俳句ポスト365結果発表

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第231回 2019年10月31日週の兼題

鱈場蟹

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
鱈場蟹 今年の冬は 蟹無し鍋 あみだじじい
鱈場蟹 食べ放題では 後回し みつこ
たらば蟹 1勝3敗 にらめっこ りず
束の間の 熱き潮 鱈場蟹 四季句作
タラバガニ プログラミング 英会話 小林番茶
鱈場蟹 怒って赤いか 酒の友 青鬼灯
持ち上げる 児の顏覆う タラバガニ 白晃
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
たらばがに北溟寒し網熱し アヴィス
喉がなるビールの横はたらば蟹 コケデカ
年の瀬や年に一度の鱈場蟹 わわ
氷纏いし鱈場蟹 我を襲う 丹波 太郎
●冷凍庫で凍りつく鱈場蟹。冷凍庫を開けると鼻腔に突き刺すような氷の冷気が上がってきた瞬間を詠みました。/丹波 太郎
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
カナリアを放つように檸檬齧る シチ
想い人 初恋実らず 秋の名残 楓
おっさん日 小酔い爽やか 日後の宿 森野中道
●年に1度の熊本工場建設チーム親睦会が16年経ち、古希前後のおじいさんが中心になっても変わらず名前は「おっさんの会」。先週集まって、朝からゴルフ、夜は工場現役メンバーや懐かしい元受付嬢、元案内嬢も入って男女15名で懇親会。3次会まで行ってホテルについたのは1時半。久しぶりに沢山飲んだつもりなのに、沢山楽しく話したからか、気持ち良い酔いで熟睡しました。 /森野中道
○森野中道くん、いかにも楽しげなお便りありがとう!
 ・・・とは、いえ(笑) 本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
 今募集中の兼題は、1月8日24時締切の「寒椿」です。ご投句お待ちしてます♪

祝儀値にびっくりしている蟹自身 舎人
●500万円とは目が点に。/舎人
○うーむ、「蟹」だけだと、夏の季語になるのだよ(泣)

ほんのりとナップザックにおちばかな ゆうが
○残念、兼題「落葉」は〆切り過ぎてた!

◆季語深耕
●タラバガニを漢字で「鱈場蟹」と書くのを初めて知りましたです。。/もこ
●タラバガニはカタカナしか知りませんでした。鱈の取れる漁場と同じとか。賢くなって嬉しいです。/海野しりとり
●鱈場蟹…兼題一目見ても一瞬何なのか判らなかった。一つ一つ漢字を読み“たら…ば…かに…え?たらば蟹?こんな字だったの?”という具合。毎度毎度勉強になります。ただ、全く詠める気がしなかった!えー今回も難しー、とガックリ肩を落とした私です。それでも不屈の精神で何とか作句しました。やれやれ。まずは欠席免れたとゆーことで(^^;/古都 鈴
●「鱈」の漢字は、「雪」の「ヨ」の部分の真ん中の横棒が突き抜ける(「巾」を右に倒したような形)が正式のようです。私のパソコンでは出てきませんが。 /ひでやん
○漢字の印象って面白いよね。「鱈」私のパソコンでも出ません。(笑)

●今回の兼題は鱈場蟹です。関西に住む私には冬の蟹といえば松葉蟹、越前蟹と呼ばれる楚蟹が思い起こされます。一方北海道以北の北洋に住む鱈場蟹は缶詰でしか目にする機会がなく、実物を見たことはありません。さて、季語としての鱈場蟹ですが、知名度もあり、実物を何度も目にしている楚蟹に比べると圧倒的に情報量が少なく、ネットで調べても例句の数も限られています。さて、どう詠めばよいのか、手掛かりとしては先にあげました、鱈場蟹の缶詰ぐらいしか思いつきません。まず手始めに缶詰を買って、味わってみます。/いもがらぼくと
●鱈場蟹は歳時記では例句も少なく実態の掴みにくい季題でした個人的には美味でする~的な範疇のもので送って貰ったら嬉しいや脚の立派さに食べごたえを感じたりなどが思い当たるところです それで一寸だけ簡単に調べてみたら形状は蟹に似てるけどヤドカリ類で大きいと甲幅25センチ以上にもなるけれども甲幅が10センチ位で生殖でき抱卵期間1年位を経てゾエア幼生として孵化し遊泳した後グラウコト幼生に変化すると海底の底生生活が始まります成長はゆっくりで1年で甲幅1センチ、生殖可能な10センチまでは10年かかるとのこと、その為か寿命は長寿で30年くらいの推定でした雄が雌のはさみを挟んだままの交尾的な行動も3~7日間続くそうです鱈場蟹には古来からの普通の生き方でしょうがとてもマイペースで神秘的な生態だなあと思いました/斗三木童
○みんな、いつにも増して色々調べてくれてますねえ! 以下、すりいぴい君の季語深耕です♪

