本選句欄では、添削した形で句を掲載する場合があります。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。
添削は作り替えの提案として句会等でも議論されます。示唆された添削案が自分の表現したいことに合致すれば、作者の判断においてその案を自作として採用してかまいません。
- 罌粟坊主ふるふる異人墓地へ雨
- すりいぴい
- 罌粟坊主摘んで河童になる呪ひ
- すりいぴい
- 罌粟坊主すぐ歌う癖治らない
- 桃猫雪子
- どの辞書を枕にしやう罌粟坊主
- 桃猫雪子
- 罌粟坊主ペンキ吐ききり空は青
- 山香ばし
- ケンケンのついでに蹴るや罌粟坊主
- 山香ばし
- 熱気球ごんごん罌粟坊主しゃらしゃら
- 小川めぐる
- ブルースハープひりひり泣いて罌粟坊主
- 小川めぐる
- 罌粟坊主軽し灼かるる父の骨
- 綱長井ハツオ
- バス停の名残の穴や罌粟坊主
- 綱長井ハツオ
- 質問に答えぬ大人芥子坊主
- 古田秀
- 芥子坊主揺れて悲しくなんかない
- 古田秀
- 罌粟坊主と揺れてみやうか山頭火
- よしおくん
- 罌粟坊主聖書に倦めば山河古る
- よしおくん
- 罌粟坊主火星が近い磁気嵐
- なみはやらんる
- 百年はただ揺れるのみ罌粟坊主
- なみはやらんる
- 教会に罌粟坊主ある一見平和
- きゅうもん@木ノ芽
- 芥子坊主影に手足の生えてくる
- きゅうもん@木ノ芽
- くりくりと風のなでたり罌粟坊主
- ぎんやんま
- 案内板抜かれてをりぬ罌粟坊主
- ぎんやんま
- スコープに揺れる戦車と罌粟坊主
- トポル@みすゞ
- アフガンに孤児院あまた罌粟坊主
- トポル@みすゞ
- 淋しさはさらさら鳴るよ罌粟坊主
- にゃん
- 寝ない子をどこに捨てやう罌粟坊主
- にゃん
- 罌粟坊主ざわわ埋立処分場
- ぬらりひょん
- 罌粟坊主ゆらゆらハモニカの「家路」
- ぬらりひょん
- けしばうずおれのなまへをあててみよ
- ひねもす
- 恐竜の目線けし坊主の目線
- ひねもす
- 星がわらったそして芥子坊主はゆれた
- ほろろ。
- 罌粟坊主おそろしけふの陽は真つ赤
- ほろろ。
- 酒壺の月飲みほして罌粟坊主
- まこちふる
- 罌粟坊主昭和はこんな体操着
- まこちふる
- 罌粟坊主ざわわあひるの冒険譚
- 蟻馬次朗
- 思春期のやうにけむたき罌粟坊主
- 蟻馬次朗
- 憧れの東京は君罌粟坊主
- 久蔵久蔵
- 罌粟坊主今年も自殺は増えました
- 久蔵久蔵
- 罌粟坊主こわさぬやうに富士揺れん
- 玉庭マサアキ
- 罌粟坊主は傷付けられてきつと痛い
- 玉庭マサアキ
- 月の夜は猫のランタン罌粟坊主
- 田村美穂
- ぽろんぽこミロが描くよな罌粟坊主
- 田村美穂
- 野晒しの伯父の眼窩を罌粟坊主
- 内藤羊皐
- 耳鳴りを夜の罌粟坊主へ埋む
- 内藤羊皐
- 買ひ手待つ墓地美しや罌粟坊主
- 比々き
- 或る日みな見事抜かれて罌粟坊主
- 比々き
- 俺んちは「一部地域」か罌粟坊主
- 油揚げ多喰身
- シンナーは十五でやめた罌粟坊主
- 油揚げ多喰身
- 罌粟坊主はちきれそうなものは夢
- 龍田山門
- 曲がってるあれが僕だね罌粟坊主
- 龍田山門
- 悲しめばくすくす笑ふ芥子坊主
- 与志魚
- 芥子坊主なかのひとつが頷いた
- 与志魚
- 罌粟坊主の首で勘弁してください
- いさな歌鈴
- 口答え覚えたんです罌粟坊主
- いさな歌鈴
- 罌粟坊主踏切はまだ開かない
- かのたま
- 空に引力罌粟坊主つんと立ち
- かのたま
- 十四の恋は秒殺罌粟坊主
- GARU
- 罌粟坊主揺れたら眠うなるちゆーねん
- GARU
- 罌粟坊主ゆらりと歌舞伎町はそこ
- RUSTY
- 罌粟坊主きのふへ翳を捨てきつて
- RUSTY
- 錆びついた風に罌栗坊主千本
- あいだほ
- 罌栗坊主みんなの中に居て独り
- あいだほ
- くやしかろ鈴になれない罌粟坊主
- あやの
- しゃらしゃらと誰をあやすか罌粟坊主
- あやの
- 木琴のぺんぽん罌粟坊主ぱふん
- ウェンズデー正人
- けしばうずきみしにたまへしにたまへ
- ウェンズデー正人
- 罌粟坊主さみしくないと言ってみる
- うさぎまんじゅう
- 某国のミサイル発射罌粟坊主
- うさぎまんじゅう
- 罌粟坊主世界のはじまり記す文字
- うしうし
- 立ち漕ぎの白衣疾走罌粟坊主
- うしうし
- 罌粟坊主たゆたふ孤独死の余熱
- ぐ
- 罌粟坊主剥けば弾ける幻肢痛
- ぐ
- 罌粟坊主お薬手帳忘れたり
- ぐずみ
- 垂直の雨の恐ろし罌粟坊主
- ぐずみ
- ワレワレハ罌粟坊主ダ人間ハ愚カダ
- ぐでたまご
- けしぼうず二十歳過ぎれば余生なり
- ぐでたまご
- 戦争と平和罌粟坊主と坊主
- けーい○
- 西空に晴れの風穴罌粟坊主
- けーい○
- 面会の解錠の音罌粟坊主
- こじ
- あと何回まはる地球や罌粟坊主
- こじ
- 罌粟坊主薙ぎたし空が蒼すぎる
- さとうりつこ
- 淋しくば鳴らせ罌粟坊主の緑
- さとうりつこ
- 留学のはなし罌粟坊主くらくら
- さとけん
- 葉書出すだけの外出けしぼうず
- さとけん
- 兵隊はゼンマイ仕掛や罌粟坊主
- じゃすみん
- 千年後の砂漠に揺れる罌粟坊主
- じゃすみん
- 罌粟坊主たまさか紛れ込む悪夢
- ちゃうりん
- 王様は病気ゆらゆら罌粟坊主
- ちゃうりん
- ぬめりつく夜罌粟坊主震へ出す
- つぎがい
- 万華鏡緩く渦巻く罌粟坊主
- つぎがい
- 夕暮れやお前いつから罌粟坊主
- はるや
- けしぼうずしんじられないくらいばか
- はるや
- 罌粟坊主たねがとんだらがらんだう
- ひなた
- モノクロの過ちをふと罌粟坊主
- ひなた
- けしぼうずばさまもいつか星になる
- ふじこ
- 駆け落ちは失敗でした罌粟坊主
- ふじこ
- 子の担ぐバットに罌粟坊主触れて
- ふるてい
- どの本も飽きて罌粟坊主を撫でに
- ふるてい
- 風の子のひしめきあひぬけし坊主
- みくにく
- シロフォンをたたく風音けし坊主
- みくにく
- 罌粟坊主納屋で拾った肥後守
- めぐみの樹
- 罌粟坊主この前あったはずの家
- めぐみの樹
- 人買の優しき声よ罌粟坊主
- ラーラ
- 罌粟坊主欲しかったのは男の子
- ラーラ
- 己が影追って芥子坊主揺れてゐる
- るるの父
- 罌粟坊主風のない日は退屈か
- るるの父
- 充電は人にもあつて罌粟坊主
- ローストビーフ
- 罌粟坊主頭痛も咳も恋のうち
- ローストビーフ
- マリンバの弾く風あり罌粟坊主
- ワカシ君一年生
- 天国と地獄弾けて罌粟坊主
- ワカシ君一年生
- 罌粟坊主不器用なのは母に似て
- 或人
- まろき罌粟坊主サナトリウムへ風
- 或人
- ガンジスは神の排泄けし坊主
- 伊予吟会 宵嵐
- 罌粟坊主カスピ海まで征く鉄路
- 伊予吟会 宵嵐
- 罠の檻に日向のみあり罌粟坊主
- 一阿蘇鷲二
- たまのをはきつとやはらか芥子坊主
- 一阿蘇鷲二
- こんな世の明るき不倫罌粟坊主
- 佳月
- 罌粟坊主名前の出て来ぬたそがれ
- 佳山
- 風に少し遅れて揺るる罌粟坊主
- 可笑式
- 罌粟坊主のうしろ罌粟坊主がのぞく
- 可笑式
- 罌粟坊主防火バケツを満たす雨
- 夏柿
- 罌粟坊主紙ひこうきは手を離れ
- 夏柿
- 罌粟坊主さあ軍隊が攻めてくる
- 花伝
- 猫ならばもう行きました罌粟坊主
- 花伝
- 罌粟坊主噂話のよく膨れ
- 花南天anne
- 罌粟坊主かくれ里より赤き椀
- 花南天anne
- けしぼうずネコの夜会のはじまりぬ
- 花紋
- けしぼうず小さな歌ができました
- 花紋
- 罌粟坊主龍は卵より生まる
- 海老名吟
- 罌粟坊主傷はうつとりぬれてゐる
- 海老名吟
- 遠く行くサイレン罌粟坊主しずか
- 樫の木
- 色街のどんつきに寺罌粟坊主
- 樫の木
- 罌粟坊主閑を詰め込む駐車場
- 叶
- 罌粟坊主この土地店が居つかざり
- 叶
- 罌粟坊主をんなは星をみごもりし
- 瓦すずめ
- 罌粟ぼうず竜が埋められたる村に
