俳句ポスト365結果発表

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第228回 2019年9月19日週の兼題

檸檬

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
口喧嘩 お肉に心に 檸檬かけ  fuu ma
千葉停電 ついたぞ灯 レモンの香 あみだじじい
手にとれば 唾液じわじわ 檸檬かな 杏依青
梶井の檸檬 米津のlemon 時巡る 佳美
檸檬汁 老眼鏡に 五つ星 四季魔
檸檬の木 今年も香る 父母と 七孝
檸檬とり 笑顔あちこち 実もできた 春野えがき
クーラーの レモンの輪切り 勝ちにいく 小林番茶
鳥も来ぬ 熟れたるレモン 風に揺れ 白晃
二十歳の子 檸檬のような 殻纏い 友ちゃん
秋魚 檸檬まとって カルパッチョ 則天去私
クール便 母から檸檬の マドレーヌ 辻本 優花
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
夏ばてやもう一杯レモンさわやか さとうくにお
味くらべ檸檬一てき秋の空 京子
ラグビー終え牛タンの炭にレモンの香 セイケン
富士登山檸檬かじってまた登る ひろくん12さいのママ
レモン噛む最終ホール暮れる秋 荒磯魚々
●ゴルフのラウンドで最終ホールにきて、気合をつけるため、持参したレモンをかじりました。日も短くなり秋の終わりを感じています。季語重なりではありますが深まる秋を表現するため、色々(秋深し・秋の暮・暮の秋・山粧う・鳥渡る等)考えましたが、兼題の「レモン」が負けないように、自然な(自己の)感じで「暮れる秋」としました。/荒磯魚々
○魚々さん、やろうとしている意図は分かりますが、やはりこれは「レモン」の句というよりは、「暮れの秋」の句でしょうね。
季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。初学者は、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
栗を煮る孤独の中のひと日かな 石村 渓舟
こぼれ茸点々と落ちナビ代り かすみ草
強風で あっちもこっちも 烏帽子どんぐり ヒキタエ
蝉時雨 ばあちゃんそれは ゴキブリだ 金太郎
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、11月13日24時締切の「鱈場蟹」です。ご投句お待ちしてます♪

懐かしの深夜放送レモンちゃん 服部 守
「檸檬」聴くしじまは深く星月夜 百合香@米津玄師の「檸檬」の曲
○「レモンちゃん」はニックネーム、「檸檬」は曲名。季語としての力はやはり弱いですね。

檸檬型の地雷は奪ふ子の手足 綉綉
●「檸檬色」は季語になりますか?/玲凛
○「檸檬型」は比喩。「檸檬色」は色彩の種類。季語ては言い難いですね。

レモンティーほのかに香る朝の居間 いと茶
カフェオレとレモンティー部活を悩む モーリー
朝の雨落下レモンの紅茶談 ぐうたらてい
ゆっくりとこうしんめざしレモンティー 嘉藤次
孫微熱ホット檸檬と婆や言ふ 南風
初デート気取った声で「レモネード」 GG人
レモンスカッシュつくりて午後のカフェ気分 金太郎
父と飲むレモンサワーは時間の味 たいき
レモン水透かし見ている地獄かな パキラ
部活後の一息入れしレモン水 紀杏里
コートダッシュバケツに光るレモン水 小太郎
嘘を付く友とランチやレモン水 杉山 ちとせ
親子共試合に勝ちてレモン水 千世@木ノ芽
ハイキングリュックのなかに檸檬水 宮写楽
社長室辞令の文字に檸檬水 哲也
『Jupiter』流る 一滴の檸檬水 足跡新太@平原綾香のJupiterの荘厳な雰囲気と一滴だけの檸檬水の取り合わせが面白いと思い詠みました。
●今度はレモンスカッシュ レモンティーを季語としてみました。/蜥蜴の尻尾
●レモンティーやレモン水やレモンスカッシュやレモンの日なども檸檬の季語になりますか?歳時記の傍題には載っていなかったのですが。宜しくお願いします。今回レモンの日を季語とせずに言葉として使いました。/蜥蜴の尻尾
●レモン味のお菓子やパンなども最近は流行りですが、こういうものも季語になり得るのでしょうか?/緋路
●いつも楽しんでいます。 初歩的な質問かと思われますが「レモンジュース」「レモン色」は季語として成立しないのですか?レモン水だとセーフですか?/常幸龍BCAD
●レモンティーを檸檬ティーにしました。悩みました。兼題はそのまま使った方がいいのですか。俳句道場見ていて、詳しく書いてくださるかたが、多くて、参考にさせて、頂いてます。 /丘 るみこ
●レモネード(lemonade)は夏の季語、レモン(lemon)は秋の季語。当たり前のようでいて、書き出してみると不思議な気持ちになります。/京野さち
○「レモンティー」「レモネード」「レモン水」など、加工されているモノは、植物の季語「檸檬」の本意からははなれます。前出「レモンティー」等は、むしろ人事の季語「ホットドリンクス」「清涼飲料水」に入るのではないかと。

