俳句ポスト365結果発表

  1. TOP >
  2. 結果発表 >

第253回 2020年10月29日週の兼題

  • よしあきくん一期一会の一句
  • 初心者向け解説コーナー今週の俳句道場
  • 今週のお便り
  • 人・並選の俳句
  • 天・地の俳句

今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
灰色の 街を泳ぐ 私は鮫 空鯖
繁忙や 鮫と闘う 立ち向かう 五森俊明
鰐の背や 跳ねて笑うか 白兎 浩二
湘南の 防風林に 鮫注意 鵠洋
三陸で 泳ぐ鮫の目 そらをみる 静樹
鮫怖し 母もかくかと 幼子の問う 鼠丼
海面に 雪が流れる ジンベエザメ 天間
鱶鰭を 裂く指先に 潮香る 不乱鬼
鮫飼いの 春を待ちわび しぶき浴び 福岡俊和
人喰いと 言われる鮫は 悪者か 友心(ゆうしん)
深き海 水面に映る 鮫の影 いろはいるか
サメとエイ 今日は師弟設定 子と水族館 えみごころ
スイミーよ 知恵と躍動 鮫に勝て かすみ
ギラギラと 夜間パトロール 鮫の如し ぐりぐら京子
図鑑みて 鮫見たし子と 水族館 のりぴー
鮫の父 写真蟠る 14才 みゅみゅぅ
ダイビング 僕は鮫より 大きくて 眞さ野
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
突き破る鮫の頭や空っ風 バーバラ
奴智鮫を触るる水に冬覚え 香村
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
休出で、ススキに、頭撫でられる。 田舎者
詫び錆の 触れて熱燗 秋深し  きなこ
熱燗に早く回るや 祖父の舌 春日
余命宣告 延びる寿命に 餅高し 信州羅武
鴉にも 美声がおりて 秋の空 太郎次郎
鰭酒のまず香りかぐ好々爺 たけし
鯖を焼く匂い香ばし秋の夜長 チャナ
調理する母の背寂しいセロリかな しゃも吉
子供の帰って匂いだけする公園 ぬるはち
秋雲の影を映せし浅間かな いいよこいよ
天高し父の鋸の歯銀冴えて 留宇句
落ち葉踏みカサコソ楽し遊歩道 彩々
冬の凪水面引き裂く主の声 藤田 総師
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合はその季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、12月23日24時締切の「狐火」です。ご投句お待ちしてます♪

着ぐるみの頭は鮫や雲はかまぼこ けろよん
鮫雲が寒さをいっそう倍化するなり 中神吉かつ
襟立てる鮫色の風急ぐ街 干珠
鮫の雲形低空遊泳 ひろちゃん
鮫のごと我を怒鳴るは母の声 ヤマザキけんと(み)
鮫なりぬ湯上がり我に朝の風 ヒロキ
頬に刺す空気サメの歯のようなり sugarlily
鮫色の逢魔が時に電話鳴り ヴィッカリー趣乃
婚活のハイスペ男鮫女 まじめ
遠足や小判を護送ジンベイザメ 浦野幸一
コロナ禍も世渡り上手小判鮫 越仙
バイク誌の表紙写真や鮫の顔 パオ
○季語を比喩として使うと、季感が弱まります。

色褪せたポスターの鮫目がギラリ ティーダ
コロナ禍に寒さを凌ぐ鮫のマスク ともきのパパ
迷い子の鮫のマスクは涙色 哲
控えめに転がる鮫の抱き枕 月影ミウ
助手席にすまし顔したIKEA鮫 梨山碧@IKEAと言う家具屋さんの鮫のぬいぐるみがヒット商品。
○絵に描かれたもの、ぬいぐるみも同じく季感が弱まります。

鮫肌のようにざらざら婆の肌 とし子
鮫肌に残るあざとい兎の毛 ななこ
鮫肌のじさまの足のうろこかな はる
鮫肌の我の踵や冬深しo 鄙げし
見にくいよ手当て不足でさめ肌に 美泉
鮫肌がつるつるお肌を恋しがる 真壁佳子あすなろ
鮫肌にスクワラン塗る母恋し 沙瞳
水を飲む尿管結石にサメ肌よ 筋トレ俳人
鮫肌や追いつけ追い越せ保湿剤 金曜日の男
サメ肌にクリ-ムぬりこみ手を眺め ほうすい
たとう紙に姑の筆の文字鮫小紋てふ ミユキ
たとう紙をなぞる母の手鮫小紋 竹村マイ@蚊帳のなか
●鮫肌とか鮫小紋でも句を作ることができますか?/蕗子
●鮫という季語を「鮫小紋」とか「鮫文様」という言葉にしても季語として使えますか?/花ほっぺ
○「鮫肌」も「鮫小紋」も一種の比喩から生まれた言葉。季語ではなくなります。

病みあがり鮫ずに立とう我が心 はるさめ正義
○これは親父ギャグ。

祝い宴老若男女ふかひれ煮 京女
中華一 ヨシキリザメの ヒレスープ 午勢至(ごせいし)
○ここまで料理されてしまうと、「鮫」という季語とは別物に。

鮫入りて蒲鉾旨し紀伊みやげ PON
感謝状をワクチン基材鮫肝油 せっちやん
苺味幼き頃の鮫肝油 ばんびぃむーん
○蒲鉾や肝油となり果てた「鮫」も同様。

鮫皮で すりし山葵 乗せ食べる 雄萬里
つんとくる鮫肌こする本わさび 蓮花
新そばを待つ秋空に鮫の皮 京子
鮫皮で下ろす薬味や甘味増す  わわ
鮫の皮わさびのかほり引き立てて 伊豆子
鮫皮に剃りし山葵根蕎麦を食む 一碁一会
鮫皮の柄美しき日本刀 蝦名瑠緋
鮫皮の靴はネオンの影泳ぐ まそか
気迫満つすり足の音鮫胴に 眞虎人
若き日のペアの財布は鮫の肌 未知
○ここまで加工されてしまうと、これまた同じ。今回、加工物としての鮫を詠んだ句は、以下の数ありました。
 ・フカヒレ、ふかひれ 49句
  蒲鉾、かまぼこ   46句
  刺身        37句
  スープ       33句
  山葵、わさび    33句(鮫皮ですりおろす…)
  肝油        23句

寝ころがり鮫の話を読みにけり 秦 浩
○「鮫の話」を読んでいるのですから、これも季感は薄くなります。むしろ上五に別の季語を取り合わせたほうが、良い句になりそうです。今回の兼題とは違う季語の句にはなりますが。

鮫の歯のチョーカーもらふ誕生日 鈴木翠月
鮫牙や国立博物館のど迫力 舞妓はん
○「鮫の歯」は、ちょっと惹かれる句材ですが、加工されてしまったチョーカーや展示物となれば、これも微妙です。

冬日差す歯だけを残す古代ザメ 理露
○むしろ、この句のように別の季語と取り合わせると作品としては生き残れるかと。ただし、今回の兼題にはそぐわない……ということになってしまいますが。

●似たような発想
鮫たちに悪名着せしジョーズかな ひろ史
ジョーズの歯人食いざめの恐怖撒く 安田隆信
肌凍る思い浮かぶはジョーズ3 松瀬章章
●鮫の暴走も地球温暖化の影響が大です。 2050年にCO2の削減に、人類が本気で取り組んでいかなければなりません。/松瀬章章
○お気持ちは分かりますが、「鮫=ジョーズ」を詠んだ句は、41句ありました。どれも映画の範囲を越えてないものだった……残念。

●鮫の俳句と聞いて正直なにも思い浮かびませんでした。 鮫が季語だという事も知りませんでした。 私が小学生のころ『ジョーズ』が流行りましたが、それすら忘れていました。 あと懐かしの肝油。笑 少しずつ思い出し、なんとか10句書き上げました。 よろしくお願いします。/中原柊ニ
○お気持ちは分かるよ。その10句の中で、今回の類句ワードは何個入ってましたか。以下「似たような発想」の数字、参照して下さい。

【今回の類想ワード】
 ・海   1122句!!
  波    178句
  泳    260句
  港     40句

 ・目、眼  594句(目377、眼217)
  歯    429句
  肌    239句(内、鮫肌104句)
  腹    218句
  口    212句
  尾    118句
  皮    109句(内、鮫皮38句)
  牙     82句
  顎     50句

 ・食、喰  622句(鮫を食ったり、食われたり……)
 ・血    158句

 ・青、蒼  367句(青鮫、青空、海の青 等)

