俳句ポスト365結果発表

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  3. 蕨餅

第236回 2020年1月23日週の兼題

蕨餅

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句
本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。

人

わらび餅日差しに芯の生まれ初む
一阿蘇鷲二
龍吼ゆる欄間は東わらび餅
一阿蘇鷲二
蕨餅峠抜ければ滋賀である
大雅
わらびもちひかりはみづをうたがはず
大雅
手をつけばふこふこの野や蕨餅
わらび餅の黄粉ばふんと花のやう
きな粉より引きあぐ蕨餅なめらか
ふるてい
日の澱みとして釜あげ蕨餅
ふるてい@釜あげ蕨餅は川崎大師にある大谷堂という蕨餅専門店にある蕨餅です。蕨餅が固まる前の状態でお汁粉や黒蜜をかけていただきます。
全貌の掴めぬ御陵わらび餅
星埜黴円
埃色の古式の伽藍蕨餅
星埜黴円
蕨餅古き写真の中も雨
ほろろ。
おほいなる夜の断面わらび餅
ほろろ。
蕨餅ひかりたわわに用水路
あいだほ
ええ方のヤクザなんやて蕨餅
あいだほ
大和うるはし根の色あはし蕨餅
あまぶー
蕨餅この源流は不入山
あまぶー@不入山 (いらずやま)四万十川源流のある山
前腕筋隆起させ練る蕨餅
いさな歌鈴
水明の京は碁盤目わらび餅
いさな歌鈴
光かためて粉振ってわらび餅
かのたま
猫とゐてしづかな家や蕨餅
かのたま
蕨餅ふるふる伯母に最後の恋
さるぼぼ@チーム天地夢遥
伊勢丹の包装紙の香わらび餅
さるぼぼ@チーム天地夢遥
わらび餅寂し浅草花やしき
すりいぴい
D坂の底はゆふぐれ蕨餅
すりいぴい
わらびもち練れば鎮まる山の色
にゃん
わらび餅若草山はええかたち
にゃん
ゴム跳びを路地いっぱいにわらび餅
M・李子
わらび餅薄暮は白き銀座はも
M・李子
包丁に蕨餅かみつきし跡
あきのひなた
蕨餅食うて峠をわたる風
あきのひなた
まぐはひのあとの蕨餅のかたし
あまの太郎
しづかに燃ゆる艶書わらび餅はあまい
あまの太郎
蕨もち神さまは今笑ひたる
あるきしちはる
わらび餅今日は心が食べている
あるきしちはる
わらびもちちとつちくさきよろこびよ
いかちゃん
刺しどころ得まじと蕨餅くねる
いかちゃん
わらび餅水の香ちかく春日山
いしはまらんる
わらび餅児は竜眼を手に包む
いしはまらんる
道尋ね本蕨餅買ひにけり
うさぎまんじゅう
わらび餅年相応の物忘れ
うさぎまんじゅう
不確かなわたし確かなわらび餅
かまど
花街の夜をとじこめる蕨餅
かまど
わらび餅白楽天の詩の潤み
かもん丸茶
蕨餅キョウトハ金ノマチデスネ
かもん丸茶
蕨餅食べて話は有耶無耶に
かをり
義母となる人とデパアト蕨餅
かをり
枡席は鬢付けの香や蕨餅
きなこもち
親方が少し笑ったわらび餅
きなこもち
儘ならぬ長女の縁談わらび餅
ギボウシ金森
外人さん上手に食べはる蕨餅
ギボウシ金森
切り口の光楽しげ蕨餅
くさ
あたたかき母のびんたや蕨餅
くさ
蕨餅のかたちに舌のとろけゆく
ぐでたまご
はるのひをすこし砕いてわらび餅
ぐでたまご
熱の子へ蕨餅などどうかしら
ざうこ
トビカンナの螺旋楽しき蕨餅
ざうこ
蕨餅もったりと陽は落ちてゆく
さとけん
美しき水の断面蕨餅
さとけん
齢には齢の色気蕨餅
さぶり
ことのほか折目正しき蕨餅
さぶり
わらびもち黒蜜が甘過ぎて泣ける
じゃすみん
空も恋もかたちのなくてわらびもち
じゃすみん
なにもかもよしなしごとやわらびもち
しゃれこうべの妻
悪態を捏ねてまろしわらび餅
しゃれこうべの妻
三角くじに手書きの「当たり」わらび餅
たんじぇりん金子
わらび餅利休鼠の雨を呼ぶ
たんじぇりん金子
わらび餅駆け込み寺のむかしむかし
ちゃうりん
わらび餅雨は古家を匂わせる
ちゃうりん
蕨餅誘はれ小紋を吊るす居間
でらっくま
帯留の鳥が歌ふや蕨餅
でらっくま
夜の雨のひかりの凝る蕨餅
トポル
ぬれぬれとお骨上げ待つ蕨餅
トポル
雲に憧れて揺蕩ふ蕨餅
トマト使いめりるりら
亡き妻の義眼や蕨餅きれい
トマト使いめりるりら
ぶきようなこそだてわらびもち甘い
とりこ
怒つてもしかたないさてわらび餅
とりこ
蕨餅きな粉をすべる蜜の玉
はなあかり
鍋肌より透き通りゆく蕨餅
はなあかり
鹿くさき茶店の美味き蕨餅
はむ
あおによしならやまに雲わらび餅
はむ
関節のはずれたる世や蕨餅
ひねもす
うはぐつのいろはひほへとわらびもち
ひねもす
蕨餅食へば訃報の届くなり
ぽおや
試行錯誤の末の我が家の蕨餅
ぽおや
相づちでわらび餅食む友の恋
ほしのあお
佳い客と嫌な客あり蕨餅
ほしのあお
わらび餅の秘色へ月影沈みゆく
まこちふる
蕨餅沈み地球は浮いている
まこちふる
曇天の甘い香りやわらび餅
まな
信楽の薄桃色やわらび餅
まな
蕨餅童心錆びれゆく途中
まるちゃん2323
大仏に喉ぼとけなし蕨餅
まるちゃん2323
仲人の河内訛りや蕨餅
まんぷく
舶来のランプ灯りて蕨餅
まんぷく
醍醐味なる湧水のあり蕨餅
むったん
優男ぞんがい強し蕨餅
むったん
蕨餅加賀の甍の黒光り
めぐみの樹
蕨餅煉りて豊かな土の色
めぐみの樹
本当のことも混ぜつつ蕨餅
ももたもも
おかあさんと呼びはじめた日蕨餅
ももたもも
軽井沢彫の桜を撫でて蕨餅
ゆすらご
売り声はゆつくり速し蕨餅
ゆすらご
きつぱりと離縁ふるふる蕨餅
よしおくん
五山から玲瓏の風わらび餅
よしおくん
水抜きの龍神淵や蕨餅
よぶこどり
蕨餅梵字名称うら覚え
よぶこどり
鎌倉の山へ海風蕨餅
ラーラ
蕨餅更紗小紋の女客
ラーラ
鼈甲の根付が重し蕨餅
葵新吾
あけすけな伯母と叔母来て蕨餅
葵新吾
蕨餅大人に友達は要らない
或人
蕨餅才能を潰された猫
或人
蕨餅練る火の加減星小さし
安宅麻由子
くすりのめないわらびもちはがせない
安宅麻由子
あめにもまけずそらんじてわらびもち
育由
蕨餅賽の河原の石丸い
育由
こひをした舌にころがすわらび餅
温湿布
お客人帰った後のわらび餅
温湿布
たふたふと蕨餅へと変化して
花伝
船酔ひのごと蕨餅震へる
花伝
二日目の朝の蕨餅の皺
樫の木
西郷どんの大きな目玉わらび餅
樫の木@国産の蕨粉のほとんどは南九州産だとか。
庭の木は愛猫の墓蕨餅
瓦すずめ
山賊の泪わらび餅ぷるん
瓦すずめ
黒文字に小さき泡殺ぐわらび餅
岩のじ
字面ほど重くはないしわらび餅
岩のじ
三突き目の楊枝に刺さる蕨もち
蟻馬次朗
へいわが臭うのか蕨もちがさきか
蟻馬次朗
手放しし夢はきんいろ蕨餅
久我恒子
けふは嘘つかぬ舌なり蕨餅
久我恒子
遣い物選ぶついでに蕨餅
玉響雷子
蕨餅まず黒蜜をほれぼれと
玉響雷子
蕨餅ひかりとみづの器なる
玉庭マサアキ
一円玉は最もきれい蕨餅
玉庭マサアキ
産土神の唄ふ匂ひや蕨餅
月の道馨子
まんなかをさしても垂れるわらびもち
月の道馨子
蕨餅食うて木こりの花の唄
古瀬まさあき
笑ふやに犬は眠るやわらび餅
古瀬まさあき
蕨餅ことばのいろも青丹よし
枯丸
蕨餅昭和を噛むよな心地のす
枯丸
蕨餅あむと小さんの舌鼓
江戸人
不揃ひの湯呑寄せ合ひ蕨餅
江戸人
越後国水を鎮めて蕨餅
綱長井ハツオ
わらび餅コロコロ恋はできますか
綱長井ハツオ
わらび餅はひんやり我輩はのんびり
黒子
わらび餅舌のほてりを吸ひにけり
黒子
喉元の不意の逆らひ蕨餅
砂山恵子
どこ行くも鐘を聞く街蕨餅
砂山恵子
わらび餅月の裏にて亀は捏ね
山香ばし
蕨餅爪に校正赤インク
山香ばし
細胞分裂しさうな蕨餅
紫檀豆蔵
蕨餅石切さんへお参りに
紫檀豆蔵
わらびもち笑うてうまく分けれへん
七瀬ゆきこ
御神木ベタベタさわるし蕨餅食うし
七瀬ゆきこ
その昔婆にも浮き名わらびもち
斜楽
菩薩なら薬師寺月光わらび餅
斜楽
蕨餅亡くした家兎の匂いして
小泉ミネルヴァ岩魚
蕨餅たましいすすりあうここち
小泉ミネルヴァ岩魚
蕨餅つつく二人の仲あやし
小梅
お使いのおつり十円わらび餅
小梅
まじなひの如く溶けたりわらびもち
小野更紗
みづうみのみづのやはらかわらびもち
小野更紗
をちこちに水の音せり蕨餅
上倉すず女
巫女鈴のるると鳴るなり蕨餅
上倉すず女
蕨餅に地平のありぬ少し吹く
神山刻
蕨餅から快晴になつてきし
神山刻
蕨餅蜜うらがへるうらがへる
西川由野
帯揚げに潰るる乳房わらび餅
西川由野
背徳の刺し心地して蕨餅
青海也緒
黄粉より輪郭もらふ蕨餅
青海也緒
うたた寝の神の耳たぶ蕨餅
石川 聡
斯く在りたしまみれる前の蕨餅
石川 聡
鞍馬より貴船に抜けて蕨餅
蒼鳩 薫
劉生のうねる坂道蕨餅
蒼鳩 薫
わらび餅黒し都の土黒し
多喰身・デラックス
俳優のサインやわらび餅あはは
多喰身・デラックス
職人は堅し蕨餅は柔し
大和田美信
蕨餅出窓の花器は魯山人
大和田美信
柴又はお見合い日和わらび餅
短夜の月
蕨餅分け合うほどの仲でなく
短夜の月
蕨餅父母亡き郷は旅の如
辻が花
蕨餅北鎌倉は坂多し
辻が花
蕨餅茶屋の軒ばの千社札
鶴屋桃福
セコムには誤報を詫びて蕨餅
鶴屋桃福
のやうなもの食うて食はされ蕨餅
当卯
旧道をもひとつ入り蕨餅
当卯
床屋でさっぱり三吉屋でわらび餅
藤鷹圓哉
強面の叔父貴がわらび餅食うとる
藤鷹圓哉
蕨餅銅緑釉の翳宿す
内藤羊皐
蕨餅天狗の鼻の堆き
内藤羊皐
まとひたるだいごのみづやわらびもち
南方日午
蕨餅食ぶこれ蕨餅なのだらうか
南方日午
悪い日は忘れる わらび餅がある
播磨陽子
狩りたての獏の夢です蕨餅
播磨陽子
やうじやうの舌にわらびもちのおもさ
板柿せっか