ドアポケットに三本並ぶ塩レモン 山部の大野
○前述の意味で、「塩レモン」はアウトだろうなあ~。

十五歳初めて纏う香は檸檬 笹弓
院内でアロマ教室レモンの香 彩ひかり
●昨年、うつ病で病院に入院した時、病院の中で、心のリハビリの一環でアロマ教室が何回かありました。 色々な香りの名前をかいで当てるゲームをしたのですが、レモンの香りが一番インパクトがあり、さわやかな香りでした。 その時の思い出です。/彩ひかり
○香水、アロマ、芳香剤など人工的な檸檬の香りは、季語としての力は弱すぎる。

初孫の誕生祝い檸檬植え 川島 欣也
○季語「檸檬」は、その果実を指すので、「檸檬」の木を植えたという意味で、ギリギリアウト。誕生祝いの記念樹に「檸檬」が実ったよ、となればセーフでしょう。

◆季語深耕
●レモンが秋の季語だと言うことに驚きました。カリフォルニアレモンっあるくらいだから夏だと思っていました。/浅河祥子
●檸檬って秋の季語なのが不思議な感じです。 夏のイメージの果物です。 レモンスカッシュとかレモン味のかき氷とか。/竹内みんて
●作句にあたって例句を調べましたが、「もてあそぶ檸檬ひとつや春の宵(日野草城)」のように、季語として扱われていない(もしくは扱われていたとしても弱い)句が多い印象でした。檸檬が季語になったのは、ごく最近のことなのでしょうか?/赤い彗星の捨楽
●米津玄師とザ・テレビジョンと梶井基次郎が三大類想かなと思われます(笑)。それはともかく、句を詠む前に檸檬の例句を調べたのですが、季重なりになっている句が多かったです。日本に種苗が持ち込まれたのは明治時代になってからみたいですし、季語として定着したのは割と最近なのでしょうか?/次郎の飼い主
○割と新しい季語であることは間違いないでしょう。時代とともに、季語として認識される言葉も増えてきます。

