俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2020年2月20日週の兼題

ボートレース

【曜日ごとに結果を公開中】

【優秀句】

  • 競漕や東雲色の竹生島

    28ひろきち

  • 漕艇会難関校が揃いたる

    ⑦パパ@いつき組広ブロ俳句部

  • ボートレースイーゼル越しの歪む水

    Dr.でぶ@いつき組広ブロ俳句部

  • 競漕の第2種梃子の散らす陽よ

    GARU

  • キュッと髪結びてボートレースかな

    GONZA

  • レガッタの蒼穹に引く一直線

    haruwo

  • 庶務課の姉ボートレースに駆り出され

    あまぶー

  • レガッタや鞄に硬き参考書

    いかちゃん

  • レガッタの切つ先すでに橋の遠

    いかちゃん

  • 青きうみに競漕の獣放たれり

    いくらちゃん

  • 海に礼す競漕の子ら大夕陽

    いしはまらんる

  • ボートレース時間が飛んでゆく若さ

    いしはまらんる

  • 競漕や踏ん張る足の硬き肉刺

    かつたろー。

  • レガッタや校旗をしかと応援部

    かまど

  • ボートレース何度も燃えた川の街

    かもん丸茶

  • ボートレース水面も止まる決勝戦

    からすちゃん

  • 競漕やあらまほしきは好敵手

    キートスばんじょうし

  • 三番のオール遅れたボートレース

    けーい〇

  • 膝立てた力を櫂へボートレース

    けーい〇

  • 力瘤ならぶよろこぶボートレース

    こじ

  • 黒髪のほどけて競漕川光る

    シュルツ

  • ボートレース絃張り詰めるごと進む

    たんじぇりん金子

  • 肩に軽きぞ競漕の勝利艇

    たんじぇりん金子

  • 志望大学ボートレースで決めにけり

    ちか丸

  • 笛の音をボートレースがわりすすむ

    ちま(5さい)

