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DIARY

季語深耕部 byハイポニスト

2024.11.25お便り

兼題「星月夜」に関するお便りを紹介します。

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●季語六角成分図「星月夜」より。(視覚)満点の星々がまたたき、輝き、ひかめき、きらめく。星座、銀河、天体。宇宙の闇、広い夜空。野原や平原、山並みなど。シルエットの街並み。(嗅覚)なし。(聴覚)風の音、虫の音。(触覚)涼気。湿度の低さ。(味覚)なし。(連想力)誓い、願い、祈り、夢、生死、命、神々、外国。ロマンチック、華やかさ。ゴッホ(類想)。★角川の歳時記には、「よく晴れた秋の夜は空が澄むので星が美しい。ことに新月のころの星空の輝やかしさを称えて星月夜という」とあります。「ことに新月のころの」とあるとおり、月は出ていない美しい星空です。昔から人々は様々な思いや願いを星空に託してきたので、取り合わせの幅が広そうです。★広大無辺の宇宙の中、星の光が何万光年もかけて地球に届くことに畏怖を覚えます。今見ている星の光は、何万年も前の光かもしれない。今はもう消えてしまった星の光かもしれない。星々の孤独に、時間の流れに、思いを馳せた例句も多かったです。一方で、日常にひもづいた句も印象的。★好き句「照らし合ふことなき星や星月夜 片山由美子」「どの木にも梢のありぬ星月夜 櫛原希伊子」/碧西里

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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。


写真タイトル:道後温泉本館 外観(正面・夜)

写真参照元:https://dogo.jp/download

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