俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2019年4月4日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【優秀句】

  • 柔らかき泥凹ませて蟇

    あつむら恵女

  • 蟇半眼で受く池の波

    聞岳

  • 朗々たる祝詞や蟇のかしこまる

    仁和田永

  • バイヨン遺跡は顔だらけなり蟇

    小泉ミネルヴァ岩魚

  • 蟇だけの空家へ固定資産税

    柳児

  • 蟇鳴けば吸飲みの影かすかなり

    柊月子

  • 月満ちてぼとりと蟇を吐き出して

    すりいぴい

  • みづおとや蟇交みつつ踏む一歩

    遠音

  • 蟇疣とらうとした痕がある

    田中勲

  • 蟇ぽたりぽたりと啼いて野辺送り

    小川めぐる

  • 平らけき日本の臍や蟇

    さとうりつこ

  • 夜の湿度凝りて蟇となる

    さとうりつこ

  • 蟇来たる隣の後家になにかある

    斜楽

  • 鍵束に分からぬ一つ蟇の夜

    純音

  • 火山性微動の庭を蟾あるく

    樫の木

  • 蟇に合ふ蝶ネクタイを買ひにゆく

    蟻馬次朗

  • 隕石がくだけた蟇がはいだした

    綱長井ハツオ

  • 蟇鳴くや案外弱気だと思ふ

    根本葉音

  • 月の底に湛へる水や蟇のこゑ

    いさな歌鈴

  • 蟇なかせてみる抜歯窩なめてみる

    倉木はじめ

  • 蟇前世我が家の猫ならむ

    彩楓(さいふう)

  • 美沙ちゃんの機嫌が大事蟇

    安田信州

  • 秒ごとに膨張するや蟇

    細谷細清

  • 棒持って鬼こ来たべなひきがえる

    くりでん

  • 雨の日のモーツァルトに来し蟇か

    次郎の飼い主

  • 伊那渓に闇がまたくる蟇

    一人静

  • 暮れ六つの蟇や旅館に開かずの間

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 蟇掴む手に脇肉の余りけり

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • おまへにも目力充ちて蟇

    ぐりえぶらん

  • みよし野の草木言問ふ頃や蟇

    エイシェン

  • 丁半に負けて蝦蟇にぞ生まれけり

    直樹里

  • 蟇の夜クリムト色の恋をせり

    みゆき

  • ひきがへる石竹色の吉夢かな

    蟻馬次朗

  • ヒロシマのこゑ蟇のこゑとけ暮の墓

    いかちゃん

  • 粉薬みたいな匂い蝦蟇の息

    游真

  • 雨水染むヌード写真や蟇

    キッカワテツヤ

  • うつくしき雨たまはりぬ蟇の恋

    RUSTY

  • 見返りの憂う金の目蟇

    野地垂木

  • 太陽の苦手な父や蟇

    一走人

  • ひきがえる地球の果てにジフテリア

    熊縫まゆベア

  • 真夜中の茶碗の山や蟇

    綿井びょう

  • ひきがえるぼくのたあへるあなとみあ

    池之端モルト

  • 蟇家族写真は皆若い

    野ばら

  • 雲も星も空に留まり蟇

    一阿蘇鷲二

  • 夜を打つ木魚や蝦蟇の水重し

    卯MOON

  • 蟇お手をしさうに構へけり

    抹茶金魚

  • 蟇いぼを押したら出るおなら

    城内幸江

  • だるまさんころんで進む蟇

    松田てぃ

  • 産卵の蟇の吐息のあをあをと

    ことまと

  • 日本晴れ雲を喰わんや蟇

    夏出ひさし

  • 和式トイレに引きこもる蟇

    是空

  • 袖の下渡していそうな蟇

    あまぐり

  • 呪術師の居そうな森の蟇

    朝ぼらけ

  • 蟇古き墓標の出べそめく

    28あずきち

  • 休耕地の選挙演説蟇の群れ

    くま鶉

  • 蟇腹に孤独を飼いならす

    紅さやか

  • ざくりざくり蟇の引き摺る青き影

    じゃすみん

  • 金色の蟇から父帰る

    小倉じゅんまき

  • 洞出でておのが影踏む蟇

    一人静

  • 蟇深夜放送聞く仲間

    風華

  • のそのそと片脚遅れ蟇

    松永裕歩

  • だぶだぶの皮引擦りて蟇

    西山哲彦

  • 弟のいじめる蟇をながめをり

    ほしの有紀

  • ゆるゆるの体内時計ひきがへる

    空蝉

  • 蟇蛙谷が冥くてやさしくて

    なみはやらんる

  • 水パイプふかしてむせる蟇

    江口小春

  • 蟇チューインガムに味がない

    かたな

  • この國ははにかみの國蟇の國

    青萄

  • 金貸しの婆の柏手ひきがえる

    横ちゃん

  • 今朝の蝦蟇いて座Aから来たらしい

    吟梵

  • 蟇蛙私もヒトが苦手だわ

    笠原理香

  • 蟇の夜や爪切る音の鈍きこと

    るるの父

  • ひきがえる私を陰にしてしづか

    古田秀

  • うしろには逆さ富士あり蟇

    森一平

  • わぴわぴと蟇穴を出づ夕べかな

    雅喜

  • いつまでも蟇なので哀しい

    はるや

  • サティを弾こうあなたが蟇となる前夜

    神山刻

  • 油小路七条下ル蟇叫ぶ

    神山刻

  • 遺されて永き夕暮れ蟇の声

    桃猫雪子

  • 爺様の生まれ代わりぞ蟇

    KAZUピー

  • 蟇の毒きらきら無罪なる雨に

    ふるてい

  • 蟇鳴けば子の帰らざる予感めく

    香壺

  • 高虎の首かと思ふ蟇

    天玲

  • ねえ蟇医者は治りませんだつて

    はまのはの

  • 蟇低き月より今ぼとり

    乙子女

  • 蟇職質されること幾度

    佳山

  • 蟇は月が綺麗と言っている

    逗留舎なお

  • 吐息幾多月影之底蟇

    枯丸

  • 蟇鳴いて男を知らぬうなじ剃り

    有瀬こうこ

  • ぼくはあるくさんさいだからひきがえる

    りすだいすき(3才)

