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初級者結果発表

2016年5月12日週の兼題

ごきぶり

【曜日ごとに結果を公開中】

【優秀句】

  • 根の国の澱えさにして御器かぶり

    佐東亜阿介

  • 被験体Aとふごきぶりの謀叛

    このはる紗耶

  • ごきぶりも人も戦の海に逝く

    灰色狼

  • 曼荼羅に隠れごきぶりの触覚

    とうへい

  • 太古よりごきぶり統べる蟲の国

    江口小春

  • ごきぶりを叩き損ねて三隣亡

    ドクトルバンブー

  • ごきぶりのひげのまさぐる釈迦の足

    はまゆう

  • ごきぶりの這い出て爺のハイライト

    しげる

  • スプレーの弾かいくぐりごきかぶり

    ほろよい

  • ごきぶりの髭青き夜ゆあんゆよん

    すな恵

  • ごきぶりの鈎足しなやかにかろし

    ウェンズデー正人

  • ごきぶりのつぶれて水とまざりあふ

    Y音絵

  • 荻窪をごきぶりぬるく飛びたてり

    すな恵

  • 勝者とは生き延ぶる者油虫

    達哉

  • チック・コリア止まらずごきぶり逃る

    雪虫

  • ごきぶりの気配新聞とる気配

    富真乃

  • ごきぶりをつかみし紙の厚味かな

    明女

  • まぐはひの後の残り香ごきかぶり

    比々き

  • うすあまき遺香はみ出てごきかぶり

    比々き

  • 大騒ぎしてごきぶりの軽さかな

    竹庵

  • ごきぶりを殺す団子を練つて笑ふ

    毛利あづき

  • 落ち着かぬごきぶりひとつ棲まぬ家

    夢堂

  • ごきぶりや諒闇の供花萎びゆく

    土井探花

  • 釈迦の死とキリストの死と油虫

    未貫

  • ぼくのスリッパでごきぶり叩く君

    睡花

  • 百戸分こねるゴキブリ駆除だんご

  • 触覚を舐りごきぶり小夜の隅

    長緒連

  • 百年の家の暗がり御器かぶり

    小野更紗

  • ごきぶりを取り逃がしたる八五郎

    津葦

  • どちらが苦役なんだらうごきぶりと人と

    雪うさぎ

  • ごきぶりの走る音して祖母の家

  • 飴色の厨の板や大ごきぶり

    ララ点子

  • ゴキブリや場末にハバナ葉巻売り

    玉虫虫

  • ごきぶりを流すレバーを回しけり

    どかてい

  • カッパドキア地下都市に飛ぶ油虫

    公毅

  • ごきぶりを叩けねば母とは言えぬ

    かれん

  • ごきぶりや木造家屋ゆえ湿る

    トレ媚庵

  • ごきぶりの飛距離の先のひと波乱

    さざなみ真魚

  • ごきぶりを社長夫人が踏んづけた

    にゃん吉

  • ごきぶりの位置探りつつ聴く耳鳴

    よあけの晩

  • 這い出でてすることもなしごきかぶり

    ぱむだ木下

  • そのなりで素手でごきぶり屠るとや

    こま

  • ごきぶりを抱くか崖から飛び降りるか

    julia

  • 同じもの食べてゴキブリぶたれたり

    花屋

  • 反省はしてるかのやうなごきぶり

    ぐべの実

  • ごきぶりの背にイザナミの糞の付く

    丸茶

  • ごきぶりの見てゐる忙しなき踵

    さん子

  • 御器噛り呉須茶碗より現れる

    ジャンク洞

  • 死骸さえ走り出しそな油虫

    いもがらぼくと

  • 止まりてはひげだけ動く油虫

    井上じろ

  • ごきぶりを叩く力の入れどころ

    れんげ畑

  • 千年の都をひととごきぶりと

    ぷりむらかりの

  • ごきぶりのこれより大きくては打てぬ

    すな恵

  • ごきぶりや歩きて狭き聚楽第

    三島ちとせ

  • ごきぶりが出て印刷機印刷中

    Y音絵

  • ごきぶりを阿修羅のごとく打つ子かな

    大石真大

  • 仏壇へ逃ぐるごぎぶり見送りぬ

    杉本とらを

  • ごきぶり翔ぶ西ベルリンに家族ゐて

    宵嵐

  • ごきぶりの住んではならぬ西之島

    残月

  • 何喰らふ解剖室の御器噛り

    蜂喰擬

  • ゴキブリが這って冷たきリノリウム

    心晴々

  • 空に星地にゴキブリの黒光り

    妹のりこ

  • 這ひ回る米軍基地の油虫

    春生

  • ごきぶりを炒め憤怒の回鍋肉

    鈴木麗門

  • 昼酒を邪魔しに来たか御器?り

    蓼蟲

  • ごきぶりは裏階段に三日在り

    雪花

  • ごきぶりの命吸いたる訃報かな

    村上海斗

  • ごきぶりを潰す大地を割るほどに

