俳句ポスト365結果発表

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第227回 2019年9月5日週の兼題

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よしあきくん一期一会の一句!

 「いで湯と城と文学のまち・松山」を応援するのが、それがしの務め。本サイトを応援することも我が喜びにござる。そして、我が座右の銘は「一期一会」。我が心に怒濤の感動を呼び起こす一期一会の一句、今週もドドドーン!とご紹介いたしますぞ!
 以下、●が皆さんからの投稿。○が拙者のコメントでござる。

◆よしあきベストセレクション
第10位
茸にまじないかけて松をつけ シロクマ太郎
●こんな事できたらいいな/シロクマ太郎
○シロクマ太郎殿、よしあきくんでございまする。さようでございまするな。拙者も茸殿にせっせと松殿をつけて回りたいと存じまする。

娘説くクラゲじゃなくてキノコだと 久坂晶啓
●話の対象と兼題の季節がちょっとずれますがご容赦 蟇の際は「限定しすぎ、蛙にしてくれ」と思いましたが 茸となると「広すぎ、限定してくれ」と思う、 まあないものねだりなんですね そして私に娘はいません/久坂晶啓
○久坂晶啓殿、さようでございまするか。クラゲ殿でございまするか。キノコ殿でございまするが、クラゲ殿でございまするか。

http地下世界のネットは菌類 松風女
●大阪みどりのトラスト協会主催で、近大農学部の澤畠先生の講演会がありました。菌類は落葉などを分解します。また、植物の根に共生して菌糸のネットワークで植物をつないで、植物から水分を吸収するかわりに、植物に栄養を与えている、菌類はまるで森林内のインターネットだと教えて頂き、驚きました。/松風女
○松風女殿、さようでございまするか。拙者も勉強になりまする。菌類殿はネット殿でございまするな。拙者も菌類殿を目指したいのでございまする。

第9位
雨上がりニョロニョロのごと白茸 萬代草舟
○萬代草舟殿、ニョロニョロ殿でございまするか。拙者もお友達になりたいのでございまする。

ニョロニョロニョロニョロニョロニョロ茸の庭 よあけの晩
○よあけの晩殿、なんと、たくさんのニョロニョロ殿でございまするな。ニョロニョロ殿、ニョロニョロ殿、嬉しいのでございまする。

手の下で茸はえたらたいへんだ 5組の秋
○5組の秋殿、手の下に茸殿でございまするか。それは、たいへんなのでございまする。拙者のおおきなてのひらにも茸殿は生えてきるのでございまするか。

わーいわい茸みつけた第一号 平康
○平康殿、茸殿を発見でございまするな。茸殿もたいそうお喜びでございましょうな。

きのこどもいざ戦いだ立ち上がれ 網野れいこ
○網野れいこ殿、どうされたのでございまするか。戦でございまするか。拙者も甲冑ではせ参じるのでございまする。

苔の中愛しく並ぶ木の子の子 和伊子
○和伊子殿、苔殿と茸殿はお友達でございまするな。拙者もお友達でございまするな。

スクラムくむ白き妙齢食えぬ茸 鵬
○鵬殿、茸殿のスクラムでございまするか。ワールドカップでございまするか。妙齢なのが気になりまする。

きのこたけのこ戦争に鳩の枝 筋トレ俳人
○筋トレ俳人殿、こちらも戦でございまするな。茸殿と竹の子殿でございまするか。拙者もはせ参じるのでございまする。

第8位
茸汁健診前のダイエット 小笹いのり
○小笹いのり殿、検診でございまするか。茸殿はダイエットにも良いのでございまするな。拙者も早速、茸汁殿を。

ダイエットを強力サポート茸たち あら さなえ!
○さなえ!殿、さようでございまするとも。茸殿は強力なサポーターでございまする。拙者もガンバリマスル。

ダイエットマシンを負かす茸そば ばんしょう
●腹まわりがとうとう百センチメートルになってしまった。これはいけないと思ってマシンを購入してダイエットを始めたが久しぶり美味しい茸そばについついおかわりしてたくさん食べてしまった。マシンも茸そばには一本まいったなあ!と苦笑いしたよ。/ばんしょう
○ばんしょう殿、茸そば殿は美味しいのでございまする。拙者も大好きなのでございまする。拙者も腹回りは、言えませぬ。

我朽ち木孫6人の茸かな 二上松風
●私は歳をとって朽ちて行くが自分から繋がる孫たちが茸のように育ってくれている/二上松風
○二上松風殿、それは嬉しいのでございまする。孫殿が6人とは嬉しいのでございまする。

先生に名指しされそう茸かな 南風紫蘭@木ノ芽
○南風紫蘭@木ノ芽殿、その先生はどなたでございましょうか。茸殿を名指しされるのでございまするか?拙者は、よしあきくんでございまする。

第7位
きのこのこのこのきのききのこ あきおかば
○あきおかば殿、茸殿はどこにでも、のこのことお出かけでございまするか。軒にものこのことお出かけでございまするか。