湧水にハリヨの影や蕨餅
板柿せっか
昼酒の青々わらび餅に泣く
柊 月子
わらび餅雪の苦味に似てぬくし
柊 月子
うすうすと膜の歪みて蕨餅
武井かま猫
アレハダイブツネコレハワラビモチネ
武井かま猫
蕨餅食み配偶者無しにマル
福蔵
わらび餅古刹に水の匂ひして
福蔵
わらびもち切れば星屑めく気泡
平本魚水
わらびもち母は貴人の顔で練る
平本魚水
黒蜜を奉ず蕨餅とすべく
碧西里
蕨餅糸雨をまとひて女神山
碧西里
鳥瞰図の山を辿れりわらび餅
蜂里ななつ
大きなる山彦ひとつ蕨餅
蜂里ななつ
わらびもち町屋の黒き太鼓梁
北野きのこ
わらびもち甲だの乙だのまた判子
北野きのこ
産土の神は水神わらびもち
抹茶金魚
東京に地面がなくて蕨餅
抹茶金魚
わらび餅隣家に畳屋のワゴン
眠井遠雷
月一の着付け教室わらびもち
眠井遠雷
わらびもち午後の議題は宇宙ごみ
明惟久里
こぬかあめくつぬぎいしへわらびもち
明惟久里
退去前の部屋に四隅や蕨餅
木江
わらびもち火木土天黄粉散る
木江
座布団まふ小兵力士や蕨餅
木村ひむか
待つ間には鐘の音して蕨餅
木村ひむか
老いの恋ほどに蕨餅の固さ
野ばら
いいお式だったわと蕨餅買ふ
野ばら
ほんとうのわらびもちとはくさい
雷紋
ひとりでは立てぬわらびもちはかわいい
雷紋
蕨餅いちずに老舗たる愚直
利平
ほら膝が笑ひなさるよ蕨餅
利平
やはらかき眠りの如しわらびもち
蓼科川奈
わらびもち揺れる間際の歪みかな
蓼科川奈
たまのをはふるへてうまる蕨餅
古都ぎんう
金閣は食べられへんし蕨餅
古都ぎんう
わたしだけランドセルないわらびもち
ゆうら(3さい)
たべるよりさわるのがすきわらびもち
ゆうら(3さい)
わらびもち四国の山のやうにあり
ことまと
氏神の水の甘さの蕨餅
こま
わらび餅程度の無心なら聞こう
欲句歩
なべ肌をねばり嫋やか蕨餅
一斤染乃
メンタルが弱さう安値の蕨餅
吉行直人
蕨餅枯山水の甘き水
久蔵久蔵
蕨餅互ひに酒をたしなまず
金子加行
わらび餅子犬の腹の柔らかし
金治宜子
まるが良しとうめいが良し蕨餅
渓湖
お守りに金糸の蝶や蕨餅
高橋無垢
ずる休み祖父母と食むや蕨餅
朱夏A
蕨餅こけしは母のやうな顔
城内幸江
水晶の光を千切り蕨餅
石井茶爺
ここだけの話ふふふふ蕨餅
宙のふう
わらびもち箸に重し舌に軽し
天水郷
わが心濁っておるか蕨餅
冬のおこじょ
お化け坂くだり冷たき蕨餅
南風の記憶
またの名は凝れる虚無や蕨餅
比々き
黒文字の刺さる恍惚わらび餅
門前町光乃
蕨餅君子は妻に逆らはず
洒落神戸
ハチ公に雨や清らかわらび餅
蜥蜴の尻尾
伝票と電卓横の蕨餅
霖之助
ゆたかとはこういうことね蕨餅
斎乃雪
水神のやはらかき舌わらび餅
三重丸
わらび餅食う口政治語る口
三重野とりとり
カンガルー不動わらび餅ばかり減る
ウェンズデー正人
かき混ぜる箆に応えて蕨餅
99カリン
蕨餅小さな旅を続けおり
GONZA
黒蜜の闇に酔うやも蕨もち
haruwo
わらび餅ぷるんと跳ねて空は青
KAZUピー
のど仏鳴らせば震ふわらび餅
Kかれん
木と紙の店に行列蕨餅
Mコスモ
力尽くせぬことあれどわらび餅円し
okapi
わらびもち風は猫よりなよらかに
RUSTY
わらび餅あるよ母の字たおやかに
Sweet Taxi Driver
大らかなおねしよの染みやわらび餅
TAKO焼子
曇天のねばりけ蕨餅の甘さ
wolf626
わらび餅稚児の耳やと祖母の微笑
yoko
わらび餅ほろろー日は長かった
あいみのり
青天の朝とうめいなわらびもち’
アガニョーク
艶やかにしなだれかかる蕨餅
あつむら恵女
わらび餅や甘苦い彼の耳朶を食む
あとりとまひわ
口の中わらびもち進むパレード
あや10才
言伝ふ五十五帖目蕨餅
いしい美髯
蕨餅鈍い光の味がする
イチロー
泰山鳴動蕨餅一片
いなだはまち
山の辺の三輪三山や蕨餅
いなほせどり
帝釈天ぶらりと見く蕨餅
いまいやすのり
裂き織りの里の陽だまり蕨餅
うに子
わらび餅ケンパ仲間に入れた日
うま子
わらびもち街道絵地図の包装紙
うみの海月
山野辺の道とうとうとわらび餅
えいぎょ
練りあげんこをろこをろと蕨餅
えむさい
御朱印帳の蛇腹パラパラ蕨餅
おたまじゃくし
とぅるとぅる喜ぶ喉元蕨餅
おやま文枝
水うまき里に生まれて蕨餅
かざばな
わらびもち喉越し昼の気怠さや
カタツムリ
議員の汚職蕨餅に黒蜜
かつたろー。
墨の香の残る座卓や蕨餅
かぬまっこ
蕨餅男子学生多弁なり
キートスばんじょうし
わらび餅嫁はまだかと訊かれをる
キッカワテツヤ
言ひだすと後に引かぬ子蕨餅
きのと
わらび餅のふぐりのごとき重さを手
きゅうもん@木ノ芽
蕨餅奈良に元祖のこゑゆたか
ぎんやんま
蕨餅ちかごろ箸をよく落とす
ぐずみ
蕨餅旨し十万石の城下町
くめ仙人
僧正の袈裟のほつれ目蕨餅
クラウド坂の上
やはらかに全反射してわらびもち
ぐりえぶらん
のぞく子の黒目しんしん蕨餅
くりでん
火葬場で待つ一時間わらび餅
ぐれむりん
蕨餅に黒蜜性欲よ鎮まれ
けーい○
蕨餅三つ分の別腹かな
こうや こう
蕾を食べて口に咲く蕨餅
こじまはじめ
わらびもち万葉のうた朗々と
こじ
蕨餅まずは味見の志貴皇子
こてつ川
わらびもち空気がまるくなる日差し
こなねこ
雨雲をもいでまるめた蕨餅
コナラ
本家より分家ののれん蕨餅
こはまじゆんこ
蕨餅木箆の先の摩耗せり
こぶこ
鈍色の雲の香ぞする蕨餅
さくみ
蕨餅食んで経理のひと呼吸
さこ
光ごと練って練り上げ蕨餅
さだとみゆみこ
つつきがいの無い奴わらび餅
さとう菓子
わらび餅母には言えぬ事多し
しー子
とろとろと鉄瓶の湯や蕨餅
せり坊
四神在す明日香の里や蕨餅
たんくろう
わらびもち水平たもちもちかえる
たんばたろう
昼ドラの最終回やわらびもち
ちえぐり
こんなにもちらかってまあ蕨餅
ちま(5さい)
蕨餅練って心の凝りほぐす
ティーダ
女子会は擬音語ばかり蕨餅
テツコ@第二まる安
わらび餅猫大屋根をゆつくりと
でぷちゃん
みずぐるまくるくるぷるぷるわらびもち
ドイツばば
粗熱の未だふつふつ蕨餅
としなり
形見分け終えてひとりの蕨餅
どみそ
蕨餅何処へ行くとも告げぬ雲
ともぞー
病室に富士を真向かひわらび餅
とも子
概念となりし初恋わらび餅
とりまる
御曹司の挨拶柔い蕨餅
どろん
わらび餅平家の里に嬰生まる
とんぼ
姉妹声は似てます蕨餅
なかの花梨
毛氈の赤に温まり蕨餅
ナタデココ
このきな粉ヶ原掘らねば会えぬ蕨餅
なみは
看板の娘(こ)の一押しも蕨餅
ねずみ男
わらび餅阿闍梨の草鞋ほつれけり
ねむり猫
交代で練り合う杓子蕨餅
ねもじ
わらびもち舌がよろこぶ空青い
のぶのぶ10才
オキの耳トマの耳立て蕨餅
のら
わらび餅原初の海の粘りかな
パーネ・メローネ
爛れる野消炭色の蕨餅
はごろも
蕨餅法事に遠き親戚も
はなだんな
熱く練る光透くまで蕨餅
はまゆう
噂は横目に蕨餅は口に
ハルノ花柊
蕨餅黄粉しっとりしたら食う
ひでやん
スーパーの程よくうまい蕨餅
ひろしげ12さい
旧姓に戻りて頬張る蕨餅
ひろ母
蕨餅ご朱印帳の重きかな
ふくろう悠々
美しき姉の焙茶蕨餅
ふじこ
小さき歯形を見せ合い蕨餅
ふわり子
蕨餅ひと揺れ母の香のやうな
ペトロア
幕尻の力士優勝蕨餅
ぽろろんこ
いやはや蕨餅溢れるかな
ポンキング
わらび餅ようやく人となる卵子
ぽんぽこぴーな
星屑の蒼き匂ひや蕨餅
マーフィー
引き戸濡れ一力茶屋の蕨餅
まー坊
鳥の穴はいつも暗くて蕨餅
ましろなぎさ
拝観料高くなったよ蕨餅
まどん
茶屋で知る友の国籍わらびもち
マユミの実
店頭の美男の作るわらび餅
まりい@木ノ芽
蕨餅茶屋のこしかけ剥げてをり
みやかわけい子
黄昏やわらびもち屋の声遠き
みやこわすれ
修論の焦燥の間の蕨餅
むつき
参観日の手紙を下に蕨餅
むらさき(7さい)
黒蜜を外れた端の蕨餅
むらぴ
ふるふると月と地球とわらび餅
めいおう星
圓楽の寄席の合間の蕨餅
めしめし
柔らかな妣のある日の蕨餅
もとこ
麻の葉の刺し子布巾や蕨餅
もりたきみ
男系の中心に母わらび餅
ヤッチー
わらび餅小上がり選ぶ奈良の旅
やまぶき
一度だけゆらして食す蕨餅
ゆみづき
わらび餅研究室に笑ひごゑ
らくさい
鳥となり花となる雲わらび餅
ラッキーの母
薄緑の濁りとどめり蕨もち
らびっと
発熱のうつつに甘きわらびもち
りう女
とろりんと舌にあずけてわらびもち
りこ
きんようびにはほめてほしいわらびもち
りすだいすき(3才)
勤続の賞状五枚わらび餅
る・こんと
わらび餅すり硝子ごしの陽の溜まり
るりぼうし
蕨餅元祖の店は一等地
るるの父
わらび餅琴坂長くひんやりと
れい
黒と黄はあめつちのいろ蕨餅
わこたんのまま
磐船の水を集めて蕨餅
わらび一斗
わらび餅鞍馬の山に通り雨
安芸彦
悪役のオファー届きてわらび餅
安溶二
姑といふ語かなしや蕨餅
杏と優
いきいきと黄粉とび散る蕨餅
伊藤欣次
御朱印を見せ合ふ茶屋の蕨餅
伊豆子
詫状の角張る言葉わらび餅
伊奈川富真乃
広目と多聞は留守てふ蕨餅
伊予吟会 玉嵐@興福寺の四天王寺。
待ち合ひの駅はまほろば蕨餅
伊予吟会 宵嵐
あやとりに長けた女や蕨餅
伊予吟会 心嵐
ひっしゃげた月の欠片やわらびもち
一走人
大安の楽屋に五箱蕨餅
宇田建
福耳に生まれて不如意わらび餅
影山らてん
風吹いて砂の匂いの蕨餅
栄レネ
奈良町に隠れ茶屋あり蕨餅
英ちゃん
泣き止まぬ吾子わらびもち煮立つ泡
円鞠子
世界一やわらかい角わらびもち
奥野悦穂
ゆううつのとけてわらびもちの午後
横縞
雨の夕こはくにふるふわらびもち
佳山
抗しつつぷるりと木匙わらび餅
