸てふこの世の不思議耳洗ふ
まるちゃん2323
夜明け前歩く茸を見ましたか
みやこわすれ
くさびらの花つけることなき湿り
みやこわすれ
茸もぐ侏儒どつさりとしばたたく
モッツァレラえのくし
しめやかに茸は森を紡ぎをり
モッツァレラえのくし
月の光に出て来てごらん茸の子
ゆすらご
実に良い形となりて毒茸
ゆすらご
狐目の女がよそう茸飯
ゆみづき
欲しいのはおとぎ話の毒茸
ゆみづき
二部は夜の遠野郷 語り部・キノコ
ららやにほ
夜嵐をかさに堪ふる茸かな
ららやにほ
毒茸は欠けて世界のらりるれろ
塩谷人秀
蟲の足生ひすぎてゐる茸かな
塩谷人秀
方尖塔千の茸を従えて
温湿布@方尖塔(オベリスク)石造の記念碑
セシウムを受けて茸の吹き出せり
温湿布
とめた息ぽこんと吐きて茸かな
花伝
神隠しあつた里です茸生ゆ
花伝
きのこって人が近づくと隠れるらしいよ
花紋
オレンジの茸百円安いのか
花紋
こちら見る茸美しく武装し
茄子美
夜の澱食べて茸は育ちます
茄子美
それぞれのたましいに雨茸山
海月漂
朽ちてゆく仁王の瞳茸映ゆ
海月漂
茸だって恋をしますよかさ寄せ合って
楽花生
森の息茸のひだにしまいけり
楽花生
乾きたる馬糞の罅に茸かな
樫の木@馬糞堆肥でマッシュルームを栽培しているところもあるそうです。
厨芥の卵殻持ち上ぐる茸
樫の木@妻に頼まれてコンポスト容器として木の箱を作りました。しかし十年ほどの間にすっかり腐ってぼろぼろになってしまいました。
毒茸の歌を煮詰めたやうな色
瓦すずめ
毒茸に触れし手が孫撫でてゐる
瓦すずめ
夕暮の茸洗ふや耳洗ふ
輝 龍明
人肌のやうな湿りや茸割く
輝 龍明
茸籠や山から雲の生まれたり
久蔵久蔵
猪に残しおきたる茸かな
久蔵久蔵
倒木は何故か明るし毒茸
玉木たまね
森の羊水より生るる白き毒茸
玉木たまね
茸生ふぽくぽく雨が降つてゐる
月の道馨子
タクシーで釣銭と茸をもらふ
月の道馨子
生きがほのきのこも死にがほの茸も
古瀬まさあき
ほの赤き茸のなんと効きさうな
古瀬まさあき
くさびらを引き切りて刃のくすみたり
綱長井ハツオ
雫という光はしずか茸生う
綱長井ハツオ
茸しずかにこの星を整えている
高橋無垢
きのこからはえるきのこにはえるきのこ
高橋無垢
毒茸喰ひし骸に毒茸
黒子
いい人よりいい人にみえ毒キノコ
黒子
茸取る茸博士は字の読めぬ
根本葉音
茸食む中毒話聞きながら
根本葉音
きのこのかいだんを上り下りする小人
座敷わらしなつき(8才)
トランペットの音が出そうなきのこかな
座敷わらしなつき(8才)
殿は茸に迷ひ獣道
彩楓(さいふう)
密事なり姥捨山は茸山
彩楓(さいふう)
囲まれて茸みつむる目の化膿
斎藤秀雄
仄仄と茸の夜のみづぶくれ
斎藤秀雄
茸焼かば烏天狗が降りてくる
三重丸
きのこのやうなくらげのやうなきのこ
三重丸
夕暮れに翳る茸や三回忌
山下高
母逝きて庭に緋色の茸あり
山下高
毒茸その木は人が吊つた木か
山樫梢
山林の瘡蓋のよに茸生え
山樫梢
やみくもに茸こわして面接へ
山香ばし
茸食ぶ破れぬままの袋とじ
山香ばし
よい茸生やす切り株でありたい
司啓
耳たぶに抵抗きのこ無抵抗
司啓
王の急死かすかに茸の匂
志保川有
魔女の好みし死の臭せる茸
志保川有
失律の茸を胸で飼ひ馴らし
次郎の飼い主
あまやかな菌の巣食ふ悪夢かな
次郎の飼い主@「菌」と書いて「きのこ」と読む違和感…。 でも「茸」「きのこ」表記にすると、何かが違うと感じる不思議。
禿げたクレムリンなんてうまさうな毒茸
七瀬ゆきこ
叔母さまは知っていたのか毒茸
七瀬ゆきこ
鼻を寄す茸の腋臭なるものに
斜楽
傘寄せてすこしの月を浴ぶ茸
斜楽
茸持てば賢治の里へ招かるる
朱契
月光につつかれ笑う茸きのこ
朱契
茸あり朽ちゆくブナに金の粒
淳 絵樹
初めに言葉ありきこの世にて茸あり
淳絵樹
静寂を吸ひて肥大したる茸
潤目の鰯
茸割くあの雲は幻灯ではない
潤目の鰯
祖父祖母の見下ろす写真きのこ飯
純音
レコードの沢田研二や茸汁
純音
茸食う七輪の火の音は琴のごと
小エビ
茸もらう殺意は無いと信じたい
小エビ
担任はきのこ飼ひしといふ噂
小椋チル
水曜の夜は無味無臭きのこ焼く
小椋チル
菌採る軸穴しみじみと無口
森 青萄
林床のあくまで昏し菌の息
森 青萄
戻ってこい茸に使い果たした運
真繍
脳の中溶け始めたる茸かな
真繍
茸生ふ星の疲労のあたりより
神山刻
茸生えてありとあらゆる穴無力
神山刻
雨音は変ロ長調茸生え
世良日守@木ノ芽
あの村が滅んだ理由きのこ山
世良日守@木ノ芽
闇市の得体の知れぬ茸買う
是空
老僧が隠れて食べたてふ茸
是空
雨音の二割を吸うて茸なり
西川由野
石神めく茸に雨の染む夕べ
西川由野@石神=しゃくじ
きのこ干すひなたの熱を襞に溜め
西藤智
きのこ踏みし靴のまま乗る日比谷線
西藤智
この茸の分の地球が凹んでる
青海也緒
茸焼く夫の拳を焼くやうだ
青海也緒
ポケットの残りのラーク茸番
赤馬福助
ぼくを殺したやつ茸に教える
赤馬福助
月光に微量毒あり茸山
雪うさぎ
皆死んで茫と茸の光るのみ
雪うさぎ
鬱の字へ生えてきのこのひょろひょろと
千仗千紘
増殖はさびしいですか茸食む
千仗千紘
政治家の訃報に茸包みけり
多喰身・デラックス
茸焼く祝へぬままの友の婚
多喰身・デラックス
八代亜紀響かせ父と茸来り
多事
茸かと採れば誰かの耳らしき
多事
この山の山姥は茸が苦手
多々良海月
倒木の木霊を看取る茸かな
多々良海月
人質に取るやう裏の茸山
大塚迷路
あの茸十中八九食えるぞなもし
大塚迷路
梅毒のやうな茸や神憑る
池之端モルト
かたや地雷かたや茸を掘る命
池之端モルト
仏国産と添へし茸の甘く見え
渡野しえん太
茸山の夜明け生類憐れみの令
渡野しえん太
樹の海や溺れし人に茸生ふ
都乃あざみ
ああこれは魔女も時々食ふ茸
都乃あざみ
毒茸襞に媚薬の兆しあり
藤色葉菜
雷神の疣の名残や毒茸
藤色葉菜
拓郎が呑んだくれて茸生えない
藤鷹圓哉
君は素敵で敵じゃなく毒きのこ
藤鷹圓哉
かさかさの音の隙間に茸の子
豆田こまめ
茸とるたびに鬼に見られている
豆田こまめ
水掻きを茸に穢す夕かな
内藤羊皐
流謫の王の貌せる茸かな
内藤羊皐
昼も夜も茸は星のゆめをみる
楢山孝明
けむりめく呼吸してをる茸かな
楢山孝明
茸小さしアパートを折檻の声
南風の記憶
みっしりと茸ニーチェを貪り読む
南風の記憶
皺深き指の刺青と茸かな
日午
探そうとすれば隠るる茸かな
日午
どう見てもお嬢様なる毒茸
日出時計
水に酔うてかくも紅きや毒茸
日出時計
マンションの影が育ててゐる茸
比々き
「圏外」になれば見つかる茸のシロ
比々き
上空に救難ヘリや茸の香
文月さな女
爺ちゃんの茸疑ふ家族かな
文月さな女
倒れたらさいごキノコに掴まれる
蜂里ななつ
「ニンゲンヨ、進化セヨ」茸山光る
蜂里ななつ
しづかにしづかに化ける練習茸かな
豊田すばる
目覚めては膜がかかる目茸喰ふ
豊田すばる
火山ガス発生迂回路にひしめく茸
望月ゆう
まんまるの巨大茸や君の名は
望月ゆう
茸割けば山鳴り聞こゆ旅の宿
堀口房水
山姥の砥石の厚み毒茸
堀口房水
皮膚ならば象の厚みを噛む茸
抹茶金魚
帰る気がないなら茸しるべにせよ
抹茶金魚
道消えてきのこの声のような雲
未補
どれもみなきのこと呼ばれ茸鍋
未補
この山の茸の王に会ひに入る
牟礼あおい
餌場らし茸の株の上が無く
牟礼あおい
金切り音引きずるレール茸匂う
也和
入札の山告知され茸生え
也和
ぽうぽうと茸開くや雨しづく
野々りんどう
お日様をいっぱい借りて干す茸
野々りんどう
食べられる茸を食べて夜は曇
野良古
名前忘れたが食べないほうがいい茸
野良古
茸飯喰ひて完結山日和
柳児
茸汁病気自慢を聞き流し
柳児
月光を拒む茸の意地つ張り
由づる(旧 いつき組福岡リスナー班/由美子)
雨音の呪文を辿る茸山
由づる(旧 いつき組福岡リスナー班/由美子)
爆弾処理並みに白キノコ撤去
遊飛
戻り道赤いキノコを右へ行く
遊飛
キノコ語に一人称のありやなし
離松
茸切る骨無き指を切る心地
離松
胸破り茸生へ出る月夜かな
龍田山門
木の股の茸赤子の白さかな
龍田山門
茸はゆるはゆる指定樹の根方
緑の手
太陽がかくれ毒茸どつと増ゆ
緑の手
右ばかり緩む靴ひも茸山
洒落神戸
いつもより優しき妻や茸飯
洒落神戸
毒茸ズボンの裾の解れをり
28あずきち
和邇の声地獄めぐりの茸かな
28ひろきち
裏山に巨大茸の噂あり
301句会・幹人
教室を茸漂ふかににほふ
5・6組の俳句の先生
きのこはね小さいほうがにおいが強い
5組のいちろ
ぷにぷにとわったら白のきのこかな
5組のせいしゅう
毒茸だったと思ふ夜明けかな
GONZA
毒茸が待ち伏せてゐる門の外
Kかれん
軟らかき小指饒舌茸の香
Mコスモ
茸みつしり黒猫の傷癒えず
RUSTY
太陽の茸癌病む義母に効け
sakura a.
