俳句ポスト365結果発表

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第246回 2020年6月25日週の兼題

藤袴

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
藤袴 あまつゆに濡れむ 明朝 アラビ
藤袴 着しかの式や 子を抱く さゆり
あの日には 帰れないのか 藤袴よ そふぃ
過ぎ行けば 膝こそばゆし 藤袴 ゆきひろ
花の野の おすきなふくは 藤袴 黒ニンニク
ふじばかま 祭りなき 神社にしろき 宗像 みえ
星月夜、カラオケ帰りや、藤袴。 小倉治山
藤袴 とびちり系は 苦手かな 小林番茶
藤袴 淡紅紫色の 星明かり 消毒液
時差あれど リモートの庭先 藤袴 美葉
藤袴 凛々しく想う 良き人よ ?游(とうゆう)
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
遠足や子供発見籐袴 さとうくにお
河原にて夜露濡れる藤袴 のんまま
驟雨きて大正浪漫に藤袴 金魚草
藤袴仄かに春や長命寺 山﨑菫久
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

補陀落へ蝶一休み藤袴 江藤薫
南へと旅立つ蝶や藤袴 准壹
●藤袴に止まり密を吸っていた渡り蝶アサギマダラが、南方の島へと飛んで行く姿を、ゆらゆらと揺れながら見送る藤袴の光景を表現しました。/准壹
○アサギマダラと藤袴を描こうとした句もかなりありました。それらの句を「蝶」と「藤袴」の季重なりだと一方的に断じるつもりはありませんが、こうやって二句並べてみると、発想の根っこは似てますね。季重なり、かつ類想を回避することは、なかなかハードルが高いのです。
 続く記事の「季語深耕」に、碧西里さんが「アサギマダラ」との取り合わせについて言及してくれてます。参考にして下さい。

◆兼題の考え方
向日葵や すくすく育て 我が背より あまやま 想
きのこ雲 稲穂のみぞに ランドセル のぐ
君恋す 余の顔赤し 西瓜かな のんき
亡き母の 微笑み浮かぶ さくらんぼ 三つ葉
目が覚めた鳥の泣き声ただ不思議 凡才
コロナ渦の夏オンラインで学ぶ吾子 toshi
茶花ななき今日この頃アマリリス 京女
やっときた洗濯急ぐにいにい蝉 いみこたろ@初投句
さるすべり彼の地哀しみおもいはせ やよい言霊@初投句
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、9月2日24時締切の「秋晴」です。ご投句お待ちしてます♪

 

◆季語深耕
●日頃あまり意識しない季語、散歩で発見、苦戦/富樫 幹
●今回の兼題は苦戦しました。田舎住まいなので、実物を見たことはあるのですが、薔薇やヒマワリなどと比べると、イメージが湧きづらいと感じてしまいます。また、季語を「萩」や「野菊」など、他の秋の草花に入れ替えても成立しそうな句ばかりできてしまって困りました。それぞれの季語のイメージを掴みきれていないのが原因と思われますが、もっと感性・観察力を磨かなければ!と痛感した次第です。/真井とうか
●藤袴は、以前は、自生していたように思います。 今は、自然の中に見ることは無くなりました。 /風間昭彦
●夏井先生 正人さま スタッフの皆様いつも有難うございます  兼題(藤袴)  以前京都の河原町で藤袴の鉢植えがズラリと並んでいた事を思い出しました  秋の七草の一つであり平安時代の女性は干した茎や葉っぱを水につけて使用したとか  とても雅な花なのですね   /水夢
●「藤袴」は初秋の花で、秋の七草の一つ。夏の賑やかさから秋の入り、少し涼しく、そして寂しくもなる、そんな風情を表現出来ると感じ、そういった取り合わせを試みました。果たして、この感覚は正しいのか……。皆さんの色んな句で、勉強させて頂きます!!/鷹之朋輩
●兼題は藤袴と聞いてその花について何も知りませんでした。藤袴と聞いて俳人の方々や一般の人たちは何を連想されるのでしょうか?句を作るにあたり連想より、何と取り合わせることを考えるべきでしょうか?ヒヤシンスも同じでどう扱っていいのかわかりません。ご指導よろしくお願いいたします。/ダイアナ
●昨夜、歳時記に「藤袴」が見つからないと記し投稿致しました。その後どう考えても、秋の七草である藤袴が無いはずない、と思い歳時記を繰り返し見ても無い! そんなはずない、とよく見ましたら、「夏」の冊子でした! 愕然、呆然、赤面、発汗。恥ずかしい限りです。俳句の基本中の基本ですね。一体何をしていたのでしょう。夏井先生の「こんなすっとこどっこい、顔を洗って出直しなさい!」と喝の一声が聞こえるような気がします。本当に情け無いです。どうか、笑ってお許しいただけないでしょうか。
 さて長くなりますが、歳時記の「藤袴」を繙きますと、なんとも言えない落ち着きと満足感が得られました。そして、例句の中で最も心惹かれたのは、路通の 「何と世を捨ても果てずや藤袴」でした。時代空間を超えてこんなに胸に飛び込んでくるとは。文芸の、俳句の不思議を思います。句との出会いに、心震えます。/みやまおだまき
●藤袴という花を今回初めて知り、色々調べてみましたがどうも掴みきれないままです。品のある美しい花なのでそのイメージも壊したくないし、でも深く理解しているわけでもない。あ???っこんな状態で何をどうしたらいいのか‥というわけで今回も撃沈です!もっと勉強します!/丹下京子
○イメージはなんとなくあるのだけど、季語の本意は?と考えてみると、案外つかみ所が難しい。そんな植物の季語のうちの一つですね。以下、すりいぴい君のレポート、一緒に読んでみましょう。