きのこのこ森で産声大空へ 尾張の黒うさぎ
○尾張の黒うさぎ殿、茸殿は森から大空に飛び立たれるのでございまするか。拙者も飛び立つのでございまする。

キノコだよアッチョンブリケはピノコだよ こじ丸
○こじ丸殿、ピノコ殿でございまするな。アッチョンブリケ、アッチョンブリケ、でございまするな。

ダイエット茸だらけのバーベキュー よつ葉
○よつ葉殿、さようでございまするか。バーベキューでございまするか。拙者もバーベキューをしたいのでございまする。茸殿もごいっしょしたいのでございまする。

茸飯眼鏡曇らせ鼻通 薫風
○薫風殿、茸飯殿も大好きなのでございまする。茸飯殿をたくさん食べると、鼻が通るのでございまするか。拙者もガンバってみるのでございまする。

新聞紙きのこのくずで濁々音 佐藤文旦
○佐藤文旦殿、それは悲しいのでございまする。茸殿も悲しんでおいででございまする。拙者も悲しいのでございまする。

かくれんぼひょこひょこひょこりきのこさん ともかわすてむ
●えーと、わりと真剣に一週間くらい考えた句です。/ともかわすてむ
○ともかわすてむ殿、一週間お考えいただき、恐悦至極に存じまする。拙者も一週間、考えてみまするので、よろしくお願い申し上げまする。

LED浴びて茸のむくむくと 森田鞠子
○森田鞠子殿、さようでございまするか。茸殿はLED殿でむくむくでございまするか。拙者もLED殿をあびるとどうなるのでございましょうか。

キーボード叩く刺激で茸生え 相沢 雨
●茸は刺激によって生えるそうです。自然界では雨や気温差、生産現場では原木や菌床を叩いたり空調管理をしたり。ずっとカタカタ叩いていたら茸が生えてきちゃいそうです。/相沢 雨
○相沢 雨殿、今度は、キーボード殿でございまするか。どこから茸殿が生えてくるのでございまするか。拙者のおおきな指でたたくと、たくさんの茸殿は生えるのでございまするな。

DINKsの救世主かな茸汁 美浜美幸
○美浜美幸殿、さようでございまするな。DINKs殿も茸殿に助けられているのでございまするな。拙者もDINKs殿がうらやましいのでございまする。グスン。

デボン紀の木と思いきや茸かな 風由花
●デボン紀の樹木の幹のような化石が、実はキノコと分かったそう!/風由花
○風由花殿、さようでございまするか。デボン紀殿の茸殿でございまするか。拙者も勉強させていただくのでございまする。

第6位
真っ赤か踏んだり蹴ったり毒キノコ ポンタロウ
●食べられないから憎らしい/ポンタロウ
○ポンタロウ殿、毒茸殿は悲しいのでございまする。どうぞ、毒茸殿に優しくしていただきたいのでございまする。

DNAが消してしまった毒茸 ぽんたちん
○ぽんたちん殿、さようでございまするか。DNA殿は 毒茸殿を消すのでございまするか。ポンタロウ殿に、お知らせするのでございまする。

めちゃ可愛いあの娘の素顔毒きのこ だけわらび
○だけわらび殿、それはたいへんでございまする。あの娘殿は毒茸殿でございまするか。拙者も悲しいのでございまする。

化粧濃きホステス達や毒茸 正木羽後子
○正木羽後子殿、こちらは、ホステス殿でございまするか。どうぞ、ホステス殿とも仲良くお願い申し上げまする。

ラストシーンは迫り来る毒きのこ 大和田美信
●女性がナイフを隠したままで終わるサスペンス映画あります。 なんかとっても怖かったので、句にしてみました。 /大和田美信
○大和田美信殿、毒茸殿が来るのでございまするか。それは、たいへんでございまする。毒茸殿は、たいへんでございまする。

休み明け通学電車のキノコ達 馬門宗太
○馬門宗太殿、通学電車殿にでございまするか?茸殿はどうされたのでございましょうか。どちらに通学されるのでございましょうか。

お出掛けかお洒落な帽子茸の子 ひろちゃん
○ひろちゃん殿、茸殿もおしゃれをされるのでございまするな。拙者もお出かけの時には、おしゃれを・・・と言っても、このままでございまする。

見た目以上実力恐るべし茸 三寺ひろみ
○三寺ひろみ殿、茸殿の実力はすごいのでございまする。拙者などは、茸殿の足下にも及ばないのでございまする。

山の歌きく草の耳茸かな 銀蜻亭
●漢字表記のバランスで迷いましたので二句とも投句させていただきました。/銀蜻亭
○銀蜻亭殿、草の耳殿が聞いておいででございまするか。

第5位
インスタント母の想いの茸汁 久仁重
○久仁重殿、こちらは、インスタント殿の茸汁殿でございまするな。インスタント殿の茸汁殿も美味しいのでございまする。拙者もお世話になっているのでございまする。

ハンバーグ茸で増嵩息子用 飴
●もりもり食べる育ち盛りの息子に、秋のキノコを刻み込んでカサ増しさせたハンバーグを作った。 食欲の秋に、ボリュームも栄養もアップしたハンバーグを息子のために作ったという句です。/飴
○飴殿、さようでございまするか。ご子息殿ももりもりでございまするな。拙者も、茸殿のハンバーグならば、もりもりでございまする。

