兼題「冴ゆ」に関するお便りを紹介します。
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●季語六角成分図「冴ゆ」より。傍題:冴え、月冴ゆ、声冴ゆ、風冴ゆ、鐘冴ゆ、星冴ゆ、影冴ゆなど(視覚)夜空、月、星、霜、雪、山、灯火、ガラスなど。(嗅覚)雪や氷の匂い。(聴覚)寒風の音、鈴の音、岩の割れる音、チャルメラ?(触覚)肌を刺す寒さ、冷たい風、痛む古傷、縮こまる身体。(味覚)なし。(連想力)透明感、純粋、神聖、極地。★連想力、触覚が強く、視覚、聴覚が続くか。時候の季語なので映像を持たず、他の五感は連想力がもたらすもので、感覚的な季語とのこと。★『角川歳時記』には、「冷え切った空気のなかで感じる透徹した寒さ。……光や音がくっきりと寒々しく感じられることにもいう。」とあります。『基本季語五〇〇選』(山本健吉著)には、「冷たく凍る意とともに澄む、あざやかの意でもあり、寒さが醇化された時の透徹した感じである。……寒気の外に、光、色、音などが澄みとおることにも言い、その挙句に冷たい感触が生じることである。」とあり、万葉集・古今和歌集などにも用例のある、古い言葉だということが解説されていました。★月、声、風、霜、鐘、星、灯、影など、色々な語に接続します。「星冴ゆ」「月冴ゆ」「風冴ゆ」「鐘冴ゆ」などは別季語の傍題にもあり、この辺の区分はわからなかったので、無闇に使わない方が良さそう。例句には「冴ゆる夜」という使い方が多いようです。★好きな句「冴ゆる夜の抽斗に鳴る銀の鈴 小松崎爽青」「さえざえとまたなき夜空現れにけり 斎藤玄」 /碧西里
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※お便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。
写真タイトル:空の散歩道・足湯②(夜)
写真参照元:https://dogo.jp/download








