お便りを紹介します。
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●「中級以上」に挑戦して来て2年が経ちました。今、俳句の難しさをひしひしと感じています。やっぱり自分には才能がないのかなとも思っています。今日はこれまでに思ってきた、いや最近になって強く思っていることを書いてみます。俳句ポスト365の中級者以上投句欄では、火曜の「並選」と水曜「佳作」までが、ある番組流に言えば「凡人」、木曜の「秀作」と金曜の「特選」が「才能あり」に分類されるのでしょうか。私が考えるに、「並選」以上については、少なくとも俳句表現上の文法的間違いはない気がします。では火・水と木・金の違いは何かといえば「ひねり」だと思います。「秀作」と「特選」を見る限り、必ず「ひねり」が生きています。俳句に「ひねり」は大切です。これこそが俳人としての個性であり、独創性であり、アイデンティティでしょう。他人とは違う、発想、視点、見方、言葉の組み合わせ、意外性、驚き、感嘆と言っていいのかもしれません。では木曜の「秀作」と金曜の「特選」は何が違うのでしょうか。もちろんそれは選者である夏井先生の胸の内にしかないのですが、私の感覚としては、こう受け止めています。「秀作」は「ひねり度>詩情」、「特選」は「詩情>ひねり度」という感じ、もちろん俳句は「詩」ですから、「詩情」は最も大切で、評価においても重視されるべきだと思います。その意味で言うと木曜の「秀作」は、どれも「これでもか」と、思い切った、むしろ意図的とも思える「ひねり」を私は感じています。その技術的素晴らしさに感服しながらも、俳句に何かごつごつした硬さを感じるのです。それに比べ金曜の「特選」はどこか、ゆったりとした人に優しい俳句が多いような気がします。これはもちろん私だけの主観で、個人としての感想です。/佐藤烏有
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。
写真タイトル:道後温泉本館 又新殿
写真参照元:https://dogo.jp/download