●◆鱈場蟹 A)鱈場蟹(たらばがに、三冬、動物、傍題:多羅波蟹、蟹工船)。「甲殻類十脚目に属し、鱈のとれる冬期に鱈場でとれるためその名がある。蟹の仲間ではなく、やどかりの仲間で、少し短いはさみ足を除くと、歩脚は三対しかない。(蟹は四対)。腹部は柔らかく棘の生えた甲羅と長い肢があり、肢を伸すと一メートル余りにも達する。肉量が多く、また美味であるため珍重され、缶詰は輸出されている程である。主に北海道から北方のサハリン・カムチャッカからベーリング海・アラスカにかけて分布していて底刺網で捕獲する。その船が蟹工船である。近年漁獲量が減ってきたため保護策がとられ、国際的に問題が多くなってきた。そのため我が国の漁場がいちじるしく制限されてきた(「カラー図説日本大歳時記 冬」講談社、1981年、加藤憲曠)。
★ B)「いちばんやさしい俳句歳時記 秋冬新年」(主婦の友社、2017年、辻桃子=安部元気)では、ひとくくりに「蟹」として掲載されている(海産の蟹を冬期として、松葉蟹・越前蟹、毛蟹、鱈場蟹などを傍題と。そして「小蟹」(夏)とする)。なお上記講談社の大歳時記では、山や川や磯にいる小蟹、食用ではないものを「蟹」として夏の季語とする。(傍題は小蟹・沢蟹・岩蟹・磯蟹・砂蟹・蟹の子・蟹の穴・蟹の泡などなど)。講談社歳時記はあくまで鱈場・ずわい・越前など、海底にいる大型で食用の蟹を「冬」の季語とする。
★ C)「俳句歳時記第四版増補 冬」(角川文庫、2011年)では、「ずわい蟹」(傍題:越前蟹、松葉蟹)の記載はあるが「鱈場蟹」は載っていない。 海産大型蟹を冬の季語とし、沢や磯の小蟹を夏の季語とすることは、漁獲・市場に出る時期・鍋への使用(食用)の点、水遊びを伴う観賞・遊戯の相手という点で区別しうる点からもから頷ける。
★ 問題:「ずわい蟹」との詠み分け。まず「鱈場蟹」は、タラバガニ(ややこしいけど、節足、甲殻類、エビ目、ヤドカリ下目、ヤドカリ上科、タラバガニ科、タラバガニ属タラバガニ。学名:Paralithodes camtschaticus、英名:Red king crab)。すでに本サイトに書かれているとおり、荒っぽく言うとヤドカリの一種。生物学上に言う蟹ではない。★脚を広げると1mを超える。全身が短い棘のような突起で覆われている。食用として流通する際は茹でられて赤橙色になっているが、茹でる前は背中側が暗紫色、腹側が淡黄色をしている。縦方向にも移動ができる。某テレビ番組に依れば、タラバガニに蟹みそはないと言われるが実際はある。茹でると溶けて全身に回るため、茹でる前に抜き取るからだとか(ズワイガニ、ケガニなどは溶けないとか)。肢は四対八本に見えるが、うち、一対は鋏脚であり、別途一対が甲羅内の鰓室に畳まれているため実質の歩脚は鋏一対、肢四対で計五対。触覚は(「ずわい蟹」と比べて)長め。このへんもヤドカリっぽい。/すりいぴい
●他方、上記歳時記に掲載ある別の単独の季語「ずわい蟹」(三冬、動物、傍題:越前蟹、松葉蟹、こうばく蟹、せいこ蟹)の解説を要約すると以下。越前蟹として知られる大型の食用蟹。島根県以北の日本海とベーリング海に分布。二百メートル以深にすむ深海性。雌(小型)はせいこ蟹・こうばく蟹の別名がある。雄を越前蟹・松葉蟹などという。島根鳥取などで松葉蟹と呼ばれるものは、やはりクモガニ科に属し、甲と歩脚はやや扁平。北陸地方のものは紅ずわいとは五百メートル以深にすみ、四季をとわず水揚げされている、とのこと。
★このように生物学上の差異に加えて、日本において主産地がやや異なる。印象としては「ずわい蟹」よりも野趣な感じがして逞しい。北海道・ベーリング海・カムチャッカなどは「ずわい蟹」との違いを示すことができそうな。
★「ベーリング海の一攫千金」(原題:Deadliest Catch)は、アメリカ合衆国のドキュメンタリー番組。ディスカバリーチャンネルで2005年から放送されている。ベーリング海のカニ漁の人間を追った番組で、現在までに15シーズンが作られている。Youtubeなどで予告編や本編を観ることができる(英語)がもうむちゃくちゃです。番組であるいことを差し引いてもこんなに苛酷だなんて・・。死者も撮影中にでている模様・・。 深海から漁獲・市場・店先から食卓まで。個人的には取り合わせはなかなかに難しい。かといって一物が簡単という訳ではないけれど。また、比喩や擬人化を積極的に試してみたい季語・・かな?/すりいぴい
○ここから「蟹工船」という季語が生まれてしまったか。

