俳句ポスト365結果発表

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第255回 2020年11月26日週の兼題

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今週のお便り&俳句道場

■今週の俳句道場~初級者向け解説コーナー
さあ、今週も皆さんからいただいた投句をもとに、俳句のイロハを解説していきます。毎週読んでいるうちに俳句の作り方がわかってくる講座でございますよ。

◆俳句の表記~五七五の間は空けない
たこうとび 隣に鷹と 儂と孫 鶴溜
骨董市 眼力ほしい 鷹のよな かすみ
鷹の目に カラスが写る 応援歌 わたし福岡です
我が空と 言わんばかしに ノスリ舞う のりぴー
体冷え 着物恋しい 冬夜鷹 フル
鷹の眼に 何が映るか 自粛日々 ふわっと鯛めし
曇天に 鷹の羽ひとつ はらはらと 眞我 流田
鷹喰めり 寒凪の不香 花突つく ペイタックス
羨まし コロナ禍知らず 鷹悠々 猫雪
鷹の神 王さん鎮座 負け知らず 小林番茶
ムクドリの 汚染被害に 鷹出番 鵠洋
餌射程 鷹の嘴 スナイパー 辛子
テレワーク 硝子の先の 鷹遠く 雅端午敦
○俳句は五七五の間を空けず一行に縦書きするのが正しい表記です。ネット俳壇の横書きは、泣く泣く許容しております。強い芸術的主張がある場合、敢えて分かち書きしたり、多行書きしたりもしますが、初心の時期は基本を守っていきましょう。
 この関門をクリアしないと、木曜日「並選」以上には進めません。俳句の修行の第一歩は、正しい表記から~♪次のご投句待ってますよ。

◆季重なりブラザーズ
朝5時半 肉まん頬張る 作業服 長谷庵
寒風に羽毛震える鷹の爪先 土田耕平
鷹鋭し降り来てぬくし息白し 緩
○季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ!とは言いませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。まずは、一句一季語からコツコツ練習です。

◆兼題の考え方
パソコンを 開いて気付く クリスマス まつらびと
夫あるを 悦びと思える 日々となる 華
深谷や 白泡清く 紅写し 神森 繁志
口ずさむコンドルの歌飛行雲 みちのこ
生け垣に灯のごとく寒椿 伊東地肌
秋霖のもみぢしたたる日の出かな 都
○本サイトでは毎週「兼題」と呼ばれるお題を出していますが、季語が出題された場合は、その季語(あるいは、その季語の傍題)を必ず詠み込む、というのがたった一つのルールです。
今募集中の兼題は、2月3日24時締切の「磯巾着」です。ご投句お待ちしてます♪

寒海苔や訪れし島の瓶明ける 雪客
寒海苔なめて涙の味一つ すしうた
○「寒海苔」は前回の兼題でした。遅かりし~(涙)

野山では 子兎のうえ 目二つ 由々
●自然界の弱肉強食を詠みました。 上五の「では」で、ひそかに野山と都会とを対比させています。成功しているでしょうか?/由々
○「鷹」をテーマにしている句だということは分かりますが、「鷹」の字が入っていません。さらに、五七五の間を空けないのが、正しい表記であることもついでに覚えて下さい。

初夢のために描く難しき鷹 にいやのる
宮参り産着の鷹や飛翔せり 里甫
天駆ける鷹斑模様の舞扇 ヴィッカリー趣乃
菜園にゆうゆう飛ぶやカイト鷹 ゆうたろう
上げ法事 鷹人形も 去りにけり 形外
○絵や柄や形、人形やぬいぐるみ等として描かれている季語は、季語としての力がグッと弱くなります。

鷹の目で 見返すテスト 残5分 みき
売り出しに鵜の目鷹の目駅通り たけし
優しきは 我が子に向ける 鷹の目よ 浩二
息つめて鷹の目の医師の言葉待つ 若林千影
君だけと射抜く瞳は鷹のよう 霧咲ふぉる
●仕事、定時が近づいている。なのに、私の目の前には書類を持った上司が。「これを任せられるのは君だけなんだ、お願いできるかな?」と丁寧な言い方ではあるものの、その目は鷹の様に鋭く、獲物である私を離す気はないようだ。/霧咲ふぉる
○これも「鷹のような目」という比喩ですね。

鷹の爪漬け菜の甘さ白さ立て 太架子
○「鷹」は動物の季語ですが、「鷹の爪」は植物です。

沈む秋 タカの眼光 セントラル 映子
声枯らす 駆けめぐる鷹に 部屋で一人  シャローム伊藤
●今年のプロ野球の結果を句にしました。 セントラルリーグは残念でした。/映子
●コロナ禍の中、甲子園も無く不完全燃焼の野球ファンを、圧倒的な強さで巨人を打ち負かし、画面を通して観客をスッキリさせた鷹軍団に送る。/シャローム伊藤
●「鷹」→プロ野球、きっと類想ど真ん中ですよね。 分かっていてもやめられない、止まらない(笑) /みほめろ@いつき組広ブロ俳句部
○これも、鷹だけど、鷹じゃない。が、鷹軍団ガンバレ!

◆季語深耕
鷹鳩となる前に亡国の危機 愚老
●「鷹鳩と化すカフェオレの白き髭」(2019年春光戦の梅沢富美男さんの句)。同じく鷹が登場しますが、こちらは春の季語。梅沢さんの博学と、季語の奥深さを実感しました。ところで、「お鷹ぽっぽ」とよばれる木彫工芸品が山形県米沢市に伝わっています。迫力ある一刀彫の鷹は見事な芸術品です。/アガニョーク
●「鷹住みて鳩の消えたる神社かな」を詠んでみましたが、どこか春の季語「鷹化して鳩となる」を連想させるので鷹と鳩の組み合わせは避けたほうがいいでしょうか。 /ドイツばば 
○「鷹」は動物の季語ですが、「鷹鳩と化す」は時候の季語ですね。

●兼題の「鷹」ですが、三橋鷹女の句に感銘を受け俳句を始めた私としては「鷹女忌」で一句読みたかったのですがNGなのでしょうか?(普通に考えたら駄目ですよね) 「鷹女忌や女は老いて女なり」おこがましいですが、老いゆく自身と向き合い続けた鷹女のことを詠ませていただきます。 /伊藤辰弥
○「鷹女忌」は人事の季語です。