●歳時記にあるように瀬戸内を除いて、あまり日本では収獲されていなくて、もちろん大阪が長い私は樹になっている檸檬をこの眼で直に見たことはありません。もっぱら写真やテレビなどで。スーパーなどには海外ものがほぼ年中あり、なんとなく強い季節感を持たないような・・。そんな私にはむしろ夏っぽい感じもして難しい。秋といえばやはり桃・梨・葡萄・栗などで・・。
★「植物」季語でありながらかつ食べ物(あるいは飲み物)としての側面がある。これは「実」のなる果物に多い。これまでの兼題でも「無花果」など。樹になった状態(黄色)から食卓まで(緑の檸檬もありますが)。しかしレモンパイ、レモネード、レモン水となると、「檸檬」の句といっていいかは個人的には疑問。料理の付け合せなら、詠みようによるのかも、と。ただ真向勝負したい季語ではあります。ビタミンC、梶井基次郎、爆発は類想が多いようで、私には手が出ない。あと、三文字季語って詠みにくいなあ・・。/すりいぴい
●檸檬(植物、晩秋、傍題:レモン)。バラ類、ムクロジ目、ミカン科、ミカン属(英名:lemon、学名:Citrus limon)、常緑低木、またはその果実のこと。 「インド原産の蜜柑科。紡錘形で淡黄色、いわゆるレモンである。果汁豊かで、さわやかな酸味と芳香があり、ビタミンCも豊富に含まれている。油もとれ、果皮はレモン水になる。夏冬温度差の少ない温暖な地に適し、地中海沿岸地方、カリフォルニアなどが主産地で、日本は夏は高温多湿、冬は低音にすぎ栽培に適せず、わずかに瀬戸内地方に栽培されている。大部分がカリフォルニアものの輸入で、年中店頭に出ているので、秋季とするには難がないでもないが、柚子や酢橘と並べて秋果とされている」(「カラー図説日本大歳時記 秋」(講談社、1981年、森澄雄)。「酸味が強く、レモネードや菓子にしたり料理に添える」(「いちばんわかりやすい俳句歳時記)主婦の友社、2017年、辻桃子=安部元気)。しかし「新俳句歳時記 秋の部増補改訂」(光文社、1964年、山本健吉)には掲載されていない。この頃はまだ一般に認知された季語ではなかったのだろうか。なお「檸檬の花」は見たことがないけれど夏の季語。
★似た季語に「酢橘」「柚子」(晩秋)がある。また、「金柑」「マルメロ」「カリンの実」(どちらも漢字変換できず)「オリーブの実」「青蜜柑」がある。秋は果物の秋ともいわれ、似てはいないが多くの「実」の季語がある。多くは甘いものなので、やはり酸味の点で「酢橘」「柚子」との、色の点で「金柑」「マルメロ」「カリンの実」との、蜜柑科という点で「青蜜柑」との詠み分けの問題がある。また「秋果」(三秋)というくくりの大きい季語もある。イメージとしては「オリーブの実」にも近いものを感じる。/すりいぴい
○さまざまな果実との比較から、「檸檬」の特性を考えるのも一つの方法ですね。

◆季語雑学部
●季語雑学部  レモンというとビタミンCの代名詞的存在として認識されてもいますが、実際には他の果物類に比べて格段にビタミンCの量が多いという訳ではなく、レモン100gあたりのビタミンC含有量がちょうど100mgになること、そして大人の1日に必要な摂取量に相当することからも、ものごとを計る単位として都合がよかったこともあり、コマーシャルなどで重宝され、「レモン○個分ビタミンC」などと表現されるようになっていったようです。また、大航海時代に船乗りたちが長い航海中、壊血病予防にビタミンC補給を目的にレモンを載せていたようです。イギリス海軍も同様な理由で艦にレモンの積載を義務付けていたこともあったそうで、レモンが生のまま1年近く日持ちすることから、ビタミンC=レモンのイメージが定着していったのかもしれません。/山香ばし
○格段にビタミンCの量が多いという訳ではない!? レモンの秘密いろいろやな!

●レモンは絵心をくすぐる形をしています。しかしあのラグビーボールのような魅惑的な形はブラジルには無く、フェイラ(露天市)で見るものはすべて普通の青蜜柑のような丸いものでした。基次郎も光太郎もこれでは文学表現の意欲はわかなかったでしょう。知られざるサンキストの手柄ですね。/ 10月5日が「レモンの日」だそうです。高村光太郎の「智恵子抄」に「レモン哀歌」があり、狂気が進んだ千恵子がレモンを齧って一時正気が戻った内容の詩に由来しているそうです。/ 国内に出回っている檸檬のうち輸入が88%そのうち93%から防カビ剤が検出されたそうです。国産を使うか、輸入レモンの皮は利用しないほうがいいようです。 /ウロ