◆季語雑学部
●季語雑学部  タラバガニはヤドカリの仲間ということは知られていますが、姿形はカニによく似ています。しかし、カニと明確に違うことは、見た目の脚の本数がハサミを除いて3対であること(カニは4対)と、ヤドカリの貝殻の中に収納した腹と同様の曲がった腹を持つことです。しかしこの曲がった腹は極端に小さく、かつ裏側に収納されているため目立ちません。また、見た目は3対の脚と書きましたが、実際には極端に短い1対の脚があるそうです。見た目こそヤドカリには似ていませんが、幼生の頃の姿はよく似ているそうです。比較的新しい時代に、現在のホンヤドカリの祖先から枝分かれして進化したのがタラバガニで、古い時代にはタラバガニの祖先も貝殻を背負っていた可能性があると言われています。ちなみにホンヤドカリの大きさは3cm前後の小ささですから、タラバガニはかなり大型化したことがわかります。変温動物の進化において、寒冷地に行くほど小型化するという逆ベルクマンの法則からは逆行し、寒冷地の海で貝殻を被ることを捨て、自らの外殻を強化し巨大化させることで、生きながらえた生物なのです。当然に貝も寒冷地では小型化しているでしょうから、被れる貝殻が見つからなかったことも、逆に進化したものと考えられます。もし、今のサイズで大きな貝殻を背負ったタラバガニがいたとしたら、かなりインパクトの強い見た目になっていたことでしょうね。/山香ばし
○想像しただけで、凄い!(笑)

●ウイキペディアに面白い記述があったので、要約して紹介します。ロシア・ノルウェー国境沖のバレンツ海にソ連の科学者がタラバガニを放流(1960年代後半)。繁殖し始め、両国の漁業資源となる一方、外来種として既存の生態系を脅かす存在ともなっている。そのため、ノルウェーでは、旧ソ連の元首に因み、スターリン・クラブ(かに)とも呼ばれている。/アガニョーク
○そんな命名って!(苦笑) 以下、海外の組員からの情報も面白い♪