鷹匠の呼びかけ首と手は横に 柚月
鷹匠に 集う子供に 避ける親 みつこ
鷹匠の肩に爪たて合図待つ 舞妓はん
鷹匠の腕を飛び立ち害鳥駆除 くりすけ
鷹狩りが行われた場所に住む吾 勉邪明
上級民昔鷹狩今ゴルフ 土屋 木洩れ日
家康の鷹狩りの塚今むかし 花おうち
●鷹が兼題でしたが、鷹匠でも大丈夫ですか?/素々なゆた
●鷹という兼題にまず鷹狩が浮かんだのですが、別の季語であることから勉強になりました。「鷹狩」はすでに第161回の兼題となっていたのを知って、たくさん学ばせていただきました。自身の句に反映することはまだまだできませんが、俳筋力をつけていきたいと思います。/岸来夢
●傍題のほか、「鷹狩」や「鷹匠」といった別の季語があったり、「鷹の爪」はトウガラシだったり、使うのがとても難しい季語だと思いました。ちなみに、兼題のルールとして、「ファルコン」「アルコン」など、外国語に訳して詠むことは許されるのでしょうか。/玖
●以前「鷹狩」がありましたが今度はずばり「鷹」!武家には俊敏さで、庶民には初夢の縁起物として愛される得な鳥です。/うに子
●鷹渡る、鷹柱→秋。鷹狩り、鷹→冬!危ない危ない、要注意。さて、私の思い出の「鷹」は、伊勢湾から伊良湖岬へ渡るサシバ。湾の真ん中には三島由紀夫「潮騒」の舞台になった神島もあり絶景でした。これを詠もうと思ったものの、「鷹渡る」は秋。サシバの渡りも秋。鷹一つ見付けてうれし伊良古崎【笈の小文】。芭蕉も伊良湖岬の鷹を詠んではおりますが…。ああでも、冬になっても渡らずに残る鷹もいるらしいです。/いしはまらんる
●ぎゃー鷹って!鷹狩もうやったやん!あの時は鷹の句にならないように苦労して、今度はその逆って!・・・の絶望から救ってくれたのはイギリスBBCの動画たち。鮮やかな映像、接写、スーパースローモーション。鷹を堪能して酔ったように句を作りました。と、ふと正気に戻ったらなんかどれも一物っぽいやん!ハードルあがるやん!どうしてくれる、BBC!/月の道馨子
○ははは! やはり、動物の季語がでたら、一物仕立てには挑戦したくなるよな。

●鷹(たか。三冬、動物、傍題:熊鷹、ちゅうひ、長元坊、のすり、鷂(はいたか)、はしたか、鷹渡る、大鷹、小鷹、荒鷹、若鷹、寒鷹、他多数)。「鷲につぐ猛禽で、鷲ほど雄偉ではないが、姿勢清楚で威厳がある。大型の熊鷹はむしろ鷲に類する。隼・ちゅうひは北方から冬、渡来してくる。日本で繁殖するものには、長元坊俗名馬糞鷹・馬糞つかみや、のすりまた鷂 一名はしたか、あるいは雀鷂・刺羽(小隼)などがあり、冬、南方に渡り、ことに九州南端で見られる刺羽の渡りは壮観である。・・略・・ 古来、鷹狩に用いるものは主として大鷹(蒼鷹(もろがえり))で、留鳥である。秋の鶉・雲雀などの小鷹狩には、はいたか・つみ・刺羽など小型の鷹を用いた。従ってこれらの小鷹類は、古来秋季とされている。・・略・・ 隼は流線形の鷹で、飛翔迅速、中空から急降下して小鳥類を襲う。ヨーロッパの鷹狩には、おもに隼を用いる。・・略・・ 荒鷹は捕えてまだ人に慣れぬ鷹。古くから鷹狩(冬・春)に用いられるから、冬季とされたが、このような猛禽類は何かきびしい冬季にふさわしい語感がある。同じ猛禽類の鷲も、鷹につられて冬に入れられたし、梟・木菟も同様である。ただし鳶や鶚は無季」。このあと古来、歌に多く詠まれてきたことが記され、「鷹詞の多くも歌題として取り入れられたが、鷹狩のすたれた今日では、詠題として縁遠いものとなった。だが、近世の俳諧歳時記には、『毛吹草』『山の井』『増山の弁』『滑稽雑談』以下、それらの鷹詞を季語として多く列挙し、ある程度の作例も残している」。・・略・・そしていくつかの古い俳句(丈草、其角など)を挙げ、「芭蕉、丈草の作例の如き、「鷹狩」とは無縁の鷹の句が作られるようになり、佳吟もこの種のものに多い。・・略・・ 近代に入っては、「鷹のつらきびしく老いて哀れなり」鬼城、「雲を出て青鷹北(もろがへり)に北の場(には)」蛇笏、「鳥のうちの鷹に生まれし汝かな」鶏二、など鷹匠の飼う鷹を見ての作だろうし、「鷹棲めり獣園に網めぐらして」鷹女は動物園の鷹だが、「雄阿寒(をあかん)や鷹の子一つ舞ひ習ふ」花蓑、「鷹消えぬはるばると眼を戻すかな」草田男、「隼の落暉(ゆふひ)に燃ゆる瞳に逢へる」羽公、「双鷹の次第に遠く舞ひ連るる」素十、「わが中に鷹の羽音や怒涛見る」朱鳥、「鷹迅し鋭く旅の疲れ出て」龍太、など自然の鷹を見た感動である」(「カラー図説日本大歳時記 冬」講談社、1981年、山本健吉) また「鷲」は、鳥類の中では最も体が大きい云々、と簡単に書かれている。 ★「ワシタカ科のうち中小型のものをさし、大型のものは鷲といい、種類が多い。鋭い嘴をもち、脚の鋭い爪で小形の動物を捕える」(鷹狩・鷹渡る は秋季)。傍題:大鷹、刺羽、隼。例句をみると、鷹狩の鷹を間近で見たと思われる句、自然の、大空の鷹を詠んだものが多い印象。また、心象?と思しき、分類しづらい句もあり。例えば、かの鷹に風と名付けて買ひ殺す 正木ゆう子 「鷲」は、ワシタカ科の大型のもの。生息数が少なく、国の天然記念物に指定されているものもある、とあり、捕食については「鷹」とほぼ同様。 ★「鷲に次ぐ猛禽。冬、北方から来たり、南方へ渡ったりする。鷹狩に用いる大鷹は留鳥」。傍題:鷹渡る、隼、荒鷹。「鷹狩」は秋季(「いちばんわかりやすい俳句歳時記 秋冬新年」主婦と生活社、2017年、辻桃子=阿部元気)。「鷲」は掲載なし。ここでは角川版と異なり、「鷹渡る」(動物)「鷹狩」(生活)を冬季とする。 ★冬の類似の別の季語に「隼」「鷲」(傍題:大鷲、犬鷲、尾白鷲、禿鷲、荒鷲、磯鷲)、「暖鳥」(ぬくめどり。鷹は寒夜、鳥を捕えて、その体温でおのが足を暖め、夜が明けると放ってやるという。その鳥の飛び去る方を見て、その日はその鳥を捕えないという。真偽はわからない)、「寒禽」(これは寒中に見かける小鳥の意。雀、頬白、鶺鴒などの総称。かじけ鳥、冬の鳥ともいう。「雪鳥」は別の季語)。上掲、鷹女のような動物園の句はどうか。「鷹狩」の句となっていないかどうか。 ★上記講談社歳時記は、編者が重要と思う季語を朱文字で表記する。「鷹」は朱文字。「鷲」「隼」はそうではない。先の記述から想像するとおり、「鷹狩」から「鷹」が派生し、のち「鷲」「隼」などと細分化していったように感じられる。例句も「鷹」が圧倒的に多い。やはり人との近さから来たのだろう。 ★やはり最大の感じどころは、「鷲」「隼」との違い。講談社版では、「隼」を中型の鷹の一種。主として平原にすみ飛翔が迅く、空中で鳥を捕獲する。高空から急降下して捕える特性、などとある。「鷲」の例句の「鷲」を「鷹」に、「鷹」の例句の「鷹」を「鷲」と入れ替えてみたけれど、感慨の、嵌り方の具合がどうもぴんとこないものが多い。ただ「鷹」は「鷹狩」「鷹匠」など、すぐ近くで見ることができるので、子細に描写したものが多いかな。あと大きさで「鷲」、俊敏さで「鷹」を印象づけられるかも(「隼」もそうだけど(汗))。もう、あとは出てきた句を自分で吟味するしかない。気になった句は、鳥のうちの鷹に生まれし汝かな 鶏二、かの鷹に風と名付けて買ひ殺す 正木ゆう子。今回も気に入った句が出て来ずここまで(汗)。冬は鳥の季語が多く、嬉しい。/すりいぴい
○正木ゆう子さんの「風と名付けて」の句に出会った時、軽い衝撃を受けました。俳句って、こんなことも掛けるのかと。

