俳句ポスト365結果発表

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  3. 檸檬

第228回 2019年9月19日週の兼題

檸檬

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

耽溺の茶葉へ檸檬を沈めけり
ローストビーフ
不自然に明るき檸檬増税す
ローストビーフ
ほんたうの傷は檸檬のなかにある
高橋無垢
恋人は胸に野生の檸檬飼ふ
高橋無垢
檸檬剥く完全な式解くやうに
よだか
舌先の怯む檸檬の二ミリ前
よだか
檸檬実る多産の島の母たちへ
古田秀
肉欲を隠して恋を語る檸檬
古田秀
檸檬とらふかなしみをかなしみのまま
あまの太郎
落ちさうな月の夜匂ふ檸檬かな
あまの太郎
海賊船のコックは忙し檸檬切る
いさな歌鈴
檸檬もぐ海のにほひのそのあとに
いさな歌鈴
島からの手旗信号檸檬見ゆ
いしはまらんる
月痩せて檸檬しづかに孕みをり
いしはまらんる
困憊の夜や檸檬が甘かった
ふるてい
レモン搾ろかほら陰口は腐ってく
ふるてい
ある夜の檸檬ききゆんと鳴きにけり
倉木はじめ
檸檬の孵化を待つてゐる不眠症
倉木はじめ
怒りへの頓服として齧る檸檬
一斤染乃
太陽をジンと鳴らして噛むレモン
一斤染乃
キズありのレッテル貼られたる檸檬
Kかれん
脳天に星を観たくて檸檬咬む
Kかれん
ラファエロの天使レモンのさんざめく
あいだほ
半月の檸檬をおりまげて爽快
あいだほ
懐に檸檬暮れなずんでゐる
あかしの小桃
朝影にあふれつめたき檸檬かな
あかしの小桃
檸檬切るサクソフォーンの音しずか
あきのひなた
楕円てふ定義つぶさに生る檸檬
あきのひなた
檸檬酸っぱくなくなった日忘れぬ
いしい美髯
香港は不穏ポケットの青檸檬
いしい美髯
潔く断頭台に立つ檸檬
いなだはまち
青年の主張レモンは噛るもの
いなだはまち
この嘘は檸檬の香りさせている
うしうし
れもんだったらうたがわれはしない
うしうし
檸檬ひとつ掴んで閉じ籠る準備
えむさい
檸檬嗅ぐやがて通電する回路
えむさい
木箱ぎつしり檸檬ぴよぴよ云ひさうな
かのたま
この檸檬ほどてふ十二週の吾子
かのたま
檸檬噛む胎児は寄生する獣
はまのはの
檸檬食む胎児は「る」のかたちして
はまのはの
潮風や檸檬の鬱を奪ひあふ
不純物となる覚悟レモンはまだ青い
檸檬食ぶいつもナイフのような味
けーい○
撮影の籠の檸檬の磨かれり
けーい○
日の暮れの憂いに効くと檸檬売り
コナラ
嗚呼檸檬人間だけでは淋し過ぎ
コナラ
檸檬まだ丸くなること諦めず
ざうこ
檸檬冷し吾の熱を吸うてなほ
ざうこ
誰か檸檬食うたか雨の日の部室
さとけん
素つ裸のやうなレモンの黄の眩し
さとけん
レモン齧る夜の砂丘の骨の黙
じゃすみん
檸檬はざらり疑いの種かちり
じゃすみん
初めての万年筆と檸檬購ふ
すりいぴい
檸檬切る朝や宇宙が縮みだす
すりいぴい
ごつい手に覆はれ檸檬ほとばしる
つぎがい
星の核みたいなレモン掌の中に
つぎがい
我の手を余さずはみ出さず檸檬
ときこ
カリフォルニア檸檬爆弾てふアンニュイ
ときこ
残り香もかたちも檸檬たなごころ
トポル@みすゞ
檸檬二個ふつと明るきお仏壇
トポル@みすゞ
パンドラの箱に残ったのは檸檬
トマト使いめりるりら
金星の雨は硫酸檸檬剥く
トマト使いめりるりら
月になりたいと檸檬が拗ねてゐる
にゃん
泣きさうな月へ檸檬を放り投ぐ
にゃん
すつぴんのやうな国産レモンかな
はむ
言葉継ぐようにしぼる皿のレモン
はむ
檸檬絞る木星の断面知らず
ひねもす
イヤホンの沈黙したる檸檬かな
ひねもす
まっ白な紙は飛行機にしてレモン
ほろろ。
檸檬ひとくち僕が透明だった街
ほろろ。
十の位が変わつた檸檬しぼる
ぽんぽこぴーな
檸檬舐む君の言葉は軽いらし
ぽんぽこぴーな
青空を磨けば降らむ檸檬かな
みかりん
新宿の夜景へ絞る檸檬かな
みかりん
檸檬噛むそんなんじゃないと叫んだ夜
むらさき(7さい)
手の中の笑ってるのに泣く檸檬
むらさき(7さい)
檸檬眩し国語の時間好きでした
むらぴ
檸檬真っ二つにするような告白
むらぴ
特売の檸檬はちょっと人見知り
モッツァレラえのくし
恋やめました檸檬たわわになりました
モッツァレラえのくし
侘び寂びの真ん中に檸檬スライス
ゆりたん
檸檬?ぐただしい人の火傷痕
ゆりたん
ママが切るレモンは甘い夜も甘い
ラーラ
レモンかじる妻の鋭き糸切り歯
ラーラ
びーだまがさいしょにもどるれもんかな
りすだいすき(3才)
さんさいだからさんこもたべるれもんかな
りすだいすき(3才)
関数の次元増やせる檸檬かな
る・こんと
ホテル街の八百屋に今日のレモン買ふ
る・こんと
檸檬齧る辞書で引きたる浪漫主義
或人
檸檬かじる神をつくったのは人間
或人
明日からはただの中年レモン噛む
伊予吟会 宵嵐
檸檬摘む海はときをり父になる
伊予吟会 宵嵐
檸檬熟れ弱きを挫く国となり
育由
檸檬よ檸檬美しき弧の歪
育由
それからというもの檸檬酸ゆくなり
羽沖
全身で何かにすねている檸檬
羽沖
檸檬ひとつラップでくるむ日本という国
奥野悦穂
檸檬囓る今朝の喧嘩は腑に落ちぬ
奥野悦穂
あの人の待っていたのはこの檸檬
加賀もずく
ひとりはへいき檸檬しずかにひかる
加賀もずく
手品師のナイフ深々檸檬の香
可笑式
ラヂオより訃報机に檸檬かな
可笑式
断面の光乱れる檸檬かな
海老名吟
鉄塔の冷たく錆びて檸檬の香
海老名吟
屋上に檸檬齧れよ反抗期
樫の木
孕みしか握ればぎゆぎゆと鳴る檸檬
樫の木
青少し残る檸檬の尻のはう
調停に檸檬一つを忍ばせる
レモンスライス高校球児とは詩人
瓦すずめ
創作は悲しき不遜レモン喰ふ
瓦すずめ
基次郎の檸檬ぼくは見つけたか
閑茶
ひと夏の光の蓄電池れもん
閑茶
幻の蝶降る卓の檸檬かな
亀田荒太
檸檬買ふ貴族のごとき指をもち
亀田荒太
檸檬一個がこんなにもまぶしくて
蟻馬次朗
マチュピチュのやうに尖る檸檬である
蟻馬次朗
弄ぶ檸檬の匂ひ雨ばかり
久蔵久蔵
亡き犬と眠る夢みゆ檸檬の香
久蔵久蔵
檸檬酸し白内障の診断書
虚実子
一部屋を統ぶる一つの檸檬の香
虚実子
檸檬の島を奪ひ合ふ月と太陽
玉庭マサアキ
焼き魚はきれいに食はれ檸檬きれい
玉庭マサアキ
アフリカに幼き母や檸檬噛む
月の道馨子
檸檬齧る地球は青くなりすぎた
月の道馨子
獰猛な檸檬なりくちびるに傷
古瀬まさあき
放課後の空にきずあり噛む檸檬
古瀬まさあき
檸檬絞る地球はさびていきますけど
五月闇
吾の青春のひかりを吸い込むなよ檸檬
五月闇
恋の忌の檸檬は固しジブリ歌う
綱長井ハツオ
告白はされない檸檬は剥かれない
綱長井ハツオ
抉られて抉られて檸檬てふ器
高田祥聖
愛はある、檸檬ばかりを購ふ女
高田祥聖
卵生の神の産みたる檸檬かな
高野由多
だいどこの檸檬の孵るまでを待つ
高野由多
先生にも先生がゐて青檸檬
国代鶏侍
耳慣れぬ若者ことば檸檬噛む
国代鶏侍
檸檬苦しドラムバツグを引きずれり
黒子
たわわなる檸檬のあひを波の瑠璃
黒子
赫く灯る檸檬や海の手に握られ
斎藤秀雄
石が燃え尽きて檸檬の埋め尽くされ
斎藤秀雄
模擬喫茶ひなたのレモン握り締め
斎乃雪
風へ青溶かしつつ熟れ檸檬かな
斎乃雪
月解けてレモンの影の濡羽色
三重丸
レモン樽饐える月下の難破船
三重丸
やわらかき光重石にレモン置く
山香ばし
レモンの臍水平線のおぼろげに
山香ばし
この島を統べるわたくし紅茶へ檸檬
司啓
机上の檸檬固定されたくない揺れる
司啓
わからずやへ月より檸檬手榴弾
七瀬ゆきこ
鳥葬をずっと見ている檸檬の木
七瀬ゆきこ
父殴り返すに檸檬握り込む
小泉ミネルヴァ岩魚
檸檬あおあお羊肉は尻より食え
小泉ミネルヴァ岩魚
足垂れて檸檬と揺られゐる荷台
上倉すず女
檸檬たわわサーカス団がやつてくる
上倉すず女
Tシャツの首伸びて檸檬を齧る
城内幸江
はじめませう檸檬のやうな一日を
城内幸江
言い訳と言い訳の間に檸檬かじる
常幸龍BCAD
檸檬噛む「未済」の箱を遠ざける
常幸龍BCAD
外国のレモン哀しき歌うたい
森 青萄
ことごとく銀河に浮かぶ檸檬かな
森 青萄
どう見てもすでにレモンがかけてある
神山刻
よその子の看病に切る檸檬かな
神山刻
ひとつづつ檸檬を持てる娼婦たち
仁和田 永
檸檬噛む口眩しかりける深夜
仁和田 永
剖検の助手より出づる檸檬の香
星埜黴円
レモン覗く父の葬儀の供物皿
星埜黴円
海賊に生れて檸檬の乳房かな
西川由野
告白の固き檸檬を受け止むる
西川由野
レモン搾り課長の仕事肯定す
青海也緒
子の今日をレモン搾りて肯定す
青海也緒
冷え冷えと別れのかほる檸檬かな
石川 聡
まなざしや檸檬のごとく疑わぬ
石川 聡
レモン齧る吾子はようやく声変わり
田名あみ子
アメリカのレモン強気に光る棚
田名あみ子
檸檬一個羽毛寝具より重し
斗三木童
アトリエの日向檸檬の影縮む
斗三木童
明日ばかり青くてレモン恋臭し
冬のおこじょ
檸檬転がせば八歳児の未来
冬のおこじょ
てのくぼに檸檬冷たき盆の窪
藤色葉菜
檸檬置くどちらに転がつてもわたし
藤色葉菜
檸檬熟るる鉛筆で書く入館簿
内藤羊皐
空昏き謫所を託つ檸檬かな
内藤羊皐
吃音のごとき檸檬を噛るおと
楢山孝明
羊水のやうな檸檬に噎せ返る
楢山孝明
檸檬の香卒業写真は見たくない
南風の記憶
コピー機はフル稼働檸檬冷たし