●処変われば(19)ベルリンでの外来種アメリカザリガニの大繁殖 元来はルイジアナ辺りのミシシッピーの湿地帯の一見小ぶりのロブスターが2017年ぐらいからベルリンのテイアガルテン(動物公園と呼ばれる中央公園)の小川で爆発的な繁殖をして問題になっています。その対策として2018年から捕獲して食料として良い許可が出て、このザリガニを最近レストラン、特にストリートフードとしてザリガニ入りパスタとかソースにして売っているのを聴きますし、みかけます。繁殖の原因は誰かが水槽で飼っていたのを放置した結果らしいです。当地ではエビ類、ザリガニは出回っていますが、「蟹」はめったにありません。鱈場蟹はドイツ語で「王様蟹」Konigskrabbe=Kingprawn若しくは「カムチャツカ蟹」という意味の名前がついていて1キロあたりの缶詰で120 ユーロ位で売買されているようなので、滅多に見当たらない筈です。 /ぐれむりん
●アメリカ在住ですが、こちらでは鱈場蟹も含めて数種の蟹がキングクラブと呼ばれています。 アラスカの漁場では、漁期にビッグマネーが動きます。ただアラスカ州はサスティナビリティを州としての漁業の主題としており、蟹も乱獲されないよう非常に厳しく管理されています。 /明世
●鱈場蟹、とても難しかったです。ここベトナムでは吟行もできず、季語の六角成分図を書いてみてもとっかかりが見当たらない…。ズワイガニとの違いは、より大きい、脚が左右非対称、とげが鋭い、より浅いところに生息、実はヤドカリの仲間、といったところですが、さてそれを句作に活かそうとするとうーんと悩んでしまいました。唯一活かせそうなのは蟹工船のイメージですが、これは類想の穴があちこちにありそうです…/碧西里

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 助詞「て」 俳句で使うと、説明的になったり、因果が見えるとかいわれますが、ネット辞書のWeblioなどを見ると非常に多様な意味・用法があることがわかります。簡単な辞書だと「次の語句に続けるのに使う」としか出ていません。 要約すると・・・ 前後の句を単に接続するのが本来の用法。 1.動作・作用・状態が継続、または引き続いて起こる意を表す。…てそれから。 2.原因・理由などを表す。ので。 3.方法・手段を表す。 4.並列・添加・対比などを表す。 5.(「…て…て」の形で)強意を表す。 6.逆接的に用いる。…のに。 7.〔「について」 「において」 「に関して」などの形をとって〕 事態・状況や関連する物事などを示す。 8.あとに補助動詞が続く形で、動作・作用の様態をさまざまに表現するのに用いる。 9.動作・作用の内容を表す。…していると。 10.「ては」「ても」の形で条件句を作る。 → ては ・ても(接助) /ひでやん
○「て」は使い方によって、さまざまな意味や効果を生み出せます。まずは、その助詞の意味をちゃんと知ることが大切ですね。

●「檸檬」回で質問のあった、口語・文語と仮名遣いの問題について。誤解されがちなのですが、「口語を使うか、文語を使うか」ということと、「現代仮名遣いで書くか、歴史的仮名遣いで書くか」ということは、別々の問題なのです。「口語は現代仮名遣いで書かないとダメ」とか、「文語は歴史的仮名遣いで書かないとダメ」といったルールは存在しません。 例えば、「おしえる(教える)」という動詞を使うとしましょう。このとき、 「おしえる」(口語・現代仮名遣い) 「をしへる」(口語・歴史的仮名遣い) 「おしう」(文語・現代仮名遣い) 「をしふ」(文語・歴史的仮名遣い) の四通りの書き方が考えられますが、どれを選ぶも作者の自由なのです。あくまでも、「おしえる」または「をしふ」が“普通”であるというだけで、「をしへる」や「おしう」も間違いではありません。ただし、“普通”からは離れますから、そのような書き方をする場合は、それによって得られる効果を自分なりに考え、なにかしらの意図を持って選択するようにしましょう。 (なお、口語・文語には「話し言葉・書き言葉」という意味もありますが、ここでは「口語=現代語」「文語=古語」という認識で説明させて頂きました。)/いかちゃん
○この四種類のパターンが、頭の中で整理できてない人も案外多いのですよ。

●皆さんこんにちは。いつもお世話になっております。「俳句」独特の言葉はどういう本で調べたら良いのでしょうか?教えて下さい。宜しくお願いします。皆さんはどうしてみえますか。例えば「夫」「つま」と読む、台風「たいふうん」と読むこともあるとかです。これくらいは私もわかるのですが、他にもありますよね。この俳句独特の読みがわかると良いのになといつも思っていたので思い切って教えをこうことにしました。宜しくお願いします。そしてこんな私にいつもいつもお付き合い下さって有難うございます。/蜥蜴の尻尾
○「台風」と書いて「タイフーン」と読むのか? それはちょっと強引ではないのか?