 ・水槽   195句
  水族館  100句
  ガラス、硝子、玻璃 75句

 ・漁    151句
  釣    103句
  吊     70句
  競り    49句

 ・星    162句(空の星、鮫の模様の例えなど)
  空    160句
  天     79句
  陽     38句

 ・悲、哀   53句
 ・孤     50句
 ・飼     44句(心に鮫を飼う人が多くて~)
 ・刃     38句
 ・巨大    35句
 ・虚     35句(だいたい「眼が虚」)

 ・さめざめ(と泣く鮫) 26句……

●類句例
  水槽の鮫と目が会い後ずさり   むべ
  水槽の鮫と目の合ひ腰ひける   もりお
   ※ 鮫と目が合う句多数

  海日や戦闘機めく鮫の影     黒子
  戦闘機めいて頭上の鮫の影    くさ
   ※ 鮫を戦闘機などに見立てた句も多数
○いつもお伝えしていることですが、類想は言い換えると共通理解の土台です。肝心なのは、そこに3~5音分ぐらいのオリジナリティあるいはリアリティをどうプラスするか。それが勝負所になるのです。

◆季語深耕
●鮫がなぜ冬の季語なのか、よく分かりません。ぜひ教えて下さい。/森爺
●どうして鮫が冬の季語なのか、ちょっと調べてみたのですが確信の持てる情報を見つけることができませんでした。 句全体として冬の季感をまとえるように工夫したのですが、成功しているかどうか。/箪笥
●「鮫」で「冬」を感じるのだろうか?俳句初心者の素朴な疑問です。/池田玉繭
●鮫がなぜ冬の季語なのか、検索をしたら、橋本直さんの記事に、由来不詳とありました。そんなこともあるんですね。よくわかんないけど、冬の季語だよ、と。季節感が乏しいせいか、幻想的な句も多く、口語との相性も良さそうでした。俳句ポストの兼題は、いつも難しいのですが、それに真正面から取り組むことで俳筋力を鍛えられそうな気がしています。これからも荷重強めでお願いします。/琲朴
●鮫が冬の季語だと知って衝撃的でした。冬の鮫は美味しい(らしい)からなのでしょうか。鮫と聞くとまず夏の海を連想してしまう私、季語の本意をつかめないまま締切日が来てしまいました。鮫は種類によって、不気味なものから愛嬌のあるものまで様々あるので、イメージが定まらなかったのですが、そこが難しいけど楽しくもある兼題だな、と詠んでいるうちに気づきました。/オサカナクッション
●私の句に詠んだハワイは常夏で、冬の季語の鮫と合わないかもしれませんね。でも、鮫はどうして冬の季語なのでしょう?/蒼求
●鮫という季語は季語らしくないなと感じました。鮫という言葉一つで冬を表すのがとても難しかったです…。/カヅラ梅
●鮫は、大型で獰猛だから冬の季語だと書いてありました。 冬の海で釣り上げる鮫は、冷たくて怖いと思います。その鮫を処理する漁師さんのたくましさを俳句にできたら、いいのかなと思いました。/打楽器
●鮫という季語ですが歳時記によっては、夏の季語として掲載されていました。(電子手帳で現代俳句歳時記) この様に二つの季節に掲載されている場合は季節はどの様に判断したらいいのですか。他の季語も同様なケ-スがありました。 ご教授をお願いします。/雅由
●質問なのですが、今回の季語である鮫は12月で、冬の中でも終わりの方の季語だと聞きました。なので季語の鮫を使う場合は、12月後半をイメージするような俳句にした方が良いのですか?それとも、今回私がかいたように、初冬のような俳句でも大丈夫なのですか?教えていただけるとありがたいです。/ヒロキ
●鮫は冬の季語という事でしたが例句を調べて見るとエ~ッ!ホントに冬なの?と疑問に思ってしまいました。 いっぱい見つけたのですが有名な俳人の句を五句ばかりあげておきます。  
梅咲いて庭中に青鮫が来ている    金子兜太  
蒲公英や鮫あげられて横たはる    水原秋櫻子  
春暁や大いなる鮫獲れしとふ     原石鼎  
紫陽花のあなたの鮫の口ひらく    坪内稔典  
浜五月尾がきかん気の小判鮫     野沢節子         等々 わからなくなってしまいました。/喜多輝女
○冬の季語である理由も含めて、鮫の季節感の問題は、一筋縄ではいきません。初冬か晩冬か、といった判断そのものが、無用かもしれまない。ましてや、「大型で獰猛だから冬の季語」という解説もちょっと乱暴な気がします。例句に季重なりが多いのも、「鮫」の特徴の一つですね。
 まずは、季語深耕に寄せられた情報を読みつつ、様々な疑問について一緒に考えていきましょう。

●鮫の俳句なんてあまりないだろう、とネットを引いたら出るわ出るわ、軽く100は超えた。しかも迫力のある句ばかり。読んでいるうちに、あまり鮫のことを知らなかったことに気が付いた。そこで、図書館で「鮫の本ないですか?」と探してもらって図鑑を借りてきた。 なんと、ほう!と思うことがたくさんあった。 ・鮫の肌にあるのは、「皮歯(楯鱗)」という。なるほど、堅い。しかも生え変わるのだそうだ。 ・浮袋がない。だから、泳いでいないと沈んでしまう。肝臓に油をためて、比重を軽くしているのだそうだ。油は、化粧品などに使われる。 ・筋肉を動かす微弱な電気を感じたり、水中で動くときの振動を感じられる。魚の居所がすぐにわかるということ。ハンターだ。 ・オスはメスを追いかけ、逃げないようにメスに噛みついて交尾を促す。えらいこっちゃ。でも大丈夫、メスの皮膚はオスの倍も厚くて、重いケガにはならないそうだ。 ・卵を生む種、卵を体内で孵す種、胎盤がある種、と多様。なんと、ジンベエザメは卵を産むことも子を産むこともあるそうだ。 ・餌に食いついたときは、眼球が眼窩の中で後ろに回って眼球の白いところが表に出る。目を傷つけない効果があるそうだ。 ・ホホジロザメおよびその仲間は温血動物で、動きも素早い。 ・呼吸のためには鰓に海水が循環しなければならない。じっとしていると鰓に水がいかず、たいていの鮫は窒息してしまう。漁網に誤って引っかかったり、海水浴場で人を守る為の網に鮫が引っかかると死んでしまうそうだ。 ・誤って引っかかって捨てられたり、鰭や肝臓だけ取って捨てられたり、スポーツフィッシングで殺されたり、毎年、多くの鮫が殺されて、少なくなっているそうだ。 俳句、ギャ句はなかなかできないが、鮫を調べるのは面白かった。 /葱ポーポー
●兼題「鮫」について、以前NHK俳句の兼題に出題されていたことを知り、当時の資料を漁ってみました。動物の季語はその動物が一番美味しい時期の季語なので、そこから発想を広げてみました。 鮫の漁獲量は、宮城と岩手で全体の半分以上を水揚げしているそうなのですが、その中でも一番の漁獲量をほこるのが気仙沼市でした。東北の生活と密着しているような季語でもあるのかなと感じたので、そのあたりも季語のポイントになりそうな気がしました。/南方日午
●鮫はなぜ冬の季語なのだろう?とまず思いました。生き物の季語は、それを食して美味い季節が季語、という考えによると、鮫は冬が旬の食べ物になるのか。『夏井いつきの季語道場』には「鮫」と「海豚(いるか)」が似て非なる季語たちとして掲載されていました。ともに冬の季語です。食文化という観点からの考察の記事はとてもためになりました。こんな一節が書かれてありました。<季語は時代とともに表情を変えていくものだとの認識を持ちつつ、今だから詠める「鮫」や「海豚」を詠み残していきたい>。兼題季語による投句はすごく難しい時があるが、1つの季語を追求するという行為の大切さを、「鮫」はあらためて感じさせてくれたと感じています。/高橋寅次
●組長、こんにちは。 鮫は、作るのが楽しくてたくさん出来たのですが、冬である理由が大歳時記を見てもわからず、さらに映画の影響で夏の獰猛なイメージがちらついてモヤモヤしていました。 そこで、組長の「動物はだいたい食べて美味しい季節」という言葉を思い出し、調べ直しました。 そして、以下の内容が出てきまして、私はこれに納得しましたのでお読みいただければ幸いです。 (見当違いでしたらすみません)
◇冷蔵技術が未発達の時代に、内陸県で新鮮な海水魚を入手することは困難で、塩漬けや干物が一般的だった。 しかし、鮫肉はアンモニアが生じて雑菌の繁殖を防ぎ腐敗を遅らせることができるため、特に、冬場は生魚のままでもある程度日持ちするので、内陸県へ流通し、貴重な冬の味覚として定着した。 また、正月やハレの日の食材としても重宝された。
◇鮫は種類が多くほぼ一年中獲れるが、鮫漁の旬は冬~春にかけて。 特に、寒中で獲れた鮫は身が締まり美味である。 以上。 今、締切前で頑張って句を作り直しています(笑)/いさな歌鈴
○歌鈴さんのレポートは秀逸です。正月やハレの食材として、貴重な冬の味覚として重宝されたのが「鮫」なのです。
 そして、すりいぴい君のレポートもダメ押しのように読んで下さい。