●〇藤袴(ふじばかま、ふぢばかま。初秋、植物、傍題:蘭草(らんそう)・香草(こうそう)・香水蘭(こうすいらん)・あららぎ)。「秋の七草の一つ。キク科の多年草で、高さ一メートルぐらいに達し、藤色の花は品があるが、草茎はなかなかたくましい。関東中部以西の河原や傾斜地に自生するが、そう多くは見られない。類似の花を藤袴と誤認している人も多くいるといわれ、藤袴の特色は下部の葉が三裂し、葉にも茎にも線がないという。なお、古歌で蘭の花と称したのはこの藤袴であるという」(「カラー図説日本大歳時記 秋」)講談社、1981年、岡田日郎)。★「キク科。高さ1m余り。めだたない淡い紅紫色の小花が房状に咲く。香りがよい。古来歌に詠まれてきた」(「いちばんわかりやすい俳句歳時記 秋冬」主婦と生活社、2017年、辻桃子=阿部元気、植物、傍題:蘭草、香水蘭、あららぎ)。「秋の七草」のうち、香の高い花として庭園に栽培されるが、普通には河畔などに野生する。秋には三尺ほどの円柱形の茎の梢に、淡い紅紫色の細かい花を繖房状にむらがって咲かせる。鋸歯があって三つに裂けた葉は、茎とともに赤味を帯びて、あたりに佳香を漂わせる。<香草・香水蘭>とも言い、古くは<あららぎ>とも言い、その優美な風姿は詩歌にも詠われている」(「新俳句歳時記3秋の部」増補改訂、光文社、1964年、山本健吉、初秋、植物)。★「キク科の多年草。奈良時代に中国より渡来した。関東以西の河原や土手に自生するが、最近は著しく減少し、おおかたは鑑賞用に栽培される。8-9月ごろ、高さ1-1.5mほどの茎の先に、淡い紅紫色の頭状花を散房状に開く。花の色と姿からフジバカマの名がある。漢名の蘭草、香草は、茎を乾かすと香りがあることにもとづく。秋の七草のひとつ。「作句ポイント」として「野性のヒヨドリバナと酷似していて、しばしば混同されるが別種であるので注意を。最近は切り花用に栽培され、知られるようになった」(「俳句の花 下 六-十二月」創元社、1997年、青柳志解樹、初秋、傍題:蘭草、香草)。代表する句として 藤袴手折りたる香を身のほとり 加藤三七子 を挙げる。どうやら上記講談社歳時記のいう類似の浜とはヒヨドリバナのようだ。★ 〇「鵯花」(初秋、山蘭(さんらん)、山ひよどり)「。鵯の鳴くころにこの花がつくので、その名があるといわれる。キク科の多年草で、高さ一メートルぐらいに達し・・略・・白、まれに淡紅色の小さな頭花を密生させる。風姿が藤袴と似ているので誤認している人も少ないという」(上記、講談社、岡田日郎)。なるほど画像をみれば確かに似ている。「藤袴」は見た記憶はあるけれど「鵯花」なのかもしれない。「藤袴に似た菊科の花だが、香気がない。山野に生じ、茎に紫点を散布し、高さは二、三尺、梢上に多数の小枝を出して、白または帯紫色の頭花を密生する。水湿地に生えるものに<沢ひよどり>がある」(上記、光文社、山本健吉)。★ 「フジバカマによく似てまちがえやすいが、葉が3裂しなくて楕円形で、ふちに鋸歯がある。また、フジバカマのように香気がないのをポイントに見わけたい」(作句ポイント。上記「俳句の花 下」)。とある。代表句 すだれなす雨に鵯花けぶる 上村占魚。主婦と生活社歳時記には項目なし。そうか「鵯花」との違いは香り(そして紅紫色の度合い)。 他にやや印象の似た秋の季語に「男郎花」(おとこえし)がある。続く。/すりいぴい
●続き。Wikiにはどう書かれているか。キク科ヒヨドリバナ属フジバカマ。学名:Eupatorium japonicum、英名:thoroughworts。ただしこの英語頁へ行くと、ヒヨドリバナの頁に飛ぶ。ヒヨドリバナの英名はBoneset(ちょっとこのあたりは混乱している)。 「藤袴」は日本の伝統色名でもあり、以下の記述もある。昔は河原などで見かけたが、近年ではあまり見かけない。準絶滅危惧種に指定。京都市西京区大原野で見ることができる。南から日本に渡ってくるアサギマダラ(蝶)を甘やかな芳香で誘う。誕生時代は平安時代。名前の由来は「藤袴」の色。登場作品は「源氏物語」(くらしを彩る日本の伝統色事典、マイナビ文庫、2020年、監修=石田結実)。「源氏物語」第三十帖。光源氏37歳の秋のお話。源氏物語三十帖「藤袴」では「蘭」に「ふじばかま」と振り仮名がふられている(与謝野晶子現代語訳、青空文庫など)。★「藤袴」ときってもきれないもの(?)がアサギマダラ(浅葱斑)。藤袴の動画を検索していてこの蝶の動画が数多くヒットし、すっかりこの蝶の虜になってしまう。Wikiによれば、「日本昆虫学会による国蝶選定の際に、ナミアゲハやアオスジアゲハ等と共に候補に選ばれたが結局はオオムラサキが選定された。夏から秋にかけてはフジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどのキク科植物の花によく集まり、吸蜜する姿が見られる」とのこと。長大な距離を藤袴を目指して飛んでくるように思われ。動画はまるでこの世の天国のような美しさですっかり浅葱斑にほれ込んでしまった。浅葱斑は秋の蝶と言っていいと思うが、歳時記で「秋の蝶」傍題としても載っておらず。「秋の蝶」は老蝶とも呼ばれるけれど、「浅葱斑」は寂しい、儚げな感じはせず「秋の蝶」の印象とは個人的にはかなり異なる。ぜひ「アサギマダラ」動画、観てください。★いや、兼題は「藤袴」だった。「蝶」との季重なりにも挑戦したい。また、「源氏物語」発想は類想かも、だけれど、そこは詠みようでやはり詠んでみたい。源氏を詠みこむのではなく恋の句として。恋の句を詠んだことはないけれど、すりいぴい、恋の句詠みます。さて、香り、蝶、背後には何が見えるか。/すりいぴい
○恋の句は、源氏物語に引っ張られがちなので、それを土台にしつつ、現代の恋にもってくるのも一手かなあ。