可笑式
蕨餅おもちゃのやうに食べにけり
嘉門生造
蕨餅真向かひて咀嚼の無音
夏 湖乃
こねるほど色はぬけ落つわらびもち
夏雨ちや
水晶に占ふあした蕨餅
夏柿
かたちなきかたち蕨餅のかたち
河本かおり
蕨餅切ればモーゼが海渡る
火炎猿
口腔のうしろめたさや蕨餅
花屋英利
蕨餅木べら手に添ひ真珠婚
花南天anne
消費税は要らぬ元祖の蕨餅
花紋
クメールの女神甘やか蕨餅
茄子美
片言の通訳ガイドわらび餅
我省
引き合いて瑞々しきやわらび餅
芽ぐみ
落語家の相撲甚句や蕨餅
雅喜
甲乙はさておき夫と蕨餅
海野しりとり
蕨餅食むほどわたし透明に
海老名吟
蕨餅の中にある湾浅い湾
葛城広光
嘘つかぬはうの口なる蕨餅
蕨餅祖母の紬で買いに行く
叶田屋
蕨餅こうくり喉を冷やしゆく
干しのいも子
わらび餅水に浸すと芽が出ます
甘平
蕨餅手にワルさうな妻の顔
閑茶
ときハ今雨に濡れても蕨餅
輝棒
どこまでも解は等しき蕨餅
亀の
親戚へお泊りいたす蕨餅
亀山酔田
蕨餅包みし紙で鶴を折る
亀田荒太
持ち方を教わる箸や蕨餅
菊池洋勝
これやこれ由緒正しき蕨餅
吉村よし生
わらび餅土の記憶の土の色
宮永風太@わらび餅って、本当は土色なんですね。やっぱり食べたことないと確信しました。
とぅるんと死んだ祖父が羨しや蕨餅
宮川邦恵
わらび餅若草山の空ま青
宮武みかりん
録音は今も消せずに蕨餅
宮﨑紅清
玉響を惚け頬張る蕨餅
虚実子
日の沈む店の二階や蕨餅
京野さち
留守番に蕨餅あり一人っ子
金目銀目猫
ホシゴイの啼くや屋台のわらび餅
吟  梵
懐かしい家庭科室や蕨餅
銀之助
蕨餅するりいけずな京ことば
銀命堂
たもとほる奈良の都や蕨餅
愚老
蕨餅気怠き午後の舌触り
空 春翔
蕨餅薬師寺の襖絵の青
桑島幹
今日はまだわらびもちありの札あり
薫夏
蕨餅二度寝に日差し柔らかい
敬之
をとこにも食べ頃ありと蕨餅
渓翠@青東高
子供らの日向の匂ひわらび餅
畦のすみれ
古里に山はやまほどわらび餅
月の砂漠★★
畳なはる黄金の丘や蕨餅
嫌佐久
蕨餅選ぶ袴の深みどり
古都 鈴
箸先の半分透けて蕨餅
戸部 紅屑
わらび餅世間話はまだ続き
光友
抓みても揉みてもみたしわらび餅
好文木
悪口は鋭利で蕨餅まるい
広瀬 康
修善寺の足湯にひとり蕨餅
江戸川青風
縁台に陽のしずく落つわらび餅
荒磯魚々
大仏の月丘ゆたにわらび餅
香壺
一口でいくのか君は蕨餅
高橋寅次
妻と子の蕨餅食った痕跡
高尾梨歩
夭逝のボーカルに震ふ蕨餅
高野きぬ
水晶がわらえばきっとわらび餅
合歓
ドスコイはヘブライ語とや蕨餅
克巳@夜のサングラス
今だから言へる話や蕨餅
国代鶏侍
舌よりも耳の記憶や蕨餅
黒うさ狐
筆太く本家の文字や蕨餅
今野夏珠子
蘊蓄はひとまず置いて蕨餅
根本葉音
おもたさを分け合ふやうに蕨餅
佐々木ふく
裏庭に欅の古木蕨餅
彩楓(さいふう)
うなばらを断ち切る音す蕨餅
斎藤秀雄
父と子と宿題難し蕨餅
山下高
蕨餅蕨山には地蔵さん
山口雀昭
やはらかき魂堀当てぬ蕨餅
山内彩月
わらびもち生き物としてつつくかな
山乃火穂
ふぐりよりやはしとわらびもちくへり
山名凌霄
わらび餅恋争ひし山今も
珊瑚
口中は無重力なり蕨餅
四丁目
斑鳩の里は八つ時わらび餅
志保川有
わらび餅表面張力の不思議
紙威
蕨餅里の一夜の星語り
紙鍵盤
蕨餅底まで見ゆる凪の海
紫陽花 涼音
薬師寺の如来と分かつ蕨餅
慈温
猿石の腹くすくすとわらび餅
次郎の飼い主
お多福がくくくたらふくわらび餅
柴原明人
暗殺の辻通りきて蕨餠
紗千子
スプーンに映るマニキュアわらび餅
紗智
吟行を少しサボつて蕨餅
朱契
若い娘が同じに見える蕨餅
酒井おかわり
四万十川の水は豊かや蕨餅
宗本智之
泉水に臨む床几や蕨餅
秋月
蕨餅元祖に本家総本家
重翁
蕨餅大和の低き山暮るる
春生
禅寺の箒目すがし蕨餅
春川一彦
蔵カフェの黒き大梁蕨餅
春野いちご
砂金めく拵え蕨餅の企み
潤目の鰯
わらび餅振子うごかぬ山の宿
純音
蕨餅車窓に沈む宵の富士
宵待燈火
司法書士事務所に甘味蕨餅
小鞠
抽斗の奥から千円蕨餅
小笹いのり
アルバムの竹筋橋や蕨餅
小川めぐる@鉄の代わりに竹を骨組に用いたコンクリート橋。宮原線跡地(昭和59年に廃線)に今も7つのアーチ橋が残っている。
蕨餅古き写真に母の恋
小倉あんこ
八つ時の太鼓は遠し蕨餅
小鳥ひすい
ばあちゃんは漢字を読めんわらびもち
小椋チル
お見合い結婚の妻とわらび餅
小木さん
麻雀を覚えた頃のわらび餅
松茶 巴@プレバト木ノ芽
履歴書は紙ヒコーキに蕨餅
松本愛
見ていないときには動き蕨餅
笑松
蕨餅祖母抽斗へ包装紙
真宮マミ
蕨餅別れる理由の無い妻と
神谷たくみ
鈍行の膝わらびもち揺るる
仁和田 永
曇天へ拗音の溶け蕨餅
仁和田 永
わらび餅まわる水車の水の綺羅
水夢
引売りのわの音伸びる蕨餅
水無月
蕨餅ぷつレコードにぷつ傷が
粋田化石
一族の凡庸にしてわらび餅
酔下弦
献上品と言はれ正座の蕨餅
杉尾芭蕉
水墨の瓊瓊杵尊蕨餅
世良日守
文句跳ね返す気のなき蕨餅
正山小種
愛宕山頭のこぶや蕨餅
聖橋
この峡のゆふぐれ色やわらび餅
青柿
蕨餅少し濁った願ひ事
青山あじこ
喧嘩後の何故透き通る蕨餅
青田奈央
蕨餅のどをくるると鳴らしけり
石原 由女
わらびもち渦という字の墨だまり
石神湖畔
折り鶴のはしき角形蕨餅
赤馬福助
難しき屋号の菓子屋わらび餅
雪うさぎ
爺と子は前歯が四本わらびもち
千恵
女子会の不倫の噂蕨餅
占新戸
蕨餅まどろみに読む白樺派
倉木はじめ
火の国の旅の水菓子蕨餅
山を出てまあ淑やかや蕨餅
足立智美
医者・年金・嫁の悪口わらび餅
村上 無有
持ち上げし蕨餅にも重力は
多々良海月
一日中雨ふらす神蕨餅
太子
蕨餅に黒蜜垂らす明日挙式
大小田忍
梵鐘の一打天突く蕨餅
大谷昌子
箱入りの入賞祝ひの蕨餅
大谷如水
暮らすことの重さ軽さや蕨餅
大塚迷路
吸う度飲む度食う度生きて蕨餅
鷹星
初戀は喉に残りて蕨餅
沢拓庵
陋屋に風を通してわらび餅
脱 流民
箸さきのことばに余震わらび餅
池田郁英
星一つ死ぬやも知れず蕨餅
池之端モルト
一塊の歪なプリズムわらび餅
痴陶人
捏ねるほど透き通る夢蕨餅
竹の子
蕨餅これより徒歩の古道かな
竹庵
蕨餅半玉さんの笑う午後
竹春エリザベス
箸の先重たくなりぬ蕨餅
竹内みんて
岩伝う水の味してわらび餅
竹林
わびぬれば今はた同じ蕨餅
中岡秀次
野の風の白濁わらび餅閑か
中根由起子
お歯黒に吸ひ込まれさう蕨餅
中山月波
蕨餅脇に置かれし杖二本
中西柚子
歳時記のきな粉払へり蕨餅
中村やすみ
わらび餅大和三山匂ひたつ
中嶋浄土
ほのぼのと光たたえる蕨餅
朝ぼらけ
黒文字の尖りの透けし蕨餅
鳥羽南良
蕨餅峠の茶屋は折返し
津葦
曾良とゆく奥の細道蕨餅
津軽ちゃう
蕨餅龍の安らう寺の帰途
津軽まつ
蕨餅薩摩隼人は平屋好き
津軽わさお
宮前の空淀みなく蕨餅
天晴鈍ぞ孤
わらび餅昨日の恋は乾きおり
田中勲
生真面目な嫁のあくびや蕨餅
田中耕泉
黒文字で袈裟斬りにする蕨餅
杜 まお実
黒蜜を弾くきな粉や蕨餅
都月郁陽
蕨餅は原子核まで蕨餅
渡野しえん太
青空に失読失書わらび餅
土田耕平
蕨餅あみだの先の君の爪
島崎伊介
代役は評判良くて蕨餅
嶋田奈緒
鹿煎餅茶粥奈良漬蕨餅
東京極遊山人
蕨餅弥勒菩薩の目は一重
東山
京深き花脊の宿の蕨餅
桃香
むらさきのちりや尊し蕨餅
桃泉
蕨餅今日できた事数えつつ
藤すみ
いにしへの智慧は金色蕨餅
藤色葉菜
使い切れぬ一日蕨餅作る
藤田康子
三階まで掃除機かけてわらび餅
豆々
包み紙もほろ明るくてわらびもち
那須の田舎者
叔母の言ふ何とか堂の蕨餅
尼島里志
わらび餅暖簾分けにはまだ早し
日下まひろ
雲外に蒼天とあり蕨餅
日出時計
分家より本家へ持参蕨餅
忍冬
「初恋」へ蕨餅のきな粉はらはら
猫ふぐ
新聞の歌壇をよごす蕨餅
猫舌扁平足
つくばいに雫や母と蕨餅
波音
耳たぶのひやり震へる蕨餅
樋口滑瓢
切り株の椅子はあたたか蕨餅
尾上真理
堅牢なる蕨餅冷蔵庫に鎮座
美翠
殴るでも撫でるでもなく蕨餅
稗田鈴二郎
水平を保つ風呂敷わらび餅
富山の露玉
伊達衿へ粉のおそばふや蕨餅
風慈音
播磨屋の坊さん蕨餅買うた
風峰
わらび餅の旗靡く街途中下車
服部勝枝
わらび餅の角ほどの反抗期でした
福島宙輝
蕨餅の歯応え娘の口答え
文月さな女
黒蜜のやうな嘘待ち蕨餅
文緒
蕨餅父の命日果てにけり
聞岳
薄甘き言の葉狡し蕨餅
平野水麦
蕨餅喰ぶ墨衣はたきつつ
舌に転がし蕨餅の噛みどころ
豊田すばる
節穴の中の男の蕨餅くらふ
望月ゆう
蕨餅田に引く水のかっぱ沼
北川蒼鴉
蕨餅付きの一日乗車券
北村 崇雄
誇らかな家紋ありけりわらび餅
北藤詩旦
蕨餅東大寺へとつづきをり
睦月
次の札所まで十キロと蕨餅
堀口房水
有れば食ふ無ければ食はぬ蕨餅
末尾波世遠
蕨餅給湯室で聞く話
万喜ミツル
河川敷の少年野球わらび餅
万斛
蕨餅売る軽トラや隅に藷
満る
わらび餅よく寝る犬を飼っている
未補
昼過ぎれば蕨餅になる雫
明恵
蕨餅比叡の山の阿闍梨道
網代
腿裏の如しどけなく蕨餅
綿井びょう
ふと入りし店に広重わらび餅
茂る
蕨餅線香の匂いほんのり
木乃伊
わらびもちわんどのおくのひみつきち
也和
金持ちになれぬ耳たぶ蕨餅
野の花 誉茂子
るびるびと耳であぢはふ蕨餅
野々りんどう
蕨餅の横は黄粉のかからざる
野良古
笑い過ぎて涙も甘し蕨餅
柳児
穏やかに惚ける按配蕨餅
由づる
風吹けば風と一緒にわらび餅
由空@わらび餅屋で働いています。蕨餅の爽やかな喉越しって最高です!
