俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2018年3月22日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【優秀句】

  • 屍の影の蠢き蟻の群

    斎乃雪

  • 畳這う蟻に悪手の将棋かな

    中岡秀次

  • 積まれたる少年ジャンプのぼる蟻

    或人

  • 蟻列に触れあふ音のありにけり

    まるちゃん2323

  • 蟻の羽千切れて風に乗りました

    ともかわすてむ

  • 秒針の如くに蟻の濡羽色

    日暮

  • 蟻の蟻であるように石も石となり

    よしおくん

  • 七階の蟻一匹や影ふかし

    閑茶

  • 百の蟻浴びる鴉の物狂い

    中岡秀次

  • もろともに琥珀となりて蟻目覚む

    聖子

  • スカートで鉄棒足元には蟻

    藍時湘

  • 蟻の列遮る石を置きにけり

    かぬまっこ

  • 山蟻の一糸乱れぬ京都かな

    伊予吟会宵嵐

  • 光芒や蟻が飲み干す葉の雫

    スピカ

  • 蟻凸蟻蟻蟻凹蟻蟻

    HGDT

  • 沓脱ぎのミュール登りて蟻の恋

    千種

  • 蟻とび出す穴が吐息をもらすたび

    大西主計

  • 転落の蟻のもがきの水静か

    ふじこ

  • 蟻のゆく闇へ眠りの澱みかな

    酒井おかわり

  • 足元を蟻急ぐマーチ流してやる

    結城然

  • 蟻の影バラストの尾根に連綿たり

    ゆうり

  • 赤紙の一銭五厘や蟻の道

    伊奈川富真乃

  • 屍や山車のごとくに運ぶ蟻

    鳥坂

  • 蟻殺す少年の瞳の明るさよ

  • この指は幾万の蟻殺したか

    哀顏騎士

  • 爪先で壊す蟻の巣待ち合はせ

    福花

  • 蟻道に残されてをり鎮魂歌

    UZ

  • 行列に知合いの蟻ゐて合図

    一茶お

  • 索引に紛れし蟻や本に消える

    ふわり子

  • 蟻の腰黒き括れの美しき

    くめ仙人

  • 蟻五匹だれやみの露分け合へり

    うづら

  • 大蟻やノルマの鞄置くベンチ

    葉るみ

  • 大蟻を踏んだ靴底ギシギシと

    n・桂月

  • 苦しまぬよう力込め潰す蟻

    うさぎまんじゅう

  • 蟻の巣や星に繋がる大回廊

    洋々

  • 陽に翳すロックグラスに蟻の這う

    高田仁和加

  • 蟻の巣が花びらの戸にふさがれて

    小塚蒼野

  • 踏めぬ踏めぬ皇陵へ蟻の行列

    たま

  • 蟻の道海と夕日と匂ふ道

    つぎがい

  • いつか山動かすだろう蟻の唄

    花伝

  • 手にのぼる蟻いとほしむ日なりけり

    ひろ志

  • キャラメルの風受信せる蟻の角

    月見柑

  • 蟻の列下総までもひと跨ぎ

    いまいやすのり

  • 蟻の列じっくり見る子蹴散らす子

    かつたろー。

  • 贄葬る空五倍子色の蟻群れて

    あまぶー

  • 千匹の働き蟻の火の匂ひ

    じゃすみん

  • 水色の蟻の涙に溺れそう

    じゃすみん

  • 蟻の列武田領へと塩の道

    山香ばし

  • あり歩くなり歩くなり歩くなり

    ららやにほ

  • ひからびた言葉の胎児ビルの蟻

    播磨陽子

  • 急坂を速さ違へず蟻の脚

    クズウジュンイチ

  • 蟻みてる誰かが呼びに来るまでは

    ギボウシ金森

  • 石段に女系一家の蟻来たる

    野倉夕緋

  • そんなとこ噛むのは蟻くらゐぢやらう

    神山刻

  • 吾が尿トの跡へと寄りくるか蟻よ

    神山刻

  • この蟻は一人称単数なり

    珈琲斎

  • 蟻来るも供養ぞ墓に餡団子

    a.柝の音

  • 天翔けるアポロンの馬車歩む蟻

    る・こんと

  • シャッターの隙間くゞりて蟻すすむ

    スタルカ

  • 蟻走る残像を処理し切れずに

    大塚迷路

  • 大蟻に噛まれたことを言いふらす

    有瀬こうこ

  • 乾きたる骸も軽き蟻の列

    ぽろたま

  • 蟻の列星の一つに登り行く

    彩楓(さいふう)