●◆鮫 11月11日 鮫(さめ。三冬、生物、傍題:鱶(ふか)、よしきり鮫、青鮫、星鮫、猫鮫、鋸鮫、撞木鮫(しゅもくざめ))。「横口目に属する軟骨魚。体形は紡錘形で、鰭が発達し、皮膚はざらざらしている。口は下面開き、歯は鋭い。大型の方は鱶と呼ばれている。凶暴で人を襲うこともある。肉はかまぼこの材料になり、鰭は乾燥して中華料理にもちいられる」(「カラー図説日本大歳時記 冬」講談社、1981年、鈴木六林男)。★鮫(軟骨魚綱板鰓亜綱のうち、エイ目を覗いたものの総称。関西では鱶、山陰では鰐ともいう。頭部の下に口がある。表面はいわゆる鮫肌。鮫は人を襲う凶暴なものもあるが、多くは危害を与えない。肉は練製品の材料に、尾鰭は中華料理の高級材料になる)(「俳句歳時記 冬」角川文庫、2011年、傍題:鱶)。★「猛魚で大きな口をもつ軟骨魚。かまぼこの材料。大きなものが鱶。古名はわに」(「いちばんわかりやすい俳句歳時記 冬」主婦と生活社、2017年、辻桃子=阿部元気)。★ 海の他の生物とほぼ同様に、生態や姿恰好を詠むことが本筋?かと思うけれど、食材(ふかひれ)として詠むことはどうか。日本は世界有数の生産国であり、江戸時代にはすでに輸出されていたという。季語としていつ頃定着したのかはわからないけれど、ふかひれ料理になってからを詠むのはさすがにどうかとも思う。なお、ふかひれのみを目的とする捕獲はされていない模様で(断言できないけれど)、混獲の際に獲れたものがふかひれ食材として販売されているらしい。またその際の鰭以外もきちんといろいろな分野で活用されているとのこと。であれば、鮫漁という場面は詠みにくい。混獲として釣れてしまった場面は実際まれではない気がするけれど。輸入ものについてはよくわからない。蒲鉾原料ではあるけれど、もちろん蒲鉾句は不可。★ なにより、この目で見たことがない実在生物季語を詠むことの難しさ。ここが個人的にはなによりの難関・・。水族館は別にして、鮫を海や船上や港で見たことがある方がどのぐらいいるのか・・。個人的な季語体験というものがない。水族館の鮫を詠んで、冬の季語「鮫」句ですとは言いにくい・・。もう、空想前提・全開で詠むか・・。そう考えればむしろ逆にどのぐらい振り切れるか面白い。★ 「鮫」といえばほぼみなさんが連想されるのがおそらく「ジョーズJAWS(75年、スピルバーグ監督)。何回も観たが、また再鑑賞。やっぱりよくできていて面白い。老漁師役の英国の名優ロバート・ショウは最高だった。夜の船内で互いの傷を見せて自慢しあうシーン、45年に沈められた重巡洋艦インディアナポリス号の惨劇の独白シーンはやはり名シーン(ただし、300名のほとんどが鮫の攻撃により死亡したかのように語られているのは客観的には適切ではない)。★ youtubeで「撮影された中で史上最大巨大サメ」という動画を観た(たぶん本物映像)が、腰ぬかしそうになった。推定6.1m, 50歳の超巨大鮫。他にも海外ドキュメントの命知らずなものもある。★ 閑話休題。冬の似た季語に「海豚」(角川、主婦の友社歳時記には掲載なし)「鯨」(勇魚)がある。印象はそれぞれかなり異なるが、「海豚」「鯨」と入れ替え、感慨が変わらないのではちょっと困るなあ。/すりいぴい
●あとちょっと徒然に。鮫といえばどうしても凶暴残忍の印象が強い。特にホオジロザメなど。しかし鮫もいろいとで、コバンザメ、ジンベイザメはホオジロザメと少し、いや、かなり異なるイメージ。ジンベイザメは生物学的にはともかく、生態も印象も「鯨」に近い・・かな? また、コバンザメとホオジロザメではかなり抱く感覚は違う。 また、季重なりの句が多い印象。主たる季語としてではなく。半面「鮫」の句だが、現在の眼から見ると季節感が薄く、あえての季重なりと感じられる句もちらほら。★ 先の投稿で、水族館の鮫の句・・と書いたが、西東三鬼の句を発見。美女病みて水族館の鱶に笑む ううう~ん・・・。なんか凄いな・・。そして 老いたる鮫急ぎぬ大水槽の内 池田澄子 また、ふかひれの句も発見。また、坪内稔典氏は多くの鮫の句をユニークに詠んでいる。ああ、締切だ。/すりいぴい
○最後の一言に笑ってしまった。続いて、ツカビッチ君のこの命題についても考えてみましょう。

●「水族館の鮫は季語として成立するのか」季語と向き合った方は考えたのではないでしょうか。私は「古来の季語としての性質は弱くなっている一方、現代の季語としての新しい性質を確立し得る余地はある」という結論に至りました。
【考察】鮫が冬の季語なのは大型で獰猛が由来しているとの一説があり、おそらく鮫の獰猛さと対峙したときの緊張感が冬の寒さを際立たせることからだろう。この説を正として季語の起源を考えてみると、古くは漁や市場の限られた場面でしか鮫と対峙する機会がなく、我々が観測できた鮫の獰猛さこそが本意となったのだろう。一方、現代は技術の進歩に伴い、水族館やインターネットで鮫の生態を観測する機会が得られていることに加えて、鮫の生態研究も進んでおり、例えば巨体を動かすエネルギーを生み出すために魚類であるにも関わらず体温が高い特徴が明らかになっている。無駄なエネルギー消費を抑えている水槽の鮫の姿こそが、本来野生の鮫として観測されるべき姿なのかもしれない。そうであるならば、鮫の季語の本意とは、かつて触れることができた鮫の生態の一部を切り取り、鮫とはこういうものだと決め付けてしまっているだけなのかもしれない。季語が観測者の主観的な定義でしかないならば、観測環境が大きく変化した現代の視点でも観測し直すべきだろう。さて、水槽の鮫を季語とするには四季を問わず接触できてしまう点も解決しておかなければならない。たしかに年中身近に存在する「犬」や「猫」は季節を限定できないため季語としての性質はない。しかし「猟犬」や「炬燵猫」という季語があるように、生物の習性に焦点を当てることで、同じ生物であっても季語として成立するケースが存在する。「炬燵猫」で言えば、暖かい場所でじっとする猫の習性を、我々の生活の中では炬燵とセットで観測する機会が多かったためにそのように定義されたのだろう。同じ理屈で言えば、普段は活動を低下させて消費エネルギーを抑えるという鮫の習性を水槽とセットで観測している現代では、「水槽鮫」という新たな季語が生まれても不思議ではない。どこか冬眠にも似た習性として冬の季語として存在していても納得してしまう。このように、水槽の鮫も新たな季語として成立する余地がある。そうである以上、水槽の鮫は季語ではないと言い放ってしまうのは、無意識のうちに観察者としての役割を放棄しているのかもしれない。古来の本意を尊重する意味では「季語としての鮫」には敬意を払えている一方、「生物としての鮫」は蔑ろにされてはいないだろうか。もしかすると、季語の古来の本意を継いでいくことだけでなく、現代の本意を探すことも現代の俳人である我々の役目なのかもしれない。/ツカビッチ
○水族館の鮫についての疑問は当然のことだと思います。時代と共に、「鮫」という季語の成分が変わってきているということです。現代人にとって、「鮫」という季語における味覚という成分認識が薄れてきているのは間違いありません。

