俳句ポスト365結果発表

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第233回 2019年11月28日週の兼題

冬眠

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
駆除されし 熊の悔しさ 冬眠や あみだじじい
すやすやと 冬眠したら 春が来た ゴロゴロ
冬眠や 豚バラ2キロ 煮込む夜 さとい
冬眠の 熊も寝不足 エルニーニョ 浦野 幸一
冬眠の 準備の母の 着膨れや 雅翔
冬眠 炬燵のなかへ ダイビング 義彦
冬眠る 独り居の窓 凍てつけり 孤高の舞
虫互い 戦い抜いて 冬眠かな 鵠洋
冬眠の あの子は今も 雪の国 四郎
冬眠に 憧れていた 若い頃 小林番茶
冬眠なく 道端のバッタ一人 命全うする 東 西市
冬眠し 先に伸びぬか 余命日 蜩
冬眠の 俳句遺伝子 目が覚める 山崎のリュックの男
●2019年12月8日に兵庫県宍粟市山崎にて、夏井いつきさんの句会ライプに参加させて頂きました。とても楽しくて、こんなに俳句で盛り上がれるなんて、心がわくわくしました。俳句の遺伝子にエネルギーが注入され、目が覚めた気がしました。/山崎のリュックの男
○せっかくの俳句との出会い! ご一緒に学びましょうね。さて、最初の学びはこれです。
 俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
冬眠のじっと動かず春を待つ かなこ
冬眠で目覚めた後の春うらら それぞれのしあわせ
この冬や暖かくあれと冬眠す 浅見弓楽
冬眠やうねる吹雪の蔵王山 昼行燈
冬眠と言い聞かせつつ種を蒔く 天晴
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
秋ざくら大風負うて狂い咲き ふあいと
道後来て あわてて湯冷め 出張中 はまちゃん@横浜から仕事で出張中。
嫁舅 冬眠の振り 家なごみ みちのく生木子
散紅葉 陽は傾きて 襟立てる 仲白雨
陽射すまで 君のおなかで眠りたい 春日
明日の朝三か月先春よ来い 四音巽
いつ目覚め青豆をまく冬の雨 裾野51
冬の星幸せ残して父が逝く 岩坪 東石
黄昏に独りぽつんと花八手 銀水?
二人の目をいつまでも刺せ長日影 景鎮
あたたかき哉 蓑 掌 平地地蔵 撫子児
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。

風音や 獣も眠る 冬の山 炭野谷一篤
○「冬眠」とは、冬の動物の季語です。「冬の山」は、冬の地理の季語になります。

●今回は「冬眠(冬の季語)」とのテーマでしたが、「春よ来い」、「春を待つ」を言った「春」という字の入った言葉を、冬の季語として扱ってもよいのでしょうか。/四音巽
○重ねて申し上げますが、兼題はテーマではありません。兼題「冬眠」とあれば、この言葉を入れる必要があります。

こたつむり朝にはどてらほてる足 塩麹絢乃
●「冬眠」……つまり「冬に眠る」と言えばコタツであります! この冷え込む時期、ぬくといコタツを出て布団に行くのも億劫に感じてしまい、そのまま「寝落ち」しちゃう……そんな経験、ありますか? 僕はあります! しょっちゅうです! (いばることではない。普通に健康に悪い!) ま、そんな時、朝起きた僕の両肩には決まってババ臭いどてらが掛かっていたものです。ほてってけだるい足よりも温かな、冬の厳しい寒さをも解かし尽くしてしまう『お節介焼きな誰かさんの愛』といったところでしょうか。ははは。有り難いことです。ははは。/塩麹絢乃
○言いたいことは分かるのですが、これもやはり「冬眠」という言葉が入っていません。
 今募集中の兼題は、2月5日24時締切の「蕨餅」です。ご投句お待ちしてます♪