ポロロロンきのこの生ゆる音音音
TAKO焼子
ベルベットのひかりのごとし毒茸
Vn 花のん
人狼潜む路地裏に茸あり
wolf626
茸汁がらんだうたる父も父
あいだほ
毒茸の真っ赤な孤独楽しめり
あけみ
毒きのこ赤頭巾ちやんから詰合せ
あつちやん
気球飛ぶ下で茸の伸びる朝
あまぐり
仙人の掌にほふ茸かな
あまの太郎
噛みしめる奥歯のなくて茸かな
アラ
茸立つ祝盃のごと雨湛え
いいよかん
種のない茸 人類より強し
いたまきし
朝鮮民主主義人民共和国でよかつたかしら茸食ぶ
いなだはまち
達筆の入るべからず茸山
いもがらぼくと
雨降りて茸の山となりにけり
うさぎまんじゅう
毒茸の裏を返せばうぶな腹
うづら
物音の絶えしところに茸生ふ
ウロ
茸山や星の死骸の集まりて
えむさい
守銭奴や喰えぬ茸のよく生うる
かもん丸茶
1日を山彦とゐてきのこ山
かをり
茸山や雨に濡れたる同人誌
きなこもち
ヤケ酒に火を注ぎたる茸群
きのした 小町
足首の細き女郎や毒茸
キャサリンまさこ(まさこ改め)
茸籠上に被せる羊歯をまず
キヨ
応接間の辺りに茸生家の骸
くさ
残りたる前歯三本茸売り
くま鶉
しばらくは茸が主力久保商店
くりでん
水あふるる星に茸あふるる今
クロまま
目で鼻で茸やっぱりやめておく
けら
100ベクレル茸に残る郡山
こてつ川
愚痴のごと茸犇めく己が庭
ことまと
大?の豊かな滅び茸の香
コナラ
茸びらびら人の来ぬ間はかまびすし
こま
月闇を白き茸に注ぎたる
さくやこのはな
毒茸に森の出口を尋ねけむ
さだとみゆみこ
性格は真面目なのです茸並ぶ
さとう菓子
たつぷりの信濃の陽射し茸干す
さぶり
幾人も殺せし茸無罪なり
さゆみ
遊火を見し人と入る茸山
さるぼぼ@チーム天地夢遥
茸のひだ撫でてパステル潤色
しかもり
茸みな地中でつながりはせぬか
ししまる
鉄塔も遂に朽ち果つ茸山
シニアモモ
きのこてふ山の霊気の凝りかな
しゃれこうべの妻
クラス写真離れて写る茸かな
しゅうちゃん@5さい
茶色だと決められた良い茸描く
ず☆我夢@木ノ芽
菌生え金剛杖の墓標なり
スローライフ
退屈なキノコ音符となりにけり
そめいゆ
にちようびきのまたにすむきのこかな
ちま(5さい)
沼に濡れる茸や風の役立たず
チャーリー・バゲット
茸生る未だ白亜紀のやうに
ツカビッチ
このきのこ毒きのこかと図鑑愉し
つつ井つつ夫
女の髪撫でるごときのこ撫でる
でぷちゃん
どこからかかすみのかかる茸膳
とおと
くさびらやアコーディオンの音は星へ
どかてい
あかときを茸のこきゆう魚鼓かな @魚鼓(ぎよほう)=寺にある…
としなり
天狗岩越えたらいかん毒茸
としまる
地下足袋に茸の在り処を知りつくす
とし子
茸美しひだを数えたことあるか
ナタデココ
茸食ふ帯下に血の混じる夜
なつめモコ
きのこ干す老化の講義のレポートを書く
ねもじ
ぷっくりにひゅろんひらぴらみな茸
はまのはの
日が森に射してきのこを紹介す
ばんどうまーぴー
口紅のごとき茸を食しけり
ひだ岩魚
しびれるろられれるれれろりら茸
ひでやん
毒茸ぼくを食べてもうまくない
ひろしげ12さい
箒星耿耿として茸生る
ふじこ
八つ当たりの杖のさきなる茸かな
ふっこ
死神が山に隠していたキノコ
ペンギンおじさん
きのこ皆しずかに湿り天地無用
ほしのあお
地下足袋に枯れし松の葉茸売
ほしの有紀
茸山祖父は土饅頭の下
ほろよい
茸ですらひとりで生きられるのに
ぽんぽこぴーな
煙突も茸の家にあるらしい
マユミ
足元に引力ありて茸かな
まりい@木ノ芽
毛穴より生ゆる茸は毒きのこ
みかりん
気を抜けば踊り出したる茸かな
みどりちゃん
をみな声をとこ声ある茸山
みなと
茸生え涙の止め方上手くなり
みのる
茸割くすっきりしない楽譜かな
むらさき(7さい)
きみ真面目きのこの切り方まで真面目
むらぴ
仙人の尻の臭ひの茸かな
めいおう星
茸積むハザードランプの点滅よ
めしめし
毒茸と笑顔はみ出すクレヨン画
めりっさ
茸包む収賄記事の顔に泥
もせきのこ
かつ爺の検分を待つ茸かな
ももたもも
朝聞いて昼に忘れし茸の名
もりお
引きおえた茸整ふ板庇
やぶつばき
不調なり全て茸のせいにして
やまぶき
空すぼむあの濡れた茸のせいか
ヤマボー
公園の茸のかさ破れけり
ゆうが
あたまだけちぎれたきのこきのねっこ
ゆうら(3さい)
看板の順路を守る茸たち
ゆりたん
梁からも手の伸びてくる茸鍋
よしおくん
道長や荼毘に付された地の茸
よぶこどり
茸焼くひとつばなしの法事かな
りう女
百十一光年先の茸かな
る・こんと@「カナダ・モントリオール大学の太陽系外惑星研究所のチームが、 地球から111光年離れた赤色矮星K2-18を周回する惑星K2-18bに水蒸気を発見」とのニュースを受け。
どうしても昨日が消えぬきのこ食む
るりぼうし
犯人はCMのあと茸喰ふ
ワンダフルもずく
菌切る悪阻の口の臭い濃く
安宅麻由子
きのこ採るきのこ撮るそれぞれの朝
伊豆子
瀬の音に獣の気配茸山
伊奈川富真乃
ラザーニャは祖母の十八番や茸噛む
伊予吟会 宵嵐
膝を折り茸つまめり日の翳る
一音乃 遥
密談を聞きし茸を平らげる
一斤染乃
木食の椀のなかなる茸かな
一人静
まほろばの贅をあつめて茸山
一走人
客間まで薫る醤油や茸飯
雲水逢心
地雷恐るるごとく茸を遠巻きに
越智空子
昼間見し茸裂けそみ星の増ゆ
遠音
茸山天狗まるごと持ってった
塩の司厨長
きのこ香る森の吐息の落としもの
奥野悦穂
籠の茸そのひとつやや気に掛かる
可笑式
天狗来てまた一人来て毒茸
夏柿
茸汁夫とぶつ切りの会話し
夏湖
鼻唄に茸は首を切られたり
火炎猿
くにゆぷにゆと歯裏を匂ふ茸かな
花節湖
戦争に生えそうな赤き毒キノコ
花村マン
茸出でてふるさとの山やはらかし
霞山旅
茸焼く猿の気配の分校跡
蛾触
茸食べ二人でずっと笑ってた
笠原理香
秘境駅となりて人来る茸山
幹弘
赤々と清々しくて毒茸
岩のじ
幻の茸知らずに踏みつけて
輝棒
神獣の森の茶店の茸ごはん
吉 や
茸飯父の榾木の七つほど
桔梗
くさびらやゴッホのやうになれぬ耳
久我恒子
選り分ける茸広げし新聞紙
弓女
愛人がやたら薦めてくる茸
茸の下に埋まりしものを想像す
玉和
茸飯位は炊ける妻の留守
金子加行
茸番この国の防衛議論
桑島 幹
いかんともしがたき父のきのこ好き
月の砂漠★★
茸山雨に崩るる木の骸
月見柑
改めて嫌いと知りたく噛む茸
元元
鼻緒から茸や二十三回忌
元々まき
茸採るいのちヴィオラの響かな
枯丸
茸ありそうなけはひがして茸
五月闇
行き掛けの両手に余る茸かな
好文木
霊山の瘴気のほとばしる茸
広瀬 康
爺さんと言ふな婆さん茸汁
江里口泰然
あきらかな詐欺あきらかな毒茸
香野さとみZ
ひとめぼれ気のせい気のせい茸のせい
高田祥聖
茸の巣楽譜はフェルマータに満ちて
克巳@夜のサングラス
ずんずんと毒を蓄へ毒茸
国代鶏侍
人消える山の茸のへへへへへ
今田無明
棟梁の茸山へと招かるる
佐藤儒艮