南風の記憶
空間に檸檬 重力の軋み
日午
レモン搾るマンマの尻の逞しき
日午
檸檬の灯流刑の星の思想犯
播磨陽子@いつき組花野句会
幾時代かがありまして今檸檬
播磨陽子@いつき組花野句会
檸檬酸つぱしタッパーの蓋がない
板柿せっか
夜の雨もくと檸檬を買ひに出る
板柿せっか
まな板に檸檬のひかり倒れゆく
彼方 ひらく
真つ直ぐにレモン切るとき詩となりぬ
彼方 ひらく
熱もつてきたるペン胼胝レモン噛む
比々き
弁当のなんと軽薄なるレモン
比々き
バレーネットほつれレモンの砂糖漬け
武井かま猫
吾は檸檬なりき誰とも交はらず
武井かま猫
勤勉といふ貧しさや檸檬切る
福蔵
檸檬食み空のすみずみまで静か
福蔵
快楽のタンク底つく檸檬の夜
福良ちどり
フィンガーボールの檸檬に指の息づかひ
福良ちどり
檸檬に棘優柔不断よりは嘘
平本魚水
セザンヌのレモンの色の檸檬買ふ
平本魚水
アポロンの濡れる心臓レモン割る
碧西里
檸檬爆ぜる銀河になるやもしれぬ
碧西里@梶井基次郎の短編小説「檸檬」より。
レモン熟る島も人も皆明るし
蜂里ななつ
潮騒やパンク修理の間の檸檬
蜂里ななつ
くにうみの最後に転げ出し檸檬
北野きのこ
詫びるごと檸檬は種をひり出せり
北野きのこ
寝取られる檸檬の匂いつけたまま
未補
夜になる斜めに切った檸檬から
未補
鈍らの耳を檸檬の香が弾く
綿井びょう
唐揚げに檸檬を別れ話かな
綿井びょう
レモン切る痛みは正中を貫く
茂る
レモン囓るコメンテーターは辛口
茂る
檸檬切る薄く薄く憎く憎く
野良古
檸檬檸檬こっち来て囓られなさい
野良古
檸檬切る肺は羽ばたくかたちして
有瀬こうこ
睡眠薬の名前すらすら檸檬切る
有瀬こうこ
暗闇に檸檬のかをり発光す
遊飛
原発は安全レモンは酸っぱい
遊飛
檸檬香りて負け癖をいとほしむ
蘭丸結動
本牧のやうやく昏き檸檬かな
蘭丸結動
レモン齧りつつ怒ればだんだん哀しくなる
留野ばあば
灯を消さばレモンは動きだすだらう
留野ばあば
檸檬絞ればサラダはかく語りき
竜胆
檸檬齧る海馬はほろにがいといふ
竜胆
よき光すべて集めて檸檬かな
龍田山門
丸善に三千個目の檸檬かな
龍田山門
青レモン火曜の聖書研究会
朶美子(えみこ)
左手にレモン右手に中也の詩
朶美子(えみこ)
南大門の前に檸檬が転がりぬ
茫々
檸檬絞る窓に青空の愁ひ
茫々
太陽を絞ればほとり檸檬の香
蓼科川奈
檸檬噛む身のうちにある痛みかな
蓼科川奈
原発作業員檸檬五個分の命かな
蘂六
不眠症の夜や檸檬皓々と
蘂六
絵具にほふ遠きは君と檸檬かな
靫草子
檸檬てふ色に香りのあるごとし
靫草子
人ならば血の出るあたり檸檬へ刃
ウェンズデー正人
搾りきる檸檬湖底の船のごと
野地垂木
檸檬生る町に軍用ヘリの飛ぶ
文月さな女
うれしくて光るレモンに夜来る
稗田鈴二郎
檸檬熟るる青の色素を空へ還し
多々良海月
飼い鳥が逝った檸檬の楕円形
あつむら恵女
指先に残る檸檬の香の痛し
はまのはの
清流へひたす檸檬を絞りし手
霧子
手のひらに残す檸檬の羞恥心
99カリン
たましいはれもんいっこのおもさです
be
レモンはみライダーズまた本線へ
Benじい
未晒クラフト紙の檸檬に湿る
GARU
大宇宙は檸檬の形やもしれぬ
k.julia
混み合う昇降機ナースらのレモン
M・李子
シャーレの菌待つ未明檸檬噛む
Mコスモ
母の不義あつただらうか檸檬へ刃
RUSTY
夫に似る声も檸檬を絞る手も
sakura a.
私の余白にそっと檸檬おく
sol
ADの仕事檸檬を磨くこと
アーモンドの目
句読点うちたき日の檸檬かな
あいみのり
檸檬撥ね泣いてないほら泣いてない
あおか
レモン香らせ月の雫のイヤリング
あつちやん
初めての指輪外して檸檬切る
あまぐり
天才の脳に檸檬のつぎつぎ生る
あまぶー
ガンジーのれもん滴る非暴力
アラ
籠のてっぺんちゅんとレモンの尻香る
いかちゃん
此のレモン何処の太陽持て来しか
イチロー
後ろ髪束ね檸檬の朝かな
いまいやすのり
雨抜ける檸檬の丘をひやかして
うづら
口喧嘩指に絡まる檸檬の香
うま子
もぎたてのレモンのほぞを嗅いでいる
ウロ
檸檬から檸檬を跳ねる神小さき
エイシェン
檸檬苦し吾にも罪のありそうな
おやっさん
離婚届午後の檸檬は静かなり
カオス
レモンを絞っても銀河系は出ません
かさご
あの人の持て来る書は皆檸檬の香る
カタツムリ
疑問形でしか聞けない檸檬かな
かつたろー。
胸さやか檸檬ざっくり開きなば
かつら子
金曜の明るき声やレモンの香
かぬまっこ
惑星のひとつに加へたき檸檬
かまど
泣いたのは二十歳が最後レモン噛む
かもん丸茶
「難あり」と書かれて箱の檸檬かな
キッカワテツヤ
右胸のケロイド固しレモン喰む
きなこもち
灯の映るナイフに残る檸檬の香
きのと
檸檬置く介護棟へのエレベーター
ギボウシ金森
マネキンのてのひら匂ふ檸檬かな
ぎんやんま
檸檬酸っぱくて午後のリレーは二位だった
くさ
年齢制限設けて檸檬匂ひけり
ぐずみ
エッシャーの柱や檸檬香る部屋
ぐでたまご
百年を噴く熱泉や檸檬青し
くま鶉
檸檬もがれて陽だまり無くしたか
くりでん
この中に遥かな海や檸檬割る
けら
はらわたに檸檬をかじる闇の夜
こうや こう
鉛筆の描く先よりレモンの香
こじ
「変身」の読みかけの頁の檸檬
ことまと
レモン搾る夜の零時のみずみずし
こはまじゆんこ
重版のキャンディキャンディ青檸檬
こぶこ
均衡を崩す檸檬のひとしづく
こま
机上に檸檬晴天のずる休み
さくみ
青春の物的証拠たる檸檬
さこ
進め檸檬ひとつポケットにあらば
さだとみゆみこ
檸檬噛むやはり私は丸くなる
さぶり
一年の光り集まり檸檬へと
さゆみ
檸檬だけ黄色い雨の美術室
さるぼぼ@チーム天地夢遥
檸檬投げるコンビナートの煙突群
しかもり
これぞ基次郎の檸檬と脅さる
ししまる
凹凸と檸檬辿りし指匂ふ
しゃれこうべの妻
コーギーの丸いおしりのごとレモン
しゅうちゃん@5さい
檸檬切るアンモナイトは時の中
シュリ
今はまだ葉よりも青き檸檬かな
すかんぽ
太陽に抗し檸檬といふいびつ
せり坊
香りとは夢を見るもの檸檬切る
そまり
檸檬売る店もあります歌舞伎町
そめいゆ
内戦の夫に真っ赤なレモン切る
たいぞう
ステージⅢとふ檸檬まつすぐ転がせず
たんじぇりん金子
檸檬転げ陣場へ続く獣道
ちびつぶぶどう
海峡へ風やレモンの着く港
ちゃうりん
檸檬かむからだにあなはいっぱいだ
ちま(5さい)
檸檬みな地獄の向きに収まりぬ
ツカビッチ
人類の刺激の入口は檸檬
つちのこ
檸檬囓る口で罵るキスをする
テツコ@第二まる安
わるい臓器みんな檸檬になつてしまへ
とおと
うつらぬもうつるもやまひ檸檬切る
どかてい
両翼をもがれたごとき檸檬かな
としまる
病むときもともに歩むかレモン?る
ともぞー
返信待ち詫ぶ金曜日のレモン
なかの花梨
ああ檸檬がりりと噛めば忘らりょか
ナタデココ
レモン絞る本のタイトル思い出す
なつぽよ
檸檬もらう養子をもらう夢を見る
なつめモコ
母の荷に檸檬ひとつや海の声
ぬけまいり
檸檬ぎゆつとしぼつてすかつと忘る
のつり
レモンレモン人生時間九時を過ぎ
のら
レモン切るルンバ朝から起動中
はじめ
まず檸檬噛んで詩集を朗々と
はずきめいこ
肛門科明日行くと決め檸檬切る
パッキンマン
檸檬切る香気よりまづ拭くナイフ
ははろ
瀬戸内は海賊の庭檸檬熟る
ひでやん
爪立てたレモン香りて夜雨来る
ひな子桃青
レモン切る尾崎豊のサビ流る
ひらいみつる
総武線乗ってつぶれる檸檬かな
ひろしげ12さい
出航のドラの音檸檬弧を描く
ふあんた
掌に檸檬色した檸檬あり
ふくろう悠々
檸檬たわわ水平線は茜色
ふさこ
海軍の遺影は若し檸檬燦
ふじこ
檸檬の樹の下には幸福論と僕の嘘
ふたあい
なよなよと過ぎ行く日和れもん切る
ふっこ
ミシン踏む足も軽やか檸檬の香
ふわり子
レモンなど無かった時代の愛の歌
ペンギンおじさん
軽トラ一車分の檸檬の選果終ふ
ぽおや
切り口に光あふるる檸檬かな
ほしのあお
檸檬握り下駄履きの烏丸通り
ぼたんのむら
振り向けば届く檸檬の放物線
ほのぼぉの
あて名書きの草書たおやか檸檬の香
ほろよい
いじめっ子だって好きだから檸檬かな
マオ
ふくよかな空のふくよかな檸檬よ
まこちふる
隠しごとばれないやうに檸檬切る
ましろなぎさ
檸檬買ふ歌ふがごときイタリア語
まつだまゆ
楊貴妃の卓にレモンと剣かな
まりい@木ノ芽
シチリアの陽は火薬色檸檬の香
まんぷく
午前0時檸檬一つの駐在所
みどりちゃん
檸檬ひとつ纏ふ光を手渡しぬ
みやかわけい子
青檸檬知らない方がいい夜明け
みやこわすれ
レモン食む眦に湧くアルカリ水
み藻砂
檸檬哭く刃を入れた真実に
むげつ空
嘘つきな髪に微かに檸檬の香
めいおう星
愉しげに照る檸檬の黄よく洗う
めぐみの樹
アリスの国檸檬仕掛けの時計台
めしめし
レモン?るアメ車飛ばしし金門橋
もせきのこ
左手の包帯ましろ檸檬もぐ
ももたもも
レモン沁む親不孝てふささくれに
ヤッチー
檸檬?ぐ愚直な腕に棘のあと
やぶつばき
檸檬切る夜間工事の明けし空
やまぶき
脇役の形に切った檸檬かな
ゆみづき
わたくしといふ石くれに檸檬来よ
よしおくん
コロンブス大航海の檸檬かな
よぶこどり
白杖の立ち止まりたる檸檬の木
りう女
酸っぱさは嘘八百個分ある檸檬
りんたろう
檸檬置く書棚の詩集古りにけり
るるの父