女子会や余った茸でアヒージョっ! 華子
●女子校仲間で集まった友人の別荘で食べたアヒージョ。料理で余った茸の処分にアヒージョがちょうど良い。 アヒージョという音とスペイン風の情熱的なイメージとアヒージョのジョが女と被って楽しい句に作れたと思っています。/華子
○華子殿、女子会!でございまするか。アヒージョ!でございまするか。拙者もごいっしょしたいのでございまするが、女子会でございまするか。

茸からボーッとするなと帰り道 秋籠る
○秋籠る殿、茸殿はそんなことを申されるのでございまするか。拙者も、茸殿に叱っていただきたいのでございまする。

第4位
茸採りの卒寿強しやスタコラサ 根なし草
●長老の健脚恐るべし!/根なし草
○根なし草殿、確かにお強いのでございましょうな。スタコラサでございまするな。拙者も見習って、スタコラサでございまする。

インスタや食べる茸は八百屋かな 松こけ
●派手で鮮やかな色の茸は毒茸、地味でさえない色の茸は食用ってどこからか迷信が少しありますよね。あれは、ウソっぱちだってことです。派手な茸も食べられます。地味でな茸も毒茸はあります。やはり店にならんでる茸が安心です。楽しい思いをして取ってきた茸で死ぬおもいをするのは、残念すぎます。茸は取らずに写真を撮りましょう。/松こけ
○松こけ殿、さようでございまするな。毒茸殿もご自分で教えていただくことは難しそうでございまする。拙者も気をつけまする。

どれ食べよ熊と競争茸鍋 星野美咲
○星野美咲殿、熊殿とも競争をされるのでございまするか?それは、たいへんでございまする。熊殿は速いでございまする。

仲良しや茸の家族大家族 田中ようちゃん
●透明パックから顔を出している茸達 老人も子供も赤ちゃんも皆助け合い一つ屋根の下で暮らしている大家族のように見える。 /田中ようちゃん
○田中ようちゃん殿、さようでございまするな。茸殿のご家族は大の仲良しでございまするな。拙者もそのような茸殿のご家族を見習うのでございまする。

第3位
村おこしカフェオープンのキノコ汁 西川あきや
○西川あきや殿、村おこし殿がガンバっておいででございまするか。みなさんで茸汁殿でございまするな。村の秋でございまするな。

ゴールポストを頼りに開く茸かな 青嵐
○青嵐殿、さようでございまするか。ゴールポスト殿も茸殿に協力いただけるのでございまするか。世の中、持ちつ持たれつ、もたれかかるのでございまするな。

第2位
幼虫や根元に潜む茸の木 星夢光風
●昔、山梨県の茸園に行ったとき 見た光景を俳句にしました。/星夢光風
○星夢光風殿、幼虫殿も茸殿とごいっしょに。持ちつ持たれつ、もたれ合いつつでございまするな。

第1位
カオスの家族一夜や茸鍋 マオ
○マオ殿、どんなご家族でございましょう。興味津々、怖いような見たいような。どんな茸鍋殿でございましょう。食べたいような怖いような。

◆掲示板

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

◆「ギャ句」に挑戦!
 古今東西の名句を1音変えてみると、愕然と意味が変わる?!「最小の音変換による最大の意味変換」を狙う知的遊びであります。

分け入っても分け入っても茸の山 虚実子
●ギャ句です。 元句「分け入っても分け入っても青い山」種田山頭火/虚実子
○虚実子くん、いやどうもどうもどうだです。まあそうじゃ、変換音数はちと多いが、視覚変換という技もあるからのう。よろしいよろしい。ワシも、「茸の山」は好きじゃが、うほん。

かへり見て駄馬の達者や茸山 じゃすみん
●ギャ句です。元句「かへり見て母の達者や茸山  皆吉爽雨」/じゃすみん
いそいそと茸の山にいつてゐし じゃすみん
●ギャ句です。元句「ひそひそと茸の山になつてゐし  矢島渚男」/じゃすみん
○じゃすみんくん、ほほう、なかなかのもんじゃ焼き。まあ、「母」が「駄馬」は、かわいそうな気もするがのう。しかし、ギャ句精神は2句とも生きてオール5。うほん。

いきいきと妻の出てゆく昨日やで トマト使いめりるりら
●ギャ句でトマト。元句は「いきいきと水の出てゆく茸山」/柿本多映 /トマト使いめりるりら
一日はおばけのごとし茸獣 トマト使いめりるりら
●ギャ句でトマト。元句は「一日はおまけのごとし茸汁」宇多喜代子 /トマト使いめりるりら
○トマト使いめりるりらくん、おお、そうかそうか草加せんべい。して、茸獣とは、どんなもんじゃ焼き。「昨日やで」は、ちょっと好きじゃが、うほん。

