俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2020年3月5日週の兼題

春暖

【曜日ごとに結果を公開中】

【優秀句】

  • 春暖や知つてゐるけど義母に聞く

    Kかれん

  • 春暖や脇にホルンの福山くん

    M・李子

  • 春暖やスワンボートの小さき羽

    Mコスモ

  • 春暖や初めての海はオホーツク

    いしい美髯

  • 春暖や洟水垂らすはやり神

    いしはまらんる

  • 春暖や遠く屋島の真っ平ら

    うさぎまんじゅう

  • 春暖や犬に曳かれて割烹着

    うたた

  • 春暖や全き肌の茹で卵

    うづら@第二まる安

  • 二階より春暖のマーチングバンド

    かもん丸茶

  • スクイーズ握るたび春暖産まれる

    カンガルーのしっぽ

  • 春暖の駐在さんに挨拶す

    キッカワテツヤ

  • 春暖の野には羊も浮きそうな

    くりでん

  • 春暖やペンギン寄れば生臭く

    くりでん

  • 春暖やくるぶし舐める猫の舌

    くれまてぃす恵子

  • 大名行列春暖の向こうへと

    けーい〇

  • 春暖のはみ出しているカレーパン

    けーい〇

  • 碁敵の子腕を組むや春暖に

    こうやこう

  • 紀伊國屋書店春暖にて開店

    さとけん

  • 春暖や寂しい胸に手をあてて

    さの風里

  • 静電気溜まる春暖の犬

    さゆみ

  • 敬老パスに春暖の小鈴ちりり

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • っぽんとお釣り春暖の券売機

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 春暖やキッチンカーはシシカバブ

    たま走哉

  • 春暖やブヨブヨの空気痒し

    たるみ

  • 春暖やぱすんと割れるバブルガム

    トポル

  • 春暖や地蔵の馬手の錆びた銭

    トマト使いめりるりら

  • 春暖のカピパラ咀嚼する何か

    とりこ

  • たこ焼の紅しょうが好き嗚呼春暖

    とんぼ

  • 春暖や黄金にゆらぐかつお出汁

    とんぼ

  • 春暖や人形焼の鬼の顔

    なかの花梨

  • 春暖や土間のラヂヲは椅子の上

    なご

  • 春暖の光は雫に集いけり

    ひびの侘助

  • 春暖や初の学割定期券

    ひろしげ12さい

  • 春暖や錠剤シート捨てありし

    ふっこ

  • 春暖や子どもら運ぶハムスター

    ましろなぎさ

  • ランドセルの中もピンクや春暖

    むらさき(7歳)