  • 牧師館に聞き耳立つる蟇

    日記

  • 袈裟脱げば遍くこゑや蟇

    輝龍明

  • 裏窓の下の宇宙や蟇出る出る

    にたいも

  • 蟇遅れし脚を引き添ふる

    青柿

  • 分校の採点業務夜の蟇

    豆闌

  • 蟇藪に散らばるカストリ誌

    笑松

  • 蟇母を裏切る父である

    蒼井雅月

  • 氏素性正しき軒の蟇

    高橋無垢

  • 肌合わせ肌の冷たし蟇

    遊飛

  • 蟇めかけ四五人ありぬべし

    佐東亜阿介@チーム天地夢遥

  • みちのくの鬼の手形や蟇

    佐東亜阿介@チーム天地夢遥

  • はらわたを蟇蠢きて一つ嘘

    古都ぎんう

  • スクーターに蟇が居るので休みます。

    さとけん

  • 忽然と土間に蟾出て吉兆かな

    百合乃

  • 蟇の夜の目薬一滴目が乾く

    伊奈川富真乃

  • 撥打てば重き木霊や蟇

    岸れん

  • 蟇好きなおじさん死んじゃった

    あけみ

  • 亡骸は何処のどなたか蟇

    めしめし

  • 質店の暗き玄関ひきがえる

    桃猫雪子

  • 月面の旗翻るひきがへる

    こなねこ

  • ヒキガエルよりは大きい自尊心

    ペンギンおじさん

  • 雲捕るかゴトビキ岩の蟇

    鶴栄

  • 美しき日本語で鳴く蟇

    千恵

  • 五万石の堀から孵る蟇

    平松洋子

  • 「孤独死のアパートだとさ」蟇

    島崎伊介

  • よりましな池もあらうに蟇

    金子加行

  • 蟇はちみつ色の空にこゑ

    ぎんやんま

  • 痛風や秒針の夜を蟇

    島崎伊介

  • 蟇鳴きて闇に加わる重さかな

    99カリン

  • 蟇鳴くや温泉宿の夜のショー

    ふさこ

  • 蟇声は木の根も濡らすらむ

    上市まさ

  • 蟇瞳に碧き空宿し

    余熱

  • 蟇鳴くや草生ふ古墳にのぼる月

    ひなた

  • ひきがえるずつしり濡れて死んでゐた

    亀田荒太

  • 蟇公民館の家族葬

    正木羽後子

  • 夜半の灯に眠るユンボや蟇

    福本羽心

  • 撓うては引き締まる森ひきがえる

    塩谷人秀

  • 盃に映る遊女や蟇

    栗子

  • 蟇腹で地球の鼓動聴く

    辻が花

  • 出自問えば楊貴妃と謂い蟇

    まるちゃん2323

  • 蟇の口あくや黄金か鳴きの声

    あけび庵

  • 蟇並んで浮いてちんぷんかん

    小熊利雄

  • 濡れ衣のだぶつきにけり蟇

    黒子

  • 蟇鳴いて本降りとなる古刹かな

    多々良海月

  • 温そうな蟇の腹の中

    いもちゃん

  • 掌中の蟇きむすめのこえを出す

    小泉ミネルヴァ岩魚

  • 鎌倉に黄泉の国あり蟇

    柳児

  • 蟇と岩と拗れた昔ばなし

    豊田すばる

  • 温かい血でありそうな蟇

    石川聡

  • 蟇鳴くや外厠とふ闇の奥

    みそまめ

  • 肩車され蟇観に来る子

    雀虫

  • 聖堂に閂の無し蟇

    蘭丸結動

  • 蟇そこに来てゐる警告が聞こえぬ

    かのたま

  • 蟇飛んで明日へ着地せり

    雷紋

  • 残業のブラックコーヒー蟇が鳴く

    野の花誉茂子

  • 姫路城を我が城とせむ蟇

    文月さな女

  • さいはてのはてに乗り出す夜の蟾

    大塚迷路

  • 蟇の目の見開いてゐてもねむさう

    良子

  • 蟇の恋きれいに書けたト音記号

    安溶二

  • ひきがへるひろげる脚のひの字なる

    いかちゃん

  • 犬死にしてなほひきがえるの腹白く

    暴朴

  • あの美女はどうも銀座の蝦蟇らしい

    銀命堂

  • ひきがへるいぢめるいぢめられつ子は

    ましろなぎさ

  • 蟇我等の毒も目の奥に

    コナラ

  • 怪奇なる事件の陰に蟇

    国代鶏侍

  • ひきがえるが居たので遅刻しました

    あいだほ

  • 蟇鳴くや饐えた言葉の懺悔室

    あいだほ

  • もとは沼今は病棟蟇

    野ばら

  • 人麻呂の墓はひきがえるが守る

    池之端モルト

  • 蟇にはかに雨の臭ひ出す

    比々き

  • 懐中電灯半分浸かる蟇照らす

    一阿蘇鷲二

  • 蟇お持ち帰りは不可とする

    シュリ

  • 死ぬ前に帰りたい場所蟇

    野々りんどう

  • 田一面月夜に湿る蟇の声

    野々りんどう

  • 蟇おじいの通夜に参列す

    網野れいこ

  • 蟇ジャコメッティの脚長い

    おおやぶちょ

  • 入寂の残照見たり蟇

    松山めゐ

  • 鎌倉の「やぐら」陰れり蟇蛙

    星埜黴円

  • 蟇鳴くや不動明王火を負いて

    星埜黴円

  • あめつちを丸呑みにせし蟇

    風舎哲坊

  • 読点も句点もなくて蝦蟇の声

    じゃすみん

  • 谺して蟇は孤独を見失ふ