和田久美の声に生るゝ菌かな にゃん
●ギャ句 元句「わだつみの声に生るゝ菌かな」萩原麦草/にゃん
馬場が負ふ袋の中の菌かな にゃん
●ギャ句 元句「婆が負ふ袋の中の菌かな」野村泊月/にゃん
いそいそと茸の山になつてほし にゃん
●ギャ句 元句「ひそひそと茸の山になつてゐし」矢島渚男/にゃん
合算の茸づくしの三の膳 にゃん
●ギャ句 元句「月山の茸づくしの三の膳」黒田杏子/にゃん
ちかよりて熊まず止むやけむり茸 にゃん
●ギャ句 元句「ちかよりて踏ままく止むやけむり茸」飯田蛇笏/にゃん
原人色の端の円熟した茸 にゃん
●ギャ句 元句「にんじん色の橋の円熟した茸 」久保純夫/にゃん
くどかれし色気菌のおそろしき にゃん
●ギャ句 元句「くだかれし白き菌のおそろしき」前田普羅/にゃん
他の人と思はず茸の秋ふけて にゃん
●ギャ句 元句「たのしとも思はず茸の秋ふけて」百合山羽公/にゃん
○にゃんくん、いや、なかなかガンバッタのう。「馬場が負ふ・・・」「合算の・・・」は同音変換でよろしいよろしい。「他の人と・・・」はいや、見事じゃのう。ひとつ、この調子で、よろしく哀愁!うほんごほん。

「ギャ句に挑戦!」一ト籠は沈一卜籠は欠伸かな ひろ志
●原句は「一ト籠は茸一卜籠は通草かな/滝沢伊代次」 /ひろ志
「ギャ句に挑戦!」一膳と一汁だけのおもてなし ひろ志
● 原句は「一膳に一汁に茸尽しなる/堤京子」 /ひろ志
「ギャ句に挑戦!」栗飯に昨日の汁や滋味ほのか ひろ志
●原句は「栗飯に茸の汁や地味ほのか/山田六甲」 /ひろ志
○ひろ志くん、おお、いいじゃあ内科小児科肛門科。「欠伸」はなかなかのもんじゃ焼き。1音変換もお見事じゃ、うほん。

「ギャ句」一句集といふうすきもの菌山 亀田荒太
●(元句)「遺句集といふうすきもの菌山/田中裕明」一句だけだったらマジで薄いよね。/亀田荒太
○亀田荒太くん、そうかそうか草加せんべい。まあ、そんな句集もあるかもしれん、ないかもしれん、そうかもしれん、全ては試練じゃ、うほん。

ギャ句“: グミ噛みて山を出づるや茸狩 吉村よし生
●原句: 茱萸折て山を出づるや茸狩/正岡子規 /吉村よし生
ギャ句“: 松蕈ヤ思ヒ出デタル奇人ノ句 吉村よし生
●原句: 松蕈ヤ思ヒ出デタル古人ノ句/正岡子規 /吉村よし生
ギャ句“: つれの者の松茸取りし値段哉 吉村よし生
●原句: つれの者の松茸取りし妬み哉/正岡子規 /吉村よし生
ギャ句“: 虚子を待つ松蕈鮓やさて二合 吉村よし生
●原句: 虚子を待つ松蕈鮓や酒二合/正岡子規 /吉村よし生
ギャ句“: 毒茸や赤きはmucker黄はmucky 吉村よし生
●原句: 毒茸や赤きは眞赤黄は眞黄/正岡子規 /吉村よし生
ギャ句“: 松蕈や今日の下宿の土瓶蒸 吉村よし生
●原句: 松蕈や京の下宿の土瓶蒸/正岡子規 /吉村よし生
○吉村よし生くん、いや、ご苦労ご苦労ご苦労さんじゃ。子規さんの句でガンバッタのう。「奇人」「つれの者」は、よろしいよろしい。まあ、ひとつ、その調子で、よろしく哀愁!うほんげほん。

君見よや周囲の他家のつゆご飯 久我恒子
●ギャ句です。原句は 君見よや拾遺の茸の露五本 与謝蕪村です。/久我恒子
○久我恒子くん、「つゆご飯」はなんだか、寂しそうな気もするがのう。まあ、キミの家は茸飯かのう、うほん。

猩猩はダサめ猿茸たちの朝 山香ばし
●ギャ句 元句は「少女まだ醒めざる茸たちの朝/依田明倫」/山香ばし
茸山の頂上に水の枯れたり 山香ばし
●ギャ句 元句は「茸山の頂上に水置かれたり/右城暮石」/山香ばし
赴任の区西多摩区なかれ毒菌 山香ばし
●ギャ句 元句は「他人の句に舌巻くなかれ毒菌/橋本夢道」/山香ばし
ダイソーの日缶切り買え菌狩 山香ばし
●ギャ句 元句は「体操の時間切りかへ菌狩/山中弘通」/山香ばし
冗談の兄オチ付かぬ茸飯 山香ばし
●ギャ句 元句は「上段の間に落ちつかぬ茸飯/八木北斗」/山香ばし
人恋の今と抱きたる菌山 山香ばし
●ギャ句 元句は「人声の今とだえたる菌山/野村泊月」/山香ばし
引越しの宅は塀ありて茸焼く 山香ばし
●ギャ句 元句は「一壷酒のたくはへありて茸焼く/木村蕪城」/山香ばし
印度行き印度迷ひし茸山 山香ばし
●ギャ句 元句は「三度行き三度迷ひし茸山/吉田健一」/山香ばし
○山香ばしくん、いやあ、ご苦労ご苦労ご苦労さんじゃ。よーガンバっておるのう。語跨がり変換を意識してのギャ句かと思うが、なかなかのもんじゃ焼き。そして、この技は、難しい技じゃ。極めて貰いたいのう。ひとつ、この調子で、よろしく哀愁!うほんごほん、ごほごほ。