●今回の兼題は冬眠です。手持ちの歳時記では動物の分類となっています。一般的に動物の季語は景色を持っているので、最初は「冬眠や」で詠んでみました。しかし、「冬眠や」では漠然としていて、景色がはっきりしません。そこで気付いたのは、冬眠している爬虫類、動物の姿を私たちが実際に目にすることはまず無いので、冬眠の景色が浮かばないということです。「冬眠や」と詠んでも、景色がはっきりと像を結ばないのはそのためだったのです。そこで、冬眠の像をはっきりさせるため「冬眠の・・・・」というように、冬眠と実際に像が浮かぶなにかと組み合わせてみました。そうすると景色がぐっと広がり、その景色から様々な思いが流れ込んできました。しかし、ここで一つ壁に突き当たりました。先ほども申しました通り、冬眠している爬虫類、動物の姿を私たちが実際に目にすることはまず無いので、どうしても冬眠している動物だけに絞り込むと詠む世界が限られてきます。そういう理由で今回は「冬眠の」の後に続く言葉が動物ではないものがほとんどとなってしまいました。このように詠んだ場合の評価はどうなるのか気になるところです。/いもがらぼくと
○一連の分析は興味深いものでした。ただ、「冬眠の」のあとが動物ではないもの・・・となると、これはなかなか厳しいのではないかと。特殊なケースもあり得ますので、一概にはいえませんが。

●冬眠。歳時記の例句は蛇を題材にしたものが多いようです。確かに爬虫類を材にするのは先ずピンと来ますが、先行句も多く、類想にはまりそう。それに蛇や亀が冬眠する様子を観察する機会もそうはないし。かといって山や森が冬眠しているという発想は、「山眠る」という季語との確たる差異がないと弱くなりそうで、単純には詠めないし。こう考えると、なかなか難しい季語です。季語を比喩的に扱うのは慎重にすべきでしょうが、本来冬眠などしない物に冬眠を見出だすことで、季語の新しい側面を切り取れれば、比喩的冬眠もありではないかと考えました。/可不可
●いつもありがとうございます。「冬眠」、非常に難しい季語でした。俳句ポストの説明は変温動物からはじまりますが、私の歳時記では恒温動物、特に哺乳類がメインで書かれています。季語分類は「動物」。当然と言えば当然ですが、最初にネットで見つけた中谷寛章の「冬眠すわれら千の眼球売り払い」にいたく心を奪われた結果、発想はひたすら冬眠を人間側に寄せる方向に。歳時記に従えば個々の動物の冬眠を詠むべきなのかと思い直し、学生時代、渡り鳥の調査に参加した時に泊まった観測小屋の、センベイ布団に冬眠中のヤマネを発見し驚いた経験を詠もうと思ったものの、ヤマネって、漢字で書くと冬眠鼠…。類想もさることながら、この単語一つで完結してしまっているとしか思えず断念。冬眠の熊、冬眠の蛇などと考えてみるものの、季語の「冬眠」に重心を置かれなければならないと思うともー大変!わからない!!これは個々の生物種は捨象して「冬眠」を詠むぞ!と強がって(?)みたものの観念に陥るばかり。具象性は弱まるけれど、様々な生物が冬眠しているであろう「山」に託し「冬眠の山」としてみたらどうかしら?…あら、これは「山眠る」を詠んだ句になってしまうのでは??というような逡巡を繰り返すうちに、あーもうタイムアップ間近…いつにも増して、未消化のままの投稿となりました。すみません!よろしくお願い致します!/靫草子
○比喩的「冬眠」、季語の虚実のはざまを探るというのも、一つの方法ではありますが、それぞれハードルの高い挑戦ですね。

●冬眠って人間はしない?から心情的な物を詠んでみるのも面白いのかな、一日中家にいる時はプチ冬眠かな/藤田ゆきまち
●よろしくお願いいたします。冬眠は長期間にわたるものだと思っていたところ、対馬康子さんの「冬眠す大道芸の帽子中」の一句に触れました。マジシャンのウサギやハトを思い浮かべましたが、彼らは帽子中に「冬眠」した後、翌日も登壇するんじゃないかとも思います。「冬眠」はこのくらい広く詠んでもよい季語なのでしょうか?/天水郷
○対馬さんの句は、比喩的でありつつ虚実のはざまを覗くような作品。おいそれと真似ができるはずがない。・・・と思いますが、それをやりたいの?!