  • 女王蟻みたいになりたかった私

    清水仙人掌

  • 深追いは留めおく夫へ夜の蟻へ

    久我恒子

  • 蟻塚や轟音立てる米軍機

    柊の花

  • 枕木は海へ続くよ蟻の列

    野々りんどう

  • 蟻の道玩具箱へとつづきけり

    すかんぽ

  • 説教は短めがよし蟻の道

    城進也

  • 蟻は行くシチョウアタリの鼻先を

    ちびつぶぶどう

  • 蟻の列曲がり具合を褒めてみる

    タケ

  • 来ぬ人をまだ待つ蟻の右往左往

    猫舌扁平足

  • くたびれたおじさんみたいなありがいる

    鋏と定規

  • うかうかと蟻の列まで掃き清め

    残月

  • 病んでゐる吾を咬んでゐる蟻がゐる

    日出時計

  • 事件発生蟻の列崩れたり

    みくにく

  • 反戦の構えに蟻はアラビア語

    酒井おかわり

  • 蟻の道少し意地悪してみたし

    晴好雨独

  • 蟻よ蟻よダビデの星にならびたまへよ

    猫愛すクリーム

  • 腕登る蟻と目が合う日は高し

    熊耳

  • 蟻の列地球の磁場に道標

    直躬

  • 見つめれば蟻より小さき心地して

    みこ

  • 盛り塩の乾び崩るるバーを蟻

    松田てぃ

  • 生き急ぐ蟻太陽の植民地

    あつちやん

  • 蟻遊ぶ廃車や甘き雨の降る

    石川焦点

  • 定年や蟻になまえをつけようか

    砂山恵子

  • 蟻の群れ総意としての右往左往

    隣安

  • 蟻走る前世の記憶よぎるやも

    湯川美香月

  • 蟻の塔カッパドキアは晴ばかり

    新田淑

  • 蟻きつと哀しくも嬉しくもない

    香野さとみ

  • 巣穴から蟻の触角らしきもの

    富山の露玉

  • 蟻の列運ぶはけふといふ日かな

    ラッキーの母

  • 何が死んでる蟻のぞろぞろ入る納屋

    小川めぐる

  • 青空へのぼりのぼるや蟻の道

    ナタデココ

  • 昔ここに都ありけり蟻の道

    樫の木

  • みえぬいとありはふあとをありのはふ

    靫草子

  • 鳴く声のなきこそよけれ蟻の列

    安田信洲

  • 蟻塚や涙の形を足してゆく

    木田余ふぢこ

  • 葉脈の透けて蟻かもしれぬ影

    ツカビッチ

  • 父消えて蟻に侵食さるる家

    小野更紗

  • 懸垂の腕に上がりぬ蟻一匹

    Mコスモ

  • 合宿四日目女子部屋の蟻の列

    しろ

  • しろい風ありはルンルンおでかけよ

    さな(6才)