- 瓦すずめ
- ゴルフより畑が気楽罌粟坊主
- 幹弘
- 罌粟坊主錆びたる門に南京錠
- 幹弘
- 熊楠の自在の反吐や罌粟坊主
- 輝 龍明
- へんてこな家がいっぱい罌粟坊主
- 輝 龍明
- 罌粟坊主グラフィティの空剥げる
- 亀の
- 瞑想のポニーの背中罌粟坊主
- 亀の
- 罌粟坊主やがて銃後の町が来る
- 亀田荒太
- けしぼうず夢から覚めた夢をみる
- 亀田荒太
- 罌粟坊主一生分見られる所
- 京野さち
- 罌粟坊主しけもく拾ひたる右手
- 京野さち
- 粉を吹く昼間の月や罌粟坊主
- 玉木たまね
- メトロノームになりきれぬ芥子坊主
- 玉木たまね
- 海からび人ほろび罌粟坊主の星
- 月の道馨子
- 月が罌粟坊主の頭ひっぱった
- 月の道馨子
- 空よ海よ罌粟坊主をぼつてんとん
- 枯丸
- けしぼうずかぷかぷわらふ逃亡者
- 枯丸
- 先生のストラップ変けし坊主
- 高橋無垢
- 花ちいさければちいさく罌粟坊主
- 高橋無垢
- 罌粟坊主あとは惰性でつぶす殻
- 黒子
- お日さまの粒のつぶつぶ芥子ばうず
- 黒子
- 退院延期罌粟坊主揺れている
- 三重野とりとり
- 罌粟坊主ハローワークのドア重し
- 三重野とりとり
- きよらかな日は自殺の日芥子坊主
- 山陽兵
- 芥子坊主思春期の子は良くはしる
- 山陽兵
- 誘致の結果罌粟坊主だけでした
- 司啓
- 人工分布図の余白に揺れる罌粟坊主
- 司啓
- 基地の人と語らひし日や罌粟坊主
- 志保川有
- よき人の逝き罌粟坊主の魂となる
- 志保川有
- タナトスの翼さはだつ罌粟坊主
- 次郎の飼い主@死の神タナトスの肖像にもケシが登場する
- 空想のキスのつめたし芥子坊主
- 次郎の飼い主
- ひとひらを離さじ罌粟坊主あはれ
- 七瀬ゆきこ
- 罌粟坊主ひとりがいいは負け惜しみ
- 七瀬ゆきこ
- けしぼうず明日は河川清掃日
- 塾志
- 十五まで良い子だったわ罌粟坊主
- 塾志
- 日曜の渡り廊下や罌粟坊主
- 純音
- 棒あればかならず拾ふ罌粟坊主
- 純音
- 毛穴からたましい逃げた罌粟坊主
- 小泉ミネルヴァ岩魚
- 塹壕は風に均され罌粟坊主
- 小泉ミネルヴァ岩魚
- 罌粟坊主マッチを擦った匂ひかな
- 城内幸江
- 罌粟坊主微熱のままでいる恐怖
- 城内幸江
- 戦争をみんな忘れて罌粟坊主
- 真
- 罌粟坊主福島第一発電所
- 真
- 罌粟坊主けものの星は天の沖
- 神山刻
- 罌粟坊主罌粟と振れ幅同じうす
- 神山刻
- けしぼうず群るる巨きな不発弾
- 仁和田 永
- ロボットのもがれし腕や罌粟坊主
- 仁和田 永
- 帰らざる故郷は近し罌粟坊主
- 星埜黴円
- 罌粟坊主弾痕古き通信所
- 星埜黴円
- 罌粟坊主海明かるくてはじけ飛ぶ
- 清波
- 罌粟坊主ほどの恨みを持ち生きる
- 清波
- 罌粟坊主訂正印をまたもまたも
- 西川由野
- ポッペンの切なき音色罌粟坊主
- 西川由野
- 罌粟坊主やけに正しき野生かな
- 逗留舎なお
- ワレワレハミナケシボウズ罌粟坊主
- 逗留舎なお
- 今日つがう二人静かや罌粟坊主
- 青海也緒
- ヒト消えた池の辺に罌粟坊主爆ぜ
- 青海也緒
- 罌粟坊主を振る聖水を撒く如く
- 石川 聡
- 罌粟坊主どうし触れれば起爆する
- 石川 聡
- 罌粟坊主姉を奪ひに来た男
- 倉木はじめ
- ヒーローは泣いてはならぬ罌粟坊主
- 倉木はじめ
- 罌粟坊主美人に遠く二十歳かな
- 霜月
- 風の道ドレミファソラシ罌粟坊主
- 霜月
- 明日は旅果つる日か雨の罌粟坊主
- 村上優貴
- 永訣の風かもしれぬ罌粟坊主
- 村上優貴
- 赤子にはガラガラ風には罌粟坊主
- 多々良海月
- 罌粟坊主「右に倣へ」の国に生ふ
- 多々良海月
- 告白と言ふ歳でなし罌粟坊主
- 大雅
- 台本に名前の無くて罌粟坊主
- 大雅
- 罌粟坊主風の中には何かいる
- 大福ママ
- 罌粟坊主砂の音する祖父の墓
- 大福ママ
- 空爆や罌粟坊主まだ燃えている
- 鷹星
- 罌粟坊主すべての子には母がいる
- 鷹星
- 罌粟坊主上司よお馬鹿になりなさい
- 短夜の月
- 良寛さんの頭ポンポン罌粟坊主
- 短夜の月
- 罌粟坊主そらにもあぶくありますか
- 茶鳥
- 罌粟坊主後ろの正面のつぺらばう
- 茶鳥
- 罌粟坊主煤け高速分離帯
- 辻が花
- ジャズマンの昼はチャーハン罌粟坊主
- 辻が花
- 背番号1を譲りぬ芥子坊主
- 天水郷
- 太陽の引力つよし芥子坊主
- 天水郷
- しばらくは垂るるをやめて罌粟坊主
- 天玲
- わたくしに不安ありけり罌粟坊主
- 天玲
- 罌粟坊主となりの人も平たい顔
- 田名あみ子
- オイラーの定理わからん罌粟坊主
- 田名あみ子
- 罌粟坊主ホスピスの部屋空きました
- 土井デボン探花
- 恍乎たるしづくの濁り罌粟坊主
- 土井デボン探花
- 罌粟坊主振れば呆ける音のする
- 冬のおこじょ
- 罌粟坊主あれは意中のろくでなし
- 冬のおこじょ
- 二十年の嘲笑ケケケ罌粟坊主
- 島崎伊介
- 出勤や右は罌粟坊主の母校
- 島崎伊介
- をうなにもをんなの二文字罌粟坊主
- 藤色葉菜
- 月蝕の赤銅色や罌粟坊主
- 藤色葉菜
- みな坊主なりあかい罌粟しろい罌粟
- 藤田康子
- 罌粟坊主中から風の音のして
- 藤田康子
- 罌粟坊主ひょいと斜陽の明るさよ
- 猫ふぐ
- 笑うにも力が要るぞ芥子坊主
- 猫ふぐ
- 罌粟坊主遺品整理のきりもなし
- 富山の露玉
- 大破風や本家分家に罌粟坊主
- 富山の露玉
- 罌粟坊主微温しゆばりや日に三度
- 服部 勝枝
- 遺言書ひとつ書こうか罌粟坊主
- 服部 勝枝
- けしばうず人は焼かれて骨となる
- 福蔵
- 風よりも雨に甘えし罌粟坊主
- 福蔵
- いぢわるな隣人のをり罌粟坊主
- 平本魚水
- タンタンはハノイへ行った罌粟坊主
- 平本魚水
- 三界に家なくもなし罌粟坊主
- 平野水麦
- すっぴんは生協までよ罌粟坊主
- 平野水麦
- 攫われて東京駅の罌粟坊主
- 萌
- 心音は確かにふたつ罌粟坊主
- 萌
- 蛋白が+++なり罌粟坊主
- 豊田すばる
- からからとそらのおとする罌粟坊主
- 豊田すばる
- 罌粟坊主やめて耳石がこぼれるわ
- 北野きのこ
- 決着といふがらんどう罌粟坊主
- 北野きのこ
- 罌粟坊主阿片の阿の字して散華
- 堀口房水
- 罌粟坊主舐めて山頭火の小鼻
- 堀口房水
- 寂しさを殴るボクサー罌粟坊主
- 凡鑽
- また人を傷付けました罌粟坊主
- 凡鑽
- 一行の詩の設計図罌粟坊主
- 未補
- わたくしはただの袋よ罌粟坊主
- 未補
- 海風の一両列車けしぼうず
- 霧子
- 罌粟坊主大人の喧嘩焦げ臭し
- 霧子
- 罌粟坊主軌道の石は錆もらう
- 也和
- 粉落つるチョークの文字や罌粟坊主
- 也和
- ばうばうと機関車煙るけしばうず
- 野々りんどう
- 柵越えの球に揺るるや罌粟坊主
- 野々りんどう
- 瞑想は理科室のごと罌粟坊主
- 有瀬こうこ
- 罌粟坊主クスコの赤い両替商
- 有瀬こうこ
- けしばうず夕日けらけらふとりたる
- 緑の手
- 鴟を追ふ鴟追ふ夕陽罌粟坊主
- 緑の手
- 星屑はみどりラオスの罌粟坊主
- 朶美子(えみこ)
- 剣呑剣呑かわゆい罌粟坊主
- 朶美子(えみこ)
- 罌粟坊主爆けて空の広がれり
- 茫々
- 蕭条と団地消え失せ罌粟坊主
- 茫々
- 火傷の手軟膏白く罌粟坊主
- 蜥蜴の尻尾
- 曇天の蒸っす蒸っす日罌粟坊主
- 蜥蜴の尻尾
- 塹壕は都会の底に罌粟坊主
- かもん丸茶
- 光化学スモッグ罌粟坊主傾ぐ
- いかちゃん
- けしぼうず道端少年合唱団
- ぬるっぱ
- 罌粟坊主まだ傷一つなき光
- 99カリン
- 罌粟坊主振ってこの世の終わりかな
- AQ
- 水晶の夜の間に罌粟坊主
- GONZA
- 千本の罌粟坊主あおぞらを刺す
- KAZUピー
- 疑ひの晴れていきいき罌粟坊主
- Kかれん
- 静脈の透く手の翳る罌粟坊主
- Mコスモ
- 罌粟坊主はて何色の花すみし
- sakura a.