    いつき組福岡リスナー班/由美子

  • あるまじき長子の出家蟇

    神田央子

  • 蟇男些末に拘らず

    中井笙石

  • この蟇はあの日泣いてた時の蟇

    けら

  • 嘔吐する渋谷川なり蟇

    油揚げ多喰身

  • 死に近づく我を浪江の蟇にせよ

    月の道馨子

  • 蟇鳴くや昔ここらに陰間茶屋

    にゃん

  • 蟇明るき雨に濡れゐたり

    うさぎまんじゅう

  • 蟇跳びて残すぬめりの曼陀羅図

    池田郁英

  • ひきがえる雨の予感や膝疼く

    とんぼ

  • この星が住みづらそうな蟇

    とんぼ

  • 退屈は爺の特権蟇

    さぶり

  • 蟇宇宙吸いこむ薔薇星雲

    みやこわすれ

  • 蟇夜は伸びたり縮んだり

    ほしのあお

  • 蟇蛙や一軒とばしの回覧板

    松山女

  • 散々な一日蟇のいぼだらけ

    つぎがい

  • 蟇また読み返す歎異抄

    我省

  • 蟇その眼の底の重さかな

    伊予吟会心嵐

  • 赤錆て眠る戦艦蟇

    桃八

  • 童話からぼたり落ちたり蟇

    紫音

  • 辻説法蟇を冷たくしてゐたり

    高橋無垢

  • 蟇の声聞きつつ里の子に戻り

    比良山

  • 夜遊びは主の趣味や蟇

    山本力

  • 月光を吸い闇吐くや蟇

  • ルーペいっぱいの目ありて蟇

    ウロ

  • 蟇の喰い方指南カストリ誌

    灰色狼

  • 蟾蜍跳ねず泳がず濡れてゐる

    伊奈川富真乃

  • 蟇十年生きて住職死に代はる

    老人日記

  • 青々とうまくお鳴きよ蟇

    あやの

  • 蟇好青年の噂あり

    白井百合子

  • ひき蛙木曽の妻籠は止まぬ雨

    竹林

  • 風なき夜鼓膜に蟆の棲みつきぬ

    GARU

  • 蟇の目やおもしろきことなき同士

    小石日和

  • 口づけに肉の音せり蟇鳴く夜

    福蔵

  • 酒好きな蟇の顔つきではないか

    利平

  • ひきがえるフォークソングのしみる夜

    波の音

  • 蝦蟇合唱仙人谷の水けぶり

    桃福

  • 鳴きにけり夜飲む毎にヒキガエル

    金治宜子

  • ひきがえる妻は女を辞めたとさ

    弓女

  • 「お座り」と言わぬに蟇の猫ずわり

    柴原明人

  • 蟇触って見たくなくもなく

    キョンちゃん

  • 図書室の呪いの本と蟇

    井久

  • 濁だけを飲んだのかしら蟇

    桃泉

  • 蟇の目に映るは我の泣顔か

    服部勝枝

  • 蟇なんと綺麗な舌でせう

    ワカシ君1年生

  • 蟇きのうの嘘がばれました

    平本魚水

  • 蟇いま動いたのが耳たぶ

    司啓

  • 胸中を一瞬過る蟇の背

    津軽まつ

  • 蟇月を蝕む途中なり

    まるちゃん2323

  • メドゥーサに錆びつきたるや蟇

    ふじこ

  • がまがへる蹴飛ばし蹴飛ばし故郷の夜

    多々良海月

  • 妻と観る蟇抱く蟇

    根子屋彦六

  • 蟇裸の王はロバの耳

    矢的@第二まる安

  • 心中してみやうか蟇よ手を離るな

    かのたま

  • この川で去年逝つた子蟇の鳴く

    葵新吾

  • 夜を這ふ蟇には蟇の思ひあらん

    越智空子

  • しんしんと轢かれる蟇のあとへ蟇

    まどん

  • ひきがえる心臓をひとつくれてやる

    春日のぽんぽこぴーな

  • ひきがへるみみにはふれてほしくない

    岩のじ

  • 子取りにやらうか蟇にかえやうか

    緑の手

  • 腑を掴みたるかに蟇たわわ

    しゃれこうべの妻

  • 走っても走っても散らかる心ぢっと蟇

    白居千夜

  • 大凶の次は小吉蟇

    蘭丸結動

  • 神農の土の賑はし蟾の池

    蜂里ななつ

  • 蟇目を逸らしたら石になる

    幹弘

  • 紅茶色かさね膿む闇蟇

    せり坊

  • 母の背へ薬ぬりたる蟇の夜

    一斤染乃

  • 蟇鳴くや孤月のつひに売れざりき

    土井デボン探花

  • なまなまと夜に触れたる蟇の足

    ちゃうりん

  • ひきがえる排水溝がげっぷした

    しゅうちゃん@5さい

  • 陽光や瞼もたつく蟇

    ふっこ

  • 金星は別名多し蟇

    玉庭マサアキ

  • ボトルキープの埃湿りて蟇

    街麦

  • 人妻へにじり寄りたり蟇

    みくにく

  • 蝦蟇の眼や巷の噂など知らん

    ヤッチー

  • 悪夢よりまだ覚めやらぬ蟇

    南風紫蘭

  • 蟇の鳴く冷や飯食いの離れかな

    トポル

  • 継母の泣く声したりひきがへる

    あまの太郎

  • 何にでも子は手を伸ばす蟇

    高橋寅次

  • 龍神の褥匂へる蟇

    ほろよい

  • 無呼吸の浅い眠りに蟇棲めり

    福良ちどり

  • 冥王星とんでいきそう蟇