色恋に始まる歌劇檸檬齧る
れっどべりー
巫女の手にレモン乾いた風誘う
わかこ
手斧持つ原始の記憶レモン嗅ぐ
わこたんのまま
檸檬投げてみよ暁割つてみよ
安宅麻由子
月の夜の畑の檸檬騒がしき
井上じろ
檸檬切る母の鼻歌呪文めく
一人静
「沈黙は金」ではなくなつたレモン食む
一茶お
絞り器を愉快に流るレモン汁
宇田建
檸檬もぎる大地の鼓動を聞くごとし
雨霧彦@木ノ芽
星は静か檸檬の雫落ちにけり
卯年のふみ
檸檬噛む何かやんちゃをしましたか
英ちゃん
檸檬ほとばしり大阪弁ひるむ
英子
海道の消失点や檸檬匂ふ
遠音
君が呉る呼吸清冽なる檸檬
塩の司厨長
引退か檸檬の残滓累々と
塩谷人秀
指に染む檸檬私物は捨ててくれ
横縞
カナリアの羽折るように檸檬切る
温羅子
動物園檸檬齧って麒麟見て
音澤 煙管
文庫本を捨てる檸檬は傷物
夏雨ちや
ハモニカはいつも不機嫌れもん食む
夏柿
檸檬切る歪な恋に抗ひて
河本かおり
檸檬噛む自傷行為に少し似て
花伝
檸檬かじれよこの星は若くない
花南天anne
中心は東京に譲ったるわレモン
花紋
檸檬の香カリヨンの音はミサの刻
我省
海底の鬼界カルデラ檸檬食む
雅喜
家遠く輪切り檸檬の穴ほつれ
海野しりとり
檸檬ひとかじり私は欠陥品
海老
機関長のまるごと齧る檸檬かな
灰色狼
夜空から星を掴みて手に檸檬
楽花生
レモンの香きれいな言葉死刑囚
丸山志保
ステージは2檸檬かじりて空青し
岸 れん
青檸檬年が明けたら父となる
岩のじ
太陽がやさしくなつて泣く檸檬
幾恋良石
檸檬その眼差しに嘘つけず
季凛
檸檬の香一人で暮らすと言う次男
紀子
檸檬明るし寝覚めはいつも昏し
輝 龍明
檸檬落つ片耳にピアスの光り
亀の
レシピ本栞代はりに置くレモン
橘右近
週明けのレモン一気に朝を統ぶ
久我恒子
檸檬かじる初めて行きし巴里の空
久仁重
フォークボールの握りで持つ檸檬かな
漁港
金星に吸われて尖る檸檬かな
魚狐
祖母の厨何に使ふとなく檸檬
京野さち
摘み上げ月と相席する檸檬
太陽で洗ったごとき檸檬かな
玉響雷子
檸檬食ぶ体に気泡立ち上る
玉木たまね
この夜に檸檬のつぶて投げらるる
金子加行
あの日の疼きかも檸檬齧る音
空蝉
檸檬置く隙など見せず書肆の棚
渓翠@青東高
檸檬吸う赤子伸びたり縮んだり
蛍子
わかりますとも檸檬一切れの裏切り
月の砂漠★★
檸檬噛むアスペルガーの子へ微風
月見柑@高校生の息子がアスペルガー症候群です。発達障害の診断は小学生の時に受けていましたが、本人への告知は自分と他者との違いを自覚したタイミングで言おうと思っておりました。先日、何気ない会話の中でその時が訪れました。障害を知らされた時の淡々としつつもすっきりとした彼の表情が忘れられません。爽やかでほろ苦い日常の一瞬でした。
香を削りそらふかくなる檸檬かな
枯丸
リスボンの屋台のレモンの叩き売り
公毅
金星か絞るレモンの夜勤明け
島の風レモンの尻はよく光る
幸の実
檸檬吸う空から抜けてゆく酸味
広瀬 康
パティシエの捌く檸檬の骨露わ
江口小春
檸檬噛む彼女は震災を語り
紅井 菫
シェイカーに歪み光れる檸檬かな
高橋寅次
最期まできちんと生きるレモン切る
今田無明
研ぎたての青き刃に秘む檸檬の香
今野夏珠子
ユトリロの絵の硬き黒檸檬の香
砂山恵子
帰り道好きって言われたれもん切る
座敷わらしなつき(8才)
指揮棒と檸檬一個を旅鞄
彩楓(さいふう)
不倫とは檸檬あまくて透ける月
三子
地中海星降る街のレモンかな
三毳
檸檬ころころ此処はアフガニスタン
山下高
死者の影檸檬のような匂いする
山口雀昭
秘めたるは檸檬のインクで綴る恋
山内彩月
ヒマラヤの根雪に映る檸檬かな
山部 ビブリ
檸檬切るなんで素直に謝れぬ
山名凌霄
不夜城や女檸檬をのみ買へり
山陽兵
檸檬とふ横顔風の又吹きて
散土
檸檬食む脳髄に光走りぬ
珊瑚
低気圧ぐずるぐずるレモン齧る
四丁目
傷のように夏を残している檸檬
四郎
一頻り檸檬で泣いて風呂洗う
始の子
紅茶にレモン窓ごしの原発棟
志保川有
しわくちゃの掌に包む檸檬の臨界
紙鍵盤@「掌」「包む」の読みは「て」「くるむ」
檸檬いま恋の自害の手榴弾
正論を振り翳す日や青檸檬
慈温
檸檬切る孤島の隣また孤島
次郎の飼い主
レモン色しているレモンとレモンのレ
実岡まつ
檸檬の果熟し放哉自由なる
篠田ピンク
檸檬汁しぼる乳房を憎みたる
紗千子
海賊の子孫の檸檬香り立つ
朱夏A
蜂蜜は金(きん)の重たさ檸檬浮く
朱契
泰然と檸檬纏ひて遅刻する
宗本智之
前掛けで磨く檸檬の陶器めく
秋月
当つる刃を押し返したる檸檬かな
春野いちご
檸檬置く手が叩く何度も何度も
潤目の鰯
東京の空が落ちた日檸檬噛む
純音
太陽よ一月後には檸檬穫る
小エビ
檸檬齧り相続せぬと兄の言ふ
小笹いのり
目を閉じて檸檬の音を聴いており
小山晃
檸檬切るちょうど手首の太さだわ
小川めぐる
檸檬熟む賢者は寡黙を貫けり
小椋チル
人妻の檸檬やさしくなりにけり
小木さん
香港デモ檸檬握りつぶせそう
小野更紗
ぎゅと絞る檸檬拳に隠れたり
小柳ちこ
檸檬切るかつて指輪のあった指
松浦麗久
恋人は檸檬輪切りにして決めた
松田文子
壊れゆく隣家を見やる檸檬搾る
上峰子
檸檬の香直しに直し未送信
新藤柑子
この顔は一生レモンを食べぬかも
森の水車
前世で猫好き今は檸檬好き
森一平
部屋に檸檬カウンセラーの初勤務
真宮マミ
檸檬齧る難解な本を読み入る
真咲子
故郷に戻りましたと届く檸檬
真繍
檸檬の香消えぬ右手とスケッチブック
真林
齧るレモン少女のピアス揺れてをり
水夢
完璧な檸檬飾られショーケース
酔下弦
先月の見合ひの話レモン切る
杉本とらを
フォボスの軋む公転や青檸檬
世良日守@木ノ芽
四つ切りの檸檬吐き出すノーサイド
是空
山頂で檸檬かじった飛べそうな
晴日和
窓から檸檬を投げるザ・ビートルズ
西村 小市
胎盤の疼き聞こゆる檸檬の木
西尾婆翔
挨拶の良くできる子や青檸檬
青い月
Y字路や檸檬の香る方へ行く
青嵐
読みかけの本の隣の檸檬かな
石岡女依
デッサンの檸檬の陰と影の濃し
石川焦点
レモン苦し同窓会へ出る決心
石田将仁
永遠の十七歳の檸檬かな
赤馬福助
握る手の一日清しき檸檬かな
千の葉
母になるらしい私檸檬齧る
千恵
日没のほうへ転がる檸檬の黄
千仗千紘
キャスティング決まり檸檬の物語り
川越 のしょび
宇宙まで行くにはレモン何個分
相沢 雨
生殖期終えて檸檬の甘露かな
我が脳を斬り込むごとし檸檬酸し
村上 無有
レモン触る人と触れたくなき一日
村上優貴
ブザービート輪切り檸檬の蜜びたし
多事
魚雷を磨いた祖母の手と檸檬の香
大河
檸檬食ふ驢馬の真顔を愛しけり
大山正木
太陽をもぎてレモンの横に置く
大谷如水
病む奴へ檸檬手渡し海遠し
大塚迷路
ちょうど良い幸せの量手の檸檬
鷹星
発熱の窓より檸檬に手を翳す
谷口詠美
おひらきにならぬ宴会つつく檸檬
谷山みつこ
絶対にレモンじゃない戦争の黄色
地に根ざし陽に伸びる
読みさしの本に檸檬の影を置く
智雪
青檸檬コロナの瓶は泡に満ち
池之端モルト
二人には檸檬は苦いかも知れぬ
竹の子
縦走の果ての檸檬と水平線
竹庵
ポケットの檸檬恐竜触れる夢
竹内桂翠
レモン抛る青く塗られた青空へ
中岡秀次
太陽神の腹ぼとと産むレモンかな
中原秋波子
青空へ檸檬三個のジャグリング
中根由起子
拍動を閉じ込めてゐる檸檬かな
中山月波
我が影に檸檬は青き実を垂らす
中村 邑
吹き上がる未来したたか檸檬切る
中野こと子
レモンの木レモンがなると思ったが
中野久子
若さですと檸檬齧ってみせた人
宙のふう
失恋の冷たい自由レモン切る
鳥好き
青春を数える単位一檸檬
直雪
別れ際男に檸檬齧る音
津軽まつ
神島の潮騒高し青檸檬
辻が花
種抉り檸檬の解除完了す
天水郷
檸檬食う錆びゆく観覧車の匂い
天野姫城
床に檸檬ゴッホは他殺だったのか
天玲
点滴の入る冷たさ檸檬かな
田村美穂
黄昏にすぎぬ檸檬の欠片かな
田中耕泉
日々を生きる勇気レモンの一個分
渡部梟
檸檬の環に都庁丸ごと収まれり
渡野しえん太
プールの水面ゆれる檸檬何処から
渡邉くるり
微動たる胎に檸檬を拒まざる
登りびと
檸檬匂へば神鳥の卵めく
土井デボン探花
パティシエの爪よレモンの清潔よ
島崎伊介
客ひとり来ない連休檸檬切る
嶋田奈緒
リノリウムに寝転ぶ檸檬握りしむ
桃猫雪子
冷蔵庫に檸檬の贅沢を入れる
藤田康子
檸檬の木青より青き空の下
陶豪
レモン齧る野良着の袖で二度拭きて
陶然
檸檬切る地球の歪みつづきをり
檸檬切る厨に小さき陽の香り
檸檬切り同棲すると吾子が言ふ
独星
慚愧から逃げる一噛み檸檬酸
南城馬天
鑑賞のレモンを一つ買ひにけり
尼島里志
目で語るやうに檸檬を投げよこす
日出時計
爪噛むようにレモンスライスを食む
猫ふぐ
檸檬より檸檬の香る妻の指
梅路みね
てのひらに重し檸檬のレモン色
白居千夜
檸檬てふ不安定の具象形
麦吉
「明暗」や沈む檸檬の輪切り除く
比良山
一神教輪切りレモンのシンメトリー
比呂子
舌先に檸檬の果肉夜伽の夜
緋路
絞られぬレモンのように待ちぼうけ
美浜美幸
旧姓は既に他人となり檸檬
柊 月子
靴下の左右揃はず檸檬は歪
百草千樹Z
青檸檬講習会に後継者
不知火
信じれば寿命伸びます檸檬絞る
富山の露玉
現世に文句がなくて檸檬噛む
風間昭彦
初めての街で檸檬をひとつ買ひ