    竹田虎徹

  • 箱膳に曽祖父の名やごきかぶり

  • ほんたうは鈴となりたし御器噛

    緑の手

  • 大いなるごきぶり旅の枕元

    田中憂馬

  • ごきぶりや一億年後に伝える詩

    初蒸気

  • ごきぶりの霊の漂ひさうな夜

    糖尿猫

  • だうだうと横切つてをる油虫

    どかてい

  • ごきぶりに逃げられ妻に馬鹿にされ

    いつき組リスナー班・旧重信のタイガース

  • 襖絵の山水渡るごきかぶり

    かなた

  • 闇よりも深き夜の底あぶらむし

    亀田荒太

  • 油虫闇の海へと溺れけり

    江戸川青風

  • 火星でも生きていそうな油虫

    かぬまっこ

  • 本尊の闇にごきぶり無住寺

    タケ

  • 手応へのあるごきぶりをしかと見る

    みなと

  • ごきぶりがポスターの裸婦這ひのぼる

    あいむ李景

  • ごきぶりを叩いた後の握り飯

    花舟

  • 寝汚き男の若さあぶら虫

    ちゃうりん

  • ごきぶりのうんこ小さし雨の音

    幸久

  • 十年の茶碗の罅や御器齧

    ひでやん

  • ごきぶりに懺悔のひとつ生まれたか

    稲穂

  • 転勤のゴキブリ潜むダンボール

    かざばな

  • ギムザ染色標本にごきぶりの食跡

    ねこ端石

  • ごきぶりをスリッパで打つ打つ打つ打つ

    スズキチ

  • ごきぶりや自が殺意におののきぬ

    のどか

  • 身の置き所なく朝の油虫

    一走人

  • ごきぶりに生まれてヒトに気をつかう

    ミル

  • 油虫駆除器と眠る旅の宿

    かをり

  • 吹き溜まる歓楽街の油虫

    Mコスモ

  • ごきぶりやビーフシチューの煮え上がる

    むにむにちゃん

  • 運は悪いけどゴキブリ退治は上手い男

    可不可

  • ごきぶりといふ隣人を叩く叩く

    とおと

  • 貧血しさううだる夜と蜚?と

    まどん

  • と見かう見御器ぶりつつと出て打たる

    沢田朱里

  • ごきぶりや汚染の町の闇動く

    望空

  • 濡れている油虫火になりたくて

    牟礼あおい

  • それ程にごきぶり憎き訳でなし

    車話

  • リルケ読みゴキブリ遊ぶ書斎かな

    蒼鳩

  • 放哉やごきぶりの目のまろきこと

    篠田ピンク

  • ごきぶりはシェヘラザードの舌下より

    豆腐太郎

  • ごきぶりの空蹴る足の細さかな

    芳井茶夢

  • ごきぶりや使徒のをろがむ福音書

    衒叟

  • あやまたず撃てごきぶりの二寸先

    夜市

  • 仏壇に潜むごきぶりご命日

    望月ゆう

  • 交信す蜚?の髭龍の髭

    七草

  • ごきぶりにコクトーを語れというのか

    堀アンナ

  • あひ添へばゴキブリ夜の子を宿す

    那須新香

  • くつろぎの湯にごきぶりの不時着す

    てまり

  • ごきぶりの走る三十世紀都市

    三重丸

  • 老ひたるや今夜ごきぶり打ち損ず

    金子加行

  • 船底の葡萄酒揺るる油虫

    香舟

  • ごきぶりを打たぬ日のあり通夜の雨

    ぎんやんま

  • ごきぶりの子に吾がゐる叩けない

    関野無一

  • ごきぶりの産卵跡や火焔土器

    香壺

  • 御器かぶりざあざあぶりの雨の夜

    間野ぷうちゃ

  • 死に絶えしゴキブリ悼む朝日かな

    岡二

  • 鳴かぬことが生き延びることごきかぶり

    ヘリンボーン富樽

  • ゴキブリの死んで3日目裏返る

    シツ女

  • ごきぶりよあなたたち多産系ですか

    マーペー

  • 御器齧女衒の恋は陽に散れり

    遠音

  • ゴキブリが捨てた男の顔でくる

    鬼怒

  • ごきぶりの起源は黒曜石の破裂

    トポル

  • ごきぶりの飛び立つ素振り見せず飛ぶ

    出楽久眞

  • ゴキブリは無数のザムザかもしれぬ

    矢野リンド

  • 火、言語、定住、ごきぶりの扁平

    牟礼あおい

  • 仁王像憤怒の顔にあぶら虫

    大西主計

  • ごきぶり出て終わつてしまひたる喧嘩

    西原みどり

  • 本尊の前をごきぶりゆっくりと

    小市

  • 木立から飛ぶごきぶりやニュータウン

    小市

  • ごきぶりの横死の床の油染み

    中原久遠

  • 煩悩の百八つ目に油虫

    木目

  • ごきぶりや奥になほ奥中華街

    西田克憲

  • ごきぶりの舐めた跡ある水彩画

    八十八(はちじゅうはち)