    かもん丸茶

  • 恐さうな蟇と大家のゐる借家

    かをり

  • 蟇地球呑み込み今日は雨

    野々ゆか

  • 梵唄に酔うたか蟇の動かざる

  • 闇色の蟇鳴く水の明るくて

    花南天anne

  • ひきがへる愛す社畜の夫愛す

    青海也緒

  • 湯屋のまえ星のゆあんとひきがへる

    平林檸檬

  • 蟇闇にぬるりと孵りけり

    ふみゑ

  • 蟇の舌恐竜の舌僕の舌

    野良古

  • 蟇の鳴く理由大人の泣く理由

    ぐでたまご

  • 土下座する蟇をわたしは殴りたい

    七瀬ゆきこ

  • だるまさん転んだひきがえる動いた

    玉木たまね

  • 蟇その外枠の中は留守

    衷子

  • 蟇がなく愛してくれとないている

    はまのはの

  • この星の重力強し蟇

    テツコ@第二まる安

  • ひきがえる青空つくりもののやう

    瓦すずめ

  • 三代を生くる覚悟や蟇

    いなほせどり

  • 戦争を起こさない事ひきがえる

    俳菜裕子

  • 蟇鳴くや激戦村長選前夜

    ちゃうりん

  • なげやりな病臥の陰嚢蟇

    凡鑽

  • 蟇土に居る間に令和始まれり

    松野英昌

  • 金星の遅き自転や蟇

    藤色葉菜

  • 背広の僧に遇うた角から蟇

    司啓

  • 闇歪むごとくに蟇の蠢けり

    可笑式

  • 蟇歩くさも待ち合わせあるやうに

    可笑式

  • 今度こそ死なば星座にひきがへる

    田名あみ子

  • 庭にある花の名知らず蟇

    ももたもも

  • 作付けを記す地下足袋蟇を退く

    千の葉

  • いて座斬る飛行機蟇の声

    はやて

  • 大差なし墓も寝床も蟇

    さゆみ

  • 蟇鳴いて蒼き地球に水あふれ

    水夢

  • 日の暮れの井戸の深さやひきがえる

    月の砂漠★★

  • 我が家系蟇の血筋と弁える

    たんと

  • 闇呑みし腹のふくらみ蟇

    こじ

  • 悟りとは腹減ることよ蟇

    せいち

  • 折紙の跳ぶ跳ぶ蟇の宙返り

    かざばな

  • 蟇の背を三秒触れば叶います

    世良日守@木ノ芽

  • 蟇読経の門に畏まる

    月見柑

  • 低気圧の近づく痛み蟇

    ほしの有紀

  • カフカとは遊び友だち蟇

    宙のふう

  • 日本一安い宿です蟇

    砂山恵子

  • 鳴く蟇や焦土明るき母の顔

    登りびと

  • 漢方に混ぜるひと匙蟇

    北村崇雄

  • 蟇匿名が蝕む心

    北村崇雄

  • 理科室の暗き臭いや蟇

    みやかわけい子

  • 蟇愛づと撫づには差違ありて

    西川由野

  • 頭陀袋ほどの撓りや蟇

    久我恒子

  • どうなるかなんてわからん蟇は鳴く

    ゆすらご

  • 蟇語りたる貴種流離譚

    楢山孝明

  • ぬばたまの闇を引き摺る蟇

    猿人

  • 捨て犬のやうに鳴くなよ蟇

    にゃん

  • 谷蟇や錦市場の古き井戸

    吉や

  • ひきがえる酒は飲めない顔をする

    神山やすこ

  • ひきがえる眠気を丸呑みして出づる

    水上さかな

  • 嘘つきの喉はひくひく蟇

    こはまじゆんこ

  • 蟇蛙童話の本から出てきた

    畑山六十二

  • 蟇時に悪夢の甘きかな

  • 名水に朽ちた立て札蟇

    ふわり子

  • おいニーチェ神は死んでも蟇はいる

    鷹星

  • 蟇砂丘は全てにわたずみ

    いもがらぼくと

  • 蟇音符を吐くやうに唄ふ

    南雲風花

  • 今蠅をワップと呑みし蟇

    たん造

  • 軍神に先客のあり蟇

    東洋らいらん

  • 蟇濡れた地球の色をして

    けーい○

  • 蟇サンスクリット語は読めぬ

    花伝

  • 御苑前ホストが拾う蟇

    野純

  • 漱石の夢に鎮座す蟇

    想予

  • 蟇待機そこに幸せあるごとく

    藤井祐喜

  • 蟇鳴いて父の湿布を張り替える

    ゆすらご

  • 杖をつく老父の一歩蟇一歩

    今野夏珠子

  • 蝦蟇の目や明日も雨の蒼きこと

    まちる

  • さっちやんくるほらかくれてよ蟇

    葉るみ

  • 耳削ぎのありし沼沢蟇這ひぬ

    内藤羊皐

  • 札束がかさばってをりがまがえる

    LEON

  • 弾痕に潜む蟇空映る

    亀の

  • 目玉だけ残してゆきぬ蟇

    ツーちゃんの恋人

  • 丑三つ時のなぞの着信ひきがえる

    葉子A

  • 蟇蛙職務質問受けている

    青い月

  • 蟇ゐてこの砂場湿つてゐる

    京野さち

  • 蟇一匹磁場の狂う場所

    短夜の月

  • 蟇の夜の氷嚢微温く目覚めたる

    山田喜則

  • 無人駅の切れた電球蟇

    或人

  • 蟇誰も手入れをしない墓

    或人

  • 蟇をんなのやうに裏がへる