◆こんなお便り、質問届いてます!
●強そう。/こま
●美味し。/こま
●温泉カニ旅行に行きたくなりました。/なつぽよ
●今回は 沖縄の蟹を食べての縁起担ぎを参考にして詠みました。後は小学生の頃 飾ってある鱈場蟹の剥製を見て詠んだしだいです。兼題季語は難しいけど、詠むのは楽しいです。/句詩呼
●夏井先生 正人さま スタッフの皆様いつも有難うございます  【鱈場蟹】肉質が柔らかく太い脚には身がたっぷり!大好きですが!!  かに味噌はないも同然食べられない...蟹味噌となるとずわい蟹か毛蟹でしょうか  ちょっと贅沢ですネ/水夢
●兼題季語についての情報と言っていいのかどうか…。体質の関係で余り蟹を食べられない私ですので、●に道楽とか、そういう専門のお店で蟹を食べることもなく。今回この兼題が出されて、鱈場蟹のお値段の相場をネットやら新聞広告やらで調べて仰天しました。気軽に食べられる値段じゃない、でも少しでも季語体験をしてみようと思って、更に探しに探したら、職場の近所のいかりスーパーにて缶詰を発見!しかも1,000円台(←兼題季語の情報は多分ここだけ 笑)。早速買って帰って、その日の晩ご飯に食べました。缶詰なのに、肉厚感と歯ごたえがしっかりあって驚きました。今まで食べたことのある蟹(種類不明。多分、安い 笑)と全然違いました。実食する前に、バドミントン仲間だったり、以前働いていた職場の先輩だったり、主治医だったりに鱈場蟹の味やらイメージやらを訊いてはいたのですが「繊細」とか「高い」とか「食べ応えあるよ」とか「パスタで食べると美味しい」とか、いろいろな答えが返ってきたので、やっぱり自分で体験してみて良かったです。/次郎の飼い主
○食べてみるのも、吟行なのだ!

●蟹だとばかり・・・。/こま
●ずわい蟹ならなぁ、と思ってしまいました。まさかヤドカリだったとは。/いしはまらんる
●たらば蟹はヤドカリの仲間であり、横ではなく前後に歩く。/コーヒー好き
●ズワイガニではなく 毛蟹でもなく なぜ、鱈場蟹なのか? ちなみに、私は、 たらば蟹は、好きではないです。 大味だし、みそもない! 調べてみたら、やどかりの仲間!! だからこそ、 俳句になるはず!!と 悩んで、みました。 /令ちゃん@埼玉
○ヤドカリと言われても、困るよな(苦笑)

●蟹にアレルギーがあり鱈場蟹は食べられないので難しかったですが、それも含めて楽しく考えることができました。/なつめモコ
●甲殻類アレルギー気味ゆえ食べたこともなければ独特の匂いも苦手!美味しそうに詠めませんがネットでみても長い脚に圧倒されます。/うに子
●蟹が食べられないので、蟹に興味を持ったことがなく、どうしようかと思いました。 ところが鱈場蟹が、蟹ではなくヤドカリの仲間だと知り、今まで騙されていたような気分になりました。そして、蟹じゃないなら、私にも食べられるのかなとちょっと期待が膨らみました。今度チャレンジしてみようかな。/ふくろう悠々
●甲殻類アレルギーのため、私は鱈場蟹を食べることができません。食べたことないし食べたいとも思わないし、直接観察する機会もないし、どうしたものかと思った末に、「アレルギーを知らない人からお歳暮とかで鱈場蟹が届いてしまった」場面を想定して詠むことにしました。下戸の詠む酒の句など参照しましたが、参考になるやらならないやらよくわかりませんでした。/離松
●実は甲殻アレルギー科と思ったら鱈場蟹は食べられないのに(口がかゆくなる)越前ガニは食べられる(口がかゆくならない)・・どうしてかと思ったらもしかして私ザリガニアレルギーじゃないかって。それも煮たら、食べられる(鱈場蟹も)。もしかして生のザリガニをつかみ一度手が腫れたので、ザリガニの粘液の接触アレルギーかなと思っています。煮たらなんでも食べられるのですが/砂山恵子
●タラバガニ、美味しいですけどそんなに好きではないんですよね。なんせ食べる時に生えてる棘が痛くて痛くて、食べづらいったらありゃしないです。その点ズワイガニは食べやすいので好きです。/ミズカラス
●昔札幌の二条市場に仕事でお世話になった人といったのですがその時これで充分とアブラガニを勧められたことがあります。今思えば鱈場蟹を食べておけば良かったと思います。/寝たきりオヤジ
●鱈場蟹、昔、アメ横で5,000円程度で購入して食べた記憶があったので、それを頼りに句を作ろうと思っていたのですが、調べてみたら「あれは鱈場蟹ではなかった疑惑」が浮上してまいりました。鱈場蟹と見た目も味もそっくりな、あぶら蟹というのがあるそうです。違いは、鱈場蟹によりあぶら蟹の方が少し青みがかっているので、鱈場蟹を英名でレッドキングクラブというのに対して、あぶら蟹はブルーキングクラブというのだそうです。また、甲の中央部にある突起の数が、鱈場は6本、あぶら蟹は4本と異なるそうです。鱈場蟹より比較的安価なあぶら蟹を鱈場蟹として売るいかがわしい業者がいるため、「偽タラバ」という不名誉な名前で呼ばれることが多いのですが、「あぶら蟹はあぶら蟹として、かなり美味!」と、とある水産業者さんのサイトではうたっていました。 まあ、偽と言ったら、どちらも蟹といいながら、本来はヤドカリの仲間なわけだし・・・ というわけで、私としてはあの時食べたあぶら蟹かもしれない鱈場蟹を鱈場蟹と信じて鱈場蟹の句を作ろうと思います。/根本葉音
○私にとっては、蟹であれば、どれも美味! ああ、蟹食べたい!