●季語六角成分図「鷹」より。(視覚)「鷹の目」、鋭い嘴と爪、力強い風切羽、長めの尾羽。素早く飛び、急降下し、狩りをする。捕らえた獲物(ハトや小鳥、栗鼠、ネズミなど)。大空、山、森、海など広がりのある自然の風景。(嗅覚)肉食獣であり、そんなに良い匂いではないらしい。(聴覚)鳴き声(ピィー、クィーなど高音)。風の音。羽ばたき。(触覚)羽毛は柔らかそうに見えるが、実際どうかはよくわからず。(味覚)なし。(連想力)威厳、高貴、雄渾、力強さ。将軍、大名、家紋。戦闘機、車。鷹狩、鷹匠(いずれも冬の別季語)。 ★視覚が強く、連想力、聴覚が続く。鮫や蝉と同じく総称(集合名詞)ですが、例句を見ているとノスリなど種名が読まれることは稀のようです。 ★力強く飛翔能力が高いため、戦闘機などの愛称になることも。成句では鳶が鷹を生む、能ある鷹は爪を隠すなど、能力のある者の例えに使われることもある。 ★例句では雄渾な自然の中の姿を描いたものが多いようです。タカ科のうち比較的大きいものを鷲、小さいものを鷹と呼び、どちらも冬の季語ですが、俳句の文脈における違いは…正直よくわからない。私の勉強不足でしょうが、鷹と鷲を入れ替えても成立するのでは、という句が多い気が…鷲の六角成分図を書いてもほとんど同じになるでしょう。大きな違いは鷹狩や鷹匠の技術などの歴史的・文化的背景でしょうが、これをそのまま詠むと別季語になりますし…少し人との心理的距離が近いというか、投影されるを踏まえて詠めば良いのかしら。むむむ、いつにも増して難しい季語です。/碧西里
○確かに、「鷹」と「鷲」の区別は難しい。が、連想力の部分で、ささやかな違いがでてくるのではないかな。

●「鷹」とくれば、否応なしに「鷲」との差別化という壁が立ち塞がります。どちらも冬の季語なのがまた…。 生物学上、「鷹」と「鷲」は大きさで区別しているといいますが、その分け方は割と曖昧で、本来なら大きさ的に「鷲」と名付けられるべき種類の鳥が「鷹」と呼ばれている例もあるようです(逆もしかり)。差別化の仕方は、ハイポ史上最高難度ではないかと。
 調べてみて一つ思ったのは、「鷹渡る」「鷹狩」など、「鷹」にまつわる季語は「鷲」に比べて圧倒的に多いようだ、ということでした。それだけ、「鷹」が人に近い猛禽類であったことがうかがえます。 ちなみに、「鷲」に関する季語が少ないのは、手懐けようにも「鷲」は大きすぎて大変だったからかと勝手に思っております。/多々良海月
○私も同じように考えます。碧西里の六角成分図にこれをどう反映させるか。そこがまさに、季語深耕やなあ。

◆季語雑学部
●季語雑学部  近代俳句の祖と言えば正岡子規ですが、正岡家の家紋は「丸に違い鷹の羽」で鷹がモチーフです。他にも福沢諭吉や伊能忠敬、大谷吉継も同じ家紋を使っていたようです。ちなみに名前に鷹の字が入る上杉鷹山は、上杉笹という家紋で、鷹ではなく雀が描かれています。/山香ばし
○正岡子規の家の家紋……なんて知らんかった。さらに知らない情報が続々と届いております。

●・歳時記や辞書によって鶚をタカ目タカ科としているものがありますが、実はタカ目ミサゴ科です。 ・鶚には「みさご鮓」という伝承があります。鶚が海岸の岩陰などに残した魚が海水を浴びて発酵したものを漁師が食べてみたところ美味だったので「みさご鮓」と呼ぶようになったという話です。『本朝食鑑』 ・また、「みさご鮓」が今日の鮓の起源という説もあります。鶚の巣にご飯を置いてやると鶚はそれを食べずにその上に魚を乗せるのでそれをまねたのが現代の握り鮓の原型だというものです。鶚は巣の中に魚を長く置かないという実際の生態を考えると真偽のほどは定かではないらしいですが。 /板柿せっか