    三重丸

  • 暴かれし嘘を日毎の糧に蟇

    あさおのときえ

  • ひきがえる六神丸は暗き棚

    桃泉

  • 地母神に持て余されて蟇鳴けり

    牟礼あおい

  • 周波数合わせ待つ夜の蟇

    はなあかり

  • 蟇鳴くやこの人でなし人でなし

    ラーラ

  • ひきがえる身重の妻の里帰り

    似雷家内

  • 隣の和尚は蟇が化けたに違いない

    井久

  • こんな国未だに捨てず蟇

    地に根ざし陽に伸びる

  • 竹取の姫座する牛車の蟾蜍

    三休

  • ひきがへる筑波山から股のぞき

    江里口泰然

  • 原発の賛否に触れず蟇

    のつり

  • 天地創造途中にひずみ蟇

    朋知

  • 蟇麝香猫果のごと凄みをり

    悠久

  • 蟇鳴くや人柱立つ池の聲

    育由

  • ジャズかしらダコタ生まれの蟇の唄

    よしおくん

  • 蟇鳴くやアンプめきたる空の鬱

    堀口房水

  • 蟇我ら団塊世代なり

    藤田康子

  • 狙ひたるは誰の臍の緒蟇

    直木葉子

  • ひきがへる秘密は墓へ持つてゆく

    すりいぴい

  • 蟇の夜をかなしき歌のラジオかな

    ほろろ。

  • 騙し絵に騙され蟇は無言なり

    ほろろ。

  • 昨日より一尺進みたる蟇よ

    幹弘

  • みじろきて目瞑る蟇や月の沼

    上倉すず女

  • この雨の薄甘色や蟇の鳴く

    ラーラ

  • いしばしにきらきらのいしひきがえる

    ちま(5さい)

  • ぼくの知つてゐる蟇はもつと大きい

    岩のじ

  • 蟇の声もしや古壷が床下に

    飯村祐知子

  • 月影の香るパピルス蟇

    まこちふる

  • 爪よりも小さき蟇や上陸す

    アガニョーク

  • 蟇なくや酒船石に雨はげし

    彩楓(さいふう)

  • 左足最後に消えて蟇草に

    留野ばあば

  • 蟇靴擦れの血はひからびて

    千葉まどか

  • 蟇は空をすすんでいるつもり

    ざうこ

  • 蟇べにょびよどぽん祖父の腕

    めりっさ

  • 鳴くたびに見えぬ真珠を吐けり蟇

    RUSTY

  • 置屋より出ずる男や蟇

    キッカワテツヤ

  • 月に酔うてまだ半眼の蟇

    一走人

  • 隠沼に落ちるぞ蟇の声聞くな

    小川めぐる

  • 貸した目の戻らぬ闇夜蟇の声

    野地垂木

  • 小惑星衝突それから蟇は身を屈め

    始の子

  • 疲れたる油のごとく蟇ひかる

    比々き

  • おやこれはうちの蟇だね交みをる

    真繍

  • 放蕩の果ての帰郷ぞひきがへる

    日出時計

  • 蛇をにらむ蟇の半目や翡翠めく

    クロまま

  • 淋しいと言えば良かった蟇

    七瀬ゆきこ

  • 潤む月まなこに残す蟇

    ウロ

  • 蟇鳴いて少年ジャンプくたびれて

    さとけん

  • 蟇ネオンに雨の線走る

    あざみ

  • 蟇の目や南方の星見つつ餓死

    もせきのこ

  • 縁側に蟇の干物とおぼしきもの

    洋壬

  • 政治家のだれぞに似たり蟇

    加賀もずく

  • 火曜日の早退蟇の無愛想

    ワンダフルもずく

  • ひきがえるぶったんぶったん跳びまする

    洋壬

  • 鳴くたびに夜が膨らむ蟇

    朱契

  • 蟇みしみしかなし鐵の箍

    りんたろう

  • ひきがへる噂話は泥の中

    智雪

  • 蟇涙は縦に流れしか

    風花

  • 蟇転けて水平線の斜めかな

    比呂子

  • 泥濘をサルトル歩く蟇歩く

    蒼鳩

  • まちぼうけひきがえるゐるるるるるる

    山陽兵

  • まるといふ字のやうなもの蟇

    ツカビッチ

  • 思慮深き蟇また轢かれけり

    龍田山門

  • ねむたげな祖母のショパンや庭に蟇

    山陽兵

  • 前触れもなく義父来る蟇の声

    赤橋渡

  • 蟇ねむるあひだ十軒の村ひとつ失せ

    なみはやらんる

  • 嘘の道ばかり教える蟇

    江口小春

  • 悲しみに鳴くにはあらじ蟇

    梶鴻風

  • 天守閣の影さす水や蟇

    玉響雷子

  • もう百年経つてゐるかと蟇

    茫々

  • 蟇の目のきららきららと月の沼

    与志魚

  • 蟇揃ひ久遠と鳴けり歌合

    多事

  • ひきがえる凝視の先に父の墓誌

    オアズマン

  • 人形の家に蟇飼ふ女かな

    中山月波

  • 骨壺の蓋空けそうな蟇

    めしめし

  • 蟇と猫初対面なる木陰かな

    まほろ

  • 惑星の濁れる水や蟇

    桃香

  • 子を背負うひきがえる土偶に日当たる

    与六

  • 蟇蛙ひとつ星見てひとつイボ

    ときこ

  • 蟇停まる螺子のゆつくり延ぶる如

    かぬまっこ

  • のっそりと国境線を越ゆる蟇(ひき)