  • 新人に集まる檄やボートレース

    ちゃうりん

  • ボートレース歓喜の艇の漕がず行く

    つぎがい

  • ボートレースコックスは55kg

    ツユマメ@いつき組広ブロ俳句部

  • 競漕の小さき舵手より太き声

    テツコ@第二まる安

  • ボートレース黒雲と時競いたる

    ドイツばば

  • 競漕を終えしオールの渇きかな

    ひろきち

  • 放らるる甥はコックス競漕会

    ふじた柝の音

  • ボートレース飛沫は夕日色になり

    ふっこ

  • ボートレース横目にランボーの詩

    ましろなぎさ

  • 飛沫みな湖に戻りてボートレース

    ましろなぎさ

  • 競漕や鋼の四肢は贔屓すじ

    マツイミキロウ8191

  • ボートレースこの一漕ぎで刺すゴール

    みやこわすれ

  • 水葬の匂い残してボートレース

    めしめし

  • 競漕や部室の寝床にはニーチェ

    もせきのこ

  • 競漕の気勢極まる祖父母席

    もちえちゃん

  • 競漕や校歌の山のけぶりたる

    る・こんと

  • 箸とめてボートレースを追ふ車窓

    るびちゅ

  • 断金の交はりボートレースの酒

    ローストビーフ

  • ボートレースだいだらぼっちの鱗あり

    ロベリスク

  • 橋脚にボートレースの舳先伸ぶ

    わらび一斗

  • 競漕や水面の影は切り裂かじ

    阿野瑠

  • 空の淵真っ直ぐにゆく競漕や

    横縞

  • レガッタの舵手は古代詩研究科

    加能あさふろ

  • レガッタの後のダム湖の大落暉

    加能あさふろ

  • 競漕迫り欄干の鳩飛び立つ

    樫の木

  • 競漕の艫より空のうまれをり

  • レガッタや同窓生の声嗄れて

    叶田屋

  • レガッタや昔日の恋敵の背

    瓦すずめ

  • 競漕や潰れし豆の握る櫂

    干しのいも子

  • レガッタやオペラグラスの脇を締め

    幹弘

  • ボートレースや青春は下半身なり

    久蔵久蔵

  • 競艘をやり過ごしたるカヌーかな

    宮川邦恵

  • ママチャリのコックス急ぐ競漕会

    吟梵

  • 口承の歌ボートレースを送り出す

    綱長井ハツオ

  • 競漕や地球は丸いはずがない

    高橋寅次

  • 競漕のひとかたまりの熱過ぐる

    高橋無垢

  • ボートレース水面の裂ける閉じる裂ける

    高野きぬ

  • 水面蹴る蹴るレガッタの櫂若し

    克巳@夜のサングラス

  • ボートレースだんだん息の合うてきて

    国代鶏侍

  • ボートレースいちご白書を語る叔父

    三水低@第二まる安

  • ボートレース水ぶつかつて押しのけて

    三泊みなと

  • レガッタに昭和が一人カップ酒

    酒井おかわり

  • 歓声に湖狭くなるボートレース

    宗平圭司

  • 大空は動かずボートレースかな

    塾志

  • 競漕の伸び縮みする舳先かな

    春川一彦

  • この辺が見やすいと聞きボートレース

    潤目の鰯

  • 競漕や縫い目きれいなほうが勝ち

    小椋チル

  • 競漕の勝者抱き合ひ水躍る

    昇華

  • ボートレースに初恋という忘れ物

    松井くろ

  • ボートレースへ地下の部室で漕ぐオール

    松山

  • レガッタ果つ隅田の空をとりもどす

    松山めゐ

  • 競漕の雨となりける日曜日

    水夢

  • 競漕の瀬波に打たれウキ踊る

    杉尾芭蕉

  • ボートレース豊かな富士に舵を取る

    世良日守@木ノ芽

  • 遠き日のボートレースと恋仇

    是空

  • 希死念慮ボートレースの熱に解く

    千仗千紘

  • ボートレース青空よりも青き湖

    川岸輪子

  • ボートレース前夜の水面ゆらす風

    倉嶋志乃

  • ボートレース果て敗北といふ浮力

    倉木はじめ

  • 助つ人の腕は白しボートレース

    谷口詠美

  • ボートレース終わる空き缶拾うスタッフ

    丹波らる

  • ボートレース見下ろす通勤列車かな

    知里

  • コックスの肩落つボートレース果つ

    池之端モルト

  • 競漕や斗南藩士の裔の腕

    津軽ちゃう

  • 御船島競漕は古道をめぐる

    鶴屋桃福

  • 諦めて淋しきオールボートレース

    冬のおこじょ

  • 競漕のメガホン言ひたい放題

    桃和

  • コックスは仏文二年彼女無し

    当卯

  • 競漕や両のボートの男泣き

    藤原訓子

  • 羽音立つレガッタのはや迫り来て

    日出時計

  • ボートレース水平線はまだ見えぬ

    入口弘徳

  • 競漕の叩き割る湖面の光

    帆風ほいほい

  • ボートレース仏語学科には負けられん

    播磨陽子

  • ボートレース櫂は勝者の頭上なり

    美翠

  • ボートレース兄の恋人らしき人

    富山の露玉

  • 緋毛氈に芸者衆並ぶレガッタぞ

    豊田マカデミア

  • レガッタや今回も写真判定

    北の山猫

  • ガッツポーズの腕が上がらずボートレース

    野うるし

  • 羽根畳むやうに競漕終へにけり

    野ばら

  • ボートレースや碧き星蹴って行く

    野中泰風

  • 水鳥がさつと逃げて競漕来る

    野々りんどう

  • レガッタは剥がされ湖を垂らしけり

    欲句歩

  • 櫂上げてボートレースの勝者泣く

  • ボートレース白熱たこ焼き熱し

    理酔

  • 競漕す雲の舟艇遠からず

    鈴廣

  • 太陽の脈打つ水面にボートレース

    露草乃

  • スタートで見た浮き雲や競漕果つ

    和季

  • 蒼白に歪むゴールやボートレース

    蜥蜴の尻尾

  • ボートレース銀の指輪の重たそう

    Mコスモ

  • 竜うねるごとレガッタの河を咬み

    okapi

  • 戸田川の波の温さやボートレース

    syuusyuu

  • がたつく洗濯機真昼のボートレース

    wolf626

  • 健やかな都心をボートレースかな

    あいだほ

  • 蒼穹を競漕の熱押し上げる

    アヴィス

  • ボートレース声押し潰す波と風

    たくばしょう

  • 応援の土手真っ二つボートレース

    たま走哉

  • 風よりも水が敵だぞボートレース

    ちま(5さい)

  • 空撮さるるレガッタの水尾美し

    でぷちゃん

  • ボートレース終へて水面の無傷かな

    てまり

  • 応援の中にソプラノボートレース

    はずきめいこ

  • 競漕の水脈あくまでも一直線

    ひだ岩魚

  • 司教座の町ボートレースの町

    ひねもす

  • ボートレースの風のびやかに唄ひ出す

    ほろろ。

  • 固そうな水を叩いてボートレース

    むらさき(7才)