●季語六角成分図「鮫」より。 (視覚)大きく開く口、顎、鋭い歯。ゆったりと泳ぐ。むき出しの鰓孔。機能的な背鰭、尾鰭など。眼の瞬膜。青い荒れた冬の海。魚市場、漁、船。(嗅覚)非常に嗅覚が優れている。血、生臭さ。死ぬとアンモニア臭がする。(聴覚)肉をえぐり、骨を砕く激しい攻撃の音。(触覚)鮫肌。ざらざらとした鱗は効率的な泳ぎを可能にする。やすりや刀剣の柄に使われている。(味覚)フカヒレ、かまぼこの材料、刺身、湯ざらしなど。淡白な味らしい。低カロリー高タンパクで栄養素が豊富。(連想力)ハンター、ギャング、殺し屋、死神、刑事。電気(※鮫は、ロレンチニ瓶という器官で電場を感知することができる)。刀、武器。凶暴性、幻想、虚無。 ★視覚が強く、次に嗅覚と味覚、連想力。進化の粋を集めたような泳ぎに特化した身体を持つ美しき海の捕食者。冬の海の烈しさを代表する存在でしょうか’(なぜ冬の季語なのかはよくわからず。旬も様々みたいだし…)。荒々しく凶暴なイメージがありますが、一部の危険な種を除き無闇に人を襲うことはなく、かなり知能も高いようです。 ★多様な形態や習性、雑学がとても面白い!一方、とらえどころが難しい集合名詞(茸や蝉を思い出そう)。青鮫や撞木鮫などの種名が詠まれた例句もあります。 ★中でも金子兜太先生の「梅咲いて庭中に青鮫が来ている」はあまりにも忘れがたい句です。元々は漁や市場の風景を詠んだ句が多かったようですが、先の句のように幻想的な例句も多く、憧れや畏れの象徴的存在なのでしょうか…ちなみに私は因幡の白兎を思い出します。また、季重なりの句がとても多く、うーん、元々冬の季感が弱いのかしら。これは困ったぞ。/碧西里
○「鮫」は別の季語と取り合わせられて、季語ではない象徴的存在として描かれることも多いですね。これもまた、この季語の大きな特徴です。

◆季語雑学部
●季語雑学部  サメは種類によって数mにもなる種類がいる大型の魚類ですが、アジやサンマなどの硬骨魚類とは違い、ほぼ全身が軟骨で形成された軟骨魚類です。頭部も内臓を包む腹部にも硬い骨はないそうです。なので一般的には全身の骨格標本が存在しません。たいてい硬く残る顎と歯だけで展示されているものがほとんどです。しかし、2年前に国内で遺体保存の技術を用いて7ヶ月かけてメガマウスザメの骨格標本を作るのに成功したそうです。鴨川シーワールドで展示されたそうです。それでも他の魚類から比べると、意外と骨の数が少なく見えます。ちなみに映画ジョーズのジョーズはサメという意味ではなく、顎という意味だそうです。/山香ばし
○なるほど、全身骨格標本がない、とはそういうことか!

●鮫といえば鋭い歯ですが、これは肉を喰いちぎるうちにどんどんすり減ったり、しまいには折れたりしてしまいます。するとどうなるかと言うと、後ろのほうの歯が回転して(!)前に出てきて、また後ろに新しい歯が生えてくるのです。鮫の歯は一生のうちにのべ千本以上生え変わります。また、いわゆる鮫肌の原因を作っている、皮膚を覆うざらざらした組織のことを「皮歯(ひし)」と言いますが、これも成分的には歯と同じであり、脱落と再生を繰り返しています。鮫は全身に歯を持つ生き物と言えます。(参考文献:Miranda Macquitty 著『鮫?海中の多彩なサメたちの世界とその博物誌』同朋舎出版・1993)/いかちゃん
○羨ましいな、鮫。歯科医師会の8020運動、あざ笑ってるだろうな、鮫……(笑)。

●鮫が入る海→沖縄→沖縄の船「サバニ」と思いついたのですが。「サバニ」が漢字で書くと「鱶舟」と言う事を初めて知りました。/洒落神戸
○え? 知らなかった。そういうことか。ということは、沖縄も鮫を食べてた地域?

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 切れ字の「や」を使った場合その句は文語の句となり、中七下五は文語で統一されるべきなのかどうか、と考えてみました。「当然統一されるべきだろう」と思われる方も多いででしょう。 詠嘆を表す間投詞「や」自体は過去も現在も詠嘆を表す間投詞なのは変わりがなく、口語でも「そんなこと知らないや」のように使われます。ただし、この例のように口語では文末にしか出てきません。そうすると、上五や中七で詠嘆する「や」は文語だと類推されます。 ならば、一句内では文語か口語に統一されているべきというルールにからいくと、口語で作句している人は「や」での詠嘆は使えないことになってしまいます。でも代わりとなる切れ字はないような・・・。口語で俳句を作る場合、切れ字ではない工夫で切れを作るべきということかもしれません。 一方で、切れ字は間投詞に分類されていますが、俳句(又は詩歌)特有の詠嘆の記号であって文語も口語もない、文末とはいえ現に今も使っている言葉じゃないかという考え方もできます。事実、著名な口語の俳句の方の句で上五の「や」で切っている例もあるようです。 「や」は仮名遣いとしては現代仮名遣いと旧仮名遣ひで違わないので、仮名遣いの問題ではなく文体の問題と思います。 人それぞれの俳句に対する考え方によって見解が違う問題かもしれませんので、絶対こうだ、と言うつもりはありません。組長、皆さんはどう考えるかなと思った次第です。 組長には、YouTubeのほうでのネタに使っていただいてもかまいません。 /ひでやん
○この問題は、YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』の「文体と表記」3回シリーズの中で、少し触れていたかと思います。仮名遣いの混在はアウトだけど、文体の混在は許容される部分もある、というニュアンスでお話をしたのではないかな。勿論、文体の混在を全否定する俳人もおられるので、総論として語ったと思います。

●第250回「実紫」の俳句道場に、「藤袴」の投句実例を挙げ、この数句は「季語がウゴク」のではないかとする「茫々さんからの設問」がありました。/ 句を批判的に評価するときによく耳にする言葉に「季語がウゴク」がありますが、 ここ、俳句ポスト365は「兼題を詠みこむことが唯一のルール」であり、〈藤袴〉がテーマのときに〈実紫〉でもよいのではないかというような批判は見当違いの議論になります。/ 類句・模倣句の問題と重なりますが、〈みづはみづ洗ひて淋しふぢばかま〉という原句と〈みづはみづ洗ひて淋し実紫〉の句は、それぞれ双子の人格のように非常によく似ていますがそれぞれ句格を異にする「別の句」であると思います。ふたつの句の最も大きな違いは、第二の句が原句の模倣句になるということです。この句の評価は先生の講評に「「みづ」が「みづ」を洗うという表現がなんとも美しい一句。…」とあるように、一にかかって「水で水を洗う」という詩的表現の発明にあります。講評によると掲題の「季語「藤袴」の奥に水の印象を感じ取る人たちも多かった」とのこと。或る種のネット吟行が「水」との取り合わせという共有体験に結実したのでしょう。/ さて、〈みづはみづ洗ひて寂し…〉としても〈水は水…〉としても別の句になりますが、先生が言われるように「似たような発想・似たような句を「類想類」と呼びますが、似たような句がすでに発表されていることが分かれば、自分の句を静かに取り下げるのが暗黙の了解。いちいち誰に届け出るということではなく、自分自身が静かに取り下げればよいのです。(夏井いつき先生)」/ つまり良心に従って創作すれば類似句、少なくとも模倣句の問題は起こらないと思います。二番煎じはは楽しくないという有りようを創作者の矜持とすべきなのではないでしょうか。/  この回「天」位選の句〈実むらさき千年つづく鈴祓ひ〉(龍田山)の講評に、「試みに上五を「紫式部」に替えてみると、兼題「実紫」がいかに生かされているかが分かります。「実」の一字が「鈴」の形状にもつながり、「むらさき」の印象が「千年」前に『源氏物語』を書き残した一人の女性の存在を匂わせます。(夏井先生)/ とあります。これは「兼題」と「傍題」の違いを如実に示す好例だと思います。言葉や表記がかわれば意味は同じでもニュアンスがかわり句のイメージもそれに伴ってかわってくるということです。「兼題を詠みこむことがただ一つのルール」とあるからには、兼題でない傍題を詠む選択は本来避けるべきで、よしんば傍題を詠む仕儀になってもそのことがギリギリ限界まで推敲したのちのやむを得ないものかを自問自答する必要があると思います。(実際はゆるやかで、傍題も兼題の中に含めているのですが…) /ウロ
○さまざまな意見がオープンに議論されるのが、俳句の座だと考えます。ご意見ありがとう。

◆こんなお便り、質問届いてます!