  • 日時計に蟻この釦は核へ

    うしうし

  • 朽ちた木の切り口より沸き出でし蟻

    月城花風

  • 蟻運ぶ翅まだ風に乗りたがる

    佐藤直哉

  • 頂上に蟻と分け合ふ海苔むすび

    トポル

  • 蟻いつか団地住まひをしてゐたり

    輝龍明

  • きのうから蟻の声せず赤き空

    すりいぴい

  • 天空の産み落とす悪床に蟻

    理酔

  • 首筋を払う解答欄に蟻

    占新戸

  • 蟻国の滅ぶを見たり昼の縁

    万斛

  • 蟻に蟻食べられ蟻にまた生まる

    シュリ

  • 大蟻の水着の胸を這い回る

    岸れん

  • 地上百メートルの蟻ここも里

    ヤマボー

  • 太陽を溶かして蟻の黒光り

    伊介

  • 蟻潰すつんと死臭のようなもの

    よしおくん

  • 吾が貌に似る雄蟻を潰しけり

    重翁

  • 子のひとり蟻の触覚取つてをり

    大蚊里伊織

  • 蟻の道途切れて今日は心電図

    城内幸江

  • 行き止まりと言ふは真か蟻の列

    灰汁

  • 教会の戸の開いている羽蟻の夜

    にんじん

  • 蟻踏めぬほど気が弱く酒乱なり

    笠原理香

  • ふと空を見上げた蟻は青を知る

    津田燕子花

  • 毛も飴も眼も翅も食み蟻の穴

    蝋梅とちる

  • 月光の甘き足跡蟻の道

    七瀬ゆきこ

  • 読みかけの鴎外に蟻集ひけり

    流川ゆきはな

  • 蟻落つや六百四十五メートル

    三重丸

  • 蟻∞蟻∞蟻∞大

    城内幸江

  • 蟻の巣もふうてんのとらいるらしい

    あすなろ

  • 蟻の巣の砂一粒の均しさよ

    半夏生

  • 巣の形した闇に蟻ほどけゆく

    ちらり

  • 蟻の列蘇我馬子の石舞台

    ふくいち

  • 蟻眠る西の砂漠に赤き砂

    みやこわすれ

  • 骸曳き後退る蟻顎を張る

    にゃん

  • バーベルの重さ地に満ち蟻立ちぬ

    蒼鳩

  • 集る蟻へ思ひ直して下ろす足

    蓮華寺

  • 蟻だらけ君かもしれぬ何かの死体

    ちーちゃん

  • 蟻狂う作業着は無限の迷路

    あめふらし

  • 翅も脚も好き放題に奪う蟻

    蒼奏

  • 蟻蟻蟻みみず蟻蟻蟻あーあ

    あまぶー

  • 「光あれ」金平糖を運ぶ蟻

    瓦すずめ

  • 蟻の国横たわる宦官の俑

    ことまと

  • 蟻の行く晴れの日ばかり思い出す

    駄口竹流

  • 履歴書に蟻一匹の這いにけり

    有瀬こうこ

  • 行列の曲線が描く蟻の詩

    布杏多

  • 大蟻や進化の先に人喰らう

    野中泰風

  • 蟻ゆけば北風が吹く屍臭かな

    池田和正

  • 雨の街びしやびしやに蟻むちやくちやに

    阿部胤友

  • 海の香や蟻を摘まみて五稜郭

    阿部胤友

  • 蟻蟻蟻蟻蟻蛾蟻蟻蟻蟻

    ヒカリゴケ

  • 砂場の川の黒し溺れる蟻黒し

    望月ゆう

  • 鉄黒色にのぼりゆく蟻の意志

    月の道

  • 蟻這うて吾子のはじめて寝返りす

    きみこば

  • 山蟻を見てゐて惚れてしまひけり

    楠えり子

  • 夕まぐれ冥府に蟻を飼ひ殺す

    朱河

  • 伊邪那美の膚に群がる蟻の群

    佐東亜阿介@チーム天地夢遥

  • すめらぎの総ぶる葉隠れ蟻の国@すめらぎ=天皇

    としなり

  • 蟻裏がへし表がへして翅運ぶ

  • 蟻集る缶チューハイはブドウ味

    北野きのこ

  • 瓶の蟻昨日は歳を食いました

    北野きのこ

  • 蟻の列遮る子の手越えてまた

    太一

  • 蟻たかる其処に幸せあるごとく

    藤井祐喜

  • 大蟻や葬祭会館は禁煙

    灰色狼

  • 蟻二匹昼寝の犬をさまよひぬ

    立歩

  • 竹筒を出で来る蟻の長きかな

    木好

  • 島の宿枕へ蟻の一二匹

    しゃれこうべの妻

  • 煙草の火近づけ歪む蟻の列

    宮坂変哲

  • 帆を揚げろ蟻が大きな羽運ぶ

    あつむら恵女

  • 某月某日ことしはじめて蟻を見る

    あつちやん

  • つまみそこねてより速き蟻となる

    一阿蘇二鷲三ピーマン

  • 蟻殺すまじと吾の腕つかむ夫

    猫愛すクリーム

  • 石灰の白線ゆがむ蟻の道

    あまぐり

  • この島にふさわしき蟻ぞわぞわと

    24516

  • 枕木のさきへぎんぎん蟻の列

    ほろよい

  • アリつまみ集む子のかお無表情

    小走りの烏賊

  • 透明なコーラの瓶や蟻の列

    ☆彡ましろなぎさ

  • 出の悪き山の蛇口や蟻の蔓

    かもん丸茶

  • 蟻埋める少女の闇の嵩の砂

    游真

  • 草の根と一緒に蟻の出るわ出るわ

    栃木のあーたん

  • 胡麻のごと畳に潰す蟻二匹

    妹のりこ

  • 大蟻に咬まれて草の香の廃墟

    ちゃうりん

  • 蟻噴いて腐食してゆく大樹かな

    ちゃうりん

  • 蟻の道追へば理科室静もりぬ

    田中憂馬

  • アラビア文字に蟻が迷い込んでいる

    山内彩月

  • 黒四に鈍色の空蟻の列

    凡鑽

  • 迷ひつつ蟻は毒餌の悦楽へ

    凡鑽

  • 甲虫の腹のうつろや蟻蟻蟻

    倉木はじめ

  • 蟻累累得体の知れぬもの担ぐ

    とおと

  • なよ竹の月へと帰る袖に蟻

    牟礼あおい

  • 肩に蟻這つてゐる消えてゆく

    遠音

  • 蟻と蛆人権の軽(かろ)き国飢えで逝く兵(ひと)