  • 舳先やや浮いてボートレースの勝ち名乗り

    モッツァレラえのくし

  • レガッタの櫂の水深揃ふなり

    もりお

  • レガッタのちょっと左にずれてゆく

    ゆうが

  • 競漕の波かけ声を追いかける

    卯年のふみ

  • ボートレースおばけ煙突みえてをり

    塩の司厨長

  • ボートレースのびるのびる櫂光る

    奥野悦穂

  • 手を翳すボートレースの光り行く

    黄金のあひる

  • 競漕の水尾に遊ぶか二羽の鳥

    甘泉

  • 競漕や二艘は風の壁抜けて

    岩のじ

  • ボートレースの胸りうりうとエンブレム

    久我恒子

  • ボートレース葉と葉の間には光

    銀之助

  • 競漕や返すオールの低く飛び

    銀命堂

  • 空の縁蹴つて進むボートレース

    玖美

  • 水つかむボートレースの櫂櫂櫂

    熊縫まゆベア

  • 競漕の水脈交はりて晴れゆけり

    月の道馨子

  • ボートレース地球を縫いとめる呼吸

    佐々木ふく

  • 空に反り競漕はトップスピードに

    佐藤儒艮

  • レガッタや水面ひろびろつかはるる

    斎藤秀雄

  • 競漕は一直線やはり地球は球じゃない

    山陽兵

  • レガッタの敗者ただただ漂へり

    司啓

  • 競漕の審判員の多かりき

    始の子

  • 競漕の船軽々と運ばれり

    紙ふうせん

  • ボートレース果てて戻らぬ月の櫂

    紙鍵盤

  • 競漕や妻のおむすび巨きなる

    小だいふく

  • 競漕了え交わし合う手の火照りかな

    小川都

  • 富士を背にボートレースの応援歌

    小倉あんこ

  • 心臓の暴れてレガッタ滑り出す

    小鳥ひすい

  • OBの礼漕しづかボートレース

    小野更紗

  • 競漕の敗者のけぞり空崩る

    昇華

  • ボートレース並走の犬抜き返す

    晴日和

  • 朝連のレガッタに吐く息荒し

    正木羽後子

  • 櫂あぐる飛沫勝ち鬨蒼天へ

    清波

  • ボートレース吾は意志持つ部品なり

    西村小市

  • レガッタの肩の回転耳光る

    西藤智

  • レガッタに触れた水みな甘そうな

    西藤智

  • 一漕ぎやレガッタ宙に浮くごとし

    青柿

  • 花びら逃るボートレースの熱気より

    多々良海月

  • 競漕のみづに一閃与へけり

    大雅

  • ごみ掬いつ帰る着外ボートレース

    大塚迷路

  • 寂しさの最中にボートレースあり

    大和田美信

  • レガッタを終えてボートを担う影

    東京極遊山人

  • ボートレース次投げ込まれるのは誰

    東山

  • 競漕や揃ひて動く膝頭

    桃香

  • 割れ鐘の声ボートレースに満つ

    藤源卿

  • ボートレース櫂の正しき調べかな

    藤色葉菜

  • 競漕や漕ぎ手は漕ぎ手を見て漕げリ

    樋口滑瓢

  • 屋形船からボートレースを囃したて

    不利尾

  • 競漕の四肢が勝手にあがきけり

    風間昭彦

  • 競漕や岸のテントでジャンバラヤ

    北村崇雄

  • 競漕やどの筋肉も二揃い

    北野きのこ

  • 陽をさらふボートレースのオールかな

    北野きのこ

  • 競漕の広背筋の波打てる

    凡々人

  • 友を得しごと競漕は逸りゆく

    抹茶金魚

  • 花びらに触れで競漕行き過ぎる

    遊飛@蚊帳のなか

  • 大気圏に声届きそうボートレース

    葉月のりりん

  • 競漕の去り一枚の面に戻る

    落合耳目

  • ボートレース終えし岸辺の靴の跡

    令ちゃん@埼玉

  • ボートレース角帽の日々連れて来る

    令雅

  • ボートレース母校の校歌とよみけり

    鈴木麗門

  • ボートレース赤きミサンガへの祈り

    露砂

  • ボートレース水鏡の山を乱さず

    攝津の嫗

  • ぎゆんぎゆんと競漕の動力は人

    あきのひなた

  • 銀のエンゼル出たボートレースにぎやか

    あきのひなた

  • 競漕のゴールの先の水平ら

    あけみ

  • ボートレース敵の応援する彼女

    あつむら恵女

  • テイクアウトのコーヒー苦しボートレース

    あまぐり

  • 旅立ちやボートレースのわだち消ゆ

    あまの太郎

  • ボートレース炭酸抜けるやうに風

    えむさい

  • 飛行機雲追いかけぐんぐんボートレース

    おうれん

  • ボートレースの掛け声の光たり

    お気楽草紙

  • 競漕終え櫂やわらかくやわらかく

    カオス

  • 競漕の波外側へ逃げてゆく

    ギル

  • 風濡るるボートレースに空青し

    ぎんやんま

  • 尻の皮四回剥けてボートレース

    ざうこ

  • 競漕や櫂はまだ熱持っており

    ざうこ

  • 青空を撹拌されしボートレース

    さくやこのはな

  • 一致屈む一致仰け反るボートレース

    さだとみゆみこ

  • ボートレース水開かれて水の閉づ

    さとけん

  • 接近に水強張れりボートレース

    さとけん

  • ボートレース水引つ張つて進みけり

    さぶり

  • ダ・ヴィンチの描く背筋やボートレース

    すりいぴい

  • 競漕や青空落ちて水の中

    たむらせつこ

  • 帰郷間近橋下ではボートレース

    たるみ