隕石の落ちたるところ茸生ゆ
砂山恵子
この茸夜な夜な赤子喰らふなる
斎乃雪
光るきのこ銀河鉄道ゆく夜空
三重野とりとり
熊や猪とまみえた茸を喰らひたし
三木庭
良い茸崩れる民家その下に
三毳
たのしくて今日もあすこに茸見に
山田喜則
茸採る指先深く剥ぐ大地
山本 力
月夜よみひよつこり出づる茸かな
山名凌霄@月夜よみ=月が良いので
まつすぐに生きなくてよい茸食ぶ
山陽兵
茸汁喰うて身の上話かな
散土
茸割く手に茸の香纏う夜
珊瑚
雨濡れて吾子がきのこの傘さして
紙威
おほみわの茸へ月の禊かな
紙鍵盤
毒茸色の魔法に手を伸ばし
紫紺
言霊の漏れた息から茸咲く
紫蘭
仙人に耳打さるる茸かな
鹿歩
茸好く民話童話の主人公
篠田ピンク
朽木茸縦に整列乱れざる
樹朋
茸山むかしむかしの名前です
重翁
うつろひに応へんがごと木の子立つ
塾志
毒茸ラジオにノイズ交じりをり
春響
青白き蛍光灯や茸切る
春日春都
茸にも格があるとは不公平
春爺
茸山先に獣の食べてをり
小鞠
番小屋で茸焼く香が裾野まで
小熊利雄
庭先の芝に不思議なキノコかな
小山晃
茸山クラブ活動抜け出して
小春
「死ぬ気はせん」と百十六歳茸飯
小倉あんこ
山の音吸うて茸の無音かな
小田寺登女
仏壇に謎の地図あり茸山
小梅
鍵なしの引き戸の寝間や茸山
昇華
茸生え隣は離婚したらしい
松っちゃん
茸食む女子の騎馬戦って怖い
松浦麗久
濁音の無いぬめり感茸也
松山
遺伝子組換きのこは黒き雨を歌う
松山めゐ
噛むたびにはらりとほどけゆく茸
笑松
毒茸ドミノ倒しのしんがりに
上倉すず女
積年のイロイロアッテ茸かな
上峰子
大茸獣の耳となりにけり
城内幸江
宿主の声は微かに寄生茸
常幸龍BCAD
茸焼皿はここぞの備前焼
寝たきりオヤジ
あの山の茸を食べて人死んだ
新開ちえ
ぶつくさと茸も歌を詠むさうな
森の水車
備長に香り立ちたる茸かな
森一平
毒茸を育ててゐたり庭の裏
きのこはイヤあっちも我をイヤだらう
神山やすこ
数匹の茸の渡るロードかな
逗留舎なお
色つけて話す男や茸番
水城
墜落す星に茸はくすくすと
水鳥
茸飯今日は三合炊く日なり
杉尾芭蕉
やんばるの空は轟音茸は眠る
清白真冬
あやかしの国から降ってくる茸
西村 小市
鬼の子を宿し秘密の毒茸
西尾婆翔
雑茸や筑子節の折烏帽子
誠馬@筑子節@富山県五箇山民謡こきりこ節 折烏帽子@おりえぼし
雨粒の茸を分かれ流れけり
青柿
茸茸茸床下の怨
青木健一
茸捩る榾木に傷がつかぬやう
石井せんすい
水玉の赤やとにかく毒茸
石井茶爺
自家製の味噌は秘伝や茸汁
石岡女依
おかあさんぼくのきのこあじがしない
石原守人
脳幹に透明な茸が生える
石川 聡
乙酉生まれで茸採り上手い
石川焦点
食み痕に茸の香ほのとけもの道
石田将仁
くさびらはすべて木霊の指定席
赤い彗星の捨楽
泣き笑い死ぬこともでき茸かな
占新戸
急報や膠の沈殿に茸
川口みち
きのこからうまれたようなひとだけど
祖乞
仙人はこんな茸を喰ふてたか
双月(そうげつ)
スレンダーすっと立ちよる毒茸
倉の人
良妻の定義はいかに毒茸
倉形さらさ
フニクリ・フニクラのフニのあたりが茸かな
倉木はじめ
ふうふうのふうで一夜の茸かな
草青
名人が採った茸と売られおり
蒼香
きのこソテー妻と聴き入るブラームス
蒼鳩 薫
狐火に茸が焼けて絵本閉じる
霜月
おやすみなさいここからは茸の時間
村松 縁
茸売る嫗よ儲かると笑ふ
村上 無有
毒きのこ嘶くことのなき海馬
村上優貴
廃船に光る茸や夜の浜
鯛 風
ぽしぽしと浮標(ブイ)浮くやうに茸生ふ
大山正木
茸干す閉経欲す齢なり
大槻税悦
茸生ゆ北緯三十八度線
鷹星
あやめたる記憶の香る茸かな
谷口詠美
茸嗅ぐブランデーの香聞くやうに
短夜の月
ヘッドランプしまうザックの茸かな
地に根ざし陽に伸びる
月光浴茸だらけで騒がしき
竹内みんて
朽葉より赤朽葉色の茸生ゆ
中岡秀次
甚六や壁に耳とか茸とか
中山月波
天金の古書の匂いや茸裂く
中村 邑
茸生ふ地殻変動あると聞く
宙のふう
音に耳澄まし茸と耳澄まし
衷子
うなされて夢一面の茸かな
長田写々
焼茸ゆびに踊らせ男どち
直樹里
山姥の秘蔵の酒や酔う茸ら
津軽まつ
硝煙の匂い茸は動かない
天水郷
いん石か茸か知らず闇に居る
天玲
火にかけるきゅーと鳴くなり茸達
田村美穂
走り根の永き一途に茸立つ
田中耕泉
茸汁お終いくらい皆笑え
田辺 ふみ
祖父の様にこの世の全てを知る茸
田名あみ子
正体の知れぬ茸を食わされた
渡部 達也
山を笛けものかまぼろしの茸か
土井デボン探花
人間はやめられるさて茸にでも
冬のおこじょ
アルバムや茸は苦い物でした
島崎伊介
恐竜の足跡に水きのこ生ふ
桃猫雪子
生ゆるべく茸の生ゆる場所ありて
桃和
宵の森茸の嚔誰も聞かじ
透史
毒茸の等身大にジャブアッパー
尼島里志
誘はるる儲け話や毒茸
虹魚
茸またあの小父さんが呉れに来る
虹魚
茸籠後何人が覗くかな
日下まひろ
暗き庫裏茸の傘の傷の蒼
猫渓
このきのこあげやうおまへはうつくしい
播磨陽子@いつき組花野句会
毒茸を毟る手と吾を叩く手と
薄荷光
茸嗅ぐ鼻腔に胞子着床す
麦吉
裏山を風が踊るや茸喰う
畑 詩音
雲去れどなお柔らかき茸雨
畑山六十二
やはらかに胞子けぶれる茸かな
八転笑
太陽を知らぬ茸の赤さかな
八幡風花
茸追ふ見知らぬ国へ辿りつき
飯村祐知子
大腿骨らしきところを茸生ふ
彼方ひらく
茸選る爺様は元人事部長
緋路
修正液色の茸よふるさとよ
尾上真理
木漏れ日の子として生る山の茸
柊 月子
茸飯よくも壊れもせず家族
稗田鈴二郎
五箇山の湯上がりに買ふ茸かな
富山の露玉
採られたら転んでしまふ茸かな
武井かま猫
簡単に採れた茸に躊躇する
風間昭彦
名人の棄つ毒茸犬が嗅ぎ
風慈音
茸鍋囲みて旅の一座めく
福蔵
草の下に芳一の耳茸生る
福良ちどり
赤いきのこ青いきのこと籠に入る
聞岳
縮毛矯正したよ茸はすぐ縮む
平本魚水
何故此処に茸の事情わかりかね
平野水麦
破れ傘犬に足蹴の茸あり
変膝
夫の忌の御斎の茸づくしかな
峰泉しょうこ
茸とりどりシスターも裏山へ
しましまのきのこ火星の水を知る
磨湧
突拍子無く茸立つ靴の中
末尾波世遠
一人なら茸焼くだけで済むものを
万喜ミツル
茸は派手でアンドロメダは無音
万里万難
採点ペン置いて味見る茸鍋
眠る烏龍茶
くさびらやははそつくりなふでづかひ
明惟久里
踝を落とせば踊る茸かな
綿井びょう
とっといてあるよあなたのどくきのこ
木江
茸干す午後をジッチャと与太話
木森
つくねんと茸あの子が選ばれた
木綿
きのこ裂く戯言わきて爪光る
野うるし
外菌根きのこと木々の会話術
野の花さな
やまんばの茸売来る城下町
野の花誉茂子
脳内に神経の網茸に根
野地垂木
何茸か知らぬがポチが食うてをり
野々ゆか
天帝は不老不死なりいつも茸
野々原ラピ
ポフといふ茸の主張靴の裏
矢的@第二まる安
茸きれいおばあちゃんに供えよう
有瀬こうこ
一滴もこぼさずに裂く茸かな