◆季語深耕
●季語の六角成分図を作成してみると、眠る動物の姿、森や雪(視覚)、土や動物の体臭(聴覚)、動物の呼吸や静寂(聴覚)、寝床の温かさ、低い体温や心拍(触覚)、春を待つ思い、眠り(連想力)などの要素をバランス良く含む季語ではあるものの、全体的に実感が薄いという印象です。これは、冬眠が私たちの経験しようのない、実際に目にすることも触れることもなかなかない現象であるからでしょう。「私も冬眠したい…」(私です)という句が多数と予想しますが、これは類想ど真ん中。ここから一歩進めて、どんな句が作れるでしょうか…。/碧西里
○ベトナムから参加の碧西里さんの作る六角成文図は、なかなかに興味深い。ただ、このサイトでは載せられる場所がなくて、すごく残念。季語と真剣に向かい合う姿勢がすばらしいと思います!

●省エネで夢も見ないらしい。/こま
●今回は冬眠する動物に、熊、蛇、蛙等それぞれ季語になる動物が多くて困りました。 『冬眠の熊くちづけで目覚めたし』で『冬眠』『熊』の季重なりですし、『冬眠の熊』とすることで熊が主の季語になってしまうのでしょうか。/どくだみ茶
●冬眠といえば熊。でも熊は季語なので使えず、頭を抱えました。「熊といえば蜂蜜だよね」と友人に言ったら「熊といえば熊の右手だね」という斬新な答えが返ってきて、益々頭を抱えました。/ふくろう悠々
●「冬眠」と「冬籠」とは、別の意味の季語であるということを今回初めて知りました。/乙子女
●冬眠といえば熊のイメージですが、歳時記によると熊は食べたり排泄のために起きることがあり、冬眠とは言わないとのこと。あくまで全く動かなくなる爬虫類の冬眠を指す季語だと知り、1つ勉強になりました。 また冬眠する生き物の多くが夏の季語であることが多いのですが、この場合の季重なりがどう判断されるのか、初心者にはわかりづらく感じます。季語の強弱が判断つかないうちは避けるのが一番なのでしょうか。それともチャレンジしてみた方がいいのか。如何なものでしょう?/よしざね弓
●組長、正人さん、スタッフの皆さん、いつもお世話になります。ありがとうございます。 兼題/冬眠の募集期間中に、新潟県南魚沼市の診療所の倉庫で冬眠中の熊3頭が発見されたニュースがあり、俳ポの皆さんにはタイムリーなニュースでしたが。 冬眠で真っ先に思い浮かんだ動物は熊でしたが、よく調べると時々起きて食事や排泄をする熊などの動物たちは冬眠と言わないそうですね。はじめて知りました。 /chiro
●冬眠は変温動物にのみ使われる季語なのですね。恒温動物は巣穴でも完全には眠っていないので厳密には冬眠ではないとか。変温動物の「冬眠」はぬくぬくというより硬質なイメージのように思いました。/やまぶき
○お便りコーナーにもさまざまな疑問が届きましたが、以下のレポートにほとんどの答えが書いてあるのではないかと思います。いつも的確なレポートありがとうね♪