●がぶり!/こま
●鮫… 真っ先に浮かんだのは、あの映画「ジョーズ」のポスター。三角形の巨大な頭。牙を剥き出した恐ろし気な口。しかし、「世界の美しいサメ図鑑」(宝島社)によれば、危険なサメは全体の一割ほど。流線型の格好良いサメ、ユーモラスなサメ、水中を泳ぐサメ、砂に潜むサメ…実に多種多様です。でも、やっぱり怖いネ。/アガニョーク
●水産高校出身の従兄と友人は若いころ、マグロの延縄漁船に乗っていました。その二人から聞いた話です。時折延縄に鮫が掛かり、デッキに揚げるとすぐに、咬まれるのを防ぐため頭と尾を切り落としていたそうです。頭だけになっても鮫はかみつくそうです。手をかまれた場合は、いったん口の中へ手を押し込んでから口をこじ開けて、抜くそうです。鮫の歯は内側へ向けて生えているため、無理やり引くと傷が大きくなるからだとか。どこまでが本当のことかは、酒の席で聞いた話なので定かではありませんが。/当卯
●かの有名な映画のせいか、あるいは魚類というよりは爬虫類を思わせる外見のせいか、どうも鮫という生き物は、暗く不穏なイメージを纏いがちであると思います。しかし、いざそのイメージを元に、苦しみや絶望をテーマとした句を作ってみたところ、かえって鮫という存在が、どん底にあるひとすじの希望、あるいは自分の傍らで応援してくれる存在のようにも思えてきて、全く不思議なものだと思いました。血の通った生き物ゆえでしょうか。/真井とうか
●1999年7月9日山口県光市の県内屈指の虹ケ浜、室積(むりづみ)両海水浴場沖に巨大な鮫が現れて大パニックとなりました。沖合をしばらく泳ぎ回った後 両海水浴場の中間にある戸仲(となか)漁港に迷い込み漁協の人達の奮闘によりやっと捕獲されました。体長5.3m、約3トンのホホジロザメでした。『光ふるさと郷土館』には今も 口蓋骨が展示されております。 1999年は4ヶ月に渡り入院を余儀なくされた自分にとって忘れられない年でした。/しげる
○海水浴場の鮫がニュースになることがあるので、一部の歳時記では「鮫」を夏の季語にしているのではないかと、推測します。

●ざらざら。/こま
●昔よく釣りをしたのですが鮫はよく外道として掛かりました。年がら年中かかったと思いますがあらためて冬の季語と知りました。/ねずみ男
●歳時記には鮫の獰猛さから冬の季語に入れられているってありました。自分の解釈ですが連想される言葉やイメージは不安とか憤りとか。コロナ禍ともつながるような気がしました。二文字の季語を五音・七音にするのが難しかったです。/古都 鈴
●「鮫」を調べると、獰猛なものからおとなしいもの、大きいものから小さいものと様々ですが、どうしても、「怖い!」というイメージから離れることができませんでした。凡人ですね。/みやこわすれ
●これほど何も浮かばなかった兼題は久々です。鯨やイルカならば少しはイメージも湧くのですが、調べても画像を見ても、ただボカンとするばかりでした。でも投句したので、今回はそれでOKにします。/ふくろう悠々
●ジョーズと因幡の白兎とふかひれ しか思いつかない/和寓
●鮫ですか?今回は難しいですね。やはり鮫のイメージは「ジョーズ」の大きな口。(時代ですね)刷り込まれた獰猛なイメージですが、サメの仲間で小さいものとかいたりして、確か海遊館で触れたりしたかと思います。触って本当にサメ肌なんだなって思ったことを覚えています。/平井伸明
●鮫は、全くご縁がないし、映像でしか見た事がないので、ただ、冬の季語という事で、そのぞっとするような獰猛ぶりのイメージが、冬の暗い暴力的な海の様と重なりました。/間仁田彩
●難しかったです。ただイメージがつかみやすい季語でした/砂山恵子
●鮫は歴史の古さ、種の多様さ、食文化や信仰、と情報が多く、また季感の捉え方の難しさでかなり難儀しました。青鮫やヨシキリザメなどの攻撃性のあるタイプの鮫や、市場の競りに並ぶ血塗れの鮫(鮮度が良く見えるため)は冬の厳しさや死が常に隣にあることの現れのようにも感じられます。食文化については論文も読んでみたのですが、いかんせん食べたり調理などの実感がないので、鮫食の経験のある方の句から勉強させて頂きたいなと思います。/干しのいも子
●鮫に血は類想なのかなと思いました。血と言わずに血を表現できないか考えました。/古瀬まさあき
●今回は(鮫)美ら海水族館で悠々と泳ぐ甚平ざめ!  映画(ジョーズ)の人食い鮫!!  調べてみると世界には沢山の鮫が生息しており、鎌鉾や竹輪等練り物にも加工されているとか  興味深い兼題でした  水夢 /水夢
●10回目の投稿ですが、「ついに1回休みか」と思うほど、鮫は難しいです。映画のジョーズか海遊館のジンベイザメしか思い浮かばず。冬は鮫肉が旬だから冬の季語のようなのですが、60年の人生で鮫を食べたこともないし、食べている人に会ってこともありません。全く季節を感じることができません。/毒林檎
●いやはや、いつもながら…いえ、いつにも増して難しい兼題『鮫』。間違いなく、兼題にならなければ自分では一生使うことのなかった季語でしょう(笑)  とりあえず、今後この季語を使う方(いつ出てくるのか分かりませんが笑笑)の一助にと、私なりにの為に浮かんだワードを書き連ねてみます。 鮫肌、肝油(一定の年代以上の人にしか伝わらないでしょうね)、山葵おろし、人喰いザメ、ジョーズ、気仙沼…  さて、どれから発送を膨らますべきか?また沈没しそう。 /東京堕天使
●鮫は魚類ではありますが、その大きさから数え方を 匹ではなく、頭としました。感覚的にはそちらが しっくりとします。/徳翁
●鮫の傍題には 鱶/葭切鮫/猫鮫/撞木鮫/青鮫/星鮫/虎鮫/鋸鮫 がありますが、手持ちの歳時記には甚平鮫は載っていませんでした。が、しかし今回敢えて「甚平鮫」を詠んだ句も投句したのですが、よく考えると甚平鮫は温帯海域にも住むとの事ですが冬の季節感って感じませんね。うーん自爆だったかも。あと、海の生き物としての鮫の他に、食品の鮫肉としての句も投句したのですが、食用肉となっても旬は冬だろうと判断したのですが今一確信を持ち兼ねております。愛媛の南予地方で「鱶の湯ざらし」なる郷土料理があるとのことで句に詠んだのですが、ひょっとしてこれも自爆かなー。/戸部紅屑
●鮫のうろこや背鰭のとげは人間の歯と同じ作りだそうです。外にエナメル質、そして象牙質、髄の3つで出来ています。なのに、全身の骨はやわらかい軟骨で出来ている。外はかたいのに中がやわらかい、なんだか不思議に感じました。/よしざね弓
●鮫について調べれば調べるほど種類の豊富さ、生態の多様さに驚きました。コバンザメとチョウザメは鮫ではないとして、ラブカやオオセなんかは鮫でも季語としてはどうだろう? 色んな種類の鮫で作ってみましたが、全体として冬っぽさを損なわないよう気を付けました。 また、イメージとしての鮫、生き物としての鮫、食用の鮫それぞれ作ってみました。現代では非日常の危険な生物というイメージですが、戦前はもっと生活に密着した季語だったんでしょうね。/横縞
●一口に鮫と言っても種類が多く、大きさも生態も様々なことがわかりました。群れをなすもの・個で生きるもの。卵生・胎生。深海・大陸棚。寿命は長めで400年近く生きるものもいるとか。鮫の仲間は古代の地層からも化石となって見つかっています。海の主のような神秘性を詠めたら、と思いました。/夏 湖乃
●今回鮫と聞いて息子が興味を持って調べていたことを 句にしました。冬の季語としての効力は無いけど、 スケールが大きくて怪獣みたいな、生きた化石みたいな、 鮫ってそんな魅力もあるなぁと思いました。/音人妙歌
●絶滅した生き物に興味があるのですが、サメはかなり古くから地球上にいる生物のようです。歯が螺旋状になっているもの(ヘリコプリオン)など中にはかなりクセの強いものもいるようです。調べるほど面白いです/オーガストスガワラマサト
●ジンベイ鮫の眼球には鱗が生えており、目を引っ込める特技があるとか。また、鮫には色覚が無く、よく映像で見る真っ赤な流血の色は彼らにとってはモノクロームの世界ですと!う~ん、凄惨さが半減されてジョーズもマイルドに?!/いしはまらんる
●成長も泳ぎも早く、獲物をとる速さもぴか一。白目にまで鱗がある憎々しい風貌ですが血の色が赤と認識できないから凶暴になれるのかも…/うに子
●「鮫」の歯が、一本でも欠けたら即、全部生え変わること、そのために次の歯列、次の次の歯列が準備万端でスタンバイしていることを初めて知りました。衝撃的でした…/渋谷晶
●確か、西洋の鮫の一種が、脊椎動物最高齢だったはず。中には、五百歳を超えてるものもいるとか…何とか俳句の種にならんかな。 /トマト使いめりるりら
●以前、テレビのドキュメンタリーで、鮫を駆除する漁師の姿を見ました。その中でメスの鮫の腹から何匹もの子鮫が出てきたのを見て驚きました。卵生だったり胎生だったり。母鮫の胎内で兄弟同士共食いをすることもあるとか。鮫の生態はなんとも不思議ですね。/めぐみの樹
●冬に鮫と言われても、サメを食べる地域ではなく、だからといって冬に見るわけではなく。冬との関連がよくわからないまま、動物好きの子どもに「なにが思いつく?」と聞いてみました。「ホオジロザメが見てみたい」「卵生と胎生がいるんだよ」などと話してくれたので、そこからイメージを膨らませましたが、本当に難問でした。 /浅河祥子
●鮫は魚類の中でも珍しい、交尾によって繁殖を行う種であることを今回の兼題研究を通して初めて知りました。エイや鮫などの軟骨魚類の特徴らしいですが、鮫に限ると現在確認されている種の約6?7割が胎生で、残り3?4割が卵生なのだそうです。「鮫」という漢字の「交」や「鱶」の「養」はもしかしたらここから来ているのでは…?というところから兼題の世界がスタートしました。人を襲う恐ろしい生き物として、或いは食材として認識される生き物ですが、生態系の一部としてどのように冬らしさを出せるか、いつき組サメ映画部の一員として直球勝負したいと思います。/石井一草
●鮫……兼題が、鮫! 季語だということはうっすら知っていたけれど、例句を調べても主たる季語になっているものがやたら少なくて、ぼんやりしていたら締切が迫ってきてしまいました。例句のなかの鮫たち、水揚げされたり市場に並べられたりするものは現場っぽさ?があるけれど、水族館や幻視のなかにいるのだと、夢見るような不思議な浮遊感がありますね。400歳とも500歳以上ともいわれるニシオンデンザメのニュースなどもおもしろいなぁと思いました。/離松
●兼題との出会いは、いつも驚きの世界に魅せられる。 今回の兼題[鮫]との具体的な出会いは、岩手での結婚生活始まりにあります。妻と釜石に出かけた際、橋上市場(地元の陳情も叶わず、残念ながら2003年撤去されてしまった!)で鮫の切り身を売っていました。しかし、妻特有のアンテナ判断で、自分は未だに口にしたことはありません。岩手では、鮫の切り身が日常食材としてスーパー店頭に並んでおります。又、その尾びれはフカヒレと称して珍重されておりますね。(主にヨシキリザメ) 皮は皮製品に、わさびおろしがその一例。肉は、ハンペンやかまぼこ等の練り物になります。更に肝臓は肝油に、骨は目薬/医薬品/サプリメントの材料になる。鮭と同じで捨てるところがありません。 驚きの世界としては、 ①513年も生きた鮫が発見され寿命が400年なる研究も発表されているとか。 ②鮫の歯は交換式。抜け落ちるとその下から次の新しい歯がエスカレーター方式で出てくる。一生に使う歯は、数万本とは!何度でも生えかわる! ③鋭い嗅覚を持つが、視覚/聴覚/触覚でもない電気触覚を持つ。見えない獲物を探すことができるのだ。「レンチーニ瓶」という「生物が持つ微弱な電気を感じる」器官を使い、砂の中のエイなどを見つけ出す。 ④口が下向きなのでエサを食べる時、吻端(頭の前)が邪魔になる。顎を前に突き出すことができる!   [熱燗]は締め切りを過ぎましたが、フカヒレ酒も登場するという見近な存在であることをあらためて認識しました。さて、どんな句が詠めるやら? それが問題だ!/天晴鈍ぞ孤
○最後の言葉に、これまた笑った。知らないことか沢山あったよね~鮫。捨てるところのない驚異の生き物でもあるのですね、鮫。