夕虹くすん
五六本歩きたさうな茸かな
与志魚
皿盛りの茸投げ込む試食汁
葉るみ
毒きのこ二億年をぬめりぬめり
羅馬巴里
雄岡山(おっこさん)茸はどちら雌岡山(めっこさん)
羅風音
毒きのこ食えば明日は晴れるだらう
雷紋
毒茸付箋がひとつ外れをり
蘭丸結動
ここからは山田さん家の茸山
利平
屍の口腔破り茸立つ
里之照日日
伯爵のコレクションなり毒茸
立石神流
棄てられた橋のかなしみ茸生ふ
竜胆
つちのこのはなしはつきぬきのこ山
鈴木麗門
赤子拭くやうに茸を拭きにけり
露砂
寄合に揉め事多しきのこ裂く
老人日記
神棚の茸がまた伸びている
六日菖蒲
吉き山や香の詰まりたる干し茸
凰來賀
心から茸が生えて雨宿り
デュポン紀の最古の茸のため息
朶美子(えみこ)
夜深く鸚哥眠れる茸かな
獺八(うそはち)
苦しまず死ねるきのこを探しゆく
綉綉
プルタブを起こせばジュッと焼茸
脩平
茸(くさびら)の空喨々と鳴りにけり
茫々
崩折れてしまへ茸よ吾が闇よ
蓼科川奈
茸もぐパ行の音のかろきもて
靫草子
懐かしき馬ふんの匂ふ茸室
髙橋冬扇
まあ無防備な脚だこと茸らの
きゅうもん@木ノ芽
じっとりとこちら見ている茸かな
けびん
木道も木橋も朽ちて茸山
こはまじゆんこ
愛猫の色に似ている茸かな
なつぽよ
けふ明日は茸づくしの駐在所
なつめ
山城の落ちたり今は茸山
ひいらぎ
きのこきのこ云わずにおれぬ雨後が山
まめ小路まめ子
店自慢の茸スープやプラハの夜
まゆりんご
茸籠を天狗に晒し鞍馬山
まんぷく
茸食ふ今夜は笑ひ死にたくて
みどりがめ
薄暗し雪舟の松めく茸
佳山

並

きのこたべてぼくもおおきいきのこになる
りすだいすき(3才)
みたことないおはなさかせるきのこかな
りすだいすき(3才)
茸さえも生えぬ孤独死ミイラかな
〇守安 雄介●●
背負子しょい溢れる茸に手を合わす
14橘貞山
きのこめしこげちゃいろやわらかい
5組のS
きのこってほたてっぽいなあふしぎだな
5組のあさひ
きのこめしきのこにあながあったよ
5組のみわ
ぷにぷにのきのこふわふわわれやすい
6組のゆずき
茸はね丸くて気持ちふわふわだ
6組の花道
このきのこぷりぷりしていて気持ち良い
5組のゆな
グミみたいでだんりょくがある茸かな
6組のひなた
洗わずに手で裂けと云ふ茸奉行
⑦パパ
星のごと昼間の洞の茸かな
aya
鼻赤きバイク乗り等のきのこ汁
Benじい
もらえども信じていいの大茸
chiro
山小屋の煙の匂ふ茸鍋
Dr.でぶ
散歩道昨日はなかった茸ふたつ
ikasumi
森の中朽ちゆくものに茸かな
KAZUピー
採るたびに確認しあう茸かな
KKK
山肌の木陰で育つ茸の子
KURUMA@中津からあげ句会
茸なぞ乾坤一擲かにくゑぬ
Lu
焚き物の爆ぜてピザ釜茸の香
M・李子
茸らの楽隊どってこどってこと
sol
縄文の山には茸どつさりか
syuusyuu
凛として立てど穫れぬは毒キノコ
yoko
奥山にきのこ香りて直売所
アーナンダ
家中に風を通して茸飯
あい女
美しい毒は茸も同じなり
あおか
雨後の庭白い茸のここかしこ
アガニョーク
在りか知る茸夕餉の鍋の中
あさり
健診日近づく朝のきのこ汁
あさ奏
小人などおらぬか探す茸の下
あすなろ
茸の傘開く雨ふりアスファルトの溝
あとりとまひわ
茸採る水面の綺羅を掬うかに
あぶサン
その姿怪しげなれど美味きのこ
アマリリスと夢
園児バスきのこぽこぽこ笑いけり
あやの
襞の奥誘いさそわれ毒茸
あわの花水木
こぎつねは避けて行かむや毒茸
いくらちゃん
小人(こびと)になり茸腰掛け天仰ぐ
いく葉
今日の鍋茸談義の山師居て
いごぼうら
母達人やずっと笑い声茸売る
イサポン
美しき茸毒あり棘のごと
いちな
道草に白き茸や二つ三つ
イチロー
地上波に夫住む町や茸汁
いつか
干し茸旨味もともに保存して
いなほせどり
われひとりきのこ文庫に迷いけり
うずまきタルト
もういっそ毒茸にでも成りたき日
うま子
毒きのこ毒毒しくも目を奪う
うらら恵子
信濃路や峠は澄みてきのこ飯
えらぶゆり
食べてみる月夜に光る毒茸
オイラー
硫酸を賭けられし様の毒茸
おうれん
見て見ぬは木の暗がりの毒茸
おがたま
傘ひろげ鍋いっぱいの茸かな
オキザリス
収穫の七ハ割は毒茸
おけら
廃屋の裏山主待つ茸
おたまじゃくし
カラフルなきのこあふれる園庭よ
おみおターゼ
「腰掛け」といふには小さき茸三つ
おんちゃん。@白吟句会
茸めし記憶が10秒持たぬ母
かえる
夜なれば茸たちみんな踊り出す
ガオガオ
探すこと止めて目に入る茸かな
カオス
かくし山網焼きおこげ茸汁
かげろう
妖艶なキノコ食ぶ食ぶ魔女パーティー
かざばな
茸どっさり営業員の集う夕
かずポン
こぼれ茸点々とナビ代り
かすみ草
愛読書やがて愛しき毒茸
かたちゃん
揚げて良し焼き炊き蒸しし茸の宴
カタツムリ
キャンパスの茸を探す老教授
かたな
茸採配布リストは十二軒
かつたろー。
きのこ焼くにじむ甘露や山を喰う
かつら子
光差し胞子で霞む茸の群れ
カヅラ梅
死の灰を傘に受けたる茸かな
かぬまっこ
ふぞろいの茸を選ぶ道の駅
かまど
チョコレート戦争もする茸かな
キイロイトリ
茸達山の精霊道の駅
ギコ
駆け巡り山野の茸誰のもの
きさらぎ
倒木の吐く息しづか茸生す
キッカワテツヤ
手造りの茸屋台や峠道
きっちゃん
毒茸昔は山の団地かな
きのと
立て札に有刺鉄線茸山
きんえんくん
茸飯決めし心に山匂う
くすん
装うとは言葉美し茸ごはん
くによ
刮目せよ茸も三日会わざれば
ぐりえぶらん@刮目せよ、は男子だけではない。茸もあっという間である
棋譜並べ静かな色のキノコ鍋
くれあしおん
朝採りの現品限り毒茸
くれまてぃす恵子
この茸ガイドブックでみつからず
ぐれむりん
虫食いを信じてみたが毒キノコ
くろべぇ
美しき白の茸や毒有りと
くろりん
鼻歌や山の闇なる毒茸
けーい○
きのこ汁美味しいとこを仏壇に
こうや こう
虫出しの茸をつまむ父震え
ココマルケーキ
毒茸全部捨てられ泣く子かな
コタロー
ゴルフボールと見紛ふる茸かな
こはぎ
茸汁あれやこれやと毒を吐く
こぶこ
裏山の匂立ちこむ茸飯
さくみ
笠目深涙こらえるキノコかな
さくらもみじ40
ふる里の醤油届いてきのこ汁
さこ
恐竜の茸飲み込むゲームかな
ささき良月
雨後の山うずく数多の茸あり
しー子
解体のユンボ止めたる茸かな
しげる
トルコにはトルコのきのこ煙立つ
しずく
きのこ割く化粧も落としきらぬまま
しっぽ
遊具にも茸の生えし七つ八つ
ジミーあゆみ
地方紙に茸くるまれ明日晴れ
しみみ
ビートルズ知らぬ世代と茸食む
シモーナ
戸隠の神主十八番茸蕎麦
しもさん
犬のごと茸追いかけ大童
じゃらんじゃらん
神様がきのこのほうび山仕事
しゅうふう
不細工は美味しと父の茸談
シュルツ
倒木にびっしりと生え茸生え
じょいふるとしちゃん
待ち兼ねし息子と茸食す夜
しょうこ
出会いしも素性の悪い茸哉
しんしん
茸採りに来たのそれともお喋りに?