●フジバカマは和名、藤袴(ふぢばかま)。キク科、中国原産、川岸の土手などに生える1~2メートルの多年草。地下茎は横に伸び、茎の下部は無毛。葉は対生で3裂し、葉面に少し光沢がある。秋に茎の上部で分枝し、淡紫色の花をつける。特有の香気があり、民間薬では、利尿、黄疸、かゆみ、糖尿に煎じて服用する。秋の七草の一つとして、万葉集の中にフジバカマは山上憶良の旋頭歌(巻八1537)だけに詠まれている。ヒヨドリバナ、サワヒヨドリバナと区別するのが難しい。野生のフジバカマはほとんど見かけることはない(中国新聞社『万葉植物物語』より)。かつては京都中に生えていたらしいですが、絶滅寸前種。1998年に大原野で生き残りの株が再発見され、寺社から栽培が広まっているそうですね。藤袴(ふぢばかま)は和名で中国では「蘭」(らに)。くさかんむりに「とざす」の意味で、防臭効果のある香草を表しているようです。「令和」の典籍となった和漢朗詠集に出てきていますから、匂いや薬効が秋の七草の中にある理由なのでしょう。その香りは桜餅の葉のようで、草全体からし、乾燥させて匂袋の中身として、こたつの中に入れたりしたとネットで見ました。小さな花の形が袴のようで薄紫だから藤袴。オランダ語が入ったときに「カルサン」とかにならなかったのは、源氏物語第30帖の巻名になっているからでしょうか。喪の色というより、玉鬘のもやもやした居心地の悪さ、思惑のすれちがい、恋の終わりの秋を象徴する花のように思います。糸のようにほころびた花は白く、姫女苑を見ながらこんな感じかな~と思って作句しました。 /わこたんのまま
○コンパクトに情報をまとめてくれてます。さんきゅ♪

●ネットで「藤袴」を調べると「花の蜜を吸う蝶」の美しさに目が留まった。「アサギマダラ」ということと「海を渡る蝶で有名」なことを知る。「浅葱斑」という漢字も判明,で作句。してるうちに,あれ「蝶」は春の季語ではないか?と調べたら傍題として「浅黄斑蝶」があった。あれ「浅黄」?黄色い?で悩む。調べると「浅黄」は大昔は黄色っぽかったが,「浅葱」との混乱があり現在は同じ色なのだそう。蝶の名も両表記あった。写真から入った自分としては「浅葱斑」としたい。秋の季語に「秋蝶」がある。単に「秋蝶」と記しただけではどんな蝶かは解らないが「アサギマダラ」と思われる句はあった。 【 花譜の館 】というサイト より(以下要約) 『必携・季語秀句用字用例事典・齊藤慎爾、阿久根末忠編・柏書房』によると『季語 あさぎまだら(浅黄斑蝶) (浅黄斑)・季 三春 動物・類 蝶』との記載があり,「アサギマダラ」は春の季語でアサギのギは「黄」を用いている。よって春の季節感を出す際は「浅黄斑」を用いるべきだが,秋の列島南下を表現する際には「浅葱斑」を用いてもさしつかえないと思う。浅葱斑で秋を表現できないとなれば,それこそ「季語:藤袴 初秋」が効果を上げることになり,「浅葱斑」と「藤袴」を一句に用いても,季語は「藤袴」のみで秋の句となる。』/沢拓庵
●視覚的には、粒状の花が泡立つように咲くところから、「粒状」「泡」から発想を膨らませたり、直立して万歳している姿にも見えたので、そんな光景も詠めたらなと考えを巡らせました。また、乾くと香る性質を利用して箪笥に入れたり匂い袋にすることもあるそうで、嗅覚の面も生かせたらと考えました。あと、『源氏物語』について造詣が深かったら、これに絡めた句を詠めたかなかぁと思いますが、これは無理でした。ちなみに、藤袴の隣にアサギマダラ(蝶)あり!のような感じだったので、蝶の季重なりにならないように挑んでみました。/高橋寅次
●「秋の七草」の一つ。古歌に「蘭」の花として詠まれる「気品ある花」。「奈良時代以前、薬として渡来」とも「日本固有種もある」とも。薬は「血糖降下作用・利尿作用・夏の胃腸風邪・口臭・食欲不振・嘔吐…」などの効果▼生のままでは薫らないそうですが、乾燥させると桜餅の香?!どこかで、藤袴が香るという句を拝見。知っている匂いを想像して鑑賞しました▼一方、毒をもつ種類も。マルフジバカマには「トリメトル」があり、これを摂取した家畜の肉や乳をとると、中毒症状が出るらしい。また、渡りをする蝶「アサギマダラ」は藤袴の蜜から毒を摂取・蓄積し、食べられないようにしているとか▼私見ですが、花のつき方は女郎花に似ていると。しかし、色が決定的に異なる。女郎花の黄色は目立って可憐!一方、去年湿原で見た藤袴は、ガイドさんに言われて近づいて、やっと気づきました。丈は高くとも、紫の花はとても控えめに思われました。他の七草で紫の「萩」「葛」は全体にボリュームがあるせいか、やっぱり藤袴は大人しく見えます。もしや、類想に注意?!/黒子
○さて、皆さんはどうアプローチするか?! 今回はいろんなハードルが立ちはだかっている兼題だな、こりゃ(苦笑)。

●「藤袴」季語六角成分図より。 (視覚)泡立つような粒状・糸状の花、丈の高さ、すっと伸びる茎、大きめの葉の茂り。河原、草原、里山の群落。(嗅覚)クマリンという桜の葉と同じ成分を含み、乾燥させると香り高い。匂い袋、入浴剤、洗髪などに用いられた。(聴覚)風、秋の虫の音。(触覚)&(味覚)ほぼなし。漢方として利尿などの薬効あり。(連想力)秋の七草、アサギマダラ、着物、京都、和歌、(以下花言葉)遅延、躊躇、あの日を思い出す。 ★少し前の兼題である姫女苑と共通点(季節の始まりを告げる花、風に揺れる丈高い草、中国由来のキク科の帰化植物、字面に託す…)が多く、成分図の形も似ています。組長のご著書に、「複数の季語の六角成分図が似ているときは、三次元方向に展開する第7の比較軸が何かを考える」という趣旨のことが書かれていたと思います。大いに季語の本意の理解に役立ちそう。姫女苑と藤袴の第7の比較軸は「現代的ー伝統的」ではないかと思います。姫女苑の天句はトランプでしたが、藤袴だったら花札でしょう。姫女苑がはははと笑うなら、藤袴はふふふと笑うでしょう。 ★また、もう一つの違いが藤袴に集まるアサギマダラ。兼題「秋の蝶」の地選句に詠まれていますが、なるほど印象深い蝶であり、下手に光景に入れると主役の藤袴を食ってしまいます。この二つを詠み込んだ句も沢山くると思いますが、バランスのとり方を勉強させてもらいたいです(自分は白旗挙げてまーす)。/碧西里
○そうね、バランスの取り方が難しいというのが、今回の兼題の一段の工夫のしどころですね。

◆季語雑学部
●フジバカマは茎を手折り乾燥させると桜餅の葉のような芳香を放ちます。これは桜(オオシマザクラなど)の葉に含まれているのと同じクマリンという成分が含まれているからですが、近縁種のヒヨドリバナやサワヒヨドリなどにも同様の成分を含むものもあるそうです。これらの花の蜜を好んで吸うアサギマダラはこのクマリンからフェロモンを作る材料にしているのだとか。ちなみにクマリンは紫外線のブラックライトを当てると黄緑色の蛍光色を発すること、そして人工合成もできることから、軽油取引税の脱税防止のため、灯油などに1ppmの濃度で添加し、不正軽油の販売などを見分けるためにも利用されているそうです。/山香ばし
○「不正軽油の販売などを見分ける」なんてことに、利用するとは、吃驚!

