兼題「色鳥」に関するお便りを紹介します。
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●季語六角成分図「色鳥」より。(視覚)尉鶲の紺とオレンジ、花鶏の褐色、真鶸の黄色など、鮮やかな色の姿。飛び交う、嘴、羽根。野山、紅葉、水辺、森、樹木、青空、農山村などの背景。(嗅覚)なし。(聴覚)鳴き声。チュイーンチュイーン、ギュンギュン、ピィッピィッ、カカカッ。(触覚)なし。(味覚)なし。(連想力)海外、旅、彩り、輝き、崇高さ、冬の訪れを待つ。★角川の歳時記には、「秋、渡ってくる小鳥類のうち、花鶏・真鶸・尉鶲など色とりどりの美しい鳥を総称して色鳥という。」春に渡ってくる鳥は囀りが美しいが、秋に渡ってくる鳥は姿の美しさが詠まれてきた、とあります。花鶏、鶸、鶲などはそれぞれ独立した季語であることから、総称(複数)であるという点、姿が美しいという点がポイントかと思われます。★視覚の要素が非常に強く、「いろどり」という音からも、美しく豊かな色彩が伝わってくるようです。基本的には秋の清々しい明るさを詠むのに適した季語でしょう。取り合わせる景もバラエティに富んでいます。★好き句「色鳥やきらきらと降る山の雨 草間時彦」「色鳥に見惚れゆらゆら物忘れ 松永典子」/碧西里
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。
写真タイトル:道後温泉本館 又新殿・前室
写真参照元:https://dogo.jp/download