すえよし
片待ちて茸妖しく光る夜
すじこ
安全と言われた茸も全部捨て
せんべい
キチキチと詰められ並ぶ茸傘
それぞれのしあわせ
茸よけ鍋をつつくや怖し姉
たいき
淋しさに釜いつぱいの茸飯
たいぞう
丁寧にきのこ刷毛かけ祖父の指
たけうち晴美
肥沃なる山は茸の声もなし
たけし
同僚の男料理や茸鍋
タック
木漏れ日にぽっと華やぐ茸かな
たま
「考える人」が見つめる茸かな
たま蛙
押しつけの見合い写真や茸飯
たま走哉
水切りの石飛び跳ねて茸飯
たむらせつこ
大木に黄色き茸まがまがし
ダリア
日陰で傘さすは茸の奇行
たるみ
茸山深し錫杖鳴り巡り
たんじぇりん金子
初心者の気をハッと引く毒茸
たん造
弟と茸つっつき山登り
ちか丸
茸の傘小人になれば胞子雨
ちづるこ
倒木を退けよ茸の生える前
ちばくん
毒茸OBラインにあと三歩
ちびつぶぶどう
齧られた茸の歯型や田代山
ちょくる
茸あり得した気分採らずとも
ちょろたこいん
残したる茸に夢で襲はれし
つちのこ
豆入りの玄米飯ときのこ汁
つつ井つつ
エンジン音草に混ざりて飛ぶ茸
つみっきー
茸見れば白雪姫を思い出す
つわきの嫁
記念碑の文字色薄し茸生ゆ
ティーダ
三県に跨つてゐる茸かな
てまり
休日の鬘長髪毒の茸
でんでん琴女
驟雨去りいつもの路に真白茸
ときこの母よしこ
賢治奏どつてこどつてこ白きのこ
ときめき人
教会に寄り添い生える茸かな
どくだみ茶
呪うごと踏みし茸の匂ひけり
どみそ
ラムネ氏を喜ばせたる茸かな
ともぞー@高校の教科書に、坂口安吾の「ラムネ氏のこと」が掲載されていた。この中で、作者が、信州の奈良原という温泉宿に逗留した際、出された食事が得体の知れない茸ばかりで、箸をつけなかったくだりがある。それで、この句の人物をラムネ氏としてみた。
お下りのパジャマきのこはたべないよ
とりこ
仕事終え女三人茸なべ
ドレッシング
見つけたり猿が座れさうな茸
とんぼ
夕食の会話弾むや茸めし
なかがわ 聖一
校庭に得体の知れぬ茸生ゆ
なかの花梨
茸焼く老婆の爪の艶々と
なご
この森はまやかしほらポップな茸
なみは
したたかにその時を待つ茸かな
なめろう
長雨や朽ちゆくベンチに茸生ふ
にたいも
ふしぎだな虫が食べてる毒きのこ
にゃんみー
毒茸や悲し寂しと独り泣く
ぬけまいり
見るからに毒茸たる毒茸
ぬらりひょん
倒木に群れて茸の盛んなり
ねぎみそ
毒茸お菓子の国に迷ひ込み
ねこじゃらし
名も知らぬ紅の茸に魅せられて
ねむり猫
初孫の頬にかたむく茸かな
ノエル@舟御前
月光に胞子をこぼすきのこかな
ノエル@竜子
市の姥大盛の茸並べけり
のぶ子
茸寂しや脆く脆くてやせやせ地
のもとみな
眠る森の大魚は金色茸
のら
この菌食べれる否か本当か
のりた
茸汁一杯飲んで頬に紅
ノルウェーの森人
這ひ寄れる茸の白く湿りをり
パーネ・メローネ
絶妙なバランス見せる茸かな
パオ
山の息茸(たけ)採る祖父の手に残り
はごろも
三班の飯は茸のソテー付き
はずきめいこ
顎で押す手動ドリルや茸生る
パッキンマン
滴るは手で割く網焼き茸かな
はなあかり
縄手道袋の茸二百円
はなだんな
茸山の遮断ロープに駐車列
ははろ
一山に張り巡らされ菌の根
はむ
木漏れ日や松葉に隠れる茸かな
はら美華子
飛び退いた歩道のひびに毒茸
ハルノ花柊
いい仕事する柚子胡椒きのこ鍋
ばんじょうし
炊飯器はき出す蒸気きのこの香
ピーナッツ
極彩色踏みにじられて毒茸
ひいろみ
枝の杖茸と出合う山路かな
ひな子桃青
歳時記の秋の終はりの茸かな
ひねもす
庭の隅ほんのり明く茸生ゆ
ひよはるばば
嵐去りきのこの集会ひっそりと
ひろ
信州のディナーの主役茸かな
ひろくん12さいのママ
疲れたし食らうてみるか毒茸
ひろのじょう
茸山グリム童話を読み聞かす
ひろ史
大茸一つおまけと炉端焼
ひろ志
深夜残業即席の茸汁
びん
ばあちゃんの跡目をねらう茸山
ピンクソルト
一面の茸ゆうべの雨の精
ふあんた
茸出汁たっぷりの椀すすりけ
ふうせんかずら
ほんのりと瓦礫に交じる茸かな
ふさこ
雲と雲が波打つ朝の茸汁
ふたあい
登りつめドライブインで茸飯
フッコちゃん@中津からあげ句会
茸飯三日天日の芳しや
ふみ
ブナの森のいのち貰いし茸汁
ふみちゃん
豆皿によけられ喘ぐきのこかな
ふみみ
廃屋の床柱より毒茸
ふわり子
紅の色含んでみたき毒きのこ
ぶんご
かぐや住むぬめりの森や夜の茸
ペコちゃん
空腹に毒キノコ食う遭難者
ぺち
小四の茸博士や熱弁す
ペトロア
干し椎茸欠かせぬ主役にちらし寿司
ほうすい
裏口の茸ごん狐また来た
ぼたんのむら
ひもすがら茸採りにとなりにけり
ぼたんぴ
両手よりこぼれし茸夕まぐれ
ほのぼぉの
退屈な日々に刺激と笑茸
ポラリス幸★
トントンと君居て茸の夕餉かな
まうるせぷ
茸干す七つ祝いの晴れ膳に
マツイミキロウ8191
まじまじと見れば美味さう毒茸
まつだまゆ
きのこさんこびとのむらはまだですか
まにあ
本読めばガレの茸のほの暗し
まほろ
茸食って一生笑い続けるや
まみのすけ
一時間にバス一本の村の茸
みえ
駅近き気象神社や茸干す
みくにく
女やもめ母の嫌いな茸汁
みこ
茸裂き指先沿ふて立つかをり
ミセウ愛
ガウディのキノコの森に迷い込む
ミセス水玉
そこにいるきのこもねこもすぐそこに
みなつ
徒競走ビリになっても茸飯
みぽりそ
たけ増殖す草間彌生のアート
みやかわけい子
茸とりの翁は山に何をみる
みよしい
雨の夜は山ぶつぶつと茸の声
み藻砂
茸あり焼くか揚げるか煮て喰ふか
むげつ空
眩暈する暗き心に茸なり
むじーじ
宿坊の茸尽しの修行飯
むったん
遥かなる山の匂ひや茸汁
むにむにちゃん
茸山まわりはロープは張られおり
むべ
産直の朝一番の茸かな
むらたふみ
拝殿裏の毒きのこささやきあへり
もりたきみ
荷下ろしは朝取り茸道の駅
ヤッチー
半量のレシピで作る茸汁
ヤヒロ
華やかに装い惑わす毒茸
ゆぃ
僕の傘茸の下で雨宿り
ゆーし
炊きたてを帰宅に合わす茸飯
ゆきまち
名も知らぬ茸育つやパキラ鉢
ゆこげん
夕食に主役としての茸かな
ようざん
あの人はさういふ人か毒茸
ヨシケン
名も知らぬ茸味噌汁に潜めり
ヨシザネ ユミ
茸山に分け入り犬に負けぬ鼻
よひら
月の出に煎じるきのこ惚れ薬
ラーラ
倒木の髄のずゐから毒茸
らくさい
切り株の茸のボレロ高潮す
ラッキーの母
亀は老い背中にキノコを生やしけり
ラリロリラリラ
七輪に茸くゆらせ通を気取る
りぃらっくま
空の声森の声きき茸出る
りこ
光景の光る山頂茸の香
りんきょう
下山して山合の宿茸汁
りんごのほっぺ
茸汁縄文土器のメッセージ
るかわせな
オレンジの茸は摘まぬ魔女が摘む
るびちゅ
苔山や朽ちた切れ株茸生ふ
るみ
かこつ夜は茸のこのこ出でしかな
るるの父
てらてらと家族増やすや土手の茸
れい
遺言は山の茸の在りどころ
れっどべりー
謝恩品の茸どれでも百五円
れんげ畑
今日もまたゆつたり過ごす茸かな
ロクヨン
縦割りは人畜無害の茸に似て
ろん
勾玉の微光トトロの狩る茸
ワイス
きのこの香残る喜寿の同窓会
わかこ
てのひらの傷は四針きのこ拭く
わこたんのまま
平然と規制線越ゆ茸山
わらび一斗
雨晴れて茸そろそろ裏山へ
わわ
地図に無き村や茸の民の住む
亜音洲
年輪の一番外に茸かな
亜久琵
七変化して脇役の茸かな
阿波豊
新物の茸をメインディッシュとす
阿万女@ノエル
茸採り名人クラスの女の子
哀顏騎士
爺はなほ踏分けをるか茸山
葵 新吾
目を引くはおどろしきこと毒茸
安芸ゆきこ
茸好き焼き蒸し鍋に混ぜご飯
安笑
山陰や笠鮮やかに毒茸
安田 信洲
停電や茸の倒木に鋸を
安溶二
森の吐く音符の型の茸採る
杏と優
茸山に知れず朽ちゆく屍体かな
伊佐ササ
笠巨大茸無気味なばっふばふ
伊沢華純
饒舌の煙に巻かれて毒茸
伊藤はな
