俳句ポスト365結果発表

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  3. 麦踏

第235回 2020年1月9日週の兼題

麦踏

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

麦踏や海を渡りし労働歌
GONZA
麦踏の子の八の段につまづく
GARU
麦踏や少年に麺麭固かりき
いかちゃん
麦しかと踏むや霊峰遠に蒼し
いかちゃん
麦踏みす日輪にはかに立ちあがり
いしはまらんる
麦を踏む右肩のやや沈む野夫
いしはまらんる
麦踏やアフリカあたりに向きを変へ
きゅうもん@木ノ芽
麦を踏みこの世にひとりぼつち気分
きゅうもん@木ノ芽
麦踏めば魚に変わる雲の影
麦踏みの影一列に縮みゆく
麦踏んだ甲斐ありこのラーメンうまい
くさ
麦踏やあいつ今度は市議だって
くさ
麦踏めばごんごん迫り来る軍歌
ぐでたまご
賛美歌は重力 麦踏は音楽
ぐでたまご
幻の王都はここぞ麦を踏む
クラウド坂の上
麦踏みや母のひばりの七曲目
クラウド坂の上
麦踏の地下足袋を脱ぐ寄合所
くりでん
麦を踏むはるかに前方後円墳
くりでん
麦踏のリズムに我慢する尿意
けーい〇
麦踏むや雲がふっくら焼けるまで
けーい〇
山鳩のうたふリズムや麦を踏む
こじ
麦踏の背に米軍の鉄条網
こじ
親兄弟無くて自由 麦を踏む
ざうこ
麦踏ながら子の名前考える
ざうこ
麦踏のひねもすカラス語に活用
さるぼぼ@チーム天地夢遥
麦踏の返し縫ひめく足運び
さるぼぼ@チーム天地夢遥
まだ麦を踏んでいるのか帰らぬ父
じゃすみん
麦踏や潮騒とほく匂ひくる
じゃすみん
麦踏や顔を上ぐれば父遠く
すえよし
変人と言はれ慕はれ父の麦踏
すえよし
沼黒く広がつてをり麦を踏む
すりいぴい
夫は鳥捌く私は麦を踏む
すりいぴい
退屈な腕ぶら下げて麦を踏む
テツコ@第二まる安
麦踏の妻近づいて遠ざかる
テツコ@第二まる安
麦踏や鉄路伸びゆく町遥か
としまる
麦踏や平野に残る掩体壕
としまる
麦踏や華麗に錆びる農具の刃
トマト使いめりるりら
ダンスは無理だが麦踏なら出来る
トマト使いめりるりら
黒土は死骸の匂ひ麦を踏む
とんぼ
麦を踏む畝の先には磐梯山
とんぼ
麦を踏むこの世はとても美しい
はまのはの
信金のよからぬ噂麦を踏む
はまのはの
麦踏はローラー村長は大往生
ペトロア
でたらめの鼻歌終わりなく麦踏
ペトロア
麦踏の孤独を太陽と名付く
ほろろ。
麦踏のあかるく黄昏れて無言
ほろろ。
麦踏や酒は置かない小売店
ぽんぽこぴーな
麦を踏む村一番の小さき夫
ぽんぽこぴーな
みすゞの詩広ごる空や麦を踏む
マーフィー
少年の上京の夢麦を踏む
マーフィー
麦踏やとなりの畑に地鎮祭
まぐのりあ@蚊帳のなか
麦踏や畑に残る牛の岩
まぐのりあ@蚊帳のなか
麦踏やほのぼのぬくき山の尾根
まこちふる
かかとが熱い麦踏の耳ちぎれそう
まこちふる
酒臭き無頼が麦を踏みはじむ
みなと
分校の上に雨雲むぎを踏む
みなと
零戦の影は南へ麦踏めり
めぐみの樹
あの丘は古墳だらうか麦踏めり
めぐみの樹
口中のミルクキャラメル麦を踏む
ラーラ
母さんの踏む麦なれば育つだろ
ラーラ
イヤホンに流るるドイツ語麦を踏む
れっどべりー
麦を踏む水平線に逆らはず
れっどべりー
麦踏やラジオネームを呼ばれたる
或人
麦踏のかたわらにリポビタンD
或人
地に呼吸おもひ出させて麦を踏む
一斤染乃
さよなら生家はればれと麦を踏む
一斤染乃
麦踏ととても思へぬ跡数多
可笑式
麦踏の仕舞ひを誰も言ひ出さず
可笑式
麦踏のリズム同じにすれ違ふ
夏柿
麦踏や群れる鴉の紅く飛び
夏柿
直線はいつかは終わる麦を踏む
花伝
右足の強くなりがち麦を踏む
花伝
もう翔ばぬ銀河鉄道麦を踏む
亀田荒太
脳内に軍歌の響き麦を踏む
亀田荒太
麦踏の雲に遅るる歩幅かな
蟻馬次朗
こいつらは三度踏まれた麦だらう
蟻馬次朗
長靴の温みぶかぶか麦を踏む
久我恒子
麦踏や母の金歯を少し厭ふ
久我恒子
麦踏めり焼酎匂ふ小便よ
久蔵久蔵
いつまでも戦後なりけり麦踏めり
久蔵久蔵
麦を踏む電波の届かない所
京野さち
麦踏んでそんな力士が居たよねと
京野さち
麦踏や鬼は人より打たれよわい
玉庭マサアキ
火の島を起こさぬやうに麦を踏む
玉庭マサアキ
麦踏にたれが投げたる缶の錆
金子加行
一日を麦踏み海と語るのみ
金子加行
麦踏やメトロノームはヒヤクニジユウ
幻月
麦踏や駄賃の飴は三個まで
幻月
かぜはうたぽてぽてむぎをふむこぶた
古瀬まさあき
麦踏みて独り土けむりの苦し
古瀬まさあき
麦踏んでだれの麦かは知らぬ子ら
高橋無垢
微熱のこと言わんと決めて麦を踏む
高橋無垢
茹で卵二口で食い麦踏みへ
高野きぬ
地平線しなる真中を麦踏機
高野きぬ
麦踏んで天使の梯子現はるる
国代鶏侍
絵に描いたやうな山里麦を踏む
国代鶏侍
もう一枚着こめと言うて麦を踏む
砂山恵子
麦を踏む山が上下にゆれてをる
砂山恵子
麦踏やこの地に古りて九代目
彩楓(さいふう)
麦を踏む夕星富士にさだまりぬ
彩楓(さいふう)
麦踏の口はかなしいもの運ぶ
斎藤秀雄
麦踏や午後もぐづぐづ日がうごく
斎藤秀雄
麦踏や妻には揺るる乳房あり
山名凌霄
むぎふみのさいうにふらるるふぐりかな
山名凌霄
麦踏や村のチャイムが新しい
山陽兵
千歩も麦踏んだら空がだだっ広い
山陽兵
麦を踏む右手ゆ米軍ヘリの音
志保川有
知覧より生きて戻りて麦を踏む
志保川有
麦踏や今日は右手に陽射しあり
糸川ラッコ
ブラタモリ今夜あるぞと麦を踏む
糸川ラッコ
ソナチネの4番くらいの麦踏だ
七瀬ゆきこ
麦よりも弱い人間麦を踏む
七瀬ゆきこ
麦踏めば昭和の欠伸とまんない
酒井おかわり
麦踏めば生まれた時の家につく
酒井おかわり
イヤホンのしゃかしゃかもれて麦踏めり
純音
麦踏の無音は空を満たしつつ
純音
ひよこ帽の園児わちゃわちゃ麦を踏む
小倉あんこ
超新星爆発!でも麦を踏む
小倉あんこ
麦踏や昨日と今日の美しき線
城内幸江
関係のない人も来て麦を踏む
城内幸江
第一の村人となり麦を踏む
森の水車
牛ふんも混じりし土の麦を踏む
森の水車
山風のいつか海風麦を踏む
真繍
麦踏や出し汁匂ふ午近し
真繍
里山の影豊か麦を踏む
世良日守
麦踏や父と会話は五年ぶり
世良日守
麦を踏む嫁のピアスの小刻みに
清波
干拓の波音高く麦を踏む
清波
麦踏やひむがしの空まだ茜
大谷如水
麦踏や折返しに見ゆ伊吹山
大谷如水
ひとふたみーよ麦踏むリズムうるはしく
谷口詠美
麦踏みや村の秘密の幾重にも
谷口詠美
麦踏や技能実習生五人
池之端モルト
麦踏の子ら弱さうな四股を踏む
池之端モルト
麦を踏む横浜の子の足は細い
中岡秀次
麦踏や濃尾平野に雲一つ
中岡秀次
麦踏や役場の錆びた広報車
渡野しえん太
麦踏や移住のヒゲの筋が良い
渡野しえん太
恍惚とひかりの麦を踏んでいる
冬のおこじょ
麦踏んで凡人という素敵かな
冬のおこじょ
デメテルの甘き歌声麦を踏む
藤色葉菜
麦を踏みしづかに農事暦を繰る
藤色葉菜
酒臭き叔母の交ざりて麦を踏む
内藤羊皐
麦踏や首吊りが木の影延びて
内藤羊皐
麦踏んで「なくようぐひすへいあんきやう」
比々き
麦踏の畠に流すマンボかな
比々き
前列を麦踏む妻の尻まろし
風峰
麦踏めば金星ゆくり落ちてくる
風峰
遠景に麦踏のある日曜日
福蔵
手相図に英雄の相麦を踏む
福蔵
麦を踏むざざざざ風は木の洞へ
平本魚水
麦踏んで女の腰の獣めく
平本魚水
魔法瓶は紅茶たつぷり麦踏めり
蜂里ななつ
人体に節の幾つや麦踏めり
蜂里ななつ
めのまへのすべてのびしろ麦踏める
木江
隣町より麦踏みを引率す
木江
広き畑少し恨んで麦踏めり
柳児
麦踏むや実習生の国の歌
柳児
はよう麦踏みはじめんと雨来るで
竜胆
誰が麦踏んだか分かる畝の凹
竜胆
年表の行間に麦踏みし民
龍田山門
麦踏みし田野にイオン建ちにけり
龍田山門
麦踏の驀進いたさうな地球
緑の手
霊峰を奔りくる川麦を踏む
緑の手
麦踏や湖面に映る讃岐富士
洒落神戸
ぎぐと鳴る膝関節や麦踏めり
洒落神戸
麦踏や蒼空どんとのしかかる
茫々
関東の野を広々と麦を踏む