  • アディダスのジャージで春暖の急坂

    或人

  • 春暖のリネン膨らむかに匂ふ

    安宅麻由子

  • 春暖や半旗のありて昼休み

    伊予吟会玉嵐

  • 春暖やブラスバンドの蟹歩き

    雨霧彦@木ノ芽

  • 春暖や前へならえなおれ休め

    浦野ハッピー

  • 春暖や離婚届の紙軽し

    永想

  • 春暖のジェリービーンズめきし月

    英子

  • 春暖の海風丸い閻魔堂

    猿猴川のドブネズミ

  • 春暖やはらひの長き女文字

    河本かおり

  • 春暖や中也の影道造の風

    火炎猿

  • 春暖や箪笥の奥に別の国

    花屋英利

  • 春暖の九官鳥の褒め上手

    花南天anne

  • パランポロンと春暖の土に糞

    花紋

  • 春暖や苦くて甘い風探す

    茄子の花

  • 春暖やキリンの名募るポスター

    茄子美

  • 春暖や吾子の頭かすていらの匂ひ

    岩のじ

  • 春暖の最新兵器めく魚影

    蟻馬次朗

  • 春暖のたとえ話に殺す鮫

    蟻馬次朗

  • 春暖のひととき辣油の減るはやさ

    吉行直人

  • 春暖や雲呼ぶやうに人を呼び

    久我恒子

  • 春暖や釦は外すとき無音

    玉庭マサアキ

  • 春暖や地球は回らなくていい

    玉庭マサアキ

  • 春暖やフォロ・ロマーノに川の神

    月の道馨子

  • 春暖のブロマイド屋の石野真子

    月の道馨子

  • 春暖や落ち口に寄り鯉遊ぶ

    嫌佐久

  • 春暖や群青の海黙とうす

    犬散歩人

  • 春暖やゲートボールの曲がる曲がる玉

    元喜@木ノ芽

  • 金粉を蒔く春暖の吐息かな

    古田秀

  • 春暖の大きな牛を運ぶ舟

    古都ぎんう

  • 春暖のマジックショーに人だかり

    国代鶏侍

  • 春暖に雛の羽鞘の匂ひかな

    黒子

  • 四分の一開く春暖のシャッター

    佐々木ふく

  • 春暖の孵りてすぐに喰はれけり

    佐藤直哉

  • 春暖や常より遠い最寄駅

    沙那夏

  • 柔土を舐め春暖の用水路

    山内彩月

  • 春暖の風船ガムの素直さよ

    山乃火穂

  • 春暖やうたげの夜の星まばら

    山本嘉子

  • 春暖はお菓子のできるかほりがす

    珠凪夕波

  • ドーナツに春暖掬ひ甘き穴

    小椋チル

  • 春暖や猫砂の糞芳しく

    松永裕歩

  • 春暖や揃目の記念乗車券

    松山

  • 春暖の雨や魔女見習いの庭

    松山めゐ

  • 春暖に聴く志ん朝の「愛宕山」

    森青萄

  • 春暖やカピパラは湯に入らない

  • 春暖や光りて奔る尿の音

    真繍

  • 春暖や吊るす物無き絞首台

    正山小種

  • 春暖や猫の縄張り尾行する

    青柘榴

  • 春暖やミサンガ見えるズボン丈

    青葉のぞみ

  • 春暖の朝やのびゆくウ音便

    石井一草

  • 春暖や健やかにひきこもるぼく

    赤馬福助

  • 春暖やオカリナの音が葉にふれて

    大和田美信

  • 春暖に濡れる鼓膜やヴィヴァルディ

    鷹星

  • 春暖や鼻歌は半ば無意識

    沢拓庵

  • 春暖や草に名札もつけたき日

    脱流民

  • 春暖や空の歪みに龍の舞ふ

    谷口詠美

  • 春暖や借りて返さぬ万華鏡

    谷川の蛍子

  • 春暖やお古の電卓カタカタと

    丹波らる

  • 春暖や出汁の香りの明石焼

    中野風鈴

  • 春暖に遠き処理水タンクかな

    宙太郎

  • 春暖や踏切に補聴器の犬

    鳥羽南良

  • 春暖の候しかじかと通達書

    直木葉子

  • 廃校の我らつと春暖のハグ

    津軽まつ

  • 春暖の津軽青年艶笑譚

    津軽わさお

  • 春暖や告解の椅子揺るぎ無く

    斗三木童

  • 春暖や阿弥陀如来の頬に煤

    渡野しえん太

  • 春暖やナントカレンジャーが来るよ

    渡野しえん太

  • 春暖の浪音探る鯨塚

    内藤羊皐

  • 春暖の蹠に当てる低周波

    内藤羊皐

  • 春暖を漂着鯨臭ひけり

    白鳥国男

  • 春暖や営業日誌の古き印

    白藍こはく

  • 春暖や壊す日決まる父母の家

    白薔薇

  • 春暖や柔らかき水飲みほして

    畑詩音

  • 無言無言春暖の相談室

    八幡風花

  • 春暖の暮じゆんじゆんと染む尿

    半熟赤茄子

  • 春暖やふかき火傷に匂ふ膿

    帆風ほいほい

  • 春暖の出囃子「イエロー・サブマリン」

    板柿せっか

  • 春暖や草間彌生を好きになる

    彼方ひらく

  • 春暖のさみしき払ひ戻し金

    比々き

  • 春暖の地獄あかるき恐山

    比々き

  • 春暖の特養へ父の知恵借りに

    福良ちどり

  • 春暖やロイヤルミルクティーに膜

    文月さな女

  • 春暖や切り立つ山のまつさらな

    文女

  • 春暖やバーレッスンはプリエから

    平野水麦

  • 猫の眼の鬱金色なる春暖よ

    碧西里

  • 春暖やのれんをめくる甲ふくら

    木塚夏水

  • 春暖や「こくご」は右へめくる本

    門前町光乃

  • 春暖の陽を吸い喪服のなほ黒し

    野うるし

  • 春暖の候にはじまる不採用

    由づる

  • 春暖や俥夫の鞐の右左

    由空

  • 春暖やトランポリンにまろまろと

    夕虹くすん

  • パステルカラーの波状攻撃春暖ぞ

    葉子A

  • 黒猫とゆく春暖の夜の路地

    遥風

  • 春暖や初着の朱色さやに揺る

    羅馬巴里

  • 春暖のはづかしさうな明太子

    鈴木麗門

  • 春暖や「訪ね人は発見されました。」

    鈴廣

  • 春暖や誰も泣かない送別会

    露砂

  • 煉瓦だらう「春暖」の字を作るのは

    露草乃

  • 春暖やきみをジャムにす脱ぎたまへ

    和泉穣

  • 春暖や欠伸をもらふ駐在所

    丼上秋葵

  • 春暖や薬味効かせて煮る魚

    戌の箸置

  • 石舞台に伏し春暖の乳房かな

    攝津の嫗

  • 春暖の風を聴きをり盲導犬

    99カリン

  • 春暖の空黄金の麒麟ゆく

    Kかれん

  • 春暖の猫の耳石のなをまろし

    M・李子

  • 春暖やしゃかしゃかとメレンゲの角

    sakuraa.

  • 春暖やたしか応挙の犬っころ

    けら

  • 春暖の空下りてくる窓拭き人

    こじ

  • 春暖にやいとの跡のむず痒く

    こてつ川

  • 春暖や光まみれのおままごと

    ことまと

  • 春暖や光の投網踏み進む

    コナラ

  • 春暖よ墓石と話す母を待つ

    こんじゃのよしこ

  • 春暖や妻に誘わる太極拳

    たけし

  • 春暖やお召し列車に菊の紋

    たま走哉

  • 春暖や嚢をゆさぶる億の稚魚

    たんくろう

  • ランドセルのかたひもあわせ春暖

    ちま(6さい)

  • 春暖やござれござれと露天商

    ちゃうりん

  • 春暖や鼻息浴ぶる装蹄師

    つぎがい

  • 春暖や話しかけられても方言

    ひでやん

  • 春暖や老いたる桃太郎の露店

    ひねもす

  • 春暖や地球をのぞく虫眼鏡

    ひねもす

  • 春暖にひらく和傘の芳ばしき

    ひろきち

  • 春暖や九日焚いた窯をあけ

    まな

  • 春暖や貼り紙だけの店の棚

    マユミ

  • 春暖に青臭きかな山羊の乳

    ラーラ

  • 試験管振る春暖の色となる

    る・こんと

  • 金色のリボンゆたゆた今日春暖

    影山らてん

  • 春暖や牛がぎようさん出てますな

    影山らてん

  • 春暖やフォークギターの耳触り

    永想

  • 春暖や妹編みし籠届く

    花伝

  • 春暖の雲よく育つ沖碧む

    花南天anne

  • 春暖の角から顔見知りの猫

    花紋

  • 春暖や麒麟の顎は老父のごと

    海葡萄

  • 春暖や猫は東へ向かいたり

    久蔵久蔵

  • 春暖の鬼の帰った鬼ごっこ

    宮永風太

  • 春暖や軽トラ市にポン菓子屋

    月見柑

  • 春暖といふ竜宮の端に立つ

    古瀬まさあき

  • 汝の臍を火口と思ふ春暖か

    古田秀

  • 春暖や鳴き龍ことに唸りけり

    佐藤儒艮

  • 春暖や徒歩十分の安房の海

    彩楓(さいふう)