茸山の遠きひと日のあればこそ
伊藤欣次
風流れ遠山眺め茸めし
伊藤善隆
青白く光りて転生して茸
伊予吟会 心嵐
道の駅に見慣れぬ茸買はず過ぎ
依田 篤
水滴のレースを纏う茸かな
井久
雨宿りの木霊に詫び採る茸
井田みち
妣の来て茸飯炊く姿かな
育由
見栄え良き女人の本音毒茸
一の介
苔の絨毯突き抜ける白きのこ
一井蝸牛
山歩き茸の群れに鍋用意
一碁一会
山一人不安と期待茸とり
一周
でこぼこなクラス編成きのこ飯
一純。
茸は適応障害かもしれぬ
一茶お
雨音を聞いて茸はグンと伸び
一呆堂
言い訳を聞きつつ薄い茸汁
壱太
毒茸触った指をなすりつけ
宇宙生物ぷりちーぴ
茸で雨宿り胞子に降られる
宇田建
別れ行く後姿は毒茸
烏兎
茸ども疲れた足に道開けよ
羽光
木の親を知らず育ちし茸かな
雨霧
花魁の煙管のごとき毒茸
雨霧彦@木ノ芽
武勇伝茸ご飯山盛りに
卯年のふみ
あれもこれも毒茸なり街に住む
映千
毒秘めて素知らぬ顔の茸かな
栄魚
この茸人を選びて毒となる
永想
神棚に無事を願って茸飯
英ちゃん
魔女きつと茸ばかりを食うてゐる
英子
森に消えハウスに殖える茸かな
詠野孔球
旬きたり茸めがけて裏山へ
越仙
留山の松の林や茸匂ふ
おっさんよひょっこり茸はそこじゃない
横ちゃん
伊賀焼へ茸を割いている夫
横縞
茸の字聞き耳たてているような
乙子女
茸食う数百人の屍超え
下村ひじり
キャッシュレスいまだ馴染めず茸食ぶ
佳月
旨そうな顔をしてをり毒茸
加賀もずく
ぼこぼこの鍋やごさっと茸汁
加能あさふろ
これよりは入るべからず茸山
加和 志真
くさびらとびこせきつねぞけんとなけ
夏雨ちや
磔刑のキリスト釈迦の毒キノコ
花屋
幻の茸は笑うふふふふふ
花咲明日香
城山に井戸跡あまた毒茸
花南天anne
もてなしは酒と茸の飛騨の宿
茄子紺
食うてみろ自信あり気な茸かな
華らんまま
寄生する茸に寄生する茸
我省
狩るだけの茸となりぬ放射能
雅喜
本丸はそこじゃないよと茸笑う
雅鬼
色艶に招きをるかな毒茸
雅由
毎夜毎夜魔法をかける毒茸
雨ニモ負ケズ夏ノ暑サニモ負ケナイ茸
海葡萄
朝市に茸並べて祖母と孫
海風山本
コンシンネの鉢に一匹茸生ふ
海野しりとり
室外機裏に茸の出現す
海老
ぬる澗と出湯の里の茸汁
垣内孝雄
朝採りの茸地に敷き売る少女(中国)
梶  鴻風
きのこ生ゆ火星と呼応するやうに
限定の茸に並ぶ道の駅
釜眞手打ち蕎麦
半分は毒と言われる茸かな
勘太郎
傘の裏襞の乱れる茸あり
甘泉
幼子のいる嬉しさや茸飯
甘平
毒きのこの孤独レゾンテートルへ
閑茶
耳よりも鼻がお似合い茸の字
丸山隆子
落石や躓く先に茸香る
岸 れん
絵のやうなキノコ見つけた城の道
喜多輝女
校舎裏たばこの煙キノコ汁
喜多野羆
一雨に森に茸の一夜城
幾恋良石
バタ溶けて茸欲する醤油かな
季凛
土産待つ土鍋下ろすや茸汁
紀杏里
歳が増え鍋の主役は茸なり
紀子
食べらさる嗚呼食べらさる茸汁
貴桜李
径迷ふ時に限って大茸
軌一
要注意神のいたずら毒キノコ
輝峰亭
単線の男三人茸笑む
亀の
茸とは雨を凌いで育つもの
義明
フライパン一つの茸レシピかな
菊池洋勝
茸飯茸多めによそう君
吉井いくえ
毒消しのつもりの茄子か茸汁
吉村よし生
お帰りはこっちこっちと毒茸
吉野川
鮮やかに怪しげ放つ毒茸
丘 るみこ
その場所は一子相伝きのこ山
宮坂変哲
山の宿いい湯と地酒茸飯
宮写楽
茸茸ビニール袋汗をかく
宮川待子
人知れず朽ゆく茸山の暮れ
宮島ひでき
日和見を叱つてをりぬ毒茸
宮﨑紅清
生きようと不格好にしなる茸の柄
漁港
焼かれゆく茸をそっと見守る日
魚狐
誰知るや摘まれぬ茸淋しけり
京あられ
工場で作るきのこは安定価格
休刊日所在ない朝茸炙る
曲狸
猫抱きて仕上がり待つや茸飯
玉井 瑞月
きのこ山童女は菓子と思いけり
玉井令子
ハイキング緋色茸撫で手を洗う
玉悦
雨上がり名知らぬ茸小さき庭
玉京
本当は歩けるのではこの茸
玉響雷子
茸汁平日昼の母の悦
桐亜
晴天や茸のひだの広がりぬ
金治宜子
どんぶりに両手ぬくめる茸蕎麦
金太郎
背負い籠の底に一本きのこ座す
吟  梵
食欲の香り歯応へ茸食べ
句詩呼
切株に美しき彩毒茸
切り株の苔に茸らあどけなし
熊縫まゆベア
摘みたての焼ききのこの香鳴く鳶
栗田もとえ
色も匂いも無き茸は平和主義
栗田杯閃
茸焼く垂らす醤油に煙たつ
桂坂
茸むくむく空き家に人の笑ひ声
桂奈
粧てしずかにわらう毒茸
渓湖
笑い声茸のシチュウくつくつと
畦のすみれ
茸採り秘密の場所へ一目散
蛍子
孔明に抱かれて茸の堅き
鶏肋堂
片隅に茸を隠す大都会
月城 花風
居残りて課題の茸描きにけり
月野ひとみ
嫌われていぢけてぬるりキノコかな
健遊
図鑑からおとぎの国へ毒茸
犬散歩人
散歩道出会う親子か親子茸
研知句詩
赤ずきん道草食った茸山
元喜@木ノ芽
供されし茸に疑念義母の里
元木まだら
取るべきか取らざるべきかこのキノコ
古都 鈴
坊さんの髭の無精や茸汁
湖雪
指にそと触れたる野辺の茸かな
光本弥観
美しく人を誘ひて毒茸
光友
朝食にどれにしようか毒茸
公毅
仕分けする茸兄嫁ざる二つ
卓上にワインを並べ茸汁
江戸川青風
フリスビー大のキノコがそことここ
江口小春
風に乗り茸の胞子雲の核
江藤薫
暗闇もともしび見ゆる茸かな
甲山
毒茸ばかり採りたるあまのじゃく
紅さやか
訳三つきのこ嫌いの訳みつつ
紅塩寝子
茸とる妻の臀部やたくましき
荒磯魚々
笠立てて満ちあふれたる茸の香
香栄
あの場所の茸も我も攫って行け
香羊
がけ山に茸捜しに父今日も
高橋笑子
懐かしき馬ふんの匂ふ茸室
高橋冬扇
背負籠に挟まり裂ける茸かな
高橋寅次@背負籠=しょいかご
亡き父の籠に未知なる毒茸
黒うさ狐
店頭の茸に混じる毒茸
今井佳香
スーパーに香り忘れの茸かな
今田 梨
山に雨じいちゃんの木に茸生える
今野夏珠子
たぶん少しも悪気はないの毒きのこ
佐々木のはら
くさびらの香り吸い込む米の粒
佐東亜阿介@ありす句会
蕈ご飯友との尽きぬ会話かな
佐藤こはる
道迷いひとり山中赤茸
沙無
たべられるかどうかわからない茸かな
細谷細清
歓声と児らと茸の集う庫裏
細木さちこ
包丁が迷うあたまや白茸
榊裕江子
きのこ飯焦げも嬉しや懐かしや
咲耶とこ野@木ノ芽
境内の木陰に独り毒茸
月山登山きのこのなまえ探しけり
桜桃侍
戦争を忘れてならぬ茸みる
桜木レイ
水槽にぬるっと茸や異星人
桜夜月子@木ノ芽
茸狩りヘリコプターや空駆けり
笹弓
茸獲るカクテルグラス摘まむよに
札六(関屋@和祝句会)
犬吠える高架の下の白茸
雑草おばさん
じっちゃんの教えてくれぬ茸の巣
三子
傘開く間無しにもがれ茸かな
三水低@第二まる安
間違うよ見目麗しい毒茸
三大夜景
うまし糧きらわれ茸もわが腹へ
山ノ火穂
味噌汁の茸の種類を言わぬ夜
山口たかえ
父ちゃん母ちゃんこの茸喰われるの
山口雀昭
毒茸罪を問われておりにけり
山口富子@Mamaly House俳句道場
きのこ汁五臓六腑に染み渡る
山茶花静
月下蠢めく富士にセシウム菌
山踏朝朗
山伏の祈祷の拍子茸生ゆる
山内彩月@※狂言の「茸くさびら」より
山頂を示す木に茸寄り添いて
山部コルチ子
木洩れ日の山や茸の組織体
山本嘉子
雨あがる茸の匂う山路かな
山野はな
屯するジェンダーレスや茸山
四丁目
茸見て山中ひとりときめきぬ
士王
独り居のあっけらかんと茸飯
糸慌@木ノ芽
突然の出会いプランターの茸は黄
糸川ラッコ@5階のベランダのプランターでエノコログサを育てています。エノコログサの成長があらかた済んだ8月下旬の朝、ふと見ると1cmくらいのレモン色のキノコが3つほど出現していました。
猛毒と赤い茸は書かずとも
紫雲英
塩焼きのひと切れ乗ってくる茸
紫苑
腰かがめ足踏み入れる茸山
紫香
小鳥鳴く茸香るや朝ごはん