ばあちゃんに友だちが来て蕨餅
与志魚
蕨餅バス停五分の小さき旗
葉るみ
つるりんと世界を映す蕨餅
遥風
臨月の願ぎ事一つ蕨餅
羅馬巴里
蕨餅さしごゑにまた驚きぬ
蘭丸結動
わらび餅野の花飾る僕の基地
里甫
古今集マーカー引いて蕨餅
離松
何もない事もよいこと蕨餅
立歩
半透明に居直る四十路わらび餅
立野縞子
蕨餠飛鳥の雨はやはらかく
竜胆
ぎようぎよくくづるるわらびもちの角
緑の手
「青春の門」を開いて蕨餅
令ちゃん@埼玉
八割の本音するするわらび餅
露砂
蕨もち君がせせらぎで口すすぐ
露草
千羽鶴はばたく包みわらび餅
和鹿島
若草山ほの色づきぬ蕨餅
攝津の嫗
ラヂオより小さんの落語わらび餅
朶美子(えみこ)
わらび餅五時に帰ると走り書き
淺野紫桜
蕨餅カセットで聞くわかれうた
祺埜 箕來
まだ温い留袖たたみ蕨餅
筬葉
戦争も夢のできごと蕨餅
脩斎@105歳
住職と本堂に食ふわらび餅
茫々
仁王像の手のひら和しわらび餅
芍薬
てのひらに雫の重さ蕨餅
蘂六
五号車の窓辺に光る蕨餅
28あずきち
鍵善のわらびもち売り切れの夕
丸山隆子
真向ひは菩提寺なりしわらび餅
君島笑夢
永代供養済ませて母と蕨餅
湖雪
泣いて泣いて透き通るこころ蕨餅
斎藤数
葬礼の波ひく庫裡に蕨餅
細木さちこ
蕨餅淋しき影の有るばかり
三泊みなと
十本の針通し終へ蕨餅
鹿本てん点
国宝を護る仁王や蕨餅
小山晃
石棺の主に供へよ蕨餅
石田将仁
浅草の風神門や蕨餅
相模の仙人
蕨餅文字古り消えて義民の碑
村上優貴
練り上げて鳩鼠色の蕨餅
谷口詠美
食べかけのやうに片寄る蕨餅
谷川の蛍子
上顎に冷たき角やわらび餅
日記
円墳の石あをくらし蕨餅
靫草子
象潟の鳥海山の幸根花餅(わらびもち)
笙女@秋田県由利本荘市方面では、江戸時代から「ねばなもち」といい、蕨餅を食べていたようです。 また、救荒食としても食べていたようです。

並

みいつけたばぁばみたいな蕨餅
カルニボラ
野に遊ぶ遠き記憶の蕨餅
キョンちゃん
蕨餅空腹に残る寂しさよ
グランディーヌ
蕨餅二人揃つて片笑窪
せいち
かわいいなこのわらびもちみずみたい
たえこまんじゆう(6さい)
運転手薦める味の蕨餅
タック
お三時は紅ひきなほし蕨餅
ちょいと人生かくれんぼ
蕨餅たまの二度寝のぬくぬくぬく
ちょろたこいん
子の愚痴を黙って聞いて蕨餅
としまる
燃え上がる藁火の魂や蕨餅
ひいろみ
わらび餅のパックの誤植昼下がり
ひともじ
裏山に柔らかき陽や蕨餅
ほしの有紀
ふる里の供物のごとき蕨餅
ぼたんぴ
想い出の片隅なりや蕨餅
ほのぼぉの@蚊帳のなか
還暦の田舎暮らしや蕨餅
まぐのりあ@蚊帳のなか
聞くともなく流るる演歌蕨餅
まつだまゆ
蕨餅ランチョンマットは金の帯
マユミ
伏流水里に目覚めて蕨餅
マンギス
蕨餅苔むす岩を陽の動く
みくにく
黒文字を入るれば素肌わらびもち
みつれしずく
やはらかに打つ心臓や蕨餅
みどりがめ
佳き日かな遺影も笑い蕨餅
むげつ空
サグラダファミリアの如き蕨餅
ヤヒロ
黄金野に摘みに行こうぞわらび餅
ゆき達磨@黄金野は、きなこのこと。
斑鳩に遊びし亡母やわらび餅
ろさろは
蕨餅友と疎遠の三十年
亜音洲
蕨餅亡びの里を忘れ去り
羽沖
蕨餅よもだの味の午後三時
雨職人
蕨餅食べしついでに法隆寺
永想
包装紙たたむ人なり蕨餅
円堂実花
空青し家路寄り道蕨餅
猿猴川のドブネズミ
友を待つ崩れつつかな蕨餅
楽花生
腫瘍の影消えて八十路や蕨餅
岸 れん
味見するいろはにほへとわらびもち
弓女
天地の記憶孕めり蕨餅
空想婆
蕨餅国会中継バラエティ
戸海倫
わらびもち孫に祖父母の訛りあり
司啓
口もとに黒子ありし子わらび餅
淳風
瑠璃越しの光眩しく蕨餅
昇華
天蕎麦のちょいとおまけの蕨餅
水木 華
寄り添いて迎える米寿わらび餅
是空
蕨餅ころがる様な童歌
石野上路無
星々の彼方手元の蕨餅
千条之御息所
ぼんやりとテロップを追う蕨餅
倉嶋志乃
陽に力きのふよりけふ蕨餅
直樹里
割箸の柾目や蕨餅ふわり
直仁
海越えし霞閉じたる蕨餅
直雪
わらび餅母のおなかで聴いた唄
天陽ゆう
オノコロの蕨餅売る白寿かな
藤原訓子@神戸新聞NEXTによると、淡路島で蕨餅を70年間製造販売している99歳の男性がいるそうです。
蕨餅小さきいとこも二児の母
瑠璃茉莉
わらび餅きな粉にまぶして吾子の顔
14橘貞山
わあとびいを伸ばしてわらび餅売り
⑦パパ
ちぎれ雲ひなびた茶屋の蕨餅
aya
ライダーの背でリュック揺れわらび餅
Benじい
蕨餅の如く母の耳たぶ懐かしく
blueman
蕨餅空は晴れたり曇ったり
Dr.でぶ
わらびもち角張るやうな仲じやなし
GARU
座布団の飛び交う結び蕨餅
HARUKO
曾祖母の遺すレシピや蕨餅
HARUTO
お茶菓子にぽっこり和む蕨餅
KKK
わらび餅たかがされどのきな粉餅
PON
キャッシュレスの列成したるや蕨餅
Q&A
玻璃器のわらび餅とろとろりの古都
sakura a.
わらび餅それぞれの味全うす
SYODAI
蕨餅とほくなりける吾の昭和
syuusyuu
ぷにゅぷにゅと憎き二の腕蕨餅
Vn 花のん
道くさやチョイと甘んど蕨餅
アーナンダ
サーカスの小屋掛け終はり蕨餅
アイゴー
きりりとバンダナ蕨餅ぷるるん
あい女
煮て練って水に放ちてわらび餅
アヴィス
本物の蕨を知らぬわらびもち
あおか
結婚と切れにくさ似るわらび餅
アオキシゲル
蕨餅三年坂の日を添えて
あけみ
蕨餅気がね三つ四つ夫も老い
あさり
黒文字をぬるりとかわす蕨餅
あさ奏
本物の蕨餅など知らぬ舌
あすなろ
雪どけの里想い食む蕨餅
あなうさぎ
くろもじをじわり喰むごと蕨餅
あまぐり
蕨餅猫は仰向け夢の中
アマリリスと夢
発熱の我身救済わらび餅
アマンバ
わらび餅きな粉にむせて苦笑い
あみ
まだ足りない残りひとつの蕨餅
あみだじじい
嘘つきはわらび餅おあずけの刑
あみま
波ひかるオリーブ園に蕨餅
アリマノミコ
舌喜々と三重奏の蕨餅
あわの花水木
わらび餅負けるが勝ちと独りごつ
いいよかん
鍋ゆらす祖母の手うれし蕨餅
いくちゃん
蕨餅すくふや手よりはずれたり
いくらちゃん
こぼれてもぽてり光る身蕨餅
いく葉
碁敵と一先ず休戦蕨餅
いごぼうら
蕨餅売る声真似てランドセル
いたまきし
まぶされてここにあるらし蕨餅
いち坊
恩師とて古老となりし蕨餅
いつか
舌ゆるむ浸透圧や蕨餅
うづら
何処からか夕焼け小焼けわらび餅
うらら恵子
藁葺きの宿の藁座や蕨餅
ウロ
乳枯れて蕨餅の小昼かな
エイシェン
蕨餅の余った黄粉揚げパンへ
えぬ
姫御膳あとの別腹わらび餅
えみあみこ
信濃路や宿場の匂ひ蕨餅
えらぶゆり
わらびもち練る手の描く無限大
えりいも
透き通る自然に感謝蕨餅
オイラー
ぷにぷにり指先愉し蕨餅
おうれん
薬師寺の甍望みて蕨餅
おかか丸
スピーカーの声ウエハスの舟わらび餅
オキザリス
蕨餅始めましたとお品書き
おくにち木実
縁側にお婆とお茶と蕨餅
おけら
吾子の視線ママのもお食べとわらびもち
おずぼーん
蕨餅蜜の薫りの和解案
おやっさん
これも本物コンビニのわらびもち
おんちゃん。@白吟句会
わらびもち花見小路の京時間
カオス
襟足の白き舞子や蕨餅
かこ
駄菓子屋で試食に一つ蕨餅
かずポン
蕨餅ひとつ残してただ眺め
かたちゃん
水色の発泡トレーは蕨餅
かたな
弁当の端にひっそり蕨餅
カヅラ梅
やわらかさとけて笑顔のわらびもち
かなこ
思い出を閉じ込め眠る蕨餅
かなず
目を細め息止め一つ蕨餅
からすちゃん
わらび餅やわくひかるくもりガラス
カンガルーのしっぽ
蕨餅叩きしあとのやはらかさ
キープフレッシュ
ナビにない山小屋カフェの蕨餅
キイロイトリ@兵庫県三田市にある山中かのカフェ。メニューは蕎麦とわらび餅だけ。何度行っても迷います。
賀茂川を目指して二人蕨餅
ギコ
わらび餅リスのごときの頬の吾子
きさらぎ
出来立ては淡き緑の蕨餅
きっちゃん
色白のあの娘の頬のわらび餅
きのした 小町
寛解の夫の頬張るわらびもち
きよなお
わらび餅六番打者のサヨナラ打
キングofド凡人@NHKの球辞苑という番組で六番打者についての特集がされていた。 結論を言うと六番には野球のあらゆる要素が詰まっていて 野球の玄人なら六番が誰かでチーム状態、監督の個性が一目で分かる。 派手さは無い。が決して疎かにしてはいけない打順。それが六番。
まず一歩踏み出す勇気蕨餅
ぐうすかぴい
羊水に刻む鼓動や蕨餅
くま鶉
蕨餅信じれば皆蕨餅
くれまてぃす恵子
ほっとする和の味清ら蕨餅
クロまま
わらびもちのようなこころでありたい
ケスウヨ1101
乾きたる岡大夫坐すお内仏
こういつ
どうしてもきな粉余りて蕨餅
コキア
風呂あがり口に喜びわらび餅
コケデカ
蕨餅夫の田舎の仲間入り
こじ丸
ヨーグルトへ残るきな粉やわらび餅
こたつ銀行
北摂の里曲のたなの蕨餅