●冬眠(三冬、動物、傍題なし)。冬眠とは、狭義には恒温動物である哺乳類と鳥類の一部が活動を停止し、体温を低下させて食料の少ない冬季間を過ごす生態のこと。広義では変温性の魚類、両生類、爬虫類、昆虫などの節足動物や陸生貝などの無脊椎動物が冬季に極めて不活発な状態で過ごす「冬越し」のことも指す、とwikiにある。では、俳句においてはどのように言われているか。
 「動物のうちある種のものは、冬季の寒冷な期間、ものを食うことをやめ、活動を停止して冬眠に入る。蛇、蜥蜴、亀、蛙などの冷血動物は完全な冬眠に入る。地中にもぐり、水底に沈んで、一冬を過す。他に縞栗鼠・やまね・蝙蝠などの温血動物も冬眠状態に入るが、これは不完全な冬眠で、ときどき目を覚まし、食物を摂ったり、場所を変えたりする。冬眠中の動物は秋の間に蓄積した脂肪分を少しずつ消費しながら命をつないでいる(「カラー図説日本大歳時記 冬」講談社、1981年、森澄雄)。
★これを読む限り、両者の「冬眠」の捉え方はやや異なるように思われる。 a)科学において:冬眠とは主に哺乳類(恒温動物)について言い(狭義)、爬虫類・両生類など(変温動物)のそれを「冬越し」と言う(広義)。 b)俳句において:爬虫類・両生類等(冷血動物。今に言う「変温動物」)についてのそれについて「完全な冬眠」と言い、温血動物(今に言う「恒温動物」)のそれを「不完全な冬眠」と言っているように思われる。他方、少し調べると、代謝や活動レベルや覚醒の頻度、体温、期間などに因り、「冬眠」と「冬籠」(冬越し)を分ける考え方もあるようでややこしく一筋縄ではいかない。特に「熊」について。「熊」は覚醒レベルや頻度が高い。
★近時は「冷血動物」「温血動物」という語は学術的には使用されず、加えて「変温動物」「恒温動物」完全二分論は科学的には適切ではなくなってきているらしい。もう少し言うと、哺乳類は恒温動物ばかりではない、とかそういうことであり、厳密には峻別できない。とはいえ爬虫類・魚類・昆虫を変温動物として一般に認識して大間違いということはないように思われる。冬眠する哺乳類の代表的なものは、ハリモグラ、ハリネズミ、ヤマネ、シマリス、コウモリの一部、ゴールデンハムスター、ツキノワグマなど。
★「いちばんわかりやすい俳句歳時記 秋冬新年」(主婦の友社、2,017年、辻桃子=安部元気)には「熊や蛙、蜥蜴、蛇、蝙蝠などが寒い間、食べ物を採らず、水底や土中の穴などに籠ること」とある。「俳句歳時記 冬 第四版増補」(角川文庫、2011年)には「蛙・蜥蜴・蛇・亀などの変温動物や、栗鼠・蝙蝠などの小型の哺乳類は冬季に食事を摂ることを中止して、地中や巣の中で眠ったような状態で過ごす。熊などは~略~(活動を完全に停止するわけではなく)冬眠とは呼ばない」とある。/すりいぴい
●俳句の「冬眠」句において詠まれている動物は、蛇・虫・鰐・蜘蛛・亀など(講談社歳時記)。他には、泥鰌・蝸牛・蝮・蝶など。個別の哺乳類句は見つけきれなかった(なお、「熊穴に入る」という別の単独季語はある)。
★ 1 何が「冬眠」するのかを明確にすべきか。何の動物とはっきり言わない例句がある。「けもの」と言うものもある。 2 比喩としての「冬眠」の是非: a)人間を詠むもの(比喩? 冬眠すわれら千の眼球売り払い 中谷寛章、主体が「われら」かちょっとよくわからない) b)建物を詠むもの(比喩? 新月の仄めく艇庫冬眠す 飯田蛇笏、これは「新月」句か?)  c)その他の物・自然・神など(森寒と神冬眠し湖沈む 長谷川かな女、地震来て冬眠の森ゆり覚ます 西東三鬼など。これは「森」が冬眠するというより、生き物がことごとく冬眠しつくした総体といえるかも)。 d)冬眠しない動物について詠むことはどうか。猫、犬など。 3 季語「熊穴に入る」との関係。 4 季重なりの問題。上記の中では「蛇」「虫」「蝸牛」「蜘蛛」「金魚」「蝙蝠」などは形式的には季重なり。実際、多い。最後は個々の句、ケースバイケースかと思うけれど・・。
★人間について「冬眠」を詠めば「冬籠」(三冬、生活)の句ということになるのか。少なくとも「冬籠」例句は大いに参考になると思う。講談社歳時記「冬籠」の解説には、「冬籠」とは古来動植物が冬の間活動を停止することを言う、とある。映画に数多く登場する「人工冬眠」。
★以下、余談? 孫引きになるが「リスがときどき冬眠から目覚めるのは、睡眠不足を補うためであるとする説もある。この説によると冬眠と睡眠は全く別のものであり、リスは冬眠し続けると睡眠不足になってしまうので、2週間おきに冬眠から覚めて睡眠を補う(市瀬史・著「人工冬眠」への挑戦(講談社ブルーバックス、頁不明)。活動期間の死亡率と比して、冬眠中の死亡率の低さから、冬眠を種の生存戦略の一つと考える向きもあります。 手ごわくて興味深い兼題でした。さていかに。/すりいぴい
○うわ~これって、科学者にインタビューしたいぐらいの季語やね。「575でカガク!」で取り上げて欲しいぐらいの奥行きがあるテーマやな~。ちょっと私も調べてみます。