- 罌粟坊主やま猫からの手紙待つ
- sol
- 天地(あめつち)のぐにやりぐにやりと罌粟坊主
- syuusyuu
- 雨ぬくし一糸纏わず罌粟坊主
- あいみのり
- 木琴の撥かろやかや罌粟坊主
- あいむ李景
- 罌粟坊主ひみつと秘密は違うのよ
- あい女
- 罌粟坊主地軸の音に揺れており
- あさふろ
- 罌粟坊主見え隠れする青い鳥
- あざみ
- 一片をしかと残して罌粟坊主
- あさり
- 罌粟坊主音叉のごとき響き合い
- あさ奏
- 罌粟坊主月夜に魔女とダンスする
- あすなろ
- マリンバの音に総揺れ罌粟坊主
- アダー女
- 罌粟ばうず上海租界より微風
- あつちやん
- 罌粟坊主重そうに揺れ赤い月
- あつむら恵女
- 罌粟坊主ささえる茎のゆがむなり
- あまぐり
- 罌粟坊主ならんで笑ってる未来
- あまの太郎
- 罌粟坊主兄はアレスに攫はれた
- あまぶー
- 乳色の微睡みの午後罌粟坊主
- あわの花水木
- 罌粟坊主うわさの好きな町内会
- いいよかん
- あとちょっとあるけばおうちけしぼうず
- いおりん6才
- 部活動サボって帰る罌粟坊主
- イサポン
- 上海の夢みてゐたり罌粟坊主
- いつき組福岡リスナー班/由美子
- 罌粟坊主宇宙は静かに生まれけむ
- うづら
- 銀座にも罌粟坊主の雨が降る
- うめがさそう
- 罌粟坊主の茎しなやかに排卵日
- えむさい
- ボサノバのゆるきリズムや罌粟坊主
- カオス
- 罌粟坊主あまりに広き地雷原
- かまど
- 移住先の星で見た罌粟坊主群
- かわいぬ
- 空家ポストにチラシあまたや芥子坊主
- かをり
- 罌粟坊主振れば魔法が使えるか
- きなこもち
- 風の音静かに孕む罌粟坊主
- きのした小町
- 罌粟坊主たまに繋がる母の回路
- くさ
- 罌粟坊主同窓会の服をぬぐ
- くすん
- 罌粟坊主靡く団旗の根は不動
- くりでん
- けしぼうずねむくなるほらねむくなる
- くれまてぃす恵子
- 賢治より長生きをする罌粟坊主
- ぐれむりん
- 罌粟坊主またも叶わぬ恋でした
- けら
- 罌粟坊主素朴な人と言われけり
- コタロー
- 罌粟坊主ばうずになれておめでたう
- ことまと
- 罌粟坊主まつすぐ天へ落ちさうな
- こなねこ
- 時の帯たやすく捩れ罌粟坊主
- コナラ
- 罌粟坊主あの子には良い一日を
- これでいいのだ
- いない子の唄うたひたる罌粟坊主
- さとう菓子
- 悪友が出世頭や罌粟坊主
- さぶり
- 鬼ごっこルールは熟知罌粟坊主
- さゆみ
- 嘘泣きの子のすぐ立ちぬ罌粟坊主
- さるぼぼ@チーム天地夢遥
- 窓に立つ裸マネキン罌粟坊主
- シニアモモ
- ゆらゆらと葬列の行く罌粟坊主
- しみみ
- 大地てふ重石つりさげ罌粟坊主
- しゃれこうべの妻
- けしぼうず核廃棄物どこいった
- しゅうちゃん@5さい
- 罌粟坊主後宮を追われ尼寺へ
- シュリ
- 罌粟坊主ひとつくらいつまんでも
- ず☆我夢@木ノ芽
- 造形の律儀なるかな罌粟坊主
- すえよし
- 罌粟坊主泥棒の通らなかった道
- すずき忍すけ
- もつれたる恋はにび色罌粟坊主
- すみれ色の涙
- 夕暮れや墓誌に傾く罌粟坊主
- スローライフ
- 予想紙の穴をまた買ふ罌粟坊主
- せいち
- 罌粟坊主じゃんけんすればぐうばかり
- せり花
- ロケットの打ち上げ失敗罌粟坊主
- せり坊
- 砂利道のダンプに逃げる罌粟坊主
- たけうち晴美
- 油膜めくゴッホの空や罌粟坊主
- たんじぇりん金子
- クレペリン検査呪いて罌粟坊主
- ちびつぶぶどう
- きのうまで空をくすぐるけしぼうず
- ちま(5さい)
- 何もしないのは褒めてよいこと罌粟坊主
- ツカビッチ
- ポンポンと跳ねるビードロ罌粟坊主
- つちのこ
- けしぼうず二対三の草野球
- つつ井つつ夫
- 罌粟坊主垂れてバカンスも終盤
- ティーダ
- 罌粟坊主女衒がくれし菓子包
- テツコ@第二まる安
- 閂の黒光りして罌粟坊主
- テノールこさる
- 献血を終へて晴天罌粟坊主
- でらっくま
- 頭数揃はぬチーム罌粟坊主
- どかてい
- 偽物はどれ一面の罌粟坊主
- ときこ
- 罌粟坊主別れの時はしゃんとして
- ときこの母よしこ
- 罌粟坊主ロシア教会まだ知らぬ
- とこちゃん
- 罌粟坊主の孤独青空の孤独
- としまる
- 泣き場所を探して野辺の芥子坊主
- とんぼ
- シャガールの太陽笑ふ罌粟坊主
- なつめ
- 空き地に陽風と罌粟坊主たくさん
- のりりん
- 罌粟坊主で猫を釣りつつ船を待つ
- ハイジ
- 防衛大任官拒否や罌粟坊主
- パッキンマン
- 觔斗雲むかえに来る日罌粟坊主
- はなあかり
- 罌粟坊主妊婦と娼婦すれ違ふ
- はなまる
- 芥子坊主ゆれて河童の子をあやす
- はむ
- 同居なんて寂しいだけ罌粟坊主
- ハルノ花柊
- 罌粟坊主道路予定地三十年
- ヒカリゴケ
- つくづくと命のかたち芥子坊主
- ひだ岩魚
- 斃れたるひとりひとりや罌粟坊主
- ひでやん
- ささめくや夕日の色の罌粟坊主
- ふさこ
- 罌粟坊主呼吸の合わぬジャズトリオ
- ふわり子
- 風まかせの罌粟坊主よ企みよ
- ペトロア
- 三蔵を喰らふ企て芥子坊主
- ぽおや
- 群青の空の質量罌粟坊主
- ほしのあお
- 罌粟坊主アラブの馬の眼濡れ
- ぼたんのむら
- 自殺者の絶えぬ踏切罌粟坊主
- ぽんたちん
- 罌粟坊主ディランの風に吹かれけり
- マオ
- 芥子坊主午睡の夢のぬるさかな
- まぐのりあ
- クロスワードことごとく解け罌粟坊主
- まつだまゆ
- 大勢の罌粟坊主たちみつめないで
- まみのすけ
- 罌粟坊主カランと朝の独り言
- まめ小路まめ子
- 芥子坊主夜の女神のお気に入り
- まりい@木ノ芽
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- 血の重み罌粟坊主ゆれ空見上ぐ
- うどんこつよし
- 毛深さは無垢なる証し罌粟坊主
- うに子
- 真っ黒な高校球児罌粟坊主
- うりずん
- 通帳の利息七円罌粟坊主
- ウロ
- キューポラのある街そこに罌粟坊主
- エイシェン
- ぬっと立ち夕日に染まるけしぼうず
- えらぶゆり
- 在りし日の想ひ出包む罌粟坊主
- オイラー
- 罌粟坊主扁平足の夕まぐれ
- おうれん
- 死神の瞳を見たか罌粟坊主
- おおやぶちょ
- 罌粟坊主そぼ降る雨に前のめり
- おがたま
- 風も陽も浴びて素っぴんの罌粟坊主
- オキザリス
- からかえばぷうと膨れる罌粟坊主
- おくにち木実
- かさこそと種の起源を罌粟坊主
- おけら
- ケシボウズ駐車違反の紙ひらり
- おたまじゃくし
- さよならじゃなくてまたねと罌粟坊主
- オリヒロ
- 隠してることがまだある罌粟坊主
- お気楽草紙
- ポケットに秘めたる宝罌粟坊主
- お抹茶
- 赤白黄色袈裟脱ぎ捨てて芥子坊主
- カクレクマノミ
- 護摩香る苔むす墓や罌粟坊主
- かげろう
- 小坊主の芥子はひたすら眠りけり
- かこ
- 罌粟坊主届けレノンの反戦歌
- かざばな
- 一つ増え一つ増えるや罌粟坊主
- かずポン
- 天向かんその場しのぎの罌粟坊主
- かすみ草
- 監査官眺め見る野の罌粟坊主
- カズラ梅
- 罌粟坊主知育玩具は角がない
- かたな
- 卓球の猛練習や罌粟坊主
- かつたろー。
- 芥子坊主子規のみた夢種となり
- かつら子
- 背伸びして風をつかむや罌粟坊主
- かぬまっこ
- 地から生ゆカプセルホテル罌粟坊主
- からかん
- 銅板の庇ある街芥子坊主
- ギコ
- 二拍子のリズムで遊ぶ芥子坊主
- きさらぎ
- 泣きじやくる子の言ひ分や罌粟坊主
- キッカワテツヤ
- 罌粟坊主かさかさ命紡ぐ音
- きっちゃん
- 一本あり色失なへる罌粟坊主
- きのと
- 花弁の饒舌寡黙な罌粟坊主
- ギボウシ金森
- 花びらを一片とどめ罌粟坊主
- キャサリンまさこ(まさこ改め)
- 胆嚢を失せし吾子なり罌粟坊主
- きょうの空
- カラカラと思い出ばかり罌粟坊主
- キョンちゃん
- 妹よ俺より先に罌粟坊主
- きんえんくん
- 身の丈の風を呼び込め罌粟坊主
- くによ
- 衛兵の行進のごと罌粟坊主
- くま鶉
- 千年の音の響きや罌粟坊主
- くめ仙人
- 罌粟坊主河太郎の家族かもしれぬ
- クラウド坂の上
- 電波にも風にも揺れて罌粟坊主
- ぐりえぶらん
- 孫の爪背に柔らかや罌粟坊主
- くるみだんご
- けしぼうずギアを5にしてケッタ漕ぐ
- くれあしおん
- 罌粟坊主明日はきつと良いことが
- クレイジイソルト
- 今日も無事生きてゆらりと罌粟坊主
- クロまま
- 罌粟坊主観念したごと頭下げ
- けいはく
- 法要のあとの静けさ罌粟坊主
- こうもり傘
- 罌粟坊主一つひとつにある理由
- こうや こう
- 罌粟坊主長男よりも先に肥え
- ココダン
- 黄昏の溥儀の即位や罌粟坊主
- こつき