●鱈場蟹は、他の蟹との差別化という点で難しい季語でした。どうしても思考が海底に向いてしまうので、その凝り固まった考えをほぐすのに苦労しました。/古瀬まさあき
●鱈場蟹というと、どうしても漁場や海などを思い出しがちかなと思いました。 陸上で日常の何気ない場面に、鱈場蟹を登場させるイメージで詠みました。 鱈場蟹のゴツゴツして大きくて無骨な様と、柔らかさや繊細さのイメージを持つ事やモノとの、対比に挑んでみました。/のもとみな
●鱈場蟹…、ただの蟹でなく?どうやってこの季語の特徴を表現したらいいのやら悩みました。でも、悩んだ自分をほめたい気分。たぶん一年前の私は、白い身、美味しい、とか、蟹全般にいえる言葉で句にしていたと思います。さて、それの気づきが表現できたか!それが吉と出るか、凶とでるか、焼き蟹を賭けての投句です!/かつら子
●「食」でなければ「漁」のほうに発想は移りますが、北海の漁を目の当たりにしたことのない自分が、それを想像で詠んでよいのかということに逡巡した兼題です。/る・こんと
●鱈場蟹。北の海、ごちそう、食べると無口になるetc...ただし、これらは蟹としての共通イメージじゃないか。では、ずわい蟹や毛蟹との違いを考えます。何といってもあのゴツゴツした姿。あの造形に心惹かれる一方、食べづらさもずわいなどの一枚上手でしょうか。あのいかつい姿が句ににじみ出るような工夫がしたいと思います。/可不可
●鱈場蟹の画像を見ていると、いかつい顔に見えてきます。無愛想で近寄り難いけれども不器用で憎めない人に似てると思ったら、そんな発想の句ばかりになってしまいました。/夏湖
●鱈場蟹…カニに似て実はヤドカリ。高タンパクでミネラルも豊富。美容によさそう。全体に刺があるいかつい見た目と本質のギャップ。/夏湖
●西日本育ちのせいなのか蟹と言えばズワイガニで、鱈場蟹は片手で足りるほどしか食べたことがなく難しいお題でした。/西藤智
●流通する鱈場蟹は基本は雄とか。資源保護の観点から卵を抱える雌は採らずに逃すと、ウィキぺディアに書いて有りました。  /泰樹
●鱈場が鱈の漁場というのは初めて知りました。 鱈と捕れる場所が同じなことから名前がついたんだとか。旬も被ってるし同じ網にかかるのかしら。どちらも美味しいですね。/白瀬いりこ
●ズワイガニの初競り、一匹5百万円!! 俳句にもできない。/風間昭彦
○ははは! それもまた俳句のタネになるのかもよ(笑)