  • フロリダのホテルのゴキブリの小さき

    千波

  • 王羲之の石碑這う唐のゴキブリ

    豆闌

  • 油虫推参洛中洛外図

  • ゴキブリの平気な妻となりました

    ノクターン

  • ごきぶりをひょいと掴んだ支店長

    dolce(ドルチェ)

  • ごきぶりや今朝の御神米ちと低う

    月沈舟人

  • ごきぶりを中也の詩集にて払ふ

    でこはち

  • ごきぶりや油まみれの新聞紙

    歳三

  • ごきぶりの黒おとめ座のあたりより

  • ごきぶりや無声映画のチャップリン

    ことまと

  • ごきぶりの尻に卵や闇深し

    ことまと

  • ごきぶりや夢は有ります三っつほど

    華女

  • 安物のべっ甲色の御器かぶり

    みさきまる

  • ごきぶりの喰はれて棘の脚の落つ

    クズウジュンイチ

  • 嫌はれる勇気ごきぶり空を飛ぶ

    雨月

  • ごきぶりをたたき社説に軽薄さ

    マピコ

  • ごきぶりや今朝飛び降りる夢をみた

    みやまくはがた

  • 古書街の六階に棲む芥虫

    ジャンク洞

  • 油虫ぐしゃり潰してたじろぎぬ

    たんと

  • よからぬ湿気あり蜚?を殺む

    葦信夫

  • 葬儀とは知らじ屋敷のごきぶりよ

    28あずきち

  • ごきぶりのてらてら出でぬ星の夜

    てん点

  • 黒馬に生まれたかったごきかぶり

    樫の木

  • 破裂せぬ加減に打たる油虫

    岩魚

  • ごきぶりの翔び下手翅のたたみ下手

    トポル

  • 西銀座ごきぶり潰すハイヒール

    辻が花

  • ごきぶりを打ち睾丸のひきしまる

    林甲太郎

  • ごきぶりの一直線に飛ぶ気迫

    和河馬

  • ごきぶりを二百匹飼う男とは

    桃泉

  • ごきぶりが出る流しにも火星にも

    碧川麻里

  • ごきぶりが噛んだ小指の跡赤し

    狸慢住

  • ごきぶり跳躍三億年の彼方より

    柝の音

  • 蜚?を干して薬に少名彦

    谷口詠美

  • ごきぶりや母とふたりの小商い

    柴崎ぶんご

  • ゴキブリが何か夜市の広東語

    理子

  • ごきぶりの白きはらわた黒き土間

    小市

  • 伊太利亜の車のごとき油虫

    小市

  • ぼっかぶり漆色した夜のにほい

    時雨

  • 春ひさぐ濡場ごきぶり盗み見る

    津軽わさお

  • 相談はごきぶりのこと夫のこと

    松田てぃ

  • ごきぶりの脚を死臭がひた絡む

    中原久遠

  • ごきぶりときれいに和解できたなら

    睦月くらげ

  • ごきぶりや焦げの落ちざる中華鍋

    島涼風

  • 生物としてごきぶりと吾の目玉

    大塚めろ

  • 教室の隅にゴキブリゐる正午

    紫羽

  • しんみりとごきぶりの居る壁暗し

    けら

  • ごきぶりを打つ濡れタオル取つて討つ

    ひろ志

  • 不殺生(ころさず)の庫裏にごきぶりたたかれる

    今日はアッシー

  • 油虫アルマゲドンの明くる日も

    たんじぇりん金子

  • 引っ越しの荷より京都のごきかぶり

    河童

  • ごきぶりやまだ読まぬ新聞捨てる

    山香ばし

  • ごきぶりや旅芸人の泊まり部屋

    山香ばし

  • 記ス山猫軒ニテごきぶり五匹捕獲

    ねこ端石

  • 父母の家のごきぶりの闇あたたかし

    越佐ふみを

  • 御器齧りランプに揺らぐカフカの背

    めいおう星

  • ごきぶりが消えし単身赴任寮

    蛾触

  • 火曜日のごきぶり翅が畳めない

    とりとり

  • ゴキブリの翅つややかに阿弥陀堂

    あつちやん

  • ごきぶりを拳で撲ちぬ飯野さん

    内藤羊皐

  • ごきぶりの骸やアスファルトに黒を譲らぬ

    多重にいと

  • 蒸せ返る夜をごきぶりとわかつなり

    靫草子

  • ゴキブリを打って二度目の片眠り

    前田謙

  • ごきぶりの留まる壁の世界地図

    笑松

  • 完膚なきまでにごきぶり打ちし手の冊子

    留野ばあば

  • ごきぶりの卵からからこぼれけり

    兀兀

  • ごきぶり走る壁に百名山の地図

    直躬

  • ごきぶりを打ち損ねしに窓の風

    長田写々

  • 男娼の黒きペディキュア蜚?

    凡鑽

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