膝まづくときのツチノコきのこの子 山内彩月
●ギャ句です。元句「膝まづくときの土の香きのこの香/青柳照葉」   茸の陰にツチノコをみつけました。 /山内彩月
毒茸の人の気配の家にあり 山内彩月
●ギャ句です。元句「毒茸の人の気配のうちにあり/岸田稚魚」 泥棒でしょうか?! /山内彩月
○山内彩月くん、おうおう王貞治。ツチノコは、良いんじゃないかのう。「家」→「うち」は小技が効いているもんじゃ焼き。うほん。

茸山の茸と蠱毒に囲まるる 星埜黴円
●元句: 茸山の茸の孤独に囲まるる  三谷昭/星埜黴円
狼のおくりバントや月夜茸 星埜黴円
●元句: 狼のおくる山路や月夜茸  中 勘助/ 西武ライオンズに「ウルフ」って投手がいました。犠打は、5回成功しているようです。/星埜黴円
もろだしの茸の怒り泛く山中 星埜黴円
●元句: もろもろの茸の怒り泛く山中  飯島晴子/星埜黴円
茸生ふ日々の繁昌ふかまりぬ 星埜黴円
●元句: 茸生ふ樹々の反照ふかまりぬ  山口草堂/星埜黴円
身をかはす人の背籠や茸にほふ 星埜黴円
●元句: 道かはす人の背籠や茸にほふ  水原秋櫻子/星埜黴円
誰も来ぬ日の山中にピノコあそぶ 星埜黴円
●元句: 誰も来ぬ日の山中に茸あそぶ  青柳志解樹/ ピノコは、ブラックジャックに出てくる「あっちょんぷりけ」な女の子です、よのさ。/星埜黴円
スーパーマリオブラザースに蹴られ上手なけむり茸 星埜黴円
●元句: にんげんに蹴られ上手なけむり茸  橋本竹茂/ スーパーマリオブラザースでは、けむり茸ではなく、スーパーキノコという名前らしいです。/星埜黴円
埃茸踏めば吾が顔マゾめける 星埜黴円
●元句: 埃茸踏めば吾が顔魔女めける  西幾多/星埜黴円
齢深みたりろりろりの茸かな 星埜黴円
●元句: 齢深みたりいろいろの茸かな  森澄雄/ 私は、決してロリロリではありません、たぶん。/星埜黴円
茸にほひがうづまきし故郷あり 星埜黴円
●元句: 茸にほへばつつましき故郷あり  飯田龍太/星埜黴円
人ごとの糞と下痢くる菌山 星埜黴円
●元句: 人ごゑの雲と下りくる菌山  石原舟月/ もう今回は、「キノコあたる→下痢する」が、あたまから離れません。/星埜黴円
茸山の白犬下痢まるに逢ふ 星埜黴円
●元句: 茸山の白犬下りくるに逢ふ  山口誓子/ まる(糞る)です。/星埜黴円
人声の今とだえたる毒菌山 星埜黴円
●元句: 人声の今とだえたる菌山  野村泊月/星埜黴円
さるま茸踏む剛力の腰エロし 星埜黴円
●元句: けむり茸踏む強力の腰つよし  小林黒石礁/剛力→剛力彩芽さん、かな? さるま茸(サルマタケ)→さるまた(使用済み、洗濯未)に生える、謎のキノコ。くわしくは、「男おいどん」を参照のこと。/星埜黴円
さびしさや菌のかおの窪田まり 星埜黴円
●元句: さびしさや菌のかさの窪たまり  道彦/星埜黴円
馬糞茸濡れれば光るオラの禿 星埜黴円
●元句: 馬糞茸濡れれば光る児等の髪  米田一穂/星埜黴円
○星埜黴円くん、なんとなんと南都銀行。いやあ、ガンバッタじゃあ内科小児科肛門科。おまけに、リューマチ科。まあ、なかなかの強引マイウエイな気もするが。「おくりバント」はちと、好きじゃ。「人声の・・」は「毒茸山」が効いておるのう。しかし、「禿」は気に喰わん。うほんげほん。

◆今週の「聞き做し季語」?!
 兼題の季語が、耳にどう聞こえるか?……というクダラナイ試み。

木の根(こん)・火の粉・きなこ・ピノコ(手塚治虫作) さとう菓子
●「聞き做し季語」/さとう菓子
○さとう菓子くん、ほうほうほうたる、来い来い。順調な滑り出しじゃが、今週は、なにか、変な予感もするがのう、うほん。

聞きならし季語 はずきめいこ
●きなこ、 地の子 血の粉 義の子 /はずきめいこ
○はずきめいこくん、ふんふんふん、鹿の糞。何か、血のにおいもしてくるが、うほん。