- もろ肌の姐御の愛でる罌粟坊主
- こてつ川
- 保守と反動似て非なるもの罌粟坊主
- こはぎ
- 遮断機のととんと下りて罌粟坊主
- こはまじゆんこ
- がら引漁の遊ぶ大人や罌粟坊主
- こぶこ
- 叱られてきのう見た花けしぼうず
- こぶこの夫
- 鄙の原旅立ち待つや罌粟坊主
- こまち婆
- 傍らにふっと散りたる罌粟坊主
- ごようまつ
- 罌粟坊主鼓動最期の一打まで
- ざうこ
- 風吹かば隣家の気配罌粟坊主
- さくみ
- 罌粟坊主ゆらりゆらりと眠りたる
- さくやこのはな
- 愚痴ひとつ呑み込んでおり罌粟坊主
- さこ
- すきま草罌粟坊主なる名前あり
- さだとみゆみこ
- 罌粟坊主風が奏でるシンフォニー
- さつまおごじょ
- 五十肩認めたくなし罌粟坊主
- さとう
- 引率やアリの行列罌粟坊主
- さとうくにお
- ランナー過ぎゆるき風巻く罌粟坊主
- しー子
- 罌粟坊主雀の羽音恐れたり
- しおかぜ
- 罌粟坊主地べたに俳号のみ記す
- しかもり
- 人影の無き追分や罌粟坊主
- しげる
- 勝手口のきしみ闇夜の罌粟坊主
- ししまる
- 罌粟坊主ストライダーの速さかな
- しっぽ
- 畦道を素面で帰る罌粟坊主
- シモーナ
- けし坊主二重鉄柵の生と罪
- じゃらんじゃらん
- 罌粟坊主伝わる言葉揺れており
- しゅうふう
- 廃屋の庭にそよぐや罌粟坊主
- じゅりあん山本
- 罌粟坊主カラカラはたく吾子ふたつ
- しゅん
- 万物はブラックホールへ罌粟坊主
- じょいふるとしちゃん
- トラクター罌粟坊主踏まず去り行く
- シラクサ
- 罌粟坊主令和はじまる季節かな
- シロクマ太郎
- 缶蹴りに散り散りになる罌粟坊主
- しんしん
- 罌粟坊主沈黙さえも愛おしい
- スピカ
- 働き方改革庭の罌粟坊主
- すみっこ忘牛
- 風ん中罌粟坊主の句からからから
- せんえい
- 人去りておしゃべりはじめるけしぼうず
- せんべい
- 罌粟坊主骨子のごとく彳めり
- そめいゆ
- 花散らしぷっくりほっぺ罌粟坊主
- それぞれのしあわせ
- ずぶ濡れの息子の髪型罌粟坊主
- たいき
- 罌粟坊主つひに兄さん風になる
- たいぞう
- 路地裏で命をこぼす罌粟坊主
- タカギ
- 罌粟坊主諳んじるごと唄に揺れ
- たけし
- 黒板に君が好きだと罌粟坊主
- たけわらび
- 君の名を書いては消した罌粟坊主
- だけわらび
- 父切りし吾子の前髪罌粟坊主
- タック
- 悪だくみ風に浚わる罌粟坊主
- たま
- バイエルを終えた手繋ぐや罌粟坊主
- たま蛙
- 青空に撥ねし水車や罌粟坊主
- たむらせつこ
- 制服も白く替わりて罌粟坊主
- ダリア
- けしぼうず駄菓子屋の前横一列
- たるみ
- バス待つ間眠気を誘う罌粟坊主
- たん造
- 絵手紙や父の描いたけしぼうず
- ちか丸
- 芥子坊主猫のねぐらに主なし
- ちばくん
- 先輩に心ざわつく罌粟坊主
- ちばさん
- 産まれた甥そっくりそのまま罌粟坊主
- ちゃんこフォンデュ
- 仕事待つ線路と憩うけしぼうず
- チョクメイ
- 文句たれ黙っておれぬ罌粟坊主
- ちょろたこいん
- 罌粟坊主坊主あたまを振ってみる
- ツーちゃんの恋人
- LPはゴットファーザー罌粟坊主
- つつ井つつ
- 霊柩車クラクション哭く罌粟坊主
- つわきの嫁
- 罌粟坊主天正遣欧使節団
- てまり
- 良寛の野辺の髑髏画罌粟坊主
- ときめき人
- カラカラと猫隠れたる罌粟坊主
- どくだみ茶
- 漏電の焦げたアルバム罌粟坊主
- としなり
- けし坊主即位を祝す参賀人
- とし子
- 野球部の最後見届け罌粟坊主
- とめぞう
- 罌粟坊主呼んでるはずが誰も来ず
- ともかわすてむ
- 罌粟坊主咲き染む恋のさめるまで
- ともけん
- 動物園駆ける子の背や罌粟坊主
- とりこ
- プロレスのリンクに踊る芥子坊主
- とんとん
- 種守り健気に揺れる罌粟坊主
- なおばら
- 筋通す頑固者かな罌粟坊主
- なかがわ 聖一
- 罌粟坊主一番お喋り誰ですか
- なかの花梨
- 缶蹴りの足高々に罌粟坊主
- なご
- 罌粟坊主乳歯を屋根に奉る
- なごやいろり
- あんぱんにヘソ忘れまじ罌粟坊主
- ナタデココ
- けしぼうず昨日大阪今日博多
- なつぽよ
- 罌粟坊主明日の天気はわからぬか
- なつめモコ
- 風にゆれ唄っているよな罌粟坊主
- なにわっこ
- パンプスの甲もこんもり罌粟坊主
- なみは
- 罌粟坊主犬に愛され萎れけり
- なめろう
- 罌粟坊主一生懸命は見えぬもの
- なよろ
- 幾千の言葉カラカラ罌粟坊主
- にたいも
- けしぼうずかくれんぼする種の夢
- にゃんみー
- 村人のごとき顔して芥子坊主
- ぬけまいり
- 苦い澱溜めてざわざわ罌粟坊主
- ねぎみそ
- 罌粟坊主音なく時なく廃工場
- ねむり猫
- 漉餡のほのかなかをり罌粟坊主
- のつり
- 罌粟坊主誰が入門してくれる
- のぶ子
- はらわたに兆の細菌罌粟坊主
- のぼ子
- 「あら可愛や罌粟坊主やね」「見くびるな」
- のもとみな
- 蹴つまずく涙がポロリ罌粟坊主
- のりた
- ケシ坊主アリスの挿し絵思う野に
- ノルウェーの森人
- タクト振振車両に合す罌粟坊主
- バーバラ
- 放課後に悩む宿題罌粟坊主
- パオ
- 盛り過ぎ抜かれるを待つけしぼうず
- はすみん
- 迷ひ道あそこにもまた罌粟坊主
- ハチ太郎
- 罌粟坊主狭い草地を横泳ぎ
- はなだんな
- しなやかに揺るる晩年芥子坊主
- ははろ
- つい合掌子よ何願う「罌粟坊主」
- ハマさん
- その里はもうありません罌粟坊主
- はまのはの
- 同じ場所忘れず在りし罌粟坊主
- はら美華子
- 顔見つけ頬膨らます罌粟坊主
- バリー
- うたた寝に照れ笑う芥子坊主かな
- バリすっぱマン
- 若者のスタイルに似てけし坊主
- はるちゃん
- 応援だ広い球場罌粟坊主
- ばんしょう
- 夕暮れや空家となりぬ芥子坊主
- ピーター
- 「晩鐘」の如く祈るや罌粟坊主
- ひいらぎ
- 罌粟坊主その種数ふ人もあり
- ひいろみ
- 晴天へ背比べして罌粟坊主
- ひな子桃青
- 薬科大象徴となるけしぼうず
- ひゃあ
- 罌粟坊主無罪放免と高らかに鳴る
- ひよとり
- 暮れて尚パステルの空罌粟坊主
- ひよはるばば
- 罌粟坊主花びら落ちて尼姿
- ひろ
- 罌粟坊主有終の美の組体操
- ひろくん11さいのママ
- けしぼうず特急ラビュー初対面
- ひろしげ11さい
- 学生の青い理想よ罌粟坊主
- ひろ史
- 罌粟坊主同級生の泣き笑ひ
- びん
- 軒下へ鳥影せはし罌粟坊主
- ピンクソルト
- けしぼうず野の背の順の最後かな
- ふあり光
- 行列は過分数めく罌粟坊主
- ふあんた
- 粛々と元号変わる罌粟坊主
- ふうせんかずら
- 罌粟坊主売る少年の歌風の歌
- ふくろう悠々
- カプリース居眠る薮の罌粟坊主
- ふたあい@クラシック曲のカプリース(パガニーニ作曲)
- 弓肩の乙女夕日へ罌粟坊主
- ふっこ
- 罌粟坊主尼閉ぢ込めて膨れをり
- ふなちゃん
- そよぐ風罌粟坊主との会話かな
- ふみ
- 佇むはスクランブル交差点罌粟坊主
- ふみゑ
- 罌粟坊主祖父の墓前に正信偈
- ブルージー
- けしぼうず親の小言は半分に
- ペコちゃん
- 罌粟坊主揺らぎ魔界の亡母呼ぶ
- ヘリンボーン富樽
- 罌粟坊主なびくさとわに子らの声
- ヘルシーアイランド
- バンドマン憧れて振るけしぼうず
- ペンギンおじさん
- けしぼうず薬となるやタスマニア
- ほうすい
- 熟年の関係揺らぐ罌粟坊主
- ほしの有紀
- 今日の恥捨ててしまふや罌粟坊主
- ぼたんぴ
- 罌粟坊主日記に残す文字も無し
- ほのぼぉの
- 星々は無量大数罌粟坊主
- ほろよい
- 罌粟の実やいたずら盛り食べざかり
- ポンタロウ
- 罌粟坊主いかに生き抜くことばかり
- ポン太
- 罌粟坊主残し朽ちぬる美し赤
- まきぢ
- 罌粟の実やふうらいばうとなりてみむ
- ましろなぎさ
- 罌粟坊主振りし子らはオーケストラ
- マソップ
- 罌粟坊主少女はらみてふくむ乳
- まちる
- 罌粟坊主鳴くや陽向のエイリアン
- まちるま
- 上向いて歩こう歩け罌粟坊主
- マツイミキロウ8911
- 前世では宇宙生まれか罌粟坊主
- マッキラ棒
- ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎罌粟坊主
- まどん@もじばけしなければいいのですが。❇︎アスタリスクです。
- 産着の子に風ふうわりと罌粟坊主
- まほろ
- 万歩計足取り軽く罌粟坊主
- マユミ
- 罌粟坊主くうきを握りゆうらゆら
- まり姫
- 罌粟坊主、太陽の歌奏でたり
- みえ
- 罌粟坊主脂光りの吸引具
- みかりん
- 古傷の無いフリををして罌粟坊主
- みかん
- 起き上がり小法師のごとく芥子坊主
- みこ
- 飴色に溶ける脳髄芥子坊主