茫々
麦踏や尊徳像は台座だけ
蜥蜴の尻尾
麦踏や里と婚家の水の色
蜥蜴の尻尾
飴をすぐ噛む癖のあり麦を踏む
山香ばし
麦踏めば風麦踏めばにわか雨
山香ばし
霊峰の裾へ裾へと麦を踏む
にゃん
麦踏のこんなにも美しき蹂躙
にゃん
ここからは見えぬ伊吹嶺麦を踏む
板柿せっか
親指のつけ根に怒り麦を踏む
板柿せっか
麦踏むや山遠ければ目の高さ
一阿蘇鷲二
子の踏みし麦の半分起き上がる
一阿蘇鷲二
ローラーの踏まぬ十勝の端の麦
トポル
麦踏の哲学者めく前屈み
トポル
麦踏や空は大きな版画刷る
ひねもす
麦踏や地球はずつと右回り
ひねもす
麦踏みのじわりと湿る指の先
花紋
じゅげむじゅげむごこうのすりきれ麦を踏む
花紋
麦踏や味噌汁の香の遠くから
星埜黴円
麦踏や千年を経し薬師塔
星埜黴円
うっとりと産土温む麦を踏む
稗田鈴二郎
まれにみる麦踏向きの足ですね
稗田鈴二郎
麦踏めり同級生が見て行きぬ
上倉すず女
弔ひの煮炊の匂ひ麦を踏む
上倉すず女
音割るる村内放送麦を踏む
仁和田 永
麦踏や遠き峠をバス光る
仁和田 永
みんないるむぎふみ過去形の麦踏
M・李子
おかゆいところございませんか麦を踏む
あいだほ
麦踏むや胸に微塵の朝の風
RUSTY
ローラーの麦踏み端は残しけり
あつむら恵女
麦踏みの小石が前世だったとは
ウェンズデー正人
ヤフオクの麦踏ロヲラアを祖父に
⑦パパ
青くあれ 麦踏みながら聴くロック
be
麦踏や雲海の上空は晴れ
HARUKO
麦踏は楽しと膝が笑ひ出す
Kかれん
麦踏むや大皿に盛るメンチカツ
Mコスモ
麦踏や老夫の足袋に解れあり
syuusyuu
夕映えの大地編むかに麦を踏む
TAKO焼子
麦踏や母の作りしカレーパン
wolf626
麦踏みの青空壊すごとく踏む
あい女
汽笛鳴り麦踏は一人顔をあげ
あきのひなた
北の地の畝の長きや麦を踏む
あけみ
麦踏や耳こすりゆく風の襞
あさふろ
麦踏や今日の昼餉はかけうどん
あさ奏
アンドロメダは遠し吾は麦を踏む
あまの太郎
麦踏や息子と嫁と孫とソラ
あまぶー
口笛はマイムマイムや麦を踏む
あみま
マチュピチュに麦踏む翳は俺
いごぼうら
小気味よく麦踏の空高くなる
いさな歌鈴
今は昔麦踏の翁ありけり
いなだはまち
此の場所は古代遺跡や麦を踏む
いなほせどり
麦踏むや大地も生きているんだな
うさぎまんじゅう
麦踏や夫より深き土踏まず
うに子
麦を踏み絵画の中の人となる
うま子
入り婿は愚直でよろし麦を踏む
ウロ
斑鳩の鐘を聞きつつ麦を踏む
えいぎょ
それぞれに麦踏み終へて同じ空
えむさい
麦踏や熊の住処の近くまで
かざばな
麦踏やさっきダンゴムシも踏んだ
かつたろー。
麦踏めば南へ向かふ戦闘機
かのたま
麦踏のひとり遅れて昼の月
かまど
小獣の糞のみごとや麦を踏む
かもん丸茶
口癖は百まで生きる麦を踏む
かをり
イヤホンから国会中継麦を踏む
キープフレッシュ
麦を踏む父毛繕いする猫
キイロイトリ
ベクレルといふレッテルや麦を踏む
キッカワテツヤ
紅の空はしとどや麦を踏む
きとうじん
麦踏の列にカッパの仔もまじる
ギボウシ金森
いさかいつ兄と妹麦を踏む
キヨ
調子良く美空ひばりで麦を踏む
キョンちゃん
麦踏の生中継に空青し
ぎんやんま
大字で一の偏屈麦を踏む
ぐずみ
風を切る自転車麦踏の私
クマ
薄桃の空の潤みや麦を踏む
くま鶉
滅亡の日なり晴れなり麦を踏む
けら
筑波嶺を望み勘治は麦を踏む
こてつ川
麦を踏む母は光をまとひつつ
ことまと
麦踏やこの朝の日は我のもの
コナラ
母の側がよくて麦踏する子かな
こはぎ
あそこまで父祖の土地なり麦を踏む
こはまじゆんこ
昨日から麦ふむ人はベンガル語
こぶこ
足は麦頭は彼奴を踏みつける
こま
麦踏のふたりはおなじ肩の揺れ
サイコロ帝釈天
重心を右に傾け麦を踏む
さくやこのはな
麦踏や犬うとうとといじこ番
さとう菓子
麦踏の最中は無心なる両腕
さとけん
亡き父のたばこは「いこい」麦を踏む
さぶり
妻問いの成果訊ねる麦踏よ
さゆみ
麦を踏む地球優しく丸くする
しー子
石鎚や兄弟並び麦を踏む
しおかぜ
麦踏や太郎の足の話をす
しかもり
昭和てふ神話や麦を踏むひとり
ししまる
麦を踏む長靴の穴祖父逝けり
シニアモモ
麦踏みの蹠へふすと柔き土
しゃれこうべの妻
父の背を踏みほぐすごと麦を踏む
しゅうちゃん@5さい
麦踏の逆襲耳をちぎる風
しゅうふう
麦を踏む膝関節は正規品
シュリ
ひざこぞう麦踏むリズム覚えたり
じょいふるとしちゃん
麦踏みや二列二代の学者相
ジョビジョバ
麦踏は今日でお終い街に出る
しんしん
短波聞く父ゴツゴツゴツと麦を踏む
ず☆我夢@木ノ芽
麦踏や左にでつかい岩手山
すみれの色の涙
麦踏や撫で肩の子を見るちがう
スローライフ
虫喰うた正ちゃん帽や麦を踏む
せり坊
麦踏の小さき足跡列それて
そまり
麦踏や子は初恋に破れたり
たま蛙
麦踏に飽いて始まる畔野球
たま走哉
骨盤は歪み麦踏み横歩き
ダンサーU-KI
蒸しパンのやうな昼月麦を踏む
たんじぇりん金子
麦踏の後をナナメに鹿の跡
たんばたろう
麦踏や後は下呂膏下呂膏だ
チームすそのりょういち
むぎ踏みやぎゅんぎゅんと土あかくなる
ちびつぶぶどう
麦踏や空へわきだすメヌエット
ちま(5さい)
麦踏みやつまり天動説の軸
ちゃうりん
麦を踏み冷めた大地をくすぐらむ
つぎがい
麦踏や納屋の秤は貫匁
つつ井つつ
イヤホンの英語リピート麦を踏む
ツユマメ
麦踏みや落ちた目玉は拾うてね
テラダスオウ
麦踏のリズムうどんとどんどんと
でらっくま
鼻歌は時々軍歌麦を踏む
でんでん琴女
ボリビアの彼女こまごま麦を踏む
どかてい
麦踏みし力もて立つベッドの母
ときこ
麦を踏む賢治の肥料相談所
ときめき人
麦踏や背で泣く吾子に乳房はり
どくだみ茶
夕餉まで浜の塩掻く夜の麦踏
としなり@麦と言えば児島湾干拓地(岡山県)。そして児島には、塩で財をなした野﨑武左衛門の大庄屋屋敷が在ります。
耳立てて聴く時の鐘麦を踏む
とし子
まづ走りたる腕白が麦踏みぬ
ともりび
麦踏に赤子は眠り土偶は起きる
とりこ
縊死の子を忘れ始めり麦を踏む
どろん
麦を踏む背中に夕日集まりて
とんとん
麦踏の祖父に届けて握り飯
ナタデココ
麦踏や野良の親子に餌をやり
なつめモコ
麦踏や話すにはまだ生臭い
ねぎみそ
麦踏やでこぼこのリズム連なる
はごろも
麦踏や金婚にして揃ふ足
ははろ
ランドセル放り投げるや麦踏へ
はむ
麦踏や上り列車の靴に土
はるく
麦踏や百十円のパン囓る
ぴーち
麦踏の人に間近く一輛車
ひだ岩魚
麦踏やラジオに父のリクエスト
ひでやん
麦踏の要らぬ両手がリズミカル
ひな子桃青
麦踏や焦げた卵焼きのにおい
ふくろう悠々
天穹は青のひといろ麦を踏む
ふじこ
麦踏や伊吹山向く右の肘
ふっこ
ぽこぽこと腹の子も麦踏みたげに
ふるてい
麦踏横切るは新幹線工事
ふわり子
ぽふぽふと山折り線の麦踏めり
ほしのあお
蹠よりやはらかき息麦を踏む
ほしの有紀
襟立てし背や麦踏に送りけり
ほのぼぉの@蚊帳のなか
麦踏やおのれに見えぬおのが背(せな)
ほろよい
麦踏や地球の芯はどのあたり
ましろなぎさ
麦踏や渡良瀬川の水静か
まな
麦踏の足はミシンを踏んだ足
まほろ
麦踏みのリズムに歌のこぼれたる
まりい@木ノ芽
宇宙服着てる重さで麦を踏む
マンギス
麦踏やおっ母カステラうめがら食(け)
まんぷく
麦踏の大地と空の間に吾
みかりん
晴富士に折り返す風麦を踏む
みくにく
相続は誰がするのか麦を踏む
みずの風華
麦を踏むマントル少しだけ疼く
ミセウ愛
麦踏やよろこんでゐる土踏まず
みつれしずく
麦踏の麦の喜ぶ加減かな
みどちゃん
蒼天の富士の裾野や麦を踏む
みやこわすれ
麦を踏む戦国武者を起こさぬやうに
むげつ空
麦踏や麦打歌をさらひつつ
むじーじ
靴先で太陽を踏む麦を踏む
むらさき(7さい)
麦踏や遠嶺は聳え足ることなし
めいおう星
麦踏めばタワーマンションにょきにょきと
めた坊
麦踏みて飛行機雲の三本目
もとこ
麦踏や月の土地など買うてみる
ももたもも
麦踏める祖母の指には虎目石
もりたきみ
麦踏や逆さ馬照る浅間山
ヤヒロ
麦踏むや京都にいつかたどり着く