「聞き倣し季語」木の芽(春) 鹿の子(夏) 猪子 気魄 ひろ志
○ひろ志くん、なるほどほどほど。季語をめぐるとは、新しい挑戦じゃ。よろしいよろしい。うほん。

「聞き做し季語」ピノコ 亀田荒太
●誰だったか思い出せない。最近、誰だか思い出せないことが多い。ググればすぐにわかるのだろうけど、悔しいから自分で思い出す、絶対思い出す!/亀田荒太
○亀田荒太くん、おお、出てきたのう。ピノコじゃのう、うほん。

ピノコ/かな? 昨日の午後/の/昨日の子   大塚迷路
●無季、多行詩の聞き做し季語です。/大塚迷路
○迷路くん、いやあ、そうじゃそうじゃ。ピノコじゃのう、うほん。

「聞き做し季語」ピノコ 竹織
●手塚治虫先生の代表作「ブラック・ジャック」のヒロイン(?)。口ぐせの「あっちょんぶりけ」は学生時代にメチャクチャ流行りました。/竹織
○竹織くん、いやあ、ピノコじゃのう。いや、今週は、ピノコじゃのう、うほん。

◆今週の「なんちゃって回文」

茸生ゆその木の添ゆはこの木 sakura a.
● 回文です。「きのこはゆそのきのそゆはこのき」 初めての回文です。いかがでしょうか。依存している関係を詠みました。/sakura a.
武士茸摘みて見つこの木渋 sakura a.
●回文です 「ぶしきのこつみてみつこのきしぶ」    渋→見るからに渋みの風情の木、の意です。/sakura a.
○sakura aくん、いやどうもどうもどうだです。初挑戦は嬉しいじゃあ内科小児科肛門科。まあ、依存してぐるぐるするのが回文じゃ、ひとつ、この調子で、よろしく哀愁!うほん。

この茸の木の子のままのこの木の子の茸 あつちやん
●なんちゃって回文 このきのこのきのこのままのこのきのこのきのこ 回文デビューです。俳句よりすごく大変で、最初で最後になりそうです(ふぅ)。 /あつちやん
○あっちゃんくん、おお、どうもどうもどうだです。今週は、初挑戦の方々を迎えて嬉しいのう、嬉しいのう。いや、楽しい回文じゃ。また、期待してオール5。うほんごほん。

路次茸この血つちのここの木シロ ウロ
●回文俳句です。 ろじきのここのちつちのここのきしろ / 路次に生えたキノコに「つちのこ」の血が…。しかしこの木のせいではない。この木はシロだ。 イミ分明ならず。ゴメンンナサイ。口調はいいけど三句切れでしたね。 /ウロ
茸舞ふて水門の歴み蝶枉げた ウロ
●回文俳句です。 ???たけまふてみなとのとなみてふまげた / 歴む(となむ):下二段。まわる。めぐる。 枉ぐ(まぐ):下二。遠回りする。(貴人が)来訪する。/ きのこが舞うとは、これまた希代な見世物とあって、水門あたりは大評判。踊りの勧進元の蝶がわざわざ回り道して見に来たほどだ。噂のきのこは、舞茸らしい。 /ウロ
○ウロくん、いやまあ、回文は意味不明も含めて、口承性も含めての楽しみでもアルジャロウ。いいじゃあ内科小児科肛門科。うほん。

嘘みたい籠の茸が傷みそう くろべぇ
●なんちゃって回文 うそみたいかごのきのこがいたみそう 詰め込み過ぎましたぁ~ なんちゃって/くろべぇ
○くろべぇくん、いやあ、なかなかのもんじゃ焼き。この軽さがよいよいよいやさ。うほんげほん。

伝えはこの子のこの茸のこのこ生え立つ さとう菓子
●「なんちゃって回文」つたえはこのこのこのきのこのこのこはえたつ/さとう菓子
○さとう菓子くん、そうじゃのう。やはり、茸はのこのこじゃからのう。この茸はのこのこ育って欲しいもんじゃ焼き。うほん。

彼の過去の亀裂もつれ茸彼の香 遠音
●回文俳句。かのかこのきれつもつれきのこかのか/あまりに衝撃を受けると、記憶が飛ぶというよね。あれね、飛ぶんじゃないんだ。吸い込まれていくんだよ、亀裂に。逆回転しながら。こころが受けた衝撃で、見えぬ後ろに余波が走り、亀裂がたちまち膨れる。紙ふうせんが耐えかねて、ひりりと細い悲鳴をあげるように、亀裂が縒れて、ねじれ、真横の亀裂にも飛び火し、逆回転の風に呑まれて、そして、ぱぁん!だから、ね、あの人がおかしくなったのは毒茸のせいだと皆いうけれど、そうじゃない。彼のずっと封じてた記憶が、すっかり錆びついていたのに、あの茸の香りで急に芽吹き、はじけて広がったんだ。耐えられなかったのさ。その記憶に。だからさ、優しくしてやんなよ。あの人に、少しだけ、さ。/遠音
○遠音くん、いやあ、今回は刃傷沙汰に及ぶかと心配しておったが、まあ、良かった良かった。全ては、毒茸のせいじゃ。そんな紋次郎、うほん。