風慈音
来し方に握りし武器のやう檸檬
風峰
檸檬切る潔さ羨し汝の死も
風紋
傍惚れの哀しからずや君檸檬
服部勝枝
欠席に丸して齧る檸檬かな
平野水麦
さんざんな日の夕食の檸檬かな
片栗子
山はむらさきレモン絞って乾杯す
峰江
檸檬切る月の涙のこんこんと
豊田すばる
檸檬噛むネズミの居ない船と知る
北大路京介
檸檬燃えてゐるゆつくりと惚れてゐる
堀口房水
檸檬転がり入る三面鏡の回廊へ
抹茶金魚
檸檬齧る力道山と吸血鬼
末尾波世遠
檸檬食む嘘つきのまま死ぬ決意
眠 睡花
葉鳴りせよ水軍墓所の檸檬の木
眠る烏龍茶
スクラムを熱く説きたる手に檸檬
夢堂
青レモン一つ話が止まらない
椋本望生
ちょっと盛る話に檸檬絞りたる
明明
寂しさの色を集めて檸檬かな
木塚夏水
思ひ出の埃を祓ふや檸檬食ふ
紋舞蘭
檸檬ソルベ溶けて逢引は未完
門前町光乃
足のうら檸檬かむたびしびれます
野の花さな
しおちゃんのもどらぬ庭の檸檬生る
野の花誉茂子
性別は聞かないでくれ檸檬噛む
野ばら
転がせば奇妙な話する檸檬
野々ゆか
手榴弾をレモンに替えて万国旗
柳児
阪急の座席に檸檬置いてみた
有田みかん
読み止しの本の喉もとレモン置く
柚木みゆき
投げたレモン捕つて君はチャオと言ふ
由空
海の青届きて檸檬色づきぬ
余熱
ひんやりと私をこばむレモンかな
与志魚
何でもかんでも檸檬はついてくる
洋壬
再検の薄い封筒檸檬買う
葉るみ
檸檬噛むなりたくてなる敵役
陽句琉簾
檸檬椀ぐ酸っぱい顔で隠す顔
欲句歩
娘の傘寿祝ひて逝きぬ檸檬の香
羅馬巴里
花要らぬせめて檸檬を握らせて
雷紋
コーナーを攻める車内にあるレモン
利平
言葉では足らぬ爆発する檸檬
立石神流
一つ摘む檸檬あなたの中に檸檬
流星倉庫
探索機不時着檸檬迸る
緑の手
いつだって絞り切れない檸檬かな
令ちゃん@埼玉
レモン一滴我に絞れば変われるや
麗し
図書室に入れる潮風レモンの黄
露砂
レモン切る泉州弁のあつけらかん
浪速のマッキントッシュ
とは言えど檸檬買い溜めてどうする
六日菖蒲
あなたには檸檬の声は聞こえない
檸檬切る幼なじみのデビュー戦
洒落神戸
鎖骨から臍へ転がる檸檬かな
涅槃girl
「カリフォルニアの香でしょうか」れもん
蜥蜴の尻尾
セザンヌの皿に置きたき檸檬かな
あみま
レモン二個机の上の仄かな比
ろん
骨折の足に眩しきレモンの香
猫舌扁平足
檸檬切る一分間の朝のヨガ
花節湖
手のひらに檸檬ころがす日曜日
ねこじゃらし
テーブルのレモン月曜日の朝陽
いいよかん
チイママを生くる切なさ夜の檸檬
きゅうもん@木の芽
カクテルの檸檬と夜の深さかな
八幡風花
カクテルに女のしじま夜の檸檬
神田央子
檸檬嗅ぐすきとほりゆく修羅の日々
仁葉
自主退職受け入れ檸檬をかじる夜
逗留舎なお
なんであれレモンをかける人でした
ぬらりひょん
また落選流石に檸檬は甘くない
みわ坊
デッサンのため左手に持つ檸檬
睦月くらげ
聞く事をためらいつつや檸檬切る
むべ
コーラス部部室に置かれたレモン二個
むらたふみ
デュラスの本積む仕上げに檸檬置く
雪うさぎ

並

れもんかむべろはぴりぴりはなはしゅん
ゆうら(3さい)
チョコは夜レモンは星の味がする
レモン柄のエプロンを着て檸檬切る
5・6組の俳句の先生
ねむくてもレモン切ったらめがさめる
5組のS
レモンなめお茶をのんだらレモンティー
5組のあさひ
レモンはねおもったよりもかるかった
5組のいちろ
レモン切るタイヤの形みたいだな
5組のプレミアムバズーカー
りんごよりすっぱいあじのレモンかな
5組のみわ
つるつるめっちゃくちゃすっぱかったレモンたべ
5組のゆな
見ていたらとりはだがたつれもんかな
5組の秋
きいろくてすっぱいあじのレモンかな
6組のしゅうた
レモン切るよるにたべるとすっぱいよ
6組のジョニー
レモンきるざくっとおとがするんだよ
6組のひなた
レモンをきるととってもおはなみたい
6組のゆずき
レモンみる野球ボールを投げたいな
6組の花道
囓るしぶき檸檬の車輪で空駆ける
玲凛@中学生の娘の悩みに、親の私までモヤモヤ。蜂蜜檸檬を作りながら、輪切り途中の半分の檸檬をかじった瞬間の爽快感。輪切り檸檬の車輪がしぶきをあげながら回転し、空へと昇り駆け回っている娘と私。夏井先生の大ファン初心者の初投句です。
香る檸檬孫は大きくなりにけり
玉井 瑞月
「飯入らん」が檸檬食うらし島育ち
岨川
失敗は青い檸檬の味がする
だけわらび
檸檬より黄色いものを持って来い
⑦パパ
一盛りが百円島の檸檬かな
都乃あざみ
瀬戸の島じいが育てる檸檬かな
14橘貞山
祭壇の酒と檸檬と歳時記と
28あずきち
尾道の坂青々とレモンかな
28ひろきち
やさい室すみの檸檬の出番待ち
aya
せめらるるいたくすつぱき檸檬もぐ
chiro
鉢植えの檸檬手折りて葉の緑
Dr.でぶ
檸檬なら白いシーツの似合いけり
GONZA
レモン一個まるごと絞るラガーかな
KAZUピー
檸檬の香青春時代の思い出や
KKK
激闘よ齧るレモンはノーサイド
kuri
長距離の眠気覚ましにレモン?む
Kuruma@中津からあげ句会
いつになくからみつく猫檸檬の香
Lu
若き日や歪の檸檬まろぶやう
syuusyuu
動かぬままのボードの点ぞレモンの香
TAKO焼子
おき去りの嘘に檸檬の泉咲く
Vn 花のん
曇天や数千個の檸檬レモン
wolf626
輪舞曲聴き愛でつは蒼きレモンかな
yoko
菜園のレモンが風に香りをり
アーナンダ
檸檬コロコロカプリの坂を追えば海
あいむ李景
握りたし檸檬さしだす君の手を
あい女
リハビリの辛さ補う檸檬かな
アオキシゲル
手の中のれもんの黄色かおりたつ
アガニョーク
泣くときは丸ごと齧る檸檬かな
あけみ
葉の陰のレモンをそっと取りいだく
あさもわ
食べきれぬ檸檬の旅の絆かな
あさり
船笛のくぐもり届く檸檬畑
あさ奏
檸檬かじる千恵子の白き歯を思ふ
あすなろ
かけっこ四位齧る檸檬は苦し
あなぐま
木々は赤彩る檸檬喜々として
アマリリスと夢
檸檬爆ず世界が変わる音がする
あやたか@「檸檬」と聞くと真っ先に思い浮かぶのが、梶井基次郎の「檸檬」。初めて読んだのは高校生の時でしたが、あの文章を呼んだだけで五感を刺激するようなゾクゾクとした感覚、今でも忘れられません。
青檸檬にそっと尋ねる生誕地
あら!さなえ
あの頃の檸檬の香り鼻を撲つ
あわの花水木
父の背とレモンが同じ十年目
あんもえ
遠い日の時計仕掛けの檸檬の罪
いかすみ
初子抱く手へ青檸檬の海風
いがちゃん
みはるかす漁船が一つ檸檬摘む
いくらちゃん
すっぱかろう檸檬囁く人生訓
いく葉
あをあをと尖がりし檸檬とて熟す
いごぼうら
檸檬かじる何個目だろう失恋は
イサポン
小舟揺れレモンの島のカンツォーネ
いたまきし
青レモン少し早めの瀬戸の風
いちたろう
アマルフィー長老軽々レモンもぐ
いちな
陽を浴びて片手に重き檸檬かな
いつか
応接の裸婦画接吻する檸檬
いつき組リスナー班・旧重信のタイガース
さあいくぞ檸檬かじりし九回裏
いつの間にアラカン
陽が落ちて光ることなき檸檬かな
いつろまん
急斜面檸檬畑の脚立かな
いなほせどり
しまなみの海に手伸ばし檸檬?ぐ
うさぎまんじゅう
机上には洋書に檸檬面映ゆし
うしろ前
食べるのも書くのも苦手檸檬かな
うずら玉子
櫛けずる認知の妻にレモンの香
うめがさそう
押し花にレモンの輪切り花となる
うらら恵子
皿の上我が物顔の檸檬かな。
えのくしひかめく隊 へやま
棚畑にレモンのかほる伊予路かな
えらぶゆり
くし形の檸檬の落ちてゐる酒場
えんどうけいこ
遠征の鞄にレモン隠れをり
オアズマン
リスボンの檸檬をかじる一人旅
オイラー
小夜の空檸檬一滴かはたれ星
おうれん
櫛形の檸檬を絞る武骨な手
おがたま
薬局にあの娘がいない檸檬買う
オキザリス
青レモン初出のあの日遅刻する
おさむ
青あざに転がす檸檬の香りかな
おたまじゃくし
唇を噛み締めて切る檸檬かな
お気楽草紙
爽やかを裏切る檸檬の強さかな
かえる
貴婦人が転がすレモン空の下
ガオガオ
瀬戸の海網焼き肴檸青檸檬
かげろう
皿端のレモン主役もなれるなり
かこ
晴れ渡る檸檬畑の黄の光
かざばな
檸檬ギューッミスを認めぬ人のこと
かずポン
夜勤明け空に檸檬を投げて月
かたちゃん
合宿の夜にレモンの罰ゲーム
かたな
部活後の檸檬の味も遠くなり
からすちゃん
差し入れはレモンの輪切り青春ぞ
かをり
妻思ふ檸檬の香り一昔
キーヨ
せがまれて檸檬二つでお手玉す
キイロイトリ
凸凹の国産檸檬青春期
ギコ
檸檬やときめき忘れて四十年
きさらぎ
陶磁器の白きに映える檸檬の黄
きっちゃん
グラスの底つつかれすぎたレモンかな
きな粉のおはぎ
宇宙とは檸檬の渦とエトセトラ
きのした 小町
握力に抗う檸檬つぶれゆく
キャサリンまさこ(まさこ改め)
若さ故レモン齧りし頃のこと
キヨ
ふるさとと決めかね瀬戸の檸檬かな
キョンちゃん
艶無しの日奈久の檸檬輪切りする
きんえんくん
ラジオからレモンの香り深夜便
くめ仙人
介護士のポッケに香る檸檬かな
クラウド坂の上
待ち人や檸檬きつめのハイボール
くるみだんご
吾子描いたレモンはピカソ描いたレモン
くれあしおん
檸檬実る御屋敷きっとお嬢様
くれまてぃす恵子
中指を受け入れるまで檸檬揉む
ぐりえぶらん
艶めかしい檸檬一つの静物画
ぐれむりん
鉢植えの檸檬ようやく1ヶ生る