●私の持っている歳時記には、ずわい蟹、越前蟹、松葉蟹、こうばく蟹、せいこ蟹は載っていますが、鱈場蟹は載っていませんでした。鱈場蟹は蟹の仲間ではなく、ヤドカリの仲間だから別の季語ということでしょうか? 鱈の傍題に鱈場というのはありますが、これは蟹のことではなく、魚のことを指していると思われます。 鱈場蟹を使った句も見当たらず、作句に苦戦しました。/玉井令子
●歳時記によって季語や掲載句に異同があるようです。どの歳時記か、ご推奨頂けないでしょうか。/斑山羊
●しゃぶしゃぶを使おうと思って・・・もしかして季語?と思って調べました。結果夏の季語とネットに出ていて「え!え!」びっくりしました。本当ですか?信じがたく例句を調べました。夏の季語として機能している句は一句だけしか見つける事ができず、結果今日は投句する事にしました。「あれこれとしゃぶしゃぶ立者鱈場蟹」です。鱈場蟹についてではないのですが教えて下さい。宜しくお願いします。蜥蜴の尻尾/蜥蜴の尻尾
○歳時記は編者の考え方によって、差異がでてきます。複数の歳時記を手に入れて、比較してみるのもよいでしょう。ちまたのネット辞書には信憑性のないものもありますので、注意深く読む必要があると(体験的に)思っております。

●鱈場蟹から連想して天気図を思い出しました。たしか、大学生の頃はラジオを聞きながら天気図を書いてたのですが、カムチャッカあたりにウルップ島という観測点があったのです。調べてみたら、もうずいぶん前になくなっていました。今回の鱈場蟹、こんなところで捕っておられるのだなと、初めて有り難さが実感できました。お題を見たときには、すごーく遠い感じがしましたが、いろいろ考えたり調べたりしているうちに、自分と遠くてもつながっている世界なのだと感じられました。よい体験をありがとうございました。鱈場蟹、たぶん当分当たらないと思いますが。では、組長&スタッフの皆様、これから冷え込むとの予想、くれぐれもご自愛くださいませ。/ラッキーの母
●選者、関係者の皆様いつもありがとうございます。鱈場蟹の兼題に苦労しています。そこで疑問に思ったのですが、例えば深海の鱈場蟹を季語として捉えても大丈夫なのでしょうか?深海を歩く鱈場蟹には季節感を感じないのですがどうでしょうか?/楽花生
●今回の兼題「鱈場蟹」の場合、ずわい蟹や越前ガニなど冬場の蟹は傍題として許されるのでしょうか。他に毛蟹、花咲、コッペ等ありますが……。単なる「蟹」は山蟹、沢蟹など夏に限られる様ですが。/東京極遊山人
●手元の歳時記(角川文庫版)では「蟹」は夏の季語とありますが、一般的に蟹と云えば越前、松葉等を思い浮かべる冬の味覚です(沢蟹などは初夏の味ですが)。鱈場蟹は鱈の獲れる場所に生息している所からそう呼ばれると聞きます。鱈、鱈場等は冬の季語です。となると「蟹」だけでは冬の季語とはならないのでしょうか。/東京極遊山人
●兼題というのは「鱈場蟹そのもの」を詠むと理解してよろしいでしょうか。鱈場蟹の鍋とか、足だけとか、蟹工船の悲哀とかを詠んでは、兼題をクリアしたことにならないのでしょうか。今回兼題と向き合うために、鱈場蟹について調べ、鱈場蟹にも8本の足がちゃんとあること、その目が複眼であることを知りました。その対象を徹底的に追求する(まだそこまではやれていませんが)、それが兼題の意味なのだと思いました。/冬菊
●鱈場蟹がロシアでよく獲れるという事を知ってから鱈場蟹は何か修羅場を超えた生き物のイメージが定着してしまいました。そのおかげで作る句は殆ど世紀末な句しか思いつかず(中には血生臭いものも)そんな物を食べる人間はもっと恐ろしいなと思いました。美味しいですけどね。/カヅラ梅
●鱈場蟹が商品価値のある海産物となったのが大正10年頃。季語としてはまだ新しい部類になるのでしょうか。小説『蟹工船』のイメージと、正月のめでたい雰囲気とを併せ持つ、アンビバレンツな存在ですね。食べたことない貧乏人の私には想像句しか。その辺が出題意図ですか?/わこたんのまま
●鱈場蟹と他のカニの違いを考えたときに、やはり厳密には鱈場蟹はカニではないというところに行き着き、そこから色々と発想を飛ばした結果、なぜか社会派の句が多くなりました。/安溶二
●旧ソビエト連邦は、西の海での鱈場蟹の収穫を計画して、1961年バレンツ海に生きた鱈場蟹を放ちました。鱈場蟹は、瞬く間に増殖し、1977年にはノルウェーの北部ブゴイネス村で初水揚げされ、繁殖力が強く雑食の鱈場蟹は、今ではフィヨルドの生態系を脅かす存在となっているようです。最近では、日本でもノルウェー産の鱈場蟹が見られるようになりました。 食べる機会がない鱈場蟹なので、一生懸命調べているうちにすっかり鱈場蟹博士になりました(笑)。/清白真冬
●蟹と言えば蟹工船が思い浮かびましたが、あんな小説を書いた小林多喜二は、蟹は食べていないのではないでしょうか?/藤郷源一朗
●鱈場蟹の季語の関連季語?として、蟹工船があるのが印象的でした。社会的な問題も含んだ季語なんですね。/日午
●「ずわい蟹」とは違う色をどうやって出すか悩みました。悩んでいるうちに「蟹工船」を傍題として入れている歳時記もあると知りました。ただ、「動物」という範疇からは離れるなぁと思い、今回は手を出しませんでした。小林多喜二の著書『蟹工船』を背景にした句は詠んでみたいと思いましたが、総合的にはハードルの高い季語でした。/高橋寅次
○「蟹工船」が季語になっていることにも驚きますよね。小林多喜二の功績?というヤツか。出題された兼題について、自分で色々調べてみるうちに季節感の核にぶつかることもありますよ。俳句を作ることは、雑学を楽しむことでもあります。