●山育ちのため鮫=冬のイメージが理解できません。 苦し紛れに思い出だけを頼りに読んでみました。 あの嫌なにおいが、アンモニア臭だということを知ったのは、ずっと後のことですが・・・/好文木
●海のない地域に生まれ育ち嫁ぎましたもので、海関連の兼題には毎回四苦八苦。“鮫”はどうにもイメージできず最大級の難問でした。リサーチを重ね何日も悶々としましたが一向に浮かばず。最終日にたまたま寄った図書館で見つけた季寄せに乗っていた一句「本の山くづれて遠き海に鮫」(小澤實)これを読んでイメージの欠片達が膨らみ始めました。なんとかあきらめずに済んだみたいです。/古都 鈴
●魚の季語は「食べておいしい」季節(=旬)と理解していましたが、鮫は食べた記憶が無く、そちらの方向では全く句が浮かびません。漁や市場の情景に作句が集まってしまいましたが、そこから発想をなんとか飛躍できないかと締め切りギリギリまで悩んでみます。/る・こんと
●夏井組長の季語道場に、似て非なる季語たち として鮫が挙げられます ヒレ酒、鮫肌などは聞き覚えがありますが、 臭いは嗅いだこと無く、味覚はカマボコで位。 今回は想像の範囲での作作りになりました。/花弘
●山陰の一部地域では、鮫のことを「鰐(わに)」と呼び、寿司や刺し身、竜田揚げなどにして食べると聞きます。小さい頃、テレビの特集でその地域が取り上げられているのを見ました。具体的な地名は忘れてしまったのですが、地元の女性たちが「♪わにを愛する人は♪心清き人」と替え歌を歌いながら、楽しそうに料理を作っていたのが、今もはっきりと記憶に残っています。「鰐」のような地方名は、傍題として俳句に読み込んでよいものでしょうか? 他にも鮫を食べる地域は各所にあるようですね。鮫の肉にはアンモニア成分が含まれるため、日持ちがするのだとか。少々味に癖がありそうですが、どんなお味なのでしょう。/真井とうか
●動物としての「鮫」を詠もうとは思っていたのですが、後半戦はその肉に興味が集中。4年程前に越してきた千葉県、香取神社の神饌にサメの肉という情報を得てからは、毎年11月末頃に行われるという大饗祭なるもののレポートに心を奪われてしまいました。味わったことも、売られているのも見たことがないサメの肉。「アンモニア臭が強い」とか、「いや、まったく無いよ」とか。やはりネットでは匂いはわからず(当たり前)。結局、視覚情報に頼ることに。それにしても、そのお味、一度味わってみたいものです。/靫草子
●鮫という季語を調べていると鮫の刺身の句があった。どんな味なのか食べてみたいと思った。/小山晃
○食べたことない!という声も多かったのですが、よく食べてましたというお便りも。