    虚実子

  • 目の隅に蟆ずつとゐる杜の椅子

    GARU

  • 蟇蛙鳴きて雨呼ぶ神事かな

    那須の田舎者

  • 蟇蛙一日九十六時間

    山香ばし

  • 蟇よ蟇よさつきの王女さまはどこへ

    ふるてい

  • 太股の豊かな張りや蟇

    さとう菓子

  • 庭師きてなにやら蟇と話す

    渓湖

  • 蟇うその涙はあまい毒

    be

  • 蟾蜍甲斐の山々明けにけり

    茫々

  • 千年に一度息吐き蟇

    内藤羊皐

  • 母であり妻で嫁でと蟇の疣

    えむさい

  • 漢方の妙な甘味や蟇

    塩谷人秀

  • 夢の端入り込まんと蟇

    田村美穂

  • 鈍き黒真珠の色月下の蟇

    蒼奏

  • 二度寝して三歳老けた蟇

    シュリ

  • 教会のいつもの席に蟇がゐる

    三重丸

  • 癌の芽の現れて消ゆ蝦蟇

    昇華

  • まぐわいの昏き眼をして蟇

    日田路

  • 蟇水溜まりの虹食べようと

    音澤煙管

  • 注文の柩に蟇を侍らせて

    福蔵

  • ひきがえるに飲み込まれたるお月さま

    まりい@木ノ芽

  • 岩肌のやはらかさなり蟇

    閑茶

  • 心音は木魚のリズム蟇

    伊予吟会宵嵐

  • 原発の股座のそりのそり蟇

    津軽わさお

  • サルトルの生まれ変わりの蟇一歩

    よしおくん

  • 蟇美し七色の廃液

    南風の記憶

  • 蟇派遣元責任者嗤う

    ちびつぶぶどう

  • 蟇鳴いてうつかり眠くなりにけりtt

    深山紫

  • 蟇死せり死ぬほどの恋して死せり

    Kかれん

  • まだ幕下の肌をしている蟇蛙

    もりお

  • 蟇分娩室の鉗子音

    蜥蜴の尻尾

  • 十津川の水は甘くて蟇

    玉庭マサアキ

  • 蟇金の成る木の横に置き

    菊華堂

  • 沼しづか仙人蟇に戻りけり

    雪うさぎ

  • 鼻ふたつ小さくないかひきがへる

    まどん

  • 沼の闇凝って重たき蟇

    山内彩月

  • 星雲はゆくりこはるる蟇

    緑の手

  • なぁんにも聞いてない嘘蟇

    瀬波秋鮭

  • 猫より固く岩より柔き蟇

    さきの咲野

  • つちとあめいぼにすわれてひきがえる

    むらさき(6さい)

  • 防空壕はや物置や蟇

    脩斎@白寿

  • ひとんちのにおいはちがう蟇

    野の花さな(さな7才改め)

  • 蟇瓦は空へ整然と

    海老名吟

  • 散骨の山振り向けば蟇

    洒落神戸

  • ひきがえるぼくのめがねをかけてみて

    ちま(5さい)

  • 父親の影を踏みたり蟇

    温湿布

  • 帰れない月なれど蟇笑ひけり

    谷口詠美

  • ひきがえる渋谷は極彩色の群れ

    シニアモモ

  • 一日は千年のごとヒキガエル

    これでいいのだ

  • 蟇の目の美し子の瞳美し朝

    都乃あざみ

  • 蟇ひり出す千個の蟲の目

    せり坊

  • 間取り良しひきがえるまで徒歩五分

    安溶二

  • 蟇鳴くよ鼓を打つように

    樫の木

  • 蟇安全靴に触れてゐる

    すずき忍すけ

  • 墓石より墓石らしく蟇

    ローストビーフ

  • ひきがえる媚薬も口に苦かった

    未補

  • 蟇葛根湯を探す夜

    半熟赤茄子

  • ツァラトゥストラ資源ごみにし蟇

    しかもり

  • ふるへるわたしふるふると蟇ののど

    猫愛すクリーム

  • 蟇はがねの皮を持ちてをり

    藤川さくら

  • 蟇畳んだ足に力あり

    コナラ

  • かみさまはお前が好きだ蟇

    谷口詠美

  • 呪いを解くには蟇の液がいる

    真宮マミ

  • 全蟇修行中だと思う

    稗田鈴二郎

  • 蟇鳴くや旅の鞄へ六神丸

    一斤染乃

  • ひきがへる地球に落ちてゐる途中

  • 蟇爆ぜて急性中耳炎

    よあけの晩

  • 蟇のこゑ集めたやうに無線局

    夏柿

  • ヒト忙しなく蟇は千年生きる

    地球人

  • いとじりで研ぐ包丁や蟇

    ぼたんのむら

  • 先王の骸は崩れ蟇

    瓦すずめ

  • 頭蓋骨鈍くがくんと渇く蟇

    烏飛兎走

  • 終い湯の掛け湯どっぷり蟇の鳴く

    しー子

  • 跳ねるまで二百数へむひきがへる

    日出時計

  • 蟇もまた頑なに座し不登校

    みどりがめ

  • 蟾蜍山を背中の母屋かな

  • 抱接の目玉虚ろや蟇

    小市

  • ねこバスにのってみたいなひきがえる

    まりな(4歳)