●処変われば(16)檸檬をつけて食べるカツレツのことから南チロルのはなし 名物ウイーン風ヒレカツ(子牛肉)は通常レモン汁をつけて食べます。地中海沿岸に面していないドイツやオーストリアはレモンを南国から輸入します。そこで調べてみると、このカツをレモン汁で食べるというやり方はラデツキー将軍(ヨハンシュトラウスのラデツキー行進曲で有名)がやはり北イタリアから移入した説があります。そうかもしれない、そうでないかもしれない。いずれにしてもオーストリアには地勢的にドイツ風と南国風がミックスした文化がみあたります。それにしても何故ラデツキー将軍が北イタリアに遠征に出ていたかは、オーストリアの歴史を調べればわかります。北イタリアはオーストリア・ハンガリー帝国の統治下で、アドリア海に面した現在のイタリアのトリエステがオーストリア領地だったのは有名です。現在でもトリエステの近くには旧ハプスブルグの宮殿やリルケの「悲歌」の舞台となったお城があります。第一次世界大戦後、この北イタリアから南チロルは現在までイタリア領で、オーストリアはそれ以後大洋へ臨む領土が無くなり、結局は海軍(戦後はドナウ川に駐屯していた)もなくなりました。アルプス山脈の一部の北側がチロルで今でもオーストリア領, その南側が南チロルでイタリア領です。元々は同じ文化のチロルですから今でも南チロルにはオーストリアの家が建っていてオーストリア語を話し、オーストリアの食事をしています。勿論公用語はイタリア語ですが。その辺の地域にワンダリングとかスキーとかに行けば、現在でも山の中に多くの塹壕とかがあり、両国の山岳部隊による熾烈な戦争の跡が残っています。ウインタースポーツのイタリアの選手の名前で時々明らかにドイツ名(オーストリア名)を聴きますが―例えばイゾルデ・コシュトナー―、その選手は南チロル出身ということです。 /ぐれむりん

●レモンの原産はインド北東部、ネパール西部辺りです。ヒマラヤの麓の森の、下層植生(林床に生える下草)としてありました。それがアラブの民により北アフリカを通して当時イスラム帝国領だったシチリア島の辺りに入っていったそうです(10~13世紀)。ヨーロッパに柑橘類はシトロンしかなかったそうで、シチリアでレモンやオレンジは美しい植物として、そして奇形ができやすいために富裕層で珍重され集められました。レモンは夏冬の気温差の少ない乾燥した地域、カリフォルニアや地中海地方でよく栽培されますが、なんと、元々は地中海性気候に適した果実ではなかったようです。原産地ヒマラヤの麓の森は夏に暑く冬に湿潤で、レモンは乾燥したシチリアでは脆弱な植物でした。元々ヨーロッパにあったシトロン及び、レモンと共に入ってきたダイダイと交配することで、レモンは品種改良されました。また富裕層が灌漑設備を整えました。こうして檸檬がシチリア島の富裕層に盛んに栽培されました。なぜそこまでしたかというと、レモンが莫大な富をもたらす植物だったからです。壊血病の特効薬としての効果があったことや、防腐剤としての用途など様々の用途があるなど、人気がありました。莫大な富をもたらすレモンを、手間暇かけて富裕層が栽培していたわけですが、1800年代に、政府が富裕層の土地を切り分けて多くの市民に与えようとしたようです(理解が雑かもしれません)。歴史の流れの中で、富裕層が自分の土地を守ろうとして、そして灌漑の大動脈である水の供給を握る、などの混乱と戦いの中で、レモンを栽培していた富裕層・貴族が悪名高きイタリアマフィアとなっていったそうです。(『柑橘類と文明』より)/つぎがい
○ひゃー~マフィアとレモンの関係は知らなかった!

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 助動詞の違い 「なり」 (1)断定(体言(活用語の連体形や名詞など)に付く。)【意味】~である、~だ ※下に続く体言を説明する場合の「親なる人(親である人)」の「なる」は連体形 (2)伝聞(活用語の終止形に付く。)【意味】~という、~そうだ 「たり」 (1)断定(体言に付く。)【意味】~である※「なり」との違いは分かりにくいが、もともと「~とあり」であったということなので、「~という状態・状況・物として、存在する」というようなニュアンスかと。 (2)完了・存続(活用語の連用形に付く。)【意味】(現在)~ている、~てある=存続、(動作作用が行われその結果が残っている意味での)~ている、~てある /ひでやん
○それぞれの句の内容から、どの意味で解釈すべきか判断し、鑑賞を展開する必要があります。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●秋波子(なみこ)の別アカウントでの投句です。ちょっと作風を変えてあります。器用なのか、不器用なのか、自分でもわかりません。/一応なつめ
○本サイトでは、一人一つの俳号を使っていただくよう、強くお願いしています。それぞれの作者の成長をとらえた上での判断やアドバイスをしていきたいと考えております。どれか一つに俳号を決めてご参加下さい。