- ミズカラス
- 揺れながら不穏な気配罌粟坊主
- ミセウ愛
- 見つけたり銀座の露地に罌粟坊主
- ミセス水玉
- あの山を越ゆらば羅宇罌粟坊主
- みちる
- 院内学級歌声ひびく罌粟坊主
- みどりがめ
- 罌粟坊主明日のことさえケ・セラセラ
- みのる
- 罌粟坊主ゆうらり風の子守唄
- みやかわけい子
- 罌粟坊主たばこ折り捨つ兄の通夜
- みゆき
- 罌粟坊主抜かれ去りゆく花園より
- みよしい
- 罌粟坊主冷静よそおひ聞く告知
- み藻砂
- 罌粟坊主拘置所の庭にて無言
- むじーじ
- 消しゴムや我が人生を罌粟坊主
- むすびめ
- 井戸端のおっかあの背の芥子坊主
- むったん
- 戦前は立派な農家罌粟坊主
- むにむにちゃん
- 叱られて泣く児あやすか罌粟坊主
- むべ
- 罌栗坊主アヘンと人の物語
- むむむげこ
- 三婆婆のヒソヒソ話罌粟坊主
- むらたふみ
- 床屋の指ツボからツボへ罌粟坊主
- むらぴ
- 罌粟坊主仕事無くしてあくびする
- めしめし
- 芥子の実や個人情報漏洩す
- もせきのこ
- 罌粟坊主小人のコテージは遠近(あちこち)
- モッツァレラえのくし
- 芥子の実や宇宙を開く「はやぶさ2」
- もりお
- 罌粟坊主祖父の遺影を選びをり
- もりたきみ
- 昇進は取り消されたわ芥子坊主
- やえ子
- 子を叱り共に涙す罌粟坊主
- ヤッチー
- 罌粟坊主小人のガラガラ玩具箱
- やぶつばき
- ままごとの果てなくつづく罌粟坊主
- やまなみ
- 老ゆれどもあだ名で呼ばれ罌粟坊主
- やまぶき
- 罌粟坊主一寸法師の音を聴く
- ヤマボー
- パレードの鼓笛高らか罌粟坊主
- ゆみづき
- 罌粟坊主ライブのように風が乗せ
- ゆりこ
- 罌粟坊主緘黙の子の声秘めし
- ゆりこ
- 野の舞台風が指揮者か罌粟坊主
- ヨシケン
- 五限目に変拍子の罌粟坊主
- よしこ
- 罌粟坊主風にカラカラ月夜かな
- よつ葉
- ふわやわな衣脱ぎ捨て罌粟坊主
- よひら
- 怒りかな罌粟坊主みな千切りおり
- よぶこどり
- 枯れてなお音を残すのか罌粟坊主
- よりみち
- 牛小屋の屋根に草生ふ罌粟坊主
- らくさい
- おどけたる河童にも似て罌粟坊主
- らびっと
- 剃髪のあの日懐かし芥子坊主
- ラリロリラリラ
- 罌粟坊主奏でる音はピアニッシモ
- りぃらっくま
- 芥子坊主頭揃えて行儀良し
- りか
- 怪しげな媚薬となりし罌粟坊主
- りこ
- 風にゆれ合唱するごと芥子坊主
- リバティーさん
- 薬剤師いつも丁寧芥子坊主
- りんごのほっぺ
- 花びらのチュチュはらり落ち罌粟坊主
- るびちゅ
- けしぼうず善と悪の差放ちたり
- るみ
- 夕さりの噂話や罌粟坊主
- るりこ
- 芥子坊主作業所の子等歌い通る
- れい
- けしぼうずかわいみになりおとがする
- れい子
- 罌粟坊主振れば異国の音がする
- れんげ畑
- 風を呼ぶこつりこつりの罌粟坊主
- ロクヨン
- 罌粟坊主こぼれる種子よ令和に咲く
- ろん
- ケシ坊主なら描けそうな野外授業
- ワイス
- 房総の沖白波や罌粟坊主
- わかこ
- 朝戸出の罌粟坊主凛と令和待つ
- わわ
- 森深く少女に会えず罌粟坊主
- 亜音洲
- 罌粟坊主今日も負けたり少年野球
- 哀顏騎士
- 彼の如く怪しき馨り罌粟坊主
- 愛津2号
- 球場を越えて白球罌粟坊主
- 葵 新吾
- 相席の青年チャラく芥子坊主
- 葵そら
- 橙の夕暮れ寂しき罌粟坊主
- 飴
- 上海の粗末な飯や芥子坊主
- 安達りんだう
- 容赦なき日差し受くるや罌粟坊主
- 安田信州
- 罌粟坊主男はだれもマザコンさ
- 杏と優
- 罌粟坊主老いたる猫の髭の張り
- 伊佐ササ
- 王羲之の真名やはつらつ罌粟坊主
- 伊藤 大樹
- 祈り知る今が一番罌粟坊主
- 伊藤はな
- 頭頂部結びし雲や罌粟坊主
- 伊藤正美
- 酔い醒まし風に吹かれて罌粟坊主
- 伊藤善隆
- 罌粟坊主風にしなひて自己主張
- 伊豆子
- 罌粟坊主慰亭の髭に見ゆる欲
- 伊予吟会 玉嵐@慰亭は袁世凱のこと。 皇帝までになったり、10人の妻と31人の子どもがいたらしいですね。 髭の形が印象的です。
- まつすぐに生きた証や罌粟坊主
- 伊予吟会 心嵐
- 老犬の散歩を吠ゆる罌粟坊主
- 為一暢道
- 罌粟坊主稚児たちならぶ姿して
- 井上喜代子
- いやいやをおぼえた吾子と罌粟坊主
- 井田みち
- 海中の機雷のごとし罌粟坊主
- 育由
- 五つ六つ未だ幼き罌粟坊主
- 一の介
- 下宿生音沙汰もなく罌粟坊主
- 一井蝸牛
- 能書に注釈縷縷と罌粟坊主
- 一斤染乃
- ちりぬるを未来を詰めし罌粟坊主
- 一碁一会
- より高くより打つかれよ芥子坊主
- 一純。
- 風待ちの罌粟坊主うつむき静か
- 壱太
- もふもふの犬に埋もれる罌粟坊主
- 稲垣由貴
- 罌粟坊主なにかと誤解されやすい
- 右田俊郎
- ぷっくりと膨れた子の頬罌粟坊主
- 宇宙生物ぷりちーぴ
- けしぼうずゆうらりゆらりカサカロリ
- 宇田建
- 罌粟坊主Googleマップの我が家かな
- 烏龍
- ひかりとかげ贋作ルソー罌粟坊主
- 羽沖
- 罌粟坊主ダキニ天など横におり
- 羽藤武彦
- 散り散りに己の道を芥子坊主
- 雨霧彦@木ノ芽
- カラカラカラ私はわたし罌粟坊主
- 卯年のふみ
- 舞いの後唄聞きたくや罌粟坊主
- 雲の鳥
- 罌粟坊主テンガロンハット似合いそう
- 映千
- 首塚や花びら落とすけし坊主
- 栄魚
- ディズニーの音符のごとき罌粟坊主
- 永想
- 風まかせタクト振りおり罌粟坊主
- 英ちゃん
- 旅の湯に疲れを癒す罌粟坊主
- 詠野孔球
- 罌粟坊主何処より来て何処へいく
- 越仙
- 旅の案無数に浮かぶ罌粟坊主
- 榎本紀子
- 星になってしまった人よ罌粟坊主
- 塩の司厨長
- この町にいくつの種子が罌粟坊主
- 横じいじ
- 罌粟坊主おやじ四十になりにけり
- 横ちゃん
- 後部座席遊び疲れて芥子坊主
- 横縞堂
- 罌粟坊主内なる闇を見たいとき
- 乙子女
- 園児らの礼深々と罌粟坊主
- 乙女座のM
- 罌粟坊主片手に走る夕陽の影
- 音澤 煙管
- 芥子坊主触らぬ神にたたり無し
- 加和 志真
- 罌粟坊主風を受けつつ令和かな
- 夏風
- 子だくさん野っ原揺れる罌粟坊主
- 花隠元
- 罌粟坊主千の仏を孕みおり
- 花屋
- カラス振る罌粟坊主振るカラカラと
- 茄子紺
- 罌粟坊主恐る恐ると臭ひ嗅ぐ
- 華らんまま
- 罌粟坊主皆でぐるぐる大合唱
- 蛾触
- カラカラと一寸法師や罌粟坊主
- 雅な童
- 朝礼の欠伸こらへて罌粟ぼうず
- 雅喜
- 罌粟坊主ハナタレ坊主にイジメられ
- 雅鬼
- 罌粟坊主目鼻何処や揃いをり
- 雅由
- 「ギガギガ」と笑う園児と罌粟坊主
- 海
- 懸命に生きるは誠罌粟坊主
- 海野しりとり
- 罌粟坊主赤黄青の園児帽
- 垣内孝雄
- 大道芸背伸びで覗く罌粟坊主
- 葛谷猫日和
- 「空あり」の錆びた看板罌粟坊主
- 釜眞手打ち蕎麦
- 休耕田罌粟坊主だけいきいきと
- 勘太郎
- 星空と語り昼眠り入る罌粟坊主
- 甘泉
- 一陣の風に爆ぜるや罌坊主
- 岸 れん
- 風呂上がりゆらゆらこつん罌粟坊主
- 岸田朋香
- 芥子坊主からり天麩羅揚がりたり
- 岩品正子
- 抱っこ紐頭を垂れる罌粟坊主
- 喜右衛門
- 罌粟坊主なにいろの花だつたのか
- 喜多輝女
- 罌粟坊主うなだれてをり母の傍
- 希林
- 虚栄心はらり 罌粟坊主は自由
- 幾恋良石
- 野に揺れる河童の群れや罌粟坊主
- 気のまま風
- 芥子坊主こちらの悩み知りもせず
- 季凛
- ゆらりゆら群れて楽しき罌粟坊主
- 紀友梨
- 道ならぬ恋におちたり罌粟坊主
- 規子
- 罌粟坊主平和生まれる令和かな
- 貴茂菫
- 罌粟坊主彼女はいくつに成るのやら
- 輝棒
- 襟足の剃刀跡や罌粟坊主
- 菊池洋勝
- 罌粟坊主清掃日まであと三日
- 吉 や
- 罌粟坊主向ひ合はせてエレキテル
- 吉村よし生
- 薄衣脱げば坊主か罌粟の花
- 吉田海音
- おぼつかぬピアノ漏れるや罌粟坊主
- 吉田竹織
- 罌粟坊主平成最後の断酒会
- 吉野川
- 揺るる実の揺らす天上罌粟坊主
- 桔梗
- 空地に群れ可愛さに摘みて罌粟坊主
- 丘 るみこ
- 朴訥に魔性を秘めて罌粟坊主
- 久坂晶啓
- 旅立ちに友を見つけの罌粟坊主
- 宮写楽
- 親知らず抜きし吾に揺る罌粟坊主
- 宮田一代
- 蒼き空何を夢見たけしぼうず
- 宮島ひでき
- 子の頃の夢はなんぞや芥子坊主
- 宮武桜子
- 弁当のあと一品よ罌粟坊主
- 京あられ
- 花散りて悟り開くか罌粟坊主
- 京丸
- 罌粟坊主過去の栄の背比べ
- 強引愚我路
- 罌粟坊主悠久の子らよ何れ又
- 恭一
- こんにちは片山里の罌粟坊主
- 玉井 瑞月
- けしぼうず米寿の母の遠き日々
- 琴女
- 来松す松本平の罌粟坊主
- 筋トレ俳人