やよえ
麦踏やおかあさんのせながあったかい
ゆうら(3さい)
何らかの同好会が麦を踏む
ゆみづき
麦踏や身の丈なんてつまらない
ゆりたん
麦を踏む一反ここが寂光土
よしおくん
麦踏みやシャリシャリ残雪の混じる
よしざね弓
麦踏みや背中山々前は海
よぶこどり
麦踏のすぐ折り返す峡の朝
らくさい
どこまでも転作地なり麦を踏む
ラッキーの母
麦を踏む埋めし刃を気にしつつ
ららやにほ
麦踏は畑の腹式呼吸かな
りこ
いちばんにあうながぐつはいてむぎをふむ
りすだいすき(3才)
麦を踏む予定のありて麦を踏む
る・こんと
知らん子も列に加わり麦踏むや
れい
麦踏んで煮つころがしのやうな人
ローストビーフ
朝風にじょんがら乗せて麦を踏む
ロベリスク
麦踏や息吹ふつふつ翡翠色
ろん
麦踏みのステップワルツかブルースか
わかこ
万巻に無し麦踏みのふみごこち
わこたんのまま
遠き影の動かぬごとし麦踏す
阿波豊
平塚らいちょうの麦を踏む音がする
阿万女@ノエル
火の国の土やはらかく麦を踏む
葵 新吾
飯野山に風の吹く朝麦を踏む
安芸彦@讃岐平野のシンボル、飯野山。
麦踏や昭和新山に湯気かすか
安達りんだう
明後日の空に向かひて麦を踏む
伊予吟会 宵嵐
わが後に妻の黙あり麦を踏む
位相朗
麦踏みやことろことろの歌きこゆ
一走人
麦踏みや腰のラジオのはるみ節
壱太
麦踏みにシャネルをつけて来るなんて
羽衣@ノエル
麦踏や灸の錐刺す足三里
雨霧彦@木ノ芽
麦踏や潮の匂いの陽は翳り
卯年のふみ
ズキズキと埋伏の智歯麦を踏む
永想
麦踏んで太平洋の近づきぬ
英子
白湯一服検査の朝も麦を踏む
越智空子
麦踏むや兄はこつそり離脱する
麦踏の今なら言へる恨み言
遠音
古の動作そのまま麦踏めり
横じいじ
麦踏やおろかな恋に生きる吾子
横ちゃん
麦踏の飽きたる影の離れをり
佳月
麦踏や若葉マークの軽トラ来
佳山
ぼおおつと生きてゆきたい麦を踏む
加賀もずく
麦踏やへそ出している大落暉
加能あさふろ
畦一つ離し麦踏む父と母
加和 志真
麦踏や子のズボンをば履き古し
夏 湖乃
飛行機雲は見ぬ ただ麦を踏みしむ
夏雨ちや
麦踏みや祖父父順に死にし家
夏銀
麦踏を終えて眉間の皺を解く
火炎猿
麦踏んで地球育てる心意気
花南天anne
麦踏の靴底始まる復興
我省
麦踏の我が心臓に共鳴せり
蛾触
新築の並ぶ日陰の麦を踏む
雅喜
桃色の空麦踏みだけの一日
海葡萄
被爆地を歩みし足で麦を踏む
海峯竜寿
麦踏みのぶわぶわと湧く土の声
海野しりとり
麦踏や嘉助が一番上手いべや
灰色狼
こころの真中を麦踏みつつゆく
絵十
麦踏や足首抜くる風強し
貝花
麦踏や姉さ二十歳のお嫁入
垣内孝雄
麦踏みやめしりめしりと地球(ほし)の音
楽花生
麦踏やここまで踏んであと手抜き
笠原 理香
麦踏むや高き防獣柵の内
樫の木
それでいてやはりコツあり麦を踏む
葛谷猫日和
青空は友にして父麦を踏む
瓦すずめ
寝たる子の重み健やか麦踏み日
干しのいも子
麦踏みの顔や陰気な愉悦あり
甘平
麦を踏む地球凹凸ありぬべし
閑茶
いい日ねと言へばいい日ね麦を踏む
丸山志保
麦踏や学級委員長の進め
岩のじ
麦踏し太郎作よおう次郎作よう
喜多野羆
神々の眷属となる麦を踏む
紀貴之
麦踏や土巻き上げ風は酔狂
亀の
雑談の途切れた背中麦を踏む
吉行直人
麦踏ローラー尻に土の鼓動
宮永風太
むぎふみのふの字あたりのふんばりよ
宮間ミヤマ
減反の果ての転作麦を踏む
宮﨑紅清
麦踏めばこんちきしようのこゑがする
弓女
麦を踏む蹠土のうるほひを
虚実子
麦踏や四隅は母が請負ひて
玉井瑞月
麦踏みや向こうの山に声掛けつ
金治宜子
麦を踏む伊吹おろしに逆らはず
吟  梵
麦踏や少年だった頃の空
銀之助
麦踏やきのふより山が大きい
玖美(乙子女改め)
麦を踏む時々空が落ちてくる
空蝉
麦踏の風チェロ色となる夕べ
桑島幹
麦踏の富士火山灰なる地かな
君島笑夢
麦踏や大鍋に汁二百食
薫夏
麦踏や半殺しほどの気合なり
薫風
麦踏みや影は向こうに身はここに
敬之
麦踏や稜線影を帯びるまで
渓湖
麦踏やアルミ弁当のほろ苦き
月の砂漠★★
鰓呼吸する風の味麦を踏む
月の道馨子
麦踏んだ青空大空僕はここ
犬井山羊
麦踏み歌一畝踏んで声聞こえ
犬散歩人
じゃぐじゃぐと賢さんが踏む麦の光
玄久
上京を許す背中や麦を踏む
古田秀
麦踏や赤い長靴だったらな
古都 鈴
麦踏めば山野まばゆく立ち上がる
古都ぎんう
麦踏みや胸の湖底に母の声
戸海倫
路線バス廃止の知らせ麦踏めり
湖雪
麦踏やラジオ無音のときあらず
五月闇
ただわれと地球のあいだの麦をふみ
公碧
旅客機と同じ速さで麦を踏む
公木正
麦踏の一番上手いのを娶る
広瀬 康
快晴無風麦踏へ腰上げる
江戸人
麦を踏みつくすつまらん恋だった
綱長井ハツオ
麦踏の地舐めるごとく老婦かな
荒磯魚々
麦踏や風の始まりと終わり
香羊
麦踏に祖父は軍歌を歌はざる
香壺
麦踏みや火山はゆるゆると眠り
高田祥聖
麦踏のイチ、ニ、休憩。サン、休憩。
高尾梨歩
遺伝子操作の麦踏む午後3時
今此処
富士山を日時計にして麦を踏む
今田無明
麦踏むや空からもらふ淡萌黄
今野浮儚
麦踏んで雪の頂越へにけり
佐藤 藍魚
一回り離れた妻と麦を踏む
佐藤志祐
逆風に旗の美しきや麦を踏む
斎乃雪
麦踏のまま日経を買いに行く
三重丸
片減りの靴麦踏むや空青し
三水(さんすい)
生きとったんが挨拶がわり麦を踏む
三水低@第二まる安
我が家出て姥捨て山で麦踏て
山口雀昭
ときどきは嫁の寄り合い麦を踏む
山吹美羽@木ノ芽
麦踏やときおり過ぎる豪華列車
山内彩月
麦踏みや空腹に野は広がりし
山辺道児
麦踏の後の裸足の頼りなき
珊瑚
麦踏まん背に風腹に陽を受けて
珊瑚月
麦踏の父の横顔見ないで描ける
司啓
麦踏みは信ずる心無くばせぬ
麦踏のリズム膝から子宮へと
紙鍵盤
連唱の明日があるさ麦を踏む
紫檀豆蔵
麦踏がツアーコースに入ってる
試行錯誤
麦踏や夕餉の後の養命酒
慈温
麦踏の男たてがみ靡かせて
次郎の飼い主
麦踏や三方山の吾が故郷
鹿本てん点
また鼻に比叡おろしや麦踏す
柴原明人
靴底の土に抜けてついてる麦若芽
舎人
金次郎ついでに麦も踏んでねか
斜楽
麦踏や噴火の如き土埃
朱夏A
麦踏の村移世帯は家賃補助
珠桜女絢未来
お日様よ昇れ昇れと麦踏めり
珠凪夕波
富士の灰眠る大地に麦を踏む
州芳
日時計になりて一日麦を踏む
塾志
麦踏や背の子に尻を蹴られつつ
春野いちご
麦踏みや背に太陽の足の裏
潤目の鰯
麦踏やアンパンマンを歌ひつつ
小鞠
麦踏や隣の畑は小昼飯
小橋春鳥
麦踏や龍馬見上ぐる象頭山
小山晃
麦踏や我慢のツボの柔らかく
小春
のぼう様の笑顔からから麦を踏む
小川めぐる
麦踏の夜を尚も踏むヒラメ筋
小泉ミネルヴァ岩魚
麦踏や近江越え来る雲迅き
小谷百合乃
麦を踏むばあちゃん特技は小外刈り
小田寺登女
麦踏や地球の不満溢れ出す
小島神泉
麦を踏む捨てちまつたあのハイヒール
小野更紗
石鎚の尖り麦踏日和なり
小林妙
麦踏や命踏め踏め清く踏め
松井くろ
麦踏やここに爆弾落ちたとか
松浦麗久
踏踏踏踏踏踏踏踏麦踏
笑松
麦を踏む癌はちいさくなりにけり
常幸龍BCAD
麦踏や近所の婆さん病気らし
新開ちえ
麦踏み終えし農夫は夕日の黒点に
新米笛
麦踏や今宵アイラのウヰスキー
森一平
足音を聞かすは愉し麦踏まん
森青萄
麦踏みと按摩は少々強めにて
森川いもり
じゅわじゅわと靴の濡れ来て麦踏めり
深山 紫
太陽に溶けるイカロス麦を踏む
麦を踏む信徒たち開墾の丘
真宮マミ
雲がきれいぼくらが麦を踏む世界
神山刻
麦踏みや果たして広き佐賀平野
水城
麦踏や利根大堰の水ゆたか
水夢
麦踏や安達太良山に夕陽落つ
水木 華
伊蘭誤射西空遥か麦を踏む
睡柳
思い出し笑いさくさく麦を踏む
粋田化石
麦踏みの一番星に到達す
酔下弦
麦踏や神の指紋を消すごとく
雀虫
行間を読み解くやうに麦を踏む
晴好 雨独
麦踏や戦争知らぬ夫婦と子
正木羽後子
麦踏や昭和歌謡の夫婦愛
聖一
麦を踏むラッパー達の昏き声
聖児@ノエル
麦踏の蹠に去年の糞臭ふ
西川由野
麦踏を終える合図のバス通る