紫香菫
五杯飲む朝振舞いの茸汁
紫紋
姑の寿命伸ばすか茸汁
紫陽花 涼音
茸見りゃ広島長崎忘れまじ
詩楽麿
苔庭に透き通るよな初きのこ
試行錯誤
迷信と耳学問と毒菌
慈温
茸膳憎し憎しと噛み砕く
時化田白金
鍋料理茸の湯けむり食すすみ
治もがり笛
人見知り嫌気がさしたの茸鍋
毒茸墓に寄り添うごときかな
鹿柴
人消えし夜な夜な動き出すきのこ
柴原明人
棚整理雨の連休茸汁
紗々
月光を聴くや茸は傘ひらく
紗千子
きのこ汁家族平和な夕食なり
若葉猫
耳朶の如き茸や匂いたつ
朱夏A
毒茸のニヤリと笑ふバター焼き
宗本智之
林道のキノコ目で食うトレイルラン
州芳
妹から姉へと渡る毒茸
愁愁
山頂で茸ご飯や過ぎし日に
秀道
残してはならぬ足跡茸山
秋月
きのこ汁飲む順番の譲り合い
秋月なおと
椀の湯気写真の父に茸汁
秋月流音@木ノ芽
毒茸の美(うるわ)し紅色(いろ)にひかれそう
秋桜
歯形ある茸の紅く開く傘
俊夫
とりどりの色を採りたり茸籠
春川一彦
茸篭溢れる人に道を聞く
春日
木洩日の朽木に添へる茸かな
春野いちご
毒避けし旨し茸や地味な色
春来 燕
学年賞や山野の茸二十種類
春蘭素心
風さそう茸を求め藪の中
淳朴@中津からあげ句会
ざわざわと夜半蠢く茸の子
順女
茸売る老女料理を教えをり
小橋春鳥
朝市の茸不揃い値の交渉
小石日和
庭苔を足場の茸怪しげな
小川都雪
釜飯やしみる茸は母の味
小池敬二
椀に残る茸よ黙る弟よ
小鳥ひすい
山斜面気温28゜の茸群れ
小塚 蒼野
今宵の毒は多めに木の子かな
小殿原 あきえ
ハンマーで化石取らずに茸採る
小木さん
鈍色の茸にょきにょき庭の隅
小野みっちゃん
干茸や世代交代なき末寺
少徳 信
遊園地めく色とりどりに毒キノコ
承穂
三回目月命日やきのこ飯
松井くろ
去年今年友より届く茸籠
松山女
七人の小人に七つのきのこかな
松茶 巴@プレバト木ノ芽
こもれびの五合目富士の茸かな
松田てぃ
美しい茸美し夢を見て
松田文子
頼み事聞かぬでもなし茸汁
松野
今朝採りし茸香るや夕厨
湘輝
孫たちに昔話や茸汁
照波
残された父の榾木の茸かな
章 @ノエル勉強会
里山は今年も元気茸喰う
笑々
原宿のケヤキ並木の目立たぬ茸
笑酔
道の駅笊一山の茸かな
上江洲 睦
木漏れ日に人待ち顔の茸かな
常陸人
市場覗きかごに盛られる茸かな
植木照美
山棲人仙人のごと茸採る
信子
この先の大物ねむる茸山
新田 淑
公園にしっとりと不気味な茸
新藤柑子
菌床の茸育てや水噴霧
新米笛
歯をたてジュワー期待する焼き茸
森陽子
旨き茸なべて獣に食われけり
深山 紫
茸汁飲み干し終える反抗期
真宮マミ
茸飯炊いて夫待つ夜々ありき
真咲子
庭に生える茸はどこか凶々し
真珠星倫世(スピカリンセ)
父寡黙道しるべなき茸山
真優航千の母
病床の母に届けと茸鍋
真林
山の中茸が子等を呼び寄せる
神田央子
郷の里山吸い上ぐる茸かな
仁葉
かくれんぼ空き家に潜み茸ふむ
水間澱凡
きのこ村雨の名残の匂ひけり
水夢
笑い茸食うたな夜通うし寝も遣らず
水木 華
人寄せてまた遠ざけて毒茸
酔下弦
のとてまり競りの賑わう茸かな
杉浦夏甫
手を合はせ御辞儀して入る茸山
杉本とらを
ドルドーニュの女偏屈きのこ市
雀虫
婆さまがねじり鉢巻き茸汁
澄海
ブルドーザー破壊秘密の茸山
瀬戸山 麗鶴
茸満つ夕餉の団欒森の中
星海
きのこ山昔の勘も鈍りおり
晴海南風@木ノ芽
茸の名いく度聞いても忘れ去り
晴好 雨独
神の業茸の毒と薬の差
晴日和
指先に力入れずに茸摘む
正子@いつき組
揉み海苔を掴みし祖母の茸飯
正則
万葉の山に真白き毒茸
清波
茸の香鬼の居ぬ間に土瓶蒸し
西の海牛
原色の茸怪しき光帯ぶ
西山哲彦
ボール追うラフから顔出す茸かな
西村真紀
茸鍋決定打欠き夜は更け
西田武
毒もあり色もいろいろ茸生え
青玄
木の根本笑ひさざめく菌たち
青山あじこ
空襲や逃げ込む先の茸の山
青修
雨雲の茸の在処教えけり
青柘榴
行き過ぎて振り向く元にある茸
青木りんどう
団欒のダイバーシティ茸鍋
青木豊実
発光す青き茸の静けさや
斉藤ふみえ
襞の間に光る滴や茸焼く
赤橋渡
菓子箱に茸いろいろ届きけり
千の葉
二本足なら歩き出しそうな茸
千恵
地上絵のごとき朽木の菌糸束
千条之御息所
魔女スープ隠し味には毒茸
千葉睦女
榾の中孕むが如く茸生ふ
川越 のしょび
山湿る茸馥郁と匂ひけり
川岸輪子
色かたち茸一字でくくるなよ
川島 欣也
先んじてほくそ笑みたり手に茸
川島湖西
茸汁猫の腹よりたっぷりと
川辺江麻
軒下で茸と雨音聞くバス停
浅河祥子
「この茸は食べちゃ駄目」誰が為の茸
岨川
給食に茸飯あり独居かな
相模の仙人
山小屋の眺め一役茸汁
突き立てたナイフのひかり毒茸
蒼奏
茸山や語るに落ちた守り神
即吟のコタ
蕈の香ラトゥールの香を懷ひ出づ
村崎 雫
それはだめ赤い奇抜な茸取る
多聞仙
玄関の引き戸をくぐり毒茸
太子
朽ちる木の命引き継ぐ茸かな
泰然
もう一杯早う手を出せ茸汁
台所のキフジン
闇の中薄笑いする大茸
大井河薪
くさびらや三日後には法事だよ
大村真仙
茸めしや昔ばなしと祖母の笑み
大坪美智子
見た目よき耳触りよき毒茸
拓呂
三種の茸混じり立つ香と笑い声
沢田朱里
ひつそりと香る茸を犬ぞ知る
達哉
名を訊かれ答出て来ぬ茸かな
谷川の蛍子
毒茸月光あびて光けり
知らぬ
原色の笠を着さそう毒茸
地球人
毒茸の色に惹かれる事もあり
智雪
父の背を追ひて採りたる茸かな
池と堀
朝採りの茸あやしき道の駅
池田郁英
笊を置き母は縁側茸待つ
池田香
朝採りの子の手にきのこ三ツ四ツ
竹 夢月
縦に裂け地味色ですが毒茸
竹さ
ばあちゃんの秘密基地だよ茸山
竹の子
この派手な草間彌生か毒茸
竹庵
化猫は騙されるのか毒茸
竹春
七輪の茸ひだの香月明かり
竹村マイ
白い糸張り巡らせて茸かな
竹福
食へぬ茸腰籠に入れる孫の顔
竹林
隣家より焦げ香ほどよし茸飯
煤焼けた囲炉裏の蔓に茸鍋
茶々
菌食う母に昨日の謎ひとつ
中原秋波子(なみこ)
木洩れ日や人声消ゆる茸山
中根由起子
夕暮れの山に茸の灯りたる
中西柚子
茸五種鍋に入りたる山の宿
中村笙平
茸喰み自賛する定年の夜
昼行燈
竹籠の茸拾えぬ車椅子
朝ぼらけ
水音の囁いている茸道
潮ベルト
茸のふくよか抱き枕にしたし
長ズボンおじさん
紫に毒はないはず茸汁
長谷川ひろし
帰り道昨日は無かった茸かな
鳥越暁
茸鍋今だ青き葉影にいる
鳥好き
石突きはこの世に茸繋ぎ止む
直雪
里帰り祖母の得意な茸飯
津葦
キリストの墓ある里に茸採る
津軽ちゃう
天狗棲む深山隠れに盛る茸
津軽わさお
女なら茸好きという幻想
椎の木くるみ
夜灯りの幽霊坂に茸生ふ
辻が花
すれ違い茸の香り背負い籠
鶴田梅勝
下見せし茸の山に孫連れて
定吉
炊き込みの香り一切茸なり
泥酔亭曜々
毒茸旨味成分多いらし
泥塗れのポスト@毒茸で有名なベニテングダケに含まれるイボテン酸は強い旨味成分らしいです
耳残る上司の小言茸汁
哲太
かくれんぼ見つけて騒ぐ毒茸
哲也
年を経て茸の香りを楽しめり
典華
尻洗う如く払いし茸ツボ
天晴鈍ぞ孤
齧りたい見目麗しき毒キノコ
天辺
毒茸朽ちた倒木宿にして
貼女(ちょうじょ)
昇進に左遷出向茸割く
田中勲
金色のくさびら摘みしけもの道
斗三木童
竹籠に茸かざりて恩師待つ
渡邉くるり
又きのこ家族ひとりを攫はるる
登りびと
仲間の輪つつく楽しみ茸あり
都花
隣人の足元茸胸騒ぐ
土屋 木漏れ日
毒茸を別籠に忍ばせる嫁
嶋田奈緒
信州の濃き味噌味や茸汁
東山
航空便解く前匂ふ茸かな
東尋坊
財布には小銭がいくつか茸かな
東西線イフリート
勧められさまよう箸や茸汁
桃香
茸つて草の耳なの五年生
桃泉
童話には闇の謎あり毒茸
桃福
茸へ問ふ未来はどちらへ行けばいい?