こはぎ
蕨餅気のあう友と分かち合う
ゴロゴロ
蕨餅捧げ持ち待つ道の駅
こんじゃのよしこ
博識を支持す童心わらびもち
サイコロピエロ
沸々と交互の木ベラわらび餅
さきの咲野
蕨餅どっちつかずの恋心
さくやこのはな
デパ地下の隅に鄙びた蕨餅
ささき良月
お茶席にすこしひんやり蕨餅
さとうくにお
蕨餅引き売りの声筋向う
さとし
勾玉の形になりし蕨餅
さゆみ
一休み机に配る蕨餅
しおかぜ
絵はがきの空は紫蕨餅
しかもり
蕨餅譲り合いせり老い二人
しげる
お接待食べて行けよと蕨餅
しげ爺
姑の居ぬ間にふふっとわらび餅
しつじのMay
財布さがし蕨餅が遠ざかり
ジミーあゆみ
好きなわけ聞かれて困る蕨餅
しみみ
昼下がりピアノ漏れ来ぬ蕨餅
しもさん
古寺巡り門前ごとの蕨餅
しゅういずみ
蕨餅祖母直伝の里の味
しゅうふう
蕨餅地図の上にきな粉飛ぶ
シュリ
境内で異国語飛び交いわらび餅
シュルツ
鍋底の透明の筋わらび餅
じょいふるとしちゃん
蕨餅きな粉まぶした吾子の口
ショーリ
舞妓はん紅つけ直す蕨餅
ジョビジョバ
妻ふて寝そっと差し出す蕨餅
シロクマ太郎
苦きこと越え二人きりわらび餅
しをの
蕨餅舟に二本の楊枝あり
しんしん
左利きめ肘ぶつけつつ蕨餅
しんび
わらび餅ノートにはさまるきな粉かな
ず☆我夢@木ノ芽
蕨餅母身罷りて五十年
すえよし
取り分けし箸にも柔き蕨餅
スサトヨ
蕨餅お不動さんのご縁日
すじこ
わらび餅プロパガンダを受ける人
すま
蕨餅名所移れば名前変え
せっちゃん
氷山の震えて光るわらび餅
せんべい
わらび餅異国の嫁の好みなり
そうま純香
掻き回す呪文のごとく蕨餅
そまり
黒蜜ときな粉こんもり蕨餅
それぞれのしあわせ
産土の母に供へるわらび餅
たいぞう
わらび餅売りの声聞く ひと昔
たくばしょう
わらび餅下げて仲直りの家路
たけうち晴美
つま楊枝するりと逃げるわらび餅
たけし
控えめに昭和が香るわらび餅
だけわらび
空耳に京の流れや蕨餅
たま
蕨餅練る亡き母の太き腕
たま蛙
黒文字の突きうつちやりて蕨餅
たま走哉
遠近と手の伸びたるや蕨餅
たむらせつこ
蕨餅母と手作り幼い日
タラコ
月末や家計簿締めてわらび餅
ダリア
参道の茶店賑やか蕨餅
たん造
朝影に黒光り放つわらび餅
ちぃ
わらび餅枯山水で一休み
ちか丸
わらび餅妻と一緒に控え目に
ちばくん
蕨餅歩きスマホは増殖中
ちびつぶぶどう@社会派ちびつぶぶどうに変身したわけじゃないが、しかし腹立つことは多い。句で、紛らわすかな。
正座する坊に無言の蕨餅
ツカビッチ
蕨餅無造作に喉滑りけり
つぎがい
奈良の都ながめる寺や蕨餅
つつ井つつ
蕨餅きな粉にむせる老いの身よ
つつ井つつ夫
蕨餅半透明になりゆくを
ツユマメ
わらび餅モチモチぱくっ歯が抜けた
ツユマメ末っ子@8歳
手に付いた宿題の墨わらび餅
ヅラじゃない
淡き恋もなかの器のわらび餅
つる凛々
箸もつ手するりと抜けたわらび餅
つわきの嫁
べとべとの原稿用紙蕨餅
てまり
わらびもち出不精夫と結婚し
てらだラテ
わらび餅きな粉まみれの児の笑顔
でんでん琴女
戻らない大人の喧嘩わらびもち
どかてい
罪深きもののひとつに蕨餅
ときえ@Twitterのタイムラインはしばらく「蕨餅」の話題でもちきり。皆さんまるで「蕨餅」に取り憑かれているかのように呟いておられました。それを読んで「蕨餅」ってつくづく罪深い季語だなあと(笑)
足止めて寺掲示板蕨餅
ときめき人
蕨餅夫と旅する太子道
どくだみ茶
道の駅旅の土産のわらび餅
とし子
学芸会果てて独りのわらび餅
とっしー
わらび餅電話の声に弾みあり
とんとん
舟皿の蕨もち水面に揺らぐ
なおばら
蕨餅三つ四つほおばる童鬼
なかしまともこ
昼下がり欠伸もうつるわらび餅
なご
水晶めきたるおやつのわらび餅
ナゾラブ
あの人の選ぶ蕨餅に嫉妬
なつぽよ
妹と蕨餅練る雨の午後
なつめモコ
蕨餅日差し柔らか小昼時
ななまま@方言の「こびる(おやつ)」
わらび餅見ないふりして店通い
にゃんみー
蕨餅元祖本家が隣り合う
ぬけまいり
なにを眺めるでなき日々わらび餅
ねぎみそ
蕨餅紙芝居屋の声高し
ねこじゃらし
おしまいはいつも屁理屈わらび餅
のつり
夕餉あと老舗の包み蕨餅
のぶ子
夕日色の蕨餅や縁側で
のもとみな
わらび餅証拠物件突きつける
のりた
節くれの紫煙の指や蕨餅
バーバラ
こんなんは偽物ですか蕨餅
はずきめいこ
夜が明けるパソコン閉じて蕨餅
はち えいと
黒ダイヤの色になりけり蕨餅
ハチ太郎
むせ込んで背中トントンわらび餅
パッキンマン
黒蜜を今日はかけよか蕨餅
はなちゃちゃ
蕨餅箸にも棒にもかからない
ははろ
わらび餅ひとはつよくてやわらかい
はまのはの
ふるさとの土の匂ひや蕨餅
はら美華子
蕨餅祖母の笑顔とひとそろい
はるく
口あたり葛に似ている蕨餅
ばんしょう
はじめての父と買い物わらび餅
ばんどうまーぴー
ご馳走の隅ひつそりと蕨餅
は志むら
弁当の端でいいのか蕨餅
ぴーち
蕨餅箸からするり溜息に
ピーナッツ
わらびもち仏壇の姑にはんぶんこ
ひこうきぐも
名の知れた酒豪と食す蕨餅
ひだ岩魚
この坂越えてその先にわらびもち
ひな子桃青
蕨餅角のお店に新発売
ひろくん12さいのママ
四畳半香り立つ茶と蕨餅
ひろちゃん
蕨餅水より床に落ちにけり
ひろのじょう
蕨餅手間知る画面味も知る
ひろむままん
閉店の貼り紙蕨餅を買ふ
ひろ史
本家てふ暖簾を掛けて蕨餅
ひろ志
蕨餅の音バイノーラルで聴く休日
ふあり光
焦がし気味の黄粉が好み蕨餅
ふあんた
銀ブラの立ち寄る店は蕨餅
ふうせんかずら
この味のこの蕨餅食べにけり
ふさこ
持ち寄りのわらび餅東は甘し
ふたあい
わらび餅浮いた指紋を舐めるかな
ふっこ
陽光の里山の恵みや蕨餅
ふみ
目に映る季節の動きわらび餅
ほうすい
湯飲み持ち連ドラを待つ蕨餅
ぽんたちん
わらび餅残りのひとつじゃんけんで
ポンタロウ
離れても切れぬ縁ありわらび餅
まさ
長くても話せば良い蕨餅
まつしか
お土産や娘の笑顔蕨餅
まつやま孝子
年寄は知恵袋なりわらび餅
まにあ
冷蔵庫に蕨餅ある昼下がり
まほろ
たらちねの母の耳朶わらび餅
まみのすけ
蕨餅も原稿も〆切は今日
まゆりんご
蕨餅幼なじみを想う味
まるまる
故郷や祖母の自慢の蕨餅
みぃすてぃ
蕨餅暖簾をくぐる夕の風
みえ
缶蹴りに勝った子からわらび餅
みずの風華
当店は本蕨粉です蕨餅
ミセウ愛@とても貴重な国産蕨粉。調べると本蕨粉100パーセント使用のわらび餅、受注販売している店は見つけましたが、「値段はお問い合わせください」いくらだろう?ちなみに本蕨粉100グラム税抜2000円というのを見つけました。人生一度食べてみたいです。
雨宿り竹の器に蕨餅
ミセス水玉
母一息お風呂上がりのわらび餅
みつこ
腑のなかをぽてぽてぽてと蕨餅
みどちゃん
ランドセル放つかし蕨餅を喰ふ
みなと
甘菓堂の婆ば担ふはわらび餅
みのる
姑好みしは黒糖蜜の蕨餅
ミユキ
わらび餅愛づる子の頬つやつやと
みょん
耳たぶに秘密がわらび餅の粉が
ミル
蕨餅買ひ座布団抱き村芝居
み藻砂
縁側でひんやり口どけ蕨餅
むさかず
蕨餅赤き漆の皿の好し
むじーじ
「ただいま」の声待つばかりわらび餅
むべ
蕨餅峠の茶屋は人だかり
むらたふみ
今朝の事無かった顔して蕨餅
めりっさ
わらび餅母と私の境界線
もこ
暮れ泥む棚田の地肌蕨餅
もせきのこ
海きらら長谷観音のわらび餅
もちえちゃん
潮の香の変わる浜小屋わらび餅
もりお
一口にちようど一切れ蕨餅
もりまる
のぼり旗ゆれて誘わるわらび餅
やっせん坊
中庸を生きて三十年餅蕨餅
やぶつばき
泡ひとつ捩じ伏せている蕨餅
ヤマボー
亡き父に供える酒と蕨餅
ゆぃ
わらびもち試験の慰労せり亡き友の笑
ゆこげん
拗れてもちゃんと別れる蕨餅
ゆりたん
新天地弾む心に蕨餅
よーきー
接吻の感覚に似てわらび餅
よしざね弓
わらび餅母の好物笑顔想う
よつ葉
走り終え蕨餅さきシャワーあと
よひら
小腹減りきな粉こぼして蕨餅
よりみち
呑み込むやつるりと嘘も蕨餅
リカ
わらびもち売り声遠き令和かな
リバティーさん
蕨餅歯ごたえ絹のごとしなり
りんごのほっぺ
佇まいの昭和なるかな蕨餅
るびちゅ
蕨餅うそはつけない性分や
るみ
あやしげな二人ベンチで蕨餅
れんげ畑
厳かにつつきて嬉し蕨餅
ロクヨン
通信簿蜜を花丸わらび餅
ロベリスク
わらびもち力不足の不透明
ろん
手籠下げ筑波山麓わらび餅
わかこ
妻誘う三時のお茶に蕨餅
亜久琵
誕生日の母自らの蕨餅
阿波豊
わらびもち昔の売り声懐かしむ
芦田さつき
これでもかときな粉まぶし蕨餅
地下茎の真中のいのち蕨餅
蕨餅買うて来たのが気に入らず
安芸ゆきこ
この旅も旅行鞄にわらび餅
安笑
閃きの待てど出て来ず蕨餅
安田 信洲
急勾配参拝後の蕨餅
伊沢華純
大井川越すに越されぬ蕨餅
伊藤善隆