- けん玉の乗ってるやうや罌粟坊主
- 金太郎
- 無医村や地蔵の前の罌粟坊主
- 吟 梵
- 罌粟坊主ばかりとなって風も止み
- 銀命堂
- 何階か気になるあの児芥子坊主
- 銀蜻亭
- 揺れている我がこころ粒罌粟坊主
- 句詩呼
- ちょこんと高貴な帽子罌粟坊主
- 空
- 校則といふ拘束や罌粟坊主
- 空蝉
- 行きずりの恋は罌粟坊主の如し
- 空白みゆき
- 罌粟坊主乾いて命鳴りにけり
- 空遊雲
- 生まれたり花弁2枚に罌粟坊主
- 栗田もとえ
- 振れば鳴る振らねば鳴らぬ芥子坊主
- 君島笑夢
- 罌粟坊主フジタのやうなシルエット
- 薫夏
- 遠き夫よこの手に抱くよ罌粟坊主
- 薫風
- 日差し避け信号待ちて罌粟坊主
- 啓泉
- 幼子の離さぬおもちゃは 罌粟坊主
- 恵理子
- 罌粟坊主いつとは言えぬままの恋
- 桂
- カッパらし罌粟坊主立つ村の奥
- 蛍子@旅行でタイのチェンマイの山村の、罌粟ばたけを見に行きました。子供たちが、もっと小さい子供を背負い私達に、チップを求めて集まってきました。
- 罌粟坊主風に任せて何処までも
- 鶏心
- 暖色の花びら罌粟坊主の靉靆
- 月のうさぎ@「靉靆(あいたい)」
- 高僧が生まれ変わるや罌粟坊主
- 月影ミウ
- けしぼうず酔いどれ人や戯れる
- 月々
- 罌粟坊主爆弾のごと毟り投げ
- 月城花風
- 懐かしきあの娘が笑う罌粟坊主
- 月尾(げっぽ)
- また蹴った臨月迎え芥子坊主
- 嫌佐久
- あの一瞬の波忘らよか罌粟坊主
- 犬散歩人
- 小雨降る令和の朝の罌粟坊主
- 元喜@木ノ芽
- 白球は無惨に空へ罌粟坊主
- 元元
- 放課後の汗匂うらむ罌粟坊主
- 元木まだら
- 罌粟坊主カーブミラーは割れしまま
- 弦流
- 病名のただぐるぐると罌粟坊主
- 古都 鈴
- 罌粟坊主うぶ毛につたがからまれり
- 己心
- ぬいぐるみ干す三輪車罌粟坊主
- 湖雪
- けしぼうず蛭子漫画を読み返し
- 五月野敬子
- 戒名に俗名一字罌粟坊主
- 吾亦紅
- 風うけて野に戯れる罌粟坊主
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- 校舎裏ジョロ忘られて芥子坊主
- 光風
- 学校のチャイムかすかに罌粟坊主
- 光本弥観
- 数学の図形問題罌粟坊主
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- 高速道を照らすがごとく罌粟坊主
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- 幸
- 会下の友小道に小さき罌粟坊主
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- いっせいに風にうなずく罌粟坊主
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- 江戸川青風
- 繰り返し罌粟坊主たつ空地かな
- 江口 麻
- コクトーと海をとりなす罌粟坊主
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- 吾子泣かす道に蠢く罌粟坊主
- 江藤薫
- 大聖堂炎上を聞く罌粟坊主
- 江里口泰然
- ゆらりゆら耳石はおどる罌粟坊主
- 甲山
- らっきょう酢てに浸む夜明けしぼうす
- 紅塩寝子
- 一輪の咲きて夕べに芥子坊主
- 荒木清枝
- ジャンプするイルカの群れや罌粟坊主
- 香舟
- 王朝の揺らぎてゆくや罌粟坊主
- 香壺
- 晶子行くパリにもあるや罌粟坊主
- 高橋冬扇
- けしぼうず生酔いの終電車待ち
- 高村優雨花
- 羽衣を風に奪われ罌粟坊主
- 高田 仁和加
- 寡婦の編む木偶のおべべや罌粟坊主
- 高梅 仁
- 捨て畑の隅やいつつの芥子坊主
- 高木風華
- 廃校や筆塚の如罌粟坊主
- 克巳
- 惜しげなく花弁離つや罌粟坊主
- 今井佳香
- 韋駄天の正直者や罌粟坊主
- 今治・しゅんかん
- 罌粟坊主参拝客をお出迎え
- 佐山夕子
- 弁当の空の音する罌粟ぼうず
- 佐川寿々@チーム天地夢遥
- 罌粟坊主内緒話をせるごとく
- 佐東亜阿介@チーム天地夢遥
- 空あおぎ背比べかな罌粟坊主
- 佐藤こはる
- 潑刺と花壇抜け出し罌粟坊主
- 佐藤儒艮
- 息止むる国境近くの罌粟坊主
- 佐藤文旦
- 陽も雨も我が力なれけしぼうず
- 咲耶とこ野@木ノ芽
- 罌粟坊主会長さん似と見付く吾子
- 桜桃侍
- チベットの幼き修行僧罌粟坊主
- 桜木レイ
- 丘一面罌粟坊主バトン継ぐ
- 桜夜月子@木ノ芽
- 売りに出す生家の隅に罌粟坊主
- 雑草おばさん
- 負けて蹴る引退試合罌粟坊主
- 皿檸檬
- けしぼうず火星にいても不思議なし
- 三子
- 罌粟坊主『いずれにしても風は吹く』
- 三寺ひろみ@ボヘミアンラプソディーの最後に囁くような声で歌われるこの歌詞。『風』は人の心を癒すのかもしれない。
- 罌粟坊主子供は急にとまれない
- 三水低@第二まる安
- 子供部屋乱す者去り罌粟坊主
- 三大夜景
- けしぼうず園の石垣夕陽射す
- 三男坊
- 背伸びして真昼の月見る罌粟坊主
- 三木庭
- 罌粟坊主朝な夕なの寂しさよ
- 三毳
- 山奥の仙人寺の罌粟坊主
- 山 口 雀 昭
- 黄の帽子駕籠の散歩や罌粟坊主
- 山沖阿月子
- 芥子坊主退職願破り捨つ
- 山口富子@Mamaly House俳句道場
- 芥子坊主ひょっこり朝のレンガ路
- 山茶花静
- 廃屋の空見上げるは罌粟坊主
- 山部オーリー
- 蓼科の空守りひそり罌粟坊主
- 山部コルチ子
- 罌粟坊主隠居の休むベンチかな
- 山本 力
- 咲きて散り鳴りゆく種の罌粟坊主
- 山本嘉子
- 花よりも愛しく切なく罌粟坊主
- 山野はな
- 転びたる吾子の両手に罌粟坊主
- 山野ゆうり
- うたたねの涎のあとや罌粟坊主
- 史子
- 風遊ぶ罌粟ぼうずと子鼓笛隊
- 四十一香 (よいか)
- 二筋の飛行機雲や罌粟坊主
- 糸慌@木ノ芽
- 往診の鞄に弾む罌粟坊主
- 紙魚
- 親分の葉巻めくなり罌粟坊主
- 紫
- 芥子坊主杣へと続く上り坂
- 紫苑
- 罌粟の実や今日の風向きラテンかな
- 紫鋼
- 旅ゆけば黄昏色の罌粟坊主
- 紫香菫
- 罌粟坊主振れば聞こえしコンチェルト
- 紫紺
- 懺悔かな夜灯に揺れる罌粟坊主
- 紫蘭
- 罌粟坊主王墓に並ぶ兵士俑
- 似雷家内
- チケットは二枚あるのに罌粟坊主
- 時雨
- 江戸の町至るところに罌粟坊主
- 治もがり笛
- 子らの声残して揺れる罌粟坊主
- 鹿柴
- 王道は先静かなり罌粟坊主
- 篠田ピンク
- 父親の歩幅の狭く罌粟坊主
- 柴田侑秀
- 罌粟坊主星降る夜の大騒ぎ
- 斜楽
- 縁側にバリカンの音罌粟坊主
- 紗々
- 罌粟坊主あまた数多の銀河系
- 紗千子
- 暴風に罌粟坊主首傾げ耐ふ
- 若澤杏子
- 罌粟坊主令和の風吹きにけり
- 朱久瑠
- 風の心音優しかる罌粟坊主
- 珠桜女 絢未来
- 罌粟坊主進軍ラッパに並ぶ影
- 樹梢@木の芽
- 罌粟坊主種(しゆ)になりきれぬ薄さかな
- 州芳
- けしぼうず我を慰むことはせず
- 秋
- 罌粟坊主揺れるビートや野外フェス
- 秋月
- 罌粟坊主君が好きだと言えぬ恋
- 秋月なおと
- ひゅうからり風は芥子坊主と遊ぶ
- 秋月真
- ゆらゆらと夢見心地の罌粟坊主
- 秋桜
- 通る度さわりたくなる芥子坊主
- 秋桜
- 帰省して娘に会えず罌粟坊主
- 秋籠る
- ケセラセラ風が残した芥子坊主
- 出石珠子
- 河童頭のくせに名乗るか罌粟坊主
- 出来筆樹木
- 罌粟坊主煩悩忘れし出家の身
- 春果
- 櫓の音の矢切の渡し罌粟坊主
- 春川一彦
- 罌粟坊主てるてる坊主他人顔
- 春爺
- 片言の子をひざに乗せ罌粟坊主
- 春蘭素心
- 母の名は忘れましたと罌粟坊主
- 潤目の鰯
- 君と来たサンタモニカの罌粟坊主
- 純父
- ともかくもインスタ映えや罌粟坊主
- 順三
- 毒を持つ女の果てや罌粟坊主
- 順女
- ゆるゆると生きる余生やけし坊主
- 小橋春鳥
- 花の色問うて答えぬ罌粟坊主
- 小熊伸子
- 青二歳なのかいや果てなのか罌粟坊主
- 小熊利雄
- 罌粟坊主スイングジャズの喫茶店
- 小古岳
- 鉄柵の二重に囲む罌粟坊主
- 小市
- 男の子らしくできぬか罌粟坊主
- 小春
- 花の海浮くも沈むも罌粟坊主
- 小石日和
- 休止符の次の音符や罌粟坊主
- 小川都雪
- 川沿いにトランペットや罌粟坊主
- 小鳥ひすい
- 罌粟坊主実をうちならし走る子ら
- 小塚 蒼野
- 碧天に木魚のリズム罌粟坊主
- 小殿原 あきえ
- 罌粟坊主みんな違ってみんないい
- 小梅
- 罌粟坊主あの決裁の行く末や
- 小椋チル
- ゆらゆらとメトロノームや芥子坊主
- 小野みっちゃん
- 警策を待つ肩もあり罌粟坊主
- 庄司直也
- アスファルトの割れ目一列罌粟坊主