    きおき

  • 蟻千匹揃ひて月を持ち帰らむ

    せり坊

  • 魂を探すように骸に蟻

    空山

  • 蟻がいて僕がいて色即是空

    或人

  • はぐれ蟻垂れる首(こうべ)の上は空

    哲也

  • 車いす妻の指先蟻のぼる

    瓢佳月

  • 蟻と蟻話もつれて長引けり

    辻が花

  • もう死ぬよほら吾の足を蟻が這ふ

    亀田荒太

  • 蟻居間に一つひとつを潰すかな

    君島笑夢

  • 老い知らず働く蟻のあさぼらけ

    西尾桃太郎

  • 原発の股座に蟻蠢けり

    津軽ちゃう

  • 蟻の列辿ればあれが阿多多羅山

    津軽まつ

  • 終わり無く蟻湧き出でる蟲の圀

    藤郷源一朗

  • 蟻を飼ふ女の白き乳房かな

    桃猫雪子

  • 蟻の道付いて行きたい付いて行く

    京のみやび

  • 蟻といふ一粒の死や紙に置く

    卯MOON

  • 火星てふ写真の上に蟻や這ふ

    潮ベルト

  • 群れる蟻踏めなくなった兄になる

    笠静謐

  • 子供たち笑顔で蟻の家つぶす

    相沢はつみ

  • 毒餌買い蟻の出方を据えて見る

    青萄

  • 圧倒的空を背負ふや蟻の列

    田山恵里子

  • 玄関で働き蟻が死んでいた

    とうふ

  • 蟻のごと弛まず生きて朝寝坊

    山本夏石

  • 晴朗の筑波の眺め蟻の列

    江里口泰然

  • 渾身の蟻地球を持ち去りぬ

    風峰

  • 蟻に踏まれ踏みつぶされる白昼夢

    葦たかし

  • 蟻歩く生殖ホルモンの項

    直木葉子

  • 蟻蟻蟻ガスメーターは止まらない

    どろん

  • 掃かれたる地にじくじくと蟻の列

    百合乃

  • 這いつくばって這いつくばって蟻の死す

    老人日記

  • 千匹の蟻の脚音眼裏に

    内藤羊皐

  • 武器売買の握手足元の蟻

    かなた

  • 序章では子象の嫌ひだつた蟻

    ときこ

  • 蟻急ぐ街灯の明滅の中

    こじ

  • 蟻運ぶ運ぶ運ぶ運ぶ蟻を

    冬のおこじょ

  • 指先の蟻を大地に返したり

    桃猫雪子

  • ずいと視て蟻まなこまで黒々と

    くらげを

  • 蟻走る砂に埋もるる海士の村

    葦たかし

  • パンドラの箱開きし跡蟻蟻蟻

    TAKO焼子

  • 蟻を見るその吾観ているナニカ在る

    白丘山人(893人)