  • 春暖や夜明けの漏るる水時計

    斎藤秀雄

  • 春暖やシフォンケーキの小さき泡

    咲弥あさ奏

  • 春暖やちぎる切手の目のふくら

    山香ばし

  • だんだん男女になってゆく春暖

    司啓

  • 春暖の壁なゐのひびだけが影

    司啓

  • 春暖や海を隔てて歌の国

    小泉ミネルヴァ岩魚

  • 春暖の匂い縁切寺の門

    小倉あんこ

  • 春暖へもうほころんでしまひさう

    小田寺登女

  • 春暖の象のまなざし女らし

    小野更紗

  • 春暖や猫の黄ばめる犬歯抜け

    星埜黴円

  • 春暖や喃語を交わす風と波

    清波

  • 春暖やキリン子キリン伸ぶる舌

    石井茶爺

  • 春暖を餃子のひだへ畳みけり

    石川聡

  • 紺スーツ春暖の侯ぎこちなし

    石川八右衛門

  • 春暖やゆあんと撓む送電線

    雪うさぎ

  • 春暖の宵リードの張りて駆ける足

    雪客

  • 春暖朝から鼻歌はユーミン

    千恵

  • 春暖や槌音の拍まとまれり

    谷田藪辛子

  • 春暖や祖父亡き後も鳴る時計

    蝶番

  • 春暖の駒音今日は誰ぞ来ぬ

    長ズボンおじさん

  • 春暖や窓あけて待つ石のこゑ

    長田写々

  • 春暖や夜ノ森駅の眼に廃炉

    津軽ちゃう

  • 春暖や杖で字を書くベンチ席

    鶴田梅勝

  • 春暖やきんこんかんこんのつたりと

    定野直仁

  • 春暖や義足にもある土踏まず

    藤色葉菜

  • 春暖の余白風神雷神図

    凪太

  • 春暖や和紙の造花をまた拾ふ

    南風の記憶

  • 春暖や発声は長調の歌

    南風の記憶

  • ボナールの裸婦春暖を瞬がず

    南方日午

  • 春暖の幾何アルカイックスマイル

    南方日午

  • 春暖や筋トレの胸山河あり

    二上松風

  • 春暖や干せるデニムの一雫

    日出時計

  • 春暖やうつつを三歩ほど離れ

    福蔵

  • 春暖の午後にオルガン売られけり

    福蔵

  • 春暖の吊り革きしむ一斉に

    也和

  • 春暖や鳥の子用紙にかく製図

    野の花誉茂子

  • 春暖のリハビリ室の手摺かな

    野ばら

  • 春暖や家族列ねて写真館

    野地垂木

  • 春暖やギターケースに鳴る投げ銭

    野々りんどう

  • 春暖を分けあう講義初回かな

    野良古

  • 春暖や風はノートをめくらない

    野良古

  • 春暖のきざはしに読むロマ書かな

    野棕櫚

  • 春暖を鷄絞められて吊られけり

    野棕櫚

  • 春暖のチューバを運ぶ楽屋口

    柳児

  • 春暖やかつて恋したはずの夫

    令ちゃん@埼玉

  • 春暖のむかし色街古本屋

    鈴木麗門

  • 春暖や父の遺品にヘッセあり

    露草乃

  • 春暖や「身籠る」とある娘のメール

    老人日記

  • 春暖や波止場に続く遊歩道

    戌亥

  • 春暖の岬眩しき鱗小波

    茫々

  • しゅんだんやふうしゃみたいなチーズピザ

    28しんきち

  • 春暖に白きジグソーパズル完

    あきのひなた

  • 春暖のポン菓子のポンに人だかり

    あきのひなた

  • 春暖やおろしたてなる夫婦箸

    アダー女

  • 春暖や形見の時計動き出す

    あべべ

  • 春暖や瓦の上にシャトル二個

    あまぐり

  • 春暖や獏の匂ひの残る頸

    あまの太郎

  • 春暖や佳き柴犬を引取りぬ

    あまぶー

  • 春暖のふくらかな名の果実もぐ

    うに子

  • 春暖の月呆然と濡れてあり

    ウロ

  • 春暖や握手の湿り残りたる

    ウロ

  • 春暖のピッツァは口ずさむように

    えむさい

  • 春暖の瀬戸内地引き網重し

    おかか丸

  • 龍角散のアルミ缶春暖の手に

    きゅうもん@木ノ芽

  • 春暖や洋行の香のディオリシモ

    きよなお

  • 春暖や夢二の黒き猫を抱く

    きよなお

  • 春暖や夫の欠伸の歌うごと

    キョンちゃん

  • 春暖の車窓や富士の雲低し

    きんえんくん

  • 春暖の指迷ひなく鍵盤を

    こじ

  • 春暖の音や調律師の無言

    こじまはじめ

  • 春暖の己が背に寝るフラミンゴ

    ことまと

  • 春暖の端っこ甘き卵焼き

    さかもと眞紅

  • 春暖やキルトを紡ぐ妻の肩

    ジョビジョバ

  • 春暖の窓へ傾く古書の山

    すりいぴい

  • 春暖や受刑者の押す車椅子

    たろりずむ

  • 春暖や180°の縦開脚

    ダンサーU-KI

  • あけつぱなして春暖のワニの口

    たんじぇりん金子

  • 春暖や鞄にねむる愛読書

    ちか丸

  • 春暖や運河くまなく照り返す

    ちゃうりん

  • 春暖の海岸少しふやけをり

    つぎがい

  • 春暖やいとしかぐわし猫の腹

    なみは

  • 春暖の牛語子山羊語綿羊語

    にゃん

  • 春暖や銀行印もあれこれと

    ねずみ男

  • 春暖や連絡船のかけうどん

    ねむり猫

  • 春暖の風が吹く犬脱走す

    はるく

  • 春暖や道草のごと島のバス

    マーフィー

  • おしゃべりな口元春暖のうぶ毛

    マオ

  • 〔赤頭巾ちゃん気をつけて〕たる本を開く春暖

    マオ

  • 春暖や二円切手の秋田犬

    まるちゃん2323

  • 春暖や五頁先の主人公

    まんぷく

  • 春暖の里山ちぎり絵の手触り

    みー

  • しゅんだんやつみきでつくるぼくのにわ

    りすだいすき(4才)