桃葉琴乃
われ帰宅炊き込みご飯の茸手に
湯呑
特売の茸掴む手濡れて母
灯路奈
擦り切れし茸博士の図鑑かな
当卯
雷雨来る手持ちの傘は茸だけ
藤すみ
強面の親父の店のきのこ飯
藤郷源一朗
朽木あり木の子に精気吸い取られ
藤原訓子
茸汁いつしか二人爺と婆
藤川さくら
俯けば茸の生える音のして
藤田真純
干してなほ茸となりぬ御味御汁
豆乳苺味
大鍋に神の溢るる茸汁
豆闌
毒茸と知りつつ喰らう恋病
堂林心太
ひよつこりと息子帰るや茸飯
兄弟が集ひて囲む茸鍋
瞳子
よく知れば人のいいやつ茸汁
寺巡り道に顔出す赤きのこ
徳英
山小屋の茸談義や声高く
那須の田舎者
恒例の茸なく祖父二度目の死
那津
ノコノコと茸を採りに魔女の罠
南雲風花
昆虫は茸育てた菌糸食べ
南城馬天
廃屋のベンチを占める苔きのこ
楠青庵
きのこのこきのきりかぶのすみかかな
二葉ミノル
蓋でギュっと押さえて鍋の茸かな
日記
釜底の飴色が好き茸飯
日田路
雲切れて届かぬ岩にきのこ立つ
日々太宗
色も良し姿も素敵毒茸
日本酒
被爆地や書斎の隅に毒茸
入口弘徳
茸にも秘密ありげな傘の内
忍冬
茸干す晴耕雨読の月曜日
猫楽
茸飼う菌床に水ふきかけて
馬場東風(とうふう)
ひさびさに生家で食事茸飯
馬場馬子
茸場所愛でる孫にも口閉ざす
俳ビギ名
命まで取らないと言い茸噛む
背馬
きのこ裂き小鍋へままごとのように
梅路みね
毒茸見せ合ひてから捨てにけり
柏井青史
すいません喉通らない茸かな
白井百合子
茸たち木の子と思うやにぎやかに
白銀のシリウス
児が見つけ婆が炊きこむキノコ飯
白晃
小隊の生き残り枯木の茸
白傘
茸手に焼く煮る蒸すか炒めるか
白山
茸の胞子は核の雨の如
半熟赤茄子
老木に宿る茸と迎え待つ
帆風
嗅ぎながら食べる癖あり茸飯
比良山
飲むほどに塗り禿めだつキノコ汁
比呂
おすそ分け恐る恐るのきのこ汁
枇杷子
茸鍋定年退職持って来い
美翠
公園の松林にも茸たち
美泉
釜飯の茸もらう子取り出す子
美年
うわさあり忍者の里に毒茸
百合乃
県境をまたぎをりたる茸かな
百草千樹Z
雨のこる闇を抜け来し毒茸
不利尾
米踊る茸炊き込む福の飯
富士子
ふっくらと香り放ちたるきのこ飯
敷しま@ノエル
茸飯妻のさし出す酒のあて
負勝@中津からあげ句会
山歩きみてみてみてと茸かな
風らん
フェアウェイに球と見紛ふ白茸
風花まゆみ
太鼓判押されて捨てし茸かな
風峰
熱灰の火照り忘れじ茸喰う
風紋
蕈汁吾子とふうふうする夕餉
風鈴
擦れ違う背筋軽そに茸籠
服部勝枝
箸持てば笑う乙女ら茸鍋
平松洋子
朽ちてなほ茸育む永久の森
碧三五
千年杉腐して茸うすあをし
碧西里
植木鉢白いきのこに会えた朝
勉邪明
初茸や残業のジャバスクリプト
弁女
故郷では茸ほおばる夕餉かな
峰江
茸汁ひと足先に帰る畔
方寸
日が暮れて背中くゆらせ茸汁
方寸
茸山午後のツクツク鳴き止んで
毒茸綻ぶ顔の笑わぬ目
北村 崇雄
茸山に笑顔渋面ともにあり
凡々人
茸汁冷戦状態もう終わり
末摘花
千手観音の手の数きのこ飯
満る
譲られて迷子になりけり茸山
未貫
『未完成』BGMに茸炊く
岬りこ
山歩きリスと取り合うきのこかな
妙光@木の芽
みてさわりたべて茸の観察会
眠 睡花
こども食堂きのこの下処理中
夢芝居よしみ
籐籠の青い軍手と茸かな
夢堂
首無しの白馬伝説茸山
霧子
子規庵の裏にくさびら群れをなし
椋本望生
外つ国に住みて香のなき茸飯
明世
山の中食(ちゅうじき)きのこきのこの茸汁
明石焼穴子
髪の毛を切った日きのこ鍋食べる
明明
茸焼く香りの夕餉山の宿
妄 児
陽だまりを知らぬ茸の長さかな
木花しずく
獣来て闇にくくるや茸縄
木村ひむか
暗がりに誘うがごとく茸白
木乃伊
山の雨集むる係なる茸
木塚夏水
狂気とは種なきものか毒茸
門前町光乃
おじいさんが転んだ茸ぶち撒けた
野ばら
フィリピンの嫁に教える食える茸
野純
文豪達や様々な茸書く
野中泰風
興奮の漢が呉れし蕈かな
野棕櫚
鬼の居ぬ間に盛り上がる茸鍋
薮久美子
すき焼きや今日の主役は茸なり
薮内椿
雨漏りの校舎に茸にょきにょきと
有田みかん
腐葉土の湿度の果てに茸生ふ
柚木みゆき
種類ごと縁に並べる茸かな
柚和
土の香や鼻腔くすぐる茸飯
遊亀
匂いより味が大事と茸飯
遊山人
民宿の自家味噌仕立て茸汁
遊泉
茸とり名人さっと雲隠れ
余熱
茸追い向き失いて親思う
与六
薫りよし茸パスタに茸飯
葉っぱのようこ
茸手に図鑑取り巻く顔三つ
葉月けゐ
せせらぎの宿を包む香きのこ飯
葉子 A
嫌がる子でも茸食う父の歌
葉尻
雨上がり花壇の隅に茸白し
遥風
鹿教湯の夜茸三昧バイキング
遥明
森の音すべて吸ひたる茸かな
陽気姫
木の屍虫の屍に吹く茸
欲句歩
野菜室の底できのこが増えてるかも
藍時 湘
山駈ける茸博士は九才児
璃当
昨夜の雨むくむく起きる茸かな
里甫
母と子の錆びたブランコ毒きのこ
立髪
何思ふ群から離れ茸立つ
立歩
コンペあり父権復活焼き茸
琉璃
森の闇派手な柄なり毒茸
隆松
良し悪しも知らず茸を過ぐ小径
良日
同窓会美麗な茸に毒があり
林 和寿
滑り落ちた舌打ちのさき夢茸
令雅
戦利品の茸広げる新聞紙
麗し
薄味の茸ごはん母若かりし
蓮花麻耶
スーパームーンに魅入られし毒茸
露草
遠き日の家族のお菜茸汁
六花
常宿も今年の茸(コケ)は息子摘み
六々庵@飛騨地方では茸を「こけ」と呼びます。 ここは「こけ」とよんで一音節約したいです。
生き流る姨捨山の大茸
和光
お地蔵に文政とあり茸山
和鹿島
ぽってりと茸ひかりて樹海行く
言わないぞ目にいっぱいの茸かな
國本秀山
深山路にお化け茸の滑りかな
巫女
毒茸見分ける人を好きになり
戌の箸置
この茸開き直つてゐて妖し
攝津の嫗
尾根ゆけば山小屋は賑わい茸汁
泗水
新学期キノコはみ出すランドセル
涅槃girl
騙されぬ嘘を纏つた毒茸
淺野紫桜
托鉢の列に茸の御低頭
游真
生前の祖父偲びつつきのこ汁
煌宙
茸も静かにする時を知っている
祺埜 箕來
老松の走り根下の茸かな
笙女
あくたれのたんこぶひとつ茸なり
筬葉
茸山に人目憚る丁種の吾
脩斎@105さい
大皿の隅に醤油の焦げ茸
芍薬
偉丈夫の招くテノール茸売
蓼蟲
茸の森昏し踊るコロボックル
蘂六
茸食む無闇に笑う人其処に
蜥蜴の尻尾
辞典繰る早さ競いて茸山
邯鄲
毒茸や獄中結婚せし女
深草あやめ

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