お便りを紹介します。
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●最近、俳句を詠むことに行き詰まりを感じていました。その原因は「俳句は写生」と言われていますが、その事に忠実なあまり目の前の現実のみを平板的に表現するだけになってしまい、奥行きのある句が詠めなくなっていることでした。この事を気づかせてくれたのはアーネスト・ヘミングウェイです。彼が書いたと言われるたった6単語からなる小説。「売ります:赤ん坊の靴、未使用」(For sale: baby shoes, never worn.)。これだけの表現でこの靴にまつわる背景やドラマを様々に想像させてくれる。俳句を詠む時の心構えがここに凝縮されているように感じました。文豪ヘミングウェイがもし俳句を詠んだならば、さぞかし数々の名句を残したことでしょうね。/杉崎拙訓
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。
写真タイトル:鹿島