可笑しくもこの木の茸黙し顔 塩の司厨長
●(おかしくも このきのきのこ もくしかお)  回文俳句です。どうだ先生、ご無沙汰をしておりましたが、また復活致しました。宜しくお願い致します。/塩の司厨長
○塩の司厨長くん、おお、良かったじゃあ内科小児科肛門科。待っておった。可笑しくも哀しい人生じゃから、回文の方も、ひとつ、よろしく哀愁!うほん。

桁組んで流石は上総天狗茸 星埜黴円
●回文です。 けたくんでさすがはかずさてんぐだけ/ 上総掘りの井戸のこと、とでも思ってくださいまし。/星埜黴円
駆る浜やこの霧茸山遥か 星埜黴円
●回文です。 かるはまやこのきりきのこやまはるか/星埜黴円
下駄よ傷つく筈は靴月夜茸 星埜黴円
●回文です。 げたよきづつくはずはくつつきよだけ/星埜黴円
この木何の木乗んな茸 星埜黴円
●回文です。 このきなんのきのんなきのこ/ 日立の宣伝みたいですね。/星埜黴円
この木には枯れたる誰か歯に菌 星埜黴円
●回文です。 このきにはかれたるたれかはにきのこ/星埜黴円
○星埜黴円くん、なんだかかんだか、格調高いのか胃拡張か分からんもんじゃ焼き。最後は殺人事件かと思ったが、まあ、いいじゃあ内科小児科肛門科。おまけに、リューマチ科、うほんごほん。

茸美し霧から借り来しはこの気 西川由野
●回文です「きのこはしきりからかりきしはこのき」/西川由野
茸の真相問う孫子の呉の記 西川由野
●回文です「きのこのしんそうとうそんしのごのき」/西川由野
○西川由野くん、おお、そうかそうか草加せんべい。うん、なかなかのもんじゃ焼き。1句目、2句目とも、読ませるのう。よろしいよろしい。うほんごほん。

茸吸う僧の嘘薄ら日咲く 山名凌霄
●回文です。くさびらすうそうのうそうすらびさく/山名凌霄
茸吸う今朝の酒薄ら日咲く 山名凌霄
●回文です。くさびらすうけさのさけうすらびさく/山名凌霄
茸無き野積みの瑞軒並び咲く 山名凌霄
●回文です。くさびらなきのづみのみづのきならびさく/山名凌霄
○山名凌霄くん、なるほどほどほど。狂言に題材を求めるのも一興じゃ。よろしいよろしい。いや、その調子でガンバってもらいたい、うほん。