  • 漕ぐ渦のピッチ乱るる贔屓かな

    としなり

  • ボートレース踏み込む脚に舳先伸び

    としまる

  • レガッタの肩組み歌う寮歌かな

    としまる

  • 水面より明るき空へ競漕す

    トポル

  • ママチャリのコーチが叫ぶボートレース

    トポル

  • 引き波の波止まで届く競漕よ

    ひでやん

  • 応援の踝へ波ボートレース

    ひでやん

  • わだつみの言祝ぐ風のボートレース

    ひともじ

  • ボートレース水尾の先から死んでゆく

    まこちふる

  • 競漕の光りへ心臓吐きだされ

    まこちふる

  • レガッタやここは魔物の巣くう水尾

    まるちゃん2323

  • 競漕会明けてぞ今朝の水平ら

    まんぷく

  • 競漕の聲海抜零米

    まんぷく

  • ボートレースこの日のための空の青

    みえ

  • 競漕の応援の声残りけり

    みくにく

  • 競漕や先輩からのカップ麺

    みずの風華

  • 競漕の進むは龍の押すちから

    みどりがめ

  • 陵を巡るレガッタ櫂は白

    葵新吾

  • 太陽の匂いや競漕のオール

    或人

  • 競漕や雨をとどむる比叡の山

    安芸彦

  • 無職なりボートレースの波眩し

    安宅麻由子

  • ボートレース舵手の断食けふ終る

    杏と優

  • 敵称ふるエールは空へ競漕会

    伊奈川富真乃

  • レガッタや力尽きたる櫂へ風

    伊奈川富真乃

  • 競漕や千恵子といふ友がゐた

    夏雨ちや

  • ボートレース亀は甲羅を干してをり

    夏柿

  • 綱引きの息もてボートレースかな

    河本かおり

  • レガッタにぎしと筋肉繋ぐ揺れ

    火炎猿

  • 青年に淡き髭ありボートレース

    花伝

  • ボートレースの朝オール舐める猫

    希平

  • 競漕の八つの櫂の音一つ

    規子

  • 競漕の負けの決まりし後を漕ぐ

    亀田荒太

  • ボートレース鳥は大空旋回す

    弓女

  • 背筋緩むボートレースのゴールかな

    玉響雷子

  • 敵コックスの声追うてくるボートレース

    月の道馨子

  • ボートレース土手を郵便カブが行く

    犬井山羊

  • 競漕や錆びて明るき橋の裏

    古田秀

  • 声援の拳もボートレース漕ぐ

    今田無明

  • レガッタの呼吸呼吸に波新た

    佐藤直哉

  • ボートレース水はこんなに重いのか

    砂山恵子

  • 手書きチラシ手に来たボートレースかな

    司啓

  • 水飛沫ボートレースに亀丸く

    紙威

  • 競漕の翅を浸して隅田川

    次郎の飼い主

  • 競漕の空ぐんぐんと後退る

    小川めぐる

  • 競漕や三校寮歌リフレイン

    小谷百合乃

  • ボートレース終へてむさぼる馬の肉

    森一平

  • ボートレースいま見ゆるものすべて白

    森青萄

  • 競漕す翔び発つものに振り向かず

    神山刻

  • 八十島をかけて男ら競漕す

    神山刻

  • ボートレースぬーんと屈伸する水面

    仁和田永

  • レガッタや水上バスに荒れる面

    西山哲彦

  • コックスの門歯やボートレース眩し

    西川由野

  • ボートレース快哉天を青にする

    青田奈央

  • 奪還のボートレースに滾る旗

  • 電気ブラン競漕の熱冷めやらぬ

    足立智美

  • 太陽にフレア下界のボートレース

    村崎雫

  • 海賊の血脈ここにボートレース

    村上優貴

  • 競漕や陽を眉に乗せ湖に老い

    村上優貴

  • 美しく仰け反り揃ふボートレース

    多々良海月

  • 競漕の胸筋に満つる憧れ

    中根由起子

  • 競漕やオール引くとき空仰ぐ

    中山月波

  • ボートレース猫懐に土手を行く

    中村邑

  • ボートレースや低き恐さに興じおり

    泥酔亭曜々

  • ボートレース湖面傷付け膝高く

    天晴鈍ぞ孤

  • 星の夜隠者乗せ滑るレガッタ

    田村美穂

  • ボートレース水の奈落を漕ぎ出だす

    藤川さくら

  • 競艇部艇を頭上に運びをり

    藤倉密子

  • ボートレース掻き出す川の怒号めく

    藤田ゆきまち

  • ボートレース留学生の混じりけり

    藤田康子

  • レガッタや特大にぎり飯九個

  • 早慶レガッタさいごの橋を横並び

    白鳥国男

  • さよならにうってつけの日ボートレース

    麦吉

  • ボートレースや風はらむ大学旗

    八幡風花

  • ボートレース二人は水をかき出しぬ

    板柿せっか

  • 競漕や肩甲骨を研く風

    板柿せっか

  • 腕腕腕濡れそぼつボートレース果つ

    彼方ひらく

  • そよ風を腥くして競漕す

    比々き

  • 競漕や雲は見事に蹴散らされ

    福良ちどり

  • ボートレース終はれば玉子サンドイッチ

    平本魚水

  • レガッタを追って漱石尻端折り

    平野水麦

  • 水の上はボートレースらしと亀

    碧西里

  • コックスのテナーゆたかにボートレース

    岬りこ

  • 決勝の相手の艇に恋敵

    夢堂

  • レガッタや真昼を刻む櫂と波

    綿井びょう

  • 釣りに来てボートレースに立ち会ひぬ

    木江

  • レガッタに漕がれし水のみなうしろ