◆季語雑学部
●児童向け「冬眠のひみつ」(近藤宣昭・著、PHP)によれば、生き物の種類で、「冬眠」という言葉を使い分ける場合があるそうです。植物は「冬ごし」「休眠」。変温動物は「冬ごし」「越冬」「休眠」。そしてクマは「冬ごもり」。/アガニョーク
○なるほど、季語としての「冬ごもり」は人事の季語になるから、全く違う意味になるよなあ~

●季語雑学部  冬眠のメカニズムとして、冬の寒い時期に体温を低下させて、食糧の乏しい季節をやり過ごす生物の生態を指しますが、日本は南北に長く、地域によっても気候が違います。特に沖縄は亜熱帯気候となり、年間を通して温かな地域です。そのような土地で、冬眠する生物がいるかを調べてみました。哺乳類では日本本土ではツキノワグマ、ヒグマ、ヤマネ、コウモリ類が冬眠しますが、沖縄ではオキナワキクガシラコウモリが冬眠するようです。ただし、近縁のヤエヤマキクカシラコウモリは冬眠しないようです。それから、爬虫類や両性類の変温動物などの多くも本土では冬眠しますが、沖縄ではハブやカエル類、カメ、キノボリトカゲなども冬眠しないそうです。他に冬眠する生物としてはスッポンやヤシガニがいるそうですが、ヤシガニは寒くなったから穴の中でじっとして動かないだけで、本来の冬眠とは違うようですね。/山香ばし
○ということは、温暖化が進むと、冬眠しない生き物がどんどん増えてくるということか?!

●冬眠には3タイプあるようです。1.変温動物(蛙、蜥蜴、蛇とか)2.小型哺乳類(栗鼠、蝙蝠とか:途中起きて摂食排泄アリ)3.クマ(起きない。でも出産アリ。以前は「冬ごもり」とされた)同じ栗鼠でも冬眠するのも、南下してしないのもいるらしい。先日テレビでフィンランドの森で南下せず餌を隠して冬中活動する栗鼠を観ました。ただ、冬眠する方が死亡率は低いらしい。捕食者に狙われないし、癌にかかりにくくなるとか何とか。3タイプというものの、虫もありますよね。あと魚介類(鮒、鰌、蟹とか)。これらは変温動物の分類?「冬眠」の俳句は「森」「変温動物」「虫」を詠んだものを私は主に拝読しました。状態を指す季語なので具体的な物を詠んだ方がいいのか?と思いつつ、安定の迷走中。/黒子
○癌にかかりにくい栗鼠?・・・これすら、俳句になりそうな。

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 サ行変格活用 ◆文語(未然・連用・終止・連体・已然・命令) せ・し・す・する・すれ・せよ ◆口語(未然・連用・終止・連体・仮定・命令) し・し・する・する・すれ・しろ /ひでやん
○「冬眠」という名詞を動詞化するのが、「冬眠す」という言葉です。それは、まさにこのような活用をするのです。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●長らく投句を休んでおりましたが、今年は病むこと多く、この冬も養生で終わることになりそうです。命に別状はありませんが、そういう年回りになったのだと思います。天から授かった休みをじっくりと休もうと思います。/ぱむだ木下
○お帰り~ぱむだ君。ゆっくりやろな♪

●冬眠…易しいようで難しいです(>_<)ゞ/りこ
●私には冬眠という季語がこれまでで一番難しかったです。とにかく花鳥風月でさえまだ上手く詠めないのに、何とか出題された季語を生かして自分なりの句をつくっていくだけ。 句座の文学である俳句で、句座をもてないのが、今の自分の問題。/村上優貴
●冬眠するフツーでないものを考えているうちに、冬季うつ病に思い至りました。冬眠病ともいうようで。年々軽くなってきた気がします。人間年取ると、ずぶとくなります。/わこたんのまま
●冬眠とはなかなか思い入れのない言葉ですね。取っつきにくいというか。強いていえば願望でしょうか。 /あじこ
●生き物を通して詠むか、言葉のイメージを膨らませて詠むか、内からか外からか、かなり悩まされ撃沈しました。/いなだはまち
●色々考えて見ました。がどうしても動物の冬眠になってしまいました。/かなこ
○いやいや、それでよいのですよ。「冬眠」は動物の季語ですから。