西村 小市
消す事もデッサンなのか麦を踏む
西尾婆翔
ローラーが麦踏む端を足が踏む
青海也緒
麦踏の夕日の中へ消えにけり
青柿
麦踏んで一年はまた動き出す
青山あじこ
黙々と麦踏む背なか恐ろしき
青嵐
全国の駅を誦ず麦を踏む
石井茶爺
麦踏や母は両膝チタン入り
石岡女依
麦踏みや一俵わずか三千円
石川八右衛門
麦踏や村で人気の巡査きぬ
赤馬福助
1人来て光あまねし麦を踏む
摂津の嫗
多分いま祖母に似てゐる麦を踏む
雪うさぎ
新曲まだ辿々しく麦踏みながら
千恵
麦踏の代わりの贄として乙女
千仗千紘
麦踏のリズムに溶けていくわたし
祖乞
人と云ふ字の不思議さに麦を踏む
双月(そうげつ)
麦踏んでゐる顔は電池が切れてゐる
倉木はじめ
富士しょいて富士に向かいて麦を踏み
草青
麦踏やお下がりの長靴選ぶ
蒼奏
北国の道踏むごとく麦を踏む
村上yamada
麦踏や尻尾丸まるやうな風
村上海斗
黄昏の身体を以て麦を踏む
村上優貴
麦を踏み午後は男に会いにいく
多可木@ノエル
渋滞を知らすラジオや麦を踏む
多喰身・デラックス
麦踏やアベベのハダシ賢治の帽子
多事
麦踏のギプスの取れし足裏かな
多々良海月
つくよみのみことを見上ぐ麦を踏む
太子
麦踏の心は自由詩を紡ぐ
泰然
麦踏始めベテルギウス踏ん張れ
大塚迷路
麦踏やこりっと力むふくらはぎ
大槻税悦
麦踏や求婚前のガムの味
大和田美信
あれは祖母関東平野に麦を踏む
大澤定男
麦踏み唄よ山河へと見晴るかせ
鷹星
麦踏Dem麦踏DanDun麦踏Dom
沢拓庵@RAPのrhythmで
後継ぎと言ふも古稀過ぎ麦を踏む
谷川の蛍子
爺が麦踏戦が大きくならぬよう
谷村美穂
気分だけ雲龍型で麦を踏む
地に根ざし陽に伸びる
麦踏みの最古の奉仕体験譚
地球人
ほどほどの勢ひよろし麦を踏む
池田郁英
麦踏にひとりスーパーヘビー級
竹さ
東京に発つのは明日麦を踏む
竹内桂翠
麦踏や黄泉へと続く影を踏む
中根由起子
麦を踏む踏む踏む踏む踏む踏む踏む踏む
長ズボンおじさん
麦踏みゆけば巨き陥没隕石とや
津軽ちゃう
麦踏に助力の龍を祀る宮
津軽わさお
麦踏や遠くでサーカスのジンタ
辻が花
麦踏や百閒先に県境
哲也
麦踏を一列おむすびを一つ
天水郷
地球上どこかで誰か麦踏んで
天辺
麦踏みす前掛けの銭ちょろまかす
天玲
麦踏やこの星のわずかな歪み
田中勲
麦踏みや風のするする股を抜く
渡邉久晃
麦踏やこの地の果ては揚子江
都乃あざみ
飛行機雲麦踏みの無音のリズム
土田耕平
麦踏や声の届かぬうさぎ組
島崎伊介
麦踏やジャージに「3ー2 山田」
嶋田奈緒
麦踏や鳰の湖比良の山
東京極遊山人
爪切りを忘れた麦踏みすこし痛い
桃葉琴乃
麦踏の絶えてこの星疲れぎみ
当卯
なんか言いたいことあって麦も踏む
藤鷹圓哉
麦踏めばほのかに匂う明日の風
藤田真純
麦踏はおもに大腿四頭筋
豆闌
麦踏の形のままに爺帰宅
陶然
麦踏や草の匂ひの深呼吸
独星
麦を踏む零るる歌の韻を踏む
敦子
土踏まず全て使ひて麦を踏む
楢山孝明
麦踏や兄はあの日にひょんと死に
南風の記憶
麦踏みて明後日からは三連休
南風ふぶき
麦踏や不発弾は尚眠る
南風紫蘭@木ノ芽
麦踏の拍子 あいまいな輪郭
南方 日午
麦踏を諦めた日のにはたづみ
日出時計
麦踏みて地球へこむ青く輝く
日比太宗
後ろめたさの足どりで麦を踏む
猫ふぐ
麦を踏むゆわゆわ星の反作用
播磨陽子
麦踏みや要らぬ仕送りまた届く
馬祥
麦踏みの影を隠して雲流る
秤防人
野の風に靡かぬうちの麦を踏み
白晃
石鏃がいまも出づると麦踏める
白鳥国男
占いは平穏が吉麦を踏む
麦吉
麦踏や足裏の土もろもろと
畑山六十二
吾子の名は麦踏みし日にさづけけり
斑山羊
見送りに行かぬ後ろ手麦を踏む
飯村祐知子
茜空うつむかねば麦は踏めぬ
樋口滑瓢
驚かぬ鴉のそばの麦を踏む
柊 月子
麦踏や天刺すやうに電波塔
富山の露玉
麦踏を終え長靴の黒に傷
富山湾
麦踏みや時計の仕組み考える
敷しま
申告終ふ蹠に麦踏の確と
武井かま猫
麦踏やいますがごとき父の場所
風花まゆみ
麦踏の畝に文語は見つからず
風慈音
独りとはかくも愉しや麦を踏む
風紋
我この身臍を固うすや麦踏む人
服部勝枝
麦踏や首都バビロンに星を読む
福良ちどり
足裏の豆は昨日の麦踏の
文月さな女
天上る道歩み行く麦踏かな
文月栞
産土や火を踏むやうに麦を踏む
碧西里
麦の青ふんでたいらにする心
豊田すばる
長ぐつに纏う潮風麦を踏む
北川蒼鴉
ゴム底の溝の粘りや麦を踏む
北村 崇雄
麦踏や夕風足に麻酔めく
堀口房水
湧水の匂い知る朝麦踏めり
麻呂助
麦踏めば山はちびちび雲を呑む
抹茶金魚
麦を踏む足に遠くの夜の海
未補
麦踏や主に孫か飯の話
眠井遠雷
麦踏みて尿垂るる埜もおらの里
無尾
額縁の外をどんどん麦踏めり
牟礼あおい
きょうの日の消失点へ麦を踏む
綿井びょう
麦踏みや終えて食する酒饅頭
網代
麦踏の歩幅飽き性誰に似た
木綿
麦踏や脚すこやかに吾を運ぶ
木塚夏水
麦踏のおやつスコーンの黄金色
門前町光乃
麦踏みを待つ麦の芽のむず痒し
也和
ゼンマイを巻かれ麦踏はじまれり
野うるし
麦踏の背中夕日が押してくる
野ばら
麦を踏め泥酔の叔父は無職
野純
山並は書割のごと麦を踏む
野地垂木
麦踏や三時に食べるチンスコウ
野々りんどう
麦踏むや靴の指す先なる川音(かわと)
野良古
マルクスの書に挿絵無し麦を踏む
野棕櫚
麦踏や田の字の家の大家族
薮久美子
麦を踏む小さき長靴ちひろめき
柚木みゆき
麦踏や母乳の疼き堪えつつ
由づる
麦踏や遅れて弾む背の坊
遊飛
麦踏や祖父は国会聞きながら
夕虹くすん
浮き株を違えずしかと麦踏みぬ
余熱
ヒトの足害獣の足麦を踏む
落合耳目
演歌の小節が麦踏には合はず
利平
麦踏や移動図書館明日来る
離松
麦踏や二人で百年の孤独
立石神流
かんじーざいぼーさー又はじめから麦を踏む
留野ばあば
麦を踏み地球座標軸を知る
竜子@ノエル
麦踏の音は体にのみ伝う
竜田側
麦踏みやひと足ごとの土の熱
令ちゃん@埼玉
麦踏や千年前の戦場(いくさば)を
露砂
ああこらこら麦踏みはその畝じゃない
六日菖蒲
麦踏みてカルデラの拍動をみる
和鹿島
麦踏や日表なれば日暮れまで
巫女
膝のチタン快調麦をふむ
朶美子(えみこ)
麦踏や畝間挟んで無駄話
泗水
麦踏の一歩地球を回らする
渕野陽鳥
麦踏みはしゃくしゃくパイはさくさく
獺八(うそはち)
麦踏みや村の寄り合い終わらない
芍薬
麦踏やイヤホンに足遅れだす
萬代草舟
麦踏や空見るたびに雲うごく
与志魚
麦踏めば空近くなり遠くなり
蓼科川奈
麦踏や幾うね挟みゆきちがふ
靫草子
踏めとだけ命じて父は麦を踏む
かぬまっこ
麦踏や踏みやあええつてもんぢやねえ
松山めゐ
地下足袋派長靴派あり麦を踏む
さこ
麦踏の影を殺さぬやうに踏む
安宅麻由子
豪腕と呼ばれし男麦を踏む
桂奈
麦踏みや父は火の海逃れたるか
克巳@夜のサングラス
ぽやぽやの麦を踏む音土の音
黒子
麦踏す全校生徒計五名
佐東亜阿介@ありす句会
麦踏めば近き淡海はさんざめく
三木庭
麦を踏む鎮圧ローラー風の村
松野勉
日時計の柱となりて麦を踏む
直樹里
九歳で父喪うて麦を踏む
蓼蟲

並

麦を踏む母の背中で夢を追う
14橘貞山
麦踏やラクダの顔は水平なり
めしめし
麦を踏む君はアンパンになるといい
横縞
麦踏の音や宇宙人が来そう
山下高
麦踏や右のコンタクトが落ちた
28あずきち
麦踏や親子雑魚寝の四畳半
尾張の黒うさぎ
青柳の麦踏む二時の筑後川
28ひろきち
麦踏むやベルトを揺らす万歩計
99カリン
連山のもと一列に麦を踏み
aya
麦踏みや亡父のバイク道ぼこり
Benじい
子らは意をたずね麦踏ことさらに
chiro
麦踏や明日は休みの軽やかさ
Dr.でぶ
むぎふみの泥にかくれし生命かは
haruwo
恐々と我流で麦を踏みにけり
ippikiooi
麦踏や足裏ザクザク響きをり
KKK
幼児を背中に乗っけ麦を踏む
kuruma@中津からあげ句会
未だ淡き陽射しを浴びて麦踏む子
okapi
麦踏やうんとこうんとこうんとこ
PON
麦踏むや伸ばす背空に医療ヘリ
sakura a.