  • 春暖の金閣遠くゆらめけり

    る・こんと

  • 春暖や雨声の繭に籠り寝ぬ

    るびちゅ

  • 春暖や子宮の中に悩み抱く

    るみ

  • 春暖や土手走るとき闇うごく

    レタ洲

  • 春暖や胎児のおならポコポコと

    ロベリスク

  • 春暖や笑めば姑娘(クーニャン)笑み返す

    わこたんのまま

  • 春暖の石段土の湿りたり

    遠音

  • 春暖やれんらくちょうは白のまま

    塩の司厨長

  • 春暖の土偶は人の如臭ふ

    霞山旅

  • 春暖や脂にぬめるあまき魚

    雅喜

  • 春暖や何色が好きで始まる

    海葡萄

  • セイウチの欠伸が五秒春暖に

    海老名吟

  • 春暖の聖火消されるかもしれぬ

    灰色狼

  • 春暖や目から体の溶けてゆく

    貝花

  • 春暖や雲なき空はそらのいろ

    貴桜李

  • 春暖の空へ真白きブーケトス

    亀田荒太

  • 春暖や砂留下る水の太

    久留里61

  • ライオンの耳はまあるい春暖

    宮武桜子

  • 春暖の放物線はもどかしい

    宮武濱女(宮武みかりん改め)

  • 春暖や掃除機うねる上の階

    宮本象三

  • 春暖の空反り上がるブーメラン

    宮﨑紅清

  • 春暖や会社帰りのプラネタリウム

    桑島幹

  • 春暖や封筒に貼るぐりとぐら

    薫夏

  • 春暖や八幡木道の乾く音

    月の砂漠★★

  • 春暖や赤子の足は赤く跳ね

    戸海倫

  • 春暖や試掘調査の土の層

    光本弥観

  • 春暖や鏡のごとく蘆笛岩

    公毅

  • 春暖や寅さんの寝る土手日向

    好文木

  • 春暖や人間生えている城址

    広瀬康

  • 春暖や二階から見る讃岐富士

    砂山恵子

  • 春暖や税務署壁の星座表

    砂山恵子

  • 春暖や握れば握り返す母

    彩楓(さいふう)

  • 春暖の夜気のたわわをエレキテル

    斎藤秀雄

  • 春暖や錆び少しうく歩道橋

    斎乃雪

  • 春暖やみやげ団子の焦げ醤油

    札六(関屋@和祝句会)