    木江

  • ボートレース速しプテラノドンの骨

    隆月

  • 競漕のスタート静かなる渾身

    竜胆

  • 競漕の艇に遅れて水匂ふ

    龍田山門

  • 太陽へ飛ばす潮粒ボートレース

    緑の手

  • 初めてのレガッタ声援があをい

    緑の手

  • 競漕や俯くクルーの絆創膏

    芍薬

  • 競漕に負けて引き上ぐボートかな

    茫々

  • ボートレース観光船の横波が

    萬代草舟

  • ボートレースひかりは自由に遊ぶ

    蓼科川奈

  • 歓声に遅れてボートレース果つ

    あみま

  • 二度目の失恋ボートレースのあはひ

    いしい美髯

  • 競漕や三井の晩鐘のやわき音

    かこ

  • 伸びやかな體を畳みボートレース

    キープフレッシュ

  • 競漕の追い抜けさうな間合かな

    キッカワテツヤ

  • 見所を教わるボートレースかな

    キッカワテツヤ

  • 競漕やカメラ構えるゴール前

    きなこもち

  • 競漕や水尾ぶつかりて決着す

    キャサリンまさこ

  • けぶりゐるものに墨田の競漕よ

    きゅうもん@木ノ芽

  • 競漕や人ごゑ弾となりて飛ぶ

    きゅうもん@木ノ芽

  • レガッタのひと漕ぎ風を追い越して

    けら

  • レガッタを担ぎ来る歩も揃ひけり

    こじまはじめ

  • 麗しの直線ボートレースはも

    ことまと

  • 競漕や橋をくぐればとなり町

    こはまじゆんこ

  • ビル群へ波を映してボートレース

    じゃすみん

  • レガッタの足下をくぐり行く刹那

    しゃれこうべの妻

  • ボートレース第二漕手の力瘤

    しゆういずみ

  • レガッタや金の鏡を滑り行く

    シュリ

  • ボートレース佳局なめらかなる舳先

    でらっくま

  • おにぎりの角は円やかボートレース

    どかてい

  • 寝転べば草ふんぷんとボートレース

    ときえ

  • ボートレース観る弟のボルボは代車

    ときこ

  • 二分の二拍子レガッタすべりゆく

    どくだみ茶

  • 眩き水面や空を漕ぐ競漕

    トマト使いめりるりら

  • レガッタの選手に見えぬゴールあり

    とも子

  • ボートレース見ずに空ばかり見てゐる

    とりこ

  • 後輩のボートレースや桜橋

    とりこ

  • 競漕の惰性の間は泣いていい

    どろん

  • レガッタの櫂漕ぐ腕に守り紐

    まにあ

  • 競漕会美しきテナーの導ける

    みつれしずく

  • くはし女のひた漕ぐボートレースかな

    わこたんのまま

  • 競漕やつぎつぎ水は覚醒す

    可笑式

  • ボートレース果つ両者の水尾消えず

    可笑式

  • レガッタを撮り逃したるくしゃみかな

    夏湖乃

  • 月に漕ぐボートレースの幻想を

    花おうち

  • レガッタの鬼コーチとは気が合わず

    季切少楽@いつき組広ブロ俳句部

  • レガッタや記念写真に君がいて

    亀山酔田

  • ボートレース終へてオールを後輩に

    亀田荒太

  • お花見レガッタしあわせそうな犬

    蟻馬次朗

  • 競漕の一滴零し星零し

    玉庭マサアキ

  • かたき水やはらかき水ボート漕ぐ

    金子加行

  • レガッタやカメラの狙ふ横つ腹

    好文木

  • 競漕や敗れて顔の見えぬまま

    高田祥聖

  • 操縦の腕はくろがねボートレース

    桜の翳

  • レガッタの櫂に水草掛けたまま

    三重丸

  • 競漕に荷船の白波合図待つ

    三大夜景

  • 競漕のエイトに風の傷いくつ

    次郎の飼い主

  • 休日のボートレースのチェコ大使

    鹿沼湖@木ノ芽

  • ボートレース追ふや全校生徒の眼

    鹿本てん点

  • 川底の抵抗しづかボートレース

    七瀬ゆきこ

  • 先輩の血豆のあとやお花見レガッタ

    朱夏A

  • 月薄しボートレースの終はりたる

    朱契

  • 水色は弱さうボートレースにおいて

    珠凪夕波

  • ボートレース大きく止まる河の息

    世良日守@木ノ芽

  • レガッタの土手を歩きに行かないか

    星埜黴円

  • レガッタの堤に猫の欠伸かな

    善多丸

  • 敗戦のレガッタ空の電波塔

    善多丸

  • 壮年やボートレースの澪永く

    倉木はじめ

  • ボートレース鏡に戻る水面かな

    蒼奏

  • 胴よりも競漕の腕太くあり

    村上無有

  • 競漕や両国メンチはふはふと

    竹庵

  • ふるまいの汁に青空ボートレース

    竹織

  • ボートレースを追ふ堤防の砂埃

    渡野しえん太

  • ボートレース山をすべり落ちる夕日

    南風の記憶

  • 機械めくボートレースの獣臭

    南方日午

  • 大腿の震へて競漕の舳先

    南方日午

  • レガッタやわがコックスの土佐訛り

    日出時計

  • ボートレース歓喜を写す水面かな

    如庵

  • ボートレース反曲の身は船外へ

    風慈音

  • 競漕の声聞こゆるかのやうな父

    風舎哲坊

  • ボートレース空のくまなくしづかなり

    福蔵

  • 競漕の青年湖に眩耀す

    平本魚水

  • レガッタや宣伝飛行遠ざかり

    也和

  • 一気にぬいて肩組むボートレース

    野の花さな(8才)