- 松原 くるりん
- 罌粟坊主選挙帰りの更地かな
- 松山
- 罌粟坊主風にふらふらフラダンス
- 湘輝
- 罌粟坊主ベビーカーには双子かな
- 照波
- 隠れ待ち急に飛び出す罌粟坊主
- 祥葉
- 赤白の衣脱ぎ捨て罌粟坊主
- 笑安
- 罌粟坊主ピエロに似たり立ち姿
- 笑子
- 罌粟坊主十字架ふたつ背負いたり
- 笑笑
- 黄昏に力を見せて罌粟坊主
- 笑々
- 風に揺れ純情そうな罌粟坊主
- 笑酔
- ジョギングの足が向くかな罌粟坊主
- 上市まさ
- 諍いのだんまり解かず罌粟坊主
- 上倉すず女
- 罌粟坊主六道の粋を滴らせ
- 上峰子
- 秘境駅鳥山空よけし坊主
- 常陸人
- カラカラと風に揺れてる罌粟坊主
- 植木照美
- 大氷見の丘に淋しき罌粟坊主
- 寝たきりオヤジ
- 罌粟坊主我ランタンを灯しけり
- 寝不足のラムネ
- 煩悩の媚薬溜めおり罌粟坊主
- 新田 淑
- 赤ちゃんを抱かせてもらいけし坊主
- 新藤柑子
- 揺れるのがただ楽しくて芥子坊主
- 森の水車
- つながらぬ携帯電話罌粟坊主
- 森一平
- 罌粟坊主軍服の背の遠ざかる
- 深草あやめ
- 校庭裏の百葉箱と罌粟坊主
- 真宮マミ
- 罌粟坊主極楽浄土を夢見るか
- 真熊
- ビル狭間彩り終へし罌粟坊主
- 真咲子
- 揺れ方は未定の気持ち罌粟坊主
- 真珠
- 罌粟坊主犬に見せたら食べちゃった
- 真珠星倫世(スピカリンセ)
- 街路樹に罌粟坊主軍駐留中
- 真繍
- 罌粟坊主触れれば微か釈迦の聲
- 真心素秋
- 罌粟坊主けたけた嗤う小人なり
- 真茶子
- 罌粟坊主揺れ宇宙通信中のごと
- 真妃
- 罌粟坊主一人が好きかゆらゆらと
- 真林
- 罌粟坊主胎を蹴る子とWeWillRockYou
- 神宮くみち
- 罌粟坊主きのう見た人きょうも行く
- 神山やすこ
- けし坊主蔭に日向に傾きたる
- 仁葉
- 鳴きのリフ崩れた空に罌粟坊主
- 壬生紋鬼
- 罌粟坊主娘妻母へと化して
- 水城
- ひもすがら風にまかせての罌粟坊主
- 翠穂
- 天国と地獄の境罌粟坊主
- 翠呂
- 罌粟坊主還暦過ぎて門くぐる
- 酔芙蓉
- 一切を風に委ぬや罌粟坊主
- 数鉄砲
- 罌粟坊主赤き一弁残りをり
- 杉浦夏甫
- 置き去りのビーチサンダル芥子坊主
- 杉尾芭蕉
- 平安の風に柔順罌粟坊主
- 杉本とらを
- 罌粟坊主咥えて遊ぶ新地猫
- 雀狼蘭
- 青春の後ろ姿か芥子坊主
- 瀬々葱坊主
- 人生の応援歌たる罌粟坊主
- 是空
- 橋杭や右へ倣えの罌粟坊主
- 星降松
- 家人亡き庭に戯る罌粟坊主
- 星野 美咲
- けし坊主揺れるさま見て拍子とる
- 晴海南風@木ノ芽
- けしぼうずこれのことかと通学路
- 晴天屋りん
- 罌粟坊主五万の兵を隠しおり
- 晴日和
- 叱られて項垂れし我罌粟坊主
- 正木羽後子
- 罌粟坊主モヘンジョ=ダロに死者眠る
- 清ら
- 長雨に折れ重なりし罌粟坊主
- 清林山
- けしぼうず枯れ朽ち得た音色かな
- 西の海牛
- ガレージの幅寄せ誘導罌粟坊主
- 西川あきや
- 罌粟坊主風に捧げるフラダンス
- 西田武
- いだてんの足に触れたる罌粟坊主
- 青山あじこ
- 罌粟坊主猫け散らして花の波
- 青泉
- 直立の事業報告罌粟坊主
- 青柘榴
- 鼻にぴあすボードと翔ぶや罌粟坊主
- 青木りんどう
- 刑法に巣食う我彼の目罌粟坊主
- 青木健一
- 罌粟坊主ハイテンションのらりるれろ
- 青木藤貴
- 悪しき夢孕んで揺れり罌粟坊主
- 青嵐
- カラカラと奏でる音色罌粟坊主
- 静香
- 揺れ動く疑心を抱き芥子坊主
- 斉藤ふみえ
- ちゃっかりと畑に揺るるは罌粟坊主
- 石井せんすい
- さ緑の身を寄せ合うて罌粟坊主
- 石井茶爺
- シャッター街の老舗の灯罌粟坊主
- 石野上路無
- 姑獲鳥棲む河原に群るる罌粟坊主
- 赤い彗星の捨楽
- 歯ブラシの毛先いろいろ罌粟坊主
- 赤橋渡
- カイザーロール焦げて香ばし罌粟坊主
- 雪うさぎ
- お向かいのやけに大きな罌粟坊主
- 千の葉
- 夕日背に罌粟坊主ばかりになりにけり
- 千恵
- 影揺れる赤子の頭と罌粟坊主
- 千江夏溝
- 渋滞のハローワークへ罌粟坊主
- 千歳
- へのへのと顔を書こうか芥子坊主
- 占新戸
- 罌粟坊主の翠緑光る雨の夜
- 川口みち
- 女から男に変わる芥子坊主
- 川島 欣也
- 今夕は二番星見ゆ罌粟坊主
- 川島湖西
- 誰待つやチャイナタウンの芥子坊主
- 浅河祥子
- 罌粟坊主親父の死に様思い出す
- 浅見弓楽
- 狂いをるメトロノームや罌粟坊主
- 船岡遊子
- 道ならぬ恋の終わりや罌粟坊主
- 船橋やすへい
- 罌粟坊主やさしく愛でる病の身
- 蘇生
- 罌粟坊主おまえに罪はなかろうに
- 双月(そうげつ)
- 井戸端の妻が仕切るや罌粟坊主
- 倉の人
- 罌粟坊主さなぎひとつの耳飾り
- 早映
- キッチンの天井のシミ罌粟坊主
- 相模
- ちひさきけしちひさきけしぼうずトル
- 草青
- 九つの淡き脱帽けしボウズ
- 草翡
- 雨降れどじっと我慢の罌粟坊主
- 荘介
- 罌粟坊主やがてあんパン飾るかな
- 蒼香
- 母と子とスタンプスタンプ罌粟坊主
- 蒼乃月子
- 罌粟坊主着陸したよハヤブサ2
- 蒼鳩 薫
- 芥子坊主雨のあひまに帰らなきゃ
- 村上 無有
- あんパンを貪りながら罌粟坊主
- 多聞仙
- 念仏の後ろ姿や罌粟坊主
- 太子
- 罌粟坊主今が良ければ良しとする
- 駄口竹流
- 風吹けば木魚の調べ罌粟坊主
- 泰然
- 涙目をかくして揺れて罌粟坊主
- 台所のキフジン
- 強き林則徐のごと罌粟坊主
- 大河
- アララトの山に残した芥子坊主
- 大三郎
- 罌粟坊主怒号の如く首を振る
- 大村真仙
- ゆらりゆれナスカを憶う罌粟坊主
- 大島雲流
- けしぼうず摘む道罪の恋の道
- 大和田美信
- 客途絶えひそりと肥ゆる罌粟坊主
- 大佛清
- 土器の皿を頂き芥子坊主
- 只暎
- うな垂れてゐてはダメだよ罌粟坊主
- 達哉
- 雑草の中で膨らむ罌粟坊主
- 谷川の蛍子
- ウィリー・バンクスの手拍子に揺れ罌粟坊主
- 狸之ポン太
- 安寧の御代を願ふや罌粟坊主
- 知音
- さりげなく生きたいだけさ罌粟坊主
- 智雪
- 令和の風ケシ坊主ただ揺れ続く
- 智蝶
- モヒカンの従業員や罌粟坊主
- 池と堀
- 罌粟坊主ロックのリズム軽やかに
- 池田和正
- 使われぬ隧道芥子坊主二本
- 池之端モルト
- ひょっとして今がしあわせ罌粟坊主
- 竹 夢月
- 罌粟坊主フェアリードールてふバレイ
- 竹庵
- わたしは私を生くるや罌粟坊主
- 竹口 ゆうこ
- 昼下がりけだるく揺れるけしぼうず
- 竹村マイ
- 雨風にのんべんだらり罌粟坊主
- 竹内みんて
- 罌粟坊主交通事故の目撃者
- 竹福
- 「グー」の頭開く間に間に罌粟坊主
- 茶
- カラカラとパーカッションのけしぼうず
- 茶々
- 抜きん出て番長めける罌粟坊主
- 中井笙石
- 罌粟ぼうず風の囁き真に受けて
- 中山月波
- 通院の重たき空や罌粟坊主
- 中山白蘭
- 裏街も灯ともし頃よ罌粟坊主
- 中西柚子
- 庭先の水音跳ねる罌粟坊主
- 中田氏
- 軽やかに踏むマラカスや罌粟坊主
- 仲七
- 罌粟坊主お前に罪は無かりしよ
- 昼行燈
- 風ふくやひょろり立ちたる罌粟坊主
- 朝ぼらけ
- 発車ベル日向へ消えた罌粟坊主
- 潮ベルト
- つまずいて手の着きどころ罌粟坊主
- 長田写々
- SNS書くことないか罌粟坊主
- 鳥歩
- やれそいや野点の碗に罌粟坊主
- 直雪
- 連休明けの午後の教室罌粟坊主
- 津軽ちゃう
- 団塊世代出立みんな罌粟坊主
- 津軽わさお
- 罌粟坊主夢を大空風任せ
- 鶴田梅勝
- 風吹けばこつんこつんと罌粟坊主
- 定規(じょうぎ)
- カラカラと風をからかひ芥子坊主
- 定吉
- ハムスターくるむ手に似た罌粟坊主
- 泥酔亭曜々
- 麻薬所持黙秘権あり罌粟坊主
- 泥塗れのポスト
- 鏡見て苦楽の証罌粟坊主
- 哲也
- 罌粟坊主花を弔いからからと
- 天津飯
- 罌粟坊主雨をふらせる雲ひとつ
- 天野姫城
- 天空に鳥一羽舞う罌粟坊主
- 貼女(ちょうじょ)
- 負けん気が顔に出ている罌粟坊主
- 田中ようちゃん
- けしぼうず姿勢正して背比べ
- 田畑尚美
- 明け方は満天の星罌粟坊主
- 都花
- 罌粟坊主知らず花だけ摘んだ日や
- 都貴子
- 牛歩く手招く緑野芥子坊主
- 都南萌生
- けしぼうずその一生は女性なり
- 土屋 木漏れ日
- けし坊主横で縄跳び女の子
- 冬菫
- 罌粟坊主煙草燻らす見張番
- 東山
- 丸顔のぶつかり合ひて罌粟坊主
- 桃香
- 罌粟坊主宇宙交信していぬか
- 桃泉
- 傷に泣く涙の秘薬罌粟坊主
- 桃和
- 風に乗り遠く遠くと罌粟坊主
- 灯路奈
- 割礼の刃物は鈍し罌粟坊主
- 当卯
- 罌粟坊主頭を上げて生きていく