麦を踏む父の背中の丸さかな
sol
麦踏や昨夜(ゆうべ)のことを八つ当たり
Sweet Taxi Driver
生徒会長退任の日来て麦を踏む
SYODAI
願い事ひとつふたつと麦を踏む
Vn 花のん
去年独り寄り添ふは影麦を踏む
yoko
麦踏や踏むたび香る晴天に
アーナンダ
踏まれても強い私が麦を踏む
あおか
麦踏みや老婆空見て腰伸ばす
アオキシゲル
我が影とともに麦踏み夕まぐれ
アガニョーク
麦踏みの元から遙か青き条
あさもわ
麦踏を子に任したる昭和かな
あさり
麦踏や愛染かつら歌う亡母
あすなろ
乾いた土塊の香麦踏みの空
あとりとまひわ
麦踏みのポケットの膨らみは缶コーヒー
あまぐり
麦踏の並ぶ子どもにリズムあり
アマリリスと夢
ローラーのあとから鷺の麦を踏む
アマンバ
麦踏みや長く伸びた影を踏み
あみだじじい
麦踏みの順番を待つボランティア
アラ
麦踏みて土に頼んで空を見て
あら さなえ@TOKYO
麦踏や産んで育てるのは女
あるきしちはる
畝なかば昏鐘聞くや麦を踏む
あわの花水木
事故渋滞を見つつ麦を踏む
アントワネット@ノエル
麦を踏み大地の御子を育てけり
いかすみ
麦踏みや後ろで遊ぶこどもたち
イクラ
麦踏みすジャンパーの背に陽の光
いくらちゃん
一心に麦踏みて過去戻るやう
いく葉
麦踏も今年で最後と言い続け
いしい美髯
靴底を押す麦踏や笑い声
いたまきし
麦踏や子ら待つ老女の足軽し
いちな
浮いた根を土に戻せと麦踏めり
イチロー
押し寄せる宅地開発麦踏めり
いつか
麦踏や確かむ畝のキータッチ
いつろまん
足沈む「イチ・ニ」リズムで麦を踏み
いと茶
父の後入日の中を麦踏めり
いまいやすのり
麦踏や列なす児らの遊び唄
うどんこつよし@白吟句会
麦踏にあり給食の鐘遠く
うめがさそう
麦踏や龍の子太郎母を呼ぶ
うらら恵子
麦踏へ吸われ静けき山の陰
エイシェン
麦踏の後先をしらさぎがゆく
えび天
麦踏や頬刺す風と持久戦
えみあみこ
麦踏みや筑波の山の光りをり
えらぶゆり
25年あの日の大地麦と踏む
えりいも
麦踏みし主治医と同じ薬飲む
おうれん
麦を踏む畑にはありし野壺かな
おがたま
麦踏みて畝に野良猫うずくまり
オキザリス
島原は土地なだらかに麦を踏み
おけら
麦踏みて7の段まで覚えけり
おたまじゃくし
麦を踏む橋のない川清らかで
おんちゃん。@白吟句会
麦踏や母の回復足撫でる
かえる
麦踏の頑固な父のほほ真っ赤
かこ
頬赤き子の歌声や麦踏んで
かずポン
AIの席巻せる世麦踏す
かすみ草
長き麦踏むや背骨のかたぶきて
カタツムリ
麦踏みの強き根を張る逞しさ
かなこ
麦踏の母の背中の匂い濃し
からすちゃん
麦踏で先人達の影を踏む
カルニボラ
みどり児を背負い踏みたる麦青々
カンガルーのしっぽ
恐る恐る体験の子等麦踏す
ギコ
麦踏やゆっくり踏めと叱咤され
きさらぎ
年越えて麦踏む家族ひとり増え
きっちゃん
昨晩の夫婦喧嘩や麦を踏む
きなこもち
麦踏みし頬張る飯の美味かこと
きのした 小町
頬かぶりを取り麦踏み了りけり
きのと
麦踏す何が正解とは知らず
キャサリンまさこ
尺取りの競歩の如く麦を踏む
きんえんくん
麦踏みの吾子ツインテールの静か
キングofド凡人
うしろ手に何を思うや麦踏す
くじやく女
かうかうと風の音聴き麦踏みぬ
くによ
麦踏むや地球の核へ垂直に
くめ仙人
麦踏たどたどしチャップリンの歩幅
くよー
麦踏の折り返す脚見えている
グランディーヌ
麦踏や国産み奮う杭打機
ぐりえぶらん
麦踏や十勝平野の地平線
くれまてぃす恵子
さんざめく生徒と掃除麦をふむ
ぐれむりん
ソーラーパネル隣でひとり麦を踏む
クロまま
怒り鎮めるがごと麦踏みの父
こうちゃんおくさん
麦踏や父ごころ知る月命日
コキア
麦踏の列乱したるハイヒール
こじまはじめ
麦踏みて新卒の頃思い出す
こじ丸
麦を踏む芽をぴつたりと影に踏む
こなねこ
麦踏に風軽く吹け汗乾け
こんじゃのよしこ
麦踏やつの字つの字の二人旅
さくみ
麦踏みやメトロノームはアニマート
さだとみゆみこ
麦踏みや準備準備とトラクター
さとうくにお
共白髪杖を頼りに麦を踏む
しげる
麦踏みて握り飯の旨き事
しつじのMay
麦踏やお昼ごはんは塩むすび
キートスばんじょうし
委託の畑はや数十年麦踏まず
ジミーあゆみ
麦踏や大地の下は豊かなり
しみみ
麦踏を試す農家は沖積土
しゅういずみ
父の軍足柔らかく麦を踏む
シュルツ
麦踏の苛ちは苦行長き畝
しゅんらん
こんじきの海に育つや麦踏んで
すおみ
麦踏むや思ひ出す今日したき事
スサトヨ
麦踏のあとをついていくわらべうた
すずき忍すけ
祝日に畝をかぞえて麦をふむ
すず女
麦踏めば一両列車走る風
せり花
強くなれ麦踏み子育て母のもの
せんべい
良い程を知る麦踏みの祖母の足
そそ
麦踏や靄湧き上がるタイヤ跡
そのまま
ベートーベン真似る賢治と麦を踏む
そめいゆ
麦踏で踏まれて強く生きる道
それぞれのしあわせ
麦踏みや休憩の声遠のいて
たいき
千丈の一歩一歩の麦を踏む
たいぞう
麦踏みてはしゃぐ童の初仕事
たくばしょう
麦踏や靴あと吾子に抜かれた日
たけうち晴美
麦踏や機械に任す齢なり
たけし
麦踏みや道行く人は顔馴染み
だけわらび
向かう人戻る人あり麦を踏む
たちこ
麦踏みや大きな父もこまたなり
タック
麦踏や地球の核にノックする
たむらせつこ
麦踏も遠くになりて都市の空
ダリア
麦踏後ヒール携えレッスンへ
たるみ
麦を踏む息子頼もしあとは嫁
たん造
復帰訓練麦踏に似たりけり
ちか丸
麦踏に核なき世界願いけり
ちばくん
麦踏や負けるもんかと挨拶す
ちょろたこいん
麦を踏む母の背丸く夕日落ち
つかさ
店先のがらくたのごと麦を踏む
ツカビッチ
麦踏や夫の背中に老いを見て
つつ井つつ夫
綱渡り強くなれなれ麦を踏む
ツユマメ末っ子@8歳
ベテランの麦踏はアイリッシュダンス
つる凛々
麦踏や遊びし子らと青い空
つわきの嫁
麦踏を語る目遠く小糠雨
ティーダ
麦踏や俄に肺の活気づき
てまり
麦踏みや日光連山かすみゆく
テルテル坊主
麦踏みを手伝わせてとチビの言う
ドイツばば
麦踏や畝真直ぐにまつすぐに
ときこの母よしこ
AIの麦踏みマシン足が攣る
ときこの母よしこの息子けんいち
幼き吾駆けた土手あり麦を踏む
どみそ
麦踏の汗土の優しく受けて
ともぞー
重き空背負ひて一人麦を踏む
とも子
麦を踏むその影を踏み麦を踏む
なかの花梨
麦踏に交じるや若きパン職人
なみは
麦踏の大きな靴の誇らしさ
にゃんみー
麦を踏む稜線白く輝けり
ねこじゃらし
麦踏みて火星の地表は赤なりや
ねむり猫
麦踏や袋叩きにあった奴
ねもじ
麦踏や化学車の文字とおりゆく
のつり
浮世とふ行間を踏む麦を踏む
のぶ子
風従す土は師となり麦踏みの
のもとみな
アルプスの水音やわらか麦を踏む
のら
麦踏や機械化進みAIへ
のりた
麦踏の祖母の後ろ手しわ刻む
ノル
麦踏みや地深き冥途に妻を呼ぶ
パーネ・メローネ
麦踏は一から百の数え唄
バーバラ
麦踏や晩酌少し熱燗で
はじめ
麦踏や採掘の山尖りゆく
ハチ太郎
麦踏や革靴ですがいいですか
パッキンマン
麦を踏むぜんまい仕掛けの案山子吾
はなだんな
麦踏や平均台を歩くよう
はなちゃちゃ
麦踏や履き古されしズック靴
はまゆう
日々暮らす慚愧の思い麦を踏む
はやしだますたか
麦踏みの足に優しく藁草履
はら美華子
麦踏や「ごめんね」と言ひつつ進む
ハルノ花柊
ギュッギュッとなる家族揃って麦踏だ
ばんしょう
我が家訓麦踏が為里帰り
ばんどうまーぴー
転ばぬよう麦踏みしながら道歩く
ばんびぃ
麦踏に飽いてわらわら鬼ごつこ
は志むら
麦踏や大と小の長靴跡
ピーナッツ
麦を踏む足裏を突いて張る命
ひいろみ
もみもみと猫の麦踏笑みこぼれ
ぴっこ
麦踏の畝間に風の昼休み
ひともじ
今日だけはごめんねでもね麦を踏む
ひなたか小春
麦踏やはやりの厚底ないだらう
ひよとり
麦踏やバックミラーに泣き言を
ひよはるばば
麦踏みし吾子色違いのジャージ
ひより
麦踏や100回踏んで逃げ出す子
ひろくん12さいのママ
ストレスがたまればやろう麦踏を
ひろしげ12さい
五厘玉頬張りながら麦踏みす
ひろちゃん
麦ふみやチクチクするかと地球に問う
ひろむままん
里山の体験授業麦を踏む
ひろ史
三男が継ぎし山畑麦を踏む
ひろ志
長靴ぶかぶか小さき足麦を踏む
ふあり光
ささくれた踵は母似麦踏めり
ふあんた
麦踏や余命すぎたと笑う奴
ふさこ
星の朝涙を拭いて麦を踏む
ふたあい
麦踏や夫婦小ごゑの足かろし
ふみ
駅を出て祖母の背さがす麦踏の
ほうすい
麦踏の昨日と違うけふの風
ぼたんぴ
麦踏や馬を連れたる若き人
ぽんず
姉二十歳ルージュを引いて麦踏へ
ぽんたちん
麦踏や草履の裏から麦の息
マツイミキロウ8191
山の上麦踏おわり月昇る
まつしか
麦踏の大きな足と小さき足
まつだまゆ
麦踏や吾子の足もみ再起待つ
まつやま孝子
急かす者追ふ者も無く麦を踏む
まにあ
麦踏みて腰折れ背縮む好好爺
まみのすけ
麦踏の体験授業いまパン屋
まりのすけ
麦踏の跡アウシュビッツの黒煙
まるだいず
麦踏みを一番星に覗かるる
まるちゃん2323
麦踏や空に歌声響かせて
みえ
早逝の伯父の麦踏みする写真
みかん
麦踏や吾子上に根は下に伸び
みこ
麦踏や寝ぐらに帰る鳥の群
ミセス水玉
跡継ぎの愚痴も地に埋め麦踏めり
みどりがめ
昭和一桁生まれが令和の麦踏みす