  • 差入れはしうまい弁当ボートレース

    野々りんどう

  • 競漕に向いてる体つきらしい

    野良古

  • 競漕やリズムの違う櫂一つ

    矢的@第二まるごと

  • ボートレース光のオールグイと漕ぐ

    有田みかん

  • 痛いのは汗か陽射しかボートレース

    里之照日日

  • 競漕や鳶の吾の中吾もまた

    里甫

  • ボートレースアナウンス雨ニモマケズ

    竜田側

  • レガッタに裂かれし川の痛みかな

    龍田山門

  • ボートレース飛沫の起伏打ち進む

    蜥蜴の尻尾

  • 競漕の熱呑み水面静まれリ

    okapi

  • ボートレース風はふと獣のぬくさ

    RUSTY

  • レガッタの一艇一心に進む

    sakuraa.

  • 競漕のまぶしき中に波有りて

    アーナンダ

  • レガッタや同じ川なる屋形船

    アイゴー

  • ボートレース空と川とを縫い進む

    あいみのり

  • レガッタや覚えてしまう応援歌

    いなだはまち

  • ばね指めきボートレースの豪腕

    ウェンズデー正人

  • 還暦のレガッタさして争わず

    うま子

  • クルー力漕行儀正しき膝小僧

    ウロ

  • 神風や競漕のゆっくり崩る

  • ボートレース横目にまづはダムカレー

  • レガッタがどんどん大きくなる画面

    くさ

  • ボートレース隅田に件の屋形船

    ぐずみ

  • 観光船の通過を待っているレガッタ

    ぐでたまご

  • ボートレース揃ひし膝の光けり

    くま鶉

  • 八人の名を知る人といてボートレース

    クラウド坂の上

  • ボートレース光を抜きつ水を裂く

    こま

  • ボートレース漕ぎ手の肘にメスの痕

    しかもり

  • ボートレース吐く吸ふ吐く吸ふ櫂の音

    じゃすみん

  • 初めてのレガッタ血豆のハイタッチ

    じゃらんじゃらん

  • エンジンは八つの脚さボートレース

    しゅうちゃん@5さい

  • 競漕の不揃い囃す依怙贔屓

    しゅうふう

  • レガッタや発火して行く右心室

    シュリ

  • ボートレース少女たちの大円筋

    にたいも

  • 競漕の水面鉄紺の航跡

    にゃん

  • 歓声とボートレースと我が拳

    にゃんみー

  • 筋肉の波動ボートレースの午後

    ねむり猫

  • 湖白しボートレースのツーンと過ぐ

    のつり

  • 競漕の櫂の乱れを堤より

    パッキンマン

  • レガッタのオール薄暮を零しゆく

    はなあかり

  • 四つ葉手にボートレースを眺めけり

    はまゆう

  • オープニングの花束投下ボートレース

    ふっこ

  • 競漕や水面に糖度めくひかり

    ふるてい

  • レガッタの水の香ぞ濃き木のオール

    ふるてい

  • 手の平に爪食ひ込みてボートレース

    ペトロア

  • ボートレース乗せて夕日のゆさぶらる

    ぼたんぴ

  • ボートレース風の卵はみづのいろ

    ほろろ。

  • 競漕や沖にポセイドンめく雲

    マーフィー

  • 競漕の艇庫の闇の匂ひかな

    マーフィー

  • 競漕の声水底に眠る村

    まぐのりあ@蚊帳のなか

  • ボートレース石垣高き城の堀

    もりたきみ

  • 競漕や川面の傷の早癒ゆる

    やぶつばき

  • 一人ずつ息の乱れてボートレース

    ゆうが

  • しろくもとおなじはやさよボートレース

    ゆうら(3才)