蕨もち昭和の味をもう一度
位子
手間多し煮て無垢となるわらび餅
位相朗
受験後の脳を癒やさん蕨餅
依糸
埋木舎の一服わらび餅
井原靖
ふにゃふにゃと正体見せぬ蕨餅
井上喜代子
塾帰り蹴った小石やわらびもち
井上訳
ママ友の輪を抜けつるり蕨餅
井田みち
蕨餅旅のつれづれ道の駅
一の介
デパ地下で餡かきなこか蕨餅
一井蝸牛
風呂上がり屋台で妻と蕨餅
一碁一会
寄合で馬口あいて蕨餅
一周
蕨餅ゆつくり噛みて古道行
一純。
ふるさとは遠くて近し蕨餅
一生のふさく
妻ほどにつかず離れず蕨餅
一茶お
蕨餅最後のひとつ足らぬ蜜
壱太
寝たきりの義母の楽しみわらび餅
右田俊郎
数独を解きて頬ばる蕨餅
烏兎
掻き込む蕨餅波打つは喉仏
羽光
熱々をちぎるちゅるんと蕨餅
羽尾理紀
雨上がり銀座のカフェの蕨餅
雨霧彦@木ノ芽
駆け下りるお三時の居間わらび餅
卯月貴子
もう言わない口いっぱいに蕨餅
卯年のふみ
蕨餅の大玉転がししてみたい
浦野ハッピー
蕨餅父は無言で一口で
映千
わらび餅経木の舟に酔うてをり
英子
何事も見かけによらぬ蕨餅
詠子
爪に刺し蜜の滴る蕨餅
詠野孔球
わらび餅最後の一つゆずりあふ
大安は昨日なるらし蕨餅
遠音
濡れ縁も風温きこと蕨餅
塩の司厨長
綿毛雲黒蜜とろりわらび餅
奥の木蛍子
夜汽車にて帰る故郷蕨餅
横ちゃん
蕨餅湧泉昇る気泡かな
岡田 きなこ
量りて分けたり姉妹の蕨餅
岡田玲凛
日向寝る隣りにモフモフわらびもち
音澤煙管
蕨餅雲の行方や青き山
下村ひじり
ささやきの小径を抜けて蕨餅
佳月
やはらかきほほのきなこは蕨餅
加賀もずく
蕨餅食へばかそけき碁石かな
加能あさふろ
好物と知らずに土産蕨餅
加容
蕨餅皿の残りの蜜惜しむ
加和 志真
外つ国の匙から転ぶ蕨餅
夏銀
介助者の悪口するり蕨餅
夏綱
妣の口きな粉に笑ふ蕨餅
夏目 坦
蕨に培ひ蕨餅売る婆ありと
河原つばめ
しなやかに咽を癒して蕨餅
花おうち
蕨餅掬う指先までも好き
花咲明日香
わらび餅さえ雅(みやび)と言う彼をぶつ
花実人生
花びらのごとき艶あり蕨餅
花節湖
朧も霞もとろりわらび餅
茄子の花
峠の茶屋半分づつの蕨餅
茄子紺
蕨餅看板猫の招く店
蕨餅きなこにあんこつけまくり
華らん13
耳澄ましわらび~もちを待ちわびる
華らんまま
ぷるるんるん舌で遊ぶや蕨餅
華女
黒蜜を独り占めして蕨餅
蛾触
「わらびーもちー」売り声ぐっと近付く
賀代
喉こしに頃合い良きに蕨餅
雅由
箱の隅きなこをこそぐ蕨餅
海原洋山
雨の夜の街灯ゆるむ蕨餅
海葡萄
目の前に伯耆大山蕨餅
海風山本
珈琲か緑茶か迷う蕨餅
海峯竜寿
諦めなければならぬ人と喰いたる蕨餅
灰色狼
靴ならべ磨き終えれば蕨餅
絵十
蕨餅小さき指にてぎゅつと押す
貝花
蕨餅あらあらずいぶん散らかして
笠原 理香
蕨餅ガラスケースに収まりぬ
勘太郎
吐く煙後家の呑み込む蕨餅
干珠
蕨餅膝に老舗の紙袋
幹弘
お父さん四の五の言わず蕨餅
甘泉
なんやかや小言いひてはわらびもち
間仁田彩
わらび餅火葬を待てる喉開く
丸山志保
ものよりも黒蜜が好き蕨餅
丸本一輝
城の茶屋抹茶とともに蕨餅
喜多輝女
和菓子屋に蕨餅の文字風変わる
喜多野羆
武田菱力水なり蕨餅
希平
駅ナカに蕨餅あり土産にす
気がつけばカンレキ
濁声の「きな粉たっぷり蕨餅」
季切少楽
愛憎の母娘にありて蕨餅
季凛
箸運ぶぷるぷるぷると蕨餅
紀杏里
震える手夜の蕨餅はしょっぱい
紀友梨
白魚の指につままれわらび餅
軌一
口許にきな粉点々蕨餅
輝峰亭
すっととけつるん漆黒のわらびもち
亀田勝則
はんなりとふくよかに生きわらび餅
吉 や
わらび餅濁ってるようで透き通る
吉井いくえ
哲学をして買われけり蕨餅
吉野川
神山の袴色点す蕨餅
桔梗
手に負えぬ怒り呑みこみ蕨餅
杵築きい
咽ごしに香る優しさ蕨餅
丘 るみこ
懐かしい思い出緑蕨餅
久仁重
わらび餅駄菓子屋のくじ遠くなり
久鍋得利子
砥部焼の唐草蒼し蕨餅
久留里61
きなこ吹きホホホと父のわらび餅
宮 信子
きな粉ぬるぅん蕨餅の黒蜜
宮間ミヤマ
アセチレンランプに光るわらび餅
宮坂変哲
蕨餅古民家の宿囲炉裏端
宮写楽
蕨餅口のほくろの蜜を舐め
宮田一代
わらび餅売る声泣く子も黙る
宮島ひでき
背中向きまだ手付かずの蕨餅
宮本象三
お茶うけは蕨餅にす老夫婦
球子
ひと休み遠くで聞こえるわらび餅
居笑夢
母親が一息入れよと蕨餅
居村一諒
弟と食べあいっこの蕨餅
魚返 みりん
チャリ飛ばし並ぶ茶洛の蕨餅
京あられ
蕨餅見るも食べるも弾みおり
京丸
蕨餅学校帰るを母はまつ
京子
駅中の孫の好物わらび餅
京女
病み上がり独りの午後のわらび餅
京汀
一駅の小股走りや蕨餅
玉井瑞月
貴賤なく味覚楽しむ蕨餅
玉井令子
販売車今は聞こえぬわらびーもち
玉悦
蕨餅きな粉黒蜜欲張りて
玉京
ぽってりと客まち顔の蕨餅
玉治
反芻するが如くに美味いわらび餅
玉城
すっぴんで追いしわらび餅売りの声
玉和
かさ増しにコーンフレイクとわらび餅
筋トレ俳人
黒文字で切ればぷるんと蕨餅
金太郎
蕨餅きな粉と蜜の黄金比
金曜日の男
口の中にプルン黄粉の蕨餅
句詩呼
くろもじをさしてれろろんわらび餅
玖美
夫よりも黒蜜たつぷりわらべ餅
3回目マッタ許さんわらび餅
熊耳
鍋底にしがみつきたる蕨餅
熊縫まゆベア
庭先でまるが吠えるやわらび餅
粂正春
わらび餅百寿の祖母の喉つるり
栗まろん
竹皮に乙女の気品わらびもち
栗田もとえ
星団を握ったごとき蕨餅
栗田杯閃
仏前や今日はじめてのわらび餅
薫風
ふるふると水中で穿つ蕨餅
恵風
お手玉は祖母の香りや蕨餅
桂奈
蕨餅化粧をしたら化けるわよ
手術後につきない話蕨餅
月ネコ
放課後の習字教室わらびもち
月海汐
蕨餅こもれ日撫づる飢饉の碑
月見柑
蕨餅英語の交じる道の駅
月野ひとみ
同僚の引き継ぎ終えて蕨餅
月野輪熊
わらびもちイミテーションゴールドを聴く
犬井山羊
ふる里の歌が聴こえるわらび餅
犬散歩人
とりあえずお土産にする蕨餅
元喜@木ノ芽
わらび餅ジャングルジムのてっぺんで
元木まだら
ゆるゆるの光乱反射わらび餅
吾輩はペンである
小銭持ち駆け出す屋台わらび餅
鯉女子
わらび餅かやぶき屋根の小のれん
光観
脇明けの視線逸らせぬ蕨餅
光本弥観
蕨もち漆黒皿に鎮座まし
公毅
青き地晒し売れ残りたる蕨餅
公木正
蕨餅過去を追求する難事
幸久
幼児が握りつぶすや蕨餅
康寿
きなこ気をつけてと父へわらび餅
江口小春
真新し「蕨餅あり」路地の奥
江藤薫
人生を味わい尽くす蕨餅
江里口泰然
遠慮の一切れ残るわらび餅
浩章
わらび餅におい慕ひて食らいける
甲賀忍者
蕨餅一皿つつく古希ふたり
甲山
母の愚痴聞き流しをり蕨餅
紅さやか
往来の白木屋の井戸蕨餅
紅塩寝子
黒文字をかわしふるふる蕨餅
紅茶一杯
わらびもち引き売る声に国訛り
香栄
わらびもちぼぼのほっぺのかみごこち
高橋笑子
蕨餅航空便にそっと入れ
高橋冬扇
売り声の団地漂う蕨餅
高田 仁和加
年経ればかたくなる身や蕨餅
高田祥聖
蕨餅子孫集いてがやがやと
高尾の天狗
わらびもち紅一点の同期会
高尾彩
逍遥ののれんの風味わらび餅
黒田大輔
わらび餅赤き絵皿に染まりたる
今井佳香
淑やかに我が卓に在る蕨餅
今岡通厳
蜜の流るる約束の地よ蕨餅
今田無明
七代の一子相伝わらび餅
今野浮儚
蕨餅赤きほっぺで『ごちちょちゃま』
佐山夕子
味見してむせるきな粉や蕨餅
佐川寿々@チーム天地夢遥
母と旅した日の車窓蕨餅
佐東亜阿介@ありす句会
蕨餅包み紙には草書文字
佐藤志祐
爺ちゃんと笑ひながらに食ふ蕨餅
沙羅粗伊
水濁り澄むまでの間に蕨餅
沙鶸
小銭入れ手伸びる地声「わらびーもち」
榊裕江子
縁側で蕨餅手に舟をこぎ
咲耶とこ野@木ノ芽
猫のいびきの間に食す蕨餅
桜桃の里
法事終へ肩の凝りたるわらびもち
桜姫5
清水に溶かして息吹く蕨餅
桜夜月子@木ノ芽
蕨餅君の笑顔を掘り起こす
札六(関屋@和祝句会)
仏壇に菓子折ひとつ蕨餅
雑草おばさん
ゴミ屋敷廊下にわらび餅まるい
三浦にゃじろう
わらびもち殿と呼ばれる猫がいて
三子
蕨餅屋台駄菓子屋老夫婦
三寺ひろみ
清流の長良の茶屋の蕨餅
三水(さんすい)
蕨餅容器貫通する怒り
三水低@第二まる安
ちんまりと翁媼番いて蕨餅
三木庭
彩の国遠き道のり蕨餅
三毳
蕨餅くにゅくにゅぷるり喉に落ち
山女魚
アルミ鍋混ぜて混ぜてとわらび餅
山川真誠
番重の湿ればまぶす蕨餅
山田喜則
水掛け論果つきつかけは蕨餅
山踏朝朗
踏切の赤に急かされ蕨餅
山部ビブリ
あの雲も食べてみたいねわらびもち
山辺道児
強力の助手頼りや蕨餅
山本 力@助手(すけて)
古びたる元祖の旗や蕨餅
山本嘉子
蕨餅残りひとつを譲られて
山野はな
蕨餅とる宿直の背がまるい
山陽兵
透き通れ母のレシピの蕨餅
珊瑚月
愛の瘤隅で固まる蕨餅
全便欠航島守裔に蕨餅