●〈鷹一つ見付てうれしいらこ崎〉という芭蕉の句が季語「鷹」の例句として挙げられています。背景の物語を抜きにして単なる写生とみては小つまらない俳句です。わが、いつき組なら「並」ってとこじゃないかな。/ 飢饉のとき米問屋の杜国がコメの空売りをヤって身分を剥奪され追放の憂き目に遭ったときに西行の本歌取りのこの句で芭蕉が杜国を慰めた内容とわかれば相当の合点が行きます。下敷きの歌は山家集の「巣鷹渡る伊良胡が埼を疑ひてなほ木に帰る山がへりかな」とあって、飼鷹には2種類あるらしいのです。①巣鷹(雛のとき巣から捕えたもの)②網掛(あがけ。当歳児を黄鷹(わかたか)、二歳以上つまり羽替の後に捕えたものを山回(やまがえり))というそうです。巣鷹は人に馴れやすく命令をよく聞くが山回は馴れにくく自立心が強いらしい。山回の気難しさ、自若とした威厳が気品を感じさせるのじゃないでしょうか。それが「鷹」の本意であると思います。杜国が追放から2年経った両回(もろがえり。三歳鷹)と見替えて励ました句と思います。 /ウロ

●「鷹の選択」という話を市民大学の講座で知りました。鷹は長ければ70年ほど生きられるそうですが、そのためには、40年が過ぎる頃、自らクチバシを岩で叩いて新しいクチバシが出てくるのを待つのだそう。クチバシが長く曲がり、羽も重くなり、飛べなくなるからです。爪も弱くなって獲物を捉えることも難しくなります。生えてきたクチバシで爪をはがし、新しい爪が生えてくると、今度は羽を一本ずつ抜きます。こうして新しい羽が生えてきた鷹は、残りの30年をまた生きていくというような話でした。インターネットで調べてみると、自己啓発のための作り話だというサイトもありました。私に真偽はわかりませんが、一句つくってみました。/一重

●調べて知ったことなど。 ・オオタカは環境省のレッドデータリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、「絶滅の危険が増大している種」に指定されてる。 ・ワシとタカは同じタカ目タカ科の同じ仲間であり、大きい方をワシ、小さい方をタカとして区別する。 (オオワシの雄全長88cm、雌が100cm、翼開長が約200~250cm。オオタカは雄全長50cm、雌全長60cm、翼開長が約100~130cm) さらに見分けのポイントが3つ  ①タカは尾が扇状に広がっているが、ワシの尾は直線状。 ②タカには鷹斑(たかふ)と呼ばれる模様があるが、ワシには無い。 ③ワシは羽ばたいて飛ぶように見えるが、タカは羽ばたかず、気流に乗って飛ぶ。  他の猛禽類比較で大きさの順は、ワシ・トビ・タカ・ハヤブサとなるそうだ。横道にそれた情報で詠めるのか、君!/天晴鈍ぞ孤

●処変われば(28)鷹は汎アラブ主義のシンボル だいたい鷹と鷲の区別もつかないとあって、今回色々自分なりに調べてみました。ドイツで身近なのはなんといっても鷲。これはドイツの国章になっており、難しいことをいわなくても、かつての1,2と5マルク、現在のドイツの1ユーロ硬貨のデザインなので日常的です。ユーロ紙幣と硬貨は国によってデザインが違いますが、ギリシャの1ユーロもフィンランドの1ユーロも価値はかわりません。このドイツの国章はワイマール共和国から同じデザインで途中ナチスのハーケンクロイツ付きの時代はあったにしろ、プロイセン時代よりのものだそうです。じゃあどこの国がこの「鷲」を国章にしているかといえばオーストリア、ポーランド、チェコ(コンビ形式)やアメリカ合衆国(オジロワシ、イーグル)など多数あります。ヨーロッパでの起源は神聖ローマ帝国まで遡るそうです。これがエクアドルになるとコンドルになるのはとても理解できますね。ちなみに日本国章は菊(十六八重表菊)、菊の御紋でパスポートのデザインが個人的には直ぐに思い浮かべられます。あらためて加筆したいのは日本国政府となると桐(五七桐花紋)を使いそこらへんは区別しているわけですが、ご存じでしたか?2年ほど前から法務省は外国人向け入国許可証のシールのデザインを桐から「富士山と桜」に変えました。やはり「富士山と桜」の認知度は圧倒的ですね。さて兼題の「鷹」ですが、これを国章にしているのはエジプトやイラクをはじめ多くのイスラム教を国教とする国が12世紀のイスラム王朝よりの「サラディンの鷹」をモチーフに汎アラブのシンボルとして使っています(やっと鷹で着地できました!)。  /ぐれむりん
○西洋における、鷹と鷲の認識の違い。さらに詳しく知りたくなってくるね。雑学バンザイやな♪

◆俳句文法研究部
●俳句文法研究部 新聞などで「○○大会が開催」という見出しを見ると、何時も違和感を持つ。「○○大会が開幕」というと違和感がなくなるが、「開催」は「開催する」「催す」だから目的語を取って、「○○大会を開催」とならないとおかしい気がする。「○○大会が開催」の次に略されているのが「された」なら分かるが、そこは文脈から補う方式で読み取らねばならないのでしょうか。皆さんどう思いますか。/ひでやん
○私が違和感を持つのは、食堂で何か注文した時、「ご注文は○○と○○で大丈夫ですか」というヤツ。なんか大丈夫じゃないもんが入ってるのか?……と問い返したくなる(苦笑)。

◆こんなお便り、質問届いてます!
◆作り方を勉強したぞ!
鷹の声体震わす第九番 金目銀目猫
●今日借りてきた本(世界一わかりやすい俳句の授業)を読んでいたら、 尻から俳句の項で、俳句の基本中の基本になる季語が、上五に入れる とあり、二日前に送信した俳句が、大間違いだとわかり、新たに言葉を考えて 詠んでみました。ので、改めて投稿し直します。時間ギリギリでドギマギております。先に投稿した句は、「天高く鷹語で歌え第九番」 でした。この句は廃棄処分にしてください。/金目銀目猫
○その本を最初の一冊に選んだのは適切だと思いますが、「尻から俳句」のレクチャーは、最も簡単な最初の一句の作り方を解説しているだけです。さらにその本を最後まで熟読して、再度チャレンジして下さい。