  • 春暖を伸してのしいかもう一回

    紙鍵盤

  • 春暖やタイヤ積込みディーラーへ

    紫鋼

  • 春暖の臥して眺める富士の雲

    秋月なおと

  • 春暖や運河に揺るるビルの影

    春野いちご

  • 顔覆ふタオル春暖の理容椅子

    純音

  • 春暖や羽開ききる白孔雀

    松田てぃ

  • 春暖の罠に町ごとはまりをり

    松本裕子

  • 春暖の海色澄んで牛の尻

    松本裕子

  • 春暖やベンチに寄贈者の名前

    笑松

  • 春暖や禿山のぼんやり膨らむ

    笑酔

  • 春暖や空の薄皮?がれゆく

    城内幸江

  • 春暖や「歎異抄」6頁から

    常幸龍BCAD

  • 春暖や「ごはん」の声に影法師

    常陸人

  • 春暖や懐紙は向こう側に折る

    雀虫

  • 仰向けに寝る鰐鰐鰐春暖

    世良日守@木ノ芽

  • 春暖や再放送の基礎英語

    世良日守@木ノ芽

  • 春暖や手にアイロンの軽くあり

    星埜黴円

  • 休校の子と将棋指す春暖

    草坊

  • 春暖や畳むタオルのふくらみに

    蒼奏

  • 春暖や風のたぐりし若菜集

    蒼鳩薫

  • 春暖や鶏肝は舌でざらめく

    丹波らる

  • 春暖の前屈胸と膝ぴたり

    短夜の月

  • 春暖やまるで模型の休校舎

    地球人

  • 春暖や舞妓の急ぐ石畳

    池田郁英

  • 春暖やしぼりだしたる山の水

    池田香

  • 肉球は春暖生臭きかほり

    池之端モルト

  • 倒木が春暖を貪っている

    池之端モルト

  • 春暖や奥那智猿の毛繕い

    辻が花

  • 春暖や口の縺れる太郎冠者

    辻が花

  • 春暖や岬に寡婦のやうな猫

    泥塗れのポスト

  • 春暖に死神の骨拾いけり

    天陽ゆう

  • 水入れて水出て春暖のからだ

    天玲

  • 春暖や新居設計図に書斎

    藤色葉菜

  • 春暖や象舎に象のゐぬ匂ひ

    藤田康子

  • 春暖や祝儀袋の筆太し

    藤野あき

  • 春暖やひらがなだけのお礼状

    南風紫蘭@木ノ芽

  • 春暖の突貫工事声と声

    尼島里志

  • 春暖や土鍋を包む三面記事

    日下まひろ

  • 春暖やてろんと唄う「たま」を聴く

    猫渓

  • 春暖や肘に黒子のあるを知る

    猫舌扁平足

  • 春暖の枯葎吾の尿降る

    比良山

  • 春暖や外線鳴らぬ一度も鳴らぬ

    緋乃捨楽

  • 春暖や追つて追はれてあねをとうと

    尾上真理

  • あくびする庭の息吹や春暖なり

    美翠

  • 春暖の本が欲しがる森の風

    柊月子

  • 春暖は蛹の螺子を巻くやうに

    柊月子

  • 割箸の素直に割れにけり春暖

    百草千樹Z

  • 春暖や妻と呼ばれて妻となる

    不爾紫音

  • 春暖や牛糞袋汗じみて

    不利尾

  • 春暖や頷くだけのお茶の会

  • 春暖やカセットで聞くキャンディーズ

    北の山猫

  • エスカレーター春暖の大空へ

    椋本望生

  • 春暖のくるんと傾ぐ紙ストロー

    明世

  • 春暖の握手空港行きのバス

    明世

  • 春暖の奥歯落雁粉砕す

    木江

  • 春暖藁半紙の端は甘い

    野辺よし女

  • 春暖のあか弁護士の認印

    隆月

  • 春暖や離婚届の予備5枚

    隆月

  • 春暖の鏡に映る街は玻璃

    龍田山門

  • 春暖や川にひかがみあらばここ

    緑の手

  • 春暖や腿のほどけるようなヨガ

    林知智

  • 春暖や仮出勤の銀座線

    令ちゃん@埼玉

  • 春暖や「つちのこ」がでる十勝岳

    獺八(うそはち)