始の子
蕨餅祖母にもらいし漆皿
糸川ラッコ
キュビズムや切り口笑う蕨餅
紙川南明
蕨餅けふは何処まで売りゆくや
紫雲英
ふるふるとわらび餅揺れ想いゆれ
紫花
蕨餅きな粉煙幕霞む顔
紫光
樹木墓地姉に供ふるわらび餅
紫鋼
蕨餅孫のほっぺを撫でる母
紫香菫
ほろ酔いの父の左手蕨餅
紫蘭
蕨餅食む子ら口のきな粉かな
詩楽麿
母が最期にねだりしは蕨餅
試行錯誤
色黒は本家の証蕨餅
時化田白金
おやつ時母の十八番の蕨餅
治もがり笛
わらび餅とけて染み入る古都の風
鹿柴
奈良名物ばくりせきこむ蕨餅
七生姫
女にはいつも別腹蕨餅
篠田ピンク
蕨餅利権に揺れる後ひとつ
縞午
最後尾隠れ家店の蕨餅
紗々
ラジオからの声懐かしや蕨餅
若葉猫
山寺の蕨を見つつ蕨餠
守安   雄介
乳埋めキリンのこども蕨餅
珠桜女絢未来
わらびもち子が読めたから買ってきた
珠凪夕波
安逸の隙間わらび餅むさぼる
種種番外
わらび餅主人の鼻の豆の粉
寿女
風やわく犬と寄り道蕨餅
寿摩子
爪楊枝刺せば逃げ出すわらび餅
宗平圭司(むねひらけいし)
粉っぽい個体液体わらび餅
州芳
蕨餅妻と諍うきなこ哉
秋月なおと
見送って目の奥の熱蕨餅
秋月流音@木ノ芽
命尽く肉球ざらり蕨餅
秋好子
ぷるぷるともちもちつるんとわらびもち
秋桜
学童に挨拶されてわらび餅
重安
わらび餅泣く子の口に運びしも
重木一行
ガラス戸に手書きの報せわらび餅
塾志
割箸に挿して十円わらび餅
俊夫
水屋開け学校帰りの蕨餅
春果
仏壇に蕨餅二ケ母と食ぶ
春日
歯無しでも有り難きかなわらびもち
春爺
弾ける口の中冷えた蕨餅
春来 燕
わらび餅ひざに抱かれてぐりとぐら
春蘭素心
お茶請けや本物談議わらび餅
准壹
蕨餅くにやりよろめく心持
順女
やはらかき黒の明るさ蕨餅
曙光
壁沿いのきな粉たどるや蕨もち
小だいふく
出張す婿の土産や蕨餅
小橋春鳥
二日経ち未だ柔らかな蕨餅
小熊伸子
蕎麦美味き店で出会った蕨餅
小熊利雄
蕨餅母に愚痴って気の晴れて
小春
潰そうか潰さまいかと蕨餅
小春亀
内緒ごと黄粉にまぶし蕨餅
小石日和
黒色や値段十倍わらびもち
小雪いつか
行く末は親も知り得ぬ蕨餅
小川 都
蕨餅外つ国の人足を組み
小谷百合乃
紙の束どかし深夜のわらびもち
小虫
縁側の陽あたりぬくし蕨餅
小塚 蒼野
借景に暫し委ねて蕨餅
庄司直也
わらび餅ほの温かく頼りなく
松ちゃん
黄金の招き猫をり蕨餅
松井くろ
蕨餅ぐにゃり水晶体ぐにゃり
松浦麗久
東雲や腰で練る練る蕨餅
松山
いっぱいのきな粉むせる子蕨餅
松山のとまと
ワラビーも逃げ惑う火事蕨餅
松山ポテト
みどり児の国の氷山わらび餅
松山めゐ
わらび餅大師詣でのかえり道
松山女
腹黒く暮るるひと日か蕨餅
松田てぃ
錆残や回転寿司の蕨餅
松野勉@錆残はサービス残業のこと。
蕨餅茶屋に大きな招き猫
湘輝
信楽の狸のごとし蕨餅
照波
好物は遺伝するかと蕨餅
笑々
わらびもち風より甘く柔い舌
上市まさ
玄関を閉めてひとつの蕨餅
上峰子
蕨餅甘みと軽い窒息と
常幸龍BCAD
わらび餅五円覗いてかの美味さ
常陸人
つるりつるりきな粉にむせる蕨餅
植木照美
熱き茶の湯気立つ茶屋や蕨餅
慎吾
さらさらと障子の影や蕨餅
新開ちえ
蕨餅ごっつい節の犬矢来
新田 淑
柔らかな畑に犬がすぽすぽ蕨餅
新藤柑子
楊枝挿すちょっと凹んだわらび餅
新米笛
塗り匙の朱色切り込みわらび餅
森 毬藻
晴れやかな地上の景色やわらび餅
森の水車
木の匙の先尖りたり蕨餅
森一平
あやしげな夕雲のごと蕨餅
森青萄
すつぴんを見せぬあなたとわらび餅
森川いもり
蕨餅日を背に向けて老母食い
森澤佳乃
初恋は片恋のまま蕨餅
深山 紫
兄弟のつむじ似てをり蕨餅
深草あやめ
白神の水でこしらふ蕨餅
透き通るつるつるとろり蕨餅
真喜王
蕨餅うたた寝の猫起こさずに
真紀
三日前戸棚に隠した蕨餅
真己熊
蕨餅ぷるんと揺れて昼下がり
真咲よしの
蕨餅つつく二人は沈黙す
真珠星倫世
黄粉降る母のギブスへ蕨餅
真繍
爪楊枝ほろほしっとり蕨餅
真優航千の母
雷を遠くに聞きて蕨餅
真林
最後にはいつもの話わらび餅
神山やすこ
襖奥むすりむすりて蕨餅
仁葉
清水寺坂を下りてわらび餅
水間澱凡
リヤカーに小さな暖簾蕨餅
水城
蕨餅毒はぬかれて透きとおり
水鳥
棟梁の話弾ませ蕨餅
睡柳
京の旅わらび餅にて成就せり
数鉄砲
わらび餅笑ふが如くぷるぷると
杉浦夏甫
蕨餅ミステリーかも「一葉』は
杉山ちとせ
目の前を走る江ノ島わらび餅
杉本とらを
蕨餅屋の鐘午後のビル街を
雀虫
蕨餅きな粉の口に舌の跡
裾野51
蕨餅釣り糸垂れてあたり待つ
澄海
粋人の祖父仏前のわらび餅
瀬尾白果
火傷してそれでも練るや蕨餅
星夢 光風
孫増えて捏ねる厨のわらび餅
星野美咲
喧嘩して会話無い日の蕨餅
晴海南風@木の芽
蕨餅優柔不断の吾なり
晴好 雨独
蜜多め試験の後の蕨餅
晴日和
屋台追ふ幼子二人蕨餅
正子@いつき組
蕨餅半分妻に供へけり
正木羽後子
あぐらより正座の時間わらび餅
清水祥月
岡太夫歌舞伎の帰り母とお茶
清泉
うまかねえ九州生まれの蕨餅
清波
荷をほどく曇りも楽しわらび餅
清白真冬
蕨餅つまらぬものと思ひ食ふ
生田 武
蕨餅の匂い立ちたり吾子半歳
聖一
蕨餅思いを馳せる往時かな
西山哲彦
辛口の父も好物わらび餅
西川あきや
浅草や切子の皿の蕨餅
西村 小市
わらび餅わらびいもちい追いかけて
西田武
咳き込んで世界はきいろ蕨餅
西藤智
頼りない社長のごとき蕨餅
西尾婆翔
京言葉ゆるりと甘い蕨餅
誠馬
黒文字を弄ぶのか蕨餅
青鬼灯
おかえりとお茶の横には蕨餅
青玄
蕨餅今日は許せよ血糖値
青修
参道に幟ひらめく蕨餅
青鷹
ぷにゅぷにゅのかおごとに顔わらびもち
青柘榴
稚児の踏むアンコと笑い蕨餅
青木健一
蕨餅きな粉をまぶす前の艶
青木豊実
蕨餅食べた証拠口にあり
青葉のぞみ
母懐かしむ黒色の蕨餅
青嵐
透明なやわ肌眩し蕨餅
静香
大も小も同じ口にて蕨餅
石井一草
蕨餅檜皮色して艶めかし
石岡女依
蕨餅フォークで切れず口で溶く
石炭(いわき)馬謖
品書になき蕨餅出す亭主
赤橋 渡
講釈がお国訛りや蕨餅
赤好庵
蕨餅淋しさ固め蜜かけり
雪華きなこ
萌え出づる嵯峨野の山やわらび餅
千の葉
幾千の光あつめる蕨餅
千寿
蕨餅吉野の川の岩の苔
千徳
給食の季節先取りわらび餅
千日小鈴
蕨餅きな粉ぽろぽろ吾子こぼす
千曜 桜
甘やかなようじ見つめる蕨餅
千葉時郎
琥珀色きな粉塗して蕨餅
千葉睦女
喉越しの余韻残るや蕨餅
川崎雪駄
指先の触感うれしわらび餅
川島 欣也
粉まみれ戯れ日溜まり蕨餅
川﨑鶴巻
蕨餅ほちゃほちゃきな粉光る朝
浅河祥子
「かねすえ」より出づる紬や蕨餅
善多丸
一人居てただひたすらに蕨餅
祖乞
駅に売るたまには食うかわらび餅
創一郎がゆく
淋しさにわらび餅喰ふ侘しさよ
双月(そうげつ)
初孫の珍しきかな蕨餅
倉の人
「子」の並ぶ予約表わらびもち包む朝
早代雨禾
狐塚古墳より出で蕨餅
草青
蕎麦を食べさて蕨もち深大寺
蒼涯
黒文字を頭数ぶん蕨餅
蒼空蒼子
山裾に眠りし母に蕨餅
蒼香
お調子者が売り声真似る蕨餅
蒼奏
透き通るわらび餅 黒い蕨餅
村崎 雫
息止めてこわごわ食う蕨餅
村若案山子
蕨餅黒さの内にある光
村松 縁
香ばしいお茶指なめて蕨餅
村上yamada
笹の葉を敷きて美し蕨餅
多事
蕨餅きな粉少ないとくっつくで
多聞仙
山谷舟町の女将のわらびもち
泰然
踏切や電車の音と蕨餅
鯛 風
お持たせの本蕨餅うわのそら
大西 笹風
七回忌素朴の味よ蕨餅
大村真仙
蕨餅日だまりの風練り込まれ
大槻税悦
わらび餅銘々皿でふるふるる
丹耶
一口も愛おしきかな蕨餅
炭野谷一敦
恋人の母が盛りたるわらび餅
箪笥
混雑のバスやり過ごし蕨餅
地に根ざし陽に伸びる
舌先で淫靡に転び蕨餅
地球人
阿弖流為は食したろうか蕨餅
池と堀
鎌倉を歩き疲れて蕨餅
池田香
ミッフィーの皿で味わう蕨餅
竹さ
背を撫でる躙の風と蕨餅
竹織
わらび餅光にかざすシーグラス
竹村マイ
妻笑ふ掬ひ損ねて蕨餅
竹内うめ
蕨餅火加減ゆるめとろ味引く
蕨餅三十路の吾子にと母照れて
茶々
乳飲み子の頬っぺもちもちわらび餅
中村 山叶
女系三代きなこたっぷり蕨餅
中村 邑
鍋底をこすり練り上げ蕨餅
中村笙平
わらび餅財布忘れてもどる人
中野久子
故郷の恋し恋しや蕨餅
昼行燈
上品な皿こそばゆし蕨餅
衷子
黒文字をいなして嗤うわらび餅
暢気
争奪戦はいすとりゲーム蕨餅
朝桜咲花
蕨餅蜜の甘さよ午後の愚痴
潮ベルト
湧き水のしずくブテッと蕨餅
長ズボンおじさん
蕨餅もっとほしいと坊ねだる
長谷一諒
旅の地図毛氈の上蕨餅
長谷川ひろし
自由の中に水閉じ込めてわらび餅
長谷川京水
糟糠の妻に半座を蕨餅
長田写々
口溶けのほんわらびもち秘伝なり
直木葉子
指で夢作りて魔法蕨餅