●無比の香り。/こま
●檸檬という字面の美しいこと!酸っぱく爽やかな味とあいまって若さや哀しさを際立たせてくれます。/うに子
●私の持っている歳時記に檸檬が載っていませんでした。どうしてですか?/まお実
●兼題には説明文があります十分なのですが、歳時記を引く習慣、季重なり防止、季語 を覚えるために必ず歳時記をめくります。 ホトトギス新歳時記 1000ページ に兼題(檸檬)が見当たりません。歳時記に すべてが網羅されているのではないと知りましたが、季重なりをどのように防げばよいのでしょうか。/英ちゃん
○季寄せ、歳時記は編者の考え方やページ数の都合で、どの季語を採録するかは違ってきます。幾つかの歳時記を手元に置きたくなるのは、そのような理由からではないかと思います。
 季重なりになっていることに気付く度に、自分の中の歳時記に記録して、コツコツ覚えていくのが、俳句の修行です。

●檸檬と聞いて一番最初に思いついたのは梶井基次郎。その次に智恵子抄。その次に米津玄師でした。色んな人が色んな角度から見てきた題材だなあ。/紀友梨
●文学で檸檬と言えば“梶井基次郎”かもしれないけれど、個人的には「智恵子抄」(高村光太郎)「レモン哀歌」かな。 作句にあたり調べてみたらなんとこの「レモン哀歌」あの“米津玄師”の「Lemon」に繋がるというのでびっくり!昨年の紅白歌合戦で歌われたあの曲。ちゃんと聞いてみたいなと思っていましたがまさかそこに繋がるとは!即iTunes Storeで買いヘビロテで聴きまくりました。 高村智恵子について取り上げたテレビ番組も見たばかりで、光太郎と智恵子の愛についても再確認。これらのイメージが句に生かせたらうれしいです。 しかし自分が「智恵子抄」はともかく米津玄師にハマるとは思いませんでした。俳句っていろんな世界への扉がいっぱいあるんですね。スゴいわぁ(^ー^)/古都 鈴
●頭に浮かんだのは、梶井基次郎の短編小説「檸檬」でした。/アガニョーク
●檸檬=梶井基次郎のイメージがなかなか離れません。今回もよろしくお願いします。/楠青庵
●檸檬、やはり梶井基次郎を思い出してしまう。そして今だと米津玄師でしょうか。/日午
●「檸檬」と漢字で表記されていると、やはり梶井基次郎の『檸檬』が思い起こされます。作中に流れているもったりとした空気に、檸檬のずっしりとした重さがよく似合うように感じます。/天水郷
●兼題をもらって発想を飛ばすのが、本当に難しいです。重陽という馴染の無い語彙はもちろん、何処にでもあるレモンも檸檬になった途端、梶井基次郎しか出て来ませんでした。梶井基次郎に八つ当たりしました。/田中ピロミン
●一年中あり、近頃は御当地レモンなどあり冬の季語となっているのは不思議でもあります。ところで梶井基次郎が丸善に置いた檸檬は爆発したのでしょうか。/忍冬
●檸檬と言えば、梶井基次郎の短編小説「檸檬」がすぐに浮かびます。私の一番好きな小説です。 肺結核により31歳で夭折した梶井基次郎は、生涯に20篇ほどの短編小説しか残していませんが、中でも「檸檬」は彼の代表作であり、近代文学の傑作と言えるでしょう。意外なことに、発表当時はそれほど注目されなかったようで、後に小林秀雄が高く評価したことにより世に認められたのは有名な話です。 檸檬について、梶井は草稿で「私の心を慰める悲しい玩具」と書き記しており、「檸檬」も自身の実感を多分に含んだものだったようです。 さて兼題、この美しい檸檬の幻想から逃れるのは思い入れが強すぎて無理だ!と思い、逆にまずはがっぷり「檸檬」の中の檸檬に向き合うことにしました。多少は成功しているといいなぁ。。。/碧西里
●檸檬の連想を広げていけども、梶井基次郎にはかなわない…。あのラスト、なんであんなに印象的なんでしょう?!/でらっくま
●そもそも「檸檬」が秋の季語と初めて知りました。その酸っぱさから青春をテーマにしたもの、蜂蜜漬けの思い出に取材したものなど、類想句ばかりが浮かんできました。それにしても、梶井基次郎の『檸檬』のイメージは鮮烈で、この作品がもはや季語「檸檬」の本意の一部になっているような気もしています。/る・こんと