  • ボートレース鉄橋潜り主導権

    ゆすらご

  • 光陰を置き去りに競漕の櫂

    よしおくん

  • ボートレース喫水線の雲早し

    位相朗

  • 漕ぐ櫂のはじめは鈍しボートレース

    一阿蘇鷲二

  • 水面輝々ボートレースの腕隆々

    一斤染乃

  • 競漕やくす玉の吐く金銀その他

    雨霧彦@木ノ芽

  • 競漕の気合入れたる訛かな

    永想

  • 乙女八人一艘掲げボートレース

    遠音

  • 競漕や応援みんな漕いでいる

    花紋

  • レガッタが遊覧船を抜いていく

    海葡萄

  • 競漕やスタート前の背中あり

    海峯竜寿

  • 川光るボートレースの残像に

    海老名吟

  • 競漕や川面の風に餃子の香

    灰色狼

  • 昂れどボートレースの捻れかな

    絵十

  • 競漕や敵と重なるストローク

    蟻馬次朗

  • 競漕の波引き受けて主審艇

    吉野川

  • ボートレースの一人のけぞる勝利かな

    久我恒子

  • ボートレースや届かぬ声を張り上げし

    久蔵久蔵

  • ボートレースのゴール間違へてゐる客

    玉庭マサアキ

  • 北斎のしぶき左右やボートレース

    金治宜子

  • 立ち漕ぎの声援ボートレース追う

    古都ぎんう

  • 競漕の舳先に氏神のお札

    光本弥観

  • ボートレース空に膨らむ肺胞

    公木正

  • 過去昏しボートレースの声眩し

    広瀬康

  • 競漕の余波かるがもの浮き沈み

    江戸人

  • ボートレース号砲に日は砕けたる

    江戸人

  • 夕星を背負ひてボートレース果つ

    彩楓(さいふう)

  • 競漕の櫂の揃ふは歌の如

    彩楓(さいふう)

  • 競漕や雲あをあをと匂ひたる

    斎藤秀雄

  • 手のたこも味方にボートレースかな

    斎乃雪

  • ボートレース無音ピアノを弾くように

    七瀬ゆきこ

  • 隅田川はしやぎレガッタ始まりぬ

    実花

  • 競漕や水脈に乗りたる水鳥ら

    篠田ピンク

  • レガッタの勝者や湖を叩きたる

    紗千子

  • ボートレース果て慣性てふ愉楽

    笑松

  • レガッタの声は光を越してゆく

    城内幸江

  • 競漕や虹に突っ込むジェット雲

    常陸人

  • おにぎりの角を漕艇横切れり

    星埜黴円

  • レガッタも早稲田贔屓の血が騒ぎ

    晴好雨独

  • バスタオル胸に出待ちすボートレース

    斉藤立夏

  • 競漕の風を追ひ抜く速さかな

    石あい女

  • レガッタの波は車窓の端へ流る

    石井一草

  • レガッタの早稲田に託すAランチ

    石井一草

  • ボートレース船首を伸ばす如すべる

    石川聡

  • 失格にをはる母校やボートレース

    赤馬福助

  • 濡髪のをなごら猛るボートレース

    赤馬福助

  • 競漕や湖水に諏訪の神のをり

    千の葉

  • 競漕の一礼揃ふ朝かな

    大雅

  • 歓声を滑るレガッタ波しづか

    大熊さんちの猫

  • ボートレース豚汁の椀三百個

    大小田忍

  • 伴走は水神ボートレース佳境

    大塚迷路

  • ボートレース「生きているから痛いんだ。」

    鷹星

  • レガッタのいつまでも交じわらぬ線

    田中勲

  • レガッタを追い越せぬまま着く電車

    田中耕泉

  • ボートレース引退試合後の車中

    都月郁陽

  • 筋肉の噴火水面裂くレガッタ

    土田耕平

  • ボートレース追うて戸田橋外れとや

    内藤羊皐

  • ボートレース艇庫の中を獣臭

    内藤羊皐

  • ボートレース日和と言ひて隅田川

    楢山孝明

  • ボートレース彼奴が死んでもう二年

    楢山孝明

  • てのひらの鮮血すがしボートレース

    南風の記憶

  • ボートレース川辺の俺は競わない

    尼島里志

  • 明日は競漕夕映えの琵琶湖凪ぐ

    武井かま猫

  • レガッタやゴールの余韻櫂ゆるし

    服部勝枝

  • 水尾荒れてもはや競漕とは呼べぬ

    堀口房水

  • 競漕の水尾よ十五の初恋よ

    堀口房水

  • 半ばなるボートレースの大差かな

    末尾波世遠

  • レガッタや水面を畳みつつ進む

    満る

  • 競漕の知らぬ一人に手を振った

    未補

  • レガッタや水の筋肉盛り上げぬ

    野棕櫚

  • 競漕の櫂粘る湖水を重吹かせて

    矢的@第二まる安

  • 全力で負け切るボートレースあり

    柳児

  • 艇硬きベクトルとなるボートレース

    柚木みゆき

  • 競漕を終へしオールの重みかな

    遊亀

  • ボートレース肩甲骨の先へ先へ

    遊浮子

  • 竜神の匂ひボートレースの声傾れ

    夕虹くすん

  • 競漕に日はアポロンの若さかな

    与志魚

  • 荒川は光に溢れレガッタ果つ

    朶美子(えみこ)

  • レガッタやコックスの声水神の声

    朶美子(えみこ)