くろべぇ
落ちてなお鋸南の光となる檸檬
クロまま
片恋と檸檬ころがす午前二時
ぐわ
Let it beさみしき夜に嗅ぐ檸檬
ケスウヨ1101
夜もふけてふりむきざまの檸檬かな
けびん
切り口に思い出詰めし檸檬かな
こうちゃん おくさん
爽快はやっぱり檸檬だったのか
コーラ味の水
檸檬一個とりあえず買って眺めてる
こじ丸
レモン食む少女漫画のように食む
コタロー
俺達もレモンの恋があったよナ
こてつ川
檸檬齧りジャズ聴く神戸北野坂
こはぎ
檸檬樹の棘刺しきゃらと笑う甥
こんじゃのよしこ
檸檬酒を濾す夕刻の下心
さかな かな
檸檬囓り鼻から青き風抜ける
さくやこのはな
酸性の匂ひたくまし檸檬投げ
ささき良月
青檸檬?って投げた旅の空
さとう
横顔の産毛光れり檸檬食む
さとう菓子
採り残す歪なレモン空仰ぐ
しー子
檸檬持つ二人見守る菩薩かな
しげる
駆けぬける影よ檸檬の香を残し
シニアモモ
レモンなる十のうち一つ器量良し
ジミーあゆみ
沈めたき記憶に檸檬一つあり
しみみ
レモンあり空気震えるその周り
シモーナ
地中海の檸檬の島の地酒飲み
しもさん
君がためはちみつレモン空が見てた
じゃらんじゃらん
あいまいな仲に際立つ檸檬汁
しゅうふう
サーバーにjazzの響きてレモン浮き
シュルツ
逆上がり吾子を癒すはレモンの香
じゅんじゅん
忽然と檸檬のたわわ庭の隅
じょいふるとしちゃん
逆転へハーフタイムの檸檬哉
しんしん
海は凪君はまた檸檬をかじる
ず☆我夢@木ノ芽
長崎に落ちたる檸檬原爆忌
すえよし
いざ十和田湖へ檸檬の君に会いに
すじこ
不甲斐ない孤独に一人檸檬喰む
すすきの獅子扉
甲板へ転げ落ちたる檸檬かな
スローライフ
スクリューに檸檬を投げてタッチダウン
セイジ
坂道を黄色いレモンと駆け出した
せいじ
檸檬搾る真っ赤な爪の悪女めく
せいち
檸檬かじる脳の復活ありそうな
せり花
合掌の手が檸檬の実墓参り
せんべい
放物線の檸檬駅の父母
それいゆ
冷蔵庫片隅に居る檸檬のみ
それぞれのしあわせ
海老反りで睨む猫の敵レモン
たけうち晴美
水彩のモデルの檸檬や楕円形
タック
送らるる父の土産の檸檬がな
ダニーガール
檸檬ある部活の遠く泣き笑い
たま
子を叱り搾る檸檬ややや苦し
たま蛙
檸檬噛み捻じれる口や反抗期
たま走哉
青春の古き詩集や檸檬置く
たむらせつこ
旅行パンフ読みつつ噛る檸檬凍む
ダリア
レモンの香退院決まり丸くなる
たるみ
ダンス練檸檬も甘く見えるほど
ダンサーU-KI
檸檬採りなじむ鋏は三分減り
たん造
檸檬齧ればカナリアの風
ワイス
シチリア島テラスにレモンたわわなり
わわ
シチリアのレモン豊かにいびつなる
しずく
シチリアの檸檬の薫るソナタかな
ちか丸
シチリアの海風受けて檸檬生る
千葉睦女
長皿をはみ出す魚にレモン添え
ちづるこ
憑かれたやうに檸檬の果汁啜りけり
ちょくる
馬仲間レモン抱えて試合の日
ちょろたこいん
初恋は甘い檸檬の味じゃない
ツーちゃんの恋人
自転車のかごの檸檬や島の旅
つつ井つつ
青レモンひたすら走る陸上部
つつ井つつ夫
ビギナーズラックは罠か檸檬食む
つばさ
檸檬添え瀬戸内海を横断す
つみっきー
青果店転がる檸檬拾いけり
つわきの嫁
特売の檸檬異国の香を放つ
ティーダ
この恋は檸檬一つの中にゐて
でぷちゃん
初めての第九練習青檸檬
てまり
青春は遠くにありて檸檬噛む
でらっくま
孫六の包丁試す檸檬の香
でんでん琴女
眉間に皺レモン初めて噛んだ吾子
てんまる
智恵子齧った檸檬の空は浅葱色
ときこの母よしこ
しづ子咬む輪切りレモンの蒼さかな
ときめき人
見切り品小粒国産青檸檬
どくだみ茶
檸檬の木一年経ちて六つの実
とこちゃん
女子マネージャーの輪切りの檸檬甘からん
としなり
卓袱にレモンの輪切り浮き沈み
とし子
下駄箱にためいきレモン一個分
とのじ
良妻の笑みして檸檬振りかける
どみそ
レモンあり?規格外十個まで
ともかわすてむ
あの人も鬱テーブルに檸檬置く
とりこ
野菜庫に古びてゐたる檸檬かな
とりまる
檸檬熟れて庭は明るくなりにけり
とんぼ
主役たて脇を固める檸檬かな
なかがわ 聖一
青空に放り投げる檸檬恋
なかしまともこ
不揃いの檸檬や免許返納す
なごやいろり
空はない檸檬待つ君息哀し
なみは
食べかけの檸檬に残る歯形かな
なめろう
広島の檸檬の緑瑞々しさ
にたいも
檸檬投げ空の青さにとけてゆく
にゃんみー
檸檬見る正規分布の形だね
ねぎみそ
檸檬かじり彼の生き死に検索す
ねむり猫
旨いらー呉れる檸檬の陽の匂ひ
のぶりん
同級会甘酸つぱき過去檸檬たち
のぶ子
雨の池の葉と紅茶の底檸檬
のもとみな
失恋の痛み誤魔化し檸檬喰ふ
のりた
しまなみに夕日隠れりレモンは黄
パーネ・メローネ
壮齢になりしか檸檬切りもせず
バーバラ
キャッシュレス先行き不安檸檬切る
ハイジ
檸檬持つ手の細胞に密着す
パオ
衝突の檸檬転がりゆく線路
ハタケヤマ
瀬戸の海透かし見せたる檸檬の木
はなあかり
檸檬生る皮にあばたもありて恋
はなだんな
軒先の「お好きにどうぞ」きず檸檬
はなちゃちゃ
澄み渡り今日は檸檬の初出荷
はら美華子
縁側の白髪の君や檸檬の頃
はるく
実みのらずして檸檬の葉ちぎりをり
ハルノ花柊
古伊万里の青に合はせて見む檸檬
ばんじょうし
レモン売るシャッター街の果物屋
ばんどうまーぴー
アドアストラ道無き道を青檸檬
ピーター
櫛檸檬ガブリとくわえ笑う甥
ピーナッツ
たわわなるレモンゆらして瀬戸の風
ひだ岩魚
波静かオンザロックにレモン添え
ひといき
青果店れもんの文字のやはらかさ
ひともじ
檸檬の横歯の抜けた孫の写真
ひよはるばば
檸檬欲す母のお腹に宿りし吾
ひろ
忘れじのひなびた茶店と檸檬の香
ひろちゃん
清水にて洗ひながせし檸檬かな
ひろのじょう
レモン嗅ぎ浮かぶ息子のニキビ面
ひろむままん
過ぎし日の青春はレモンの重さ
ひろ史
島の旅青きレモンを貰ひけり
ひろ志
ほとばしるレモン嗚咽に先駆けて
ピンクソルト
シェイカーに檸檬絞りし二三滴
ふうせんかずら
午後練やレモンを噛み締めよ男子
ふくろう
自家採れのこぶこぶ檸檬ジャム大量
ふみ
一両のディーゼル過ぎて檸檬畑
ペコちゃん
船乗りの命を救う檸檬かな
ぺち
がりり噛む力願ひて嗅がす檸檬
ペトロア
どろどろのこころ濾過してゆくレモン
ほしの有紀
青春の酸つぱい思ひ檸檬かな
ぼたんぴ
青き日々レモン搾りて振り返り
ポラリス幸
じいちゃんは老人ホーム檸檬生る
ぽんたちん
レモンの味いつもびりケツ徒競争
ポンタロウ
漆黒に香りまといてゐる檸檬
まお実
檸檬いろ飽かずにながむ朝まだき
まぐのりあ
檸檬の香あなたとともに愛す日々
マソップ
手品師の帽子の上の檸檬かな
まどん
赤ん坊のすつぱい顔や手に檸檬
まにあ
熱高し手にひんやりと檸檬かな
まぬう
末っ子の愚図り消し去る檸檬かな
まぬる
檸檬の香あの日あの人あの言葉
まほろ
完璧なレモン形のレモン買う
まみのすけ
ささくれし指に檸檬の残り香や
マユミ
スパッと切るレモンや眩しいアマルフィ
まゆりんご
しらじらと檸檬ふたつの恋終わる
まるちゃん2323
手の上のレモンひとつの軽さかな
まるまる
まほろばの野に満つ星や檸檬月
みぃすてぃ
採りたての檸檬にお湯を注ぐ朝
みえ
もうかげぬ父母育てし檸檬の香
みかん
梶井の檸檬置かれたる聖書かな
みくにく
ちゃん付けで呼ばれていたわ檸檬の頃
みこ
在りし日の青空に檸檬を一つ
ミズカラス
檸檬切る先端医療決めし夜
みずの風華
潮の香に上書きするや檸檬の香
ミセウ愛
ゆらぎ期と言われ檸檬とストレッチ
ミセス水玉
休廷の沈黙の昼檸檬噛む
みどりがめ
檸檬れもん苦しいくるしい夜は
みなつ
檸檬齧る悪阻の朝の淋しさに
みなと
檸檬の切り口こぼれ出づるや「光」の字
みのる
国産の檸檬カゴには潮の香や
みよしい
レモン噛む吾子と祖母が同じ顔
むさかず
告白に躊躇の夜の檸檬酸し
むじーじ
悶悶として鬱鬱として檸檬かじる
むったん
戯れにせがむ智恵子のレモンかな
めりっさ
憂鬱を飛ばす爆弾レモンの香
もりお
助産院の青き檸檬やかくれんぼ
もりたきみ
食べるより両手の中の檸檬かな
ヤヒロ
三滴の檸檬まじろぐカフェの猫
ヤマボー
こんな日は紅茶に檸檬2滴
ゆぃ
さわやかな香りは檸檬振り返る
ゆーし
溜息と紅茶に沈む輪切り檸檬
ゆきまち
レモン捧ぐ夫の愛慕憧れし
ゆこげん
レトロとは昭和のグラス檸檬食む
ゆすらご
ころがりて車輪めく輪切りのれもん
よあけの晩
黄色の瓶泡立てながら浮く檸檬
ヨシケン
青々しい檸檬外国産らしき
ヨシザネ ユミ
絞りきった檸檬もまた檸檬かな
ヨシザネユミ
月夜にレモン輪切りや晩酌に
よつ葉
焼魚天婦羅鍋物檸檬汁
よひら
実ったね移住七年(とせ)檸檬の木
よりみち
香りより色のすつぱさレモンかな
らくさい
恋ひとつ檸檬の果汁しぼるよに
りこ
青空に香り放つつ檸檬生る
リバティーさん
檸檬の香深夜のカフェで逸話集
りんきょう
檸檬絞り片手で覆うや細き指
りんごのほっぺ
果樹園や手へ移りゆく檸檬の香
るかわせな
また街の人に戻るよ檸檬山
ルビー
つけ爪のまま切る檸檬の嘘っぽさ
るびちゅ
無農薬檸檬かじるや片頭痛
るみ
心配は檸檬に任せ昼寝する
るりぼうし
ボサノバの気だるき響きレモンの香
れい
輪切りのレモン月のごと美しく
れんげ畑
アルバムや楽しむごとく檸檬置く