酢飯を入れ茸の綺麗を示す 純音
●回文俳句。すめしをいれきのこのきれいをしめす/ 野桃摩耶、高知出身の21歳。憧れのアイドルの住む東京へ一人出てき、彼が出演していたプレバトをきっかけに自らも俳句を詠むようになり、たまたま職場の上司も俳人であったことから初めて句会に参加しているうら若き乙女である。 俳句結社「極音」の句会はまさにクライマックスを迎えんとしていた。主宰者選の七句に対する会場全参加者の拍手と指笛による(Youはsho句=一席)決定は、会場に設置してある100台の音量測定器によって厳密にそのデシベルが測られ、その集音結果がステージ中央に立つ北斗主宰へとまさに手渡されるところであった。すると突然、会場の全照明が落ち、ステージの主宰者にスポットライトが当てられた。見ると、いつの間に着替えた、いや脱いだのか筋骨隆々裸一貫のその肉体に、限りなく純白に近い褌を締めた北斗七男が仁王立ちし、手にはマイクとバチを握り締め、その横にはこれまた見たこともないような大きな和太鼓がいつの間にか置かれていた。 「今夜の極音句会は、席題(遠雷)ということで、まさに皆様から雷のような御句3333句を頂戴しサンダー、この七男、しびれにしびれました。そしてそのような中から感電死寸前の七句を選ばせていただき、さらに皆様方の熱い熱い拍手と指笛によって、栄えある(Youはsho句)を決定することができ、望外の喜びと感動の鳥肌を禁じ得ません・・。それではお待たせいたしました!七人の選ばれし俳人たちをステージにお呼びしましょう! 俳人の中の俳人たち~!!!出てこいやあああああ!!!」そう叫び終るや否や七男はその大きな和太鼓を叩き始めた。「ドンドンドドン!ドンドンドドン!」 と同時に、高知の田舎で父と兄がテレビの前で齧りつくように見ていたプライドとかいう総合格闘技のテーマ曲そっくりの音楽が割れんばかりに会場に響きだし、これまた甲高い女性の声と野太い男性の声によって、次々と七人の俳人の名が呼ばれステージへと上がっていった。 「あしたのジョー句!」「俳児!」「イナズマン!」「木村健悟!」・・・。(途中割愛)結局のところYouはsho句をとったのはラムさんという女性の方であった。あしたのジョー句さんの(遠雷の牢屋にジャブを練習す)や、俳児さんの(遠雷がクララの馬鹿と叫んでる)、イナズマンさんの(遠雷やサナギマンからイナズマン)などをおさえ、(ダーリンへ放電だっちゃ日雷 ラム)これが今夜の一席、もとい、Youはsho句であった。発表の瞬間はこれまたプライドでよく流れてたファンファーレのような音楽が鳴り響き、これでもかと紙吹雪が舞い、さらに副賞として浅草の雷おこしと牛一頭がプレゼントされた。 「それでは皆々様、ご起立ください!」主宰者の掛け声と共に会場一同その場に立ち上がった。「摩耶ちゃん、極音訓よ、句会の最後にいつも皆で唱和するの」見れば、北斗主宰は首になぜか真っ赤なタオルをかけ、ステージのスクリーンにはなにやら文言が並んでいた。北斗七男の声が会場に響いた。「人は歩みを止めた時、挑戦を諦めた時に老いてゆくのだと思います・・。それでは一同ご唱和お願い致します。 この一句を詠めばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば一句はなし、踏み出せばその一音が一句となり、その一音が一句となる。迷わず詠めよ!詠めばわかるさ! いくぞおおおおお! ごー!しち!ごー! く(句)ううううううう!」イノキボンバイエの曲が流れる中、天に拳を突き上げた会場一同の上にさらなる紙吹雪とクラッカー、そして指笛と拍手が鳴り響き、かくして極音句会はめでたく閉会となったのであった。 「両子さん、す、すごい句会ですね、なんかわからないけれど、すごく楽しかった・・あれ?両子さん?」今しがたまですぐ隣にいた両子の姿が見えなくなっていた。するとにわかに会場中央付近がみるみると慌ただしくなり、一気に大変な人だかりとなった。「なんやろ?」摩耶もその方へと近づいてみた。よく見ればその人だかりはすべて女性であり下は保育園児から上は90歳の俳児さん、年齢不詳の定子さんまでもいるといった具合であった。もちろん我が上司、両子の姿もそこにあった。「両子さん、一体どうしたんですか?」「あ、摩耶ちゃん、なに言ってるのよ!今日は久々に優弦くんが来てるのよおお~!キャー!」人だかりの中心を見ると、頭二つ、いや三つ分ほど背の高い、すらーっとした若い男性が立っており、顔は大谷翔平と羽生結弦と松田優作を足して三で割ったような超スーパーイケメンであった。「大羽田優弦(おおはたゆうげん)くんって言うの。25歳の独身!都内の進学塾で英語の講師をしてるの。いつも遅くまで仕事だからなかなか句会には出られないんだけど、なんと今夜は参加してるじゃないのよ~!もー優弦くんたらあ~!」聞けば、彼は二年程前にこの極音に入会し、そのルックスもさることながら、俳句の方もめきめきと頭角を現し、今ではそれを聞きつけた全く俳句に興味のない奥様方までもが極音に入会する始末であった。「まさに彼はマダムキラーなの。先月だけでも500人の奥様方が彼を見たさに入会したのよ~。ちょっとミーハー過ぎないかもと思ったけど、七男さんに言わせれば、俳句を始めるきっかけはなんでもいいんだって言ってるからいいのよねえ」 摩耶ももっと近くで彼を見てみたいと思った。「だめよ、摩耶ちゃん。摩耶ちゃん若いし、あまり目立たないようだけどけっこう可愛いし、昔の俳人で待男無精という人の句に(酢飯を入れ茸の綺麗を示す)っていうことわざ的一句があるんだけど、一見目立たない茸も地味な酢飯の中ではその本来の美が輝くようになるのよ。摩耶ちゃんが彼に近づいたら私たちが酢飯になるじゃないのよ。」全くよくわからない説明であったが、とりあえず摩耶はその場からもう一度彼へと視線を向けた。彼は、ガラケー片手の奥様方に犇めくように囲まれながらも、しかし嫌な顔一つせず涼しげな笑顔で対応していた。 すると、一瞬、いや摩耶にはもっと長く感じた。三秒、いや十秒はあったはず・・・摩耶の視線と彼の視線とが重なり合う瞬間があった・・・と同時に今までの人生で感じたことのない何かしら電流のようなものが摩耶の全身を貫き、頭の中ではなぜかNHKのど自慢大会のキンコンカンコンの鐘の音が無限ループし始めた。「な、なに、この気持ち、こんなの初めてぜよ!」もはや摩耶の心にはキスマイの何某は微塵もなく消え去っていた。 そう、ラブ・ストーリーはいつも突然なのだ、ゴージャス! 次回からの番組内容は「優弦くん、どうしてあなたは優弦くんなの」です。/純音
○純音くん、なになになんじゃもんじゃの木。物語はどこの行くのじゃ、ジャンケンポン。ついに、次回の予告まで出るのか。どうなるかは、ワシは知らんが、ひとつ、よろしく哀愁!うほんげほん、ごほごほ。

 

※『俳句ポスト365』の文字が小さすぎる?
 この問題に関しては「それぞれのパソコンの個性によって見え方が違ってくるので、統一して同じ大きさにするのが難しい」のだそうです。次の方法でひとまず対処して下さい。
 「CTRL(コントロール)」のキーを押さえておいて「+(プラス)」のキーを押すと、自動的に文字が拡大されます。同じ方法で「-(マイナス)」のキーを押すと小さくなります。一度この方法を試してみて下さい。

よしあきくん

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