◆難しいぞ!
●毎回、兼題季語の解釈が難しいです。歳時記と毎回、睨めっこしていますが…それでいいのでしょうか。俳句を始めて、半年になります。/ぐりぐら京子
●「ピーヒョロロ~」と鳴くトンビは家の近くでよく見かけますが、鷹と出会う機会はほぼありません。トンビを観察して参考にしようかとも思いましたが、トンビと鷹とでは飛び方も鳴き方も違いますよね(・・;) 全くの下戸である私は、「熱燗」の兼題のときも苦戦しました…が、知らないことを学ぶことも俳句の楽しみです。/くみくまマフラー
●小学校の校歌の歌詞に若鷹空をかけるよにという一節がありました。しかしながら私は一応名古屋市内の小学校でしたから鷹なんて縁がありませんでした。今回の兼題で昔のことを思い出しました。/ねずみ男
●鮫の次は鷹(寒海苔を挟んで)かと、頭を抱えました。なかなかお目にかからない猛禽。調べるうちに鷹の渡りや鷹柱が出てきましたが時期が秋。という事は使えない、とほほ。鮫と同じように、冬ならではの厳しさを感じさせる句にしないとなあと思い、非常に苦しかったです。/パーネ・メローネ
●鷹はスライダーのような滑空が特徴のように思えました。羽ばたくのは上昇するときのみ。気流に乗って飛ぶ姿を何とか詠めないかと思いましたが、無理でした。/よしざね弓
●鷹は見た事もないので難しかったです。 又、鷲との区別やハゲタカ、ハゲワシなど どうとらえてよいのか… 最後はサイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」♪を思い出してしまいました。/りこ
●身近に感じることのあまりない2文字の季語は、こんなに難しいのかと実感しております(切れ字の使いどころにとても迷います)。配合の句にしても、「孤高」とか「厳しさ」とかの類想を避けるのが本当に難しく感じており、さりながら一物仕立てにも手が出ず、とにかく多作するしかないかなと開き直りました。/る・こんと
○逆に、「鷹」の取り合わせってのも、スゴく難しいよね。

◆兼題の傍題使っていいの?
●角川の歳時記では、鷹はそれだけで立項され鷹渡るは別に立項されていますが、ホトトギスでは鷹の傍題に鷹渡るがあります。この様に歳時記によって主題・傍題が異なることがありますが、細かく兼題の条件が出ていない時にどう判断すれば良いか迷います。/岡本 戎
●トップページの「募集中の兼題」の欄に、このワードなら使って良いという傍題もいくつか例示していただけないでしょうか。 私くらいの初心者になると、兼題「嚔」で「くさめ」とひらがな表記にしたり「くっさめ」とするのがOKなのはギリギリ理解できるのですが、兼題「熱燗」で「燗熱し」がなぜOKなのかがよくわかりません。 兼題を歳時記で調べ、そこに併記されている言葉であれば使って良いという認識でよろしいのでしょうか。/はちゃ
●雪を季語にしましたが鷹笛は季重なりになるのでしょうか。 また題が鷹なのに関係の鷹笛を主題にしても良いのでしょうか。/両山
●鷹の夢は夢が付くと冬の季語にはなりませんか。/東児
●鷹が兼題の時に、傍題のはやぶさを使って良いのでしょうか? 鳥のはやぶさではなく、宇宙船、固有名詞の「はやぶさ」だと、季語がないということになるのでしょうか? /麦
●◇寒海苔の際に初めて投句させていただきました。「鷹狩」「鷹匠」「夜鷹」「鷹の巣」が別の季語というのは調べましたが、「鷹が狩る(狩りをする)」「夜の鷹」「鷹を使う(鷹を使って狩りをする)」などは季語なのでしょうか? ◇子季語に「熊鷹」「角鷹」「大鷹」「のすり」「蒼鷹(もろがえり)」などがあり、「鶚(みさご)」「隼(はやぶさ)」も歳時記によっては子季語として掲載されています。鶚はともかく隼は近縁種でもないわけですが・・・今回のような兼題の際に季語として使ってもよいのでしょうか?/イサク
○本サイトは、季語を一つ一つ深耕していきましょう、というのが目的の一つ。ですから、まずは「鷹」そのものと真っ向勝負して欲しいのです。余力があれば、傍題に挑んでみてもよいですね、というスタンスで一緒に学んでいきましょう。
 ついでに申し添えると、私個人は、傍題のことを「子季語」と呼ぶのに違和感を持っています。いずれこの件も、YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』で取り上げようと思っています。

◆鷹のイメージとは
●かっけー!/こま
●孤高のハンター。 /トマト使いめりるりら
●鷹が冬の季語だと初めて知りました。 鷹のことはよく知らないので、ネットで調べました。かっこいい写真が多かったです。動画に、鷹に小型カメラを付けて、鷹が見ている景色がわかるものもありました! 調べるのは楽しかったのですが、何と取り合わせたらよいか、とても悩みました。/打楽器
●今回、できる限り「かっこいい」句にこだわったつもりです。ただ、鷹のかっこよさを表すのはなかなか大変なことですね。/池之端モルト
●鋭い目付き、鋭い爪、甲高く鋭い鳴き声。悠々とした滑空姿、肉食。種類も多く、翼を広げると人より大きなものもあるそうですね。空の王者のイメージです。取り合わせが難しい!/夏 湖乃
●自由な大空を我が物のように飛ぶ、正々堂々とした鷹と、それに対して、地上にいるちっぽけな心と存在の人間、という構図が思い浮かびました。/間仁田彩
●最近鷹を見る機会がなく、昔の旅先の景色を思い出して作句、観念句になったか?/富樫 幹
●「江戸の鷹」という時代劇が好きでした。/渋谷晶
●ニャアニャア鳴くのは、鷹じゃない…/渋谷晶
●時代劇の鷹狩のイメージが強く、鳥の中でも高貴な感じがします。/渋谷晶
●小説の中の鷹狩りの場面ばかり浮かび、なかなかそこから抜け出せませんでした。 びっくりしたのは例句を参照すると季重なりの句がたくさんあったことです。 夏の季語緑蔭と取り合わせているのもあり混乱しました。 季語道場楽しみです。/むげつ空
●鷲は、悠々と雄々しく、正々堂々と・・・という感じですが、それに対し、鷹は、どちらかというと哀愁を漂わせ、一羽で、果てしない空を言い訳もなく飛ぶ、というような・・・人恋しくなるような孤独を感じます。アニメ映画『ゲド戦記』の『テル―の唄』の影響でしょうか?鷲は、『コンドルは飛んで行く』に近いような・・・/間仁田彩
●鷹ってカラスやハトの狩りが得意で威風堂々なイメージですがワンちゃんに吠えられると逃げちゃう臆病なところがあるそうな。。ところでチコちゃんに叱られるに出てくるキョエちゃんも鷹の獲物になるのでしょうか。烏だけど声はデカいですし…。気になって夜は眠れます/高倉ちとさ
●鷹は、難しいと諦めかけたら、バードウォチングが趣味の友達と話しか出来きて、エピソードと共に、画像や、動画を見せて頂きました。そのせいか、イメージか色々浮かびました。何とか句にしたいと格闘してるうち、鷹への恋心が芽生えてしまいました(笑)。/令ちゃん@花芭蕉
●物心ついた時、従兄の三輪車についていた「グランプリの鷹」。昭和のなつかしカーレースアニメです。企画段階では少女が主人公だったとか。実現していたら、違うアニメ路線ができていましたね。鷹は雌のほうが体が大きく、南極以外、全世界に鷹の仲間がいるそうです。/若生淡霧(わこたんのまま改め)
●鷹は猛々しい果敢な性格から霊界と現世をつなぐ霊媒者とみなしたことと、高い木に巣作りする習性から高い木に宿る神の化身とみなして信仰の対象としたらしい。 鷹が付く神社がありました。 出雲の鷹日神社、隼鷹神社など。 鷹が舞い降りたり、鷹に救ってもらったりと、縁起が良さそうです。一富士二鷹三茄子にも鷹が入りました。 やっぱり、図鑑で鷹と判別できるようになっていた方が運が良さそうですね。 /抹茶子
●先日の兼題「熱燗」では、お酒を愛する皆さまが大喜びでおられましたが、今回の「鷹」では、野鳥をこよなく愛する当方が、双眼鏡を構えて鼻息を荒くしております(笑)「鷹」と聞いてまず多くの人の脳裏に浮かぶのは「大鷹」や「熊鷹」の姿でしょうか。日本画などでもよく見られますね。「鷲(ワシ)」と比べれば、身体も比較的小振りで飼い慣らすこともでき、「鷹狩」「鷹の渡り」などが愛されているように、より身近な英雄、といったものでもあるのかな、と思います。とはいえ、やはり他の鳥と違って「孤高」「威厳」「勇壮」といった強烈なイメージがついて離れず、それに見合う内容を詠むのはなかなか力がいりそうです。カッコつけすぎて空回りしてしまいそう…/真井とうか
●夏井先生 正人さま スタッフの皆様いつも有難うございます  今回の(鷹)ですが市街地の駅や集合住宅に鳩-鴉-椋鳥などの群れが大きな被害をもたらし、その対策  として鷹を放つ そんな鷹匠と鷹の光景をテレビで見ました  鷹って甲高い声で鳴くことにちょっと驚きました  水夢/水夢
●鷹ー難しいですね、頭で分かっていても実際には動物園で見たことが有るような、でも、他の猛禽類と区別出来るほどしっかり見たわけでもなく、知らない訳でも無いけれど理解している訳でも無い、遠い親戚みたいなあやふやな感じです、中途半端な理解と言えば近いのかな~鷹、鷹と思い出したのが数年前の情報ですが、都会のビルに巣作りをして子育てをする鷹のニュースです、ネット検索したところ、世界各地の都会的な場所で見受けられる現象のようです、猛禽類も現代風に環境に合わせて生活空間を変えているのでしょうか、日本では大阪や新潟などのビルには鷹ではなく、隼が営巣しているとのこと、ちょっと残念、隼は季語ですから、鷹が営巣しているのはニューヨークのニューヨーク大学12階の学長室の窓、鷹夫婦が繁殖期にはそこで何年も子育てをし、その様子をネット配信して話題になっていました、自然界に生きる生物の強さを改めて感じ入りました/斗三木童
○ニューヨーク大学12階の学長室の窓?という情報に吃驚。すごいものを見ながら、学長仕事しとるんやな。羨ましい~!