  • 春暖や池にひかりの溜まるころ

    蓼科川奈

  • 春暖の東京駅の靴磨き

    靫草子

  • 春暖の長くて眠い貴賓の辞

    鵺野純

  • 春暖のピッチへ初審判の僕

    SYODAI

  • 春暖の墓地に開眼供養せり

    いがっち

  • 春暖や鼻へ突っ込む牛の舌

    いさな歌鈴

  • 樹に背をあずけ春暖を沈みゆく

    いさな歌鈴

  • 春暖や菜の花いろの貘群れる

    いしはまらんる

  • 春暖の仮病を癒す旅に立つ

    イチロー

  • ひとまわりふっくらと春暖の庭

    おやま文枝

  • 春暖やGジャン腰に城下町

    かこ

  • 春暖の波の静けさ貝拾ふ

    かざばな

  • 春暖や吾子のブレザーしつけ取り

    カタツムリ

  • 春暖のお麩じゆんわりと噛みちぎる

    かのたま

  • 春暖のベンチに融けるサラリーマン

    かのたま

  • 春暖の献花は海を漂へり

    かまど

  • 春暖や猫耳のよなパスタ茹づ

    くま鶉

  • 春暖や蛇口開け閉めする係

    クラウド坂の上

  • 春暖や楷書で記す契約書

    クラウド坂の上

  • 春暖のおいなりさんを投げわたす

    くらげを

  • 春暖や山は木霊をもて応へ

    くりでん

  • 春暖やシュミーズ纏ふ膝の裏

    くれまてぃす恵子

  • 春暖や土手の雑草めりめりと

    クロまま

  • 春暖のプール手を振るおっとせい

    けーい〇

  • 春暖の補給所ヘリの黒光り

    ざうこ

  • 強き酒舐めて春暖やり過ごす

    しをの

  • 春暖や尾瀬ヶ原つぱもぞもぞと

    すみれ色の涙

  • 春暖やチリの長さを語り合い

    スローライフ

  • 春暖の展示室ミイラうるさい

    とりこ

  • 春暖けり飛ばしたら靴の裏

    とわ

  • 春暖や己れに生へし苔を食ふ

    なつめモコ

  • 春暖のやけにやさしき拐かし

    にゃん

  • 春暖や上手くならないバイオリン

    ふくろう悠々

  • 春暖や喪の帯芯の湿りけり

    ふじた柝の音

  • 春暖やリンガとヨニは日を宿し

    ふじた柝の音

  • 春暖や海の淡きに糸垂らす

    ペトロア

  • 春暖の畦道われら探検隊

    ぼたにこ

  • 春暖や絵を描くために南窓

    まんぷく

  • 春暖や残量見えぬ乾電池

    みくにく

  • 春暖や石の遺跡に背を預く

    みつれしずく

  • 春暖や鴉の声のアルトめく

    みやこわすれ

  • 春暖やときおり歪む水鏡

    むったん

  • 春暖や三文判に陽の匂ふ

    葵新吾

  • 春暖のロボットが指す1番線

    安溶二

  • 春暖の野良の轍のくづれやう

    伊奈川富真乃

  • 春暖やきりん見てゐる吾のあくび

    伊奈川富真乃

  • 春暖や偏差値五十一の空

    伊予吟会宵嵐

  • 春暖とはカントリーマアムのくぼみ

    佳山

  • 春暖やぼくとピアノは旅にでる

    夏雨ちや

  • 春暖のどこか聞こえる錆の音

    夏銀

  • 春暖やシフォンスカートの鼻唄

    干しのいも子

  • 春暖の散歩や妻に花を聞く

    閑茶

  • 春暖やまだ柔らかき土踏まず

    岩のじ

  • 春暖のゾウ舎を望む献花台

    蟻馬次朗

  • 春暖や新宿西口の雲水

    虚実子

  • 春暖や鏡の傷のきらめいて

    京野さち

  • 春暖の風紙切れの如き鳥

    鏡葉

  • 春暖のふくよかなものばかりなる

    古都ぎんう

  • 春暖や仲居同士は加賀訛り

    戸部紅屑

  • 春暖や採血技師の滋賀ことば

    湖雪

  • 春暖にまとまりそうな見合いかな

    光友

  • 春暖を撮る描く歌う活ける詠む

    広瀬康

  • 春暖やひかりふくらむ隅田川

    江戸川青風

  • 春暖や光に遊ぶ島の山羊

    紗智

  • 春暖やややこしき日の二枚舌

    種種番外

  • 春暖の気まぐれ電子書籍買ふ

    神山やすこ

  • 軟膏はたとへば春暖の日なた

    神山刻

  • 春暖や『るるぶ愛媛』に青き空

    西川由野

  • 店番のゐぬ春暖の古書肆かな

    青柿

  • この鷺もひとつの修羅か春暖

    多事

  • 春暖や剃髪は一息でせよ

    多々良海月

  • 春暖をよんよん動くプラナリア

    多々良海月

  • 絆創膏剥がして春暖に触るる

    鷹星

  • 春暖やあぜ道超える水の音

    竹林

  • 春暖や「分譲中」の旗旗旗

    中岡秀次

  • 春暖やボンタン飴のオブラート

    中山月波

  • 春暖やまわりっぱなしの大江戸線

    中村邑

  • 春暖やもしくは筝曲「春の海」

    宙のふう

  • 春暖の道この先は除染地区

    田中耕泉

  • 春暖に遺るや千人針の声

    田中耕泉

  • 春暖や企画会議の丸い背ナ

    田辺ふみ

  • 春暖や土偶に残る妊娠線

    田邉真舟

  • 春暖の琥珀は蜂を絡めとる

    冬のおこじょ

  • 春暖は金剛石のひかりの匂ひ

    冬のおこじょ

  • ココナッツオイル一滴春暖の手のひら

    猫ふぐ

  • 春暖や縄文土鈴耳にふり

    白鳥国男

  • 漆黒の畝春暖の湯気となる

    武井かま猫

  • 春暖や犬落したる肥大壁蝨

    北川蒼鴉

  • 春暖や屈折のなき検査水

    北村崇雄

  • 春暖や筆不精より届く文

    末尾波世遠

  • 春暖や土手に空き地に××雑誌

    眠井遠雷

  • 春暖の幹を貫く水の音

    夢堂

  • 春暖やしづかに失せよ地震雲

    明惟久里

  • 春暖のペット霊園砂利を踏む

    柚木みゆき

  • 春暖や伸びて伸びて伸びてフライ

    遊飛@蚊帳のなか

  • ぬた場の卵塊二つ三つ春暖

    遊浮子

  • 春暖やふくらむヌートリアの鼻

    陽気姫

  • 春暖や指の股よく洗ふ癖

    蘭丸結動

  • 春暖や墓石をぬぐふ濡れタオル

    利平

  • 犯人の告白聞き逃す春暖の夜

    蘂六

  • 春暖や賽の河原に廻る風

    蜥蜴の尻尾

  • 春暖の杜の光の円かなる

    syuusyuu

  • 春暖やクレイアニメのアイデア帳

    あるきしちはる

  • 春暖や老いたる犬の耳の影

    いいよかん

  • 春暖のチューブラベルをかきんかこん

    いかちゃん

  • 春暖をのつそり掬ふ浚渫船

    いかちゃん

  • 春暖やすべてやはらか散歩道

    いくらちゃん

  • 春暖のテラスに着ぐるみのウサギ

    お気楽草紙

  • 春暖や回る回るブレイクダンス

    かつたろー。

  • 春暖やトイプードルの尻丸し

    きなこもち

  • 空き缶に春暖の風触れにけり

    ぎんやんま