藤袴ポントス王の薬箱 春野いちご
●フジバカマの属名ユーパトリウムは、紀元前一世紀、小アジア地方のポントス国王「ユーパトール」に因むそうです。彼は薬草に詳しくフジバカマも薬用として使っていたとか。秋の七草の1つとして、日本古来の植物のイメージが強かったのですが、古代、覇権争いに明け暮れた小アジアの王の身近にあったことを知り、悠久のロマンを感じました。/春野いちご
○「ポントス」という国があるのですか? 全く知らないよ(笑)。

藤袴溥儀の愛した女たち 色幕府
●満洲国の国章は藤袴がモチーフとなっている。藤袴の哀愁漂う雰囲気と、以前長春にある溥儀の皇宮に訪れた際に見た、5人の妻の写真の物憂げな表情とを連想して詠んだ。/色幕府
○こんな取り合わせもいいなあ。満州の国章が藤袴だったとは! これも知らない情報でした。

◆俳句文法研究部
●▼前にも書いたと思うのですが、よく見かけることなので、書きます。 ▼形容詞の活用には2種類あって、連用形を見ると分かりやすいのですが、「高し」のように連用形が「高く」のように「く」となる「ク活用」と「美し」のように連用形が「しく」となる「シク活用」と呼ばれるものの2種類です。 ▼複雑なことに、同じク活用の中で、少し系列の違う活用があって 未然形(×)連用形(く)終止形(し)連体形(き)已然形(×)命令形(×) 未然形(から)連用形(かり)終止形(×)連体形(かる)已然形(けれ)命令形(かれ) ((×)は活用形がないという意味) ▼シク活用についても同じように2系列あって、 未然形(×)連用形(しく)終止形(し)連体形(しき)已然形(×)命令形(×) 未然形(しから)連用形(しかり)終止形(×)連体形(しかる)已然形(しけれ)命令形(しかれ) となります。 ▼以下は、私の感覚での話なのですが、形容詞を連用形止めにした場合、「高く」「美しく」のように「く、しく」で止める場合と「高かり」「美しかり」のように「かり、しかり」で止める場合と二通り考えられます。 ▼この場合、私としては「く、しく」で止めてあるのは違和感がないのですが、「かり、しかり」で止めている場合、やや違和感を感じるのです。文法的に間違いと言い切れないのかもしれませんが、連用形が「かり、しかり」の場合には、その後に助動詞「き」「けり」「つ」「ぬ」「けむ」が付くはずなので、それらが省略されていると肝心の感動や時制が分からず、しかも想像して補うにはあまりに広過ぎるので、何か尻切れトンボで落ち着かないような違和感を感じているのだと気づきました。 ▼皆さんは、どう感じられているのでしょうか。/ひでやん
○これは、よく質問を受けます。皆さんは、いかが?

をととしのむこふへにほふふぢばかま 沢拓庵
○辞書を引く練習に、沢拓庵くんの句をお借りします。この歴史的仮名遣い、どこか間違ってないか? 辞書を開いて一つ一つ調べてみましょう。

◆こんなお便り、質問届いてます!
●私は川崎市在住、64歳の男性です。コロナのため自営休業中です。 川柳のようなもので、自らの心境を。 空一閃 低き迷想 雲が行く。 /消毒液
○兼題投句はして下さいましたか。五七五の間を空けないのが、俳句の基本の表記です。

藤袴泡立つ朝の無音かな 打楽器
●先日、「藤袴泡立つ野辺でまた会おう」という句を投句したのですが、組長の「世界一わかりやすい俳句の授業」と、YouTubeで紹介していただいた藤田湘子産の本で「切れ字」のことを読んで、作り直しました。 /打楽器
○よく勉強してますね。中学生俳人ともなると、こんなふうに自力で学ぶことができるんだ!

●初めて投稿します。藤袴は今は、あまり馴染みがないので、東京だとどこで見られるものでしょうか? だんだん、都会にいると情緒を感じにくく、季語も馴染みが無くなりますが、どのように感性を高めていけばいいのでしょうか?/みゅんみゅん2号
○俳句は、「感性を高めには」と考えるものではなく、「季語の現場に出かける」=吟行するものであり、「季語について調べる」=情報収集するものです。調べることを喜びとして、出かけることを楽しむ。例えば、次のお便りのように。

●藤袴、季節柄まだ咲いてなくて季語の本意を掴むのに苦労しました。まずは、インターネットで生態を調べた後、図書館で、大歳時記を広げて、先行句などを調べました。ノートに特徴を書き出していくうちに、なんとなく藤袴の得体がしれたように思います。藤袴が満州国の国章になっていた、というのは今回初めて知りました。季語を調べるのは毎回楽しいのですが、句にするのが難しくて、毎回泣いています…/南方日午
●東京唯一の藤袴の自生地が、葛飾区の水元公園にあると知って、行ってきました。小合溜という江戸時代に整備された溜池を中心とした緑地なのですが、自生地は堤に設けられた遊歩道の反対側にありました。かつては川であったような、三日月型にえぐれた溝にひっそりと看板が立っていました。熊笹や姫女苑が目について、残念ながらどれが藤袴の葉か分からず、カメラを構える手はあっという間に薮蚊だらけになり敢えなく退散。季語の現場に立つ体験も楽じゃない(泣)。花の時期にもう一度訪れることにしました。/西川由野
○藪蚊にさされたことも、季語の現場。刺された以上は、一句でも二句でも拾ってかえらないと勿体ないね。