ロクヨン
凸あらば誰にも嵌まる檸檬かな
ワンダフルもずく
嵐去り檸檬を拾う青き二個
亜音洲
起き抜けにレモン一滴炭酸水
亜久琵
檸檬挿すグラスに浮かぶ星明かり
亜蘭
「初恋の香」と言い尽くされて檸檬かな
阿波豊
青春の檸檬の苦味青空へ
シーツに血の痕檸檬に接吻の痕
葵 新吾
泣きたくて檸檬齧つて泣いてゐる
梓川ヤゴ
何事も無かった様に檸檬置く
安芸ゆきこ
ノーサイド抱き合い称え檸檬かな
安笑
旅愁のトイレ檸檬のにおいける
安達りんだう
蔓草のはびこる庭や檸檬の木
安田 信洲
機械依存症には檸檬が効くらしい
安溶二
檸檬酸つぱし主役になる気などなくて
杏と優
記念樹の檸檬は育ち庭の主
伊藤はな
蜂蜜に見合ふ檸檬を一個買ひ
伊藤欣次
檸檬噛む脳天抜けて風になる
伊藤善隆
早朝の檸檬畑や陽の眩し
伊豆子
一片の檸檬なだむる気鬱かな
伊奈川富真乃
まっすぐに転がらぬ意地青檸檬
伊予吟会 玉嵐
天守閣見上げがりりと檸檬噛む
伊予吟会 心嵐
しばらくは憂さを弾かむ檸檬の香
位相朗
檸檬一滴唐揚げの湯気さらに濃く
為一暢道
テーブルにレモンひとつやクロッキー
衣代
たわわなる実に枝曲げる檸檬かな
井久
失恋を噛みしめかじる青檸檬
井田みち
呑ん兵衛のグラスに垂らす檸檬かな
一の介
建て増した軒の襁褓や青檸檬
一衣
檸檬切る曇天切り裂くかのごとく
一井蝸牛
檸檬置き安達太良山に日の翳り
一音乃 遥
試合の日薄切り檸檬の蜂蜜漬け
一碁一会
初檸檬香りと味は初キッス
一周
檸檬たわわに一人旅ゆく道すがら
一純。
檸檬たわわに海風と遊ぶ島
一走人
初恋はれもん電池の豆電球
一文字草
熟れて落つ檸檬もありて島の夜
一呆堂
恋をして好きになるもの檸檬とは
壱太
檸檬齧る憤怒の涙顔しかめ
宇宙生物ぷりちーぴ
夕間暮れピアノの上の檸檬かな
烏兎
檸檬かじる酸いを知る程またしがむ
羽光
瀬戸内の潔い味檸檬かな
雨霧
哀しみを吸って輝く檸檬かな
唄葉
ポケットの膨らみは檸檬の重さ
映千
瀬戸内のレモン畑や静かなり
栄魚
瀬戸内に檸檬の香る岩城島
詠野孔球
青レモン恋の一つもえとらせら
手榴弾のごとく空見て檸檬食ぶ
横ちゃん
無農薬の檸檬ですよと道の駅
乙子女
人知れず今夜檸檬は投げられた
温湿布
夕日射すベッドの母に蜜檸檬
下村ひじり
この世にて老々介護檸檬噛む
佳月
攻防の合間に食す檸檬かな
加和 志真
父親は要介護の二檸檬買ふ
夏湖
とんがりの鼻腔に刺さる檸檬かな
火炎猿
ジャム作ろう決めて万能檸檬買う
花おうち
檸檬呑む血肉腫瘍もひとはちす
花屋
ひと絞り媚薬となりし檸檬かな
花咲明日香
母蒔きし檸檬一尺葉がひかり
茄子の花
事件現場レモンぱかりと投げられて
茄子紺
「赴任地はムンバイ」のメール檸檬買う
茄子美
私いま檸檬以外を探してる
華らん13
檸檬?ぐ段々畑海の風
蛾触
増税の痛み檸檬つぶすかに
雅な童
手に檸檬文学青年演じみる
雅鬼
焼酎に檸檬一切れ人肌に
雅由
ふて腐れ檸檬かじれば涙顔
檸檬にも一光年の宇宙あり
海葡萄
薬待つ紅茶に檸檬押し沈め
海風山本
店先の檸檬手に取る夕まぐれ
垣内孝雄
檸檬が香り妖精の扉開く
笠原 理香
レモン切る悪夢断ち切るやうに切る切る
梶  鴻風
初恋や露地の檸檬のしかめ面
釜眞手打ち蕎麦
強がりで檸檬齧りて噎せにけり
勘太郎
檸檬ごと君の手そつと包みけり
幹弘
連絡船乗る児の手には青檸檬
甘泉
段々の檸檬畑に朝日指す
甘平
抱きしめる肩こわばりて夜の檸檬
丸山隆子
瀬戸内の檸檬たわわに実る島
喜多輝女
アオハルは檸檬一個のまるカジリ
喜多野羆
レモン買ふ午後はテラスでダージリン
希林
「顔あげよ」ハーフタイムの檸檬かな
気のまま風
置き去りの檸檬微かに薫りたつ
気まぐれ稔久
弟の彼女は黙りて居間の檸檬
紀友梨
酔ひどれの酔余に呷るレモン汁
規子
追い越せぬ君より近きレモンの香
貴桜李
風の夜は檸檬地に落ち光りをり
軌一
星空に檸檬の姿二つ三つ
輝峰亭
独り旅滴るレモン無精髭
輝棒
住み慣れた街に並ばぬ檸檬かな
菊池洋勝
レジ袋檸檬の黄色透けており
吉井いくえ
おいレモンそんなに尖る理由(わけ)を言へ
吉村よし生
ブルーシート畳んで軽き檸檬箱
吉野川
空想のバクダンといふ檸檬かな
桔梗@梶井基次郎の空想の世界に描かれた一個のレモンを爆弾として詩的に表現されたことに感動と驚き。
檸檬植え盆栽仕立て部屋飾る
丘 るみこ
裏切りの苦みは檸檬二つ分
久坂晶啓
逆光の檸檬が描く放物線
宮坂変哲
夕暮れにだれも気づかず檸檬の木
宮島ひでき
潮騒や島覆うやに檸檬熟る
宮﨑紅清
酸いも甘いも知り尽くしたる檸檬かな
弓女
レモンかぐ青春時代昭和去る
京のみやび
真夜中に檸檬をかじる受験生
京丸
渡海船青い檸檬の袋下げ
曲狸
レモン谷巡る自転車生口島
玉井令子
治療終え六人部屋は檸檬の香
玉悦
しまなみを檸檬島へとペタル踏む
玉京
病窓で檸檬がりりと歯を立てり
玉和
「赤本の山に檸檬を」夜更けて
桐亜
店舗チャイムの度に待ち人と違い檸檬噛む
筋トレ俳人
レモンの実少女の髪の柔らかし
金治宜子
操縦桿握りし右手れもん?ぐ
吟  梵
若き日にかじりし檸檬割る親父
銀蜻亭
癌と生きる義兄に送る檸檬なり
空山
飛んできたレモン片手でキャッチした
熊縫まゆベア
畑道に腹に飲み込むレモンの香
栗田もとえ
君の写真にすずしく光るレモン置き
桑島幹
このような植ゑし覚えのなきレモン
君島笑夢
ツートンの檸檬育む島の庭
薫夏
里帰り我に並びし檸檬の木
薫風
檸檬食むテニスコートの青い空
恵風
檸檬切る誰か来たかと緩む頬
敬之
檸檬光る見知らぬ街の古本屋
桂奈
檸檬の黄あの子ともこの子とも別れ
渓湖
檸檬噛む兄の結婚せぬ理由
畦のすみれ
魂魄のやうに匂へる檸檬かな
鶏肋堂
ほろ苦く酸っぱいレモン青春は
結月
鞄奥落ちつつ照らす檸檬かな
月城 花風
パエリアに絞りし檸檬夜の街
月野ひとみ
手にすっぽり鼻に近づけ檸檬かな
犬散歩人
檸檬の木故郷思ふ県庁前
研知句詩
檸檬かじった三年前のあの日
元喜@木ノ芽
浮かび来るいつかの君に似て檸檬
元々まき
ソバージュの頃の思い出檸檬枯れ
元木まだら
青空へ檸檬一個の放物線
幻月
ただいまと檸檬の灯り待つ部屋へ
古都 鈴
お別れはハグで檸檬はスライスで
古都ぎんう
図書室の匂い似合わぬ「檸檬」読む
悟念
午前九時レモンの香る通学路
光観
からかへるあの子の檸檬投ぐる真似
光本弥観
黄金の檸檬をもぐや島の子ら
光友
風走るワンフォーオール青レモン
公碧
ソプラノを抱くテノール檸檬の香
好文木
あってきた檸檬の渋味わが旅路
広島の虫キチ
傍らにワインを置いて切る檸檬
江戸川青風
記念日のプチ贅沢に檸檬買う
江藤薫
今晩の紅茶に残す檸檬かな
江里口泰然
本棚に青い山脈ああ檸檬
甲山
長女とは孤独なものよ檸檬かじる
紅さやか
左手に渡すピン球と檸檬と
紅塩寝子
別れ話もうこれくらい檸檬切る
香舟
檸檬搾れば太陽と空と海
香野さとみZ
君の絞る姿見たくて檸檬サワー
香羊
檸檬吸ふ彼奴にだけは負けたくね
香壺
レモン味知る遠い日や夫三回忌
高橋笑子
深更のパソコン脇の檸檬かな
高橋冬扇
鉢植えの檸檬の矜持一つ生り
高田 仁和加
レモン噛めば地中海の陽滴れり
合歓
「Cクイック行くよ!」耳へ檸檬の息
克巳@夜のサングラス
檸檬熟れほのかにかおる瀬戸の風
黒うさ狐
檸檬の香ポトスが伸びしテレビ台
今井佳香
檸檬?ぎその快楽に身を委す
根本葉音
青き檸檬もぐや持ち重りする封書
佐々木のはら
今日の旅檸檬の味の一日かな
佐々木温美
親達は米寿の祝い檸檬噛む
佐山夕子
指先も舌も檸檬となりにけり
佐東亜阿介@ありす句会
手に檸檬真珠の耳飾りの少女
佐藤直哉
瀬戸の海までは檸檬の下り坂
差不多
二次会の檸檬食ませるほどの黙
細谷細清
暗愁にころんと一つ檸檬かな
細木さちこ
彼の言檸檬が朽ちる冷蔵庫
榊裕江子
あざとさを檸檬の香りにひた隠し
咲耶とこ野@木ノ芽
最終話で流す妻の涙は檸檬
桜桃侍
十代の悩める少女のような檸檬
桜木レイ
遠距離の君想ふ朝檸檬かな
桜夜月子@木ノ芽
惹き付ける檸檬の値札のコピーかな
札六(関屋@和祝句会)
風香る檸檬と歩くアーケード
雑草おばさん
海の香にだんだん畑レモン色
三児の母
生檸檬最後の一滴酎ハイへ
三寺ひろみ
浮く血管檸檬を搾る太き腕
三水低@第二まる安
檸檬置き遠くに猫の薄眼かな
三大夜景
ぞんざいな輪切りの檸檬ひとり飲み
山樫梢
ヘルニアの話している母と檸檬
山口富子@Mamaly House俳句道場
泪か果汁か檸檬かぶりつき滴る
山崎あかる
檸檬愉しむ精神は貴族なり
山田喜則
イタリアの檸檬手の内空ひらく
山田有穂
青レモン細胞はヒマラヤを恋ひ
山踏朝朗
蜂蜜の底静か輪の檸檬かな
山乃火穂
着いたよを画面に探し檸檬切る
山部コルチ子
荒れ兆す庭に細かき檸檬かな
山本 力
失恋やざつくざつくと檸檬切る
山本嘉子
木の下の心臓ほどの檸檬かな
糸慌@木ノ芽
青い檸檬ガングリオンの硬さかな
糸川ラッコ@ガングリオンとは若い女性の手首などにできる良性腫瘍です。
奇跡の実檸檬ひとつに騒ついて
紙威
濡れるシャツ檸檬もしぼる峰の上
紫雲英
垣根越檸檬たわわな散歩道
紫苑
瀬戸内の鴎小突きし檸檬かな
紫鋼
時経てど右手に残る檸檬の香
紫香菫
喫茶室レモンスライス初仕事
紫紺
再会は檸檬たわわになる下で
紫檀豆蔵