みのる
麦踏や父の小言は耳痛し
みもうさ
麦踏の大地を掴む足の指
みやかわけい子
麦踏やゴム長靴の一家族
ミユキ
吾体重のしのしのせて麦踏ぬ
み藻砂
麦踏や婆の背中に光浴ぶ
むすびめ
麦踏を包む草木と大地の香
むつき
朝に日に「下ノ畑」の麦を踏む
むったん
麦踏の姿きえ子らボールける
むべ
麦踏の父に届けし塩むすび
むらたふみ
麦踏や退部届けに印はまだ
むらぴ
麦踏や隣の列の浅きこと
める
麦踏は遠のく引越の車窓
もせきのこ
麦踏みに予報外れの通り雨
もちえちゃん
麦踏みて丸く集まりお喋りす
もりお
麦踏や怒りを込めて強くふみ
やっせん坊
親の影踏みつ麦踏む影幼
やぶつばき
麦踏や列はぐれゆく紅白帽
やまぶき
幼子の背丈を思い麦を踏む
やまり
祖父の背と麦踏む畑命満つ
ゆぃ
苦境こそ糧にと子思ふ麦踏みに
ゆこげん
作兵衛の願ふ麦踏み子と嬶と
ゆすらご
麦踏の果てしなく無念無想
よーきー
麦踏みに学校帰り思い出し
よっちん
寒空に一人で麦踏み愛犬と
よつ葉
ゴールまで麦踏リズム乱れなく
よひら
麦踏のむぎ根付く畝にきしむ音
よりみち
麦踏のひと日を終えて湯の温くし
らびつと
暗涙や国後遙か麦を踏む
リカ
麦踏や後ろ手指のリズム乗せ
リバティーさん
麦踏みや言葉懐かし都会暮らし
りんごのほっぺ
麦踏やいつになく青き山並
るびちゅ
麦踏や足跡ついた雨の後
るみ
いたずらな心を連れて麦を踏む
るりぼうし
麦踏や一家三代一列で
れんげ畑
麦踏みや嬉しむ如くゆつくりと
ロクヨン
罰当たる幼心に麦踏めり
わこ
抜きもせず抜かされもせず麦を踏む
わらび一斗
麦踏やマントル層の微細動
亜音洲
麦踏みや七回裏の黒ラジオ
阿野流
麦踏の爺に手を振りリフティング
安笑
麦踏むに程よき重さ孫の足
安田 信洲
「落選」の手紙の印字麦を踏む
安溶二
器具の名は孝行息子麦を踏む
杏と優
麦を踏むどこかで誰か産まれ死ぬ
伊織
村総出兄の囃子で麦を踏む
伊沢華純
麦踏むは幼なじみのひとりかな
伊藤欣次
麦踏や猪予防鈴の音
伊藤善隆
足裏に緑の力麦を踏む
伊豆子
麦踏の歩みは永遠へつづくごと
伊奈川富真乃
麦踏や父の腓の上がりけり
伊予吟会 玉嵐
麦踏みて地球の核のざわめけり
伊予吟会 心嵐
手を繋ぎ親子七人麦を踏む
位子
麦踏の足元ナイキのスニーカー
為一暢道
麦踏のくつはカラフルこどもたち
井田みち
麦踏の影ひとつ踏むひとつ踏む
育由
麦踏や老ひし農夫の腰曲る
一の介
麦踏の後の朝風呂極楽湯
一碁一会
麦踏の長くなりけり人の影
一周
麦踏みの足先乱れし畝つづく
一純。
マイケルを真似る末子や麦踏めり
一人静
麦踏や親に泣きつく過保護の子
一生のふさく
麦踏めばマサイのダンス聞こへけり
一茶お
富士を見つ麦踏む右へ左へと
右田俊郎
麦踏や曲尺めける婆の腰
宇田建
サイレンを遠くに聞いて麦を踏む
宇田女@ノエル
麦踏や土竜の穴に足落とす
烏兎
振り返りたい麦踏みの一直線
羽沖
家継がぬ息子と麦踏み笑いあり
羽光
麦踏に我を重ねぬよう歩く
雨職人
握り飯ぐわと掻っ込む麦を踏む
影山らてん
足つぼのよどみがうまみ麦を踏む
栄レネ
麦踏や夕日を踏みて終いおり
英ちゃん
麦踏や躾で叱る親心
詠野孔球
夕陽浴び我を忘れて麦を踏む
越仙
麦踏みや圧されて育つ琥珀色
猿猴川のドブネズミ
麦を踏む畔の石仏陽を受けて
奥の木蛍子
麦を踏むリードオルガン弾くやうに
奥野 悦穂
麦踏つつ風呂たてたと電話来る
岡田きなこ
麦踏や片恋の足に突き刺さる
岡田玲凛
言論の自由噛みしめて麦踏みしめて
温湿布
麦踏の土長靴にやさしかれ
加容
麦踏のやうやう楽し夕日かな
嘉門生造
麦踏や大地の邪気を封じたり
夏綱
麦を踏む一万年を稔る麦
河原つばめ
麦踏を語る夫の親似の背
花おうち
托鉢よ踏んでゆかぬか麦畑
花屋英利
繰り返す昔話や麦を踏む
花咲明日香
麦踏や自治会長の太き眉
花節湖
麦踏みやはだしのゲンのあおぐ空
茄子の花
麦踏の娘歌うよカントリー
茄子紺
老犬と老人の黙麦を踏む
茄子美
麦踏んで二度の固さと温さかな
華らんまま
伸びたねと跳ねて麦踏父と子と
芽ぐみ
母回想の麦踏みいつも後ろ手
賀代
麦踏やガタガタ音に今昔
雅由
麦踏や天地に問はな温暖化
海風山本
麦踏の隊列抜けて学校へ
海老名吟
四股踏んだ祖先よ我ら麦踏みす
灰心
思ひ出も恥も反芻しつ麦踏
麦踏やいじめを返すつもりなり
勘太郎
今日は痛まぬ古傷や麦を踏む
環波留
麦踏やどの畑見ても爺と婆
甘泉
麦踏や黄門様の曲がりし背
丸山隆子
麦踏やひ孫の爪は淡紅色
岸 れん
麦を踏む子らの名は麦人と踏人
岩城佳水
麦踏の足シンクロしマスゲーム
希平
緑の波思いひたすら麦を踏む
気がつけばカンレキ
麦踏や曇天の下の骨伝導
季凛
安曇野の山脈背し麦を踏む
紀杏里
悔しさを秘めて麦踏む祖母の影
紀子
三世代後ろ手光り麦踏めり
紀友梨
肩を組み親子の絆麦を踏む
輝峰亭
挫折など五歳の年に麦を踏む
亀山酔田
麦踏んだ燃木拾った時代あり
亀田勝則
麦踏の数を加ふや万歩計
菊池洋勝
麦を踏む生れ来る子の安き日を
吉 や
子は母にぐちこぼしつつ麦を踏む
吉井いくえ
戯れによろけて見せる麦踏みて
吉村よし生
麦踏むの他動詞五段活用す
吉野川
麦踏に聞く爆音の昭和かな
桔梗
麦踏みや巣穴飛び出る何者か
橘右近
実り待つ麦踏みの足痛々し
丘 るみこ
麦踏や足あとふむか孫二人
久衛(ひさえ)
麦踏みや膝痛とばす空の青
久鍋得利子
麦踏みの音モノトーンに沈み行く
久留里61
父ちゃんの背骨に沿って麦を踏む
宮坂変哲
麦踏や三崎灯台灯りつき
宮写楽
ギリシャ型深爪麦踏み知らぬ足
宮川邦恵
言葉無く亡き父を追い麦を踏む
宮島ひでき
麦踏に空気冴えたる朝の道
球子
麦を踏む吾黙々と真っ直ぐに
居村一諒
麦踏も足のふかふかさに陽を喜ぶ
魚返り みりん
麦を踏む父の背低し去年より
京丸
麦踏や万歩計にて今日初め
京子
麦踏めば囃す鴉の好奇心
胸きゅん小町
シューマンの楽しき農夫麦を踏む
玉井令子
日曜日家族6人麦踏みす
玉悦
夕日の中いまだに父母は麦を踏む
玉京
麦踏のいつか無心となりにけり
玉響雷子
段畑の麦踏みをせし母の背や
玉治
腰に手を当てて麦踏む絵画かな
玉城
麦踏みの人ら五線譜のごとゆく
玉和
麦踏は大きな死への小さき死
筋トレ俳人
小花踏まん麦踏のリズムはドレミ
筋トレ俳人withかすみ草
朝もやを行きつ戻りつ麦を踏み
近藤治比呂
蟹のごと麦の芽を踏むひと日かな
金太郎
幟旗麦踏体験募集中
金目銀目猫
麦踏みにオサゲ握りし無心ナリ
句詩呼
楽しみにハビリかねて麦を踏む
麦踏の千年変わらぬ土の香や
空 春翔
麦踏を知らず信濃に育ちけり
空想婆
麦踏やお風呂でほぐす足の裏
熊縫まゆベア
遠山の頂き白く麦を踏む
粂正春
麦踏やかなわぬ夢に咽ぶ過去
麦踏みし音で占う今日は吉
栗まろん
さあ行くぞ陽射し緑の麦踏を
栗田もとえ
麦踏むやリズムはずす子らの歌
砂を噛み黙々と踏む麦の畑
渓翠@青東高
ばあちゃんに教わったかも麦踏は
畦のすみれ
空青し麦踏むひとは麦を見る
月影の桃
麦踏のリズムで揺るるおさげ髪
月見柑
麦踏やためらいがちに蟹歩き
月野ひとみ
風吹けばサパティアードで麦を踏む
月野輪熊
赤城嶺を見わたすひなた麦踏める
剣持すな恵
なんとまあ昔の話麦踏は
嫌佐久
麦踏みやA Iロボが踏む未来
研知句詩
今寝た子起きたら困る麦踏す
元喜@木ノ芽
麦踏は体験学習声高し
元木まだら
未来へと晴天見上げ麦踏みを
孤金百花
麦踏ローラ十畝(とうね)余りの一気かな
戸部紅屑
麦踏みの妻の歩幅に合わせおり
光観
麦踏や駄々捏ぬる子のおさげ髪
光本弥観
国道はクルマの列や麦を踏む
光友
懐かしや麦踏む音のよみがえり
公一
先輩の賢治を真似て麦を踏む
公毅
麦踏の前山ゆうらりゆらりかな
好文木
学童の並ぶ赤帽麦を踏む
麦踏の影追ひかける童かな
江戸川青風
麦踏す伊吹山背に湖ひかる
江口小春
麦踏や初ステップはJポップ
江藤薫
乾燥芋しゃぶる子を背に麦を踏む
江里口泰然
麦踏むも自由が香る港かな
浩章
空と風光青碧麦踏かな
甲山
麦を踏む後ろ手のかげ相似形
紅さやか
麦踏みし長靴の底火照る足
紅すだれ
麦踏や単語辞典のA~Z
紅塩寝子
ざくざくと体験の子ら麦を踏む
香栄
走り去る子や踏み直す麦の畝
高橋寅次
地下足袋の底薄かりし麦を踏む
高田 仁和加
麦踏や歯固めに頬上げたる子
高尾彩
空広し麦踏む一人ガムかんで
合歓
麦踏を鳥佇みて足真似て
黒田大輔
麦を踏む媼の髪の光りたる
今井佳香
麦踏や境界線を教へられ
根本葉音
麦踏みの縞のもんぺの遠くなり
弟と麦踏みし道の黄昏れぬ
佐愛 翠
あしうらの呼吸やはらか麦を踏む
佐々木ふく
流れ来し麦踏みの唄吾子の声
佐山夕子
麦踏みを真似て幼子たたら踏み
斎藤数
暮れゆきてあと一列と麦を踏む
細木さちこ
弁当後足に鎖つく麦踏なり
榊裕江子
黄金色に輝く日待ち麦を踏む
咲耶とこ野@木ノ芽
麦を踏む草を踏む吾の影踏まぬ
桜桃の里
麦踏やヒートテックをもどす朝
桜桃侍
じじばばの麦踏唄や子はちょんがり
桜姫5@ちょんがり=道化
麦踏も残り数歩の後の祭り
札六(関屋@和祝句会)
麦を踏むよろめく祖父の手は温し
雑草おばさん
麦踏や姉さんかぶりの母がいて
三浦ギンコ
麦踏や青を肴に握りめし
三大夜景
毛の国の自慢を語り麦を踏む
三毳
麦踏みの歩みの先に海光る