  • 春暖の小雨に匂ふ古墳かな

    ぎんやんま

  • 肉盛り上がりゐる春暖の三日月

  • 春暖やなんでもひらがなにしてみる

  • 春暖や三日月舌を出しそうな

    くさ

  • 春暖やウオール街のとんがりて

    ぐずみ

  • 春暖や美しき楕円の方程式

    ぐでたまご

  • 春暖やパンダの尻の丸きこと

    ぐでたまご

  • 春暖やおほきく磨く窓ガラス

    くみくまマフラー

  • 春暖の雲の卵を孵すごと

    じゃすみん

  • 春暖の御城下すべて行き止まり

    じゃすみん

  • 春暖やぼんさんのカブばたばたと

    しゃれこうべの妻

  • 春暖や東京タワーがとんがる

    シュリ

  • 春暖や海は平らに鳴いている

    シュリ

  • 春暖や柴犬舌の長きかな

    シュルツ

  • 揚力の生まれる春暖の翼

    テツコ@第二まる安

  • 春暖を注ぎ込む呼吸器の管

    テツコ@第二まる安

  • つぶあんの勝ち春暖のあんぱんは

    どかてい

  • 春暖や優しく障るヴァイオリン

    としなり

  • 春暖や名前書き込む母子手帳

    としまる

  • 春暖や雑巾くさきボンネット

    トポル

  • 春暖に二センチ伸びたダリの髭

    のら

  • 春暖や三毛の重さがちょうどいい

    はごろも

  • 春暖や春巻腕に熱き跳ね

    ははろ

  • 春暖や龍の夢喰う獏の夢

    はまのはの

  • 春暖の波はへりより眠るかな

    ふっこ

  • 春暖の牛舎のとろけそうな藁

    ふるてい

  • 春暖の鯉へと餌をやるそぶり

    ふるてい

  • 春暖の響きが苦い舌の先

    ペンギンおじさん

  • 終章の長きクレッシェンドのごと春暖

    ぽおや

  • 春暖やルームメイトは鹿児島弁

    ほしの有紀

  • 春暖や浮世ばなれな嘘をつく

    ぼたんぴ

  • 春暖や匂い還りし土に立つ

    ほのぼぉの@蚊帳のなか

  • 餌台に干る春暖の鶏の糞

    ほろよい

  • 春暖や大腿骨はキュウと鳴く

    ぽんぽこぴーな

  • 春暖や水琴窟の歌しばし

    やぶつばき

  • 春暖や紙垂反り返る反り返る

    ゆすらご

  • 春暖や川面も妣も縹色

    よしおくん

  • 春暖やおむすびまるくせよと二歳

    井田みち

  • 春暖やケロイドに仄赤み差す

    育由

  • 上海春暖三日月は空の鰓裂

    一阿蘇鷲二

  • 春暖や耳順の鸚鵡なるくすみ

    一阿蘇鷲二

  • 春暖や見晴らし岩に胡坐くむ

    一純。

  • 春暖や祠に祀る千羽鶴

    一走人

  • 春暖や円周率は3ぐらい

    佳月

  • 春暖やカバー破れしサリンジャー

    可笑式

  • 春暖のラジオ二時四十六分

    可笑式

  • 春暖やトンボロの岩とろけたり

    夏雨ちや

  • 春暖や地雷を探す子どもたち

    夏銀

  • 春暖の雨ラジオからサッチモの声

    河原つばめ

  • 無防備をつと春暖ののどぼとけ

    河合郁

  • 春暖や達磨の髭のずれさうな

    瓦すずめ

  • 春暖の汀の真砂は甘からう

    干しのいも子

  • 春暖や足裏をみせて拭きそうじ

    弓女

  • 春暖やならぶ豆狸のふぐりの辺

    吟梵

  • 水拭きの廊下のひかり春暖

    駒鳥ロビン

  • 春暖や父の遺した母小さし

    空想婆

  • 春暖や縁談ひとつまとまりさう

    江戸人

  • 春暖の空から悲鳴遊園地

    江戸人

  • 春暖に首の鱗が乾きだす

    江口小春

  • 春暖や齢重ねきて今朝も快便

    江里口泰然

  • 春暖の洞穴乳を吸うパンダ

    綱長井ハツオ

  • 春暖や声に出さずに猫笑ふ

    香栄

  • 母子手帳交付春暖に待つ胎動

    高橋無垢

  • 春暖や尾鰭なき身のぎこちなさ

    高野きぬ

  • 春暖や蛸のかたちに蛸干され

    三重丸

  • 春暖の尻尾ふるふる振る速度

    三重野とりとり

  • 指先の可動広がり春暖

    治もがり笛

  • 春暖やガラス細工に火の名残り

    七瀬ゆきこ

  • 春暖やシーグラスは卵の温度

    七瀬ゆきこ

  • 春暖や稚の平らな足の裏

    斜楽

  • 春暖やポストの口に手を噛まれ

    純音

  • 春暖や波打際に木のオブジェ

    順女

  • 春暖や枝先に咲く一番星

    宵待燈火

  • 春暖や箱膳開く川堤

    小熊伸子

  • 春暖やお大師さんの鳩に豆

    小山晃

  • 春暖やモディリアーニの長き顔

    小春

  • くちびるに春暖の牛しぐれかな

    神山刻

  • 春暖や姉は名字を戻すらし

    仁和田永

  • 春暖や母の供物のチョコ甘し

    粋田化石

  • 春暖の真空管のアンプかな

    西山哲彦

  • 春暖のハンドクリームぽふと鳴る

    西川由野

  • 春暖や首吊り用のロープ買ふ

    赤馬福助

  • 春暖のすぐにふやける航跡雲

    雪うさぎ

  • 春暖やにわか床屋は庭先に

    千葉睦女

  • 春暖や平に畳む旭日旗

    村上優貴

  • 春暖の海や終活バスツアー

    多喰身・デラックス

  • 春暖や髭剃られつつ聞く野球

    鯛風

  • 春暖の山葵おろせば山の風

    大月ユリコ

  • 春暖や犬の沐浴用タオル

    大塚迷路

  • 春暖やだんだん光る泥だんご

    大槻税悦

  • 春暖や大腸検査の帰り道

    竹の子

  • 春暖や神泉苑の日向雨

    中岡秀次

  • 春暖や封鎖されたる町に住む

    中根由起子

  • 春暖や生まれたかもしれない子

    中村すじこ

  • 春暖の土鳩の思ひ思ひかな

    中嶋浄土

  • 春暖の光にさらす手術跡

    田村美穂

  • 春暖や古紙回収に就活本

    冬木ささめ

  • 春暖に伏したる指の白きかな

    東谷こはく

  • 春暖の空に白鯨浮かぶ朝

    桃泉

  • 春暖やピエロのショーにベビーカー

    桃和

  • 春暖やサンドバッグは呻かない

    播磨陽子

  • 春暖や念珠の石の色選び

    俳菜裕子

  • 春暖やバターの塩気口に満つ

    背馬

  • 春暖や和毛に指の先埋めて

    武井かま猫

  • 春暖の里春暖の水流れ

    風間昭彦

  • 春暖や打ってぼてぼて内野ゴロ

    風慈音

  • 春暖はフルーツパフェのパのマルに

    風慈音

  • 春暖を突き進むフェラーリの赤

    風舎哲坊

  • じやんけんをすれば春暖ぱあばかり

    風峰

  • 春暖や昼は二人でむじな蕎麦

    風峰

  • 春暖や毛穴わつわつし始むる

    北藤詩旦

  • 春暖や焼きそばパンを解剖す

    北野きのこ