◆鷹と鷲の違い
●「鷹」と「オオタカ」では季語としては違いますか?/のもとみな
●鷹と鷲はどう違うのか調べたところ、大きさの違いのみであるように理解しました。鷹という響きはなんだか雄々しく、それでいて悲しげに感じ、鷲より情緒的だなと思いました。/ふくろう悠々
●「鷹」は同じく猛禽類の「鷲」と何が違うだろう、というところから今回スタートしました。写真や動画を見比べて、鷲はゆったり・がっしり・堂々としているイメージで、鷹は俊敏・鋭いイメージかな、というところまで表現したいことがまとまりました。また、角川書店の『俳句歳時記第五版』に掲載されていた句「神々の高さに鷹の光りをり(山田佳乃)」が非常に印象的で、鷹(特にオオタカ)は神様の化身、というイメージが深まりました。これまでは「猛禽類=空の王者」という雑な認識でしたが、比較すると様々な違いがあるので、その違いを俳句に落とし込めたら最高ですね!/オサカナクッション
●「鷹」は動物に分類される冬の季語。季語の解説に「鷲より小型のものをいい」とあったように、「鷲」との違いについては注意が必要だと思いました。「鷹」に特徴的なのは、「鷲」よりも小型だったからでしょうか、人の近くにいるところ。「鷹狩」は江戸時代に盛んに行われたようです。「鷹狩」に適する能力を「鷹」が持っていたとも言えますが、能力と言うと「能ある鷹は爪を隠す」という言葉が思い出されます。そんな背景を念頭に置きながら作句に挑みました。/高橋寅次
●中央アジアでは、鷹狩りにイヌワシを使うようです。「鷹」と「鷲」、両方とも季語は冬で音数も同じです。俳句の中で用いられる時、鷹と鷲では読み手に対してどのような印象の違いを与えるでしょうか。/佐藤美追
○中央アジアの広さが、鷲を選ばせるのかもしれませんね。

◆調べる!
●小歳時記を読みながら季語を学んでいます.季節とのつながりが意外なものもあり,昔が偲ばれます./篤彦
●鷹…孤高とか鋭い眼光とか。冬の季語だったんですね。鷹に季節感など全く感じてませんでした。動物や植物は季語になっている場合が多いですね。季重なりにならないよう気をつけなくては。/古都 鈴
●本物の鷹を見る機会は滅多にないので難しい季語でした。「鷹」と「鷹匠」や「鷹師」は季節は同じ三冬でも別季語なのですね。あと、「鷹渡る」や「鷹柱」は三秋の季語ということを歳時記で知りました。今回も選句・ギャ句゛・回文のセットで投句させて戴きます。/戸部紅屑
●鷹柱は秋の季語なので、今回の兼題としては不適切かと思いますが、鷹を兼題に披露する機会がないのであえて提出いたしました。/康々爺
●鷹は難しい季語でしたが、鷹の強さや素晴らしさを感じれぼ感じるほど人間を見つめて、その小ささや哀しさを考えることができました。/紫蘭
●色々検索するのも楽しみになりました トンビは観ます望遠無いのでトンビ鷹と鷲の区別 付けにくい鷲は大型で我が地には余り見ない/狩谷和寓
●鷹と鳶で季重なりになっていないか調べたところ、鳶は季語がないと出てきました。鷹と鷲は冬の季語ですが、同じタカ目である鳶には季語がないと知り少し驚きました。/春野匙
○トンビは、「春の鳶」という形で季語になってたりはする。今、改めて思ったが……なぜ? 「鳶の巣」も季語になってるから、営巣の頃というのが、何かのヒントになるのかも。