●丸くなる。/こま
●つい先日、診療所に熊が侵入し冬眠していたというニュースがありました。熊が増えていて、冬眠の場所確保も大変なのでしょうか。/海野しりとり
●冬眠と言っても熊くらいしか思いつかず苦労しました。魚の一種も冬眠するのですね。はじめて知りました。知恵を与えてくださりありがとうございます。/寝たきりオヤジ
●ポット植えのシクラメンの苗を買ってきて植えかえようとポットを外すと、中から冬眠中の蛙が出てきたことがあります。すぐつかまえて庭の植木の下に移しましたが、蛙もびっくりしていたようです。/なかの花梨
●「冬眠」と聞いてまず浮かんだのがカエルでしたが、夏の季語ですよね。季が違う場合に、詠みこんでも良いものでしょうか。/瑠璃茉莉
●冬眠って、ときどき死んじゃうそうで…まあ呼吸は止まるし体温凄い低下するし、動物は大変でトマトね。 /トマト使いめりるりら
●教会のふだん使わない締め切った部屋の中に、曇りどこからともなく天道虫が何匹も入り込んで、同じとこに置いてやると安心したようにくっついています。春になって出るとこは分かるのかな?/わこたんのまま
●我が家の飼い亀は今年は12月7日に冬眠しました。近くの公園に箒と塵取り・ゴミ袋を持って冬眠のための欅の枯葉を集めに行きますが、遊んでる子どもたちにはちょっと怪しいおばあちゃん。この葉を10日間あく抜きし3日間乾燥して、水槽に水少しと砂利を敷いた上に、この、日の匂いのするふわっふわの欅の葉っぱを布団にしての冬眠です。永遠の乙女(18歳)の亀子はほんとうによく眠り4月半ばに目覚めます。必ずおつむに葉っぱを帽子のように乗せて。愛亀家としては、はや冬眠あけが待ち遠しいこの頃です。/鹿本てん点
●人間は冬眠しないので想像を巡らして作句しました。冬眠→じっと→丸くなる→静。大の字で冬眠するイメージはわかず、私はなんとなく真剣に生と向き合って冬眠をしているように感じました。私は全身麻酔による手術の経験が何度かあるのですが、手術に対して麻酔が冷めずにそのまま…という恐怖心があります。冬眠も覚醒することなく…といったことがあるのでしょうか。/高橋寅次
●寒さの厳しい日は温かい飲み物でも飲もうかと。すると湯飲みやカップがものすごく冷えきってて、これじゃ飲み物冷めちゃうなんてことがあります。お湯を入れても取手までなかなか温まらなかったりして。もちろん食器は冬眠なんかしないけれど、冬眠することで寒さから身を守る生き物の姿とちょっと重なるような気がします。/古都 鈴
○生き物にとっての冬眠の意味を、己の体で捉えようとする。その努力がすばらしいよ~!

●毎度 簡単そうで難しい兼題季語です 季重なりや類句が嫌なのですが 経験不足で発想が陳腐 類句になりそうですが 精一杯詠みました。/句詩呼
●変温動物ではない蝙蝠も冬眠する/佐々木葉一
●冬眠している姿を見たことがないので、冬眠している姿というのが、とても気になりました。/山崎のリュックの男
●冬眠という季語の扱い方が分からないまま 詠んでしまいました。 冬眠しない人間などに用いる場合はやはり、 「如」を入れるべきなのでしょうか。/若葉猫
●冬眠で最初に浮かんだのは熊とかヤマネとかの哺乳類でしたが、季語として調べると蛇や蛙などの変温動物や虫の方が作例多いのですね。/離松
●「冬眠」という季語はある程度状況が固定されるというか、冬眠する動物も決められているので発想を広げるのが難しかったです。 いろいろな俳句を楽しみにしております。/海峯竜寿
●難しかったです。熊も蛇も蛙も、冬眠しそうな動物はみんな季語なので、季重なりを回避するのが大変でした。/亜音洲
●「冬眠」の例句を読んでいますと、かなりの割合で動物が登場します。「熊」「蛇」「蛙」。いづれも季語になっていますよね。季重なりは「ウルトラ C」と呼ばれていますので、今回もいきなり心が折れそうになりました。いつか私も「ウルトラ C」が使えるようになりたいです。 /塩の司厨長
●冬眠する動物を詠むと季重なりになってしまうところが、難しい。/小笹いのり
○難しいから挑む。それが、季語というものではないかと思うのですよ。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

夏井先生

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