  • 3才児すべり台より蟻が好き

    雅喜

  • 蟻吐きてグランド色の遊撃手

    くりでん

  • 朝まだき蟻語初級のラジオ聴く

    ウロ

  • アパートの三階までが蟻の道

    平松洋子

  • 朽ちかけた土偶の乳房蟻蟻蟻

    鈴木麗門

  • 蟻一匹まな板の傷たどり来る

    桃花

  • ぽってりな腹とて蟻のてととてと

    小倉じゅんまき

  • この蟻に二度も噛まれし待ちぼうけ

    しょうき

  • 蟻蟻蟻蟻の行列月めざす

    sol

  • 哲学の道をそれてく蟻の列

    かまど

  • 山蟻のまぎれる博多行きのバス

    八幡風花

  • 蟻がゐて不祝儀敷のしづかなり

    次郎の飼い主

  • 蟻穴に摩天楼かな子らの脛

    清水仁

  • 富士の高さなど知るもんか蟻の列

    杏と優

  • 見つけたり女王蟻の名は瑪瑙

    竹庵

  • 蟻の列鉄の鳥居のみたま祭

    吟梵

  • 蟻の道太し大地の豊かなり

    歌鈴

  • はぐれ蟻座り机の傷過る

    みなと

  • まえの蟻につづくまえの蟻つづく

    天野姫城

  • 綾作る蟻の数だけ寂しけれ

    温湿布

  • 烈日をざりざりざりと蟻の道

    鈴木牛後

  • ひと雫蟻に与えて露天かな

    凪ひと葉

  • 羽恋ふて蟻たちは羽運びけり

    青柿

  • ざらめざらめ運ぶ宝石蟻の列

    更紗ゆふ

  • とめどなく蟻の這い出る穴の音

    いもがらぼくと

  • 蟻の曳く翅大陸のかたちして

    露砂

  • 漆黒の黄泉比良坂蟻出づる

    昼行燈

  • 受付に蟻の来ている歯科医院

  • 蟻だけが俺を信じてくれるのだ

    宮本背水

  • へにゃへにゃとよろめくパンや蟻の群れ

    野々村

  • 蟻運ぶ警戒色の翅二枚

    安達竜胆

  • 餌咥へよじ登る蟻の眼光る

    茂る

  • 蟻たちよバツクギアーを持ちたまえ

    何田三等か

  • 我が星の征服を練る蟻の塔

    谷元央人

  • 指先の蟻の死臭や午後の雨

    空春翔

  • 蟻と暮らす家の居ごこち風かよふ

    花南天anne

  • 銀行歪んで蟻の数にけぶる

    斎藤秀雄

  • 蟻の国果ては大西洋ならむ

    蜂里ななつ

  • 蟻殺す五十肩の痛みもて

  • 脚急ぐ角なほ急ぐ蟻の列

    西川由野

  • 雨来たる地面に蟻の急ぎたる

  • 蟻群れて妻の心を覆ひけり

    龍田山門

  • 重たげな襁褓は饐えて蟻の午下

    西川由野

  • 影軽く真昼の蟻の点てんてん

    根子屋彦六

  • 大蟻のかぐろき艶のふるへかな

    野良古

  • うだる空首掻く爪に垢と蟻

    枡形美智子

  • 暗闇も家族の匂い蟻眠る

    亜音洲

  • 蟻登る真白な君のスニーカー

    テン@第二まる安

  • ザビエルの教会目指す坂の蟻

    28ひろきち

  • 蟻の列火傷しさうな鋼色

    まどん

  • クワシオルコルの屍の眼に蟻ひとつ

    ぐでたまご

  • 甘露充ちゐてきらきらと蟻の腹

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 星の夜や卵を抱く蟻と蟻

    まどん

  • 初めての殺意ほがらか蟻の列

    小泉岩魚

  • 大木の影より生まる千の蟻

    登るひと

  • 先頭の蟻の眉毛のありさうな

    若狹昭宏

  • 蟻といふ個はなし蟻の行列す

    靫草子

  • 動物園うちの子描きたるは蟻

    葉子

  • 図書委員の従兄と蟻を見てゐたり

    むぎみち

  • 輝きて骸に向かう蟻の川

    徳本あつ

  • 蟻塚の天辺コロナ騒ぐ日の

    剣持すな恵

  • くつろかに蚯蚓曳く蟻木遣唄

    数鉄砲

  • 本番も蟻と目の合ふ斬られ役

    ながら

  • しやくしやくと働け蟻の牙を以て

    柊月子

  • 迷ひ来し机の蟻を潰しけり

    喜多輝女

  • 山蟻の這い出るリュック青梅線

    柳児

  • 屋台の消えたミョンドンの朝を蟻

    誉茂子

  • 黒蟻の躙り口より参られり

    飯村祐知子

  • 穴という穴に蟻ではさようなら

    よだか

  • 夕星を目指したる蟻の葬列

    夕望

  • 蟻たたなづきさざめきて死は翅となる

    遠音

  • 蟻甘くブランコ乗りは夜を渡る

    よだか

  • 天を衝く軍靴の音や蟻の川

    灰田《蜻蛉切》兵庫

  • 逆転の八回裏や蟻歩む

    幹弘

  • 蟻の眼は違ふ地球を見てをりぬ

    雪うさぎ

  • 体重のおほかたは闇山の蟻

    登るひと

  • 蟻塚やフクシマの土青く蒼く

    育由

  • 蟻も吾も有情の星の一単位

    めいおう星

  • 無花果の芯より出づる蟻二つ

    君島笑夢

  • 黒蟻やあてはないけどここじゃない

    望の月

  • 今しがた潰した蟻が立ち上がる

    杉本とらを

  • ゴム焦がす滑走路蟻の息遣い

    克巳

  • 五線譜の蟻払ふ野外コンサート

    桂奈

  • 蟻塚やルーテル教会の真白

    伊予吟会宵嵐

  • 蟻一匹ひねる力や老いの指

    みつこ

  • 池の葉や一匹の蟻の狼狽

    かぬまっこ

  • 蟻百匹殺めし今日の早寝かな

    桃泉

  • 崩れざる列の恐怖を蟻と呼ぶ

    こま

  • 友達は蟻だけでした甘き雨

    立石神流

  • 蟻塚の噴火警戒レベルかな

    桃八

  • 漆黒の一穴の闇蟻を吸う

    大口屋助六

  • 働いてをるか迷ふてをるか蟻

    村上無有

  • 指先の蟻の匂える少年A

  • 未だかつて蟻の寝るを見たこと無し

    月の砂漠★★

  • 蟻の点蟻の線へと移ろいて

    沢田朱里

  • 蟻の夢そらへと大樹のぼりゆく

    桜桃の里(おうとうのさと)