●はんなりふんわり。/こま
●印象薄いが現物は存在感あり。/こま
●藤袴の香りを風が運んでくれました。/風蓮徹
●前回、1年ぶりに投稿しました。また続けたいと思います。 藤袴って準絶滅危惧種だそうですね。乾燥すると桜餅の香りがするとか。ぜひお庭で育ててみたいです。どこかで売っていればいいのですけれど。/くりすけ
●藤袴。秋の七草だというのに私にはパッとイメージできない植物です。桜のような甘い香りがするということで何とかイメージを膨らませました。/えりいも
●匂いが強いらしいけど、この名前の方が印象的でトマト。さて、どうやって詩心を膨らませて、作句しようかな。 /トマト使いめりるりら
●女郎花が手折ると臭いと聞き、藤袴も臭いんだと勘違いしていました。見た感じは素敵だけど、臭いとなると、花束も手折るのも臭くちゃね、と句が浮かびません。ところが、もう一度読み返してみると、え、いい匂いで、香料にしたとか、匂宮が好きだったとか。桜の葉と似た匂いだとか。これは素敵だ、いい句ができそうだ、と思ったのに、どうしてもいい匂いの藤袴がイメージできない。ともあれ、匂うような素敵な句とはいかないが、何とか作りました。/花菖蒲
●五感のうちで情報が処理器官に直行するのは嗅覚だけ。嗅覚中枢は大脳の辺縁系というところにあり,古い動物にも共通に見られる部位。そういう原始的な感覚だからなのか,他の感覚に比べ刺激を受けることで記憶を呼び起こす作用が強いとのこと。ある匂いを嗅ぐと記憶の彼方の情景が思い浮かぶ,という経験は誰しもがあること。 /沢拓庵
○嗅覚が引っ張り出してくる記憶って、独特だとは思ってたんだけど、「五感のうちで情報が処理器官に直行するのは嗅覚だけ」の1行に、なるほど納得!

●秋の七草とか春の七草など機械的に暗記させられましたが藤袴そのものを実際に見たことがある訳ではありません。いい機会だと思い今一度調べました。/ねずみ男
●着物の柄や花器に生けた姿、はたまたお香やと季語そのものがぼやけてしまうのでしょうが、いつも魚籠に投げ入れで生けているので…。挿すよりも浮くが合うかなと。 …お香で詠むのも捨てがたかったです。/佳子
●万葉の昔から和歌に詠まれてきた花。写真でしか知りませんが、うっすらとした色合いや小さな花弁から慎ましやかな美しさを感じます。香りが良く匂袋にも使われるそうなので、実物を嗅いでみたいです。都人のはんなりした空気感に合いそうです。/夏 湖乃
●多分、一度も見たことがないです。植物園などに行けば見られるのかも知れませんが、とにかく馴染みが薄いです。秋の七草らしいので、明日香村の万葉集関連施設で見たことがあるかも知れませんが、ネットで、絶滅危惧種になっていると読んで、納得しました。(みんなの園芸 NHK出版) 本来の藤袴と、現在流通しているものと、どちらを詠んだらいいのか?悩みました。 結局、趣味で野菜や花を作っている万葉集が好きな父の庭にもなかったので、素人らしく、思いつくまま作ってみました。/Karino
●植物つながりの以前の兼題、姫女苑とは似て非なるものでした。歴史のある草のようです。万葉の時代の自由な感じを詠みたいと思いました。/でらっくま
●一見地味な秋の七草。しかしながら紫がかった白の小花の集まりを頭頂にかかげた姿は、どこか気高い風情を漂わせる。かすかに香りもあるとか。どこかの万葉植物園(秋の七草の歌に登場)で見かけたら、ぜひ嗅いでみたい。京都の寺院などでは野性種からの栽培が行われているそうだ。帰化植物に圧倒され、今では稀少種。/いしはまらんる
●源氏物語を題材にしても良いかもです。/円修
●万葉の時代から愛でられ、又、花言葉は、ためらい、遅れ、という事で、古の詩人のようになんともはがゆい恋心が偲ばれ、そこに繋げようと思いました。特に、藤と万葉=源氏物語の藤壺、という連想に至り、なんとなく、はかない思い、叶わぬ恋、といったものと、古都の情緒のようなものも感じます。/間仁田彩
●「藤袴」といえば、源氏物語第三十帖が思い浮かびます。 美しい玉鬘をめぐる物語で、光源氏の息子夕霧が、姉だと思っていた玉鬘は従姉だったと知ります。 口説こうとして、御簾越しに藤袴を差し出し おなじ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかごとばかりも と詠みましたが、玉鬘に逃げられてしまいました。 父の光源氏は恋の達人なのに、夕霧はまめ人(真面目)で鈍臭さもあるところがなんとも可愛らしいです。 ところで次の兼題「野分」は源氏物語第二十八帖で、こちらも夕霧が登場しますね。 もしかして、組長は夕霧がお好きなのでしょうか?/藤色葉菜
●藤袴と聞くと、日本古典文学をイメージしてしまいました。私の卒論は源氏物語、ゼミの恩師は万葉集の研究者で、どちらも藤袴と関わりがあって驚きました。/山羊座の千賀子
●季語が難しかったです!!!! 季節が違うので実物を見ることができず、(実家の庭にあるので葉は見ましたが)ほとんど絶望状態でした。 源氏物語の玉鬘に出てきますが、絶対に類想になると思うのでやはり難しいです。 おなじ野の露にやつるる藤袴哀れはかけよかごとばかりも (玉鬘) たづぬるに遥けき野辺の露ならばうす紫やかごとならまし (夕霧) の気分を(資料を頼って)解釈し、一つ捻り出してみましたが.../箪笥
●藤袴、とても難しく感じました。自分なりに色々調べた結果、藤色の袴に似ていることや匂いから来る女性的なイメージと、『源氏物語』にもあるように当時の喪服の色合いが藤袴に近かったことや、亡くなった人の藤色の袴が花になった、というような故事か何か(調査不足)から死を連想させることを知りました。ただ、それを句に組み込むのが難しく……。/升 丁茶
○源氏物語とくっつけて考えると、かえって難しくなりそう。季語「藤袴」と素朴に会話できるといいなあ。