●『檸檬』といえば、梶井基次郎の小説を思い出します。主人公は、丸善のお店で積み上げた画集の上に檸檬を爆弾に見立てて置きます。/汐→月海汐
●檸檬という兼題を見て真っ先にイメージしたのが高村光太郎の『智恵子抄』でした。 学生のころ、教科書に載っていた【樹下の二人】が気に入って『智恵子抄』を購入しました。 精神を病んでいく智恵子とその智恵子を愛する光太郎の姿が思春期の心に刺さりました。 レモン哀歌に描かれているレモンの表現を見直してみると、光太郎の表現に圧倒されてしまいます。こんな風に捉えて一物仕立てしてみたいな、と。 /香羊
●高校生の時、高村光太郎の「レモン哀歌」に衝撃を受けました。レモンをかじって本来の自分を一瞬取り戻した智恵子。私も、私らしくあるためのレモンを求めています。だから「レモン」とカタカナ表記にしました。 智恵子の命日だから、10月5日は「レモンの日」だそうです。/めりっさ
●実は米津玄師のファンなのですが、レモンのお題が来た時にとても複雑でした。米津玄師のlemonに乗っかるか否か。最後はちょっと乗っかる事にしたのですが… もしかして今回の兼題は流行りに乗った感じですかね…いやまさかそんな事ないですよね??/カヅラ梅
●米津玄師の「lemon」も記憶に新しいですよね。あの目の覚めるような色や匂いや味を、17音で上手く表現したくて試行錯誤しました。他の皆さんの句も楽しみです。/あやたか
●夢ならばどれほど良かったでしょう?米津玄師さんのLemon聴きたくなります。/なつぽよ
●あの歌を思い出した人は何千人いるんでしょうか/横縞
●おそらく同じ事を書いている人が他にもいるとは思うのですが、「檸檬」というと米津玄師さんの「Lemon」を思わずにはいられません。あまりに現代を象徴するような名曲なので、なるべくそのイメージに引っ張られないよう、句を出すのに苦心しました。「レモン汁」や「レモンティー」のように調理する方向に走ったり…。あの曲のおかげで俳句における「檸檬」像も変わることがあるかもしれませんね。/安溶二
●難字、紅茶、唐揚げ、梶井基次郎いまなら米津玄師? よく観察してみると思っていたような形をしていなかったり思ったよりも色味があったり。味も酸味や苦味で個性があるのにトコトン明るい印象です。/とのじ
●智恵子抄と梶井基次郎から脱却し、自分の記憶の中の檸檬を探す、その作業の2週間でした。アイデアに富んだ句は私にはできない。ただ記憶から引っ張りだし、それを形にするだけ。あるいは現実にある檸檬を割ったり香ったりいろいろなところにもっていって、読むだけです。/砂山恵子
○ほんとに、この三人は沢山でてきました。そこに類想の落とし穴がポッカリ口をあけていたといってよいでしょう。(苦笑)

●香りの爽やかさから夏のイメージだったのですが、檸檬は秋の季語なんですね。秋の実りのひとつだったとは。描写しようとするとどうしても夏っぽくなってしまうので、秋らしくなるにはどうしたらいいのかと悩んで、高村光太郎や梶井基次郎というベタな連想から少しひねる方向を試してみました。写生の方ももう少しがんばってみたいと思います。/離松
●実際に檸檬の生っているのを見たことは一度もありません。蜜柑の木は庭にあるので蜜柑の生った時を思って檸檬の乳頭のこと檸檬のフレッシュなイメージで蜜柑との違いを出して句を作りました。 「高き空日々に膨らむ檸檬かな」「雨走る弾ける雫れもん揺れ」句は今日投句したこの二句です。 農家でもなく実際に檸檬の生っているのも見たことがないのでこういう句を作って・・・どうだろう?と一寸考えましたが・・・作りたくなったので作って投句してしまいました。 こういう事は季語の事についての此処で良いですか?宜しくお願いします。 蜥蜴の尻尾/蜥蜴の尻尾
○檸檬のなっている木を見に、吟行へいってみよう! そのように感じてくれるだけで、この兼題を出した意味があるというものです。俳人たちよ、季語の現場に立とう♪