●俳句を通して親交が深まった年配女性から『角川俳句年鑑2017年度版』をお下がりでいただきました。 膨大な情報量で、どのように活用したらいいのかなーと、とりあえずぱらぱらと眺めて気になったところを読んでいます。俳句結社ってとってもとってもたくさんあるんですね。/香羊
○沢山ありますよ。結社に入るとは、主宰と師弟関係を結ぶということ。自分が信頼できる先生を選ぶことが肝要です。

●現在を詠むと理解してます。過去のことを表現することは難しいです。/しんしん
○俳句は、現在も過去も未来も詠むことができます。己の力次第です。

●組長&スタッフの皆様、いつもありがとうございます??先日文化の日に彦根の句会ライブに初めて参加し、組長ご夫妻にお会いできました??全然俳句は考えられませんでしたが、握手していただき、感激しました。目的達成!おまけに、一斤染乃さんとキャサリンまさこさん(すみません!漢字が今出てこない)にもお会いできて??望外の幸せでした。組長が俳句の裾野を広げ、認知症予防という我が国の難題に日々奮闘してくださっていることを肌で感じ、カンパニーの皆様にも感謝です。ありがとうございます??/ラッキーの母
○句会ライブはほんとに楽しい! 俳号だけ知ってる仲間たちとの出会いも嬉しい! また会おうね♪

●いつき先生の教えで…俳句の類句、類想で性善説を悪用している人がいます。私は、先生の性善説はあくまでも偶然と言う良心からくるもので、最初からこのフーズは良いからパクろうとか言う悪質なものではないと理解してました。しかし、なかには、いつき先生の性善説を自分の都合良く理解し、地域の句会で出た句のパクりを積極的にして、大会に出す人がいます。そして、それが入選したりして、しぁやしぁやとしてます。俳句のオリジナリティーも大切だと思うのですがいかがでしょうか?/川越のしょび
○賞を貰うのは、グリコのおまけ。おまけが当たることを目的にする人は、いつか俳句の神様に棄てられます。残念ながら自業自得です。私たちは、「表現すること」を目的として、切磋琢磨を楽しんでまいりましょう。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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