●アサギマダラが大好きな薄桃色の花は清楚。漢字でかくとカチッとした感じになります/うに子
●植物としての藤袴に対してはあまりイメージを持っていなくて、「袴」の方のイメージに引っ張られて藤袴を見てしまいます。/藤井天晴
●「藤袴」に芭蕉の句があって、〈藤ばかま誰窮屈にめでつらん〉「雁がねも」の巻(あら野))。 「袴」の戯称を「窮屈袋」と言ったらしい。「はかま」そのものはゆったりした衣服で、決してキュークツなものではありません。芭蕉のころは「窮屈」の意味が現代とは異なり格式ばった礼服としての佶屈を言ったものではないでしょうか。越人がこれに付けて〈理をはなれたる秋の夕ぐれ〉。理屈を言っても始まらん、と前句に、詮索するような余情があるのを窘めるかのような受けをしたと解説にありましたが、これは学者の解釈が間違っていると思います。越人は芭蕉をとがめているのではなく、むしろ逆に同調しているのだと思います。越人の付けは「おっしゃるとおりですね。自然は偉大ですよね。フジバカマなんてチンケな名をよそにやさしく咲いている。にんげんの粗雑な営為をよそに秋の夕暮れの凄いこと」であると思うのです。 /ウロ
●藤袴について調べるとかなりの確率で蝶々が出てきました。類想が多そうな感じはしたのですが、この関係性で詠んでみました。/真喜王
●秋の七草の藤袴。万葉集にも登場していたのですね。古名はアララギだったとか。歌人の一派を思い出しました。ユーチューブを参考にしようとしたら、アサギマダラとのペア動画がいっぱい。あの海を渡って旅する蝶の好きな花なんですね。ところで、近所の空き地に藤袴の保護地を発見。一メートル近くまで育っていました。秋の開花が楽しみです。/アガニョーク
●旅蝶のアサギマダラなどの蜜源になるそうですね。/わこたんのまま
●「藤袴」、難しい兼題でした。植物は本意をつかむのが大変です。万葉集や源氏物語のこと、アサギマダラのことなど勿論調べましたが、それらは連想であって本意ではないだろうと。木曜金曜、どんな句が飛び出してくるか、楽しみです。/いかちゃん
●藤袴を知らなかったので調べたところ、以下の2点が興味ぶかいと思ったので詠んでみました。 1.アサギマダラという蝶は生きていくために藤袴に含まれるピロリジジンアルカロイドの一種を摂取する必要があるため、よく集まること。 2.アサギマダラは台湾から日本に飛来することが確認されていること 参考url https://bit.ly/2DofGL3 海を越えて京都へ飛んでくるアサギマダラと藤袴が美しい写真/山内崇村
●藤袴は見たことがないのですが、調べると「茎の先に小さな藤色の花を泡立つように咲かせる。」と書いてありました。乾燥させると桜餅の葉のようないい匂いがいがするので、昔の人は、藤袴を乾燥させて匂い袋にしたり箪笥に入れたりしていたそうです。 アサギマダラという蝶のオスは藤袴の蜜を求めて集まってきます。アサギマダラは、春に1000km以上離れた南の国から飛来して日本で繁殖し、世代交代したものが秋ごろに南の国に戻っていくのですが、アサギマダラの休息地になっている場所では、藤袴の栽培を積極的に行って、観光スポットにもなっているようです。 色・匂い・アサギマダラとの関係など、俳句にできそうな要素がはっきりしている分、類句も多くなるのかなぁ・・・と思いました。どんな発想で詠もうか非常に迷う兼題だと思います。/打楽器
●藤袴は、実は有毒であることを知りました。人を死なせるような強毒ではなく、かつては利尿・黄疸に効く薬草として扱われていたようです。また、風呂の湯に入れれば、神経痛・皮膚の痒みに効くともされていました。 その毒に目を付けた(?)のが、アサギマダラという蝶。藤袴(あるいは近縁種のヒヨドリソウなど)の蜜を吸うことで毒を体に溜め込み、鳥などから身を守っているそうです(幼虫時代から、ガガイモ科植物の毒を摂取して毒化しているようですが)。アサギマダラの模様は、有毒であることを知らせる警戒色のようです。 さらにオスの成虫は、体内に性フェロモンを作り出すために、藤袴の毒を摂取していると考えられているようです。 ただ、現在藤袴は絶滅危惧種ですから、藤袴にありつけずに困るアサギマダラが結構居たりしそうです。/多々良海月
●組長ブログに、何度となく登場した「藤袴」と「アサギマダラ」の画像。 特派員レポートの画像に魅せられ、脳内回路は藤袴とアサギマダラがセット物として出来上がっています。 二千キロも旅する蝶、古の人もこのセットを楽しんでいたに違いない! 時空を超えたこころと楽しみにワクワクします。しかし、自分は「藤袴」を見たことがありません! 岩手生活時の自分の周りにはなかったと思う? それとも、気づかなったのか? /天晴鈍ぞ孤
○私のブログ『いつき組日誌』は毎日更新しています。自称組員さんたちが、さまざまな兼題の写真や情報などを送ってくれるので、
折々アップしています。時々覗いてみて下さい。

●古代から歌に読まれている 日本にあった藤袴も渡来種 なのですね あぁ難しい/狩谷和寓
●??藤袴を見たことがなかったので、できる範囲でいろいろ調べたのですが、ひとつ興味深い情報がありました。藤袴は長年、大陸からの帰化植物(といっても奈良時代頃)だと考えられていたのですが、実は日本在来のものもあるようです。異なる情報源で真偽を確かめたかったのですが、時間切れで出来ずじまいなため、細かい記述は避けます。きっとどなたかが投稿してくださるはず! 私個人の推測としては、大陸から藤袴が導入され、さらに(おそらく同じ頃に)万葉集で「秋の七草」の一つとして選ばれ、なおかつ漢方薬としても使われたため、「藤袴は中国伝来」説が人口に膾炙したのかな、と考えております。 ??季語としての藤袴のイメージが正直あまり湧かなかったのですが、写真や動画を見ているうちに、「素朴なのに、なんだか妙に色気があるな……」と思うようになりました。派手さはまったくないのですが、疲れた色気というかなんというか。風に揺れる感じとか。同じような印象を受けた方はいらっしゃるのでしょうか……。/オサカナクッション
○え? 日本在来種? 新しい情報が入ってたら教えてね