檸檬噛みもう一仕事陽は高く
紫紋
雲めがけぶつけてやりたいレモンかな
紫陽花 涼音
「好き」にさえ「嫌よ」で喉にレモンかな
詩楽麿
歌舞伎町の奥行檸檬齧る女
試行錯誤
ひとかじりレモン爆弾炸裂す
時化田白金
檸檬見てわき出る唾液食そそる
治もがり笛
さだまさし聴きながら檸檬囓ってみる
汐→月海汐
身籠もりてレモン囓れば胎動す
鹿歩
基次郎のふりしてTSUTAYA檸檬おく
鹿野 聲
今朝(こんちょう)の青き檸檬を数えけり
七生姫
居つきたる檸檬が一つ寺の屋根
柴原明人
安達太良のセシウム清める檸檬の香
縞午
点滴の最後に檸檬いいですか
斜楽
広い空蜂蜜檸檬届く頃
紗々
告白の友待つ廊下檸檬の頃
若樹あい
檸檬落つグローブのやうな父の手に
若葉猫
惑星を手に取るような檸檬かな
珠凪夕波
荷台より檸檬の香り島フェリー
樹朋
不完全なる吾の前檸檬あり
州芳
青レモン浮かせ紅茶の色澄んで
秋月なおと
更衣室黄色い声と檸檬の香
秋月流音@木ノ芽
樹のレモン緑の時代長かりき
秋桜
死ぬことになった木の実は檸檬です
秋津州はじめ
檸檬投げラグビーをする双子かな
秋籠る
外出許可不吉を払う檸檬の香
終日脳足凛
レモン噛みもいちど推考してみる句
住吉 敦子
Love Youとレモンに朱筆せし恋も
重翁
導火線はレモンじゃないわ涙そうそう
塾志
引っ越しを終へて檸檬を残す棚
俊夫
アマルフィの海岸清しレモンの香
切りたての檸檬シャワー恋は終わりぬ
春果
初めての垂らす巻き髪檸檬の香
春日
レモンの黄今夜は星が瞬けり
春日春都
檸檬を食べて旅する地中海
春来 燕
古樽と泡香り立つ檸檬かな
准壹
初レモン赤子身震い鼻にシワ
淳絵樹
ハーフタイム檸檬齧ってグランドへ
順女
芸術は爆発だとや檸檬描く
諸中一光
檸檬噛むあの日ロミオとジュリエット
小鞠
ささくれのしぼりし檸檬あたたかし
小橋春鳥
食卓に檸檬が一つ籠の中
小熊伸子
頂上を極めて友と檸檬食む
小熊利雄
青檸檬少年の手に収まらず
小春
初物の檸檬の硬さ握りこむ
小石日和
檸檬切り香りの弾に撃ち取られ
小川都雪
青檸檬初スタメンのラガーマン
小倉あんこ
レモンの香古き記憶の友の家
小鳥ひすい
愛猫の病の床にレモンの香
小塚野
「キスの味なんてするわけない」檸檬
小殿原あきえ
水玉のポストの上を檸檬明るし
小田寺登女
檸檬手に橋渡ろうか戻ろうか
小梅
檸檬の実入口を背景にして
庄司直也
檸檬の香宇宙のはて迄広ごれり
承穂
墓までの秘密の青し檸檬の黄
昇華
大航海檸檬片手にコロンブス
昌運坊
檸檬好きわが連れ合ひは愚直なり
松っちゃん
これからも主役の隣にいる檸檬
松井くろ
瀬戸内が津々浦々に檸檬なり
松山
四日目に煮て瓶詰めし檸檬かな
松山のとまと
絞り出し切りて脱力して檸檬
松山めゐ
不揃いの檸檬売らるる道の駅
松茶 巴(プレバト研究会木の芽会員)
投手の君に丸かじり用レモン5個
松茶 巴@プレバト木ノ芽
半分はラップに包む檸檬の香
松田てぃ
飄飄と孤独な調べ檸檬の黄
松野
神田街新書あふれる檸檬かな
湘輝
檸檬噛む百名山の頂上で
照波
破裂までもうあと少し手に檸檬
笑松
老いし身にカツ一切れに檸檬添え
笑々
かの想い炙り出すのはレモンだけ
常陸人
智恵子抄ひろげて檸檬かじりぬる
植木照美
災害の土地にたわわな有機檸檬
寝たきりオヤジ
ひとり居の紅茶に絞る檸檬かな
慎吾
「成る程」が口癖の医者檸檬切る
新開ちえ
あさなさな檸檬の香り食むこの子
森田鞠子
残骸は骨格のみ檸檬となる
森陽子
幸せを包んだように檸檬持ち
森澤佳乃
一瞬で正気に戻る檸檬かな
深山 紫
剥がれかけのネイル色褪せぬレモン
深草あやめ
檸檬甘やかまだ生まれたての頃
掌の檸檬冷たき独りの夜
真珠星倫世(スピカリンセ)
友を待つティータイムかな檸檬光る
神山やすこ
アトリエの檸檬を?る妻は幼な子
水間澱凡
プチ親不孝勧めらる青檸檬
水城
明け方の檸檬の重さほどの嘘
水鳥
檸檬噛る私の親友恋敵
水木 華
切れ端の檸檬絞りし保湿液
翠穂
ポケットに檸檬が一つ幸ひとつ
数鉄砲
檸檬切る乳房の如く半分に
杉浦夏甫
唐揚げに檸檬を絞る指二本
杉尾芭蕉
絞られし檸檬の胴の印字かな
雀虫
檸檬投げてみても空は広いだけ
雀狼蘭
楊貴妃も知らぬ檸檬の甘い罠
澄海
島の檸檬月の滴を落としをり
瀬々葱坊主
檸檬汁古希を突き抜け米寿かな
星海
かじるほど思い出残る檸檬かな
星野美咲
新しき関の出刃でレモン切る
晴海南風@木ノ芽
海風に吹かれし檸檬香の清し
正子@いつき組
檸檬熟す丸みを帯びた心かな
正木羽後子
三歳と檸檬を絞る日曜日
清永裕子
独走のトライまな板のレモン
清水祥月
檸檬生る香に誘われし旅の空
清水仙人掌
みどり児の瞳白やか檸檬かな
清白真冬
繰り返す檸檬の漢字獰猛みたい
西の海牛
軽トラを吐き出すフェリー檸檬の香
西山哲彦
コンポート仕上げて光る檸檬かな
西川あきや
焼き魚搾る檸檬の音ジュっと
西田武
鉢植えの檸檬を三個しぼりけり
誠馬
檸檬切れば日毎に深みゆく暮色
青柿
泥まみれ檸檬しぼりてノーサイド
青玄
檸檬生る木陰で読書波の音
青泉
檸檬搾る度傷口痛みけり
青柘榴
甘ければ檸檬じゃないね稚児の夢
青木健一
まるごとの檸檬象の口に消える
青木豊実
檸檬の木貴婦人のごと香り立つ
静香
母の荷に檸檬三個とレシピメモ
石井せんすい
れもんれもん檸檬の響き口遊む
石井茶爺
レモン搾る海はピンク色に染まる
赤い彗星の捨楽
蝙蝠が泣いて檸檬は香を放つ
赤橋渡
ラグビーのボールのごとく檸檬投げ
折口一大
庭の隅葉で雨しのぐ檸檬かな
千条之御息所
山頂の檸檬や甘し海遥か
千日小鈴
家風呂に檸檬を三つ入れてみる
千里一歩
一七才檸檬の恋もニキビ面
占新戸
移り箸とがめる指にレモンの香
川越雷鳴
緑から黄色へ十日漬ける檸檬
川口みち
新レモン上がりかまちに置いてある
川西勝久
檸檬ちゃんと語りかけて遊ぶ子よ
川島湖西
青檸檬ムニエルに添え偏頭痛
川辺江麻
真新し遺影に檸檬の眩しさや
浅河祥子
檸檬摘む手の皺父に似てきたり
浅見弓楽
潮風日輪湧水豊島檸檬生る
善多丸
くしゃくしゃにされてきりりとある檸檬
祖乞
手話のゆびそつと檸檬を渡しけり
双月(そうげつ)
子等はみな檸檬の尻を見てをりぬ
倉形サラ
学生街檸檬色した風が吹く
相模の仙人
寂しきを檸檬檸檬と埋めてをり
草青
鉢植の檸檬嬉しくお裾分け
蒼香
未だ峰は山路遥かにレモン喰む
蒼水
後ろ手の左は小さき檸檬なり
蒼奏
外つ国のプリマドンナや檸檬の香
蒼鳩 薫
楕円形でも黄色でもないレモン
村崎 雫
失恋やタイムスリップ檸檬食む
多聞仙
その棘の傷避けて切る檸檬惜し
太架子
窓社話のこぼる青檸檬
太子
喉行く檸檬友の祈りの深きかな
駄口竹流
心の目爆弾となる檸檬かな
泰然
転がる檸檬バスキアのいない部屋
鯛 風
檸檬なる名の香か君の髪の香か
台所のキフジン
朝未だき雫の縋るレモンかな
大井河薪
青檸檬かかえ口づけ少年たち
大熊雪見
厚切りの檸檬心にやや豊か
大三郎
檸檬青し騒音残すオスプレイ
大村真仙
降る雨は檸檬畑を隠しけり
大村桃二
青檸檬素振りの君のニキビ跡
大槻税悦
乳房は命湛える檸檬かな
大福ママ
檸檬切る飛沫香りてひとりかな
大洋遊子
差入れや檸檬切る夜の守衛室
大和田美信
威張ってる切れば檸檬は更に威張る
沢田朱里
過去はみな青い檸檬の味として
達哉
厚切りの檸檬齧るノーサイド
谷 きよし
しみじみと絵手紙用の檸檬かな
谷川の蛍子
喧嘩して包丁入れし檸檬かな
谷田藪辛子
書き残すほどの恋なし酸っぱしレモン
短夜の月
絞り得ぬほどに小さき檸檬かな
箪笥
基次郎めくレジ係レモン手に
知己(ともき)
野菜庫の檸檬萎びて生きている
知子
檸檬欲す青い月を抱く女
地球人
別れ来て転がるれもん壁をさす
池田郁英
刃を入れて厨に広ごる檸檬の香
池田香
檸檬へと向かう足跡もういない
池田輔
檸檬二個ひよいとお手玉やつてみる
竹 夢月
夕映えの引退試合レモン噛む
竹春エリザベス
モノクロのセカイ採り忘れの檸檬
竹織
青檸檬モネのトレイにころがりぬ
竹村マイ
わたし何してたんだっけ檸檬囓る
竹内みんて
行けタッチダウン握る檸檬も熱くなり
竹福
故郷のこの風が好きレモン畑
竹林
檸檬噛み腹立たしきを納めけり
寂しきと別れを告げる檸檬かな
茶々
檸檬添へ好みの紅茶朝日差す
中井笙石
搾り込む果汁の苦味レモン切る
仲七
檸檬汁絞りて苦き薬呑む
仲川光風
マロウブルースカイ檸檬の入りて夕
衷子
ふらふらと檸檬片手に朝帰り
朝ぼらけ
雨音やはちみつれもん作りおる
朝桜咲花
吹く風へ檸檬香らせるてふ遊び
潮ベルト
遠恋や檸檬光りて火星の香
蝶番
退屈や檸檬の皮膚を撫でてみる
長ズボンおじさん
レモン汁搾るグラスに落ちる種
長谷川 ひろし
亡骸のごと唐揚げ皿の檸檬
長谷川京水
メトロ深み膝の檸檬が微香する
直樹里
登校の傘の触れゆく青檸檬
直木葉子
かぶりつく檸檬黄色の手榴弾
津葦
檸檬酒が口火を切るや酌む夫婦
津軽ちゃう
じょんがらを叩く一閃檸檬切る
津軽わさお
瀬戸内の舟から眺む檸檬山
鶴田梅勝
嫁姑それぞれ愛でるレモンの黄
堤 文月@ありす句会
内海と檸檬畑を割りて道
定吉
瀬戸内の陽光美味し檸檬かな
泥酔亭曜々
妾は檸檬置いて夜伽の合図する
泥塗れのポスト
居酒屋の五万の檸檬絞った手
哲太
食卓の一輪切のレモンかな