山口富子@Mamaly House俳句道場
麦踏の吾子はいつまで手を繋ぐ
山女魚
麦踏み後雑草よける子のリズム
山川真誠
麦踏や浮かぶ景色に我家あり
山茶花静
麵麭焼きの顎強き子や麦を踏む
山踏朝朗@「パン」を漢字(旧字)
麦踏や暗記詰め込み腕が鳴る
山乃火穂
一列に麦踏長靴ズンズンと
山部コルチ子
麦踏みを見つめる先に夕日落ち
山部ビブリ
麦を踏む阿蘇の煙を眺めつつ
山本 力
麦を踏む踏めど直ぐさま跳ね返る
山本嘉子
麦踏やアルコールは7kcal
山本先生
麦踏を畔で待つてる魔法瓶
四丁目
一列のやがて乱れて麦を踏む
始の子
一夜明け爽快になり麦を踏む
糸慌@木ノ芽
車椅子の祖母麦踏みたいと影伸ばす
紙威
麦踏や願ひ事なく母を追ふ
紫雲英
バケットを噛むが如くに麦踏めり
紫鋼
麦踏や母の利き手を一人占め
紫香菫
麦踏や踏まれて弱き吾の心
紫陽花 涼音
許さじ許さじ拳上げ麦踏
紫蘭
先祖より慣らす伝承我麦踏
詩楽麿
園児らが麦を踏み踏み踏みつける
時化田白金
兄弟で競って麦踏み親の笑み
治もがり笛
忘るるは赦すに似たり麦を踏む
実花
麦を踏む縄文人の裔なる血
篠田ピンク
砂埃耐えて麦踏む父の靴
縞午
麦踏や吾子転んだが知らんぷり
紗々
天命のごとくに麦を踏みにけり
紗千子
麦踏の靴から匂ふ青き息
紗智
麦踏や慣るスニーカーも引退
若葉猫
畝を見て麦の踏圧決めにけり
守安雄介
麦踏のラ・カンパネラリズム取る
朱久瑠
手を腰に追いつ追われつ麦を踏む
寿女
麦踏みや定年の夫と歩を揃う
宗貞
セグウェイを老は操り麦踏みす
宗美
麦踏にけふの夕餉を語合ふ
宗本智之
麦踏や二代目まねる三代目
秋月
二拍子で踏む青麦の恙なき
秋月なおと
麦踏みや腰の後でリズム取り
秋桜
麦を踏むラクダの様に麦を踏む
舟御前@ノエル
麦踏の記憶は遠き「晩鐘」か
住吉 敦子
麦踏やメトロノームの小宇宙
充生
麦踏やうしろに続く犬雀
重翁
麦踏むや重量挙げとなりし麦
重木一行
スケッチに麦踏む人の影長し
俊夫
空青く麦踏列のわらべ歌
春果
よべの雨足裏を濡らし麦を踏む
春川一彦
麦踏やエイトビートの三代目
春爺
麦踏の隣り鶫も歩みたり
春来 燕
麦踏や大地の匂いと涙の無味
春蘭素心
麦踏や車の響立つ羽音
准壹
踏みしめる麦は吾が代で終わりや
純香
青空やたまに爆音麦を踏む
順女
麦踏の子らに驚く土の虫
宵待燈火
麦踏みで折り返し点に水を置き
小熊伸子
麦踏みで手の納め場所に迷い居り
小熊利雄
麦踏の背中のタオルYAZAWAだぜ
小笹いのり
麦踏みの機械無人化始まりそう
小雪いつか
足裏に確かな郷土麦を踏む
小川 都
麦踏や畑の窯より香るピザ
小鳥ひすい
雪のこる男体仰ぎ麦踏ぬ
小塚 蒼野
麦踏や青の絵具の香の青し
小椋チル
地下足袋に引く油紙麦踏みに
小野みっちゃん
宅地化に父凡凡と麦踏めり
昇華
子を背負ひ麦踏むありし母の顔
松ちゃん
麦踏の子の祈るごと一歩二歩
松山のとまと
麦踏や会話もなくて夫婦かな
松山女
遺伝子を組み換えされし麦を踏む
松茶 巴@プレバト木ノ芽
麦踏のはぐくむ土の瑞瑞し
松田てぃ
真青なる空に鳶や麦を踏む
湘輝
地下足袋の一直線や麦を踏む
照波
手作りの草履を履いて麦を踏む
章@ノエル
麦踏の強者が友今日葬儀
笑々
風情なき麦踏やローラー仕様
笑酔
早朝の祖父後ろ手に麦を踏む
上江洲 睦
嘘に嘘重ねとどめに麦踏を
上峰子
麦踏や昭和のアニメ蘇る
常陸人
父と子の言葉交はさず麦を踏む
慎吾
麦踏やフォッサマグナ沿うて踏む
新田 淑
麦踏や朝練の子ら立ち漕ぎで
新藤柑子
麦踏みや遠景僅か動きおり
森 毬藻
山間や子守りがてらの麦踏す
森澤佳乃
思春期の子の黙々と麦を踏む
深草あやめ
土踏まずここぞとばかり麦を踏む
真紀
宵雲や空から降りて麦を踏む
真己熊
麦踏す子がいた景色昭和なり
真咲よしの
しもやけの親指痒し麦踏みぬ
真珠星倫世
麦踏の母を呼ぶ声こだまする
真林
麦踏を終えて野球を監督す
神山やすこ
麦踏やムコは無言でゴキゲンで
逗留舎なお
兄追うて真似て麦踏む小さき足
垂水隼人
土舐めるごと老爺後ろ手の麦踏み
水間澱凡
柔らかき命の底ぞ麦を踏む
酔いどれ防人
麦踏むや大地を治する律を以て
数鉄砲
麦踏の足止め見やるひとつ星
杉浦夏甫
麦踏や治水工事の薩摩人
杉山ちとせ
麦踏みや百里に向かふ戦闘機
杉尾芭蕉
麦踏みの足を止めずにこぼす愚痴
杉本とらを
麦踏みの音絶えて懐かし父母の汗
裾野51
麦踏で孫に誇った一丁歩
澄海
麦踏やゆとり教育良し悪し
瀬々葱坊主
麦踏に昼飯知らす母の声
瀬波秋鮭
麦踏の懐で鳴る着信音
是空
大正の麦踏みの音聴く国道
成瀬源三
麦踏や優しさ添えてザクザクと
星夢 光風
日めくりのカレンダー見し麦を踏む
星野美咲
麦踏みや暗い空と日本海
晴海南風@木の芽
麦踏や交互に折られ縞模様
晴日和
麦踏や地球の自転を感じゆく
正山小種
麦を踏む母の素足と子守唄
正子@いつき組
弁当はあぜ麦踏ふむよ母も子も
清水 千種
飴二つ左右の頬に麦を踏む
清水祥月
助っ人の孫スマホ片手に麦を踏む
清泉
Iターン麦踏む音もぎこちなし
清白真冬
麦踏やつひに世に出ぬ人もゐて
生田 武
麦踏や記憶の中の父の足
聖橋
麦踏や播磨平野のど真ん中
西山哲彦
麦踏や課外授業に祖父講師
西川あきや
細胞のはぜてもしづか麦を踏む
西藤智
麦踏の妻の乳房も揺れにけり
誠馬
麦踏す何かいいことありそな日
青い月
泥渇き大地鍛えしは麦踏
青鬼灯
麦踏や青き大地に蟹のごと
青玄
五列分のおだちん起き抜けのむぎふみ
青柘榴
麦踏の祖父に問ひたし地動説
青田奈央
足の裏踏むがごときに麦を踏む
青木豊実
おさげ髪麦踏む吾子の長き影
静香
友のこと話しつ麦を踏む母子
石井せんすい
背を丸め麦踏む人や山暮るる
石原 由女
麦踏を手伝うかに跳ねる烏
石崎京子
麦踏や緑と青の格子柄
石神湖畔
小足音麦ふむ我に続きたり
石炭(いわき)馬謖
麦踏やリズムに乗れば手も動く
石野上路無
祖父の麦踏の音吾の音より早し
赤橋渡
麦踏の親を見守る赤子かな
赤好庵
麦踏やこころの鬼を封じ込め
雪華きなこ
麦踏むや太古の湖に村生まれ
千の葉
麦踏体験はなたれ小僧の馬力
千条之御息所
幼子も親の後追い麦を踏む
千徳
麦踏む人や清張のミステリー
千日小鈴
麦踏や考える人叱咤する
千葉桜
麦踏や往復したらカン蹴りだ
千葉睦女
麦踏みや大地は邪気を吸い取らむ
占新戸
夕日背に吾の影を踏み麦を踏む
川岸輪子
麦踏や厚底ブーツと長靴
川口みち
麦踏や学校帰りの一仕事
川西勝久
鼻唄のリズムに合わせ麦を踏み
川島 欣也
タイムマシン着込むユニクロ麦踏み
川﨑鶴巻
新幹線工事を横目に麦を踏み
浅河祥子
麦踏は過ぎゆく風の音ばかり
善多丸
麦を踏むゴム長靴を恥じらいし
うしろ手にリズムを取りて麦を踏む
倉の人
麦踏や土に触れたら死ぬルール
倉嶋志乃
壌土せし畑甦りて麦を踏む
想予
麦踏や片手片足麻痺残し
相模の仙人
ベンツ来て生産緑地の麦を踏む
蒼涯
鼻歌のリズムよろしく麦を踏む
蒼香
憂き世かな自分の影と麦を踏む
蒼子
若き母乳房揺らして麦を踏む
蒼鳩 薫
さくさくさくアンドゥトロワで麦を踏む
足立智美
麦踏やわしゃローラーは使わんぞ
村崎 雫
麦踏の長靴の泥乾きそむ
村上 無有
麦踏や腰を入れろと怒鳴られる
多聞仙
風を読み肥溜め先の麦踏し
太架子
麦踏みや寝る前ひとりストレッチ
太田 鵯
麦を踏む空裂きジェット北へ五機
鯛 風
麦踏みを歌へばかへる幼き日
大熊さんちの猫
麦踏めば指先の傷染みる風
大月ユリコ
俯いて麦踏む母の背負う空
大小田忍
麦踏を飛んではずんで子はゆける
大村真仙
麦踏をぼちぼち株の話など
谷山 みつこ
麦踏はスタッカートのリズムかな
炭野谷一敦
地底へのモールス信号麦を踏む
短夜の月
赤子背負ひ麦踏む歩歩のほてりかな
池と堀
麦踏やイヤホンからはビバルディ
池田香
麦踏や明日は父の七回忌
竹の子
麦踏の足裏にある地球かな
竹春エリザベス
麦踏や近き別れを告げられて
竹織
ジェット雲指差す子らと麦踏ぞ
竹内うめ
心音の規則正しく麦を踏む
竹内みんて
ローカルのきしむ電車や麦を踏む
竹林
麦踏や一畝一畝に青き波
ピーヒョロロかけ声もらい麦踏みし
茶々
ふるさとや母と麦踏したること
中井笙石
麦踏みて大地の話聞いてやる
中山月波
麦踏めばゆきし母にも会えそうな
中山白蘭
復興の町の麦踏新聞に
中西柚子
農夫なき畑でトラクター麦を踏む
中村 山叶
宮入貝の終息宣言麦を踏む
中村 邑
麦踏みを見守りたるや讃岐富士
中村笙平
麦踏や養護施設の十八才
中嶋浄土
子沢山豊作願い麦を踏む
中野久子
麦踏や大地にもぐる活断層
宙のふう
麦踏の土のつき纏ひて頑固
衷子
畝を行く麦踏む足の老いにけり
朝ぼらけ
麦踏みや空に広がる手鞠唄
朝桜咲花
AIを躾る世界も麦を踏む
潮ベルト
東西の山に向かいて麦を踏む
長谷川ひろし
麦踏や唱うが如く一途なり
長田写々
麦踏や畦に四つの魔法瓶
直仁
麦踏は陽の来る方に祈る如
直雪
麦踏めば飛行機雲の崩れけり
直木葉子
足指で言葉を交わし麦を踏む
津葦
麦を踏む野口英世の火傷の手
津軽まつ
過去と今麦踏をして明日をゆく
辻愛生
麦踏み廃業しがれた喉にとろろ飯
鶴屋桃福
麦踏や沖ゆく船にタオル振り
鶴田梅勝
どの家も子供が主役の麦を踏み
定規(じょうぎ)
ゆらゆらと小法師の影麦を踏む