陳意榕
あの頃の君が好きだった蕨餅
辻 愛生
湯治宿我が家の持参蕨餅
鶴田梅勝
見えそうで見えぬ先行き蕨餅
定吉
黒蜜に媚びぬふるふる蕨餅
泥酔亭曜々
蕨餅親に甘えた味消えず
哲也
話弾む小さな和食器蕨餅
典華
はじめての蕨餅ふと透き通る
天晴
一枚の蕨餅下から喰らい
天辺
陰口をむせって話す蕨餅
貼女(ちょうじょ)
とげぬき地蔵おみやげはわらびもち
転石
妻のほほつついてわらび餅思ふ
殿さまペンギン
嗚呼一日が終わる蕨餅食ふ
田村美穂
いつになく母は饒舌蕨餅
田中ようちゃん
蕨餅黄粉にまぶす嘘一つ
田辺 ふみ
四畳半二人で分ける蕨餅
田邉真舟
京大和雅なりしや蕨餅
徒然
薄給の身でも買えたる蕨餅
徒然のひろ
しば漬と珈琲付きますわらび餅
杜せき
雪解けの如し黄粉の蕨餅
渡来不二人
ひとりきり鎌倉こ寿々わらびもち
渡邉くるり@「こ寿々」は鎌倉の蕨餅の有名な飲食店です。
蕨餅作り終わって指を舐め
土屋 木漏れ日
親子喧嘩の着地点なり蕨餅
冬菊
落第と蕨餅のみ噛み締める
刀虫
わらび餅姪訪れしや父昼寝
東山薫
道の駅ほんに懐かし蕨餅
東児
われ摘みて母搗きたるや蓬餅
東尋坊
蕨餅わが身まつたり緩み果て
桃和
蕨餅串先止まる高き山
灯路奈
ふるふると笑みと崩れて蕨餅
藤郷源一朗
蕨餅食む下町に黄昏て
藤田ゆきまち
百年前先祖もここの蕨餅
藤田真純
多様化の時代や祖母のわらび餅
豆闌
わらび餅きな粉か蜜か幼子が
陶豪
ちょっとだけと話弾みぬ蕨餅
陶然
ごんたくれの息子に食わす蕨餅
仏壇のお下がり母と蕨餅
瞳子
懐かしき祖母の手作り蕨餅
童好
古着物の幾何学模様蕨餅
天を指す命凝りし蕨餅
独星
迷いなく値下の蕨餅をもつ
豚ごりら
山の香に故郷思ふわらび餅
那須いづみ
夕暮れて舞妓らつまむ蕨餅
那津
食べたやなぎおん徳屋の蕨餅
楢山孝明
珍しや今日の茶請けは蕨餅
南風
古家の柱の傷や蕨餅
南風紫蘭@木ノ芽
蕨餅知らぬ故郷に宅急便
二上松風
わらびもち頬張りながらペダル漕ぐ
日の丸扇
記憶ないタイムセールの蕨餅
日比太宗
古農家で非常食なる蕨餅
日本酒
蕨餅頬にはきな粉笑い顔
寧女
蕨餅けふで始まる祖母の文
猫楽
軽トラの蕨餅屋の金髪や
猫渓
本当の味を忘れてわらび餅
年相応
蕨餅兄の百円握り締め
馬祥
違い歴然鼻で感じる蕨餅
馬場東風(とうふう)
令和初の蕨餅友の手土産
馬場馬子
粉まみれ蜜浴び刺されわらび餅
馬門宗太
箱入りのひんやり青く蕨餅
俳菜裕子
黒蜜にひかり映りて蕨餅
背馬
醍醐寺の手近き雲や蕨餅
梅木若葉
蕨餅小鉢を埋めて混沌と
秤防人
小銭持ち屋台に走るわらび餅
博多っ子
月のない星もない日の蕨餅
白井百合子
蕨餅吾子は食べるが我はなし
白銀のシリウス★★★
人生初本蕨餅は黒し
白傘
公園のベンチに独り蕨餅
白山
わらび餅これで直る機嫌など
白瀬いりこ
ああ家がいちばんと母蕨餅
白鳥国男
テスト前午前三時の蕨餅
白藍こはく
黄粉探るトトロのフォーク蕨餅
麦吉
いつまでも付かず離れず蕨餅
火に掛けてねるねる勝負わらび餅
畑 詩音
遠い日の初恋の痛み蕨餅
畑山六十二
まだあるから噛んで飲み込め蕨餅
八重
蕨餅買ふや夕日の法隆寺
八幡風花
わらび餅「やわらかい」てふ吾子の手話
半熟赤茄子
魂は黒く煌めく蕨餅
帆風ほいほい
哲学がお気に召さざる蕨餅
斑山羊
赤坊のおいどめきたるわらび餅
飯村祐知子
のつたりと舌よりのどへわらび餅
彼方ひらく
蕨餅残りし黄粉如何せん
比良山
故郷を捨てて恋しいわらび餅
尾張の黒うさぎ
蕨餅昔懐かし昼ご飯
美泉
蕨餅ぷるるる喉仏ぶるん
美年
蕨餅地球に鈍色の大気
百草千樹Z
蕨餅といえばいつも母の手や
不利尾
蕨餅箸でいただく山の味
富樫 幹
歪だと笑い増す益す蕨餅
負勝@中津からあげ句会
蕨餅とぅるんとぅるんと光りたり
風花まゆみ
マスクしてマスク外してわらび餅
風間昭彦
憧れの奈良路独りのわらび餅
風子
もの憂さや箸から逃げる蕨餅
風舎哲坊
ひいやりと午後の座敷のわらび餅
風紋
「本わらび」餅へと回す力男
福良ちどり
誰にでもいい顔見せる蕨餅
文月栞
旅の空名物ありき蕨餅
文女
屋台には子等が急かせる蕨餅
平松洋子
蕨餅口いっぱいにきな粉つけ
碧玉
人生は八方塞がりわらび餅
片岡里沙
半分は後の楽しみ蕨餅
片栗子
わらびもち友とほおばったあの日よ
勉邪明
おかあさんあーんと吾子のわらびもち
弁女
蕨餅落とさぬように口を寄せ
峰江
わらびもち聞こえる声に財布取り
放浪
ままごとにわらび餅をやひと休み
蕨餠話し上手の理髪店
北の山猫
稚児行列みんなすぎたか蕨餅
北牛
ショウケエスのきれいな箱に蕨餅
北摂美美
仏間まで上がり框に蕨餅
北村 鯨子
ふぞろいの形をかしき蕨餅
睦恵
爪楊枝が入っています蕨餅
睦月くらげ
故郷より母手づくりの蕨餅
凡々人
退屈な午後を潤す蕨餅
麻呂助
珍品に成って仕舞った蕨餅
抹香鯨
わらびもち駄菓子屋の思い出刹那
妙光@木の芽
わらび餅もっちり楊枝押し返す
眠 睡花
山頂は遥かなるかな蕨餅
夢堂
蕨餅や検診結果未開封
無尾
ターバンのをとこも笑ふ蕨餅
椋本望生
蕨もち散歩の道の土柔らか
明石焼穴子
わらび餅きなこにむせてもやめられぬ
明爽
わらび餅たよりなき重力の技
明明
箸上手く使えぬ子らの蕨餅
妄 児
きな粉へと流れるマグマ蕨餅
網野れいこ
おそらくは座敷童やわらび餅
木花しずく
探り合ふ腹の彩り蕨餅
木寺 仙游
天気雨やわやわひかる蕨餅
木森
ひとつだけ母に余しぬ蕨餅
木人
わらびもち運びし子の背まるまりて
木染の窓
黒文字の先触れ合ひて蕨餅
木綿
おじさんの声に誘われ蕨餅
紋舞蘭
わらびもち蜜で消される乱反射
野うるし
わらびもち口に押し込みおままごと
野の花 さな(8才)
「わらび~もち」安アパートで聞く午前
野純
真贋はさて置き食らふ蕨餅
野地垂木
碧き星からの実りや蕨餅
野中泰風
ちち宛の賞状デカし蕨餅
野辺よし女
蕨餅太古を宿す琥珀色
野々原ラピ
黒蜜やダークマターの蕨餅
野棕櫚
茶畑を荒るるにまかせ蕨餅
薮久美子
閼伽井屋の水に浮かべし蕨餅
有田みかん
また一つ恋思い出し蕨餅
柚和
わらび餅きな粉を帯てかがやきぬ
裕規
家終ひの兄弟の黙わらび餅
遊子@花芭蕉句会
山の香を気泡に残す蕨餅
遊飛@蚊帳のなか
違いがわからぬ漢(おとこ)ぞわらび餅
遊浮子
奈良町の午後の一服蕨餅
余熱
蕨餅蟻も千度のお参りを
与六
手に入れる参拝切符蕨餅
羊山羊
絶品の吉野の蕨餅嬉し
葉っぱのようこ
濡れ縁のきな粉点々蕨餅
葉月けゐ
祇園小唄のおさらいの数わらびもち
葉子 A
探してたわらび餅にはこのきな粉
葉茶@木の芽
蕨餅母と手繋ぎ笛屋台
葉路
母添えし金箔楊枝や蕨餅
遥明
京のカフェ抹茶と食す蕨餅
陽気姫
漆黒のきな粉潤うわらび餅
羅風音
上顎と舌で蕨餅を潰す
藍時 湘
本物を求めて足助蕨餅
藍植生@足助は奥三河中馬街道
わらびもち宇宙のやうに不定形
わらび餅鍋は流しへ腕捲り
律儀者の子沢山
わらび餅母と食らう思い出話
立香
家を出た妻の忘れし蕨餅
立石神流
赫々と母の手の蕨餅煉る
流雨
気短が正座して待つ蕨餅
琉璃
わらび餅お久しぶりの恋うらない
隆月
申告を一日使いわらび餅
龍秀樹
独り身の雨垂れ聞きて蕨餅
林 和寿
軒下へ伸ぶ陽だまりや蕨もち
林わこ
蕨餅散った黄粉は捕えられ
林智
ぷるるんるん孫との三時わらびもち
令雅
蕨餅を手渡し帰る君の背
鈴のおもちゃ
蕨餅お茶が怖いと前座の子
鈴木麗門
耐震の石垣ならず蕨餅
鈴廣
仏壇の写真が笑うわらび餅
麗し
わらび餅練る力もて生きるとき
蓮花麻耶
わらび餅苦労も笑顔で飛びにけり
蓮子母
それはそれは まがいものなきわらび餅
老人日記
つまらない俳句詠む間の蕨餅
六花
わらび餅分ける和やか七回忌
六日菖蒲
蕨もち子たちは祖母に預け来て
六々庵
蕨餅問わず語りや声立ちぬ
和よ
蕨もち買い物帰りの職質
和光
東塔の土の茶碗や蕨餅
和泉穣
わらび餅大きい方は妹へ
丼上秋葵
真夜中に貪り食らふわらび餅
口どけのひんやりつるん蕨餅
國本秀山
本物か疑ひながら蕨餅
巫女
自在なり箸の先なる蕨餅
戌の箸置
蕨餅リュックの中の情報誌
戌亥
喰われまじ楊枝を弾く蕨餅
泗水
派出所で幼児が舐める蕨餅
涅槃girl
蕨餅先ずは食らいてことはじめ
煌宙
蕨餅いつもの棚は空になり
獺八(うそはち)
蕨餅焼きし楽しきその色香
眞山 青
絶交の父とはんぶん蕨餅
籠居子
父の声思ひ出したりわらび餅
綉綉
口中の雪解けのごと蕨餅
脩平
平仮名の土手の幟はわらびもち
萬太郎
囲み待つ父が作りし蕨餅
萬代草舟
余生とは余命とはあとどのくらゐ蕨餅
蓼蟲
足ぶらぶら楊枝で切れぬわらび餅
颯奏
餅好きの義父を偲びてわらび餅

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