●檸檬と言われ最初に連想するのは「農薬漬けの輸入檸檬」なんですけどねぇ…。/伊沢華純
●檸檬と聞くと小説とか歌を思い出してしまいます。またレモンの夢を見たのですが始めは青いレモンだったのが口にする時は黄色い普通の檸檬になりご丁寧にサンキストの判子まで押されていました。knb(富山北日本放送)の俳句コーナーにも投句をしているのですがバイト先のロールキャベツがケチャップとウスターソースとコンソメと最後に生檸檬を絞るのですが自他共に認める程美味しい味付けでした。そんなわけで地元に投句する場合の俳号はロールキャベツです。/寝たきりオヤジ
●兼題「檸檬」、その他の柑橘類とどのように違いを出すのか。檸檬を実際に買ってきて、観察して、切ったり、匂いを嗅いだり、投げたりしてみました。 /日午
●レモスコ。夏の一時期、地球上すべてのタバスコと入れ換えたいと思ったほどはまりました。/わこたんのまま
●「青の洞窟」が在るカプリ島は、檸檬島だった。島の斜面のほとんどが檸檬。ケーブルカーで登り、石畳の小径を十数分歩き、やっと見つけたレストラン。そのテラス席の頭上には、凸凹顔の野趣溢れる大きな檸檬がたわわ。日本で見る綺麗な檸檬とは違う貌。。。港まで坂を下ると、100%レモンジュースや檸檬を使った土産物を売る店。人なつこい店員が陽気に話しかけてくる。2010年夏イタリア。季語みちくさ/としなり
○としなりさん♪ なんか、うらやましい季語体験やね!

●兼題のように漢字を使わなくてはいけないのですか?/あら!さなえ
●レモンと檸檬だと受け取り方が違うなあと思いました。檸檬はころっと丸い果実そのもの、って感じ。/紀友梨
●檸檬の句を考えているうちに、口の中がすっぱくなってきました。 句の内容によって、レモンとカタカナにしたり、檸檬と漢字で詠んだり、選択肢が広がり楽しかったです。/いちな
●レモン れもん 檸檬 書き方で俳句のイメージが随分変わる、一つに絞った方が良かったかもしれません。/藤郷源一朗
●檸檬とレモンで印象が変わりますね。前者は果実の独特な楕円形や文学的なイメージ、後者は果実としての味覚、輪切りや櫛切りといったカットされたイメージが感じられます(※個人の感想です)。ちなみに、私はカタカナばかりで「檸檬」とはめったに書かないので、漢字でちゃんと書ける自信がありません。/でらっくま
●「檸檬」とかたかなの「レモン」のどちらが、自分の作った俳句に合うのか考えるのか難しかったです。/なかの花梨
●兼題の「檸檬」ですが、僕は表記がとても気になります。漢字は木へんに「寧」と「蒙」。「寧」の字義は安らかになる、ねんごろなど。「蒙」はおおう、かぶさる、のほかに物知らずで道理がわからない、ともあります。その対照的な字義を内包する果実が「檸檬」である、ということ。そして、やはりこの表記でまっさきに思い浮かぶのは梶井基次郎の短編小説「檸檬」。表記だけで洋書店に仕掛けられた檸檬を映像として浮かべるひともいるのではないかと思います。 僕は片仮名の「レモン」が好きです。レモンの酸味の爽やかさを表現するにあたって「レ」「モ」「ン」の組み合わせがとても似つかわしいと思うのは僕だけでしょうか。おそらく一般にはこの表記を目にする機会が最も多いのではないかと思います。ドレッシングや調味料としてスーパーなどでこの表記を目にする機会が多いです。しかしスーパーには意外と実物のレモンの果実は陳列されていないことも多いです。 平仮名の「れもん」は片仮名の「レモン」に対して一般において表記されることが少なく、平仮名特有のやわらかさ、ゆるさが似つかわしくないのかもしれません。僕の実感ですが、そのギャップをあえて表現に使うところでたまに見られるのはカフェなどの店名。「喫茶れもん」とか「れもんカフェ」とかどっかで見たことあるような気がします。あくまでも僕の実感です。 最後は英語表記の「Lemon」。「Lemon」は海外原産のため元来この表記が世界の主流であるでしょう。そして最近のヒット曲「Lemon」の表記でもあります。僕は若者ですが、正直流行りの音楽についていけてないので詳しいことはあまり言えませんが、作曲者は徳島出身とのこと。瀬戸内は一層レモンに馴染み深いのかもしれませんが、それは国産のレモンなんだから片仮名のタイトルの方がいいのでは、と思いました。が、それを友達に言ったらその友達曰く、「そんなのダサい」そうです。わけわからん。 ※一部内容に間違いがあり修正しました。/安達りんだう
○表記は、句の内容にしたがって、作者自身が判断すべきことです。どの表記を選ぶかも表現行為なのです。