  • 蟻の列とつとつ黄泉比良坂へ

    ことだ銀雨

  • ダリの絵の中から蟻が這って出る

    与志魚

  • 蟻としての矜持日本を背負ふ

    いわさき楊子

  • 大蟻や夜勤の父の帰る刻

    葉るみ

  • 蟻穴の少し覗いた蝶の羽

    佐川寿々@チーム天地夢遥

  • 蟻飼ひて蟻死してまた、ひとりきり

    いづみ

  • 蟻の巣や惑いは深く仕舞ひたし

    ときこの母よしこ

  • 蟻の道あと2年だけ働きます

    眠る烏龍茶

  • 出るわ出るわ次々に巣穴から蟻蟻蟻

    なないろ

  • 蟻の巣や戸を立てこもる反抗期

    あい女

  • どこにあるどこにある蟻の心臓

    ふくろう悠々

  • 週刊誌発の報道蟻繞く

    比良山

  • 垂直のカーテンを垂直に蟻

    純音

  • 蟻を飲む日影よりなお黒き穴

    澪つくし

  • 蟻鳴くや土の渇きの声をして

  • 死に向かうおとがいに蟻到達す

    薄荷光

  • 蟻塚や食い倒れてふ吾の舌

    善多丸

  • 蟻の列光る樹液の在りどころ

    富樫幹

  • 三限目太ももの蟻と目が合う

    ほしの有紀

  • 蟻の列餌場近くて太くなり

    中田氏

  • かへりたいと言ふ祖母のゐて蟻の列

    中山月波

  • グランドの歓喜や遠き蟻の列

    月々

  • 蟻運ぶゆうべ砕けた月の影

    佐東亜阿介@チーム天地夢遥

  • 女王の瞳を知らず兵の蟻

    雪花

  • 胸元に入りて蟻の抜け出せず

    たちこ

  • 地の神の吐き出すごとし蟻の列

    珊瑚

  • 墓の蟻疵なき蝶の羽を曳きぬ

    内藤羊皐

  • 軍靴の音するはずもなく蟻の列

    のら

  • しんがりを子のつとめたる蟻の道

    深草あやめ

  • 蟻出づる穴に散り伏す青い花

    なみは

  • 東京タワーの外階段を下る蟻

    小市

  • 七曜を忘れし父や蟻の道

    いつき組福岡リスナー班/由美子

  • くろがねの大顎ギシと山の蟻

    竜胆

  • 議事録の余白へゆらりゆらり蟻

    色鉛筆

  • 未解決事件の家へ蟻の列

    野地垂木

  • 蟻上り来るジャカルタの十八階

    登美子

  • 蟻消えて人消ゆる日も近づきぬ

    谷口詠美

  • 人に血を分けた右手で潰す蟻

    香野さとみ

  • 蟻走る冬服のままのブロンズ像

    鬼怒

  • 空だけの枝先へゆく蟻の列

    文月さな女

  • 噛まれたと静かに蟻を背より母

    都乃あざみ

  • 蟻はらふ座敷箒のかろき音

    いち瑠

  • 何が死んでる蟻のぞろぞろ入る納屋

    小川めぐる

  • 優等生みたく真っ直ぐ蟻を踏む

    小泉岩魚

  • 鳴く声のなきこそよけれ蟻の列

    安田信洲

  • 自転軸かたぶく蟻の熱さかな

    次郎の飼い主

  • どこまでも地雷原なる蟻の国

    土井デボン探花

  • すっぽりと雨滴の球の中の蟻

    時雨

  • 蟻の列となえことばの跨ぐなか

    chiro

  • 蟻の道乗りたくないバス待つ午後に

    山内彩月

  • 蟻靴を上りきりけり下りにけり

    あるきしちはる

  • 蟻の曳きゆくものの白さかな

    田邊えり

  • 泣く人の少なき葬儀蟻の列

    霞山旅

  • 土に立つ交尾を遂げし蟻の翅

    百草千樹

  • 蟻啼くやきゅきゅきゅと革の靴しなる

    ぐずみ

  • 蟻の道毎日違う同じ道

    藤田由美子

  • 土臭き人差し指や蟻なぶる

    ラーラ

  • 蟻の道毎日違う同じ道

    藤田由美子

  • ありが行く東京メトロのトンネルを

    ひろしげ10さい

  • 一日は蟻にとっても一日ぞ

    森一平

  • 白骨の膸平らげて蟻消える

    欲句歩

  • 蟻の事情私の事情交叉して

    一咲ふゆか

  • 葉蟻葉蟻葉蟻葉蟻葉蟻巣へ

    ときめき人

  • 蟻に影縫い付けられる子の無音

    ふみの

  • 蟻の巣に牢獄なんてあつたつけ

    育由

  • 蟻に蟻ついて歩くは道となる

  • 水責めにする蟻泳げなかった俺

    吉野川

  • 神の庭蟻を殺める子の遊び

    めいおう星

  • 象の列河馬の列さて蟻の列

    篠田ピンク

  • 曾祖父母祖父母父母吾蟻の道

    野々原ラピ

  • 青ぞらに干すジーンズや蟻の列

    菊川和奏

  • 山蟻のよほろに這ふを払ひけり

    にんじん

  • 蟻穴は地球の底へ続きけり

    ぎんやんま

  • 弟が産まれてひとり蟻を摘む

    小倉じゅんまき

  • わたつみは追い出しました蟻たちを

    蟻馬次朗

  • エレベーター高層階に蟻運ぶ

    金子加行

  • 死ぬる他留まりゐたる蟻のなし

    かをり

  • 蟻塚に酒を垂らしてみたりして

    一人静

  • さっきまで夢をみていた蟻の頭

    イヘアナチョ

  • 分速1メートルなり蟻無音

    葉子A

  • 雨雲のそこは甘やかな蟻の路

    マカロン

  • 目覚むれば蟻我が頬をかじりをり

    柴原明人

  • 葬列の跨いで行きし蟻の道

    でこはち