◆鷹と会える情報?
●愛媛の佐田岬と大分の佐賀関の間は鷹の渡りのルートになっているそうです。残念ながら実際に見たことはないのですが。/樫の木
●石神井公園(東京都練馬区)に集まるカメラマンが「鷹がいる!」という会話を後ろの方でしていましたが、どれが鷹でどれが烏だか、よくわかりませんでした。/まどん
●私が住む町は、自然も多く、鷹や鷺等の鳥も多く見受けます。 でも、作句となると、鷹のことを知っているわけではないことに気づきました。 群れとなって空を横切ったり、群れとなって、自由奔放に空を一緒に群れで飛ぶ姿は、よく見ています。 しかし、それ以外のことは、実は本でしか分かりません。 鷹が、獲物を狙うところ、役野として狙われた鳥・動物の様子は見たことがありません。 /風間昭彦
●鷹は、散歩中などに高い空を舞っている(Soaringとかいうらしい)のを遠くから見たことがある程度です。 もっとも、見る目と知識がないので、そいつらが鷹なのか鷲や鳶なのか、はたまた隼なのか、はなはだ怪しいものです。適当に、大きければ鷲、中くらいなら鷹、ぴーひょろろと言って輪を描いていたら鳶、くらいの区別だけです(笑)。 間近にみたことは、あまりありません。南相馬の被災地へ行ったときに、車のすぐ横の路上で、二羽の鷹が喧嘩して、くんずほぐれつしていました。餌に乏しかったのでしょうかねぇ?  あと、近くで見たのは、動物園の鷹くらいです。動物園の連中は、餌の心配がないのでしょう。生肉の塊が足元にゴロゴロしているのに、焦る風でもなく喧嘩するでもなく、明後日の方を向いておるのでした。動物園では、鷹よりもその裏側の檻のコンドルのほうが、人気でした。/星埜黴円
●オオタカが生息しているという情報を得て、大井埠頭にある東京港野鳥公園に行ってきました。鷹の巣のある林の付近は立ち入り禁止で鷹の姿を発見することは出来ませんでしたが、水鳥は観察小屋から間近で見ることが出来ました。あとは想像の翼でなんとか・・・/西川由野
●30年以上前、実家での出来事です。隣の部屋で大き音がしたので見に行くと、窓ガラスが割れて部屋の中には鷹らしき大きな鳥が横たわっており、庭には雀が気絶していました。古い家だったので南向きの庭に面したペラペラのガラス窓がある事がわからず、フルスピードで雀を追っていた鷹が衝突したようでした。冬の晴れた日で雀はしばらくすると飛んでいきましたが、鷹は絶命しておりました。翌日、遠くの方から微かな笛の音が聞こえ、数日続いていました。あれは鷹匠が帰ってこない鷹を呼んでいるのではないか。と悲しく思った高校生の頃を思い出し、三部作(笑)にして作ってみました。/山羊座の千賀子
●最近、近所の親水公園にカラスを追い払っている鳥がいます。池の上を優雅に飛んでいて、カラスがきたらすごいスピードで近づいて、口ばしで突いて追い払っています。 鷹か鳶かわからないのですが(たぶん鷹だと思ってます)、人の頭のすぐ上を滑空したり、池の柵に止まったりするので、いろんな人がカメラで撮影しています。 きっと、鳥はそんな人達を見て、君らのためにカラス追い払ってるんじゃかいけど、とか思っていそうです。/マレット
●この夏、坂の上の雲ミュージアムの喫茶コーナーで涼んでいたところ、上空から巨大な影が降りてきました。美しい斑の豊かな翼、鷹です。オオタカかあるいはハイタカか。そのまま萬翠荘下の森に入っていくのを至近距離から見下ろしました。鷹の背中を見るのはそうそうあることではないでしょう。大急ぎで坂の上の雲ミュージアムを出て、萬翠荘手前の池の辺りまで走って行くと、まだ高枝に堂々とした姿を残していました。カッコイイ!!すぐに飛び去って行きましたが、こんなに間近に鷹を見たのは初めてです。城山に棲んでいるのか、遊びに来たのか、いずれにせよ思わぬ邂逅でした。/くらげを
●実家ではよくイヌワシが飛んでいて、目の前100メートルくらいで魚を捕食する姿も見たことがあります。 しかし見たことがある所為か、このワシとタカの違いがうまく詠めませんでした。 個人的には鷲には雄大さ、力強さ、野性味の印象が強く、鷹は鷹匠のイメージからか賢さや人の生活に近い印象を感じます。そしてご存じの方も多いと思いますが、「乙嫁語り」という漫画にも騎馬鷹狩猟が出てきますので興味のある方はぜひお読みになってください!  /霞山旅
●北米のボールドイーグル(頭と尾が白い。ハゲタカではありません)は羽を伸ばすと2mになる大型で猫や小型犬を庭に放し飼いにしているとボールドイーグルに連れ去られる悲劇はよく耳にする話です。羽を動かすのに一番重要な筋肉は大胸筋だそうです。通りで鳥は胸板が立派! 私が住んでいる場所は自然が多くボールトイーグルが烏を襲うところも頻回に見かけます。ボールドイーグルは賢く溺死させればい運搬がやりやすくなる事を知っていて水のそばだと掴んだ獲物を溺死させます。他の烏に攻撃されても知らぬ存ぜぬ顔で烏を水面下の抑えつけている姿は残酷と言う言葉が似合います。野球のフェンスを使って獲物を追い込む技も使うそうです。/千鳥城@広ブロ俳句部カナダ支部
●カリフォルニア州のデスバレーへ行った時、近隣の通称ジェダイキャニオン(スターウオーズの飛行シーンが撮影された場所)へ戦闘機を見に行きました。世界で3箇所戦闘機を上から見ることができる場所の一つで、渓谷の中を飛行する練習場です。マニアの人が望遠カメラやビデオで無線を拾いながら戦闘機の登場を待つ場所で、ラッキーな事私が行った短時間に凄い数の飛行機を見ることが出来ました。そこでF-15 通称イーグルを見ました。爆音でものすごいスピードで急降下急上昇、渓谷の中でも機体の角度を変えたり私は飛行機マニアでもないくせにかなりはしゃいでいました。夫はF-22 通称ラプター(猛禽類と言う意味)も期待していましたが現れませんでした。「姿形が美しい鷹だから戦闘機の名前に使われる」から発想しました。しかしながら戦闘機の出番がない世の中が一番です。/千鳥城@広ブロ俳句部カナダ支部
○最後は、その鷹かい?!(笑)

◆『絶滅寸前季語辞典』に寄せて
●夏井先生のお祖父様は、鷹を飼っておられたと『絶滅寸前季語辞典』にありましたね。伯父が昔飼っていたのか剥製があり、餌の小鳥を捕るための「とりもち」で子どものころ遊んだ気がします。これも絶滅寸前語でしょうか。母の仕掛けた「嫁が君」捕りを踏んだスリッパが悲しいことに。鷹の声で撃退できるとかで早速、音声ダウンロードしました。/若生淡霧(わこたんのまま改め)
○この本の中に、うちの祖父さんが平然とやっていた、犯罪的な狩りの話も書いてます。