  • 蟇抱きつく闇のなまぬるし

    四丁目

  • 蟇鳴くや膝の綿紗の生臭き

    古瀬まさあき

  • 東へと進路決めたり蟇

    月城花風

  • 彼女のペット蟇てふ秘密

    ひでやん

  • ウォトカの人生ヒキガエルの余生

    りんたろう

  • 蟇ゼンマイ切れかかってるか

    くさ

  • オーボエとして夢に入る蟇

    克巳@いつき組

  • 三度目のロストボールや蟇

    渡野しえん太

  • 濡るる灯ににぶきかたまり蟇

    おがたま

  • 蟇耳下腺炎の子の涙

    みかりん

  • 蟇の腹に食い込んでゆく魔女の爪

    いさな歌鈴

  • 石段の真中をぼたと蟇蛙

    斎乃雪

  • 崖崩れおおうシートや蟇

    霧子

  • 白髪なお大黒柱ひきがえる

    栗田もとえ

  • まだ動く翅やおくびの蟇

    小倉じゅんまき

  • 珊瑚礁に土砂蟇は今日も無言

    志保川有

  • 蟇夜は微熱を含みをり

    砂山恵子

  • 蟇匂ふ母の襁褓を変ふる真夜

    あまぶー

  • マシュマロを蟇に詰めたらそれは夢

  • 蟇つかむ子と友達になりました

    玉響雷子

  • 築百年の門を開くや蟇

    釋証真

  • 金輪際動かぬ気配蟇

    慎吾

  • 月光の背中に滑る蟇

    明明

  • のさり出て城を揺さぶるひきがへる

    椋本望生

  • 廃屋で愛し合う声蟇

    ぽんたちん

  • 闇に闇かさねて蟇の夜の愉快

    花南天anne

  • ガウディの小箱の如き蟇

    茄子美

  • 吾の目を借り損ねたる蟇

    奈緒女

  • 虫愛づる姫のおつきの蟇

    朶美子(えみこ)

  • 中庭に蟇のふぇろもんピアノ弾く

    ときこ

  • 妻見舞う夕は長くてひきがえる

    塾志

  • ひきがえるも死んだせんそうで死んだ

    つぎがい

  • ヒキガエル鳴きて子は方程式を解く

    たま蛙

  • 土塊の土偶のごとき蟇

  • 逢引きも殺しも見たり村の蟇

    門前町光乃

  • たましひの煮こごるほどに蟇

    あさふろ

  • 孫が来て蟇来て誕生日

    朶美子(えみこ)