- 藤すみ
- 罌粟坊主砂漏のごとく種零れ
- 藤原訓子
- 罌粟坊主渦巻く雲の如きなり
- 藤咲大地
- 潮風に乾き尽くして罌粟坊主m
- 藤川さくら
- 風吹けば河童のダンス罌粟坊主
- 藤田真純
- 太陽に向かいて笑ふ罌粟坊主
- 藤田由美子
- ファミレスのランチのおまけ罌粟坊主
- 藤娘なつ
- 青筋を立てた乳房や罌粟坊主
- 豆田こまめ
- 風そよぎ弾けたいぞと罌粟坊主
- 豆挽子
- 罌粟坊主何もお前が悪くない
- 陶豪
- エイリアンと交信せるか罌粟坊主
- 陶然
- 罌粟坊主切りすぎたまえがみ気にして
- 同行二人
- 罌粟坊主何度も頷く風強し
- 洞奈津子
- 野球帽かぶせてみたき罌粟坊主
- 徳永 北道
- 楽園はここにあったか罌粟坊主
- 豚ごりら
- 罌粟坊主竹馬とたわむ土手に舞う
- 那須いずみ
- 芥子畑歩けばこつん罌粟坊主
- 那須の田舎者
- 離婚してまた恋人に罌粟坊主
- 凪野たいら
- 呪術めく緑の顔の罌粟坊主
- 楢山孝明
- 道の辺にぐらりぐらりと罌粟坊主
- 楢葉
- 罌粟坊主見ることなかれ白昼夢
- 南雲風花
- そよ風に雛罌粟坊主はじゃれ合ひて
- 南風
- 罌粟坊主時の神去り立ち尽くす
- 楠青庵
- 咲き乱れ後に悪魔の罌粟坊主
- 二上松風
- なんとなく会社へ向かう罌粟坊主
- 尼島里志
- 罌粟坊主こころも通う認知症
- 日下まひろ
- 芥子坊主揺れて誘ふ遠き国
- 日午
- 散歩道花を見ぬ間に罌粟坊主
- 日本酒
- 罌粟坊主ピカドンのごと音がする
- 入口弘徳
- 罌粟坊主返事はいつも背中でし
- 忍冬
- 罌粟坊主なくした合鍵の行方
- 猫げそ
- 少子化を議論ゆれたる芥子坊主
- 猫舌扁平足
- 月影を触手のごとき罌粟坊主
- 播磨陽子
- 人嫌いでも人が好き罌粟坊主
- 波の音
- 年とれば皆おなじ顔けしぼうず
- 波音
- 匙かげん毒も薬ぞ罌粟坊主
- 馬場東風(とうふう)
- 名付けの親は誰かしら罌粟坊主
- 馬場馬子
- けし坊主ふけばとぶよな本命馬
- 馬酔木
- 利根の土手寝返りうてばけしボウズ
- 馬門宗太
- 罌粟坊主ひそむ宝物幾多の智
- 俳ビギ名
- 面影を寺に探すや罌粟坊主
- 俳菜裕子
- 罌粟坊主放送禁止用語めく
- 背馬
- 奏でては誘う怖さよ罌粟坊主
- 梅雨
- 芥子ぼうず配達員が元美人
- 梅野ゆみ子
- 罌粟坊主救う力の不思議かな
- 白井百合子
- 罌粟坊主メトロノームの振れるやう
- 白丘山人(893人)
- 罌粟坊主たたいて歩くや帰宅道
- 白銀のシリウス
- 罌粟坊垂れる頭が風に揺れ
- 白晃
- 罌粟坊主ヨガ教室のクールダウン
- 函
- 砂粒にまみれて遊ぶ罌粟坊主
- 函峰明治
- 指先でそっと触れてみる罌粟坊主
- 畑 詩音
- 罌粟坊主侵略主義の臭いあり
- 畑山六十二
- 罌粟坊主「風の又三郎」の如
- 比艮山
- 首筋にじとり無風の罌粟坊主
- 枇杷子
- 罌粟坊主フン落とされて涙する
- 美翠
- 罌粟坊主風に吹かれてダンスする
- 美泉
- 五線紙を空気に描き罌粟坊主
- 美年
- けし坊主振ればマラカスウキウキと
- 美遊
- 罌粟坊主一夜の恋も恋のうち
- 柊 月子
- 罌粟坊主唐子たはぶる平戸焼
- 武井かま猫
- 罌粟坊主振りつつ話した散歩道
- 舞
- 帰り道友と笑うや罌粟坊主
- 風らん
- 罌粟坊主錆びたる柵にそよぎをり
- 風花
- 文明は進化と呼べるか罌粟坊主
- 風文
- 罌粟坊主一泊二食八千円
- 風峰
- ボヘミアンとなりたき日よ罌粟坊主
- 風紋
- 罌粟坊主まだ音はせず上を向く
- 風由花
- これがこの阿片の素か罌粟坊主
- 風来
- 罌粟坊主そよぐ足並みジェンカかな
- 風林亭
- 軽やかな風の音聞こえるけし坊主
- 風鈴
- 花びらは海に消えたる罌粟坊主
- 福花
- 切りすぎた前髪芥子坊主が笑ひ
- 福島宙輝
- 側溝に五百円玉罌粟坊主
- 文月さな女
- この地より特攻発ちて罌粟坊主
- 文女
- 手のうろの闇ながめをり罌粟坊主
- 碧西里
- 妖精のサッカーボール罌粟坊主
- 片岡ひまり
- 薬用と善を唱える罌粟坊主
- 峰江
- 汽車の音に曳きつれられて罌粟坊主
- 峰泉しょうこ
- レジ前のうそ泣き坊主罌粟坊主
- 朋女
- 新居の午後カステラうまし罌粟坊主
- 泡
- 朝の傘夕べに捨てて芥子坊主
- 芳香
- 罌粟坊主みずまきし朝カッパめく
- 鵬
- おつかい来し八百屋の空き地罌粟坊主
- 房菓
- けしぼうず吾子に真白のスニーカー
- 北葛城 達生
- 罌粟坊主切られて流す涙かな
- 凡々人
- 罌粟の実よ畢生ただその中に在り
- 枕木
- 空っぽじゃないと自慢の罌粟坊主
- 抹香鯨
- メトロノームのごと風の歌聴く罌粟坊主
- 末摘花
- 罌粟坊主UFOと交信中
- 満る
- 罌粟坊主倒れて涅槃像と化す
- 未知
- 時を待つここにいますと罌粟坊主
- 未々
- 締切やさざめき嗤う罌粟坊主
- 岬りこ
- 彩落ちてまどろみの世の芥子坊主
- 妙光@木の芽
- 皿のせて風にうなずく罌粟坊主
- 眠 睡花
- 遺跡の謎トルコ土産の罌粟坊主
- 夢芝居よしみ
- 罌粟坊主吾の顔見て肯けり
- 明爽
- 罌粟坊主踏みてパンダに逢いに行く
- 明明
- 甥っ子の抜きし白髪と罌粟坊主
- 綿屋雨
- コクリコの粋な名罌を持つ罌栗坊主
- 妄 児
- 南向くシナの兄弟罌粟坊主
- 網野れいこ
- 罌粟坊主花の色など忘れたわ
- 木槿
- 罌粟坊主眉におもかげ残る人
- 木塚夏実
- 「もうやめた」と遊び終わるや罌粟坊主
- 紋舞蘭
- 芥子坊主苞に包まれ種小さし
- 野うさぎ
- 観覧車縮んで伸びて芥子坊主
- 野うるし
- 肩ごしの大粒なみだ罌粟坊主
- 野の花倖菜
- 罌粟坊主タトゥーだらけの娘婿
- 野純
- パトカーにこわばる如き罌粟坊主
- 野中泰風
- 罌粟坊主三人寄りて密談す
- 野々ゆか
- 罌粟坊主赤き花びら追いもせず
- 野良
- 罌粟坊主こくりこくりと風まかせ
- 薮内椿
- トムクルーズを真似て振りしや罌粟坊主
- 優純bow
- 装いをやめた私は罌粟坊主
- 優夜
- 初恋の人も健在罌粟坊主
- 柚和
- 夕闇の幽界めくや罌粟坊主
- 裕人
- 引っ掻けば涙の滲む罌粟坊主
- 余熱
- 貧しい子といわれ涙罌粟坊主
- 与六
- スタジアム建設現場罌粟坊主
- 葉っぱのようこ
- 利根川の土手の夕日や罌粟坊主
- 葉るみ
- 罌粟坊主ここより先を紛争地
- 葉月のりりん
- 芥子坊主今年もよくぞ一直線
- 葉子 A
- 罌粟ボウズ野に弾けたる小宇宙
- 遥明
- 銘々に星の冠罌粟坊主
- 陽気姫
- 芥子坊主朝日を浴びて背伸びする
- 陽光
- 泣きやんで風と話す子罌粟坊主
- 欲句歩
- 善し悪しをどこ吹く風と芥子坊主
- 嵐寛
- 罌粟坊主まだ育ちます生きてます
- 藍時 湘
- 罌粟坊主弾け飛び散り宇宙(そら)の旅
- 里甫
- 罌粟坊主謝罪会見十秒で
- 立石神流
- 罌粟坊主小遣い貰ひて肩たたく
- 立歩
- 記念写真師の足下に罌粟坊主
- 流雨
- 罌粟坊主安息薬に微笑みて
- 琉璃
- 罌粟坊主河童の歌を懐かしみ
- 隆松
- アフガンの青空深し罌粟坊主
- 竜胆
- けしぼうずのようなおっさまと芥子坊主
- 令和らない
- 罌粟坊主ゆらゆら種を育てをり
- 蓮水
- 有刺鉄線に囲まれ罌粟坊主
- 露草
- 罌粟坊主あしたはましな日になるか
- 老海鼠子
- さよならの花呼び返す罌粟坊主
- 六々庵
- 風向きの左右まじえて罌粟坊主
- 和光
- けしぼうず術後も消えぬ飛蚊症
- 和池
- 罌粟坊主踏まれてもなお震えてる
- 凛
- 初七日や読経聴き入る罌粟坊主
- 國本秀山
- 天空の牧場に揺るる罌粟坊主
- 巫女
- 罌粟坊主大人になったら何になる
- 戌の箸置
- グルーヴを風に感じる罌粟坊主
- 朧
- 罌粟坊主コツンコツンと頭突き合い
- 栞父
- 罌粟坊主おとづる地図の水害碑
- 櫻川俵船
- メッカへと頭垂るるや罌粟坊主
- 洒落神戸
- ゴルゴダの丘で揺れてる罌粟坊主
- 涅槃girl
- 芥子坊主つぎは南瓜になるつもり
- 游真
- 罌粟坊主やけに妖しく右左
- 瀑 五月茶
- ベクトルで面積求む罌粟坊主
- 爬虫類
- 谷弄る甘やかな風罌粟坊主
- 獺八
- 罌粟坊主探す上野のクリムトに
- 筬葉
- 罌粟坊主赤毛のアンの島の道
- 聰子
- 百歳の煩悩枯れぬ罌粟坊主
- 脩斎@105さい
- 髭剃りといつものカット罌粟坊主
- 脩平
- 罌粟坊主じっちゃま見てた時代劇
- 芍薬
- ・ほどの種からからと罌粟坊主
- 蓼科川奈
- 昼酒はやがて暮けり罌粟坊主
- 蓼蟲
- 罌粟坊主土手にひしめくのっぺらぼう
- 藪椿@木ノ芽
- 影武者のごとし縁下罌粟坊主
- 鵯
- 苦節偲び祝砲たらん罌粟坊主
- かたちゃん
- 水中の鍾乳洞や罌粟坊主
- 村上瑠璃甫
- 稚児の運命闇宿る眼に罌粟坊ぞ
- 山下 勲