  • もう猟に出られぬ犬と春暖を

    北野きのこ

  • 春暖や三語のみ知るベンガル語

    堀口房水

  • 空っぽで来る春暖のダンプカー

    抹茶金魚

  • 春暖の手足わやわや生まれけむ

    万喜ミツル

  • 春暖の侯つれづれに鼻ピアス

    万喜ミツル

  • 春暖やシフォンのれもん色軽し

    満る

  • 春暖のナイフに片笑みの映る

    未補

  • 春暖の土に土踏まずの柔し

    眠井遠雷

  • 春暖やガーゼ一枚ほどの熱

    雷紋

  • 春暖や窓は指紋を残すだけ

    雷紋

  • 春暖や「べからず」の札墨淡く

    裏山小虫

  • 春暖の今日こそ文字を捨てようか

    離松

  • 春暖や四方山並べてまぶしけれ

    立歩

  • 春暖のぞうのせなかにのっちゃうぞう

    流歌(リュウタ)@6さい

  • 春暖のポケットもろた飴一つ

    洒落神戸

  • 春暖や瘡蓋はもう剥がれさう

    洒落神戸

  • 春暖やバレエシューズで踏んだ蛇

    涅槃girl

  • 春暖や捨て犬ポチを洗ふ午後

    淺野紫桜

  • 春暖や蛇口上向く遊歩道

    28あずきち

  • 春暖や完璧な卵黄を割る

    あまの太郎

  • 狼の残香春暖の風に

    あまぶー

  • 春暖のお堀に溶ける月へ石

    あみま

  • 春暖の婦人科自分に優しくする

    あるきしちはる

  • 春暖や献血の管しなやかに

    いいよかん

  • 春暖や仔犬の睫毛が長すぎる

    うま子

  • 春暖や大阪駅に力士来る

    えいぎょ

  • 春暖や丘陵はるかホルン鳴る

    えみあみこ

  • 春暖の雨なら言葉つたわるか

    かもん丸茶

  • 春暖やマネキン空を指さして

    キャサリンまさこ

  • 嫁ぐ子に渡す臍帯箱春暖

    きゅうもん@木ノ芽

  • 春暖や遠嶺に光る電波塔

    きょうや

  • 白杖かろかろかろき春暖のホーム

  • 春暖や天守閣にも海香る

    くさ

  • 春暖や底値を拾う兜町

    ぐずみ

  • 春暖をホルンぐわんぐわん高架下

    ぐでたまご

  • 春暖や空は黄色く熟れてゆく

    ざうこ

  • 春暖の廊下疾走する権利

    さとけん

  • 春暖や目鼻の役目おぼつかな

    さぶり

  • 春暖や今朝の口笛長く伸び

    しー子

  • 春暖やソノシートから英会話

    つつ井つつ夫

  • 春暖の水路のコケをそぎ取って

    ツユマメ末っ子

  • 春暖やめりめり弛む地球の弧

    でらっくま

  • 春暖へ傾けてある三輪車

    どかてい

  • 古井戸の柄杓春暖の陽を掬ふ

    トマト使いめりるりら

  • 住職と吾と春暖の端にゐる

    のつり

  • 春暖やかきたま汁はふわふわと

    パーネ・メローネ

  • 五時限目の空春暖のパラシュート

    はなあかり

  • 春暖の緩きとぐろをガラス越し

    ほろよい

  • 春暖や羽化するやうに服を脱ぎ

    ほろろ。

  • 春暖や雲より雲の生まれたる

    ほろろ。

  • 微睡むか苛むか否か春暖に

    ポンキング

  • 春暖も血小板も淡黄蘗

    ぽんぽこぴーな

  • 春暖の鯛焼き跳ぬる袋かな

    マーフィー

  • 春暖や郵便受に『お墓売ります』

    まこちふる

  • 春暖にもげる粗挽きウインナー

    モッツァレラえのくし

  • 初恋と似て非なる春暖の頬

    ゆき達磨

  • 春暖の蔵に光と化した塵

    ゆみづき

  • 春暖やタワーマンション折れさうな

    伊予吟会宵嵐

  • 春暖の候ではじまる無心文

    伊予吟会心嵐

  • 春暖や田のやはらかく人恋ふか

    位相朗

  • 春暖やたゆたう鳶のビブラート

    一井蝸牛

  • 春暖の路地は伸びたり縮んだり

    一斤染乃

  • 春暖の証しに塩味を所望

    羽沖

  • 春暖や雲を繋いでうちの犬

    海老名吟

  • 春暖に七つの海の栓を抜く

    葛城広光

  • 春暖やハンカチの折り目は斜め

    亀の

  • 春暖の逆に進まぬ花時計

    亀田荒太

  • 春暖や藤吉郎の出会ひ橋

    君島笑夢

  • 春暖やつまみ細工を包む義手

    高倉ちとさ

  • 遭遇の猿と春暖わかちあふ

    今田無明

  • 春暖のグランド均しから教え

    三水低@第二まる安

  • 春暖や阿修羅の見入る海の碧

    志保川有

  • 春暖の潮の匂ひや伊良湖晴れ

    慈温

  • 春暖の水廃坑を流れをり

    鹿沼湖@木ノ芽

  • 春暖の亀は宇宙を歩くごと

    鹿本てん点

  • 春暖や瓦が龍の鱗めく

    松井くろ

  • 春暖や象の欠伸のがっぽりと

    城内幸江

  • 春暖や公営墓地に住む男

    常幸龍BCAD

  • 春暖や地図の折目を伸ばしたる

    仁和田永

  • 春暖や亀の甲羅にブラシ掛く

    粋田化石

  • 春暖の黄昏自宅へ徒歩四十分

    川口みち

  • 春暖や大和言葉の朗らかに

    双月(そうげつ)

  • 春暖匂ふ焼骨に花の色

    倉木はじめ

  • 春暖にストック二本脚二本

    蒼空蒼子

  • 北海道小樽市桜一丁目春暖

    蒼奏

  • 春暖やロケット落ちし海に月

    天晴鈍ぞ孤

  • 春暖や芭蕉旅立つ日和かな

    貼女(ちょうじょ)

  • 春暖にとくとく触れる頸動脈

    田村美穂

  • 春暖の出窓に膨れたる洋書

    島崎伊介

  • 春暖のマジシャン釘を飲みゲップ

    島崎伊介

  • 春暖や高き天守の赤瓦

    東山

  • 春暖や一足す一はまだまだ二

    当卯

  • 春暖やさても煩き羽音かな

    畑山六十二

  • 春暖や影濃き放課後の廊下

    八幡風花

  • 春暖や歩幅は広くかかとより

    飯村祐知子

  • 春暖は寂し破瓜の傷は空し

    緋乃捨楽

  • 当駅始発にて春暖をまどろみぬ

    樋口滑瓢

  • 頬おおう春暖はかさぶたのごと

    綿井びょう

  • 春暖の烟る和毛というかたち

    綿井びょう

  • 春暖の大樹に触れているところ

    茂る

  • 春暖の候時下ますますご隆盛

    網代

  • 春暖やトンボをかける二年生

    網野れいこ

  • 春暖にグーは悪手や壁を向く

    木江

  • 春暖や世界は天津飯のなか

    立石神流

  • 春暖を静かに浮くや熱気球

    竜胆

  • 春暖やヒトに笑顔と云ふ機能

    龍田山門

  • 春暖の連綿の「し」の流麗な

    笙女

  • 各駅停車のごと春暖のエレベーター

    闍夢

  • 春暖やよき晩ですと過ぐる猫

    靫草子

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