  • 蟻歩む地球が自転するために

  • 蟻の巣や隣の町の燃えてをり

    すりいぴい

  • 蟻の支配来るかもしれぬ千年後

    池田香

  • 蟻進む跡あたらしき小さき森

    胃痛

  • 七色のひかり吸いよせ蟻の塔

    朝桜咲花

  • なきがらは重たし蟻の列激し

    どかてい

  • しわくちやな大地をうねる蟻の道

    宙のふう

  • 引っ張れる顎の力や蟻の顔

    太子

  • 日蝕のかけらこぼれて蟻となり

    しょうき

  • 蟻に食はれてがらんどうの目ん玉

    志保川有

  • ナイルは風ヒエログリフに蟻の影

    みやこわすれ

  • 蟻去りて蟻来ては去り恋失くす

    岬りこ

  • 何をしに来たか忘れた蟻の道

    ゆすらご

  • 大仏の手からこぼれる蟻二匹

    聞岳

  • 従順の黒の噴き出す蟻の群

    一斤染乃

  • 目は痒し蟻行列はとめどなし

    みかりん

  • ひとりごと蟻に聞かれてしまひけり

    渓湖

  • 死せる猫へ列なす蟻と何かの鳥

    亀田荒太

  • 蟻一匹ピリオドがスタートになり

    陽気姫

  • 蟻が踏む石段の角丸くなり

  • 埃つむ机上を蟻の熱はしる

    静里秋希

  • 爪紅き足をおずおず上がる蟻

    桃泉

  • 校庭の隅ありと話していた頃

    りう女

  • 水底に沈む心地や夜の蟻

    真繍

  • 蟻集る臭気ゆらめくアスファルト

    鈴木あむ

  • よう蟻の上がって来よる家やった

    姫山りんご

  • おほきなるガジュマルの蟻おほきなり

    楠えり子

  • ターミナル駅のくらきを舐める蟻

    月の道

  • 玉音の校庭白し迷い蟻

    平賀乃由

  • 蟻の列えいやと跨ぐ松葉杖

    野良古

  • 現場主任低頭の目は蟻を追う

    パッキンマン

  • 屍の羽勝利の旗のごとく蟻

    ニット

  • 蟻の列朝の端より夜の端へ

    福良ちどり

  • 話題は目下月よりも蟻の巣だ

    司啓

  • サンプルの蟻一匹を持ち帰る

    夢堂

  • 蟻曰くいつものように踊りなよ

    天晴鈍ぞ孤

  • A列車で行く快晴の蟻の列

    ひでやん

  • 幼子のチョーク折れて蟻折れて

    芍薬

  • 献体を見送るゆふべ蟻の列

    ローストビーフ

  • 仕込み終え午後の静かを蟻行けり

    薄荷光

  • お接待は出来ぬがと蟻道譲る

    堀口房水

  • アトラスと渾円球と飴と蟻

    立志

  • どうしてそんなこと言うの蟻潰す

    あいだほ

  • 列島の活断層の底の蟻

    古瀬まさあき

  • 餌をばらす蟻の全き無表情

    土井デボン探花

  • はたかれてまわる地球儀昼の蟻

    清清檸檬

  • のきに蟻ひかりとかげのきはをゆく

    抹茶金魚

  • ヒト絶えて蟻たちが見る青い空

    直樹里

  • 雄蟻の羽にかそけき虹のいろ

    理子

  • 逆上がりできたら蟻と目が合った

    あつむら恵女

  • 焦げ跡の動きて黒き蟻出づる

    純音

  • 原発の低音に這ふ夜の蟻

    田中耕泉

  • 原発の低音に這ふ夜の蟻

    田中耕泉

  • 原発の低音に這ふ夜の蟻

    田中耕泉

  • 雨上がりむっくり出でて蟻の旅

    照波

  • 店番の長き一日蟻の列

    田中耕泉

  • どうしても指に登ってくれぬ蟻

    一阿蘇二鷲三ピーマン

  • 夜の蟻内緒話か密談か

    華女

  • 蟻のやつ半年ぶりに出会っても挨拶なし

    ひよとり

  • 偵察の蟻は中堅クラスなり

    はずきめいこ

  • 風をよむ漁師の眼蟻のひげ

    いごぼうら

  • 木の洞に吸い込まれ行く蟻六匹

    一走人

  • 蟻の列眺めてどこか鉄の匂ひ

    24516

  • 天突きし三本杉よ蟻の朝

    パオ

  • 実家の荷解きて出でたる蟻ひとつ

    やまぶき

  • 聴こえしか重い餌担ぐ蟻の聲

    詠野孔球

  • おほかたは手ぶらや蟻の長き列

    比々き

  • 蟻の列に石置けば石越えゆけり

    さとうりつこ

  • 火山また噴火するかも蟻の列

    テツコ@第二まる安

  • 蟻すすむ地獄を覗く眼して

    緑の手

  • 蒼穹や蟻はひっくりかえっている

    はるや

  • 亡骸の輪郭を蟻蠢きぬ

    樫の木

  • ありたちは秘密の国を知っている

    やまとたいが

  • 蟻を追う多摩川三班の下校

    広瀬康

  • 蟻を追う多摩川三班の下校

    広瀬康

  • 迷ひたるペン先蟻が過るとは

    たんじぇりん金子

  • 無限花序のぼりつむ蟻の空

    彼方ひらく

  • しゃがみこみ蟻ばかり見る動物園

    とりとり

  • 声の槍放ちわんぱく蟻を追う

    yoko

  • つぶつぶと蟻の妹が背に回る

    蘭丸結動

  • 白妙の雄花揺るるや絡む蟻

    ふっこ

  • 活版の文字の羅列を蟻の列

    台所のキフジン

  • 蟻蟻蟻いささか酔うて昼の酒

    ラーラ

  • 蟻の道毎日違う同じ道

    藤田由美子