●海なし県の栃木県では、鮫をよく食べます。 宇都宮近辺では、「もろ」と言って、ネズミザメを煮付けやフライにして食べます。食感は、白身の魚というよりは、鳥の胸肉に近いような感じがします。 ちなみに、ネズミザメは、栃木県ではモウカザメと呼ばれています。 県北の方では、アブラツノザメを「サガンボ」と呼んで、ハレの日や正月などに煮付けにして食べるそうです。サガンボは、もろと比べると、少しざらざらとした独特の食感で、私は煮凝りが好きです。 栃木で鮫が多く食べられるようになったのは、他の魚と比べると、傷みが遅いため、海なし県の栃木にも多く流通させることができたからだそうですよ。 1年中食べることはできますが、やはり身が締まる冬場が1番美味しいそうです。だから冬の季語なのかなあ。 海なし県である栃木県の食生活が、季語に影響しているとしたら、なんだかワクワクします。/根本葉音@花芭蕉句会
●もうかの星(もうか鮫の心臓の刺身)を気仙沼で食べた体験を基に詠みました。鮫を食べる句しか浮かばず、人間の方が捕食者ですね。。/うづら@第二まる安
●広島県三次市・庄原市では鮫の肉を食べています。 鮫肉(ワニ)には尿素の含有量が多く酸化を遅らせ保存性がよいので、江戸時代山陰の行商人が銀山街道を夜どうし荷車をひいて県北まで売りに来ていたそうです。肉はクセがありますが干物や塩漬けしか手にいらなかった時代生の鮫肉(ワニ)は大歓迎されたそうです。交通の便よくなった今でもワニ料理の店があります。/広島 しずか80歳
●幼い頃、母に連れられて行っていた市場には、鯨屋さんや湯引き屋さんなど専門店がたくさんありました。長崎では「フカの湯引き」と言っていて、それが鮫だと知ったのは随分成長してからだったように思います。湯引き屋さんのガラス窓の前で、湯引く手さばきや湯気の行方をじっとみているのが好きだったな?と、ちょっと懐かしくなりました。「フカの湯引きの酢ぬた」。小さい頃、食べるのはそれほど好きではなかったけど、ちょっと食べたくなりました。/木染湧水
●広島県の食文化の第一人者だった故・神田三亀男氏の著述『広島の年中行事と食事』(平成3年県民文化大学講座)より。備北一帯では、エイ、タコ、ワニの三つの魚は祭りの食の主役。「エイ、タコ、ワニもうし(祭り、催し)」ということわざさえある。「ワニがないと祭りにならん」「腹が冷えるほどワニを食う」というほどで、祭りの2日前くらいから、市がたち、村里をにぎわす。双三郡(現在、三次市)野村仁井殿では、ワニを刺身にして、ショウガ醤油、湯引きにして酢味噌、焼き串などにして食べる。ワニの皮のざらざらしたところを包丁で削りとり、刻んで酢味噌で食べたりする。「ワニは油が少のうて、客がよろこぶ」という。 『日本の食生活全集34 聞き書き 広島の食事』(昭和62年 農文協)備北地域の項より。秋祭りから正月にかけては、わに(鮫のこと。星鮫、白鮫など)が大量に搬入され、生魚の刺身としてこの地域全体で食べられる。双三郡君田村(現在、三次市君田町)櫃田(ひつた)では、わには村祭り、正月、普請、祝言など祝い膳になくてはならない晴れ食、行事食。ふだんにも食べる。雪が消えるころに、日本海方面から魚を積んだ舟が江川をあがってくる。魚はいったん赤名の町につき、赤名峠をこえ、隧道谷をとおり櫃田につく。桜色をしたわにの刺身には、ワサビよりショウガのほうがよくあう。村祭りの時期は、新暦の10月13日頃の夜をよごろといい、14日が村社の杵築神社の祭礼。 /わこたんのまま
●昔行った台湾出張で、地元の同僚がアメリカや日本から来た私たち同僚を一流の台湾料理屋に連れて行ってくれました。その際、一番のおもてなし料理であるフカヒレのスープをアメリカ人の同僚は怖がって一口も手をつけられず、もったいなさに耐えかねた台湾人の同僚が無事に平らげましたが、その一連の状況が私には何ともユーモラスで、未だに印象に残っています。/陽光樹
●私の嫁いだ三重県伊勢地方は鮫といえば食べるものの印象が強いです。 鮫の干物、さめたれ(さめのたれ)です。 鮫の干物「さめのたれ」には、古代そのままの「塩干し」と、大正時代からの「味醂干し」とがあり、昔からごく日常的な伊勢地方の郷土食でした。伊勢神宮では今日でも神饌として供えられているだけでなく、古くには朝廷への貢納物としても進められた御料でした。 主人の勤めるスーパーでも日常的に置いてあります。食べる鮫としてでは冬の季語にはならないでしょう。でも炙って熱燗などの酒のつまみには抜群なんです。魚はあぶったさめたれでいい~なんて八代亜紀さんが歌えばぐっと冬のイメージになるかなともおもいました。/藤田ゆきまち
●南予では冠婚葬祭の鉢盛や折詰に必ずと言っていいほど「フカの湯ざらし」が入っています。さっと茹でたフカに「みがらし」と呼ばれる辛子酢味噌で食べるもの。あまり美味しいと思ったことがないです。ある日、その茹でたフカにオリーブオイル、ハーブ塩、おろしニンニクをまぶして魚焼きグリルで焼いてみたところ、同じフカとは思えない美味しさ。郷土料理は食べ飽きてる方が多いと思うのでたまには違う味付けしたらいいのに~と思った次第ですが、ダメかな??/小野更紗
○更紗さんの住んでいる愛媛県の南予。私の故郷愛南町でも当たり前に食べてました。というか、それこそ秋祭りとか正月とか婚礼、そして葬儀など、特別な日の一品でした。湯ざらしにして、辛子味噌で食べます。そう、「みがらしい」の辛さは、酒を飲むようになつてから、受け入れられるようになりました。子どもの頃は、嫌いな食べ物の一つでしたが。

●サメが季語とは知りませんでした.フカもおなじですか./篤彦
●鮫 鱶 同じように扱っていいのか。/高橋平地草
●歳時記には、鮫を鰐と呼ぶ地方も有るとの記述を見て季語として使えるのかなと思い、あえて鰐で作りました。/畑中真土
●「鮫」と「鱶」。生物学的にはどちらも同じ(西日本に行くほど「鱶」と呼ぶようになる)そうですが、漢字や音から受けるイメージはかなり変わりますね。 主観的には「サメ」には素早さ、しなやかさ、「フカ」には神秘的な底知れなさを感じます。 ちなみに宮城県気仙沼市はサメの水揚げ日本一を誇り、日本で唯一のサメの博物館「シャークミュージアム」もあります! コロナが収まったら是非フカヒレを堪能しにお越しください。/霞山旅
●「鮫」をインターネットで調べていて、楽しいYouTubeを見つけました。 かごしま水族館の『おうちで水族館』いおワールド、かごしま水族館ライブ配信 2020年4月29日。黒潮大水槽前にて館長さんが開設しています。 たいへん楽しくためになりました。皆様におすすめです。/れんげ畑
●富士山の見える三保の松原には東海大の海洋学部の博物館があり、鮫の標本を展示してる。そこで大学の先生が鮫について詳しく説明をしてくれる。わさびをすりおろすのは鮫の皮とか静岡にちなんだ話もあったが、皮はとにかく細かく硬くざらざらとしてた。歯は際限なく次々に唇がめくれるように回転して生え変わる。鮫の卵は紡錘形に近かったり、ネコザメの卵はメカブみたいに螺旋でした。キャビアはチョウザメと言われますが、サメではないそうです。サメは傷が多いほど産卵してるそうです。 色々と詳しく説明してくれ子供達には勉強になるかもしれないです。 ついでに隣りには恐竜博物館もあり親子で遊べます。清水エスパルス?のサッカー場もごく近所にあり子供達にも以外と嬉しい場所です。 /櫻波
○お近くの皆さんは、吟行がてらにどうぞ♪