  • 競漕や筋肉きしむ風の壁

    泗水

  • 競漕の引き波広し隅田川

    KAZUピー

  • ボートレース川面を閉じて閉じてゆく

    Kかれん

  • 競漕を追ひかけて雲つんのめる

    Kかれん

  • 競漕や水の機嫌に逆らはず

    いなだはまち

  • ボートレース第一艇に華の大書

    ウェンズデー正人

  • レガッタの櫂に校旗の十字かな

    うさぎまんじゅう

  • レガッタの勝者十秒空を見る

    ギル

  • ボートレース風に点呼のこゑ高し

    ぎんやんま

  • 競漕や馬鹿正直な平目筋

    くさ

  • 沈没俺たちのボートレース果つ

    ぐでたまご

  • 大橋に立つ吾をくぐる競漕会

    こぶこ

  • ボートレースきみは湖畔で弛緩して

    サイコロピエロ

  • 黄金の飛沫の櫂や勝ち競漕

    ジョビジョバ

  • ボートレース櫂は光かつさらふ

    すりいぴい

  • 競漕の雨に打たれし水面かな

    スローライフ

  • 波静かボートレースの脈満ちる

    そまり

  • レガッタや漕ぎ手に空がのしかかる

    ねぎみそ

  • 競漕や子等も早稲田の小旗手に

    ねずみ男

  • 光陰を貫くボートレースなり

    パーネ・メローネ

  • 競漕や一秒先を櫂で追う

    はごろも

  • レガッタをはこび乗手となりにけり

    ひねもす

  • メガホン握り直す漕艇五秒前

    ペトロア

  • ボート選手権大会中学新人戦不覚の沈

    ぽおや

  • 競漕の絶叫あおし湖ふかし

    ほしの有紀

  • 雷神のごとき鼓動や競漕は

    ほろよい

  • ボートレース果つるや水の匂ひ初む

    るりぼうし

  • 声からし勝ったキスしたボートレース

    井田みち

  • ボートレース燃えさしのごと尖る波

    一阿蘇鷲二

  • 競漕や恋敵はダークホース

    一走人

  • 競漕や我が身もろとも櫂ならむ

    宇雁卯香子

  • ボートレース浮き沈む広背筋

    宇田建

  • 空と海伸びやかに縫ふボートレース

    花伝

  • ボートレース五番目の人などと言ひ

    花南天anne

  • 競漕や四番同士小競合ふ

    花紋

  • ボートレースBGMはコブクロ

    我省

  • 競漕の掛け声先にゴールする

    楽花生

  • レガッタや水面を裂ける傷真直ぐ

    宮武みかりん(みかりん改め)

  • レガッタのオールに友の名を刻む

    宮﨑紅清

  • 伯父となりボートレースのはなしかな

    京野さち

  • ボートレース少し離れて発電所

    元喜@木ノ芽

  • ボートレース縺れて波来横風来

    古瀬まさあき

  • 漕手とは爪なりボートレース吼ゆ

    古瀬まさあき

  • 陽へ掲ぐボートレースに勝ちし艇

    古田秀

  • レガッタや二高時代の肩疼く

    公毅

  • ボートレース江戸の鬼門をなぞるかに

    山香ばし

  • ボートレースヒラメ筋は頑張った

    山女魚

  • 金色に暮れる葦原ボートレース

    山内彩月

  • 競漕や艇に乙女の腿おさめ

    山内彩月

  • 競漕や拳を握る車椅子

    秋熊

  • ゴールした鼻孔を血の香ボートレース

    潤目の鰯

  • あはうみを叩きてボートレースかな

    純音

  • レガッタの後の監督船でかい

    森川いもり

  • 病室で見下ろすボートレース遠く

    真咲よしの

  • ボートレースマドンナの犬よく騒ぐ

    真繍

  • ボートレースあの日選手と言う義父と

    水間澱凡

  • ボートレース長い欠伸の前過る

    粋田化石

  • 競漕を終へ縄文の舟となる

    酔下弦

  • ボートレース岸辺の浮きに寄せる波

    青木豊実

  • きらきらと無音遠きボートレース

    雪うさぎ

  • 山河より水運ばれてボートレース

    千恵

  • レガッタのベタ記事切るや陽は高い

    千条之御息所

  • ボートレース水の抵抗無くなる時

    丹波らる

  • レガッタやスーラの水面漕ぎ出しぬ

    短夜の月

  • ボートレースのあひだ空を見てゐた

    箪笥

  • 競漕や勝者敗者のごとく臥す

    直樹里

  • お花見レガッタ校歌三番うろ覚え

    天水郷

  • 亡兄のボートレースオール居間にあり

    那須の田舎者

  • ボートレース歩く漕手の腿太き

    那津

  • 胸筋を誇りてボートレースかな

    斑山羊

  • レガッタやまばゆき四肢の伸び縮み

    飯村祐知子

  • 競漕す脳を激しく発火させ

    比々き

  • ボートレースや彗星へ櫂を揚ぐ

    碧西里

  • 競漕の首がつくりと決勝線

    蜂里ななつ

  • 波飛沫ボートレースの警備艇

    邦生

  • ボートレース水平線を傾けて

    椋本望生

  • ボートレース喫水線の上下動

    明世

  • 若さ一直線競漕の川曲がりたる

    木寺仙游

  • 競漕や果てて舟庫に灯なほ

    木村ひむか

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