  • いくつまで蟻でいるのと問われた日

    台所のキフジン

  • 蟻一匹筆入れに入れ引っ越しす

    金子大二郎

  • フィリピンの蟻は牙剥き吠えていた

    理酔

  • 会津長州蟻一匹の志

    こま

  • 雷鳴の中蟻の列進む進む

    竹の子

  • まだ動くもの運べ運べ蟻穴へ

    土井小文

  • 毳立った畳目蟻の這い出でる

    辻が花

  • 蟻がゆく尻くねらせてくねらせて

    Kかれん

  • 蟻の目を真っ直ぐに見たことがない

    司啓

  • 蟻にさへ臓器のあるといふ不思議

    ひよこ豆

  • 龍死ぬる形に蟻ら哭きにけり

    津軽わさお

  • 龍死ぬる形に蟻ら哭きにけり

    津軽わさお

  • 雨粒の雲より落ちて蟻を打つ

    ぬらりひょん

  • 神木の洞が吐きだす蟻三千

    香壺

  • ヒマヤラを登る蟻が見えると言う

    茄子紺

  • パンドラの箱開きし跡蟻蟻蟻

    TAKO焼子

  • 蟻ひとつころがっているプールサイド

    ふみの

  • 旨いかなエサに群がる蟻やヒト

    句詩呼

  • 亡骸の揺れ進みけり蟻の道

    大井河薪

  • 雨やまぬ行列止めぬ蟻光る

    春蘭

  • 東京や群がる蟻にちと狭し

    吉岡享徹

  • さまざまのことはらみ女王蟻空へ

    ひねもす

  • 逃ぐる蟻人差し指が追ひつけり

    谷川の蛍子

  • 蟻の穴くの字の肢がひつかかり

    白鳥国男

  • パンダ舎を捨てて象舎へ蟻の列

    花南天anne

  • 消しゴムに寄るを蟻とは思はざる

    利平

  • アルゼンチン蟻東の島を引き寄せる

    ぼたんのむら

  • 蟻たちは食い尽くす甘きこの星

    赤馬福助

  • 蟻はいま地軸のぶれを正しうす

    尾内以太

  • 独り居の方丈蟻と遊びをり

    余熱

  • 肩に蟻広い背中を迷わず戻れ

    平康

  • 伝令に忽ち蟻の溢れくる

    にゃん

  • 延々と白線を踏みゆける蟻

    つぎがい

  • ハキリアリくるり千年翻す

    吉や

  • 蟻ですら話す相手がいると言ふ

    花伝

  • ガラス窓蟻のお腹をしげしげと

    桑島幹

  • 言訳を千と一回蟻殺す

    志保川有

  • 光へと繋がる迷路雨と蟻

    青柘榴

  • 蟻の来る子供部屋には何かある

    土井小文

  • 肋骨に夜ごと蟻這い来ると言う

    紅さやか

  • 塩むすび蟻胡麻蟻胡麻砂嵐

    やまなすび

  • 松葉杖の朝二十日目や蟻の道

    藤薫

  • 蟻の道やぐらの中は日が翳り

    しー子

  • 蟻蟻蟻蟻蟻蝶蟻蟻蟻蟻

    みちる

  • 急がねば食へないらしい蟻急ぐ

    軌一

  • 蟻の穴けふも宇宙は膨張す

    鶏侍

  • 山の名は後檣(ミズンマスト)や蟻の塔

    星埜黴円

  • ダンゴ虫はさまつてをる蟻の穴

    星埜黴円

  • 蟻のゐるそこが大地や雲髙し

    井上じろ

  • 蟻の首もぐか潰すか空青し

    玉木たまね

  • 蟻たちは無くした影をさがしをり

    玉木たまね

  • 右往左往してる蟻またあの蟻だ

    でらっくま

  • 池に落つ蟻囲みたる水の窪

    さとう菓子

  • 隣国の軍にも似たり蟻の列

    酒井栄陵

  • 尸の風化のかたち蟻の列

    わらび一斗

  • 蟻道に昼間の毒を吐き眠る

    シニアモモ

  • 福島の大地デコボコ蟻の穴

    かざばな

  • 待ちきれぬ蟻まだ生きている虫を

    小田寺登女

  • しゃがむ児の息の乳の香や蟻の道

    麦吉

  • 生真面目な墓石くすぐる蟻の群れ

    大槻税悦

  • 蟻の列円周率の果てしなき

    忍冬

  • 蟻の道グラビア雑誌濡れ膨れ

    山香ばし

  • わらわらと冥界の蟻湧き来たり

    ふきょう和音

  • 湧き出づる蟻の頭のてらてらと

    てん点

  • 山蟻の腹は酸つぱし兜太逝く

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 蟻百匹屠るきいろい傘の先

    街麦

  • 蟻の列吾は何番目かと思う

    はまゆう

  • 蟻ひとつスワンボートに居りにけり

    門未知子

  • 毒餌剤持ち帰る長き蟻の列

    街麦

  • 捨てられぬ蟻の観察日記かな

    菊池洋勝

  • 改行をしないのですか蟻の列

    耳目

  • 懐に山蟻飼うて咲耶姫

    比々き

  • 胸底に蟻一匹の砂地かな

    けら

  • 枕木のさきへぎんぎん蟻の列

    ほろよい

  • 蟻上るベンチの哺乳瓶光る

    28あずきち

  • 友達が百人できた蟻入れて

    カリン

  • 昼酒のいばり甘やか蟻群れる

    柳児

  • 波打てる起伏すなほに蟻の道

    武井かま猫

  • 蟻の上の人の上の光り強き

    菜々の花

  • 伊邪那美へ捧ぐ供物や蟻の列

    黒塚紅葉

  • 小数点以下パイから発す蟻の列

    雀虫

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