◆俳人の主張
●最近俳句の話の中で、季語の本意や共感の重要性とあわせて、それがたとえばジェンダーロールのような偏見旧弊の温存になってしまわないよう、鑑賞(とりわけ披講)の際に読者が意識する必要があるなぁということをよく思います。言わなくてもわかる、を利用するのが短詩の技ではありますが、常識と思われているものを疑う視点や言及も忘れずにいたいです。/離松
○(とりわけ披講)とは? どういうことだろうと考えてしまいました。

◆前回の成果と反省
●夏井先生!熱燗の兼題では身に余るオマケをありがとうございました。シャラフに気が付いて直せて良かったです。ほぼ下戸なので快挙ですかね(^.^)/ざうこ
●今回六回目投稿で名前が無いので焦りました 俳句道場に名前が有りご指摘を頂きました。 季重です。先生は一句一句お読みになって下さっているのかと 驚いています テレビのバトルを見て先生の本を買い俳句に挑戦して 5ヶ月なりました。季重にならぬよう気をつけて頑張りたいと思います。有り難うございます/山桜昌子
○コツコツと、一つずつ学んでいくのが俳句の楽しみ。オススメの本は、『世界一分かりやすい俳句の授業』PHP出版です。

◆俳号@問題
●前回「俳号@」の話題がありましたが、一度だけ@を付けたわけでもなく俳号@になったことがありました。思えば俳句に対するコメントを入れていたんですね。専門用語等分かりにくいと思った時のみコメントを入れることがありますが、それが@になって掲載されてしまうようです。決して解説で勝負しているわけではない。他の人も同様だと思います。どうかご理解いただけると幸いです。/よしざね弓
●@マークは変様へ 12月1日(火)掲載のお便りに@マークは変様より、以下のような質問があったのでお答えします。 ●掲載句の中に×××@××××××などと言う@マーク付の俳号を見かけますが、何かルールが有るのでしょうか?個人的には目障りですし、俳句で勝負されていないような気がしますが如何でしょうか?コバエの様に@うっとおしいです。/@マークは変 スルーも考えたのですが、「@+チーム名」を「コバエの様にうっとうしい」とまで言われたので、ここはちゃんと説明しようと思います。 我々@いつき組広ブロ俳句部は、2020年2月に広島県廿日市市の「さくらピア」で開催された組長の「句会ライブ」に仲間6名で参加しました。ライブ後組長の著書にサインをいただている時、組長から「あなたたちは仲間なの?」と聞かれ「そうです」と応えると「じゃあ@の後ろに良いチーム名を考えてつけなさいよ。チームを作ると長続きするから」と言われて翌週から6名で「@いつき組広ブロ俳句部」を名乗り始めました。そしてどうせ名乗るなら、いつも組長が言われている「俳句の種を蒔きましょう」を形に表そうと「種まき」をみんなでし、現在(全員が毎回投句するわけではありませんが)部員数は、カナダ支部、北海道支部、軽井沢支部も含めれば14名になっています。いまだ天地は最年少のツユマメ末っ子8歳の1度だけの「裾野チーム」素人集団ですが、俳句を愛す組長ファンのグループです。@は変さま、今後は我々を「コバエ」扱いしないでください。/ ⑦パパ@いつき組広ブロ俳句部/⑦パパ@いつき組広ブロ俳句部
○サイトの性質上便宜上、@を使ってます。

◆YouTubeをどうぞ♪
●調べてもイメージ湧かない季語はどうすればいいでしょうか?/でんきゅう
●今晩は 毎回投稿してますが、並の評価から抜け出せません。これまで独学で初めていて、どのように修正すれば良いか分かりません。 ポイントをご教示頂ければ幸いです。 /ニッシャン
●一般的な季語はどのような組織・手順で決まるのですか。/信
●魚の種類によっては季語がありますが、深海魚は当てはまりますか/蜜華
●決して悪意を持っていなくても、参考に調べた先行句が頭の何処かに残っていて、いつの間にか似たような句になっているのではないかと、いつも心配になります。 あまり気にしなくていいのでしょうか? /東京堕天使
○本サイトでは、兼題季語について共に挑戦することや、季語についての情報交換を第一義としてやっております。俳句一般の質問について、お答えしていく余力がありません。
 是非、YouTube『夏井いつき俳句チャンネル』のコメント欄に書き込んでいただければと思います。すでにお答えしている質問もありますし、これからのお答えリストに加えることができるかと思います。以上、よろしくご協力下さい。

◆『おうちde俳句くらぶ』をどうぞ♪
●「リハビリのテラスにのすりきて一歩」初心者です。基本の型にどうしてもおさめることができず、季語名詞助詞の配置をプレバトの永世名人の句に倣ってまとめました。発想や語彙を頂戴するのは当然アウトだと思いますが、名句の型を模倣する行為の是非について、あらためて先生におうかがいしたいです。/大西どもは
○自句について、個人的かつ具体的な質問をしたい方には、『おうちde俳句くらぶ』をオススメします。

 

●新しい投句・投稿システムについてのお願い
 投句・投稿フォームが新しくなっています。投句数の増加に伴って、仕分け作業に多くの時間を要します。以下の事項を守って投句投稿して下さると、組長の負担が大きく減ります。ご協力よろしくお願いします。

①俳句の欄には俳句のみ記入して下さい。一つの欄に一句を厳守。

②「俳句に対するコメント」の欄は記入する必要はありません。(特に気になることがあれば記入していただいても結構です。)

③「ギャ句」「聞き倣し季語」は俳句欄に記入して下さい。ギャ句の原句は「俳句に対するコメント」の欄に必ず記入して下さい。

④「兼題季語についての質問・考察・情報(火曜日「俳句道場」)」は、火曜日「俳句道場」への投稿です。

⑤「『俳句ポスト365』への感想・質問・要望・俳号の変更・各地の吟行情報など」「組長&ハイポニストたちへのお便り・近況報告など」はそれぞれ水曜日への投稿です。内容に合った欄に書き込んで下さい。

 

※『俳句ポスト365』の文字が小さすぎる?
 この問題に関しては「それぞれのパソコンの個性によって見え方が違ってくるので、統一して同じ大きさにするのが難しい」のだそうです。次の方法でひとまず対処して下さい。
 「CTRL(コントロール)」のキーを押さえておいて「+(プラス)」のキーを押すと、自動的に文字が拡大されます。同じ方法で「-(マイナス)」のキーを押すと小さくなります。一度この方法を試してみて下さい。

夏井先生

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