●シャークジャーナリストの沼口麻子さんのメガマウスザメに関する対談がとても興味深く今回の兼題について調べる際大変勉強になりました。鮫に対する愛情が半端ないです。お時間ありましたらご一読ください。 https://oceana.ne.jp/column/72510/狢
●『ほぼ命がけサメ図鑑』(沼口麻子著,講談社)という本がおもしろかったです。自称「シャークジャーナリスト」である著者が体験した鮫にまつわることが書かれていて、写真やイラストも豊富です。兼題に関する本を読むことも楽しいです。/くみくまマフラー
●兼題「鮫」のおかげで、今まで全く知らなかった鮫の生態に興味が湧きました。 調べていてたどり着いた『ほぼ命がけサメ図鑑』を楽しく読んでいます。とても長生きをすること、はんぺんの材料でもあることなど初めて知りました。 結婚してすぐの頃、お世話になった先生と夫と味わって食べた日本橋神茂はんぺんを懐かしく思い出しました。 /梵庸子
●『ほぼ命がけサメ図鑑』沼口麻子著を読みました。シャークジャーナリストとして鮫の魅力を発信している方で、体当たりの取材と軽妙な文章で楽しい読書でした。食としての鮫(ヨシキリザメなど)についても紹介されていました。軟骨魚類である鮫は体液の尿素によって浸透圧を海水と等しくしています。さらに尿素は海水より軽いため、浮袋を持たなくても浮くことができるのだそうです。でも、その尿素のせいで死ぬとアンモニア臭くなります。反面、腐敗が進みにくくなるという利点もあるそうです。アンモニア臭くしないためには温度を-7~8℃に保つと良いのですが、一緒に採られるメカジキの適温が-2~3℃で、メカジキの方が高級なのでそちらを優先されてしまうそうです。ヨシキリザメの漁獲高日本一は気仙沼ですが、鮫肉消費量日本一は上越市(妙高付近)だそうで、正月料理に鮫を食べるそうです。昔は貨物列車で輸送していたとか。冬の輸送ならアンモニア臭も少なかったのかしら。貴重な蛋白源として傷みにくいところが喜ばれたのかしら。などなど想像しました。少しは季語に近付けたでしょうか。/西川由野
●『サメってさいこう!』オーウェン・デイビー作、越智典子訳の絵本を読んで、鮫の種類の多さに驚きました。イラストもポップで素敵でした。さてさて、私は「冬の季語としての鮫」を上手く見つけられたでしょうか。/西川由野
●「鮫」は手ごわい季語でした!「ゆかいないきものまるひ図鑑」「図解 なんかへんな生きもの」という図鑑を見たり、NHKのYouTubeやウィキペディア、気仙沼のWEBサイトを調べたり、ちょっとでも詳しくなるところから始めました。そのなかで琉球などでは人々の神話の中にも登場すること、気仙沼のヨシキリザメはフカヒレや練り物、革製品などの原料になり生活に身近であることが印象的でした。「怖い」だけじゃないというのが新鮮な発見です。そして、「鮫」に関わる人々の姿も様々でおもしろかったです。歳時記によっても「鮫」に対する表現は違いました。「新歳時記」や「現代俳句歳時記」では「凶暴」とありましたが、「角川学芸出版編俳句歳時記」には「凶暴なものもあるが、多くは危害を与えない」とありました。今回、私はどちらかというと、後者の立場で句を詠みました。(それが本意を大事にしているのか分からず悩みましたが、調べた「鮫」のことも本意の一面であると信じて)「鮫」は「神秘的」「偉大」「畏れ」「高級」「(現代の技術を使うと)おいしい」などの気持ちとも似合いやすい気がします。/小鳥ひすい
●『海について、あるいは巨大サメを追った一年 ニシオンデンザメに魅せられて』(モルテン・ストロークスネス著 化学同人刊)より、特に興味深かった所を。黄色やオレンジはサメの攻撃を招く。地球上のサメの個体数は人間の人口に匹敵すると考えられている。1年にサメに殺される人間は10人から20人、その間に人間は、7300万頭のサメを殺している。世界最大の肉食のサメ、ニシオンデンザメは北大西洋の深海に生息し、全長7m、体重1100kgにおよぶ。400~500年生きるといい、性的に成熟するまでには150年ほどかかる。胎生。子宮の中ですでに大きな歯を持ち、きょうだいのなかで一番強いものが他のものを食べ外界に出てくる。皮膚は剃刀のように鋭い循鱗で覆われ、釣り上げるには鉄の鎖6m、釣糸350mを要する。皮膚は紙やすりとして使われ、肝臓は茹でられ脂肪からグリセリンとニトログリセリン(ダイナマイトの原料!)が生産された。血液に致死性の中毒を引き起こす猛毒トリタメチルアミン-N-オキシドを含む。これだけでも充分怖いけど、さらに目には・・・が。詳しくは本書をどうぞ!。 /わこたんのまま
○片っ端から読んでみたくなりました。メモしときます。

●水族館で、サメは交尾のときオスがメスを噛んでしがみつくため、もてるメスは傷だらけというのを聞いたことがあります。あと、エイに近い生き物だそうですね。少し意外。ジョーズみたいなホオジロザメ、コバンザメ、ジンベエザメ、シュモクザメ…同じ鮫でも全然タイプがちがうけれど、どうしたものか。/離松
●鮫!! 水族館でしか見たことがない人が大半ですよね。食べたことも無いです。 実体験に乏しい兼題は発想を飛ばすしかないですが いい方向へ飛んでくれているといいのですが・・・。/香羊
●大分市には水族館がありますので行ってきました。大回遊水槽にいるサメは4種類ほどでネズミザメ(?)、シュモクザメ、ネコザメ、オオセ科でした。1時間ほど見ていましたが飽きませんでした。 シュモクザメは英名ではハンマーヘッドシャーク。実際の顔は横長ではありますが結構平べったくて意外でした。/樫の木
●シドニーの水族館で観た沢山の鮫は、みんな怒っていました。ガラスのトンネルを抜ける際、鮫に睨まれて冷や汗が出ました。/めぐみの樹
○シドニーの鮫は怒っている! この言葉も詩になりそう♪

●季語の中で、自分の身の回りにある動植物・行事・時候等であると、句の良し悪しは別にして、作句は取り組みやすく感じます。 反対に、身の回りにない動植物等が季語であると、取り組みが難しい。今回の「鮫」は、後者の典型例かも知れません。 全く、「鮫」には馴染みがない。あるとすれば「ふかひれ」や「鮫肝油」程度。 難しい兼題でした。(いつもの6~8句に対し、今回は2句しか作句できなかった釈明??) 兼題は、馴染みがあるのが希望です。 /風間昭彦
○馴染みがあるもの、馴染みがないもの、様々な兼題を意図的に出題しております。俳筋力のトレーニングだと考えていただくのが建設的かと。

●お世話になっています。 鮫の皮は季語になりますか? 鮫と鮫の皮が一句に入っては駄目でしょうか? /亀子
●兼題季語は鮫でしたが、 鮫の名前は英語でもよろしいですか?/藤原龍介
○どちらの質問にも、「内容によります」とお答えするしかありません。

●兼題は鮫だけど、青鮫でもいいんでしょうか。/白居千夜
○金子兜太先生のあまりにも有名な青鮫の句がありますが、「梅」との季重なりの作品です。ご質問に対しては、これまた作品の出来次第と答えるしかありません。

●先日は、亡き金子兜太氏の有名な庭に鮫の来ている俳句を元にした俳句を投句しましたが、純粋に鮫漁の行われていた日本海の元漁師の方から、お話を伺う機会がありましたので、今回の投句はそれを詠んでみました/宗平 圭司
○体験している人たちの話は、なによりもの情報ですね。、

●兼題「鮫」についてですが、「さめのたれ」のようにさめの身の干物でも冬の季語として成立するのでしょうか?季語としては弱まるが一応「さめ」が入っておればいいのでしょうか?不安でしたのであえて「冬のさめのたれ」としました。/山川腎茶
○「さめのたれ」が、鮫の干物なのですか? 「たれ」という言葉自体を知りませんでした。これも作品の出来によっての判断になりますので、一概に駄目とはいえません。

●組長、「実紫」火曜日の俳句道場への掲載と、お返事のコメントもいただき、どうもありがとうございます!今回も、多く使用された単語の集計、たいへん参考になりました。「雨」「粒」「光」など、自分でも使っていました。 実体験と、3音から5音のオリジナリティが出せるように心して励みます! /渋谷晶
●よく知っているもの、体験したものは作句しやすいと思ったらその反対で、説明したくなる気持ちが強くなり詩からはほど遠いものに。つまり想像力が縮んでしまうような気がするのですが、こんな経験は自分だけなのでしょうか?/千鳥城
○皆さん経験なさることかと思います。色んな季語に挑戦することで、対応力がついてきます。ご一緒にコツコツと俳筋力を鍛えていきましょう。

●夏井先生こんにちは。 Twitter上で、「兼題〇〇で100句投句した!」あるいはそれに感化されて「100句投句するぞ!」というのを最近ちょいちょい見かけます。もちろん元々とてもお上手で選を受けている方々ですし、100句すべてが秀句だったとしても掲載されるのは人?天地あわせて多くて4句ほどにしかすぎないので、練習の一環だとは思うのですが、先生の負担が無闇に増えていないか心配です。何句でも投句していいというのは自選ができないうちと理解していましたので、100句投句が広がる流れを見て「それは違うのでは」と思ってしまいます。私の考えすぎでしょうか、先生はどうお考えですか。/通りすがり
○(この質問にも、これまで何度も答えてきておりますが・・・)上達してくると、少しずつ自選眼が育ってきます。そうなると自然に投句数は減ってきます。皆さん、同じような経緯をたどって、少しずつ上達してきます。ご心配はいりません。

●夏木先生、教えて下さい!一つの句に『や』と『かな』の二つの切れ字を使うのは良くないのでしょうか?/藤川鴎叫
●この先マスクは一年中着けて生活していく事になると思うのですが、季語としてでは無く使っても良いのでしょうか?/ゴー俳句翁
○本サイトでは、兼題季語について共に挑戦することや、季語についての情報交換を第一義としてやっております。俳句一般の質問について、お答えしていく余力がありません。是非、YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』のコメント欄に書き込んでいただければと思います。すでにお答えしている質問もありますし、これからのお答えリストに加えることができるかと思います。YouTubeにて、近々「マスク」の話題もアップされます。以上、よろしくご協力下さい。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

 

※『俳句ポスト365』の文字が小さすぎる?
 この問題に関しては「それぞれのパソコンの個性によって見え方が違ってくるので、統一して同じ大きさにするのが難しい」のだそうです。次の方法でひとまず対処して下さい。
 「CTRL(コントロール)」のキーを押さえておいて「+(プラス)」のキーを押すと、自動的に文字が拡大されます。同じ方法で「-(マイナス)」のキーを押すと小さくなります。一度この方法を試してみて下さい。

夏井先生

ページの先頭