定吉
可愛い子に旅させるごと麦を踏む
泥酔亭曜々
麦踏みや猫は手を舐めざりざりと
泥塗れのポスト
麦踏のやがてさやかにあを黄金
天晴
母気丈項垂れもせず麦を踏む
天晴鈍ぞ孤
麦を踏み円周率を考える
天馬@ノエル
麦を踏む祖父の舟の名ふなえもん
天陽ゆう
麦踏ぬはや青き葉の立ちて揺れ
貼女(ちょうじょ)
ただただただただただただ麦踏す
田村美穂
麦踏みや子等の足さえ役に立ち
田中ようちゃん
老農の膏薬の香に麦を踏む
田中耕泉
鼻唄のリズムとずれた麦を踏む
田辺 ふみ
麦踏や今の子スマホ離さざり
田邉真舟
「強くなれ」吾を奮起さす麦踏よ
徒然のひろ
麦踏の「大きくなあれ」子らの声
斗三木童
移動販売の音を聞きつつ麦を踏む
斗萌@ノエル
麦を踏むイシスの白き足の裏
杜 まお実
麦を踏む一両電車軋み来る
杜せき
麦踏にラジオ最新流行歌
渡邉くるり
麦踏を見たあの頃が蘇る
土屋 木漏れ日
麦踏や雨後の土に足とられ
土屋朗裕
いたずらか今知る麦を踏む想い
刀虫
麦踏や祖父の教える数え唄
東山
踏まれ麦地下足袋の底懐かしや
東児
足は軽く気持ちは強く麦を踏む
東尋坊
子ら叫び麦踏む記憶ありありと
東谷正清
麦を踏む足裏硬き老夫婦
桃香
踏み終えし長き麦畝美しき
桃泉
もつぱらのアナログ思考麦を踏む
桃和
麦踏音ニースの風に乗せ揺らぎ
灯路奈
海老腰の腰手の婆や麦を踏む
燈穂
麦踏の老爺に道を訊ねたり
藤すみ
過ぎしこと麦踏むごとに鬱々と
藤郷源一朗
麦踏や地球踏み締め幾年か
藤原訓子
麦踏みや子等は笑いて影遊び
藤原太
藁半紙に子の麦踏体験記
藤田ゆきまち
麦踏や同級生の妻娶り
藤田康子
シャクシャクと踏めば麦ムクムクと
藤田秕果
淡々と麦踏む背中見て育つ
陶豪
麦踏や地上を走る鳥の影
麦踏みや遍路の声に振り向きぬ
瞳子
ほっかぶりからだこごめて麦を踏む
童好
麦踏みや人は麦ほど強く無し
行方不明麦踏みしつつ祈る時間
豚ごりら
山里や我が子おぶいて麦を踏み
那須いずみ
麦踏や演歌をうなるトラックター
那須の田舎者
雲が行き又ひとり消ゆ麦踏む人
那津
限りある命愛しく麦を踏む
楢葉
麦踏みや遠き昭和の語り草
南風
麦踏の弾力足に地に空に
楠青庵
麦踏みや「あの頃はねェ」と祖母は笑み
二國七海 改め 都月郁陽
麦踏みて血圧高き二人かな
尼島里志
麦を踏む水平線を展望し
日下まひろ
麦踏や必ずをはる反抗期
日記
麦踏みに土手の畑にカメラマン
日本酒
麦踏みの並ぶ笑顔のカニ歩き
如庵
麦踏みの並足揃ふふたりかな
忍冬
麦踏や大黒さまの泥めんこ
猫渓
くつ裏の麦の成長麦を踏む
猫舌扁平足
麦を踏み目方ふえたかもしれぬ
乃木オタ@ノエル
選択肢無かつた生まれ麦を踏む
馬勝
引き籠る君よ麦踏みしてみんか
馬場東風(とうふう)
休日は家の手伝い麦を踏む
馬場馬子
お茶を飲み足指グーパー麦踏みは
馬門宗太
麦踏やじっくり明日のためにやる
背馬
麦踏の我より先に根づきけり
梅木若葉
新妻の靴紐赤し麦を踏む
白井百合子
青臭さ憎し麦踏む遠き空
白居千夜
麦踏みの先客寄り添う足跡
白康人
麦踏や地球の心足裏に
白山
月の光や麦踏む独奏曲
白粋
道作る如く麦を踏んで踏んで
白瀬いりこ
長ぐつのリズム軽やか麦踏みて
白藍こはく
口約束袋に詰めて麦を踏む
足裏に息吹感じて麦踏むる
畑 詩音
麦踏や少女暗唱する寿限無
八幡風花
遅蒔きの麦を踏むてふ土踏まず
半熟赤茄子
麦踏て祖母の秘め事聞かされる
帆風ほいほい
一億歩歩きし足の麦を踏む
彼方ひらく
車窓から見る父麦を踏み眩し
比良山
麦踏やあねさんかぶりの艶ぼくろ
緋乃捨楽
麦踏やいま出陣の選挙カー
尾上真理
麦踏みの空スマホ代自立の日
枇杷子
麦踏や愚痴の数ほど力入る
美翠
喧嘩のあと麦踏む足は揃いけり
美年
麦を踏む家族の顔を思いつつ
百草@ノエル
麦踏の土の具合や足が知り
不利尾
麦踏やあの景過ぎる昭和人
富樫 幹
麦踏みの背の丸くなり去年よりも
舞子はん
麦踏や背の子寝つきあと三筋
蕪汁@蚊帳のなか
麦踏や父に似てきた腰恰好
風間昭彦
黙々と麦踏む背中の歳月や
風子
麦踏やペダル踏む足なほ憶ゆ
風舎哲坊
麦踏や束ねる命足裏に
風由花
麦踏やかなちゃんが嫁に行くつて
文女
朝日射す畝輝きて麦踏めり
聞岳
男の子よ背筋を伸ばせ麦を踏む
平井伸明
運針は今だに苦手麦を踏む
平野水麦
麦踏やゆったり笑う人に逢う
片栗子
麦踏やだれかの幸せ願いつつ
勉邪明
麦踏や鳶の上には広い空
峰江
父の背を追うて麦踏む昭和かな
峰泉しょうこ
麦を踏むリズムに合わせストレッチ
放浪
逆光に麦踏む人を見てをりぬ
麦踏や百度参りの如黙
都会は好かん犇犇と麦を踏む
望月ゆう
直線の麦踏む先に吾子持つ茶
北の山猫
麦踏や声の震える研修医
北牛
お茶を飲みおにぎり頬張り麦踏み踏み
北山義章
麦を踏む日の入りまでのあと少し
北摂美美
曇天に果てなき我の麦踏みか
北村 鯨子
麦踏やドップラー効果の車窓
北藤詩旦(きたふじしいたん)
麦踏に今日と明日とを行き来せり
北野きのこ
麦踏や踏まれて麦のちよいと立つ
睦月くらげ
麦踏の祖父青くささ持ち帰る
堀田和敬
麦踏みや徐々に香って君の髪
本村なつみ
麦踏みて唱へる般若心経かな
凡才
麦踏むや足の下なるチバニアン
凡々人
それぞれに無口に成って麦踏みぬ
抹香鯨
麦踏みの後ろめたさよ楽しさよ
末尾波世遠
麦を踏む唯の一人となりにけり
万喜ミツル
麦踏み機停める軍手へ熱き缶
万斛
むかで成すスモックの子ら麦を踏む
満る
一人とてもの思わじと麦を踏む
妙光@木の芽
麦踏やマスクと曇るゴーグルと
夢芝居よしみ
麦踏や歌い継がれし唄うたい
夢堂
蹠に息閉ぢ込めて麦を踏む
椋本望生
ちちははのつづまやかなりむぎをふむ
明惟久里
俯けば故郷なりけり麦を踏む
明恵
麦踏みや足裏で聴く息吹きかな
明石焼穴子
弟の子守り頼まれ麦踏みす
明茶
行列に麦ふむ人の多きかな
明明
アイリッシュダンスの如く麦を踏む
茂る
畑一つ隔て麦踏む父と母
妄 児
麦踏みや濡れた袖口みどり色
網野れいこ
麦を踏む足とめ仰ぐ空ひろし
木森
日暮れ時麦踏む幅の広ごれり
木人
麦踏のごとく子育てできたなら
木染の窓
麦踏を終ふれど父の背の丸し
木村ひむか
麦を踏む「今年の冬は温いのお」
木乃伊
麦踏みや踏まれて我も今を生く
夜桜さくら
麦踏で農や知りたる童たち
野中泰風
麦踏の足腰遂に百寿超ゆ
野々原ラピ
一直線畝順番に麦踏みの唄
矢的@第二まる安
数え唄麦踏み並ぶ赤き頬
柳 春子
麦踏や沈む夕日に影二つ
薮内椿
跡継ぎの途絶えし畑の麦踏みぬ
悠久
麦踏みや大地の鼓動波動する
有田みかん
じいちゃんがばぁちゃんがいて麦を踏む
柚和
麦踏の人首筋に湿布あり
由空
さぬきの夢出でよ実れよ麦を踏む
遊浮子@さぬきの夢2000は、香川県で讃岐うどん用に品種推量された国産小麦です。
麦踏し畑に家建ち子ら遊ぶ
与六
山に礼今年は一人麦を踏む
葉るみ
後ろ手に麦踏むふたり祖母の真似
葉月けゐ
麦踏のあとの五右衛門風呂タイム
葉月のりりん
麦踏や大地と交信せし朝
葉子 A
畝野原いよよ麦踏みはじめけり
葉茶庵
麦踏を終えた体に沁みる酒
遥風
麦踏や借りたゴム長ブカプカと
遥明
エンジン始動父と麦踏せし畑
陽気姫
バツイチの麦踏む後ろ姿かな
欲句歩
麦踏や警報メール鳴り響く
羅馬巴里
玉麦の麦踏終えて空青く
羅風音
すがるよに祈りを込めて麦を踏む
雷紋
靴の土はらって麦踏みに戻る
藍時 湘
麦踏のこづかい十円その昔
藍植生
麦踏の我が背の羽の重さかな
蘭丸結動
麦踏みや畦の軽トラ古女房
麦踏や傍らで泣く赤子かな
里之照日日
段畑も麦踏む人も消え辺る
里甫
みどり児や婆の背中で麦を踏む
立歩
麦踏の祖父の地下足袋片隅に
琉璃
蟹歩きする体験児麦を踏む
隆松
麦踏や機影夕日を切り裂けり
林 和寿
麦踏や親父のえがお火の酒を
林田ますたか
麦踏の小気味よい音のプレッシャー
瑠璃茉莉
白き朝母と麦踏三拍子
令雅
麦踏のあうら地球に減り込ます
鈴木麗門
麦踏の人影もなし鳥の声
麗し
麦踏みのはたを鈍行流れゆく
蓮花麻耶
麦踏をできたか息子も社会人
蓮子母
あの頃の麦踏む里は分譲地
路地裏の中年
窓開くや麦を踏む音エンスト車
露草
踏みし麦の抗う力茜空
老人日記
外国語麦踏みのごと繰り返す
六花
儂の愛は麦踏のごとくと親父どの
六々庵
麦踏や静かに闘志温めり
和よ
麦を踏む揺るる星座の海や山
和光
鳥たちは北へ北へと麦を踏む
國本秀山
足先から伝わる命麦を踏む
戌の箸置
麦踏みや天に弧を描く鳶一羽
戌亥
イヤフォンから追ひ風聴こゆ麦踏めり
梔子
ボーイフレンドデニム汚して麦を踏む
櫻庭詩想
麦踏て尼僧の足も硬くなり
涅槃girl
地下足袋の麦踏む跡の優しかり
淺野紫桜
幼き日麦踏みながら凧揚げし
眞山 青
初めてのひと足の如麦を踏む
祺埜 箕來
きき足の一歩どしつと麦踏す
笙女
麦踏や舶来の靴揺れる臀
筬葉
親の言ふこと生きてをります麦を踏む
綉綉
夕あかねあと一畝と麦を踏む
聰子
オフロードバイクのごとや麦踏み機
脩斎@105さい
ヨコヨコの収穫高や麦を踏む
脩平
巡礼のごと麦踏みの行進は
蘂六
麦踏みや屯田兵の開拓地
萬太郎
麦踏や軍隊のごと歩を揃え
霖之助
地下足袋の麦踏む跡の柔らかし

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