  • 濡れ髪のまま蟇の田を通りけり

    有瀬こうこ

  • 星を舐め月を啜るや蟇

    比呂子

  • 蟇男は夢に家捨つる

    亀田荒太

  • 縹渺と星と交信蟇

    あわの花水木

  • 土塊のひかりは目なり蟇

    村上無有

  • 山伏の読経雨夜の蟇

    八幡風花

  • 人間の心臓ほどの蟇

    眠る烏龍茶

  • 噴火口幾つも背負ひ蟇

    花伝

  • かたや貴乃花こなた蟇

    永想

  • 一枚の念仏札や蟇

    せんえい

  • 吾を眼に映して蟇の鳴き始む

    木村ひむか

  • 蟇火のつきさうな皮膚の艶

    ひなた

  • ネクタイの今朝より重し蟇

    えむさい

  • 漢字まで墓に似ている蟇

    うさぎまんじゅう

  • 喪の明けに蟇ひとつ来て動かざり

    慈温

  • 眇なる金色や平和みる蟇

    冬のおこじょ

  • 北斎の波にひれ伏す蟇

    やぶつばき

  • 居候の蟇に聞かれる立ち話

    ず☆我夢@木ノ芽

  • ひきがえる腕組しそうなへの字口

    ペトロア

  • 六分の一のあたしと蟇

    欲句歩

  • ひきがへる別れ話を一蹴す

    いざわ

  • わらわら出でてわらわら轢かれ蟾蜍蟾蜍

    めいおう星

  • 蟇の闇月の言伝て聞いてゐる

    池田郁英

  • 蟇静かの海を想ひをり

    麦吉

  • 蟇蛙怪談上手い女先生

    哀顏騎士

  • ヒキガエルの艶やか祖母米寿の炎

    藤咲大地

  • 蟇ぐやぐや泣いているはおれ

    くさ

  • ゆく蟇の生ま生ましきはうしろ脚

    めいおう星

  • 還暦の日のスカジャンや蟇

    油揚げ多喰身

  • 手配犯二人バツかな蟇

    潮ベルト

  • 我歩く度に泣くのか蟇

    松山

  • 後脚艶冶なりけり蟇

    こま

  • 蟇5匹大学からの発注書

    まゆりんご

  • 重力を一身に受けひきがへる

    平本魚水

  • 友に吐きし嘘蟇が聴きぬ

    横縞堂

  • 昼呑みし欝を吐き出す夜の蟇

    野々原ラピ

  • ひきがへるを活断層からひつぺがす

    きゅうもん@木ノ芽

  • 人類に三歩離れてひきがへる

    ひだ岩魚

  • 蟇の目は笑つてゐないはずだ

    きゅうもん@木ノ芽

  • 世界一孤独な呪文蟇

    芍薬

  • 深林の月光みどり蟇

    斎藤秀雄

  • 遺跡から分銅出でて蟇

    Mコスモ

  • 飴色にけぶる路地裏蟇の声

    みそまめ

  • あの疣に夜は吸われた蟇

    豊田すばる

  • 蟾蜍呑み込む嘘が喉で鳴る

    山内彩月

  • 蟇鳴けば湧きくる尿意かな

    ヒカリゴケ

  • 蟇無から出でたるように不意

    元元

  • 蟇はズルい私もズルいバブルガム

    よだか

  • 生意気に恋とか知つてさうな蟇

    よだか

  • 水湛へ天皇陵の蟇の声

    純音

  • 守るべき墓なき我や蟇

    露砂

  • うっとりと耳腺の濡れて蟇

    海老名吟

  • 蟇だとは思つてゐなかつた

    ぽおや

  • 蟇ないて胃の腑にカメラ沈めゆく

    次郎の飼い主

  • 雨催ふ夜の深みより蟇の声

    江戸人

  • 生乾きの朝を這いゆく蟇

    露砂

  • ひきがえるどこまでもどこまでも膨れ

    有無谷六次元

  • 蟇が蟇負ふて蟇へとのしかかる

    江戸人

  • 三人の飼育係や蟇

    貴芭蕉

  • 蟇交尾のままに轢かれけり

    百草千樹Z

  • 蟾鳴くや大谷に古き磨崖仏

    峰泉しょうこ

  • ひきがへる臓器戻せば百匁

    トポル

  • やはらかき肌旧りにけり蟇

    越佐ふみを

  • 才媛の情話もちきり蟇

    かもん丸茶

  • 厠裏に転ぶを蟇に見られけり

    かをり

  • 沼尻の水の臭へば蟇の声

    中岡秀次

  • ぺちゃんこですけど生き返りそう蟇

    羽沖

  • 蛇の塚より出でたる蟇の眼のひかり

    竜胆

  • 臍の緒を岸辺につなぐ蟇

    平林檸檬

  • 王宮の池の白磁や蟇

    富山の露玉

  • 蟇長男はまだ引き籠り

    珊瑚

  • 木田班長の匍匐に蟇の畏まる

    くりでん

  • 蟇轢いたかも知れぬ曲がり角

    ことまと

  • 蟇ほとほとさざれ石と化す

    なご

  • 蟇人差し指に黒子あり

    三水低@第二まる安

  • 鉛筆を削り直して蟇の闇

    鳥歩

  • 蟇たしかに居たと置手紙

    いしい美髯

  • 冷んやりと牡丹餅ほどの蟇

    缶野餡子

  • 畦道に蟇とマネキンの死体

    ぐでたまご

  • 尖塔の骨爆く火や蝦蟇

    浮間普請

  • 蟇夜風の色を知っている

    望月ゆう

  • 『羅生門』の老婆の行方告げる蟇

    みのる

  • 蟇の声地軸の少し傾きて

    桑島幹

  • 流れゆく雲のゆくへを蟇

    あつちやん

  • ひきがえる巫女のくちびる濡れひかる

    あつちやん

  • 蟇蛙這ひしアスフアルトの余熱

    中岡秀次

  • ひきがえるドレミの歌はあからさま

    中山月波

  • 爆弾のスイッチを持つ蟾蜍

    紫陽花

  • 蟇踏んだ踏まない縄電車

    あつむら恵女

  • ひきがへる二日月めくまなこかな

    藤色葉菜

  • 月幾たび蟇の頭上を巡りたり

    靫草子

  • 蟇泥の如くに泥の中

    光友

  • 遠い日は仲良しだったヒキガエル

    三木亜月

  • この坂は津波避難路蟇

    霧子

  • 引き残る足首細し蟇蛙

    定吉

  • 蟇出でて宵の湿りの忌中札

    月見柑

  • あー田園うー都市構想ひきがえる

    善多丸

  • 白衣着る女先生蟇

    みやかわけい子

  • 若冲のまるよりまろき蟇

    西川由野

  • この里に蟇の屍を埋める役

    あまぶー

  • 腸は美しき桃いろ蟇

  • 蟇ATMが閉鎖する

    花紋

  • 蟇の尻蹴つてあの世へ追ひ返す

    椋本望生

  • 蟇鳴く通学路はつ恋譚

    るびちゅ

  • 遊廓を暮れのこしをる蟇

    ららやにほ

  • 蟇牧場に銀の星一つ

    みやこわすれ

  • 蟇前世の記憶消されたり

    蓼科川奈

  • 足守の明日水攻めの蟇

    天玲

  • ひきがえるひとり暮らしのひとりごと

    小鞠

  • 蟇の鳴く夜を錆びてゆくカーブミラー

    古田秀

  • 畦道にエロ本と蟇濡れてをり

    洒落神戸

  • 蟇のこゑ職業訓練校を立つ

    泣きそうだ

  • 蟇鳴くや足踏みミシン調子よく

    小春

  • なみだ目と思しきヒキガエルのをり

    雨霧彦@木ノ芽

  • 塩漬けの地に窪みあり蟇

    也和

  • 「昭和から跳んできました」蟇

    桃葉琴乃

  • ひきがへる視線戻せば消えてをり

    みちる

  • 蟇わら人形は三体目

    赤馬福助

  • 蟇の淵心中しよかやめようか

    はむ

  • ひきがへる木霊をひとつ呑み込んで

    はむ

  • 西方を朱くして始む蟇の恋

    利平

  • 蟇その鳴く声の玻璃の色

    アントワネット@ノエル

  • 月の影動かしたるは蟇

    金子加行

  • 蟇父の命日はほぼ雨

    赤馬福助

  • 古書店や非売品なる蟇の声

    板柿せっか

  • 蟇鳴くや爪先立てて閨の闇

    阿武玲

  • 捨印や蟇のうた聴く蟇の耳腺(みみ)

    明惟久里

  • 氷嚢より逃げる寝返り蟇の夜

    山田喜則

  • 脚一本引けば金運蟇

    木人

  • ひきがえる吾何色に見えしかな

    久蔵久蔵

  • 土くれが今日は三つに蟇

    いまいやすのり

  • 伸び縮む疣をゆたかに蟇

    ぎんやんま

  • 尿に立つ静寂にぼそり蟇の声

    万斛

  • 闇を練る数息観や蟾躙る

    楊梅

  • 蟇空には空の愚痴があり

    あやの

  • 蝦蟇のなく外湯に浸る山家かな

    川島欣也

  • 雨はあまくてひきがえると夕暮れ

    猫ふぐ

  • 蟇蛙こっそり空を飛んでいる

    あすなろ

  • 蟇鳴けよせめて丼食らうげに

    津軽ちゃう

  • 蟇鳴くや御堂を仰ぐ夜警室

    福本羽心

  • 戸建て消え蟇消え魔法消え

    四十一香(よいか)

  • ふるさとに古き井戸あり蟇

    一の介

  • 元号の話うとしよ蟇

    ひねもす

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