●藤袴を調べれば調べるほど、消えゆく植物だと言うのが惜しい。なんとか残りはしないものか。自然は大事にしないといけないなと思いました。/浅河祥子
●自生の藤袴は、護岸工事によって2007年環境省レッドリスト入りしています。絶滅が危ぶまれるほど、激減しています。護岸工事のあり方もっとよく考えてほしいです。/のもとみな
●藤袴とは名前が良いのか尋ねてみるとあちこちの民家に沢山植えられているのが見つかった住人によるとよく茂るので手入れが大変だが渡り蝶々のアサキマダラの来るのが楽しみだと言っていた。/小倉治山
●お世話になります。あちこちで集中豪雨の被害に遭われた地域の皆様にお見舞い申し上げます。
 さて、兼題「藤袴」ですが、京都では20年前「藤袴プロジェクト」と題して、京都大原野で見つかった藤袴を寺、神社、公園、工場、学校、個人宅で移植、ふやし、あの不思議な蝶、アサギマダラを呼び寄せる一大プロジェクトが敢行されました。今では、あちこちに藤袴が咲き乱れ、吸蜜のために群れ集う様子が見られます。紫式部の邸宅跡といわれる廬山寺や新島襄の邸宅跡にも、アサギマダラがやって来ます!そして次なる地へと翔びたつのです。あの小さな蝶にマスキングをし、いつどこで見つかったかを報せる活動をされている方々を知っていますが、羽はぼろぼろになっていたりするそうです。最長は台湾まで!アサギマダラにとって、大事な大事な藤袴なのです。/キャサリンまさこ
○今、結構あちらこちらで、藤袴を植えるプロジェクト進んでいるようです。うちの庭にも植えたら、来てくれるのかな、アサギマダラ♪

●古風・清貧のイメージがあります。/駒斗
●藤袴には、色を読み込んだ俳句が多いと思います。あまり派手でなく、かすれたような地味な色ですが…かえってそれが良いのでしょうか。/藤岡美波
●秋の七草として名前は有名ですが、見たことがなく、なじみがありませんでした。何年か前、百花園に行ったとき、秋の七草コーナーがあり、始めてみました。覚えると結構目について、公園や庭園でたまに見かけます。あの淡い色合いが素敵ですね。/花菖蒲
●藤袴、画像を検索すると見たことあるような気がするのに北海道には自生していないようです。匂いは全くわからず。源氏物語に絡めて作る方も多いでしょうね。季語が藤袴でなくてはならない句になったかどうか不安ですが投句します。/中村すじこ
●藤袴。秋の七草に入っている位だから“秋だな~”と誰もが感じるような風景が似つかわしいかとイメージしていきましたら、和風とかお年寄りの姿とか落ち着いた色合いが湧き上がりました。それもかしこまっていないけれど品のよいものがさりげなく日常にある感じ。あくまで自分の解釈ですが、なるべくたくさん作ってみたいと思います。/古都 鈴
●今回初めて藤袴の名前と姿が結び付きました。もあもあした雲状で、ほんのり紫色の花。乾燥させると桜餅みたいな香がするというのはまだ試したことないので、いつか嗅いでみたいです。襲の色目では紫・紫の組合せの名だそうですが、「藤袴何色と言ひ難かりし」(粟津松彩子)という例句もあるくらい、実物の色はぼんやりしているのになぜなのでしょう。名前のイメージ先行なのでしょうか。/離松
●今回の兼題である藤袴はなじみがないので、歳時記を読んだり、ネットで検索したり、本を読んだり調べるところから始めました。万葉集の頃から日本で愛されてきた花と分かったのもあり、個人的に、古風に感じるもの、という共通項で藤袴と取り合わせる言葉を考えるといいかもと思いました。どこまで古いかは難しいですが! あと、枯れたあと匂うこと、藤袴の「袴」という文字、小さい花がこちょこちょと集まり咲く様子、細い糸のようなめしべも、取り合わせの発想を広げるヒントになりそうです。袴という言葉に引っ張られすぎないようにするのは大変でしたが! 藤袴は「どんな感情を表現する時に似合うかな?」ということも今考え中ですが、なじみがないのでけっこう難しく感じます。(汗)花言葉もヒントになるかも??と家族と話しあいましたが……。個人的にはYouTubeで藤袴の動画を見て、じんわりとゆっくり穏やかに優しい気持ちになる花だなぁと感じました。アサギマダラ(蝶)の立派さとこじんまりした藤袴は絵になりますね。/小鳥ひすい
○「じんわりとゆっくり穏やかに優しい気持ちになる花」という感じ方もいいなあと思います。植物の季語って、さまざまな表情をもっているから見飽きないし、面白い。

●植物だけの季語歳時記も欲しくなりました。/丘 るみこ
●花の形がとても個性的で、それを詠まねばならない気がしています。一方で、その花の様子から「幻」とか「夢」とか「見えない境」みたいなイメージが膨らみ、それをどう取り合わせようかと考えています。/る・こんと
●藤袴には、どこか幽玄な気配が漂うように感じます。とりわけ京の人々に深く愛されてきた花のようですね。/渋谷晶
●取り合わせの例句を見ると、思い出とか面影とか、何となく過去につながるもやんとしたものが似合う季語なのかなと思います。何かの名残を思わせるような取り合わせになるよう考えました。 それと、参照した角川俳句大歳時記の考証欄のなかで、『滑稽雑談』(正徳三)に「栄雅抄に云、漢書に、ある女、野に行きて死にたりけるが、藤にて織りたる袴を著てはべる。その中より生い出でたりといふ」という引用から、落語の野ざらしを思い出して取り合わせたのも。/離松
●敬愛なる組長!「翡翠」も「藤袴」も取り合わせがむつかしかったです。藤袴、最近見ないような気がしています。/村上 無有
●藤袴色としかいいようのない中間色を見ていると、いい悪いと顔にださないようにあえてトレーニングされた自分を思ってしまう。そこにいたらそれですむと小さいときから、いいきかされて黙っていた自分のことが。。あ、それで藤袴とか萩のような「ほわっとした花」が好きなんだと・・・怖いけど、真相を思いました。普通ならピンクのバラとか、菫とかはっきりした色が好きなのに、私は藤袴とか萩とか、卯の花のような「ほわっとした色」でも芯が結構きついと思います。でもあえて自分をめだたせないようにぼわーっと見せる、その性格はいろいろあったけど、なぜこの花が好きなのか・・・深層心理を突いたようで怖かった。/砂山恵子
●藤袴の花言葉が「ためらい」「遅れ」とあり、なんとも可哀相です。花言葉とは誰がいつどのように作り出したのでしょうかね。/大阪のアン
○花言葉を調べてみるのも句材探しの一つですね。

●俳句道場は、私の一番の俳句の参考書です。書き写すのがなかなか追いつきませんが、頑張って続けていきます! 初心者の私には季語の本意は歳時記だけでは、なかなか分からないので、こちらで先輩達の意見を聞いて少しづつストックを増やしていきたいと思います。/東京堕天使
○活用してくださって嬉しいです。「俳句道場」は、参加者みなで作り上げていく「百年歳時記」なのです。