鉄オタJ@中津からあげ句会
母娘旅語らい弾む檸檬の木
典華
檸檬齧る好きになりしはいつの日か
天晴鈍ぞ孤
青春や檸檬の花の文化祭
貼女(ちょうじょ)
おつかいの檸檬かな黄色の透ける袋揺れ
田中ピロミン
人は皆奇跡の人や檸檬黄
田中ようちゃん
通勤鞄に檸檬ころころ黄色ぶる
田中勲
ナイフ砥ぐ切ったレモンの透けるまで
田辺 ふみ
かぶりつく白き歯眩し檸檬の実
田邉真舟
変化球投げられそうな檸檬かな
渡邉久晃
檸檬の木右に左に登山道
土屋 木漏れ日
檸檬の香のぼり立つ朝のスムージー
冬菊
檸檬の香ジャズの流れる港町
東山
黄の絵具足らぬカプリや檸檬熟る
東尋坊
ふらふらの檸檬や夜の川沿いへ
東西線イフリート
レモン一つ寝転んでいる球技場
桃香
家一軒無くなり檸檬色づきぬ
桃泉
レモン売る主人(おやじ)酸っぱい口をして
桃福
輪切りにした檸檬咥えたキミの笑み
桃葉琴乃
化粧終え一口のレモン食み出かけ
湯呑
八方に鏑矢を射る檸檬かな
燈穂
袋よりレモン零るる2CV
当卯@2CVには「ドゥーセーヴォー」とルビを付けてください。 2CVはフランスのシトロエン社の今は生産されていない小型車です。樹木 希林さんの愛車でもあったそうです。 ちなみに同社の創業者シトロエン氏の名はレモンにあたるシトロンに依るそうです。
搾り器を流れるレモン果汁の香
藤すみ
清し汁おぼろ昆布と檸檬美味
藤井萠
初恋や檸檬の苦み知り染めし
藤郷源一朗
青空に彼が「檸檬」と書いたから
藤原訓子
瀬戸内は母のふるさと檸檬煮る
藤川さくら
れもん食卓に置かれたままのしじま
藤鷹圓哉
檸檬切る夜明けの部屋に今日の風
藤田真純
檸檬切る部屋一面が甘酸っぱい
藤田由美子
まだ青き檸檬と放課後の僕ら
藤野あき
皮のまま齧る檸檬やノーサイド
豆闌
頷きし檸檬微睡の窓辺にて
透史
初恋は有機檸檬の時限爆弾
堂林心太
たわわなる檸檬をもぐや海光る
瞳子
憂鬱を檸檬のかほりが吹き飛ばし
童好
患いに蜂蜜檸檬母の事
那須の田舎者
愛がない無垢な檸檬にナイフ刺す
那津
過ぎし日に余白の如く檸檬置く
南雲風花
童顔のレモンを絞る太き腕
南風紫蘭@木ノ芽
空も海も後景に退く檸檬の黄
楠青庵
生口島檸檬の山で村光る
二上松風
潮かほる檸檬もかほる坂の上
二葉ミノル
檸檬ひとつ土産の缶は空っぽ
二國七海
青レモン女子寮の固き香か
日下まひろ
イエス割くパンを食むユダ青レモン
日記
檸檬ひかひかぎゅっと握って欲しい
日田路
風の音地球のにきび檸檬かな
日比太宗
檸檬噛む佛笑顔も遠のけり
日本酒
檸檬ひとつ投げて葬る老婆あり
入口弘徳
肩寄せて檸檬が香る心字池
如月士朗
今朝の我いざ面接へ檸檬食む
如月十日
朝寝覚め檸檬をひとつ啜りけり
忍冬
檸檬切るうちのエースは晴れ男
猫楽
檸檬利く復旧応援涙出づ
猫渓@千葉
教科書にボルタの電池檸檬かな
猫野馬輔
カーナビが「今日はレモンの日」だといふ
馬場東風(とうふう)
買い物のメモに書きたす檸檬かな
馬場馬子
合宿の檸檬齧りしサッカー部
俳菜裕子
カゴに檸檬入れてる主婦の憂鬱かな
背馬
青空に檸檬を混ぜた瀬戸の海
梅木若葉
籠に盛り檸檬香るや道の駅
白井百合子
ラグビーの試合のごとく檸檬手に
白銀のシリウス
朝市の木箱の檸檬ゴロンころん
白傘
富士仰ぎレモン握りし皮へこむ
白山
泣くために噛る檸檬の苦味かな
白瀬いりこ
まだ見ぬしまなみ海道檸檬買う
幼子の背比べ遥レモンの木
畑 詩音
レモン噛む唇苦し旅に出る
畑山六十二
カノープスを見上ぐる檸檬馥馥と
半熟赤茄子
待ち惚けて駅前喫茶に檸檬噛む
帆風
日を浴ぶる軒の檸檬のしづまれり
斑山羊
檸檬齧るほどよい川の流れをり
飯村祐知子
長き愚痴聞きつつ檸檬齧りつつ
尾上真理
唇に檸檬たらして知恵子抄
尾張の黒うさぎ
光る檸檬適齢期を迎えたり
美翠
採りたてを両手で包み嗅ぐ檸檬
美年
妊りしあの日青空檸檬買う
百合乃
魚焼く妻の手にある檸檬かな
不利尾
一服の清涼剤やレモン汁
富樫 幹
感覚が移ろう時の檸檬の輪
富士子
仲たがいレモンの葉かげ棘ありて
負勝@中津からあげ句会
放課後の素振り百回檸檬食む
風花まゆみ
窓の外滲むネオンと齧ったレモン
風由花
飛び散るは汗か雫か檸檬の香
文月栞
遅き朝白きかほりの檸檬かな
聞岳
強すぎるレモンのかおり卒寿なり
平康
悲しみに丸ごと檸檬一気食ふ
平松洋子
檸檬噛む十九二十に戻れぬ夜
平林檸檬
雫落ち檸檬畠に架かる虹
碧三五
一つだけ握りたくなるよな青檸檬
変膝
レモン切り深呼吸する三畳間
片岡里沙
青檸檬ひとつ挟んで君と吾と
弁女
地球守らん搾らん檸檬
方寸
茜空負けも清々レモン噛む
朋知
伊太利亜の海の匂ひもして檸檬
檸檬の刺カバーに折鶴植木鉢
誰ぞもぐ岬の先の檸檬の黄
望月ゆう
転職や今朝卓上に檸檬香す
北村 鯨子
檸檬たわわシェルパの里の登山隊
北村 崇雄
陽光やレモンの映えて黄累々
凡々人
紅茶飲む星なき夜の檸檬かな
摩莉杏
十六や檸檬の皮の白いとこ
枕木
うしろより檸檬の香り近づきぬ
抹香鯨
青檸檬皮から弾ける香の飛沫
末摘花
檸檬描く滑らかにサクラクレヨンで
万喜ミツル
投げ上げて転がるレモン独り身の
未貫
付け合せではなく檸檬感じけり
未知
檸檬生る庭できみの返事は「NO」
岬りこ
試験前夜深爪に沁む檸檬かな
湊吾子
逃避行鈍光の庭檸檬もぐ
夢芝居よしみ
突かるる五感レモンの一滴に
明惟久里
曖昧な記憶のごとき檸檬かな
明石焼穴子
孫娘青い檸檬を持って行き
妄 児
明日手術檸檬かじりて気もそぞろ
網代
目が覚めた檸檬の香り朝のバス
網野れいこ
地四国の接待檸檬ジュースかな
木よし
犬はただ見つめるレモン空青し
木花しずく
人知れず檸檬爆ぜるや其処彼処
木江
土地とちの陽の色放つ檸檬の実
木森
鉄塔の立つ畑たわたわと檸檬
木村ひむか
瀬戸内檸檬ぬけ西へと船真っ直ぐ
木村青石
檸檬摘む刺さった棘のむず痒さ
木乃伊
檸檬噛むCPUの小さき我
木綿
面接の革靴おろす日の檸檬
也和
檸檬忌に檸檬捧げて『檸檬』読む
野中泰風
朱を使い檸檬の影を描きけり
野辺よし女
あをあをと檸檬実るや蒼い風
野々りんどう
孤独なる無頼の中の檸檬の黄
野々原ラピ
こんなにも甘い檸檬や二味強し
矢的@第二まる安
青レモンわが青春の蹉跌なり
悠久子
放課後の檸檬の影の赤の筆
柚芽
青檸檬優しい語尾のアクセント
柚月
檸檬とは疎遠となりき老の舌
遊亀
レモンひとつかじりかじりて山路かな
遊山人
短編の記憶の巡る檸檬かな
遊泉
買ってきたレモンの産地問うかかあ
遊浮子
模倣犯置けずに帰る檸檬弾
遊梨子
ぼのくぼに髪をきりりと青檸檬
夕虹くすん
檸檬切り妻の襟足思い出す
与六
憧れは憧れのまま檸檬切る
羊山羊
ふつふつと煮えたるジャムに檸檬埋む
葉月けゐ
病得て親しき仲の檸檬かな
葉月のりりん
手の届きそうな丸々レモン角っこの家
葉子 A
住み慣れた記憶の底に檸檬置く
葉路
別れ話ピッチャーにひしめく檸檬
遥明
スーパーにれもんとlemon香を競う
陽気姫
檸檬の木レモンティーよりトゲに泣く
羅風音
どの恋も檸檬の味の残るもの
藍植生
レモン食ぶ不言色の或る記憶
蘭子
ソーダ割りレモンの輪切り泡化粧
里之照日日
青檸檬泉下の君に供ふなり
里甫
にこりともせずに檸檬は檸檬なり
離松
深碧の檸檬吸うより酸い姿
立髪
一かじりうひうひしかり檸檬かな
立歩
必勝のレモン一切れホームラン
琉璃
檸檬切る堅く酢つぱき乳房かな
隆松
檸檬撫づ胸の疼きを撫づるごと
由づる(旧いつき組福岡リスナー班/由美子)
ひたひたと夜の廊下や手にレモン
良日
夢で逢ふ檸檬の彼は若きまま
林 和寿
檸檬転げ孫の目の前通り過ぎ
令雅
4Bでなぞるレモンや瑞瑞し
鈴木麗門
檸檬漬ければ風ひんやりと島の夜
蓮花麻耶(れんかまや)
戦没者檸檬の雫あはき恋
露草
鼻歌でつくるパスタやレモンの香
老人日記
朝の茶にイタリアの風添ゆ檸檬
六花
移りゆく世は戯れ言や檸檬切る
和光
レモン汁こめかみとんがる喫茶店
和鹿島
だるだるの術後一年レモン切る
パエリアにレモンを飾り夕の鐘
凰來賀
拉麺に檸檬浮かべて米寿かな
國本秀山
ときめきは闇に消え檸檬切る
夾竹桃
安達太良の空の青さよ檸檬食む
巫女
檸檬?る気分良き日も悪しき日も
戌の箸置
檸檬齧る控えベンチの少年よ
攝津の嫗
雑然と積まれた檸檬絵の具の香
泗水
憂鬱は檸檬ひとつの重さかな
淺野紫桜
凶暴な猿の味する檸檬かな
獺八(うそはち)
檸檬とは等級の変わった手帳
祺埜 箕來
ポンペイの馬留石や大檸檬
笙女
色褪せしカポネの酒場レモンの黄
筬葉
光太郎と智恵子の愛やレモンの黄
聰子
沢村栄治戦死の見出し檸檬かな
脩斎@105さい
ここに在るとはどういうことか檸檬
脩平
制服の端(はじ)を摘んで檸檬の香
芍薬
庭の隅さなぎの宿の檸檬かな
萬太郎
レモン5ケ三百円の道の駅
萬代草舟
巡礼を離れて一人島レモン買ふ
蓼蟲
青檸檬漂う瀬戸内を一人旅
藪椿
檸檬破裂させじとつつむたなごころ
邯鄲
連峰踏破齧る檸檬の甘やかな
闍夢
兄弟喧嘩妹の手に檸檬かな
霖之助
夕凪が小島を包む檸檬の香
星降松
チューハイの檸檬搾る父の筋肉むなし
颯(はやて)
口中に檸檬の記憶よみがえる
隧道の檸檬ひらひらキーマカレー
腹胃壮

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