●「竜田姫」では、この季語が天文に属するなど新たに知ることが色々あり、目からウロコの連続(歳時記ただぼぉっと眺めてたらダメですね)。和歌の世界の美的修辞だろうくらいに思っていたのですが、とんでもない。佐保姫→春、竜田姫→秋。芽生え・作物の育成を促すヒメと、収穫前に障害となる台風・大風を司るヒメ。どちらも農耕、特に稲には重要な存在。によって比較的農閑期の夏の筒姫(井筒=水とあるけど星の可能性があるかも?古代丹後あたりの星神の信仰は興味深い)、冬の白姫(または黒姫または宇津田姫。白=雪、宇津田=打つ田、で何となくイメージは解る。雪深い越後に黒姫山と呼ばれる山がいくつもあるのも興味深い)があまりメジャーにならなかったのは、春&秋の姫の出自が関西圏だからと言うことも考えられるかなぁ。季語の持つ深さをあらためて実感しました。ありがとうございます。/いしはまらんる
●竜田姫にて、取り合わせの句は季語とフレーズが不即不離ということを失念し、秋の紅葉の句ばかり詠むという失敗をしてしまったでトマト。次の兼題の初冬にて、借りを返したいでトマト。…そういえば、初冬の兼題の発表が遅れてたし、初冬という兼題であることを考えると、竜田姫にてトマトと同じ間違いをしてた方が多かったでトマト?…考えすぎかもでトマト(笑)。 /トマト使いめりるりら
●「竜田姫」の兼題で「竜田姫」が天文の季語との事でしたが、手元の歳時記には時候の季語となっておりました。歳時記によってこういった差異は出るものなのでしょうか。/川口みち
○何度もいうことですが、歳時記は編者の考え方によって、内容が微妙に変わっています。だから、私たちは複数の歳時記を読んで、どの歳時記が自分の感覚に似合ってるか、納得しやすいか、選択することができるのです。

●三段切れとは、名詞で句が切れることですか。一つ(ある)、一人(いる)などでも三段切れですか?/夏湖
○名詞でも用言の終止形でも切れます。

●派生季語と季語の関係はどう理解するのが良いでしょうか?/斑山羊
○季語と、その傍題という意味でしょうか。傍題は、主たる季語の重力内にあって、主たる季語とはやや違ったニュアンスを表現することができる季語です。

●組長、表記について質問させてください。俳句王国のコーナーで「助っ人離脱月夜の二軍宿舎かな」という句で選に選んでいただいたのですが、もしかしたら「助っ人」は「助つ人」(大きな「つ」)の方が良かったのでしょうか?理由は「かな」という切れ字が文語表記だから。私は原則として文語表記、歴史的仮名遣いで作句したいと考えています。こんなところで質問してしまい申し訳ありません。/高橋寅次
○文語で書くか、口語で書くか。これは文体の選択です。歴史的仮名遣いで書くか、現代仮名遣いで書くか。こちらは表記の選択です。それぞれ自分の判断で選べばよいのです。表記を歴史的仮名遣いにしたいと考えているのならば、「助つ人」になりますね。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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