●組長はじめスタッフの皆様、いつもありがとうございます。「梅雨寒」の週では人選をいただき、ありがとうございました。でも私の中ではちょっとした混乱がありました。ハイポの「梅雨寒」。発表を見て、「は? 能面の瞳の穴や 【梅雨寒じ】 ????」ナンデ【梅雨寒し】じゃないの? 組長が添削してくれたのかな? だって私は、「梅雨寒し」で投句してるんだもの。ナンデだろー  ナンデだろーー・・・・・・・・と、既に死語となってしまった、ギャグを一人呟きました。いや、だが待て暫し・・・・・・・と、心を落ち着けて考えました。もしかして、私がブラインドでミスタッチしてたのかな・・・・・・・・! つまり、「S」と「Z」をミスタッチしてたのかな・・・・・・と感じたのです。投句の返信を確認してみたら・・・・・・・。なんとまぁ、案の定、投句原稿が「梅雨寒【じ】」になってるじゃありませんか。「つゆさむし」で変換していれば、「梅雨寒し」で投句できていたのに、ワタシは「つゆざむ」で変換して「梅雨寒」を出し、「寒し」の「し」の送り仮名だけを後から入力していたのです。何故そんな面倒な事やってたのかと言うと、「つゆさむし」では「寒し」が出ないだろうと、邪推いたしまして、「梅雨寒」は「つゆざむ」で素直に変換してくれるので、それで「つゆざむ」と打鍵して、後から「し」をいれていたんです。今ゆっくり考えて確認してみりゃ、「つゆさむし」でも「梅雨寒し」と変換するのね。でも、「梅雨寒し」じゃなくて、「梅雨寒じ」でも通ずるの? と新たな疑問が生じ、「寒じ」でググってみましたら・・・・・・。なんとまぁ、あーーーるじゃあーーーりませんか、「寒じ」という言葉が!!! 3年ほど前、ハードオフで756円で買ったシャープの電子辞書にも、「【寒じ】・・(動詞「寒ず」の連用形の名詞化)寒さの身にしむこと。さむさ。」??と出ていました。・・・・・・・という事は、「梅雨寒じ」はありなんですね。いやぁ! 当たり前ですが組長の知識の豊富さにたまげまくりました。でも、もし、ワタシがミスタッチをせず、「梅雨寒し」と正確に打鍵していたら、ボツだったのかもしれませんね。この話を組長が知ったら、 「今、貴方のお話を聞いてみて、それじゃぁ採点のし直しね。この句はボーーーーーツッ」と叫んでますネ。スイマセンでした。私がミスタッチをしたばっかりに、あたら人選に入るべき方を、お一人弾き飛ばしてしまったと思うと、居ても立ってもいられません。でもまぁ、「瓢箪から駒」、「棚から牡丹餅」、「濡れ手で粟」、「転んでもただでは起きぬ」。私の座右の銘そのままの出来事ではありました。/江戸人
○あ、ごめん。脳が勝手に「梅雨寒し」と読んでた、ははは!

●おうちde俳句のファイル大切にしています。 今年はおうちde俳句が多くなりますが、鍛えどころだと思って愉しみたいと思います(*゚▽゚*) 先生もどうかお元気で、またテレビで拝見するのを楽しみにしています。/檀凛凪
○「おうちde俳句」、来年の募集に向けて、コツコツ作って下さいね。

●秋の夕方というといつも「秋の陽は釣瓶落とし」というフレーズが頭を過るのでついつい「落日」という言葉を使いたくなってしまいます。/大佛清
●梅雨晴の午後、大きな塊になった鷺が山の方へ飛んで行きました。雪山を思わせる白さです。 これを詠んだ場合、季語は梅雨晴になりますが、イメージとして山が雪に覆われていると感じました。 鷺は青鷺白鷺と決めないで、雪山の如しとすることは可能でしょうか。 /寿女
○具体的な俳句が添えられてないので、なんともお返事のしようがないのですが、かなり難しいことをやろうとしておられると思います。技術的にも相当ハードルが高そうです。

●いつも楽しく俳句を作らせて頂いています。外国から入った果物や花、食文化は季語になりうるんでしょうか?/はつお
●絶滅して存在しなくなった生き物たちは、その後季語からも存在が無くなるのでしょうか /てす
●「取り合わせの句」というものを,どういう発想や思考をしていけば詠めるのかがよく分かりません。プレバトの秀句『マンモスの滅んだ理由ソーダ水』の2つの距離感の面白さは分かるつもりですが,では自分で詠んでみろ!といわれるとどうにもなりません。特に「兼題が決まっているとき」はお手上げになります。俳筋力の必要な高度な連想ゲームだ!と思うのです。/沢拓庵
●組長、正人さん、こんにちは。  ところで、今日は、ご相談です。 俳句にオリジナリティとリアリティが大切だとのお言葉は、肝に銘じているのですが、このサイトの様にちょっと先の季節の兼題だと、なかなか実感を感じてから作る事がむづかしく、どうしても頭の中である場面のストーリー作って作句してしまいます。良くないでしょうか?/東京堕天使
●季語との取り合わせで心がけるべきことを教えて下さい。/流心
●毎回、今回の兼題はむずかしいなあと思います。 繰り返し季節を過ごし、一つの季語を幾度も詠んでいくうち、いつかすとんと落ちるものなのでしょうか。/明世
●季語についての御質問 たとえば檸檬は、秋の季語ですが、「青い檸檬」、「れもんの子」のように未だ若い状態の実を使う場合も、秋の季語として扱われるのでしょうか、あるいは無季のものとして使用可能なのかをご教示ください。/山﨑菫久
●575って本当に良いリズムなのかなあ?/脩平
○本サイトでは、兼題季語に共に挑戦することや、季語についての情報交換を第一義としております。俳句一般の質問について、お答えしていく余力がありません。これらの質問は、是非、YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』のコメント欄に書き込んでいただければと思います。すでにお答えしている質問もありますし、これからのお答えリストに加えることができるかと思います。以上、よろしくご協力下さい。

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

 

※『俳句ポスト365』の文字が小さすぎる?
 この問題に関しては「それぞれのパソコンの個性によって見え方が違ってくるので、統一して同じ大きさにするのが難しい」のだそうです。次の方法でひとまず対処して下さい。
 「CTRL(コントロール)」のキーを押さえておいて「+(プラス)」のキーを押すと、自動的に文字が拡大されます。同じ方法で「-(マイナス)」のキーを押すと小さくなります。一度この方法を試してみて下さい。

夏井先生

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